JP2001330807A - レンズホルダ用カセット - Google Patents

レンズホルダ用カセット

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JP2001330807A
JP2001330807A JP2000151338A JP2000151338A JP2001330807A JP 2001330807 A JP2001330807 A JP 2001330807A JP 2000151338 A JP2000151338 A JP 2000151338A JP 2000151338 A JP2000151338 A JP 2000151338A JP 2001330807 A JP2001330807 A JP 2001330807A
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lens
holder
cassette
lens holder
discharge side
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JP2000151338A
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Satoshi Yasunaka
聡 安中
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Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造でレンズホルダを確実に収納で
き、またホルダ供給機構へのレンズホルダの供給を確実
に行い得るレンズホルダ用カセットを提供する。 【解決手段】 両端が開放する筒状体によって形成され
レンズホルダ2を収納するカセット本体36と、開閉機
構34とでカセット32を構成する。開閉機構34は、
カセット本体36のホルダ排出側開口部37を通常閉塞
することによりホルダ排出側開口部37からレンズホル
ダ2が脱落するのを阻止しており、カセット本体36が
カセット装着部30Aに装着されると部材35によって
動作されることにより、前記ホルダ排出側開口部37を
開放する。カセット本体36の上面にレンズホルダ2を
滑動自在に保持するガイド孔39を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡レンズ等のレ
ンズを保持するレンズホルダを収納するカセットに関
し、特に眼鏡レンズの縁摺り加工のためにレンズの加工
中心等を決定し、この加工中心に加工治具を取付けるた
めのレンズ用レイアウト・ブロック装置に用いて好適な
レンズホルダ用カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】眼鏡レンズ(以下、単にレンズともい
う)は、単焦点レンズ、多焦点レンズ、累進多焦点レン
ズ等の種類があり、またそのレンズの種類毎に外径寸
法、外形形状、レンズ度数等が異なるために多種類のレ
ンズを製作する必要がある。
【0003】従来、このようなレンズの縁摺り加工は、
以下の手順にしたがって行なっていた。すなわち、例え
ば単焦点レンズを加工する場合、まず第1に処方レンズ
が決定すると、通常の処方の場合は、ストックレンズ
(常備在庫の量産品)の中から処方レンズを選択し、ス
トックレンズ中にないレンズ(常備在庫外の特注品)の
場合は、工場側で注文に応じて製造する。ストックレン
ズは、所定のレンズ度数になるように光学設計に基づい
て表面(凸側レンズ面)および裏面(凹側レンズ面)が
所定のレンズ曲率に仕上げられ、さらに耐摩耗コートや
反射防止コートなどの表面処理までの最終工程まで行わ
れているものである。一方、特注品の場合は、予めレン
