JP2001339374A - ビット同期装置およびその方法 - Google Patents

ビット同期装置およびその方法

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JP2001339374A
JP2001339374A JP2000157787A JP2000157787A JP2001339374A JP 2001339374 A JP2001339374 A JP 2001339374A JP 2000157787 A JP2000157787 A JP 2000157787A JP 2000157787 A JP2000157787 A JP 2000157787A JP 2001339374 A JP2001339374 A JP 2001339374A
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JP2000157787A
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Koji Okuda
幸治 奥田
Kazunori Koga
和則 古賀
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Dc Digital Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 定常的なジッタ量を小さくするとともにジッ
タ抑圧に要する時間を短くすること。 【解決手段】 受信データDtをサンプリングする毎に
出力カウンタ36の計数値を1ずつ進めている過程で、
エッジ検出回路30によって受信データの変化点が検出
されると、位相比較回路32において基準値Nと出力カ
ウンタ36の計数値とが比較され、位相の進み・遅れに
関する情報とジッタ絶対値をもとにカウンタ調整量がカ
ウンタ調整量決定回路34によって決定される。このと
き、出力カウンタ36の計数値がN+K1−1のときに
はこの値に対応したカウンタ調整量として−P1が設定
され、出力カウンタ36の計数値がN+K1−1−に調
整され、その後カウンタの計数値が1進められて、カウ
ンタ36の計数値がN+K1−P1となり、出力カウン
タ36の出力はP1だけ位相が遅らされ、出力カウンタ
36の計数値が2Nとなったときにデータ抽出回路38
によって受信データからデータが抽出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビット同期装置お
よびその方法に係り、特に、ディジタル伝送信号を受信
したときに、ベースバンド信号から同期タイミングを抽
出してビット同期を確立するに好適なビット同期装置お
よびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道などの通信システムにおいて
は、短く区切られた線路区間ごとに保安信号を伝送し、
列車の運行を制御することが行われている。この場合、
新幹線など高速で走行する列車に関する保安信号を受信
装置で受信しなければならず、保安信号を受信するにも
非常に短い同期時間が要求されている。そして保安信号
としてのディジタル伝送信号を受信したときに、ベース
バンド信号から同期タイミングを抽出してビット同期を
確立するに際して、同期タイミング抽出回路には、DP
LL(Digital Phase Locked L
oop)回路が使用され、DPLL制御方式として、例
えば、特開平9−224021号公報に記載されている
技術が採用されている。
【0003】従来のDPLL制御方式を用いてベースバ
ンド信号から同期タイミングを抽出してビット同期を確
立するビット同期装置としては、ディジタル伝送信号を
受信して得られた受信データを、受信データの情報送信
速度(シンボルレートまたはボーレト)よりも高い周波
数でサンプリングして受信データの変化点を検出するエ
ッジ検出回路と、受信データをサンプリングする毎にカ
ウント数を進ませて、計数値をエッジ検出回路の検出出
力をトリガとしてリセットするソースカウンタと、受信
データをサンプリングする毎にカウント数を進ませて、
計数値が1シンボル変調周期または1ビット変調周期に
相当する計数値(2N)または2N±カウンタ調整量に
達したときに計数値をリセットするDPLL出力カウン
タと、DPLL出力カウンタの計数値が“L”レベル相
当の計数値NまたはN±カウンタ調整量になったときに
受信データからデータを抽出するデータ抽出回路と、デ
ータ抽出回路によってデータが抽出されたときに、ソー
スカウンタの計数値とDPLL出力カウンタの計数値と
を比較し、両者の位相差に関する比較結果を出力する位
相比較回路と、位相比較回路の比較結果が0のときには
カウンタ調整量を0に、比較結果が進みのときにはカウ
ンタ調整量をFに、比較結果が遅れのときにはカウンタ
調整量を−Bに決定するカウンタ調整量決定回路を備え
て構成されているものがある。
【0004】従来のビット同期装置においては、DPL
L出力カウンタの計数値(カウント数)がソースカウン
タの計数値(カウント数)と同じときには、DPLL出
力カウンタの位相と受信データの位相との差は0、すな
わち、ビット同期が確立しているとして、カウンタ調整
量を0とし、次の周期におけるデータ抽出はDPLL出
力カウンタの計数値がNのときに実行される。一方、D
PLL出力カウンタの計数値がソースカウンタの計数値
よりも大きいときには、DPLL出力の位相が受信デー
タの位相よりも進んでいるとして、カウンタ調整量を+
Fとし、次の周期におけるデータ抽出タイミングをFカ
ウント遅らせ、DPLL出力カウンタの計数値がN+F
(カウンタ調整量)のときに実行される。またDPLL
