JP2001336903A - 無段変速機用ベルトのエレメントの測定方法及びその装置 - Google Patents

無段変速機用ベルトのエレメントの測定方法及びその装置

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JP2001336903A JP2000159493A JP2000159493A JP2001336903A JP 2001336903 A JP2001336903 A JP 2001336903A JP 2000159493 A JP2000159493 A JP 2000159493A JP 2000159493 A JP2000159493 A JP 2000159493A JP 2001336903 A JP2001336903 A JP 2001336903A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】積層エレメントの長さを正確且つ迅速に測定す
ることができ、無端リングの周長に一致する積層エレメ
ントを容易に形成して高精度な無段変速機用ベルトの組
立てを行なうことができる無段変速機用ベルトのエレメ
ントの測定方法及びその装置を提供する。 【解決手段】環状ガイド溝29に沿って積層エレメント
2を載置するセット工程を行なう。次いで、積層エレメ
ント2の先端を基準位置として停止させた状態で、積層
エレメント2の後端を押圧する押圧工程を行なう。続い
て、各エレメント6同士が密着されたとき、押圧工程に
おいて移動された積層エレメント2の後端の基準位置か
らの回転角度を検出し、その角度に基づいて積層エレメ
ント2の長さaを測定する測定工程を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無段変速機用ベル
トのエレメントの測定方法及びその装置に関し、詳しく
は、複数のエレメントを環状に積層して無端リングによ
って結束するに先だって積層エレメントの長さを測定す
る測定方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無段変速機用ベルトは、複数のエレメン
トが環状に積層され、各エレメントが相互に外れないよ
うに無端リングに組み付け結束されて構成されている。
この種の無段変速機用ベルトを構成するエレメントは、
無段変速機のプーリに接するV面を形成する両端縁を備
えるボデーと、一対の前記無端リングが挿入される一対
の凹部を介して該ボデーに連設されたヘッドとを備えて
いる。
【0003】ところで、夫々のエレメントは、その板厚
にばらつきが生じていることがある。また、複数のエレ
メントのなかに、歪みや曲りが生じているものが混在す
ることがある。これらの場合には、所定枚数(例えば4
30枚)のエレメントを環状に積層したとき、積層エレ
メントが所定の周長にならないために、積層エレメント
の凹部に無端リングが挿入できず、或いは、積層エレメ
ントの凹部に無端リングを挿入しても各エレメント間に
隙間が生じて、結束状態を維持できないといった不都合
がある。
【0004】そこで、従来、無段変速機用ベルトを組み
立てるに先だって、作業者がマイクロメータ等を用いて
手作業で該エレメントの各部の板厚を測定すると共に目
視によって歪みや曲りのあるエレメントを排除し、その
後、測定した各エレメントの板厚から積層エレメントの
長さを確認していた。
【0005】しかし、作業者がマイクロメータ等を用い
ての手作業によるエレメントの板厚測定では、各エレメ
ント一つずつ板厚を測定しなければならず、多大な工数
及び長時間を要するだけでなく、一定の測定精度が得ら
れないおそれがある。しかも、作業者の手作業で得られ
た各エレメントの板厚に基づいて積層するエレメントの
数量を決定しても、各エレメントを環状に積層した場合
には無端リングの周長に正確に一致させることが困難で
あり、無段変速機用ベルトを高精度に組立てることがで
きない不都合がある。
【0006】また、作業者の目視によってエレメントの
歪みや曲りを判定しても、見落とし等が生じた場合に
は、積層エレメントの長さを無端リングの周長に正確に
一致させることが困難となり、無段変速機用ベルトを高
精度に組立てることができない不都合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消し
て、本発明は、積層エレメントの長さを正確且つ迅速に
測定することができ、無端リングの周長に一致する積層
エレメントを容易に形成して高精度な無段変速機用ベル
