JP2001335914A - 軸受金及びその製造方法 - Google Patents

軸受金及びその製造方法

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JP2001335914A JP2001080247A JP2001080247A JP2001335914A JP 2001335914 A JP2001335914 A JP 2001335914A JP 2001080247 A JP2001080247 A JP 2001080247A JP 2001080247 A JP2001080247 A JP 2001080247A JP 2001335914 A JP2001335914 A JP 2001335914A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐焼付き性の高いスズ系の合金等の溶射膜を
吹き込み溶射により軸受金の内周面に形成することにあ
っては、スズ系の合金は酸化し易く、また軸受金の両端
から長手方向の内側に入った部分に吹き込み溶射を行う
場合、溶射角度が小さくなり過ぎて溶射条件が悪くな
る。このため吹き込み溶射では、合金中に粉塵などが含
まれて品質が低下し、溶射条件の悪さと相俟って密着性
及び強度の低い、剥離し易い溶射膜となる問題点があっ
た。 【解決手段】 軸を回転可能に支承する軸受金におい
て、軸受金基体の内周面にスズ系合金の溶射膜が内面よ
り内面溶射ガンにより溶射形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸を回転可能に支
承する軸受金及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、研削盤等の静圧軸受においては、
スピンドルを焼き入れ鋼、軸受金を銅合金で製作し、耐
焼付き性を高めている。そして耐焼付き性を一層向上さ
せるために、図12に示すように耐焼付き性の高いスズ
系の合金等の溶射膜70を吹き込み式の溶射ガン71に
より軸受金72の内周面に吹き込み溶射することが試み
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の耐焼
付き性の高いスズ系の合金等の溶射膜を吹き込み式の溶
射により軸受金70の内周面に形成することにあって
は、溶射距離が長すぎるために粉塵を巻き込みスズ系の
合金は膜の清浄性が損なわれ、また軸受金の両端から長
手方向の内側に入った部分に吹き込み溶射を行う場合、
溶射角度αが小さくなり過ぎて溶射条件が悪くなる。こ
のため吹き込み溶射では、合金が酸化して純度が低下
し、溶射条件の悪さと相俟って密着性及び強度の低い、
剥離し易い溶射膜となる問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明の構成上の特徴は、軸を
回転可能に支承する軸受金において、軸受金基体の内周
面にスズ系合金の溶射膜が軸受内面から溶射を行なう溶
射ガンにより溶射形成されていることである。
【0005】請求項2に係る発明の構成上の特徴は、前
記軸受金基体が鉄系の軸受金ベース材の内周面にニッケ
ルアルミ合金の中間層を溶射形成されたものであること
である。
【0006】請求項3に係る発明の構成上の特徴は、前
記溶射膜がロボット操作により制御された溶射ガンによ
り形成されたものであることである。
【0007】請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1乃至請求項3のいずれかに記載された軸受金にお
いて、前記スズ系合金の溶射膜のアンチモンの含有量が
7%以上であることである。
【0008】請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1乃至請求項4のいずれかに記載された軸受金にお
いて、前記軸受金基体の前記軸と対向するランド部の内
周面及び側面に前記溶射膜が溶射形成されていることで
ある。
【0009】請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1乃至請求項5のいずれかに記載された軸受金にお
いて、前記ランド部の角部に前記溶射膜が溶射形成され
