JP3688260B2 - Ofdm信号復調装置の搬送波周波数同期方法および搬送波周波数同期回路 - Google Patents

Ofdm信号復調装置の搬送波周波数同期方法および搬送波周波数同期回路 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:以下、OFDMと記載)方式で入力する複素デジタル信号を復調するOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法に関し、特に、直交復調されたOFDM時間ドメインの信号をフーリエ変換してから検波するOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、日本の地上デジタルTV放送方式では、伝送パラメータや伝送制御に関する付加情報、および既知データが変調した連続パイロット搬送波成分は、特定の搬送波を用いてDBPSK(Differential Encoded Binary Phase Shift Keying)やBPSK(Binary Phase Shift Keying)方式でデジタル変調されて伝送されている。これらの搬送波成分は、送信データを伝送する搬送波成分よりも大きな送信電力で伝送されていることから振幅も大きく、周波数誤差を検出するための信号(以下、パイロット搬送波成分と記載)としての役割も果たしている。
【0003】
それに対して、一般的な送信データ等の上記した以外の搬送波成分は、主としてQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)あるいはDQPSK(Differential Encoded Quadrature Phase Shift Keying)方式で送信されている。従って、パイロット搬送波成分とそれ以外の搬送波成分とでは、位相と振幅が異なることになる。より詳しくは、パイロット搬送波成分は、上記したようにそれ以外の搬送波成分よりも振幅が大きくなるだけでなく、連続するOFDMシンボル間での位相変化が0またはπとなる。それに対して、それ以外の搬送波成分の場合は、連続するOFDMシンボル間での位相変化が、変調信号の信号点配置に応じたランダムな位相となる。
【0004】
一方、上記した各搬送波成分を受信する従来のOFDM信号復調装置は、例えば、入力する直交周波数分割多重(OFDM)方式の複素デジタル信号に対し、直交復調し、ベースバンド帯域に周波数変換し、ガードインターバルを除去してOFDM方式の時間ドメインの信号(以下、時間ドメイン信号と記載)とし、該時間ドメイン信号をフーリエ変換してOFDM方式の周波数ドメインの信号(以下、周波数ドメイン信号と記載)としてから検波することで復調する構成となっている。
【0005】
その搬送波周波数同期方法としては、周波数ドメイン信号の各搬送波成分に対して1シンボル前の搬送波成分との差動復調を行い、差動復調結果を2乗し、各搬送波成分ごとに信号の高域成分を抑圧し、各搬送波成分の周波数軸における配置の相関値を演算し、相関値が最大となる周波数軸における位置情報を検出する。この相関値が最大の位置情報は、搬送波間隔の整数倍の周波数誤差情報となるので、これをもとに時間ドメイン信号に残留している周波数誤差を補正することで、搬送波周波数を同期させる(例えば、非特許文献1の3〜4.2項、Fig.1〜Fig3等参照)。
【0006】
【非特許文献1】
林健一郎、他5名、「OFDM受信要素技術の開発―地上デジタルTV放送への適用―」、映像情報メディア学会技術報告、1999年3月24日、Vol.23、No.28、p.25-30、BCS'99-15(Mar.,1999)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法では、上記したように、差動復調した搬送波成分の振幅の大きさが、周波数誤差の検出結果に反映するような検出方法であった。
【0008】
例えば、上記した非特許文献1の場合には、差動復調結果を2乗してパイロット搬送波成分における位相不確定性を除去し、各搬送波成分ごとに信号の高域成分を抑圧することで一定の位相を有するパイロット搬送波成分を他の搬送波成分から強調させ、各搬送波成分の周波数軸における配置情報を2値化した信号の相関値を演算し、相関値が最大となる位置情報を検出することで、搬送波間隔の整数倍の周波数誤差情報を得ており、これをもとに時間ドメイン信号の残留している周波数誤差を補正し、搬送波周波数を同期させている。
【0009】
しかしながら、従来のパイロット搬送波成分の方がそれ以外の搬送波成分よりも大きな送信電力で伝送されていることを利用する搬送波周波数同期方法では、周波数誤差の検出結果が各搬送波の信号電力の大きさに左右されていた。例えば、各搬送波に伝送路の歪みに起因して周波数選択性や時間変動性の電力差が生じた場合に、周波数誤差の検出精度が劣化するという問題点があった。
【0010】
本発明は上記した問題点を解決するためになされたもので、各搬送波に電力差が生じた場合でも、精度良く搬送波周波数誤差を検出することが可能なOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法には、入力するOFDM方式の複素デジタル信号に対し、直交復調し、ベースバンド帯域に周波数変換し、ガードインターバルを除去して時間ドメイン信号とし、該時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメイン信号としてから検波することで復調するOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法であって、フーリエ変換された周波数ドメイン信号の現在のシンボルにおける搬送波成分を、1シンボル前の搬送波成分との間で差動復調するステップと、差動復調された信号の位相が、複素平面上において予め設定された所定範囲内に分布するか否かを判定するステップと、判定された結果から、各搬送波成分の周波数軸における配置の相関値を演算するステップと、演算結果の絶対値を演算するステップと、絶対値が最大値となる周波数軸上の位置を検出し、搬送波の周波数誤差を補正するための搬送波間隔の整数倍の周波数誤差として出力するステップとを有する。
【0012】