出力カウンタの計数値がソースカウンタの計数値よりも
小さいときには、DPLL出力カウンタの位相が受信デ
ータの位相よりも遅れているとして、カウンタ調整量を
−Bとし、次の周期におけるデータ抽出のタイミングを
Bカウンタだけ速くし、DPLL出力カウンタの計数値
がN−Bになったときに実行する。
【0005】また、前記ビット同期装置においては、受
信データのデューティ比が50%対50%の場合には、
カウンタ調整量をF=Bとし、デューティ比が40%対
60%など異なるときには、カウンタ調整度F≠Bに設
定し、カウンタ調整量FおよびBの値はデータ抽出時に
おけるDPLL出力カウンタの計数値とソースカウンタ
の計数値との差が常に一定に調整されている。すなわ
ち、DPLL出力カウンタの計数値がソースカウンタの
計数値よりも大きい場合には、DPLL出力カウンタの
位相と受信データの位相の差がどんなに大きくてもカウ
ンタ調整量はFに、DPLL出力カウンタの計数値がソ
ースカウンタの計数値よりも小さいときには、DPLL
出力カウンタの位相と受信データの位相との差がどんな
に小さくてもカウンタ調整量は−Bに設定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来技術
において、データ抽出時のソースカウンタの計数値とD
PLL出力カウンタの計数値との差(位相差)、すなわ
ちジッタの大きさに比べてカウンタ調整量FおよびBを
小さい値に設定した場合、カウンタ調整量FまたはBに
したがってデータ抽出タイミングを補正するにも、ジッ
タの大きさに比べてカウンタ調整量FまたはBの値が小
さく、しかも固定された値なので、ジッタを小さくする
ための制御を数回繰り返さなければならず、ビット同期
に時間がかかることになる。
【0007】一方、同期時間を短くするために、ジッタ
の大きさに比べてカウンタ調整量FおよびBをそれぞれ
大きい値に設定した場合、ジッタが小さくても、一定の
値で値の大きいカウンタ調整量によってデータ抽出タイ
ミングが補正されるため、定常的なジッタが残り、ビッ
ト同期を達成することができなくなる。
【0008】本発明の目的は、定常的なジッタ量を小さ
くするとともにジッタ抑圧に要する時間を短くすること
ができるビット同期装置およびその方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、ディジタル伝送信号を受信して得られた
受信データを受信データの情報送信速度よりも高い周波
数でサンプリングして受信データの変化点を検出するエ
ッジ検出手段と、前記受信データをサンプリングする毎
にカウント数を変化させて計数値が1シンボル変調周期
または1ビット変調周期に相当する値に達したときに計
数値をリセットするデータ計数手段と、前記エッジ検出
手段の検出出力に応答して基準値と前記データ計数手段
の計数による計数値とを比較して比較結果を出力する位
相比較手段と、前記位相比較手段の比較結果に応じてカ
ウンタ調整量を決定しこのカウンタ調整量に従って前記
データ計数手段の次の周期に対する計数値を補正するカ
ウンタ調整量決定手段と、前記データ計数手段の計数値
がリセットされたときに受信データからデータを抽出す
るデータ抽出手段とを備えてなるビット同期装置を構成
したものである。
【0010】前記ビット同期装置を構成するに際して
は、前記データ計数手段の代わりに、受信データをサン
プリングする毎にカウント数を変化させて計数値を前記
エッジ検出手段の検出出力によりリセットするソースカ
ウンタと、受信データをサンプリングする毎にカウント
数を変化させて計数値が1シンボル変調周期または1ビ
ット変調周期に相当する計数値とカウンタ調整量を含む
計数値に達したときに計数値をリセットする出力カウン
タを設けたり、前記位相比較手段の代わりに、前記出力
カウンタの計数値が設定値に達したときに前記ソースカ
ウンタの計数値と前記出力カウンタの計数値とを比較し
て比較結果を出力する位相比較手段を設けたりすること
もできる。さらに、カウンタ調整量決定手段の代わり
に、前記位相比較手段の比較結果に応じて前記出力カウ
ンタの次の周期に対するカウンタ調整量を決定するカウ
ンタ調整量決定手段を設けたり、また、前記データ抽出
手段の代わりに、前記出力カウンタの計数値が設定値に
達したときに受信データからデータを抽出するデータ抽
出手段を設けたりすることもできる。
【0011】前記各ビット同期装置を構成するに際して
は、前記カウンタ調整量決定手段として、前記位相比較
手段の比較結果による位相差(ジッタ)の大小に応じて
前記カウンタ調整量の大小を決定する機能を有するもの
で構成することができる。
【0012】また、ディジタル変調信号に重畳するノイ
ズ成分を除去する帯域制限フィルタと、前記帯域制限フ
ィルタの出力によるディジタル変調信号からベースバン
ド信号を取り出す検波手段と、前記検波手段により検波
されたベースバンド信号を波形整形する波形整形手段
と、前記波形整形手段により波形整形されたベースバン
ド信号を差動復号する差動復号手段と、前記差動復号さ
れた信号をディジタル伝送信号として受信してビット同
期を行なうビット同期装置とを備えたディジタル変調信
号受信装置において、前記ビット同期装置として、前記
いずれかのビット同期装置を用いることができる。
【0013】前記した手段によれば、ディジタル伝送信
号を受信して得られた受信データを受信データの情報送
信速度よりも高い周波数でサンプリングして受信データ
の変化点の有無を監視するとともに、前記受信データを
サンプリングする毎に出力カウンタのカウント数を変化
させて計数値が1シンボル変調周期または1ビット変調
周期に相当する値に達したときに前記出力カウンタの計
