JP2001333799A - 骨粗鬆症薬剤感受性予測方法およびそのための試薬キット - Google Patents

骨粗鬆症薬剤感受性予測方法およびそのための試薬キット

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尉義 大内
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ヒト由来試料に含まれるゲノムDNAか
ら、ビタミンD受容体遺伝子、エストロゲン受容体遺伝
子およびアポリポ蛋白E3遺伝子のそれぞれの多型を分
析し、該遺伝子多型の組み合わせに基づいて、該試料が
複数の骨粗鬆症治療薬に対する感受性において特定の優
先性を示す個人由来のものであると予測することを特徴
とする骨粗鬆症治療薬感受性予測方法。 【効果】 本発明の方法によれば、投薬前にどの骨粗鬆
症治療薬が対象患者に対して最も治療効果が高いかを予
測することが出きるので、適切な薬剤の選択が可能とな
り、患者のQOLを向上させるのに極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、骨粗鬆症の治療に
おいて有用な情報を提供し得る新規なヒト由来試料の分
析方法に関する。詳細には、本発明は、骨粗鬆症治療
薬、特にビタミンD、エストロゲンおよびビタミンK2
のうち、いずれの薬剤を使用することが最も有効な治療
効果を示すかを予測するための、ヒト由来試料中のゲノ
ムDNAの遺伝子多型の分析方法に関する。また、本発
明はヒト由来試料中のゲノムDNAの遺伝子多型の組み
合わせから、該試料が前記薬剤に対する感受性において
特定の優先性を示す個人由来のものであると予測する方
法に関する。さらに、本発明は上記の方法において使用
し得る遺伝子多型分析用キットに関する。また、該遺伝
子多型分析用試薬キットを用いて分析された遺伝子多型
の組み合わせから、適当な骨粗鬆症治療薬を選択する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】骨粗鬆症は骨量(骨に含まれるカルシウ
ムを中心としたミネラルの量)が減少し、かつ、骨組織
の微細構造が変化し、そのために骨が脆くなり骨折しや
すくなった病態であり。閉経後の女性や高齢の男性に多
く、我が国の患者数は推定1000万人といわれてい。
人口の高齢化に伴い、今後も患者数は不可避的に増加す
るものと予測される。
【0003】現在、骨粗鬆症の治療薬として、カルシウ
ム製剤、ビタミンD等の骨活性化薬、エストロゲン等の
骨吸収抑制薬、ビタミンK等の骨形成促進薬など、種々
の薬剤が用いられているが、その治療効果は患者によっ
てまちまちであり、それらをどのように使い分けるかに
ついての検討はほとんどなされていない。これらの治療
薬は単剤投与が原則とされているので、どの治療薬が最
も効果的であるかを調べるには、実際に1つの薬剤を数
年間患者に投与して、その結果を見て判断するしかない
のが現状であり、極めて非効率的である。
【0004】一方、近年の遺伝子研究から、いくつかの
遺伝子の多型と患者の骨粗鬆症治療薬に対する感受性と
の関連が提唱されている。例えば、ビタミンD受容体
(以下、VDRという)遺伝子の第8エクソンと第9エ
クソンの間のイントロン領域内でApa Iにより切断され
ない遺伝子型Aは、同制限酵素によって切断される遺伝
子型aに比べて、ビタミンDに対して高感受性であると
の報告がある[例えば、特開平8-126497号公報および特
開平8-126500号公報参照]。
【0005】また、白木ら[1997年骨代謝学会要旨
集第52頁]には、VDR遺伝子の多型とビタミンD感
受性、エストロゲン受容体(以下、ERという)遺伝子
の多型とエストロゲン感受性およびアポリポ蛋白E(以
下、ApoEという)遺伝子の多型とビタミンK2感受
性について調べた結果、VDR遺伝子多型AAB(Bは
第8エクソンと第9エクソンの間のイントロン領域内で
Bsm Iにより切断されない遺伝子型)は、aabbに比
べてビタミンD3に対する感受性が有意に低く、またE
R遺伝子多型PpXx(PおよびXはそれぞれPvu Iお
よびXba Iで切断されない遺伝子型)は他の遺伝子型群
に比べて、エストロゲンに対する感受性が有意に高く、
さらに、ApoE4(+)群はApoE4(−)群に比
べてビタミンK2に対する感受性が有意に低かったと記
載されている。
【0006】さらに、ビタミンD結合蛋白(以下、DB
Pという)遺伝子をHae IIIおよびSty Iで切断して得ら
れるRFLPパターンがGC−2型のものは、他の群に
比べてビタミンD類に対する感受性が高いと記載されて
いる[特開平8-201373号公報]。
【0007】しかしながら、これらのいずれも1遺伝子
の多型から1つの薬剤に対する感受性を予測するもので
あり、1つの薬剤について他の遺伝子型よりも感受性が
高いか否かを予測するものでしかない。すなわち、VD
R遺伝子型がaabbであり、かつApoE遺伝子型が
ApoE4(−)である人は、他のVDR遺伝子型およ
びApoE遺伝子型を有する人に比べてビタミンDおよ
びビタミンK2に対する感受性が高いと予測されるが、
それでは、このような遺伝子型を有する患者に対してビ
タミンDを投与するのと、ビタミンK2を投与するのと
では、どちらがより高い治療効果が得られるかについて
は、依然として予測することができない。したがって、
結局のところ、異なる薬剤のいずれに対して患者がより
感受性が高いかを知るには、上述のように、実際に各薬
剤を、1つの薬剤について数年間のスパンで順次患者に
投与して結果を見るしかなかった。特に、エストロゲン
は、治療効果は大きいが副作用も大きいため、感受性の
低い患者への長期投与は患者のQOL(Quality of Lif
e)を著しく損なうおそれがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、骨粗鬆症患者もしくは将来、骨粗鬆症を発症す
る可能性のある人が、複数の骨粗鬆症治療薬のいずれか
に対してより高い感受性を有するかを予測する手段を提
供することであり、それによって治療効果の低い薬剤の
長期投与による病状の進行を回避し、患者のQOLを向
上させることである。
【0009】
【発明が解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、ゲノムDNA
を含有するヒト由来試料を、VDR遺伝子、ER遺伝子
およびApoE遺伝子の多型について分析することによ
り、得られる多型の組み合わせに基づいて、ビタミン
D、エストロゲンおよびビタミンK2のうちのいずれか
の薬剤に対する感受性が、他の2つの薬剤に対する感受
性に比べて高いことが予測可能であることを見出した。
【0010】すなわち、本発明者らは、ApoE遺伝子
型として、対立遺伝子3を有する遺伝子型3(+)(=
3/3)はそれ以外に比べて、ビタミンK2に関する薬剤
感受性が高くなることを見出した。また、2/3、3/
4型が2/2、2/4または4/4型に比べて有意にビ
タミンK2感受性が高いことも同時に見出した。すなわ
ち、他の遺伝子型に比べてエストロゲンに高感受性のE
R遺伝子型および他の遺伝子型に比べてビタミンK2に
高感受性のApoE遺伝子型{ここで、ビタミン感受性
K2に高感受性のApoE遺伝子型とは、対立遺伝子3
を有する遺伝子型3(+)(すなわち、3/3)と該対立
