JP2001339442A - 信号伝送方式 - Google Patents

信号伝送方式

Info

Publication number
JP2001339442A
JP2001339442A JP2000154930A JP2000154930A JP2001339442A JP 2001339442 A JP2001339442 A JP 2001339442A JP 2000154930 A JP2000154930 A JP 2000154930A JP 2000154930 A JP2000154930 A JP 2000154930A JP 2001339442 A JP2001339442 A JP 2001339442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
data line
transmission
transmitting
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000154930A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuhiro Fukao
哲宏 深尾
Shigeki Kohama
茂樹 小浜
Tetsusaburo Yamamoto
哲三朗 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000154930A priority Critical patent/JP2001339442A/ja
Publication of JP2001339442A publication Critical patent/JP2001339442A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の信号伝送方式では、伝送路内におい
て、クロストークの影響を受けた結果として、伝送され
る信号の立ち上がり速度または立ち下がり速度にバラツ
キが生じて、信号伝送に係る動作信頼性が低下するとい
う課題があった。 【解決手段】 一部のデータ線に出力されている信号を
クロック信号の立ち上がりエッジでラッチするフリップ
フロップ4と、残りのデータ線に出力されている信号を
クロック信号の立ち下がりエッジでラッチするフリップ
フロップ5とを備え、伝送路9において立ち上がりエッ
ジでラッチされる信号を伝送するデータ線と、立ち下が
りエッジでラッチされる信号を伝送するデータ線とを交
互に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、信号伝送技術に
係り、特に信号処理装置間での転送速度が高速なシステ
ムにおける信号伝送方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の信号伝送技術では、バス信号ある
いは差動信号を用いた信号伝送を実施する際に、互いに
隣接するデータ線での論理変化タイミングが同一である
ために、隣接するデータ線が互いに比較的長い距離を平
行に延びる伝送路内においても互いに隣接するデータ線
での論理変化タイミングが同一となって、クロストーク
が生じていた。
【0003】図7は、互いに隣接するデータ線における
信号の論理変化パターンと中央のデータ線により伝送さ
れる信号の波形との間の相関関係を示す図である。クロ
ストークの影響として、信号の立ち上がり速度に変化が
生じている。D0,D1,D2は、この順序で配線され
たデータ線により伝送される信号を示し、互いに独立に
論理変化するものとする。通常、中央に位置するデータ
線により伝送される信号D1および隣接するデータ線に
より伝送される信号D0,D2の論理変化タイミングが
同一であり、かつ信号D1と信号D0,D2とが同方向
に論理変化するeven modeでは、図7に示され
るように信号D1の立ち上がり速度は最も遅くなる。ま
た、信号D1および信号D0,D2の論理変化タイミン
グが同一であり、かつ信号D1と信号D0,D2とが逆
方向に論理変化するodd modeでは、信号D1の
立ち上がり速度は最も速くなる。さらに、信号D1のみ
が論理変化をして、信号D0,D2が論理変化をしない
reference modeでは、信号D1の立ち上
がり速度はeven modeとodd modeとの
間の値をとる。なお、以上の信号の変化速度に係る現象
は、信号の立ち下がり時においても同様に発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の信号伝送方式は
以上のように構成されているので、隣接するデータ線が
互いに比較的長い距離を平行に延びる伝送路内では、ク
ロストークの影響を受けた結果として、伝送される信号
の立ち上がり速度または立ち下がり速度についてodd
modeとeven modeとの間でバラツキが生
じるために、信号伝送に係る動作信頼性が低下する等の
課題があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、隣接するデータ線により伝送され
る信号間のクロストークを無くして、伝送される信号の
立ち上がり速度または立ち下がり速度のバラツキを低減
して、信号伝送に係る動作信頼性を向上することができ
る信号伝送方式を得ることを目的とする。
【0006】また、この発明は、隣接するデータ線によ
り伝送される信号間のクロストークのodd mode
を利用して、伝送される信号の立ち上がり速度または立
ち下がり速度を高速にするとともに、当該立ち上がり速
度または立ち下がり速度のバラツキを低減することがで
きる信号伝送方式を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る信号伝送
方式は、送信側装置の内部回路から延びるデータバス内
の一部のデータ線に対してそれぞれ設けられて、送信側
装置内のクロック信号の立ち上がりエッジで対応するデ
ータ線に出力されている信号をラッチして伝送路に出力
する1または複数の第1のラッチ手段と、送信側装置の
内部回路から延びるデータバス内の残りのデータ線に対
してそれぞれ設けられて、送信側装置内のクロック信号
の立ち下がりエッジで対応するデータ線に出力されてい
る信号をラッチして伝送路に出力する1または複数の第
2のラッチ手段とを備え、伝送路において、クロック信
号の立ち上がりエッジでラッチされた信号を伝送するデ
ータ線と、クロック信号の立ち下がりエッジでラッチさ
れた信号を伝送するデータ線とを交互に配置するように
したものである。
【0008】この発明に係る信号伝送方式は、送信側装
置の内部回路から延びるデータバス内の一部のデータ線
に対して送信側装置内にそれぞれ設けられて、対応する
データ線に出力されている信号を遅延させて伝送路に出
力する1または複数の第1の遅延手段を備え、伝送路に
おいて、遅延を受けない信号を伝送するデータ線と、第
1の遅延手段により遅延させられた信号を伝送するデー
タ線とを交互に配置するようにしたものである。
【0009】この発明に係る信号伝送方式は、第1の遅
延手段により信号が遅延させられたデータ線以外でデー
タバスを構成する残りのデータ線に対して受信側装置内
にそれぞれ設けられて、対応するデータ線に出力されて
いる信号を前記第1の遅延手段によるのと同じ遅延量だ
け遅延させる1または複数の第2の遅延手段を備えるよ
うにしたものである。
【0010】この発明に係る信号伝送方式は、送信側装
