JP2001338863A - アライメント方法及びアライメント装置、露光方法及び露光装置 - Google Patents

アライメント方法及びアライメント装置、露光方法及び露光装置

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JP2001338863A
JP2001338863A JP2000159080A JP2000159080A JP2001338863A JP 2001338863 A JP2001338863 A JP 2001338863A JP 2000159080 A JP2000159080 A JP 2000159080A JP 2000159080 A JP2000159080 A JP 2000159080A JP 2001338863 A JP2001338863 A JP 2001338863A
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Sayaka Ishibashi
さやか 石橋
Masanori Kato
正紀 加藤
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Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の波長を有するアライメント光によって
アライメント処理を行った際にも、アライメントマーク
を安定して検出することができるとともに、発生する色
収差を良好に補正して精度良くアライメント処理を行う
ことができるアライメント方法及びアライメント装置、
露光方法及び露光装置を提供する。 【解決手段】 アライメント装置ALは、アライメント
光を投光する投光部Fと、マスクMで反射したアライメ
ント光の反射光及び基板Pで反射したアライメント光の
反射光を共通の光路を介して検出する検出部Decと、
投光部FとマスクMとの間及び検出部DecとマスクM
との間の少なくともいずれか一方に設けられ、投影光学
系PLで生じるアライメント光の色収差のうち、複数の
波長に起因して発生する色収差を補正する色収差補正光
学系10とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アライメント方法
及びアライメント装置、露光方法及び露光装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体デバイスや液晶表示デ
バイスをリソグラフィ技術を用いて製造する際に、パタ
ーンが形成されたマスクに露光光を照明し、このマスク
のパターンの像を投影光学系を介してフォトレジスト等
の感光剤が塗布された半導体ウエハやガラスプレート等
の基板上に投影露光することが行われるが、この投影露
光に先立って、マスクと基板との相対的な位置合わせ
(アライメント)を行うことが必要である。
【0003】そして、高精度なアライメント方法の1つ
として、アライメント光を用いてマスクに形成されたマ
スクアライメントマーク(以下、「マスクマーク」と称
する)を検出するとともに、投影光学系を介して基板に
形成された基板アライメントマーク(以下、「基板マー
ク」と称する)を検出し、これらの検出結果に基づいて
位置合わせを行う、いわゆるTTM(Through the Mas
k)アライメント方式がある。
【0004】この際、投影光学系は、露光光の波長に対
してのみ良好に収差補正されているので、アライメント
光を露光光とは異なる波長とした場合には、投影光学系
に諸収差が生じてしまう。一方、アライメント光を露光
光と同一波長とした場合、基板上に塗布した感光剤がア
ライメント光を吸収して感光してしまい、感光剤が飽和
状態に達しないと反射光が増加しないので、基板マーク
からの反射光が減少して基板マーク検出時のS/N比が
低下してしまったり、アライメントが可能となるまでに
時間がかかったりする問題や、基板マーク上の感光剤が
感光してしまうと後工程で基板マークが変質し、基板マ
ークの検出が不可能となったり誤検出となったりする可
能性がでてくる問題などが起こる。
【0005】したがって、この種のアライメント方式で
は、露光光とは異なる波長を有するアライメント光を用
いるとともに、投影光学系で発生するアライメント光の
収差を補正する収差補正光学系を設け、収差を補正した
状態でマスクと基板とのアライメントを行っている。
【0006】図8、図9は、従来の露光装置におけるア
ライメント系を説明する図である。図8に示すアライメ
ント系は、マスクMと投影光学系71との間に設けら
れ、光源73から出射されるアライメント光の投影光学
系71で発生する色収差を補正する色収差補正光学系7
2を備えている。そして、光源73からのアライメント
光は色収差補正光学系72及び投影光学系71を介し、
露光光は投影光学系71のみを介して基板Pに達するよ
うに構成されている。こうして、露光光とアライメント
光との色収差を補正した状態で、マスクMと基板Pとの
アライメントを行う。
【0007】一方、図9に示すように、例えば反射屈折
タイプの投影光学系81を用いた露光装置では、露光光
とアライメント光との色収差が少ないので、アライメン
ト光用の色収差補正光学系を設ける必要はない。そし
て、マスクM及び基板Pの双方がアライメント光学系の
焦点深度内に入るように構成し、マスクMと基板Pとの
アライメントを同時に行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示した反射屈折タイプの投影光学系81においてアライ
メントを行う際に、単一波長のアライメント光を用いた
場合には発生する色収差は少ないが、アライメント光と
して複数の波長を有する光を用いた場合には色収差が発
生するので、アライメント精度が低下するといった問題
がある。
【0009】また、TTMアライメント方式によってア
ライメントを行う際、マスクマークはガラス板上にCr
エッチング等によって形成されているのに対し、基板マ
ークは感光基板にレジストによって形成されているの
で、この基板マークは現像処理等の各プロセス処理によ
ってエッジ形状が鈍ってしまったり、レジスト塗布時の
影響や基板マークの下地の影響を受けてしまったりし
て、状態が一様でない場合がある。この場合、基板マー
ク側での測定誤差が発生しやすいので、例えば、図8に
示したような色収差補正光学系72は、基板マーク位置
での色収差を補正するように設定されている。このと
き、マスクマーク側ではこの基板マークに合わせて設定
されたアライメント系によりアライメント処理が行われ
ることになるので、マスクマークがアライメント系によ
って精度良く検出されない場合があり、したがって、ア
ライメント精度が低下するといった問題がある。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、複数の波長を有するアライメント光によって
アライメント処理を行った際にも、アライメントマーク
を安定して検出することができるとともに、発生する色
収差を良好に補正して、精度良くアライメント処理を行
うことができるアライメント方法及びアライメント装
置、露光方法及び露光装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、実施の形態に示す図1〜図10に対応付け
した以下の構成を採用している。本発明のアライメント
方法は、マスク(M)に形成されたパターンの像を露光
光を用いて投影光学系(PL)を介して基板(P)上に
転写するに際し、マスク(M)及び投影光学系(PL)
を介して基板にアライメント光を照射することによりマ
スク(M)と基板(P)とのアライメントを行うアライ
メント方法において、アライメント光は露光光の波長と
は異なる複数の波長を有しており、投影光学系(PL)
で発生するアライメント光の色収差のうち、複数の波長
