JP2001331531A - 車両の電子制御装置 - Google Patents

車両の電子制御装置

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JP2001331531A
JP2001331531A JP2000148159A JP2000148159A JP2001331531A JP 2001331531 A JP2001331531 A JP 2001331531A JP 2000148159 A JP2000148159 A JP 2000148159A JP 2000148159 A JP2000148159 A JP 2000148159A JP 2001331531 A JP2001331531 A JP 2001331531A
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data
vehicle
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external device
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JP2000148159A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Shimoya
芳之 下屋
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄積されているデータベースの内容と読み出
されたデータベースの内容との整合性を維持することが
でき、任意のタイミング(リアルタイム)で当該データ
ベースの内容をダウンロードすることができる車両の電
子制御装置を提供すること。 【解決手段】 一時バッファ53Aの内容を一定時間毎
にデータベース55に書き込みするに際し、CPU51
は、データベース更新ルーチンDURを起動し実行する
と共にワークエリア53B内のフラグ領域を参照して、
アクセス中フラグがセットされていないと判定した場合
には、一時バッファ53Aの内容に基づいてデータベー
ス55を更新する。一方、フラグ領域にアクセス中フラ
グがセットされていると判定した場合、CPU51は、
書き込み処理は実施せずに、データベース55からデー
タを読み出して外部の要求元へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載され、
外部装置から取得した該車両の稼働状況情報や障害発生
情報などの情報をデータベース化して管理すると共に、
読出要求に応じてデータベースのデータを読み出して要
求元へ送信する車両の電子制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、建設機械等の車両には、該車両の
各機械の作動データを、一括して収集、処理して、機械
の動作状況、故障個所発見、故障の予防に関するデータ
を、付属する表示装置に表示する電子制御装置が搭載さ
れている。
【0003】具体的には、電子制御装置では、エンジン
稼働中の当該車両の作動を制御するための各制御装置か
らのセンサ信号を入力し、サンプリングし、そのサンプ
リングデータそのもの、またはサンプリングデータに所
定のデータ加工を施して、一定時間毎にデータベースを
更新している。
【0004】建設機械等の保守・管理要員(サービスマ
ン等)は、前記車両に搭載された電子制御装置に蓄積
(記録)されているデータベースの内容を、車両の電源
をオンオフするためのキースイッチをオン状態にし、し
かもエンジンを停止(ストップ)させた状態で、パソコ
ン等に取り出し(ダウンロードし)解析することで、前
記車両の稼働状況や障害情報やメンテナンスのための各
種の情報を得、これにより、建設機械等の車両のメンテ
ナンスや障害(故障時)の復旧を行う。
【0005】ここで、たとえばクラッチの消耗(稼働)
状況をデータベース化し、このデータベース内容をダウ
ンロードする場合を例に挙げて説明する。
【0006】ここでは、例えば2速指令が出てから2速
クラッチが係合するまでの時間(以下、係合時間とい
う。)を計時し、該計時された値がデータベース化され
るものとする。
【0007】図10に示すように、今、時点tnで係合
時間情報(センサ信号値)を基にデータベースを更新中
に、時点tn-1における係号時間情報(更新前の情報)
を含むデータベースの内容をダウンロードするようにし
た場合には、本来は2速クラッチは故障であるにも係わ
らず、たとえば保守点検の準備をする一定期間は使用で
きるものと判定される虞がある。
【0008】そこで、時点tn-1において、上述したよ
うにキースイッチをオンにし、しかもエンジンを停止
(ストップ)させた状態においては、時点tn-1の状態
から時点tnの状態へは移行しないので、保守・管理要
員は、時点tn-1における係合時間情報を含むデータベ
ースの内容をダウンロードすることにより、一定期間経
過後に2速クラッチは故障するものと判定するこができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の車両の電子制御装置においては、上記キースイッチ
をオン状態にし、しかもエンジンを停止(ストップ)さ
せた状態でなければ、データベースの内容をダウンロー
ドすることができなかった。すなわち、従来の技術で
は、データベース更新中に、その内容を取り出してしま
うと、取り出されたデータ(更新前のデータ)に不整合
が発生するため、データベースが更新されないように特
殊な状況を作って、データベースの内容を取り出す必要
があった。
【0010】このことは、建設機械等の車両の作業を中
断させてデータベースの内容をダウンロードしなければ
ならないことを意味し、当該車両における作業性が悪い
という問題点があった。
【0011】また、車両における作業性を維持しつつデ
ータベースの内容をダウンロードしたい場合には、保守
・管理要員は、例えば休憩時間や一日の稼働終了時や休
日などの上記車両が稼働していないときに、電子制御装
置からパソコンにダウンロードしなければならない。こ
のため、従来においては、車両の稼働状態に依らず、該
車両の電子制御装置に蓄積されているデータベースの内
容をダウンロードすることは不可能であった。
【0012】例えば、車両が現在位置に停車している状
態で作業している場合に、この車両に同乗した保守・管
理要員の操作によるパソコン等によるデータベースの内
容のダウンロードや、車両を運転している作業者の操作
による自車両に搭載されている表示装置へダウンロード
を実施することは不可能であった。勿論、車両が現在位
置に停車している状態あるいは走行中の場合に、リモー
ト(無線など)によるデータベースの内容のダウンロー