遺伝子3を有しない遺伝子型3(−)(すなわち、2/
2、2/3、2/4、3/4または4/4)と類別される遺伝子型の
うち、前者をいう。}を有する場合、エストロゲンより
もビタミンK2に対してより感受性が高く、他の遺伝子
型に比べてビタミンDに高感受性のVDR遺伝子型およ
び他の遺伝子型に比べてビタミンK2に高感受性のAp
oE遺伝子型を有する場合、ビタミンK2よりもビタミ
ンDに対してより感受性が高い傾向にあることを見出し
た。
【0011】本発明は、ヒトから採取した試料中に含ま
れるゲノムDNAから、ビタミンD受容体遺伝子、エス
トロゲン受容体遺伝子およびアポリポ蛋白E3対立遺伝
子(2/2、2/3、2/4、3/3、3/4または4
/4)のそれぞれの遺伝子多型を分析し、これらの遺伝
子多型の組み合わせに基づいて、該試料が複数の骨粗鬆
症治療薬に対する感受性において特定の優先性を示す個
人由来のものであると予測することを特徴とする骨粗鬆
症薬剤感受性予測方法である。
【0012】また、本発明はビタミンD受容体(以下、
VDR)遺伝子、アポリポタンパク(以下、ApoE)
遺伝子およびエストロゲン受容体(以下、ER)遺伝子
のそれぞれの遺伝子に対して、特異的な増幅プライマ
ー、およびVDR遺伝子多型、アポリポ蛋白E3対立遺
伝子(2/2、2/3、2/4、3/3、3/4または
4/4)多型およびER遺伝子多型をそれぞれ検出する
ための検出プローブを含むことを特徴とするVDR、A
poEおよびER遺伝子の遺伝子多型分析用試薬キット
である。
【0013】さらに、本発明は、上記したVDR、Ap
oEおよびER遺伝子の遺伝子多型分析用キットを用い
て分析されたVDR、ApoEおよびER遺伝子の遺伝
子多型の組み合わせと骨関連疾患の治療薬を結びつける
ことを特徴とする骨関連疾患治療薬の選択方法である。
【0014】
【発明の実施態様】本発明の分析に供され得るヒト由来
試料は、ヒトゲノムDNAを含有するものであれば、特
に限定されない。好ましくは、各種ヒト細胞から単離さ
れたゲノムが例示される。ゲノムDNAの抽出は、SD
S/フェノール法、グアニジンチオシナネート法、CT
AB法等の慣用の方法で行えばよい。また、全血、分画
された血球細胞、擦過材料として使用される表皮細胞や
粘膜細胞、あるいは毛髪などの、入手が容易で且つPC
R法の鋳型DNA試料として従来から使用されている細
胞・組織も好ましくは用いられる。この場合、例えば細
胞・組織を水中で煮沸したり、あるいはアルカリ溶液中
で加熱することにより、細胞を破砕してゲノムDNA試
料とする。
【0015】本発明の分析方法は、VDR遺伝子、ER
遺伝子およびApoE遺伝子についての遺伝子型を調べ
ることを特徴とする。VDR遺伝子は第12染色体上に
ある。VDR遺伝子多型の1つは、第8エクソンと第9
エクソンの間のイントロン領域内での制限酵素Bsm Iに
よる切断の可否によって検出される。Bsm Iで切断され
ない対立遺伝子をB、同酵素により切断される対立遺伝
子をbで表すと、BB、Bbおよびbbの3つの遺伝子
型をとり得るが、本発明においては、VDR遺伝子多型
は、対立遺伝子Bを有する遺伝子B(+)(すなわち、BB
およびBb)と対立遺伝子Bを有しない遺伝子型B(-)
(すなわち、bb)とに類別される。また、VDR遺伝
子の多型部位とは、対立遺伝子bの第8エクソンと第9
エクソンの間のイントロン領域内のBsm I制限部位(G
AATGC)および対立遺伝子Bのそれに対応する部位
(GAATGT)をいうものとする。
【0016】ER遺伝子は第6番染色体上にある。ER
遺伝子の多型の1つは、第1エクソンと第2エクソンの
間のイントロン領域内での制限酵素Xba Iによる切断の
可否によって検出される。Xba Iで切断されない対立遺
伝子をX、同酵素で切断される対立遺伝子をxで表す
と、XX、Xxおよびxxの3つの遺伝子型を取り得る
が、本発明においては、ER遺伝子多型は、対立遺伝子
Xを有する遺伝子型X(+)(すなわち、XXおよびXx)
と対立遺伝子Xを有しない遺伝子型X(-)(すなわち、x
x)とに類別される。また、ER遺伝子の多型部位と
は、対立遺伝子xの第1エクソンと第2エクソンの間の
イントロン領域内のXba I制限部位(TCTAGA)お
よび対立遺伝子Xのそれに対応する部位(TCCAG
A)をいうものとする。
【0017】ApoE遺伝子は第19染色体上にあり、
4つのエクソンと3つのイントロンからなり、299個
のアミノ酸からなる蛋白質をコードする。ApoE蛋白
はリポ蛋白によるトリグリセリドやコレステロールの輸
送に関与し、ビタミンK2の転送蛋白でもある。Apo
E蛋白には3つのアイソフォーム(E2、E3およびE
4)が知られており、このうち、E3が野生型(第11
2番目がシステイン、第158番目がアルギニン)であ
ると考えられている。E4は第112番目のシステイン
(コドン:TGC)がアルギニン(コドン:CGC)に
置換されたものである。また、E2は第158番目のア
ルギニンがシステインに置換されたものである。したが
って、ApoE4対立遺伝子は変異部位において制限酵
素Hha Iにより切断されるが、ApoE2およびApo
E3対立遺伝子は同部位において同酵素により切断され
ない。これらを要約すると下記の通りである。 112番目のアミノ酸 158番目のアミノ酸 ApoE2: 切断されない 切断されない ApoE3: 切断されない 切断される ApoE4: 切断される 切断される
【0018】ApoE2、ApoE3およびApoE4
対立遺伝子をそれぞれ2、3および4で表すと、2/2、2
/3、2/4、3/3、3/4および4/4の遺伝子型をとり得るが、
本発明においては、ApoE遺伝子多型を、3/3を有す
る遺伝子型3(+)(すなわち、3/3)と、これを有しない
遺伝子型3(-)(すなわち、2/2、2/3、2/4、3/4および4/
4)とに類別する。
【0019】本発明の遺伝子多型の測定方法は、VDR
遺伝子の多型B(+)とB(-)、ER遺伝子の多型X(+)とX(-)
およびApoE遺伝子の多型3(+)と3(-)をそれぞれ区別
し得る方法であれば、特に制限されず、サザンハイブリ
ダイゼーション法、シーケンス法、PCR法等の通常の
ゲノムDNAの検出・分析法を適宜組み合わせた種々の
方法が利用できる。
【0020】これらの遺伝子多型の測定方法は、その原
理に基づいて3つに大別される。すなわち、(1)多型
部位を含む遺伝子断片を単離して当該部位の塩基配列を
決定するか、あるいは特異的なプローブまたはプライマ
ーを用いて多型部位を直接検出する方法、(2)多型部
位を含む遺伝子断片の高次構造の差を利用して、電気泳
動度により多型を判別する方法および(3)多型部位で
の制限酵素による切断の可否を利用して、電気泳動度に
より多型を判別する方法である。(1)の具体的な方法
として、例えば、シーケンス法、配列特異的オリゴプロ
ーブ(sequence-specific pligonucleotide probes; S
SOP)法、アレル特異的増幅(mutantallele specifi
c amplification; MASA)法などが挙げられる。
【0021】シーケンス法では、まず、VDR遺伝子、
ER遺伝子およびApoE遺伝子のそれぞれの多型部位
を内部に含む適当な長さの各遺伝子断片を増幅し得るよ
うな特異的プライマー対を合成する。該プライマー対は
約15〜約40塩基であり、通常のPCRプライマーに
要求される好適な条件を満たすものであれば、特に制限
