JP2001335146A - 物品供給装置 - Google Patents
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Abstract
互間にグルーピング用の係合部材を係合させる際の物品
の安定性が良好であり、スムーズなグルーピング動作が
得られるとともに、係合の際における物品間の隙間に対
する係合部材の挿入量を縮小し、従来技術において必要
とされた間隔形成手段の省略も可能な物品供給装置を提
供する。 【解決手段】搬送コンベヤ1の搬送路に沿って走行し得
るように配設された循環走行機構に搬送中の物品2に係
合する係合ピン5,6等からなる一対の係合部材を設
け、その一対の係合部材を物品2に係合する位置と係合
しない位置とに移動可能に構成し、それらの係合部材を
物品2間の隙間に対して両側から挿入して係合させるこ
とにより、物品2の移動速度を循環走行機構の走行速度
に規制してグルーピングする。
Description
り搬送される物品を所定個数ずつにグルーピングして下
流側に供給する場合などに好適な物品供給装置に関す
る。
て、搬送コンベヤ上を連続して搬送される所定数の物品
の間隔に合わせて下方から係合ピンを突出して搬送中の
物品に係合させ、物品の移動速度を搬送コンベヤの搬送
速度より遅い移動速度に規制した上、前方の係合ピンを
下げて係合を解除して、所定数の物品からなる前方のグ
ループを搬送コンベヤの搬送速度に復帰させることによ
り、後方の物品との間に間隙を形成してグルーピングす
るという手法が広く知られている(特開平8−4831
1号公報)。しかしながら、この従来の技術手段は、搬
送中の物品に対して下方から係合ピンを係合するという
方式を採用していたため、係合ピンの突出タイミングが
物品間の隙間からずれると、物品の底部等を突上げて物
品の安定性を害するといった問題があった。特に、PE
T容器などの軟質物品を取扱う場合には、搬送コンベヤ
による搬送時に物品の変形が生じて物品の位置がずれや
すいため、問題が大きかった。また、径の小さい円形容
器などのように物品間に形成される隙間が狭い場合にも
係合ピンによる突上げが生じやすかった。さらに、物品
の安定性から係合ピンと物品との接触高さを大きく設定
しようとしても、係合ピンを下からほぼ垂直に突出する
必要があるため、機構上からくる制約があるばかりでな
く、係合ピンの作動機構も複雑になるといった技術的な
難点があった。
材を回動させることにより搬送中の物品間に対して側方
から挿入してグルーピングを行うという技術手段を提案
した(特開平11−11646号公報)。これにより、
係合ピンの係合時における下方からの突上げによる従来
の問題は解消された。また、係合部材と物品との接触高
さに関しても、従来のような機構上の制約が解消され、
必要に応じた自由な設定が可能になった。しかしなが
ら、板状の係合部材を回動して搬送中の物品間に対して
一側から挿入するという方式を採用したため、物品間に
挿入する際の係合部材の動作範囲が大きく、その動作の
途中で物品と接触しないように物品相互間の間隙もある
程度広くとる必要があることから、搬送中の物品に対し
て係合部材の挿入動作に必要な間隙を予め形成するため
のロータリストッパ等からなる間隔形成手段が必要とさ
れた。
な従来の事情に鑑みてなされたもので、搬送コンベヤ上
を搬送される物品間に形成された小さな隙間に対しても
係合部材を挿入することが可能であり、しかも係合部材
の挿入時及びその後の移送時における物品の安定性が良
好で、延いては円形物品などのように物品間が接した状
態でも両側に小さい隙間ができる場合には、従来必要と
された前記間隔形成手段の省略も可能な物品供給装置を
提供することを目的とするものである。
解決するため、物品を連続的に搬送する搬送コンベヤ
と、該搬送コンベヤの搬送路に沿って走行し得るように
配設された循環走行機構と、該循環走行機構に設けら
れ、前記搬送コンベヤにより搬送される物品に係合する
一対の係合部材とを備え、その一対の係合部材を物品に
係合する位置と係合しない位置とに移動可能に設け、そ
れらの係合部材を前記搬送コンベヤ上を搬送される物品
間に形成される隙間に対して両側から挿入して係合させ
ることにより、物品を循環走行機構の走行速度に規制す
るという技術手段を採用した。本発明においては、一対
の係合部材を物品間の隙間に対して両側から挿入して物