た面取り部又は段付き部が形成されていることである。
【0010】請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請
求項1乃至請求項6のいずれかに記載された軸受金にお
いて、前記溶射膜の内周面が切削仕上げ加工されている
ことである。
【0011】請求項8に係る発明の構成上の特徴は、軸
を回転可能に支承する軸受金の製造方法において、不活
性気体又は不活性気体と還元性気体との混合気体中に電
圧をかけて発生するプラズマジェットによりスズ系合金
の溶射膜を軸受金基体の内周面に溶射形成することであ
る。
【0012】請求項9に係る発明の構成上の特徴は、請
求項8に記載された軸受金の製造方法において、前記ス
ズ系合金の溶射膜を前記軸受金基体に溶射形成する前
に、前記軸受金基体の内周面をブラスト処理し、酸洗い
することである。
【0013】請求項10に係る発明の構成上の特徴は、
請求項8又は請求項9に記載された軸受金の製造方法に
おいて、エアーブローしながら前記プラズマジェットに
よりスズ系合金の溶射膜を前記軸受金基体の内周面に溶
射形成することである。
【0014】請求項11に係る発明の構成上の特徴は、
請求項8乃至請求項10のいずれかに記載された軸受金
の製造方法において、溶射されるスズ系合金の粉末材料
のアンチモンの含有量を10〜15%にすることであ
る。
【0015】請求項12に係る発明の構成上の特徴は、
請求項8乃至請求項11のいずれかに記載された軸受の
製造方法において、前記スズ系合金の溶射膜を前記軸受
金基体に溶射形成した後に、該溶射膜が溶射形成された
軸受金基体を前記スズ系合金の融点より高い温度で再加
熱することである。
【0016】請求項13に係る発明の構成上の特徴は、
請求項12に記載された軸受の製造方法において、前記
再加熱を真空雰囲気又は不活性雰囲気内で行うことであ
る。
【0017】請求項14に係る発明の構成上の特徴は、
軸を回転可能に支承する軸受金の製造方法において、軸
受金基体の内周面にスズ系合金の溶射膜が形成すると
き、前記軸受金内面への溶射をロボットにより溶射ガン
を操作して行なうことである。
【0018】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、軸受金基体の内周面にスズ系合金
の溶射膜が軸受金内側からの内面溶射により溶射形成さ
れているので、耐焼付き性に優れ、純度の良い、強度、
密着性の高い溶射膜を備えた軸受金を得ることができ
る。
【0019】上記のように構成した請求項2に係る発明
においては、軸受金基体が鉄系の軸受金ベース材の内周
面にニッケルアルミ合金の中間層が溶射形成されたもの
であるので、中間層を介して溶射膜の密着性が極めて良
好となる。
【0020】上記のように構成した請求項3に係る発明
においては、軸受金内面への溶射する溶射ガンの操作を
ロボットにより行うようにしたので、溶射ガンの向きを
任意に変えることができ、その結果、軸受金の溶射膜の
密着強度と膜厚が安定化され得る。
【0021】上記のように構成した請求項4に係る発明
においては、スズ系合金の溶射膜のアンチモン含有量が
7%以上であるので、SbSnなどの硬質成分を得ることが
でき、高い硬度、強度を得ることができる。
【0022】上記のように構成した請求項5に係る発明
においては、軸受金基体の軸と対向するランド部の内周
面及び側面に溶射膜が溶射形成されているので、溶射膜
が軸受金の側面にまで及んでおり、せん断力に対する抵
抗力が強く剥離しにくい。
【0023】上記のように構成した請求項6に係る発明
においては、軸受金基体の軸と対向するランド部の角部
に溶射膜が溶射形成された面取り部又は段付き部が形成
されているので、溶射膜を溶射条件の良好な必要最小限
の範囲で軸受金の一部側面部分にまで及ぼすことがで
き、せん断力に対する抵抗力が高く剥離しにくい安価な
溶射膜を得ることができる。
【0024】上記のように構成した請求項7に係る発明
においては、溶射膜の内周面が切削仕上げ加工されてい
るので、耐焼付き性に優れた面精度の高い軸受面を得る
ことができる。
【0025】上記のように構成した請求項8に係る発明
においては、軸を回転可能に支承する軸受金の製造方法
において、不活性気体又は不活性気体と還元性気体との