されない。次いで、該プライマー対を用い、ヒト由来試
料を鋳型としてPCRを行い、目的の各遺伝子断片を増
幅させる。PCRの反応条件は通常使用される範囲で適
宜選択することができる。各遺伝子断片を適当なベクタ
ーにそれぞれサブクローニングし、マキサム・ギルバー
ト法やジデオキシ法を用いた通常のシーケンスにより各
多型部位の塩基配列を決定することができる。また、サ
ブクローニングすることなく直接サイクリングシーケン
ス法により配列決定することもできる。
【0022】SSOP法は、多型部位を吹くむ約15〜
約100塩基の、一方の対立遺伝子配列に完全相補的な
プローブを作製し、ハイブリダイゼーション温度を厳密
に制御しながらヒト由来試料から抽出したゲノムDNA
とサザンハイブリダイゼーションを行い、ハイブリッド
形成の有無により遺伝子多型を判別する方法である。ハ
イブリダイゼーションは各遺伝子について別個に行って
も、あるいは同時に行ってもよい。但し、本発明におい
て測定される3つの遺伝子の多型はいずれも1塩基置換
であるので、ミスマッチによる不安定効果を最大限にす
るために、プローブの中央付近に多型部位が存在するよ
うにプローブを設計することが望ましい。好ましい変法
として、ハイブリダイゼーションに先立って多型部位を
含む断片をPCRで増幅しておくPCR−SSOP法が
挙げられる。また、両方の対立遺伝子に完全相補的な2
つのプローブを作製し、その一方のみを標識して両者共
存下にハイブリダイゼーション法は、ハイブリダイゼー
ション条件を厳密に制御することなく1塩基置換を判別
することができる。
【0023】MASA法は、多型部位を含む約15〜約
40塩基の、一方の対立遺伝子配列に完全相同的(また
は完全相補的)なオリゴDNAを一方のプライマーとし
て合成し、アニーリング温度を厳密に制御しながら、ヒ
ト由来試料を鋳型としてPCRを行い、増幅産物の存在
の有無により遺伝子多型を判別する方法である。該方法
も上記と同様、交叉反応を防ぐためにPCRの条件を高
度に制御する必要があるが、自動サーマルサイクラー中
で反応を行えば、比較的容易に正確な判別が可能であ
る。
【0024】上記(2)の方法としては、以下のPCR
−SSCP(single-strand conformation polymorphis
m)法、PCR−DGGE(denaturing gradient gel e
lectrophoresis)法、PCR−CFLP(cleavase fra
gment length polymorphism)法等が挙げられる。これ
らの方法は、いずれの方法は、いずれも(1)のシーケ
ンス法と同様にして、多型部位を内部に含む適当な長さ
の各遺伝子断片を増幅することを第一の工程とし含む。
【0025】PCR−SSCP法では、増幅産物を加熱
またはアルカリ処理等により一本鎖に変性する。一本鎖
に解離したDNA断片はその塩基配列に依存した独自の
高次構造を形成するので、これをポリアクリルアミド等
の非変性ゲル上で電気泳動することにより、1塩基置換
の多型を移動度の差として検出することができる。
【0026】PCR−DGGE法では、増幅産物を変性
・再会合させた後、変性剤(SDS、尿素、ホルムアミ
ドなど)の濃度勾配をつけた変性ゲル上で電気泳動す
る。1塩基置換の多型は、それを含むドメインの融解温
度(Tm)を変化させるので、異なる変性剤濃度の位置
で部分解離し、その結果異なる移動度を示す。特に、へ
テロ接合体のDNAの場合、変性・再会合により、野生
型および変異型のホモデュプレックスと、ミスマッチを
有する2種のヘテロデュプレックスとが生成されるの
で、4本のバンドが検出される。但し、最もTmの高い
ドメイン中に変異を有する場合は移動度に差が生じな
い。その場合は、GCクランプと呼ばれる約20〜約5
0bpのGCリッチな配列を5’側に付加すれば、その
部分が最もTmの高いドメインになるので、多型を移動
度の差として検出することができる。
【0027】PCR−CFLP法は、増幅産物を加熱ま
たはアルカリ処理等により一本鎖に変性し、さらにclea
vageと呼ばれるヘアピン構造を認識して切断する酵素で
処理した後、ゲル電気泳動を行う方法であり、多型によ
るヘアピン構造の有無またはヘアピン形成部位の相違を
バンドの数および/または移動度の差として検出するこ
とができる。
【0028】上記(3)の方法も、迅速且つ簡便に遺伝
子多型を測定できるので好ましい。このような方法とし
ては、RFLP法、PCR−RFLP法等が挙げられ
る。
【0029】RFLP法は、ヒト由来試料から単離した
ゲノムDNAを、一方の遺伝子多型を多型部位で切断し
得る酵素(さらに必要に応じて、該多型部位の上流およ
び下流の適当な部位でゲノムDNAを切断し得る他の制
限酵素)で消化し、当該遺伝子の部分配列または全配列
をプローブとしてサザンハイブリダイゼーションを行
い、バンドの長さおよび数に基づいて多型を判別する方
法である。本発明においては、VDR遺伝子の分析には
Bsm Iが、ER遺伝子の分析にはXba Iが、ApoE遺伝
子の分析には、Hha Iがそれぞれ使用される。
【0030】PCR−RFLP法は、VDR遺伝子、E
R遺伝子およびApoE遺伝子のそれぞれの多型部位を
内部に含む適当な長さの各遺伝子断片を増幅し得るよう
な特異的プライマー対を合成し、該プライマー対を用
い、ヒト由来試料を鋳型としてPCRを行い、目的の各
遺伝子断片を増幅させた後、増幅産物について上記のR
FLP法と同様の制限酵素処理を行い、ゲル電気泳動し
てバンドの長さおよび数から多型を判別する方法であ
る。また、PCRに先立って制限酵素処理を行えば、制
限酵素で切断されるDNAは遺伝子増幅されないので、
バンドの有無により多型を判別することができる。
【0031】上記のような本発明の多型分析により、ヒ
ト由来試料は、VDR遺伝子、ER遺伝子およびApo
E遺伝子の遺伝子多型の組み合わせに基づいて、3型遺
伝子については、[B(-)X(-)3(-)], [B(-)X(-)3(+)], [B
(-)X(+)3(-)], [B(-)X(+)3(+)], [B(+)X(-)3(+)], [B
(+)X(+)3(+)]に類別される。
【0032】本発明は、上記の遺伝子多型の組み合わせ
に基づいて、該ヒト由来試料が、複数の骨粗鬆症治療薬
に対する感受性において特定の優先性を示す個人由来の
ものであると予測することを特徴とする。本発明におい
て、複数の骨粗鬆症治療薬とは、好ましくはビタミン
D、エストロゲンおよびビタミンK2である。また、こ
こで骨粗鬆症治療薬に対する感受性とは、治療薬の骨粗
鬆症治療効果の度合いの大きさ意味する。すなわち、あ
る患者において薬剤Aが薬剤Bよりも治療効果が高い場
合には、「その患者の薬剤Aに対する感受性は薬剤Bに
対する感受性に比べて高い」。本発明においては、薬剤
投与前後での骨塩量の変化率を感受性の指標とし、[骨
塩量変化率]−[期待骨塩量変化率]の値が大きい程、
その薬剤に対する感受性が高いと定義する。
【0033】本発明では、VDR遺伝子、ER遺伝子お
よびApoE遺伝子の遺伝子多型の組み合わせが、[B
(+)X(+)3(+)]および[B(+)X(-)3(+)]の場合、ビタミンK
2に対する感受性が、ビタミンDに対する感受性および
エストロゲンに対する感受性に比べて高い個人由来の試
料であると予測し、遺伝子多型の組み合わせが、[B(-)X