ドを実施することも不可能であった。
【0013】そこで、本発明は、蓄積されているデータ
ベースの内容と読み出されたデータベースの内容との整
合性を維持することができ、しかも任意のタイミング
(リアルタイム)で当該データベースの内容をダウンロ
ードすることができる車両の電子制御装置を提供するこ
とを解決課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段、作用および効果】上記解
決課題を達成するため、第1の発明では、車両に搭載さ
れ、該車両の稼働状況情報や障害発生情報などの当該車
両の状態を示す情報及び/又は当該車両の動作を決定す
る情報を第1の外部装置から取得し、該取得した情報を
データベースに格納し管理すると共に、前記データベー
スからデータを読み出して第2の外部装置へ送信する車
両の電子制御装置において、前記データベースへのデー
タの書き込み中のときには当該データベースからのデー
タの読み込みを禁止すると共に、データベースからのデ
ータの読み込み中のときは当該データベースへのデータ
の書き込みを禁止する排他制御により、前記データベー
スに対するアクセスを実施する制御手段を具備したこと
を特徴とする。
【0015】また、第2の発明では、第1の発明におい
て、前記制御手段は、前記第1の外部装置から取得した
情報のデータベースへの書き込み中のときには前記第2
の外部装置からの読込要求に基づく当該データベースか
らのデータの読み込みを禁止すると共に、前記第2の外
部装置からの読込要求に基づくデータベースからのデー
タの読み込み中のときは前記取得した情報の当該データ
ベースへの書き込みを禁止する排他制御により、前記デ
ータベースに対するアクセスを実施するようにしたこと
を特徴とする。
【0016】第1および第2の発明を図4及び図5を参
照して説明するCPU51(制御手段)は、図4に示す
ように、入力I/F56を介して受信したE/G制御装
置10およびT/M制御装置20(第1の外部装置)か
らの各センサ信号値SSを一時バッファ53Aに格納す
ると共に、一定時間毎に、データベース更新ルーチンD
URを起動し実行する。
【0017】ここでは、一時バッファ53Aには、図5
に示すようなセンサ信号値SS1、SS2のデータが時
系列的に格納されるものとする。
【0018】次に、CPU51は、一時バッファ53A
へのセンサ信号値SSの格納と同時に、上記受信した各
センサ信号値と予め設定されている閾値とに基づいて、
車両において故障が発生しているか否かを判定し、この
判定結果を基に故障発生を認識FRしたときには、上記
一定時間に達していない場合でも、データベース更新ル
ーチンDURを起動し実行する。
【0019】このようにしてデータベース更新ルーチン
DURを実行するCPU51は、ワークエリア53Bの
フラグ領域を参照して、フラグR(アクセス中フラグ)
がセットされているか否かを判断し、フラグRがセット
されていないと判断した場合には、フラグW(アクセス
中フラグ)をセットした後、一時バッファ53Aの内容
に基づいて、データベース55の内容を更新する。
【0020】一方、フラグ領域にフラグRがセットされ
ていると判定したCPU51は、更新処理は実施しな
い。この場合は、既にデータベースの内容の読み込み要
求(外部からのアクセス要求)があり、フラグ領域にフ
ラグRがセットされていることになるので、CPU51
は、外部I/F54を介して受信した外部からのアクセ
ス要求ARに応答して、データベース55からデータ
(データファイル)を取り出して外部I/F54を介し
て外部の要求元たとえば他車両または監視局110(第
2の外部装置)へ送信する。
【0021】以上説明したように、第1及び第2の発明
によれば、車両の稼働状況情報や障害発生情報などの当
該車両の状態を示す情報及び/又は当該車両の動作を決
定する情報のデータベースへの書き込み中のときには当
該データベースからのデータの読み込みが禁止され、一
方、データベースからのデータの読み込み中のときは当
該データベースへのデータの書き込みが禁止されるの
で、データベースの内容と該データベースから読み込ん
だ(ダウンロードした)内容(データ)との整合性を維
持することができる。
【0022】従って、第1及び第2の発明によれば、デ
ータの整合性が維持されることに伴い、任意のタイミン
グ(リアルタイム)で、車両に搭載されている電子制御
装置から外部装置へデータベースの内容をダウンロード
することが可能となる。
【0023】また、上記解決課題を達成するため、第3
の発明では、第1の発明において、前記制御手段は、前
記第1の外部装置から前記車両の状態を示す情報を取得
し、該取得した情報のデータベースへの書き込み中のと
きには、前記第2の外部装置からの読込要求に基づく当
該データベースからのデータの読み込み処理については
当該書き込み処理が終了した後に実行し、一方、前記第
2の外部装置からの読込要求に基づくデータベースから
のデータの読み込み中のときは、前記取得した情報の当
該データベースへの書き込み処理については当該読み込
み処理が終了した後に実行するようにしたことを特徴と
する。
【0024】この第3の発明では、制御手段が取得する
情報を、第1の外部装置からの車両の稼働状況情報など
の車両の状態を示す情報に限定したものであり、この車
両の状態を示す情報がデータベース化される。このデー
タベースに対するアクセス制御は、上記第1及び第2の
発明と同様である。
【0025】従って、第3の発明においても、上記第1
の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0026】さらに、上記解決課題を達成するため、第
4の発明では、第1の発明において、 前記制御手段
は、前記第1の外部装置から前記車両の動作を決定する
情報を取得し、該取得した情報のデータベースへの書き
込み中のときには、前記第2の外部装置としての自己車
両に搭載されている外部装置からの読込要求に基づく当
該データベースからのデータの読み込み処理については
当該書き込み処理が終了した後に実行し、一方、前記自
己車両に搭載されている外部装置からの読込要求に基づ
くデータベースからのデータの読み込み中のときは、前
記取得した情報の当該データベースへの書き込み処理に
ついては当該読み込み処理が終了した後に実行するよう
にしたことを特徴とする。
【0027】第4の発明を図8を参照して説明する。
【0028】無線回線および外部I/F54を介して、
他車両(例えば保守・管理要員)または監視局(例えば
管理者)110(第1の外部装置)からのアクセス要求
(コースデータ書き込み要求)を受信したCPU51
(制御手段)は、このコースデータをプログラム用RA