トの組立てを行なうことができる無段変速機用ベルトの
エレメントの測定方法及びその装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、環状に複数積層されたときに内周側に
位置するボデーと、環状に積層された状態を維持するた
めに一対の無端リングを装着する一対の凹部を介して該
ボデーに連設され、環状に複数積層されたときに外周側
に位置されるヘッドとを備える無段変速機用ベルトのエ
レメントの測定方法及び装置を提供するものである。
【0009】本発明の方法は、先ず、所定周長に形成さ
れた環状ガイド溝に沿って、前記ボデーを内周側に位置
させて円弧状に且つ各別に摺動自在に所定枚数のエレメ
ントを載置して積層エレメントを形成するセット工程を
行なう。次いで、該積層エレメントの先端を基準位置と
して停止させた状態で、該積層エレメントの後端を押圧
して各エレメント同士を密着させる押圧工程を行なう。
続いて、各エレメント同士が密着されたとき、前記環状
ガイド溝の中心を軸として前記押圧方向に移動した積層
エレメントの後端の前記基準位置からの回転角度を検出
し、該検出角度に基づいて各エレメント同士が密着状態
の積層エレメントの長さを測定する測定工程を行なう。
【0010】本発明の方法によれば、前記セット工程に
より前記環状ガイド溝に沿って所定枚数のエレメントを
載置して積層エレメントを形成し、更に、前記押圧工程
により該積層エレメントの先端が停止された状態でその
後端を押圧する。これにより、積層エレメントの各エレ
メントが密着して、該積層エレメントを前記無端リング
による結束状態に近い形状とすることができる。
【0011】そして、各エレメントが密着されると、積
層エレメントの後端の移動が停止する。このとき、前記
測定工程においては、先ず、積層エレメントの先端を基
準位置とし、環状ガイド溝の中心を軸として、該基準位
置に対する積層エレメントの後端の移動した角度を検出
する。次いで、このときの検出角度に基づいて積層エレ
メントの長さを測定する。これにより、積層エレメント
の長さを正確に知ることができ、積層エレメントの前記
無端リングに対する長さの長短が確認できる。そして、
積層エレメントの長さが確認できれば、例えば、該無端
リングに組付ける際のエレメントの積層枚数を、該無端
リングの周長に一致するように増減させる作業が極めて
容易に行なえるので、高精度な無段変速機用ベルトの組
立てを円滑に行なうことができる。
【0012】また、本発明の前記押圧工程においては、
前記積層エレメントの後端に第1の所定荷重を付与する
第1の押圧工程と、該第1の所定荷重より大きい第2の
所定荷重を付与する第2の押圧工程とを行い、前記測定
工程に先だって、前記第1の押圧工程と第2の押圧工程
とにおける前記回転角度の角度差に基づいて積層エレメ
ントの不良を検出する不良検出工程を行うことが好まし
い。
【0013】先ず、前記第1の押圧工程により積層エレ
メントに第1の所定荷重を付与し、このときの前記回転
角度を検出する。次いで、前記第2の押圧工程により積
層エレメントに第2の所定荷重を付与し、このときの前
記回転角度を検出する。第2の所定荷重は第1の所定荷
重よりも大であるので、積層エレメントのなかに歪みや
曲りを有する不良エレメントが混在している場合には、
該不良エレメントの歪みや曲りが第1の所定荷重が付与
されたときよりも第2の所定荷重が付与されたときの方
が大きく矯正される。従って、不良エレメントが混在し
ている場合には、第1の押圧工程と第2の押圧工程とで
は前記回転角度に比較的大きな角度差が生じる。
【0014】そして、前記不良検出工程によって、積層
エレメントの不良を確実に検出することができるので、
不良エレメントが混在している積層エレメントを前記無
端リングへの組付けに先だって排除することができる。
【0015】また、本発明の装置は、基台に固定された
環状のベースが設けられ、該ベースの全周には、所定枚
数のエレメントをそのボデー側を内周側に位置させて円
弧状に且つ各別に摺動自在に載置して積層エレメントを
形成する所定周長の環状ガイド溝が設けられている。ま
た、前記積層エレメントの先端に当接するストッパー
が、該環状ガイド溝の一部を横断して前記ベースに固設
されている。更に、前記環状ガイド溝と同一軸線上に設
けられた回転軸により、該環状ガイド溝に沿って回転し
つつ前記積層エレメントの後端を押圧する押圧部材が回
転自在に設けられている。
【0016】そして、前記押圧部材を回転軸を介して前
記環状ガイド溝に沿って回転させ、前記ストッパーと該
