JP2001335753A - 皮革用洗浄艶だし剤組成物 - Google Patents
皮革用洗浄艶だし剤組成物Info
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Abstract
及び再汚染防止性に優れ、更に処理後の皮革の触感も向
上させることができる洗浄艶だしに優れた皮革用洗浄艶
だし剤組成物及びこれを用いた皮革用洗浄艶だし材を提
供すること。 【解決手段】 シリコ−ンガム、ワックス成分及びこれ
らのいずれかに相溶性を有する溶剤を含有し、シリコ−
ンガム及びワックス成分の配合率が、シリコ−ンガム1
〜50重量%及びワックス成分1〜30重量%である皮
革用洗浄艶だし剤組成物を、シート状の基体10に含浸
させてなる。
Description
製品のメンテナンスに有用であり、光沢付与性、光沢維
持性、耐水性(撥水性)及び再汚染防止性に優れ、処理
後の皮革の触感も向上させることができる皮革用洗浄艶
だし剤組成物及びこれを用いた皮革用洗浄艶だし材に関
する。
の洗浄艶だし剤としては、シリコーンオイル系の他、シ
リコーンオイル、ワックス、界面活性剤等からなるエマ
ルジョン系のものや、ワックス、溶剤等からなる固型や
ペースト状のもの、更には、シリコーンワニス/ゴム/
レジンを用いた系等が知られている。
ーンオイル系やエマルジョン系のものは、清掃面のべた
つき(ドライダストの再汚染性)や、ウェットな艶感
(テカテカ感)及び皮への浸透性が高く、艶維持性が低
く、また、エマルジョン系のものは界面活性剤による撥
水性低下(ウェット汚れの再汚染性)等の問題があっ
た。また、前記のシリコーンワニス/ゴム/レジンを用
いた系は、洗浄剤の粘度が非常に高く、均一な拭き延ば
しが困難であり、その結果、洗浄面のべたつき、汚れの
再汚染性の悪化及び低光沢性といった問題がある。
浄艶だし剤では、光沢付与性、光沢維持性、耐水性(撥
水性)及び再汚染防止性の全てを満足することができ
ず、更に、処理後の皮革の触感も必ずしも向上させるこ
とはできておらず、このような効果の全てを奏する皮革
用の洗浄艶だし材の開発が要望されている。
沢維持性、耐水性(撥水性)及び再汚染防止性に優れ、
更に処理後の皮革の触感も向上させることができる洗浄
艶だしに優れた皮革用洗浄艶だし剤組成物及びこれを用
いた皮革用洗浄艶だし材を提供することにある。
ム、ワックス成分及びこれらのいずれかに相溶性を有す
る溶剤を含有してなり、シリコ−ンガム及びワックス成
分の配合率が、シリコ−ンガム1〜50重量%及びワッ
クス成分1〜30重量%である皮革用洗浄艶だし剤組成
物を提供することにより、上記目的を達成したものであ
る。
革用洗浄艶だし剤組成物を含浸させてなる皮革用洗浄艶
だし材を提供することにより、上記目的を達成したもの
である。
態について説明する。本発明の皮革用洗浄艶だし剤組成
物は、シリコ−ンガム、ワックス成分及びこれらのいず
れかに相溶性を有する溶剤を含有してなり、シリコ−ン
ガムとワックス成分とが特定の配合割合で配合されてな
ることを特徴とする。
ガムは、以下に示す粘度測定方法により求められる粘度
が100万m・m2/s(25℃における粘度、以下同
じ。)以上であるのが好ましく、500万〜8000万
m・m2/sであるのが更に好ましく、1000万〜7
000万m・m2/sであるのが一層好ましい。粘度が
100万m・m2/s未満であると、皮革面への被膜形
成能が低下し、安定な光沢維持性が得られないことがあ
る。また、8000万m・m2/sを超えると、ワック
ス等の他の剤との相溶性が低下し、安定な組成物が得ら
れないことがあり、また、組成物の展延性が低下し、均
一な被膜が形成されないことがある。
技術資料、信越シリコーンKF96性能試験結果,p.