(-)3(+)]および [B(-)X(-)3(-)]の場合、ビミタンDに
対する感受性が、ビタミンK2に対する感受性およびエ
ストロゲンに対する感受性に比べて高い個人由来の試料
であると予測し、遺伝子多型の組み合わせが、[B(-)X
(+)3(+)], [B(-)X(+)3(-)]および[B(+)X(+)3(-)]の場
合、エストロゲンに対する感受性が、ビタミンDに対す
る感受性およびビタミンK2に対する感受性に比べて高
い個人由来の試料であると予測することを特徴とする。
【0034】
【表1】 [B(+)X(-)3(-)]については、3つの治療薬のいずれにも
感受性がないと推定される。
【0035】本発明はまた、上記の分析方法を実施する
のに有用なヒトゲノムDNA含有試料の遺伝子多型分析
用試薬キットに関する。本発明の試薬キットは、VDR
遺伝子を特異的に増幅し得るプライマー対、ER遺伝子
を特異的に増幅し得るプライマー対、およびApoE遺
伝子を特異的に増幅し得るプライマー対、および/また
はVDR遺伝子と特異的にハイブリダイズし得る核酸プ
ローブ、ER遺伝子と特異的にハイブリダイズし得る核
酸プローブおよびApoE遺伝子と特異的にハイブリダ
イズし得る核酸プローブを含む。
【0036】多型分析にシーケンス法、PCR−SSO
P法、PCR−SSCP法、PCR−DGGE法、PC
R−CFLP法等を用いる場合、各プライマー対は、多
型部位を含む各遺伝子断片を増幅し得るように、各遺伝
子の多型部位よりも上流の配列と、多型部位よりも下流
の配列と同一の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドが
使用される。一方、MASA法を用いる場合は、一方の
プライマーは、各遺伝子の多型部位を含む領域に完全相
同的(=センス)または完全相補的(=アンチセンス)
な塩基配列を有するものである。
【0037】また、多型分析にRFLP法を用いる場
合、核酸プローブは各遺伝子の一部または全部の配列を
含むものであれば、特に制限されず、多型部位の配列を
必ずしも含む必要はない。一方、多型分析にSSOP法
またはPCR−SSOP法を用いる場合、核酸プローブ
は、各遺伝子の多型部位を含む領域の配列に完全相補的
な塩基配列を有するものである。
【0038】本発明において使用するVDR遺伝子に特
的なプライマーとは、ポリメラーゼ・チェイン・リアク
ション(以下、PCR)法によって、本発明の検出目標
部位であるVDRのイントロン8のBsm I制限酵素多型
を含むようなVDR遺伝子領域を増幅するように設計さ
れたオリゴヌクレオチドのうち、ApoE遺伝子、ER
遺伝子の増幅プライマーと似通ってTmを有するもので
ある。具体的には、PCR時のアニーリング温度が50
℃のものとして、下記増幅プライマーを例示することが
できる。 gtgcaggcga ttcggtaggg 20 (1) (配列番号1)および ccagcggaag aggtcaaggg 20 (2) (配列番号2)
【0039】本発明において使用するApoE遺伝子に
特異的なプライマーとは、PCR法によって、本発明の
検出目標部位であるApoEの多型領域を含むようなA
poE遺伝子領域を増幅するように設計されたオリゴヌ
クレオチドのうち、VDR遺伝子、ER遺伝子の増幅プ
ライマーと似通ったTmを有するものである。具体的に
はPCR時のアニーリング温度が50℃のものとして、
下記増幅プライマーを例示することができる。 ctgggcgcgg acatgg 16 (3) (配列番号3)および cccggcctgg tacact 16 (4) (配列番号4)、 または ctgggcgcc acatggagga 20 (5) (配列番号5)および cccggcctgg tacactgcca 20 (6) (配列番号6)
【0040】本発明において使用するER遺伝子に特異
的なプライマーとは、PCR法によって、本発明の検出
目標部位であるERのイントロン1のXba I制限酵素多
型を含むようなER遺伝子領域を増幅するように設計さ
れたオリゴヌクレオチドのうち、VDR遺伝子、Apo
E遺伝子の増幅プライマーと似通ったTmを有するもの
である。具体的にはPCR時のアニーリング温度が50
℃のものとして、下記増幅プライマーを例示することが
できる。 gttccaaatg tcccagccgt 20 (7) (配列番号7)および cctgcaccag aatatgtacc 20 (8) (配列番号8)、 または gttccaaatg tcccagccgt 20 (7) (配列番号7) および cctgcaccag aatatgttacc 21 (9) (配列番号9)
【0041】本発明において使用するVDR遺伝子を検
出するためのプローブとは、VDR遺伝子のBsam I多型
部分において、B型またはb型と結合するオリゴヌクレ
オチドのうち、ApoE遺伝子、ER遺伝子の検出プロ
ーブと似通ったTmを有するものである。具体的にはハ
イブリダイゼーション時の温度が45℃の場合のものと
して、下記検出用プローブを例示することができる。 caggcctgcg cattcc 16 (10) (配列番号10)および caggcctgca cattcc 16 (11) (配列番号11)
【0042】本発明において使用するApoE遺伝子を
検出するためのプローブとは、ApoE遺伝子の多型部
分において3(+)型または3(−)型と結合するオリ
ゴヌクレオチドのうち、VDR遺伝子、ER遺伝子の検
出プローブと似通ったTmを有するものである。具体的
にハイブリダイゼーション時の温度が45℃の場合のも
のとして、下記検出用プローブを例示することができ
る。 aggacgtgcg cggc 14 (12) (配列番号12) aggacgtgtg cggcc 15 (13) (配列番号13) cagaagcgcc tggcag 16 (18) (配列番号18)および cagaagtgcc tggcag 16 (19) (配列番号19)
【0043】本発明において使用するER遺伝子を検出
するためのプローブとは、ER遺伝子のXba I多型部分
においてX型またはx型と結合するオリゴヌクレオチド
のうち、VDR遺伝子、ApoE遺伝子の検出プローブ
と似通ったTmを有するものである。具体的にハイブリ
ダイゼーション時の温度が45℃の場合として、下記検
出用プローブを例示することができる。 gtgtggtcta gagttg 16 (14) (配列番号14)および gtgtggtctg gagtta 16 (15) (配列番号15)、 または tctggagttg ggatga 16 (16) (配列番号16)および gtggtctaga gttggg 16 (17) (配列番号17)
【0044】本発明のVDR、ApoEおよびER遺伝
子増幅用試薬とは、上記増幅プライマー(1),(2),(3),
(4),(7)および(8)、または(1),(2),(5),(6),(7),および
(8)、または(1),(2),(3),(4),(7)および(9)、または
(1),(2),(5),(6),(7)および(9)を含む。
【0045】該増幅試薬は、さらに耐熱性DNAポリメ
ラーゼ、dNTPsおよび緩衝液を含む。耐熱性DNA
ポリメラーゼとしては、Taq DNAポリメラーゼ、Tth
DNAポリメラーゼ、Pfu DNAポリメラーゼなどが例
示される。dNTPsとはdATP, dCTP, dGTP, dTTPの混
合物をいう。さらに緩衝液としては、使用する耐熱性D