混合気体中に電圧をかけて発生するプラズマジェットに
よりスズ系合金の溶射膜を軸受金基体の内周面に溶射形
成するので、溶射角を適切に維持し、高エネルギーによ
り溶け残りの無い、耐焼付き性に優れ、純度、強度及び
密着性の高い溶射膜を得ることができる。
【0026】上記のように構成した請求項9に係る発明
においては、スズ系合金の溶射膜を軸受金基体に溶射形
成する前に、前記軸受金基体の内周面をブラスト処理
し、酸洗いするので、ブラストの凹凸によるアンカー効
果と、酸化物の除去による親和性の向上により溶射膜の
密着性が高くなる。
【0027】上記のように構成した請求項10に係る発
明においては、エアーブローしながら前記プラズマジェ
ットによりスズ系合金の溶射膜を前記軸受金基体の内周
面に溶射形成するので、飛散した粉塵を吹き飛ばすこと
により粉塵が溶射膜に巻き込まれることを防止できて、
溶射膜の密着性を向上することができる。
【0028】上記のように構成した請求項11に係る発
明においては、溶射されるスズ系合金の粉末材料のアン
チモン含有量を10〜15%と多くしたので、低沸点の
アンチモンが高温の溶射で蒸散しても、必要なアンチモ
ン含有量を確保して溶射膜の所望組成を維持することが
できる。
【0029】上記のように構成した請求項12に係る発
明においては、前記スズ系合金の溶射膜を前記軸受金基
体に溶射形成した後に、該溶射膜が溶射形成された軸受
金基体を前記スズ系合金の融点より高い温度で再加熱す
るので、再溶融により密着性が向上すると共に、溶射膜
組成に硬質成分SbSn等が析出され、耐摩耗性が向上す
る。
【0030】上記のように構成した請求項13に係る発
明においては、真空雰囲気又は不活性雰囲気内で再加熱
するので、溶射膜表面に酸化を来たすことなく、密着性
を向上することができる。
【0031】上記のように構成した請求項14に係る発
明においては、軸受金内面への溶射する溶射ガンの操作
をロボットにより行うようにしたので、溶射ガンの向き
を任意に変えることができ、その結果、溶射膜の密着強
度と膜厚が安定した軸受金を量産することができる。
【0032】
【実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1において、1は軸2を回転可能に支
承する軸受金である。軸受金1の軸受金基体3の内周に
は静圧流体軸受のポケット4、排出溝5を形成する複数
の環状のランド部6が軸2に対向して突設されている。
図2に示すように、ランド部6の内周面7の両端角部に
は面取り部8が形成されている。ランド部6の内周面
7、面取り部8及び両側面9には、軸受内面から内面溶
射ガンにより、スズ系合金の内周面溶射膜10及び側面
溶射膜11が数百ミクロンの厚さで溶射形成されてい
る。溶射膜10,11のスズ系合金は一例として、主成
分の組成割合がアンチモンSb5〜13%、銅 Cu3〜8.5
%、スズSn残部の合金である。スズ系合金は鉛Pb等を含
んだものでも良い。アンチモンSbは低沸点であるため、
高温のプラズマ溶射では蒸発してスズ系合金にアンチモ
ンSbの不足を来たす。アンチモンSbが7%以下に減少す
るとSbSnなどの硬質成分が得られず、軟質な合金となり
易い。そこで、溶射原料となるスズ系合金の粉末材料の
組成において、アンチモンSbの割合を溶射による減少分
だけ多くしてスズ系合金のコーテイング層10,11の
アンチモンSbの含有量が7%以上になるように調整する
と、SbSnなどの硬質成分が析出した耐摩耗性に優れた溶
射膜となる。なお、軸受の使用目的によっては、アンチ
モンSbの含有量が7%より少なくてもよい。スズ系合金
の溶射膜はせん断力に弱く、膜の側面から力が加わると
剥離が起きやすいので、ランド部6の内周面7にスズ系
合金の溶射膜10が溶射されているだけでなく、内周面
7、面取り部8及び側面9に連続したスズ系合金の溶射
膜が溶射形成され、剥離強度が増強されている。この溶
射された溶射膜が旋盤などにより仕上げ加工されて内周
面溶射膜10及び側面溶射膜11となり、ランド部6の
軸2と対向するランド面12及びポケット4、排出溝5
の側壁13を形成している。
【0033】上記のように構成した実施形態の静圧流体
軸受の軸受金1においては、図略の固定絞りを介して静
圧ポケット4に供給された圧力流体は、ランド面12と
