JP2001334402A - 大物部品の穴加工方法および加工装置 - Google Patents

大物部品の穴加工方法および加工装置

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JP2001334402A
JP2001334402A JP2000155634A JP2000155634A JP2001334402A JP 2001334402 A JP2001334402 A JP 2001334402A JP 2000155634 A JP2000155634 A JP 2000155634A JP 2000155634 A JP2000155634 A JP 2000155634A JP 2001334402 A JP2001334402 A JP 2001334402A
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Manabu Ishikawa
学 石川
Masao Kaneda
正雄 金田
Ichiji Suzuki
一司 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大物部品の貫通孔周囲に穴を加工するとき、
あるいは、大物部品で回転軸を支持するブッシュを有す
るとともに、定期検査後に新しいブッシュに交換すると
き新しいメネジのねじ穴を再製するときに使用する加工
装置で、加工装置により大物部品に穴加工あるいはねじ
穴加工をなすことにより、作業工数が短く、かつ、穴明
け位置の精度が良い大物部品の穴加工方法および加工装
置を提供する。 【解決手段】 貫通孔を有する大物部品の前記貫通孔周
囲に形成されている穴を加工する装置である。穴を加工
する装置は、一対のフランジとその間隔調整可能な締付
手段により前記貫通孔の両開口面に前記フランジを圧着
接合可能とした固定治具を有している。当該固定治具の
前記フランジには磁着可能なマグネット台座により支持
され前記穴に向けられるドリル手段を備えてなるように
構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は大物部品の穴加工方
法および加工装置に係り、特に、ガイドベーンを使用す
る大型の水車で、定期検査時にブッシュを交換するに際
して新しいねじ穴を再製するのに好適な大物部品の穴加
工方法および加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発電機には、中央部に図2に示す
ような水車60のインペラ61が配設されており、その
回転を受けている。このインペラ61の羽根61aに水
流を流すことにより、図示しない発電機を回転し電気を
発電している。このインペラ61の回りには案内羽根6
3が配設されている。案内羽根63は、円周上に等位置
に配設された複数個よりなる円弧形状の固定ベーン65
と、各々の固定ベーン65間に配設されるガイドベーン
67とからなっている。ガイドベーン67は、図示しな
いリンクにより連結されており、全部が同時に回動する
ようにされている。ガイドベーン67は、図3に示すよ
うに、リンクにより外部より作動される回動軸67a
と、回動軸67aに固着されている可変ベーン67bと
からなっている。可変ベーン67bは、回動軸67aに
よって外部より作動されて、その傾きが図2に表す点線
(Wa)で示すように変化して固定ベーン65と可変ベ
ーン67bとの間に隙間(Cr)を作り水流をインペラ
61の羽根61aに流すとともに、隙間(Cr)の開口
量に応じてインペラ61の回転速度を調整している。
【0003】この可変ベーン67bは、図3に示すよう
に、上カバー71と下カバー73との間に挟まれるとと
もに、回動軸67aにより上カバー71と下カバー73
とで回動自在に支持されている。また、図示の例では、
固定ベーン65は下カバー73と一体形状に構成されて
いる。回動軸67aと上カバー71との間、および、回
動軸67aと下カバー73との間には、無給油ブッシュ
75が配設されており、回動軸67aの回転を円滑にし
ている。無給油ブッシュ75は、図4に示すように、回
動軸67aに接触して荷重を受ける円筒軸受部75a
と、円筒軸受部75aの一端側に設けられたフランジ部
75bとにより構成されている。フランジ部75bに
は、無給油ブッシュ75を上カバー71あるいは下カバ