M53のワークエリア53Bに割り当てられた記憶領域
M3に一時的に格納した後、この記憶領域M3の内容
(コースデータ)をデータベース210に書き込むべ
く、データベース更新ルーチンDURを起動し実行す
る。
【0029】次に、CPU51は、このデータベース更
新ルーチンDURを実行すると共に、図8に示すように
フラグ領域F2を参照し、この参照結果に応じた処理を
実行する。
【0030】ここで、フラグ領域F2にデータベースの
読み込みを示す旨のフラグ(フラグR)がセットされて
いる場合には、コースデータの書き込み処理は待機状態
となり、データベース210のデータが読み出され、自
車両のE/G制御装置10およびT/M制御装置20
(第2の外部装置としての自己車両に搭載されている外
部装置)へ送出される。一方、フラグ領域F2にアクセ
ス中フラグがセットされていない場合は、記憶領域M3
に記憶されているコースデータに基づいて、データベー
ス210が更新される。
【0031】以上説明したように、第4の発明によれ
ば、上記第1の発明と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0032】また、第4の発明では、自己車両に搭載さ
れている外部装置は、任意のタイミング(リアルタイ
ム)で監視対象の車両の稼働状況に関する情報(データ
ベース内容)をダウンロードして、このダインロードし
た内容に基づいて自己車両の動作を決定することが可能
となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。
【0034】図1は、本実施形態に係る建設機械1の電
子制御装置の全体構成を示す構成図である。なお、この
例では、油圧駆動建設機械の構成を示している。
【0035】図1に示すように、この油圧駆動建設機械
は、駆動源であるエンジンAと、このエンジンによって
駆動される油圧ポンプBと、操作弁Cと、作業機シリン
ダーDとにより構成されている。
【0036】この実施形態では、建設機械1は、E/G
(エンジン)制御装置10、T/M(トランスミッショ
ン)制御装置20、作業機械制御装置30、位置計測装
置(GPS)40、稼働状況監視装置50、入力装置6
0、表示装置70を具備している。
【0037】E/G制御装置10は、図示しないアクセ
ルペダルの踏み込み量に応じてエンジンAの燃料噴射量
を変更することにより所定のエンジン回転数に制御する
装置である。
【0038】T/M制御装置20は、図示しない変速レ
バーの信号に基づき、トランスミッションの速度段を制
御する装置である。
【0039】作業機械制御装置30は、操作レバーの操
作信号に基づき、操作弁Cの開口量を変更し、作業機シ
リンダーDを制御する装置である。
【0040】位置計測装置(GPS)40は、GPS
(Ground Positioning System)信号に基づき、車両の
現在位置を計測する装置である。
【0041】稼働状況監視装置50は、センサ信号や通
信回線を介して得られる車体や各制御装置の稼働状況を
監視、記録する装置であり、例えば、故障発生履歴、故
障時センサ信号およびメンテナンス履歴などの記録を行
う。
【0042】入力装置60は、上記各制御装置に対する
制御モードなどを入力するものであり、表示装置70
は、上記各制御装置の制御モード、センサ信号、故障情
報などを表示するものである。
【0043】多重伝送シリアル通信回線80は、上記E
/G制御装置10、T/M制御装置20、作業機械制御
装置30、位置計測装置(GPS)40、稼働状況監視
装置50、入力装置60および表示装置70間を接続
し、これら構成要素間で行われる処理要求や、このネッ
トワーク化された前記構成要素間で共有される制御モー
ド、センサ信号、故障情報などのデータを送受信する伝
送路である。
【0044】図2は、稼働状況監視装置50の詳細な構
成を示す構成図である。
【0045】同図2に示すように、稼働状況監視装置5
0は、中央処理装置(以下、CPUという。)51、プ
ログラム用ROM52、プログラム用RAM53、外部
インタフェース(以下、外部I/Fという。)54、デ
ータベース55、入力インタフェース(以下、入力I/
Fという。)56、出力インタフェース(以下、出力I
/Fという。)57を具備している。また、上記各構成
要素はバス58を介してそれぞれ接続されている。
【0046】CPU51は、この装置全体を制御するも
のであり、例えばプログラム用ROM52に格納されて
いる処理手順を示すプログラムを実行することにより、
所定の処理を遂行する。
【0047】プログラム用ROM52は、後述するデー
タベース55に対するアクセス制御のための処理手順、
データベース55を更新するための処理手段(データベ
ース更新ルーチン)、この装置全体を制御するための処
理手順などの各種処理手順を示すプログラムを格納して
いる。
【0048】プログラム用RAM53には、センサ信号
値を記憶する一時バッファ53A、データ処理時に必要
となるワークエリア53Bが割り当てられる。
【0049】ワークエリア53Bにはアクセス中フラグ
がセットされるフラグ領域が割り当てられ、このフラグ
領域には、データベースへのデータの書き込み中(更新
中)の旨を示すフラグ(例えばフラグW)、又は、デー
タベースからのデータの読み出し中の旨を示すフラグ
(例えばフラグR)がセットされる。該当する処理が終
了した時点で、上記フラグ領域の内容はリセットされ
る。
【0050】外部I/F54は、外部との間でデータ通
信を実施するためのインタフェース機能を果たすもので
あり、例えば、他車両または各車両を監視する監視局1
10との間で無線回線を介してデータ通信を行ったり、
あるいはデータ処理装置たとえばパソコン120との間
で例えばRS−232C等の通信回線を介してデータ通
信を行う。
【0051】このようにして外部I/F54(稼働状況
監視装置50)から他車両または監視局110あるいは
パソコン120にダウンロード(データ通信)されたデ
ータ(データファイル)は、例えば車両の稼働状況や障
害情報やメンテナンスのための各種の情報に加工され
る。そして、加工されたデータ(情報)は、建設機械等
の車両のメンテナンスや障害(故障等)の復旧作業等に
利用される。
【0052】データベース55は、例えば不揮発性のR
AM上に構築されるものであり、稼働状況に関する情報
たとえば、故障履歴情報、故障発生前後情報、トレンド
情報、頻度マップ情報などを保存している。
【0053】なお、故障履歴情報としては故障要因情報
や発生時間情報などがある。故障発生前後情報として
は、例えば故障発生時前後のセンサ信号値についての一
定期間の情報がある。トレンド情報としては、例えばエ
ンジン回転数の最大値、最小値、平均値についての例え
