JP2001337097A - 自動二輪車用スピード検出装置及び自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車用スピード検出装置及び自動二輪車

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JP2001337097A
JP2001337097A JP2000157507A JP2000157507A JP2001337097A JP 2001337097 A JP2001337097 A JP 2001337097A JP 2000157507 A JP2000157507 A JP 2000157507A JP 2000157507 A JP2000157507 A JP 2000157507A JP 2001337097 A JP2001337097 A JP 2001337097A
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wheel
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cylinder body
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Tadashige Sakamoto
忠重 坂元
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Bosch Corp
Bosch Braking Systems Corp
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Bosch Braking Systems Co Ltd
Bosch Braking Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホイール側の部材にセンシングロータ等の被
検出部を取り付けるための特別の設計が不要で、被検出
部とセンサー部との所定のギャップを組み付け公差の影
響を受けずに均一に設定でき、タイヤ交換などの際に破
損する虞のない自動二輪車用スピード検出装置を提供す
ること。 【解決手段】 アクスルシャフト1が挿通されて該アク
スルシャフトに回動不能に保持される小円筒体2と、小
円筒体の周囲にベアリングを介して回転可能に設けられ
た大円筒体4と、大円筒体の周囲に離間して設けられ、
その基端には小円筒体の基端部と一体に連結される連結
部5を有する筒状のハウジング6と、大円筒体の一端開
口側に設けられ、ホイール8側の部材と係合する係止部
9と、大円筒体の外周面に周方向に配設された被検出部
11と、ハウジングに設けられて、回転する大円筒体の
被検出部からホイールの回転速度に対応する信号を検出
するセンサー部12とを備えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピードメータに
車体速度を表示するために車輪の回転速度を検出する自
動二輪車用スピード検出装置及び該スピード検出装置を
備えた自動二輪車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動二輪車用スピード検出装置
は、自動二輪車のフロントフォークに保持されたアクス
ルシャフトに回動不能にセンサー部が設けられ、同アク
スルシャフトに回動自在に支持されたホイール側の部材
の前記センサー部に対向する位置にセンシングロータが
設けられ、前記ホイールと一体に回動する前記センシン
グロータと前記センサー部との対で車輪の回転速度を検
出し、この回転速度に基づいて車体速度をスピードメー
タに表示させるようになっている(特開平10−185
936号公報、実開平2−128955号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動二輪車用ス
ピード検出装置は、センシングロータをホイール側の部
材に取り付けるために、該ホイール側の部材をその取り
付けが可能となるように設計する必要があり、その設計
に伴う労力及びコストが増大する問題があった。
【0004】また、前記センシングロータと前記センサ
ー部は、検出精度上の理由から両者の対向部のギャップ
が約1mmに設計されている。ところが、前記センシン
グロータはホイール側の部材に取り付けられ、一方前記
センサー部は前記ホイールとは別体の部材に取り付けら
れている。そのため、前記1mmのギャップを組み付け
状態で正確に確保するに当たって、組み付け公差(製造
公差)の影響を受けやすく、前記ギャップをばらつき無
く均一に設定するのは容易では無いという問題があっ
た。
【0005】更に、タイヤのバースト補修やタイヤ交換
などのためにアクスルシャフトからホイールを外す際に
ホイール側の前記センシングロータと、前記センサー部
とが干渉し、両者または一方を破損させる虞があった。
この虞は、自動二輪車は四輪車に比してタイヤ交換頻度
が高いため、特に問題となりやすい。四輪車のタイヤ交
換頻度は約20000Kmに1回、自動二輪車は約60