押圧部材との間において、前記積層エレメントの各エレ
メント同士を密着させるべく所定荷重を付与する回転駆
動手段と、該回転駆動手段によって回転された前記押圧
部材が各エレメントの密着により停止したとき、該スト
ッパーに当接された積層エレメントの先端を基準として
前記押圧部材の回転角度を検出する回転角度検出手段
と、該回転角度検出手段によって得られた回転角度に基
づいて各エレメント同士が密着状態の積層エレメントの
長さを測定する測定手段とが設けられている。
【0017】本発明の装置は、環状のベースの設けられ
た環状ガイド溝に所定枚数のエレメントを載置すること
により、前記無段変速機用ベルトを形成したときに近似
した形状の積層エレメントを形成することができる。
【0018】そして、環状ガイド溝上の積層エレメント
は、その先端が前記ストッパーに当接され、その後端が
前記押圧部材によって押圧される。これにより、前記押
圧部材の回転に伴って環状ガイド溝に沿って各エレメン
トが互いに密着する方向に摺動する。
【0019】そして、このように、該積層エレメントを
前記無端リングによる結束状態に近い形状に維持して、
前記回転角度検出手段により前記押圧部材の回転角度を
検出するので、高精度な検出角度を得ることができ、前
記測定手段による積層エレメントの長さを高精度に測定
することができる。
【0020】また、本発明の装置において、前記環状ガ
イド溝は、前記エレメントの凹部に挿入される凸条を全
周に備える。
【0021】環状ガイド溝に積層エレメントが載置され
たとき、各エレメントは、その凹部に前記凸条が挿入さ
れる。これにより、前記押圧部材によって、環状ガイド
溝に沿って各エレメントが摺動される際に、各エレメン
トの径方向への飛び出しが確実に防止され、精度の高い
積層状態で積層エレメントの長さを測定することができ
る。
【0022】また、本発明の装置においては、前記環状
ガイド溝に載置された前記積層エレメントに対応する他
の環状ガイド溝を備えることにより該積層エレメントを
摺動自在に押える押え部材が、前記ベースに対向して昇
降自在に設けられていることが好ましい。
【0023】これにより、前記押圧部材により押圧移動
される積層エレメントは環状ガイド溝と他の環状ガイド
溝との間に収納されるので、積層エレメントの浮き上が
りやはみ出し等が防止され、高精度に積層された状態で
積層エレメントの長さの測定を行うことができる。
【0024】また、本発明の装置において、回転駆動手
段は、前記押圧部材を介して積層エレメントに第1の所
定荷重を付与し、次いで、第1の所定荷重より大きい第
2の所定荷重を該積層エレメントに付与するように制御
する荷重制御手段を備え、前記第1の所定荷重における
押圧部材の回転角度と、前記第2の所定角度における押
圧部材の回転角度との角度差に基づいて積層エレメント
の不良を検出する不良検出手段を備えることが好まし
い。
【0025】前記荷重制御手段の制御によって、前記回
転駆動手段は第1の所定荷重と、第1の所定荷重より大
きい第2の所定荷重とを順次積層エレメントに付与する
ことができる。そして、前記不良検出手段によって、第
1及び第2の所定荷重における押圧部材の角度差に基づ
いて、不良エレメントの検出を行うので、積層エレメン
トのなかに不良エレメントが混在していることを正確に
判断できる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づ
いて説明する。図1は本実施装置の構成を示す説明的縦
断面図、図2は図1の装置において一部を取り除いて示
す説明的平面図、図3は図1の一部を拡大して示す説明
図、図4は本実施装置の作動を模式的に示す説明図、図
5は無段変速機用ベルトの一部を示す説明図、図6はエ
レメントの形状を示す説明図である。
【0027】図1に示す本実施形態の測定装置1は、図
2に示すように、略環状に積層された状態の積層エレメ
ント2の長さを測定するものである。該積層エレメント
2は、図5に一部を示すように、金属製の複数の板状リ
ングを積層してなる無端リング3,4によって一体に結
束されて無段変速機用ベルト5を形成する。該積層エレ
メント2を構成する単体のエレメント6は、図6に示す
ように、金属製板材を打抜いて形成され、ボデー7と、
該ボデー7にネック8を介して連設されたヘッド9とを
備えている。ネック8の両側には、ボデー7とヘッド9
との間隙により一対の凹部10,11が形成されてお
り、各凹部10,11には前記無端リング3,4(図5
参照)が挿入される。ボデー7の両端縁12,13は、
図示しない無段変速機のプーリに接するV面を形成す