軸2との間の隙間により絞られて排出溝5に流出され、
静圧ポケット4内に静圧を発生して軸2を支承する。回
転駆動されている軸2に高負荷が作用し、軸2がランド
面12に接触しても、ランド面12は、軸受金基体3の
ランド部6に溶射されたスズ系合金の溶射膜の内周面を
切削仕上げ加工して形成されたものであるので、ランド
面12の耐焼付き性は極めて高く、軸2と軸受金1との
焼付きが防止される。そして、ランド部6の側面9にも
スズ系合金の溶射膜11が形成されているので、せん断
力に対する抵抗力が強く、剥離強度が高くなっている。
【0034】図3に示すように、ランド部6の両端角部
に面取り部8に代えて段部18を形成し、この段部18
に内周溶射膜10、側面溶射膜11を溶射するようにし
てもよい。また、ランド部6の両側面9に溶射膜を形成
することなく、図4及び図5に示すように、溶射膜を面
取り部8又は断部18までに止めるようにしてもよい。
このようにしても、内周溶射膜10は面取り部8又は段
部18に引っ掛かることにより剥離強度が高くなる。
【0035】図6に示す他の軸受金20においては、軸
受金基体21は、鉄系の基体地金22をベースにし、そ
れに形成されたランド部26の内周面27及び面取り部
28にニッケルアルミ合金Ni-Alの中間層23を100
ミクロン程度の厚さで溶射形成したものである。中間層
23の表面には、不活性気体又は不活性気体と還元性気
体との混合気体中に電圧をかけて発生するプラズマジェ
ットにより、スズ系合金の内周溶射膜29が数百ミクロ
ンの厚さで溶射形成されている。内周溶射膜29の内周
面は切削仕上げ加工され、軸2と対向するランド面24
が形成されている。スズ系合金中の銅Cuと中間層23の
ニッケルNiは全率固溶なので、中間層23の界面に銅が
凝集し、合金層を形成する。そのため、中間層23とス
ズ系合金の内周溶射膜29との間の密着性は極めて高
い。鉄系の軸受金ベース材22とニッケルアルミ合金と
の密着性も高いので、スズ系合金の内周溶射膜29は極
めて高い密着性で軸受基体21にプラズマ溶射されてい
る。ただしこの中間層については施さなくても密着性が
設計要求値を満たすものもあるため、省略は可能であ
る。また中間層の材質も変更が可能である。
【0036】上記実施形態では、ランド部6の角部に面
取り部8又は段部18を形成しているが、これらを形成
することなく、ランド部の内周面のみにスズ系合金の溶
射膜を内面溶射するようにしてもよい。また、静圧流体
軸受の軸受金のランド部にスズ系合金の溶射膜を溶射形
成しているが、ジャーナル軸受の軸受金の軸受金基体の
内周面又は内周面と両端角部に形成した面取り部に、内
面から内面溶射ガンにより、スズ系合金の溶射膜を溶射
形成してもよい。
【0037】次に、本発明に係る軸受の製造方法につい
て説明する。図1に示す軸受基体3は、図7に示す第1
工程31において、その外周形状及びポケット4、排出
溝5等の内周形状を旋盤、フライス盤等により切削加工
される。その際に本発明に係るランド部6の内周面7、
両側面9及び両角部の面取り部8も切削加工される。軸
受基体3の素材としては、低炭素鋼等の鋼材、リン青銅
等の銅合金を使用する。
【0038】第2工程32では、軸受基体3のスズ系合
金の溶射膜が溶射される被溶射面25、即ちランド部6
の内周面7、面取り部8及び側面9をブラスト処理し、
酸洗いする。ブラスト処理は、通常のものでよく、♯1
6程度の粒子を被溶射面25に吹き付ける。これにより
被溶射面25に凹凸が生成され、そのアンカー効果によ
り溶射膜の被溶射面25への密着性が向上する。ブラス
ト処理により被溶射面25の酸化膜が除去されるもの
の、ブラスト処理自身の発熱などにより被溶射面25が
再酸化し、この酸化物の生成により溶射膜と被溶射面2
5との親和性が低下し、溶射膜の密着性が低下する。こ
のためブラスト面を酸洗いし、酸化物を除去する。酸洗
いの時間は、ブラスト面の凹凸を溶解することなく、酸
化物を除去できる短時間の処理に留める。これにより、
ブラスト処理で生成された凹凸によるアンカー効果と、
酸化物の除去による親和性の向上により溶射膜と被溶射
面25との密着性が向上する。
【0039】第3工程33では、ブラスト処理、酸洗い
した被溶射面25に溶射膜が溶射形成される。図8にお
いて、40はベース41上に垂直線回りに回転可能に支