ば20時間毎の情報がある。頻度マップ情報としては、
例えば各変速毎の変速回数情報がある。
【0054】入力I/F56は、E/G制御装置10お
よびT/M制御装置20との間でデータ通信を行うため
のインタフェースであり、例えば、これら各制御装置か
らのセンサ信号を受信する。
【0055】出力I/F57は、データベース55から
読み出された稼働状況に関する情報を出力するためのイ
ンタフェースであり、例えば、稼働状況に関する情報を
表示装置70へ送信する。
【0056】この実施形態では、マルチタスクOS(オ
ペレーティングシステム)の下でデータベースに対する
アクセス制御を実施するようになっている。
【0057】したがって、CPU51は、書き込み側の
データベースに対するアクセス制御のためのタスクと、
読み込み側のデータベースに対するアクセス制御のため
のタスクとを並行処理することにより、データベースに
対するアクセス制御を行うようになっている。
【0058】次に、このようなCPU51によるアクセ
ス制御処理について、図3を参照して説明する。
【0059】なお、図3(a)は書き込みのための処理
手順(これをタスク1とする。)を示し、図3(b)は
読み込みのための処理手順(これをタスク2とする。)
を示している。
【0060】CPU51は、センサ信号値のデータベー
ス55への書き込みをするに際し、図3(a)に示すよ
うに、上記フラグ領域にアクセス中フラグ(この場合は
データベースの読み込みである旨のフラグ)がセットさ
れているか否かを判断し(ステップS11)、セットさ
れていると判断した場合には、フラグ領域の内容がリセ
ットされるまで待機し、一方、フラグがセットされてい
ないと判断した場合は、アクセス中フラグ(この場合は
データベースへの書き込みである旨のフラグ)をセット
する(ステップS12)。
【0061】この実施形態では、原則的には早くアクセ
ス要求を行ったタスクに対してアクセス権が与えられ
る。いわゆるデータベースへのアクセスに排他制御機能
を持たせており、具体的には、書き込みのためのタスク
1によるアクセス要求と、読み込みのためのタスク2に
よるアクセス要求のうち、前者が後者よりもアクセス要
求が早ければ書き込み処理が優先して実行され、一方、
後者が前者よりもアクセス要求が早ければ読み込み処理
が優先して実行される。なお、アクセス要求がほぼ同時
であった場合は書き込み処理が最優先となる。
【0062】ところで、ステップS12を終了したCP
U51は、上記センサ信号値に基づいてデータベース5
5の内容を更新し(ステップS13)、その後、データ
ベースへの書き込みである旨のフラグがセットされてい
るフラグ領域の内容をリセットする(ステップS1
4)。
【0063】このようなデータベースへの書き込み処理
(タスク1の処理)と並行して、CPU51は、タスク
2の処理を実行するものであり、具体的には、外部の要
求元からのアクセス要求に応答して、データベース55
からのデータの読み込みをするに際し、図3(b)に示
すように、上記データベースへの書き込み処理と同様の
処理を実行する。
【0064】すなわち、CPU51は、図3(b)に示
すように、一時バッファ53Aに割り当てられたフラグ
領域にアクセス中フラグ(この場合はデータベースへの
書き込みである旨のフラグ)がセットされているか否か
を判断し(ステップS21)、セットされていると判断
した場合には、フラグ領域の内容がリセットされるまで
待機し、一方、フラグがセットされていないと判断した
場合は、アクセス中フラグ(この場合はデータベースの
読み込みである旨のフラグ)をセットする(ステップS
22)。
【0065】ステップS22を終了したCPU51は、
データベース55のデータを読み込んで(ステップS2
3)、その後、データベースの読み込みである旨のフラ
グがセットされているフラグ領域の内容をリセットする
(ステップS24)。このようにしてCPU51によっ
て読み込まれたデータベースの内容(データファイル)
は、外部I/F54を介して上記外部の要求元へ送信さ
れる。
【0066】ここで、この外部の要求元としては、図2
に示した他車両または監視局110やパソコン120で
あったり、あるいは図1に示した自車両に搭載されてい
る上記E/G制御装置10、T/M制御装置20、作業
機械制御装置30および表示装置70などである。
【0067】例えば他車両または監視局110において
は、例えば管理者や保守・管理要員は、稼働状況監視装
置50から無線回線を介して他車両または監視局110
に設けられている記憶装置にダウンロードされたデータ
ファイル(車両の稼働状況に関する情報)を基に、当該
車両の稼働状況(車両の状態)を把握して、保守、管理
を行うことができる。
【0068】また、当該車両においては、この車両に搭
乗した管理者や保守・管理要員は、稼働状況監視装置5
0から通信回線を介してパソコン120にダウンロード
されたデータファイル(車両の稼働状況に関する情報)
を基に、上記同様に当該車両の稼働状況(車両の状態)
を把握して、保守、管理を行うことができる。
【0069】さらに、当該車両においては、この車両を
運転している作業者は、稼働状況監視装置50から多重
伝送シリアル通信回線80を介して自車両に搭載されて
いる表示装置70にダウンロードされたデータファイル
(車両の稼働状況に関する情報)を基に、上記同様に当
該車両の稼働状況(車両の状態)を把握することがで
き、しかも、必要に応じて異常停止や、管理者や保守・
管理要員に対して把握内容を連絡することが可能とな
る。
【0070】次に上述したCPU51によるデータベー
ス55に対するアクセス制御処理について、図4乃至図
6を参照して具体的に説明する。
【0071】なお、図4はアクセス制御処理を説明する
ための図を示し、図5は一時バッファ53Aの内容の一
例を示し、図6は故障発生前後情報の一例を示してい
る。
【0072】このアクセス制御処理のときには、CPU
51は、プログラム用ROM52に格納されている上記
図3(a)、(b)に示した各処理手順をそれぞれ示す
プログラムおよびデータベース更新ルーチンを読み出し
て実行する。
【0073】さて、CPU51は、図4に示すように、
入力I/F56を介して受信したE/G制御装置10お
よびT/M制御装置20からの各センサ信号値SSを一
時バッファ53Aに格納すると共に、一定時間毎に、デ
ータベース更新ルーチンDURを起動し実行する。
【0074】ここでは、一時バッファ53Aには、図5
に示すようなセンサ信号値SS1、SS2のデータが時
系列的に格納されるものとする。
【0075】次に、CPU51は、一時バッファ53A
へのセンサ信号値SSの格納と同時に、上記受信した各
センサ信号値と予め設定されている閾値とに基づいて、