品に係合させ、両側から物品を支持するという技術手段
を採用したので、物品間の隙間への係合部材の挿入量を
小さくすることができ係合部材の動作量を縮小できる。
したがって、円形物品などのように物品間が接した状態
でも両側に小さい隙間ができる場合には、従来必要とさ
れた前記間隔形成手段などは省略することが可能であ
る。また、物品間の隙間に対する係合部材の挿入は両側
から行われるので、従来技術のように係合ピンにより物
品を下から突上げるといった問題は解消される。しか
も、物品の両側に対して係合部材が係合されることか
ら、物品の移送中における自転は防止される。さらに、
係合部材の高さに関しては任意の設定が可能であるか
ら、物品との接触長さを大きくとることができ、この点
からも物品の安定性が向上できる。
に配設された係合ピンから構成すれば、簡単な構成によ
り、物品間の小さな隙間に係合部材としての係合ピンを
よりスムーズに挿入させることができる。また、前記循
環走行機構を垂直方向に循環するように配設すれば、よ
り小さい設置スペースで済ませることができる。さら
に、前記循環走行機構を2組設け、それぞれ独立して駆
動制御するように構成すれば、種々のグルーピング形態
に簡便に対応することが可能である。
送コンベヤ上を連続的に搬送される容器などの物品をグ
ルーピングして下流側に供給する場合に広く適用するこ
とが可能である。搬送コンベヤとしては、その搬送面と
物品との間で相対的に摺動可能なタイプの搬送手段であ
れば広く適用が可能である。また、前記循環走行機構
は、スプロケットに支持されて循環走行するローラチェ
ーンなど、搬送コンベヤの搬送路に沿って平行に走行し
得るものであればよい。この場合、循環走行機構を搬送
コンベヤの下方空間等を利用して垂直方向に循環するよ
うに配設すれば、省スペースにきわめて有効である。な
お、循環走行機構の設置部位に関しては、搬送コンベヤ
の搬送面より下方に組込むのが一般的であるが、上方に
設置する場合にも本発明の適用が可能である。また、搬
送コンベヤの列数に関しては、単列の場合でも複数列の
場合でも同様に適用することができる。
送コンベヤの搬送速度より遅く設定した場合には、所定
間隔に配設された係合ピンにより物品の移動速度を環状
走行機構の走行速度に減速しながら、前方の係合ピンの
係合を解除して所定数の物品を搬送コンベヤの搬送速度
や環状走行機構の第2走行速度に増速することによりグ
ルーピングを実行することが可能である。逆に、環状走
行機構の走行速度を搬送コンベヤの搬送速度より速く設
定した場合には、係合ピンより前方の物品を環状走行機
構の走行速度に増速しながら追出すことによりグルーピ
ングを実行することが可能である。すなわち、係合ピン
によって搬送コンベヤ上の物品の移動速度を循環走行機
構の走行速度に規制することにより、前者の形態のよう
に一般的なグルーピング機構としても、後者の形態のよ
うに追出し機構としても適用することが可能である。
ヤに対して少なくとも2組設け、それぞれ独立して駆動
制御するように構成すれば、それらの循環走行機構の走
行状態を相対的に制御することにより簡便にグループ状
態を調整することができる。例えば、それぞれの循環走
行機構に設けられた係合ピンを交互に配列し、いずれか
一方の循環走行機構に設けられた係合ピンが搬送コンベ
ヤ上の物品に係合した後、その後方に配列された他方の
循環走行機構に設けられた係合ピンが搬送コンベヤ上の
物品に係合するまでの間隔を調整して、それらの係合ピ
ン相互間に挿入される1グループの物品の数を調整すれ
ば、グループ状態を簡便に調整することができる。な
お、この場合には、他方の循環走行機構に設けられた係
合ピンに後方の物品が係合するまでは、当該循環走行機
構の走行速度を搬送コンベヤの搬送速度以下の第1走行
速度に制御するとともに、その係合後は、他方の循環走
行機構の走行速度より速く、かつ前記搬送コンベヤの搬
送速度以下の第2走行速度に制御してグルーピングを実
行することになる。
手段を介して間欠的に取出す場合には、搬送コンベヤ上
の物品が当該係合ピンに係合して第1走行速度に減速さ
れた状態において、後方の物品が他方の循環走行機構に
設けられた係合ピンに係合ないし的確に係合し得る状態
に至った場合には、当該循環走行機構の走行速度をなる
べく増速して、減速状態の後方の物品との間により大き
な間隔を形成する。そして、前方の物品が取出し位置に