に起因して発生する色収差(Δ1+Δ2)を補正し、かつ
マスク(M)からの光と基板(P)からの光とを共通の
光路を介して検出してアライメント処理を行うことを特
徴とする。
【0012】本発明によれば、露光光の波長とは異なる
複数の波長を有するアライメント光を用いた場合におい
て、この複数の波長に起因して投影光学系で発生する色
収差(Δ1+Δ2)を補正することにより、精度良く安定
したアライメント処理を行うことができる。このとき、
マスク(M)及び基板(P)に照射したアライメント光
の情報を検出する際、マスク(M)からのアライメント
光と基板(P)からのアライメント光とを共通の光路を
介して検出することにより、簡易な構成でアライメント
処理を行うことができるとともに、検出誤差を最小限に
抑えることができるので、高精度なアライメント処理を
実現することができる。
【0013】このようなアライメント方法は、マスク
(M)に形成されたパターンの像を露光光を用いて投影
光学系(PL)を介して基板(P)上に転写するに際
し、マスク(M)及び投影光学系(PL)を介して基板
(P)にアライメント光を照射することによりマスク
(M)と基板(P)とのアライメントを行うアライメン
ト装置において、アライメント光は露光光の波長とは異
なる複数の波長を有しており、アライメント光を投光す
る投光部(F)と、マスク(M)で反射したアライメン
ト光の反射光及び基板(P)で反射したアライメント光
の反射光を共通の光路を介して検出する検出部(De
c)と、検出部(Dec)とマスク(M)との間に設け
られ、投影光学系(PL)で生じるアライメント光の色
収差のうち、複数の波長に起因して発生する色収差(Δ
1+Δ2)を補正する色収差補正光学系(10)とを備え
ることを特徴とするアライメント装置(AL)によって
行うことができる。
【0014】このとき、色収差(Δ1+Δ2)を補正する
ための色収差補正光学系(10)を、検出部(Dec)
とマスク(M)との間に設ける構成とすることにより、
この色収差補正光学系(10)の設置性を向上させるこ
とができる。
【0015】本発明のアライメント方法は、マスク
(M)に形成されたパターンの像を投影光学系(PL)
を介して基板(P)上に転写するに際し、マスク(M)
に形成されたマスクアライメントマーク(1)に照射し
たアライメント光の反射光及び基板(P)に形成された
基板アライメントマーク(2)に投影光学系(PL)を
介して照射したアライメント光の反射光を検出すること
によって、マスク(M)と基板(P)とのアライメント
を行うアライメント方法において、アライメント光は複
数の波長を有しており、投影光学系(PL)で発生する
アライメント光の色収差のうち、複数の波長に起因して
発生する色収差(Δ1+Δ2)を補正し、マスクアライメ
ントマーク(1)及び基板アライメントマーク(2)か
らのそれぞれの反射光を検出する際、前記色収差の補正
量に応じて、マスクアライメントマーク(1)の線幅を
設定することを特徴とする。
【0016】本発明によれば、複数の波長を有するアラ
イメント光を用いた場合において、この複数の波長に起
因して投影光学系(PL)で発生する色収差(Δ1
Δ2)を補正した際、補正量に応じてマスクアライメン
トマーク(1)の線幅を設定することにより、基板アラ
イメントマーク(2)及びマスクアライメントマーク
(1)のそれぞれの検出を精度良く行うことができる。
すなわち、アライメント光が複数の波長を有しているこ
とに起因する色収差(Δ1+Δ2)の補正が、基板アライ
メントマーク(2)を良好に検出可能とするために行わ
れた場合においても、この補正量に応じてマスクアライ
メントマーク(1)の線幅を設定することにより、マス
クアライメントマーク(1)も安定して検出することが
できる。したがって、精度良く安定したアライメント処
理を実現することができる。
【0017】このようなアライメント方法は、マスク
(M)に形成されたパターンの像を投影光学系(PL)
を介して基板(P)上に転写するに際し、マスク(M)
に形成されたマスクアライメントマーク(1)に照射し
たアライメント光の反射光及び基板(P)に形成された
基板アライメントマーク(2)に投影光学系(PL)を
介して照射したアライメント光の反射光を検出すること
によって、マスク(M)と基板(P)とのアライメント
を行うアライメント装置において、アライメント光は複
数の波長を有しており、アライメント光を投光する投光
部(F)と、マスクアライメントマーク(1)からの反
射光及び基板アライメントマーク(2)からの反射光を
検出する検出部(Dec)と、検出部(Dec)とマス
ク(M)との間に設けられ、投影光学系(PL)で生じ
るアライメント光の色収差のうち、複数の波長に起因し
て発生する色収差(Δ1+Δ2)を補正する色収差補正光
学系(10)とを備え、この色収差補正光学系(10)
によって設定される補正量に応じて、マスクアライメン
トマーク(1)の線幅が設定されていることを特徴とす
るアライメント装置(AL)によって行うことができ
る。
【0018】この場合においても、色収差(Δ1+Δ2
を補正するための色収差補正光学系(10)を、検出部
(Dec)とマスク(M)との間に設ける構成とするこ
とにより、この色収差補正光学系(10)の設置性を向
上させることができる。
【0019】このとき、マスクアライメントマーク
(1)の線幅を基板アライメントマーク(2)の線幅よ
り大きく設定することによって、マスクアライメントマ
ーク(1)の検出は安定して行われる。
【0020】そして、詳しくは、マスクアライメントマ
ーク(1)からの反射光により形成されるマーク像のM
TFが0.3以上になるようにマスクアライメントマー
ク(1)の線幅を設定することにより、マスクアライメ
ントマーク(1)の検出を精度良く安定して行うことが
できる。
【0021】前記色収差は軸上色収差(ΔP1+ΔP2
であり、この軸上色収差を投影光学系(PL)のアライ
メント光のもとでの焦点深度(DOF)の範囲内に収め
るように前記補正を行うことによって、精度良いアライ
メント処理を行うことができる。
【0022】上述した各アライメント方法において、ア
ライメント光の中心波長(λ0)が露光光の波長とは異
なることに起因して投影光学系(PL)から色収差(Δ
0)が発生する際、この色収差(Δ0)を、マスク(M)
及び基板(P)の少なくともいずれか一方の投影光学系
(PL)の光軸方向の位置を変更することによって補正
することが可能であり、このような構成とすることによ
り、アライメント光が複数の波長を有していることに起
因して発生する色収差(Δ1+Δ2)と、アライメント光
の中心波長(λ0)が前記露光光の波長とは異なること
に起因して発生する色収差(Δ0)との双方の色収差を
補正することができる。
【0023】このようなアライメント方法は、上述した
各アライメント装置(AL)において、マスク(M)を
支持するマスク支持装置(MS)と、基板(P)を支持
する基板支持装置(PS)と、アライメント光の中心波
長(λ0)が露光光の波長とは異なることに起因して投
影光学系(PL)から発生する色収差(Δ0)を補正す
るように、マスク支持装置(MS)及び基板支持装置
(PS)の少なくともいずれか一方を投影光学系(P
L)の光軸方向に移動可能な移動装置(PSa)とを備
えることを特徴とするアライメント装置(AL)によっ
て行うことができる。
【0024】本発明の露光方法は、マスク(M)に露光
光を照明し、このマスク(M)に形成されたパターンの
像を投影光学系(PL)を介して基板(P)上に転写す
る露光方法において、上述したいずれかのアライメント
方法によってアライメント処理を行った後、転写処理を
行うことを特徴とする。
【0025】また、本発明の露光装置は、マスク(M)
に露光光を照明し、このマスク(M)に形成されたパタ
ーンの像を投影光学系(PL)を介して基板(P)上に
転写する露光装置において、上述したいずれかのアライ