ズ材料が半製品(セミレンズ)の状態で用意され、これ
を注文の処方度数に応じて荒削り、研磨加工等を行った
後、表面処理が施され処方レンズとして用いられる。
【0004】処方レンズが製造されると、そのレンズを
加工指示票とともにレンズ収納トレイに凹側レンズ面を
下にして水平に収納し、縁摺り加工ラインへ搬送する。
そして、作業者はこの処方レンズをトレイから取り出
し、レンズメータ等の所定の検査装置の検査台に載置
し、処方レンズのレンズ度数や乱視軸等を確認し、この
レンズ情報とレンズ枠形状データおよび装用者の処方デ
ータから加工中心およびレンズに対する加工治具(以
下、レンズホルダという)の取付角度等を決定する(光
学的レイアウト)。次に、これに基づいてレンズホルダ
をレンズの加工中心に取付ける(ブロック)。そして、
このレンズホルダを縁摺り加工装置にレンズとともに装
着し、砥石またはカッタによりレンズを縁摺り加工し、
眼鏡フレームの枠形状に合った形状にする。
【0005】上記したように、従来はレンズの縁摺り加
工のための前工程であるレンズの光学的レイアウトおよ
びブロックを、作業者が専用の装置を用いて行ってい
た。しかしながら、このような作業は非能率的で生産性
が低く、省力化の大きな障害となっている。また、レン
ズを汚したり、傷つけたり、破損したりしないようにそ
の取扱いに細心の注意を払う必要があるために作業者の
負担が大きいばかりか、処方レンズの曲率に合ったレン
ズ保持面を有するレンズホルダを選択する際に、作業者
が異なった種類のレンズホルダを選択するといったミス
が発生し易いという問題もあった。
【0006】このため、最近ではレンズの光学的レイア
ウトとレンズホルダによるレンズのブロックを自動的に
行うことにより作業能率を向上させるようにした、単焦
点レンズ用と多焦点レンズ用の装置(ABS;Auto Blo
cker for Single VisoionLens、ABM;Auto Blocker
for Multifocus Lens)の開発が要請されている。以
下、本発明においては、このような装置をレイアウト・
ブロック装置という。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したレイアウト・
ブロック装置の設計に際しては、レンズの種類に応じて
複数種のレンズホルダを用意する必要がある。すなわ
ち、レンズの種類は、1つのレンズ度数D(ディオプタ
ー)に対して凸面カーブと凹面カーブの組み合わせによ
り無限となるが、実際は光学的収差と在庫管理などを考
慮して決定される。具体的には、凸面カーブの種類を少
なくして凹面カーブを違えるレンズ設計を採用すること
により、例えば累進多焦点レンズでは2カーブから9カ
ーブの8種類くらいまで用意され、単焦点レンズの場合
には一般的に対応する度数範囲が広いので、例えば0カ
ーブから11カーブまでの12種類が用意される場合が
ある。
【0008】レンズ度数Dは凸面カーブD1 と凹面カー
プD2 との曲率の差で表されるが、単焦点レンズや累進
多焦点レンズのセミフィニッシュレンズの場合は、凸面
カーブD1 のみでレンズ度数の種類分けをしている。例
えば凸面のレンズ度数Dが4の単焦点レンズの場合、4
カーブのレンズと呼んでおり、その曲率半径(R)はD
=(N−1)×1000/R(mm)によって求められ
る。この場合、Nはレンズの屈折率で、最も汎用的なプ
ラスチックレンズ材料であるジエチレングリコールビス
アリルカーボネートの場合、1.50である。Rは凸側
レンズ面の曲率半径である。したがって、4カーブの場
合は、前記式に代入すると、4=(1.5−1)×10
00/Rから、R=125mmとなる。同様に、7カー
ブの場合は曲率半径Rに換算すると、約71mm、11
カーブの場合は約45mmとなる。
【0009】レンズホルダとしては、レンズの安定した
