JP2001338333A - 自動販売機用撮像装置 - Google Patents

自動販売機用撮像装置

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JP2001338333A
JP2001338333A JP2000159220A JP2000159220A JP2001338333A JP 2001338333 A JP2001338333 A JP 2001338333A JP 2000159220 A JP2000159220 A JP 2000159220A JP 2000159220 A JP2000159220 A JP 2000159220A JP 2001338333 A JP2001338333 A JP 2001338333A
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JP
Japan
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camera
vending machine
case
product sample
image pickup
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JP2000159220A
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Hiroshi Nakamura
浩 中村
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Niles Parts Co Ltd
Original Assignee
Niles Parts Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動販売機利用者に不快感を与えることな
く、悪戯する犯罪者の顔などを大きく撮影することを可
能とする。 【解決手段】 ケース7にカメラを内蔵し、ケース7は
外部からカメラを認識できないと共にカメラによる撮像
を可能にする自動販売機用撮像装置であって、カメラを
内蔵したケース7を、自動販売機1の商品サンプル5上
部に設置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機での盗
難事故監視のために取り付ける自動販売機用撮像装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動販売機用撮像装置は、自動販
売機周辺の盗難、災害などが発生するのを防ぎ、安全を
確保するため、自動販売機コーナー付近の壁又は天井に
一目でそれと分かる状態で設置されていた。このような
状態で設置された監視カメラの存在は、その周辺地域の
美観を損ね、物々しい雰囲気にすると共に自動販売機を
利用して商品を購入しようとする利用者が心証を害する
恐れもある。
【0003】このような点を改善したものとして、特開
平7−93652号公報に記載された図11に示すよう
なものがある。この図11に示すものは、展示室101
の前方からの光を反射するステンレス鋼板製の後壁10
3に形成した覗き窓105と、この覗き窓105の後側
に配設したテレビカメラ107とを機体109内に設
け、前記覗き窓105を前方からの光の少なくとも一部
を反射する半透明な覆い111で覆う構成としている。
【0004】従って、テレビカメラ107によって機体
109の前方を監視することができると共に、覗き窓1
05に設けた透明な覆い111によって防犯用のテレビ
カメラ107の存在を利用者に認識させないようにする
ことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造では、テレビカメラ107を機体109に直
接支持する構成であると共に、半透明な覆い111を備
えた覗き窓105も機体109に直接設ける構造であ
り、機体109の構造全体が複雑で大掛かりなものとな
り、コスト増を招くものとなっていた。また、自動販売
機に対する犯罪の形態も地域によって異なり、ある地域
では自動販売機のドアをこじ開ける犯罪が多発し、また
他の地域ではコイン投入口が悪戯される犯罪が多発する
などしている。このような場合に、機体109にテレビ
カメラ107を直接支持する構成では、犯罪の形態に合
わせてテレビカメラ107の設置個所を変更するのが困
難となり、その改善が望まれていた。
【0006】また、自動販売機に対する犯罪の画像デー
タを記録する場合、従来は、例えばビデオカメラとビデ
オテープレコーダによる構成で常時作動させて監視を行
い、記録するようにしていた。しかし、記憶装置にテー