メント装置を備えていることを特徴とする。
【0026】本発明によれば、精度良くアライメントマ
ークを検出することによって高精度なアライメント処理
を行った後に露光処理が行われるので、この露光処理の
精度も向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】《第1実施形態》以下、本発明の
アライメント方法及びアライメント装置、露光方法及び
露光装置の一実施形態について図面を参照しながら説明
する。図1は本発明の第1実施形態に係るアライメント
装置ALを備えた露光装置Eを説明するための概略構成
図である。
【0028】図1において、露光装置Eは、所定のパタ
ーンを備えたマスクMに露光光を照明する照明光学系
(不図示)と、照明光学系からの露光光に基づいて、マ
スクMに形成されたパターンの正立正像をレジストが塗
布された基板P上に投影露光する投影光学系PLと、マ
スクMと基板Pとの位置合わせを行うためのアライメン
ト系(アライメント装置)ALと、マスクMを載置させ
るマスクステージ(マスク支持装置)MSと、基板Pを
載置する基板ステージ(基板支持装置)PSとを備えて
いる。また、基板Pを支持している基板ステージPS
は、移動装置PSaを介して、XY方向及びZ方向(投
影光学系PLの光軸方向)に移動可能となっている。本
実施形態における露光装置Eは走査型露光装置であっ
て、マスクM及び基板Pは、露光処理時において、投影
光学系PLに対して同一方向に移動(走査)する。な
お、図1では、マスクMと基板Pとが移動する方向(走
査方向)をX方向、マスクMの平面内でX方向と直交す
る方向をY方向、マスクMの法線方向をZ方向としてい
る。
【0029】照明光学系からマスクMに照明される露光
光には、g線(436nm)、h線(404nm)、i
線(365nm)等が用いられる。
【0030】投影光学系PLは、マスクMに形成された
パターンの1次像を形成する第1反射屈折型結像光学系
1と、この1次像からの光に基づいて基板P上にパタ
ーンの正立正像を形成する第2反射屈折型結像光学系K
2とを備えている。
【0031】第1反射屈折型結像光学系K1は、直角プ
リズムR1と、レンズ群G1と、第1凹面反射鏡M1とを
備えている。また、第2反射屈折型結像光学系K2は、
第1反射屈折型結像光学系K1と同様、直角プリズムR2
と、レンズ群G2と、第2凹面反射鏡M2とを備えてい
る。
【0032】第1反射屈折型結像光学系K1により形成
されるマスクMのパターンの1次像形成位置には、基板
Pでの投影領域を規定する視野絞りFSが設けられてい
る。
【0033】アライメント系ALは、マスクMに形成さ
れたパターンの像を投影光学系PLを介して基板P上に
転写するに際し、マスクMに形成されたマスクアライメ
ントマーク(以下、「マスクマーク」と称する)1に照
射したアライメント光の反射光及び基板Pに形成された
基板アライメントマーク(以下、「基板アライメントマ
ーク」と称する)2に投影光学系PLを介して照射した
アライメント光の反射光を検出することによって、マス
クMと基板Pとのアライメントを行うものであって、ア
ライメント光を投光するための光源(不図示)に連結し
たランダムライトガイド(投光部)Fと、マスクマーク
1からの反射光及び基板マーク2からの反射光を検出す
る検出器(検出部)Decと、投影光学系PLで生じる
アライメント光の色収差を補正する色収差補正光学系
(アライメント観察系)10(10A、10B)とを備
えている。
【0034】アライメント光は、露光光の波長(436
nm、404nm、及び365nm)とは異なる540
〜660nmの波長帯域を有しており、不図示の光源か
ら射出される。この光源から出射したアライメント光
は、ランダムライトガイドFを介して伝達され、ランダ
ムライトガイドFの射出端に面光源を形成する。なお、
ランダムライトガイドFは、複数の光ファイバの素線を
入射端と射出端とで配列がランダムになるように束ねた
ものである。
【0035】ランダムライトガイドFからのアライメン
ト光は、レンズ群11,ハーフミラーHM、アライメン
ト第1対物レンズ(色収差補正光学系)10A及び光路
折り曲げミラーFLを通してマスクM上に形成されたマ
スクマーク1を照明する。ここで、ランダムライトガイ
ドFの射出端は、レンズ群11及びアライメント第1対
物レンズ10Aからなる照明系の瞳位置に位置決めされ
ており、マスクマーク1はケーラー照明される。そし
て、マスクマーク1を通過した光は、投影光学系PLを
通過した後、基板P上の基板マーク2を照明する。この
とき、アライメント第1対物レンズ10Aは、ランダム
ライトガイドFの射出端とマスクMとの間に設置された
構成となっている。
【0036】マスクM上のマスクマーク1からの反射光
は、光路折り曲げミラーFL、アライメント第1対物レ
ンズ10A、ハーフミラーHM、及びアライメント第2
対物レンズ(色収差補正光学系)10Bを経由して、例
えばCCD等の撮像素子からなる検出器Decに達する
ようになっており、また、基板P上の基板マーク2から
の反射光は、投影光学系PLを介してマスクMを通過し
た後、マスクマーク1からの反射光と同様に、光路折り
曲げミラーFL、アライメント第1対物レンズ10A、
ハーフミラーHM、及びアライメント第2対物レンズ1
0Bを経由して検出器Decに達するようになってい
る。すなわち、検出器Decは、マスクマーク1で反射
したアライメント光の反射光及び基板マーク2で反射し
たアライメント光の反射光を共通の光路を介して検出す
るようになっている。また、このとき、アライメント第
1、第2対物レンズ(色収差補正光学系)10A、10
Bは、検出器DecとマスクMとの間に設置された構成
となっている。
【0037】ここで、アライメント第1対物レンズ10
A及びアライメント第2対物レンズ10Bからなるアラ
イメント観察系10は、アライメント波長のもとでマス
クMのパターン面(マスクマーク形成面)と検出器De
cとを共役にしている。そして、このアライメント観察
系10は、アライメント光が所定幅の波長域を有するこ
とに起因して投影光学系PLで発生する色収差を補正す
る機能を有している。以下、図2を参照しながらその原
理について説明する。
【0038】図2は、投影光学系PLによって発生する
色収差と、アライメント観察系10(10A、10B)
の色収差補正状態とを示す図である。まず、図2(a)
は、アライメント観察系10が、アライメント光が所定
幅の波長域を有することに起因して投影光学系PLで発
生する色収差を補正する機能を有していない状態を示す
図である。ここで、図中の実線はアライメント光の中心
波長λ0の光線を示し、破線は所定波長域のアライメン
ト光における短波長端の波長λ1の光線を示し、一点鎖
線は所定波長域のアライメント光おける長波長端の波長
λ2の光線を示す。
【0039】なお、図2(a)〜(c)において、投影
光学系PLは、露光光の波長のもとで第1面20にある
物体の像を第2面30に結像させる機能を有している。
【0040】図2(a)では、第2面30に基板Pが位
置している状態を示し、このとき、アライメント光の波
長域内のどの波長も露光光より長波長であるため、中心
波長λ0によるマスクマーク像形成面40、波長λ1によ
るマスクマーク像形成面41,及び波長λ2によるマス
クマーク像形成面42は、共に第1面20よりも投影光
学系PLから離れた位置に形成される。具体的には、中
心波長λ0によるマスクマーク像形成面40は第1面2
0から距離Δ0だけ離れた位置に形成され、波長λ1によ
るマスクマーク像形成面41は面40から距離Δ1だけ
離れた位置に形成され、波長λ2によるマスクマーク像
形成面42は面40から距離Δ2だけ離れた位置に形成
される。
【0041】これらの面40〜42に形成されたマスク
マーク像は、アライメント観察系10により検出器De
