JP2001339966A - アクチュエータとこれを用いた電子機器 - Google Patents

アクチュエータとこれを用いた電子機器

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JP2001339966A
JP2001339966A JP2000152390A JP2000152390A JP2001339966A JP 2001339966 A JP2001339966 A JP 2001339966A JP 2000152390 A JP2000152390 A JP 2000152390A JP 2000152390 A JP2000152390 A JP 2000152390A JP 2001339966 A JP2001339966 A JP 2001339966A
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electrode
actuator
electrodes
piezoelectric element
magnetic head
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Application number
JP2000152390A
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English (en)
Inventor
Seiichi Minami
誠一 南
Taiji Goto
泰司 後藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)
  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータを電子機器に組込んだ場合、
その上下面の弾性定数が異なる場合本来移動させるべき
方向と異なる方向への変動を抑制することのできるアク
チュエータを提供することを目的とする。 【解決手段】 板状の圧電素子1の一面に設けた第1及
び第2の電極2,3と、圧電素子1の他面に設けた第3
の電極4とを備え、圧電素子1の第1の電極2と第3の
電極4間に挟まれた部分と第2の電極3と第3の電極4
間に挟まれた部分の一方は分極時の印加電圧の極性と駆
動時の印加電圧の極性とが異なると共に、第1及び第2
の電極2,3と第3の電極4の厚みを変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばハードディス
クドライブのスイングアームに取付けられるアクチュエ
ータとこれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアクチュエータは図11に示すよ
うに、板状の二枚の圧電素子101a,101bのそれ
ぞれ一方の側面を内部電極102を介して貼り合わせ、
他方の側面に電極103a,103bを設けたものであ
った。
【0003】また、図12はパーソナルコンピュータの
ハードディスクドライブの模式図を示す。ボード110
の上にディスク111を設置し、このボード110に設
けたスピンドルモータ112によりディスク111を回
転させる。またボード110上には支持部113を有す
るアームアクチュエータ114が設けられている。さら
にスイングアーム115の一端側を支持部113に接続
し、他端側の先端に磁気ヘッド部116を取付けたもの
であった。そしてアームアクチュエータ114でスイン
グアーム115を介して磁気ヘッド部116を水平方向
に移動させて位置制御を行い、ディスク111への書き
込みを行うように構成されている。
【0004】この磁気ヘッド部116は図13に示すよ
うにスライダ120の上面に図11に示すアクチュエー
タを接着すると共に、このアクチュエータの上面にサス
ペンション121を接着する。またスライダ120の一
側面に磁気ヘッド122を取付けたものであった。この
サスペンション121をスイングアームの先端に接続し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この構成によると、サ
スペンション121とスライダ120との弾性定数が異
なるため、アクチュエータを駆動させると水平方向だけ
でなく上下方向にも動くこととなる。
【0006】また、磁気ヘッド122でディスク111
の磁気情報をできるだけ正確に読み取るために、ディス
ク111とスライダ120との距離は非常に短くなって
いる。
【0007】従ってスライダ120が上下方向に移動す
るとディスク111を損傷してしまうという問題点を有
していた。
【0008】そこで本発明は、電子機器に組込んだ場合
アクチュエータの電極を設けた面に接する物質の弾性定
数の違いにより生じる屈曲変位で本来移動させるべき方
向と異なる方向への変動を抑制することのできるアクチ
ュエータを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のアクチュエータは、板状の圧電素子と、この