数値をリセットし、前記出力カウンタの計数値がリセッ
トされたときに受信データからデータを抽出し、前記受
信データの変化点が検出されたときには基準値と前記出
力カウンタの計数値とを比較し、この比較結果に応じて
カウンタ調整量を決定し、このカウンタ調整量に従って
前記出力カウンタの次に周期に対する計数値を補正する
処理が実行される。
【0014】すなわち、ジッタの大きさに合わせてカウ
ンタ調整量の大きさを調整することで、例えば、ジッタ
が大きいほどカウンタ調整量を大きくし、ジッタが小さ
いときほどカウンタ調整量を小さくすることで、定常的
なジッタ量を小さくするとともに、ジッタ抑圧に要する
時間(ビット同期までの時間)を短くすることができ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す
ビット同期装置の全体構成図、図2は、軌道回路を用い
たATC信号の送受信システムに本発明を適用したとき
の全体構成図、図3は図2に示すシステムの受信装置の
ブロック構成図である。ここで、本発明を適用した装置
として、鉄道における軌道回路を用いたATC(自動列
車制御)信号の受信装置を考え、かつ、ディジタル変調
方式として、位相変調方式の一つであるQPSKを用
い、復調の検波方式として、同期検波方式を用いたディ
ジタル伝送方式を例に説明する。
【0016】図2において、鉄道の各軌道回路10の一
端には、位相変調信号であるATC信号を送信する送信
装置12が配置され、送信装置12と一定の距離、例え
ば1Km離れて各軌道回路10の他端にはATC信号を
受信する受信装置14が配置されている。一方、各軌道
回路10上を走行する列車16上には受信装置18が設
置されており、列車16が各軌道回路10上に存在する
場合、列車16の車軸によって軌道が短絡されるため、
送信装置12から出力されるATC信号は列車16上の
受信装置18が受信する。送信装置12と受信装置14
間の各軌道回路10上に列車16が存在しない場合は、
送信装置12から送信されるATC信号は地上の受信装
置14によって受信される。
【0017】受信装置14、18は、例えば、ディジタ
ル変調信号受信装置として構成されており、図3に示す
ように、帯域制限フィルタ20、同期検波回路22、波
形整形回路24、差動復号回路26、ビット同期回路2
8を備えて構成されている。
【0018】帯域制限フィルタ20は、ディジタル変調
信号としてのATC信号に重畳しているノイズ成分を除
去し、ノイズ成分の除去されたATC信号を同期検波回
路22に出力するようになっている。同期検波回路22
は、帯域制限フィルタ20の出力信号から変調信号とし
てベースバンド信号を検波して取り出す検波手段として
構成されており、ベースバンド信号を波形整形回路24
に出力するようになっている。波形整形回路24は、同
期検波回路22の出力によるベースバンド信号を波形整
形し、波形整形された信号I、Qを差動復号回路26に
出力する波形整形手段として構成されている。差動復号
回路26は、波形整形回路24の出力信号のうち同相成
分の信号Iと直交成分の信号Qの2値の離散値を用いて
差動復号を行う差動復号手段として構成されており、差
動復号による信号をビット同期回路28に出力するよう
になっている。ビット同期回路28は、1シンボル周期
中に入力される離散値の中から一度だけデータを抽出し
てビット同期を行うようになっている。
【0019】ビット同期回路28は、図1に示すよう
に、ビット同期装置として、エッジ検出回路30、位相
比較回路32、カウンタ調整量決定回路34、DPLL
出力カウンタ36、データ抽出回路38を備えて構成さ
れている。
【0020】エッジ検出回路30は、ディジタル伝送信
号を受信して得られた受信データDtを受信データの情
報送信速度(シンボルレートまたはボーレート)よりも
高い周波数(短い周期)でサンプリングして受信データ
の変化点を検出するエッジ検出手段として構成されてお
り、エッジ検出信号をトリガ信号として位相比較回路3
2に出力するようになっている。DPLL出力カウンタ
36は、受信データをサンプリングする毎にカウント数
を変化させて、例えば、サンプリング毎にカウント数を
一つ進ませて、計数値(カウンタ値)が1シンボル変調
周期(1シンボル送信周期)または1ビット変調周期
(1ビット送信周期)に相当する値、例えば、1シンボ
ル送信周期または1ビット送信周期に相当するサンプリ
ング数を偶数2N(Nは正の整数)とした場合、2Nに
達したときに、計数値をリセットするデータ計数手段と
して構成されている。位相比較回路32は、エッジ検出
回路30から出力されるエッジ検出信号をトリガとし
て、基準値、例えば、N(1シンボル送信周期または1
ビット送信周期に相当するサンプリング数の半分の値)
とDPLL出力カウンタ36の計数値とを比較し、比較
結果として、位相遅れ・位相進みに関する情報と位相差
の絶対値(ジッタ絶対値)に関する情報をカウンタ調整
量決定回路34に出力する位相比較手段として構成され
ている。カウンタ調整量決定回路34は、位相比較回路
32の比較結果に応じてカウンタ調整量を決定し、この
カウンタ調整量にしたがってDPLL出力カウンタ36
の次の周期に対する計数値を補正するカウンタ調整量決
定手段として構成されている。
【0021】そして、本実施形態においては、位相比較
回路32の比較結果による位相差(ジッタ)の大小に応
じてカウンタ調整量の大小を決定するために、すなわ
ち、基準値とDPLL出力カウンタ36の計数値との比
較結果による位相差(ジッタ)が大きいほどカウンタ調
整量を大きくし、位相差が小さいほどカウンタ調整量を
小さくするために、図4に示すようなテーブルにしたが
