JP2001335576A - 三環式縮合複素環誘導体の結晶 - Google Patents

三環式縮合複素環誘導体の結晶

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JP2001335576A
JP2001335576A JP2001085190A JP2001085190A JP2001335576A JP 2001335576 A JP2001335576 A JP 2001335576A JP 2001085190 A JP2001085190 A JP 2001085190A JP 2001085190 A JP2001085190 A JP 2001085190A JP 2001335576 A JP2001335576 A JP 2001335576A
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Yuji Ishihara
雄二 石原
Takayuki Doi
孝行 土居
Yuji Ishichi
雄二 石地
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたアセチルコリンエステラーゼ阻害作
用、膀胱排出力改善作用を有する安定な三環式縮合複素
環誘導体の結晶の提供。 【解決手段】 8−[3−[1−[(3−フルオロフェ
ニル)メチル]−4−ピペリジニル]−1−オキソプロ
ピル]−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ
[3,2,1−ij]キノリン−4−オンまたはその塩の
結晶およびそれを含有する医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アセチルコリンエ
ステラーゼ阻害作用、膀胱排出力改善作用を有する三環
式縮合複素環誘導体の結晶、その結晶を含有してなる医
薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アセチルコリンエステラーゼ阻害作用を
有する8−[3−[1−[(3−フルオロフェニル)メ
チル]−4−ピペリジニル]−1−オキソプロピル]−
1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1
−ij]キノリン−4−オンまたはその塩の無晶形の物
質は、特開平7−206854号に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】医薬産業上、吸収性が
良く、安定なアセチルコリンエステラーゼ阻害剤、膀胱
排出力改善剤および排尿障害・排尿困難治療剤の結晶が
望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、高純度、高品質であり、吸湿性が低く、通常
条件下で長期間保存しても変質せず、安定性に極めて優
れた、8−[3−[1−[(3−フルオロフェニル)メ
チル]−4−ピペリジニル]−1−オキソプロピル]−
1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1
−ij]キノリン−4−オンの結晶を得ることに成功
し、本発明を完成した。すなわち、本発明は、(1)8
−[3−[1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−
4−ピペリジニル]−1−オキソプロピル]−1,2,
5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−i
j]キノリン−4−オンまたはその塩の結晶、(2)融
点が110℃以上である上記(1)記載の結晶、(3)
融点が約113℃〜約118℃である上記(1)記載の
結晶、(4)上記(1)記載の結晶を含有してなる医薬
組成物、(5)アセチルコリンエステラーゼ阻害剤であ
る上記(4)記載の医薬組成物、(6)膀胱排出力改善
剤である上記(4)記載の医薬組成物、(7)排尿障害
治療剤である上記(4)記載の医薬組成物、(8)排尿
困難治療剤である上記(4)記載の医薬組成物、(9)
8−[3−[1−[(3−フルオロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]−1−オキソプロピル]−1,2,
5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−i
j]キノリン−4−オンまたはその塩の結晶とα遮断剤
とを組み合わせることを特徴とする膀胱排出力改善剤に
関する。
【0005】(1)製造法 本発明の8−[3−[1−[(3−フルオロフェニル)
メチル]−4−ピペリジニル]−1−オキソプロピル]
−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,
1−ij]キノリン−4−オンの結晶(以下、「本発明
の結晶」と略記することもある)は、8−[3−[1−
[(3−フルオロフェニル)メチル]−4−ピペリジニ
ル]−1−オキソプロピル]−1,2,5,6−テトラヒ
ドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−
オンを自体公知の方法で結晶化することによって製造す
ることができる。そのような結晶化の方法としては、例
えば、溶液からの結晶化、蒸気からの結晶化、溶融体か
らの結晶化が挙げられる。該「溶液からの結晶化」の方
法としては、例えば濃縮法、除冷法、反応法(拡散法、
電解法)、水熱育成法、融剤法などが挙げられる。用い
られる溶媒としては、例えば、芳香族炭化水素類(例、
ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭化水
素類(例、ジクロロメタン、クロロホルム等)、飽和炭
化水素類(例、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン
等)、エーテル類(例、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、
ニトリル類(例、アセトニトリル等)、ケトン類(例、
アセトン等)、スルホキシド類(例、ジメチルスルホキ
シド等)、酸アミド類(例、N,N−ジメチルホルムア
ミド等)、エステル類(例、酢酸エチル等)、アルコー
ル類(例、メタノール、エタノール、イソプロピルアル
コール等)、水などが用いられる。これらの溶媒は単独
あるいは二種以上を適当な割合(例、1:1ないし1:
100)で混合して用いられる。該「蒸気からの結晶
化」の方法としては、例えば気化法(封管法、気流
法)、気相反応法、化学輸送法などが挙げられる。該
「溶融体からの結晶化」の方法としては、例えばノルマ
ルフリージング法(引上げ法、温度傾斜法、ブリッジマ
ン法)、帯溶融法(ゾーンレベリング法、フロートゾー
ン法)、特殊成長法(VLS法、液相エピタキシー法)
などが挙げられる。得られた結晶の解析方法としては、
X線回折による結晶解析の方法が一般的である。さら
に、結晶の方位を決定する方法としては、機械的な方法
または光学的な方法なども挙げられる。 8−[3−[1−[(3−フルオロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]−1−オキソプロピル]−1,2,
5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−i
j]キノリン−4−オンまたはその塩の無晶形のもの
は、公知物質であり、例えば特開平7−206854号
の明細書に記載した方法あるいはこれに準ずる方法によ
り製造することができる。これを上記の結晶化法に適用
することで本発明の結晶が得られる。
【0006】(2)塩 8−[3−[1−[(3−フルオロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]−1−オキソプロピル]−1,2,
5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−i
j]キノリン−4−オンの塩としては、薬理学的に許容
される塩が好ましく、例えば無機酸との塩、有機酸との
塩などが挙げられる。無機酸との塩の好適な例として
は、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸など
との塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例として
は、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、
シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、メタンスル
ホン酸、ベンゼンスルホン酸などとの塩が挙げられる。
【0007】(3)結晶の性質 本発明の結晶としては、例えば110℃以上の融点を有
し、粉末X線結晶回析により、面間隔(d値)約17.
4、約8.68、約5.27、約4.97、約4.7
6、約4.31、約3.85オングストロームに特徴的
ピークを有する回析パターンを示すものなどが挙げられ
る。好ましくは、例えば約113℃〜約118℃の融点
を有し、粉末X線結晶回析により、面間隔(d値)約1
7.4、約8.68、約5.27、約4.97、約4.
76、約4.31、約3.85オングストロームに特徴
的ピークを有する回析パターンを示すものである。本発
明の結晶は、高純度(純度99.9%)、高品質であ
り、吸湿性が低く、通常条件下で長期間保存しても変質
せず、安定性に極めて優れている。
【0008】(4)処方 本発明の結晶は、毒性が低く、そのまま、または薬理学
的に許容し得る担体などと混合して医薬組成物とするこ
とにより、哺乳動物(例、ヒト、マウス、ラット、ウサ
ギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サル等)に対し
て、後述する各種疾患の予防・治療剤として用いること
ができる。ここにおいて、薬理学的に許容される担体と
しては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担
体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、
結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、
懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合
される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色
剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。賦
形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マン
ニトール、D−ソルビトール、デンプン、α化デンプ
ン、デキストリン、結晶セルロース、低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム、アラビアゴム、デキストリン、プルラン、軽
質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウムなどが挙げられる。滑沢剤の好適
な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙
げられる。結合剤の好適な例としては、例えばα化デン
プン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、結晶セルロース、白糖、D−マ
ンニトール、トレハロース、デキストリン、プルラン、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられ
る。崩壊剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、デ
ンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウ
ム、カルボキシメチルスターチナトリウム、軽質無水ケ
イ酸、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙
げられる。
【0009】溶剤の好適な例としては、例えば注射用
水、生理的食塩水、リンゲル液、アルコール、プロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ゴマ油、トウ
モロコシ油、オリーブ油、綿実油などが挙げられる。溶
解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、D−マンニトール、ト
レハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスア
ミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、
炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナト
リウム、酢酸ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の
好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールア
ミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピ
オン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性
剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセ
ルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの
親水性高分子;ポリソルベート類、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油などが挙げられる。等張化剤の好適な例と
しては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マン
ニトール、D−ソルビトール、ブドウ糖などが挙げられ
る。緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸
塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられ
る。無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアル
コールなどが挙げられる。
【0010】防腐剤の好適な例としては、例えばパラオ
キシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジル
アルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソ
ルビン酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例として
は、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸塩などが挙げられ
る。着色剤の好適な例としては、例えば水溶性食用ター
ル色素(例、食用赤色2号および3号、食用黄色4号お
よび5号、食用青色1号および2号などの食用色素、水
不溶性レーキ色素(例、上記水溶性食用タール色素のア
ルミニウム塩など)、天然色素(例、β−カロチン、ク
ロロフィル、ベンガラなど)などが挙げられる。甘味剤
の好適な例としては、例えばサッカリンナトリウム、グ
リチルリチン二カリウム、アスパルテーム、ステビアな
どが挙げられる。
【0011】(5)投与形態 医薬組成物の剤形としては、例えば錠剤、カプセル剤
(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)、顆粒
剤、散剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などの経口剤;お
よび注射剤(例、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注
射剤、腹腔内注射剤など)、外用剤(例、経鼻投与製
剤、経皮製剤、軟膏剤など)、坐剤(例、直腸坐剤、膣
坐剤など)、ペレット、点滴剤等の非経口剤が挙げら
れ、これらはそれぞれ経口的あるいは非経口的に安全に
投与できる。医薬組成物は、製剤技術分野において慣用
の方法、例えば日本薬局方に記載の方法等により製造す
ることができる。以下に、製剤の具体的な製造法につい
て詳述する。
【0012】例えば、経口剤は、有効成分に、例えば賦
形剤(例、乳糖,白糖,デンプン,D−マンニトールな
ど)、崩壊剤(例、カルボキシメチルセルロースカルシ
ウムなど)、結合剤(例、α化デンプン,アラビアゴ
ム,カルボキシメチルセルロース,ヒドロキシプロピル
セルロース,ポリビニルピロリドンなど)または滑沢剤
(例、タルク,ステアリン酸マグネシウム,ポリエチレ
ングリコール6000など)などを添加して圧縮成形
し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるい
は持続性を目的として、コーティング基剤を用いて自体
公知の方法でコーティングすることにより製造される。
該コーティング基剤としては、例えば糖衣基剤、水溶性
フィルムコーティング基剤、腸溶性フィルムコーティン
グ基剤、徐放性フィルムコーティング基剤などが挙げら
れる。糖衣基剤としては、白糖が用いられ、さらに、タ
ルク、沈降炭酸カルシウム、ゼラチン、アラビアゴム、
プルラン、カルナバロウなどから選ばれる1種または2
種以上を併用してもよい。水溶性フィルムコーティング
基剤としては、例えばヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロースなど
のセルロース系高分子;ポリビニルアセタールジエチル
アミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコ
ポリマーE〔オイドラギットE(商品名)、ロームファ
ルマ社〕、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子;プ
ルランなどの多糖類などが挙げられる。腸溶性フィルム
コーティング基剤としては、例えばヒドロキシプロピル
メチルセルロース フタレート、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース アセテートサクシネート、カルボキシ
メチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロースなど
のセルロース系高分子;メタアクリル酸コポリマーL
〔オイドラギットL(商品名)、ロームファルマ社〕、
メタアクリル酸コポリマーLD〔オイドラギットL−3
0D55(商品名)、ロームファルマ社〕、メタアクリ
ル酸コポリマーS〔オイドラギットS(商品名)、ロー
ムファルマ社〕などのアクリル酸系高分子;セラックな
どの天然物などが挙げられる。徐放性フィルムコーティ
ング基剤としては、例えばエチルセルロースなどのセル
ロース系高分子;アミノアルキルメタアクリレートコポ
リマーRS〔オイドラギットRS(商品名)、ロームフ
ァルマ社〕、アクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル
共重合体懸濁液〔オイドラギットNE(商品名)、ロー
ムファルマ社〕などのアクリル酸系高分子などが挙げら
れる。上記したコーティング基剤は、その2種以上を適
宜の割合で混合して用いてもよい。また、コーティング
の際に、例えば酸化チタン、三二酸化鉄等のような遮光
剤を用いてもよい。注射剤は、有効成分を分散剤(例、
ポリソルベート80,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
60など),ポリエチレングリコール,カルボキシメチ
ルセルロース,アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤
(例、メチルパラベン,プロピルパラベン,ベンジルア
ルコール,クロロブタノール,フェノールなど)、等張
化剤(例、塩化ナトリウム,グリセリン,D−マンニト
ール,D−ソルビトール,ブドウ糖など)などと共に水
性溶剤(例、蒸留水,生理的食塩水,リンゲル液等)あ
るいは油性溶剤(例、オリーブ油,ゴマ油,綿実油,ト
ウモロコシ油などの植物油、プロピレングリコール等)
などに溶解、懸濁あるいは乳化することにより製造され
る。この際、所望により溶解補助剤(例、サリチル酸ナ
トリウム,酢酸ナトリウム等)、安定剤(例、ヒト血清
アルブミン等)、無痛化剤(例、ベンジルアルコール
等)等の添加物を用いてもよい。
【0013】(6)治療される疾患 本発明の結晶はアセチルコリンエステラーゼ阻害作用を
有する。したがって、本発明の結晶および本発明の医薬
組成物は、老年期痴呆症の予防・治療剤として用いるこ
とができる。また、本発明の結晶および本発明の医薬組
成物は、例えば膀胱排出力改善剤として用いることがで
きる。例えば、以下の1)から6)等に起因する排尿障
害、特に排尿困難の予防・治療剤として用いることがで
きる。1)前立腺肥大症、2)膀胱頸部閉鎖症、3)神
経因性膀胱、4)糖尿病、5)手術、6)低緊張性膀
胱、および7)シェーグレン症候群(ドライアイ、ドラ
イマウス、膣乾燥等)。より具体的には、前立腺肥大に
よる低緊張膀胱、糖尿病による低緊張膀胱、糖尿病性神
経障害による低緊張膀胱、特発性低緊張膀胱(加齢によ
るものを含む)、多発性硬化症による低緊張膀胱、パー
キンソン病による低緊張膀胱、脊髄損傷による低緊張膀
胱、手術後の低緊張膀胱、脳閉塞による低緊張膀胱、糖
尿病による神経因性膀胱、糖尿病性神経障害による神経
因性膀胱、多発性硬化症による神経因性膀胱、パーキン
ソン病による神経因性膀胱、脊髄損傷による神経因性膀
胱、脳閉塞による神経因性膀胱などによる排尿困難の予
防・治療剤として用いることができる。さらに、本発明
の結晶および本発明の医薬組成物は、頻尿、尿失禁等の
排尿障害の予防・治療剤としても用いることができる。
【0014】(7)他の剤との組み合せ利用 本発明の結晶は、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用
を有する非カルバメート系アミン化合物の一種である。
本発明の結晶を含む、アセチルコリンエステラーゼ阻害
作用を有する非カルバメート系アミン化合物類と、排尿
障害(例えば、排尿困難等)を引き起こす疾患を治療す
る薬剤もしくは他の疾患治療のために投与されるがそれ
自体が排尿障害(例えば、排尿困難等)を惹起する薬剤
とを組み合わせて用いることができる。そのような「ア
セチルコリンエステラーゼ阻害作用を有する非カルバメ
ート系アミン化合物」としては、アセチルコリンエステ
ラーゼ阻害作用を有し、分子内にカルバメート構造(−
OCON−)を有さず、アンモニアの水素原子を炭化水
素基で置換した化合物であればよく、好ましくは、第一
アミン化合物、第二アミン化合物、第三アミン化合物で
ある。さらに好ましくは、以下に記載する1)〜49)
の化合物等が列記される。これらの化合物のうち、少な
くとも1個の5ないし7員含窒素複素環を部分構造とし
て有する化合物等が好ましく、中でも後述の1)、2
0)、23)、41)、42)および43)の化合物等
が好ましく、1)の化合物等が特に好ましい。
【0015】1)式
【化1】 〔式中、Arは縮合していてもよいフェニル基で、該フ
ェニル基は置換基を有していてもよい、nは1ないし1
0の整数、RおよびR’はそれぞれ水素原子、ハロゲン
原子または置換基を有していてもよい炭化水素基、Yは
置換基を有していてもよいアミノ基または置換基を有し
ていてもよい含窒素飽和複素環基を示す。〕で表される
化合物(以下、化合物(I)と略記することもある)ま
たはその塩。
【0016】上記式中、Arで示される「縮合していて
もよいフェニル基で、該フェニル基は置換基を有してい
てもよい」の「置換基」としては、例えば、(i)ハロ
ゲン化されていてもよい低級アルキル基、(ii)ハロゲ
ン原子(例えば、フルオロ、クロル、ブロム、ヨード
等)、(iii)低級アルキレンジオキシ基(例えば、メ
チレンジオキシ、エチレンジオキシ等のC1−3アルキ
レンジオキシ基等)、(iv)ニトロ基、(v)シアノ
基、(vi)ヒドロキシ基、(vii)ハロゲン化されてい
てもよい低級アルコキシ基、(viii)シクロアルキル基
(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシル等のC3−6シクロアルキル基
等)、(ix)ハロゲン化されていてもよい低級アルキル
チオ基、(x)アミノ基、(xi)モノ−低級アルキルア
ミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピ
ルアミノ等のモノ−C1−6アルキルアミノ基等)、
(xii)ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチル
アミノ、ジエチルアミノ等のジ−C −6アルキルアミ
ノ基等)、(xiii)5ないし7員環状アミノ基(例え
ば、1個の窒素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子等から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個有して
いてもよい5ないし7員環状アミノ基(例、ピロリジ
ノ、ピペリジノ、ピペラジノ、モルホリノ、チオモルホ
リノ等)等)、(xiv)低級アルキル−カルボニルアミ
ノ基(例えば、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、
ブチリルアミノ等のC1−6アルキル−カルボニルアミ
ノ基等)、(xv)低級アルキルスルホニルアミノ基(例
えば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノ、プロピルスルホニルアミノ等のC1−6アルキルス
ルホニルアミノ基等)、(xvi)低級アルコキシ−カル
ボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、プロポキシカルボニル、イソブトキシカルボニ
ル等のC 1−6アルコキシ−カルボニル基等)、(xvi
i)カルボキシ基、(xviii)低級アルキル−カルボニル
基(例えば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、ブ
チルカルボニル等のC1−6アルキル−カルボニル基
等)、(xix)シクロアルキル−カルボニル基(例え
ば、シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニ
ル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボ
ニル等のC3−6シクロアルキル−カルボニル基等)、
(xx)カルバモイル基、チオカルバモイル基、(xxi)
モノ−低級アルキル−カルバモイル基(例えば、メチル
カルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモ
イル、ブチルカルバモイル等のモノ−C −6アルキル
−カルバモイル基等)(xxii)ジ−低級アルキル−カル
バモイル基(例えば、ジエチルカルバモイル、ジブチル
カルバモイル等のジ−C1−6アルキル−カルバモイル
基等)、(xxiii)低級アルキルスルホニル基(例え
ば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルス
ルホニル等のC1−6アルキルスルホニル基等)、(xx
iv)シクロアルキルスルホニル基(例えば、シクロペン
チルスルホニル、シクロヘキシルスルホニル等のC
3−6シクロアルキルスルホニル等)、(xxv)フェニ
ル基、(xxvi)ナフチル基、(xxvii)モノ−フェニル
−低級アルキル基(例えばベンジル、フェニルエチル等
のモノ−フェニル−C −6アルキル基等)、(xxvii
i)ジ−フェニル−低級アルキル基(例えば、ジフェニ
ルメチル、ジフェニルエチル等のジ−フェニル−C
1−6アルキル基等)、(xxix)モノ−フェニル−低級
アルキル−カルボニルオキシ基(例えばフェニルメチル
カルボニルオキシ、フェニルエチルカルボニルオキシ等
のモノ−フェニル−C1−6アルキル−カルボニルオキ
シ基等)、(xxx)ジ−フェニル−低級アルキル−カル
ボニルオキシ基(例えば、ジフェニルメチルカルボニル
オキシ、ジフェニルエチルカルボニルオキシ等のジ−フ
ェニル−C1−6アルキル−カルボニルオキシ基等)、
(xxxi)フェノキシ基、(xxxii)モノ−フェニル−低
級アルキル−カルボニル基(例えばフェニルメチルカル
ボニル、フェニルエチルカルボニル等のモノ−フェニル
−C1−6アルキル−カルボニル基等)、(xxxiii)ジ
−フェニル−低級アルキル−カルボニル基(例えば、ジ
フェニルメチルカルボニル、ジフェニルエチルカルボニ
ル等のジ−フェニル−C1−6アルキル−カルボニル基
等)、(xxxiv)ベンゾイル基、(xxxv)フェノキシカ
ルボニル基、(xxxvi)フェニル−低級アルキル−カル
バモイル基(例えば、フェニル−メチルカルバモイル、
フェニル−エチルカルバモイル等のフェニル−C1−6
アルキル−カルバモイル基等)、(xxxvii)フェニルカ
ルバモイル基、(xxxviii)フェニル−低級アルキル−
カルボニルアミノ基(例えば、フェニル−メチルカルボ
ニルアミノ、フェニル−エチルカルボニルアミノ等のフ
ェニル−C1−6アルキル−カルボニルアミノ基等)、
(xxxix)フェニル−低級アルキルアミノ基(例えば、
