JP2001334348A - 中空部品製造用ワックス模型の製造方法 - Google Patents

中空部品製造用ワックス模型の製造方法

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JP2001334348A
JP2001334348A JP2000154729A JP2000154729A JP2001334348A JP 2001334348 A JP2001334348 A JP 2001334348A JP 2000154729 A JP2000154729 A JP 2000154729A JP 2000154729 A JP2000154729 A JP 2000154729A JP 2001334348 A JP2001334348 A JP 2001334348A
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JP
Japan
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mold
wax
manufacturing
wax pattern
wax mold
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JP2000154729A
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Kazue Kamijo
和重 上條
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Nippo Valve Co Ltd
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Nippo Valve Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最終製品として得られる中空製品の重量が軽
く、その中空部品を製造するために使用するワックス型
が短時間で製造することのできるワックス型の製造方法
を提供する。 【解決手段】 中空部16の寸法が開口12、13より
大きいワックス型11を、それぞれ中子を使用せずに成
形できる上部ワックス型11aと下部ワックス型11b
とに分割して成形する。上部ワックス型は下型33と上
型35を使用して、下部ワックス型は下型63と上型6
5とを用いて成形され、その際中子を使用する必要がな
い。成形された上部ワックス型と下部ワックス型は接合
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロストワックス法で使
用するワックスパターン或いはワックス模型の製造方法
に関する。さらに詳細には、内部の中空部の寸法が、そ
の中空部を外部へ通じさせる開口部の寸法に比して大き
くなっている中空部品を、ロストワックス法で製造する
のに使用する、ワックス模型の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種機械装置等でいろいろな中空部品が
使用されている。例えば水道の配管設備で使用するボー
ル型止水栓には、ボールを貫いて水の為の流路が形成さ
れたボールが使用されている。図3は従来使用されてい
たボール止水栓用のボールの一例を示す図であり、
(イ)は中央縦断面図、(ロ)は(イ)のA−A線断面
図である。このボール1は球体に、水の流路となる貫通
孔2を形成し、上部外面側にこのボール1を回転させる
ための軸などが嵌められる溝3が形成されている。この
ボール1は、従前は棒材の銅合金を機械加工し、腐食防
止用にテフロンコーティングを施していたが、きわめて
コストの高いものとなっていた。このボール1を例えば
ステンレスを用いてロストワックス法で製造する場合、
ワックス模型の製造は比較的に容易で短時間に作成する
ことができる。しかし図から明らかなとおり、この形状
のステンレス製ボール1は重量が非常に重くなり、取扱
に困難がある。またコストが高くなる。
【0003】そこで出願人は、図4((イ)は中央縦断
面図、(ロ)は(イ)のB−B線断面図)に示すような
形状のボール11の使用を検討してきた。即ち外観形状
は図3のボール1と変わらないが、内部を大幅にくり抜
いて、やや厚くされた開口部12、13の周縁部14、
15を除いて、他の部分を略同じ厚みの殻状にして、重
量を減少したものである。このボール11の場合、図か
ら明らかなとおり開口部12、13の径より、内部の中
空部16の寸法の方が大きい。このように、内部の中空
部の寸法が外部に通じる開口の径より大きい製品をロス
トワックス法で製造する場合、そのワックス型を製造す
る際に、分割型の中子が使用されていた。
【0004】すなわち、このボール11を製造するため
に使用するワックス模型21は、従来の方法をそのまま
適用すると図5に示すような型22を使用して製造され
る。この型22は、外形を画定する上型23と下型24
の他に、中空部の形状を画定するための中子25を使用
する。この場合、製造されるワックス型21の内部の中
空部21aの寸法が、その中空部21aを外部に通じさ
せる開口21bより大きいために、その中子25は組中
子となり、例えば図示するように7分割型の組中子とな
っている。従って、ワックス模型21の製造に長時間を
要する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたものであり、最終製品として得ら
れる中空製品の重量が軽く、その中空部品を製造するた
めに使用するワックス型が短時間で製造することのでき
るワックス型の製造方法を提供することをその課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明においては、内部の中空部と、該中空部に
通じる外周壁に形成された開口とを備え、中空部の寸法
が開口の寸法より大きい、中空部品製造用ワックス型の
製造方法において、製造されるべきワックス型を、それ
ぞれ、中子を必要とせず、上型と下型のみで成形可能な
複数の部分に分割し、該分割されて成形された各部分を
接合して完成ワックス型を製造するようにした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の具
体的実施の形態を説明するが、本願発明の範囲は以下に
説明される実施の形態に限定されるものではない。
【0008】図1及び図2は本発明の具体的実施の形態
に係るワックス型の製造方法に使用する成形型、及びそ
れにより成形されるワックス型の各部分を示す図であ
る。本実施の形態では、図4に示されるボール11を製
造するためのワックス型11(以下の説明では図4にボ
ール11として示されたものを、ワックス型11として
説明する)を、図4(イ)中のP−P線で上下二つの部
分11a、11bに分割して成形する場合を例にとって
説明する。
【0009】図1はワックス型11の上側部分11aと