ー73に取着するボルト用孔75cが明けられている。
上カバー71および下カバー73には、無給油ブッシュ
75のボルト用孔75cと同位置にメネジのねじ穴77
aが明けられている。無給油ブッシュ75は、ボルト用
孔75cを貫通したブッシュ取付ボルト77により、上
カバー71、あるいは下カバー73のそれぞれに交換自
在に取着されている。
【0004】大型の発電機においては、上カバー71お
よび下カバー73は、例えば、直径7500mm、厚さ
1000mmで形成され、その質量は数トン(ton)
になるため、図示しない天井走行クレーン等によって吊
られて組み立て、解体が行われている。この上カバー7
1および下カバー73は、複数個に分割されて製作さ
れ、組み立ておよび解体時にはクレーンにより吊られて
所定の位置に設置された後に、結合されて使用されてい
る。案内羽根63の外側には、図2に示すようにインペ
ラ61への水流の入口であるうず形室79が配設されて
おり、うず形室79は内部に流れる水入口配管81から
の入水流(矢印Yi)を案内羽根63の固定ベーン65
間に案内している。固定ベーン65間に入った水流は、
固定ベーン65と可変ベーン67bとの間の隙間(C
r)を流れてインペラ61の羽根61aに流れる。イン
ペラ61を回転させた水流は水出口配管83より流出
(矢印Yo)している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、発電機
を回転する水車は数年に一度の割合で定期検査が行われ
ており、この定期検査時では水車の上カバー、下カバ
ー、ガイドベーン等の大物部品がクレーン等により吊ら
れて解体されている。この大物部品の解体では、上カバ
ー、下カバー、ガイドベーン等が分解され確認されると
ともに、使用された無給油ブッシュが取り外され新品の
無給油ブッシュに交換している。その際に、ブッシュ取
付ボルトを取り外すと、錆び等により上カバーおよび下
カバーのメネジのねじ穴はねじ山がつぶれ、再度同じメ
ネジのねじ穴を使用することができないという問題が生
ずる。例えば、一番始めにDmmの外径のブッシュ取付
ボルトが使用されている場合には、上カバーおよび下カ
バーにはDmm用のメネジが明けられているが、次の定
期検査後の組み立て時には、上記の理由により定期検査
前のボルトより大きい外径D+αmmの大径ブッシュ取
付ボルトが使用される。このために、上カバーおよび下
カバーにはD+αmm用のドリル及びタップを立ててメ
ネジのねじ穴が再製され、D+αmmの大径ブッシュ取
付ボルトを使用するようにしている。この再製用のタッ
プ立てにドリル及びタップを用いて行うが、大物部品を
加工する大形加工機械がない現場では、従来は図5に示
すように床面にレールLaを敷き、その上にブッシュ取
着面を垂直にして上カバー71および下カバー73を置
くとともに、その回りに足場Stを組み、その足場St
にチェーンブロックCbによりドリル及びタップが着脱
自在な穴明け具Tdを吊って、横方向より再製用のドリ
ル及びタップ立ての作業を行って大径ブッシュ取付ボル
ト用のねじ穴77aを明けている。このとき、上カバー
および下カバーは、質量が数トン(ton)あるために
丈夫な足場Stを組み立てている。この足場Stの組立
工数および解体工数、および、上カバーと下カバーを足
場St上に設置する工数に多くの時間がかかるという問
題がある。また、穴明け具Tdは、チェーンブロックC
bで吊り下げているが、その質量は数十キログラムある
ため、タップ立ての作業が困難になり長い時間がかかる
とともに、精度良くタップ立てができないという問題が
あった。
【0006】このような問題は、水車に限らず貫通孔を
有する大型部品であって、貫通孔の周囲に穴を明ける必
要がある大型構造物において共通の問題である。
【0007】本発明は上記問題点に着目し、大物部品の
穴加工方法および加工装置に係り、特に、大物部品の貫
通孔周囲に穴を加工するとき、あるいは、大物部品で回
転軸を支持するブッシュを有するとともに、定期検査後
に新しいブッシュに交換するとき新しいメネジのねじ穴
を再製するときに使用する加工装置で、大物部品に取り
付けられる固定治具にマグネット台座により支持された
加工工具を用いて穴加工あるいはねじ穴加工をなすこと
により、作業工数が短く、かつ、穴明け位置の精度が良