承された回転テーブルで、モータ42により回転駆動さ
れるようになっている。回転テーブル40上面には、治
具43が固定され、治具43に軸受基体3がその軸線を
回転テーブルの回転中心に一致させて取付けられてい
る。44は内面溶射ガンで、ロボット等により操作さ
れ、スズ系合金の粉末材料を溶かして被溶射面25に溶
射する。溶射ガンはロボットにより自動制御されるため
溶射膜の品質に作業者によるばらつきが小さく安定した
性能を維持できる。図9に示すように、プラズマ溶射ガ
ン44のノズル45は、内口金46と外口金47とで構
成され、内口金46には、プラズマ溶射ガン44の軸線
と直交する軸線を有する中心孔48が穿設され、この中
心孔48からスズ系合金の粉末材料が供給される。内口
金46と外口金との間には、環状孔49が中心孔48と
同心に設けられ、この環状孔49から例えばアルゴンと
水素の混合気体が供給される。50は内口金46と外口
金47との間に電圧をかける電源で、環状孔49から噴
出されるアルゴンと水素との混合気体中で大電流の直流
放電を行わせて超高温のプラズマジェットを発生させ
る。内口金46の中心孔48から供給されたスズ系合金
の粉末材料は、プラズマジェットにより溶かされて被溶
射面25に溶射される。51は電源50を内口金46、
外口金47に接続する電線、52は中心孔48に粉末材
料を供給するパイプ、53は環状孔49に混合気体を供
給するパイプである。54は一般的なロボットのアーム
で、アーム54先端のリスト55に取付けられた把持装
置56にプラズマジェット溶射ガン44が垂直方向に取
付けられている。57は圧縮空気を噴出する吹出し口
で、ベース41上にスタンド58により取付けられてい
る。59は回転テーブル40、プラズマ溶射ガン44及
びロボット等の言わばプラズマ溶射装置全体を覆うカバ
ーで、このカバー59内の気体はバキュームポンプ60
により吸引されている。
【0040】治具43に垂直に取付けられた軸受基体3
のランド部6の内周面7、面取り部8、側面9に図10
に示すようなスズ系合金の溶射膜61を溶射するため
に、ロボットのアーム54及びリスト55によりプラズ
マ溶射ガン44は姿勢を制御されて軸受基体3内に挿入
される。この状態でプラズマジェットが発生され、内孔
48から供給されるスズ系合金の粉末材料が溶融してラ
ンド部6の内周面7、面取り部8、側面9に溶射され
る。回転テーブル40が回転駆動されて軸受基体3が適
宜速度で回転され、内面溶射ガン44がロボットのアー
ム54及びリスト55により姿勢制御されながら軸受基
体3の軸線方向に移動されることにより、内周面7、面
取り部8及び側面9にスズ系合金の溶射膜61が全周に
亙って溶射形成される。内周面7に溶射するときは、内
面溶射ガン44を垂直にすることで溶射角を最適な90
度にすることができ、面取り部8に溶射するときは、内
面溶射ガン44をロボットにより傾斜させて溶射角を9
0度近くの適切な角度に維持することができるので、溶
射膜61の内周面7、面取り部8への密着性が高くな
る。また、側面9に溶射するときも、内面溶射ガン44
をロボットにより傾斜させて溶射角をできるだけ90度
に近づけて適当な溶射角を確保し、密着性を高めること
ができる。
【0041】このプラズマ溶射を行っている間、吹出し
口57から圧縮空気が軸受基体3の内孔に供給される。
これによりエアーブローしながらスズ系合金の溶射膜6
1を軸受基体3の内周面7、面取り部8及び側面9に溶
射形成することとなり、プラズマジェットにより溶融さ
れて飛散した金属粉等の粉塵が吹飛ばされ、バキューム
ポンプ60により吸引されて外部に排出されるので、粉
塵が溶射膜61に捲き込まれることが防止でき、密着性
が向上する。このプラズマ溶射においては、アルゴンに
還元性のある水素が混合されているので、酸化し易いス
ズSnなども酸化することなく、高純度のスズ系合金の溶
射膜61を溶射形成することができる。
【0042】この溶射ではスズ系合金の溶射膜中の酸素
濃度が0.1〜5%に管理される。さらに、プラズマ溶射は
高エネルギーで溶射されるため、スズ系合金の粉末材料
が完全に溶解し、溶け残りもなく、密着性の高い溶射膜
61が生成される。
【0043】スズ系合金の溶射膜61としては、組成の
主成分の割合がアンチモンSbが5〜13%、銅Cu3〜8.
