JP2001339967A - アクチュエータとこれを用いた電子機器 - Google Patents

アクチュエータとこれを用いた電子機器

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JP2001339967A
JP2001339967A JP2000152391A JP2000152391A JP2001339967A JP 2001339967 A JP2001339967 A JP 2001339967A JP 2000152391 A JP2000152391 A JP 2000152391A JP 2000152391 A JP2000152391 A JP 2000152391A JP 2001339967 A JP2001339967 A JP 2001339967A
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actuator
electrode
electrodes
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magnetic head
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Seiichi Minami
誠一 南
Taiji Goto
泰司 後藤
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータを電子機器に組込んだ場合、
その上下面の弾性定数が異なる場合本来移動させるべき
方向と異なる方向への変動を抑制することのできるアク
チュエータを提供することを目的とする。 【解決手段】 板状の圧電素子1の一面に設けた第1及
び第2の電極2,3と、圧電素子1の他面側の内部に第
1、第2の電極2,3と対向するように設けた第3の電
極4とを備え、圧電素子1の第1の電極2と第3の電極
4間に挟まれた部分と第2の電極3と第3の電極4間に
挟まれた部分の一方は、分極時の印加電圧の極性と駆動
時の印加電圧の極性とが異なるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばハードディス
クドライブのスイングアームに取付けられるアクチュエ
ータとこれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアクチュエータは図11に示すよ
うに、板状の二枚の圧電素子101a,101bのそれ
ぞれ一方の側面を内部電極102を介して貼り合わせ、
他方の側面に電極103a,103bを設けたものであ
った。
【0003】また、図12はパーソナルコンピュータの
ハードディスクドライブの模式図を示す。ボード110
の上にディスク111を設置し、このボード110に設
けたスピンドルモータ112によりディスク111を回
転させる。またボード110上には支持部113を有す
るアームアクチュエータ114が設けられる。さらにス
イングアーム115の一端側を支持部113に接続し、
他端側の先端に磁気ヘッド部116を取付けたものであ
った。そしてアームアクチュエータ114でスイングア
ーム115を介して磁気ヘッド部116を水平方向に移
動させて位置制御を行い、ディスク111への書き込み
を行うこととなる。
【0004】この磁気ヘッド部116は図13に示すよ
うにスライダ120の上面に図11に示すアクチュエー
タを接着すると共に、このアクチュエータの上面にサス
ペンション121を接着する。またスライダ120の一
側面に磁気ヘッド122を取付けたものであった。この
サスペンション121をスイングアームの先端に接続し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この構成によると、サ
スペンション121とスライダ120との弾性定数が異
なるため、アクチュエータを駆動させると水平方向だけ
でなく上下方向にも動くこととなる。
【0006】また、磁気ヘッド122でディスク111
の磁気情報をできるだけ正確に読み取るために、ディス
ク111とスライダ120との距離は非常に短くなって
いる。
【0007】従ってスライダ120が上下方向に変動す
るとディスク111を損傷してしまうという問題点を有
していた。
【0008】そこで本発明は、電子機器に組込んだ場
合、アクチュエータの電極を設けた面に接する物質の弾
性定数の違いにより生じる屈曲変位で本来移動させるべ
き方向と異なる方向への変動を抑制することのできるア
クチュエータを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のアクチュエータは、板状の圧電素子と、この
圧電素子の一面に設けた第1及び第2の電極と、前記圧
電素子の他面側内部に前記第1、第2の電極に対向する
ように設けた第3の電極とを備え、前記圧電素子の前記
第1の電極と前記第3の電極間に挟まれた部分と前記第
2の電極と前記第3の電極間に挟まれた部分の一方は分