保持のためにレンズ度数が異なる個々のレンズに対して
それぞれ適合する専用のものを用いることが最も望まし
い。しかし、そうするとホルダ自体の種類が著しく増加
しその維持管理が煩雑になるため、実際には1種類のレ
ンズホルダで凸面カーブの異なる何種類かのレンズをカ
バーできるように、レンズ保持面の曲率を段階的に異な
らせたものを数種類用意しておき、凸面カーブに応じて
選択して使用している。例えば、0〜11カーブまでの
12種の単焦点レンズの場合は、レンズ保持面が4カー
ブ、7カーブ、11カーブの3種類のレンズホルダを用
意し、0〜3カーブのレンズを4カーブのレンズホルダ
で保持し、4〜6カーブのレンズを7カーブのレンズホ
ルダで保持し、7〜11カーブのレンズを11カーブの
レンズホルダで保持している。このようなレンズホルダ
は、筒状体に形成されて一端側に凹球面状のレンズ保持
面を有し、この保持面に貼着される薄い弾性シールを介
してレンズの凸側レンズ面を保持するものである(例:
実開平6−24854号公報、特願平11−22459
8号等)。
【0010】このため、レイアウト・ブロック装置のホ
ルダ供給機構としては、レンズホルダの種類毎に複数個
設ける必要がある。また、レンズホルダを収納するカセ
ットとしては、簡単な構造で複数個のレンズホルダを確
実に収納でき、しかもホルダ供給機構へのレンズホルダ
の供給を容易に行い得るものであることが要求される。
【0011】本発明は上記した従来の問題および要請に
応えるためになされたもので、その目的とするところ
は、簡単な構造でレンズホルダを確実に収納でき、また
ホルダ供給機構へのレンズホルダの供給を確実に行い得
るようにしたレンズホルダ用カセットを提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、複数個のレンズホルダを滑動自在に収
納し、ホルダ供給時にカセット装着部に前記レンズホル
ダが自重により滑動して排出されるように傾斜して装着
されるレンズホルダ用カセットであって、このカセット
を両端が開放する筒状体によって形成され前記レンズホ
ルダを収納するカセット本体と、このカセット本体のホ
ルダ排出側開口部を通常閉塞することにより前記ホルダ
排出側開口部からのレンズホルダの脱落を阻止し、カセ
ット本体が前記カセット装着部に装着されると前記ホル
ダ排出側開口部を開放する開閉機構とで構成したもので
ある。
【0013】第2の発明は上記第1の発明において、カ
セット本体内に回動自在に配設され通常はホルダ排出側
開口部を閉塞することにより最先のレンズホルダを係止
する左右一対の係止部材と、これらの係止部材をホルダ
係止位置に弾持するばねとで開閉機構を構成したもので
ある。
【0014】第3の発明は上記第1または第2の発明に
おいて、カセット本体の上面にレンズホルダが貫通する
ガイド孔を長手方向全長にわたって形成し、前記レンズ
ホルダをそのレンズ保持面がカセット本体の内部側に位
置し反対側が前記ガイド孔から上方に突出するように収
納し、前記ガイド孔によってレンズホルダを滑動自在に
保持させたものである。
【0015】本発明において、カセット本体はレンズホ
ルダを滑動自在に収納する。レンズホルダは、カセット
本体がカセット装着部に傾斜して装着され、ホルダ排出
側開口部が開くと、自重によって滑動してカセット本体
から排出される。開閉機構は、カセット本体のホルダ排
出側開口部を通常は閉塞しておくことにより、レンズホ
ルダがホルダ排出側開口部から脱落するのを防止してお
り、カセット本体がカセット装着部に装着されると、ホ
ルダ排出側開口部を開放する。このような開閉機構とし
ては、回動自在な一対の係止部材と、これらの係止部材
をホルダ係止位置に弾持するばねとで構成され、ホルダ
排出側開口部を開くときには係止部材がばねに抗して回
動される。カセット本体のガイド孔はレンズホルダを滑