フェニル−メチルアミノ、フェニル−エチルアミノ等の
フェニル−C1−6アルキルアミノ基等)、(xxxx)フ
ェニル−低級アルキルスルホニル基(例えば、フェニル
−メチルスルホニル、フェニル−エチルスルホニル等の
フェニル−C −6アルキルスルホニル基等)、(xxxx
i)フェニルスルホニル基、(xxxxii)フェニル−低級
アルキルスルフィニル基(例えば、フェニル−メチルス
ルフィニル、フェニル−エチルスルフィニル等のフェニ
ル−C1−6アルキルスルフィニル基等)、(xxxxii
i)フェニル−低級アルキルスルホニルアミノ基(例え
ば、フェニル−メチルスルホニルアミノ、フェニル−エ
チルスルホニルアミノ等のフェニル−C1−6アルキル
スルホニルアミノ基等)および(xxxxiv)フェニルスル
ホニルアミノ基(上記(xxv)ないし(xxxxiv)のフェ
ニル基、ナフチル基、モノ−フェニル−低級アルキル
基、ジ−フェニル−低級アルキル基、モノ−フェニル−
低級アルキル−カルボニルオキシ基、ジ−フェニル−低
級アルキル−カルボニルオキシ基、フェノキシ基、モノ
−フェニル−低級アルキル−カルボニル基、ジ−フェニ
ル−低級アルキル−カルボニル基、ベンゾイル基、フェ
ノキシカルボニル基、フェニル−低級アルキル−カルバ
モイル基、フェニルカルバモイル基、フェニル−低級ア
ルキル−カルボニルアミノ基、フェニル−低級アルキル
アミノ基、フェニル−低級アルキルスルホニル基、フェ
ニルスルホニル基、フェニル−低級アルキルスルフィニ
ル基、フェニル−低級アルキルスルホニルアミノ基およ
びフェニルスルホニルアミノ基は、さらに、例えば、低
級アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペン
チル、ヘキシル等のC1−6アルキル等)、低級アルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキ
シ、tert-ブトキシ等のC1−6アルコキシ等)、ハロ
ゲン原子(例えば、クロル、ブロム、ヨード等)、ヒド
ロキシ基、ベンジルオキシ基、アミノ基、モノ−低級ア
ルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミ
ノ、プロピルアミノ等のモノ−C1−6アルキルアミノ
等)、ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ等のジ−C1−6アルキルアミノ
等)、ニトロ基、低級アルキル−カルボニル基(例え
ば、メチルカルボニル、エチルカルボニル、ブチルカル
ボニル等のC1−6アルキル−カルボニル等)、ベンゾ
イル基等から選ばれた1ないし4個の置換基を有してい
てもよい。)等が挙げられる。該フェニル基はこれらの
置換基を1ないし4個有していてもよい。
【0017】上記の「ハロゲン化されていてもよい低級
アルキル基」としては、例えば、1ないし3個のハロゲ
ン原子(例えば、クロル、ブロム、ヨード等)を有して
いてもよい低級アルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、sec-ブチル、tert-
ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1−6アルキル基
等)等が挙げられ、具体例としては、メチル、クロロメ
チル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフル
オロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2、2,2−
トリフルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフル
オロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−ト
リフルオロブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブ
チル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,
5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6
−トリフルオロヘキシル等が挙げられる。上記の「ハロ
ゲン化されていてもよい低級アルコキシ基」としては、
例えば、1ないし3個のハロゲン原子(例えば、クロ
ル、ブロム、ヨード等)を有していてもよい低級アルコ
キシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキ
シ、tert-ブトキシ等のC1− アルコキシ基等)等が
挙げられ、具体例としては、例えばメトキシ、ジフルオ
ロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,
2,2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロ
ポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキ
シ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシ等が挙げられる。上記の「ハロゲン化され
ていてもよい低級アルキルチオ基」としては、例えば、
1ないし3個のハロゲン原子(例えば、クロル、ブロ
ム、ヨード等)を有していてもよい低級アルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イ
ソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブ
チルチオ、tert-ブチルチオ等のC1−6アルキルチオ
基等)等が挙げられ、具体例としては、メチルチオ、ジ
フルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチル
チオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、
4,4,4−トリフルオロブチルチオ、イソブチルチ
オ、sec-ブチルチオ、tert-ブチルチオ、ペンチルチ
オ、ヘキシルチオ等が挙げられる。
【0018】「縮合していてもよいフェニル基で、該フ
ェニル基は置換基を有していてもよい」の「置換基」と
して好ましくは、(i)アミノ基、(ii)モノ−低級ア
ルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミ
ノ、プロピルアミノ等のモノ−C1−6アルキルアミノ
基等)、(iii)ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等のジ−C1−6アル
キルアミノ基等)、(iv)例えば1個の窒素原子以外に
窒素原子、酸素原子および硫黄原子等から選ばれるヘテ
ロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環
状アミノ基(例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラ
ジノ、モルホリノ、チオモルホリノ等)、(v)低級ア
ルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ等のC1−6
アルキル−カルボニルアミノ基等)、(vi)低級アルキ
ルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニルアミ
ノ、エチルスルホニルアミノ、プロピルスルホニルアミ
ノ等のC1−6アルキルスルホニルアミノ基等)、(vi
i)フェニル−低級アルキルアミノ(例えば、フェニル
−メチルアミノ、フェニル−エチルアミノ等のフェニル
−C1−6アルキルアミノ等)、(viii)フェニル−低
級アルキルスルホニルアミノ基(例えば、フェニル−メ
チルスルホニルアミノ、フェニル−エチルスルホニルア
ミノ等のフェニル−C1−6アルキル−スルホニルアミ
ノ基等)、(ix)フェニルスルホニルアミノ基、(x)
ハロゲン原子(例えば、フルオロ、クロル等)、(xi)
ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基(例えば、
メチル、エチル、イソプロピル、tert−ブチル、トリフ
ルオロメチル等)および(xii)ハロゲン化されていて
もよい低級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、イソプロポキシ、tert-ブトキシ、トリフルオロメ
トキシ等)等が挙げられ、特に、ジ−低級アルキルアミ
ノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ等のジ
−C1−6アルキルアミノ基等)、1個の窒素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子等から選ばれるヘ
テロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員
環状アミノ基(例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペ
ラジノ、モルホリノ、チオモルホリノ等)等が好まし
い。該「縮合していてもよいフェニル基で、該フェニル
基は置換基を有していてもよい」の「フェニル基」が縮
合する例としては、例えば、(1)置換基を有していて
もよい単環式複素環と縮合する場合、(2)置換基を有
していてもよい2環式複素環と縮合する、あるいは2つ
の同一または異なった単環(但し、少なくとも一方の環
が単環式複素環である)と縮合する場合、および(3)
置換基を有していてもよい3環式複素環と縮合する場合
等が挙げられる。
【0019】上記(1)の「縮合していてもよいフェニ
ル基で、該フェニル基は置換基を有していてもよい」の
フェニル基が単環式複素環と縮合する場合の具体例とし
ては、例えば、式
【化2】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環、
およびB環は置換基を有していてもよい複素環を示
す。〕で表される基等が挙げられる。A環の置換基とし
ては、上記の「縮合していてもよいフェニル基で、該フ
ェニル基は置換基を有していてもよい」の「置換基」等
が挙げられ、その置換基数は1ないし3個である。
【0020】B環で示される「置換基を有していてもよ
い複素環」の「複素環」としては、例えば、窒素原子、
酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1な
いし4個含む4ないし14員(好ましくは5ないし9
員)芳香族または非芳香族複素環等が挙げられる。具体
的には例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、イミ
ダゾール、フラン、チオフェン、ジヒドロピリジン、ジ
アゼピン、オキサゼピン、ピロリジン、ピペリジン、ヘ
キサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミン、テトラヒ
ドロフラン、ピペラジン、ホモピペラジン、テトラヒド
ロオキサゼピン、モルホリン、チオモルホリン、ピロー
ル、ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、オキサゾ
ール、オキサゾリジン、チアゾール、チアゾリジン、イ
ソオキサゾール、イミダゾリン等が挙げられる。このう
ち、1個のヘテロ原子あるいは同一または異なる2個の
ヘテロ原子を含有する5ないし9員環の非芳香族複素環
(例えば、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサメチレンイ
ミン、ヘプタメチレンイミン、テトラヒドロフラン、ピ
ペラジン、ホモピペラジン、テトラヒドロオキサゼピ
ン、モルホリン、チオモルホリン等)等が好ましい。特
に、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
ばれる1個のヘテロ原子を含有する非芳香族複素環、
1個の窒素原子と窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれる1個のヘテロ原子とを含有する非芳香族複素
環等が好ましい。B環で示される「置換基を有していて
もよい複素環」の「置換基」としては、例えば(i)ハ
ロゲン原子(例えば、フルオロ、クロル、ブロム、ヨー
ド等)、(ii)ニトロ基、(iii)シアノ基、(iv)オ
キソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)低級アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル等のC
1−6アルキル基等)(vii)低級アルコキシ基(例え
ば、メトキシ,エトキシ,プロピルオキシ,イソプロピ
ルオキシ、ブチルオキシ等のC1−6アルコキシ基
等)、(viii)低級アルキルチオ基(例えば、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ等のC1−6アルキルチ
オ基等)、(ix)アミノ基、(x)モノ−低級アルキル
アミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロ
ピルアミノ等のモノ−C1−6アルキルアミノ基等)、
(xi)ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ等のジ−C1−6アルキルアミノ
基等)、(xii)例えば炭素原子と1個の窒素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子等から選ばれるヘ
テロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員
環状アミノ基(例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペ
ラジノ、モルホリノ、チオモルホリノ等)、(xiii)低
級アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルア
ミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ等のC
1−6アルキル−カルボニルアミノ基等)、(xiv)低
級アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホ
ニルアミノ、エチルスルホニルアミノ等のC1−6アル
キル−カルボニルアミノ基等)、(xv)低級アルコキシ
−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、プロポキシカルボニル等のC1−6アル
コキシ−カルボニル基等)、(xvi)カルボキシ基、(x
vii)低級アルキルカルボニル基(例えば、メチルカル
ボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル等のC
1−6アルキル−カルボニル基等)、(xviii)カルバ
モイル基、(xix)モノ−低級アルキルカルバモイル基
(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル等
のモノ−C1−6アルキル−カルバモイル基等)、(x
x)ジ−低級アルキルカルバモイル基(例えば、ジメチ
ルカルバモイル、ジエチルカルバモイル等のジ−C
1−6アルキル−カルバモイル基等)、(xxi)低級ア
ルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチ
ルスルホニル、プロピルスルホニル等のC1−6アルキ
ルスルホニル基等)等から選ばれた1ないし5個が用い
られる。中でも、オキソ基、低級アルキル基(例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、tert-ブチル、sec-ブチル等のC1−6アル
キル基等)等が好ましい。特にオキソ基等が好ましい。
【0021】B環が環中に窒素原子を有する場合、例え
ば、B環は環中に式 >N−R 〔式中、Rは水素原子、置換基を有していてもよい炭
化水素基、アシル基または置換基を有していてもよい複
素環基を示す。〕で表される基を有していてもよい。さ
らに、B環は上記置換基(i)ないし(xxi)を1ないし
3個有していてもよい。Rで示される「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」は、炭化水
素化合物から水素原子を1個除いた基を示し、その例と
しては、例えば以下のアルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル
基、これらの組み合わせの基等が挙げられる。このう
ち、C1− 16炭化水素基等が好ましい。 (1)アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチ
ル、sec-ブチル、ペンチル、ヘキシル等のC1−6アル
キル基等) (2)アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、イソプ
ロペニル、ブテニル、イソブテニル、sec-ブテニル等の
2−6アルケニル基等) (3)アルキニル基(例えば、プロパルギル、エチニ
ル、ブチニル、1−ヘキシニル等のC2−6アルキニル
基等) (4)シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等のC
3−6シクロアルキル基等) (5)架橋環式低級飽和炭化水素基(例えば、ビシクロ
〔3.2.1〕オクト−2−イル、ビシクロ〔3.3.1〕
ノン−2−イル、アダマンタン−1−イル等の架橋環式
8−14飽和炭化水素基等) (6)アリール基(例えば、フェニル、1−ナフチル、
2−ナフチル、ビフェニル、2−インデニル、2−アン
スリル等のC6−14アリール基等、好ましくはフェニ
ル基等) (7)アラルキル基(例えば、ベンジル,フェニルエチ
ル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルペン
チル、フェニルヘキシル等のフェニル−C1−1 アル
キル;α−ナフチルメチル等のナフチル−C1−6アル
キル;ジフェニルメチル、ジフェニルエチル等のジフェ
ニル−C1−3アルキル等のC7−16アラルキル基
等) (8)アリ−ル−アルケニル基(例えばスチリル、シン
ナミル、4−フェニル−2−ブテニル、4−フェニル−
3−ブテニル等のフェニル−C2−12アルケニル等の
6−14アリ−ル−C2−12アルケニル基等) (9)アリ−ル−C2−12アルキニル基(例えば、フ
ェニルエチニル、3−フェニル−2−プロピニル、3−
フェニル−1−プロピニル等のフェニル−C2− 12
ルキニル等のC6−14アリ−ル−C2−12アルキニ
ル基等) (10)シクロアルキル−アルキル基(例えば、シクロプ
ロピルメチル,シクロブチルメチル,シクロペンチルメ
チル,シクロヘキシルメチル,シクロヘプチルメチル,
シクロプロピルエチル,シクロブチルエチル,シクロペ
ンチルエチル,シクロヘキシルエチル,シクロヘプチル
エチル,シクロプロピルプロピル,シクロブチルプロピ
ル,シクロペンチルプロピル,シクロヘキシルプロピ
ル,シクロヘプチルプロピル,シクロプロピルブチル,
シクロブチルブチル,シクロペンチルブチル,シクロヘ
キシルブチル,シクロヘプチルブチル,シクロプロピル
ペンチル,シクロブチルペンチル,シクロペンチルペン
チル,シクロヘキシルペンチル,シクロヘプチルペンチ
ル,シクロプロピルヘキシル,シクロブチルヘキシル,
シクロペンチルヘキシル,シクロヘキシルヘキシル等の
3−7シクロアルキル−C1−6アルキル基等) (11)アリール−アリール−C1−10アルキル基(例
えばビフェニルメチル、ビフェニルエチル等)
【0022】Rで示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」の「炭化水素基」の好ましいものとして
は、例えば、C1−6アルキル基、C3−6シクロアル
キル基、C7−16アラルキル基等である。さらに好ま
しくはC7−10アラルキル基(例えば、ベンジル、フ
ェニルエチル、フェニルプロピル等のフェニル−C
−4アルキル等)等である。Rで示される「置換基を
有していてもよい炭化水素基」の「置換基」としては、
例えば、(i)ハロゲン原子(例えば、フルオロ、クロ
ル、ブロム、ヨード等)、(ii)ニトロ基、(iii)シ
アノ基、(iv)オキソ基、(v)ヒドロキシ基、(vi)
ハロゲン化されていてもよい低級アルキル基、(vii)
ハロゲン化されていてもよい低級アルコキシ基、(vii
i)ハロゲン化されていてもよい低級アルキルチオ基、
(ix)アミノ基、(x)モノ−低級アルキルアミノ基
(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミ
ノ等のモノ−C1−6アルキルアミノ基等)、(xi)
ジ−低級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ、
ジエチルアミノ等のジ−C1−6アルキルアミノ基
等)、(xii)例えば炭素原子と1個の窒素原子以外に
窒素原子、酸素原子および硫黄原子等から選ばれるヘテ
ロ原子を1ないし3個有していてもよい5ないし7員環
状アミノ基(例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラ
ジノ、モルホリノ、チオモルホリノ等)、(xiii)低級
アルキル−カルボニルアミノ基(例えば、アセチルアミ
ノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ等のC1−6
アルキル−カルボニルアミノ基等)、(xiv)低級アル
キルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスルホニルア
ミノ、エチルスルホニルアミノ等のC1−6アルキル−
スルホニルアミノ基等)、(xv)低級アルコキシ−カル
ボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、プロポキシカルボニル等のC1−6アルコキシ
−カルボニル基等)、(xvi)カルボキシ基、(xvii)
低級アルキル−カルボニル基(例えば、メチルカルボニ
ル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル等のC
1−6アルキル−カルボニル基等)、(xviii)カルバ
モイル基、チオカルバモイル基、(xix)モノ−低級ア
ルキル−カルバモイル基(例えば、メチルカルバモイ
ル、エチルカルバモイル等のモノ−C1−6アルキル−
カルバモイル基等)、(xx)ジ−低級アルキル−カルバ
モイル基(例えば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカ
ルバモイル等のジ−C 1−6アルキル−カルバモイル基
等)、(xxi)低級アルキルスルホニル基(例えば、メ
チルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニ
ル等のC1−6アルキルスルホニル基等)、(xxii)低
級アルコキシ−カルボニル−低級アルキル基(例えば、
メトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチ
ル、tert-ブトキシカルボニルメチル、メトキシカルボ
ニルエチル、メトキシカルボニルメチル、メトキシカル
ボニル(ジメチル)メチル、エトキシカルボニル(ジメ
チル)メチル、tert-ブトキシカルボニル(ジメチル)
メチル等のC1−6アルキル−カルボニル−C1−6
ルキル基等)、(xxiii)カルボキシ−低級アルキル基
(例えば、カルボキシルメチル、カルボキシルエチル、
カルボキシル(ジメチル)メチル等のカルボキシ−C
1−6アルキル基等)、(xxiv)置換基を有していても
よい複素環基、(xxv)C6−14アリール基(例え
ば、フェニル、ナフチル等)、(xxvi)C7−16アラ
ルキル基(例えば、ベンジル等)、(xxvii)置換基を
有していてもよいウレイド基(例えば、ウレイド、3−
メチルウレイド、3−エチルウレイド、3−フェニルウ
レイド、3−(4−フルオロフェニル)ウレイド、3−
(2−メチルフェニル)ウレイド、3−(4−メトキシ
フェニル)ウレイド、3−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)ウレイド、3−[3,5−ビス(トリフルオロメチ
ル)フェニル]ウレイド、3−ベンジルウレイド、3−
(1−ナフチル)ウレイド、3−(2−ビフェニリル)
ウレイド等)、(xxviii)置換基を有していてもよいチ
オウレイド基(例えば、チオウレイド、3−メチルチオ
ウレイド、3−エチルチオウレイド、3−フェニルチオ
ウレイド、3−(4−フルオロフェニル)チオウレイ
ド、3−(4−メチルフェニル)チオウレイド、3−
(4−メトキシフェニル)チオウレイド、3−(2,4
−ジクロロフェニル)チオウレイド、3−ベンジルチオ
ウレイド、3−(1−ナフチル)チオウレイド等)、
(xxix)置換基を有していてもよいアミジノ基(例え
ば、アミジノ、N−メチルアミジノ、N−エチルア
ミジノ、N−フェニルアミジノ、N ,N−ジメチ
ルアミジノ、N,N−ジメチルアミジノ、N−メ
チル−N−エチルアミジノ、N,N−ジエチルア
ミジノ、N−メチル−N−フェニルアミジノ、
,N−ジ(4−ニトロフェニル)アミジノ等)、
(xxx)置換基を有していてもよいグアニジノ基(例え
ば、グアニジノ、3−メチルグアニジノ、3,3−ジメ
チルグアニジノ、3,3−ジエチルグアニジノ等)、
(xxxi)置換基を有していてもよい環状アミノカルボニ
ル基(例えば、ピロリジノカルボニル、ピペリジノカル
ボニル、(4−メチルピペリジノ)カルボニル、(4−フ
ェニルピペリジノ)カルボニル、(4−ベンジルピペリ
ジノ)カルボニル、(4−ベンゾイルピペリジノ)カル
ボニル、[4−(4−フルオロベンゾイル)ピペリジ
ノ]カルボニル、(4−メチルピペラジノ)カルボニ
ル、(4−フェニルピペラジノ)カルボニル、[4−
(4−ニトロフェニル)ピペラジノ]カルボニル、(4
−ベンジルピペラジノ)カルボニル、モルホリノカルボ
ニル、チオモルホリノカルボニル等)、(xxxii)置換
基を有していてもよいアミノチオカルボニル基(例え
ば、アミノチオカルボニル、メチルアミノチオカルボニ
ル、ジメチルアミノチオカルボニル等)、(xxxiii)置
換基を有していてもよいアミノスルホニル基(例えば、
アミノスルホニル、メチルアミノスルホニル、ジメチル
アミノスルホニル等)、(xxxiv)置換基を有していて
もよいフェニルスルホニルアミノ(例えば、フェニルス
ルホニルアミノ、(4−メチルフェニル)スルホニルア
ミノ、(4−クロロフェニル)スルホニルアミノ、
(2,5−ジクロロフェニル)スルホニルアミノ、(4
−メトキシフェニル)スルホニルアミノ、(4−アセチ
ルアミノフェニル)スルホニルアミノ、(4−ニトロフ
ェニル)フェニルスルホニルアミノ等)、(xxxv)スル
ホ基、(xxxvi)スルフィノ基、(xxxvii)スルフェノ
基、(xxxviii)C1−6アルキルスルホ基(例えば、
メチルスルホ、エチルスルホ、プロピルスルホ等)、
(xxxix)C1−6アルキルスルフィノ基(例えば、メ
チルスルフィノ、エチルスルフィノ、プロピルスルフィ
ノ等)、(xxxx)C1−6アルキルスルフェノ基(例え
ば、メチルスルフェノ、エチルスルフェノ、プロピルス
ルフェノ等)、(xxxxi)ホスホノ基、(xxxxii)ジ−
1−6アルコキシホスホリル基(例えば、ジメトキシ
ホスホリル、ジエトキシホスホリル、ジプロポキシホス
ホリル等)等から選ばれた1ないし5個(好ましくは1
ないし3個)が挙げられる。このうち好ましくは、ハロ
ゲン原子、ハロゲン化されていてもよいアルキル基、ハ
ロゲン化されていてもよいアルコキシ基、ヒドロキシ
基、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、C1−6アル
コキシ−カルボニル基、カルバモイル基、アミノチオカ
ルボニル基、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル
基、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、アミノ
基、モノ−C1−6アルキルアミノ基、ジ−C1−6
ルキルアミノ基、5ないし7員環状アミノ基、C1−6
アルキル−カルボニルアミノ基、フェニルスルホニルア
ミノ基、C1−6アルキルスルホニルアミノ基等が挙げ
られる。
【0023】上記「置換基を有していてもよい複素環
基」の「複素環基」としては、例えば、窒素原子、酸素
原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子1ないし6
個(好ましくは1ないし4個)を含む5ないし14員
(単環式または2ないし4環式)複素環から水素原子を
1個除去してできる基等が用いられる。単環式複素環基
としては、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、イミダゾ
ール、フラン、チオフェン、ジヒドロピリジン、ジアゼ
ピン、オキサゼピン、ピロリジン、ピペリジン、ヘキサ
メチレンイミン、ヘプタメチレンイミン、テトラヒドロ
フラン、ピペラジン、ホモピペラジン、テトラヒドロオ
キサゼピン、モルホリン、チオモルホリン、ピロール、
ピラゾール、1,2,3−トリアゾール、オキサゾー
ル、オキサゾリジン、チアゾール、チアゾリジン、イソ
オキサゾール、イミダゾリン、トリアゾール、チアジア
ゾール、オキサジアゾール、オキサチアジアゾール、ト
リアジン、テトラゾール等の単環式複素環から水素原子
を1個除去してできる基等が挙げられる。2環式複素環
としては、例えば、インドール、ジヒドロインドール、