また、本発明のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路は、入力するOFDM方式の複素デジタル信号に対し、直交復調し、ベースバンド帯域に周波数変換し、ガードインターバルを除去して時間ドメイン信号とし、該時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメイン信号としてから検波することで復調するOFDM信号復調装置において、フーリエ変換された周波数ドメイン信号の現在のシンボルにおける搬送波成分を、1シンボル前の搬送波成分との間で差動復調して差動復調信号を出力する差動復調部と、差動復調信号の位相が、複素平面上において予め設定された所定範囲内に分布するか否かを判定して判定結果を出力する位相分布判定部と、判定結果から、各搬送波成分の周波数軸における配置の相関値を演算し演算結果を出力する相関演算部と、演算結果の絶対値を演算して出力する絶対値演算部と、絶対値が最大値となる周波数軸上の位置を検出し、搬送波の周波数誤差を補正するための搬送波間隔の整数倍の周波数誤差として出力する最大位置検出部とを有する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明するが、それに先立ち、本発明を理解するために必要となる本発明で用いた直交周波数分割多重(OFDM)方式の伝送技術について簡単に説明する。
【0014】
直交周波数分割多重(OFDM)方式の伝送(送受信)技術は、互いの周波数が直交する複数の搬送波によって情報を変調および多重して送信し、受信側では逆の処理を実施して復調する送受信方式であり、放送や通信の分野で特に実用化が進んでいる。
【0015】
OFDM方式の伝送では、まず送信時に、送信するデータを複数の搬送波に割り振り、各搬送波でQPSKやQAMまたはDQPSK方式等でデジタル変調され、また、伝送パラメータや伝送制御に関する付加情報、および既知データが変調した連続パイロット搬送波成分は、特定の搬送波を用いて常にDBPSKやBPSK方式でデジタル変調されてから、これらが多重化され、その後、OFDM信号は所望の送信周波数に周波数変換されて伝送される。
【0016】
具体的には、送信時に送信する伝送データが各搬送波の変調方式に応じてマッピングされ、これらが逆離散フーリエ変換される。次に、逆離散フーリエ変換後の信号の最後部が信号の先頭にコピーされる。この部分はガードインターバルと呼ばれ、こうすることによって、ガードインターバル長以下の遅延時間を有する遅延波があっても、受信側でシンボル間干渉することなく信号を再生できるようになる。
【0017】
OFDM方式では全ての搬送波は互いに直交性を有するため、受信側で搬送波周波数が正しく再生された場合、送信データを正しく再生することができる。しかし、受信側の搬送波周波数が実際の周波数に対して誤差を含んでいる場合、搬送波間で干渉が起こり、送信データを誤って再生する確率が増大して伝送特性が劣化する。したがって、OFDM方式では、受信側でいかに正しく搬送波周波数を再生するかが非常に重要な課題となる。
【0018】
OFDM信号を受信する復調装置では、例えば、上記従来の技術に示したOFDM受信装置のように、一般的に入力するOFDM方式の複素デジタル信号に対し、直交復調し、ベースバンド帯域に周波数変換し、ガードインターバルを除去して時間ドメイン信号とし、該時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメイン信号としてから検波することで復調している。
【0019】
また、OFDM信号を受信する復調装置において、搬送波周波数を再生するためには、周波数誤差を減らして同期をとる処理が必要であり、一般的なOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路では、周波数誤差を搬送波間隔の整数倍の成分とそれ以外の成分に分離し、各々に対して周波数誤差を検出してから補正して同期をとっている。例えば、上記従来の技術に示したOFDM受信装置は、搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を検出するものである。
【0020】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【0021】
図1において、フーリエ変換部1は、入力する時間ドメイン信号をフーリエ変換し、各搬送波成分を周波数ドメイン信号として不図示の検波部と共に、後段の差動復調部2にも出力する。差動復調部2は、フーリエ変換部1から出力される周波数ドメイン信号の現在のシンボルにおける各搬送波成分に対して、1シンボル前の搬送波成分との間で差動復調して差動復調信号(複素デジタル信号)を後段の第1の位相分布判定部7に出力する。
【0022】
第1の位相分布判定部7は、入力する差動復調信号の位相が、複素平面上において予め設定された所定範囲内に分布するか否かを判定して判定結果を後段の第1の相関演算部8に出力する。第1の相関演算部8は、入力する判定結果から、各搬送波成分の周波数軸における配置の相関値を演算し、演算結果を後段の第1の絶対値演算部9に出力する。これは、周波数ドメイン信号におけるパイロット搬送波成分の、周波数軸における配置情報を2値化した信号で相関値を演算している。
【0023】
第1の絶対値演算部9は、入力する演算結果の相関値から絶対値を演算して後段の最大位置検出部6に出力する。最大位置検出部6は、入力する相関値の絶対値の周波数軸における最大値の位置を検出し、その位置情報を、時間ドメイン信号の残留している搬送波の周波数誤差を補正するための搬送波間隔の整数倍の周波数誤差として、例えば、フーリエ変換される前の時間ドメイン信号を生成する狭帯域搬送波周波数同期回路等に出力する。
【0024】
図2は、周波数軸におけるパイロット搬送波成分とそれ以外の送信データの搬送波成分の配置の一例を示す図である。図2では横軸が周波数を示し、縦軸が振幅を示している。
【0025】
図2中に点線の矢印で示したパイロット搬送波成分は、実線の矢印で示した他の送信データよりも大きな電力で送信されるため振幅が大きくなっているが、本実施の形態では特に振幅については利用せず、パイロット搬送波成分の周波数軸における配置情報のみを利用する。