圧電素子の一面に設けた第1及び第2の電極と、前記圧
電素子の他面に設けた第3の電極とを備え、前記圧電素
子の前記第1の電極と前記第3の電極間に挟まれた部分
と前記第2の電極と前記第3の電極間に挟まれた部分の
一方は、分極時の印加電圧の極性と駆動時の印加電圧の
極性とが異なると共に、第1及び第2の電極と第3の電
極の厚みが異なるものであり、電子機器に取付ける際、
弾性定数の異なる二種類の部品で上下面を接着すること
により生じる上下方向の屈曲変位と、圧電素子の第1、
第2の電極と第3の電極との厚みを変えることにより生
じる屈曲変位とを相殺させることにより上記目的を達成
することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、板状の圧電素子と、この圧電素子の一面に設けた第
1及び第2の電極と、前記圧電素子の他面に設けた第3
の電極とを備え、前記圧電素子の前記第1の電極と前記
第3の電極間に挟まれた部分と前記第2の電極と前記第
3の電極間に挟まれた部分の一方は、分極時の印加電圧
の極性と駆動時の印加電圧の極性とが異なると共に、第
1及び第2の電極と第3の電極の厚みが異なるアクチュ
エータであり、電子機器に組込んだ場合、不要変動を抑
制し、精密な位置制御を行うことが可能となるものであ
る。
【0011】請求項2に記載の発明は、第1、第2の電
極あるいは第3の電極は、電極とこの電極に接着した金
属板とを有する構成とした請求項1に記載のアクチュエ
ータであり、電極厚みを容易に変えることができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、第1あるいは第
2の電極の少なくとも一方を二つ以上に分割した請求項
1に記載のアクチュエータであり、電圧を印加する電極
の数で変位量を制御することが可能なため、定電圧で変
位量を制御することが可能になる。
【0013】請求項4に記載の発明は、第1の電極より
も第2の電極を大きくした請求項1に記載のアクチュエ
ータであり、電子機器に組込んだ場合、このアクチュエ
ータの電極を設けた面に接する物質の弾性定数が上下方
向に加えて水平方向でも異なったとしても、不要な変動
を抑制することができる。
【0014】請求項5に記載の発明は、圧電素子の内部
に電極を設けた請求項1に記載のアクチュエータであ
り、屈曲変位量を大きくすることができ、電子機器に組
込んだ場合、アクチュエータの電極を設けた面に接する
物質の弾性定数の違いにより生じる不要な変動を抑制で
きる範囲が大きくなる。
【0015】請求項6に記載の発明は、支持部を有する
駆動手段と、この支持部に一端側を接続した支持体と、
この支持体の他端側に接続した被移動体と、この被移動
体に設置した請求項1から請求項5のいずれか一つに記
載のアクチュエータと、前記被移動体の下方に設けた被
検知体とを備え、前記被移動体は少なくとも二つの部品
で構成するとともに、この二つの部品で前記アクチュエ
ータを挟み込むようにしたものであり、前記アクチュエ
ータは電極の厚みの薄い方の面を前記部品の弾性定数の
小さい方と接するようにした電子機器であり、これら部
品の弾性定数の違いに起因する上下方向の屈曲変位と、
アクチュエータの電極の厚みの違いから生じる屈曲変位
とを相殺させることにより、被移動体により被検知体が
損傷するのを防止できる。
【0016】請求項7に記載の発明は、支持部を有する
駆動手段と、この支持部に一端側を接続した支持体と、
この支持体の他端側に接続した被移動体と、この被移動
体に設置した請求項1から請求項5のいずれか一つに記
載のアクチュエータと、前記被移動体の下方に設けた被
検知体とを備え、前記アクチュエータは電極厚みの薄い
方の面を前記被移動体に固定したものである電子機器で
あり、被移動体により生じる屈曲変位とアクチュエータ
の電極の厚みの違いから生じる屈曲変位とを相殺させる
ことにより、被移動体により被検知体が損傷するのを防
止できる。
【0017】以下本発明の実施の形態について図面を参
照しながら説明する。
【0018】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるアクチュエータの斜視図、図2は図1に示
すアクチュエータの断面図、図3は図1に示すアクチュ
エータの上面図であり、1は板状の圧電素子、2は第1
の電極、3は第2の電極、4は第3の電極である。
【0019】また、図2においては第1〜第3の電極
2,3,4に電圧を印加する時の極性を示すと共に、矢
印で分極方向を示しており、図3においては、図2のよ
うに電圧を印加した時のアクチュエータの伸縮方向を矢
印で示している。
【0020】さらに図4はパーソナルコンピュータ等の
ハードディスクドライブの模式図であり、10はボー
ド、11はアームアクチュエータ、12はアームアクチ
ュエータ11に設けた支持部、13はその一端を支持部
12に接続したスイングアーム、14はスイングアーム
13の他端部に取付けた磁気ヘッド部、15はディス
ク、16はディスク15の中央部に設けたスピンドルモ