00Kmに1回と言われている。
【0006】本発明の目的は、ホイール側の部材にセン
シングロータ等の被検出部を取り付けるための特別の設
計が不要で、また被検出部とセンサー部との所定のギャ
ップを組み付け公差の影響を受けずに均一に設定でき、
さらにタイヤ交換などの際に破損する虞のない自動二輪
車用スピード検出装置及び該スピード検出装置を備えた
自動二輪車を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項1に記載の発明に係る自動二輪車用スピ
ード検出装置は、アクスルシャフトが挿通されて該アク
スルシャフトに回動不能に保持される小円筒体と、該小
円筒体の周囲に回転機構を介して回転可能に設けられた
大円筒体と、該大円筒体の周囲に離間して設けられ、そ
の基端には前記小円筒体の基端部と一体に連結される連
結部を有する筒状のハウジングと、前記大円筒体の一端
開口側に設けられ、前記アクスルシャフトに回動自在に
支持されるホイール側の部材と係合する係止部と、前記
大円筒体の外周面に周方向に配設された被検出部と、前
記ハウジングに設けられて、回転する前記大円筒体の前
記被検出部からホイールの回転速度に対応する信号を検
出するセンサー部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】本発明によれば、ホイールの回転速度を検
出するための被検出部はホイール側の部材には取り付け
ず、しかも該ホイール側の部材は前記大円筒体に設けら
れた前記係止部が係合できる構造であれば足りるため、
ホイール側の部材に前記被検出部を取り付けるための特
別の設計が不要となり、その設計に伴う労力及びコスト
の増大を防止できる。
【0009】また、被検出部とセンサー部とは、従来の
ようにホイール側の部材と該ホイール側の部材とは別体
の部材に個別に取り付けるのではなく、当該自動二輪車
用スピード検出装置を一体的に構成する前記大円筒部と
前記ハウジングにそれぞれ設けられているため、従来の
ような組み付け公差(製造公差)の影響を受けず、両者
のギャップをばらつき無くほぼ均一に設定することがで
きる。
【0010】さらに、被検出部及びセンサー部の前記被
検出部と所定のギャップを介して対向する部分は、いず
れもハウジング内に収納され、外部に露呈していないた
め、タイヤ交換などの際に破損する虞がない。アクスル
シャフトから外したホイールの扱いも、それ自身に被検
出部が設けられていないため、特別の配慮をする必要が
なく扱い勝手がよい。
【0011】また、本願請求項2に記載の発明は、請求
項1に記載された自動二輪車用スピード検出装置におい
て、前記小円筒体、前記大円筒体及び前記ハウジング
は、単一体として扱えるユニットとして構成されている
ことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、請求項1の発明と同様の
作用効果が得られることに加えて、当該ユニット構造に
より、取り扱いが一層容易となり、組み付けやタイヤ交
換などの作業効率が向上する。
【0013】また、本願請求項3に記載の発明は、請求
項1または2に記載された自動二輪車用スピード検出装
置において、前記被検出部は、アンチロックブレーキシ
ステム作動用の車輪速度検出用信号を出力する構造であ
り、前記センサー部は、アクティブセンサーであること
を特徴とする。
【0014】本発明によれば、当該スピード検出装置で
検出した車輪速度データをスピードメータに表示させる
車体速度の他に、アンチロックブレーキシステム(以
下、ABSと言う)を作動させるための車輪速度にも利
用することができ、自動二輪車へのABSの搭載がし易
くなる。
【0015】また、本願請求項4に記載の発明は、請求
項3に記載された自動二輪車用スピード検出装置におい
て、前記被検出部は、磁極が交互に変わるマルチポール
マグネットから成ることを特徴とする。このマルチポー
ルマグネットを用いることにより製造が容易になると共
に小型化し易くなる。
【0016】また、本願請求項5に記載の発明は、請求
項1〜4のいずれか1項に記載された自動二輪車用スピ
ード検出装置において、前記回転機構は、ベアリングに
て構成され、該ベアリングのインナーレースにて前記小
円筒体が構成され、該ベアリングのアウターレースにて
前記大円筒体が構成されていることを特徴とするもので
ある。
【0017】本発明によれば、ベアリングのインナーレ
ースとアウターレースにて前記小円筒体と大円筒体が構
成されるので、即ちベアリングの構成部材をそのまま用
いて本発明に係る当該スピード検出装置の主要構成要素
である前記小円筒体と大円筒体を構成させるので、部品
点数を増加せず且つ小型化でき更に製造簡単である。
【0018】また、本願請求項6に記載の発明に係る自
動二輪車は、スピードメータと、該スピードメータに電
気的に接続される請求項1から5のいずれか1項に記載
された自動二輪車用スピード検出装置と、を備えたこと
を特徴とする。
【0019】本発明によれば、ホイール側の部材に前記
被検出部を取り付けるための特別の設計が不要であるた