イソインドール、ジヒドロイソインドール、ベンゾフラ
ン、ジヒドロベンゾフラン、ベンズイミダゾール、ベン
ズオキサゾール、ベンズイソオキサゾール、ベンゾチア
ゾール、インダゾール、キノリン、テトラヒドロキノリ
ン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、テトラ
ヒドロ-1H-1-ベンズアゼピン、テトラヒドロ-1H-2-ベン
ズアゼピン、テトラヒドロ-1H-3-ベンズアゼピン、テト
ラヒドロベンズオキサゼピン、キナゾリン、テトラヒド
ロキナゾリン、キノキサリン、テトラヒドロキノキサリ
ン、ベンゾジオキサン、ベンゾジオキソール、ベンゾチ
アジン、イミダゾピリジン等の2環式複素環から水素原
子を1個除去してできる基等が用いられる。3または4
環式複素環基としては、アクリジン、テトラヒドロアク
リジン、ピロロキノリン、ピロロインドール、シクロペ
ントインドール、イソインドロベンズアゼピン等の3ま
たは4環式複素環から水素原子を1個除去してできる基
等が挙げられる。
【0024】該「複素環基」としては、単環または2環
式複素環から水素原子を1個除去してできる基等が好ま
しい。該「置換基を有していてもよい複素環基」の「置
換基」としては上記B環で示される「置換基を有してい
てもよい複素環」の「置換基」が挙げられ、その置換基
数は1ないし5個である。Rで示される「置換基を有
していてもよい炭化水素基」として好ましくは、ハロゲ
ン原子、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ニト
ロ、シアノおよびヒドロキシから選ばれる置換基を1な
いし5個有していてもよいC7−16アラルキル基(好
ましくはベンジル等)等が挙げられる。上記Rで示さ
れる「アシル基」としては、例えば、式:−(C=O)−
、−(C=O)−OR、−(C=O)−NR
、−SO−R、−SO−R、−(C=S)−
OR または −(C=S)NR〔式中、Rおよ
びRはそれぞれ(i)水素原子、(ii)置換基を有し
ていてもよい炭化水素基または(iii)置換基を有して
いてもよい複素環基を示すか、RとRとは互いに結
合して隣接する窒素原子と共に置換基を有していてもよ
い含窒素環基を形成してもよい。〕で表されるアシル基
等が挙げられる。このうち好ましくは、式:−(C=O)
−Rまたは −(C=O)−NR 〔式中、各記
号は上記と同意義を示す。〕で表されるアシル基であ
る。
【0025】RまたはRで示される「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」および「置換基を有していて
もよい複素環基」は、上記Rで示される「置換基を有
していてもよい炭化水素基」および「置換基を有してい
てもよい複素環基」と同様のものがそれぞれ挙げられ
る。RとRとで形成される「置換基を有していても
よい含窒素環基」としては、炭素原子および1個の窒素
原子以外に、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子
から選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含有していても
よい5ないし9員(好ましくは5ないし7員)の含窒素
飽和複素環基等が挙げられる。より具体的には、例え
ば、式
【化3】 で表される基等が挙げられる。
【0026】該「置換基を有していてもよい含窒素環
基」の「置換基」としては、上記B環で示される「置換
基を有していてもよい複素環」の「置換基」と同様のも
のが挙げられ、その置換基数は1ないし5個である。R
およびRとして、好ましくは、(i)水素原子、(i
i)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、(i
ii)C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシから選
ばれる置換基を1ないし3個有していてもよいC
6−10アリール、(iii)C7−16アラルキル
(例、ベンジル等)、(iv)5または6員複素環基
(例、ピリジル、チエニル、フリル等)等が挙げられ
る。上記Rで示される「アシル基」として、好ましく
は、ホルミル、ハロゲン化されていてもよいC1−6
ルキル−カルボニル(例、アセチル、トリフルオロアセ
チル、プロピオニル等)、5または6員複素環カルボニ
ル(例、ピリジルカルボニル、チエニルカルボニル、フ
リルカルボニル等)、C6−14アリール−カルボニル
(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイル
等)、C7−16アラルキル−カルボニル(例、フェニ
ルアセチル、3−フェニルプロピオニル等)、C
6−10アリールスルホニル(例、ベンゼンスルホニ
ル、ナフチルスルホニル等)等が挙げられる。Rは、
好ましくは、水素原子、C1−6アルキル、C1−6
ルキル−カルボニル、C6−14アリール−カルボニル
等である。
【0027】上記式
【化4】 で表される基の具体例としては、2,3−ジヒドロベン
ゾフラン;3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾチオピ
ラン;2,3−ジヒドロ−1H−インドール;1,2,3,
4−テトラヒドロキノリン;2,3−ジヒドロ−1H−
イソインドール;1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン;2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1−ベンズ
アゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベ
ンズアゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−3
−ベンズアゼピン等のベンズアゼピン;1,2,3,4,
5,6−ヘキサヒドロ−1−ベンズアゾシン、1,2,3,
4,5,6−ヘキサヒドロ−2−ベンズアゾシン、1,2,
3,4,5,6−ヘキサヒドロ−3−ベンズアゾシン等の
ベンズアゾシン;2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−
1H−1−ベンズアゾニン、2,3,4,5, 6,7−ヘキ
サヒドロ−1H−2−ベンズアゾニン、2,3,4,5,
6,7−ヘキサヒドロ−1H−3−ベンズアゾニン、2,
3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−4−ベンズアゾ
ニン等のベンズアゾニン;2,3−ジヒドロベンズオキ
サゾール等のベンズオキサゾール;2,3−ジヒドロベ
ンゾチアゾール等のベンゾチアゾール;2,3−ジヒド
ロ−1H−ベンズイミダゾール等のベンズイミダゾー
ル;3,4−ジヒドロ−1H−2,1−ベンズオキサジ
ン、3,4−ジヒドロ−1H−2,3−ベンズオキサジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−1,2−ベンズオキサジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−1,3−ベンズオキサジ
ン、3,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンズオキサジ
ン等のベンズオキサジン;3,4−ジヒドロ−1H−
2,1−ベンゾチアジン、3,4−ジヒドロ−1H−
2,3−ベンゾチアジン、3,4−ジヒドロ−2H−
1,2−ベンゾチアジン、3,4−ジヒドロ−2H−
1,4−ベンゾチアジン、3,4−ジヒドロ−2H−
1,3−ベンゾチアジン、3,4−ジヒドロ−2H−
3,1−ベンゾチアジン等のベンゾチアジン;1,2,
3,4−テトラヒドロシンノリン、1,2,3,4−テ
トラヒドロフタラジン、1,2,3,4−テトラヒドロ
キナゾリン、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリ
ン等のベンゾジアジン;3,4−ジヒドロ−1,2−ベ
ンズオキサチイン、3,4−ジヒドロ−2,1−ベンズ
オキサチイン、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンズオキ
サチイン、1,4−ジヒドロ−2,3−ベンズオキサチ
イン、4H−1,3−ベンズオキサチイン、4H−3,
1−ベンズオキサチイン等のベンズオキサチイン;3,
4−ジヒドロ−1,2−ベンゾジオキシン、2,3−ジ
ヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン、1,4−ジヒドロ
−2,3−ベンゾジオキシン、4H−1,3−ベンゾジ
オキシン等のベンゾジオキシン;3,4−ジヒドロ−
1,2−ベンズジチイン、2,3−ジヒドロ−1,4−
ベンズジチイン、1,4−ジヒドロ−2,3−ベンズジ
チイン、4H−1,3−ベンズジチイン等のベンズジチ
イン;2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2−ベンズ
オキサゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,3
−ベンズオキサゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ
−1,4−ベンズオキサゼピン、2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1,5−ベンズオキサゼピン、1,3,4,
5−テトラヒドロ−2,1−ベンズオキサゼピン、1,
3,4,5−テトラヒドロ−2,3−ベンズオキサゼピ
ン、1,3,4,5−テトラヒドロ−2,4−ベンズオ
キサゼピン、1,2,4,5−テトラヒドロ−3,1−
ベンズオキサゼピン、1,2,4,5−テトラヒドロ−
3,2−ベンズオキサゼピン、1,2,3,5−テトラ
ヒドロ−4,1−ベンズオキサゼピン等のベンズオキサ
ゼピン;2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2−ベン
ゾチアゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4
−ベンゾチアゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン、1,3,4,5−テトラヒ
ドロ−2,1−ベンゾチアゼピン、1,3,4,5−テ
トラヒドロ−2,4−ベンゾチアゼピン、1,2,4,
5−テトラヒドロ−3,1−ベンゾチアゼピン、1,
2,4,5−テトラヒドロ−3,2−ベンゾチアゼピ
ン、1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾチ
アゼピン等のベンゾチアゼピン;2,3,4,5−テト
ラヒドロ−1H−1,2−ベンゾチアゼピン、2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−1,3−ベンゾジアゼピ
ン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−1,4−ベ
ンゾジアゼピン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−1,5−ベンゾジアゼピン、2,3,4,5−テトラ
ヒドロ−1H−2,3−ベンゾジアゼピン、2,3,
4,5−テトラヒドロ−1H−2,4−ベンゾジアゼピ
ン等のベンゾジアゼピン;4,5−ジヒドロ−1,3−
ベンゾジオキセピン、4,5−ジヒドロ−3H−1,2
−ベンゾジオキセピン、2,3−ジヒドロ−5H−1,
4−ベンゾジオキセピン、3,4−ジヒドロ−2H−
1,5−ベンゾジオキセピン、4,5−ジヒドロ−1H
−2,3−ベンゾジオキセピン、1,5−ジヒドロ−
2,4−ベンゾジオキセピン等のベンゾジオキセピン;
4,5−ジヒドロ−1H−2,3−ベンゾチエピン、
1,5−ジヒドロ−2,4−ベンゾジチエピン、3,4
−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジチエピン、2,3
−ジヒドロ−5H−1,4−ベンゾジチエピン等のベン
ゾジチエピン、3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−
1,5−ベンズオキサゾシン、3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−2H−1,6−ベンズオキサゾシン等のベンズ
オキサゾシン;3,4,5,6−テトラヒドロ−2H−
1,5−ベンゾチアゾシン、3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−2H−1,6−ベンゾチアゾシン等のベンゾチア
ゾシン;1,2,3,4,5,6−ヘキサヒドロ−1,
6−ベンゾジアゾシン等のベンゾジアゾシン;2,3,
4,5−テトラヒドロ−1,6−ベンズオキサチオシン
等のベンズオキサチオシン;2,3,4,5−テトラヒ
ドロ−1,6−ベンゾジオキソシン等のベンゾジオキソ
シン;1,3,5−ベンゾトリオキセピン、5H−1,
3,4−ベンゾトリオキセピン等のベンゾトリオキセピ
ン;3,4−ジヒドロ−1H−5,2,1−ベンズオキ
サチアゼピン、3,4−ジヒドロ−2H−5,1,2−
ベンズオキサチアゼピン、4,5−ジヒドロ−3,1,
4−ベンズオキサチアゼピン、4,5−ジヒドロ−3H
−1,2,5−ベンズオキサチアゼピン等のベンズオキ
サチアゼピン;2,3,4,5−テトラヒドロ−1,
3,4−ベンズオキサジアゼピン等のベンズオキサジア
ゼピン;2,3,4,5−テトラヒドロ−1,3,5−
ベンズチアジアゼピン等のベンズチアジアゼピン;2,
3,4,5−テトラヒドロ−1H−1,2,5−ベンゾ
トリアゼピン等のベンゾトリアゼピン;4,5−ジヒド
ロ−1,3,2−ベンゾオキサチエピン、4,5−ジヒ
ドロ−1H−2,3−ベンズオキサチエピン、3,4−
ジヒドロ−2H−1,5−ベンズオキサチエピン、4,
5−ジヒドロ−3H−1,2−ベンズオキサチエピン、
4,5−ジヒドロ−3H−2,1−ベンズオキサチエピ
ン、2,3−ジヒドロ−5H−1,4−ベンズオキサチ
エピン、2,3−ジヒドロ−5H−4,1−ベンズオキ
サチエピン等、とりわけ2,3,4,5−テトラヒドロ−
1H−3−ベンズアゼピン、2,3,4,5−テトラヒド
ロ−1H−2−ベンズアゼピン、2,3−ジヒドロ−1
H−インドール、2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−
ベンズオキサゼピン等の2環式縮合ベンゼン環から水素
原子を1個除去してできる基等が挙げられる。
【0028】このうち、好ましい例としては式
【化5】 〔式中、B'環はオキソ基でさらに置換されていてもよ
い5ないし9員の含窒素複素環、その他の各記号は上記
と同意義を示す。〕で表される基等が挙げられる。
【0029】該「オキソ基でさらに置換されていてもよ
い5ないし9員の含窒素複素環」の「5ないし9員の含
窒素複素環」としては、炭素原子および1個の窒素原子
以外に、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から
選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含有していてもよい
5ないし9員の含窒素複素環等が挙げられ、5ないし9
員の非芳香族含窒素複素環(例えば、ピロリジン、ピペ
リジン、ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミ
ン、ピペラジン、ホモピペラジン、テトラヒドロオキサ
ゼピン、モルホリン、チオモルホリン等)等が好ましく
用いられる。このうち、より好ましい例としては、式
【化6】 〔式中、Rは上記と同意義を示す。〕で表される基等
が挙げられる。特に好ましくは、式
【化7】 〔式中、Rは上記と同意義を示す。〕で表される基等
が挙げられる。
【0030】上記(2)の「縮合していてもよいフェニ
ル基で、該フェニル基は置換基を有していてもよい」の
フェニル基が置換基を有していてもよい2環式複素環と
縮合する、あるいは2つの同一または異なった単環(但
し、少なくとも一方の環が単環式複素環である)と縮合
する場合の具体例としては、例えば、式
【化8】 〔式中、A環は上記と同意義、C環およびD環の一方は
置換基を有していてもよい複素環、他方は置換基を有し
ていてもよい5ないし9員環を示す。〕で表される基等
が挙げられる。
【0031】C環またはD環で示される「置換基を有し
ていてもよい複素環」の「複素環」としては、B環で示
される「置換基を有していてもよい複素環」が挙げられ
る。C環またはD環で示される「置換基を有していても
よい5ないし9員環」の「5ないし9員環」は、窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を
1ないし3個含有していてもよく、例えば、5ないし9
員複素環(例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、
イミダゾール、フラン、チオフェン、ジヒドロピリジ
ン、ジアゼピン、オキサゼピン、ピロリジン、ピペリジ
ン、ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミン、テ
トラヒドロフラン、ピペラジン、ホモピペラジン、テト
ラヒドロオキサゼピン、モルホリン、チオモルホリン
等)、5ないし9員炭素環(例えば、ベンゼン、シクロ
ペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘ
キセン、シクロヘキサジエン、シクロヘプタン、シクロ
ヘプテン、シクロヘプタジエン等)等が挙げられる。こ
のうち、5ないし7員環が好ましい。中でも、ベンゼ
ン、シクロヘキサン等が好ましい。「置換基を有してい
てもよい5ないし9員環」の「置換基」としては、上記
B環で示される「置換基を有していてもよい複素環」の
「置換基」と同様のものが挙げられる。
【0032】上記式
【化9】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
の具体例としては、カルバゾール、1,2,3,4,4
a,9a−ヘキサヒドロカルバゾール、9,10−ジヒ
ドロアクリジン、1,2,3,4−テトラヒドロアクリ
ジン、10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ〔b,
f〕アゼピン、5,6,7,12−テトラヒドロジベン
ズ〔b,g〕アゾシン、6,11−ジヒドロ−5H−ジ
ベンズ〔b,e〕アゼピン、6,7−ジヒドロ−5H−
ジベンズ〔c,e〕アゼピン、5,6,11,12−テ
トラヒドロジベンズ〔b,f〕アゾシン、ジベンゾフラ
ン、9H−キサンテン、10,11−ジヒドロジベンズ
〔b,f〕オキセピン、6,11−ジヒドロジベンズ
〔b,e〕オキセピン、6,7−ジヒドロ−5H−ジベ
ンズ〔b,g〕オキソシン、ジベンゾチオフェン、9H
−チオキサンテン、10,11−ジヒドロジベンゾ
〔b,f〕チエピン、6,11−ジヒドロジベンゾ
〔b,e〕チエピン、6,7−ジヒドロ−5H−ジベン
ゾ〔b,g〕チオシン、10H−フェノチアジン、10
H−フェノキサジン、5,10−ジヒドロフェナジン、
10,11−ジベンゾ〔b,f〕〔1,4〕チアゼピ
ン、10,11−ジヒドロジベンズ〔b,f〕〔1,
4〕オキサゼピン、2,3,5,6,11,11a−ヘ
キサヒドロ−1H−ピロロ〔2,1−b〕〔3〕ベンズ
アゼピン、10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ
〔b,e〕〔1,4〕ジアゼピン、5,11−ジヒドロ
ジベンズ〔b,e〕〔1,4〕オキサゼピン、5,11
−ジヒドロジベンゾ〔b,f〕〔1,4〕チアゼピン、
10,11−ジヒドロ−5H−ジベンゾ〔b,e〕
〔1,4〕ジアゼピン、1,2,3,3a,8,8a−
ヘキサヒドロピロロ〔2,3−b〕インドール等の3環
式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去してできる基
が挙げられる。
【0033】上記式
【化10】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
の具体例としては、1H,3H−ナフト〔1,8−c
d〕〔1,2〕オキサジン、ナフト〔1,8−de〕−
1,3−オキサジン、ナフト〔1,8−de〕−1,2
−オキサジン、1,2,2a,3,4,5−ヘキサヒド
ロベンズ〔cd〕インドール、2,3,3a,4,5,
6−ヘキサヒドロ−1H−ベンゾ〔de〕キノリン、4
H−ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン、1,2,
5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ〔3,2,1−i
j〕キノリン、5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ〔3,
2,1−ij〕キノリン、1H,5H−ベンゾ〔ij〕
キノリジン、アゼピノ〔3,2,1−hi〕インドー
ル、1,2,4,5,6,7−ヘキサヒドロアゼピノ
〔3,2,1−hi〕インドール、1H−ピリド〔3,
2,1−jk〕〔1〕ベンズアゼピン、5,6,7,8
−テトラヒドロ−1H−ピリド〔3,2,1−jk〕
〔1〕ベンズアゼピン、1,2,5,6,7,8−ヘキ
サヒドロ−1H−ピリド〔3,2,1−jk〕〔1〕ベ
ンズアゼピン、2,3−ジヒドロ−1H−ベンズ〔d
e〕イソキノリン、1,2,3,4,4a,5,6,7
−オクタヒドロナフト〔1,8−bc〕アゼピン、2,
3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−ピリド
〔3,2,1−jk〕〔1〕ベンズアゼピン等の3環式
縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去してできる基が
挙げられる。
【0034】上記式
【化11】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
の具体例としては、1,2,3,5,6,7−ヘキサヒ
ドロベンゾ〔1,2−b:4,5−b’〕ジピロール、
1,2,3,5,6,7−ヘキサヒドロシクロペント
〔f〕インドール等の3環式縮合ベンゼン環から水素原
子を1個除去してできる基が挙げられる。
【0035】上記式
【化12】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
の具体例としては、1,2,3,6,7,8−ヘキサヒ
ドロシクロペント〔e〕インドール、2,3,4,7,
8,9−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ〔f〕キノ
リン等の3環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去
してできる基が挙げられる。
【0036】このうち、式
【化13】 〔式中、C'環およびD'環は、それぞれオキソ基でさら
に置換されていてもよい5ないし9員の含窒素複素環、
その他の各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
等が好ましい。このうち式
【化14】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
等がさらに好ましい。
【0037】C'環または0037D'環で示される「オ
キソ基でさらに置換されていてもよい5ないし9員の含
窒素複素環」は、B'環で示される「オキソ基でさらに
置換されていてもよい5ないし9員の含窒素複素環」と
同様のものが挙げられる。中でもより好ましくは、式
【化15】 で表される基等が挙げられる。
【0038】上記(3)の「縮合していてもよいフェニ
ル基で、該フェニル基は置換基を有していてもよい」の
フェニル基が置換基を有していてもよい3環式複素環と
縮合する場合の具体例としては、例えば、式
【化16】 〔式中、A環は上記と同意義、E環、F環およびG環の
少なくとも一つの環は置換基を有していてもよい複素
環、その他の環は置換基を有していてもよい5ないし9
員環を示す。〕で表される基等が挙げられる。E環、F
環またはG環で示される「置換基を有していてもよい複
素環」および「置換基を有していてもよい5ないし9員
環」は、B環またはC環で示される「置換基を有してい
てもよい複素環」および「置換基を有していてもよい5
ないし9員環」がそれぞれ挙げられる。
【0039】このうち、好ましくは (i)式
【化17】 〔式中、A環は上記と同意義、E'環、F'環およびG'
環は、それぞれオキソ基でさらに置換されていてもよい
5ないし9員の含窒素複素環、および- - -は単結合ま
たは二重結合を示す。〕で表される基、
【0040】(ii)例えば、フルオランテン、アセフェ
ナントリレン、アセアントリレン、トリフェニレン、ピ
レン、クリセン、ナフタセン、プレイアデン、ベンゾ
[a]アントラセン、インデノ[1,2−a]インデ
ン、シクロペンタ[a]フェナントレン、ピリド
[1’,2’:1,2]イミダゾ[4,5−b]キノキ
サリン、1H−2−オキサピレン、スピロ[ピペリジン
−4.9’−キサンテン]等の環から水素原子を1個除
去してできる基、およびこれらのジヒドロ体、テトラヒ
ドロ体、ヘキサヒドロ体、オクタヒドロ体、デカヒドロ
体等が挙げられる。E'環、F'環およびG'環で示され
る「オキソ基でさらに置換されていてもよい5ないし9
員の含窒素複素環」は、B'環で示される「オキソ基で
さらに置換されていてもよい5ないし9員の含窒素複素
環」と同様のものが挙げられる。
【0041】上記式
【化18】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
の具体例としては、2H−イソインドロ〔2,1−e〕プ
リン,1H−ピラゾロ〔4',3':3,4〕ピリド
〔2,1−a〕イソインドール,1H−ピリド〔2',
3':4,5〕イミダゾ〔2,1−a〕イソインドール,
2H,6H−ピリド〔1',2':3,4〕イミダゾ
〔5,1−a〕イソインドール,1H−イソインドロ
〔2,1−a〕ベンズイミダゾール,1H−ピリド
〔3',4':4,5〕ピロロ〔2,1−a〕イソインドー
ル,2H−ピリド〔4',3':4,5〕ピロロ〔2,1
−a〕イソインドール,1H−イソインドロ〔2,1−
a〕インドール,2H−イソインドロ〔1,2−a〕イソ
インドール,1H−シクロペンタ〔4,5〕ピリミド
〔2,1−a〕イソインドール,2H,4H−ピラノ
〔4',3':4,5〕〔1,3〕オキサジノ〔2,3−
a〕イソインドール,2H−イソインドロ〔2,1−a〕
〔3,1〕ベンズオキサジン,7H−イソインドロ〔1,
2−b〕〔1,3〕ベンズオキサジン,2H−ピリド
〔2',1':3,4〕ピラジノ〔2,1−a〕イソインド
ール,ピリド〔2',3':4,5〕ピリミド〔2,1−
a〕イソインドール,ピリド〔3',2':5,6〕ピリ
ミド〔2,1−a〕イソインドール,1H−ピリド
〔1',2':3,4〕ピリミド〔2,1−a〕イソインド
ール,イソインドロ〔2,1−a〕キナゾリン,イソイン
ドロ〔2,1−a〕キノキサリン,イソインドロ〔1,2
−a〕イソキノリン,イソインドロ〔2,1−b〕イソキ
ノリン,イソインドロ〔2,1−a〕キノリン,6H−オ
キサジノ〔3',4':3,4〕〔1,4〕ジアゼピノ
〔2,1−a〕イソインドール,アゼピノ〔2',1':
3,4〕ピラジノ〔2,1−a〕イソインドール,2H,
6H−ピリド〔2',1':3,4〕〔1,4〕ジアゼピ
ノ〔2,1−a〕イソインドール,1H−イソインドロ
〔1,2−b〕〔1,3,4〕ベンゾトリアゼピン,2H−
イソインドロ〔2,1−a〕〔1,3,4〕ベンゾトリアゼ
ピン,イソインドロ〔2,1−d〕〔1,4〕ベンズオキ
サゼピン,1H−イソインドロ〔2,1−b〕〔2,4〕
ベンゾジアゼピン,1H−イソインドロ〔2,1−c〕
〔2,3〕ベンゾジアゼピン,2H−イソインドロ〔1,
2−a〕〔2,4〕ベンゾジアゼピン,2H−イソインド
ロ〔2,1−d〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン,5H−イ
ンドロ〔2,1−b〕〔3〕ベンズアゼピン,2H−イソ
インドロ〔1,2−a〕〔2〕ベンズアゼピン,2H−イ
ソインドロ〔1,2−b〕〔3〕ベンズアゼピン,2H−
イソインドロ〔2,1−b〕〔2〕ベンズアゼピン,2H
−イソインドロ〔1,2−b〕〔1,3,4〕ベンゾオキサ
ジアゾシン,イソインドロ〔2,1−b〕〔1,2,6〕ベ
ンゾトリアゾシン,5H−4,8−メタノ−1H−〔1,
5〕ジアザシクロウンデシノ〔1,11−a〕インドール
等の4環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去して
できる基が挙げられる。
【0042】上記式
【化19】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
の具体例としては、1H,4H−ピロロ〔3',2':
4,5〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン,ピロロ〔3,
2,1−jk〕カルバゾール,1H−フロ〔2',3':4,
5〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン,1H,4H−シ
クロペンタ〔4,5〕ピロロ〔1,2,3−de〕キノキサ
リン,1H,4H−シクロペンタ〔4,5〕ピロロ〔3,
2,1−ij〕キノリン,ピリド〔3',4':4,5〕ピロ
ロ〔1,2,3−de〕ベンズオキサジン,〔1,4〕オキ
サジノ〔2,3,4−jk〕カルバゾール,1H,3H−
〔1,3〕オキサジノ〔5,4,3−jk〕カルバゾール,