車両において故障が発生しているか否かを判定し、この
判定結果を基に故障発生を認識FRしたときには、上記
一定時間に達していない場合でも、データベース更新ル
ーチンDURを起動し実行する。
【0076】なお、故障が発生した時点からも、上記E
/G制御装置10およびT/M制御装置20からの各セ
ンサ信号を示す値(異常な状態を示しているセンサ信号
を示す値)は、リアルタイムで、一時バッファ53Aに
格納される。
【0077】このようにしてデータベース更新ルーチン
DURを実行するCPU51は、ワークエリア53Bの
フラグ領域を参照して、フラグR(アクセス中フラグ)
がセットされているか否かを判断し、フラグRがセット
されていないと判断した場合には、フラグW(アクセス
中フラグ)をセットした後、一時バッファ53Aの内容
に基づいて、データベース55の内容を更新する。
【0078】ここで、車両において故障が発生したと判
定された場合においては、一時バッファ53Aの内容を
基に、その故障が発生した時点から過去一定期間のセン
サ信号値および一定期間経過までのセンサー信値が、故
障発生前後情報としてデータベース55に格納されるこ
ととなる。
【0079】例えば、図6に示すように、時点tで故障
が発生した場合にはその発生時点前後の一定期間Tにつ
いてのセンサ信号値がデータベース55に格納される。
また、データベース55には、図6に示すような時系列
的なセンサ信号値(一定期間Tについてのセンサ信号
値)の他に、故障要因情報、発生時間情報なども格納さ
れる。
【0080】一方、フラグ領域にフラグRがセットされ
ていると判定したCPU51は、更新処理は実施しな
い。この場合は、既にデータベースの内容の読み込み要
求(外部からのアクセス要求)があり、フラグ領域にフ
ラグRがセットされていることになるので、CPU51
は、外部I/F54を介して受信した外部からのアクセ
ス要求ARに応答して、データベース55からデータ
(データファイル)を取り出して外部I/F54を介し
て外部の要求元へ送信する。
【0081】この場合、他車両または監視局110から
のアクセス要求ARであった場合には、外部I/F54
および無線回線を介して当該要求元へデータファイルが
送信され、一方、パソコン120からのアクセス要求A
Rであった場合は、RS−232C等の通信回線を介し
て当該要求元へデータファイルが送信される。
【0082】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、車両に搭載される稼働状況監視装置に構築されるデ
ータベース(稼働状況に関する情報)へのアクセスに排
他制御機能を持たせるようにしたので、データベース更
新中のデータベースの読み出しが禁止されると共に、デ
ータベースの読み出し中のデータベースの更新が禁止さ
れることとなり、結果的に、読み出すデータベースの内
容の不整合が発生しなくなる。
【0083】このため、車両が稼働している場合であっ
ても、任意にデータベースの内容を読み出すことが可能
となる。すなわち、蓄積されているデータベースの内容
と読み出されたデータベースの内容との整合性を維持す
ることができ、任意のタイミング(リアルタイム)で当
該データベースの内容をダウンロードすることができ
る。
【0084】また、本実施形態では、他車両または監視
局110の保守・管理要員は、無線回線を介して監視対
象の車両の稼働状況に関する情報(データベース内容)
をリアルタイムで得ることができ、迅速に車両の保守・
点検等の作業を実施することができる。しかも、監視対
象の車両は通常の作業を実施していれば良く、従来の如
く車両を停車させると共にエンジンを停止させ、キース
イッチのみをオン状態にするなどの操作は必要ないこと
となり、当該車両の作業性を向上させることが可能とな
る。
【0085】[第2の実施の形態]この第2の実施形態
では、センサ信号値に基づくデータベースの更新と共
に、外部からの要求に応じてデータベースを更新可能な
稼働状況監視装置を搭載した車両(例えば建設機械)を
想定している。
【0086】また、この車両は、予め設定されたコース
データに従って自動走行する車両を想定しており、例え
ば無人車両や有人車両を監視する監視局の指示に従って
自動走行する無人車両を想定している。
【0087】なお、この発明は無人車両の自動走行その
ものについての発明ではないので、ここでは、その自動
走行についての詳細な説明は省略し、排他制御機能によ
るデータベースへのアクセスについて説明する。
【0088】図7は、第2の実施形態に係る建設機械に
搭載される稼働状況監視装置200の構成を示す構成図
である。
【0089】稼働状況監視装置200は、図2に示した
第1の実施形態の稼働状況監視装置50の構成におい
て、データベース210を追加した構成になっている。
なお、図7において、図2に示す構成要素と同様の機能
を果たす部分には同一符号を付している。
【0090】データベース210には、たとえば車両が
走行すべきコースを示すコースデータや車両の作業動作
を示すデータなどの車両の動作を決定するデータが蓄積
される。ここでは、データベース210にコースデータ
が蓄積されるものとする。
【0091】データベース210の内容は、CPU51
によって読み出され、出力I/F57を介して、E/G
制御装置10およびT/M制御装置20へ送出される。
【0092】E/G制御装置10では、位置計測装置4
0で計測された車両の現在位置および現在速度を示すデ
ータと、CPU51から送出されたコースデータとに基
づき、エンジン回転数が制御される。
【0093】T/M制御装置20では、位置計測装置4
0で計測された車両の現在位置および現在速度を示すデ
ータと、CPU51から送出されたコースデータとに基
づき、ステアリング角度、ブレーキ、トランスミッショ
ンが制御される。
【0094】なお、ワークエリア53Bには、データベ
ース55に対応して割り当てられたフラグ領域(これを
フラグ領域F1とする。)に加えて、データベース21
0に対応するフラグ領域(これをフラグ領域F2とす
る。)と、外部から送信されて来たデータベース更新用
のデータを記憶する記憶領域(これを記憶領域M3とす
る。)とが割り当てられる。
【0095】次に、CPU51による排他制御機能に従
ったデータベースへのアクセスについて説明する。
【0096】このアクセス制御処理のときも、CPU5
1は、上述したようにプログラム用ROM52に格納さ
れている上記図3(a)、(b)に示した各処理手順を
それぞれ示すプログラムおよびデータベース更新ルーチ
ンを読み出して実行する。
【0097】また、データベース210に対するアクセ
ス制御処理は、図3に示した第1の実施形態と同様の処
理になる。つまり、データベース210への書き込み処