【0026】
図3は、入力する差動復調信号の位相の複素平面上における配置の分布を判定するために、第1の位相分布判定部7に予め設定する所定範囲の一例を示す図である。
【0027】
図3では、−π/4からπ/4、3π/4からπ、あるいは、−πから−3π/4の範囲を+1とし、それ以外の範囲を−1とした。
【0028】
第1の位相分布判定部7は、入力する差動復調信号の位相が、図3の複素平面上において、−π/4からπ/4、3π/4からπ、あるいは、−πから−3π/4のいずれかの範囲に分布するか否かを判定する。従って、第1の位相分布判定部7は、判定結果を絶対値が等しく極性の異なる2値信号(+1、−1)の何れかに変換して出力する。
【0029】
図4は、第1の位相分布判定部7の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0030】
図4の第1の位相分布判定部7において、実部絶対値演算部71は、入力する差動復調信号(複素デジタル信号)の位相の複素平面上における実部の絶対値を演算する。虚部絶対値演算部72は、入力する差動復調信号(複素デジタル信号)の位相の複素平面上における虚部の絶対値を演算する。比較部73は、実部絶対値演算部71から出力される実部の絶対値と、虚部絶対値演算部72から出力される虚部の絶対値との大小を比較し、実部の絶対値の方が大きければ+1を出力し、虚部の絶対値の方が大きければ−1を出力する。
【0031】
第1の位相分布判定部7は、上記のように差動復調された信号の位相における実部の絶対値と虚部の絶対値の大小を比較して判定することで、入力する差動復調信号の位相の複素平面上における配置の分布が、図3に+1で示された範囲であるか、あるいは、図3に−1で示された範囲であるかを判定することができる。
【0032】
次に本実施の形態の搬送波周波数同期回路の動作について説明する。
【0033】
本実施の形態は、概略的には前述したように、パイロット搬送波等の特定の搬送波に対してDBPSKやBPSK方式等のデジタル変調方式が採用され、送信データの搬送波に対してはQPSKやQAMまたはDQPSK方式等でデジタル変調方式が採用されたシステムの場合、パイロット搬送波成分とそれ以外の搬送波成分とでは連続するOFDMシンボル間の信号の位相変化が異なる。すなわち、パイロット搬送波成分では連続するOFDMシンボル間での位相変化が0またはπとなるのに対して、それ以外の搬送波成分の場合は変調信号の信号点配置に応じたランダムな位相となる。本実施の形態では、この位相変化の分布情報をもとにパイロット搬送波成分の位置を検出することで搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を検出するものである。
【0034】
まず、フーリエ変換部1では、従来と同様に時間ドメイン信号をフーリエ変換し、各搬送波成分を周波数ドメイン信号として出力する。次に、差動復調部2は、フーリエ変換部1からの入力する現在の周波数ドメイン信号の各搬送波成分に対して、1シンボル前の搬送波成分との差動復調を行う。
【0035】
第1の位相分布判定部7では、差動復調部2から入力する差動復調された信号の位相成分に対して、図3に示した複素平面上で−π/4からπ/4、または3π/4からπ、または−πから−3π/4の範囲に含まれているか否かを判定し、その位置の判定結果に対応させて、絶対値が等しく極性の異なる2値信号(+1または−1)の何れかを出力する。
【0036】
ここで、パイロット搬送波成分は、差動復調後の位相は互いに0またはπの位相差をもつため位相分布の判定結果は常に同符号となる。なお、差動復調部2から入力する差動復調された信号点が図3における各領域の境界線付近にある場合には、パイロット搬送波成分は、種種の変動要因により常に同符号にならないこともある。
【0037】
第1の相関演算部8は、第1の位相分布判定部7から出力されるパイロット搬送波成分の周波数軸上における配置情報の相関値を演算する。例えば、パイロット搬送波成分の位置を1、それ以外の搬送波成分の位置を0とすると、第1の相関演算部8の出力は、パイロット搬送波成分に対しては常に同符号の信号の加算結果として与えられ、それ以外の搬送波成分に対しては符号がランダムに変化する信号の加算結果として与えられる。
【0038】
第1の絶対値演算部9は、第1の相関演算部8から出力される相関情報の絶対値を計算して出力する。その結果、第1の絶対値演算部9の出力値は、信号点が図3における各領域の境界線付近にない限り、パイロット搬送波成分とそれ以外の搬送波成分とでは異なり、パイロット搬送波成分に対する絶対値の方が大きくなる。
【0039】
このように、本実施の形態では、周波数誤差の検出に各搬送波の信号電力の大きさを利用せず、差動復調された信号の位相が、複素平面上において予め設定された所定範囲内に分布するか否かを判定し、判定された結果から、各搬送波成分の周波数軸における配置の相関値を演算し、その演算結果の絶対値の周波数軸における最大値の位置を、搬送波の周波数誤差を補正するための搬送波間隔の整数倍の周波数誤差として出力する。従って、本実施の形態は、周波数誤差の検出結果が各搬送波の信号電力の大きさに左右されず、マルチパス伝送路等の各搬送波に伝送路の歪みに起因して周波数選択性や時間変動性の電力差が生じた場合でも、周波数誤差の検出精度が劣化することがなくなり、精度良く搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を検出することができる。
【0040】
また、本実施の形態では、送信データの変調方式として多値QAMを用いた場合のように、信号点によって送信電力が大きく異なる場合であっても、位相分布のみを用いて周波数誤差を検出できるように構成したため、精度良く搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を検出することができる。
【0041】
また、本実施の形態では、周波数ドメイン信号の差動復調結果における位相分布のみを用いて周波数誤差を検出できるように構成したため、パイロット信号の送信電力をそれ以外の搬送波成分の送信電力よりも大きくする必要がなく、より電力効率の良い信号伝送が可能となる。
【0042】
実施の形態2.