プレコーダを使用しているためにテープの記録時間に制
限があり、交換保守が必要なため、長時間の夜間警戒に
は適当ではなく、また常時作動しているため維持費、設
備費が増加するという問題がある。さらにテープ解析に
は時間を必要とし、いつ発生するか分からない犯罪の監
視には無駄が多くなるという問題があった。
【0007】本発明は、簡単な構造で監視を行うことが
でき、また、自動販売機に対する犯罪が行われた時にの
み画像データを記録することのできる自動販売機用撮像
装置の提供を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ケー
スにカメラを内蔵し、且つ前記ケースは外部からカメラ
を認識できないと共にカメラによる撮像を可能にする自
動販売機用撮像装置であって、前記カメラを内蔵したケ
ースを、自動販売機の商品サンプル又はその周辺に設置
したことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の自動販
売機用撮像装置であって、前記商品サンプルに係合孔を
設けると共に、前記ケースに係合爪を設け、前記係合孔
に前記係合爪を係合させて前記カメラを内蔵したケース
を前記商品サンプルに設置することを特徴とする。
【0010】請求項3の発明は、請求項1記載の自動販
売機用撮像装置であって、前記カメラを内蔵したケース
に商品サンプルを包囲するように係合する係合部を設
け、該係合部を前記商品サンプルに係合させて前記カメ
ラを内蔵したケースを前記商品サンプルに設置すること
を特徴とする。
【0011】請求項4の発明は、請求項1記載の自動販
売機用撮像装置であって、前記カメラは、固体撮像素子
を用いて形成され、該カメラが出力する信号の変化に対
応した変化値を入力して予め記憶した基準の変化値と比
較する比較手段と、前記入力した変化値が基準の変化値
を上回ったとき前記カメラによる画像信号を記録する記
録手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】請求項5の発明は、請求項4記載の自動販
売機用撮像装置であって、前記変化値は、前記カメラが
出力する信号の変化を自動利得制御するオートゲインコ
ントロール回路のゲインの変化値であることを特徴とす
る。
【0013】
【発明の効果】請求項1の発明では、ケースにカメラを
内蔵し、且つ前記ケースは外部からカメラを認識できな
いと共に、カメラによる撮像を可能にしているため、自
動販売機によって商品を購入しようとする利用者からは
カメラの存在を認識されず、利用者に不快感を与えるこ
とがない。また前記カメラを内蔵したケースを自動販売
機の商品サンプル又はその周辺に設置したため、周辺環
境の美観を損ねることなく、犯罪者の顔等を大きく撮影
することができる。これによって、犯人の特徴の把握が
容易となり、犯罪解決に大きく貢献することができる。
さらに、カメラを内蔵したケースは、何れかの商品サン
プルを選択して容易に設置個所を変更することができ、
犯罪の形態に合わせて位置変更し設置することができ
る。
【0014】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、商品サンプルに係合孔を設けると共に、ケー
スに係合爪を設け、係合孔に係合爪を係合させてカメラ
を内蔵したケースを商品サンプルに設置することができ
る。従って、カメラを商品サンプルに極めて容易に設置
することができる。また設置個所の変更も容易となる。
【0015】請求項3の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、カメラを内蔵したケースに商品サンプルを包
囲するように係合する係合部を設け、該係合部を商品サ
ンプルに係合させてカメラを内蔵したケースを商品サン
プルに容易に設置することができる。従って、極めて簡
単な構造によりカメラを商品サンプルに設置することが
できると共に、商品サンプルに対して特別な加工を施す
必要がなく、構造がより簡単なものになる。また設置個
所の変更も更に容易となる。
【0016】請求項4の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、カメラは固体撮像素子を用いて形成され、該
カメラが出力する信号の変化に対応した変化値を入力
し、予め記憶した基準の変化値と比較する比較手段と、
入力した変化値が基準の変化値を上回ったときカメラに
よる画像信号を記録する記録手段とを備えたので、カメ
ラのレンズ部が手などにより覆われ、カメラが出力する
信号が急激に変化したような場合にカメラに対する悪戯
行為が生じたとして、画像を記憶することができる。従