動自在に保持する。レンズホルダは、カセット本体にガ
イド孔を貫通して収納されることによりレンズ保持面が
カセット本体の内部側に位置し反対側が前記ガイド孔か
ら上方に突出する。このような収納形態においては、カ
セットの高さおよび幅を小さくすることができ、小型化
が可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1(a)、(b)は
レンズホルダの正面図および背面図、図2はレンズホル
ダにレンズを弾性シールを介して保持させた状態を示す
断面図、図3(a)、(b)、(c)は図1のIII −II
I 線拡大断面図、レンズ保持面を示す図およびレンズ保
持面の拡大断面図、図4は単焦点レンズ用ABS装置の
正面図、図5は同ABS装置の平面図、図6はレンズホ
ルダ用カセットの一部を破断して示す斜視図である。図
7(a)、(b)、(c)は同カセットの拡大断面図、
カセット装着部に装着する直前の状態を示す要部の平面
図および装着した状態を示す要部の平面図、図8はレン
ズホルダのシャッタ機構を示す図、図9(a)、(b)
はホルダ支持機構の平面図および正面図である。図10
および図11はホルダ支持機構によるレンズの保持動作
を示す図、図12(a)、(b)は芯出し機構によるレ
ンズホルダの芯出し動作を示す図、図13(a)、
(b)はホルダ保持装置へのレンズホルダの受け渡しを
示す図、図14は位置関係を示す図である。
【0017】先ず、単焦点レンズ用ABS装置によって
処理されるレンズとレンズホルダの構造を図1〜図3に
基づいて説明する。これらの図において、1はプラスチ
ック製の眼鏡用単焦点レンズ(以下、単にレンズとい
う)で、凸側レンズ面1a、凹側レンズ面1bおよび外
周面1cを備え、後述するABS装置20によって光学
的レイアウトおよびレンズホルダ2によるブロックが行
われた後、外周面1cが縁摺り加工装置によってレンズ
枠形状と一致するように縁摺り加工される。また、この
レンズ1は、単焦点レンズの場合、上記した通り一般的
に対応する度数範囲が広いので、例えば0カーブから1
1カーブまで12種類用意されているが、レンズホルダ
2の共通化を図るために、カーブの大、中、小によって
3つのレンズ群、例えば0〜3カーブの第1レンズ群、
4〜6カーブの第2レンズ群および7〜11カーブの第
3レンズ群に分類されている。
【0018】3は前記レンズホルダ2に貼着される弾性
シールで、この弾性シール3を介してレンズ1の凸側レ
ンズ面1aがレンズホルダ2によって保持される。保持
位置は、レンズ1の加工中心位置である。
【0019】前記レンズホルダ2は、ステンレス等の金
属によって鍔付の筒状体に形成されることにより、嵌合
軸部4と、この嵌合軸部4の外周で先端寄りと先端部の
2箇所に一体に設けられたフランジ5およびレンズ保持
部6を備えている。嵌合軸部4は、例えば長さが35m
m、外径が14mmφ程度で、中心孔7の穴径が10m
mφ程度である。
【0020】前記フランジ5は、縁摺り加工装置のクラ
ンプ軸に嵌合される嵌合軸部4の嵌合量を規定するもの
で、厚さが5mm程度、外径が20mmφ程度である。
また、フランジ5の周面の一部には、前記クランプ軸に
対するレンズホルダ2の回転を防止する回転防止部とし
ての切欠き溝8が軸線方向に形成されている。この切欠
き溝8のレンズ保持部6側とは反対側の開放部は、クラ
ンプ軸への嵌合を容易にするために外側に開いたテーパ
面8aを形成している。
【0021】前記レンズ保持部6は、嵌合軸部4の先端
側外周に設けられて前記フランジ5と厚さおよび外径が
略等しく、フランジ5との間に5mm程度の間隔が設定
されている。このレンズ保持部6の前記弾性シール3が
密接される面は、レンズ1の凸側レンズ面1aに対応し
た凹球面状のレンズ保持面9を形成している。