到達した場合には、当該循環走行機構の走行を一時的に
停止して、その間に取出し動作を行うことになる。な
お、前記当該循環走行機構に対する増速制御は、必ずし
もステップ的に所定の速度に増速する必要はなく、徐々
に増速し、しかる後、徐々に減速して停止するように制
御してもよい。要はグルーピングが可能で、かつ取出し
動作に必要な停止時間が確保できる形態のものであれば
よい。また、取出し手段としては、物品を上方へ取出す
タイプのものでも、搬送コンベヤの搬送方向に対して直
角方向に押出すタイプのものでもよい。
説明する。先ず、本発明の基本的な動作に関して説明す
る。図1は本発明の基本的な動作を概略的に示した要部
の概略平面図であり、図2はその部分拡大図である。図
示のように、本実施例においては、トップチェーン等か
らなる搬送コンベヤ1上を搬送される円形容器などの物
品2に対して両側から係合し得るように、係合部材とし
て、揺動アーム3,4の先端部に支持された一対の係合
ピン5,6を配設した場合を例示した。揺動アーム3,
4は、図2の部分拡大図に示したように、それぞれ支軸
7,8を介して回動自在に支持されているとともに、そ
れらの支軸7,8に固着されたギヤ9,10を介して互
いに連動するように構成されている。また、支軸7,8
のいずれか一方、本実施例では支軸7に、駆動アーム1
1を介してカムフォロア12が設置されており、そのカ
ムフォロア12と溝カム13によるカム作用によって、
駆動アーム11が揺動され、支軸7が回動されるように
構成されている。この支軸7の回動により、前記ギヤ
9,10を介して他方の支軸8が対称的に回動し、それ
ぞれの揺動アーム3,4を揺動して、それらの先端部に
支持された係合ピン5,6を対称的に作動し、物品2に
対して係合ないし離脱するように構成されている。そし
て、それらの対称的に動作する一対の係合ピン5,6に
よって1組の係合手段が構成され、その係合手段を所要
数用いて、以下のようにグルーピング単位ごとに物品2
に対して係合離脱動作を繰返すことにより、順次グルー
ピング動作を実行するように構成されている。
前方の係合手段(イ)を構成する係合ピン5,6が最前
部の物品2に係合して、物品2の移動速度をそれらの係
合ピン5,6を支持した後述の第1循環走行機構の走行
速度に規制している。この場合、第1循環走行機構の走
行速度は、搬送コンベヤ1の搬送速度より遅い第1走行
速度に制御され、これにより物品2の移動速度も減速さ
れる。他方、後方の係合手段(ロ)側のカムフォロア1
2は溝カム13の傾斜部14より手前に位置しているの
で、係合ピン5,6は、物品2から離間した状態にあ
る。したがって、この段階の物品2の流れは、前方の係
合ピン5,6によってのみ規制されることになる。
合手段(ロ)側のカムフォロア12が溝カム13の傾斜
部14に差掛かり、揺動アーム3,4が互いに内側に徐
々に揺動される。これに伴い、係合ピン5,6も互いに
内側に移動して、物品2相互間に形成される隙間15,
16に対して両側から徐々に挿入されることになる。そ
して、カムフォロア12が溝カム13の傾斜部14を通
過し終る状態(C)に至ると、係合ピン5,6の物品2
相互間の隙間15,16に対する挿入動作が終了するこ
とになる。なお、後方の係合手段(ロ)は、前方の係合
手段(イ)とは別の第2循環走行機構に支持されてお
り、この段階では、前方の係合手段(イ)と同じ第1走
行速度に制御されている。したがって、物品2と同速度
で並走しながら係合ピン5,6の挿入動作が実行される
ことから、前記隙間に対するきわめてスムーズな挿入が
可能である。
間15,16に対する挿入動作が終了した場合には、前
方の係合手段(イ)側の第1循環走行機構が第2走行速
度に向けて徐々に増速するように制御される。この第2
走行速度は、前記第1走行速度より速く、搬送コンベヤ
1の搬送速度より遅く設定される。以上の前方の係合手
段(イ)側の増速に伴って物品2の移動速度が増速され
ると、状態(D)で示したように、後方の係合手段
(ロ)側の係合ピン5,6が物品2の前面に係合して、
以降の物品2を第1走行速度に規制する。
第2走行速度に向けて増速するとともに、後方の係合手
段(ロ)を第1走行速度に制御する状態が継続される
と、状態(E)及び状態(F)で示したように、本実施
例では4個の物品2からなる物品群が後方の物品2から
徐々に離間され、所期のグルーピングが行われることに