理は図3(a)の処理手順が適用され、データベース2
10の読み込み処理は図3(b)の処理手順が適用され
る。
【0098】さて、CPU51は、入力I/F56を介
してセンサ信号を受信した場合には、第1の実施形態と
同様に、このセンサ信号値を一時バッファ53Aに格納
した後、一定時間毎あるいは故障発生認識時に一時バッ
ファ53Aの内容(稼働状況データあるいは故障発生前
後データ)をデータベース55に書き込むべく、データ
ベース更新ルーチンDURを起動し実行する。
【0099】そして、CPU51は、このデータベース
更新ルーチンDURを実行すると共に、図8に示すよう
にフラグ領域F1を参照し、この参照結果に応じた処理
を実行する。この処理は図3に示した第1の実施形態に
おける処理手順と同様なので、ここではその説明は省略
する。
【0100】これに対し、無線回線および外部I/F5
4を介して、他車両(例えば保守・管理要員)または監
視局(例えば管理者)110からのアクセス要求(コー
スデータ書き込み要求)を受信したCPU51は、この
コースデータをプログラム用RAM53のワークエリア
53Bに割り当てられた記憶領域M3に一時的に格納し
た後、この記憶領域M3の内容(コースデータ)をデー
タベース210に書き込むべく、データベース更新ルー
チンDURを起動し実行する。
【0101】そして、CPU51は、このデータベース
更新ルーチンDURを実行すると共に、図8に示すよう
にフラグ領域F2を参照し、この参照結果に応じた処理
を実行する。
【0102】ここで、フラグ領域F2に、データベース
の読み込みを示す旨のフラグ(フラグR)がセットされ
ている場合には、コースデータの書き込み処理は待機状
態となり、一方、アクセス中フラグがセットされていな
い場合は、記憶領域M3に記憶されているコースデータ
に基づいて、データベース210が更新される。
【0103】ところで、図8を参照して分かるように、
データベース55への稼働状況データの書き込みは、一
定時間毎または故障発生時に実施されるものであり、一
方、データベース210へのコースデータの書き込み
は、他車両または監視局110からのアクセス要求に基
づいて実施される。
【0104】また、データベース55の読み込み結果
は、無線回線を介して他車両または監視局110、又は
RS−232C等の通信回線を介してパソコン120へ
送信され、さらに出力I/F57を介して自車両の例え
ば表示装置70へ送信される。
【0105】これに対して、データベース210の読み
込み結果(コースデータ)は、出力I/F57を介して
自車両のE/G制御装置10およびT/M制御装置20
へ送出される。
【0106】勿論、パソコン120からのアクセス要求
によるコースデータの書き込み処理も可能である。この
場合は、要求元が他車両または監視局110なのかパソ
コン120なのかの違いはあるものの、基本的なデータ
ベース更新処理は上述した通りである。
【0107】上記第2の実施形態では、データベース2
10の内容としてコースデータを例に挙げて説明した
が、本発明は、これに限定されることなく、車両(建設
機械など)の作業に関する作業データなど車両の動作を
決定するデータをデータベース化しても良い。
【0108】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、上記第1の実施形態と同様の作用効果を得ること
ができる。
【0109】また、第2の実施形態では、他車両または
監視局110の保守・管理要員または管理者は、リアル
タイムで得た監視対象の車両の稼働状況に関する情報
(データベース内容)を基に、迅速に車両の保守・点検
等の作業を実施することができることは勿論のこと、監
視対象の車両においては、リアルタイムで更新される車
両の動作を決定するデータ(例えばコースデータ)に従
って動作(例えば自動走行コース)を決定することがで
きる。
【0110】[第3の実施の形態]図9は、第3の実施
形態に係る建設機械の機能を説明するための図を示して
いる。ここでは、バケット周辺部および制御系の要部の
構成を示している。
【0111】なお、図9に示す建設機械は、基本的には
図1に示した第1の実施形態に係る建設機械1の電子制
御装置と同様の全体構成になっている。
【0112】バケット310は、レボフレーム320に
一端部が回動自在に支承されているアーム330の他端
部に回動自在に支承されている。
【0113】バケットシリンダ340は、供給される油
圧に応じた作動により、アーム330に対して軸321
を中心に回動させる。
【0114】圧力センサ350は、バケットシリンダ3
40の油圧を検出し、圧力信号としてコントローラ36
0へ送信する。
【0115】コントローラ360では、バケット310
内が空の状態のときの圧力センサ350からの圧力信号
を基準値とし、この基準値と、バケット310内に積載
物が存在しているときの圧力センサ350からの圧力信
号とに基づいて、バケット310内の積載物の重量を求
める。
【0116】積込カウントスイッチSW1は、バケット
310内の積載物を例えばダンプトラック(図示せず)
に積み込む毎に、作業者によって押下される。
【0117】トラックカウントスイッチSW2は、1台
のダンプトラックへの積載物の積み込みが終了する毎
に、作業者によって押下される。
【0118】たとえば20回分のバケット310内の積
載物をダンプトラックに積み込んだときに、積み込みが
終了するとした場合には、20回目のバケット310内
の積載物をダンプトラックに積み込むときに、トラック
カウントスイッチSW2が押下される。勿論このとき
は、バケット310内の積載物がダンプトラックに積み
込まれるので、上記積込カウントスイッチSW1も押下
されることになる。
【0119】リセットスイッチSW3は、建設機械によ
る生産量(積載物の重量)に関するデータが保存されて
いるデータベースの内容をクリアにするときに、作業者
によって押下される。
【0120】表示切替スイッチSW4においては、バケ
ット当たりの積載物の重量を表示させるためのモード
(これをモードAとし、図9ではAの位置)、トラック
当たりの積載物の重量の累積を表示させるためのモード
(これをモードBとし、図9ではBの位置)、一定期間
内の積載物の累積重量を表示させるためのモード(これ
をモードCとし、図9ではCの位置)の3つのモードに
切り替えることができるようになっている。それらのモ
ードは、作業者によって適宜切り替えられる。
【0121】表示器370は、表示切替スイッチSW4
の3つのモードのうちの選択されたモードに対応する積
載物の重量を示す表示情報を表示する。
【0122】コントローラ360は、表示器370、積
込カウントスイッチSW1、トラックカウントスイッチ