極時の印加電圧の極性と駆動時の印加電圧の極性とが異
なるものであり、第3の電極を内部に設けることによ
り、圧電素子の分極方向の変位量の不均一性から生じる
屈曲変位と、このアクチュエータを電子機器に組込んだ
場合のアクチュエータ上下面の弾性定数の違いにより生
じる屈曲変位とを相殺させることにより上記目的を達成
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、板状の圧電素子と、この圧電素子の一面に設けた第
1及び第2の電極と、前記圧電素子の他面側内部に前記
第1、第2の電極に対向するように設けた第3の電極と
を備え、前記圧電素子の前記第1の電極と前記第3の電
極間に挟まれた部分と前記第2の電極と前記第3の電極
間に挟まれた部分の一方は分極時の印加電圧の極性と駆
動時の印加電圧の極性とが異なるアクチュエータであ
り、電子機器に組込んだ場合、不要変動を抑制し、精密
な位置制御を行うことが可能となるものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、第1あるいは第
2の電極の少なくとも一方を二つ以上に分割した請求項
1に記載のアクチュエータであり、電圧を印加する電極
の数で変位量を制御することが可能なため、定電圧で変
位量を制御することが可能になる。
【0012】請求項3に記載の発明は、第1の電極より
も第2の電極を大きくした請求項1に記載のアクチュエ
ータであり、電子機器に組込んだ場合、このアクチュエ
ータの電極を設けた面に接する物質の弾性定数が上下方
向に加えて水平方向でも異なったとしても、不要な変動
を抑制することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、圧電素子の第
1、第2の電極側内部に電極を設けた請求項1に記載の
アクチュエータであり、屈曲変位量を大きくすることが
でき、電子機器に組込んだ場合、アクチュエータの電極
を設けた面に接する物質の弾性定数の違いにより生じる
不要な変動を抑制できる範囲が大きくなる。
【0014】請求項5に記載の発明は、支持部を有する
駆動手段と、この支持部に一端側を接続した支持体と、
この支持体の他端側に接続した被移動体と、この被移動
体に設置した請求項1から請求項4のいずれか一つに記
載のアクチュエータと、前記被移動体の下方に設けた被
検知体とを備え、前記被移動体は少なくとも二つの部品
で構成するとともにこの二つの部品で前記アクチュエー
タを挟み込むようにし、前記アクチュエータは第1、第
2の電極側の面を前記部品の弾性定数の小さい方と接す
るようにした電子機器であり、第3の電極を内部に設け
ることにより、圧電素子の分極方向の変位量の不均一性
から生じる屈曲変位と、このアクチュエータを電子機器
に組込んだ場合のアクチュエータの上下面の弾性定数の
違いにより生じる屈曲変位とを相殺させることにより、
被移動体により被検知体が損傷するのを防止できる。
【0015】請求項6に記載の発明は、支持部を有する
駆動手段と、この支持部に一端側を接続した支持体と、
この支持体の他端側に接続した被移動体と、この被移動
体に設置した請求項1から請求項4のいずれか一つに記
載のアクチュエータと、前記被移動体の下方に設けた被
検知体とを備え、前記アクチュエータは第1、第2の電
極側の面のみを前記被移動体に固定したものである電子
機器であり、第3の電極を内部に設けることにより圧電
素子の分極方向の変位量の不均一性から生じる屈曲変位
と、このアクチュエータを電子機器に組込んだ場合のア
クチュエータの上下面の弾性定数の違いにより生じる屈
曲変位とを相殺させることにより、被移動体により被検
知体が損傷するのを防止できる。
【0016】以下本発明の実施の形態について図面を参
照しながら説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態におけるアクチュエータの斜視図、図2は図1に示す
アクチュエータの断面図、図3は図1に示すアクチュエ
ータの上面図であり、1は板状の圧電素子、2は第1の
電極、3は第2の電極、4は第3の電極、5は外部電
極、6は接続電極である。
【0018】また、図2においては第1〜第3の電極
2,3,4に電圧を印加する時の極性を示すと共に、矢
印で分極方向を示しており、図3においては、図2のよ
うに電圧を印加したときのアクチュエータの伸縮方向を
矢印で示している。
【0019】さらに図4は例えばパーソナルコンピュー
タ等のハードディスクドライブの模式図であり、10は
ボード、11はアームアクチュエータ、12はアームア
クチュエータ11に設けた支持部、13はその一端を支
持部12に接続したスイングアーム、14はスイングア
ーム13の他端部に接続した磁気ヘッド部、15はディ
スク、16はディスク15の中央部に設けたスピンドル
モータである。
【0020】また、図5は図4に示す磁気ヘッド部14
の斜視図、図6は図4に示す磁気ヘッド部14の側面図
であり、20はスライダ、21はスライダ20に取り付
