JP2001340198A - 高低自動可変枕 - Google Patents

高低自動可変枕

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JP2001340198A
JP2001340198A JP2000166247A JP2000166247A JP2001340198A JP 2001340198 A JP2001340198 A JP 2001340198A JP 2000166247 A JP2000166247 A JP 2000166247A JP 2000166247 A JP2000166247 A JP 2000166247A JP 2001340198 A JP2001340198 A JP 2001340198A
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height
upper structure
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bed
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Kunio Nakada
國夫 中田
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Sanyo Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 仰臥時と横臥時とに対応して高さが自動的に
変化する。 【解決手段】 使用状態における使用者の身体の向きを
識別する識別手段2を有し、識別手段によって識別した
身体の向きに応じて高さが自動的に変化する高さ調節手
段を有する。識別手段は、前記使用者が寝床上面と接触
している部分の幅又は面積の相違を検出できるセンサー
を備え、その検出に基づいて身体の向きを識別する構
成。センサーは寝床上面部に枕の横幅方向に配列され加
圧により切換わるスイッチ群で構成。高さ調節手段は、
下側構体19に対して上下に変位可能に結合してなる上側
構体18の昇降機構11と、昇降機構を駆動して上側構体を
昇降させる駆動部12と、上側構体の高さ位置を検出する
高さ位置検出部13と、検出高さ位置と識別手段による識
別結果とに基づいて駆動部を動作させ上側構体が識別結
果に対応した高さ位置となるように制御する制御部15と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に就寝の際に
使用する枕に関するものである。
【0002】
【従来の技術】枕の高さが身体の寸法に適合していない
と快適な安眠と健康が得られず、不眠、肩凝り、自律神
経失調等の症状が発生することは本、テレビ放送等で発
表されている。特に高齢者の場合は眠りが浅くなり、少
しの枕の不適合であつても大きく身体の健康に影響する
と言われている。このようなことから、従来、穴の開い
ている枕、傾斜を変えるようにした枕、高さを変えるよ
うに構成した枕等が多く提案されている。
【0003】高さを変更できる枕としては、例えば、特
開平09−276109号公報にきさいのものがあり、
これは空気袋の空気の注、排により好みの枕高さを得る
ことができるものである。この他にも、特開平08-2
99138号公報(ばね、ラック、ピニオン、リンク等
を用いたもの)、特開平08-173293号公報(蝶
番、多段カム、ハンドル等を用いたもの)、特開平08
-000420号公報(電磁コイル、ラック、ピニオン
等を用いたもの)等に記載のものがあり、これらはいず
れも枕を使用するときに使用者が高さを調節できるよう
にしたものである。勿論、使用中に高さを変更したいと
きは変更可能であるが、変更操作が必要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】人が枕を使用している
状態には、一般的には仰臥状態と横臥状態とがある。仰
臥状態において好ましい枕の高さは、横臥状態において
は低すぎるのが普通である。また、睡眠中、殆ど無意識
のうちに寝返り動作を行い、仰臥状態から横臥状態にあ
るいはその逆に変わる。従って、従来の枕ではその状
態、つまり身体の向きが変わることによって、枕の高さ
が適切になったり、不適切になったりする。本発明は、
仰臥時と横臥時とで身体の向きが相違することに対応し