c側に導かれて再結像する。図2(a)ではアライメン
ト観察系10が投影光学系PLの色収差分を補正する機
能を有していないため、再結像された各々の像は、検出
器Decの検出面50よりもアライメント観察系10か
ら離れた位置に形成される。ここで、中心波長λ0によ
る面40の再結像面60は検出面50からΔD0だけ離
れた位置に形成され、波長λ1による面41の再結像面
61は再結像面60からΔD1だけ離れた位置に形成さ
れ、波長λ2による面42の再結像面62は再結像面6
0からΔD2だけ離れた位置に形成される。
【0042】このとき、アライメント観察系10の横倍
率をβ10とすると、 ΔD0 = β10 2 × Δ0 (1) の関係にある。
【0043】図2(b)は、アライメント光の中心波長
λ0が露光光の波長とな異なることに起因して投影光学
系PLから発生する軸上色収差(Δ0)を補正するため
に基板Pの位置を変更した状態を示す図である。図2
(b)において、基板Pは投影光学系PLよりも第2面
30からの距離ΔP0だけ離れた位置に設定されてい
る。
【0044】このとき、投影光学系PLの横倍率をβPL
とすると、 ΔP0 = βPL 2 × Δ0 (2) の関係にある。
【0045】したがって、中心波長λ0によるマスクマ
ーク像形成面40は第1面20上に形成される。このと
き、図2(a)の状態と同様に、波長λ1によるマスク
マーク像形成面41は面40から距離Δ1だけ離れた位
置に形成され、波長λ2によるマスクマーク像形成面4
2は面40から距離Δ2だけ離れた位置に形成される。
【0046】そして、アライメント観察系10(10
A、10B)は、アライメント光の中心波長λ0のもと
で第1面20と検出面50とを共役にするため、中心波
長λ0のもとでのアライメント観察系10によるマスク
マーク像の再結像面60は、検出面50上に形成され
る。
【0047】なお、図2(b)の状態においても、アラ
イメント観察系10が、アライメント光が所定幅の波長
域を有することに起因して投影光学系PLで発生する色
収差を補正する機能を有していないため、アライメント
観察系10により再結像される各々のマスクマーク像再
結像面61、62は、それぞれ再結像面60から距離Δ
1、ΔD2だけ離れた位置に形成される。
【0048】図2(c)は、本実施形態に係るアライメ
ント観察系10(10A、10B)を示し、このアライ
メント観察系10(10A、10B)は、アライメント
光が所定幅の波長域を有することに起因して投影光学系
PLで発生する色収差(Δ1+Δ2)を補正する機能を有
している。つまり、アライメント観察系10(10A、
10B)は、波長が短い光(波長λ1)については結像
距離を長くし、波長の長い光(波長λ2)については結
像距離を短くする機能を有する。なお、図1の例では、
アライメント第1対物レンズ10A及びアライメント第
2対物レンズ10Bがその機能を有する色収差補正光学
系となっている。
【0049】このため、距離Δ1だけ第1面20(面4
0)から離れたマスクマーク像形成面41を検出面50
上に再結像させるとともに、距離Δ2だけ第1面(面4
0)から離れたマスクマーク像形成面42を検出面50
上に再結像させることが可能となる。
【0050】なお、図2(b)及び(c)の例では、基
板Pを移動させることによって、第1面20と基板Pと
をアライメント中心波長λ0のもとで共役位置に設定し
たが、その代わりに、マスクM及びアライメント系AL
を移動させてもよい。
【0051】また、上記図2(c)の例では、アライメ
ント光が所定幅の波長を有することに起因して投影光学
系PLで発生する色収差(Δ1+Δ2)をアライメント観
察系10で完全に補正、すなわち、再結像面60〜62
を検出面50と完全に一致(ΔD1+ΔD2=0)させた
が、これは完全に補正する(一致させる)必要はなく、
アライメント観察系10の色収差残存量が投影光学系P
Lの焦点深度に対応する量以内であれば良い。
【0052】図2(d)は、アライメント観察系10の
色収差残存量と投影光学系PLの焦点深度との関係を示
す図である。図2(d)においては、検出面50を物体
として、この検出面50から所定波長域を有するアライ
メント光をアライメント観察系10及び投影光学系PL
を介して第2面30からΔP0だけ離れた基板Pへ投影
している。このとき、アライメント光の中心波長λ0
よる像は基板P上に形成されるが、この中心波長λ0
りも短い波長の波長λ1の光(アライメント波長域の短
波長端)による像は基板Pの面からΔP1だけ離れた面
31に形成され、中心波長λ0よりも長い波長の波長λ2
の光(アライメント波長域の長波長端)による像は基板
Pの面からΔP2だけ離れた面32に形成される。
【0053】ここで、アライメント光が所定の波長帯域
を有することによる軸上色収差量はΔP1+ΔP2とな
り、この軸上色収差量ΔP1+ΔP2が投影光学系PLの
アライメント光の波長のもとでの焦点深度DOFの範囲
内であれば、実質上において軸上色収差が発生していな
いと見なすことができる。
【0054】なお、投影光学系PLの焦点深度は、Zを
焦点深度とし、λを波長(この場合はアライメント光の
中心波長λ0)、NAを投影光学系PLの開口数(この
場合、アライメント光の基板P側での開口数となるた
め、アライメント観察系10のマスク側開口数に投影光
学系PLの横倍率で徐した値が対応する)、k2を定数
とするとき、 Z = k2λ/NA2 (3) で表される。
【0055】以上の説明では、光線を検出面50側から
逆追跡した場合を例に取り説明したが、光線逆行の原理
より、基板P側から光線を追跡した場合においても、光
学系の倍率を考慮すれば実質的に同じ結果となるため、
ここでの説明は省略する。
【0056】このように、図2(d)の例では、アライ
メント観察系10により完全に色収差を補正していない
ため、アライメント観察系10への負荷が小さくなって
いる。
【0057】以上のようにして投影光学系PLで発生す
るアライメント光の色収差のうち、複数の波長に起因し
て発生する色収差Δ1+Δ2を補正したら、マスクMと基
板Pとのアライメントを行った後、このマスクMに形成
されたパターンの像を露光光を用いて投影光学系PLを
介して基板P上に転写する。
【0058】以上説明したように、露光光の波長とは異
なる複数の波長を有するアライメント光を用いた場合に
おいて、この複数の波長に起因して投影光学系PLで発
生する色収差を補正することにより、精度良く安定した
アライメント処理を行うことができる。このとき、マス
クM及び基板Pに照射したアライメント光のそれぞれの
反射光を検出器Decによって検出する際、マスクM
(マスクマーク1)からのアライメント光と基板P(基
板マーク2)からのアライメント光とを共通の光路を介
して検出する構成としたことにより、簡易な構成でアラ
イメント処理を行うことができるとともに、検出誤差を
最小限に抑えることができるので、高精度なアライメン
ト処理を実現することができる。
【0059】すなわち、本実施形態のように各アライメ
ントマークからの反射光を共通の光路を介して検出する
構成としないで、異なる光路(バイパス光路を設ける
等)で検出する構成とすると、コストの上昇を招くとと
もに、バイパス光路間で製造誤差があった場合に基板マ
ーク検出光路とマスクマーク検出光路とで異なる影響が
生じ、アライメント精度が低下するといった問題が生ず
る恐れがある。しかしながら、本実施形態のように、基
板マーク検出光路とマスクマーク検出光路とを共通化す
ることにより、各光路間に製造誤差等があった場合で
も、検出器Dec上の基板マーク像とマスクマーク像と
の影響がほぼ同じとなるのでアライメント精度が低下し
にくいといった利点が得られる。
【0060】色収差補正光学系10を、検出器Decと
マスクMとの間に設ける構成としたことにより、この色
収差補正光学系10の設置性を向上させることができ
る。