けた磁気ヘッド、22はスライダ20の上面に設けたア
クチュエータ、23はサスペンションである。
【0021】さらにまた図7は本実施の形態1における
ハードディスクドライブにおける動作を説明するための
フローチャートである。
【0022】まず、PZT(PbTiZrO3)を主成
分とした圧電セラミック粉体(チタン酸ジルコン酸鉛系
圧電セラミックス材料)に有機結合材、可塑剤、有機溶
媒を所定量配合し、スラリー混合を行い、シート成形用
スラリーを得る。
【0023】その後、ドクターブレード法によってシー
ト成形を行い、所定厚みのセラミックグリーンシートを
得る。
【0024】次に、このセラミックグリーンシートに、
第3の電極4と外部電極5の電気的接続を得るためのホ
ールを形成した後、ホール部分のみに金属ペーストを充
填して接続電極6を設ける。
【0025】次いで、金属ペーストを用いて前記セラミ
ックグリーンシート上に第3の電極4を形成する。
【0026】その後第3の電極4の上にセラミックグリ
ーンシートを積層し焼成し圧電基板を得る。
【0027】次いでこの圧電基板のホール形成面及びこ
のホール形成面と対向する面に、第1、第2の電極2,
3を形成すると共に、第3の電極4と電気的に接続され
た外部電極5を形成し、アクチュエータを得る。
【0028】その後図2に矢印で示すような分極極性と
なるようにアクチュエータを分極する。
【0029】次いでこのアクチュエータを組込んだハー
ドディスクドライブについて説明する。
【0030】図4に示すハードディスクドライブはボー
ド10の上にディスク15を設置し、このディスク15
の中央部に設けたスピンドルモータ16によりディスク
15を回転させる。またボード10上には支持部12を
有するアームアクチュエータ11が設けられている。さ
らにスイングアーム13の一端側を支持部12に接続
し、他端側の先端に磁気ヘッド部14を設けたものであ
る。
【0031】この磁気ヘッド部14は、図5、図6に示
すように、側面に磁気ヘッド21を有するスライダ20
の上面にアクチュエータ22を固定すると共に、アクチ
ュエータ22の上面にサスペンション23を固定したも
のであり、アクチュエータ22はスライダ20とサスペ
ンション23とで挟まれた構造となっている。またアク
チュエータ22は第1、第2の電極2,3の形成面をス
ライダ20に固定している。
【0032】さらに磁気ヘッド部14のサスペンション
23を図6に示すハードディスクドライブのスイングア
ーム13に接続固定している。
【0033】このような構成において図2に示すように
アクチュエータ22の第1の電極2と第2の電極3の印
加電圧の極性が同一になるように第1の電極2と第3の
電極4間、及び第2の電極3と第3の電極4間に電圧を
印加し、屈曲変位を発生させる。この屈曲変位は図3に
示すように、第1、第2の電極2,3と第3の電極4間
の圧電素子1において分極極性と印加電圧の極性が同一
の場合は収縮し、逆に分極極性と印加電圧の極性が異な
る場合は伸びることとなる。このように変位させること
により磁気ヘッド21を左右に移動させることができる
のである。
【0034】次にこのハードディスクドライブにおいて
ディスクに情報を書き込む場合の動作について図7を参
照しながら説明する。
【0035】磁気ヘッド21の位置制御を行う場合、ま
ずディスク15に書き込まれているサーボパターンとい
う位置情報を磁気ヘッド21で読み込み(図7の6
1)、トラックの中心と磁気ヘッド21が相対的にどの
程度ずれているかを検知する(図7の62)。
【0036】このずれが大きい場合はまずアームアクチ
ュエータ11で磁気ヘッド21を水平方向に移動させて
およその位置修正を行い(図7の63)、再び磁気ヘッド
21の位置情報を読み込み(図7の61)、トラックの
中心と磁気ヘッド21が相対的にどの程度ずれているか
検知する(図7の62)。この時のずれは先におよその
位置調整を行っているため、微少なものとなる。
【0037】次いでアクチュエータ22による磁気ヘッ
ド21の位置の修正方法及び修正条件を演算し(図7の
64)、アクチュエータ22により磁気ヘッド21を水
平方向に移動させることにより位置修正を行う(図7の
65)。再び磁気ヘッド21の位置を読み込み(図7の
66)、トラックの中心と磁気ヘッド21が相対的にど
の程度ずれているか検知する(図7の67)。この時ず
れが存在する場合は再び図7の64〜66に示す動作を
行うこととなる。ずれが無くなれば、すなわち磁気ヘッ
ド21の位置が決定した後、ディスク15への書き込み
を行うこととなる(図7の68)。
【0038】また、最初からずれが小さい場合は、アク
チュエータ22のみで位置調整を行い、磁気ヘッド21
の位置が決定した後、ディスク15への書き込みを行う
こととなる(図7の62〜68)。
【0039】以上のようにアームアクチュエータ11と
アクチュエータ22とを用いて磁気ヘッド21を水平方
向に移動させて位置決めを行うことにより、磁気ヘッド
21の精密な位置制御が可能となる。
【0040】このような動作を行うハードディスクドラ