て高さが自動的に変化する枕を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、使用状
態における使用者の身体の向きを識別する識別手段を有
し、前記識別手段によって識別した前記身体の向きに応
じて高さが自動的に変化する高さ調節手段を有すること
を特徴とする(請求項1)。
【0006】この手段では、人が枕を使用している状態
で、その人の身体の向きを識別手段が識別し、その向き
に応じた高さに枕の高さを高さ調節手段が調節する。従
って、枕使用者が寝返りを打って仰臥状態又は横臥状態
に、つまり仰向きから横向きになったときに、あるいは
横向きから仰向きになったときに、識別手段が動作して
仰臥状態又は横臥状態に応じた高さに、高さ調節手段が
動作して、枕が適切な高さになる。この適切な高さは、
頚椎が極端に曲がらない、すなわち頚椎に負担が掛かり
難い高さである。個人差はあるが人によって殆ど決まっ
た値であるから、予め設定できるようにしておくことが
可能であり、これによって、寝返りを打っても常に好ま
しい枕高さが得られ、好ましい枕高さで睡眠できる。
【0007】前記手段において、前記識別手段は、前記
使用者が寝床上面と接触している部分の幅又は面積の相
違を検出できるセンサーを備え、その検出に基づいて前
記身体の向きを識別する構成とするのがよい(請求項
2)。人が枕を使用して寝床に仰臥している状態と、横
臥している状態とでは、身体が寝床上面に接触している
幅又は面積が相違している。すなわち、仰臥している方
が横臥しているよりも接触部分の幅又は面積が大きい。
従って、比較的簡単に確実に識別できる。特に枕に近い
肩、脇、背中付近では大きな相違があるから、この枕使
用状態で例えば枕近くの身体の位置する側の所定範囲内
で、寝床上面と身体との接触部分を検出できるセンサー
とするのがよい。この構成では、幅又は面積に相当する
値が、ある値よりも小さいときを横臥状態であると識別
し、大きいときを仰臥状態と識別する構成が可能であ
る。従って、枕近くにセンサーを設けることができ、セ
ンサーが大げさなものとはならない。
【0008】また、前記センサーは、枕の使用状態にお
ける身体の位置する側の寝床上面部に枕の横幅方向に配
列され加圧により切換わるスイッチ群で構成するのがよ
い(請求項3)。この構成では、枕使用者の身体が加圧
したスイッチの数の多少によって、仰臥と横臥の別を識
別できる。従って、簡単な構成となり、安価に提供でき
る。
【0009】また、前記高さ調節手段が、枕の下部を構
成する下側構体に対して上側に枕上面部材を装着される
上側構体を上下に変位可能に結合してなる上側構体の昇
降機構と、前記昇降機構を駆動して前記上側構体を昇降
させる駆動部と、前記上側構体の高さ位置を検出する高
さ位置検出部と、その検出高さ位置と前記識別手段によ
る識別結果とに基づいて前記駆動部を動作させ前記上側
構体が識別結果に対応した高さ位置となるように制御す
る制御部と、を備えている構成とするのがよい(請求項
4)。この構成では、枕の高さを確実に自動調節でき
る。
【0010】また、前記高さ調節手段が、枕の下部を構
成する下側構体に対して上側に枕上面部材を装着される
上側構体を上下に変位可能に結合してなる上側構体の昇
降機構と、前記昇降機構を駆動して前記上側構体を昇降
させる駆動部と、仰臥と横臥とに夫々対応して設定可能
な前記上側構体の高さ設定部と、前記高さ設定部の設定
高さと前記識別手段による識別結果とに基づいて前記上
側構体を前記高さ設定部に設定された高さ位置となるよ
うに制御する制御部と、を備えている構成とするのがよ
い(請求項5)。この構成では、枕の高さを設定した高
さに確実に自動調節できる。
【0011】前述したような構成の高低自動可変枕が、
ベッド、又はマットレスと一体に形成されている構成と
するのがよい(請求項6)。一般的に、昇降機構を設け
た枕の内部に、駆動部や制御部などの別の装置を設置す
ることはかなり困難なことであり、単に枕として使用さ
れる部分以外の部分が枕の周辺部に配置されることにな
るのが普通で、枕使用者にとっては邪魔になりやすい。
このような枕周辺部に配置される装置を、この構成では
ベッドの下側、マットレスの内部などに配置することが
可能となり、邪魔にならず、外観もよくなり、また枕の
移動や落下を防止できる。
【0012】前記昇降機構が、前記上側構体と下側構体
とを平行状態を保って上下方向に相対変位可能にリンク
結合しているリンク構体を有する構成とするのがよい