上記した実施の形態1では、第1の位相分布判定部7で、差動復調部2から入力する差動復調された信号の位相成分に対して、図3に示した複素平面上で−π/4からπ/4、または3π/4からπ、または−πから−3π/4のどの範囲に含まれているかを判定していたが、入力する差動復調信号の位相の複素平面上における配置の分布を判定するために予め設定する所定範囲は、これに限るものではない。以下に示す実施の形態2では、位相分布判定部に予め設定する所定範囲が実施の形態1と異なる場合について説明する。
【0043】
図5は、本発明の実施の形態2に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【0044】
図5に示した本実施の形態が、図1に示した実施の形態1と異なる点は、実施の形態1の第1の位相判定部7、第1の相関演算部8、および、第1の絶対値演算部9が、本実施の形態2では、第2の位相判定部10、第2の相関演算部11、および、第2の絶対値演算部12に変更されている点である。
【0045】
図6は、入力する差動復調信号の位相の複素平面上における配置の分布を判定するために、第2の位相分布判定部10に予め設定する所定範囲の一例を示す図である。
【0046】
図6では、0からπ/2、あるいは、−πから−π/2の範囲を+1とし、それ以外の範囲を−1とした。
【0047】
第2の位相分布判定部10は、入力する差動復調信号の位相が、図6の複素平面上において、0からπ/2、あるいは、−πから−π/2のいずれかの範囲に分布するか否かを判定する。また、第2の位相分布判定部10も、判定結果を絶対値が等しく極性の異なる2値信号(+1、−1)の何れかに変換して出力する。
【0048】
図7は、第2の位相分布判定部10の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0049】
図7の第2の位相分布判定部10において、実部符号判定部101は、入力する差動復調信号(複素デジタル信号)の位相の複素平面上における実部の符号が正負の何れかであるかを判定する。虚部符号判定部102は、入力する差動復調信号(複素デジタル信号)の位相の複素平面上における虚部の符号が正負の何れかであるかを判定する。同符号判定部103は、実部符号判定部101から出力される実部の符号と、虚部符号判定部102から出力される虚部の符号が同符号であるか否かを判定し、同符号であれば+1を出力し、同符号でなければ−1を出力する。
【0050】
第2の位相分布判定部10は、上記のように差動復調された信号の位相における実部の符号と虚部の符号が同符号か否か判定することで、入力する差動復調信号の位相の複素平面上における配置の分布が、図7に+1で示された範囲であるか、あるいは、図7に−1で示された範囲であるかを判定することができる。
【0051】
つまり、第2の位相判定部10は、第1の位相判定部7とは、入力する差動復調信号の位相の複素平面上における配置の分布を判定するために予め設定される所定範囲が異なり、位相成分が0からπ/2、または−πから−π/2のいずれかの範囲に含まれているか否かを判定するが、その判定された位置に応じて+1または−1の2値信号を出力する点は実施の形態1と同様である。
【0052】
また、第2の位相判定部10で使用する判定領域は、第1の位相分布判定部7で使用する判定領域とは各領域の境界が45度ずれているが、パイロット搬送波成分の差動復調後の位相が図7における各領域の境界線付近にない限り、パイロット搬送波成分に対する位相分布の判定結果は常に同符号となることは、実施の形態1と同様である。
【0053】
第2の相関演算部11、および、第2の絶対値演算部12については、第2の位相判定部10から入力される信号が実施の形態1と異なっている点を除けば、実施の形態1に示した第1の相関演算部8、および、第1の絶対値演算部9と同様のものである。
【0054】
次に本実施の形態の搬送波周波数同期回路の動作について説明する。
【0055】
本実施の形態の動作は、上記したように、第2の位相判定部10で、入力する差動復調信号の位相の複素平面上における配置の分布を判定するために予め設定される所定範囲が異なることから、図7に示すように内部回路が変更され、判定結果の出力が異なることを除けば実施の形態1と同様であるので、以下に異なる点のみ説明する。
【0056】
第2の位相分布判定部10では、差動復調部2から入力する差動復調された信号の位相成分に対して、図7に示した複素平面上で0からπ/2、または−πから−π/2の範囲に含まれているか否かを判定し、その位置の判定結果に対応させて、絶対値が等しく極性の異なる2値信号(+1または−1)の何れかを出力する。
【0057】
本実施の形態の場合にも、パイロット搬送波成分は、差動復調後の位相は互いに0またはπの位相差をもつため位相分布の判定結果は常に同符号であり、差動復調部2から入力する差動復調された信号点が図3における各領域の境界線付近にある場合には、パイロット搬送波成分が常に同符号にならないことがある点も同様である。
【0058】
第2の相関演算部11と第2の絶対値演算部12の動作は、実施の形態1における第1の相関演算部7と第1の相関演算部8の動作と、入力の2値信号が異なることから出力が異なる点以外は同様である。
【0059】
このように、本実施の形態の場合も、実施の形態1と同様に、周波数誤差の検出に各搬送波の信号電力の大きさを利用せず、差動復調された信号の位相が、複素平面上において予め設定された所定範囲内に分布するか否かを判定し、判定された結果から、各搬送波成分の周波数軸における配置の相関値を演算し、その演算結果の絶対値の周波数軸における最大値の位置を、搬送波の周波数誤差を補正するための搬送波間隔の整数倍の周波数誤差として出力する。従って、本実施の形態は、周波数誤差の検出結果が各搬送波の信号電力の大きさに左右されず、マルチパス伝送路等の各搬送波に伝送路の歪みに起因して周波数選択性や時間変動性の電力差が生じた場合でも、周波数誤差の検出精度が劣化することがなくなり、精度良く搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を検出することができる。
【0060】
また、本実施の形態でも、送信データの変調方式として多値QAMを用いた場合のように、信号点によって送信電力が大きく異なる場合であっても、位相分布のみを用いて周波数誤差を検出できるように構成したため、精度良く搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を検出することができる。
【0061】
また、本実施の形態でも、周波数ドメイン信号の差動復調結果における位相分布のみを用いて周波数誤差を検出できるように構成したため、パイロット信号の送信電力をそれ以外の搬送波成分の送信電力よりも大きくする必要がなく、より電力効率の良い信号伝送が可能となる。
【0062】
実施の形態3.