【0022】この場合、レンズ毎にその凸面カーブに応
じたレンズ保持面9を形成すると、上記した通りレンズ
ホルダ2自体の種類が増加するため、レンズ保持面9の
曲率半径を段階的に異ならせることにより、レンズホル
ダ2の種類を少なくし、1種類のレンズホルダ2で凸面
カーブの異なる何種類かのレンズ1を保持するようにし
ている。具体的には、前記第1、第2、第3レンズ群毎
にレンズ保持面9の曲率半径を異ならせることにより、
3種類のレンズホルダ2が用意される。
【0023】レンズ保持面9の曲率半径は、凸側レンズ
面1aの曲率半径より大きいとレンズ保持面9の中心部
のみが凸側レンズ面1aに接触して外周部が非接触とな
るため、不安定な保持となり、反対に小さいとレンズ保
持面9の外周部のみが凸側レンズ面1aに接触して中心
部が非接触となるため、安定した保持となる。したがっ
て、レンズホルダ2は、レンズ保持面9の曲率半径を当
該ホルダに対応するレンズ群中の各レンズの曲率半径の
うち最も小さい曲率半径より小さいかこれと略等しい値
に設定され、これによりレンズ保持面9の外周部による
安定したレンズ保持を可能にしている。ただし、両者の
曲率半径の差が大きいと、レンズ保持面9と凸側レンズ
面1aの密着度が低くなるため、差は小さいことが望ま
しい。
【0024】このため、本実施の形態においてはレンズ
保持面9が4カーブ、7カーブ、11カーブの3種類の
レンズホルダ2を用意し、4カーブのレンズホルダを0
〜3カーブのレンズからなる第1レンズ群用として、7
カーブのレンズホルダを4〜6カーブのレンズからなる
第2レンズ群用として、11カーブのレンズホルダを7
〜11カーブのレンズからなる第3レンズ群用としてそ
れぞれ用いるようにしている。なお、4カーブ、7カー
ブ、11カーブからなる3種類のレンズホルダ2は、レ
ンズ保持面9の曲率半径のみが異なるだけで、その他の
構造、形状、寸法は全く同一である。
【0025】また、前記レンズ保持面9には、前記弾性
シール3との密着結合力を高めるために、多数の微小な
突状体10が全周にわたって放射状に形成されている。
突状体10は、断面形状が二等辺三角形に形成されるこ
とにより、その頂点10aを境に、レンズホルダ2の回
転方向側の壁面10bと反対側の壁面10cとが同一の
傾斜角度(例えば45°)の斜面に形成されている。こ
のように同一角度にすると、両方の斜面に均等に弾性シ
ール3が密着することになり、接触面積の増大により、
シートの適当な可撓性や変形性が生かされ、レンズ保持
力を増大させることができる。また、同じ傾斜角度の両
斜面に均等に弾性シール3が圧接することになるので、
アンバランスな回転力が発生せず、弾性シール3が回転
ずれしてレンズの保持精度が低下することもなくなる。
【0026】前記フランジ5とレンズ保持部6の間に
は、さらに回転防止部11が形成されている。この回転
防止部11は、フランジ5とレンズ保持部6の周面の一
部を軸線と直交する方向から切削して形成した溝からな
り、前記切欠き溝8とは背中合わせになるように180
°位相を異ならせて形成されている。
【0027】さらに、前記レンズホルダ2の内部で嵌合
軸部4の基端部側には、レンズホルダ2の種類を識別す
るための部材13が圧入されており、その一端面がレン
ズホルダ2の基端面と略同一面を形成している。この部
材13は、合成樹脂によって所要の色に着色された筒状
体に形成されている。部材13の色は、レンズホルダ2
の種類によって異なり、例えば4カーブのホルダの場合
は白色に、7カーブのホルダの場合は赤色に、11カー
ブのホルダの場合は青色にそれぞれ着色されている。し
たがって、部材13の色を見ることにより、レンズホル
ダ2が4カーブのものか、7カーブのものかあるいは1
1カーブのものかを一目で識別することができる。
【0028】前記弾性シール3は、厚さが0.5〜0.