ってカウンタ調整量を決定することとしている。図4に
示すテーブルは、1シンボル送信周期または1ビット送
信周期に相当するサンプリング数が偶数2Nの場合であ
って、DPLL出力カウンタの計数値とカウンタ調整量
Pとの関係が負の傾きを有する一次曲線に設定されてい
る。そしてDPLL出力カウンタ36の計数値の方が基
準値より大きく位相が進んでいるときにはマイナスのカ
ウンタ調整量が選択され、カウンタ36の計数値の方が
基準値より位相が遅れているときには、プラスのカウン
タ調整量が選択されるようになっている。
【0022】データ抽出回路38は、DPLL出力カウ
ンタ36の計数値が2Nに達しリセットされたときに、
受信データの抽出を行うデータ抽出手段として構成され
ている。
【0023】次に、ビット同期回路28の作用を図4な
いし図7にしたがって説明する。図5は、ビット同期回
路28の作用を説明するためのフローチャートであり、
図6にはカウンタ36の計数値が受信データより位相が
進んでいるときの波形図を、図7にはカウンタ36の計
数値の方が受信データより位相が遅れているときの波形
図を示してある。
【0024】まず、図6に示すように、カウンタ36の
計数値の方が受信データより位相が進んでいる場合(ジ
ッタ=N+K1:ただし、図6では、カウンタ36の出
力をカウンタ調整量にしたがって補正した後、カウンタ
36の計数値を1進めたときの波形を示している。)、
受信データDtを指定のサンプリング周波数にしたがっ
て順次サンプリングして受信データの変化点が検出され
ると(ステップS1)、エッジ検出をトリガとして、位
相比較回路32においてカウンタ36の計数値と基準値
との比較が行われる(ステップS2)。このときカウン
タ36の計数値は、図4に示すように、(N+K1−
1)であるため、この計数値=(N+K1−1)に対応
したカウンタ調整量として、−P1が決定され(ステッ
プS3)、カウンタ調整量決定回路34の決定にしたが
って、カウンタ36の計数値が(N+K1−1−P1)
に調整され(ステップS4)、その後、カウンタ36の
計数値が1進められ、カウンタ36の計数値は(N+K
1−P1)となる(ステップS5)。これにより、図6
(b)に示すように、カウンタ36の出力(計数値)は
カウンタ調整量P1だけ位相が遅らされ、図6(a)に
示すように、次の周期におけるタイミング抽出点が目標
のタイミング抽出点(データ抽出点)に近くなる。そし
てステップS1〜S5までの処理はカウンタ36の計数
値が2Nとなるまで継続され、カウンタ36の計数値が
2Nになったときに(ステップS6)、データ抽出回路
38によって受信データからデータの抽出が行われ(ス
テップS7)、カウンタ36の計数値がリセットされる
(ステップS8)。このように、ステップS1〜S8の
処理を繰り返すことで、制御後のタイミング抽出点が目
標のタイミング抽出点に一致し、カウンタ36の出力と
受信データのジッタが抑圧され、ビット同期が確立す
る。
【0025】一方、図7に示すように、カウンタ36の
出力の方が受信データより位相が遅れているときには
(ジッタ=N−K2:ただし、図7では、カウンタ36
の出力をカウンタ調整量にしたがって補正した後、カウ
ンタ36の計数値を1進めたときの波形を示してい
る。)、受信データの変化点を検出したときのカウンタ
36の計数値は、図4に示すように、(N−K2−1)
である。このカウンタ36の計数値=N−K2−1)に
対応したカウンタ調整量は、図4から+P2であるの
で、カウンタ36の計数値は(N−K2−1+P2)に
調整され、その後、カウンタ36の計数値が1進められ
るので、カウンタ36の計数値は(N−K2+P2)と
なる。よってカウンタ36の出力はカウンタ調整量P2
だけ位相が進まされ、次の周期におけるデータ抽出のタ
イミングがより目標のデータ抽出点に近くなる。そして
このような処理を繰り返すことで、カウンタ36の出力
と受信データのジッタが抑圧され、ビット同期が確立す
る。
【0026】このように、本実施形態においては、ジッ
タ(位相差)の大きさに合わせてカウンタ調整量の大き
さを調整するようにしているため、定常的なジッタ量を
小さくすることができるとともにジッタ抑圧に要する時
間(ビット同期までの時間)を短くすることができる。
すなわち、エッジ検出時にジッタが生じたときには、ジ
ッタの大きさに応じてカウンタ調整量を決定し、この決
定にしたがってカウンタ36の計数値を調整する処理を
エッジが検出される毎に繰り返すことで、カウンタ調整
量が順次小さくなり、定常的なジッタ量を小さくすると
ともに、ジッタ抑圧に要する時間を短くすることができ
る。
【0027】なお、カウンタ36の計数値は整数でも小
数でも構わない。またエッジ検出回路30における変化
点の検出は、受信データが2値の場合、0から1または
1から0に変化したときを検出する方法を用いることが
できるとともに、1サンプリング前の受信データを記憶
しておき、現時点における受信データと記憶したデータ
との差分を取り、その結果が設定したしきい値よりも大
きい場合には、変化点有り、小さい場合には変化点無し
とする方法を採用することができる。また1変調周期前
の受信データを記憶しておき、現時点の受信データと記
憶したデータとの差分を取り、その結果が設定したしき
い値よりも大きい場合には変化点有り、小さい場合には
変化点無しとする方法を採用することもできる。
【0028】また、位相比較回路32における位相比較
方法としては、例えば、カウンタ36の計数値そのもの
を利用する方法、1変調周期に相当する計数値とカウン
タ36の計数値との差分を利用する方法、1変調周期に
相当する計数値(カウント数)とカウンタ36の計数値
との除算値を利用する方法が考えられる。さらにカウン