る。ヘッド9は略三角形状に形成されており、頂部14
を介してその両側に一対の傾斜端縁15,16が形成さ
れている。また、ヘッド9の中央部には一方に突出する
ディンプル17と該ディンプル17に対応する凹状のホ
ール18が形成されている。
【0028】次に、本実施形態の測定装置1の構成を説
明する。該装置1は、図1に示すように、水平のテーブ
ル20を備える基台21と、該テーブル20上に起立固
定された円柱状のベース22とを備えている。該ベース
22の軸心には、貫通孔23が形成されており、該貫通
孔23には回転軸24がベアリング25を介して回転自
在に挿設されている。該回転軸24は、前記テーブル2
0を貫通して該テーブル20の下方に設けられたモータ
26の駆動軸27に連結されている。また、回転軸24
には、該テーブル20に支持されたロータリーエンコー
ダ28が装着されている。該ロータリーエンコーダ28
は、回転軸24の回転に応じた回数のパルスを出力す
る。
【0029】また、図1及び図2に示すように、前記ベ
ース22の上端部には、エレメント6を載置する第1環
状ガイド溝29が設けられている。該第1環状ガイド溝
29は、図1及び図3に示すように、ベース22の外周
に固定された第1環状ブロック30と、該第1環状ブロ
ック30の内側に密着してベース22に装着された第2
環状ブロック31と、前記回転軸24の上端に連結支持
されて該回転軸24と一体に回転する第3環状ブロック
32とによって形成されている。
【0030】更に詳しく説明すれば、図3に示すよう
に、該第1環状ガイド溝29には、前記エレメント6が
そのボデー7を内周側に位置させた起立姿勢で載置され
る。前記第1環状ブロック30は、エレメント6のヘッ
ド9の下側に位置する傾斜端縁15に当接する第1傾斜
面33と、該エレメント6の下側に位置する凹部10に
挿入される第1凸条34とを全周に備えている。第1傾
斜面33と第1凸条34とによってエレメント6がヘッ
ド9の外側と凹部10内から規制されて倒れ等が防止さ
れ、起立状態を維持することができる。
【0031】また、図1及び図2に示すように、前記第
3環状ブロック32には、第1環状ガイド溝29に突出
する押圧ピン35が設けられている。該押圧ピン35
は、第3環状ブロック32に進退自在に設けられ、バネ
36によって突出方向に付勢されている。該押圧ピン3
5は、図2に示すように、積層エレメント2の後端に当
接し、前記回転軸24の回転により積層エレメント2の
後端を押圧する。更に、図2に示すように、前記ベース
22の外壁には、積層エレメント2の先端に当接するス
トッパー37が固定されている。
【0032】また、図1に示すように、前記ベース22
の上端には、図示しない昇降手段によって昇降される円
盤状の押え部材38が冠着される。該押え部材38は、
前記第1環状ガイド溝29に対向する位置に第2環状ガ
イド溝39が形成されている。該第2環状ガイド溝39
は、図3に示すように、エレメント6のヘッド9の上側
に位置する傾斜端縁16に当接する第2傾斜面40と、
該エレメント6の上側に位置する凹部11に挿入される
第2凸条41とを全周に備えている。該押え部材38が
ベース22上に冠着されたとき、エレメント6は上下方
向への移動が規制されるので、前記押圧ピン35によっ
て積層エレメント2を押圧したとき、各エレメント6の
飛び出し等が防止される。
【0033】更に、前記ロータリーエンコーダ28に
は、該ロータリーエンコーダ28から出力されたパルス
回数から回転軸24を介して前記押圧ピン35の回転角
度を検出した後、その回転角度に基づいて積層エレメン
トの長さを測定する図示しない測定手段が接続されてい
る。なお、本実施形態においては、該測定手段として図
示しないコンピュータを採用した。
【0034】次に、本実施形態の測定装置1による積層
エレメント2の長さの測定を説明する。先ず、図1に仮
想線示するように前記押え部材38を上昇させて、図2
に示すように、第1環状ガイド溝29を露出させてお
き、該第1環状ガイド溝29に沿って所定枚数のエレメ
ント6を載置するセット工程を行なう。該エレメント6
は、例えば、無段変速機用ベルト5を構成するために前
記無端リング3,4の周長に一致する枚数が、通常43
0枚である場合、30枚を除く400枚を積層して第1
環状ガイド溝29に載置する。このとき、前記押圧ピン
35は前記ストッパー37の近傍の所定位置に位置させ
ておく。
【0035】次いで、図示しない昇降手段によって、図
1に示すように、前記押え部材38を積層エレメント2
