JP2001340971A - スポット溶接機のホーン移動機構とそれを備えたスポット溶接機 - Google Patents

スポット溶接機のホーン移動機構とそれを備えたスポット溶接機

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JP2001340971A
JP2001340971A JP2000163329A JP2000163329A JP2001340971A JP 2001340971 A JP2001340971 A JP 2001340971A JP 2000163329 A JP2000163329 A JP 2000163329A JP 2000163329 A JP2000163329 A JP 2000163329A JP 2001340971 A JP2001340971 A JP 2001340971A
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horn
moving mechanism
spot welding
welding machine
clamping block
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Hitoshi Ono
仁 小野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスポット溶接機ではホーンを所望距離
だけ移動させることは困難であり、手間や時間がかかっ
た。 【解決手段】 挟着ブロックに設けられる回転駆動部
と、ホーンに設けられる駆動受部とを備え、回転駆動部
を挟着ブロック内のホーンの側方又は側方下部に設け、
その回転軸を回転させて回転駆動部を回転させると同駆
動部により前記駆動受部が駆動されてホーンがその軸方
向に移動され、前記回転軸を逆回転させるとホーンが逆
方向に移動するホーン移動機構とした。スポット溶接機
に前記ホーン移動機構を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスポット溶接機の電
極ホルダを保持するホーンを、電極ホルダに装着された
ワークの形状や電極チップの形状等に合わせて前後移動
させて、電極チップの位置を調整するためのホーン移動
機構と、それを備えたスポット溶接機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ワークをスポット溶接するスポット溶接
機には各種構造のものが存在する。それらの基本的構造
は図12に示す様に、上下に対向させて配置した上電極
Aと下電極Bとの間にワークWをセットし、上電極A又
は下電極Bの何れか一方に電圧を印加した状態で上電極
Aを降下させてワークWに圧接すると、抵抗発熱によっ
て当該ワークWがスポット溶接されるものである。
【0003】この様な従来のスポット溶接機の上電極A
は図12に示す様に、電極チップCが装着された電極ホ
ルダDを保持するホーンEを下側挟着ブロックFと上側
挟着ブロックGとの間に挟着固定し、上側挟着ブロック
Gに連結されたエアーシリンダのロッドIを上下方向に
伸縮させると上電極Aが昇降するようにしてある。ま
た、従来のスポット溶接機の下電極Bは図12に示す様
に、電極チップCが装着された電極ホルダDを保持する
ホーンEを支持台Jの上に設けた下側挟着ブロックFと
上側挟着ブロックGとの間に挟着固定してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スポット溶接機ではワ
ークの形状や電極チップの形状等に応じてホーンをその
長手方向前方に引き出したり、後方に押し戻したりして
(前後移動させて)上下の電極の電極チップの位置調整
を行う必要があるが、図12に示す従来のスポット溶接
機ではホーンをその長手方向へ移動させることに関して
次のような課題があった。 1.図12の上電極A及び下電極BのホーンEは共に4
本のボルトK(図12には2本のみ図示してある)によ
って連結された上下の挟着ブロックF、Gによって挟着
されているため、ホーンEを前後移動させるためにはこ
れら4本のボルトKを全て緩めて挟着ブロックF、Gに
よる挟着を解除する必要があり、手間と時間がかかる。 2.ボルトKを緩めるだけではホーンEを移動しにくい
ため、通常は電極ホルダDの上下を手で掴んでホーンE