3(1995)参照) 先ず、濃度1g/100mlのシリコーンガムのトルエ
ン溶液を調製し、次式(イ)より25℃における比粘度
ηsp(25℃)を求める。 ηsp=(η1/η0)−1 (イ) ここで、η0はトルエンの粘度、η1は溶液の粘度であ
る。次に、求めたηspを次式(ロ)のHugginsの関係式
(日化,77,p.588(1956)参照)に代入し、固有粘度
[η]を求める。 ηsp=[η]+K’[η]2 (ロ) ここで、K’はHuggins定数(=0.3)である。次
に、求めた[η]を次式(ハ)のA.Kolorlov等の式(Do
klady Akad.Nauk.U.S.S.R.,89,p,65(1953)参照)に
代入して分子量Mを求める。 [η]=2.15×10-4M0.65 (ハ) 最後に、求めた分子量Mを次式(ニ)のA.J.Barryの式
(J.Appl.Physics.,17,p.1020(1946)参照)に代入し、
シリコーンガム粘度を求める。 logη=1.00+0.0123M0.5(ニ)
ガムの具体例としては、ポリシロキサン、特に、下記一
般式(1)で示される直鎖状ポリオルガノシロキサンが
挙げられる。 R3SiO(R2SiO)nSiR3 (1) 式(1)中、Rは、水素、炭素数1〜100のアルキル
基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、水酸基、カ
ルボキシル基、カルボキシアルキル基、N−(2−アミ
ノアルキル)アミノアルキル基、アミノアルキル基、ア
ミノ基、エポキシアルキル基、エポキシ基、メチルポリ
オキシエチレンアルキル基、ヒドロキシポリオキシエチ
レンアルキル基、メチルポリオキシエチレン・ポリオキ
シプロピレン基、ヒドロキシポリオキシエチレン・ポリ
オキシプロピレン基、アルキルポリオキシプロピレン
基、ポリオキシエチレン基、フェニル基又はフッ化アル
キル基を示す。Rで示される置換基のうち、アルコキシ
基の炭素数及びアルキル置換基中のアルキル基の炭素数
は、1〜100であることが好ましい。また式(1)
中、nは繰り返し数を示し、前記シリコーンガムが前記
粘度範囲を満たすように選択される。これらシリコーン
ガムは、単独で又は2種以上混合して用いることができ
る。
分は、その融点が、20〜100℃であるのが好まし
く、50〜80℃であるのが更に好ましい。融点が10
0℃を超えると、シリコーンガム等の他の剤との相溶性
が低下し、安定な組成物が得られないことがある。ま
た、100℃を超えて加熱溶解させてシリコーンガムと
混合させると、熱によってシリコーンガムの構造が壊れ
る恐れがある。また、融点が20℃未満であると、皮革
面への被膜形成能が低下し、安定な撥水(維持)性が得
られないことがある。
分としては、合成炭化水素、変性ワックス、水素化ワッ
クス、脂肪酸、酸アミド、エステル、ケトン等の合成ワ
ックスの他、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系
ワックス、石油ワックス等の天然ワックスや、配合ワッ
クス、シリコーン系ワックス等が挙げられ、中でも、パ
ラフィンワックス等の石油ワックス、ポリオレフィンワ
ックス等の合成炭化水素ワックス及びシリコーン系ワッ
クス等が好適に用いられる。これらワックス成分は、単
独で又は2種以上混合して用いることができる。
は、前記シリコーンガム及び前記ワックス成分のいずれ
かに相溶性を有するもの、即ち、いずれか一方又は両方
を溶かすことができる溶剤であれば特に制限なく用いる
ことができる。特に前記シリコーンガム及び前記ワック
ス成分の双方に対して相溶性を有するものが好ましい。
前記溶剤の例としては、n−パラフィン、イソパラフィ
ン等の炭化水素系溶剤や、ジメチルシリコーン、各種変
成シリコーン等のシリコーンオイル等が挙げられる。前
記溶剤としてシリコーンオイルを用いる場合、その粘度
(25℃)は、1〜1000m・m2/s、特に10〜
500m・m2/sであることが、前記シリコーンガム
及び前記ワックス成分に対する溶解性の高さ、並びに得
られた組成物の展延性の高さ及び経時安定性の高さの点
から好ましい。これら溶剤は、単独で又は2種以上混合
して用いることができる。
の前記特定の配合率は、シリコ−ンガム1〜50重量%
及びワックス成分1〜30重量%、好ましくはシリコー
ンガム5〜40重量%及びワックス成分1〜20重量%
である。前記シリコーンガムの配合率が1重量%未満で