その成形型31を示す図で、(イ)は図4の(イ)に対
応する中央縦断面図であり、(ロ)は(イ)のC−C線
断面図である。上部成形型31は下型33と上型35と
で構成されている。なお、説明の都合上、上下を逆に図
示してある。
【0010】下型33は雌型であり、内部に上部が開い
た空腔36を備えている。空腔36の形状は、上部ワッ
クス型11aの外表面に対応した形をしており、上部ワ
ックス型11aの球状の形をした部分18aの外表面に
対応する球状部分37と、開口12a、13aが形成さ
れている両側部19a、20aの外側面に対応する側面
部38、39と、溝部17の外側面に対応する隆起部4
0とを備えている。
【0011】上型33は雄型であり、上部ワックス型1
1aの内表面に対応した形状を有している。すなわち、
上部ワックス型11aの球状部分18aの内側面に対応
する球状部分45と、側部19a、20aの内側面に対
応する側面部46、47と、溝部17の内側面に対応す
る凹部48と、開口部12a、13aを画成するための
突出部49、50を備えている。以上の下型33と上型
35を使用することにより、上部ワックス型11aが成
形される。
【0012】図2はワックス型11の下側部分11bと
その成形型61を示す図で、(イ)は図4の(イ)に対
応する中央縦断面図であり、(ロ)は(イ)のD−D線
断面図である。下部成形型61は下型63と上型65と
で構成されている。
【0013】下型63は雌型であり、内部に上部が開い
た空腔66を備えている。空腔66の形状は、下部ワッ
クス型11bの外表面に対応した形をしており、下部ワ
ックス型11bの球状の形をした部分18bの外表面に
対応する球状部分67と、両側部19b、20bの外側
面に対応する側面部68、69とを備えている。
【0014】上型65は雄型であり、下部ワックス型1
1bの内表面に対応した形状を有している。すなわち、
下部ワックス型11bの球状部分18bの内側面に対応
する球状部分71と、側面部19b、20bの内側面に
対応する側面部72、73と、開口部12b、13bを
画成するための突出部74、75を備えている。以上の
下型63と上型65を使用することにより、下部ワック
ス型11bが成形される。
【0015】上記の如く成形された上部ワックス型11
aと下部ワックス11bとを、その分割面を互いに接合
することにより、ワックス型11が完成する。接合する
手段としては、本実施の形態では合成ゴム系の接着剤を
使用した。完成したワックス型11は、通常のロストワ
ックス法の手順に従い、処理される。即ち、別途用意さ
れる湯道模型に上述の如く制作した製品のワックス模型
を複数電気コテで取り付け、ツリーを完成する。そして
造形作業を行う。すなわちスラリーにツリーを浸漬して
コロイダルシリカからなるスラリーを表面に付着させ、
その上に砂を振りかけて付着させ、乾燥させる。この造
形作業は必要に応じて複数回数繰り返す。次いで脱蝋、
焼成を行い、鋳型を完成する。そして鋳型に溶解した例
えばステンレスを注湯し、冷却後鋳型を除去し、製品と
湯道とを切断する。
【0016】なお、上部ワックス型と下部ワックス型と
の接合は、接着用ワックスを使用することも可能であ
る。また、電気コテ或いはホットプレート等の手段を用
い、接合面を溶かして接合してもよい。なお、接合は部
分的に行う程度でもよい。また、スラリーはバインダー
として作用するもので、接着性を有する。従って、最初
の接合は後の作業で上部と下部のワックス型が外れない
程度の強さで足り、造形作業を繰り返すことにより、固
化したスラリーによりその接合は強められ、外れること
はない。また、上記説明はロストワックス法によるもの
として説明したが、発泡性材料を使用するロストフォウ
ムによることも可能であり、本明細書におけるロストワ
ックスの語はロストフォウム等ロストワックス法と同等
視できる製法をも含むものとして使用している。
【0017】なお、完成したワックス型の寸法の精度で
あるが、実用上問題は無く、接着剤の塗布等、接合作業
を適切に管理することにより、従来の分割式の中子を使
用して一体として作ったものとの差は生じない。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したとおり、ワックス型を、そ
れぞれ、中子を使用する必要がなく、下型と上型のみで
成形できる複数の部分に分割して成形し、その後それら
各部分を接合してワックス型を完成させるようにしたの
で、内部の中空部の寸法が、外部に向かって開いている
開口の寸法より大きい製品の為のワックス型も、これを
適宜に分割することにより、ワックス型を容易に短時間
に製造することが可能となった。これにより、製品自体
の製造にも余分な材料を使用する必要がなくなり、製品
の軽量化とともに、資源の節減にもなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るワックス型の上部ワ
ックス型と、その制作に使用する型を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るワックス型の下部ワ
ックス型と、その制作に使用する型を示す図である。
【図3】従来使用されていた水道配管で用いられるボー
ル型止水栓で使用するボールを示す図である。
【図4】開口部より内部の中空部を大きくしたボールを
示す図である。
【図5】図4のボールを作るために従来のワックス型の
製造方法を適用した成形型を示す図である。
【符号の説明】
11 ワックス型 11a 上部ワックス型 11b 下部ワックス型 12、13 開口 16 中空部 31 上部成形型 33 下型 35 上型 61 下部成形型 63 下型 65 上型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の中空部と、該中空部に通じる外周
    壁に形成された開口とを備え、前記中空部の寸法が前記
    開口の寸法より大きい、中空部品製造用ワックス型の製
    造方法において、前記製造されるべきワックス型を、そ
    れぞれ、中子を必要とせず、上型と下型のみで成形可能
    な複数の部分に分割し、該分割されて成形された各部分
    を接合して完成ワックス型を製造することを特徴とす
    る、ワックス模型の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009258894A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 T Hasegawa Co Ltd 調合システム
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CN110666462A (zh) * 2019-10-25 2020-01-10 宁波开发区安德鲁精铸有限公司 一种蝶阀的生产工艺

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