【0061】すなわち、マスクM(マスクステージM
S)と投影光学系PLとの間の光路は狭く、特に、等倍
の投影光学系においては、縮小倍率の投影光学系とマス
クとの光路のように広い間隔を確保することができな
い。しかしながら、本実施形態のように、色収差補正光
学系10を、アライメント系ALにおける検出器Dec
とマスクMとの間に設ける構成としたことにより、色収
差補正光学系10を安定して設置することができる。
【0062】色収差補正光学系10によって、アライメ
ント波長が所定の波長帯域を有することによって起因し
て投影光学系PLから発生する色収差Δ1+Δ2を補正す
るようにしたことにより、例えば、基板Pのレジストの
薄膜干渉による精度低下を避けるためにアライメント光
を広帯域化しても基板マーク2の像の像質劣化を防いで
アライメント精度の向上が図れる。なお、この場合の色
収差とは、軸上色収差のみならず、球面収差の色による
収差を含むものである。
【0063】アライメント光の中心波長λ0が露光光の
波長とは異なることに起因しても投影光学系PLからは
色収差Δ0が発生するが、この色収差Δ0を、マスクM及
び基板Pの少なくともいずれか一方のZ方向の位置を変
更することによって補正することが可能である。すなわ
ち、基板ステージPSをZ方向に移動可能な移動装置P
Saを介して移動することにより、色収差Δ0を補正す
ることができる。このような構成とすることにより、ア
ライメント光が複数の波長を有していることに起因して
発生する色収差Δ1+Δ2と、アライメント光の中心波長
λ0が露光光の波長とは異なることに起因して発生する
色収差Δ0との双方の色収差を補正することができる。
なお、色収差補正光学系10中の少なくとも一部の光学
素子を駆動して色収差補正量を制御可能な構成とし、か
つ基板またはアライメント系を上下動する構成とした場
合、投影光学系PLの視野内でアライメント系の観察位
置を変更したときには、像面湾曲の色による収差を補正
することが可能である。
【0064】《第2実施形態》次に、本発明のアライメ
ント方法及びアライメント装置の第2実施形態について
図3を参照しながら説明する。図3は本実施形態に係る
アライメント装置ALを備えた露光装置Eを説明するた
めの概略構成図である。ここで、前述した第1実施形態
と同一もしくは同等の構成部分については、同一の符号
を用いるとともに、その説明を簡略もしくは省略するも
のとする。
【0065】本実施形態では、アライメント系ALよる
検出を安定して行うことができるマスクマーク1の線幅
の設定方法について説明する。つまり、上記第1実施形
態では、基板マーク2について良好な検出像を得ること
について説明しているが、この場合、マスクマーク1の
像をアライメント光の中心波長λ0で検出しない限り、
検出器Dec上での色収差の影響を受けるため、細い線
幅のマスクマーク1だと検出不可能となる。そこで、本
実施形態においては、アライメント系ALが安定して検
出可能なマスクマークの線幅を設定する方法について説
明する。
【0066】本実施形態に係る露光装置の投影光学系P
Lは、図3に示すように、マスクMに形成されたパター
ンの1次像を形成する第1反射屈折型結像光学系K
1と、この1次像からの光に基づいて感光基板P上にパ
ターンの正立正像(2次像)を形成する第2反射屈折型
結像光学系K2とを備えている。そして、この露光装置
Eは、第1実施形態同様、マスクMと基板Pとの位置合
わせを行うためのアライメント系ALを備えている。
【0067】第1反射屈折型結像光学系K1は、マスク
Mの面(XY面)に対して45°で斜設された反射面R
1a及びR1bを有する直角プリズムR1と、正の屈折力を
有する第1正レンズ群G1Pと、負の屈折力を有する第1
負レンズ群G1Nとから構成される第1屈折光学系S
1と、第1凹面反射鏡M1とを備えている。
【0068】第1正レンズ群G1Pは、蛍石からなり正の
屈折力を有する両凸形状の正レンズL1P1と、合成石英
からなり負の屈折力を有し第1凹面反射鏡M1側に凸面
を向けたメニスカス形状の負レンズL1P2と、蛍石から
なり正の屈折力を有する両凸形状の正レンズL1P3とか
ら構成されている。
【0069】第1負レンズ群G1Nは、蛍石からなり第1
凹面反射鏡M1側に凹面を向けたメニスカス形状で負の
屈折力を有する負レンズL1N1と、第1凹面反射鏡M1
に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL1N2とから
構成されている。
【0070】また、第2反射屈折型結像光学系K2は、
第1反射屈折型結像光学系K1の同一である。すなわ
ち、基板Pの面(XY平面)に対して45°で斜設され
た反射面R2a及びR2bを有する直角プリズムR2と、正
の屈折力を有する第2正レンズ群G2Pと、負の屈折力を
有する第2負レンズ群G2Nとから構成される第2屈折系
2と、第2凹面反射鏡M2とを備えている。
【0071】第2正レンズ群G2Pは、蛍石からなり正の
屈折力を有する両凸形状の正レンズ(第3の正レンズ)
2P1と、合成石英からなり負の屈折力を有し第2凹面
反射鏡M2側に凸面を向けたメニスカス形状の負レンズ
2P2と、蛍石からなり正の屈折力を有する両凸形状の
正レンズL2P3とから構成されている。
【0072】第2負レンズ群G2Nは、蛍石からなり第2
凹面反射鏡M2側に凹面を向けたメニスカス形状で負の
屈折力を有する負レンズL2N1と、第2凹面反射鏡M2
に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズL2N2とから
構成されている。
【0073】第1反射屈折型結像光学系K1により形成
されるパターンの1次像形成位置には、基板Pでの投影
領域を規定する視野絞りFSが設けられている。
【0074】露光光を射出する光源(不図示)は、第1
実施形態同様、所定の複数の波長、すなわちg線(43
6nm)、h線(405nm)及びi線(365nm)
を含む光束を射出する。一方、アライメント系ALから
は、第1実施形態同様、露光光の波長とは異なる複数の
波長を有するアライメント光が射出される。
【0075】マスクMを介した光(露光光、アライメン
ト光)は、−Z方向で表される方向に進行し、直角プリ
ズムR1の反射面R1aにより90°偏向されて図中+X
方向に向けて進行し、前記第1正レンズ群G1P(L1P1
〜L1P3)に入射する。第1正レンズ群G1Pに入射した
光は、第1負レンズ群G1N(L1N1〜L1N2)を介して第
1凹面反射鏡M1に達する。ここで、第1凹面反射鏡M1
は、第1屈折光学系S1(G1P、G1N)の後側焦点位置
の近傍に配置される。
【0076】次に、第1凹面反射鏡M1にて反射された
光は、第1負レンズ群G1N及び第1正レンズ群G1Pを介
して図中−X方向に沿って進行して直角プリズムR1
反射面R1bに向かう。そして、直角プリズムR1の反射
面R1bに達する光は、反射面R1bにて略90°偏向され
て図中−Z方向に沿って進行し、視野絞りFSの位置に
一次像を形成する。この1次像においては、X方向にお
ける横倍率は略1倍であり、且つY方向における横倍率
が略−1倍である。1次像からの光は、第2反射屈折型
結像光学系K2を介して、基板P上に2次像を形成す
る。ここで、この2次像のX方向及びY方向における横
倍率は略1倍である。すなわち、基板P上に形成される
2次像は、正立正像である。なお、第2反射屈折型結像
光学系K2の有する機能は、前記第1反射屈折型結像光
学系K1の機能と同等であるため、説明を略す。
【0077】ここで、投影光学系PLは、露光光として
いる所定の複数の波長(g線、h線、i線)の光に対し
て色収差補正が施されている。また、アライメント系A
Lに設けられた色収差補正光学系10によって、投影光
学系PLで発生するアライメント光の色収差のうち、複
数の波長に起因して発生する色収差が補正されている。
そして、この補正量に応じて、マスクマーク1の線幅を
