JPH05208281A - 鋼管の摩擦圧接時の異常検出方法 - Google Patents

鋼管の摩擦圧接時の異常検出方法

Info

Publication number
JPH05208281A
JPH05208281A JP1622392A JP1622392A JPH05208281A JP H05208281 A JPH05208281 A JP H05208281A JP 1622392 A JP1622392 A JP 1622392A JP 1622392 A JP1622392 A JP 1622392A JP H05208281 A JPH05208281 A JP H05208281A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
load
friction
steel pipe
motor
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP1622392A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Tanabe
弘人 田邊
Akihiro Miyasaka
明博 宮坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP1622392A priority Critical patent/JPH05208281A/ja
Publication of JPH05208281A publication Critical patent/JPH05208281A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロペラシャフト用薄肉鋼管摩擦圧接加工時
の品質管理手法を提供する。 【構成】 摩擦工程初期のワーク回転用モーター負荷値
をモニタリングし、異常値を検出することにより、圧接
接合異常を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋼管の摩擦圧接接合を実
施する場合で特に摩擦圧接接合品質を厳格に管理するべ
き必要のある部品、例えば自動車推進軸用鋼管とジョイ
ント部品を摩擦圧接接合する場合の品質異常検出方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1に従来より行われてきた棒鋼の摩擦
圧接及び鋼管の接合精度のイメージを示す。(a)は棒
鋼摩擦圧接の場合であるが、棒鋼外径1の数%オーダー
の接合部ラップ2を制御することにより、接合面3を推
力に垂直方向に保ち、ばり4を周方向に均一に保つこと
ができる。一方(b)の鋼管の場合に周方向均一なばり
4を形成させようとすると、鋼管外径5よりはむしろ鋼
管板厚6の数%程度で突き合わせ寸法精度を制御する必
要を生じる。この様に鋼管化、特に板厚が薄くなると接
合面の突き合わせ精度を飛躍的に向上させる必要があ
る。
【0003】鋼管において接合精度が劣化すると極端な
場合は端面の摩擦が均一に行えず局部加熱による座屈を
生じて摩擦圧接接合不能となるが、接合精度の狂いが軽
度の場合は見かけ上何等問題を生じていない様に見える
場合がある。ただし接合精度の劣化は、充分な接合面積
を稼げない、接合面に酸化生成物を残留する等の問題を
生じて、摩擦圧接接合部の機械的性質を劣化させてしま
う。そして従来は、「摩擦圧接」(P11 摩擦圧接研
究会編 1979年 コロナ社)に記載される如く、摩
擦圧接接合方法は突き合わせ精度が非常に厳格化するこ
とが予測される肉厚外径比4%(t/D=0.04)以
下の薄肉鋼管の摩擦圧接は不得意とするものとされてき
た。
【0004】例えばプロペラシャフト用鋼管のような、
肉厚外径比が4%以下になる場合もある薄肉鋼管の場合
は、特に外径からみると非常に厳しい管端の突き合わせ
精度を確保する必要がある。ところが、鋼管の摩擦圧接
を実施する場合の端部の寸法精度は、鋼管及び接合相手
材の外径変動、板厚変動、または鋼管・相手材の固定精
度によるもので、鋼管・相手材の製造能力、ワーク把握
部の異物噛み込み、摩耗、緩み等の発生にて突発的にも
変化するものである。接合異常を検出するのは、これま
ではばりの外観検査、振れ回りの測定等手間のかかる検
査をする必要があった。また、抜取りで破壊検査等実施
しても、全部品に品質管理データーには成り得ないとい
う問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の如く従
来困難とされた薄肉鋼管の摩擦圧接接合にあたり、接合
部分の寸法精度を厳密に保ちながら大量に処理する場合
の品質管理を容易にする方法で、従来手間のかかった目
視検査、振れ回り測定、破壊検査を省略し、しかも全本
の接合状況をモニタリングすると同時に、摩擦圧接接合
部の機械的性質劣化を生ずる異常部品を瞬時に検出する
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、鋼管の
管端部を他の部材に対し相対的に回転させ押しつけるこ
とによる摩擦熱にて端面を加熱接合する摩擦圧接方法に
おいて、摩擦工程初期のモーター回転負荷値により異常
を検出することを特徴とする鋼管の摩擦圧接時の異常検
出方法である。
【0007】
【作用】本発明は、上記課題を解決するためになされた
もので、摩擦工程初期のモーター回転負荷をモニタリン
グし異常値管理を実施することにより、接合部品質劣化
につながる異常接合部品を検出することができる。
【0008】摩擦圧接機の概要を図2にて説明する。装
置の概要は日本国内にて主に用いられているブレーキ方
式を説明している。モーター7にて主軸は回転し、回転
側チャック8が高速回転する。一方油圧ユニット11に