タ36の計数値を1進める代わりに、1変調周期に相当
するカウント数の設定次第では、1以外の値、例えば、
2ずつカウント数を進めることもできる。また受信デー
タとしては2値の他に多値の場合にも同様に処理するこ
とができる。
【0029】前記実施形態においては、カウンタ調整量
として、図4に示す特性のテーブルを用いたものについ
て述べたが、1シンボル送信周期または1ビット送信周
期に相当するサンプリング数が奇数(2N+1)のとき
には図8に示す特性のテーブルを用いることもできる。
また、図9に示すように、1シンボル送信周期または1
ビット送信周期に相当するサンプリング数を10とした
場合、離散値のみの調整量を用いたテーブルを採用した
り、図10に示すように、ジッタの大きさとカウンタ調
整量が非線形な関係となる特性のテーブルを用いること
もできる。
【0030】一方、図4に示した直線の傾きを検出した
ジッタ量だけカウンタ36の計数値を調整するように設
定すれば、すなわち、ジッタ量とカウンタ計数値を等し
く調整すれば、1回の制御によってビット同期が確立す
ることになる。この場合のカウンタの計数値(ジッタ
量)とカウンタの計数値に対応したカウンタ調整量との
関係を図11に示す。
【0031】図11に示す特性のテーブルを用いて制御
した場合、図12に示すように、エッジ検出時にカウン
タ36の計数値が(N+K1−1)であって、この計数
値に対応したカウンタ調整量として−K1が選択され、
その後、カウンタ36の計数値が1進められてカウンタ
36の計数値がN+K1となり、カウンタ36の出力は
K1だけ位相が遅らされ、次の周期におけるデータのタ
イミング抽出点は目標のタイミング抽出点と一致するこ
とになる。
【0032】しかし、図13に示すように、実際の適応
では、受信データにはノイズが重畳することがあり、受
信時のエッジは、送信したデータが変化する場合のみで
はなく、ノイズによって受信データが変化した場合にも
検出される。このため、受信データに重畳したノイズに
より発生したエッジに基づいてジッタを抑圧するための
制御が行われると、実際のジッタ検出時とは異なるタイ
ミングで、ジッタ量と同じ量のカウンタ調整量によって
カウンタの計数値が補正されるので、ジッタは逆に大き
くなる。したがって、ノイズレベルが大きい環境におい
てビット同期制御を実施する場合、ジッタ量とカウンタ
計数値を等しくすると、ジッタを大きくするような制御
の割合が大きくなり、その大きさは、図4に示した直線
の傾きが急峻になればなる程大きくなる。よって、実際
の適応では、直線の傾きは、図11に示したものよりも
絶対値を小さく設定し、検出したジッタ量よりもカウン
タ調整量を小さくすることが望ましい。
【0033】次に、本発明に係るビット同期方法と従来
のビット同期方法との違いを、カウンタ出力が受信デー
タよりも位相が遅れている場合について図14ないし図
17にしたがって説明する。まず、図15に示すよう
に、カウンタ出力の方が受信データよりも位相がK31
カウント分遅れている場合、図14に示す特性から、カ
ウンタ調整量として、従来方法および本発明方法とも−
B3が選択され、このカウンタ調整量−B3にしたがっ
てカウンタの計数値が調整され、1回目の制御として、
図15に示すように、次の周期におけるタイミング抽出
点が共に目標のタイミング抽出点に近い値に設定され
る。
【0034】次に、図16(従来)、図17(本発明)
に示すように、2回目の制御に以降するときに、カウン
タ出力が受信データよりもK32だけ位相が遅れている
場合(K32<K31)、従来方法の場合にはカウンタ
調整量として、1回目と同様固定されたカウンタ調整量
−B3が選択され、このカウンタ調整量−B3にしたが
ってカウンタの計数値が調整される。このため、図16
に示すように、次の周期におけるタイミング抽出点が1
回目の制御のときよりも目標のタイミング抽出点からず
れ、次の制御ではジッタ量が大きくなる。
【0035】これに対して、本発明に係る方法の場合に
は、図17に示すように、2回目の制御に以降したとき
に、カウンタの出力が受信データよりも位相K32だけ
遅れたときには、カウンタ調整量として、図14に示す
ように、−P3が選択され、1回目よりも小さいカウン
タ調整量にしたがってカウンタ36の計数値が調整され
る。このため、図17に示すように、次の周期における
タイミング抽出点が1回目の制御のときよりもさらに目
標のタイミング抽出点に近くなる。
【0036】すなわち、本発明の方法によれば、ジッタ
量の大きいときでも、制御を繰り返すことでジッタを順
次小さくすることができ、定常的なジッタ量を小さくす
るとともに、ジッタ抑圧に要する時間を短くすることが
できる。
【0037】次に、図18に示すように、従来方法にお
いて、定常的なジッタを小さくするために、カウンタ調
整量として、−B4(>−B3)に設定した場合と本発
明方法との違いを図19ないし図21にしたがって説明
する。
【0038】図19に示すように、カウンタ出力の方が
受信データよりも位相がK41カウント分だけ遅れてい
る場合、図18に示す特性から、従来方法および本発明
に係る方法とも、カウンタ調整量として、−B4が選択
され、このカウンタ調整量−B4にしたがってカウンタ
の計数値が調整され、図19に示すように、1回目の制
御において、次の周期におけるタイミング抽出点が目標
のタイミング抽出点に近くなる。
【0039】ところが、従来方法の場合には、図20に
示すように、2回目の制御に以降したときに、カウンタ
調整量が前回制御時と同じ−B4であり、カウンタ調整
量が小さいため、次の周期におけるタイミング抽出点が
目標のタイミング抽出点から離れ、ジッタをあまり小さ