設定する。
【0078】すなわち、アライメント系ALの色収差補
正光学系10は、アライメント光が複数の波長を有する
ことに起因して投影光学系から発生する基板マーク2で
の色収差を補正するように設定されており、マスクマー
ク1における色収差は補正されておらず、マスクマーク
1は基板マーク2に対する補正量分の収差が発生するこ
とになる。したがって、アライメント系ALがマスクマ
ーク1を安定して検出するために、マスクマーク1を前
記補正量に応じて所定の線幅以上に設定する必要があ
る。次に、マスクマーク1の線幅の設定を行う方法につ
いて説明する。
【0079】図3に示した投影光学系PLの物体面(マ
スク位置)に、図4に示すような分布を有するマスクマ
ーク1を配置し、このマスクマーク1にアライメント光
を照射したとする。ここで、図4の縦軸は光強度を正規
化した値であり、横軸はマークの線幅方向の位置をこの
線幅で正規化した値である。
【0080】そして、図5、図6は、図4に示したよう
なマスクマークに540nm〜660nmの波長を有す
るアライメント光を照射した際に、このアライメント波
長のもとでの投影光学系PLの像面に形成される光強度
分布(像強度分布)を示している。
【0081】このうち、図5は投影光学系を理想光学系
とした場合の空間像シミュレーション結果であり、図6
は投影光学系を図3に示したような投影光学系PLとし
た場合の空間像シミュレーション結果である。ここで、
それぞれの図の縦軸は光強度(像強度)を正規化した値
であり、横軸はマークの像の線幅方向の位置をこの線幅
で正規化した値である。
【0082】なお、図5の理想光学系における像強度と
は、アライメント波長での投影光学系で発生する色収差
を無収差とした場合の像強度、あるいは、例えば色収差
補正光学系で物体面(マスクマーク1)における色収差
の補正を行った場合の像強度である。一方、図6の像強
度とは、図3に示したようにアライメント系ALの色収
差補正光学系10で基板マーク2における色収差の補正
を行い、物体面(マスクマーク1)における色収差の補
正は行っていない状態での像強度である。
【0083】そして、アライメント系ALがマスクマー
ク1を精度良く検出可能であるためには、少なくとも、
投影光学系を理想光学系とした場合においてマスクマー
ク1の線幅がこの投影光学系(理想光学系)の解像限界
R以上でなければならない。この解像限界Rは、 R ≒ 0.5λ/NA (4) NA:投影光学系の開口数 λ:アライメント光の波長 である。
【0084】本実施形態では、NA=0.1、λ=54
0nm〜660nmであるので、(4)式より、解像限
界Rは約3μmとなる。すなわち、たとえ、投影光学系
が理想光学系(無収差光学系)であっても、アライメン
ト系ALがマスクマーク1を検出可能であるためには、
図5に示すように、線幅が3μmであるマスクマークか
ら得られる光強度(像強度)が必要である。このとき、
図5より、理想光学系において線幅3μmから得られる
光強度は約0.5である。
【0085】したがって、実際の投影光学系(この場
合、図3に示した投影光学系PL)においても、マスク
マーク1からの光強度(像強度)は少なくとも0.5必
要である。このとき、図3の投影光学系PLにおいて光
強度が0.5であるためのマスクマークの線幅は、図6
より8μmである。
【0086】ところで、図7は、空間周波数(単位:l
ine/mm)と、マスクマークからの反射光により形
成されるマスクマークの像のMTFとの関係を示したシ
ミュレーション結果であって、鎖線は投影光学系を理想
光学系とした場合の結果であり、実線は図3に示した投
影光学系PLとした場合の結果である。
【0087】そして、線幅が8μmのマスクマーク1に
対応する空間周波数は62.5なので、図7より、図3
の投影光学系PLにおけるマスクマーク1の像のMTF
の値は0.3となる。したがって、マスクマーク1から
の反射光により形成されるマーク像のMTFが0.3以
上になるようにマスクマーク1の線幅を設定することに
よって、アライメント系ALは、マスクマーク1の検出
も安定して行うことができる。
【0088】以上説明したように、複数の波長を有する
アライメント光を用いた場合において、この複数の波長
に起因して投影光学系PLで発生する色収差を補正した
際、補正量に応じてマスクマーク1の線幅を設定するこ
とにより、マスクマーク1及び基板マーク2のそれぞれ
の検出を精度良く行うことができる。すなわち、アライ
メント光が複数の波長を有していることに起因する色収
差の補正が、基板マークを良好に検出可能とするために
行われた場合においても、この補正量に応じてマスクマ
ークの線幅を設定することにより、マスクマークも安定
して検出することができる。したがって、精度良く安定
したアライメント処理を実現することができる。
【0089】そして、少なくとも、マスクマーク1の線
幅を基板マーク2の線幅より大きく設定することによっ
てマスクマーク1の検出は安定して行われる。この場
合、上述したように、マスクマーク1からの反射光によ
り形成されるマーク像のMTFが0.3以上になるよう
にマスクマーク1の線幅を設定することにより、マスク
マーク1の検出を精度良く安定して行うことができる。
【0090】なお、図6、図7に示したような投影光学
系PLのMTF曲線は、露光装置の製造時に求めること
ができる。そして、この求めたMTF曲線に基づいて、
MTF=0.3以上となるように、予めマスクマークを
設計するようにすればよい。
【0091】本実施形態における空間像シミュレーショ
ンでは、直接的にアライメント系の空間像をシミュレー
トしていないが、投影光学系の空間像をシミュレーショ
ンして得られたMTFは、アライメント系のマスクマー
ク像のMTFとほぼ等価な結果を示す。これは、本実施
形態のアライメント系では、投影光学系が有する色収差
をキャンセルできるような色収差を有している、すなわ
ち、投影光学系の色収差とは逆の色収差を有しているた
め、単に長波長と短波長とが入れ替わるだけで収差の傾
向は相似となり、像のMTFは実質的に同じと見なすこ
とができるからである。
【0092】上記各実施形態の露光装置Eとして、マス
クMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを
露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・ア
ンド・リピート型の露光装置にも適用することができ
る。
【0093】露光装置Eの用途としては半導体製造用の
露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラス
プレートに液晶表示素子パターンを露光する液晶用の露
光装置や、薄膜磁気ヘッドを製造するための露光装置に
も広く適当できる。
【0094】上記各実施形態の露光装置Eの光源は、g
線(436nm)、h線(404nm)、i線(365
nm)のみならず、KrFエキシマレーザ(248n
m)、ArFエキシマレーザ(193nm)、F2レー
ザ(157nm)などを用いることができる。
【0095】投影光学系PLの倍率は等倍系のみならず
縮小系および拡大系のいずれでもよい。
【0096】投影光学系PLとしては、エキシマレーザ
などの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍石な
どの遠紫外線を透過する材料を用い、F2レーザなどの
真空紫外域を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光
学系とすればよい。
【0097】基板ステージPSやマスクステージMSに
リニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用いた
エア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を