置のクロック信号の立ち上がりエッジでラッチされる信
号を伝送するデータ線に接続されて差動信号を生成する
1または複数の第1の差動信号ドライバと、第1の差動
信号ドライバからの差動信号を受信して信号レベルを再
生する1または複数の第1の差動信号レシーバと、送信
側装置のクロック信号の立ち下がりエッジでラッチされ
る信号を伝送するデータ線に接続されて差動信号を生成
する1または複数の第2の差動信号ドライバと、第2の
差動信号ドライバからの差動信号を受信して信号レベル
を再生する1または複数の第2の差動信号レシーバとを
備えるようにしたものである。
【0011】この発明に係る信号伝送方式は、送信側装
置内に設けられた第1の遅延手段により遅延させられた
信号を伝送するデータ線に接続されて差動信号を生成す
る1または複数の第1の差動信号ドライバと、第1の差
動信号ドライバからの差動信号を受信して信号レベルを
再生する1または複数の第1の差動信号レシーバと、送
信側装置内で遅延を受けない信号を伝送するデータ線に
接続されて差動信号を生成する1または複数の第2の差
動信号ドライバと、第2の差動信号ドライバからの差動
信号を受信して信号レベルを再生する1または複数の第
2の差動信号ドライバとを備えるようにしたものであ
る。
【0012】この発明に係る信号伝送方式は、送信側装
置の内部回路から延びるデータ線に対してそれぞれ設け
られて、対応するデータ線に出力されている信号をラッ
チして、当該信号と同じ信号レベルおよび当該信号に対
して反転した信号レベルの信号をそれぞれ出力する1ま
たは複数のラッチ手段を備え、伝送路において、各ラッ
チ手段毎に、同じ信号レベルの信号を伝送するデータ線
を中央部に配置するとともに、当該データ線を挟むよう
に反転した信号レベルの信号を伝送するデータ線を配置
するようにしたものである。
【0013】この発明に係る信号伝送方式は、送信側装
置の内部回路から延びるデータ線に対してそれぞれ設け
られて、対応するデータ線に出力されている信号をラッ
チする1または複数のラッチ手段と、ラッチ手段毎にそ
れぞれ対応するように設けられ、ラッチ手段の出力デー
タ線に接続されて、ラッチされた信号に対する正論理の
信号およびラッチされた信号に対する負論理の信号をそ
れぞれ出力する差動信号ドライバとを備え、伝送路にお
いて、各差動信号ドライバ毎に、正論理の信号を伝送す
るデータ線を中央部に配置するとともに、当該データ線
を挟むように負論理の信号を伝送するデータ線を配置す
るようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の形態1
による信号伝送方式の構成を示す図である。図1におい
て、1は4ビットの情報を伝送するように送信側LSI
(送信側装置)の内部回路から延びて4つのデータ線
(0),データ線(1),データ線(2)およびデータ
線(3)から成る送信側データバス、2はデータバス1
から分岐して2ビットの情報を伝送する2つのデータ線
(0),(2)から成るデータ線群、3はデータバス1
から分岐して2ビットの情報を伝送する2つのデータ線
(1),(3)から成るデータ線群、4はデータ線
(0)およびデータ線(2)に対してそれぞれ設けられ
てクロック信号の立ち上がりエッジで信号レベルをラッ
チするDフリップフロップ(第1のラッチ手段)、5は
データ線(1)およびデータ線(3)に対してそれぞれ
設けられてクロック信号の立ち下がりエッジで信号レベ
ルをラッチするDフリップフロップ(第2のラッチ手
段)、6はDフリップフロップ4およびDフリップフロ
ップ5のクロック端子に共通に接続されるクロック信号
線、7はDフリップフロップ4からのそれぞれの出力信
号を伝送するデータ線(0),(2)から成るデータ線
群、8はDフリップフロップ5からのそれぞれの出力信
号を伝送するデータ線(1),(3)から成るデータ線
群、9は送信側LSIと受信側LSI(受信側装置)と
の間において4ビットの情報伝送を実施するためにデー
タ線群7およびデータ線群8を結合して形成されるデー
タ線(0),(1),(2),(3)から成る伝送路で
ある。
【0015】また、10は伝送路9から分岐して2ビッ
トの情報を伝送する2つのデータ線(0),(2)から
成るデータ線群、11は伝送路9から分岐して2ビット
の情報を伝送する2つのデータ線(1),(3)から成
るデータ線群、12はデータ線(0)およびデータ線
(2)に対してそれぞれ設けられてクロック信号の立ち
上がりエッジで信号レベルをラッチするDフリップフロ
ップ、13はデータ線(1)およびデータ線(3)に対
してそれぞれ設けられてクロックの立ち下がりエッジで
信号レベルをラッチするDフリップフロップ、14はD
フリップフロップ12およびDフリップフロップ13の
クロック端子に共通に接続されるクロック信号線、15
はDフリップフロップ12からのそれぞれの出力信号を
伝送するデータ線(0),(2)から成るデータ線群、
16はDフリップフロップ13からのそれぞれの出力信
号を伝送するデータ線(1),(3)から成るデータ線
群、17は4ビットの情報を受信側LSIの内部回路へ
伝送するようにデータ線群15およびデータ線群16を
結合して形成されるデータ線(0),(1),(2),
(3)から成る受信側データバスである。なお、データ
線(0)、データ線(1)、データ線(2)およびデー
タ線(3)は、それぞれビット0,1,2および3に係
る情報を伝送するデータ線を、送信側LSI、伝送路お
よび受信側LSIから成る信号伝送システムの各部位共
通に表現する用語として包括的に与えているものであ
り、同じデータ線(i)(i=0〜3)でも各部位によ
り異なる信号が伝送されることに留意されたい。以下、
実施の形態2〜実施の形態5においても同様の用い方を
するものとする。
【0016】なお、クロック信号線6に出力されるクロ
ック信号とクロック信号線14に出力されるクロック信
号とは、同期をとって同一の位相にする必要はない。む
しろ、同一位相にした場合には、受信側LSIにおいて
セットアップを満たさなくなる可能性が高く、通常は受
信側のクロック信号線14に出力されるクロック信号に
ついては、送信側のクロック信号線6に出力されるクロ
ック信号よりも位相を遅らせたクロック信号を使用す
る。なお、送信側LSIで使用されるクロック信号と受
信側LSIで使用されるクロック信号との間の位相差を
設定するために、受信側LSI内部には、データ線にお
ける信号変化のタイミングに基づいてデータ信号に対す
るクロック信号の位相を抽出する周知技術であるところ
のクロック抽出回路が設けられている。このクロック抽
出回路を備えることで、伝送路9を伝送される各信号に
対してのセットアップ/ホールドエラーを防止すること
が可能となる。なお、送信側LSIで使用されるクロッ
ク信号と受信側LSIで使用されるクロック信号との間
の位相差の設定に係る問題は、以下の実施の形態2から
実施の形態5にも共通するものであり、これらの実施の
形態においてもクロック抽出回路を備えることが想定さ
れているものとする。
【0017】次に動作について説明する。図2は、この
発明の実施の形態1による信号伝送方式を用いての信号
伝送の態様を示すタイミングチャートである。図2の
(A)に示されるように、Dフリップフロップ4は、送
信側データバス1から分岐したデータ線群2のデータ線
(0)およびデータ線(2)により伝送される信号の信
号レベルを、クロック信号線6に出力されるクロック信
号の立ち上がりエッジによりラッチして、当該信号レベ