ータである。
【0021】また、図5は図4に示す磁気ヘッド部14
の斜視図、図6は図4に示す磁気ヘッド部14の側面図
であり、20はスライダ、21はスライダ20に取付け
た磁気ヘッド、22はスライダの上面に設けたアクチュ
エータ、23はサスペンションである。
【0022】さらにまた図7は本実施の形態1における
ハードディスクドライブにおける動作を説明するための
フローチャートである。
【0023】まずチタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミッ
ク粉体を用いて形成した大板状の圧電基板の一面に、銀
ペースト等を印刷してから焼付けることにより厚膜の第
3の電極4を形成する。
【0024】次に圧電基板の他面に銀蒸着などで薄膜の
第1及び第2の電極2,3を所定の間隔を設けて形成す
る。
【0025】この圧電基板を切断することにより圧電素
子1の一面側に中央部の電極非形成部を挟んで第1、第
2の電極2,3を有すると共に他面全体に第3の電極4
を有するアクチュエータを得る。ここで第1、第2の電
極2,3は第3の電極4よりも薄く形成したものであ
る。次に図2に矢印で示すような分極極性となるように
アクチュエータを分極する。
【0026】次いでこのアクチュエータを組込んだハー
ドディスクドライブについて説明する。
【0027】図4に示すハードディスクドライブはボー
ド10の上にディスク15を設置し、このディスク15
の中央部に設けたスピンドルモータ16によりディスク
15を回転させる。またボード10上には支持部12を
有するアームアクチュエータ11が設けられている。さ
らにスイングアーム13の一端側を支持部12に接続
し、他端側の先端に磁気ヘッド部14を取付けたもので
ある。
【0028】この磁気ヘッド部14は、図5、図6に示
すように、側面に磁気ヘッド21を有するスライダ20
の上面にアクチュエータ22を固定すると共に、アクチ
ュエータ22の上面にサスペンション23を固定したも
のであり、アクチュエータ22はスライダ20とサスペ
ンション23とで挟まれた構造となっている。またアク
チュエータ22は電極の薄い方の面すなわち第1、第2
の電極2,3の形成面をスライダ20に固定している。
【0029】さらに磁気ヘッド部14のサスペンション
23を図6に示すハードディスクドライブのスイングア
ーム13に接続固定している。
【0030】このような構成において図2に示すように
アクチュエータ22の第1の電極2と第2の電極3の印
加電圧の極性が同一になるように第1の電極2と第3の
電極4間、及び第2の電極3と第3の電極4間に電圧を
印加し、屈曲変位を発生させる。この屈曲変位は図3に
示すように第1、第2の電極2,3と第3の電極4間の
圧電素子1において分極極性と印加電圧の極性が同一の
場合収縮し、逆に分極極性と印加電圧の極性が異なる場
合伸びることとなる。このように変位させることにより
磁気ヘッド21を左右に移動させることができるのであ
る。
【0031】次にこのハードディスクドライブにおいて
ディスクに情報を書き込む場合の動作について図7を参
照しながら説明する。
【0032】磁気ヘッド21の位置制御を行う場合、ま
ずディスク15に書き込まれているサーボパターンとい
う位置情報を磁気ヘッド21で読み込み(図7の6
1)、トラックの中心と磁気ヘッド21が相対的にどの
程度ずれているかを検知する(図7の62)。
【0033】このずれが大きい場合はまずアームアクチ
ュエータ11で磁気ヘッド21を水平方向に移動させて
およその位置修正を行い(図7の63)、再び磁気ヘッ
ド21の位置情報を読み込み(図7の61)、トラック
の中心と磁気ヘッド21が相対的にどの程度ずれている
か検知する(図7の62)。この時のずれは先におよそ
の位置調整を行っているため、微少なものとなる。
【0034】次いでアクチュエータ22による磁気ヘッ
ド21の位置の修正方法及び修正条件を演算し(図7の
64)、アクチュエータ22により磁気ヘッド21を水
平方向に移動させることにより位置修正を行う(図7の
65)。再び磁気ヘッド21の位置を読み込み(図7の
66)、トラックの中心と磁気ヘッド21が相対的にど
の程度ずれているか検知する(図7の67)。この時ず
れが存在する場合は再び図7の64〜66に示す動作を
行うこととなる。ずれが無くなれば、すなわち磁気ヘッ
ド21の位置が決定した後、ディスク15への書き込み
を行うこととなる(図7の68)。
【0035】また、最初からずれが小さい場合は、アク
チュエータ22のみで位置調整を行い、磁気ヘッド21
の位置が決定した後、ディスク15への書き込みを行う
こととなる(図7の62〜68)。
【0036】以上のようにアームアクチュエータ11と
アクチュエータ22とを用いて磁気ヘッド21を水平方
向に移動させて位置決めを行うことにより、磁気ヘッド
21の精密な位置制御が可能となる。
【0037】このような動作を行うハードディスクドラ
イブにおいては、アクチュエータ22の上下面を挟んだ