め、自動二輪車用ホイールの設計に伴う労力及びコスト
の増大を防止できる。また、被検出部とセンサー部と
は、当該自動二輪車用スピード検出装置を一体的に構成
する前記大円筒部と前記ハウジングにそれぞれ設けられ
ているため、従来のような組み付け公差(製造公差)の
影響を受けず、両者のギャップをばらつき無くほぼ均一
に設定することができ、もって自動二輪車毎のばらつき
を低減することができる。
【0020】さらに、被検出部及びセンサー部の前記被
検出部と所定のギャップを介して対向する部分は、いず
れもハウジング内に収納され、外部に露呈していないた
め、タイヤ交換などの際に破損する虞がない。アクスル
シャフトから外したホイールの扱いも、それ自身に被検
出部が設けられていないため、特別の配慮をする必要が
なく扱い勝手がよい。
【0021】また、本願請求項7に記載の発明に係る自
動二輪車は、スピードメータと、アンチロックブレーキ
システムと、前記スピードメータ及びアンチロックブレ
ーキシステムに電気的に接続される請求項3から5のい
ずれか1項に記載された自動二輪車用スピード検出装置
とを備えたことを特徴とする。
【0022】本発明によれば、請求項6の発明と同様の
作用効果が得られる他に、当該スピード検出装置で検出
した車輪速度データをスピードメータに表示させる車体
速度の他に、ABSを作動させるための車輪速度にも利
用しているため、自動二輪車へのABSの搭載に当たっ
て、部品点数が増加しないと共に、従来の機械式のスピ
ードメータギヤボックスと置き換えることで容易に対応
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施の形態に
係る自動二輪車用スピード検出装置の一端側から観た一
部切欠の斜視図、図2は同自動二輪車用スピード検出装
置の他端側から観た斜視図、図3は同自動二輪車用スピ
ード検出装置を自動二輪車に組み付けた状態の要部断面
図である。
【0024】これらの図に示したように、本実施の形態
に係る自動二輪車用スピード検出装置は、フロントフォ
ーク10に保持されたアクスルシャフト1が挿通されて
該アクスルシャフト1に回動不能に保持される小円筒体
2と、該小円筒体2の周囲にベアリング3を介して回転
可能に設けられた大円筒体4と、該大円筒体4の周囲に
離間して設けられ、その基端には前記小円筒体2の基端
部と一体に連結される連結部5を有する筒状のハウジン
グ6とを備えている。大円筒体4と小円筒体2が2個の
ベアリング3により一体化され、ハウジング6と小円筒
体2が連結部5により一体化され、これにより、小円筒
体2、大円筒体4、及びハウジング6は、単一体として
扱えるようにユニット化されている。
【0025】ハウジング6の前記連結部5は、図のよう
に全面壁構造ではなく、スポーク状に構成することも可
能であるが、内部保護および異物進入防止の観点から、
当該全面壁構造が好ましい。
【0026】前記大円筒体4の一端開口側(図1及び図
3の右端側)に、前記アクスルシャフト1に回動自在に
支持されるホイール8(図3)側の部材と係合する係止
部9が突設されている。尚、ホイール8側の部材には前
記係止部9が係合する係合凹部(図示せず)が設けられ
ている。
【0027】前記大円筒体4の外周面のほぼ中央部分に
周方向に被検出部11が配設されている。本実施の形態
に係る被検出部11は、磁極S,Nが交互に変わるマル
チポールマグネットから成る。すなわち、該被検出部1
1は、ABS作動用の車輪速度検出用信号を出力する構
造のもので構成されている。
【0028】前記大円筒体4が回転することにより、前
記被検出部11も一体に回転する。この被検出部11を
有する大円筒体4の回転速度を検出するためのセンサー
部12が図に示したようにハウジング8に貫通固定され
ている。該センサー部12は、ホール素子などを用いた
アクティブセンサーからなり、その検出用先端部が被検
出部11と約1mmのギャップをもって対向する位置に
設けられている。大円筒体4は、当該スピード検出装置
が自動二輪車に組み付けられた状態では、前記係止部9
によって、ホイール8と一体化するため、大円筒部4の
回転速度はホイール8の回転速度すなわち車輪の回転速
度に相当する。そして、センサー部12は、ケーブル1
3により図示しないスピードメータと電気的に接続され
ていると共に、ABS作動用の電子制御部に接続されて
いる。
【0029】次に、上記実施の形態に係るスピード検出
装置の作用を説明する。本実施の形態によれば、ホイー
ル8の回転速度を検出するための被検出部11はホイー
ル8側の部材には取り付けず、しかも該ホイール8側の
部材は大円筒体4に設けられた係止部9が係合できる構
造であれば足りるため、ホイール8側の部材に前記被検
出部11を取り付けるための特別の設計が不要となり、
その設計に伴う労力及びコストの増大を防止できる。
【0030】また、被検出部11とセンサー部12と
は、従来のようにホイール8側の部材と該ホイール8側
の部材とは別体の部材に個別に取り付けるのではなく、
当該自動二輪車用スピード検出装置を一体的に構成する
大円筒部4と前記ハウジング8にそれぞれ設けられてい