(請求項7)。この構成では、昇降機構が主にリンクを
用いた構成であるので、高精度の加工を必要とするとこ
ろが少なく、構造が比較的簡単で、製作しやすく、安価
に提供できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を、図1〜
図6を用いて説明する。この高低自動可変枕1は、識別
手段2、高さ調節手段3を有している。識別手段2は、
センサ10を有する構成であり、高さ調節手段3は、昇
降機構11と、駆動部12と、高さ位置検出部13と、
高さ設定部14と、制御部15とを有する構成である。
以下これらについて説明する。
【0014】識別手段2は、枕1の使用状態における使
用者の身体の向きを識別するものであり、図1に示すよ
うに、センサ10を備えている。このセンサ10は、例
えば8個のスイッチ16を1列に配列したもので、各ス
イッチ16は押圧されるとオン状態となり、押圧が解除
されるとオフ状態となるものである。センサ10の位置
は、枕使用状態において使用者の肩、背中、脇腹などが
寝床面に接触する付近の、頭部を載せる部分(後述する
上側構体18)に近い位置に寝床面の横幅方向に配列し
た状態となるようにしてある。このための構成はシート
状部材17にスイッチ16を一列に設け、そのシート状
部材17の縁部の適所を枕の底板に相当する部分(後述
する下側構体19)に結合してある。
【0015】これにより枕使用状態において使用者の身
体が、スイッチ16の幾つかを押圧することになるか
ら、押圧されたスイッチ16がオンとなり、その数によ
って使用者の身体の向き、すなわち仰臥か横臥かを識別
するようにしてある。この例では、3個以下のスイッチ
16がオンである時横臥と識別し、4個以上のスイッチ
16がオンであるとき仰臥であると識別するようになっ
ている。
【0016】高さ調節手段3は、識別手段2によって識
別した身体の向きに応じて高さが自動的に変化するよう
にしたものであり、昇降機構11、駆動部12、高さ位
置検出部13、高さ設定部14、制御部15等で構成さ
れている。昇降機構11は、図2〜図3に示すように、
枕の高さを変える部分で、頭部を載せる上側構体18と
枕の底板部分を構成する下側構体19とを連結し、上側
構体18を下側構体19対して昇降可能としている。上
側構体18は、図4に断面を示すように、枠状部20に
頭部を載せるのに適した形状の適当な骨組み(図示せ
ず)を設け、その上に少し弾力性のある金網21を配置
して周辺部を枠状部20に結合し、その上側にクッショ
ン材22を装着し、上面を布23で覆ったものである。
下側構体19は、前記枠状部20の内側に収まるような
長方形の板である。上側構体18と下側構体19とは外
縁部を伸縮性のある布あるいは蛇腹53で連結してあ
る。
【0017】昇降機構11は、同じ長さに形成されてい
る上リンク部材24と下リンク部材25とを8本ずつ使
用して、図2〜図4に示すように、夫々上下に連結軸2
6で連結すると共にその連結軸26を両端に設けた連結
部材27で2対の上下リンク部材24、25を連結して
四組のリンク組体を構成し、更に、連結部材26を同一
直線状にある連結ロッド28、29、30で連結してあ
る。各上リンク部材24は、その上端に設けた前記連結
軸26と平行な軸31を介して上側構体18に設けた軸
受部32に支持されている。また、各下リンク部材25
は、その下端に設けた前記連結軸26と平行な軸33を
介して下側構体19に設けた軸受部34に支持されてい
る。
【0018】前記連結ロッド28は単純なロッドであ
り、連結ロッド29は一端から途中まで中空部35を有
すものであり、夫々の端部を対応する連結部材27に固
定されている。もう一つの連結ロッド30は一方の端部
に右ねじが他方の端部に左ねじが形成された雄ねじ部3
6、37を有するねじ軸であり、連結部材27、27設
けた雌ねじ部38、39に螺合している。なお、この雌
ねじ部38、(39も同様)は、図5に示すように、直
径方向に分割した二つ割ナット38a、38bをばね4
0、40で両側から押しつけて一体としてあり、上側構
体18に不用意に大きい荷重が作用したようなときに、
雄ねじ部36に対して雌ねじ部38が軸方向に強力な作
用力で移動しようとする。このとき二つ割ナット38
a、38bがばね40、40に抗して二つに分かれ、こ
れによってねじ部が破損することなく上側構体18の下
降を許容する。連結ロッド29の中空部は雄ねじ部36