をその周方向左右に回動させながら引っ張ったり、押し
たりしなくてはならず、さらに手間と時間がかかる。 3.ホーンEを強く引き過ぎるとホーンEが必要以上に
引き出され、引き出され過ぎた分を押し戻そうとすると
必要以上に押し戻されてしまったりして、正確な位置決
めが困難であり、時間もかかる。 4.ホーンEを引き出したり、押し戻したりするために
ホーンEをその周方向左右に回動させると、上下の電極
チップCの位置が横方向(図12の矢印x−x方向)へ
ずれるため、前後方向(図12の矢印y−y方向)の位
置合わせだけではなく、横方向の位置合わせも必要にな
る、という面倒がある。 5.電極ホルダDを手で掴んでホーンEをその周方向左
右へ回動させる作業が繰り返されると、電極ホルダDと
ホーンEとの間にガタが生じ、位置決め精度が低下す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は容易且つ
正確にホーンを所望距離だけ移動させることが可能なス
ポット溶接機のホーン移動機構と、それを備えたスポッ
ト溶接機を提供することにある。
【0006】本発明のスポット溶接機のホーン移動機構
は、スポット溶接機の挟着ブロックとそれに挟着される
ホーンとに設けてホーンをスポット溶接機の前後に移動
させる移動機構であり、移動機構は挟着ブロックに設け
られる回転駆動部と、ホーンに設けられる駆動受部とを
備え、回転駆動部は挟着ブロック内のホーンの側方又は
側方下部に設けられ、その回転軸を回転させて回転駆動
部を回転させると同駆動部により前記駆動受部が駆動さ
れてホーンがその軸方向に移動され、前記回転軸を逆回
転させるとホーンが逆方向に移動するようにした。ま
た、移動機構を挟着ブロックに設けた回転駆動部と、ホ
ーンに設けて回転駆動部により駆動されるようにした駆
動受部とにより構成し、駆動受部はホーンの軸方向に長
く設け、回転駆動部は駆動受部と噛合可能な噛合突起を
備えた回転体とした。また、ホーンと挟着ブロックとに
ホーンの回転を防止する回転防止機構を設けた。
【0007】本発明のスポット溶接機はスポット溶接機
の挟着ブロックとホーンに前記いずれかのホーン移動機
構を設けたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明のホーン移
動機構とスポット溶接機の実施形態の一例を図に基づい
て説明する。本発明のスポット溶接機は図1に示す様
に、本体1の前面に本発明のホーン移動機構を備えた上
電極2及び下電極3を上下に対向させて配置して、上下
の電極2、3の間に図示されていないワークをセット
し、所定電圧を印加した上電極2をその上方のエアーシ
リンダ4によって押し下げてワークに圧接すると、抵抗
発熱によって当該ワークがスポット溶接されるようにし
てある。本体1は従来のスポット溶接機の本体と同一構
造のものであっても、異なるものであってもよい。
【0009】図1に示す上電極2は図2に示す様に電極
チップ10が装着された細長棒状の電極ホルダ11と、
電極ホルダ11を保持するホーン12と、ホーン12を
径方向上下から挟着する上挟着ブロック13及び下挟着
ブロック14と、螺子棒18とを備え、螺子棒18は一
端が前記ホーン12に回転自在に取り付けられ、他端が
下挟着ブロック14に設けられた螺子孔15(図3b)
に螺合されて、上下の挟着ブロック13、14によるホ
ーン12の挟着を緩めてから螺子棒18を正逆回転させ
ると同螺子棒18がその軸方向前後に移動し、これに伴
ってホーン12も同方向に移動するようにしてある。
【0010】前記上電極2のホーン12は図2に示す様
に、円柱状のホーン本体19と、それとは別体の押え具
20とから構成されている。ホーン本体19には図3
(b)に示す様に、長手方向一端面に電極ホルダ11の
半径より僅かに半径が小さい半円状の凹部23が形成さ
れ、押え具20には凹部23と同一形状の凹部24が形
成されて両凹部23、24が対向しており、その両凹部
23、24間に電極ホルダ11を挟んで図2に示す2本
の六角穴付きボルト25を締付けると、押え具20がホ
ーン本体19に押し付けられて両凹部23、24の間に
電極ホルダ11が挟着保持されるようにしてある。六角
穴付きボルト25を緩めると電極ホルダ11の挟着保持
が解除され、六角穴付きボルト25を更に緩めると押え
具20がホーン本体19から分離される。
【0011】図4(b)に示す様に、上電極2の上挟着