い大物部品の穴加工方法および加工装置を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る大物部品の穴加工方法は、貫通孔を
有する大物部品の前記貫通孔周囲に形成されている穴を
加工する方法であって、前記貫通孔の両開口面に接合さ
れるフランジとその締付手段により大物部品に取り付け
られる固定治具の前記フランジにマグネット台座により
支持されたドリルを用いて前記穴の加工をなすようにし
ている。
【0009】本発明に係る大物部品の穴加工装置の第1
は、貫通孔を有する大物部品の前記貫通孔周囲に形成さ
れている穴を加工する装置であって、一対のフランジと
その間隔調整可能な締付手段により前記貫通孔の両開口
面に前記フランジを圧着接合可能とした固定治具と、当
該固定治具の前記フランジに磁着可能なマグネット台座
により支持され前記穴に向けられるドリル手段を備えて
なる構成としている。
【0010】また、本発明に係る大物部品の穴加工装置
の第2は、回動軸を支持するブッシュが装着される貫通
孔を有する大物部品におけるブッシュ取付穴を再製加工
する装置であって、前記貫通孔の両開口面に接合される
一対のフランジとその間隔調整をなす締付手段とを有す
る固定治具を設け、ブッシュ取付穴の形成面に接合され
るフランジに磁着可能なマグネット台座を有する支柱お
よび当該支柱に昇降可能に取り付けられ前記ブッシュ取
付穴に向けられるタップドリル手段を備えてブッシュ取
付穴の再製加工を可能とした構成としている。
【0011】上記によれば、大物部品の穴加工装置は、
貫通孔を有する大物部品に、固定治具の一対のフランジ
が貫通孔を貫通するとともに、間隔調整可能な締付手段
により貫通孔の両開口面に圧着接合可能に取り付けられ
ている。その固定治具の一方のフランジにはマグネット
台座が磁着されるとともに、マグネット台座にはドリル
およびタップ等の加工工具が取着され、この加工工具に
より貫通孔の周囲に明けられる穴あるいはねじ穴の加工
をなすようにしている。
【0012】また、水車等に使用される上カバーあるい
は下カバー等の質量の大きい大物部品は、定期検査時
に、天井走行クレーン等により吊り下げられて解体され
るとともに、ブッシュ取付面が床面に水平になるように
設置されて検査が行なわれる。検査後に、使用した古い
ブッシュを抜き取って新しいブッシュに交換する必要が
生ずるが、その際に、錆び等で破損した大物部品の古い
メネジのねじ穴を大きい直径の新しいメネジのねじ穴に
拡張する必要がある。このとき、大物部品を水平に設置
したまま、大物部品を挟んで固定治具を装着するととも
に、ドリル及びタップ等の加工工具が取着されたマグネ
ット台座を固定治具に取着し、この加工工具で新しいメ
ネジのねじ穴を再製している。また、固定治具には、ね
じ穴に合わせて再製するタップのガイド穴を有している
ために容易にタップ立て作業が行える。これにより、従
来のように足場を組む必要が無くなるとともに、チェー
ンブロックで吊り下げ質量の大きい穴明け具を操作して
ドリル及びタップ立てを行うことがなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る大物部品の穴加工方
法および加工装置の実施形態を添付した図面に従って詳
細に説明する。なお、従来部品と同一部品には同一符号
を付して説明は省略する。図1は大物部品の穴加工装置
1の全体構成側面断面図を示す。
【0014】図1において、水車60の上カバー71に
取着された新しい無給油ブッシュ3(以下、新無給油ブ
ッシュ3という)は、解体後に交換されている。この新
無給油ブッシュ3の内径により貫通孔4が形成されてい
る。なお、図示では上カバー71を用いているが、下カ
バー73でも同様である。新無給油ブッシュ3は、古い
無給油ブッシュ75と同様に、回動軸67aに接触して
荷重を受ける円筒軸受部3aと、円筒軸受部3aの一端
側に設けられたフランジ部3bとにより構成されてい
る。フランジ部3bには、古い無給油ブッシュ75に明
けられたボルト用孔75cよりも大きい直径のボルト用
孔3c(以下、大ボルト用孔3cという)が明けられて
いる。この大ボルト用孔3cは、古い無給油ブッシュ7
5のボルト用孔75cと同位置に明けられている。ま
た、大ボルト用孔3cは、定期検査後に挿入されるボル
トに対して所定の隙間を有して明けられている。
【0015】大物部品の穴加工装置1は、新無給油ブッ