るため、従来のような組み付け公差(製造公差)の影響
を受けず、両者のギャップをばらつき無くほぼ均一に設
定することができる。
【0031】さらに、被検出部11及びセンサー部12
の前記被検出部11と所定のギャップを介して対向する
部分は、いずれもハウジング8内に収納され、外部に露
呈していないため、タイヤ交換などの際に破損する虞が
ない。アクスルシャフト1から外したホイール8の扱い
も、それ自身に被検出部11が設けられていないため、
特別の配慮をする必要がなく扱い勝手がよい。
【0032】また、小円筒体2、大円筒体4及びハウジ
ング8を、単一体として扱えるユニットとして構成した
ものは、上記と同様の作用効果が得られることに加え
て、当該ユニット構造により、取り扱いが一層容易とな
り、組み付けやタイヤ交換などの作業効率が向上する。
【0033】また、前記被検出部11がABS作動用の
車輪速度検出用信号を出力する構造であり、前記センサ
ー部12がアクティブセンサーであるものは、当該スピ
ード検出装置で検出した車輪速度データをスピードメー
タに表示させる車体速度の他に、ABSを作動させるた
めの車輪速度にも利用することができ、自動二輪車への
ABSの搭載がし易くなる。また、前記被検出部11
が、磁極が交互に変わるマルチポールマグネットから成
るものは、このマルチポールマグネットを用いることに
より製造が容易になると共に小型化し易くなる。
【0034】また、上記自動二輪車用スピード検出装置
がスピードメータ及び/又はABSと、電気的に接続さ
れているものは、当該スピード検出装置で検出した車輪
速度データをスピードメータに表示させる車体速度の他
に、ABSを作動させるための車輪速度にも利用してい
るため、自動二輪車へのABSの搭載に当たって、部品
点数が増加しないと共に、従来の機械式のスピードメー
タギヤボックスと置き換えることで容易に対応すること
ができる。
【0035】図4は本発明の他の実施の形態を示し、自
動二輪車用スピード検出装置を自動二輪車に組み付けた
状態の要部断面図を示す。本実施の形態では、前記回転
機構は、ベアリング3にて構成されていると共に、該ベ
アリング3のインナーレース(inner lace)22にて
前記小円筒体2が構成され、該ベアリング3のアウター
レース(outer lace)44にて前記大円筒体4が構成
されている。
【0036】本実施の形態によれば、ベアリング3のイ
ンナーレース22とアウターレース44にて前記小円筒
体2と大円筒体4が構成される。従って、ベアリング3
の構成部材をそのまま用いて当該スピード検出装置の主
要構成要素である前記小円筒体2と大円筒体4を構成す
るので、部品点数を増加せず且つ製造も簡単に行える。
【0037】図5は本発明の更に他の実施の形態を示
し、(A)は被検出部およびセンサー部の要部側面図、
(B)はセンサー部の平面図を示す。被検出部11は、
歯状突起14を有する歯車状のセンシングロータであ
る。センサー部12は、その本体内部に少なくとも一対
のホール素子15,16を有し、且つ前記ロータに対向
する面に突起17,18が設けられている。
【0038】更に詳しく説明すると、センサー部12の
本体内部には、ホールIC19と永久磁石20とが設け
られている。そのホールIC19には少なくとも一対の
ホール素子15,16が図示したように離間して設けら
れている。センサー部12はロータ構造の被検出部11
の回転に伴う磁束Φの変化によって一対のホール素子1
5,16から出力される検出信号に基づき、ロータの回
転を検出し、その各ホール素子15,16の検出信号は
加算合成された後に整形され、図示を略す処理回路に送
られる。
【0039】センサー部12の被検出部11に対向する
対向面21には、一対の突起17、18が形成されてい
る。この一対の突起17、18は、極くまれと思われる
が何らかの原因で入り込んだ図示しない磁性片の付着に
より被検出部11とセンサー部12との間のギャップG
間で且つ一対のホール素子15,16の配設箇所に対応
する箇所が同時に磁気シールドされるのを防止する役割
を果たす。
【0040】ここでは、この一対の突起17、18は、
一対のホール素子15,16の配設箇所に対応する(一
致する)配設箇所に形成されている。すなわち、各突起
17、18は、一対のホール素子15,16を結ぶ線分
方向H1と交差する方向の線上ではなく、平行な線上に
互いに離間して配設されている。また更に、各突起1
7、18は円錐形状とされている。この各突起17、1
8は、その高さHが被検出部11とセンサー部12との
間のギャップGの最小長さにほぼ等しいことが望まし
い。
【0041】次に作用を説明する。この実施の形態によ
れば、センサー部12のロータに対向する対向面21に
磁性片が付着するのを当該突起17、18によって極力
防止でき、しかも、磁性片がたとえ対向面21に付着し
たとしても不安定な状態で対向面21に付着することに
なるので、その脱落が容易である。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、ホイールの回転速度を