6mm程度の薄いゴムによって、外径が前記レンズ保持
面9の外径より大きく(22mmφ程度)、内径がレン
ズホルダ2の穴径より小さい(8mm程度)リング状に
形成され、両面に粘着剤を塗布したものが用いられる。
【0029】次に、単焦点レンズ用ABS装置の構成等
を図4〜図13に基づいて説明する。図4および図5に
おいて、単焦点レンズ用ABS装置20は、縁摺り加工
装置に隣接して設置されるもので、基台21上に設けら
れたホルダ搬送装置22と、ホルダ保持装置23と、シ
ール供給装置24と、レンズ供給装置25と、レンズメ
ータ26等を備え、凸面カーブが異なる12種類(0〜
11カーブ)の単焦点レンズをランダムに順次処理する
バッチ方式を採用している。
【0030】前記ホルダ搬送装置22は、4カーブ、7
カーブおよび11カーブの3種類のレンズホルダ2を処
方レンズに応じてホルダ保持装置23に順次供給するた
めのもので、ホルダ供給機構28と、ホルダ支持機構2
9とを備えている。
【0031】前記ホルダ供給機構28は、ホルダ供給方
向(図4、図5の矢印27方向)に所要角度傾斜して幅
方向に並設された3つのガイドレール30と、各ガイド
レール30の上面に設置されたシュート31とを備え、
各シュート31の上端側に所要個数(例えば42個)の
レンズホルダ2をその種類毎に収納したレンズホルダ用
カセット(以下、カセットという)32が装着される。
ガイドレール30は、図6に示すように幅方向中央に全
長にわたって形成されたガイド溝33を有し、シュート
31が設置されている部分より上方に延在する部分が前
記カセット32が着脱自在に装着されるカセット装着部
30Aを形成している。ガイドレール30の傾斜角度
は、レンズホルダ2が自重によりカセット32およびシ
ュート31に沿って滑動可能な角度(例えば、水平面に
対して20°)とされる。
【0032】前記カセット装着部30Aの基端部上面で
幅方向中央部には、前記カセット32がカセット装着部
30Aに正しく装着されるとカセット32内に設けた開
閉機構34を動作させる部材35が固定されている。こ
の部材35は平面視形状が略五角形のブロック状に形成
され、上端面35aが図7(b)に示すように略半円形
に湾曲(または台形状に屈曲)し、前記シュート31よ
り上方に突出して設けられている。
【0033】図6および図7において、前記カセット3
2は、レンズホルダ2を一列に整列させてかつ回転防止
部11の向きを一定に揃えて滑動自在に収納するカセッ
ト本体36と、このカセット本体36の内部でホルダ排
出側開口部37付近に設けられた前記開閉機構34と、
カセット本体36の下面に固定され前記カセット装着部
30Aの上面に沿って摺動する2つのスライド部材38
等で構成されている。カセット本体36は、金属、合成
樹脂等によって長手方向両端が開放する細長い矩形の中
空体に形成され、上面の幅方向中央にはレンズホルダ2
を滑動自在に保持するガイド孔39が形成されている。
このようなカセット本体36は、コ字状に折り曲げ形成
され前記スライド部材38の上面に互いに向かい合わせ
にして平行に固定された高さが異なる2つの形材36
A,36Bによって形成され、両形材36A,36Bの
上面間に形成された隙間が前記ガイド孔39を形成して
いる。一方の形材36Aは、他方の形材36Bより板厚
分程度高く形成されている。この場合、カセット本体3
6を2つの形材36A,36Bによって形成したが、こ
れに限らず上面の幅方向中央が全長にわたって開放する
C字型の形材で形成することも可能である。
【0034】前記レンズホルダ2は、カセット本体36
のホルダ排出側開口部37とは反対側の開口部40か
ら、カセット本体36に対して垂直になるようにレンズ
保持面9を下に向けて、かつ回転防止部11の向きを一
定に揃えて順次収納されることにより一列に整列され
る。また、収納に際しては、レンズ保持面9がカセット
本体36内に位置し、フランジ5より基端部側がカセッ
ト本体36の上方に突出するようにガイド孔39を貫通
して収納される。このように収納すると、レンズホルダ
2の基端部側に圧入されている部材13の色をカセット