ルを伝送路9のデータ線(0)およびデータ線(2)に
出力する。また、図2の(B)に示されるように、Dフ
リップフロップ5は、送信側データバス1から分岐した
データ線群3のデータ線(1)およびデータ線(3)に
より伝送される信号の信号レベルを、クロック信号線6
に出力されるクロック信号の立ち下がりエッジによりラ
ッチして、当該信号レベルを伝送路9のデータ線(1)
およびデータ線(3)に出力する。すなわち、伝送路9
において、データ線(0),(2)により伝送される信
号の論理変化タイミングとデータ線(1),(3)によ
り伝送される信号の論理変化タイミングとは、クロック
信号線6に出力されるクロック信号の半周期分だけズレ
が生じることとなる。
【0018】伝送路9に出力された各信号は、伝送路に
おける遅延時間δだけ遅延して受信側LSIに伝送され
る。次に、図2の(C)に示されるように、Dフリップ
フロップ12は、伝送路9から分岐したデータ線群10
のデータ線(0)およびデータ線(2)により伝送され
る信号の信号レベルを、クロック信号線14に出力され
るクロック信号の立ち上がりエッジによりラッチして、
当該信号レベルを受信側データバス17のデータ線
(0)およびデータ線(2)に出力する。また、図2の
(D)に示されるように、Dフリップフロップ13は、
伝送路9から分岐したデータ線群11のデータ線(1)
およびデータ線(3)により伝送される信号の信号レベ
ルを、クロック信号線14に出力されるクロック信号の
立ち下がりエッジによりラッチして、当該信号レベルを
受信側データバス17のデータ線(1)およびデータ線
(3)に出力する。
【0019】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、送信側LSIのデータバス1内のデータ線(0),
(2)に対してそれぞれ設けられて、クロック信号線6
に出力されるクロック信号の立ち上がりエッジでデータ
線(0),(2)に出力されている信号をラッチして当
該信号レベルを伝送路9に出力するDフリップフロップ
4と、送信側LSIのデータバス1内のデータ線
(1),(3)に対してそれぞれ設けられて、クロック
信号線6に出力されるクロック信号の立ち下がりエッジ
でデータ線(1),(3)に出力されている信号をラッ
チして当該信号レベルを伝送路9に出力するDフリップ
フロップ5とを備え、伝送路9においてクロック信号の
立ち上がりエッジでラッチされた信号を伝送するデータ
線(0),(2)と、クロック信号の立ち下がりエッジ
でラッチされた信号を伝送するデータ線(1),(3)
とを交互に配置するように構成したので、伝送路9の内
部では隣接するデータ線に出力される信号間の論理変化
タイミングをクロック信号線6に出力されるクロック信
号の半周期分ずらすことができるから、クロストークに
起因する信号の立ち上がり速度または立ち下がり速度の
バラツキを低減することができるという効果を奏する。
【0020】なお、この実施の形態1では、4ビットの
情報伝送に係る信号伝送方式を示したが、データバスや
伝送路に係る伝送容量は勿論4ビットに限定されるもの
ではなく、他の伝送容量を有する情報伝送システムに対
して同様にこの発明の実施の形態1による信号伝送方式
を適用可能であることは言うまでもない。
【0021】実施の形態2.図3は、この発明の実施の
形態2による信号伝送方式の構成を示す図である。図3
において、図1と同一符号は同一または相当部分を示す
のでその説明を省略する。21は送信側データバス1内
の4つのデータ線(0),(1),(2),(3)に対
してそれぞれ設けられてクロック信号の立ち上がりエッ
ジで信号レベルをラッチするDフリップフロップ、22
はそれぞれのDフリップフロップ21のクロック端子に
共通に接続されるクロック信号線、23はDフリップフ
ロップ21からのそれぞれの出力信号を伝送するデータ
線(0),(1),(2),(3)から成るデータ線
群、24はデータ線群23から分岐してデータ線
(0),(2)から成るデータ線群、25はデータ線群
23から分岐してデータ線(1),(3)から成るデー
タ線群、26はデータ線群25のデータ線(1)および
データ線(3)に対してそれぞれ設けられてデータ線
(1),(3)に出力される信号を所定の遅延量だけ遅
延させる遅延素子(第1の遅延手段)である。
【0022】また、27は伝送線9から分岐してデータ
線(0),(2)から成るデータ線群、28はデータ線
群27のデータ線(0)およびデータ線(2)に対して
それぞれ設けられてデータ線(0),(2)に出力され
る信号を所定の遅延量だけ遅延させる遅延素子26と同
等の遅延特性を備えた遅延素子(第2の遅延手段)、2
9は伝送線9から分岐してデータ線(1),(3)から
成るデータ線群、30はデータ線群27およびデータ線
群29を結合して形成されるデータ線(0),(1),
(2),(3)から成るデータ線群、31はデータ線群
30内の4つのデータ線(0),(1),(2),
(3)に対してそれぞれ設けられてクロック信号の立ち
上がりエッジで信号レベルをラッチするDフリップフロ
ップ、32はそれぞれのDフリップフロップ31のクロ
ック端子に共通に接続されるクロック信号線である。
【0023】次に動作について説明する。Dフリップフ
ロップ21は、送信側データバス1内のデータ線
(0),(1),(2),(3)によりそれぞれ伝送さ
れる信号の信号レベルを、クロック信号線22に出力さ
れるクロック信号の立ち上がりエッジによりラッチし
て、当該信号レベルをそれぞれデータ線群23のデータ
線(0),(1),(2),(3)に出力する。次に、
データ線群23のデータ線(0)およびデータ線(2)
に出力された信号は、データ線群24を介してそのまま
伝送路9のデータ線(0)およびデータ線(2)に伝送
される。また、データ線群23のデータ線(1)および
データ線(3)に出力された信号は、データ線群25に
配置された遅延素子26により所定の遅延量だけ遅延さ
せられて伝送路9のデータ線(1)およびデータ線
(3)に伝送される。すなわち、伝送路9において、デ
ータ線(0),(2)により伝送される信号の論理変化
タイミングとデータ線(1),(3)により伝送される
信号の論理変化タイミングとは、遅延素子26により生
じさせられる遅延量だけズレが生じることとなる。
【0024】伝送路9のデータ線(0)およびデータ線
(2)に出力された信号は、データ線群27に配置され
た遅延素子28により所定の遅延量だけ遅延させられて
データ線群30のデータ線(0)およびデータ線(2)
に伝送される。また、伝送路9のデータ線(1)および
データ線(3)に出力された信号は、データ線群29を
介してそのままデータ線群30のデータ線(1)および
データ線(3)に伝送される。この際、遅延素子26に
より与えられる遅延量と遅延素子28により与えられる
遅延量とが等しいことで、データ線群30において、デ
ータ線(0),(1),(2),(3)により伝送され
る信号の論理変化タイミングは一致することになる。そ
して、Dフリップフロップ31は、データ線群30のデ
ータ線(0),(1),(2),(3)にそれぞれ出力
された信号の信号レベルを、クロック信号線32に出力
されるクロック信号の立ち上がりエッジによりラッチし
て、当該信号レベルを受信側データバス17のそれぞれ
のデータ線(0),(1),(2),(3)に出力す
る。
【0025】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、送信側LSI(送信側装置)のデータバス1におけ