SW2、リセットスイッチSW3および表示切替スイッ
チSW4との間で通信回線を介して接続されている。
【0123】コントローラ360は、積込カウントスイ
ッチSW1、トラックカウントスイッチSW2およびリ
セットスイッチSW3のそれぞれが押下されることによ
り発生する所定の信号に基づいて、後述する積載物の重
量を求める処理を実施する。
【0124】次に、コントローラ360によるその処理
について詳細に説明する。
【0125】最初に、積込カウントスイッチSW1が押
下されたときは、圧力センサ350からの圧力信号を基
に、バケット310内に収容されている積載物の重量を
求め、その重量を示すデータを図示しないメモリM(コ
ントローラ360に内蔵)に記憶する。ここでは、その
データをW1とし、このデータW1は、メモリMに割り
当てられた記憶領域M1に記憶され、更新されるものと
する。つまり、この記憶領域M1には最新の積載物の重
量を示すデータW1が記憶されていることになる。
【0126】また、積込カウントスイッチSW1が押下
される毎に、上述したようにして求めた積載物の重量を
累積(積算)して、その累積値(累積重量)を示すデー
タをメモリMに記憶する。ここでは、そのデータをW2
とし、このデータW2は、メモリMに割り当てられた記
憶領域M2に記憶されるものとする。
【0127】具体的には、初期値としてW2=0と定義
され、W2=W2+W1が演算される。基本的にはこの
ような処理が行われるが、後述する2つの事象に応じて
さらに詳細な処理が実施される。
【0128】(事象1)後述するトラックカウントスイ
ッチSW2が押下されたときに、「W2=W2+W1」
が演算された後、このデータW2が記憶領域M2内の領
域M2-1に記憶される。ここで、このデータW2をデー
タW2-1とする。そして、この領域M2-1内のデータW
2-1がコントローラ360によって取得された後は、W
2(=W2-1)=0と再定義される。すなわち、この領
域M2-1には、1台のダンプトラックへの積載物の積み
込みが終了するまでの、当該ダンプトラックに積み込ん
だ積載物の重量の累積値を示すデータが記憶される。
【0129】(事象2)この場合は、上述した事象1の
場合とは異なり、後述するトラックカウントスイッチS
W2が押下されたか否かに関係なく、積込カウントスイ
ッチSW1が押下される毎に、「W2=W2+W1」が
演算され、この演算の結果であるデータW2が記憶領域
M2内の領域M2-2に記憶される。ここで、このデータ
W2をデータW2-2とする。そして、図示しないカウン
トリセットスイッチが押下されたときに、領域M2-2内
の記憶内容はクリアされる。つまり、W2(=W2-2)
=0と再定義される。
【0130】なお、上記カウントリセットスイッチは、
たとえば1日の稼働時間経過や1週間の時間経過など、
一定期間(一定時間)が経過した後に、作業者によって
押下される。そのため、領域M2-2には、一定期間中に
おいてダンプトラックに積み込まれた積載物の重量の累
積値を示すデータが記憶されることになる。トラックカ
ウントスイッチSW2が押下されたときは、上記メモリ
Mの領域M2-1に記憶されている累積値(データW2-
1)を取得して、1台のダンプトラック当たりの積載物
の累積重量を示すデータとしてメモリMに記憶する。こ
こでは、そのデータをW3とし、このデータW3は、上
記メモリMに割り当てられた記憶領域M3に記憶される
ものとする。このようにして記憶領域M3にデータW3
(=データW2-1)が記憶された場合には、上述した領
域M2-1内の記憶内容はクリアされる。つまり、W2
(=W2-1)=0と再定義される。
【0131】ここで、上記メモリMに記憶されている各
重量を示すデータにおいては、データW1< データW
2-1=データW3<データW2-2の関係が成立してい
る。これら各積載物の重量を示すデータは、データベー
ス化される。
【0132】ところで、建設機械において作業を実施し
ている作業者によって、上述した表示切替SW4が、上
記モードAに切り替えられたときには、上記メモリMか
らデータW1が読み出され、このデータW1を示す表示
情報が表示器370に表示され、また上記モードBに切
り替えられたときには、前記同様にして上記データW3
を示す表示情報が表示器370に表示され、さらに上記
モードCに切り替えられたときは、前記同様にして上記
データW2-2を示す表示情報が表示器370に表示され
る。
【0133】ここで、第3の実施形態での構成要素と図
1に示した第1の実施形態での構成要素との対応関係に
ついて説明する。
【0134】バケットシリンダ340は図1に示した作
業機シリンダDに相当する。圧力センサ350は図1に
示した作業制御装置30に接続されている。
【0135】上述した積込カウントスイッチSW1、ト
ラックカウントスイッチSW2、リセットスイッチSW
3、表示切替SW4およびカウントリセットスイッチ
(図示せず)は、図1に示した入力装置60に相当する
ものであり、表示器370は図1に示した表示装置70
に相当する。
【0136】コントローラ360は、図1に示した稼働
状況監視装置50に相当するものであり、上記メモリM
(記憶領域M1、記憶領域M2および記憶領域M3)
は、稼働状況監視装置50の詳細な構成を示した図2に
おけるプログラム用RAM53に相当する。このメモリ
Mにおける記憶領域M1、記憶領域M2および記憶領域
M3に記憶されている最新のデータは、図2に示したデ
ータベース55に保存され、上記スイッチSW1〜SW
3が押下される毎に更新される。
【0137】この第3の実施形態においても、データベ
ース55に対するアクセス制御処理は、図3に示した第
1の実施形態と同様の処理が実施される。
【0138】因みに、コントローラ360(稼働状況監
視装置50)によるデータベースに対するアクセス制御
処理を簡単に説明すると、以下のようになる。
【0139】ここで、図2を参照して第3の実施形態の
処理を説明すると、圧力センサ350からの圧力信号
は、多重伝送シリアル通信回線80、入力I/F56お
よびバス58を介してCPU51によって受信され、プ
ログラム用RAM53に格納される。プログラム用RA
M53に格納された圧力信号を基にデータ処理して得ら
れた結果である上記データW1、W2-1、W2-2、W3
がプログラム用RAM53に格納されると共に、データ
ベース55に保存される。
【0140】そして、他車両または監視局110から、
たとえば上記モードA、B、Cのそれぞれに対応するコ
マンドの何れか又は全てのコマンドを指定してのアクセ
ス要求があった場合には、当該コマンドに応じたデータ
が、データベース55から読み出され、外部I/F54
および無線回線を介して要求元(他車両または監視局1
10)に送信される。