が進入するためのものである。
【0019】この螺合状態で両側の上下リンク部材2
4、25は、図2(a)に見られるように、一方がくの
字型に他方がその逆に屈曲した状態であり、左右ねじを
備えた連結ロッド30を回転させることにより雌ねじ部
38、39を備えた連結部材27、27の間隔寸法が変
更されて、上下リンク部材24、25の屈曲程度が変更
される。このとき他の連結ロッド28、29に関連した
上下リンク24、25は、一方のねじを備えた連結ロッ
ドに関連した上下リンク24、25と同じ逆くの字型で
それと同じ動きをする。このくの字型の部分の変形は下
側構体19に対して上側構体が昇降することである。こ
の昇降は、枕が水平に置かれているとすれば、垂直方向
に沿って移動するように平行リンク機構によって規制さ
れている。
【0020】すなわち、図2(a)から分かるように、
上側構体18は連結ロッド27、28と上リンク部材2
4で構成する平行リンク機構によって連結されており、
その連結ロッド27、28は下側構体19と下リンク部
材25で構成するもう一組の平行リンク機構によって連
結されており、等しい長さの上リンク部材24と下リン
ク部材25とが反対向きに傾斜していることで水平移動
が相殺され、上側構体18は垂直方向にのみ移動する。
図2(a)は上側構体18が上昇した状態を示し、図2
(b)は下降した状態を示している。その下降した状態
において、上側構体18が下側構体19に当接した状態
となっても、ねじ軸である連結ロッド30が回転して再
び上側構体18が上昇するためには、くの字型とその逆
の型とが変形していてもその型が維持されている必要が
あり、そのために同図に見られるように、軸受部34が
軸受部35よりも上側に位置した、高さを相違させた構
成となっている。
【0021】駆動部12は、前記昇降機構11の連結ロ
ッド30を回転駆動するように設けた正逆回転可能なモ
ータMである。図2、図3に示すように、下側構体19
に結合して一体化した箱41に収容してあり、モータM
の出力軸42は中間軸43を介して連結ロッド30の一
端に連結されており、連結にはユニバーサルジョイント
44,44を用い、中間軸43の途中にはトルクを伝達
できて伸縮が可能な伸縮部45を設けてある。伸縮部4
5として適用できるものは、例えば、スプライン穴にス
プライン軸が摺動可能に嵌合したもの、あるいは同軸的
に嵌合する軸と穴の間に摺動可能にキーを介在させた構
成のものなどである。
【0022】高さ位置検出部13は、図2(a)、図3
に示すように、上側構体18から前記箱41内に伸延さ
せて形成した取付け部46にドグ47を取付け、上側構
体18と共に移動するこのドグ47の昇降位置に対応し
て、箱内に上昇位置検出用のリミットスイッチLs2、
下降位置検出用のリミットスイッチLs1を設けてあ
る。リミットスイッチLs1、Ls2は常閉接点のもの
で少なくとも高い方のリミットスイッチLs2は箱41
の外表面に設けたつまみ48によって高さ調節ができる
ようにしてある。つまみ48を回転操作することによっ
て、上下方向に長いねじが回転し、これに螺合している
ナットがリミットスイッチLs2に固定してあり、リミ
ットスイッチLs2の高さ位置を調節できるようになっ
ている。リミットスイッチLs1の高さ位置にドグ47
が到達してリミットスイッチLs1をオンにすると、上
側構体18の下降位置が検出され、リミットスイッチL
s2の位置にドグ47が到達してリミットスイッチLs
2がオンになると上側構体18の上昇位置が検出され
る。低いほうのリミットスイッチLs1の高さも同様に
調節できるようにしてもよい。高さ設定部14は、上側
構体18の昇降位置を決めるもので、このリミットスイ
ッチLs1、Ls2である。リミットスイッチLs2又
はLs1とLs2はその位置を自由に調節できるもので
あるから、上側構体18の昇降高さ位置を自由に設定で
きるものである。なお、前記リミットスイッチLs1、
Ls2の高さを変更する代りに、ドグ47の高さを変更
する構成としてもよい。この場合ドグ47は上側構体1
8にねじ軸で支持し、そのねじ軸を回転させて高さを調
節することになるから、ねじ軸とつまみとの間には軸方
向に摺動可能で回転を伝達できる部分を設ける構成とす
る。
【0023】制御部15は、例えば、図6に示すような
電気回路で構成されている。図中、49は電源、50は
抵抗でセンサとしてのスイッチ16に夫々直列に接続し