なる。
て一対の係合ピン5,6を採用し、それらの係合ピン
5,6を物品2相互間に形成される隙間15,16に対
して両側から挿入して物品2の前面に係合するように構
成したので、それらの隙間15,16が小さくても係合
ピン5,6の挿入動作がきわめてスムーズであり、係合
時における物品2の転倒等の従来の問題は解消されると
ともに、物品2の前面両側が支持されるので移送時に物
品2が自転することなく、安定したグルーピング作用が
得られる。また、係合ピン5,6の隙間15,16に対
する挿入量も少なくてよく、小さな隙間でも難なく挿入
し得ることから、本例のように物品2の断面形状が円形
からなり、物品2同士が接した状態において両側に隙間
15,16が形成される場合には、従来必要とされたロ
ータリストッパ等からなる間隔形成手段は省略すること
も可能である。因みに、角形物品などのように、物品同
士が接した場合に隙間が形成されない場合には、小型の
間隔形成手段を設置することにより対応が可能である。
さらに、係合ピン5,6の長さに関する設定を介して物
品2との接触高さを自由に設定することができる。
ピング動作を概略的に示した動作説明図である。本動作
説明図では、円形容器からなる物品2を6個ずつの単位
でグルーピングする場合を例示したものである。状態
(G)は、前述の状態(A)から状態(F)までの基本
的動作によって前回のグルーピングが完了した状態を示
したものであり、次の状態(H)へ移行する間にグルー
ピングされた前方の物品群は、図示しない適宜の取出し
手段等を介して下流側に供給される。図示のように、本
実施例は、4個の係合手段(イ)〜(ニ)を使用した場
合を例示したものであり、後述のように、1個おきの係
合手段(イ)と(ハ)の組と、(ロ)と(ニ)の組は、
それぞれ別個の第1及び第2環状走行機構に駆動される
ように構成されている。なお、本実施例に替えて、1個
の環状走行機構を用いる形態も可能である。この場合に
は、前方の係合手段を構成する前記係合ピン5,6の係
合が解除されると、その係合を解除された物品群が搬送
コンベヤ1の搬送速度に増速され、後方の係合手段によ
って規制された物品2との間隔を拡げながらグルーピン
グされて下流側に供給されることになる。
搬送される物品2は、前方の係合手段(イ)を構成する
前記係合ピン5,6の係合によって、搬送コンベヤ1上
をすべりながら第1走行速度に減速される。その間、後
方の係合手段(ロ)は、6個の物品2からなるグルーピ
ングの間隔にタイミングを合わせながら、前方の係合手
段(イ)と同速度の第1走行速度で移動する。そして、
状態(I)に至ると、後方の係合手段(ロ)が上方へ移
動する。この段階には、前記状態(A)に示したよう
に、カムフォロア12と溝カム13によるカム作用によ
り係合手段(ロ)を構成する係合ピン5,6は外側に開
いた状態にある。
〜(D)を経て状態(J)に移行する。すなわち、前述
のように、カムフォロア12が溝カム13の傾斜部14
を通過する際に揺動アーム3,4が内側に徐々に揺動し
て係合ピン5,6間の間隔を縮小し、状態(C)に示し
たように、それらの係合ピン5,6を物品2相互間に形
成される隙間15,16に挿入する。しかる後、前方の
係合手段(イ)の移動速度を前記第2走行速度へ向けて
増速すると、前記状態(D)で示したように、後方の係
合ピン5,6が物品2の前面に係合して、それ以降の物
品2をそれまでの第1走行速度に規制する。これによ
り、前方の係合手段(イ)に規制された物品群と、後方
の係合手段(ロ)に規制された物品群とは徐々に離間し
て、前記(E)の状態、すなわち、図3の状態(J)に
至る。
ると、前方の係合手段(イ)の第2走行速度と、後方の
係合手段(ロ)の第1走行速度との速度差に基づいて、
前方の物品群と後方の物品群との間の間隔が更に拡大し
て状態(K)に至り、グルーピング動作を完了すること
になる。この状態(K)は、以上の動作説明における初
期の状態(G)に相当し、以後は、係合手段(ロ)と係
合手段(ハ)との間、次に係合手段(ハ)と係合手段
(ニ)との間へと、順次、係合手段を替えながら、以上
の動作を繰返してグルーピング動作を継続することにな
る。
施例に関して説明する。なお、以下の実施例の説明で
は、1列の搬送コンベヤに対して2組の循環走行機構を
設置する場合を例示しながら説明する。図4は本発明の
グルーピング装置に係る実施例に関して、搬送コンベヤ