32の上方から視認することができるため、カセット3
2に異なった種類のレンズホルダ2が収納されているか
否かを一目で確認することができる。また、カセット3
2のカセット装着部30Aへの装着ミスを防止すること
ができる。すなわち、カセット32自体も部材13の色
によって識別されるため、あるカセットを本来設置すべ
きカセット装着部以外のカセット装着部に設置したり、
あるいは同一種のレンズホルダを収納する複数のカセッ
トを複数のカセット装着部に設置したりするといったミ
スを防止できる。
【0035】前記カセット本体36の上面に形成されて
いるガイド孔39の幅は、レンズホルダ2の嵌合軸部4
の外径より若干大きく設定されており、カセット本体3
6の上面によってフランジ5の下面を摺動自在に支持し
ている。また、上記した通り一方の形材36Aは、他方
の形材36Bより板厚分程度高くなるように形成されて
おり、前記ガイド孔39を形成する上面側の端縁部41
がレンズホルダ2の回転防止部11に差し込まれ、これ
によってレンズホルダ2の向きを揃え、自由な回転を防
止している。
【0036】前記開閉機構34は、カセット本体36の
ホルダ排出側開口部37を通常閉塞することにより、最
先のレンズホルダ2を係止する左右一対の係止部材4
4,44と、これらの係止部材44,44をホルダ係止
位置に弾持する引張りコイルばね45等で構成されてい
る。係止部材44は、平面視形状がL字状で屈曲部の上
面に前記レンズホルダ2を係止するピン状の係止部44
aが一体に突設されている。また、係止部材44の一端
44bは軸46によって回動自在に軸支されることによ
り回動支点部を構成し、前記係止部44aより外側に位
置している。この回動支点とは反対側の他端44cは、
前記係止部44aよりホルダ排出側開口部37側に位置
し、カセット32が前記カセット装着部30Aに装着さ
れたとき、前記部材35の上端面35aによって押圧さ
れる被押圧部を形成している。左右の係止部材44,4
4は、前記引張りコイルばね45によって互いに連結さ
れ他端44cが前記ホルダ排出側開口部37に向かって
回動する方向(図7(b)の矢印A、B方向)に付勢さ
れることにより、通常は図7(b)に示すホルダ係止位
置に保持されている。このホルダ係止位置に保持されて
いる状態において、各係止部材44は形材36A,36
Bに設けたストッパピン48に圧接されている。このと
き、左右の係止部材44,44の係止部44a,44a
の間隔は最も狭く、これによって前記ホルダ排出側開口
部37を閉塞し最先のレンズホルダ2のレンズ保持部6
を係止している。したがって、レンズホルダ2が収納さ
れたカセット本体36をホルダ排出側開口部37が下に
なるように傾斜させても、レンズホルダ2はホルダ排出
側開口部37から脱落するおそれはない。
【0037】前記スライド部材38は、下面に前記カセ
ット装着部30Aに摺動自在に嵌合する溝50を有し、
これによってカセット32が幅方向に位置決めされてカ
セット装着部30Aに装着される。カセット32をカセ
ット装着部30Aに装着するには、スライド部材38を
カセット装着部30Aに沿って摺動させ、カセット本体
36のホルダ排出側開口部37をシュート31の上端側
開口端に当接させればよい。カセット32がカセット装
着部30A上に装着されると、部材35はカセット本体
36内に差し込まれることにより左右の係止部材44,
44の他端44cを押圧し、係止部材44を引張りコイ
ルばね45に抗して図7(c)に示すように回動させ
る。このため、係止部材44,44の係止部44a,4
4aの間隔がレンズホルダ2のレンズ保持部6の外径よ
り広くなってホルダ排出側開口部38を開き、レンズホ
ルダ2の係止を解除する。したがって、カセット本体3
6に収納されているレンズホルダ2は、自重によって滑
動しシュート31に順次供給される。
【0038】前記シュート31は前記カセット本体36
と略同一に形成され、下端側にシュート31内のレンズ
ホルダ2を一つずつ順次排出し前記ホルダ支持機構29
に供給するシャッタ機構52が配設されている。このシ
ャッタ機構52は、図8に示すようにシュート31の排