ピリド〔3',4':4,5〕ピロロ〔1,2,3−de〕
〔1,4〕ベンゾチアジン,4H−ピロロ〔3,2,1−d
e〕フェナンスリジン,4H,5H−ピリド〔3,2,1
−de〕フェナンスリジン,1H,4H−3a,6a−ジア
ザフルオロアンテン,1−オキサ−4,6a−ジアザフル
オロアンテン,4−オキサ−2,10b−ジアザフルオ
ロアンテン,1−チア−4,6a−ジアザフルオロアン
テン,1H−ピラジノ〔3,2,1−jk〕カルバゾール,
1H−インドロ〔3,2,1−de〕〔1,5〕ナフチリジ
ン,ベンゾ〔b〕ピラノ〔2,3,4−hi〕インドリジ
ン,1H,3H−ベンゾ〔b〕ピラノ〔3,4,5−hi〕
インドリジン,1H,4H−ピラノ〔2',3':4,
5〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリン,1H,3H−ベ
ンゾ〔b〕チオピラノ〔3,4,5−hi〕インドリジン,
1H−ピリド〔3,2,1−jk〕カルバゾール,4H−3
−オキサ−11b−アザシクロヘプタ〔jk〕フルオレ
ン,2H−アゼピノ〔1',2':1,2〕ピリミジノ
〔4,5−b〕インドール,1H,4H−シクロヘプタ
〔4,5〕ピロロ〔1,2,3−de〕キノキサリン,5H
−ピリド〔3',4':4,5〕ピロロ〔1,2,3−ef〕
〔1,5〕ベンズオキサゼピン,4H−ピリド〔3',
4':4,5〕ピロロ〔3,2,1−jk〕〔4,1〕ベンゾ
チアゼピン,5H−ピリド〔3',4':4,5〕ピロロ
〔1,2,3−ef〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン,5H−
ピリド〔4',3':4,5〕ピロロ〔1,2,3−ef〕
〔1,5〕ベンゾチアゼピン,〔1,2,4〕トリアゼピ
ノ〔6,5,4−jk〕カルバゾール,〔1,2,4〕トリア
ゼピノ〔6,7,1−jk〕カルバゾール,〔1,2,5〕ト
リアゼピノ〔3,4,5−jk〕カルバゾール,5H−
〔1,4〕オキサゼピノ〔2,3,4−jk〕カルバゾー
ル,5H−〔1,4〕チアゼピノ〔2,3,4−jk〕カル
バゾール,〔1,4〕ジアゼピノ〔3,2,1−jk〕カル
バゾール,〔1,4〕ジアゼピノ〔6,7,1−jk〕カル
バゾール,アゼピノ〔3,2,1−jk〕カルバゾール,1
H−シクロオクタ〔4,5〕ピロロ〔1,2,3−de〕キ
ノキサリン,1H−シクロオクタ〔4,5〕ピロロ〔3,
2,1−ij〕キノリン等の4環式縮合ベンゼン環から水
素原子を1個除去してできる基が挙げられる。
【0043】上記式
【化20】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
の具体例としては、1H−インドロ〔1,2−a〕ベンズ
イミダゾール,1H−インドロ〔1,2−b〕インダゾー
ル,ピロロ〔2',1':3,4〕ピラジノ〔1,2−a〕
インドール,1H,5H−ピロロ〔1',2':4,5〕
ピラジノ〔1,2−a〕インドール,2H−ピリド
〔2',3':3,4〕ピロロ〔1,2−a〕インドール,
1H−ピロロ〔2',3':3,4〕ピリド〔1,2−a〕
インドール,1H−インドロ〔1,2−a〕インドール,
6H−イソインドロ〔2,1−a〕インドール,6H−イ
ンドロ〔1,2−c〕〔1,3〕ベンズオキサジン,1H
−インドロ〔1,2−b〕〔1,2〕ベンゾチアジン,ピ
リミド〔4',5':4,5〕ピリミド〔1,6−a〕イン
ドール,ピラジノ〔2',3':3,4〕ピリド〔1,2−
a〕インドール,6H−ピリド〔1',2':3,4〕ピリ
ミド〔1,6−a〕インドール,インドロ〔1,2−b〕シ
ンノリン,インドロ〔1,2−a〕キナゾリン,インドロ
〔1,2−c〕キナゾリン,インドロ〔2,1−b〕キナゾ
リン,インドロ〔1,2−a〕キノキサリン,インドロ
〔1,2−a〕〔1,8〕ナフチリジン,インドロ〔1,2
−b〕−2,6−ナフチリジン,インドロ〔1,2−b〕
〔2,7〕ナフチリジン,インドロ〔1,2−h〕−1,7
−ナフチリジン,インドロ〔1,2−b〕イソキノリン,
インドロ〔2,1−a〕イソキノリン,インドロ〔1,2
−a〕キノリン,2H,6H−ピリド〔2',1':3,
4〕〔1,4〕ジアゼピノ〔1,2−a〕インドール,1
H−インドロ〔2,1−c〕〔1,4〕ベンゾジアゼピ
ン,2H−インドロ〔1,2−d〕〔1,4〕ベンゾジア
ゼピン,2H−インドロ〔2,1−a〕〔2,3〕ベンゾ
ジアゼピン,2H−インドロ〔2,1−b〕〔1,3〕ベ
ンゾジアゼピン,1H−インドロ〔1,2−b〕〔2〕ベ
ンズアゼピン,2H−インドロ〔1,2−a〕〔1〕ベン
ズアゼピン,2H−インドロ〔2,1−a〕〔2〕ベンズ
アゼピン,インドロ〔1,2−e〕〔1,5〕ベンゾジア
ゾシン,インドロ〔2,1−b〕〔3〕ベンズアゾシン等
の4環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去してで
きる基が挙げられる。
【0044】上記式
【化21】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
の具体例としては、1H−イミダゾ〔1',2':1,
2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,1H−イミダゾ
〔1',2':1,6〕ピリド〔4,3−b〕インドール,
1H−イミダゾ〔1',5':1,2〕ピリド〔3,4−
b〕インドール,1H−イミダゾ〔1',5':1,6〕ピ
リド〔4,3−b〕インドール,1H−ピリド〔2',
1':2,3〕イミダゾ〔4,5−b〕インドール,イミダ
ゾ〔4,5−a〕カルバゾール,イミダゾ〔4,5−c〕カ
ルバゾール,ピラゾロ〔3,4−c〕カルバゾール,2H
−ピラジノ〔1',2':1,5〕ピロロ〔2,3−b〕イ
ンドール,1H−ピロロ〔1',2':1,2〕ピリミド
〔4,5−b〕インドール,1H−インドリジノ〔6,7
−b〕インドール,1H−インドリジノ〔8,7−b〕イ
ンドール,インドロ〔2,3−b〕インドール,インドロ
〔3,2−b〕インドール,ピロロ〔2,3−a〕カルバゾ
ール,ピロロ〔2,3−b〕カルバゾール,ピロロ〔2,
3−c〕カルバゾール,ピロロ〔3,2−a〕カルバゾー
ル,ピロロ〔3,2−b〕カルバゾール,ピロロ〔3,2
−c〕カルバゾール,ピロロ〔3,4−a〕カルバゾー
ル,ピロロ〔3,4−b〕カルバゾール,ピロロ〔3,4
−c〕カルバゾール,1H−ピリド〔3',4':4,5〕
フロ〔3,2−b〕インドール,1H−フロ〔3,4−a〕
カルバゾール,1H−フロ〔3,4−b〕カルバゾール,
1H−フロ〔3,4−c〕カルバゾール,2H−フロ
〔2,3−a〕カルバゾール,2H−フロ〔2,3−c〕カ
ルバゾール,2H−フロ〔3,2−a〕カルバゾール,2
H−フロ〔3,2−c〕カルバゾール,1H−ピリド
〔3',4':4,5〕チエノ〔2,3−b〕インドール,
チエノ〔3',2':5,6〕チオピラノ〔4,3−b〕イ
ンドール,チエノ〔3',4':5,6〕チオピラノ〔4,
3−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチエノ〔2,3
−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチエノ〔3,2−
b〕インドール,1H−チエノ〔3,4−a〕カルバゾー
ル,2H−チエノ〔2,3−b〕カルバゾール,2H−チ
エノ〔3,2−a〕カルバゾール,2H−チエノ〔3,2
−b〕カルバゾール,シクロペンタ〔4,5〕ピロロ
〔2,3−f〕キノキサリン,シクロペンタ〔5,6〕ピ
リド〔2,3−b〕インドール,ピリド〔2',3':3,
4〕シクロペンタ〔1,2−b〕インドール,ピリド
〔2',3':4,5〕シクロペンタ〔1,2−b〕インド
ール,ピリド〔3',4':3,4〕シクロペンタ〔1,2
−b〕インドール,ピリド〔3',4':4,5〕シクロペ
ンタ〔1,2−b〕インドール,ピリド〔4',3':4,
5〕シクロペンタ〔1,2−b〕インドール,1H−シク
ロペンタ〔5,6〕ピラノ〔2,3−b〕インドール,1
H−シクロペンタ〔5,6〕チオピラノ〔4,3−b〕イ
ンドール,シクロペンタ〔a〕カルバゾール,シクロペ
ンタ〔c〕カルバゾール,インデノ〔1,2−b〕インド
ール,インデノ〔2,1−b〕インドール,〔1,2,4〕
トリアジノ〔4',3':1,2〕ピリド〔3,4−b〕イ
ンドール,1,3,5−トリアジノ〔1',2':1,1〕
ピリド〔3,4−b〕インドール,1H−〔1,4〕オキ
サジノ〔4',3':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インド
ール,1H−〔1,4〕オキサジノ〔4',3':1,6〕
ピリド〔3,4−b〕インドール,4H−〔1,3〕オキ
サジノ〔3',4':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インド
ール,インドロ〔3,2−b〕〔1,4〕ベンズオキサジ
ン,1,3−オキサジノ〔6,5−b〕カルバゾール,2
H−ピリミド〔2',1':2,3〕〔1,3〕チアジノ
〔5,6−b〕インドール,2H−〔1,3〕チアジノ
〔3',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
4H−〔1,3〕チアジノ〔3',4':1,2〕ピリド
〔3,4−b〕インドール,インドロ〔2,3−b〕〔1,
4〕ベンゾチアジン,インドロ〔3,2−b〕〔1,4〕
ベンゾチアジン,インドロ〔3,2−c〕〔2,1〕ベン
ゾチアジン,1,4−チアジノ〔2,3−a〕カルバゾー
ル,〔1,4〕チアジノ〔2,3−b〕カルバゾール,
〔1,4〕チアジノ〔2,3−c〕カルバゾール,1,4−
チアジノ〔3,2−b〕カルバゾール,1,4−チアジノ
〔3,2−c〕カルバゾール,1H−インドロ〔2,3−
g〕プテリジン,1H−インドロ〔3,2−g〕プテリジ
ン,ピラジノ〔1',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕
インドール,ピラジノ〔1',2':1,2〕ピリド〔4,
3−b〕インドール,1H−ピリド〔2',3':5,6〕
ピラジノ〔2,3−b〕インドール,1H−ピリド
〔3',2':5,6〕ピラジノ〔2,3−b〕インドー
ル,1H−ピリド〔3',4':5,6〕ピラジノ〔2,3
−b〕インドール,ピリド〔1',2':1,2〕ピリミド
〔4,5−b〕インドール,ピリド〔1',2':1,2〕
ピリミド〔5,4−b〕インドール,ピリド〔2',1':
2,3〕ピリミド〔4,5−b〕インドール,ピリミド
〔1',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
ピリミド〔1',2':1,6〕ピリド〔3,4−b〕イン
ドール,ピリミド〔5',4':5,6〕ピラノ〔2,3−
b〕インドール,ピリダジノ〔4',5':5,6〕チオピ
ラノ〔4,5−b〕インドール,1H−インドロ〔3,2
−c〕シンノリン,1H−インドロ〔2,3−b〕キノキ
サリン,1H−ピラジノ〔2,3−a〕カルバゾール,1
H−ピラジノ〔2,3−b〕カルバゾール,1H−ピラジ
ノ〔2,3−c〕カルバゾール,1H−ピリダジノ〔3,
4−c〕カルバゾール,1H−ピリダジノ〔4,5−b〕
カルバゾール,1H−ピリミド〔4,5−a〕カルバゾー
ル,1H−ピリミド〔4,5−c〕カルバゾール,1H−
ピリミド〔5,4−a〕カルバゾール,1H−ピリミド
〔5,4−b〕カルバゾール,1H−ピリミド〔5,4−
c〕カルバゾール,7H−1,4−ジオキシノ〔2',
3':5,6〕〔1,2〕ジオキシノ〔3,4−b〕インド
ール,6H−〔1,4〕ベンゾジオキシノ〔2,3−b〕
インドール,6H−〔1,4〕ベンゾジチイノ〔2,3−
b〕インドール,1H−インドロ〔2,3−b〕−1,5−
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−b〕〔1,6〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−b〕〔1,8〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕−1,5−
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,6〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,7〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,8〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−b〕−1,5−
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−b〕〔1,7〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−b〕〔1,8〕
ナフチリジン,1H−インドロ〔3,2−c〕〔1,8〕
ナフチリジン,インドロ〔2,3−a〕キノリジン,イン
ドロ〔2,3−b〕キノリジン,インドロ〔3,2−a〕キ
ノリジン,インドロ〔3,2−b〕キノリジン,ピラノ
〔4',3':5,6〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
ピリド〔4',3':4,5〕ピラノ〔3,2−b〕インド
ール,ピリド〔4',3':5,6〕ピラノ〔2,3−b〕
インドール,ピリド〔4',3':5,6〕ピラノ〔3,4
−b〕インドール,1H−インドロ〔2,3−c〕イソキ
ノリン,1H−インドロ〔3,2−c〕イソキノリン,1
H−インドロ〔2,3−c〕キノリン,1H−インドロ
〔3,2−c〕キノリン,1H−ピリド〔2,3−a〕カル
バゾール,1H−ピリド〔2,3−b〕カルバゾール,1
H−ピリド〔2,3−c〕カルバゾール,1H−ピリド
〔3,2−a〕カルバゾール,1H−ピリド〔3,2−b〕
カルバゾール,1H−ピリド〔3,2−c〕カルバゾー
ル,1H−ピリド〔3,4−a〕カルバゾール,1H−ピ
リド〔3,4−b〕カルバゾール,1H−ピリド〔3,4
−c〕カルバゾール,1H−ピリド〔4,3−a〕カルバ
ゾール,1H−ピリド〔4,3−b〕カルバゾール,1H
−ピリド〔4,3−c〕カルバゾール,1H−キンドリ
ン,1H−キニンドリン,1H−ピラノ〔3',4':
5,6〕ピラノ〔4,3−b〕インドール,〔1〕ベンゾ
ピラノ〔2,3−b〕インドール,〔1〕ベンゾピラノ
〔3,2−b〕インドール,〔1〕ベンゾピラノ〔3,4
−b〕インドール,〔1〕ベンゾピラノ〔4,3−b〕イ
ンドール,〔2〕ベンゾピラノ〔4,3−b〕インドー
ル,ピラノ〔2,3−a〕カルバゾール,ピラノ〔2,3
−b〕カルバゾール,ピラノ〔2,3−c〕カルバゾー
ル,ピラノ〔3,2−a〕カルバゾール,ピラノ〔3,2
−c〕カルバゾール,ピラノ〔3,4−a〕カルバゾー
ル,1H−ホスフィノリノ〔4,3−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔2,3−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔3,2−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔3,4−b〕インドール,
〔1〕ベンゾチオピラノ〔4,3−b〕インドール,
〔2〕ベンゾチオピラノ〔4,3−b〕インドール,1H
−ベンゾ〔a〕カルバゾール,1H−ベンゾ〔b〕カルバ
ゾール,1H−ベンゾ〔c〕カルバゾール,〔1,6,
2〕オキサチアゼピノ〔2',3':1,2〕ピリド〔3,
4−b〕インドール,1H−アゼピノ〔1',2':1,
2〕ピリド〔3,4−b〕インドール,1H−ピリド
〔1',2':1,2〕アゼピノ〔4,5−b〕インドー
ル,2H−ピリド〔1',2':1,2〕アゼピノ〔3,4
−b〕インドール,1H−ピリド〔3',2':5,6〕オ
キセピノ〔3,2−b〕インドール,1H−ピリド
〔4',3':5,6〕オキセピノ〔3,2−b〕インドー
ル,2H−ピリド〔2',3':5,6〕オキセピノ〔2,
3−b〕インドール,2H−ピリド〔2',3':5,6〕
オキセピノ〔3,2−b〕インドール,2H−ピリド
〔3',4':5,6〕オキセピノ〔3,2−b〕インドー
ル,ピリド〔2',3':4,5〕シクロヘプタ〔1,2−
b〕インドール,ピリド〔3',2':3,4〕シクロヘプ
タ〔1,2−b〕インドール,ピリド〔3',4':4,
5〕シクロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ピリド
〔3',4':5,6〕シクロヘプタ〔1,2−b〕インド
ール,2H−ピラノ〔3',2':2,3〕アゼピノ〔4,
5−b〕インドール,1H−インドロ〔3,2−b〕〔1,
5〕ベンズオキサゼピン,1H−インドロ〔3,2−d〕
〔1,2〕ベンズオキサゼピン,1H−インドロ〔2,3
−c〕〔1,5〕ベンゾチアゼピン,〔1,4〕ジアゼピ
ノ〔2,3−a〕カルバゾール,インドロ〔2,3−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔2,3−d〕
〔1,3〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−b〕
〔1,4〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−b〕
〔1,5〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−d〕
〔1,3〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔3,2−d〕
〔2,3〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔2,3−a〕
〔3〕ベンズアゼピン,インドロ〔2,3−c〕〔1〕ベ
ンズアゼピン,インドロ〔2,3−d〕〔1〕ベンズアゼ
ピン,インドロ〔2,3−d〕〔2〕ベンズアゼピン,イ
ンドロ〔3,2−b〕〔1〕ベンズアゼピン,インドロ
〔3,2−c〕〔1〕ベンズアゼピン,インドロ〔3,2
−d〕〔1〕ベンズアゼピン,1H−インドロ〔2,1−
b〕〔3〕ベンズアゼピン,1H−〔1〕ベンズオキセ
ピノ〔5,4−b〕インドール,1H−〔2〕ベンズオキ
セピノ〔4,3−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチ
エピノ〔4,5−b〕インドール,1H−〔1〕ベンゾチ
エピノ〔5,4−b〕インドール,ベンゾ〔3,4〕シク
ロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ベンゾ〔4,5〕シ
クロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ベンゾ〔5,6〕
シクロヘプタ〔1,2−b〕インドール,ベンゾ〔6,
7〕シクロヘプタ〔1,2−b〕インドール,シクロヘプ
タ〔b〕カルバゾール,4H−〔1,5〕オキサゾシノ
〔5',4':1,6〕ピリド〔3,4−b〕インドール,
アゾシノ〔1',2':1,2〕ピリド〔3,4−b〕イン
ドール,2,6−メタノ−2H−アゼシノ〔4,3−b〕
インドール,3,7−メタノ−3H−アゼシノ〔5,4−
b〕インドール,ピリド〔1',2':1,8〕アゾシノ
〔5,4−b〕インドール,ピリド〔4',3':6,7〕
オキソシノ〔2,3−b〕インドール,ピリド〔4',
3':6,7〕オキソシノ〔4,3−b〕インドール,1,
5−メタノ−1H−アゼシノ〔3,4−b〕インドール,
2,6−メタノ−1H−アゼシノ〔5,4−b〕インドー
ル,1H−ピリド〔3',4':5,6〕シクロオクタ
〔1,2−b〕インドール,1,4−エタノオキソシノ
〔3,4−b〕インドール,ピラノ〔3',4':5,6〕
シクロオクタ〔1,2−b〕インドール,1H−インドロ
〔2,3−c〕〔1,2,5,6〕ベンゾテトラゾシン,1
H−インドロ〔2,3−c〕〔1,6〕ベンゾジアゾシ
ン,6,13b−メタノ−13bH−アゼシノ〔5,4−
b〕インドール,オキソシノ〔3,2−a〕カルバゾー
ル,1H−ベンゾ〔g〕シクロオクタ〔b〕インドール,
6,3−(イミノメタノ)−2H−1,4−チアゾニノ
〔9,8−b〕インドール,1H,3H−〔1,4〕オキ
サゾニノ〔4',3':1,2〕ピリド〔3,4−b〕イン
ドール,2H−3,6−エタノアゾニノ〔5,4−b〕イ
ンドール,2H−3,7−メタノアザシクロウンデシノ
〔5,4−b〕インドール,1H−6,12b−エタノアゾ
ニノ〔5,4−b〕インドール,インドロ〔3,2−e〕
〔2〕ベンズアゾニン,5,9−メタノアザシクロウン
デシノ〔5,4−b〕インドール,3,6−エタノ−3H
−アゼシノ〔5,4−b〕インドール,3,7−メタノ−
3H−アザシクロウンデシノ〔5,4−b〕インドール,
ピラノ〔4',3':8,9〕アゼシノ〔5,4−b〕イン
ドール,1H−インドロ〔2,3−c〕〔1,7〕ベンゾ
ジアゼシン,1H−インドロ〔3,2−e〕〔2〕ベンズ
アゼシン,ベンゾ〔e〕ピロロ〔3,2−b〕インドー
ル,ベンゾ〔e〕ピロロ〔3,2−g〕インドール,ベン
ゾ〔e〕ピロロ〔3,2,1−hi〕インドール,ベンゾ
〔e〕ピロロ〔3,4−b〕インドール,ベンゾ〔g〕ピロ
ロ〔3,4−b〕インドール,1H−ベンゾ〔f〕ピロロ
〔1,2−a〕インドール,1H−ベンゾ〔g〕ピロロ
〔1,2−a〕インドール,2H−ベンゾ〔e〕ピロロ
〔1,2−a〕インドール,1H−ベンゾ〔f〕ピロロ
〔2,1−a〕イソインドール,1H−ベンゾ〔g〕ピロ
ロ〔2,1−a〕イソインドール,2H−ベンゾ〔e〕ピ
ロロ〔2,1−a〕イソインドール,イソインドロ〔6,
7,1−cde〕インドール,スピロ〔シクロヘキサン−
1,5'−〔5H〕ピロロ〔2,1−a〕イソインドー
ル〕,イソインドロ〔7,1,2−hij〕キノリン,7,1
1−メタノアゾシノ〔1,2−a〕インドール,7,11
−メタノアゾシノ〔2,1−a〕イソインドール,ジベン
ズ〔cd,f〕インドール,ジベンズ〔cd,g〕インドール,
ジベンズ〔d,f〕インドール,1H−ジベンズ〔e,g〕イ
ンドール,1H−ジベンズ〔e,g〕イソインドール,ナ
フト〔1,2,3−cd〕インドール,ナフト〔1,8−e
f〕インドール,ナフト〔1,8−fg〕インドール,ナフ
ト〔3,2,1−cd〕インドール,1H−ナフト〔1,2
−e〕インドール,1H−ナフト〔1,2−f〕インドー
ル,1H−ナフト〔1,2−g〕インドール,1H−ナフ
ト〔2,1−e〕インドール,1H−ナフト〔2,3−e〕
インドール,1H−ナフト〔1,2−f〕イソインドー
ル,1H−ナフト〔2,3−e〕イソインドール,スピロ
〔1H−カルバゾール−1,1'−シクロヘキサン〕,ス
ピロ〔2H−カルバゾール−2,1'−シクロヘキサ
ン〕,スピロ〔3H−カルバゾール−3,1'−シクロヘ
キサン〕,シクロヘプタ〔4,5〕ピロロ〔3,2−f〕
キノリン,シクロヘプタ〔4,5〕ピロロ〔3,2−h〕
キノリン,アゼピノ〔4,5−b〕ベンズ〔e〕インドー
ル,1H−アゼピノ〔1,2−a〕ベンズ〔f〕インドー
ル,1H−アゼピノ〔2,1−a〕ベンズ〔f〕イソイン
ドール,ベンゾ〔e〕シクロヘプタ〔b〕インドール,ベ
ンゾ〔g〕シクロヘプタ〔b〕インドール等の4環式縮合
ベンゼン環から水素原子を1個除去してできる基が挙げ
られる。
【0045】上記式
【化22】 〔式中、各記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
の具体例としては、1H−ジピロロ〔2,3−b:
3',2',1'−hi〕インドール,スピロ〔シクロペ
ンタン−1,2'(1'H)−ピロロ〔3,2,1−h
i〕インドール〕,スピロ〔イミダゾリジン−4,1'
(2'H)−〔4H〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノ
リン〕,ピリド〔2,3−b〕ピロロ〔3,2,1−h
i〕インドール,ピリド〔4,3−b〕ピロロ〔3,
2,1−hi〕インドール,ベンゾ〔de〕ピロロ
〔3,2,1−ij〕キノリン,3H−ピロロ〔3,
2,1−de〕アクリジン,1H−ピロロ〔3,2,1
−de〕フェナントリジン,スピロ〔シクロヘキサン−
1,6'−〔6H〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリ
ン〕,4,9−メタノピロロ〔3,2,1−lm〕
〔1〕ベンゾアゾシン,スピロ〔シクロヘプタン−1,
6'−〔6H〕ピロロ〔3,2,1−ij〕キノリ
ン〕,1H−ピラノ〔3,4−d〕ピロロ〔3,2,1
−jk〕〔1〕ベンズアゼピン,3H−ベンゾ〔b〕ピ
ロロ〔3,2,1−jk〕〔4,1〕ベンズオキサゼピ
ン,7H−インドロ〔1,7−ab〕〔4,1〕ベンズ
オキサゼピン,ベンゾ〔b〕ピロロ〔3,2,1−j
k〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔1,7−
ab〕〔1,4〕ベンゾジアゼピン,インドロ〔1,7
−ab〕〔1〕ベンズアゼピン,インドロ〔7,1−a
b〕〔3〕ベンズアゼピン,1H−シクロヘプタ〔d〕
〔3,2,1−jk〕〔1〕ベンズアゼピン,スピロ
〔アゼピノ〔3,2,1−hi〕インドール−7(4
H),1'−シクロヘプタン〕,4H−5,11−メタ
ノピロロ〔3,2,1−no〕〔1〕ベンズアザシクロ
ウンデシン,スピロ〔アゼピノ〔3,2,1−hi〕イ
ンドール−7(4H),1'−シクロオクタン〕等の4
環式縮合ベンゼン環から水素原子を1個除去してできる
基等が挙げられる。
【0046】このうち、さらに好ましくは、式
【化23】 で表される基等である。
【0047】Arで示される「縮合していてもよいフェ
ニル基で、該フェニル基は置換基を有していてもよい」
として、好ましくは、例えば置換基を有していてもよい
【化24】 で表される基である。特に好ましくは、式
【化25】 で表される基である。
【0048】nは、好ましくは、1ないし6の整数であ
る。さらに好ましくは2ないし6である。特に好ましく
は2である。RおよびR’は、それぞれ水素原子、ハロ
ゲン原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を
示し、nの繰り返しにおいて異なっていてもよい。Rお
よびR’で示される「ハロゲン原子」としては、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素等が挙げられ、なかでもフッ素
が好ましい。RおよびR’で示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」としては、Rで示される「置
換基を有していてもよい炭化水素基」と同様のものが挙
げられる。RおよびR’としては水素原子またはフッ素
が好ましい。RおよびR’としては水素原子がさらに好
ましい。Yで示される「置換されていてもよいアミノ
基」としては、例えば式
【化26】 〔式中、RおよびRは、それぞれ水素原子、置換基
を有していてもよい炭化水素基またはアシル基を示
す。〕で表される基等が挙げられる。RまたはR
示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」およ
び「アシル基」としては、Rで示される「置換基を有
していてもよい炭化水素基」および「アシル基」と同様
のものが挙げられる。
【0049】Yで示される「置換基を有していてもよい
含窒素飽和複素環基」の「含窒素飽和複素環基」として
は、炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、
酸素原子および硫黄原子から選ばれるヘテロ原子を1な
いし3個含有していてもよい5ないし9員(好ましくは
5ないし7員)含窒素飽和複素環基等が挙げられる。具
体的には、式
【化27】 で表される基等が挙げられる。このうち、好ましくは6
員環基である。さらに好ましくは
【化28】 である。
【0050】該「置換基を有していてもよい含窒素飽和
複素環基」の「置換基」としては、上記B環で示される
「置換基を有していてもよい複素環」の「置換基」と同
様のものが挙げられ、その置換基数は1ないし5個であ
る。また、該「置換基を有していてもよい含窒素飽和複
素環基」の「含窒素飽和複素環基」の窒素は、上記R
で表される基と同様のものを有していてもよい。Yとし
て、好ましくは式
【化29】 〔式中、RはRと同意義を示す。〕で表される基等
である。さらに好ましくは、式
【化30】 〔式中、Rは上記と同意義を示す。〕で表される基等
である。Rは、好ましくは、水素原子または置換基を
有していてもよい炭化水素基である。さらに好ましく
は、ハロゲン原子(好ましくはフルオロ等)、C1−6
アルキル(好ましくはメチル等)、C1−6アルコキシ
(好ましくはメトキシ等)、シアノ、ニトロおよびヒド
ロキシから選ばれる置換基を1ないし3個有していても
よいC7−16アラルキル基(好ましくはベンジル)等
である。
【0051】化合物(I)として、好ましくは、Arが
【化31】 で表される基で、このうちArがフェニル基の場合、該
フェニル基は(i)ハロゲン(フルオロ等)、(ii)C
1−6アルコキシ(メトキシ等)、(iii)アミノ、(iv)
(モノまたはジ)C1−6アルキルアミノ(メチルアミ
ノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ
等)、(v)ピロリジノ、(vi)ピペリジノ、(vii)ピペラジ
ノ、(viii)N−メチルピペラジノ、(ix)N−アセチルピ
ペラジノ、(x)モルホリノ、(xi)ヘキサメチレンイミ
ノ、(xii)イミダゾリルおよび(xiii)C1− アルキル
(メチル等)でエステル化されていてもよいカルボキシ
で置換されていてもよいC1−6アルキル(プロピル
等)から選ばれる置換基を有していてもよく、