イブにおいては、アクチュエータ22の上下面を挟んだ
弾性定数の異なるスライダ20とサスペンション23に
起因する上下方向の屈曲変位が生じることとなる。本発
明のアクチュエータでは、分極方向の変位量の分布の不
均一性から上下面方向の屈曲変位が発生する。
【0041】従ってこの屈曲変位とスライダ20とサス
ペンション23に起因する屈曲変位と相殺させることに
より上下方向の変動を抑制し、安定した姿勢で磁気ヘッ
ド部14を動作させることができるのである。
【0042】(実施の形態2)図8(a)は本発明の実
施の形態2におけるアクチュエータの横断面図、図8
(b)は同縦断面図である。
【0043】実施の形態1と異なる点は圧電素子1の第
1及び第2の電極2,3側の内部に交互に相対向する両
側面に露出するように複数の内部電極32を設けたこと
である。そして第1、第2、第3の電極2,3,4を圧
電素子1の相対向する側面まで延長して形成することに
より、内部電極32とそれぞれ電気的に接続しているこ
とである。
【0044】このような内部電極32を設けることによ
り、アクチュエータ22の上下方向の屈曲変位量を更に
大きくすることができるので、図4に示すハードディス
クドライブに用いた場合、アクチュエータ22を挟み込
むスライダ20とサスペンション23との弾性定数が大
きく異なったとしても磁気ヘッド部14の上下方向の変
動を抑制し、安定した姿勢で精密な位置制御を行うこと
ができる。
【0045】なお、内部電極32を圧電素子1の第3の
電極4側にも設けることにより、アクチュエータ22の
水平方向の屈曲変位量を大きくすることができ、図4に
示すハードディスクドライブに用いた場合、磁気ヘッド
21による位置制御範囲を大きくすることができる。
【0046】(実施の形態3)図9は本発明の実施の形
態3におけるアクチュエータの上面図である。
【0047】実施の形態1と異なる点は、第1及び第2
の電極2,3を複数個に分割したことである。この構成
とした場合、一定の電圧を印加したとしても、この電圧
を印加する第1及び第2の電極2,3の数でアクチュエ
ータの屈曲変位量を制御することができる。
【0048】従って、図4に示すハードディスクドライ
ブにこのアクチュエータを用いた場合、スライダ20及
びサスペンション23の弾性定数の違いによる屈曲変位
量に応じて電圧を印加する第1及び第2の電極2,3の
数を設定すれば良い。
【0049】なお、第1及び第2の電極2,3を分割す
る時は、それぞれ任意の数に分割すれば良い。また分割
後のそれぞれの電極面積も任意に設定すれば良い。
【0050】以下本発明のポイントについて記載する。
【0051】(1)圧電素子1はほぼ直方体であるの
で、第1及び第2の電極2,3において電極不形成部を
圧電素子1の端部と平行に設けることにより、最も効率
的に電気エネルギーを機械エネルギーに変換することが
でき、図4に示すようなハードディスクドライブにおい
て磁気ヘッド21の位置制御可能な範囲を大きくするこ
とができる。
【0052】(2)第1及び第2の電極2,3はほぼ同
じ大きさに形成した。しかしながら図4に示すようなハ
ードディスクドライブにおいて、スライダ20とサスペ
ンション23に起因する屈曲変位が圧電素子1の短手方
向の両端部で異なる場合がある。このような場合は、電
極不形成部をずらして第1及び第2の電極2,3の大き
さを変えることにより、短手方向の屈曲変位量を変え
る。さらにこのアクチュエータ22をスライダ20に固
定する時にスライダ20とサスペンション23に起因す
る屈曲変位が大きい方の側に第1及び第2の電極2,3
の大きい方が固定されるようにする。その結果、磁気ヘ
ッド部14の上下方向の不要な変動も抑制することがで
きる。
【0053】(3)本発明のように第3の電極4を圧電
素子1の内部に設ける場合、外部電極5を圧電素子1の
表面に形成し電気的に接続することにより、電子機器に
組込む場合の電気的接続を容易にとることができる。ま
た第3の電極4と外部電極5との接続方法は、実施の形
態1に示すように圧電素子1の内部に接続電極6を設け
る方法でも、実施の形態3に示すように外部電極5を圧
電素子1の側面に至るように設けることによる方法でも
いずれの方法でも構わない。
【0054】(4)実施の形態1から実施の形態3にお
いては、図2に示すように第1と第3の電極2,4間と
第2と第3の電極3,4間の分極極性を変えて、駆動時
の印加電圧が同じ場合のアクチュエータについて説明し
たが、図10に示すように第1と第3の電極2,4間と
第2と第3の電極3,4間の分極極性は同じで、駆動時
に第3の電極をアース電極とし、第1、第2の電極2,
3の印加電圧の極性を変えることにより圧電素子1の厚
み方向の屈曲変位を発生させるようにしても同様の効果
が得られる。
【0055】(5)ハードディスクドライブにアクチュ
エータ22を取付ける場合スライダ20とサスペンショ
ン23を挟み込むようにしたが、アクチュエータ22の
一方の面のみを磁気ヘッド部14に固定しても構わな