るデータ線(1),(3)に対して設けられて、データ
線(1),(3)に出力される信号を遅延させて伝送路
9に出力する遅延素子26を備え、伝送路9において、
遅延を受けない信号を伝送するデータ線(0),(2)
と、遅延素子26により遅延させられた信号を伝送する
データ線(1),(3)とを交互に配置するように構成
したので、伝送路9の内部では隣接するデータ線に出力
される信号間の論理変化タイミングを遅延素子26によ
り生じさせられる遅延量だけずらすことができるから、
クロストークに起因する信号の立ち上がり速度または立
ち下がり速度のバラツキを低減することができるという
効果を奏する。
【0026】また、遅延素子26により信号が遅延させ
られたデータ線(1),(3)以外でデータバスを構成
する残りのデータ線(0),(2)に対して受信側LS
I(受信側装置)内にそれぞれ設けられて、データ線
(0),(2)に出力されている信号を遅延素子26に
よるのと同じ遅延量だけ遅延させる遅延素子28を備え
るように構成したので、受信側データバス17内のそれ
ぞれのデータ線(0),(1),(2),(3)により
伝送される信号の論理変化タイミングを一致させること
ができるという効果を奏する。
【0027】なお、この実施の形態2では、4ビットの
情報伝送に係る信号伝送方式を示したが、データバスや
伝送路に係る伝送容量は勿論4ビットに限定されるもの
ではなく、他の伝送容量を有する情報伝送システムに対
して同様にこの発明の実施の形態2による信号伝送方式
を適用可能であることは言うまでもない。
【0028】実施の形態3.図4は、この発明の実施の
形態3による信号伝送方式の構成を示す図である。図4
において、41,42はそれぞれ送信側LSI(送信側
装置)の内部回路から延びるデータ線、43はデータ線
41に対して設けられてクロック信号の立ち上がりエッ
ジで信号レベルをラッチするDフリップフロップ、44
はデータ線42に対して設けられてクロック信号の立ち
下がりエッジで信号レベルをラッチするDフリップフロ
ップ、45はDフリップフロップ43およびDフリップ
フロップ44のクロック端子に共通に接続されるクロッ
ク信号線、46はDフリップフロップ43の出力データ
線、47はDフリップフロップ44の出力データ線、4
8はフリップフロップ43からの出力信号を入力して2
本のデータ線(0),(2)にそれぞれ入力した信号レ
ベルの正論理および負論理(論理反転)を出力する差動
信号ドライバ(第1の差動信号ドライバ)、49はフリ
ップフロップ44からの出力信号を入力して2本のデー
タ線(1),(3)にそれぞれ入力した信号レベルの正
論理および負論理を出力する差動信号ドライバ(第2の
差動信号ドライバ)、50は差動信号ドライバ48,4
9から延びるデータ線を結合して形成されるデータ線
(0),(1),(2),(3)から成る伝送路であ
る。
【0029】また、51は伝送路50のデータ線(0)
およびデータ線(2)に接続されて両データ線に出力さ
れる信号の電圧差から信号レベルを再生する差動信号レ
シーバ(第1の差動信号レシーバ)、52は伝送路50
のデータ線(1)およびデータ線(3)に接続されて両
データ線に出力される信号の電圧差から信号レベルを再
生する差動信号レシーバ(第2の差動信号レシーバ)、
53は差動信号レシーバ51の出力データ線、54は差
動信号レシーバ52の出力データ線、55は差動信号レ
シーバ51からの出力信号を入力してクロック信号の立
ち上がりエッジで信号レベルをラッチするDフリップフ
ロップ、56は差動信号レシーバ52からの出力信号を
入力してクロック信号の立ち下がりエッジで信号レベル
をラッチするDフリップフロップ、57はDフリップフ
ロップ55およびDフリップフロップ56のクロック端
子に共通に接続されるクロック信号線、58,59はそ
れぞれDフリップフロップ55,56の出力端子から延
びて受信側LSIの内部回路へ向けて延びるデータ線で
ある。
【0030】なお、上記のような差動信号ドライバ/差
動信号レシーバを備える構成を採用することについて説
明すると、例えば実施の形態1および実施の形態2で示
されるようなSingle−Endの信号に関しては、
仮に信号にノイズが乗って電圧が一時的に変動した場合
には受信側LSIではデータ受信の際に論理を誤って受
信する危険性がある。しかし、差動信号ドライバ/差動
信号レシーバを備える構成を用いることで、仮にノイズ
(ここでは、インタフェースに最も悪影響を与える電源
ノイズ等の全ての信号に共通に乗るノイズを意味する)
が乗った場合にも、データ線間の電圧差は一定のため
に、受信側LSIにおいても論理を誤って受信すること
はない。このような差動信号としては、LVDS(Low
Voltage Differential Signal)等の規格がIEEEよ
り提示されて一般に用いられている。
【0031】次に動作について説明する。Dフリップフ
ロップ43は、データ線41により伝送される信号の信
号レベルを、クロック信号線45に出力されるクロック
信号の立ち上がりエッジによりラッチする。差動信号ド
ライバ48は、Dフリップフロップ43からの出力信号
を入力して、信号レベルに応じた正論理の信号をデータ
線(0)に出力するとともに、負論理の信号をデータ線
(2)に出力する。また、Dフリップフロップ44は、
データ線42により伝送される信号の信号レベルを、ク
ロック信号線45に出力されるクロック信号の立ち下が
りエッジによりラッチする。差動信号ドライバ49は、
Dフリップフロップ44からの出力信号を入力して、信
号レベルに応じた正論理の信号をデータ線(1)に出力
するとともに、負論理の信号をデータ線(3)に出力す
る。すなわち、伝送路50において、データ線(0),
(2)により伝送される信号の論理変化タイミングとデ
ータ線(1),(3)により伝送される信号の論理変化
タイミングとは、クロック信号線45に出力されるクロ
ック信号の半周期分だけズレが生じることとなる。
【0032】次に、差動信号レシーバ51は、伝送路5
0のデータ線(0),(2)により伝送される信号を入
力して、両信号の電圧差から信号レベルを再生して出力
する。Dフリップフロップ55は、差動信号レシーバ5
1から出力された信号の信号レベルを、クロック信号線
57に出力されるクロック信号の立ち上がりエッジによ
りラッチして、当該信号レベルをデータ線58に出力す
る。また、差動信号レシーバ52は、伝送路50のデー
タ線(1),(3)により伝送される信号を入力して、
両信号の電圧差から信号レベルを再生して出力する。D
フリップフロップ56は、差動信号レシーバ52から出
力された信号の信号レベルを、クロック信号線57に出
力されるクロック信号の立ち下がりエッジによりラッチ
して、当該信号レベルをデータ線59に出力する。
【0033】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、クロック信号の立ち上がりエッジでラッチするDフ
リップフロップ43と、クロック信号の立ち下がりエッ
ジでラッチするDフリップフロップ44とを備えるよう
に構成しているので、伝送路50内において互いに隣接
するデータ線により伝送される信号の論理変化タイミン
グを異なるようにできるから、実施の形態1と同等の効
果を奏する。さらに、クロック信号の立ち上がりエッジ
でラッチされる信号を伝送するデータ線に接続されて差
動信号を生成する差動信号ドライバ48と、差動信号ド