【0141】一方、当該建設機械において作業している
作業者による表示切替SW4の切り替え操作があった場
合は、当該モードに応じたデータが、プログラム用RA
M53から読み出され、出力I/F57および多重伝送
シリアル通信回線80を介して表示器370つまり表示
装置70(図1参照)に表示される。
【0142】なお、ここでは、表示切替SW4の切り替
えられたモードに応じた重量を示す情報が、プログラム
用RAM53(上記メモリM)から読み出されて、表示
器370に表示されるようになっているが、次のように
しても良い。
【0143】すなわち、コントローラ360によって、
表示切替SW4の切り替えられたモードに応じて、デー
タベース55にアクセスし、このアクセスした結果得ら
れたデータを、表示器370に表示するようにしても良
い。
【0144】以上説明したように、第3の実施形態によ
れば、データを管理する管理者は、他車両または監視局
において無線通信等を利用して、任意のタイミングでデ
ータベースにアクセスし、このアクセスの結果得られた
情報を基に、当該建設機械1による生産量を把握するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施形態に係る建設機械1の電子
制御装置の全体構成を示す構成図である。
【図2】図2は建設機械1に搭載される稼働状況監視装
置50の構成を示す構成図である。
【図3】図3は第1の実施形態におけるデータベースに
対するアクセス制御処理の処理手順を示すフローチャー
トである。
【図4】図4は第1の実施形態におけるアクセス制御処
理を説明するための説明図である。
【図5】図5は第1の実施形態における一時バッファ5
3Aの内容の一例を示す図である。
【図6】図6は第1の実施形態における故障発生前後情
報の一例を示す図である。
【図7】図7は第2の実施形態に係る建設機械1に搭載
される稼働状況監視装置200の構成を示す構成図であ
る。
【図8】図8は第2の実施形態におけるアクセス制御処
理を説明するための説明図である。
【図9】図9は第3の実施形態に係る建設機械の機能を
説明するための図である。
【図10】図10は従来におけるデータベースの内容の
ダウンロードを説明するための図である。
【符号の説明】
10 E/G(エンジン)制御装置 20 T/M(トランスミッション)制御装置 30 作業機械制御装置 50、200 稼働状況監視装置 51 CPU 52 プログラム用ROM 53 プログラム用RAM 54 外部インタフェース 55、210 データベース 56 入力インタフェース 57 出力インタフェース 70 表示装置 310 バケット 350 圧力センサ 360 コントローラ 370 表示器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に搭載され、該車両の稼働状況情報や
    障害発生情報などの当該車両の状態を示す情報及び/又
    は当該車両の動作を決定する情報を第1の外部装置から
    取得し、該取得した情報をデータベースに格納し管理す
    ると共に、前記データベースからデータを読み出して第
    2の外部装置へ送信する車両の電子制御装置において、 前記データベースへのデータの書き込み中のときには当
    該データベースからのデータの読み込みを禁止すると共
    に、データベースからのデータの読み込み中のときは当
    該データベースへのデータの書き込みを禁止する排他制
    御により、前記データベースに対するアクセスを実施す
    る制御手段を具備したことを特徴とする車両の電子制御
    装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、 前記第1の外部装置から取得した情報のデータベースへ
    の書き込み中のときには前記第2の外部装置からの読込
    要求に基づく当該データベースからのデータの読み込み
    を禁止すると共に、前記第2の外部装置からの読込要求
    に基づくデータベースからのデータの読み込み中のとき
    は前記取得した情報の当該データベースへの書き込みを
    禁止する排他制御により、前記データベースに対するア
    クセスを実施するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の車両の電子制御装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、 前記第1の外部装置から前記車両の状態を示す情報を取
    得し、該取得した情報のデータベースへの書き込み中の
    ときには、前記第2の外部装置からの読込要求に基づく
    当該データベースからのデータの読み込み処理について
    は当該書き込み処理が終了した後に実行し、一方、前記
    第2の外部装置からの読込要求に基づくデータベースか
    らのデータの読み込み中のときは、前記取得した情報の
    当該データベースへの書き込み処理については当該読み
    込み処理が終了した後に実行するようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の車両の電子制御装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、 前記第1の外部装置から前記車両の動作を決定する情報
    を取得し、該取得した情報のデータベースへの書き込み
    中のときには、前記第2の外部装置としての自己車両に
    搭載されている外部装置からの読込要求に基づく当該デ
    ータベースからのデータの読み込み処理については当該
    書き込み処理が終了した後に実行し、一方、前記自己車
    両に搭載されている外部装置からの読込要求に基づくデ
    ータベースからのデータの読み込み中のときは、前記取
    得した情報の当該データベースへの書き込み処理につい
    ては当該読み込み処理が終了した後に実行するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の車両の電子制御装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010111234A (ja) * 2008-11-05 2010-05-20 Fujitsu Ten Ltd 制御装置及び制御方法
JP2014106568A (ja) * 2012-11-22 2014-06-09 Mitsubishi Electric Corp 表示操作器及び画面パターン情報更新システム

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