って、全ての画像を記憶する必要がなく、長時間の夜間
警戒にも十分に対応しながら小型で安価な装置を得るこ
とができる。また事故発生時に限って画像を記録するこ
とができるため、事故がいつ発生したのか容易に確認す
ることができる。
【0017】請求項5の発明では、請求項4の発明の効
果に加え、前記変化値を、前記カメラが出力する信号の
変化を自動利得制御するオートゲインコントロール回路
のゲインの変化値としたため、カメラのレンズ部が手な
どにより覆われるなどの悪戯行為を、より正確に認識す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を適
用した自動販売機の一部省略斜視図である。この図1の
ように、自動販売機1のドア2上部に位置する展示室3
内には、複数の商品サンプル5が陳列され、該複数の商
品サンプル5の1つにカメラを内蔵したケース7が設置
されている。従って、自動販売機1の商品サンプル5上
部にカメラを内蔵したケース7が設置された構成となっ
ている。
【0019】前記ケース7に内蔵されたカメラは、画像
記録ユニット13にケーブル15によって接続されてい
る。ケーブル15は、例えば図1,図2のように商品サ
ンプル5の背後において垂直に引き下ろされ、その下端
がスイッチパネル9の裏側を利用して引き回され、画像
記録ユニット13に至っている。スイッチパネル9の裏
側は、スイッチのハーネス等が隠され、この場所を利用
してケーブル15を引き回すことによって自動販売機1
の利用者からケーブル15が見えないように配索するこ
とができる。前記画像記録ユニット13は、自動販売機
1内の所定箇所に取り付けられている。
【0020】なお、カメラを内蔵したケース7は、例え
ば「おすすめ品」と表示した前面を有するもので、商品
サンプル5周辺に違和感無く設置することができる。本
実施形態の図1では自動販売機1の正面から見て左から
3番目の商品サンプル5上部に取り付けられているが、
その取付位置はユーザが自由に選択できるものである。
例えば、地域によってはドア2をこじ開ける犯罪が多発
し、また他の地域ではコイン投入口等を悪戯する犯罪が
多発するなどの犯罪形態に応じて、犯人の顔等を最も大
きく撮影することのできる箇所の商品サンプル5上部に
ケース7を設置することができる。
【0021】図3は前記商品サンプル5とカメラを内蔵
したケース7との関係を示す拡大斜視図である。この図
3のように、商品サンプル5の上部にカメラを内蔵した
ケース7を設置する。前記ケース7内には、固体撮像素
子を用いたカメラとして、例えばCCDカメラが内蔵さ
れており、その前面にハーフミラーで構成した化粧板1
7が取り付けられている。化粧板17には、矢印19な
どの装飾が施されている。従って、自動販売機1の利用
者は、ケース7を見てもカメラが内蔵されているとは気
づきにくいものとなっている。
【0022】前記ケース7を商品サンプル5に取り付け
る構造は、例えば図4,図5のようになっている。商品
サンプル5は、例えば缶コーヒーなどの缶で構成されて
おり、その上面に係合孔21が設けられている。また前
記ケース7の下面には、図5のように、係合爪23が突
設されている。従って、商品サンプル5上にケース7を
配置し、係合爪23を係合孔21に押し込めて係合させ
ることにより、カメラを内蔵したケース7を商品サンプ
ル5上部に設置することができる。従って、ケース7の
設置を極めて容易に行うことができる。このような取付
構造とすることにより、犯罪形態に応じて、犯人の顔等
を最も大きく撮影することのできる箇所の商品サンプル
5を選択してカメラを内蔵したケース7を容易に設置す
ることができる。
【0023】なお、商品サンプル5にケース7を設置す
る構造は特に限定されるものではなく、例えば図6のよ
うな構造にすることもできる。この図6では、ケース7
の底部に係合部25を設けたものである。係合部25
は、弾性を有した線材等で商品サンプル5の上部周囲を
包囲するように係合する形状に形成されている。従っ
て、ケース7を商品サンプル5上部に乗せ、係合部25
を若干開いて商品サンプル5の上部周囲に抱き込ませる
ように取り付けることによって、ケース7を商品サンプ
ル5上部に容易に設置することができる。この場合は、
商品サンプル5には特に加工を施す必要が無く、設置個
所の選択をより容易に行わせることができる。なお、商
品サンプル5に対するケース7の設置位置は、上部に限
らず、スペースさえあれば、側方、前方など任意の位置
を選択することができる。
【0024】このようにして、商品サンプル5又はその
周辺にカメラを内蔵したケース7を設置することによ
り、周辺環境の美観を損ねることがない。また自動販売