ブロック13の底面にはホーン12に上方から被さる半
円弧状の凹陥部30が形成され、下挟着ブロック14の
上面にはホーン12に下方から被さる半円弧状の凹陥部
31が形成されている。これら上下の挟着ブロック1
3、14は図3(b)に示す様にその幅方向一端側が連
結軸26によって互いに回動可能に連結され、図4
(a)に示す様に対向する凹陥部30、31間にホーン
12を配置し、凹陥部30(31)の両外側に2本づつ
螺合された合計4本のボルト36(図3b)を締付ける
と、ホーン12が上下の挟着ブロック13、14間に挟
着固定され、図4(b)に示す様にホーン12を挟んで
連結軸26と反対側に螺合されている2本のボルト36
を緩めると(4本全てを緩める必要はない)、下挟着ブ
ロック14が連結軸26を支点として僅かに(3mm〜5
mm程度)下方に回動してホーン12の挟着が緩むように
してある。
【0012】ホーン12の外周面と下挟着ブロック14
には、互いに嵌合してホーン12がその周方向へ回転す
ることを防止する回転防止機構が設けられている。具体
的には図3(a)、(b)及び図4(a)、(b)に示
す様に、ホーン12の外周面下部にその長手方向に沿っ
て細長な凹溝37を形成し、図3(a)に示す様に下挟
着ブロック14の端面に凸形の嵌合部材38をブロック
14の凹陥部31より上方へ突出する様にボルト止めし
て、凹溝37と嵌合部材38とが嵌合するとホーン12
がその長手方向へは移動可能であるがその周方向へは回
転しない様にしてある。
【0013】図2に示す様にホーン12の側方に、それ
と平行に螺子棒18が配置されている。螺子棒18は長
手方向一端側に他の部分より径が細い細径部39(図3
b)が形成され、細径部39を除く外周面に螺子が形成
されている。この螺子棒18はその軸方向一端が取付け
具(例えばフックプレート40:図3a、b)を介して
ホーン12に取り付けられ、他端が下挟着ブロック14
に設けられた螺子孔15(図3b)に螺合されてホーン
移動機構を構成してある。このホーン移動機構は詳細に
は図3(a)に示す様に、ホーン12の長手方向一端側
(図の左側)に、下向きU字形の溝42が形成されたフ
ックプレート40を取り付け、図3(b)に示す様に、
下挟着ブロック14の2つの突出部43間に螺子ナット
45を配置固定し、同螺子ナット45の螺子孔15を前
記突出部43に開設されている通孔44と連通させ、螺
子棒18の細径部39を前記フックプレート40の下向
きU字形の溝42にその下方から嵌め込むことによっ
て、同螺子棒18をその周方向へは回転自在であるが、
軸方向には移動不能なるようにホーン12に取り付け、
螺子棒18の他端を前記下挟着ブロック14の螺子ナッ
ト45に螺合してある。
【0014】前記のホーン移動機構では、上下の挟着ブ
ロック13、14によるホーン12の挟着を緩めてか
ら、図2、図3(b)に示す様に螺子棒18に取り付け
たハンドル47を正・逆回転させて当該螺子棒18を同
方向に回転させると、螺子棒18が螺子ナット45にね
じ込まれたり螺子ナット45から戻されたりして、螺子
棒18に取り付けられているその軸方向前後へ移動し、
これに伴ってホーン12も同方向へ移動する。ちなみ
に、図2ではハンドル47を右に回して螺子棒18を右
回転(正回転)させるとホーン12が挟着ブロック1
3、14側に押し込まれ、ハンドル47を左に回して螺
子棒18を左回転(逆回転)させるとホーン12が引き
出される。図2では螺子棒18の先端に角柱状のハンド
ル係止部48を突設し、ハンドル47の先端に前記ハン
ドル係止部48に嵌合する角穴49を設け、係止部48
に角穴49を嵌合することで螺子棒18にハンドル47
を係止可能としてあるが、螺子棒18とハンドル47の
係止構造は図示したものに限らない。また、螺子棒18
は一般的なスパナ、レンチその他の工具を用いて回転さ
せることもできる。
【0015】以上の構造を備えた上電極2は図1に示す
ように下挟着ブロック14の背後に取り付けられた連結
板50を本体1の前面から前方に突設された支持板51
の先端にボルト止めすることによって本体1に取り付け
られている。この支持板51は複数の銅板を積層した積
層板であり、図1に示すように湾曲させることによって
適度な弾性を付与し、上挟着ブロック13の上面に連結
されたエアーシリンダ4のロッド52を伸ばして当該上
電極2を下方に押圧すると、支持板51が撓み、その分