NAポリメラーゼに応じて選ばれる。例えば、Taq DN
Aポリメラーゼで、Mgイオン、グルセロールを含むト
リス緩衝液などを使用する。
【0046】本発明のVDR、ApoEおよびER遺伝
子の遺伝子多型分析用試薬キットは、上記検出用プロー
ブ (10),(11),(12),(13),(18),(19),(14)および(15)、
または(10),(11),(12),(13),(18),(19)(16)および(17)
を含む。増幅用プライマーまたは検出プローブは直接ま
たは間接に標識物質を結合してもよい。標準物質として
は、放射性物質、酵素、蛍光性物質またはビオチンなど
が例示される。標識物質が放射性物質であれば、その放
射線量を計測する。また、標準物質が酵素、例えばアル
カリホスファターゼであれば、その基質である5−ブロ
モ−4−クロロ−3−インドリールリン酸−p−トルイ
ジン塩(BCIP)およびニトロ・ブルー・テトラゾリウム(N
BT)を作用させ、その生成物を発色強度を測定する。ま
た、アルカリホスファターゼには、1,2−ジオキセタ
ン化合物などの発光性物質を作用させ、該化合物が分解
する際に生じる発光量を測定することも可能である。標
識物質がビオチンであれば、PCR後、例えばアルカリ
ホスファターゼ結合ビオチンを反応させ、反応後のアル
カリホスファターゼを常法に従い、測定する。
【0047】本発明のVDR、ApoEおよびER遺伝
子の遺伝子多型検出用試薬キットは、上記増幅プライマ
ー(1),(2),(3),(4),(7)および(8)、または(1),(2),(5),
(6),(7),および(8)、または(1),(2),(3),(4),(7)および
(9)、または(1),(2),(5),(6),(7)および(9)、さらに上
記検出用プローブ(10),(11),(12),(13),(18),(19),(14)
および(15)、または(10),(11),(12),(13),(18),(19),(1
6)および(17)を含んでいてもよい。上記増幅試薬におい
て、プライマーはPCR最終組成物中、0.1〜1.0
μMであることが好ましい。また、上記検出試薬におい
て、プローブは、0.1〜1.0pmol/μLであること
が好ましい。
【0048】本発明において、上記遺伝子多型を検出す
る生体試料としては、上記タンパク(VDR、Apo
E、ER)を産生する生体から採取されるゲノムであれ
ば、特に制限されないが、例えば、ヒト血球成分からフ
ェノールなどにより抽出し、必要により精製したゲノム
(DNA)がある。本発明のVDR、ApoEおよびE
R遺伝子多型分析方法とは、通常の遺伝子分析法に従
う。すなわち、試料中のDNAをVDR、ApoEおよ
びER遺伝子に特異的に増幅プライマーを含む増幅試薬
を用いて増幅し、次いでVDR、ApoEおよびER遺
伝子多型を検出するための検出プローブを含む検出用試
薬を用いて、試料中のVDR、ApoEおよびER遺伝
子の遺伝子多型を分析する方法である。具体的には、試
料中のDNA、例えばヒト血液から精製したDNAを上
記増幅プライマーを含む増幅試薬を用いて増幅し、増幅
された試料を上記検出用プローブを含む検出用試薬を用
いて、試料中のVDR、ApoEおよびER遺伝子多型
を分析する方法である。
【0049】増幅方法の1つは、一般的にポリメラーゼ
・チェイン・リアクション(以下、PCR)法と呼ばれ
る方法であって、2本鎖の試料DNAを加熱して、1本
鎖としてから、該1本鎖を鋳型として増幅プライマーを
アニールさせ、次いで加温してDNAポリメラーゼによ
り該プライマーからdNTPsを合成し、伸長させる。
得られた2本鎖を1本鎖に分離して、上記反応を繰り返
すことにより、効率的に目標領域を有するDNAを増幅
することができる。一般に反応条件は92〜95℃で3
0秒間〜1分間、50〜65℃を20秒〜1分間、70
〜75℃を20秒から5分間を、20〜40回繰り返
す。50〜60℃を部分で上記アニールがおこり、反応
を成功させるためのアニール温度は、主にプライマー組
成によって規定される。70〜75℃の部分で伸長がお
こり、反応を成功させるための伸長時間は増幅する目標
領域の長さによって規定される。
【0050】検出方法とは、上記増幅方法により増幅し
たDNAを検出プローブによって検出する方法である。
増幅プライマーには何らかの標識物質が結合してあるこ
とが好ましい。標識物質はプライマーに複数結合してい
てもよい。
【0051】本発明では、例えば1つの固相担体に3種
の検出プローブを固定化し、該検出プローブに増幅した
試料DNAを結合させることにより、固相担体上でVD
R、ApoEおよびER遺伝子多型を検出することが可
能である。固相担体としては、ナイロン膜、マイクロタ
イター・プレートなどが使用できる。検出プローブを固
相担体へ固定化するには、例えば、該検出プローブの末
端に、ターミナル・デオキシヌクレオジル・トランスフ
ェラーゼ(TdT)によってdTTPを鎖状に付加(polyT付
加)し、上記担体へ物理的吸着させる方法がある。1つ
の担体、例えばナイロン膜の別々な場所、あるいはマイ
クロタイター・プレートの個々のウェルにVDR、Ap
oEおよびER遺伝子の検出プローブを固定化すること
により、1つの増幅試料中の3種の遺伝子多型を同時に
判定することができる。
【0052】固相担体上で検出プローブにハイブリダイ
ズした増幅DNAは、結合する標識物質を測定すること
により検出できる。例えば、検出プローブ(1)に対し
て反応し、(2)に反応しない試料はVDR遺伝子BB
型、検出プローブ(1)に対して反応せず、(2)に反
応する試料をbb型、検出プローブ(1)および(2)
に反応する試料はBb型である。BB型、およびBb型
をVDR遺伝子B(+)型、bb型をB(−)型と判定
する。同様に、検出プローブ(3)に対して反応する試
料は、ApoE遺伝子4型、検出プローブ(4)に反応
する試料は2または3型、検出プローブ(5)に反応す
る試料はApoE遺伝子3または4型、検出プローブ
(6)に対して反応する試料は、ApoE遺伝子2型で
ある。ApoE遺伝子3/3型(つまり、ApoE3
(+)型)の場合、検出プローブ(4)および(5)が
反応し、検出プローブ(3)および(6)が反応しない
ことになる。ApoE3(−)型の場合(つまり3/3
型以外)、検出プローブ(3)、(4)、(5)および
(6)が上記反応を示すこととなる。検出プローブ
(7)または(9)に対して反応し、(8)および(1
0)に反応する試料をER遺伝子XX型、検出プローブ
(8)および(10)に対して反応して、検出プローブ
(7)または(9)に対して反応しない試料は、Xx型
である。ER遺伝子XXおよびXx型の場合をX(+)
型、xx型の場合をX(−)型とする。これらの組み合
わせにより、試料中の3つの遺伝子多型を分析すること
ができる。
【0053】本発明の試薬キットは、本発明の分析方法
を実施するのに好適な各種試薬および/または器具等を
さらに含んでいてもよい。
【0054】
【実施例】以下、参考例および実施例を用いて、本発明
を詳細に説明する。
【0055】参考例1 無作為に選んだ閉経後の167人の日本人女性から血液
を採取し、血球細胞を分画して、常法によりゲノムDN
Aを抽出精製した。該ゲノムDNAを鋳型とし、下記プ
ライマー対を用いてVDR遺伝子断片、ER遺伝子断片