たもの8組が並列に接続されリレイの電磁線輪R1を介
して電源回路に挿入されている。R1−1は電磁線輪R
1で駆動される常開接点で前記リミットスイッチLs1
及びリレイの電磁線輪R2と直列に接続されて前記スイ
ッチ16及び電磁線輪R1を含む回路と並列に電源回路
に挿入されている。R1−2は電磁線輪R1で駆動され
る常閉接点で前記リミットスイッチLs2及びリレイの
電磁線輪R3と直列に接続されて同様に並列に電源回路
に挿入されている。R2−1、R2−2は電磁線輪R2
で駆動される常開接点でありモータMの正回転用電源回
路に挿入されており、また、R3−1、R3−2は電磁
線輪R3で駆動される常開接点でありモータMの逆回転
用電源回路に挿入されている。前記抵抗50の抵抗値は
スイッチ16が4個以上閉じたときに電磁線輪R1が駆
動動作するように決められている。
【0024】このように構成された高低自動可変枕1
は、電源が投入された状態でスイッチ16が全てオフ、
リミットスイッチLs1がオフであるとき、つまり枕が
使用状態でなく上側構体18が下降位置にあるとき、モ
ータMの電源回路の接点R2-1、R2−2、R3−
1、R3−2は全てオフであり、モータMは回転しな
い。この状態から、仰臥状態で使用されるときは、8個
のスイッチ16のうちの4個以上が押されることにより
仰臥状態であることを識別し、上側構体18を低い位置
のままに保持する。すなわち、4個以上のスイッチが押
されることにより、電磁線輪R1が動作し、接点R1−
1をオンにするがリミットスイッチLs1がオフのまま
であるから、電磁線輪R2が動作せず、接点R2−1、
R2−2がオフのままであり、また、接点R1−2がオ
フとなるので電磁線輪R3が動作せず、接点R3-1、
R3−2もオフのままであり、モータMはいずれの方向
にも回転しないで、現状を維持する。
【0025】この仰臥状態から横臥状態に変わると、閉
じたスイッチ16が3個以下となり、R1が動作しなく
なる。これによりR1−2がオンになり電磁線輪R3動
作し、接点R3−1、R3−2がオンになり、モータM
が正回転して上側構体18を上昇させ、所定の上昇位置
でドグ47がリミットスイッチLs2をオフにし、モー
タMを停止させる。従って、上側構体18は所定の上昇
位置で停止し、その位置に保持される。
【0026】この横臥状態から更に仰臥状態になったと
きは、閉じたスイッチ16が4個以上となり、電磁線輪
R1が動作し、接点R1−1をオンにし、接点R1−2
をオフにするから、電磁線輪R2が動作し、接点R2−
1、R2−2をオンにし、モータMが逆回転して上側構
体18を下降させ、所定の下降位置でドグ47がリミッ
トスイッチLs1をオフにし、モータMを停止させる。
従って上側構体18は所定の下降位置で停止し、その位
置に保持される。なお、図6のモータMの電源回路に挿
入されている抵抗rは、下降動作時のモータのトルクを
軽減する。
【0027】このように高低自動可変枕1は、使用者が
仰臥状態になると、識別手段2としてのスイッチ16の
群が仰臥状態を識別し、これに基づいて高さ調節手段3
が上側構体18を仰臥に適した低い位置に下降させ、使
用者が横臥状態になると、識別手段2がこれを識別し、
これに基づいて高さ調節手段3が上側構体18を横臥に
適した高い位置に上昇させる。従って、枕使用者が睡眠
中に無意識で寝返りを打つことがあっても、横臥又は仰
臥に適した枕の高さとなるから、頚椎が無理な屈曲状態
のままになることを防止でき、安眠できる。
【0028】上述した実施の形態の高低自動可変枕1
は、図7に示すように、予め寝具に組込んだ構成として
もよい。図示のものは、ベッド51に組込んだ高低自動
可変枕1aであり、図1に示した、箱41をマットレス
52の上面よりも下側のマットレス内に、あるいはベッ
ドフレームの適所に配置した構成とすることができ、こ
れにより外観が煩わしくなくなり、また睡眠の邪魔にな
らない利点が生じる。この場合の駆動部12からねじ軸
付きの連結ロッド30への回転の伝達は、図示は省略す
るが、例えば、歯付きベルトと歯付きプーリを用い、ベ
ルトテンション調節部を有するものとするものとするの
がよい。またこの場合、高さ位置検出部13は、取付け
部46を上側構体18から下方へ突出させ寝床面よりも
下方で検出する構成とするのがよい。
【0029】前記実施の形態において、識別手段2にス
イッチ群を使用したが、この他に、圧力を検出できるセ
ンサ、温度を検出できるセンサ等を使用してもよく、要