機1の利用者は、ケース7の前面の矢印19などを見る
ことによって、ケース7そのものが商品サンプル5を指
し示すものなどと感じ、カメラの存在に気づくことはな
く、不快感を防止することができる。
【0025】また自動販売機1に対して、何らかの犯罪
を行おうとしている者に対しては、ケース7内に内蔵し
たカメラがハーフミラー17を通して撮像することによ
り、犯罪者の顔等を大きく撮影することができ、犯罪解
決に大きく貢献することができる。この場合、夜間であ
れば、展示室3の商品サンプル5は照明灯で明るく照明
されているので、この照明を利用して犯罪者の顔を確実
に撮像することができる。
【0026】次に、本発明の実施形態では、カメラによ
る画像データは犯罪発生時のみ記録するようにしてお
り、その構成を次に説明する。図7は、前記ケース7に
内蔵したカメラ27と、画像記録ユニット13との関係
のブロック図を示している。本実施形態においては、前
記ケース7内に内蔵したカメラ27の他に、自動販売機
1のドア2の内側あるいは自動販売機1の近くの電柱、
家の軒先などに設置するカメラ29とを備えている。カ
メラは、前記ケース7に内蔵されたものを少なくとも1
台備えればよいもので、3台以上設ける構成にすること
もできる。この場合、複数の商品サンプル5の上部に複
数のケース7を設置する構成にすることもできる。
【0027】前記カメラ27,29は、撮像レンズ3
1、固体撮像素子としてのCCDデバイス33、カメラ
信号処理部35、CPU37をそれぞれ備えている。
【0028】前記CCDデバイス33は、その他の固体
撮像素子、例えばMOS型撮像デバイスなどを用いるこ
ともできる。前記カメラ信号処理部35は、前記CCD
撮像デバイス33の出力信号を処理して画像記録ユニッ
ト13へ出力するものである。前記CPU37は、後述
するように、カメラ信号処理部35からオートゲインコ
ントロール回路のゲインを取り込み、画像記録ユニット
13へトリガー信号を出力する。
【0029】前記画像記録ユニット13は、CPU3
9、ビデオスイッチ41、ビデオデコーダ43、フィー
ルドメモリ45、フラッシュメモリ47、メモリカード
インタフェース49、ビデオエンコーダ51、パソコン
等のインタフェース53、衝撃センサからの信号を増幅
する増幅器55、ドアスイッチからの信号を干渉する入
力バッファ57、電源部を構成する二次電池59、充電
回路61、低電圧回路63がそれぞれ設けられている。
【0030】前記CPU39は、フラッシュROM40
を備え、前記CPU37からトリガー信号を受けてフィ
ールドメモリ45からフラッシュメモリ47に画像を転
送する。フラッシュROM40は、システムの一連の処
理ソフトが記憶され、フラッシュであるためソフトに変
更が生じても書き換えることができる。
【0031】前記ビデオスイッチ41は、前記2台のカ
メラ27,29を適宜切り替えて信号を入力するもの
で、例えばカメラ27側をメインに使用して8枚の画像
信号を入力したらカメラ29からの画像信号を1枚入力
するようにしている。但し、カメラ27,29からの信
号を1秒毎に切り替えて入力するなどの切替構成にする
こともできる。
【0032】前記フィールドメモリ45は、ビデオスイ
ッチ41の切り替えによって入力された画像データを、
ビデオデコーダ43を介して入力し、順次更新しながら
所定枚数記憶していくものである。
【0033】前記フラッシュメモリ47は、前記CPU
37からのトリガー信号を画像記録ユニット13のCP
U39が受けたときにフィールドメモリ45から転送さ
れた画像データを記憶するものである。即ちフラッシュ
メモリ47は、入力した変化値が基準の変化値を上回っ
たとき、カメラによる画像信号を記録する記録手段を構
成している。
【0034】前記メモリカードインタフェース49は、
フラッシュメモリカードを接続するもので、フラッシュ
メモリカードには前記フラッシュメモリ47と同一の画
像データを記録させることができる。フラッシュメモリ
カードは持ち運べるため、データを取り出する場合など
に利用する。フラッシュメモリ47にするか、フラッシ
ュメモリカードにするかは、設定により選択することが
できる。
【0035】前記フラッシュメモリ47に記憶された画
像データは、ビデオエンコーダ51を介しビデオ出力
し、またインタフェース53を介しパソコン等へ出力す
ることができる。またインタフェース53に代えてモデ
ムを接続し、電話回線を介しインターネットで画像デー
タを取り込むことも可能である。
【0036】図8は、前記カメラ27又は29の具体的
なブロック図を示したものである。前記カメラ信号処理
部35は、(CDS回路、AGC回路、A/D変換回