上記した実施の形態1および2の位相分布判定部では、差動復調部2から入力する差動復調された信号点が図3あるいは図7における各領域の境界線付近にある場合には、パイロット搬送波成分が常に同符号にならないことがあった。そこで、以下に示す実施の形態3では、入力する差動復調された信号点が図3あるいは図7の何れかにおける各領域の境界線付近にある場合でもパイロット搬送波成分が常に同符号になる搬送波周波数同期回路について説明する。
【0063】
図8は、本発明の実施の形態3に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【0064】
図8の搬送波周波数同期回路では、実施の形態1の第1の位相判定部7、第1の相関演算部8、および、第1の絶対値演算部9と、本実施の形態2の、第2の位相判定部10、第2の相関演算部11、および、第2の絶対値演算部12の双方の回路を有している。また、差動復調部2の出力は、第1の位相判定部7と第2の位相判定部10の双方に入力されている。さらに、第1の絶対値演算部9の出力と第2の絶対値演算部12の出力とを加算して盛大位置検出部6に出力する加算部5を有している。
【0065】
次に本実施の形態の搬送波周波数同期回路の動作について説明する。
【0066】
本実施の形態では、実施の形態1で説明した位相分布の判定から絶対値の演算までの動作と、実施の形態2で説明した位相分布の判定から絶対値の演算までの動作の双方が実施され、さらに双方の絶対値が加算され、その加算結果から最大位置が検出される。
【0067】
双方の動作が実施される理由は、例えば、本実施の形態の第1の位相分布判定部7では、パイロット搬送波成分の差動復調後の位相が図3における各領域の境界線付近にない限り、パイロット搬送波成分に対する位相分布の判定結果は常に同符号であり、第2の位相分布判定部10では、パイロット搬送波成分の差動復調後の位相が図7における各領域の境界線付近にない限り、パイロット搬送波成分に対する位相分布の判定結果は常に同符号である。従って、第1の位相判定部7と第2の位相分布判定部10とでは、上記したように各判定領域の境界が45度ずれているので、各領域の境界線付近は重複しない。つまり、本実施の形態では、第1の位相分布判定部7と第2の位相分布判定部10のうち、少なくともどちらか一方においては、信号点が各領域の境界線付近存在しないようにすることができる。
【0068】
次に、加算部5では、上記第1の絶対値演算部9および上記第2の絶対値演算部12の出力を入力とし、絶対値化された相関情報を対応する搬送波成分ごとに加算して出力する。
【0069】
このように本実施の形態では、判定領域が異なる位相判定部を複数設け、複数の判定結果の加算出力の最大値を整数倍周波数誤差信号として出力するので、実施の形態1および2の効果に加えて、入力する差動復調された信号点が図3あるいは図7における各領域の境界線付近にあっても、パイロット搬送波成分を常に同符号にすることができる。
【0070】
実施の形態4.
実施の形態3では、加算部5の出力を直接に最大位置検出部6に入力させたが、1回のシンボル検出により最大値を抽出する場合には、誤差を含む場合が考えられる。そこで、以下に示す実施の形態4では、加算部5の出力を数シンボルにわたり加算することで誤差成分レベルを相対的に低減させ、その加算結果により最大位置検出部6で最大値を検出する場合を示す。
【0071】
図9は、本発明の実施の形態4に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【0072】
図9の本実施の形態において、図8で示した実施の形態3との構成上の相違点は、加算部5と最大位置検出部6との間に、加算部5の出力を数シンボルにわたり加算するシンボル間加算部13を有している点である。他の構成は実施の形態3と同様である。
【0073】
次に本実施の形態の搬送波周波数同期回路の動作について説明する。
【0074】
加算部5までの処理動作は実施の形態3で説明したものと同様である。シンボル間加算部13は、加算部5から出力される絶対値化された各シンボルの相関情報を、対応する搬送波成分ごとに加算して出力する。
【0075】
最大位置検出部6は、実施の形態3では加算部5の出力を入力としていたのに対し、本実施の形態ではシンボル間加算部13の出力を入力としている点が異なるが、他の動作については実施の形態3と同様である。
【0076】
以上のように、本実施の形態では、絶対値化された相関情報を数シンボルにわたって加算し、その加算結果をもとに最大位置検出を行って周波数誤差を検出できるように構成するので、単一のシンボルの相関情報から最大値を検出場合よりも、搬送波間隔の整数倍の周波数誤差をより精度良く検出することができる。
【0077】
また、上記構成により、例えば、OFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路が、受信信号の信号電力が伝送路の時間変化によって減少するシステムに用いられる場合でも、搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を精度良く検出することができる。
【0078】
また、上記構成により、例えば、OFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路が、1シンボル内のパイロット搬送波成分が少ないシステムに用いられる場合でも、搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を精度良く検出することができる。
【0079】
実施の形態5.
実施の形態4では、加算部5の出力を数シンボルにわたって加算することで誤差成分レベルを相対的に低減させたが、誤差成分レベルを低減させるためには、例えば、誤差成分となる高域周波数成分を抑圧する低域通過フィルタを用いても誤差成分レベルを低減させることができる。そこで、以下に示す実施の形態5では、加算部5の出力に対して低域通過フィルタを通過させることで、誤差成分レベルを低減させてから最大位置検出部6で最大値を検出する場合を示す。
【0080】
図10は、本発明の実施の形態5に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【0081】
図10の本実施の形態において、図8で示した実施の形態3との構成上の相違点は、加算部5と最大位置検出部6との間に、加算部5の出力から誤差成分となる高域周波数成分を抑圧するシンボル間フィルタ部4を有している点である。他の構成は実施の形態3と同様である。
【0082】
次に本実施の形態の搬送波周波数同期回路の動作について説明する。
【0083】
加算部5までの処理動作は実施の形態3で説明したものと同様である。シンボル間フィルタ部4は、加算部5から出力される絶対値化された各シンボルの相関情報について、対応する搬送波成分ごとに高域周波数成分を抑圧して出力する。シンボル間フィルタ部4としては、例えば、低域を通過するFIR(Finite Impulse Response)フィルタやIIR(Infinite Impulse Response)フィルタを用いる。
【0084】
最大位置検出部6は、実施の形態3では加算部5の出力を入力としていたのに対し、本実施の形態ではシンボル間フィルタ部4の出力を入力としている点が異なるが、他の動作については実施の形態3と同様である。
【0085】
以上のように、本実施の形態では、加算部5から出力される絶対値化された相関情報を低域通過フィルタでシンボル方向にフィルタリングし、その結果をもとに最大位置を検出して周波数誤差を検出できるようにしたので、各シンボルの相関情報からの最大位置を誤検出する影響を軽減することができ、搬送波間隔の整数倍の周波数誤差をより精度良く検出することができる。
【0086】
実施の形態6.