【0052】Arが縮合したフェニル基の場合、その複
素環部分はC1−6アルキル(メチル、エチル、プロ
ピル、n-ブチル等)、ハロゲン(フルオロ、クロロ
等)、C1−6アルキル(メチル等)、C1−6アルコ
キシ(メトキシ等)およびニトロから選ばれる置換基を
有していてもよいC7−16アラルキル(ベンジル、フ
ェニルエチル等)、C1−6アルキル−カルボニル
(アセチル、プロピオニル、イソブチリル、ピバロイル
等)、C7−16アラルキル−カルボニル(フェニル
アセチル等)、C6−14アリール−カルボニル(ベ
ンゾイル等)、C 1−6アルキル−カルボニル−C
6−14アリール(メチルベンゾイル等)、C1−6
アルコキシ−カルボニル−C6−14アリール(メトキ
シベンゾイル等)およびピリジルから選ばれる置換基
を有していてもよく;nが2;RおよびR’がそれぞれ
水素原子またはフッ素(より好ましくは水素原子);す
なわち、
【化32】 が−CH2CH2−、−CHFCH−またはCF
−;Yが式
【化33】 〔式中の記号は上記と同意義を示す。〕で表される基
で、Rが水素原子、シアノ、ヒドロキシ、(モノ
またはジ)C1−6アルキルアミノ(ジエチルアミノ
等)、ピリジルおよび(C1−6アルキル(エチル等)
で)エステル化されていてもよいカルボキシから選ばれ
る置換基を有していてもよいC1−6アルキル(メチ
ル、エチル、イソプロピル等)、ハロゲン(フルオ
ロ、クロロ等)、C1−6アルキル(メチル、t−ブチ
ル等)、ハロゲノC −6アルキル(トリフルオロメチ
ル等)、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ(メトキシ
等)、ニトロ、アミノ、シアノ、カルバモイル、(C
1−6アルキル等で)エステル化されていてもよいカル
ボキシで置換されていてもよいC1−6アルコキシ(O
CHCOH、OCHCOEt等)、C1−6
ルキルで置換されていてもよいカルバモイルまたはホル
ミルで置換されていてもよいアミノ(NHCHO、NH
CONH、NHCONHMe等)およびC1−3アル
キレンジオキシ(メチレンジオキシ等)から選ばれる置
換基を有していてもよいC7− 16アラルキル(ベンジ
ル、α−メチルベンジル、フェニルエチル等)、(C
1−6アルキル(エチル等)等で)エステル化されてい
てもよいカルボキシで置換されていてもよいC1−6
ルキル(メチル、プロピル等)または(モノまたは
ジ)C1−6アルキルアミノ(ジメチルアミノ等)で置
換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル(ア
セチル等)である化合物等が挙げられる。
【0053】化合物(I)として、さらに好ましくは、
Arが式
【化34】 で表される基;nが2;RおよびR’がそれぞれ水素原
子またはフッ素(より好ましくは水素原子);すなわ
ち、
【化35】 が−CH2CH2−、−CHFCH−またはCF
−;Yが式
【化36】 〔式中、R6’はハロゲン原子、C1−3アルキル、C
1−3アルコキシ、シアノ、ニトロおよびヒドロキシか
ら選ばれる置換基を1または2個有していてもよいベン
ジルを示す。〕で表される基である化合物等が挙げられ
る。
【0054】特に好ましくは、8−[3−[1−[(3
−フルオロフェニル)メチル]−4−ピペリジニル]−
1−オキソプロピル]−1,2,5,6−テトラヒドロ−
4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン、
8−[3−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニ
ル]−1−オキソプロピル]−1,2,5,6−テトラヒ
ドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−
オン、8−[3−[1−[(2−ヒドロキシフェニル)
メチル]−4−ピペリジニル]−1−オキソプロピル]
−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,
1−ij]キノリン−4−オン、8−[2−フルオロ−
3−[1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−4−
ピペリジニル]−1−オキソプロピル]−1,2,5,6
−テトラヒドロ−4H−ピロロ「3,2,1−ij]キノ
リン−4−オン、またはその塩等が挙げられるが、本発
明の結晶が有効成分の安定性や有効性の面から最も好適
である。
【0055】化合物(I)またはその塩は自体公知の方
法またはそれに準じた方法によって製造することができ
る。具体的には、上記式中、(1)Arで示される「縮
合していてもよいフェニル基で、該フェニル基は置換基
を有していてもよい」が縮合環を形成しない場合、特開
平3−173867号(EP−A−0378207
号)、特開昭64−79151号(EP−A−0296
560号)記載の方法等、(2)Arで示される「縮合
していてもよいフェニル基で、該フェニル基は置換基を
有していてもよい」が置換基を有していてもよい単環式
複素環と縮合する場合、特開平5−140149号(E
P−A−0487071号)、特開平6−166676
号(EP−A−0560235号)、特開平6−206
875号(EP−A−0567090号)、特開平2−
169569号(USP 4,895,841号)記載の
方法等、(3)Arで示される「縮合していてもよいフ
ェニル基で、該フェニル基は置換基を有していてもよ
い」が置換基を有していてもよい2環式複素環と縮合す
る場合、あるいは2つの同一または異なった単環(但
し、少なくとも一方の環が単環式複素環である)と縮合
する場合、特開平7−206854号(EP−A−06
07864号)記載の方法等、および(4)Arで示さ
れる「縮合していてもよいフェニル基で、該フェニル基
は置換基を有していてもよい」が置換基を有していても
よい3環式複素環と縮合する場合、特開平7−3098
35(EP−A−0655451号)記載の方法等に準
じて目的物を製造すればよい。
【0056】2)式
【化37】 〔式中、C=Zaaを含む側鎖、R2aaあるいはR3aaのうち
ひとつは、環Baaの*で示した炭素原子に結合し、環Aa
aはベンゾ,チエノ,ピリド,ピラジノ,ピリミド,フ
ラノ,セレノ,ピロロ,チアゾロあるいはイミダゾロを
示し、R1aaはフェニル,フェニル−C1−6アルキル,
シンナミルまたはヘテロアリールメチル(ここでヘテロ
アリール基としては、イミダゾロ,チアゾロ,チエノ,
ピリドまたはイソオキサゾロを示す)を示し、フェニル
およびヘテロアリール基はC1−6アルキル,C1−6アル
コキシおよびハロゲンから選ばれる置換基を1〜2個有
していてもよい。R2aaおよびR3aaは、それぞれ独立し
て、水素原子,C1−6アルコキシ、1〜3個のフッ素で
置換されていても良いC1−6アルキル基、ベンジルオキ
シ,ヒドロキシ,フェニル,ベンジル,ハロゲン,ニト
ロ,シアノ,COOR4aa,CONHR4aa,NR4aa
5aa,NR4aaCOR5aaまたはSOpaaCH2Ph(ここ
でpaaは0,1または2を示す)を示すか、R2aaとR
3aaは隣接する炭素原子と共に5ないし6員環(環の構
成原子は、炭素,窒素,酸素)、例えばメチレンジオキ
シ,エチレンジオキシあるいはラクタム環を形成しても
よい。また、R 4aaおよびR5aaはそれぞれ独立して、水
素原子またはC1−6アルキル基を示すか、NR4aa5aa
のR4aaおよびR5aaは隣接する窒素原子と共に窒素原子
を少なくとも1個含む4ないし8員環(環の他の構成原
子は炭素,酸素または窒素である。)を形成してもよ
い。またNR4aaCOR5aaのR4aaおよびR5aaは隣接す
る窒素原子および炭素原子と共に4ないし8員ラクタム
環を形成してもよい。Xaaは窒素あるいはCHを、Yaa
は酸素,イオウあるいはNR6aaを示す。R6aaは水素原
子,C1−6アルキル,CO-C1−6アルキルあるいはS
2−フェニル(ここで、フェニル基はC1−4アルキル
から独立して選ばれる1ないし5個の置換基を有してい
てもよい)を示す。naaは1ないし4の整数を、それぞ
れのqaaは独立して1ないし2を、Zaaは酸素あるいは
イオウを示す。〕で表される化合物またはその塩。具体
例としては、1−(2−メチル−1H−ベンズイミダゾ
ール−5−イル)−3−[1−(フェニルメチル)−4
−ピペリジニル]−1−プロパノン、1−(6−メチル
ベンゾ[b]チエ−2−イル)−3−[1−(フェニル
メチル)−4−ピペリジニル]−1−プロパノン、1−
(6−メチルインドール−2−イル)−3−[1−(フ
ェニルメチル)−4−ピペリジニル]−1−プロパノン
等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、WO 9
3/07140記載の方法またはそれに準じた方法によ
り製造される。
【0057】3)式
【化38】 〔式中、R1bbおよびR2bbはそれぞれ、水素原
子、C1−6アルコキシ、ベンジルオキシ、フェノキ
シ、ヒドロキシ、フェニル、ベンジル、ハロゲン、ニト
ロ、シアノ、式:COR5bb、−COOR5bb、−
CONHR5bb、−NR5bb6bbまたはNR
5bbCOR6bb(式中、R5bbおよびR6bb
それぞれi)水素原子、ii)C1−6アルキル、iii)ハ
ロゲン、C1−4アルキル、トリフルオロメチル、C
1−4アルコキシ、シアノ、ニトロおよびヒドロキシか
ら選ばれる置換基を1または2個それぞれ有していても
よいフェニルまたはベンジル;またはNR5bb
6bbのR5bbとR6bbとは一緒になって4ないし
8員含窒素環を形成、NR5bbCOR6bbのR
5bbとR6bbとは一緒になって4ないし8員ラクタ
ム環を形成する)で表される基、1ないし3個のフッ素
で置換されていてもよいC1−6アルキル、式:SO
pbbCH−フェニル または SOpbb 1−6
ルキル(式中、pbbは0、1または2を示す)で表さ
れる基、ピリジルメチルオキシ、チエニルメチルオキ
シ、2−オキサゾリル、2−チアゾリルまたはベンゼン
スルホンアミド(該フェノキシ、ベンジルオキシ、フェ
ニル、ベンジル、ベンゼンスルホンアミド、ピリジルメ
チルオキシ、チエニルメチルオキシ、2−オキサゾリ
ル、2−チアゾリルは、ハロゲン、C1−6アルキル、
トリフルオロメチル、C1−6アルコキシ、シアノ、ニ
トロおよびヒドロキシから選ばれる置換基を1または2
個を有していてもよい);またはR1bbおよびR
2bbは隣接する炭素原子に結合する場合およびXbbが
酸素、硫黄またはNR4bb(R4bbは、水素または
1−4アルキルである)である場合、これらが結合す
る炭素原子と一緒になって式
【0058】
【化39】 〔式中、Jbbは酸素、硫黄またはNR4bb、abbは1
または2、R3bbは水素またはC1−6アルキルQbb
は酸素、硫黄、NH、CHCH、C(CH)、−C
H=CH− または(CH)lbb、およびlbbは1な
いし3の整数を示す。〕で表される基を形成;Xbbは酸
素、硫黄、−CH=CH−、−CH=N−、−NH=C
H−、−N=N− または NR4bb (R4bbは上
記と同意義);Ybbは −(CH)mbb−、−CH=
CH(CH)nbb−、−NR4bb(CH)mbb
または −O(CH)mbb− (R4bbは上記と同
意義、nbbは0ないし3の整数、mbbは1ないし3の整
数;Mbbは −CH− または窒素;Lbbはi)ハロゲ
ン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6
アルコキシ−カルボニルまたはC1−6アルキル−カル
ボニルから選ばれる置換基を1ないし3個それぞれ有し
ていてもよいフェニルまたはフェニル−C1−6アルキ
ル、ii)シンナミル、iii)ピリジルメチル、またはi
v)式:
【化40】 〔式中、bbbは1ないし4の整数、R13bbおよびR
14bbはそれぞれ水素、C1−4アルキル、ハロゲン
またはフェニル、EbbおよびFbbはそれぞれ −CH−
または窒素、Gbbは酸素、硫黄または NR4bb(R
4bbは上記と同意義)を示す。但し、EbbおよびFbb
が両者とも窒素の場合、R13bbおよびR14bb
一方は存在せず。〕で表される基;R7bbおよびR
8bbはそれぞれ水素、C1−6アルキル、C1−6
ルコキシ−カルボニル、C1−6アルキル−カルボニル
またはC1−6アルコキシを示す。但し、該C1−6
ルコキシは窒素に隣接する炭素原子には結合しない。〕
で表される化合物またはその塩。具体例としては、3−
[2−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]
エチル]−5,6,8−トリヒドロ−7H−イソキサゾ
ロ[4,5−g]キノリン−7−オン、6,8−ジヒド
ロ−3−[2−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリ
ジニル]エチル]−7H−ピロロ[5,4−g]−1,
2−ベンズイソキサゾール−7−オン、5,7−ジヒド
ロ−3−[2−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリ
ル]エチル]−6H−ピロロ[5,4−f]−1,2−
ベンズイソキサゾール−6−オン等が挙げられる。上記
化合物またはその塩は、特表平6−500794号公報
(WO 92/17475)記載の方法またはそれに準
じた方法により製造される。
【0059】4)式
【化41】 〔式中、環Accはベンゾ、チエノ、ピリド、ピラジノ、
ピリミド、フラノ、セレノロまたはピロロ;R2cc
水素、C1−4アルキル、ベンジル、フルオロまたはシ
アノ;R3cc、R4cc、R5ccおよびR6cc
それぞれ、水素、C1−6アルコキシ、ベンジルオキ
シ、フェノキシ、ヒドロキシ、フェニル、ベンジル、ハ
ロゲン、ニトロ、シアノ、−COOR9cc、−CON
HR9cc、−NR9cc10cc、−NR9cc
OR10cc、または1ないし3個のフッ素原子で置換
されていてもよいC1−6アルキル; SOpccCH
−フェニル(pccは0、1または2)、ピリジルメチ
ルオキシまたはチエニルメチルオキシ(該フェノキシ、
ベンジルオキシ、フェニル、ピリジルメチルオキシおよ
びチエニルメチルオキシは、ハロゲン、C1−4アルキ
ル、トリフルオロメチル、C1−4アルコキシ、シア
ノ、ニトロおよびヒドロキシから選ばれる置換基を1ま
たは2個有していてもよい);またはR3cc、R
4cc、R5ccおよびR6ccの2つは、隣接する炭
素原子と一緒になって、該隣接炭素原子と共に環の各原
子が炭素、窒素または酸素である飽和5または6員環
(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシまたは
ラクタム環)を形成;R9ccおよびR10ccはそれ
ぞれ水素またはC1−6アルキル、またはNR9cc
10ccのR9ccおよびR10ccは一緒になって環
の1つの原子が窒素であり、他が炭素である4ないし8
員環状アミノ基を形成、またはNR9ccCOR
10ccのR9ccおよびR10ccは、一緒になって
4ないし8員環状ラクタム環を形成;
【0060】Gccは炭素または窒素;Eccは炭素、窒
素、酸素、硫黄、スルホキシドまたはスルホン;
【化42】 は単結合または二重結合;環Dccの1−、2−または3
−位のいずれかにある炭素がカルボニル基に隣接してい
る場合、適宜窒素で置換されていてもよい(該炭素は環
Dccの1−、2−または3−位にあるため環はラクタム
環となる);XccはO、S、NOR1cc、水素または
1−6アルキル(但し、Xccが結合している環Dccの
原子が炭素であり、XccがO、S、NOR1ccである
ときのみ、Xccは環Dccに二重結合する);R1cc
水素またはC1−6アルキル;qccは1または2;環D
ccがラクタム環の場合、nccは1ないし3の整数、環D
ccがラクタム環ではない場合、nccは0または1ないし
3の整数;Mccは炭素または窒素;Lccはフェニル、フ
ェニル−C1−6アルキル、シンナミルまたはピリジル
メチル(該フェニルおよびフェニル−C1−6アルキル
は、C1−6アルキル、C −6アルコキシ、C1−6
アルコキシ−カルボニル、C1−6アルキル−カルボニ
ルおよびハロゲンから選ばれる置換基を1ないし3個有
していてもよい);R11ccは水素、ハロゲン、ヒド
ロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシまたは
酸素;R12ccおよびR13ccはそれぞれ、水素、
フルオロ、ヒドロキシ、アセトキシ、o−メシレート、
o−トシレート、C1−4アルキルまたはC1−4アル
コキシ;またはR12ccおよびR13ccの両者が炭
素原子に結合している場合、それらが結合している原子
と一緒になって環の各原子が炭素または酸素である3な
いし5員環を形成;R7ccおよびR8ccはそれぞ
れ、水素、C1−6アルキルまたはC1−6アルコキシ
(該C1−6アルコキシは、窒素、C1−6アルコキシ
−カルボニルおよびC1−6アルキル−カルボニルに隣
接している炭素とは結合しない);またはR8ccおよ
びR12ccはそれらが結合している原子と一緒となっ
て4ないし7員飽和炭素環を形成する(上記炭素原子の
1つは、酸素、窒素または硫黄で置換されていてもよ
い)。
【0061】但し、(a)Eccが炭素、窒素、酸素、硫
黄、スルホキシドまたはスルホンの場合、Gccは炭素で
あり;(b)Gccが窒素の場合、Eccは炭素または窒素
であり;(c)EccとGccの両者が窒素の場合、 Gcc
が炭素であり、Eccが酸素、硫黄、スルホキシドまたは
スルホンの場合、R2ccはなく;(d)環Dccの1
−、2−および3−位の原子の各々は1つをこえた二重
結合で結合することはなく;(e)R11ccが酸素の
場合、環Dccに二重結合し、R11ccが酸素以外の場
合、環Dccに一重結合し;(f)XccとR11ccの両
者が酸素で、かつ各々環Dccの1−および3−位の炭素
に結合している、または各々環Dccの3−および1−位
の炭素に結合している場合、環Dccの2−位の炭素は窒
素で置換されており;(g)
【化43】 を含有する炭化水素基が結合している位置に隣接する位
置でXccが環Dccに結合する。〕 で表される化合物ま
たはその塩。具体例としては、2,3−ジヒドロ−2−
[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]メチ
レン]−1H−ピロロ[1,2−a]インドール−1−
オン、1,2,3,4−テトラヒドロ−4−メチル−2
−[[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニル]メ
チレン]−シクロペント[b]インドール−3−オン、
2,3−ジヒドロ−2−[[1−(フェニルメチル)−
4−ピペリジニル]メチル]−1H−ピロロ[1,2−
a]ベンズイミダゾール−1−オン、1,2,3,4−
テトラヒドロ−6−メチル−2−[[1−(フェニルメ
チル)−4−ピペリジニル]エチル]−ピロロ[3,4
−b]インドール−3−オン等が挙げられる。上記化合
物またはその塩は、特開平4−234845号公報(E
P−A−441517)記載の方法またはそれに準じた
方法により製造される。
【0062】5)式
【化44】 〔式中、Xddは水素,低級アルキル、低級アルコキシ、
ヒドロキシまたはニトロ;Yddは水素または低級アルコ
キシ;またはXddとYddはいっしょに結合して基−OC
2O−を形成(この場合にはベンゼン環部分のXddとYd
dの各位置は互いに隣接していなければならない);Zd
dは水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ヒドロキ
シ、ハロゲンまたはニトロ;nddは0または1であ
る。〕で表される化合物またはその塩。具体例としては
2−[(N−ベンジルピペリジン−4−イル)メチル]
−2a,3,4,5−テトラヒドロ−1(2H)−アセ
ナフチレン−1−オン、2−[[N−(3−フルオロベ
ンジル)ピペリジン−4−イル]メチル]−2a,3,
4,5−テトラヒドロ−1(2H)−アセナフチレン−
1−オン等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、
特開平6−116237号公報(EP−A−51722
1,USP 5,106,856)記載の方法またはそ
れに準じた方法により製造される。
【0063】6)式
【化45】 〔式中、R1eeは水素、低級アルキル、アリール低級
アルキル、CONHR 1eeまたはCONR6ee
7ee;R2eeは水素、シアノ、CHNR ee
9ee、CONHR5eeまたはCONR6ee
7ee;R3ee
【化46】 (ここで、R10eeは水素、低級アルキル、アリール
低級アルキル、CONHR5ee、CONR6ee
7ee、アシル、アシルオキシ低級アルキルまたはアシ
ルオキシアリール低級アルキルである);R4eeは水
素、ハロゲン、低級アルキルまたは低級アルコキシ;
5eeは水素、低級アルキルまたはアリール低級アル
キル;R6eeは低級アルキルまたはアリール低級アル
キル;R7e は低級アルキルまたはアリール低級アル
キル;R8eeは水素、低級アルキル、アリール低級ア
ルキルまたはアシル;R9eeは水素、低級アルキルま
たはアリール低級アルキル;R11eeは低級アルキ
ル、アリールまたはアリール低級アルキルである。但
し、R1eeが水素または低級アルキルである場合、R
2e は水素ではない。〕で表される化合物またはその
塩。具体例としては、1−メチル−4−(4−シアノ−
7−メトキシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジン、1−
メチル−4−(4−N,N−ジエチルアミド−7−メト
キシ−2−ベンゾフラニル)ピペリジン、1−メチル−
4−(4−N,N−ジエチルアミノメチル−7−メトキ
シ−2−ベンゾフラニル)ピペリジン等が挙げられる。
上記化合物またはその塩は、特開平7−109275号
公報記載の方法またはそれに準じた方法により製造され
る。
【0064】7)式
【化47】 〔式中、Xffは水素、ハロゲン、低級アルコキシ、低級
アルキル、ヒドロキシまたはトリフルオロメチル;mff
は1または2;R1ffは水素または低級アルキル;R
2ffは水素、式
【化48】 (式中、nffは1または2、Xffおよびmffは上記と同
意義を示す)で表される基、式
【化49】 (式中、Xffとmffは上記と同意義を示す)で表される
基、または式
【化50】 (式中、Xffは上記と同意義、Yffは水素または式:C
OR4ff(式中、R ffは水素または低級アルキル
を示す)、pffは2または3を示す)である。〕で表さ
れる化合物またはその塩。具体的には、1,4−ジヒド
ロ−7−メトキシ−4−メチル−1'−フェニルメチル
スピロ[シクロペント[b]インドール−3(2H),
4’−ピペリジン]、1,4−ジヒドロ−4−メチル−
1'−(4−メトキシフェニル)メチルスピロ[シクロ
ペント[b]インドール−3(2H),4'−ピペリジ
ン]等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、WO
97/37992記載の方法またはそれに準じた方法
により製造される。
【0065】8)式
【化51】 〔式中、R1ggはC5−7シクロアルキル基、フェニ
ル基、またはC1−4アルキル基、 C1−4アルコキ
シ基、ニトロ基若しくはハロゲン原子で置換されたフェ
ニル基;R2ggおよびR3ggは、互いに独立して水
素原子またはC −4アルキル基;Xggはイオウ原子、
酸素原子、CH−NO基またはN−R gg基(ここ
でR5ggは水素原子、ヒドロキシル基、C1−4アル
コキシ基、C1−4アルキル基、シアノ基またはC
1−4アルキルスルホニル基;Arggは、ハロゲン原
子、C1−4アルキル基、C1−4アルコキシ基、C
1−4アシル基、 シアノ基、ニトロ基、トリフルオロ
メチル基およびトリフルオロメトキシ基から選ばれる置
換基を1若しくは2以上それぞれ有していてもよいピリ
ジル基またはフェニル基を意味する。〕で表される化合
物またはその塩。具体例としては、N−フェニル−N'
−[2−(1−ベンジル−4−ピペリジル)エチル]−
1,1−ジアミノ−2−ニトロエチレン、1−(2−ピ
リジル)−3−[2−(1−ベンジル−4−ピペリジ
ル)エチル]チオ尿素、1−フェニル−2−ヒドロキシ
−3−[2−(1−ベンジル−4−ピペリジル)エチ
ル]グアニジン等が挙げられる。上記化合物またはその
塩は、特開平5−148228号公報(EP−A−51
6520)に記載の方法またはそれに準じた方法により
製造される。
【0066】9)式
【化52】 〔式中、R1hhはC1−4アルキル基、R2hhはC
5−7シクロアルキル基、C5−7シクロアルキル−メ
チル基、ベンジル基、またはC1−4アルキル基、C
1−4アルコキシル基、ハロゲン原子若しくはニトロ基
を有するベンジル基;Ahhは酸素原子またはメチレン
基;Bhhは直接結合、メチレン基またはカルボニル基;
Arhhはピリジル基、下式のフェニル基、
【化53】 (ここで、R3hhとR4hhは互いに独立して、水
素、ハロゲン原子、ニトロ基、C1−4アルキル基、C
1−4アルコキシル基、フェニル基またはトリフルオロ
メトキシ基を意味する)、下式のオキソフルオレニル
基、
【化54】 下式のジオキソアントラセニル基、
【化55】 またはナフチル基を、nhhは1または2を、Xhhは酸素
原子またはイオウ原子を意味する。〕で表される化合物
またはその塩。具体例としては、1−[2−[2−(N
−ベンジル− N−メチルアミノ)エトキシ]エチル]
−3−(3−ニトロベンゾイル)チオ尿素、1−[2−
[2−(N−ベンジル−N−メチルアミノ)エトキシ]
エチル]−3−(9−オキソ−2−フルオレノイル)チ
オ尿素等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特
開平5−194359号公報(EP−A−52631
3)に記載の方法またはそれに準じた方法により製造さ
れる。
【0067】10)式
【化56】 〔式中、R1iiはC5−7シクロアルキル基、フェニ
ル基、またはC1−4アルキル基、C1−4アルコキシ
ル基若しくはハロゲン原子で置換されたフェニル基;R
2iiは水素原子またはC1−4アルキル基;Xiiは酸
素原子またはイオウ原子;Aiiはメチレン基、カルボニ
ル基またはスルホニル基;R3iiは式
【化57】 (ここで、R4iiとR5iiは互いに独立して、水
素、ハロゲン原子、ニトロ基、C1−4アルキル基、C
1−4アルコキシル基、C1−4アシル基、 ベンゾイ
ル基、C1−4アルキルスルホニル基またはトリフルオ
ロメトキシ基を表すか、またはR4iiとR5iiが一
緒になってメチレンジオキシ基を形成)で表される基、
【化58】 で表される基または式
【化59】 で表される基;但し、Xiiが酸素原子を表すときは、A
iiはメチレン基以外の基を表す。〕で表される化合物ま
たはその塩。具体例としては、1−(3−ニトロベンゾ
イル)−3−[2−(1−ベンジル−4−ピペリジル)
エチル]チオ尿素、1−(9,10−ジオキソ−2−ア
ントラセノイル)−3−[2−(1−ベンジル−4−ピ
ペリジル)エチル]チオ尿素等が挙げられる。上記化合
物またはその塩は、特表平6−507387号公報(W
O 92/14710)に記載の方法またはそれに準じ
た方法により製造される。
【0068】11)式
【化60】 〔式中、njjは1、2または3であり;pjjは1または
2であり;qjjは1または2であり;Xjjは独立して水
素、低級アルキル、アリール、アリールオキシ、CN、
低級アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、トリ
フルオロメチル、アルキルスルホンアミド、NHCOR
jj(ここで、Rjjは低級アルキルまたはアリールであ
る)、NR1jj2jj(ここで、R1jjおよびR
2jjは独立して水素または低級アルキルであるか、一
緒になって環を形成する)、CO jj(ここで、R
jjは低級アルキルである)、または場合によっては、
さらに低級アルキルにより置換されたシクロアルキル、
シクロアルケニル若しくはビシクロアルキルから選択さ
れる1個以上の置換基であり;YjjはCOまたはCR
jj4jj(ここで、R3jjおよびR4jjは独立
して水素、低級アルキル、低級アルコキシであるか、ま
たは一緒になって環状アセタールを形成する)であり;
ZjjはNまたはCHであり;
【化61】 は場合によっては置換されたフェニルまたはシクロヘキ
シル基である(ここで、Wjjは独立して水素、低級アル
キル、低級アルコキシまたはハロゲンから選択される1
個以上の置換基である)〕で表される化合物(但し、n
jj=1、pjj=1、qjj=1、Xjj=H、Yjj=CO、
Zjj=Nかつ
【化62】 が未置換フェニルである化合物、およびnjj=2、pjj
=1、qjj=1、Xjj=H、Yjj=CO、Zjj=Nかつ
【化63】 が4−クロロフェニルである化合物を除く)、その立体
異性体、光学異性体、ラセミ体またはそれらの塩。具体
例としては、5−シロヘキシル−1,3−ジヒドロ−1
−[2−[1−(フェニルメチル)−4−ピペリジニ
ル]エチル]−2H−インドール−2−オン等が挙げら
れる。上記化合物またはその塩は、特表平7−5022
72号公報(WO 93/12085)に記載の方法ま
たはそれに準じた方法により製造される。
【0069】12)式
【化64】 〔式中、nkkは3、4、5、6または7;Xkkは独立し
て水素、低級アルキル、アリール、低級アルコキシ、ハ
ロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、−NHCORkk
(ここで、Rkkは低級アルキルまたはアリールであ
る)、−NR1kk 2kk(ここで、R1kkおよび
2kkは独立して水素または低級アルキルであるか、
または一緒になって環を形成する)、または場合によっ
ては、さらに低級アルキルにより置換されたシクロアル