5%、残部がスズSnの合金が、耐焼付き性に優れてい
る。
【0044】しかし、アンチモンSbが7%以下のもの
は、SbSnなどの硬質成分が得られず、軟質な合金となり
易い。また、アンチモンSbは非常に低沸点であるため高
温の溶射ではアンチモンが蒸発してスズ系合金にアンチ
モンの不足を生じることがある。スズも幾分蒸発する
が、銅は高沸点であるため残留し、銅が過多となり、溶
射膜61の脆化を招く場合がある。そこで、スズ系合金
の溶射膜61の要求性質に合わせて、又は溶射形成によ
るスズ系合金の成分割合の変化を考慮してスズ系合金の
粉末材料の成分割合を調整する。プラズマ溶射によるス
ズ系合金の成分割合の変化の一例として、アンチモンSb
8%、銅Cu4%、スズSn残部の成分割合のスズ系合金
は、溶射によりアンチモンが35%蒸発した。その結
果、アンチモンSb5%、銅Cu12%、スズSn残部の成分
割合となり、硬質成分SbSnは68%減少した。このた
め、溶射形成によるアンチモンSb、スズSnの減少を見込
んで、例えばJIS規格WJ1〜3のホワイトメタルの粉末
材料にアンチモン、スズを添加する。添加する材料は必
要に応じて、スズSnを含まないアンチモンSbのみでもよ
く、アンチモンとスズの合金Sb-Snでもよい。そして、
スズ系合金の溶射膜61のアンチモンSbの含有量を、Sb
Snなどの硬質成分の析出が起きる7%以上に保つために
は、スズ系合金の粉末材料のアンチモンの含有量を15
〜30%にするとよいことが分かった。
【0045】第4工程34において、スズ系合金の溶射
膜61の被溶射面25への密着性を向上するため、溶射
膜61が溶射形成された軸受基体3を再加熱する。スズ
系合金は、アンチモンSn、スズSn、銅Cu、鉛Pbを主成分
とする低融点の合金で、融点は300〜400℃である
ので、溶射後の軸受基体3を融点より10〜50℃高い
温度で大気中で再加熱すると溶融し、密着性が向上する
とともに、組成に硬質成分SbSn,Cu6Sn5等が析出されて
耐摩耗性が向上する。さらに、溶射膜61に含まれる空
孔が溶融により無くなり緻密な膜となる。加熱時間は、
軸受基体3全体が十分加熱するために必要な時間で、溶
射膜61が溶け落ちることのない1時間以内とする。再
加熱の一例として、融点が350℃のスズ系合金に対
し、400℃で加熱、徐冷で溶射膜61の溶け落ちもな
く、密着性、膜組成も改善された。
【0046】溶射膜61が溶射された軸受基体3の一部
を切断して試験片62を作成し、溶射膜61が軸受基体
3から剥離するせん断力を図11に示すせん断力測定装
置63で測定した結果、溶射膜61の剥離せん断力即ち
密着性は再加熱により40%向上したことを確認でき
た。せん断力の測定は、試験片62をせん断力測定装置
63の取付け孔64に、溶射膜61がスリット65に頭
を出すように取付け、スリット65内を下方に移動する
加圧体66により溶射膜61に側方からせん断力を与
え、溶射膜61が剥離する荷重を測定している。
【0047】再加熱を大気中で行うと、溶射膜61の表
面にスズの酸化膜が生成されて黒変し、膜表面が高硬
度、脆化して加工性が低下する。また、膜の酸化によ
り、溶射膜61の純度が低くなり、膜性能が低下する。
これら再加熱により生じるマイナス面は、再加熱を真空
雰囲気内又はアルゴン、窒素等の不活性気体中の不活性
雰囲気内で再加熱することにより解消される。真空雰囲
気は、真空炉を用いることで、また不活性雰囲気は炉中
に不活性気体を導入することで容易に確保することがで
きる。
【0048】第5工程35において、溶射膜61の図1
0の一点鎖線で示す外側が旋盤等により旋削されて削除
され、内周面が仕上げ加工された内周溶射膜10及び表
面が仕上げ加工された側面溶射膜11が形成される。
【0049】溶射膜61の軸受基体3の被溶射面25へ
の密着性を一層向上させるために、軸受基体3を鉄系の
材料で作成し、第2工程で被溶射面25をブラスト処
理、酸洗いした後、第3工程で溶射膜61を溶射形成す
る前に、溶射面にニッケルアルミ合金Ni-Alの中間層2
3を溶射する工程36を追加してもよい。図6に示す他
の軸受金20を作成するために、鉄系の軸受金ベース材
22に形成されたランド部26の内周面27及び面取り
部28に、第3工程33で、中間層23上にスズ系合金
の溶射膜61を数百ミクロンの厚さで溶射する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る軸受金を示す断面図である。
【図2】 軸受金のランド部の拡大図である。
【図3】 ランド部角部の段付き部を示す拡大断面図で
ある。
【図4】 ランド部角部の面取り部を示す拡大断面図で
ある。
【図5】 ランド部角部の段付き部の他の例を示す拡大
断面図である。
【図6】 軸受金のランド部の他の例を示す拡大断面図
である。
【図7】 本発明に係る軸受金の製造工程を示すブロッ
ク図である。
【図8】 プラズマ溶射装置を示す図である。
【図9】 プラズマ溶射ガンのノズル部分の拡大断面図
である。
【図10】 溶射膜が溶射形成されたランド部を示す拡
大断面図である。
【図11】 せん断力測定装置の要部を示す図である。