シュ3に交換後に、新無給油ブッシュ3および上カバー
71に取着される固定治具5と、固定治具5に着脱自在
なドリル及びタップ等の加工工具が取着されるタップド
リル部7とから構成されている。固定治具5は、第1プ
レート11が新無給油ブッシュ3のフランジ部3b側に
取着される。この第1プレート11には、新無給油ブッ
シュ3の大ボルト用孔3cと同位置に、解体後の組み立
てに使用するボルトに適合する後述するタップをガイド
するタップ立てガイド用穴11aが明けられている。こ
れにより、再製用のタップ立て作業が容易に、かつ、正
確に行われる。例えば、前記例のように定期検査後の組
み立て時に、直径D+αmm(例として12mm)のボ
ルトを用いる場合には、D+αmm(12mm)用のタ
ップ立てガイド用穴11aが明けられている。なお、こ
のとき、タップの下穴であるドリルの穴を明けるときに
タップ立てガイド用穴11aに穴明治具を挿入し、ドリ
ルの穴あけを容易にするようにしても良い。
【0016】第1プレート11の中心部には第1ロッド
13の一端側が第1プレート11に固着され、また、第
1ロッド13の他端側にはロッドねじ13aが形成され
ている。第1ロッド13には、第2プレート15が貫通
して挿入されるとともに、第1ロッド13のロッドねじ
13aに螺合するナット17により締付けられ、第2プ
レート15が上カバー71に押圧されている。これによ
り、固定治具5は第1プレート11と第2プレート15
とで上カバー71を挟んで固定されている。即ち、固定
治具5は、一対のフランジの第1プレート11と第2プ
レート15とにより、大物部品である上カバー71を間
隔調整可能な締付手段の第1ロッド13と螺合するナッ
ト17とにより貫通孔4の両開口面に前第1プレート1
1と第2プレート15を圧着接合可能としている。
【0017】なお、上記において、固定治具5の第1プ
レート11のタップ立てガイド用穴11aは、上カバー
71および下カバー73に明けられているメネジのねじ
穴77aと同芯が保たれるように、タップ立て個所以外
で位置決めピン19により位置決めがなされている。あ
るいは、第1プレート11と、上カバー71および下カ
バー73に専用の位置決め用の穴を設けてもよい。ま
た、固定治具5の第1プレート11には、新無給油ブッ
シュ3の内径に合うように点線Uaで示すようにインロ
ーを設けてもよい。
【0018】タップドリル部7は、固定治具5の第1プ
レート11に着脱自在のマグネット台座21により装着
されている。マグネット台座21は図示しないスイッチ
の入り操作により磁力を生じて第1プレート11に取着
し、スイッチ切で磁力が解消し取り外し可能になるよう
に構成されている。このとき、第1プレート11の中心
位置には、インロ用の穴11bを設けて位置決めを容易
にするようにしても良い。マグネット台座21には円柱
23が立設されており、円柱23には上下方向にスライ
ド自在で、かつ、円周方向に回転自在の円筒ブロック2
5が枢密に挿入されている。円筒ブロック25は図示し
ない操作レバーにより上下移動されるようになってい
る。円筒ブロック25には、円柱23に対して直角方向
にアーム27が固設されている。アーム27にはドリル
取付部31が付設されている。ドリル取付部31は、ア
ーム27に駆動モータ33が付設されており、駆動モー
タ33にはタップ35(あるいは、ドリル35でも良
い)が着脱自在に装着されている。
【0019】タップ35は、固定治具5のガイド用穴1
1aにガイドされながら円筒ブロック25の下方向への
移動により、上カバー71および下カバー73に所定の
直径のタップ立てが行われて、点線で示す所定直径の大
きいメネジのねじ穴37(以下、大ねじ穴37という)
が明けられる。大ねじ穴37は、駆動モータ33の回転
を受けたタップ35により上カバー71および下カバー
73に明けられる。タップ立ては、円柱23に対してア
ーム27に順次回転させることにより、全部のタップ立
てを行うことが出来て、全部の所定直径大ねじ穴37が
明けられる。
【0020】次に、図1を用いて、穴加工装置1の作動
について説明する。水車60は定期検査時に図示しない
クレーン等に吊られて解体される。解体された上カバー
71、あるいは下カバー73の各大物部品は発電所の内
部の床にブッシュ取付面を上側に水平に置かれる。この
解体では、上カバー71、下カバー73、ガイドベーン