あると、十分な光沢付与性、光沢維持性が得られないこ
とがあり、また、ワックス成分の配合組成物中での相溶
性が低下することがある。また50重量%を超えると、
ワックス成分等の他の剤と安定な組成物を得ることが困
難となったり、得られた組成物の展延性が低下し、均一
な仕上がり性が得られないことがある。また、ワックス
成分の配合率が1重量%未満であると、安定な撥水性が
得られないことがあり、30重量%を超えると、シリコ
ーンガム等の他の剤と安定な組成物が得られなかった
り、シリコーンガムによる光沢性の付与を阻害してしま
う恐れがある。
/及びワックス成分を均一に溶解、混合ないしは分散で
きる量であれば特に限定されないが、一般的な範囲とし
て20〜98重量%、特に40〜85重量%であること
が好ましい。
更に、界面活性剤、水、アルコール、上記以外の溶剤、
アルカリ剤、キレート剤、顔料、染料、香料、酸化防止
剤、防腐剤、防黴剤、増粘剤、各種皮革保湿剤、皮革保
護剤、皮革栄養剤等の他の添加剤を添加してもよい。
されてなる本発明の皮革用洗浄艶だし剤組成物は、洗浄
艶だし成分を被洗浄艶だし面に必要量均一に塗り延ばす
ことができ、高い光沢性を付与するのみならず、光沢維
持性、耐水性(撥水性)及び再汚染防止性を付与する。
また、洗浄面の手触り感もべとつかず、サラッとした感
触が得られるものである。このため、本発明の皮革用洗
浄艶だし剤組成物は、靴、鞄や衣料品等各種皮革製品の
洗浄艶だしに有用である。そして、その使用に際して
は、前記溶剤に前記シリコーンガム及び前記ワックス成
分を溶解、混合又は分散させ、必要に応じて他の添加剤
を配合させた組成物として使用することができ、更に
は、該組成物を各種シート材等に含浸させた形態として
も使用することができる。
の好ましい使用形態である皮革用洗浄艶だし材の好まし
い一実施形態について、図面を参照して説明する。
1及び図2に示すように、シート状の基体10に前記の
本発明の皮革用洗浄艶だし剤組成物を塗工・含浸させて
なるものである。更に詳述すると、基体10は、図1及
び2に示すように、皮革用洗浄艶だし剤組成物を含浸さ
せる外層シート12と、皮革用洗浄艶だし剤組成物を浸
透させない非浸透シート13との2枚のシート材を重ね
合わせてなる複合シート11により、外層シート12が
外面に位置し且つ開口部14を有するように、袋状に形
成されている。具体的には、基体10は、図1及び2に
示すように、ほぼ半楕円形状の複合シート11を2枚重
ね合わせて、複合シート11の直線状部11aが開口部
14を形成するように2枚の複合シート11の楕円周縁
部11bがヒートシールによって接合され、袋状に形成
されている。複合シート11を構成する外層シート12
と非浸透シート13とは、いずれも、ほぼ半楕円形状
で、ほぼ同形状である。
成するように非浸透シート13同士を当接させて、封止
して形成されている。そして、皮革用洗浄艶だし剤組成
物は、基体10の頂部10aから所定長さの含浸部15
に局在して含浸されている。具体的には、本実施形態に
おいては、図2に示すように、基体の頂部10aから長
さL(0.5〜10cm)の部位に含浸されて、含浸部
15及び非含浸部16が形成されている。このように構
成することにより、皮革用洗浄艶だし剤組成物が含浸さ
れた含浸部15で艶だし洗浄を行うと共に、含浸されて
いない非含浸部16で乾拭き作業を自然に行うことがで
き、簡便な艶だし洗浄が可能となる。含浸部15及び非
含浸部16は皮革用洗浄艶だし材1の表と裏に形成され
ている。
物の含浸量は、基体含浸部1m2に対して皮革用洗浄艶
だし剤組成物5〜800gとするのが好ましく、10〜
500gとするのが更に好ましい。皮革用洗浄艶だし剤
組成物が800gを超えると、過剰の洗浄艶だし剤のた
め、皮革面に均一にムラなく洗浄艶だし剤を塗り延ばす
ことが困難となるか、又は/及び非含浸部での乾拭きが
困難となり、光沢付与性が低下することがある。また5
g未満とすると、十分な面積の皮革面を洗浄艶だしする
ことが困難となったり、十分な光沢付与や撥水性付与が
できないことがある。
前記外層シートとしては、不織布、紙、織布、編布、ス
ポンジ、及び他の可撓性基体等を用いることができる
が、ゴミや汚れの付着性ないし保持性、前記洗浄艶だし
剤の含浸性、保持性、放出性、拭き延ばし性、及び乾拭
き性、コスト等の観点から不織布が好ましい。不織布
は、その製造方法に特に制限はなく、疎水性繊維とパル