に冠着する。これにより、積層エレメント2は第1環状
ガイド溝29と第2環状ガイド溝39とによって形成さ
れる空間に起立状態を維持して且つ周方向に摺動自在に
保持される。
【0036】続いて、前記モータ26による回転軸24
の回転によって、図4(a)に示すように、押圧ピン3
5を積層エレメント2の後端に圧接してストッパー37
によって停止された該積層エレメント2の先端に向かっ
て押圧する。
【0037】そして、図4(b)に示すように、押圧ピ
ン35の押圧により積層エレメント2の各エレメント6
同士が密着し、該押圧ピン35が停止する。このとき、
押圧ピン35が回転軸24の回転によって移動した角度
は、ロータリーエンコーダ28によってパルスの回数に
よって検出される。このとき検出された角度に基づい
て、前記測定手段は、積層エレメント2の先端を基準と
する積層エレメント2の後端の角度θから図2に示した
積層エレメント2(400枚のエレメント6)の長さa
を測定する。
【0038】このように、積層エレメント2の長さaを
迅速且つ正確に測定することができるので、積層エレメ
ント2を前記無端リング3,4の周長に容易に一致させ
ることができる。即ち、積層エレメント2を組付ける無
端リング3,4の周長から、図2示の積層エレメント2
の先端と後端との間の間隔寸法に対応する長さbを求
め、その長さに対応するように30枚のエレメント6を
組み合わせて、積層エレメント2に挿入する。このよう
に、無端リング3,4の周長に不一致の積層エレメント
であっても、その全てのエレメント6を組換えることな
く、30枚のエレメント6の組換え作業だけで容易に無
端リング3,4の周長に一致させることができる。
【0039】なお、本実施形態の装置1によれば、更
に、図示しないが、歪みや曲りのある不良エレメントが
混在する積層エレメント2を検出し、該積層エレメント
2を無端リング3,4への組付けに先だって排除するこ
とも可能である。
【0040】即ち、図1及び図2を参照して説明すれ
ば、本実施形態の装置1において、モータ26の回転荷
重を制御する図示しない荷重制御手段を設ける。そし
て、該荷重制御手段の制御により、前記押圧ピン35を
介して第1の所定荷重(例えば10kg)を積層エレメン
ト2に付与し、前記ロータリーエンコーダ28により前
記押圧ピン35の回転角度を検出する。続いて、前記荷
重制御手段の制御により、前記押圧ピン35を介して第
1の所定荷重より大きい第2の所定荷重(例えば40k
g)を積層エレメント2に付与し、前記ロータリーエン
コーダ28により前記押圧ピン35の回転角度を検出す
る。
【0041】積層エレメント2のなかに歪みや曲りを有
する不良エレメントが混在している場合には、第1の所
定荷重が付与されたときの押圧ピン35の回転角度に対
して、第2の所定荷重が付与されたときの押圧ピン35
の回転角度が、不良エレメントの曲り等の矯正に伴って
大となる。そこで、第1の所定荷重が付与されたときと
第2の所定荷重が付与されたときの押圧ピン35の角度
差を求めて、その差が予め設定された角度差よりも大で
あるとき積層エレメントの不良を検出する図示しない不
良検出手段を設けることにより、歪みや曲りのある不良
エレメントが混在する積層エレメント2を容易に検出し
て排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の装置の構成を示す説明的
縦断面図。
【図2】図1の装置において一部を取り除いて示す説明
的平面図。
【図3】図1の一部を拡大して示す説明図。
【図4】本実施形態の装置の作動を模式的に示す説明
図。
【図5】無段変速機用ベルトの一部を示す説明図。
【図6】エレメントの形状を示す説明図。
【符号の説明】
1…測定装置、2…積層エレメント、3,4…無端リン
グ、5…無段変速機用ベルト、6…エレメント、7…ボ
デー、9…ヘッド、10,11…凹部、15,16…傾
斜端縁、21…基台、22…ベース、24…回転軸、2
6…モータ(回転駆動手段)、28…ロータリーエンコ
ーダ(回転角度検出手段)、29…第1環状ガイド溝
(環状ガイド溝)、34…第1凸条(凸条)、35…押
圧ピン(押圧部材)、37…ストッパー、38…押え部
材、39…第2環状ガイド溝(他の環状ガイド溝)。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状に複数積層されたときに内周側に位置
    するボデーと、環状に積層された状態を維持するために
    一対の無端リングを装着する一対の凹部を介して該ボデ
    ーに連設され、環状に複数積層されたときに外周側に位