くできず、ビット同期するまでに時間がかかることにな
る。
【0040】これに対して、本発明に係る方法の場合に
は、図21に示すように、2回目の制御のときには、ジ
ッタが大きくなったことに伴って、カウンタ調整量とし
て、前回制御時とは異なる−P4が選択され、このカウ
ンタ調整量にしたがってカウンタの計数値が調整され、
次の周期におけるタイミング抽出点が目標のタイミング
抽出点に近くなる。すなわち、本発明の場合には、2回
目の制御のときにジッタの大きさに比例してカウンタ調
整量が大きくなるため、ジッタが大幅に抑圧されること
になる。なお、カウンタ出力が受信データよりも位相が
進んでいる場合も、本発明によれば、ジッタが大きい程
カウンタ調整量が大きくなり、ジッタが小さい程カウン
タ調整量が小さくなるため、定常的なジッタ量を小さく
するとともにジッタ抑圧に要する時間を短くすることが
できる。
【0041】また、本実施形態においては、エッジ検出
時のカウンタの計数値とカウンタ計数値に対応したカウ
ンタ調整量とを任意に設定できるので、定常的なジッタ
量を小さくしたまま、同期時間だけを任意に調節するこ
ともできる。
【0042】次に、本発明の他の実施形態として、二つ
のカウンタを用いたビット同期回路について説明する。
ビット同期回路40は、ビット同期装置として、エッジ
検出回路42、ソースカウンタ44、DPLL出力カウ
ンタ46、位相比較回路48、カウンタ調整量決定回路
50、データ抽出回路52を備えて構成されている。
【0043】エッジ検出回路42は、ディジタル伝送信
号を受信して得られた受信データDtを受信データの情
報送信速度よりも高い周波数(短い周期)でサンプリン
グして受信データの変化点を検出したときに、検出信号
をトリガ信号としてソースカウンタ44に出力するエッ
ジ検出手段として構成されている。ソースカウンタ44
は、受信データをサンプリングするごとにカウント数を
変化させて、例えばカウント数を一つ進ませて、計数値
をエッジ検出回路42からのトリガ信号によりリセット
するようになっている。DPLL出力カウンタ46は、
受信データをサンプリングする毎にカウント数を変化さ
せて、例えば、カウント数を一つ進ませて、計数値が1
シンボル変調周期(1シンボル送信周期)または1ビッ
ト変調周期(1ビット送信周期)に相当する値とカウン
タ調整量を含む値に達したときに計数値をリセットする
ようになっている。位相比較回路48は、出力カウンタ
46の計数値が設定値、例えば、“L”カウント相当の
カウント数に達したときに、ソースカウンタ44の計数
値とDPLL出力カウンタ46の計数値とを比較して比
較結果として、位相遅れ・進みに関する情報と位相差の
絶対値に関する情報をカウンタ調整量決定回路50に出
力する位相比較手段として構成されている。カウンタ調
整量決定回路50は、位相比較回路48の比較結果に応
じて出力カウンタ46の次の周期に対するカウンタ調整
量を決定するカウンタ調整量決定手段として構成されて
おり、決定したカウンタ調整量を出力カウンタ46に出
力するようになっている。この場合、カウンタ調整量決
定回路50は、図23に示すジッタ(ソースカウンタ4
4の計数値とカウンタ46の計数値との差)とカウンタ
調整量との関係を示すテーブルにしたがってカウンタ調
整量を決定するようになっている。データ抽出回路52
は、出力カウンタ46の計数値が設定値、例えば“L”
カウント相当のカウント数に達したときに受信データか
らデータを抽出するデータ抽出手段として構成されてい
る。
【0044】次に、ビット同期回路40の作用を図24
ないし図26にしたがって説明する。
【0045】まず、受信データと出力カウンタ46の計
数値との間にジッタが存在し、図25に示すように、出
力カウンタ46の出力の方が受信データより位相が進ん
でいる場合、受信データをサンプリングし、受信データ
の変化点が検出されたときには(ステップS11)、ソ
ースカウンタ44の計数値をリセットする(ステップS
12)。またエッジが検出されないときでも、ソースカ
ウンタ44の計数値が1シンボル変調周期または1ビッ
ト変調周期に相当するカウント数2Nに達したときには
ソースカウンタ44の計数値をリセットする(ステップ
S13、S14)。このあと出力カウンタ46の計数値
が2N+X(カウンタ調整量)に達したか否かを判定し
(ステップS15)、出力カウンタ46の計数値が2N
+Xに達したときには出力カウンタ46の計数値をリセ
ットし(ステップS16)、出力カウンタ46の計数値
を1進め、出力カウンタ46の計数値が“L”カウント
数になったときにはデータ抽出回路52により受信デー
タからデータを抽出し(ステップS19)、位相比較回
路48においてソースカウンタ44の計数値と出力カウ
ンタ46の計数値とを比較し(ステップS20)、位相
比較回路48の比較結果に応じて、カウンタ調整量決定
回路50においてカウンタ調整量が決定され(ステップ
S21)、次回のデータ抽出に必要な“L”カウントの
調整量Xにしたがって出力カウンタ46のカウント数が
調整される(S22)。
【0046】具体的には、出力カウンタ46の出力の方
が受信データより位相が進んでいる場合、図25に示す
ように、最初の受信データ抽出時には、図23に示すよ
うに、ソースカウンタ44の計数値と出力カウンタ46
の計数値との差(カウント差)が−K1なので、カウン
タ調整量として+P1が選択され、次回の“L”カウン
トは(N+P1)に調整される。この調整によって、次
回のデータ抽出のタイミングは+P1だけ遅れることに
なり、出力カウンタ46の出力はP1だけ位相が遅らさ
れ、データ抽出のタイミングがより目標のデータ抽出点
に近くなる。このよう処理を繰り返すとともに、各処理