弾性定数の異なるスライダ20とサスペンション23に
起因する上下方向の屈曲変位が生じることとなる。また
本実施の形態1のアクチュエータ22は第1、第2の電
極2,3と第3の電極4の厚みを変えたことによる分極
方向の不均一性から上下面方向の屈曲変位が発生する。
従ってこの屈曲変位とスライダ20とサスペンション2
3に起因する屈曲変位と相殺させることにより上下方向
の変動を抑制し、安定した姿勢で磁気ヘッド部14を動
作させることができるのである。
【0038】(実施の形態2)図8(a)は本発明の実
施の形態2におけるアクチュエータの横断面図、図8
(b)は同縦断面図である。
【0039】実施の形態1と異なる点は圧電素子1の第
1及び第2の電極2,3側の内部に交互に相対向する両
側面に露出するように複数の内部電極32を設けたこと
である。そして第1、第2、第3の電極2,3,4を圧
電素子1の相対向する側面まで延長して形成することに
より、内部電極32とそれぞれ電気的に接続している。
【0040】このような内部電極32を設けることによ
り、アクチュエータ22の上下方向の屈曲変位量を更に
大きくすることができるので、図4に示すハードディス
クドライブに用いた場合、アクチュエータ22を挟み込
むスライダ20とサスペンション23との弾性定数が大
きく異なったとしても磁気ヘッド部14の上下方向の変
動を抑制し、安定した姿勢で精密な位置制御を行うこと
ができる。
【0041】なお、内部電極32を圧電素子1の第3の
電極4側にも設けることにより、アクチュエータ22の
水平方向の屈曲変位量を大きくすることができ、図4に
示すハードディスクドライブに用いた場合、磁気ヘッド
21による位置制御範囲を大きくすることができる。
【0042】また、本実施の形態2においては第1、第
2、第3の電極2,3,4を圧電素子1の両主面に設け
ずに内部電極32の露出した両側面のみに設けても構わ
ない。
【0043】(実施の形態3)図9は本発明の実施の形
態3におけるアクチュエータの上面図である。
【0044】実施の形態1と異なる点は、第1及び第2
の電極2,3を複数個に分割したことである。この構成
とした場合、一定の電圧を印加したとしても、この電圧
を印加する第1及び第2の電極2,3の数でアクチュエ
ータの屈曲変位量を制御することができる。
【0045】従って、図4に示すハードディスクドライ
ブにこのアクチュエータを用いた場合、スライダ20及
びサスペンション23の弾性定数の違いによる屈曲変位
量に応じて圧電を印加する第1及び第2の電極2,3の
数を設定すれば良い。
【0046】なお、第1及び第2の電極2,3を分割す
る時は、それぞれ任意の数に分割すれば良い。また分割
後のそれぞれの電極面積も任意に設定すれば良い。
【0047】以下本発明のポイントについて記載する。
【0048】(1)圧電素子1はほぼ直方体であるの
で、第1及び第2の電極2,3において電極不形成部を
圧電素子1の端部と平行に設けることにより、最も効率
的に電気エネルギーを機械エネルギーに変換することが
でき、図4に示すようなハードディスクドライブにおい
て磁気ヘッド21の位置制御可能な範囲を大きくするこ
とができる。
【0049】(2)第1及び第2の電極2,3はほぼ同
じ大きさに形成した。しかしながら図4に示すようなハ
ードディスクドライブにおいて、スライダ20とサスペ
ンション23に起因する屈曲変位が圧電素子1の短手方
向の両端部で異なる場合がある。このような場合は、電
極不形成部をずらして第1及び第2の電極2,3の大き
さを変えることにより、短手方向の屈曲変位量を変え
る。さらにこのアクチュエータをスライダ20に固定す
る時にスライダ20とサスペンション23に起因する屈
曲変位が大きい方の側に第1及び第2の電極2,3の大
きい方が固定されるようにする。その結果、磁気ヘッド
部14の上下方向の不要な変動も抑制することができ
る。
【0050】(3)第1、第2の電極2,3よりも第3
の電極4を厚くするために、電極の形成方法を変えた。
電極厚みを変えるための方法として、例えば第1、第
2、第3の電極2,3,4を同様に形成し、第3の電極
4上に金属板を接着しても構わない。
【0051】(4)第1、第2の電極2,3よりも第3
の電極4を厚くしたが、第1、第2の電極2,3を第3
の電極4よりも厚くしても構わない。すなわち屈曲変位
が生じるように圧電素子1の対向する両面に設けた電極
の厚みを変えることが必要なのである。
【0052】(5)実施の形態1から実施の形態3にお
いては、図2に示すように第1と第3の電極2,4間と
第2と第3の電極3,4間の分極極性を変えて、駆動時
の印加電圧が同じ場合のアクチュエータについて説明し
たが、図10に示すように第1と第3の電極2,4間と
第2と第3の電極3,4間の分極極性は同じで、駆動時
に第3の電極4をアース電極とし、第1、第2の電極
2,3の印加電圧の極性を変えることにより圧電素子1
の厚み方向の屈曲変位を発生させるようにしても同様の
効果が得られる。
【0053】(6)ハードディスクドライブにアクチュ