の下方に配設された前記係合手段の駆動機構に関する要
部を示した概略平面図である。図中、17,18は、そ
れぞれ独立して駆動される駆動軸であり、19は共通の
従動軸である。駆動軸17には、該駆動軸17に直結さ
れた駆動スプロケット20,21と、駆動軸18に直結
したギヤ22,23に歯合し、駆動軸17に遊嵌された
ギヤ24,25に固着された駆動スプロケット26,2
7が交互に配設されている。すなわち、駆動軸17によ
って駆動される駆動スプロケット20,21と、駆動軸
18によりギヤ22〜25を介して駆動される駆動スプ
ロケット26,27とが、同じ駆動軸17に交互に配設
されている。また、それらの駆動スプロケット20,2
1,26,27に対応して、前記従動軸19に従動スプ
ロケット28〜31が設置され、それぞれのスプロケッ
ト間には、チェーン等からなる無端走行帯32〜35が
張設されている。そして、駆動軸17によって駆動され
る駆動スプロケット20,21、従動スプロケット2
8,29及び無端走行帯32,33により第1環状走行
機構を構成し、駆動軸18によって駆動される駆動スプ
ロケット26,27、従動スプロケット30,31及び
無端走行帯34,35により第2環状走行機構を構成し
ている。なお、無端走行帯35の側方には、前記溝カム
13が平行して配設されており、その溝カム13のほぼ
真上に搬送コンベヤ1が配設される。
り駆動される係合手段の部分、図7〜図8は前記第2環
状走行機構により駆動される係合手段の部分を示したも
のである。前記第1環状走行機構を構成する無端走行帯
32,33には、図5の部分拡大平面図に示したように
所要数の取付ベース36が、また前記第2環状走行機構
を構成する無端走行帯34,35には、図7の部分拡大
平面図に示したように所要数の取付ベース37が固着さ
れており、それらの取付ベース36,37を介して前記
係合手段(イ〜ニ)を装着することにより、無端走行帯
32〜35によって駆動されるように構成されている。
図6及び図8に示したように、前記無端走行帯32〜3
5は、それぞれ下部案内レール38と上部案内レール3
9により上下から支持された状態で走行するように構成
されており、また前記取付ベース36,37は、それら
の無端走行帯32〜35に対して取付部材40,41を
介して取付けられている。さらに、それらの取付ベース
36,37の上面には、それぞれカムフォロア42,4
3が設けられており、機枠44側に設置された案内溝レ
ール45に嵌合することにより、無端走行帯32〜35
の走行方向に対して直交する水平方向のずれを規制して
いる。また、取付ベース36,37の端部には、それぞ
れカムフォロア46,47が設けられており、機枠48
側に設置された案内溝レール49に嵌合することによ
り、上下方向のずれを規制している。
ム13とほぼ対応する位置に、それぞれ一対の揺動アー
ム3,4が配設され、それらの先端部に前記係合ピン
5,6が固着されている。それらの揺動アーム3,4
は、図8の縦断面図に示したように、それぞれの支軸
7,8を介して、取付ベース36,37側に配設された
ベアリング等の軸受け手段50により回動自在に支持さ
れている。支軸7,8の下部には、前記ギヤ9,10が
固着されており、互いに歯合して揺動アーム3,4を反
対方向に対称的に回転するように構成されている。さら
に、一方の支軸7の下部には、前記駆動アーム11が固
着されており、その先端部に配設した前記カムフォロア
12を図6及び図8に示したように前記溝カム13に嵌
合して該溝カム13の形状に沿って前記駆動アーム11
を揺動させることにより、支軸7を回動するように構成
されている。しかして、駆動アーム11がカムフォロア
12と溝カム13との嵌合によるカム作用により揺動し
て支軸7が回動されると、前記ギヤ9,10の歯合を介
して支軸8が対称的に回動され、揺動アーム3,4を介
して一対をなす係合ピン5,6が対称的に内側あるいは
外側に移動することになる。これにより、前述のよう
に、それらの係合ピン5,6の間に配設された搬送コン
ベヤ1によって搬送される物品2の相互間に形成される
隙間15,16に対して両側から係合ピン5,6が係合
ないし離脱して、前述のグルーピング動作を実行するこ
とになる。なお、図中、51は搬送コンベヤ1のガイド
部材であり、図示しない反対側に設置される同様のガイ
ド部材と共に物品2の移動を案内する。