路)65、DSP回路67、Y/CMix回路69を備
えている。またCCD撮像デバイス33には、HD/V
D回路71の信号が入力されるようになっている。
【0037】前記CDS回路65は、相関二重サンプリ
ング回路であり、ノイズを除去してAGC回路65に出
力する。AGC回路65はオートゲインコントロール回
路であり、CCD撮像デバイス33が様々な環境を撮像
した場合でも一定の信号レベルを保持するように自動利
得制御(オートゲインコントロール)を実行するもので
ある。例えば、CCD撮像デバイス33が、低照度の環
境を撮像した場合、その信号が減衰するため自動利得制
御(オートゲインコントロール)により信号増幅が実行
される。
【0038】前記AGC回路65のゲインは、その増幅
率であり、垂直同期信号ごとの間隔時間において、10
dB以上大きくなる変化が自然環境で発生する可能性は
低い。そこでこのようなゲインの変化があった場合、レ
ンズ31部が覆われるなどのいたずら行為が行われたと
判断するようにしている。かかる判断は、CPU37で
行い、CPU37は、カメラが出力する信号の変化に対
応した変化値としてゲインの変化値を入力し、予め記録
した基準の変化値と比較する比較手段を構成している。
従って、AGC回路65のゲインの変化値は、本実施形
態において、カメラ27,29が出力する信号の変化に
対応した変化値を構成し、また比較対象である基準の変
化値を10dBとしている。
【0039】前記A/D変換回路65は、アナログ・デ
ィジタルコンバータであり、アナログ信号をディジタル
信号に変換してDSP回路67へ出力するものである。
DSP回路67は、ディジタルシグナルプロセッサであ
り、回路65から出力されたディジタル信号を処理し
て、輝度信号Yと色信号Cとを出力する。Y/CMix
回路69は、輝度信号Yと色信号Cとを合成して出力す
る。HD/VD回路71は、同期信号をCCD撮像デバ
イス33に出力するもので、HDは水平同期信号、VD
は垂直同期信号である。
【0040】図9は画像データ記録のフローチャートを
示している。この図9のように、まずステップS1にお
いて「CCDカメラによる撮像」が実行される。すなわ
ち、レンズ31を介しCCD撮像デバイス33によって
自動販売機1の利用者の顔等が大きく撮像されることに
なる。
【0041】ステップS2においては、「画像データを
フィールドメモリに記憶」の処理が実行される。すなわ
ち図7、図8のようにCCD撮像デバイス33からの出
力信号が回路65によってCDS回路、AGC回路、A
/D変換回路を介し、DSP回路67へ出力され、Y/
CMix回路69によって信号が合成され、画像記録ユ
ニット13のビデオスイッチ41に入力されることにな
る。ビデオスイッチ41では、カメラ27とカメラ29
の信号を切り替えてビデオデコーダ43へ出力すること
になる。本実施形態においては、ケース7に内蔵したカ
メラ27の画像をメインとして取り込むため、カメラ2
7の画像データをビデオデコーダ43に8枚分送り込ん
だあと、カメラ29の画像データを1枚送り込むという
タイミングで切り替えている。ビデオデコーダ43から
はフィールドメモリ45へ出力され、画像データが順次
記憶されることになる。このフィールドメモリ45での
記憶は、後述するように順次更新されるようになってい
る。
【0042】図9のステップS3においては、「AGC
ゲイン検出=A」の処理が実行される。ここでは、前記
回路65のAGC回路のゲインの値をDSP回路67を
介してCPU37に取り込むことによって行っている。
【0043】ステップS4は比較手段として機能し、
「1秒前のAGCゲイン値(B)と比較A−B>10d
B」の処理が実行される。カメラ27,29では、映像
信号の垂直同期信号(V SYNK)毎に前後のAGC
回路のゲインの値を比較する処理を行っている。その値
の変化が、10dB以上大きくなった場合、カメラ27
(29)のレンズ31が覆われるなどのいたずら行為が
行われたと判断し、変化が10dBを下回っていれば正
常な撮像が行われていると判断する。
【0044】カメラ27,29によって撮像が正常に行
われているときには、ステップS5において「AGCゲ
イン値記録B=A」の処理が実行される。ステップS6
においては、「フィールドメモリ記憶ページ更新」の処
理が実行される。この処理は後述する。
【0045】前記ステップS4において、カメラ27,
29のレンズ31部が覆われるなどのいたずらが行われ
たと判断された場合には、ステップS7において「トリ
ガ出力」の処理が実行される。かかる処理によって、カ
メラ27あるいは29のCPU37から画像記録ユニッ
ト13のCPU39へトリガ信号が出力され、CPU3