上記した各実施の形態では、差動復調部2の出力に対して直接に位相分布の判定を行っていたが、差動復調部2の出力のうち、周波数誤差を検出するために信号レベルが所定値以上の信頼性の高い信号のみを用いれば、さらに周波数誤差を精度良く検出できることになる。そこで、以下に示す実施の形態6では、差動復調部2の出力に対して信頼性の低い信号を除去してから位相分布の判定を行なう場合を示す。
【0087】
図11は、本発明の実施の形態6に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【0088】
図11の本実施の形態において、図9で示した実施の形態4との構成上の相違点は、差動復調部2と第1の位相分布判定部7および第2の位相分布判定部10との間に、信頼性の低い信号を除去する低信頼性信号除去部14を有している点である。他の構成は実施の形態4と同様である。
【0089】
低信頼性信号除去部14は、差動復調部2から出力された現シンボルにおける振幅の平均値または振幅の2乗値の平均値が所定のレベル(以下、レベル閾値と記載)より大きいか否かを判定し、その判定結果に2値信号の何れかを設定して差動復調部2の出力信号と共に位相分布の判定用に出力する。例えば、判定結果がレベル閾値より大きくない場合には、現シンボルが周波数誤差検出に使用する信号として信頼性が低いと判断し、2値信号として1を出力する。また、判定結果がレベル閾値より大きい場合には2値信号として0を出力する。
【0090】
次に本実施の形態の搬送波周波数同期回路の動作について説明する。
【0091】
差動復調部2から出力された現シンボルにおける平均振幅または振幅の2乗値の平均値は、低信頼性信号除去部14で判定された2値信号の判定結果と共に、第1の位相分布判定部10および第2の位相分布判定部10に入力される。
【0092】
判定結果がレベル閾値より大きくない場合には、2値信号として1が第1の位相分布判定部7および第2の位相分布判定部10に入力される。そして、2値信号が1である場合は、現シンボルの信頼性が低いことから周波数誤差検出に使用する信号として使用しないようにするために、が第1の位相分布判定部7および第2の位相分布判定部10からは位相分布の判定結果として0を出力する。
【0093】
判定結果がレベル閾値より大きい場合には、2値信号として0が第1の位相分布判定部7および第2の位相分布判定部10に入力される。この場合には、上記した実施の形態4と同様な位相分布の判定結果が各位相分布判定部7および10から出力される。
【0094】
また、上記した本実施の形態では、現シンボルにおける信頼性を判定するために差動復調部2の出力信号を利用したが、例えば、フーリエ変換部1の出力を利用し、現シンボルにおける平均振幅または振幅の2乗値の平均値が所定のレベルよりも大きいか否かを判定する構成としても良い。
【0095】
以上のように、本実施の形態では、現シンボルの信号レベルが小さい場合には、そのシンボルを用いて周波数誤差検出を行わないようにしたので、レイリーフェージング伝送路などのように、受信信号のレベル変動が大きい場合であっても、搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を精度良く検出することができる。
【0096】
実施の形態7.
上記した各実施の形態では、最大位置検出部6の出力結果を整数倍周波数誤差信号として直接に出力していたが、最大位置検出部6の出力結果に現れる誤検出の影響を軽減できれば、さらに、搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を精度良く検出することができることになる。そこで、以下に示す実施の形態7では、最大位置検出部6の出力に対して誤検出の出力結果を除去する場合を示す。
【0097】
図12は、本発明の実施の形態7に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【0098】
図12の本実施の形態において、図10で示した実施の形態5との構成上の相違点は、最大位置検出部6の出力側に、最大位置検出部6の出力結果が誤検出による信号であると判断した場合には、それを整数倍周波数誤差信号として出力しない検出情報保護部17を有している点である。他の構成は実施の形態5と同様である。
【0099】
検出情報保護部17は、最大位置検出部6の出力結果(検出値)に対し、シンボル単位で検出回数の多い検出値は整数倍周波数誤差信号として出力するが、検出回数の少ない検出値は整数倍周波数誤差信号として出力しない。
【0100】
図13は、検出情報保護部17の構成の一例を示すブロック図である。
【0101】
図13において、シフトレジスタ部171は、最大位置検出部6の出力信号がシンボル毎に入力され、入力をシンボル単位で複数段遅延してからシリアル/パラレル変換して出力する。連続値検出部172は、シフトレジスタ部171の出力信号が入力され、、最も検出回数の多い検出値を整数倍周波数誤差信号として出力する。
【0102】
次に、本実施の形態で検出情報保護部17の構成が図13の場合の搬送波周波数同期回路の動作について説明する。
【0103】
検出情報保護部17に最大位置検出部6の出力信号(=検出情報保護部17の入力信号)が入力されると、シフトレジスタ部171では、シンボルごとに入力される入力する最大位置検出部6の出力信号をシンボル単位で複数段遅延し、シリアル/パラレル変換する。連続値検出部172では、シフトレジスタ部171の出力が入力され、シフトレジスタ部171の出力のうち、最も検出回数の多い検出値が整数倍周波数誤差信号として出力される。
【0104】
図14は、検出情報保護部17の構成の他の一例を示すブロック図である。
【0105】
図14において、遅延部173は、最大位置検出部6の出力信号がシンボル毎に入力され、入力をシンボル単位で1シンボル分信号を遅延して出力する。
【0106】
一致判定部174は、遅延部173の出力および最大位置検出部6の出力信号が入力され、双方の入力信号が一致しているか否かを判定し、その判定結果を2値信号として出力する。例えば、一致判定部174は、2つの入力が一致している場合には1を出力し、一致していない場合には0を出力する。
【0107】
カウンタ部175は、一致判定部174の出力が、例えば、0の場合にはカウンタをリセットし、1の場合には1ずつカウンタの値を増加させる。
【0108】
検出情報ゲート部176は、カウンタ部175の出力および最大位置検出部6の出力信号が入力され、カウンタ部175の出力が所定の値である連続回数閾値と一致した場合にのみ最大位置検出部6の出力信号をそのまま出力し、一致しない場合には、保持しておいた1シンボル前の最大位置検出部6の出力信号を出力する。
【0109】
次に、本実施の形態で検出情報保護部17の構成が図14の場合の搬送波周波数同期回路の動作について説明する。
【0110】
検出情報保護部17に最大位置検出部6の出力信号が入力されると、遅延部173では、入力信号を1シンボル分だけを遅延して出力する。一致判定部174では、遅延部173の出力と共に検出情報保護部17の入力信号が入力され、双方の入力が一致しているか否かが判定され、その判定結果が2入力が一致である場合には1を出力し、2入力が不一致である場合には0を出力する。そして、カウンタ部175では、一致判定部174の出力が0の場合にはカウンタがリセットされ、1の場合にはカウンタ出力値が1ずつ増加される。