エータを取り付ける場合スライダ20とサスペンション
23を挟み込むようにしたが、アクチュエータの一方の
面のみを磁気ヘッド部14に固定しても構わない。この
時アクチュエータの第1、第2の電極2,3を設けた面
を例えばサスペンション23あるいはスライダ20など
の被移動体側にくるようにすることにより、磁気ヘッド
部14の上下方向における不要変動を抑制することがで
きる。
【0054】(7)上記各実施の形態においては電子機
器の一例としてハードディスクドライブを用いて説明し
たが、他にもDVD、CCDカメラ、ビデオカメラな
ど、被検知物に対してアクチュエータを取付けた検知体
を相対的に水平方向に移動させる際、微少移動制御と共
に姿勢制御が重要な電子機器において同様の効果を有す
るものである。
【0055】
【発明の効果】以上本発明によると、アクチュエータを
電子機器に組込んだ場合、本来移動させるべき方向と異
なる方向への不要な変動を抑制することのできるアクチ
ュエータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるアクチュエータ
の斜視図
【図2】図1に示すアクチュエータの断面図
【図3】図1に示すアクチュエータの上面図
【図4】本発明の一実施の形態におけるハードディスク
ドライブの模式図
【図5】図4に示す磁気ヘッド部の斜視図
【図6】図4に示す磁気ヘッド部の側面図
【図7】図4に示すハードディスクドライブの動作を説
明するためのフローチャート
【図8】(a)本発明の実施の形態2におけるアクチュ
エータの横断面図 (b)同縦断面図
【図9】本発明の実施の形態3におけるアクチュエータ
の上面図
【図10】本発明の他の実施の形態におけるアクチュエ
ータの断面図
【図11】従来のアクチュエータの斜視図
【図12】従来のハードディスクドライブの模式図
【図13】図12に示す磁気ヘッド部の斜視図
【符号の説明】 1 圧電素子 2 第1の電極 3 第2の電極 4 第3の電極 10 ボード 11 アームアクチュエータ 12 支持部 13 スイングアーム 14 磁気ヘッド部 15 ディスク 16 スピンドルモータ 20 スライダ 21 磁気ヘッド 22 アクチュエータ 23 サスペンション 32 内部電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D042 LA01 MA15 5D059 AA01 BA01 CA14 CA25 DA19 EA08 5D096 NN03 NN07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の圧電素子と、この圧電素子の一面
    に設けた第1及び第2の電極と、前記圧電素子の他面に
    設けた第3の電極とを備え、前記圧電素子の前記第1の
    電極と前記第3の電極間に挟まれた部分と前記第2の電
    極と前記第3の電極間に挟まれた部分の一方は、分極時
    の印加電圧の極性と駆動時の印加電圧の極性とが異なる
    とともに前記第1、第2の電極と前記第3の電極とは厚
    みが異なる構成としたアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 第1、第2の電極あるいは第3の電極
    は、電極とこの電極に接着した金属板とを有する構成と
    した請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 第1あるいは第2の電極の少なくとも一
    方を二つ以上に分割した請求項1に記載のアクチュエー
    タ。
  4. 【請求項4】 第1の電極は第2の電極よりも小さくし
    た請求項1に記載のアクチュエータ。
  5. 【請求項5】 圧電素子の内部に電極を設けた請求項1
    に記載のアクチュエータ。
  6. 【請求項6】 支持部を有する駆動手段と、この支持部
    に一端側を接続した支持体と、この支持体の他端側に接
    続した被移動体と、この被移動体に設置した請求項1か
    ら請求項5のいずれか一つに記載のアクチュエータと、
    前記被移動体の下方に設けた被検知体とを備え、前記被
    移動体は少なくとも二つの部品で構成するとともに、前
    記二つの部品で前記アクチュエータを挟み込むように
    し、前記アクチュエータは電極の厚みの薄い方の面を前
    記部品の弾性定数の小さい方と接するようにした電子機
    器。
  7. 【請求項7】 支持部を有する駆動手段と、この支持部
    に一端側を接続した支持体と、この支持体の他端側に接
    続した被移動体と、この被移動体に設置した請求項1か
    ら請求項5のいずれか一つに記載のアクチュエータと、
    前記被移動体の下方に設けた被検知体とを備え、前記ア
    クチュエータは電極厚みの薄い方の面を前記被移動体に
    固定した電子機器。
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