て、油圧シリンダー10を作動し、固定側クランプ9に
回転側に向かう推力を負荷する。その結果、回転側チャ
ック8と固定側クランプ9に把握された鋼管等のワーク
12は相対回転による摩擦熱を生じ接合される。
【0009】摩擦圧接接合工程は図3に示す如く大きく
二つに分けられ、摩擦工程とアップセット工程である
が、摩擦工程では高速回転してワークに比較的低い圧力
で固定側ワークを押しつけ接合部分の加熱を実施する工
程である。そして、アップセット工程は回転を停止し
て、加熱されたワーク端部を大きな推力で押しつぶす工
程である。本発明において、接合部品質に悪影響を及ぼ
す薄肉鋼管の管端精度低下材・異材・ワーク把握不良が
ある場合の接合部品質調査、摩擦圧接条件の調査を詳細
に実施し、接合部機械的性質の劣化が認められるような
接合条件の場合、摩擦工程初期のモーター回転負荷変化
の異常値で検出できることが明確となった。ワーク接触
時端面の摩擦発生で一時的にモーターに負荷がかかる
が、この負荷の状態は初期の推力と接触面積と接触面性
状に影響される。
【0010】例えば接合部の鋼管部の板厚異常材がきた
場合は摩擦面積が変化し、図4に示す如くモーター負荷
に変化が現れる。図4の場合はモーター容量が小さい場
合で負荷を回転数低下量14で検出した例を示してい
る。その他の方法として、モーター負荷電流変化16も
しくは、図2の固定側クランプに組み込んだロードセル
13から検出されるワーク接触の瞬間固定側にかかる負
荷トルクのピーク値15からも検出可能である。
【0011】また、摩擦工程初期のモーター回転負荷に
限定した理由であるが、摩擦工程後期では、端面の加熱
が進み、回転負荷が低下し検出困難になること、端面が
増肉して初期突き合わせ精度の影響が小さくなる等の問
題を生じるためである。このように、摩擦工程初期のモ
ーター回転負荷のモニタリングを実施し異常値検出する
方法をとれば接合品質の効率的管理ができる。しかも瞬
時に異常検出ができその場で品質向上対策が可能であ
る。
【0012】
【実施例】表1に本発明の薄肉鋼管摩擦圧接の際の異常
検出例及び比較例を示す。外径75.0mm×1.6mm
(t/D=0.021)の鋼管と、端面に鋼管と同様の
形状を持つ部品の摩擦圧接についての例で、管端部に故
意に外径異常、板厚異常、接合端面へのキズ、異物付
着、試験機チャック部・クランプ部固定精度劣化等の異
常を起こした圧接条件を70組(内3組が完全標準と判
断)用意し摩擦圧接試験を実施した例である。主たる圧
接条件は摩擦圧力4kgf/mm2 (公称接合端面面圧)、ア
ップセット圧力8kgf/mm2 (公称接合端面面圧)に固定
している。表2に摩擦工程初期のモーター回転負荷値の
異常検出の為の各種方法の詳細を示す。
【0013】表1の比較例Aは、摩擦圧接終了後目視に
て摩擦圧接接合異常材の選別を実施した場合であるが、
試験条件の変動範囲を細かく振った今回の場合、目視の
判断は困難で29個も合格形状とみなされた。また、判
断に35分程度の時間を要した。工業的に何千・何万と
摩擦圧接接合実施する場合は、非常な労力を必要とする
と共に、検出精度としては不安が残る。比較例Bでは、
接合部分からカットサンプルを切り出し、厳密に調査し
た結果異常材を検出した例で、かなり厳密に接合状態を
判断できるものの、70個調査するのに延べ2日程度か
かる上、破壊試験のため実際には抽出検査に対応する
か、ピース管理にはならず端面の打ち傷等の突然異常に
は弱いという欠点がある。
【0014】実施例C〜Eは、本発明の検出方法を採用
した場合であり、異常材の検出は摩擦圧接終了と同時に
可能であり、ピース毎の管理が可能である。また、厳密
な検査に相当する比較例B以上の異常検出能力を有して
いた。実施例C〜Eで合格と判断された延べ14個のサ
ンプルについては、プロペラシャフトとして使う場合を
想定して、高トルクにて破断するまでねじり疲労試験を
実施したところいずれのサンプルも摩擦圧接接合面から
の破断は生じず品質的には良好であることが確認でき
た。
【0015】尚、表1におけるばり断面形状調査方法は
次の通りである。即ち、ばりの断面を切り出し、研磨エ
ッチングを実施して、接合面の軸方向となす角度θが
80〜100deg (θ=90±10deg )、ばりトウ
部の曲率半径ρ1 〜ρ4 の最小値が0.1mm以上、接
合面の右左の外面側での段差dが0.2mm以下、接合
面の厚みt/t0 ≧1.8以上、接合面に10倍視野
で異物が観察されない場合を合格とする。(図5参照)
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、鋼管の摩擦圧接の
場合のように突き合わせ部の寸法精度の劣化が、接合面
積に即影響し、接合品質の劣化につながる。そこで、本
発明の如く、摩擦工程初期のモーター回転負荷のモニタ
リングを実施し異常値検出する方法にて、容易に連続製
造する薄肉鋼管摩擦圧接接合組立部品の接合部品質管理
を実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】棒鋼と鋼管の摩擦圧接接合の際の突き合わせ部
の必要寸法精度の違いを示す図。
【図2】摩擦圧接機の概要を示す図。
【図3】摩擦圧接途中の各制御因子の変動及び本発明の
注目する現象を示す図。
【図4】薄肉鋼管の板厚変動がモーター回転負荷へ与え
る例を示す図。
【図5】実施例におけるばり断面形状調査に用いた突き
合わせ部の説明図。
【符号の説明】
1 棒鋼外径 2 接合部ラップ量 3 接合面 4 ばり 5 鋼管外径 6 鋼管板厚 7 モーター 8 回転側チャック 9 固定側クランプ 10 油圧シリンダー 11 油圧ユニット 12 ワーク 13 ロードセル 14 モーター回転数低下量 15 固定側負荷トルクピーク値 16 モーター負荷電流変化