ライバ48からの差動信号を受信して信号レベルを再生
する差動信号レシーバ51と、クロック信号の立ち下が
りエッジでラッチされる信号を伝送するデータ線に接続
されて差動信号を生成する差動信号ドライバ49と、差
動信号ドライバ49からの差動信号を受信して信号レベ
ルを再生する差動信号レシーバ52とを備えるように構
成したので、ノイズが乗った場合にも受信側LSIにお
いて論理を誤って受信することがないという効果を奏す
る。
【0034】なお、上記の実施の形態3は、実施の形態
1による信号伝送方式において、伝送路における信号伝
送に差動信号を用いた点のみが異なり、いわば実施の形
態1の変形例ということができる。したがって、実施の
形態2による信号伝送方式においても、伝送路における
信号伝送に差動信号を適用することにより構成される別
の信号伝送方式の態様を同様に考察することが可能であ
る。この態様によれば、勿論実施の形態2と同等の効果
を奏することができるとともに、遅延素子26により遅
延させられた信号を伝送するデータ線に接続されて差動
信号を生成する第1の差動信号ドライバおよび対応する
第1の差動信号レシーバと、送信側LSI内で遅延を受
けない信号を伝送するデータ線に接続されて差動信号を
生成する第2の差動信号ドライバおよび対応する第2の
差動信号レシーバとを備えるように構成することで、ノ
イズが乗った場合にも受信側LSIにおいて論理を誤っ
て受信することがないという効果を奏する。
【0035】なお、この実施の形態3では、2ビットの
情報伝送に係る信号伝送方式を示したが、データバスや
伝送路に係る伝送容量は勿論2ビットに限定されるもの
ではなく、他の伝送容量を有する情報伝送システムに対
して同様にこの発明の実施の形態3による信号伝送方式
を適用可能であることは言うまでもない。
【0036】実施の形態4.図5は、この発明の実施の
形態4による信号伝送方式の構成を示す図である。図5
において、61は送信側LSI(送信側装置)の内部回
路から延びるデータ線、62はデータ線61に対して設
けられてクロック信号の立ち上がりエッジで信号レベル
をラッチするDフリップフロップ(ラッチ手段)、63
はDフリップフロップ62のクロック端子に接続される
クロック信号線、64はDフリップフロップの正相出力
端子に接続される出力データ線、65はDフリップフロ
ップの逆相出力端子に接続される出力データ線、66は
出力データ線64を中央部に位置するデータ線(1)と
して配置するとともに出力データ線65を分岐させてそ
れぞれデータ線(1)を挟むデータ線(0)およびデー
タ線(2)として配置することで構成されるデータ線
(0),(1),(2)から成る伝送路、67は伝送路
66のデータ線(1)に対して設けられてクロック信号
の立ち上がりエッジで信号レベルをラッチするDフリッ
プフロップ、68はDフリップフロップ67のクロック
端子に接続されるクロック信号線、69はDフリップフ
ロップ67の出力端子から延びて受信側LSIの内部回
路へ向けて延びるデータ線である。なお、伝送路66の
データ線(0)およびデータ線(2)は、受信側LSI
において終端処理されている。
【0037】次に動作について説明する。Dフリップフ
ロップ62は、データ線61により伝送される信号の信
号レベルを、クロック信号線63に出力されるクロック
信号の立ち上がりエッジによりラッチして、正相出力端
子からラッチ時にデータ線61に出力されていた信号レ
ベルと同一の信号レベルを出力するとともに、逆相出力
端子からラッチ時にデータ線61に出力されていた信号
レベルに対して反転した信号レベルを出力する。これに
より、伝送路66内において、中央に位置するデータ線
(1)により伝送される信号とデータ線(1)に隣接す
るデータ線(0),(2)により伝送される信号との論
理変化はタイミングが同一であるとともに逆方向に変化
するために、odd modeのクロストークの影響を
受けて、データ線(1)により伝送される信号の立ち上
がり速度または立ち下がり速度が高速化する。
【0038】次に、Dフリップフロップ67は、伝送路
66のデータ線(1)により伝送される信号の信号レベ
ルを、クロック信号線68に出力されるクロック信号の
立ち上がりエッジによりラッチして、受信側LSIの内
部回路へ延びるデータ線69に出力する。
【0039】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、送信側LSIの内部回路から延びるデータ線61に
対して設けられて、データ線61に出力されている信号
をラッチして当該信号と同じ信号レベルおよび当該信号
に対して反転した信号レベルの信号をそれぞれ出力する
Dフリップフロップ62を備え、伝送路66において同
じ信号レベルの信号を伝送するデータ線(1)を中央部
に配置するとともに、データ線(1)を挟むようにして
反転した信号レベルの信号を伝送するデータ線(0),
(2)を配置するように構成したので、伝送路66内に
おいて中央に位置するデータ線(1)により伝送される
信号とデータ線(1)に隣接するデータ線(0),
(2)により伝送される信号との論理変化はタイミング
が同一であるとともに逆方向に変化するために、odd
modeのクロストークの影響を受けて、データ線
(1)により伝送される信号の立ち上がり速度または立
ち下がり速度が高速化するとともに、この伝送方式を共
通に用いることで、信号の立ち上がり速度または立ち下
がり速度のバラツキを低減することができるという効果
を奏する。
【0040】なお、この実施の形態4では、1ビットの
情報伝送に係る信号伝送方式を示したが、データバスや
伝送路に係る伝送容量は勿論1ビットに限定されるもの
ではなく、他の伝送容量を有する情報伝送システムに対
して同様にこの発明の実施の形態4による信号伝送方式
を適用可能であることは言うまでもない。
【0041】実施の形態5.図6は、この発明の実施の
形態5による信号伝送方式の構成を示す図である。図6
において、図5と同一符号は同一または相当部分を示す
のでその説明を省略する。71はフリップフロップ62
からの出力信号を入力して入力した信号レベルについて
の正論理および負論理を出力する差動信号ドライバ、7
2は差動信号ドライバ71からの正論理出力信号を伝送
する出力データ線、73は差動信号ドライバ71からの
負論理出力信号を伝送する出力データ線、74は出力デ
ータ線72を中央部に位置するデータ線(1)として配
置するとともに出力データ線73を分岐させてそれぞれ
データ線(1)を挟むデータ線(0)およびデータ線
(2)として配置することで構成されるデータ線
(0),(1),(2)から成る伝送路、75は伝送路
74のデータ線(1)に対して設けられてクロック信号
の立ち上がりエッジで信号レベルをラッチするDフリッ
プフロップ、76はDフリップフロップ75のクロック
端子に接続されるクロック信号線、77はDフリップフ
ロップ75の出力端子から延びて受信側LSIの内部回
路へ向けて延びるデータ線である。なお、伝送路74の
データ線(0)およびデータ線(2)は、受信側LSI
において終端処理されている。
【0042】次に動作について説明する。Dフリップフ
ロップ62は、データ線61により伝送される信号の信
号レベルを、クロック信号線63に出力されるクロック
信号の立ち上がりエッジによりラッチして、正相出力端
子からラッチ時にデータ線61に出力されていた信号レ
ベルと同じ信号レベルを出力する。差動信号ドライバ7