だけ上電極2が下がり、エアーシリンダ4による押圧を
解除すると支持板51の弾性復元力によって元の位置に
復帰するようにしてある。また、この上電極2では本体
1の電源部(図示しない)で発生された電圧が前記支持
板51−連結板50−下挟着ブロック14−ホーン12
−電極ホルダ11−電極チップ10の順で伝導する。ま
た、図1においてエアーシリンダ4のロッド52の側方
に同ロッドと平行に配置されたシャフト53はロッド5
2の昇降をガイドするガイドシャフトである。
【0016】図1に示す下電極3は図2に示すように電
極チップ60が装着された電極ホルダ61を保持するホ
ーン62を上挟着ブロック63及び下挟着ブロック64
によって挟着するという基本的構造は前記上電極2と同
一であるが、ホーン移動機構が上電極2とは異なる。下
電極3に設けられたホーン移動機構は下挟着ブロック6
4に設けた回転駆動部66と、ホーン62に設けて回転
駆動部66により駆動されるようにした駆動受部65と
により移動機構90を構成し、回転駆動部66を下挟着
ブロック64内のホーン62の側方又は側方下部に設
け、その回転軸76を下挟着ブロック64の外側に突出
させ、回転軸76を回転させて回転駆動部66を回転さ
せるとそれにより駆動受部65が駆動されてホーン62
がその軸方向に移動され、回転軸76を逆回転させると
ホーン62が逆方向に移動するようにしてある。前記駆
動受部65はホーン62の軸方向に長く設けられ、回転
駆動部66は駆動受部65と噛合可能な噛合突起を備え
た回転体である。図1では駆動受部65としてラックを
使用し、回転駆動部66としてピニオンを使用してあ
る。図1の下電極3を以下に詳細に説明する。
【0017】図5に示すようにホーン62の外周面の斜
め右下部分にラック65をボルト止めし、下挟着ブロッ
ク64内に前記ラック65と噛み合うピニオン66を設
けてホーン移動機構としてある。より詳細にはホーン6
2の外周面の斜め右下部分にその軸方向に沿って細長溝
71を形成し、そこに多数の歯が一定間隔で形成された
ラック65を歯を下向きにして嵌め、このラック65の
長手方向両端をボルト(図示しない)によってホーン6
2に固定してある。また、図5に示すように下挟着ブロ
ック64には前記ラック65と嵌合可能なピニオン66
が設けられている。このピニオン66は図5の下挟着ブ
ロック64に斜めに開口された差し込み孔73内に軸受
75によって回転自在に支持された回転軸76の先端外
周面に設けられており、下挟着ブロック64の右上方に
突出している回転軸76の上端に係止したハンドル80
を回して回転軸76を回転させると回転軸76と共に回
転するようにしてある。この下電極3では図6(a)の
4本のボルト83を緩めて上下の挟着ブロック63、6
4によるホーン62の挟着を緩めてから、回転軸76に
係止させたハンドル80を回してピニオン66を回転さ
せると、これに噛合しているラック65がその長手方向
に送られ、これに伴ってホーン62も同方向へ移動す
る。ハンドル80を逆回転させるとピニオン66が逆回
転し、ホーン62も逆方向へ移動する。回転軸76とハ
ンドル80の係止構造は図1の上電極2における螺子棒
18とハンドル47の係止構造と同様である。また、回
転軸76を一般的なスパナ、レンチその他の工具を用い
て回転させることが可能であることも上電極2と同様で
ある。
【0018】図1の上電極2の上下の挟着ブロック1
3、14は連結軸26によって回動可能に連結されてい
るが、下電極3の上下の挟着ブロック63、64は図5
に示すように夫々独立しており、上下の挟着ブロック6
3、64間にホーン62を配置してから、両挟着ブロッ
ク63、64を4本のボルト83(図6)により連結固
定することによって、当該ホーン62を挟着固定可能で
あり、前記ボルト83を緩めるとホーン62の挟着が緩
まる構造としてある。また、図5に示されるように、ホ
ーン62に取り付けられたラック65が下挟着ブロック
64の差し込み孔73に嵌合するため、ホーン62はそ
の周方向への回転が防止される。即ち、ラック65と差
し込み孔73の嵌合は上電極2の回転防止機構と同様の
機能を発揮する。
【0019】前記構成の下電極3は図1に示すように、
上挟着ブロック63の後方に延設された板状の支持部8
5の先を、本体1の前面から突設した受部86にボルト
止めすると共に、下挟着ブロック64を本体1の前面か