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の管端部を他の部材に対し相対的に
    回転させ押しつけることによる摩擦熱にて端面を加熱接
    合する摩擦圧接方法において、摩擦工程初期のモーター
    回転負荷値により異常を検出することを特徴とする鋼管
    の摩擦圧接時の異常検出方法。
JP1622392A 1992-01-31 1992-01-31 鋼管の摩擦圧接時の異常検出方法 Withdrawn JPH05208281A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1622392A JPH05208281A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 鋼管の摩擦圧接時の異常検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1622392A JPH05208281A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 鋼管の摩擦圧接時の異常検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05208281A true JPH05208281A (ja) 1993-08-20

Family

ID=11910540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1622392A Withdrawn JPH05208281A (ja) 1992-01-31 1992-01-31 鋼管の摩擦圧接時の異常検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05208281A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008120428A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha 接合方法および接合装置
JP2009082953A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Tokyu Car Corp 摩擦圧接接合システム及び摩擦圧接接合方法
JP2009082951A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Tokyu Car Corp 摩擦接合システム及び摩擦接合方法
JP2021137854A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 本田技研工業株式会社 ドライブシャフト及びその製造方法
WO2022004625A1 (ja) 2020-06-30 2022-01-06 シチズン時計株式会社 工作機械、工作機械の制御方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008120428A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-09 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha 接合方法および接合装置
JP5002005B2 (ja) * 2007-03-29 2012-08-15 川崎重工業株式会社 接合方法および接合装置
JP2009082953A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Tokyu Car Corp 摩擦圧接接合システム及び摩擦圧接接合方法
JP2009082951A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Tokyu Car Corp 摩擦接合システム及び摩擦接合方法
JP2021137854A (ja) * 2020-03-06 2021-09-16 本田技研工業株式会社 ドライブシャフト及びその製造方法
WO2022004625A1 (ja) 2020-06-30 2022-01-06 シチズン時計株式会社 工作機械、工作機械の制御方法
KR20230028251A (ko) 2020-06-30 2023-02-28 시티즌 도케이 가부시키가이샤 공작 기계, 공작 기계의 제어 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105181572B (zh) 用于分离焊接层的剥离设备和方法
US7461769B2 (en) Method and apparatus for friction stir welding
US6213379B1 (en) Friction plug welding
US7523678B2 (en) Method for detecting and quantifying drilling anomalies
JPH05208281A (ja) 鋼管の摩擦圧接時の異常検出方法
JPH05208282A (ja) 鋼管の摩擦圧接時の異常検出方法
JPH03243286A (ja) クラッド管の接合方法
JP5080927B2 (ja) 摩擦攪拌接合システム及び摩擦攪拌接合方法
JP3195872B2 (ja) 摩擦圧接品の良否判定方法および装置
JP4232339B2 (ja) 摩擦撹拌接合による金属の突合せ接合方法
JP2007260730A (ja) 軸肥大加工方法
JP4774256B2 (ja) 摩擦攪拌接合のバリ取り装置
Lauterbach et al. Influence of tool wear on weld quality in refill friction stir spot welding of aluminium
JP3290977B2 (ja) 摩擦撹拌接合における異常停止制御方法
Kluz et al. The effect of plunge depth on the strength properties of friction welded joints using the RFSSW method
Kim et al. Evaluation of welding quality using servo-gun displacement data for field spot welding
JP4923970B2 (ja) 摩擦点接合部の評価方法およびその装置
JPH07270306A (ja) クラッド鋼板の接合強度評価方法
JP2001343204A (ja) 雄ネジ部の自動検査方法及び自動検査装置
CN115014900A (zh) 一种钢铁材料内部缺陷的分析方法
WO2022158218A1 (ja) 長尺刃物
US20140013821A1 (en) Method of Evaluating Friction Stir Welding Defects
CN112834420B (zh) 一种用于检测节镍型奥氏体不锈钢堆焊界面剥离性能的试验方法
JPH074734B2 (ja) 切削装置の切削状況監視装置
JP2001305268A (ja) 照射脆化監視試験片の再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990408