キル、シクロアルケニル若しくはビシクロアルキルから
選択される1個以上の置換基;YkkはCOまたはCR
3kk kk(ここで、R3kkおよびR4kkは独
立して水素、低級アルキル、低級アルコキシであるか、
または一緒になって環状アセタールを形成する);Zkk
は低級アルキル;そして、Wkkは独立して水素、低級ア
ルキル、低級アルコキシまたはハロゲンから選択される
1個以上の置換基である。〕で表される化合物、その立
体異性体、光学異性体、ラセミ体またはそれらの塩。具
体例として、5−シクロヘキシル−1,3−ジヒドロ−
1−[5−(N−エチル−N−フェニルメチルアミノ)
ペンチル]−2H−インドール−2−オン、5−シクロ
ヘキシル−1−[5−(N−エチル−N−フェニルメチ
ルアミノ)ペンチル]−1H−インドール−2,3−ジ
オン等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特表
平8−511515号公報(WO 94/29272)
に記載の方法またはそれに準じた方法により製造され
る。
【0070】13)式
【化65】 〔式中、R1llおよびR2llは、それぞれ水素原
子、下記置換基群Allより選択された基、または下記置
換基群Allより選択された1ないし3個の置換基(同一
または異なって)をそれぞれ有していてもよいアリール
基、アラルキル基、アラルキルオキシカルボニル基、ア
リールアミノ基、アリールアミノアルキル基、複素環
基、複素環アルキル基若しくは複素環アミノアルキル
基;pllは1ないし3の整数を示す。;Ullは式:−C
O− または −CH(OR3ll)− で表される基
(式中、R3llは水素原子または水酸基の保護基を示
す);Vllは式:−(CH=CH)mll−(CH)nll
− で表される基(式中、mllは0ないし2、nllは0
ないし7の整数を示す。但し、mllおよびnllが同時に
0であることはない);Wllは環内窒素原子上にVllと
結合点を有する含窒素複素環基、
【0071】式
【化66】 で表される基(式中、kllおよびlllは同一または異なっ
て1ないし4、R4llは後記のR5llおよびR
6llと同意義を有する);上記一般式(2ll)におい
て、環アルキレン基が5または6員環を形成するとき、
該5または6員環中のエチレン基と1または2個のベン
ゼン環が縮合してなる基、または式:−NR ll
6llで表される基(式中、R5llおよびR6ll
それぞれ、水素原子、下記置換基群Allより選択される
基、または下記置換基群Allより選択された1ないし3
個の置換基(同一または異なって)をそれぞれ有してい
てもよいアリール基、アリールカルボニル基、アラルキ
ル基、複素環基若しくは複素環アルキル基を示す。)を
示す。 置換基群All:低級アルキル基、シクロアルキル基、ア
リール基、複素環基、アラルキル基、ハロゲン原子、ア
ミノ基、低級アルキルアミノ基、アリールアミノ基、ア
ミノ低級アルキル基、低級アルキルアミノアルキル基、
低級アルキニルアミノアルキル基、ニトロ基、シアノ
基、スルフォニル基、低級アルキルスルフォニル基、ハ
ロゲノアルキルスルフォニル基、低級アルカノイル基、
アリールカルボニル基、アリールアルカノイル基、低級
アルコキシ基、低級アルコキシカルボニル基、ハロゲノ
低級アルキル基、N−低級アルキニル、N−シアノアミ
ノ基、N−低級アルキニルおよびN−メチルアミノメチ
ル基。〕で表される化合物またはその塩。具体例として
は、1−メチル−3−[3−(1−ベンジル−4−ピペ
リジル)プロピオニル]インドール、1−メチル−3−
[3−[1−(3−フルオロベンジル)−4−ピペリジ
ル]プロピオニル]−5−フルオロインドール、1−メ
チル−3−[3−[1−(2−クロロベンジル)−4−
ピペリジル]プロピオニル]インダゾール等が挙げられ
る。上記化合物またはその塩は、特開平6−41070
号号公報(EP−A−562832)に記載の方法また
はそれに準じた方法により製造される。
【0072】14)式
【化67】 〔式中、R1mmは水素原子、ハロゲン原子、アルキル
基、アルコキシ基またはアルキルチオ基;R2mmは水
素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルコキシ
基;nmmは0〜7の整数;破線は二重結合が存在しても
よいことを示す。〕で表される化合物またはその塩。具
体例としては、N−[1−[4−(1−ベンジルピペリ
ジル)エチル]−2−オキソ−3−ピロリン−4−イ
ル]−2−アミノベンゾニトリル、N−[1−[4−
(1−ベンジルピペリジル)プロピル]−2−オキソ−
3−ピロリン−4−イル]−2−アミノベンゾニトリル
等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特開平5
−9188号公報に記載の方法またはそれに準じた方法
により製造される。
【0073】15)式
【化68】 〔式中、
【化69】 は、 >N−(CH)nnn−、 >C=、 >C=CH(C
)nnn− または >CH(CH)nnn−(ここでnn
nは0〜7の整数を示す);Ynnは >C=O または >
CHOH;R1nnは水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基、アルコキシ基またはアルキルチオ基;R2nn
水素原子、ハロゲン原子、水酸基、アルキル基、アルコ
キシ基、置換基を有してもよいフェニル基、フェノキシ
基、アルカノイルオキシ基または置換基を有してもよい
アミノ基;R3nnは水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基またはアルコキシ基;mnnは1〜3の整数を示
す。〕で表される化合物またはその塩。具体例として
は、9−アミノ−2−[4−(1−ベンジルピペリジ
ル)エチル]−2,3−ジヒドロピロロ[3,4−b]
キノリン−1−オン、9−アミノ−2−[2−(1−ベ
ンジルピペリジン−4−イル)エチル]−1,2,3,
4−テトラヒドロアクリジン−1−オン、9−メトキシ
−2−[4−(1−ベンジルピペリジル)エチル]−
2,3−ジヒドロピロロ[3,4−b]キノリン−1−
オン等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特開
平5−279355号公報(EP−A−481429)
に記載の方法またはそれに準じた方法により製造され
る。
【0074】16)式
【化70】 〔式中、Rooは水素、アルキル、アルケニル、シクロ
アルキルアルキル、フェニルアルキル、ナフチルアルキ
ル、シクロアルキルアルケニル、フェニルアルケニルま
たはナフチルアルケニル;R1oo、R2oo、R
3ooおよびR4ooは同一または異なって、それぞれ
水素、ハロゲン、アルキル、フェニル、フェニルアルキ
ル、アルコキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールアル
キル、フェニルアルコキシ、フェノキシ、ヘテロアリー
ルアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、アシル、アシル
オキシ、水酸基、ニトロ、シアノ、−NHCO
5oo、−S(O)mooR5oo、−NHSO
5oo、−CONR6oo7oo、−NR oo
7oo、−OCONR6oo7oo、−OCSNR
6oo7oo、−SONR6oo7oo または
−COOR8oo;またはR1oo、R2o 、R
3ooおよびR4ooの隣接するものが相互に結合し
て、置換基を有してもよい−O(CH)poo−、−O(C
)qooO−、−O(CH)rooN(R9oo)−、−O
(CH)sooCON(R9oo)−、−N(R9oo)CO
−CH=CH−またはベンゼン環若しくは複素芳香環を
形成する基を示す(ここで、R5ooは、アルキル、フ
ェニルまたはフェニルアルキル;R6ooおよびR
7ooは同一または異なって、それぞれ水素、アルキ
ル、フェニルまたはフェニルアルキルを示すか、隣接す
る窒素原子を結合して複素環を形成する基;R
8ooは、アルキル、フェニルまたはフェニルアルキ
ル;R9ooは、水素、アルキル、フェニルアルキルま
たはアシル;mooは、0、1または2;poo、qoo、roo
およびsooは同一または異なって、1、2、または3を
示す);Aooは直鎖または分枝鎖状のアルキレン;noo
は1、2、または3;上記定義中、アルキル、アルケニ
ル、アルコキシ、フェニル、フェノキシ、シクロアルキ
ルアルキル、フェニルアルキル、ナフチルアルキル、シ
クロアルキルアルケニル、フェニルアルケニル、ナフチ
ルアルケニル、フェニルアルコキシ、ヘテロアリール、
ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリールアルキル、ヘテ
ロアリールアルコキシ、ベンゼン環および複素芳香環
は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、アシル、アシル
オキシ、水酸基、ニトロ、シアノ、−NHCO
5oo、−S(O)moo5oo、−NHSO
5oo、−CONR6oo7oo、−NR6oo
7oo、−OCONR6o 7oo、−OCSNR
6oo7oo、−SONR6oo7oo または
−COOR8oo(ここで、R5oo、R6oo、R
7oo、R8oo および mooは上記と同義である)か
ら選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよ
い。〕で表される化合物またはその塩。具体例として
は、3−[2−(1−ベンジル−4−ピペリジル)エチ
ル]−6,7−ジメトキシ−1,2−ベンゾイソオキサ
ゾール、3−[2−(1−ベンジル−4−ピペリジル)
エチル]−6−(N−メチルアセトアミノ)−1,2−
ベンゾイソオキサゾール等が挙げられる。上記化合物ま
たはその塩は、特開平5−320160号公報(WO
93/04063)に記載の方法またはそれに準じた方
法により製造される。
【0075】17)式
【化71】 〔式中、2位と3位の間の結合が単結合を示すとき、R
appは式
【化72】 (式中、Rppは水素、アルキル、アルケニル、シクロア
ルキルアルキル、シクロアルキルアルケニル、フェニル
アルキル、フェニルアルケニル、ナフチルアルキルまた
はナフチルアルケニル;Appは直鎖または分枝鎖状のア
ルキレン;nppは1、2、または3を示す)により表さ
れる基を示し、Rbppは酸素を示す。
【0076】2位と3位の間の結合が二重結合を示すと
き、Rappは存在せず、Rbppは式
【化73】 (式中の各記号は上記と同意義である)により表される
基または式
【化74】 (式中、Eppは酸素、硫黄を示し、他の各記号は上記と
同意義である)により表される基;R1pp
2pp、R3ppおよびR4ppは同一または異なっ
て、それぞれ水素、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、
フェニル、フェニルアルキル、フェニルアルコキシ、フ
ェノキシ、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、
ヘテロアリールアルコキシ、ヘテロアリールオキシ、ア
シル、アシルオキシ、水酸基、ニトロ、シアノ、−NH
COR5pp、−S(O)mpp5pp、−NHSO
5pp、−CONR6pp7pp、−NR6pp
7pp、−OCSNR6pp7pp、−SONR
6pp7pp または −COOR8p を示す。(R
5ppは、アルキル、フェニルまたはフェニルアルキ
ル;R6p およびR7ppは同一または異なって、そ
れぞれ水素、アルキル、フェニルまたはフェニルアルキ
ルを示すか、隣接する窒素原子と結合して複素環を形成
する基;R8ppは、水素、アルキル、フェニルまたは
フェニルアルキル;mppは、0、1または2を示す;
上記定義中、アルキル、アルケニル、アルコキシ、フェ
ニル、フェニルアルキル、フェニルアルケニル、フェニ
ルアルコキシ、フェノキシ、シクロアルキルアルキル、
シクロアルキルアルケニル、ナフチルアルキル、ナフチ
ルアルケニル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキ
ル、ヘテロアリールアルコキシおよびヘテロアリールオ
キシは、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、アシル、ア
シルオキシ、水酸基、ニトロ、シアノ、−NHCOR
5pp、−S(O)mpp5pp、−NHSO
5pp、−CONR6pp7pp、−NR6pp
7pp、−OCONR6pp7pp、−OCSNR
6pp7p 、−SONR6pp7pp または
−COOR8pp(R5pp、R6p 、R7pp、R
8ppおよびmppは上記と同意義である)から選ばれる
1ないし3個の置換基を有していてもよい。〕で表され
る化合物またはその塩。具体例としては、3−[2−
(1−ベンジル−4−ピペリジル)エチル]−6,7−
ジメトキシ−1,2−ベンゾイソオキサゾール、6−ベ
ンゾイルアミノ−2−[3−(1−ベンジル−4−ピペ
リジル)プロピル]−1,2−ベンゾイソオキサゾール
−3(2H)−オン、6−ベンゾイルアミノ−2−[2
−(1−ベンジル−4−ピペリジル)エチル]−1,2
−ベンゾイソオキサゾール−3(2H)−オン等が挙げ
られる。上記化合物またはその塩は、特開平6−411
25号公報(WO 93/04063)に記載の方法ま
たはそれに準じた方法により製造される。
【0077】18)式 Mqq−Wqq−Yqq−Aqq−Qqq 〔式中、Mqqは式:
【化75】 (式中、R1qqは水素、低級アルキル、置換基を有し
ていてもよい複素環基または置換基を有していてもよい
アリール;R2qqは、水素、低級アルキル、置換基を
有していてもよい複素環基または置換基を有していても
よいアリールを表わすか、または、R1qqとR2qq
が互いに結合して、式:
【化76】 で表される基を形成;Zqqは、SまたはOをそれぞれ示
す)で表される基、式:
【化77】 (式中、R1qqおよびR2qqは上記と同意義を示
す)で表される基、または式:
【化78】 (式中、R1qqおよびR2qqは上記と同意義を示
す)で表される基;Wqqは、結合、低級アルキレンまた
は低級アルケニレン;Yqqは、低級アルキレン、−NH
−、−CO−、−CONR3qq−(式中、R3qq
水素または低級アルキルを示す)の基または式:−CH
7qq−(式中、R7qqはヒドロキシまたは保護さ
れたヒドロキシを示す)の基;Aqqは、結合または低級
アルキレン;Qqqは、式:−NR8qq9qq(式
中、R8qqは低級アルキル;R9qqはアル(低級)
アルキルを示す)の基または式:
【化79】 (式中、R4qqは低級アルキルまたは置換基を有して
いてもよいアル(低級)アルキルを示す)で表される基
をそれぞれ示す。〕で表される化合物またはその塩。具
体例としては、4−(ピリジン−3−イル)−5−メチ
ル−2−[[2−(1−ベンジルピペリジン−4−イ
ル)エチル]カルバモイル]チアゾール、2−[[2−
(1−ベンジルピペリジン−4−イル)エチル]カルバ
モイル]−4−(4−クロロフェニル)−5−メチルオ
キサゾール、5−[[2−(1−ベンジルピペリジン−
4−イル)エチル]カルバモイル]−3−(4−ニトロ
フェニル)ピラゾール等が挙げられる。上記化合物また
はその塩は、特開平5−345772号公報に記載の方
法またはそれに準じた方法により製造される。
【0078】19)式 R1rr−Qrr−Zrr−Xrr−Arr−Mrr 〔式中、R1rrは低級アルキル、置換基を有していて
もよい複素環基、置換基を有していてもよいアリール、
置換基を有していてもよいアル(低級)アルキルまたは
アル(低級)アルケニル;Qrrはオキサジアゾールジイ
ル;Zrrは結合またはビニル;Xrrは結合、式:−CO
NR4rr−(式中、R4rrは水素または低級アルキ
ルを示す)、式:−CHR8rr−(式中、R8rr
ヒドロキシまたは保護されたヒドロキシを示す)、−C
O− または −NHCO−;Arrは結合、低級アルキ
レンまたは低級アルケニレン;Mrrは、低級アルキル、
イミノ保護基および置換基を有していてもよいアル(低
級)アルキルからなる群から選ばれる1個の置換基を有
していてもよい少なくとも1個の窒素原子を含む複素環
基をそれぞれ示す。〕で表される化合物またはその塩。
具体例としては、5−(キヌクリジン−3−イル)−3
−[[2−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)エチ
ル]カルバモイル]−1,2,4−オキサジアゾール、
3−[[2−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)エ
チル]カルバモイル]−5−(4−ニトロフェニル)−
1,2,4−オキサジアゾール等が挙げられる。上記化
合物またはその塩は、特表平7−502529号公報
(WO 93/13083)に記載の方法またはそれに
準じた方法により製造される。
【0079】20)式
【化80】 〔式中、Jssは(a)置換若しくは無置換の次に示す
基;(1)フェニル基、(2)ピリジル基、(3)ピラ
ジル基、(4)キノリル基、(5)シクロヘキシル基、
(6)キノキサリル基または(7)フリル基、(b)フ
ェニル基が置換されていてもよい次の群から選択された
一価または二価の基;(1)インダニル、(2)インダ
ノニル、(3)インデニル、(4)インデノニル、
(5)インダンジオニル、(6)テトラロニル、(7)
ベンズスベロニル、(8)インダノリル、(9)式
【化81】 で示される基、(c)環状アミド化合物から誘導される
一価の基、(d)低級アルキル基、または(e)式R
1ss−CH=CH−(式中、R1ssは水素原子また
は低級アルコキシカルボニル基を意味する)で示される
基を意味する。Bssは式 −(CHR2ss)nss− で示
される基、式 −CO−(CHR2ss)nss− で示され
る基、式 −NR3ss−(CHR2ss)nss−(式中、
3ssは水素原子、低級アルキル基、アシル基、低級
アルキルスルホニル基、置換されていてもよいフェニル
基またはベンジル基を意味する)で示される基、式 −
CO−NR4ss−(CHR2ss)nss−(式中、R
4ssは水素原子、低級アルキル基またはフェニル基を
意味する)で示される基、式−CH=CH−(CHR
2ss)nss− で示される基、式 −O−COO−(CH
2ss)nss− で示される基、式 −O−CO−NH−
(CHR2ss)nss− で示される基、式 −NH−CO
−(CHR2ss)nss− で示される基、式 −CH
CO−NH−(CHR 2ss)nss− で示される基、式
−(CH)−CO−NH−(CHR2ss)nss− で示
される基、式 −C(OH)H−(CHR2ss)nss− で
示される基(以上の式中、nssは0または1〜10の整
数を意味する。R2ssは式 −(CHR 2ss)nss−
で示されるアルキレン基が置換基を持たないか、または
1つまたは1つ以上のメチル基を有しているような形で
水素原子またはメチル基を意味する)、式 =(CH−C
H=CH)bss− (式中、bssは1〜3の整数を意味す
る)で示される基、式 =CH−(CH2)css−(式中、
cssは0または1〜9の整数を意味する)で示される
基、式 =(CH−CH)dss= (式中、dssは0または
1〜5の整数を意味する)で示される基、式 −CO−
CH=CH−CH−で示される基、式 −CO−CH
−C(OH)H−CH− で示される基、式−C(CH
)H−CO−NH−CH− で示される基、式 −C
H=CH−CO−NH−(CH)− で示される基、
式 −NH− で示される基、式 −O−で示される基、
式 −S− で示される基、ジアルキルアミノアルキルカ
ルボニル基または低級アルコキシカルボニル基を意味す
る。
【0080】Tssは窒素原子または炭素原子を意味す
る。Qssは窒素原子、炭素原子または式>N→Oで示さ
れる基を意味する。Kssは水素原子、置換若しくは無置
換のフェニル基、フェニル基が置換されてもよいアリー
ルアルキル基、フェニル基が置換されていてもよいシン
ナミル基、低級アルキル基、ピリジルメチル基、シクロ
アルキルアルキル基、アダマンタンメチル基、フリルメ
チル基、シクロアルキル基、低級アルコキシカルボニル
基またはアシル基を意味する。qssは1〜3の整数を意
味する。式中、
【化82】 は単結合若しくは二重結合を意味する。〕で表される化
合物またはその塩。具体例としては、1−ベンジル−4
−[(5,6−ジメトキシ−1−インダノン)−2−イ
ル]メチルピペリジン、 N−[4'−(1'−ベンジル
ピペリジル)エチル]−2−キノキサリンカルボン酸ア
ミド、 4−[4'−(N −ベンジル)ピペリジル]−p
−メトキシブチロフェノン、1−[4'−(1'−ベンジ
ルピペリジン)エチル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロ−5H−1−ベンツアゼピン−2−オン等が挙げられ
る。上記化合物またはその塩は、特開昭64−7915
1号公報(USP 4,895,841)に記載の方法
またはそれに準じた方法により製造される。
【0081】21)式
【化83】 〔式中、R1ttは、置換基を有していてもよいベンゼ
ン、ピリジン、ピラジン、インドール、アントラキノ
ン、キノリン、置換基を有していてもよいフタールイミ
ド、ホモフタールイミド、ピリジンカルボン酸イミド、
ピリジン−N−オキサイド、ピラジンジカルボン酸イミ
ド、ナフタレンジカルボン酸イミド、置換基を有してい
てもよいキナゾリジンジオン、1,8−ナフタールイミ
ド、ビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−2,3−ジ
カルボン酸イミドおよびピロメイルイミドから選ばれる
ものから誘導される一価の基;Xttは式 −(CH)mtt
− (式中、mttは0〜7の整数を示す)で示される
基、式 −O(CH)n tt− で示される基、式 −S(C
)n tt− で示される基、式 −NH(CH)n tt−
で示される基、式 −SONH(CH)ntt− で示さ
れる基、式 −NHCO(CH)ntt− で示される基、
式 −NH(CH)ntt−CO− で示される基、式−C
OO(CH)ntt− で示される基、式 −CHNH
(CH)ntt− で示される基、式 −CONR3tt
(CH)ntt− で示される基 (Xttの定義中、これま
での式でnttはいずれも1〜7の整数、R3ttは低級
アルキルまたはベンジル基を意味する)、式 −O−C
CHCH(CH)− で示される基、式 −O−C
H(CH)CHCH− で示される基、式 −O−C
CHCH= で示される基、式 −O−CHCH
(OH)CH− で示される基;環Attは式
【化84】 で示される基、式
【化85】 で示される基、式
【化86】 で示される基、または式
【化87】 で示される基;R2ttは水素原子、低級アルキル基、
置換基を有していてもよいベンジル基、置換基を有して
いてもよいベンゾイル基、ピリジル基、2−ハイドロキ
シエチル基、ピリジルメチル基、または式
【化88】 (式中、Zttはハロゲン原子を意味する)で表される基
を示す。〕で表される化合物またはその塩。具体例とし
ては、N−メチル−N−[2−(1'−ベンジルピペリ
ジン−4'−イル)エチル]−4−ベンジルスルホニル
ベンツアミド、N−[2−( N'−ベンジルピペリジン
−4'−イル)エチル]−4−ニトロフタールイミド、
N−[2−( N'−ベンジルピペリジン−4'−イル)
エチル]−1,8−ナフタールイミド等が挙げられる。
上記化合物またはその塩は、特開昭62−234065
号公報(EP−A−229391)に記載の方法または
それに準じた方法により製造される。
【0082】22)式 R1uu−(CH)nuu−Zuu 〔式中、R1uuは置換基を有していてもよい環状アミ
ド化合物から誘導される基;nuuは0または1〜10の
整数;Zuuは、式
【化89】 (式中、R2uuは置換基を有していてもよいアリール
基、シクロアルキル基または複素環基;muuは1〜6の
整数を意味する)で示される基、または式
【化90】 (式中、R3uuは水素原子または低級アルキル基;R
4uuは置換基を有していてもよいアリール基、シクロ
アルキル基または複素環基;puuは1〜6の整数を意味
する)で示される基を意味する。但し、R1uuの定義
における置換基を有していてもよい環状アミド化合物が
キナゾリジン−オンまたはキナゾリジン−ジオンである
場合、Zuuの定義において、R2uuおよびR4uu
アリール基である場合は除く。〕で表される化合物また
はその塩。具体例としては、3−[2−(1−ベンジル
−4−ピペリジル)エチル]−5−メトキシ−2H−
3,4−ジヒドロ−1,3−ベンツオキサジン−2−オ
ン、3−[2−[1−(4−ピリジルメチル)−4−ピ
ペリジル]エチル]−2H−3,4−ジヒドロ−1,3
−ベンツオキサジン−2−オン、3−[2−[1−
(1,3−ジオキソラン−2−イルメチル)−4−ピペ
リジル]エチル]−5−メトキシ−1,2,3,4−テ
トラヒドロキナゾリン−2,4−ジオン、3−[2−
(1−ベンジル−4−ピペリジル)エチル]−6−メト
キシ−2H−3,4−ジヒドロ−1,3−ベンツオキサ
ジン−2,4−ジオン等が挙げられる。上記化合物また
はその塩は、特開平4−235161号公報(EP−A
−468187)に記載の方法またはそれに準じた方法
により製造される。
【0083】23)式
【化91】 で表される光学活性インダノン誘導体またはその塩。上
記化合物またはその塩は、特開平4−21670号公報
に記載の方法またはそれに準じた方法により製造され
る。24)式
【化92】 〔式中、nwwは0または1〜2の整数;Awwは式
【化93】 (式中、Cwwは水素原子またはヒドロキシ基;Dwwは水
素原子または低級ヒドロキシアルキル基;Rwwは同一ま
たは異なって水素原子、低級アルキル基および低級アル
コキシ基から選ばれる基;mwwは0または1〜4の整数
を意味する)で表される基、または式
【化94】 (式中、各記号は上記と同意義)で表される基;Bwwは
水素原子またはヒドロキシ基を示し;AwwとBwwが二重
結合を形成し、式
【化95】 (式中、各記号は上記と同意義)で表される基を形成し
てもよい。〕で表される化合物またはその塩。具体例と
しては、1−ベンジル−4−(5,6−ジメトキシ−1
−インダノン−2−イル)ヒドロキシメチルピペリジ
ン、1−ベンジル−4−(5,6−ジメトキシ−2−ヒ
ドロキシメチル−1−インダノン−2−イル)メチルピ
ペリジン、1−ベンジル−4−[3−(4,5−ジメト
キシ−2−カルボキシフェニル)−2−オキソ]プロピ
ルピペリジン等が挙げられる。上記化合物またはその塩
は、特開平9−268176号公報に記載の方法または
それに準じた方法により製造される。
【0084】25)式
【化96】 [式中、R1xaは水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、低級
アルコキシ基、低級アルキル基またはモノ(またはジま
たはトリ)ハロ(低級)アルキル基、
【化97】 (式中、R2xaおよびR3xaはそれぞれ低級アルキル基を
意味する。)を意味する。]で表される化合物またはそ
の塩。具体例としては、9―アミノ―6―クロロ―3,
3―ジメチル―1,2,3,4−テトラヒドロアクリジ
ン等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特開平
2−167267号公報に記載の方法またはそれに準じ
た方法により製造される。
【0085】26)式
【化98】 [式中、R1xb、R2xbおよびR3xbはそれぞれ水素原
子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、低級アルキ
ル基、低級シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級
アルコキシメチル基、低級アルキルチオ基、ニトロ基、
アミノ基、低級アルカノイルアミノ基、低級アルキルア
ミノ基、ヒドロキシル基、フェニル基またはハロゲン原
子、低級アルキル基若しくは低級アルコキシ基で置換さ
れたフェニル基を表わし、R4xbは水素原子、低級アル
キル基、アラルキル基、ジアラルキル基、または式R
5xb−CO−で表される基(R5xbは低級アルキル基、低
級シクロアルキル基、アラルキル基、フェニル基または
ハロゲン原子、低級アルキル基若しくは低級アルコキシ
基で置換されたフェニル基を表わす。)を表わす。]で
表されるアミノアザアクリジン誘導体またはその塩。具
体例としては、9―アミノ―8―フルオロ―1,2,
3,4−テトラヒドロ−1,4―エタノ―1−アザアク
リジン等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特
開昭63−166881号公報に記載の方法またはそれ
に準じた方法により製造される。
【0086】27)式
【化99】 [式中、R1xcは、水素原子または低級アルキル基を、
2xcは独立して水素原子若しくは、低級アルキル基を
示すか、またはR6xcと一緒になって環状のアルキレン
鎖を示す。R3xcおよびR4xcは、独立して各々水素原子
を示すか、または一緒になって環Axcとともにキノリン
環若しくは、テトラヒドロキノリン環を構成する。X
xcは酸素原子、硫黄原子またはN−R5xcを示し、R
5xcは水素原子、または低級アルキル基を示す。Yxc
は酸素原子またはN−R6xcを示し、R6xcは独立して、
水素原子若しくは低級アルキル基を示すか、またはR
2xcと一緒になって環状アルキレンを示す。nxcは0
または1を、mxcは0〜4の整数を示す。]で表され
る化合物またはその塩。具体的には、4'−アミノキノ
リノ[2,3−b]−4−メチル−5,6―ジヒドロ―
1,4−オキサジンや4'−アミノ−5',6',7',
8'−テトラヒドロキノリノ[2,3−b]−4−メチ
ル−5,6―ジヒドロ―1,4−オキサジン等が挙げら