ら突設した受台87の上面にボルト止めすることによっ
て本体1に取り付けてある。
【0020】(実施形態2)図8に本発明のホーン移動
機構の第2の実施形態を示す。これは駆動受部65を歯
付きベルト(例えばタイミングベルト)とし、回転駆動
部66を歯付きベルトの歯と噛合可能な歯付きプーリー
としてある。図8では図解の便宜上、歯付きベルト65
をホーン62の底面に取り付け、歯付きプーリー66を
その真下に配置してある。歯付きベルト65はホーン6
1の側面に取り付け、歯付きプーリー66をその側面外
側に配置することができる。
【0021】(実施形態3)図9に本発明のホーン移動
機構の第3の実施形態を示す。これは駆動受部65を多
数の噛合穴が開口されたスチールベルトとし、回転駆動
部66を前記噛合穴に噛合可能なスプロケットとしてあ
る。スチールベルト65はホーン62の側面に取り付
け、スプロケット66をその側面外側に配置することが
できる。
【0022】(実施形態4)図10に本発明のホーン移
動機構の第4の実施形態を示す。これは駆動受部65を
ホーン62の軸方向にラック状に形成された多数の噛合
歯とし、回転駆動部66を前記噛合歯65に噛合可能な
歯を備えた回転体としてある。噛合歯65はホーン62
の側面軸方向に形成し、回転体66をその側面外側に配
置することができる。
【0023】(実施形態5)本発明では、図11の様に
回転軸76を下挟着ブロック64内に収めておいて、そ
の上端の角形の差し込み孔77内にハンドル80の軸7
8を差し込んで回転軸76を回転させることもできる。
この様にすると、回転軸76の上端部が下挟着ブロック
64の外に突出せず、邪魔にならない。
【0024】(実施形態6)本発明のホーン移動機構は
新たに製造するスポット溶接機に組み込むことも、既存
のスポット溶接機に後付けで装備することもできる。本
発明では図2の上電極2に組み込んだ螺子棒式のホーン
移動機構を下電極3に設けることが可能であり下電極3
に設けられたホーン移動機構を上電極2に設けることも
可能である。また、上下の電極2、3のホーン移動機構
を同一構造とすることも可能である。この場合は前記実
施形態において上電極2に設けられたホーン移動機構を
下電極にも設けることが作業性を向上させる観点からは
望ましい。
【0025】上電極2及び下電極3共に、上下の挟着ブ
ロック13、14(63、64)の連結固定にはホーン
12(62)を確実に挟着可能なものであればボルト以
外の固定具を使用することができ、例えばエアークラン
プやパチン錠等を使用することもできる。また、実施形
態1では下挟着ブロック14が真鍮製であるため、同ブ
ロック14に螺子孔15を設けるために螺子ナット45
を一体的に設ける手段を用いたが、当該ブロック14の
素材によっては螺子孔15を直接形成することもでき
る。
【0026】
【発明の効果】本発明の請求項1、2記載のホーン移動
機構は、挟着ブロック内に設けた移動機構の操作により
ホーンが前後にスライドするようにしたので次のような
効果がある。 1.移動機構を操作するだけで容易且つ正確にホーンを
所定距離だけ移動させることができる。 2.ホーンを強く引っ張り過ぎてホーンを必要以上に引
き出してしまうとか、ホーンを戻そうとして必要以上に
押し戻してしまうといったことがないので、ホーンを所
定位置に迅速に位置決めすることができる。 3.ホーンを前後移動させるために、電極ホルダを掴ん
でホーンをその周方向に回動させる必要がないので、対
向する両電極チップの対向位置がずれることがなく、従
来行っていた対向位置の位置合わせを行う面倒もない。
また、電極ホルダとホーンとの間にガタが生じて位置決
め精度が低下することもない。 4.既存のスポット溶接機の電極に容易に後付け可能な
ので、従来のスポット溶接機が無駄になることがなく、
また、導入コストも低減できる。 5.特に、スポット溶接機の下挟着ブロック内に設けた
移動機構の回転駆動部をホーンの側方又は側方下部に配
置したので、移動機構を設けても下挟着ブロックの高さ
寸法が格別高くならず、移動機構の付いていない既存の
下挟着ブロックの高さと同じかほぼ同じになる。このた
め移動機構を新たに製造する下挟着ブロック内に設ける
ことができるのは勿論のこと、既存の下挟着ブロック内
に設けることもできる。
【0027】本発明の請求項3記載のホーン移動機構
は、ホーンの外周面と挟着ブロックとに、互いに嵌合し