およびApoE遺伝子断片をそれぞれ別個に増幅した。 VDR遺伝子断片増幅用プライマー: センス: 5'-caaccaagac tacaagtacc gcgtcagtga-3' (配列番号20) アンチセンス: 5'-aaccagcggg aagaggtcaa ggg-3' (配列番号21) ER遺伝子断片増幅用プライマー: センス: 5'-ctgccaccct atctgtatct tttcctattc tcc-3'(配列番号22) アンチセンス:5-tctttctctg ccaccctggc gtcgattatc tga-3' (配列番号23) ApoE遺伝子断片増幅用プライマー: センス: 5'-cgggcacggc tgtccaagga g-3' (配列番号24) アンチセンス: 5'-cacgcggccc tgttccacga g-3' (配列番号25)
【0056】PCR条件は、VDR遺伝子については、
変性:94℃、60秒;アニーリング:62℃、60
秒;伸長72℃、60秒(30サイクル)、ER遺伝子
については、変性94℃、30秒:アニーリング:65
℃、30秒;伸長:72℃、30秒(30サイクル);
ApoE遺伝子については、変性94℃、30秒;アニ
ーリング:61℃、40秒;伸長:72℃、90秒(3
0サイクル)であった。このPCR増幅を含む7.2k
bpのVDR遺伝子断片、1.3kbpのER遺伝子断
片および244bpのApoE遺伝子断片がそれぞれ得
られる。VDR遺伝子増幅反応液はBsm Iで、ER遺伝
子増幅反応液をXba Iで、ApoE遺伝子増幅反応液をH
ha Iでそれぞれ処理した後、アガロースゲル電気泳動に
かけた。各増幅産物が多型部位において制限酵素で切断
される場合、VDR増幅産物では4.6kbpと2.6
kbp、ER増幅産物では900bpと400bp、A
poE増幅産物では72、48、38、35、19、1
7、および15bpのバンドが検出される。
【0057】ApoE3型遺伝子の検出には増幅産物を
制限酵素Hha Iで処理した後、ポリアクリルアミド・ゲ
ル電気泳動にかけ、電気泳動終了後にエチジウムプロマ
イドでゲルを染色し、バンド・パターンよりApoE遺
伝子の遺伝子多型を判別した。 2/2 型 16, 18, 38, 81, 91bp 2/3 型 16, 18, 33, 38, 48, 81, 91bp 2/4 型 16, 18, 19, 33, 38, 48, 72, 81, 91bp 3/3 型 16, 18, 33, 38, 48, 91bp 3/4 型 16, 18, 19, 33, 38, 48, 72, 91bp 4/4 型 16, 18, 19, 33, 38, 48, 72bp 泳動終了後、エチジウムブロマイドでゲルを染色し、バ
ンドバターンからVDR、ERおよびApoE遺伝子多
型を判別し、8つの多型群に類別した(表2)。
【0058】
【表2】遺伝子型別平均治療効果(%)−期待治療効果
(%)
【0059】表2から明らかなように、遺伝子型が[B
(+)X(+)3(+)]または[B(+)X(-)3(+)]の場合、ビタミンK
2に対する感受性が、ビタミンDに対する感受性および
エストロゲンに対する感受性に比べて高く、[B(-)X(-)3
(+)]または [B(-)X(-)3(-)]の場合、ビタミンDに対す
る感受性が、ビタミンK2に対する感受性およびエスト
ロゲンに対する感受性に比べて高く、[B(-)X(+)3(+)],
[B(-)X(+)3(-)]または[B(+)X(+)3(-)]の場合、エストロ
ゲンに対する感受性が、ビタミンDに対する感受性およ
びビタミンK2に対する感受性に比べて高かった。
【0060】実施例1 ある日本人の骨粗鬆症患者から血液を採取し、血球細胞
を分画して、常法によりゲノムDNAを抽出精製する。
該ゲノムDNAを鋳型とし、参考例2と同様の方法でV
DR遺伝子、ER遺伝子およびApoE遺伝子の多型を
分析する。得られた遺伝子型が[B(+)X(+)3(+)]および[B
(+)X(-)3(+)]の場合、該ゲノムDNAは、ビタミンK2
に対する感受性が、ビタミンDに対する感受性およびエ
ストロゲンに対する感受性に比べて高い個人由来のもの
であると判定し、遺伝子型が[B(-)X(-)3(+)]または[B
(-)X(-)3(-)]の場合、該ゲノムDNAは、ビタミンDに
対する感受性が、ビタミンK2に対する感受性およびエ
ストロゲンに対する感受性に比べて高い個人由来のもの
であると判定する。さらに、遺伝子型が[B(-)X(-)3
(+)]、[B(-)X(-)3(-)]および[B(+)X(+)3(-)]の場合、該
ゲノムDNAは、エストロゲンに対する感受性が、ビタ
ミンDに対する感受性およびビタミンK2に対する感受
性に比べて高い個人由来のものであると判定する。
【0061】本発明の分析方法によれば、投薬前に対象
となる患者がどの骨粗鬆症治療薬に対してより感受性が
高いかを高い確率で予測することできるので、適切な薬
剤の選択が可能となる。したがって、治療効果の乏しい
薬剤を長期間投与するという非効率的な治療を回避する
ことができ、患者のQOLを向上することができる点が
極めて有用である。
【0062】
【発明の効果】本発明の分析試薬を使用して、VDR、
ApoEおよびER遺伝子の3つの遺伝子を増幅し、そ
の増幅物を用いて1回の操作で3つの遺伝子多型を分析
することができる。また、これらの遺伝子が骨粗鬆症に
関わっていることから、該分析試薬を使用して、ヒト検
体中のこれらの遺伝子の遺伝子多型を分析した結果か
ら、その組みあわせにより、有効な骨粗鬆症治療薬を選
択することが可能となる。
【0063】配列番号1、2、20および21:多型部
位を含むVDR遺伝子の断片を増幅するためのプライマ
ーとして働くべく設計されたオリゴヌクレオチド。 配列番号3、4、5、6、24および25:多型部位を
含むApoE遺伝子の断片を増幅するためのプライマー
として働くべく設計されたオリゴヌクレオチド。 配列番号7、8、9、22および23:多型部位を含む
ER遺伝子の断片を増幅するためのプライマーとして働
くべく設計されたオリゴヌクレオチド。 配列番号10および11:VDR遺伝子の断片を検出す
るためのプローブとして働くべく設計されたオリゴヌク
レオチド。 配列番号12、13、18および19:ApoE遺伝子
の断片を検出するためのプローブとして働くべく設計さ
れたオリゴヌクレオチド。 配列番号14、15、16および17:ER遺伝子の断
片を検出するためのプローブとして働くべく設計された
オリゴヌクレオチド。
【0064】
【配列表】SEQUENCING LIST <110> NISSHO CORPORATION <120> Method for Anticipating Sensitivity to Medi
cine for Osteoporosisand a Reagent Kit therefor <130> 12-040 <160> 25
【0065】<210> 1 <211> 20 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of vitamin D re
ceptor gene <400> 1 gtgcaggcga ttcggtaggg 20
【0066】<210> 2 <211> 20 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of vitamin D re
ceptor gen <400> 2 ccagcggaag aggtcaaggg 20