れる。上記化合物またはその塩は、特開平2−9658
0号公報に記載の方法またはそれに準じた方法により製
造される。
【0087】28)式
【化100】 [式中、nxdは1,2または3であり、Xxdは水
素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ヒドロ
キシ、ニトロまたはトリフルオロメチルであり;R1xd
およびR2xdはそれぞれ独立して水素、低級アルキルま
たはアリール低級アルキルであるが、しかし両者は同時
にアリール低級アルキルであることはできないものであ
り;R3xdおよびR4xdはそれぞれ独立して水素、低級ア
ルキル、アリール低級アルキル、ホルミルまたは低級ア
ルキルカルボニルであるかまたは基−NR3xd4xdが全
体として次の基
【化101】 を構成する。]で表される化合物、その立体異性体また
はその塩。具体的には、1−(1―ピペリジニル)―
1,2,3,4―テトラヒドロ―9−アクリジナミンや
N−1―エチル―1,2,3,4―テトラヒドロ―1,
9−アクリジンジアミン等が挙げられる。上記化合物ま
たはその塩は、特開平3−153667号公報に記載の
方法またはそれに準じた方法により製造される。
【0088】29)式
【化102】 [式中、nxeは1,2または3であり、Xxeは水
素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、
ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチル,
NHCOR2xe(ここでR2xeはC〜C−アルキルで
ある)またはNR3x e4xe(ここでR3xeおよびR4xe
独立して水素またはC〜C−アルキルである)であ
り、Rxeは水素またはC〜C−アルキルであり、R
1xeは水素、C〜C−アルキル、ジ−C〜C
アルキルアミノ−C〜C−アルキル、アリール−C
〜C−アルキル、ジアリール−C〜C−アルキ
ル、フリル−C〜C−アルキル、チエニル−C
−アルキル、酸素架橋されたアリール−C〜C
−アルキル、酸素架橋されたジアリール−C〜C
アルキル、酸素架橋されたフリル−C〜C−アルキ
ル、または酸素架橋されたチエニル−C〜C−アル
キルであり、YxeはC=OまたはCR5xeOH(ここ
でR5xeは水素またはC〜C−アルキルである)で
あり、そしてZ はCHまたはC=CR6xe
7xe(ここでR6xeおよびR7xeは独立して水素またはC
〜C−アルキルである)であるか、またはYxe
xeが一緒になってCR5xe=CH(ここでCR5xe
よびCHはそれぞれYxeとZxeに対応する)を構成
するものとする。]で表される化合物、その光学対掌体
またはその塩。具体的には、9―アミノ―3,4―ジヒ
ドロアクリジン―1(2H)−オンまたは9―アミノ―
1,2,3,4―テトラヒドロアクリジン―1−オール
等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特開昭6
1−148154号公報または特告平5−41141号
公報に記載の方法またはそれに準じた方法により製造さ
れる。
【0089】30)式
【化103】 [式中、nxfは1〜4であり;Rxfは水素、低級アル
キルまたは低級アルキルカルボニルであり;R 1xfは水
素、低級アルキル、低級アルキルカルボニル、アリー
ル、ジ低級アルキルアミノ低級アルキル、アリール低級
アルキル、ジアリール低級アルキル、酸素架橋されたア
リール低級アルキル、または酸素架橋されたジアリール
低級アルキルであり;Axfは直接の結合または(CH
3xf)mxfであり;mxfは1〜3であり;Xxf
は水素、低級アルキル、シクロアルキル、低級アルコキ
シ、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、トリフルオロメチ
ル,ホルミル、低級アルキルカルボニル、アリールカル
ボニル、−SH、低級アルキルチオ、−NHCOR4xf
またはNR5xf6xfであり、上記式中R4xfは水素また
は低級アルキルであり、R5xfおよびR6xfは各々独立し
て水素、低級アルキルまたはシクロアルキルであリ;Y
xfはO、SまたはNR7xfであり;各R2xf、各R 3xf
およびR7xfは独立して水素若しくは低級アルキルであ
るか、または2つが同時に、少なくとも5つの原子から
なる環の一部をなすメチレン若しくはエチレン基を形成
し;但しAxfがCHで、YxfがNCHで、(C
HR2xf)nxfがCHCHで、XxfがH、CH
、Cl、BrまたはNOで、RxfがHである場合に
は、R1xfはH、メチル、エチル、プロピル、ブチルま
たはベンジルではなく;Axfが−CH―またはCH
R´−で、YxfがNHまたはNR´で、(CH
2xf)nxfが−CHCH―またはCHCHR
´―である場合には、基―NRxf1xfは−NH、−
NHCまたはジ低級アルキルアミノ低級アルキル
アミノではなく、各R´は独立して低級アルキルであ
り;AxfがCHで、YxfがNHまたはNR'で、
(CHR2xf)nxfが−(CH―またはCHR'
CHCH―である場合には、基―NRxf1xfは−
NHではなく;Axfが−CHCH―で、Yxf
がNHまたはNR'で、(CHR2xf)nxfが−CH
CH―またはCHR'CH―である場合には、基―
NRxf1xfは−NHではない。]で示される化合
物、その立体、光学若しくは幾何異性体またはその塩。
具体的には、9―アミノ―2,3−ジヒドロチエノ
[3,2−b]キノリンまたは10―アミノ―3,4―
ジヒドロ―1H−チオピラノ[4,3−b]キノリン等
が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特開昭63
−284175号公報に記載の方法またはそれに準じた
方法により製造される。
【0090】31)式
【化104】 [式中、Xxgは水素、低級アルキル、低級アルコキシ
またはハロゲンであり;Rxgは、存在する場合には、水
素、低級アルキルまたはアリール低級アルキルであり;
1xgは、水素、低級アルキルまたはアリール低級アル
キルであり;そしてR2xgは、存在する場合には、水素
または低級アルキルである。]で表される化合物または
その塩。具体的には、2−(1,2,3,4―テトラヒ
ドロ―9−アクリジンイミノ)−シクロヘキサンカルボ
ン酸や2−(1,2,3,4―テトラヒドロ―9−アク
リジンイミノ)−シクロヘキサンカルボン酸エチルエス
テル等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特開
平3−95161号公報に記載の方法またはそれに準じ
た方法により製造される。
【0091】32)式
【化105】 [式中、R1xhおよびR2xhはそれぞれ水素原子、ハロゲ
ン原子、低級アルキル基、トリフルオロメチル基、ヒド
ロキシル基、低級アルコキシ基、低級アルカノイルオキ
シ基、ニトロ基、アミノ基または低級アルカノイルアミ
ノ基を表わし、R 3xhは、水素原子;炭素数1〜15の
アルキル基;シクロアルキル基;ハロゲン、低級アルキ
ル基若しくは低級アルコキシで置換されていてもよい炭
素数7〜15のアラルキル基;炭素数2〜15のアルカ
ノイル基;またはハロゲン、低級アルキル、低級アルコ
キシ、ニトロ、ヒドロキシル若しくはアミノで置換され
ていてもよいベンゾイル基を表わし、nxhは2〜5の
整数を表わす。]で示される化合物またはその塩。具体
的には、6―アミノ―1―ベンジル―2,3,4,5―
テトラヒドロ―1H−アゼピノ[2,3−b]キノリン
や5―アミノ―6―フルオロ―1,2,3,4−テトラ
ヒドロベンゾ[d][1,8]ナフチリジンが挙げられ
る。上記化合物またはその塩は、特開平3−22018
9号公報に記載の方法またはそれに準じた方法により製
造される。
【0092】33)式
【化106】 [式中、R1xi、R2xiはそれぞれ水素原子、炭素数1〜
4の直鎖および分枝アルキル基を表わす。但しともに水
素原子となることはない。]で示される4―アミノ―
5,6,7,8−テトラヒドロチエノ[2,3−b]キ
ノリン誘導体またはその塩。具体的には、4―アミノ−
2,3−ジメチル―5,6,7,8−テトラヒドロチエ
ノ[2,3−b]キノリン等が挙げられる。上記化合物
またはその塩は、特開平4−134083号公報に記載
の方法またはそれに準じた方法により製造される。
【0093】34)式
【化107】 [式中、Axjは式−(CH)nxj−(但しnxj
は3〜5の整数である)のアルキレン基を表わして、こ
れに隣接するピリジン核の隣り合う2個の炭素原子に結
合して1個のシクロアルケノ基を形成するか、若しくは
Axjはこれに隣接するピリジン核の隣り合う2個の炭
素原子と連合して1個のベンゼン環を形成する基であ
り、そして(i)Axjがシクロアルケノ基を形成する
場合にはYxjは水素原子、ハロゲン原子、C1〜C6
の低級アルキル基またはアミノ基を表わし、かつZxj
は水素原子、水酸基、ハロゲン原子、アミノ基、式−N
1xj2 xj(R1xj、R2xjは同一でも異なっていてもよ
く、低級アルキル基またはベンジル基を表わす)の基、
ピロリジル基、ピペリジル基、ピペラジル基、N−置換
ピペラジル基、ピリジル基または次式
【化108】 (式中、Bは酸素原子または硫黄原子を示し、mxjは
0〜2の整数を示し、R 3xj、R4xj、R5xjは同一でも
異なっていてもよく水素原子、ハロゲン原子、トリフル
オロメチル基、水酸基、低級アルコキシ基、直鎖または
分枝の(C〜C )低級アルキル基、アミノ基、アシ
ルアミノ基を表わす)の基を示すかまたはZxjはピリ
ジルチオ基の基を示し、また(ii)Axjがベンゼン
環を形成する場合には、Yxjは水素原子またはC
の低級アルキル基を示しかつZxjは式−CONR
6xj7xj(但しR6xjおよびR7xjはそれぞれ水素原子ま
たはC〜Cの低級アルキル基を表わし、あるいはR
6xjおよびR7xjは共同してC 〜Cのシクロアルキル
基を形成する)の基を示すか、またはZxjは式
【化109】 (式中、ExjはC〜Cのアルキレン基または式−
(CH=CH)pxj−(但しpxjは1または2を表
わす)の基を示し、R3xj、R4xjおよびR5xjは前期の
意味を表わす)の基を示す。]で表される4―アミノ―
2,3−シクロアルケノピリジンおよび4−アミノキノ
リン誘導体またはそれらの塩。具体的には、4―アミノ
―2−(N−メチルカルバモイル)キノリン等が挙げら
れる。上記化合物またはその塩は、特開平4−6657
1号公報に記載の方法またはそれに準じた方法により製
造される。
【0094】35)式
【化110】 [式中、Rxkは水素、アルキル、アラルキルまたはアシ
ルであり、R1xkおよびR2xkは、独立して、水素、アル
キル、アラルキル、アルコキシ、アルコキシカルボニ
ル、アミノまたは1または2個のアルキル、アラルキル
またはアシル基で置換されたアミノであり、mxkおよ
びnxkは1、2または3の値であり、XxkおよびY
xkは、独立して、2個の炭素間の結合、酸素または硫
黄原子、基N−R3xk(式中基R3xkはRxkについて上記
において定義した意味を有する)または1〜5個の炭素
原子を含有しかつ1または2以上の置換基R4xkを含有
できるアルキレンまたはアルケニレン架橋(ここでR
4xkは、独立して、水素、1〜4個の炭素原子を有する
直鎖状若しくは分枝鎖状の低級アルキル、アルケニルま
たはアルキリデン、フェニルまたは1または2以上の1
〜4個の炭素原子を有する低級アルキル基、1〜4個の
炭素原子を有する低級アルコキシ基またはハロゲン基で
置換されたフェニル、アラルキル、1〜4個の炭素原子
を有する低級アルコキシ、およびヒドロキシルである)
であり、そしてXxkがアルケニレン基であるとき、後
者は飽和若しくは不飽和の炭素環式または複素環式環系
に融合することができ、上記環は1または2以上の基R
5xk(R5xkは水素、1〜4個の炭素原子を有する低級ア
ルキルまたは低級アルコキシまたはハロゲンである)で
置換することができ、そして
【化111】 pxk,qxkおよびrxkは1または1より大きい値
であり、そしてR6xkまたはR7xkは、独立して、水素、
ハロゲン、低級アルコキシまたは低級アルキルであるこ
とができる置換基である。]の多環式アミノピリジン化
合物またはその塩。具体的には、(+)−12―アミノ
―6,7,10,11―テトラヒドロ―9―エチル―
7,11−メタノシクロオクタ[b]キノリンや(+)
−12―アミノ―6,7,10,11―テトラヒドロ―
9―メチル―7,11−メタノシクロオクタ[b]キノ
リン等が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特表
平11−500144号公報に記載の方法またはそれに
準じた方法により製造される。
【0095】36)式
【化112】 [式中、Yxlは−C=Oであるか、またはR2xl、Yは
=CHであり、RxlはC 〜C低級アルキル、
【化113】 (ここで、nxl=0または1であり、Xxlは水素、
〜C低級アルキル、C〜C低級アルコキシ、
ニトロ、ハロゲン、カルボキシ、アルコキシカルボニ
ル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシ、ビス−C〜C
低級アルキル置換アミノを表わす)、−(CH
mxlCOOZxl(ここで、mxl=0〜5であり、
Zxlは水素またはC〜C低級アルキルを表わ
す)、−CH=CH−Gxl基(ここで、Gxlはフェ
ニル、フラニル、カルボキシ、アルコキシカルボニルを
表わす)、および窒素原子においてC〜C低級アル
キルにより置換されたジヒドロ若しくはテトラヒドロピ
リジルを表わし、R1xlは水素、C〜C低級アルキ
ル、ピリドイルおよびC〜C低級アルコキシ置換ベ
ンゾイルを表し、R2xlは水素およびC〜C低級ア
ルキルを表わす。]で表される化合物またはその塩。具
体的には、下式の化合物等が挙げられる。
【化114】 上記化合物またはその塩は、特表平10−511651
号公報に記載の方法またはそれに準じた方法により製造
される。
【0096】37)式
【化115】 [式中、Xxm−Yxmは、式
【化116】 (式中、Rxmは水素、低級アルキル、低級アルケニル、
低級アルキニルまたはアリール低級アルキルである)の
基、または式
【化117】 (式中、R1xmは水素、低級アルキルまたはアリール低
級アルキルである)の基であり、R2xmおよびR3xmは、
独立して水素、低級アルキル、アリール低級アルキル、
ジアリール低級アルキル、低級シクロアルケニル低級ア
ルキル、低級アルコキシ、アリール低級アルコキシまた
は低級アルカノイルであるか、またはR2x mおよびR3xm
は、これらが結合している窒素原子と一緒になって式
【化118】 (式中、pxmは0または1である)の基、式
【化119】 (式中、ZxmはO、Sまたは式NR6xm(R6xmは水
素、低級アルキルまたはアリール低級アルキルである)
の基である)の基を形成し、R4xmは水素、低級アルキ
ルまたはアリール低級アルキルであり、R5xmは水素、
低級アルキルまたはアリール低級アルキルであり、mx
mは0、1または2であり、そしてnxmは1または2
である。]の化合物、その幾何学的および光学的異性体
またはその塩。具体的には、N−(1,2,5,6,
7,8―ヘキサヒドロ―5―メチル―2―オキソ―5−
キノリニル)アセトアミドや5−[[2−(3,4−ジ
クロロフェニル)エチル]アミノ]−5,6,7,8―
テトラヒドロ―1―メチル―2(1H)−キノリノン等
が挙げられる。上記化合物またはその塩は、特開平4−
290872号公報に記載の方法またはそれに準じた方
法により製造される。
【0097】38)式
【化120】 [式中、R1xn、R2xnおよびR3xnはそれぞれ水素原
子;低級アルキル基、低級アルコキシ基、水酸基、ハロ
ゲン原子、ニトロ基、シアノ基、低級アルキル基が置換
していても良いアミノ基、低級アルキル基が置換してい
ても良いスルファモイル基を表わすか、若しくはR1xn
およびR2xnがいっしょになってメチレンジオキシ基を
表わし、R4xnおよびR5xnはそれぞれ低級アルキル基ま
たは炭素数3から6個のシクロアルキル基、若しくはR
4xnおよびR5xnがいっしょになってその置換する窒素原
子と共に、それぞれ低級アルキル基が置換していても良
い1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、1−ピペ
ラジニル基、4−モルホリニル基を表わす。]で示され
る化合物またはその塩。具体的には、N−[4−[2−
(ジメチルアミノ)エトキシ]ベンジル]−2−エトキ
シベンズアミドや4―アミノ―N−[4−[2−(ジメ
チルアミノ)エトキシ]ベンジル]−2−メトキシ−5
−スルファモイルベンズアミド等が挙げられる。上記化
合物またはその塩は、特開平2−231421号公報に
記載の方法またはそれに準じた方法により製造される。
【0098】39)式
【化121】 [式中、Xxpは炭素数1〜10の直鎖または分枝状の
アルキレン、
【化122】 または、
【化123】 を表わす。R1xpはArxp−CHR2xp−(但しArx
pは無置換のフェニル基またはハロゲン原子、トリフル
オロメチル基、低級アルキル基若しくは低級アルコキシ
基で置換されたフェニル基を表わし、R2xpは水素原子
または低級アルキル基を表わす。)、フェニル基が無置
換またはハロゲン原子、低級アルキル基若しくは低級ア
ルコキシ基で置換されたシンナミル基、シクロアルキル
メチル基または複素環芳香族基で置換されたメチル基を
表わす。また、Xの2つのピペリジン環への結合部位は
一方が2位なら他方は2'位、一方が3位なら他方は3'
位、一方が4位なら他方は4'位である。]で示される
化合物またはその塩。具体的には、1,6―ジ―(1―
ベンジル―4−ピペリジル)ヘキサンや1,5―ジ―
(1―ベンジル―4−ピペリジル)ペンタン等が挙げら
れる。上記化合物またはその塩は、特開平4−1807
1号公報に記載の方法またはそれに準じた方法により製
造される。
【0099】40)式
【化124】 [式中、Rxqは水酸基またはメトキシ基を示す。]で
示される化合物またはその塩。上記化合物またはその塩
は、特開平4−159225号公報に記載の方法または
それに準じた方法により製造される。
【0100】41)下式で表される9―アミノ―1,
2,3,4−テトラヒドロアクリジンまたはその塩。
【化125】 上記化合物またはその塩は、特開平4−346975号
公報に記載の方法、該公報に引用された文献記載の方
法、またはそれらに準じた方法により製造される。
【0101】42)式
【化126】 [式中、R1xr、R2xrおよびR3xrはそれぞれ水素原
子または低級アルキル基を示す。]で表される化合物ま
たはその塩。
【0102】下式で表されるフペルジンA(Huper
zine A)またはその塩。
【化127】 上記化合物またはその塩は、USP 5,177,08
2、J.Am.Chem.Soc.,1991,113,p4695-4696、ま
たは、J.Am.Chem.Soc.,1989,111,p4116-4117に
記載の方法またはそれらに準じた方法により製造される
か、あるいは、中草薬の千層塔(トウゲシバ)から抽出
後、分離して得られる。
【0103】43)下式の構造を有しているガランタミ
ンあるいはガランタミンの誘導体
【化128】 上式においてR1xsおよびR2xsは同一のもの若しくは
異なるものであり、それぞれ水素原子あるいは低級アル
カノイル基のようなアシル基を意味しており、例えばア
セチル基であり、あるいは例えばメチル、エチル、プロ
ピルまたはイソプロピル等の直鎖あるいは枝分かれした
アルキル基である。R3xsは直鎖または枝分かれしたア
ルキル基、アルケニル基あるいはアルカリル(alkaryl)
基であり、これらの基は任意にハロゲン原子、あるいは
シクロアルキル基、水酸基、アルコキシ基、ニトロ基、
アミノ基、アミノアルキル基、アシルアミノ基、ヘテロ
アリール基、ヘテロアリール−アルキル基、アロイル
基、アロイルアルキル基、あるいはシアノ基により置き
換えられるものであり、R4xsは四つの環状骨格を形成
している炭素の少なくとも一つに結合している水素原子
あるいはハロゲン原子を意味している。但しRが窒素
原子に隣接した位置に存在している場合は、Rは好ま
しくはハロゲン原子、ならびに例えば臭化水素酸塩、塩
酸塩等のハロゲンの塩、硫酸メチルあるいはメチオダイ
ドとは異なるものであることを条件とする。
【0104】具体的には、下式で表されるGalant
hamineまたはその塩が挙げられる。
【化129】 上記化合物またはその塩は、特表平6−507617
号、Heterocycles,1977,8,p277-282、または、J.Ch
em.Soc.(C),1971,p1043-1047に記載の方法またはそ
れに準じた方法により製造されるか、あるいは、Galant
hus nivalisやGalanthus waronowii等のユリ科植物から
抽出後、分離して得られる。
【0105】44)式
【化130】 〔式中、R1yaとR2yaは、それぞれ独立して、水素原子
または、置換基を有していてもよい炭化水素残基を示す
か、あるいは、隣接する窒素原子とともに縮合複素環基
を形成し、R3yaとR4yaは、R3yaが水素原子または、
それぞれ置換基を有していてもよい炭化水素残基若しく
はアシル基を示し、R4yaが水素原子を示すか、あるい
は、R3yaとR4yaが結合して −(CHmya−C
O−,−CO−(CHmya−または(CH
mya+1−(式中、myaは0,1または2を示す)
を形成し、Ayaは−(CHlya−(式中、ly
aは0,1または2を示す)または、−CH=CH−を
示し、Xyaは1以上の置換基を示し、nyaは4ない
し7の整数を示す。〕で表わされる置換アミン類または
その塩。上記化合物またはその塩は、特開平2−910
52号公報に記載の方法またはそれに準じた方法により
製造される。
【0106】45)式
【化131】 〔式中、環Aybは置換されていてもよく、環構成ヘテ
ロ原子としてO,S,Nの1〜2個を含んでいてもよい
5〜8員環状基を示し、R1ybは水素原子または置換基
を有していてもよい炭化水素残基を示し、R2ybは水素
原子または低級アルキル基を示し、R3ybは置換基を有
していてもよい芳香族基を示し、R4ybは水素原子また
は低級アルキル基若しくは置換基を有していてもよい芳
香族基を示し、nybは2〜7の整数を示す。〕で表さ
れるアミノケトン誘導体またはその塩。上記化合物また
はその塩は、特開平3−95143号公報に記載の方法
またはそれに準じた方法により製造される。
【0107】46)式
【化132】 〔式中、R1ycは水素原子または低級アルキル基を示
し、R2ycは置換基を有していてもよい芳香族基を示
し、R3ycは水素原子または低級アルキル基若しくは
置換基を有していてもよい芳香族基を示し、nycは0
〜7の整数を示し、環Aycは置換されていてもよく、
環構成ヘテロ原子としてO,Sの1または2個を含んで
いてもよい5〜8員環状基を示し、環Bycは置換され
ていてもよいベンゼン環を示す。〕で表されるアラルキ
ルアミン誘導体またはその塩。上記化合物またはその塩
は、特開平3−141244号公報に記載の方法または
それに準じた方法により製造される。
【0108】47)式
【化133】 〔式中、Bydは置換されていてもよい飽和または不飽
和の5〜7員アザ複素環状基を示し、Aydは結合手ま
たは炭化水素残基、オキソ基、ヒドロキシイミノ基若し
くはヒドロキシ基で置換されていてもよい二価または三
価の脂肪族炭化水素残基を示し、
【化134】 は単結合若しくは二重結合を示し(但し、Aydが結合
手を表わすときは、
【化135】 は単結合を表わす)、R2yd,R3ydはそれぞれ独
立して水素原子若しくは置換基を有していてもよい炭化
水素残基を示すかまたは、隣接する窒素原子とともに環
状アミノ基を形成してもよく、pydは1または2を示
す。〕で表されるアミノナフタレン化合物またはその
塩。上記化合物またはその塩は、特開平3−22325
1号公報に記載の方法またはそれに準じた方法により製
造される。
【0109】48)式
【化136】 〔式中、X1yeはR4ye−N(R4yeは水素原
子、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
を有していてもよいアシル基を示す)、酸素原子または
硫黄原子を示し、X2yeはR5ye−N(R5ye
水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基または
置換基を有していてもよいアシル基を示す)または酸素
原子を示し、Aye環はさらに置換基を有していてもよ
いベンゼン環を示し、R1yeは水素原子、置換基を有
していてもよい炭化水素基を示し、R 1yeはnyeの
繰り返しにおいてそれぞれ異なっていてもよく、Yye
は置換されていてもよいアミノ基または置換基を有して
いてもよい含窒素飽和複素環基を示し、nyeは1ない
し10の整数を、kyeは0ないし3の整数を、mye
は1ないし8の整数を示す。〕で表される縮合複素環カ
ルボン酸誘導体またはその塩。上記化合物またはその塩
は、特開平5−239024号公報に記載の方法または
それに準じた方法により製造される。
【0110】49)式
【化137】 〔式中、環Ayfは置換基を有していてもよい芳香環を
示し、R1yfは水素原子または置換基を有していても
よい炭化水素残基を示すか、あるいは隣接する基−CH
=C−および環Ayfを構成する2個の炭素原子ととも
に置換されていてもよい炭素環を形成し、R2yfは水
素原子または置換基を有していてもよい炭化水素残基若
しくはアシル基を示し、R3yfは置換基を有していて
もよい炭化水素残基を示し、nyfは2から6の整数を
示す。〕で表わされる不飽和カルボン酸アミド誘導体ま
たはその塩。上記化合物またはその塩は、特開平2−1
38255号公報に記載の方法またはそれに準じた方法
により製造される。なお、上記の各種非カーバメート系
アミン化合物は、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用
を有するので、殺虫作用も有する。
【0111】「排尿障害を引き起こす疾患を治療する薬
剤」としては、前立腺肥大症の治療薬、前立腺癌の治療
薬、膀胱頚部硬化症の治療薬、慢性膀胱炎の治療薬、便
秘の治療薬、大腸癌の治療薬、子宮癌の治療薬、糖尿病
の治療薬、脳血管障害の治療薬、脊髄損傷の治療薬、脊
髄腫瘍の治療薬、多発性硬化症の治療薬、アルツハイマ
ー病を含む痴呆症の治療薬、パーキンソン病の治療薬、
進行性核上性麻痺の治療薬、ギラン−バレ症候群の治療
薬、急性汎自律神経異常症の治療薬、オリーブ橋小脳萎
縮症の治療薬、頸椎症の治療薬などが挙げられる。
【0112】前立腺肥大症の治療薬としては、例えば、
Allylestrenol、Chlormadinone acetate、Gestonorone
caproate、Nomegestrol、Mepartricin、Finasteride、P
A-109、THE-320などが挙げられる。また、前立腺肥大に
伴う排尿障害の治療薬として、YM-31758、YM-32906、KF
-20405、MK-0434、フィナステリド、CS-891などのα-リ
ダクターゼ阻害薬などが挙げられる。前立腺癌の治療薬
としては、例えば、Ifosfamide、Estramustine phospha
te sodium、Cyproterone、Chlormadinone acetate、Flu
tamide、Cisplatin、Lonidamine、Peplomycin、Leupror
elin、Finasteride、Triptorelin-DDS、Buserelin、Gos
erelin-DDS、Fenretinide、Bicalutamide、Vinorelbin
e、Nilutamide、Leuprolide-DDS、Deslorelin、Cetrore
lix、Ranpirnase、Leuprorelin-DDS、Satraplatin、Pri
nomastat、Exisulind、Buserelin-DDS、Abarelix-DDSな
どが挙げられる。膀胱頚部硬化症の治療薬としては、例
えば、α1遮断剤などのα遮断剤などが挙げられる。α
遮断剤としては、例えば、タムスロシン (Tamsulosi
n)、プラゾシン (Prazosin)、テラゾシン(Terazosi
n)、ドキサゾシン(Doxazosin)、ウラピジル(Urapid
il)、インドラミン(Indoramin)、アルフゾシン(Alf
uzosin)、ダピプラゾール(Dapiprazole)、ナフトピ
ジル(Naftopidil)、Ro 70−0004、KMD−
3213、GYKI−16084、JTH−601、Z
−350、Rec−15−2739、SK&F−864
66、ブナゾシン(Bunazosin)、BMY−1503
7、ブフロメジル(Buflomedil)、ネルダゾシン(Neld
azosin)、Moxisylyte、SL−890591、LY−2
3352、ABT−980,AIO−8507−L,L
−783308, L−780945,SL−9108
93,GI−231818,SK&F−106686、
RWJ-38063、セロドシン、フィドキソシン(Fiduxosin)な
どが挙げられる。慢性膀胱炎の治療薬としては、例え
ば、Flavoxate hydrochlorideなどが挙げられる。便秘
の治療薬としては、例えば、Sennoside A・B、Phenoval
inなどが上げられる。大腸癌の治療薬としては、例え
ば、Chromomycin A3、Fluorouracil、Tegafur、Krestin
などが挙げられる。子宮癌の治療薬としては、例えば、
Chromomycin A3、Fluorouracil、Bleomycin hydrochlor
ide、Medroxyprogesterone acetateなどが挙げられる。
【0113】糖尿病の治療薬としては、例えばインスリ
ン抵抗性改善薬、インスリン分泌促進薬、ビグアナイド
剤、インスリン、α―グルコシダーゼ阻害薬、β3アド