において、ジッタの大きさに合わせてカウンタ調整量の
大きさを調整することで、出力カウンタ46の出力と受
信データとの差を示すジッタが抑圧され、ビット同期が
確立するとともに、ビット同期までの時間を短くするこ
とができる。
【0047】一方、図26に示すように、出力カウンタ
46の出力の方が受信データより位相が遅れている場合
には、最初の受信データ抽出時におけるソースカウンタ
44の計数値と出力カウンタ46の計数値との差(カウ
ント差)は、図23から+K2となるので、次回の
“L”カウントは(N−P2)に調整される。この調整
によって、次回のデータ抽出のタイミングがP2だけ速
くなり、出力カウンタ46の出力はP2だけ位相が早め
られ、データ抽出のタイミングがより目標のデータ抽出
点に近くなる。このような処理を繰り返すことで、ジッ
タの大きさに合わせてカウンタ調整量の大きさが調整さ
れ、定常的なジッタ量を小さくすることができるととも
に、ビット同期までの時間を短くすることができる。
【0048】このように、本実施形態においては、AT
C信号を送受信して列車の運行を制御する場合、ジッタ
が生じても、ジッタの量に比例して大きくなるようにカ
ウンタ調整量が設定されるので、定常的なジッタ量が小
さくなるとともに、ジッタ抑圧に要する時間を短くする
ことができ、ATC信号を正確に素早く受信することが
可能になる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ジッタの大きさに合わせてカウンタ調整量の大きさを調
整するようにしたため、定常的なジッタ量を小さくする
とともにジッタ抑圧に要する時間を短くすることがで
き、ビット同期までの時間を短くすることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すビット同期回路のブ
ロック構成図である。
【図2】軌道回路を用いたATC信号の送受信システム
を示す構成図である。
【図3】図2に示すシステムに用いられる受信装置のブ
ロック構成図である。
【図4】出力カウンタの計数値とカウンタ調整量との関
係を示す特性図である。
【図5】図1に示す回路の作用を説明するためのフロー
チャートである。
【図6】カウンタ出力の方が受信データより位相が進ん
でいるときの作用を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図7】カウンタ出力の方が受信データより位相が遅れ
ているときの作用を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図8】サンプリング数が奇数の場合のカウンタ計数値
とカウンタ調整量との関係を示す特性図である。
【図9】離散値による調整量を用いたときのカウンタ計
数値とカウンタ調整量との関係を示す特性図である。
【図10】調整量が非線形の場合のカウンタ計数値とカ
ウンタ調整量との関係を示す特性図である。
【図11】ジッタ量とカウンタ調整を等しくした場合の
カウンタ計数値とカウンタ調整量との関係を示す特性図
である。
【図12】図1に示す特性にしたがって制御を行ったと
きの作用を説明するためのタイムチャートである。
【図13】図11に示す特性にしたがって制御する過程
でノイズに応答したときの作用を説明するためのタイム
チャートである。
【図14】本発明によるカウンタ調整量の特性と従来例
のカウンタ調整量の特性との差を説明するための図であ
る。
【図15】本発明の方法と従来方法との差を説明するた
めの図であって1回目の制御のときの作用を説明するた
めのタイムチャートである。
【図16】従来方法による2回目の制御方法を説明する
ためのタイムチャートである。
【図17】本発明による2回目の制御方法を説明するた
めのタイムチャートである。
【図18】カウンタ調整量の特性として本発明と従来例
との関係を説明するための図である。
【図19】本発明の方法と従来の方法による制御を説明
するためのタイムチャートである。
【図20】従来方法による2回目の制御が行われたとき
の作用を説明するためのタイムチャート出有る。
【図21】本発明による2回目の制御が行われたときの
作用を説明するためのタイムチャートである。
【図22】ビット同期回路の他の実施形態を示すブロッ
ク構成図である。
【図23】ジッタと“L”カウント調整量との関係を説
明するための特性図である。
【図24】図22に示すビット同期回路の作用を説明す
るためのフローチャートである。
【図25】図22に示すビット同期回路によってデータ
を受信したときにカウンタ出力が受信データよりも位相
が進んでいるときの作用を説明するためのタイムチャー
トである。
【図26】図22に示すビット同期回路によってデータ
を受信しているときに、カウンタ出力の方が受信データ
より位相が遅れている場合の作用を説明するためのタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
20 帯域制限フィルタ 22 同期検波回路 24 波形整形回路 26 差動復号回路 28 ビット同期回路 30 エッジ検出回路 32 位相比較回路 34 カウンタ調整量決定回路 36 DPLL出力カウンタ 38 データ抽出回路 40 ビット同期回路 42 エッジ検出回路 44 ソースカウンタ 46 DPLL出力カウンタ 48 位相比較回路 50 カウンタ調整量決定回路 52 データ抽出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K004 AA05 FA05 FC02 FG00 FH08 5K029 AA03 FF08 HH14 HH27 LL19 5K047 AA06 BB01 CC01 EE02 GG11 GG24 GG29 MM12 MM38 MM48 MM56 MM62 MM63