1は、Dフリップフロップ62の正相出力端子から入力
された信号レベルについての正論理の信号をデータ線7
2に出力するとともに、入力された信号レベルについて
の負論理の信号をデータ線73に出力する。これによ
り、伝送路74内において、中央に位置するデータ線
(1)により伝送される信号とデータ線(1)に隣接す
るデータ線(0),(2)により伝送される信号との論
理変化はタイミングが同一であるとともに逆方向に変化
するために、odd modeのクロストークの影響を
受けて、データ線(1)により伝送される信号の立ち上
がり速度または立ち下がり速度が高速化する。
【0043】次に、Dフリップフロップ75は、伝送路
74のデータ線(1)により伝送される信号の信号レベ
ルを、クロック信号線76に出力されるクロック信号の
立ち上がりエッジによりラッチして、データ線77に当
該信号レベルを出力する。
【0044】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、送信側LSIの内部回路から延びるデータ線61に
対して設けられて、データ線61に出力されている信号
をラッチするDフリップフロップ62と、Dフリップフ
ロップ62の出力データ線64に接続されて、ラッチさ
れた信号レベルについての正論理の信号およびラッチさ
れた信号レベルについての負論理の信号をそれぞれ出力
する差動信号ドライバ71とを備え、伝送路74におい
て正論理の信号を伝送するデータ線(1)を中央部に配
置するとともに、データ線(1)を挟むように負論理の
信号を伝送するデータ線(0),(2)を配置するよう
に構成したので、伝送路74内において中央に位置する
データ線(1)により伝送される信号とデータ線(1)
に隣接するデータ線(0),(2)により伝送される信
号との論理変化はタイミングが同一であるとともに逆方
向に変化するために、odd modeのクロストーク
の影響を受けて、データ線(1)により伝送される信号
の立ち上がり速度または立ち下がり速度が高速化すると
ともに、この伝送方式を共通に用いることで、信号の立
ち上がり速度または立ち下がり速度のバラツキを低減す
ることができるという効果を奏する。
【0045】なお、この実施の形態5では、1ビットの
情報伝送に係る信号伝送方式を示したが、データバスや
伝送路に係る伝送容量は勿論1ビットに限定されるもの
ではなく、他の伝送容量を有する情報伝送システムに対
して同様にこの発明の実施の形態5による信号伝送方式
を適用可能であることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、送信
側装置の内部回路から延びるデータバス内の一部のデー
タ線に対してそれぞれ設けられて、送信側装置内のクロ
ック信号の立ち上がりエッジで対応するデータ線に出力
されている信号をラッチして伝送路に出力する1または
複数の第1のラッチ手段と、送信側装置の内部回路から
延びるデータバス内の残りのデータ線に対してそれぞれ
設けられて、送信側装置内のクロック信号の立ち下がり
エッジで対応するデータ線に出力されている信号をラッ
チして伝送路に出力する1または複数の第2のラッチ手
段とを備え、伝送路において、クロック信号の立ち上が
りエッジでラッチされた信号を伝送するデータ線と、ク
ロック信号の立ち下がりエッジでラッチされた信号を伝
送するデータ線とを交互に配置するように構成したの
で、伝送路の内部では隣接するデータ線に出力される信
号間の論理変化タイミングを送信側装置内のクロック信
号の半周期分ずらすことができるから、クロストークに
起因する信号の立ち上がり速度または立ち下がり速度の
バラツキを低減することができて、信号伝送に係る動作
信頼性を向上することができるという効果を奏する。
【0047】この発明によれば、送信側装置の内部回路
から延びるデータバス内の一部のデータ線に対して送信
側装置内にそれぞれ設けられて、対応するデータ線に出
力されている信号を遅延させて伝送路に出力する1また
は複数の第1の遅延手段を備え、伝送路において、遅延
を受けない信号を伝送するデータ線と、第1の遅延手段
により遅延させられた信号を伝送するデータ線とを交互
に配置するように構成したので、伝送路の内部では隣接
するデータ線に出力される信号間の論理変化タイミング
を第1の遅延手段により生じさせられた遅延量だけずら
すことができるから、クロストークに起因する信号の立
ち上がり速度または立ち下がり速度のバラツキを低減す
ることができて、信号伝送に係る動作信頼性を向上する
ことができるという効果を奏する。
【0048】この発明によれば、第1の遅延手段により
信号が遅延させられたデータ線以外でデータバスを構成
する残りのデータ線に対して受信側装置内にそれぞれ設
けられて、対応するデータ線に出力されている信号を第
1の遅延手段によるのと同じ遅延量だけ遅延させる1ま
たは複数の第2の遅延手段を備えるように構成したの
で、受信側装置内においてデータバスを構成する各デー
タ線により伝送される信号の論理変化タイミングを一致
させることができるという効果を奏する。
【0049】この発明によれば、送信側装置のクロック
信号の立ち上がりエッジでラッチされる信号を伝送する
データ線に接続されて差動信号を生成する1または複数
の第1の差動信号ドライバと、第1の差動信号ドライバ
からの差動信号を受信して信号レベルを再生する1また
は複数の第1の差動信号レシーバと、送信側装置のクロ
ック信号の立ち下がりエッジでラッチされる信号を伝送
するデータ線に接続されて差動信号を生成する1または
複数の第2の差動信号ドライバと、第2の差動信号ドラ
イバからの差動信号を受信して信号レベルを再生する1
または複数の第2の差動信号レシーバとを備えるように
構成したので、ノイズが乗った場合にも受信側装置にお
いて論理を誤って受信することがなく、信号伝達に係る
動作信頼性を向上することができるという効果を奏す
る。
【0050】この発明によれば、送信側装置内に設けら
れた第1の遅延手段により遅延させられた信号を伝送す
るデータ線に接続されて差動信号を生成する1または複
数の第1の差動信号ドライバと、第1の差動信号ドライ
バからの差動信号を受信して信号レベルを再生する1ま
たは複数の第1の差動信号レシーバと、送信側装置内で
遅延を受けない信号を伝送するデータ線に接続されて差
動信号を生成する1または複数の第2の差動信号ドライ
バと、第2の差動信号ドライバからの差動信号を受信し
て信号レベルを再生する1または複数の第2の差動信号
ドライバとを備えるように構成したので、ノイズが乗っ
た場合にも受信側装置において論理を誤って受信するこ
とがなく、信号伝達に係る動作信頼性を向上することが
できるという効果を奏する。
【0051】この発明によれば、送信側装置の内部回路
から延びるデータ線に対してそれぞれ設けられて、対応
するデータ線に出力されている信号をラッチして、当該
信号と同じ信号レベルおよび当該信号に対して反転した
信号レベルの信号をそれぞれ出力する1または複数のラ
ッチ手段を備え、伝送路において、各ラッチ手段毎に、
同じ信号レベルの信号を伝送するデータ線を中央部に配
置するとともに、当該データ線を挟むように反転した信
号レベルの信号を伝送するデータ線を配置するように構
成したので、伝送路内において中央部に配置されたデー
タ線により伝送される信号と当該データ線を挟むように
隣接するデータ線により伝送される信号との論理変化は
タイミングが同一であるとともに逆方向に変化するため
に、odd modeのクロストークの影響を受けて、