い。この時アクチュエータ22の第1、第2の電極2,
3を設けた面を例えばサスペンション23あるいはスラ
イダ20などの被移動体側にくるようにすることによ
り、磁気ヘッド部14の上下方向における不要変動を抑
制することができる。
【0056】(6)上記各実施の形態においては電子機
器の一例としてハードディスクドライブを用いて説明し
たが、他にもDVD、CCDカメラ、ビデオカメラな
ど、被検知物に対してアクチュエータを取付けた検知体
を相対的に水平方向に移動させる際、微少移動制御と共
に姿勢制御が重要な電子機器において同様の効果を有す
るものである。
【0057】
【発明の効果】以上本発明によると、アクチュエータを
電子機器に組込んだ場合、本来移動させるべき方向と異
なる方向への不要な変動を抑制することのできるアクチ
ュエータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるアクチュエータ
の斜視図
【図2】図1に示すアクチュエータの断面図
【図3】図1に示すアクチュエータの上面図
【図4】本発明の一実施の形態におけるハードディスク
ドライブの模式図
【図5】図4に示す磁気ヘッド部の斜視図
【図6】図4に示す磁気ヘッド部の側面図
【図7】図4に示すハードディスクドライブの動作を説
明するためのフローチャート
【図8】(a)本発明の実施の形態2におけるアクチュ
エータの横断面図 (b)同縦断面図
【図9】本発明の実施の形態3におけるアクチュエータ
の上面図
【図10】本発明の他の実施の形態におけるアクチュエ
ータの断面図
【図11】従来のアクチュエータの斜視図
【図12】従来のハードディスクドライブの模式図
【図13】図12に示す磁気ヘッド部の斜視図
【符号の説明】
1 圧電素子 2 第1の電極 3 第2の電極 4 第3の電極 5 外部電極 6 接続電極 10 ボード 11 アームアクチュエータ 12 支持部 13 スイングアーム 14 磁気ヘッド部 15 ディスク 16 スピンドルモータ 20 スライダ 21 磁気ヘッド 22 アクチュエータ 23 サスペンション 32 内部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D042 LA01 MA15 5D059 AA01 BA01 CA14 CA25 DA19 EA08 5D096 NN03 NN07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の圧電素子と、この圧電素子の一面
    に設けた第1及び第2の電極と、前記圧電素子の他面側
    内部に前記第1、第2の電極に対向するように設けた第
    3の電極とを備え、前記圧電素子の前記第1の電極と前
    記第3の電極間に挟まれた部分と前記第2の電極と前記
    第3の電極間に挟まれた部分の一方は分極時の印加電圧
    の極性と駆動時の印加電圧の極性とが異なるように構成
    したアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 第1あるいは第2の電極の少なくとも一
    方を二つ以上に分割した請求項1に記載のアクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】 第1の電極は第2の電極よりも小さい請
    求項1に記載のアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 圧電素子の第1、第2の電極側の内部に
    電極を設けた請求項1に記載のアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 支持部を有する駆動手段と、この支持部
    に一端側を接続した支持体と、この支持体の他端側に接
    続した被移動体と、この被移動体に設置した請求項1か
    ら請求項4のいずれか一つに記載のアクチュエータと、
    前記被移動体の下方に設けた被検知体とを備え、前記被
    移動体は少なくとも二つの部品で構成するとともにこの
    二つの部品で前記アクチュエータを挟み込むようにし、
    前記アクチュエータは第1、第2の電極側の面を前記部
    品の弾性定数の小さい方と接するようにした電子機器。
  6. 【請求項6】 支持部を有する駆動手段と、この支持部
    に一端側を接続した支持体と、この支持体の他端側に接
    続した被移動体と、この被移動体に設置した請求項1か
    ら請求項4のいずれか一つに記載のアクチュエータと、
    前記被移動体の下方に設けた被検知体とを備え、前記ア
    クチュエータは第1、第2の電極側の面のみを前記被移
    動体に固定した電子機器。
JP2000152391A 2000-05-24 2000-05-24 アクチュエータとこれを用いた電子機器 Pending JP2001339967A (ja)

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