用いた磁気浮上型のどちらを用いてもいい。また、ステ
ージは、ガイドに沿って移動するタイプでもいいし、ガ
イドを設けないガイドレスタイプでもよい。
【0098】ステージの駆動装置として平面モ−タを用
いる場合、磁石ユニット(永久磁石)と電機子ユニット
のいずれか一方をステージに接続し、磁石ユニットと電
機子ユニットの他方をステージの移動面側(ベース)に
設ければよい。
【0099】基板ステージPSの移動により発生する反
力は、特開平8−166475号公報に記載されている
ように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃
がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露光
装置においても適用可能である。
【0100】マスクステージMSの移動により発生する
反力は、特開平8−330224号公報に記載されてい
るように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に
逃がしてもよい。本発明は、このような構造を備えた露
光装置においても適用可能である。
【0101】以上のように、本願実施形態の露光装置
は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む
各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、
光学的精度を保つように、組み立てることで製造され
る。これら各種精度を確保するために、この組み立ての
前後には、各種光学系については光学的精度を達成する
ための調整、各種機械系については機械的精度を達成す
るための調整、各種電気系については電気的精度を達成
するための調整が行われる。各種サブシステムから露光
装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機
械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等
が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組
み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程
があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光
装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行わ
れ、露光装置全体としての各種精度が確保される。な
お、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理さ
れたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0102】半導体デバイスは、図10に示すように、
デバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この
設計ステップに基づいたマスクを製作するステップ20
2、シリコン材料からウエハ(基板)を製造するステッ
プ203、前述した実施形態の露光装置によりマスクの
パターンを基板に露光する基板処理ステップ204、デ
バイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディン
グ工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ
206等を経て製造される。
【0103】
【発明の効果】本発明のアライメント方法及びアライメ
ント装置、露光方法及び露光装置は、以下のような効果
を有するものである。本発明のアライメント方法及びア
ライメント装置によれば、露光光の波長とは異なる複数
の波長を有するアライメント光を用いた場合において、
この複数の波長に起因して投影光学系で発生する色収差
を補正することにより、精度良く安定したアライメント
処理を行うことができる。このとき、マスク及び基板に
照射したアライメント光の情報を検出する際、マスクか
らのアライメント光と基板からのアライメント光とを共
通の光路を介して検出することにより、簡易な構成でア
ライメント処理を行うことができる。また、異なる光路
を介して検出する場合に比べて検出誤差を抑えることが
できるので、高精度なアライメント処理を実現すること
ができる。
【0104】本発明のアライメント方法及びアライメン
ト装置によれば、複数の波長を有するアライメント光を
用いた場合において、この複数の波長に起因して投影光
学系で発生する色収差を補正した際、補正量に応じてマ
スクアライメントマークの線幅を設定することにより、
基板アライメントマーク及びマスクアライメントマーク
のそれぞれの検出を精度良く行うことができる。すなわ
ち、アライメント光が複数の波長を有していることに起
因する色収差の補正が、基板アライメントマークを良好
に検出可能とするために行われた場合においても、この
補正量に応じてマスクアライメントマークの線幅を設定
することにより、マスクアライメントマークも安定して
検出することができる。したがって、精度良く安定した
アライメント処理を実現することができる。このとき、
マスクアライメントマークからの反射光により形成され
るマーク像のMTFが0.3以上になるようにマスクア
ライメントマークの線幅を設定することにより、マスク
アライメントマークの検出を精度良く安定して行うこと
ができる。
【0105】本発明の露光方法及び露光装置によれば、
アライメントマークを安定して検出することによって精
度良いアライメント処理を行った後に露光処理が行われ
るので、この露光処理の精度も向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るアライメント装置
を備えた露光装置を説明するための概略構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るアライメント方法
を説明するための図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係るアライメント装置
を備えた露光装置を説明するための概略構成図である。
【図4】本発明の第2実施形態の係るアライメント方法
を説明するための図であって、投影光学系の物体面に配
置されたマスクマークの特性を説明するための図であ
る。
【図5】投影光学系を理想光学系とした場合の空間像シ
ミュレーション結果である。
【図6】投影光学系を図3に示したものとした場合の空
間像シミュレーション結果である。
【図7】空間周波数とMTFとの関係を説明するための
図である。
【図8】従来のアライメント装置を備えた露光装置を説
明するための図である。
【図9】従来のアライメント装置を備えた露光装置を説
明するための図である。
【図10】 半導体デバイスの製造工程の一例を示すフ
ローチャート図である。
【符号の説明】
1 マスクアライメントマーク(マスクマーク) 2 基板アライメントマーク(基板マーク) 10 色収差補正光学系(観察系) AL アライメント装置 Dec 検出部 DOF 焦点深度 E 露光装置 F 投光部 M マスク MS マスクステージ(マスク支持装置) P 基板 PS 基板ステージ(基板支持装置) PSa 移動装置 PL 投影光学系
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA07 AA14 BB01 BB28 CC20 DD00 DD04 FF01 GG18 GG23 HH04 HH13 HH15 JJ03 JJ26 LL03 LL10 LL12 LL19 MM03 NN06 PP12 RR02 RR07 UU07 5F046 ED01 FA06 FB08 FB10 FB12 FB17