中央部に配置されたデータ線により伝送される信号の立
ち上がり速度または立ち下がり速度が高速化するととも
に、この伝送方式を共通に用いることで、信号の立ち上
がり速度または立ち下がり速度のバラツキを低減するこ
とができるという効果を奏する。
【0052】この発明によれば、送信側装置の内部回路
から延びるデータ線に対してそれぞれ設けられて、対応
するデータ線に出力されている信号をラッチする1また
は複数のラッチ手段と、ラッチ手段毎にそれぞれ対応す
るように設けられ、ラッチ手段の出力データ線に接続さ
れて、ラッチされた信号レベルについての正論理の信号
およびラッチされた信号レベルについての負論理の信号
を出力する差動信号ドライバとを備え、伝送路におい
て、各差動信号ドライバ毎に、正論理の信号を伝送する
データ線を中央部に配置するとともに、当該データ線を
挟むように負論理の信号を伝送するデータ線を配置する
ように構成したので、伝送路内において中央に配置され
たデータ線により伝送される信号と当該データ線を挟む
ように隣接するデータ線により伝送される信号との論理
変化はタイミングが同一であるとともに逆方向に変化す
るために、odd modeのクロストークの影響を受
けて、中央部に配置されたデータ線により伝送される信
号の立ち上がり速度または立ち下がり速度が高速化する
とともに、この伝送方式を共通に用いることで、信号の
立ち上がり速度または立ち下がり速度のバラツキを低減
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による信号伝送方式
の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による信号伝送方式
を用いての信号伝送に係る各波形を示すタイミングチャ
ートである。
【図3】 この発明の実施の形態2による信号伝送方式
の構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による信号伝送方式
の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による信号伝送方式
の構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による信号伝送方式
の構成を示す図である。
【図7】 互いに隣接するデータ線における信号の論理
変化パターンと中央のデータ線により伝送される信号の
波形との間の相関関係を示す図である。
【符号の説明】
1 送信側データバス、2,3,7,8,10,11,
15,16,23,24,25,27,29,30 デ
ータ線群、4 Dフリップフロップ(第1のラッチ手
段)、5 Dフリップフロップ(第2のラッチ手段)、
6,14,22,32,45,57,63,68,76
クロック信号線、9,50,66,74伝送路、1
2,13,21,31,43,44,55,56,6
7,75 Dフリップフロップ、17 受信側データバ
ス、26 遅延素子(第1の遅延手段)、28 遅延素
子(第2の遅延手段)、41,42,46,47,5
3,54,58,59,61,64,65,69,7
2,73,77 データ線、48差動信号ドライバ(第
1の差動信号ドライバ)、49 差動信号ドライバ(第
2の差動信号ドライバ)、51 差動信号レシーバ(第
1の差動信号レシーバ)、52 差動信号レシーバ(第
2の差動信号レシーバ)、62 Dフリップフロップ
(ラッチ手段)、71 差動信号ドライバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 哲三朗 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5K029 AA11 CC01 DD23 GG07 HH01 LL08 LL15 5K046 AA01 BA05 BB05 CC06 CC22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側装置の内部回路から延びるデータ
    バス内の一部のデータ線に対してそれぞれ設けられて、
    送信側装置内のクロック信号の立ち上がりエッジで対応
    するデータ線に出力されている信号をラッチして伝送路
    に出力する1または複数の第1のラッチ手段と、 送信側装置の内部回路から延びるデータバス内の残りの
    データ線に対してそれぞれ設けられて、送信側装置内の
    クロック信号の立ち下がりエッジで対応するデータ線に
    出力されている信号をラッチして伝送路に出力する1ま
    たは複数の第2のラッチ手段とを備え、 伝送路において、クロック信号の立ち上がりエッジでラ
    ッチされた信号を伝送するデータ線と、クロック信号の
    立ち下がりエッジでラッチされた信号を伝送するデータ
    線とを交互に配置することを特徴とする信号伝送方式。
  2. 【請求項2】 送信側装置の内部回路から延びるデータ
    バス内の一部のデータ線に対して送信側装置内にそれぞ
    れ設けられて、対応するデータ線に出力されている信号
    を遅延させて伝送路に出力する1または複数の第1の遅
    延手段を備え、 伝送路において、遅延を受けない信号を伝送するデータ
    線と、前記第1の遅延手段により遅延させられた信号を
    伝送するデータ線とを交互に配置することを特徴とする
    信号伝送方式。
  3. 【請求項3】 第1の遅延手段により信号が遅延させら
    れたデータ線以外でデータバスを構成する残りのデータ
    線に対して受信側装置内にそれぞれ設けられて、対応す
    るデータ線に出力されている信号を前記第1の遅延手段
    によるのと同じ遅延量だけ遅延させる1または複数の第
    2の遅延手段を備えることを特徴とする請求項2記載の
    信号伝送方式。
  4. 【請求項4】 送信側装置のクロック信号の立ち上がり
    エッジでラッチされる信号を伝送するデータ線に接続さ
    れて差動信号を生成する1または複数の第1の差動信号
    ドライバと、 該第1の差動信号ドライバからの差動信号を受信して信
    号レベルを再生する1または複数の第1の差動信号レシ
    ーバと、 送信側装置のクロック信号の立ち下がりエッジでラッチ
    される信号を伝送するデータ線に接続されて差動信号を
    生成する1または複数の第2の差動信号ドライバと、 該第2の差動信号ドライバからの差動信号を受信して信
    号レベルを再生する1または複数の第2の差動信号レシ
    ーバとを備えることを特徴とする請求項1記載の信号伝
    送方式。
  5. 【請求項5】 送信側装置内に設けられた第1の遅延手
    段により遅延させられた信号を伝送するデータ線に接続
    されて差動信号を生成する1または複数の第1の差動信
    号ドライバと、 該第1の差動信号ドライバからの差動信号を受信して信
    号レベルを再生する1または複数の第1の差動信号レシ
    ーバと、 送信側装置内で遅延を受けない信号を伝送するデータ線
    に接続されて差動信号を生成する1または複数の第2の
    差動信号ドライバと、 該第2の差動信号ドライバからの差動信号を受信して信
    号レベルを再生する1または複数の第2の差動信号ドラ
    イバとを備えることを特徴とする請求項2記載の信号伝
    送方式。
  6. 【請求項6】 送信側装置の内部回路から延びるデータ