    置されるヘッドとを備える無段変速機用ベルトのエレメ
    ントの測定方法であって、 所定周長に形成された環状ガイド溝に沿って、前記ボデ
    ーを内周側に位置させて円弧状に且つ各別に摺動自在に
    所定枚数のエレメントを載置して積層エレメントを形成
    するセット工程と、 該積層エレメントの先端を基準位置として停止させた状
    態で、該積層エレメントの後端を押圧して各エレメント
    同士を密着させる押圧工程と、 各エレメント同士が密着されたとき、前記環状ガイド溝
    の中心を軸として前記押圧方向に移動した積層エレメン
    トの後端の前記基準位置からの回転角度を検出し、該検
    出角度に基づいて各エレメント同士が密着状態の積層エ
    レメントの長さを測定する測定工程とを備えることを特
    徴とする無段変速機用ベルトのエレメントの測定方法。
  2. 【請求項2】前記押圧工程は、前記積層エレメントの後
    端に第1の所定荷重を付与する第1の押圧工程と、該第
    1の所定荷重より大きい第2の所定荷重を付与する第2
    の押圧工程とを備え、 前記測定工程に先だって、前記第1の押圧工程と第2の
    押圧工程とのにおける前記回転角度の角度差に基づいて
    積層エレメントの不良を検出する不良検出工程を備える
    ことを特徴とする請求項1記載の無段変速機用ベルトの
    エレメントの測定方法。
  3. 【請求項3】環状に複数積層されたときに内周側に位置
    するボデーと、環状に積層された状態を維持するために
    一対の無端リングを装着する一対の凹部を介して該ボデ
    ーに連設され、環状に複数積層されたときに外周側に位
    置されるヘッドとを備える無段変速機用ベルトのエレメ
    ントの測定装置であって、 基台に固定された環状のベースと、 該ベースの全周に所定周長に形成され、所定枚数のエレ
    メントをそのボデー側を内周側に位置させて円弧状に且
    つ各別に摺動自在に載置して積層エレメントを形成する
    環状ガイド溝と、 該環状ガイド溝の一部を横断して前記ベースに固設さ
    れ、前記積層エレメントの先端に当接するストッパー
    と、 前記環状ガイド溝と同一軸線上に設けられた回転軸に回
    転自在に連設され、該環状ガイド溝に沿って回転しつつ
    前記積層エレメントの後端を押圧する押圧部材と、 前記押圧部材を回転軸を介して前記環状ガイド溝に沿っ
    て回転させ、前記ストッパーと該押圧部材との間におい
    て、前記積層エレメントの各エレメント同士を密着させ
    るべく積層エレメントに所定荷重を付与する回転駆動手
    段と、 該回転駆動手段によって回転された前記押圧部材が各エ
    レメントの密着により停止したとき、該ストッパーに当
    接された積層エレメントの先端を基準として前記押圧部
    材の回転角度を検出する回転角度検出手段と、 該回転角度検出手段によって得られた回転角度に基づい
    て各エレメント同士が密着状態の積層エレメントの長さ
    を測定する測定手段とを備えることを特徴とする無段変
    速機用ベルトのエレメントの測定装置。
  4. 【請求項4】前記環状ガイド溝は、前記エレメントの凹
    部に挿入される凸条を全周に備えることを特徴とする請
    求項3記載の無段変速機用ベルトのエレメントの測定装
    置。
  5. 【請求項5】前記環状ガイド溝に載置された前記積層エ
    レメントに対応する他の環状ガイド溝を備えることによ
    り該積層エレメントを摺動自在に押える押え部材が、前
    記ベースに対向して昇降自在に設けられていることを特
    徴とする請求項3又は4記載の無段変速機用ベルトのエ
    レメントの測定装置。
  6. 【請求項6】回転駆動手段は、前記押圧部材を介して積
    層エレメントに第1の所定荷重を付与し、次いで、第1
    の所定荷重より大きい第2の所定荷重を該積層エレメン
    トに付与するように制御する荷重制御手段を備え、 前記第1の所定荷重における押圧部材の回転角度と、前
    記第2の所定角度における押圧部材の回転角度との角度
    差に基づいて積層エレメントの不良を検出する不良検出
    手段を備えることを特徴とする請求項3乃至5の何れか
    1項記載の無段変速機用ベルトのエレメントの測定装
    置。
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