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル伝送信号を受信して得られた
    受信データを受信データの情報送信速度よりも高い周波
    数でサンプリングして受信データの変化点を検出するエ
    ッジ検出手段と、前記受信データをサンプリングする毎
    にカウント数を変化させて計数値が1シンボル変調周期
    または1ビット変調周期に相当する値に達したときに計
    数値をリセットするデータ計数手段と、前記エッジ検出
    手段の検出出力に応答して基準値と前記データ計数手段
    の計数による計数値とを比較して比較結果を出力する位
    相比較手段と、前記位相比較手段の比較結果に応じてカ
    ウンタ調整量を決定しこのカウンタ調整量に従って前記
    データ計数手段の次の周期に対する計数値を補正するカ
    ウンタ調整量決定手段と、前記データ計数手段の計数値
    がリセットされたときに受信データからデータを抽出す
    るデータ抽出手段とを備えてなるビット同期装置。
  2. 【請求項2】 ディジタル伝送信号を受信して得られた
    受信データを受信データの情報送信速度よりも高い周波
    数でサンプリングして受信データの変化点を検出するエ
    ッジ検出手段と、前記受信データをサンプリングする毎
    にカウント数を変化させて計数値を前記エッジ検出手段
    の検出出力によりリセットするソースカウンタと、前記
    受信データをサンプリングする毎にカウント数を変化さ
    せて計数値が1シンボル変調周期または1ビット変調周
    期に相当する値とカウンタ調整量を含む値に達したとき
    に計数値をリセットする出力カウンタと、前記出力カウ
    ンタの計数値が設定値に達したときに前記ソースカウン
    タの計数値と前記出力カウンタの計数値とを比較して比
    較結果を出力する位相比較手段と、前記位相比較手段の
    比較結果に応じて前記出力カウンタの次の周期に対する
    カウンタ調整量を決定するカウンタ調整量決定手段と、
    前記出力カウンタの計数値が設定値に達したときに受信
    データからデータを抽出するデータ抽出手段とを備えて
    なるビット同期装置。
  3. 【請求項3】 前記カウンタ調整量決定手段は、前記位
    相比較手段の比較結果による位相差の大小に応じて前記
    カウンタ調整量の大小を決定してなる請求項1または2
    に記載のビット同期装置。
  4. 【請求項4】 ディジタル伝送信号を受信して得られた
    受信データを受信データの情報送信速度よりも高い周波
    数でサンプリングして受信データの変化点の有無を監視
    するとともに、前記受信データをサンプリングする毎に
    出力カウンタのカウント数を変化させて計数値が1シン
    ボル変調周期または1ビット変調周期に相当する値に達
    したときに前記出力カウンタの計数値をリセットし、前
    記出力カウンタの計数値がリセットされたときに受信デ
    ータからデータを抽出し、前記受信データの変化点が検
    出されたときには基準値と前記出力カウンタの計数値と
    を比較し、この比較結果に応じてカウンタ調整量を決定
    し、このカウンタ調整量に従って前記出力カウンタの次
    に周期に対する計数値を補正するビット同期方法。
  5. 【請求項5】 前記カウンタ調整量として、前記基準値
    と前記出力カウンタの計数値との比較結果による位相差
    が大きいときほど前記カウンタ調整量を大きくし、前記
    位相差が小さいほど前記カウンタ調整量を小さくする請
    求項4に記載のビット同期方法。
  6. 【請求項6】 ディジタル変調信号に重畳するノイズ成
    分を除去する帯域制限フィルタと、前記帯域制限フィル
    タの出力によるディジタル変調信号からベースバンド信
    号を取り出す検波手段と、前記検波手段により検波され
    たベースバンド信号を波形整形する波形整形手段と、前
    記波形整形手段により波形整形されたベースバンド信号
    を差動復号する差動復号手段と、前記差動復号された信
    号をディジタル伝送信号として受信してビット同期を行
    なうビット同期装置とを備え、前記ビット同期装置は、
    請求項1、2または3に記載のビット同期装置から構成
    されてなることを特徴とするディジタル変調信号受信装
    置。
  7. 【請求項7】 ディジタル変調信号に重畳するノイズ成
    分を帯域除去フィルタによって除去し、前記帯域制限フ
    ィルタの出力によるディジタル変調信号を検波してベー
    スバンド信号を取り出し、このベースバンド信号を波形
    整形し、波形整形されたベースバンド信号を差動復号
    し、差動復号された信号をディジタル伝送信号として受
    信してビット同期を行なうに際して、前記ディジタル伝
    送信号を受信してビット同期を行なうときに、請求項4
    または5に記載のビット同期方法を採用することを特徴
    とするディジタル変調信号受信方法。
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KR100674955B1 (ko) 2005-02-07 2007-01-26 삼성전자주식회사 데이터 주파수에 따라 위상 옵셋을 조절하는 클럭 복원장치 및 방법
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