プとから抄紙方式で製造される湿式不織布の他、例え
ば、自己接着または接着繊維で結合させたサーマルボン
ド不織布(例えばエアースルー不織布、エアーレイド不
織布、ヒートロールボンド不織布)、繊維ウエブを接着
剤で結合させたケミカルボンド不織布、特殊針でウエブ
をニードリングして交絡させたニードルパンチ不織布、
高圧水流で繊維を絡み合わせたスパンレース不織布、ノ
ーバインディングの超極細繊維を用いたメルトブローン
不織布、紡糸直結で、主に自己接着で結合させたスパン
ボンド不織布、フラッシュ紡糸不織布等の乾式不織布等
を用いることができ、凹凸清掃面への追従性、柔軟性等
の観点から、特にスパンレース不織布、エアースルー不
織布、スパンボンド不織布等が好ましい。また、外層シ
ートとして、前記非浸透シートとしての後述の合成樹脂
製フィルム等を一体化させたラミネート不織布、フィル
ム貼り合わせ不織布、ラミネート紙等を用いることもで
きる。
00g/m2、更に好ましくは10〜100g/m2であ
る。坪量が200g/m2を超えると、前記含浸洗浄艶
だし剤の放出性、拭き延ばし性の低下や操作性の低下が
促されることがあり、5g/m2未満であると、前記洗
浄艶だし剤の含浸性、保持性、放出性、拭き延ばし性の
低下や、ゴミや汚れの付着性、保持性の低下、乾拭き操
作性の低下等が促されることがある。
前記非浸透シートとしては、合成樹脂製フィルム、ラミ
ネートフィルム、蒸着フィルム、ラミネート不織布、フ
ィルム貼り合わせ不織布、ラミネート紙、アルミ箔等が
好ましく、特にコスト、加工性の観点から、合成樹脂製
フィルムが好ましい。
えば、靴の洗浄艶だしを行う場合には、図3に示すよう
に、開口部14に指を挿入し、靴Aの表面を基体10全
体を用いて拭くことにより、使用することができる。そ
して、本実施形態の皮革用洗浄艶だし材1は、上述のよ
うに構成されているので、上述の本発明の皮革用洗浄艶
だし剤組成物の奏する効果、即ち、洗浄艶だし成分を対
象皮革面に必要量均一に塗り延ばすことができ、高い光
沢性を付与するのみならず、光沢維持性、耐水性(撥水
性)及び再汚染防止性を付与し、更には、洗浄面の手触
り感もべとつかず、サラッとした感触が得られるという
効果を奏する。また、このような効果を奏する洗浄艶だ
し処理を簡便に行うことができ、しかも、本実施形態の
ように洗浄艶だし剤を基体10に局在させた場合には、
洗浄艶だし剤組成物の塗布と乾拭きとを同時に行うこと
ができるので、汚れ落とし、洗浄艶だし剤の塗布、乾拭
きによる艶だし作業をワンアクションで行うことが可能
となり、乾拭きが不要の、より簡便かつ的確な洗浄艶だ
しを行うことが可能である。
述の実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、皮革
用洗浄艶だし剤組成物の塗布部分を、局在させるのでは
なく、基体の全面にわたるようにしても良い。また、洗
浄艶だし材1の表又は裏の一方のみに洗浄艶だし剤組成
物を塗布し、反対面を乾拭き専用面とすることもでき
る。また、基体の形態も袋状の他、両側から手指を挿入
自在の二つの開口部を有する筒状の形態、一枚のシート
状或いはそのロール状の形態とすることもできる。ま
た、基材を構成するシートの形態も半楕円形状の他、矩
形形状の形態とすることもできる。
1に示す成分を混合して組成物を調製した。尚、各実施
例における溶剤成分は、シリコーンガム及びワックス成
分の何れに対しても相溶性を有していた。また、表1に
おけるシリコーンガムは、前記式(1)においてRがメ
チル基である直鎖状ポリオルガノシロキサンであった。
調製された組成物について、以下の方法で艶出し性能、
撥水付与性能、艶耐久性能、撥水耐久性能、及び汚水等
に対する防汚性を評価した。これらの結果を表1に示
す。
×6cm、品名:GNブローバー若しくは同等品で光沢
度測定角85゜における初期表面光沢度が30のもの)
に、実施例及び比較例で得られた組成物を均一に0.1
g塗布し、次いで過剰の組成物をティッシュペーパーで
拭き取り試験片を調製した。そのまま30分放置後、該
試験片表面の光沢度をミノルタ製光沢度計(商品名「9
M−268」)により、測定角度85゜の条件で測定し
た。光沢度はその数値が大きいほど、艶出し性能が高い
ことを意味する。
試験片をそのまま30分放置後、該試験片表面の水に対
する接触角を協和界面科学製接触角計(商品名「CA−
A型」)により測定した。接触角はその数値が大きいほ