9からの信号によってステップS8の「フラッシュメモ
リにフィールドメモリデータを転送/記憶更新禁止処
理」が実行される。かかる処理によって、フィールドメ
モリ45に記憶したデータがフラッシュメモリ47に転
送され、そのときの画像データがフラッシュメモリ47
に記憶されることになる。また設定により、メモリカー
ドインタフェース49に接続されたフラッシュメモリカ
ードに画像データを記録させることもできる。
【0046】前記フラッシュメモリ47で記録したデー
タは、ビデオエンコーダ51を介してビデオ出力を行
い、記録した画像データを容易に確認することができ
る。またインターフェース53を介してパソコン等へ出
力し、パソコン上で画像データの処理を行うこともでき
る。フラッシュメモリカードに記憶させた場合は、フラ
ッシュメモリカードを外して、そのデータを所定の場所
へ持ち運び処理することもできる。
【0047】ステップS9では、「設定時間経過したか
否か」の処理が実行される。この設定時間は、例えば1
0秒程度であり、この時間はフィールドメモリ45の記
憶更新禁止処理が実行され、新たな画像の記憶は行われ
ないことになる。
【0048】なお、ここで所定時間(本実施形態では1
0秒)経過するまでフラッシュメモリ47の更新を禁止
するのは、以下の理由による。すなわち、後述のように
フィールドメモリ45には、順次所定(Nページ分)の
画像データが記憶され、トリガ出力によりフィールドメ
モリ45に記録されたNページ分の画像データをフラッ
シュメモリ47に転送するが、フィールドメモリ45か
らフラッシュメモリ47への転送直後に再度トリガ出力
があっても、フィールドメモリ45には次に転送すべき
画像データがまだ記録されていない。従って、何も撮像
されていない画像データ、或いは所定ページ数に達して
いない画像データを転送しても意味がないので、フィー
ルドメモリ45に所定ページ数の画像データが記録され
るまで転送を禁止している。よって、この設定時間はフ
ィールドメモリ45に記録できる画像データのページ
数、及び記録させる間隔に応じ任意に設定できるように
してある。
【0049】ステップS9において、設定時間が経過し
たと判断された場合は、ステップS10において「記憶
更新禁止処理解除」の処理が実行される。これによっ
て、再びフィールドメモリ45での記憶更新が実行され
ることになる。
【0050】このようにして例えばケース7の前面が覆
われるなどして、カメラ27が悪戯されるなどしたとき
に限って、フラッシュメモリ47(あるいはフラッシュ
メモリカード)に画像データを記録することができ、夜
間など長時間の監視を行った場合でも、記録データその
ものの容量は小さく、小型で安価な装置にすることがで
きる。
【0051】なお本実施形態においては、振動センサ、
ドアスイッチからの信号もCPU39に入力されるよう
になっており、自動販売機1が外力を加えられて振動し
たような場合、あるいはドア2がこじ開けられたような
場合にも前記フラッシュメモリ47に画像データを記録
することができる。
【0052】そして前記フィールドメモリ45での記憶
保存は、例えば図10のようになっている。この図10
のように、フィールドメモリ45には順次Nページ分の
画像データが記録されることになる。各ページには、記
憶した日、時と画像データ及びトリガー、振動センサ、
ドアスイッチの各データが記憶され、ステップS1〜S
6の作動毎にフィールドメモリ45のページ番号を更新
し、最終ページ番号になると先頭ページ番号に戻り、記
憶内容を更新するようなエンドレス記憶をCPU39に
よりアドレス制御している。従って、フィールドメモリ
45に記憶として残るのは最も近い過去のNページ分の
みで、それより以前の記憶は更新されるため残ることは
ない。
【0053】なお、上記実施形態では、トリガ出力直後
にフィールドメモリ45のNページ分の画像データ、す
なわちステップS4で「悪戯が行われた」と判断した直
前のNページ分の画像データをフラッシュメモリ47に
転送しているが、トリガ出力後、所定時間経過してから
画像データを転送することにより、「悪戯が行われた」
と判断した前後Nページ分の画像データ(前後をそれぞ
れ何ページにするかの設定は任意)をフラッシュメモリ
47に転送するようにしても良い。
【0054】このように本発明の実施形態においては、
カメラ27を内蔵したケース7を商品サンプル5の上部
に設置することによって、自動販売機1の利用者に不快
感を与えることなく、自動販売機1を悪戯する犯罪者の
顔、姿を大きく確実に撮像することが可能となった。ま
たケース7は商品サンプル5の上部に設置するものであ
るため、既存の自動販売機1にも容易に適用することが