【0111】
検出情報ゲート部176では、カウンタ部175の出力および最大位置検出部6の出力信号(検出情報保護部17の入力信号)が入力され、カウンタ部175の出力が所定の値である連続回数閾値と一致した場合にのみ検出情報保護部17の入力信号を出力する。検出情報ゲート部176では、連続回数閾値と一致しない場合には、保持されていた1シンボル前の出力信号をそのまま出力する。これにより、最大位置検出部6の出力は、連続回数閾値と同じ回数だけ連続した場合に限り、その結果が検出情報保護部17から整数倍周波数誤差信号として出力される。
【0112】
このように、本実施の形態では、最大位置検出部6の出力結果のうち、出力頻度の低いものを誤検出と判断し、それを検出結果として出力しないので、雑音や伝送路特性の歪みの影響が大きい場合であっても、搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を精度良く検出することができる。
【0113】
尚、実施の形態4、6、および、7では、シンボル間加算部13で加算するシンボルの相関情報の数は、2シンボル分である必要はなく、3シンボル分以上を加算してもよい。
【0114】
また、実施の形態4、6、および、7では、シンボル間加算部13では、数シンボルにわたり絶対値化された相関情報の加算を実施するようにしたが、例えば、上記した加算に代えて数シンボルにわたる平均値を計算するようにしても良く、その場合も各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0115】
【発明の効果】
本発明によれば、周波数誤差の検出結果が各搬送波の信号電力の大きさに左右されず、マルチパス伝送路等の各搬送波に伝送路の歪みに起因して周波数選択性や時間変動性の電力差が生じた場合でも、周波数誤差の検出精度が劣化することがなくなり、精度良く搬送波間隔の整数倍の周波数誤差を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【図2】 周波数軸におけるパイロット搬送波成分とそれ以外の送信データの搬送波成分の配置の一例を示す図である。
【図3】 入力する差動復調信号の位相の複素平面上における配置の分布を判定するための第1の位相分布判定部に予め設定する所定範囲の一例を示す図である。
【図4】 第1の位相分布判定部の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図5】 本発明の実施の形態2に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【図6】 入力する差動復調信号の位相の複素平面上における配置の分布を判定するための第2の位相分布判定部に予め設定する所定範囲の一例を示す図である。
【図7】 第2の位相分布判定部の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図8】 本発明の実施の形態3に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【図9】 本発明の実施の形態4に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【図10】 本発明の実施の形態5に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【図11】 本発明の実施の形態6に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【図12】 本発明の実施の形態7に係るOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路を示すブロック図である。
【図13】 検出情報保護部の構成の一例を示すブロック図である。
【図14】 検出情報保護部の構成の他の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 フーリエ変換部、 2 差動復調部、 4 シンボル間フィルタ部、 5相関演算部、 6 最大位置検出部、 7 第1の位相分布判定部、 8 第1の相関演算部、 9 第1の絶対値演算部、 10 第2の位相分布判定部、11 第2の相関演算部、 12 第2の絶対値演算部、 13 シンボル間加算部、 14 低信頼性信号除去部、 17 検出情報保護部、 71 実部絶対値演算部、 72 虚部絶対値演算部、 73 比較部、 101 実部符号判定部、 102 虚部符号判定部、 103 同符号判定部、 171 シフトレジスタ部、 172 連続値検出部、 173 遅延部、 174 一致判定部、 175 カウンタ部、 176 検出情報ゲート部。

Claims (22)

  1. 入力する直交周波数分割多重(OFDM)方式の複素デジタル信号に対し、直交復調し、ベースバンド帯域に周波数変換し、ガードインターバルを除去して時間ドメイン信号とし、該時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメイン信号としてから検波することで復調するOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法であって、
    前記フーリエ変換された周波数ドメイン信号の現在のシンボルにおける搬送波成分を、1シンボル前の搬送波成分との間で差動復調するステップと、
    前記差動復調された信号の位相が、複素平面上において予め設定された所定範囲内に分布するか否かを判定するステップと、
    前記判定された結果から、前記各搬送波成分の周波数軸における配置の相関値を演算するステップと、
    前記演算結果の絶対値を演算するステップと、
    前記絶対値が最大値となる周波数軸上の位置を検出し、搬送波の周波数誤差を補正するための搬送波間隔の整数倍の周波数誤差として出力するステップと
    を有することを特徴とするOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  2. 前記位相の分布を判定するステップでは、前記差動復調された信号の位相が、複素平面上において、−π/4からπ/4、3π/4からπ、あるいは、−πから−3π/4のいずれかの範囲に分布するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  3. 前記位相の分布を判定するステップでは、前記差動復調された信号の位相の複素平面上における分布を、前記差動復調された信号の位相における実部の絶対値と虚部の絶対値を比較して判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  4. 前記位相の分布を判定するステップでは、前記差動復調された信号の位相が、複素平面上において、0からπ/2、あるいは、−πから−π/2のいずれかの範囲に分布するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  5. 前記位相の分布を判定するステップでは、前記差動復調された信号の位相の複素平面上における分布を、前記差動復調された信号の位相における実部の符号と虚部の符号が同符号か否かで判定する