67等が点検されて確認されるとともに、大物部品の上
カバー71および下カバー73から図4に示すブッシュ
取付ボルト77が緩めて抜き取られて古い無給油ブッシ
ュ75が取り外される。次に、新無給油ブッシュ3は、
大ボルト用孔3cの位置が古い無給油ブッシュ75のメ
ネジのねじ穴77aと同芯に合わせられて、上カバー7
1あるいは下カバー73に挿入される。
【0021】新無給油ブッシュ3が上カバー71あるい
は下カバー73に挿入されたら、固定治具5が上カバー
71あるいは下カバー73に取着される。固定治具5
は、先ず、第1プレート11のタップ立てガイド用穴1
1aが、上カバー71あるいは下カバー73に明けられ
ているメネジのねじ穴77aと同芯に保たれるように、
第1プレート11が上カバー71あるいは下カバー73
のブッシュ取付面側に設置される。次に、第2プレート
15が第1ロッド13を貫通して挿入されるとともに、
第1ロッド13のロッドねじ13aに螺合するナット1
7により締付けられ、上カバー71あるいは下カバー7
3を挟んで第1プレート11および第2プレート15が
押圧されて、固定治具5が上カバー71あるいは下カバ
ー73に固定される。
【0022】固定治具5が上カバー71あるいは下カバ
ー73に固定されたら、固定治具5の第1プレート11
の上側にタップドリル部7を設置する。タップドリル部
7は、先ず、マグネット台座21を第1プレート11の
中心位置に設置する。このとき、マグネット台座21は
第1プレート11の中心位置に設けられたインロ用の穴
11bに合わせて取着する。これにより、容易にマグネ
ット台座21と第1プレート11との位置合わせができ
る。ドリル取付部31は、マグネット台座21に立設さ
れた円柱23に取着されたスライドおよび回転自在の円
筒ブロック25、あるいはアーム27を介して、ドリル
取付部31を円周方向に回転して所定の位置に移動する
ことができる。ドリル取付部31は、固定治具5のガイ
ド用穴11aにガイドされながら円筒ブロック25の下
方向への移動により、上カバー71あるいは下カバー7
3に所定の直径のタップ立てを行なう。タップ立ては、
円柱23に対してアーム27に順次回転させることによ
り、全部のタップ立てを行うことが出来て、全部の所定
直径の大ねじ穴37が明けられる。
【0023】上カバー71あるいは下カバー73に新無
給油ブッシュ3用の全部の所定直径大ねじ穴37が明け
られたら、タップドリル部7および固定治具5が取り外
される。次に、新無給油ブッシュ3は、大ボルト用孔3
cに大径ブッシュ取付ボルト39が挿入されるととも
に、上カバー71あるいは下カバー73の所定直径大ね
じ穴37と螺合して新無給油ブッシュ3が上カバー71
あるいは下カバー73に固定される。新無給油ブッシュ
3に交換された上カバー71および下カバー73は、ク
レーン等に吊り上げられて、新無給油ブッシュ3が回動
軸67aを収納して組み立てられ組立作業が終了する。
【0024】なお、上記実施形態では、穴加工装置1
は、水車60の上カバー71および下カバー73にブッ
シュを挿入する実施形態で説明したが、発電機、タービ
ン等で回転軸を支持するブッシュを用いる大物部品で、
かつ、定期検査時にブッシュを新しい部品に交換すると
きにも適用することができる。また、アーム27は一体
に形成しマグネット台座21を第1プレート11の中心
位置に設置するようにしたが、アーム27を屈折式にし
て、マグネット台座21の設置位置、および、ドリル取
付部31と固定治具5のガイド用穴11aとの調整を容
易にするようにしても良い。また、円筒ブロック25
は、円柱23に対してスライドおよび回転自在に取着し
たが、円柱23にラックを設け、円筒ブロック25にピ
ニオン歯車を付設して上下にスライド自在にし、円筒ブ
ロック25を回転してドリル取付部31を所定の位置に
移動して位置決めするようにしても良い。
【0025】上記では、ブッシュ交換時における穴加工
装置1の実施例を説明したが、ブッシュを用いずに大物
部品に明けられた貫通穴(図1の新無給油ブッシュ3の
外径に相当)の周囲に形成されている穴を加工するとき
に用いても良い。
【0026】上記に記載したように本発明は、前記貫通
孔の両開口面に接合されるフランジとその締付手段によ
り大物部品に取り付けられる固定治具の前記フランジに
マグネット台座により支持されたドリルを用いて前記穴