【図12】 軸受金基体に耐焼付き性材料をガス溶射す
る状態を示す図である。
【符号の説明】
1,20・・・軸受金、2・・・軸、3,21・・・軸
受金基体、6,26・・・ランド部、7,27・・・内
周面、8,28・・・面取り部、9・・・側面、10,
29・・・内周溶射膜、11・・・側面溶射膜、12,
24・・・ランド面、18・・・段部、23・・・中間
層、31・・・第1工程、32・・・第2工程、33・
・・第3工程、34・・・第4工程、35・・・第5工
程、36・・・中間層形成工程、40・・・回転テーブ
ル、44・・・プラズマ溶射ガン、54・・・ロボット
のアーム、57・・・吹出し口、61・・・溶射膜、6
3・・・せん断力測定装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 33/12 F16C 33/12 Z 33/14 33/14 Z (72)発明者 寺村 哲夫 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 (72)発明者 太刀川 英男 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 中西 和之 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸を回転可能に支承する軸受金におい
    て、軸受金基体の内周面にスズ系合金の溶射膜が形成さ
    れていることを特徴とする軸受金。
  2. 【請求項2】 前記軸受金基体が鉄系の軸受金ベース材
    の内周面にニッケルアルミ合金の中間層を溶射形成され
    たものであることを特徴とする請求項1に記載された軸
    受金。
  3. 【請求項3】 前記軸受金内面への溶射をロボットによ
    り溶射ガンを操作して行なうことを特徴とする請求項1
    に記載された軸受金。
  4. 【請求項4】 前記スズ系合金の溶射膜のアンチモンの
    含有量が7%以上であることを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載された軸受金。
  5. 【請求項5】 前記軸受金基体の前記軸と対向するラン
    ド部の内周面及び側面に前記溶射膜が溶射形成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに
    記載された軸受金。
  6. 【請求項6】 前記ランド部の角部に前記溶射膜が溶射
    形成された面取り部又は段付き部が形成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載さ
    れた軸受金。
  7. 【請求項7】 前記溶射膜の内周面が切削仕上げ加工さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいず
    れかに記載された軸受金。
  8. 【請求項8】 軸を回転可能に支承する軸受金の製造方
    法において、不活性気体又は不活性気体と還元性気体と
    の混合気体中に電圧をかけて発生するプラズマジェット
    によりスズ系合金の溶射膜を軸受金基体の内周面に溶射
    形成することを特徴とする軸受金の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記スズ系合金の溶射膜を前記軸受金基
    体に溶射形成する前に、前記軸受金基体の内周面をブラ
    スト処理し、酸洗いすることを特徴とする請求項8に記
    載された軸受金の製造方法。
  10. 【請求項10】 エアーブローしながら前記プラズマジ
    ェットによりスズ系合金の溶射膜を前記軸受金基体の内
    周面に溶射形成することを特徴とする請求項8又は請求
    項9に記載された軸受金の製造方法。
  11. 【請求項11】 溶射されるスズ系合金の粉末材料のア
    ンチモンの含有量を10〜15%にすることを特徴とす
    る請求項8乃至請求項10のいずれかに記載された軸受
    金の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記スズ系合金の溶射膜を前記軸受金
    基体に溶射形成した後に、該溶射膜が溶射形成された軸
    受金基体を前記スズ系合金の融点より高い温度で再加熱
    することを特徴とする請求項8乃至請求項11のいずれ
    かに記載された軸受金の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記再加熱を真空雰囲気又は不活性雰
    囲気内で行うことを特徴とする請求項12に記載された
    軸受金の製造方法。
  14. 【請求項14】 軸を回転可能に支承する軸受金の製造
    方法において、軸受金基体の内周面にスズ系合金の溶射
    膜が形成するとき、前記軸受金内面への溶射をロボット
    により溶射ガンを操作して行なうことを特徴とする軸受
    金の製造方法。
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