てホーンの回転を防止する回転防止機構を備えたので、
前記効果に加えて、上下の電極チップの横方向(ホーン
の周方向)への位置ずれを確実に阻止することができる
という効果もある。
【0028】本発明のスポット溶接機はホーン移動機構
を備えているので、前記効果と同様の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホーン移動機構を備えたスポット溶接
機の一例を示す概略図。
【図2】本発明のホーン移動機構を備えた上電極及び下
電極を示す斜視説明図。
【図3】本発明のホーン移動機構の構造を示す断面図で
あり、(a)は図2に示す上電極の縦断面図、(b)は
同横断面図。
【図4】上電極におけるホーンの挟着状態を示す一部断
面の説明図であり、(a)はホーンが挟着されている状
態を示す図、(b)は挟着が緩んだ状態を示す図。
【図5】本発明のホーン移動機構を示す縦断面図。
【図6】(a)は本発明のホーン移動機構における移動
機構を、下挟着ブロックに設けた状態の外観平面図、
(b)はその外観正面図、(c)はその外観側面図。
【図7】(a)は本発明のホーン移動機構において、ホ
ーンの上に上挟着ブロックを被せた状態の外観平面図、
(b)はホーンの上に上挟着ブロックを被せた状態の外
観正面図、(c)はホーンの上に上挟着ブロックを被
せ、回転軸にハンドルを装着する前の状態の外観側面
図。
【図8】本発明のホーン移動機構における移動機構の他
例の部分側面図。
【図9】本発明のホーン移動機構における移動機構の更
に他例であり、(a)は移動機構を構成するスチールベ
ルトの平面説明図、(b)は同移動機構の側面図。
【図10】本発明のホーン移動機構の更に他例の側面
図。
【図11】本発明のホーン移動機構の更に他例の断面
図。
【図12】従来のスポット溶接機の上電極及び下電極を
示す斜視説明図。
【符号の説明】
1 本体 2 上電極 3 下電極 4 エアーシリンダ 12、62 ホーン 13、63 上挟着ブロック 14、64 下挟着ブロック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スポット溶接機の挟着ブロックとそれに挟
    着されるホーンとに設けてホーンをスポット溶接機の前
    後に移動させる移動機構であり、移動機構は挟着ブロッ
    クに設けられる回転駆動部と、ホーンに設けられる駆動
    受部とを備え、回転駆動部は挟着ブロック内のホーンの
    側方又は側方下部に設けられ、その回転軸を回転させて
    回転駆動部を回転させると同駆動部により前記駆動受部
    が駆動されてホーンがその軸方向に移動され、前記回転
    軸を逆回転させるとホーンが逆方向に移動するようにし
    たことを特徴とするスポット溶接機のホーン移動機構。
  2. 【請求項2】請求項1記載のスポット溶接機のホーン移
    動機構において、移動機構が、挟着ブロックに設けた回
    転駆動部と、ホーンに設けて回転駆動部により駆動され
    るようにした駆動受部とにより構成され、駆動受部はホ
    ーンの軸方向に長く設けられ、回転駆動部は駆動受部と
    噛合可能な噛合突起を備えた回転体であることを特徴と
    するスポット溶接機のホーン移動機構。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載のスポット溶
    接機のホーン移動機構において、ホーンと挟着ブロック
    とにホーンの回転を防止する回転防止機構を備えたこと
    を特徴とするスポット溶接機のホーン移動機構。
  4. 【請求項4】スポット溶接機の挟着ブロックとホーン
    に、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のホーン移
    動機構を備えたことを特徴とするスポット溶接機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054664A (ja) * 2012-09-14 2014-03-27 Dengen Kk スポット溶接ガン
CN104439668A (zh) * 2014-11-28 2015-03-25 安徽科瑞科技发展有限公司 辊压点焊机
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