の加工をなすようにしているため、作業工数が短く、か
つ、穴明け位置の精度を良くすることができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における大
物部品の穴加工装置によれば、貫通孔を有する大物部品
に、固定治具の一対のフランジが貫通孔を貫通するとと
もに、締付手段により貫通孔の両開口面に圧着接合可能
に取り付け、その固定治具にはマグネット台座が磁着さ
れるとともに、マグネット台座にはドリルおよびタップ
等の加工工具が取着され、貫通孔の周囲に明けられる穴
あるいはねじ穴の加工をなすようにしている。これによ
り、簡単な装置で大物部品に穴あけ,タップ立てができ
るとともに、穴あけ機械が無いような現場でも容易に精
度良く穴加工を行なうことができる。また、水車等の大
形の装置では、定期検査時にブッシュを交換するため、
上カバーおよび下バー等の大物部品はブッシュ取付面を
上側にして床面に水平に設置して検査し、検査後に大物
部品を挟んで固定治具を装着し、マグネット台座により
固定治具に取着したドリルタップ等の加工工具でブッシ
ュ取付用の新しいメネジのねじ穴を再製しているため、
作業工数を短くできるとともに、質量が大きい穴明け具
を操作する必要がなくなるため安全に作業することが出
来る。また、固定治具は、ねじ穴に合わせて再製するタ
ップのガイド穴を有しているために容易に、且つ、精度
良くタップ立ての位置を精度良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る水車等に用いる大物部
品の穴加工装置の全体構成側面図である。
【図2】水車のインペラの平面断面図である。
【図3】水車のガイドベーン、上カバー、下カバー、回
動軸、および、無給油ブッシュ部の一部斜視図である。
【図4】水車の無給油ブッシュおよびボルト部の一部斜
視図である。
【図5】従来の水車ガイドベーンブッシュ取着ドリル穴
の再製時における斜視図である。
【符号の説明】
1……大物部品の穴加工装置、3……新しい無給油ブッ
シュ、4……貫通孔、5……固定治具、7……タップド
リル部、11……第1プレート、11a……タップ立て
ガイド用穴、13……第1ロッド、15……第2プレー
ト、17……ナット、21……マグネット台座、23…
…円柱、25……円筒ブロック、27……アーム、31
……ドリル取付部、33……駆動モータ、35……タッ
プ、37……大きいねじ穴(大ねじ穴)、67……ガイ
ドベーン、67a……回動軸、71……上カバー、73
……下カバー、75……古い無給油ブッシュ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を有する大物部品の前記貫通孔周
    囲に形成されている穴を加工する方法であって、前記貫
    通孔の両開口面に接合されるフランジとその締付手段に
    より大物部品に取り付けられる固定治具の前記フランジ
    にマグネット台座により支持されたドリルを用いて前記
    穴の加工をなすことを特徴とする大物部品の穴加工方
    法。
  2. 【請求項2】 貫通孔を有する大物部品の前記貫通孔周
    囲に形成されている穴を加工する装置であって、一対の
    フランジとその間隔調整可能な締付手段により前記貫通
    孔の両開口面に前記フランジを圧着接合可能とした固定
    治具と、当該固定治具の前記フランジに磁着可能なマグ
    ネット台座により支持され前記穴に向けられるドリル手
    段を備えてなることを特徴とする大物部品の穴加工装
    置。
  3. 【請求項3】 回動軸を支持するブッシュが装着される
    貫通孔を有する大物部品におけるブッシュ取付穴を再製
    加工する装置であって、前記貫通孔の両開口面に接合さ
    れる一対のフランジとその間隔調整をなす締付手段とを
    有する固定治具を設け、ブッシュ取付穴の形成面に接合
    されるフランジに磁着可能なマグネット台座を有する支
    柱および当該支柱に昇降可能に取り付けられ前記ブッシ
    ュ取付穴に向けられるタップドリル手段を備えてブッシ
    ュ取付穴の再製加工を可能としたことを特徴とする大物
    部品の穴加工装置。
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