でき、安価に製造することができる。カメラ27を内蔵
したケース7の設置個数、設置箇所も適宜変更すること
ができ、汎用性が著しく向上する。
【0055】また、カメラ自体への悪戯行為を判別し、
その記録に活用することができ、また全ての画像を記憶
する必要がなく、長時間の夜間警戒にも十分に対応しな
がら小型で安価な装置を得ることができる。さらに犯罪
発生時に限って画像を記録することができるため、犯罪
がいつ発生したのか容易に確認することができ、犯罪行
為を的確に捉えることができる。
【0056】なお、上記実施形態では、外部からカメラ
を認識できないと共にカメラによる撮像を可能にする構
成として、ハーフミラーを用いたが、ケースにピンホー
ルを設けたり、スモークフィルタなどの半透明の部材を
前記ハーフミラーに代えて用いることで、外部からカメ
ラを認識できないようにすると共にカメラによる撮像を
可能にすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を適用した自動販売機の一
部省略斜視図である。
【図2】一実施形態に係り、ケーブルの配索状態を示す
拡大斜視図である。
【図3】一実施形態に係り、ケースと商品サンプルとの
関係を示す拡大斜視図である。
【図4】一実施形態に係り、商品サンプルの上面図であ
る。
【図5】一実施形態に係り、ケースの係合爪を示す拡大
図である。
【図6】ケースの係合構造の変形例を示すケースの底面
図である。
【図7】一実施形態に係るブロック図である。
【図8】一実施形態に係り、カメラのブロック図であ
る。
【図9】一実施形態に係るフローチャートである。
【図10】一実施形態に係り、フィールドメモリに記憶
するデータの一例を示す説明図である。
【図11】従来例に係り、(a)は自動販売機のドアを
開いた状態の斜視図、(b)は要部断面図である。
【符号の説明】
1 自動販売機 5 商品サンプル 7 ケース 17 ハーフミラー 21 係合孔 23 係合爪 25 係合部 65 AGC回路(オートゲインコントロール回路)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースにカメラを内蔵し、且つ前記ケー
    スは外部からカメラを認識できないと共にカメラによる
    撮像を可能にする自動販売機用撮像装置であって、 前記カメラを内蔵したケースを、自動販売機の商品サン
    プル又はその周辺に設置したことを特徴とする自動販売
    機用撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動販売機用撮像装置で
    あって、 前記商品サンプルに係合孔を設けると共に、前記ケース
    に係合爪を設け、前記係合孔に前記係合爪を係合させて
    前記カメラを内蔵したケースを前記商品サンプルに設置
    することを特徴とする自動販売機用撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動販売機用撮像装置で
    あって、 前記カメラを内蔵したケースに商品サンプルを包囲する
    ように係合する係合部を設け、該係合部を前記商品サン
    プルに係合させて前記カメラを内蔵したケースを前記商
    品サンプルに設置することを特徴とする自動販売機用撮
    像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動販売機用撮像装置で
    あって、 前記カメラは、固体撮像素子を用いて形成され、 該カメラが出力する信号の変化に対応した変化値を入力
    して予め記憶した基準の変化値と比較する比較手段と、 前記入力した変化値が基準の変化値を上回ったとき前記
    カメラによる画像信号を記録する記録手段とを備えたこ
    とを特徴とする自動販売機用撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自動販売機用撮像装置で
    あって、 前記変化値は、前記カメラが出力する信号の変化を自動
    利得制御するオートゲインコントロール回路のゲインの
    変化値であることを特徴とする自動販売機用撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009252199A (ja) * 2008-04-11 2009-10-29 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 自動販売機

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