    線に対してそれぞれ設けられて、対応するデータ線に出
    力されている信号をラッチして、当該信号と同じ信号レ
    ベルおよび当該信号に対して反転した信号レベルの信号
    をそれぞれ出力する1または複数のラッチ手段を備え、 伝送路において、各ラッチ手段毎に、同じ信号レベルの
    信号を伝送するデータ線を中央部に配置するとともに、
    当該データ線を挟むように反転した信号レベルの信号を
    伝送するデータ線を配置することを特徴とする信号伝送
    方式。
  7. 【請求項7】 送信側装置の内部回路から延びるデータ
    線に対してそれぞれ設けられて、対応するデータ線に出
    力されている信号をラッチする1または複数のラッチ手
    段と、 該ラッチ手段毎にそれぞれ対応するように設けられ、該
    ラッチ手段の出力データ線に接続されて、ラッチされた
    信号に対する正論理の信号およびラッチされた信号に対
    する負論理の信号をそれぞれ出力する差動信号ドライバ
    とを備え、 伝送路において、各差動信号ドライバ毎に、正論理の信
    号を伝送するデータ線を中央部に配置するとともに、当
    該データ線を挟むように負論理の信号を伝送するデータ
    線を配置することを特徴とする信号伝送方式。
JP2000154930A 2000-05-25 2000-05-25 信号伝送方式 Pending JP2001339442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000154930A JP2001339442A (ja) 2000-05-25 2000-05-25 信号伝送方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000154930A JP2001339442A (ja) 2000-05-25 2000-05-25 信号伝送方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001339442A true JP2001339442A (ja) 2001-12-07

Family

ID=18659949

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000154930A Pending JP2001339442A (ja) 2000-05-25 2000-05-25 信号伝送方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001339442A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005521938A (ja) * 2002-03-29 2005-07-21 グッド テクノロジー インコーポレイテッド データサービスによるデータ処理装置の全無線同期システム及び方法
JP2007195055A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Sharp Corp 信号伝送装置
JP2009081378A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Nec Corp 信号伝送基板

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005521938A (ja) * 2002-03-29 2005-07-21 グッド テクノロジー インコーポレイテッド データサービスによるデータ処理装置の全無線同期システム及び方法
JP2007195055A (ja) * 2006-01-20 2007-08-02 Sharp Corp 信号伝送装置
JP2009081378A (ja) * 2007-09-27 2009-04-16 Nec Corp 信号伝送基板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8064535B2 (en) Three phase and polarity encoded serial interface
US8259838B2 (en) Signal transmission system for transmitting transmission signals via a transmission line including transmission conductors
US8050332B2 (en) System and method for selectively performing single-ended and differential signaling
US4542420A (en) Manchester decoder
JP2002204272A (ja) 信号伝送装置および信号伝送システム
EP0813153A2 (en) Serial-to-parallel converter in a data communication system
US7477068B2 (en) System for reducing cross-talk induced source synchronous bus clock jitter
CN101233732A (zh) 高速驱动器均衡
US20040145394A1 (en) Output buffer circuit having pre-emphasis function
JP2016528813A (ja) 多相クロック生成方法
KR20110052205A (ko) 외부 루프백 테스트 기능을 갖는 전송 전용 집적회로 칩 및 그에 따른 외부 루프백 테스트 방법
US6518792B2 (en) Method and circuitry for a pre-emphasis scheme for single-ended center taped terminated high speed digital signaling
KR100678332B1 (ko) 데이터 종속 구동 강도 제어 로직을 구비한 버스 드라이버
JP2001339442A (ja) 信号伝送方式
US7142061B2 (en) Balanced single ended to differential signal converter
JP2019153921A (ja) 受信装置及びデータ受信方法
WO2012153843A1 (ja) 信号伝送方式及び送信装置
US6603336B1 (en) Signal duration representation by conformational clock cycles in different time domains
US7290163B2 (en) Method and circuit for deciding data transfer rate
US6353340B1 (en) Input and output circuit with reduced skew between differential signals
JP5378765B2 (ja) データ転送システム
JP3022816B2 (ja) インタフェース回路
JPH07221612A (ja) インタフェース回路
JPH0744473A (ja) 信号授受回路
JP2005354431A (ja) 順序論理回路