【0067】<210> 3 <211> 16 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of apolipoprote
in E gene <400> 3 ctgggcgcgg acatgg 16
【0068】<210> 4 <211> 16 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of apolipoprote
in E gene <400> 4 cccggcctgg tacact 16
【0069】<210> 5 <211> 20 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of apolipoprote
in E gene <400> 5 ctgggcgcc acatggagga 20
【0070】<210> 6 <211> 20 <212> DNA <213> Human <222> A part of the base sequence of apolipoprote
in E gene <400> 6 cccggcctgg tacactgcca 20
【0071】<210> 7 <211> 20 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of estrogen rec
eptor gene <400> 7 gttccaaatg tcccagccgt 20
【0072】<210> 8 <211> 20 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of estrogen rec
eptor gene <400> 8 cctgcaccag aatatgtacc 20
【0073】<210> 9 <211> 21 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of estrogen rec
eptor gene <400> 9 cctgcaccag aatatgttac c 21
【0074】<210> 10 <211> 16 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of vitamin D re
ceptor gene <400> 10 caggcctgcg cattcc 16
【0075】<210> 11 <211> 16 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of vitamin D re
ceptor gene <400> 11 caggcctgca cattcc 16
【0076】<210> 12 <211> 14 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of apolipoprote
in E gene <400> 12 aggacgtgcg cggc 14
【0077】<210> 13 <211> 15 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of apolipoprote
in E gene <400> 13 aggacgtgtg cggcc 15
【0078】<210> 14 <211> 16 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of estrogen rec
eptor gene <400> 14 gtgtggtcta gagttg 16
【0079】<210> 15 <211> 16 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of estrogen rec
eptor gene <400> 15 gtgtggtctg gagttg 16
【0080】<210> 16 <211> 16 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of estrogen rec
eptor gene <400> 16 tctggagttg ggatga 16
【0081】<210> 17 <211> 16 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of estrogen rec
eptor gene <400> 17 gtggtctaga gttggg 16
【0082】<210> 18 <211> 16 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of apolipoprote
in E gene <400> 18 cagaagcgcc tggcag 16
【0083】<210> 19 <211> 16 <212> DNA <213> Human <223> A part of the base sequence of apolipoprote
in E gene <400> 19 cagaagtgcc tggcag 16
【0084】<210> 20 <211> 30 <212> Nuleic acid <213> Human <223> Oligonucleotide designed to act as primer f
or amplifying VDR genefragment containing polymorp
hic site <400> 20 caaccaagac tacaagtacc gctgtcagtga 30
【0085】<210> 21 <211> 23 <212> DNA <213> Human <223> Oligonucleotide designed to act as primer f
or amplifying VDR genefragment containing polymorp
hic site <400> 21 aaccagcggg aagaggtcaa ggg 23
【0086】<210> 22 <211> 33 <212> DNA <213> Human <223> Oligonucleotide designed to act as primer f
or amplifying ER genefragment containing polymorph
ic site <400> 22 ctgccaccct atctgtatc tttcctattc tcc 33
【0087】<210> 23 <211> 33 <212> DNA <213> Human <223> Oligonucleotide designed to act as primer f
or amplifying ER genefragment containing polymorph
ic site <400> 23 tctttctctg ccaccctggc gtcgattatc tga 33
【0088】<210> 24 <211> 21 <212> DNA <213> Human <223> Oligonucleotide designed to act as primer f
or amplifying ApoE gene fragment containing polymo
rphic site <400> 24 cgggcacggc tgtccaagga g 21