    ことを特徴とする請求項4に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  6. 前記位相の分布を判定するステップでは、判定結果を絶対値が等しく極性の異なる2値信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  7. 前記位相の分布を判定するステップでは、複素平面上において予め設定された複数の各々異なる所定範囲を利用して、前記差動復調された信号の位相の分布を判定する
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  8. 前記位相の分布を判定するステップでは、前記複数の所定範囲として、−π/4からπ/4、3π/4からπ、あるいは、−πから−3π/4のいずれかの範囲と、0からπ/2、あるいは、−πから−π/2のいずれかの範囲を含んで判定する
    ことを特徴とする請求項7に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  9. 前記複数の位相の分布を判定した結果から、各々個別に各搬送波成分の周波数軸における配置の相関値を演算するステップと、
    前記個別に相関配置が演算された結果から、各々個別に絶対値を演算するステップと、
    前記個別に演算された各絶対値を加算し、該加算した各絶対値を周波数軸における最大値の位置を検出するために送出するステップと
    を有することを特徴とする請求項7または8に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  10. 前記各絶対値が加算された結果を、前記周波数ドメイン信号の複数のシンボル間にわたり加算して、周波数軸における最大値の位置を検出するために送出するステップを有する
    ことを特徴とする請求項9に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  11. 前記各絶対値が加算された結果に対し、前記周波数ドメイン信号の複数のシンボル間のフィルタリングを実施し、周波数軸における最大値の位置を検出するために送出するステップを有する
    ことを特徴とする請求項9に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  12. 前記差動復調された搬送波成分に対し、該搬送波成分の振幅値あるいは振幅の2乗値を所定の閾値と比較し、該閾値よりも前記振幅値あるいは振幅の2乗値が小さい場合にはその差動復調信号を後段の回路に出力しないステップを有する
    ことを特徴とする請求項1〜11の何れかに記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  13. 前記絶対値の周波数軸における最大値の位置情報に対し、連続して検出される頻度が少ない場合には誤検出情報と判断して該位置情報を出力しないステップを有する
    ことを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  14. 前記最大値の位置情報が連続して検出される頻度が少ない場合が、最大検出頻度の前記位置情報以外である
    ことを特徴とする請求項13に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  15. 前記最大値の位置情報が連続して検出される頻度が少ない場合が、検出頻度を所定の閾値と比較し、該閾値よりも前記検出頻度が小さい場合である
    ことを特徴とする請求項13に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期方法。
  16. 入力する直交周波数分割多重(OFDM)方式の複素デジタル信号に対し、直交復調し、ベースバンド帯域に周波数変換し、ガードインターバルを除去して時間ドメイン信号とし、該時間ドメイン信号をフーリエ変換して周波数ドメイン信号としてから検波することで復調するOFDM信号復調装置において、
    前記フーリエ変換された周波数ドメイン信号の現在のシンボルにおける搬送波成分を、1シンボル前の搬送波成分との間で差動復調して差動復調信号を出力する差動復調部と、
    前記差動復調信号の位相が、複素平面上において予め設定された所定範囲内に分布するか否かを判定して判定結果を出力する位相分布判定部と、
    前記判定結果から、前記各搬送波成分の周波数軸における配置の相関値を演算し演算結果を出力する相関演算部と、
    前記演算結果の絶対値を演算して出力する絶対値演算部と、
    前記絶対値が最大値となる周波数軸上の位置を検出し、搬送波の周波数誤差を補正するための搬送波間隔の整数倍の周波数誤差として出力する最大位置検出部と
    を有することを特徴とするOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路。
  17. 複数の前記位相分布判定部を有し、前記差動復調信号の位相の分布を判定するために複素平面上において予め設定された所定範囲が各位相分布判定部毎に異なる
    ことを特徴とする請求項16に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路。
  18. 前記複数の位相分布判定部に対して、各々専用に設けられる複数の前記相関演算部、および、前記絶対値演算部と、
    前記各絶対値演算部から出力される絶対値を加算した加算結果を前記最大位置検出部に出力する加算部を有する
    ことを特徴とする請求項17に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路。
  19. 前記加算部の加算結果を、前記周波数ドメイン信号の複数のシンボル間にわたり加算して最大位置検出部に出力するシンボル間加算部を有する
    ことを特徴とする請求項18に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路。
  20. 前記加算部の加算結果に対し、前記周波数ドメイン信号の複数のシンボル間のフィルタリングを実施して最大位置検出部に出力するシンボル間フィルタ部を有する
    ことを特徴とする請求項18に記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路。
  21. 前記差動復調部から出力される差動復調信号に対し、該差動復調信号の振幅値あるいは振幅の2乗値を所定の閾値と比較し、該閾値よりも前記振幅値あるいは振幅の2乗値が小さい場合にはその差動復調信号を後段の回路に出力しない低信頼性信号除去部を有する
    ことを特徴とする請求項16〜20の何れかに記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路。
  22. 前記最大位置検出部から出力される周波数軸における最大値の位置情報に対し、連続して検出される頻度が少ない場合には誤検出情報と判断して該位置情報を出力しない検出情報保護部を有する
    ことを特徴とする請求項16〜21の何れかに記載のOFDM信号復調装置の搬送波周波数同期回路。
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