レナリン受容体作動薬などが挙げられる。インスリン抵
抗性改善薬としては、例えばピオグリタゾンまたはその
塩(好ましくは塩酸塩)、トログリタゾン、ロシグリタ
ゾンまたはその塩(好ましくはマレイン酸塩)、JTT
−501、GI−262570、MCC−555、YM
−440、DRF−2593、BM−13−1258、
KRP−297、CS−011などが挙げられる。イン
スリン分泌促進薬としては、例えばスルフォニル尿素剤
が挙げられる。該スルフォニル尿素剤の具体例として
は、例えばトルブタミド、クロルプロパミド、トラザミ
ド、アセトヘキサミド、 グリクロピラミドおよびその
アンモニウム塩、グリベンクラミド、グリクラジド、グ
リメピリドなどが挙げられる。上記以外にも、インスリ
ン分泌促進剤としては、例えばレパグリニド、ナテグリ
ニド、KAD−1229、JTT−608などが挙げら
れる。ビグアナイド剤としては、例えばメトホルミン、
ブホルミンなどが挙げられる。インスリンとしては、例
えばウシ,ブタの膵臓から抽出された動物インスリン;
ブタの膵臓から抽出されたインスリンから酵素的に合成
された半合成ヒトインスリン;大腸菌,イーストを用い
遺伝子工学的に合成したヒトインスリンなどが挙げられ
る。インスリンとしては、0.45から0.9(w/
w)%の亜鉛を含むインスリン亜鉛;塩化亜鉛,硫酸プ
ロタミンおよびインスリンから製造されるプロタミンイ
ンスリン亜鉛なども用いられる。さらに、インスリン
は、そのフラグメントあるいは誘導体(例、INS-1な
ど)であってもよい。α―グルコシダーゼ阻害薬として
は、例えばアカルボース、ボグリボース、ミグリトー
ル、エミグリテートなどが挙げられる。β3アドレナリ
ン受容体作動薬としては、例えばAJ−9677、BM
S−196085、SB−226552、SR−586
11−A、CP−114271、L−755507など
が挙げられる。上記以外にも、糖尿病治療薬としては、
例えばエルゴセット、プラムリンタイド、レプチン、BA
Y-27-9955などが挙げられる。などが挙げられる。
【0114】脳血管障害の治療薬としては、例えば、Ni
caraven、Bencyclane fumarate、 Eurnamonine、Flunar
izine、Nilvadipine、Ibudilast、Argatroban、Nizofen
one、 Naftidrofuryl、Nicergoline、Nimodipine、Papa
veroline、Alteplase、Viquidil hydrochloride、Moxis
ylyte、Pentoxifylline、Dihydroergotoxine mesylat
e、Lemildipine、Cyclandelate、Xanthinol nicotinat
e、Febarbamate、Cinnarizine、Memantine、Ifenprodi
l、Meclofenoxate hydrochloride、Ebselen、Clopidogr
el、Nebracetam、Edaravone、Clinprost-DDS、Vatanidi
pine、Ancrod、Dipyridamoleなどが挙げられる。脊髄損
傷の治療薬としては、例えば、Methylprednisolone、Du
ral graft matrixなどが挙げられる。脊髄腫瘍の治療薬
としては、例えば、Nimustine hydrochlorideなどが挙
げられる。多発性硬化症の治療薬としては、例えば、In
terferon-β-1bなどが挙げられる。
【0115】アルツハイマー病を含む痴呆症の治療薬と
しては、例えば、Aniracetam、Arginine pyroglutamat
e、Nefiracetam、Nimodipine、Piracetam、Propentfyll
ine、Vinpocetine、Indeloxazine、Vitamin E、Cinepaz
ide、 Memantine、Lisuride hydrogen malate、 Pramir
acetam、Zuclopenthixol、Protirelin、EGB-761、Acety
l-L-carnitine、Phosphatidylserine、Nebracetam、Tal
tireline、Choline alphoscerate、Ipidacrine、Talsac
lidine、 Cerebrolysin、Rofecoxib、ST-618、T-588、T
acrine、Physostigmine-DDS、Huperzine A、Donepezi
l、Rivastigmine、Metrifonate、TAK-147などが挙げら
れる。パーキンソン病の治療薬としては、例えば、Tali
pexole、Amantadine、Pergolide、Bromocriptine、Sele
giline、Mazaticol hydrochloride、Memantine、Lisuri
de hydrogen malate、Trihexyphenidyl、Piroheptin hy
drochloride、Terguride、Ropinirole、Ganglioside-GM
1、Droxidopa、Riluzole、Gabergoline、Entacapone、R
asagiline、Pramipexole、L-dopa-methylester、Tolcap
one、Remacemide, Dihydroergocryptine, Carbidopa, S
elegiline-DDS, Apomorphine、Apomorphine-DDS、Etile
vodopa、Levodopaなどが挙げられる。進行性核上性麻痺
の治療薬としては、例えば、L-ドーパ(L-dopa)、カル
ビドパ(carbidopa)、ブロモクリプチン(bromocripti
ne)、ペルゴリド(pergolide)、リスリド(lisurid
e)、アミトリプチリン(amitriptyline)などが挙げら
れる。ギラン−バレ症候群の治療薬としては、例えば、
ステロイド剤やプロチレリン(protireline)などのTRH
製剤などが挙げられる。急性汎自律神経異常症の治療薬
としては、例えば、ステロイド剤、ドロキシドパ(L-th
reo-DOPS)、ジヒドロエルゴタミン(dihydroergotamin
e)、アメジニウム(amezinium)などが挙げられる。オ
リーブ橋小脳萎縮症の治療薬としては、例えば、TRH製
剤、ステロイド剤あるいはミドドリン(midodrine)、
アメジニウム(amezinium)などが挙げられる。頸椎症
の治療薬としては、例えば、消炎鎮静薬などが挙げられ
る。
【0116】「他の疾患治療のために投与されるがそれ
自体が排尿障害を惹起する薬剤」としては、例えば、鎮
痛薬(モルヒネ、塩酸トラマドールなど)、中枢性骨格
筋弛緩薬(バクロフェンなど)、ブチロフェノン系抗精
神病薬(ハロペリドールなど)、頻尿・尿失禁治療薬
(塩酸オキシブチニン、塩酸プロピベリン、トルテロジ
ン、ダリフェナシン、YM-905/YM-537、テミベリン(NS-2
1)、KRP-197、トロスピウムなどのムスカリン拮抗薬;
塩酸フラボキサートなどの平滑筋弛緩薬;NC-1800など
の筋弛緩薬;クレンブトールなどのBeta2 アゴニスト;
ZD-0947、NS-8、KW-7158、WAY-151616などのカリウムチ
ャンネル開口薬;ONO-8711などのPGE2 アンタゴニス
ト;レジニフェラトキシン、カプサイシンなどのバニロ
イド受容体アゴニスト;TAK-637、SR-48968 (saredutan
t)、SB-223412 (talnerant) などのタキキニン拮抗薬;
デルタオピオイドアゴニストなど)、鎮痙薬(臭化ブチ
ルスコポラミン、臭化ブトロピウム、臭化チキジウム、
臭化チメピジウム、臭化プロパンテリンなど)、消化管
潰瘍治療薬(コランチル、メサフィリン、シメチジンな
ど)、パーキンソン病治療薬(塩酸トリヘキシフェニジ
ル、ビペリデン、塩酸マザチコール、レボドパなど)、
抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロ
ルフェニラミン、塩酸ホモクロルシクリジンなど)、三
環系抗うつ薬(塩酸イミプラミン、塩酸アミトリプチリ
ン、塩酸クロミプラミン、アモキサピン、塩酸デシプラ
ミンなど)、フェノチアジン系抗精神病薬(クロルプロ
マジン、プロペリシアジン、レボメプロマジン、チオリ
ダジンなど)、ベンゾジアゼピン系精神安定薬・睡眠鎮
静薬(ジアゼパム、クロルジアゼポキシド、クロチアゼ
パム、エスタゾラムなど)、抗不整脈薬(ジソピラミド
など)、血管拡張薬(塩酸ヒドララジンなど)、脳末梢
循環改善薬(ペントキシフィリンなど)、気管支拡張薬
(テオフィリン、塩酸エフェドリン、塩酸メチルエフェ
ドリンなど)、β-アドレナリン遮断薬(塩酸プロプラ
ノロールなど)、感冒薬(ダンリッチなど)、末梢性骨
格筋弛緩薬(ダントロレンナトリウムなど)、抗結核薬
(イソニアジドなど)などが挙げられる。これらの組み
合わせのうち、8−[3−[1−[(3−フルオロフェ
ニル)メチル]−4−ピペリジニル]−1−オキソプロ
ピル]−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ
[3,2,1−ij]キノリン−4−オンまたはその塩の
結晶とタムスロシン (Tamsulosin)、プラゾシン (Prazo
sin)などのα遮断剤との組み合わせが好ましい。
【0117】非カルバメート系アミン化合物またはその
塩と、排尿障害を引き起こす疾患を治療する薬剤もしく
は排尿障害を惹起する薬剤とを併用して用いる場合、例
えば(1)公知の製剤学的製造法に準じ、所望により適
宜製剤学的に許容され得る賦形剤等と共に単一剤に製造
する、(2)それぞれを所望により製剤学的に許容され
得る賦形剤等を用いて各製剤とし同時または時差を設け
て組み合わせて使用(併用)する、または(3)それぞ
れを常法により適宜賦形剤と共にそれぞれ製剤化したも
のをセット(キット剤等)等としてもよい。(2)の場
合、本発明の目的が達成される限り、各製剤の投与回数
は異なっていてもよい。このような製剤中の有効成分の
含有量は、各々の有効成分の有効量の範囲内あるいは製
剤学的、薬理学的に許容される範囲内であればよい。具
体的には通常約0.01〜約100重量%である。
【0118】(8)投与量 本発明の結晶および本発明の医薬組成物の投与量は、投
与対象、投与ルート、疾患等により異なるが、例えば、
排尿困難治療剤として、成人(体重約60kg)に対し
て、経口剤として、1回当たり有効成分として約0.0
05〜100mg、好ましくは約0.05〜30mg、
さらに好ましくは約0.2〜10mgであり、1日1回
の投与でもよいし、数回に分けて投与することもでき
る。薬物を組み合わせて用いる場合には、個々の薬物の
最少推奨臨床投与量を基準とし、投与対象、投与対象の
年齢および体重、症状、投与時間、投与方法、剤型、薬
物の組み合わせなどにより、適宜選択することができ
る。ある特定の患者の投与量は、年令、体重、一般的健
康状態、性別、食事、投与時間、投与方法、排泄速度、
薬物の組み合わせ、患者のその時に治療を行っている病
状の程度に応じ、それらあるいはその他の要因を考慮し
て決められる。典型的には、非カルバメート系アミン化
合物またはその塩と、各種疾患治療薬から選ばれる少な
くとも一種の化合物またはその塩との組み合わせに関す
る個々の一日投与量は、それらが単独で投与される場合
の実態に関して最少推奨臨床投与量の約1/50以上最
大推奨レベル以下の範囲である。
【0119】
【発明の実施の形態】以下に、参考例、実施例、製剤例
および試験例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらにより限定されるものではない。ま
た、以下の参考例および実施例において、%は特記しな
い限り重量パーセントを示す。融点はビュッヒ社製535
型融点測定装置およびヤナコ機器開発研究所(株)社製
MP−500Dを用いて測定した。粉末X線結晶回折の
データは、線源としてCu−Kα1線を用い、RINT
1100型(理学電気(株))を用いて測定した。
【0120】
【実施例】参考例1 8-[3-(4-ピペリジニル) -1-オキソプロピル]-1,2,5,6-
テトラヒドロ-4H-ピロロ[3,2,1-ij]キノリン-4-オン
【化138】 1) 3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プロピオン酸 (8
8.2g, 0.443mol) を、氷冷下、塩化チオニル(300mL) に
少量ずつ加えた。室温で10分間攪拌後、減圧下、25oC
にて塩化チオニルを留去した。残査にジエチルエーテル
を加え、減圧留去して黄色固形物を得た。さらにジエチ
ルエーテルを加え、固形物をスパーテルで粉砕し、減圧
留去して、3-(1-アセチル-4-ピペリジニル)プロピオン
酸クロリドの粗生成物を淡黄色粉末として得た。この淡
黄色粉末および1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-ピロロ[3,2,1
-ij]キノリン-4-オン(64.0g, 0.369mol) を1,2-ジクロ
ロエタン(200mL) に懸濁し、塩化アルミニウム (162g,
1.21mol) を室温で少量ずつ加えた。室温で12時間攪拌
した後、反応混合物を氷−水に加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧下にて溶媒を留去し、淡黄色油状物
を得た。油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒:酢酸エチル−メタノール=9:1)で精製
し、エタノール−ジエチルエーテルから結晶化させるこ
とにより、8-[3-(1-アセチル-4-ピペリジニル) -1-オキ
ソプロピル]-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-ピロロ[3,2,1-i
j]キノリン-4-オン 123.5gを融点 157-159℃の無色結
晶として得た。1 HNMR (CDCl3)δ 1.00-1.30 (2H, m), 1.50-1.95 (5H,
m), 2.09 (3H, s), 2.53(1H, dt, J=12.9, 2.4 Hz), 2.
72 (2H, t, J=7.6 Hz), 2.90-3.15 (5H, m), 3.24(2H,
t, J=8.6 Hz), 3.75-3.90 (1H, m), 4.14 (2H, t, J=8.
6 Hz), 4.55-4.70 (1H, m), 7.68 (1H, s), 7.73 (1H,
s). 元素分析 C21H26N2O3 として 計算値:C, 71.16; H, 7.39; N, 7.90. 実験値:C, 71.12; H, 7.18; N, 7.80. 2) 1)で得た8-[3-(1-アセチル-4-ピペリジニル) -
1-オキソプロピル]-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-ピロロ
[3,2,1-ij]キノリン-4-オン(118.7g, 0.335mol)に濃塩
酸(600 mL) を加え、140oC で4時間攪拌した。室温まで
冷却後、減圧下に塩酸を留去し、得られた残査を8規定
水酸化ナトリウム水溶液でアルカリ性(pH>12) とし,酢
酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下にて溶媒を留去
し、酢酸エチル−ジエチルエーテルから結晶化させるこ
とにより、表題化合物 103.7gを融点 114-115℃の無
色結晶として得た。1 HNMR (CDCl3)δ 1.00-1.30 (2H, m), 1.30-1.90 (7H,
m), 2.59 (2H, dt, J=12.0, 2.4 Hz), 2.72 (2H, t, J=
7.6 Hz), 2.85-3.15 (5H, m), 3.23 (2H, t, J=8.6 H
z), 4.14 (2H, t, J=8.6 Hz), 7.68 (1H, s), 7.73 (1
H, s). 元素分析 C19H24N2O2 として 計算値:C, 73.05; H, 7.74; N, 8.97. 実験値:C, 72.96; H, 7.48; N, 9.15.
【0121】参考例2 8−[2−フルオロ−3−[1−[(3−フルオロフェ
ニル)メチル]−4−ピペリジニル]−1−オキソプロ
ピル]−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ
[3,2,1−ij]キノリン−4−オン 窒素置換した三つ又フラスコに、1,1,1,3,3,3-ヘキサメ
チルジシラザン (1.38g, 8.60mmol) のTHF (50ml) 溶液
を入れ、ドライアイス−アセトンバスにて冷却した。n-
BuLiのヘキサン溶液(1.6M) (5.4ml, 8.6mmol) を滴下し
た後、溶液を-20℃で10分間撹拌した。再びドライアイ
ス−アセトンバスに移し、実施例1で得た8−[3−
[1−[(3−フルオロフェニル)メチル]−4−ピペ
リジニル]−1−オキソプロピル]−1,2,5,6−テ
トラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−ij]キノリン
−4−オン (3.0g, 7.1mmol) のテトラヒドロフラン(20
ml)溶液を滴下し、-20℃で20分攪拌した。再びドライア
イス−アセトンバスに移し、N−フルオロベンゼンスル
ホンイミド (1.38g, 8.6mmol) のテトラヒドロフラン
(20ml) 溶液を滴下し、室温まで自然昇温させた。反応
溶液に水を加え、酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を
留去した。残査をシリカゲルクロマトグラフィー(展開
溶媒:酢酸エチル)にて精製することにより、表題化合
物を無色油状物(42mg) として得た。1 H NMR (300MHz, CDCl3) δ 1.20-1.40 (3H, m), 1.60-
1.80 (4H, m), 1.85-2.00 (2H, m), 2.80-2.95 (2H,
m), 2.93 (2H, t, J = 7.5Hz), 3.25-3.45 (4H, m), 3.
47 (2H, s), 4.18 (2H, t, J = 8.7Hz), 5.21 (1H, dt,
J = 46.5, 6.6Hz),6.90-7.10 (3H, m), 7.20-7.30 (1
H, m), 7.73 (1H, s), 7.76 (1H, s).
【0122】実施例1 8−[3−[1−[(3−フルオロフェニル)メチル]
−4−ピペリジニル]−1−オキソプロピル]−1,2,
5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ[3,2,1−i
j]キノリン−4−オン
【化139】 参考例1で得た8-[3-(4-ピペリジニル) -1-オキソプロ
ピル]-1,2,5,6-テトラヒドロ-4H-ピロロ[3,2,1-ij]キノ
リン-4-オン (103.7g, 0.332mol) のアセトニトリル (7
50mL) 溶液に、3-フルオロベンジルブロミド (65.9g,
0.349mol) および無水炭酸カリウム (80g) を加え、室
温で12時間攪拌した。反応溶液を濃縮後、酢酸エチル(2
50mL)−テトラヒドロフラン(250mL)−水(200mL)混合溶
液に加え、有機層を分離した。水層を酢酸エチル(80mL)
−テトラヒドロフラン(50mL)で2回抽出した。有機層を
まとめ、飽和食塩水(150mL) で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧下に濃縮して無色の粗結晶(1
30.6g) を得た。粗結晶の半分の量を約40℃に温めな
がら酢酸エチル(140mL)−メタノール(10mL)−クロロホ
ルム(150mL)に溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(シリカゲル:300g、展開溶媒:酢酸エチル−メ
タノール=10:1)で精製した。同一の工程を繰り返
して、合計115.4gの粗結晶を得た。得られた結晶115.4
gにエタノール(500mL) を加え、攪拌しながら均一な溶
液になるまで加熱還流した。常圧下に加熱しながらエタ
ノール(約250mL) を留去した後、加熱を止め、自然冷却
させながら6時間攪拌した。析出した結晶を濾取し、冷
エタノール(250mL)で洗浄後、室温で乾燥して、表題
化合物111.3gを融点114-117℃の無色結晶として得た。
粉末X線結晶回析パターンを図1に示す。1 HNMR (CDCl3)δ 1.20-1.50 (4H, m), 1.55-1.80 (4H,
m), 1.85-2.05 (2H, m),2.71 (2H, t, J=7.6 Hz), 2.80
-3.15 (5H, m), 3.22 (2H, t, J=8.6 Hz), 3.47(2H,
s), 4.13 (2H, t, J=8.6 Hz), 6.85-7.15 (3H, m), 7.2
0-7.35 (1H, m),7.67 (1H, s), 7.72 (1H, s). 元素分析値 C26H29FN2O2として 計算値:C, 74.26; H, 6.95; N, 6.66. 実験値:C, 74.28; H, 7.02; N, 6.58.
【0123】粉末X線結晶回折のデータ 回折角:2θ(°) 面間隔:d値(オンク゛ストローム) 5.08 17.4 10.2 8.68 16.8 5.27 17.8 4.97 18.6 4.76 20.6 4.31 23.1 3.85
【0124】製剤例1 (1)実施例1の結晶 1g (2)乳糖 197g (3)トウモロコシ澱粉 50g (4)ステアリン酸マグネシウム 2g 上記(1),(2)およびトウモロコシ澱粉(20g)
を混和し、トウモロコシ澱粉(15g)と25mLの水
から作ったペーストとともに顆粒化し、これにトウモロ
コシ澱粉(15g)と上記(4)を加え、混合物を圧縮
錠剤機で圧縮して、錠剤1錠当たり実施例1の結晶を
0.5mg含有する直径3mmの錠剤2000個を製造
した。
【0125】製剤例2 (1)実施例1の結晶 2g (2)乳糖 197g (3)トウモロコシ澱粉 50g (4)ステアリン酸マグネシウム 2g 製剤例1と同様の方法により、錠剤1錠当たり実施例1
の結晶を1.0mg含有する直径3mmの錠剤2000
個を製造した。
【0126】製剤例3 (1)実施例1の結晶 5.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)トウモロコシ澱粉 35.0mg (4)ゼラチン 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 上記(1)、(2)および(3)の混合物を10%ゼラ
チン水溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0mg)
を用い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、4
0℃で乾燥した後、再び篩過した。得られた顆粒を上記
(5)と混合し、圧縮した。得られた中心錠を蔗糖、二
酸化チタン、タルクおよびアラビアゴムの水懸液による
糖衣でコーティングした。コーティングが施された錠剤
をミツロウで艶出してコート錠を得た。
【0127】実験例1 アセチルコリンエステラーゼ阻害活性の測定 実施例1の結晶のアセチルコリンエステラーゼ阻害活性
の測定を、ヒト赤血球由来アセチルコリンエステラーゼ
を用いて、アセチルチオコリン法(Ellman法)にて行っ
た。ヒト赤血球由来のアセチルコリンエステラーゼ(Si
gma社)を蒸留水にて0.2 IU/mLの濃度に溶解
し酵素標品とした。96wellマイクロプレートに薬液2
0μL、80mM Tris−HCl(pH 7.4)30μL、酵
素標品50μLおよび5mM 5,5−dithio−bis(2−ni
trobenzoic acid)(Sigma社)50μLを分注し、10
秒間振とうした。50μLの4mM acetylthiocholin
iodide(Sigma社)を添加し、再度振とうした直後か
ら10分間30秒間隔で414nMにおける吸光増加を
測定した。次式により酵素活性を測定した。 R=5.74×10−7×Δ (式中、Rは酵素活性(mol)、Δは414nMの
吸光増加を示す) 各化合物について少なくとも3回実験を繰り返し、50
%阻害濃度(IC50)を求めた。また、上記方法と同
様にして、ジスチグミンのアセチルコリンエステラーゼ
阻害活性を測定した。結果を下表に示す。
【0128】 化合物 IC50(nM) 実施例1 6.6 ジスチグミン 651.9 上記の結果より、本発明の結晶は優れたアセチルコリン
エステラーゼ阻害作用を有することがわかる。
【0129】実験例2 吸湿性試験 実施例1の結晶0.3gを秤量瓶に量り、25℃で相対湿度(R
H)75%(塩化ナトリウムの飽和溶液)およびRH93%(硝
酸カリウムの飽和溶液)のデシケータ中で開栓して14日
間保存し、その重量変化率を調べた。結果を下表に示
す。
【0130】 保存期間(日) 重量変化率(%) 25℃/75%RH 25℃/93%RH 4 + 0.11 + 0.06 7 + 0.11 + 0.09 14 + 0.18 + 0.15 上記の結果より、本発明の結晶は重量変化がほとんどな
く吸湿性が認められないことがわかる。また、各試料の
粉末X線解析像はいずれも保存前と同様であり、結晶形
の変化は認められなかった。
【0131】実験例3 安定性試験 実施例1の結晶を、以下の各条件下で保存した試料の性
状、残存率を調べた。 保存条件:1.60℃で3ヶ月間(褐色ガラス瓶、気
密);2.40℃、相対湿度75%で3ヶ月間(褐色ガラス
瓶、気密);3.40℃、相対湿度75%で3ヶ月間(褐色
ガラス瓶、開栓);4.キセノンランプ下(6万ルク
ス)で20時間(120万ルクス・h)(ポリ塩化ビニリ
デン製フィルムで覆ったシャーレ) 結果を下表に示す。
【0132】 保存条件 性状 残存率(%) 1(60℃/3ヶ月) 白色結晶 99.8 2(40℃/75%RH,気密) 白色結晶 101.6 3(40℃/75%RH,開栓) 白色結晶 100.2 4(キセノンランプ/20時間) 白色結晶 100.1 上記の結果より、本発明の結晶は性状の変化、残存率の
低下は認められず、安定であることがわかる。また、粉
末X線解析像はいずれも保存前と同様であり、結晶形の
変化は認められなかった。
【0133】
【発明の効果】本発明の結晶は、優れたアセチルコリン
エステラーゼ阻害作用、膀胱排出力改善作用を有し、毒
性は低く、医薬品として有用である。また、本発明の結
晶は、高純度、高品質であり、吸湿性が低く、通常条件
下で長期間保存しても変質せず、安定性に極めて優れて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた結晶の粉末X線結晶回析パ
ターンを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/28 A61P 25/28 43/00 111 43/00 111 Fターム(参考) 4C065 AA07 BB04 CC09 DD01 EE02 HH01 JJ04 KK04 PP03 PP08 PP13 4C084 AA19 NA03 NA11 ZA152 ZA812 ZA832 ZA842 ZC202 ZC422 ZC752 4C086 AA01 AA03 CB05 GA15 MA01 MA02 MA04 NA03 NA11 ZA15 ZA81 ZA83 ZA84 ZC20 ZC42 ZC75

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 8−[3−[1−[(3−フルオロフェ
    ニル)メチル]−4−ピペリジニル]−1−オキソプロ
    ピル]−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ
    [3,2,1−ij]キノリン−4−オンまたはその塩の
    結晶。
  2. 【請求項2】 融点が110℃以上である請求項1記載
    の結晶。
  3. 【請求項3】 融点が約113℃〜約118℃である請
    求項1記載の結晶。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の結晶を含有してなる医薬
    組成物。
  5. 【請求項5】 アセチルコリンエステラーゼ阻害剤であ
    る請求項4記載の医薬組成物。
  6. 【請求項6】 膀胱排出力改善剤である請求項4記載の
    医薬組成物。
  7. 【請求項7】 排尿障害治療剤である請求項4記載の医
    薬組成物。
  8. 【請求項8】 排尿困難治療剤である請求項4記載の医
    薬組成物。
  9. 【請求項9】 8−[3−[1−[(3−フルオロフェ
    ニル)メチル]−4−ピペリジニル]−1−オキソプロ
    ピル]−1,2,5,6−テトラヒドロ−4H−ピロロ
    [3,2,1−ij]キノリン−4−オンまたはその塩の
    結晶とα遮断剤とを組み合わせることを特徴とする膀胱
    排出力改善剤。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114652675A (zh) * 2020-12-23 2022-06-24 燃点(南京)生物医药科技有限公司 一种盐酸乌拉地尔注射液的制备方法

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JPH07206854A (ja) * 1993-01-18 1995-08-08 Takeda Chem Ind Ltd 三環式縮合複素環誘導体、その製造法および用途

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