【0089】<210> 25 <211> 21 <212> DNA <213> Human <223> Oligonucleotide designed to act as primer f
or amplifying ApoE gene fragment containing polymo
rphic site <400> 25 cacgcggccc tgttccacga g 21

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトから採取した試料中に含まれるゲノ
    ムDNAから、ビタミンD受容体遺伝子、エストロゲン
    受容体遺伝子およびアポリポ蛋白E3対立遺伝子(2/
    2、2/3、2/4、3/3、3/4または4/4)の
    それぞれの遺伝子多型を分析し、これらの遺伝子多型の
    組み合わせに基づいて、該試料が複数の骨粗鬆症治療薬
    に対する感受性において特定の優先性を示す個人由来の
    ものであると予測することを特徴とする骨粗鬆症薬剤感
    受性予測方法。
  2. 【請求項2】 ビタミンD受容体遺伝子、エストロゲン
    受容体遺伝子およびアポリポ蛋白E3対立遺伝子(2/
    2、2/3、2/4、3/3、3/4または4/4)の
    遺伝子多型の組み合わせが、[B(-)X(-)3(-)]、 [B(-)X
    (-)3(+)]、 [B(-)X(+)3(-)]、 [B(-)X(+)3(+)]、 [B
    (+)X(-)3(-)]、 [B(+)X(-)3(+)]、 [B(+)X(+)3(-)]お
    よび [B(+)X(+)3(+)] からなる群から選択されたいずれ
    かの組み合わせである請求項1記載の方法(ここで、B
    は第8エクソンと第9エクソンの間のイントロン領域内
    でBsm Iにより切断されないビタミンD受容体対立遺伝
    子を、Xは第1エクソンと第2エクソンの間のイントロ
    ン領域内でXba Iにより切断されないエストロゲン受容
    体対立遺伝子をそれぞれ表し、B(+)またはX(+)
    およびB(−)またはX(−)はその対立遺伝子を有す
    るおよび有しないことをそれぞれ表し、3(+)はアポ
    リポ蛋白E遺伝子3/3型を、3(−)はアポリポ蛋白
    E遺伝子3/3型以外の多型を表している。)
  3. 【請求項3】 ビタミンD受容体遺伝子、エストロゲン
    受容体遺伝子およびアポリポ蛋白E3対立遺伝子(2/
    2、2/3、2/4、3/3、3/4または4/4)の
    遺伝子多型の組み合わせが、[B(+)X(+)3(+)]または[B
    (+)X(-)3(+)]の場合、ビタミンK2に対する感受性が、
    ビタミンDに対する感受性およびエストロゲンに対する
    感受性に比べて高い個人由来の試料であると予測するこ
    とを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 ビタミンD受容体遺伝子、エストロゲン
    受容体遺伝子およびアポリポ蛋白E3対立遺伝子(2/
    2、2/3、2/4、3/3、3/4または4/4)の
    遺伝子多型の組み合わせが、[B(-)X(-)3(+)]または [B
    (-)X(-)3(-)]の場合、ビタミンDに対する感受性が、ビ
    タミンK2に対する感受性およびエストロゲンに対する
    感受性に比べて高い個人由来の試料であると予測するこ
    とを特徴とする請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 ビタミンD受容体遺伝子、エストロゲン
    受容体遺伝子およびアポリポ蛋白E3対立遺伝子(2/
    2、2/3、2/4、3/3、3/4または4/4)の
    遺伝子多型の組み合わせが、[B(-)X(+)3(+)], [B(-)X
    (+)3(-)]または[B(+)X(+)3(-)]の場合、エストロゲンに
    対する感受性が、ビタミンDに対する感受性およびビタ
    ミンK2に対する感受性に比べて高い個人由来の試料で
    あると予測することを特徴とする請求項2記載の方法。
  6. 【請求項6】 ビタミンD受容体遺伝子、エストロゲン
    受容体遺伝子およびアポリポ蛋白E3対立遺伝子(2/
    2、2/3、2/4、3/3、3/4または4/4)の
    遺伝子多型の組み合わせが、[B(+)X(+)3(+)]または[B
    (+)X(-)3(+)]の場合、ビタミンK2に対する感受性が、
    ビタミンDに対する感受性およびエストロゲンに対する
    感受性に比べて高い個人由来の試料であると予測し、[B
    (-)X(-)3(+)]または [B(-)X(-)3(-)]の場合、ビタミン
    Dに対する感受性が、ビタミンK2に対する感受性およ
    びエストロゲンに対する感受性に比べて高い個人由来の
    試料であると予測し、[B(-)X(+)3(+)], [B(-)X(+)3(-)]
    または[B(+)X(+)3(-)]の場合、エストロゲンに対する感
    受性が、ビタミンDに対する感受性およびビタミンK2
    に対する感受性に比べて高い個人由来の試料であると予
    測することを特徴とする請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 ビタミンD受容体(以下、VDR)遺伝
    子、アポリポタンパク(以下、ApoE)遺伝子および
    エストロゲン受容体(以下、ER)遺伝子のそれぞれの
    遺伝子に対して、特異的な増幅プライマー、およびVD
    R遺伝子多型、ApoE遺伝子多型およびER遺伝子多
    型をそれぞれ検出するための検出プローブを含むことを
    特徴とするVDR、ApoEおよびER遺伝子の遺伝子
    多型分析用試薬キット。
  8. 【請求項8】 VDRの遺伝子多型が、VDRのイント
    ロン上のBsm I制限酵素断片長多型BB、Bbまたはb
    bであり、ApoEの遺伝子多型が、ApoEのHha I
    制限酵素断片長多型3(+)または3(−)であり、E
    Rの遺伝子多型が、ERのイントロン1上のXba I制限
    酵素断片長多型XX、Xxまたはxxである請求項7記
    載の遺伝子多型分析用試薬キット。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のVDR、ApoEおよび
    ER遺伝子の遺伝子多型分析用試薬キットを使用して分
    析されたVDR、ApoEおよびER遺伝子の遺伝子多
    型の組み合わせと骨粗鬆症の治療薬を結びつけることを
    特徴とする骨粗鬆症治療薬の選択方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004065696A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Yoshinobu Baba 骨診断装置
JP2006014653A (ja) * 2004-07-01 2006-01-19 Nipro Corp 遺伝子多型検出キット

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