機構を使用する場合に関して説明したが、前述のように
1組の循環走行機構を使用する形態も可能である。ま
た、係合ピン5,6の高さや、係合手段の設置数、設置
間隔などは、物品2の形状やグルーピングの形態などと
の関係を考慮しながら自由に設定することができる。
できる。 (1)一対の係合部材を搬送コンベヤにより搬送中の物
品間に形成される隙間に対して両側から挿入して物品に
対して両側から係合させる方式を採用したので、例えば
径の小さい容器間に形成される狭い隙間などに対しても
容易に挿入することができる。しかも、物品に対して両
側から支持するように構成したので、移送中における物
品の自転も防止される。したがって、係合部材の係合時
における物品の転倒や物品に対する損傷を低減でき、よ
りスムーズな安定したグルーピング作用が得られる。 (2)以上のように、物品間に形成される隙間に対して
両側から係合するように構成したので、係合部材の挿入
量を小さくできることから、円形物品などのように物品
間が接した状態でも両側に小さい隙間ができる場合に
は、従来必要とされたロータリストッパ等からなる間隔
形成手段は省略することが可能である。 (3)また、係合部材を搬送コンベヤにより搬送中の物
品間に形成される隙間に対して側方から挿入する方式を
採用したので、物品の搬送位置が多少ずれても、従来の
ように下方から突上げて物品を転倒させる問題は解消さ
れ、しかも係合部材と物品との接触高さに対する制約も
なくなり自由な設定が可能であるから、その接触高さを
増やして係合部材の挿入時及び移送時における物品の安
定性を向上することも可能である。 (4)さらに、係合部材を揺動アームの先端部に配設さ
れた係合ピンから構成すれば、簡単な構成により、物品
間の小さな隙間に対して係合部材としての係合ピンをよ
りスムーズに挿入させることができる。 (5)循環走行機構を搬送コンベヤの下方空間等を利用
して垂直方向に循環するように配設すれば、省スペース
にきわめて有効である。 (6)さらに、同じ搬送コンベヤに対して循環走行機構
を複数組設置して、それらの循環走行機構の走行状態を
相対的に制御することにより、グループ状態を簡便に調
整することができる。また、一方の循環走行機構を一時
的に停止させている間に物品を間欠的に取出すように制
御することも可能である。
に関する概略平面図である。
る。
略的に示した動作説明図である。
した概略平面図である。
の部分を拡大して示した拡大平面図である。
の部分を拡大して示した拡大平面図である。
5,6…係合ピン、7,8…支軸、9,10…ギヤ、1
1…駆動アーム、12…カムフォロア、13…溝カム、
14…傾斜部、15,16…隙間、17,18…駆動
軸、19…従動軸、20,21…駆動スプロケット、2
2〜25…ギヤ、26,27…駆動スプロケット、28
〜31…従動スプロケット、32〜35…無端走行帯、
36,37…取付ベース、38…下部案内レール、39
…上部案内レール、40,41…取付部材、42,43
…カムフォロア、44…機枠、45…案内溝レール、4
6,47…カムフォロア、48…機枠、49…案内溝レ
ール、50…軸受け手段、51…ガイド部材
Claims (4)
- 【請求項1】 物品を連続的に搬送する搬送コンベヤ
と、該搬送コンベヤの搬送路に沿って走行し得るように
配設された循環走行機構と、該循環走行機構に設けら
れ、前記搬送コンベヤにより搬送される物品に係合する
一対の係合部材とを備え、その一対の係合部材を物品に
係合する位置と係合しない位置とに移動可能に設け、そ
れらの係合部材を前記搬送コンベヤ上を搬送される物品
間に形成される隙間に対して両側から挿入して係合させ
ることにより、物品を循環走行機構の走行速度に規制す
ることを特徴とする物品供給装置。 - 【請求項2】 前記係合部材を揺動アームの先端部に配
設された係合ピンから構成したことを特徴とする請求項
1に記載の物品供給装置。 - 【請求項3】 前記循環走行機構を垂直方向に循環する
ように配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載
の物品供給装置。 - 【請求項4】 前記循環走行機構を2組設け、それぞれ
独立して駆動制御するように構成したことを特徴とする
請求項1〜3のいずれか一項に記載の物品供給装置。
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