は仰臥と横臥とを識別できる構成であればよい。
【0030】前記実施の形態において、制御部15を、
電気回路によるシーケンス制御としたが、この他に、コ
ンピュータを使用してもよく、その場合には、簡単によ
り多くの機能を持たせることが可能であり、例えば、上
側構体18の高さ位置を数値で入力して設定したり、識
別手段2からの信号を枕使用者の体格に応じた識別基準
に変更したりするなどして、より便利な構成とすること
ができる。
【0031】また、昇降機構11の昇降動作用の構成
は、左右ねじ連結ロッド30と左右雌ねじ部36、37
の代りに、その右ねじ又は左ねじとその雌ねじとを省略
したもの、つまり一組の雄ねじと雌ねじで連結ロッド3
0の有効長さを変更する構成、あるいはワイヤーロープ
を掛けまわして、駆動部12側に巻き取り、巻き戻して
連結ロッドの有効長さに相当する部分の距離を変更する
構成としてもよい。又この他に、昇降機構と駆動部とを
一体化した空気圧力、油圧力等の流体圧アクチュエータ
で直接昇降駆動する構成、等としてもよい。
【0032】前記実施の形態では、上側構体18を構成
する部分にクッション材22を装着した構成を示した
が、このクッション材22を着脱できるようにクッショ
ン部を別個に構成するのがよく、また、別個に形成した
クッション部は、クッション作用の程度が異なるもの、
夏用と冬用と別々に形成したもの、発熱時等に頭部を冷
やす保冷剤を設置できるもの等と、交換使用できる構成
とすると便利である。その交換のためには、例えば、図
8に示すように、面ファスナ54を介して取付ける構成
とする。同図中、55はクッション部全体を示し、56
は内部にクッション材(ウレタンホーム、パンヤ、そば
殻等の枕材)を収容した外面材、57は綴じ付け部で内
部のクッション材の移動を防止するもの、58は外面材
の内部にクッション材を出しれ可能な開口に設けたチャ
ックである。クッション部55を取付けられる側は、例
えば、前記実施の形態で示した金網21の表面またはこ
れに代るものであるが、この部分は金網21のほかに通
気性を有するように網状に形成した樹脂成形部材や、前
記金網と骨組みを一体に形成した樹脂成形部材を用いる
ことができ、その適所に面ファスナ54の相手側を設け
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、枕の使用者が
寝返りを打って横臥と仰臥のいずれに変わっても自動的
に常に好ましい枕高さとなる効果を奏する。請求項2に
記載の発明は、識別が、使用者の身体が寝床面に接触し
ている幅または面積の相違によるから、比較的簡単に確
実に識別できる効果を奏する。請求項3に記載の発明
は、安価に提供できる効果を奏する。請求項4に記載の
発明は、枕の高さを仰臥や横臥に対応した高さに確実に
調節できる効果を奏する。請求項5に記載の発明は、枕
の高さを予め設定した高さ位置に確実に調整できる効果
を奏する。請求項6に記載の発明は、駆動部や制御部の
配置の自由度が大きくなり、ベッドの下側、マットレス
の内部などに配置することが可能となり、邪魔になら
ず、外観もよくなり、また枕の移動や落下を防止できる
効果を奏する。請求項7に記載の発明は、昇降機構が主
にリンクを用いた構成であるので、高精度の加工を必要
とするところが少なく、構造が比較的簡単で、製作しや
すく、安価に提供できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す概略斜視図であ
る。
【図2】同実施の形態の内部構造を示し、(a)は枕の
高さを高くした縦断概略正面図、(b)は枕の高さを低
くした縦断概略正面図である。
【図3】同実施の形態の内部構造を示す部分横断概略平
面図である。
【図4】同実施の形態の内部構造を示し、(a)は枕の
高さを高くした縦断概略側面図、(b)は枕の高さを低
くした縦断概略側面図である。
【図5】同実施の形態の昇降機構主要部を示し、(a)
は部分破断拡大側面図、(b)は同じ部分の拡大平面図
である。
【図6】同実施の形態の制御部を構成する制御回路図で
ある。
【図7】本発明の他の実施の形態を示す概略斜視図であ
る。
【図8】本発明における上側構体の他の実施の形態を示