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンの像を露光
    光を用いて投影光学系を介して基板上に転写するに際
    し、前記マスク及び前記投影光学系を介して前記基板に
    アライメント光を照射することにより前記マスクと前記
    基板とのアライメントを行うアライメント方法におい
    て、 前記アライメント光は前記露光光の波長とは異なる複数
    の波長を有しており、 前記投影光学系で発生する前記アライメント光の色収差
    のうち、前記複数の波長に起因して発生する色収差を補
    正し、かつ前記マスクからの光と前記基板からの光とを
    共通の光路を介して検出して前記アライメント処理を行
    うことを特徴とするアライメント方法。
  2. 【請求項2】 マスクに形成されたパターンの像を投影
    光学系を介して基板上に転写するに際し、前記マスクに
    形成されたマスクアライメントマークに照射したアライ
    メント光の反射光及び前記基板に形成された基板アライ
    メントマークに前記投影光学系を介して照射した前記ア
    ライメント光の反射光を検出することによって、前記マ
    スクと前記基板とのアライメントを行うアライメント方
    法において、 前記アライメント光は複数の波長を有しており、 前記投影光学系で発生する前記アライメント光の色収差
    のうち、前記複数の波長に起因して発生する色収差を補
    正し、 前記マスクアライメントマーク及び基板アライメントマ
    ークからのそれぞれの反射光を検出する際、前記色収差
    の補正量に応じて、前記マスクアライメントマークの線
    幅を設定することを特徴とするアライメント方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のアライメント方法にお
    いて、 前記マスクアライメントマークの線幅を前記基板アライ
    メントマークの線幅より大きく設定することを特徴とす
    るアライメント方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のアライメント方
    法において、 前記マスクアライメントマークからの反射光により形成
    されるマーク像のMTFが0.3以上になるように前記
    マスクアライメントマークの線幅を設定することを特徴
    とするアライメント方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のア
    ライメント方法において、 前記アライメント光の中心波長が前記露光光の波長とは
    異なることに起因して前記投影光学系から発生する色収
    差を、前記マスク及び前記基板の少なくともいずれか一
    方の前記投影光学系の光軸方向の位置を変更することに
    よって補正することを特徴とするアライメント方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載のア
    ライメント方法において、 前記色収差は軸上色収差であり、該軸上色収差を前記投
    影光学系の前記アライメント光のもとでの焦点深度の範
    囲内に収めるように前記補正を行うことを特徴とするア
    ライメント方法。
  7. 【請求項7】 マスクに形成されたパターンの像を露光
    光を用いて投影光学系を介して基板上に転写するに際
    し、前記マスク及び前記投影光学系を介して前記基板に
    アライメント光を照射することにより前記マスクと前記
    基板とのアライメントを行うアライメント装置におい
    て、 前記アライメント光は前記露光光の波長とは異なる複数
    の波長を有しており、 前記アライメント光を投光する投光部と、 前記マスクで反射した前記アライメント光の反射光及び
    前記基板で反射した前記アライメント光の反射光を共通
    の光路を介して検出する検出部と、 前記検出部と前記マスクとの間に設けられ、前記投影光
    学系で生じる前記アライメント光の色収差のうち、前記
    複数の波長に起因して発生する色収差を補正する色収差
    補正光学系とを備えることを特徴とするアライメント装
    置。
  8. 【請求項8】 マスクに形成されたパターンの像を投影
    光学系を介して基板上に転写するに際し、前記マスクに
    形成されたマスクアライメントマークに照射したアライ
    メント光の反射光及び前記基板に形成された基板アライ
    メントマークに前記投影光学系を介して照射した前記ア
    ライメント光の反射光を検出することによって、前記マ
    スクと前記基板とのアライメントを行うアライメント装
    置において、 前記アライメント光は複数の波長を有しており、 前記アライメント光を投光する投光部と、 前記マスクアライメントマークからの反射光及び前記基
    板アライメントマークからの反射光を検出する検出部
    と、 前記検出部と前記マスクとの間に設けられ、前記投影光
    学系で生じる前記アライメント光の色収差のうち、前記
    複数の波長に起因して発生する色収差を補正する色収差
    補正光学系とを備え、 該色収差補正光学系によって設定される補正量に応じ
    て、前記マスクアライメントマークの線幅が設定されて
    いることを特徴とするアライメント装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のアライメント装置にお
    いて、 前記マスクアライメントマークからの反射光により形成
    されるマーク像のMTFが0.3以上になるように前記
    マスクアライメントマークの線幅が設定されていること
    を特徴とするアライメント装置。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれか一項に記載の
    アライメント装置において、 前記マスクを支持するマスク支持装置と、 前記基板を支持する基板支持装置と、 前記アライメント光の中心波長が前記露光光の波長とは
    異なることに起因して前記投影光学系から発生する色収
    差を補正するように、前記マスク支持装置及び前記基板
    支持装置の少なくともいずれか一方を前記投影光学系の
    光軸方向に移動可能な移動装置とを備えることを特徴と
    するアライメント装置。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれか一項に記載
    のアライメント装置において、 前記色収差は軸上色収差であり、 前記色収差補正光学系は、前記軸上色収差を前記投影光
    学系の前記アライメント光のもとでの焦点深度の範囲内
    に収めるように前記補正を行うことを特徴とするアライ
    メント装置。
  12. 【請求項12】 マスクに露光光を照明し、該マスクに
    形成されたパターンの像を投影光学系を介して前記基板
    上に転写する露光方法において、 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のアライメン
    ト方法によってアライメント処理を行った後、前記転写
    処理を行うことを特徴とする露光方法。
  13. 【請求項13】 マスクに露光光を照明し、該マスクに
    形成されたパターンの像を投影光学系を介して前記基板
    上に転写する露光装置において、 請求項7〜請求項11のいずれか一項に記載のアライメ
    ント装置を備えていることを特徴とする露光装置。
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