ど撥水付与性が高いことを意味し、雨水等に対する皮革
保護性が高いことを示す。
法で調整された試験片をそのまま30分放置後、該試験
片の表面にイオン交換水を1g散布し、ティッシュペー
パーで拭き取った。この操作を5回繰り返した(繰り返
し水洗)後、試験片の表面の測定角度85゜における光
沢度と水に対する接触角を測定した。繰り返し水洗前の
試験片の表面の光沢度及び接触角との対比により、艶耐
久性及び撥水耐久性能を評価した。繰り返し水洗前後で
光沢度及び接触角の変化(減少)が小さいほど、艶耐久
性及び撥水耐久性が高いことを意味する。
で調整された試験片をそのまま30分放置後、該試験片
を垂直に保持させた。この状態下に、JIS標準ダスト
8種をイオン交換水に0.05%分散させたモデル汚れ
を、試験片の表面に0.3g散布した。モデル汚れ散布
時におけるモデル汚れの試験片表面への付着性、及び試
験片表面の乾燥後に該表面に残存するダストの様子を観
察し、以下に示す5段階で防汚性を評価した。 1:モデル汚れ散布時にモデル汚れが試験片表面に多量
に付着し、乾燥後多量のダストが残留する。 2:モデル汚れ散布時にモデル汚れが試験片表面から流
れ落ちにくく、乾燥後やや多量にダストが残留する。 3:モデル汚れ散布時にモデル汚れが試験片表面からや
や流れ落ちにくく、乾燥後に僅かにダストが残留する。 4:モデル汚れ散布時にモデル汚れが試験片表面から流
れ落ち易く、試験片の被清掃面にダストが残留しない。 5:モデル汚れ散布時にモデル汚れが試験片表面から直
ちに流れ落ち、試験片の被清掃面にダストが全く残留し
ない。
施例の組成物(本発明品)は、高い艶出し性及び撥水付
与性を有し、且つこれらの性能が繰り返し水洗後も維持
されることが判る。更に、泥水等に対する防汚性も高い
ことが判る。
光沢付与性、光沢維持性、耐水性(撥水性)及び再汚染
防止性に優れ、更に処理後の皮革の触感も向上させるこ
とができるものである。また、本発明の皮革用洗浄艶だ
し材は、本発明の皮革用洗浄艶だし剤組成物を手軽に各
種皮革製品に適用できるもので、特に、皮革用洗浄艶だ
し剤組成物の塗布と乾拭きとを同時に行うことも可能
で、利便性及び清掃効率の高いものである。
形態を示す斜視図である。
形態を示す斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 シリコ−ンガム、ワックス成分及びこれ
らのいずれかに相溶性を有する溶剤を含有してなり、 シリコ−ンガム及びワックス成分の配合率が、シリコ−
ンガム1〜50重量%及びワックス成分1〜30重量%
である皮革用洗浄艶だし剤組成物。 - 【請求項2】 前記シリコ−ンガムは、粘度が100万
m・m2/s以上で、下記一般式(1)で示される直鎖
状ポリオルガノシロキサンである請求項1記載の皮革用
洗浄艶だし剤組成物。 R3SiO(R2SiO)nSiR3 (1) 式(1)中、Rは、水素、炭素数1〜100のアルキル
基、アルコキシ基、ヒドロキシアルキル基、水酸基、カ
ルボキシル基、カルボキシアルキル基、N−(2−アミ
ノアルキル)アミノアルキル基、アミノアルキル基、ア
ミノ基、エポキシアルキル基、エポキシ基、メチルポリ
オキシエチレンアルキル基、ヒドロキシポリオキシエチ
レンアルキル基、メチルポリオキシエチレン・ポリオキ
シプロピレン基、ヒドロキシポリオキシエチレン・ポリ
オキシプロピレン基、アルキルポリオキシプロピレン
基、ポリオキシエチレン基、フェニル基又はフッ化アル
キル基を示し、nは繰り返し数を示す。 - 【請求項3】 前記ワックス成分は、融点が、20〜1
00℃である請求項1記載の皮革用洗浄艶だし剤組成
物。 - 【請求項4】 シート状の基体に請求項1記載の皮革用
洗浄艶だし剤組成物を含浸させてなる皮革用洗浄艶だし
材。 - 【請求項5】 前記基体は、前記皮革用洗浄艶だし剤組
成物を含浸させる外層シートと、該皮革用洗浄艶だし剤
組成物を浸透させない非浸透シートとの2枚のシート材
を重ね合わせてなる複合シートにより、該外層シートが
外面に位置し且つ開口部を有するように、袋状に形成さ
れている請求項4記載の皮革用洗浄艶だし材。
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JP3953257B2 (ja) | 2007-08-08 |
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