検出するための被検出部はホイール側の部材には取り付
けず、しかも該ホイール側の部材は前記大円筒体に設け
られた前記係止部が係合できる構造であれば足りるた
め、ホイール側の部材に前記被検出部を取り付けるため
の特別の設計が不要となり、その設計に伴う労力及びコ
ストの増大を防止できる。
【0043】また、被検出部とセンサー部とは、従来の
ようにホイール側の部材と該ホイール側の部材とは別体
の部材に個別に取り付けるのではなく、当該自動二輪車
用スピード検出装置を一体的に構成する前記大円筒部と
前記ハウジングにそれぞれ設けられているため、従来の
ような組み付け公差(製造公差)の影響を受けず、両者
のギャップをばらつき無くほぼ均一に設定することがで
きる。
【0044】さらに、被検出部及びセンサー部の前記被
検出部と所定のギャップを介して対向する部分は、いず
れもハウジング内に収納され、外部に露呈していないた
め、タイヤ交換などの際に破損する虞がない。アクスル
シャフトから外したホイールの扱いも、それ自身に被検
出部が設けられていないため、特別の配慮をする必要が
なく扱い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る自動二輪車用スピ
ード検出装置の一端側から観た一部切欠の斜視図であ
る。
【図2】同自動二輪車用スピード検出装置の他端側から
観た斜視図である。
【図3】同自動二輪車用スピード検出装置を自動二輪車
に組み付けた状態の要部断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示し、自動二輪車用
スピード検出装置を自動二輪車に組み付けた状態の要部
断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施の形態を示し、(A)は
被検出部およびセンサー部の要部側面図、(B)はセン
サー部の平面図を示す。
【符号の説明】
1 アクスルシャフト 2 小円筒体 3 ベアリング 4 大円筒体 5 連結部 6 ハウジング 8 ホイール 9 係止部 10 フロントフォーク 11 被検出部 12 センサー部 22 インナーレース 44 アウターレース

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクスルシャフトが挿通されて該アクス
    ルシャフトに回動不能に保持される小円筒体と、 該小円筒体の周囲に回転機構を介して回転可能に設けら
    れた大円筒体と、 該大円筒体の周囲に離間して設けられ、その基端には前
    記小円筒体の基端部と一体に連結される連結部を有する
    筒状のハウジングと、 前記大円筒体の一端開口側に設けられ、前記アクスルシ
    ャフトに回動自在に支持されるホイール側の部材と係合
    する係止部と、 前記大円筒体の外周面に周方向に配設された被検出部
    と、 前記ハウジングに設けられて、回転する前記大円筒体の
    前記被検出部からホイールの回転速度に対応する信号を
    検出するセンサー部と、を備えたことを特徴とする自動
    二輪車用スピード検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記小円筒体、前記
    大円筒体及び前記ハウジングは、単一体として扱えるユ
    ニットとして構成されていることを特徴とする自動二輪
    車用スピード検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記被検出
    部は、アンチロックブレーキシステム作動用の車輪速度
    検出用信号を出力する構造であり、前記センサー部は、
    アクティブセンサーであることを特徴とする自動二輪車
    用スピード検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記被検出部は、磁
    極が交互に変わるマルチポールマグネットから成ること
    を特徴とする自動二輪車用スピード検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記回転機構は、ベアリングにて構成され、該ベアリン
    グのインナーレースにて前記小円筒体が構成され、該ベ
    アリングのアウターレースにて前記大円筒体が構成され
    ていることを特徴とする自動二輪車用スピード検出装
    置。
  6. 【請求項6】 スピードメータと、該スピードメータに
    電気的に接続される請求項1から5のいずれか1項に記
    載された自動二輪車用スピード検出装置と、を備えたこ
    とを特徴とする自動二輪車。
  7. 【請求項7】 スピードメータと、アンチロックブレー
    キシステムと、前記スピードメータ及びアンチロックブ
    レーキシステムに電気的に接続される請求項3から5の
    いずれか1項に記載された自動二輪車用スピード検出装
    置と、を備えたことを特徴とする自動二輪車。
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