す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 高低自動可変枕 2 識別手段 3 高さ調節手段 10 センサ 11 昇降機構 12 駆動部 13 高さ位置検出部 14 高さ設定部 15 制御部 16 スイッチ 17 シート状部材 18 上側構体 19 下側構体 20 枠状部 21 金網 22 クッション材 23 布 24 上リンク部材 25 下リンク部材 26 連結軸 27 連結部材 28、29、30 連結ロッド 31 軸 32 軸受部 33 軸 34 軸受部 35 中空部 36 雄ねじ部 37 雄ねじ部 38 雌ねじ部 39 雌ねじ部 40 ばね 41 箱 42 出力軸 43 中間軸 44 ユニバーサルジョイント 45 伸縮部 46 取付け部 47 ドグ 48 つまみ 49 電源 50 抵抗 51 ベッド 52 マットレス 53 蛇腹 54 面ファスナ 55 クッション部 56 外面材 57 綴付け部 58 チャック Ls1、Ls2 リミットスイッチ R1、R2、R3 リレイの電磁線輪 R1−1、R1−2、R2−1、R2−2、R3−1、
R3−2 リレイの接点

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用状態における使用者の身体の向きを
    識別する識別手段を有し、前記識別手段によって識別し
    た前記身体の向きに応じて高さが自動的に変化する高さ
    調節手段を有することを特徴とする高低自動可変枕。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高低自動可変枕にお
    いて、前記識別手段は、前記使用者が寝床上面と接触し
    ている部分の幅又は面積の相違を検出できるセンサーを
    備え、その検出に基づいて前記身体の向きを識別する構
    成であることを特徴とする高低自動可変枕。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の高低自動可変枕におい
    て、前記センサーは、枕の使用状態における身体の位置
    する側の寝床上面部に枕の横幅方向に配列され加圧によ
    り切換わるスイッチ群で構成されていることを特徴とす
    る高低自動可変枕。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2、又は請求項3に記
    載の高低自動可変枕において、前記高さ調節手段が、枕
    の下部を構成する下側構体に対して上側に枕上面部材を
    装着される上側構体を上下に変位可能に結合してなる上
    側構体の昇降機構と、前記昇降機構を駆動して前記上側
    構体を昇降させる駆動部と、前記上側構体の高さ位置を
    検出する高さ位置検出部と、その検出高さ位置と前記識
    別手段による識別結果とに基づいて前記駆動部を動作さ
    せ前記上側構体が識別結果に対応した高さ位置となるよ
    うに制御する制御部と、を備えていることを特徴とする
    高低自動可変枕。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、又は請求項3に記
    載の高低自動可変枕において、前記高さ調節手段が、枕
    の下部を構成する下側構体に対して上側に枕上面部材を
    装着される上側構体を上下に変位可能に結合してなる上
    側構体の昇降機構と、前記昇降機構を駆動して前記上側
    構体を昇降させる駆動部と、仰臥と横臥とに夫々対応し
    て設定可能な前記上側構体の高さ設定部と、前記高さ設
    定部の設定高さと前記識別手段による識別結果とに基づ
    いて前記上側構体を前記高さ設定部に設定された高さ位
    置となるように制御する制御部と、を備えていることを
    特徴とする高低自動可変枕。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、又は請求項5に記載の高低自動可変枕において、高
    低自動可変枕が、ベッド、又はマットレスと一体に形成
    されていることを特徴とする高低自動可変枕。
  7. 【請求項7】 請求項4、請求項5、又は請求項6に記
    載の高低自動可変枕において、前記昇降機構が、前記上
    側構体と下側構体とを平行状態を保って上下方向に相対
    変位可能にリンク結合しているリンク構体を有すること
    を特徴とする高低自動可変枕。
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