出口31aを通常閉塞することにより1番目のレンズホ
ルダ2Aを係止する一対のストッパピン53と、これら
のストッパピン53を上下動させるエアシリンダ54と
を備え、制御部からの供給信号によってエアシリンダ5
4が駆動することによりシュート31からのレンズホル
ダ2の排出が行われる。すなわち、エアシリンダ54の
駆動によってストッパピン53が下降してシュート31
の通路から退出すると、1番目のレンズホルダ2Aはス
トッパピン53から解放されるため、自重によってシュ
ート31の排出口31aから出て終端部31b上に移動
する。この終端部31bは、レンズホルダ2の滑動速度
を遅くし前記ホルダ支持機構29の後述するストッパ5
7に当たったときの衝撃を小さくするために傾斜角度が
小さく設定されている。前記1番目のレンズホルダ2A
が終端部31bに移動するとストッパピン53は再び上
昇して元の状態に復帰する。このため、2番目のレンズ
ホルダ2Bはストッパピン53の位置までシュート31
を滑動し、ストッパピン53によって係止されることに
より1番目のレンズホルダとなる。そして、このような
動作を繰り返すことにより、レンズホルダ2はホルダ支
持機構29に1つずつ自動的に供給される。なお、シュ
ート31の下流側および中間部の2箇所には、レンズホ
ルダ2の有無を検出するセンサ(図4)58が取付けら
れている。上流側のセンサ58は、シュート31内にレ
ンズホルダ2が残り9個となったときにONし、補給を
促すためのものである。下流側のセンサ58はシュート
31内にレンズホルダ2が残り1個になったときにON
し、装置を停止させるためのものである。
【0039】図5、図8および図9において、前記ホル
ダ支持機構29は、前記シュート31の終端と対向する
ように前記基台21上に配設されるもので、ABS装置
20の前後方向(図5の矢印Y方向)に移動自在で前記
各シュート31の終端位置A1 ,A2 ,A3 とホルダ装
着位置A4 との間を往復移動するステージ60を備えて
いる。このステージ60は、前記基台21上に設置され
た左右一対のレール61とボールねじ62によって移動
自在に保持されており、駆動モータ63の駆動によって
ボールねじ62が回転すると、レール61およびボール
ねじ62に沿って移動するように構成されている。前記
各シュート31の終端位置A1 ,A2 ,A3 には、シュ
ート31の終端部31bが位置付けられている。
【0040】また、前記ステージ60の上面には、前記
シュート31の終端部31bに供給されるレンズホルダ
2を受け止める前記ストッパ57と、レンズホルダ2を
挾持する一対のホルダハンド64A,64Bと、これら
のホルダハンド64A,64Bを互いに接近離間する方
向に同期して作動させるエアシリンダ65が配設されて
いる。一方のホルダハンド64Aは、断面形状が円形の
棒状体からなり、先端部の周面でレンズホルダ2の回転
防止部11を保持する。他方のホルダハンド64Bは断
面形状が矩形の棒状体からなり、先端部でレンズホルダ
2と対向する側面にV字状の凹部67が形成されてお
り、この凹部67によってレンズホルダ2の前記回転防
止部11とは反対側でフランジ5とレンズ保持部6の外
周面を保持する。前記ステージ60は、レンズホルダ2
の供給時に3つのシュート31のうちレンズホルダ2を
供給しようとするシュートの終端位置、例えばA1 位置
に予め移動してホルダハンド64A,64Bを開いた状
態で待機しており(図10)、レンズホルダ2がシュー
ト31の終端部31b上に供給されてくると、ストッパ
57がレンズホルダ2を受け止めて停止させ、次いで一
対のホルダハンド64A,64Bが閉じることによりレ
ンズホルダ2を挟持する(図11)。しかる後、この挾
持したレンズホルダ2をホルダ装着位置A4 に搬送し、
レンズホルダ2の芯出しを行った後にホルダ保持装置2
3へのレンズホルダ2の受け渡しが行われる。
【0041】図12において、前記ホルダ装着位置A4
には、前記ホルダハンド64A,64Bによって挾持さ
れているレンズホルダ2の芯出しを行う芯出し機構70
が配設されている。この芯出し機構70は、昇降テーブ
ル71と、この昇降テーブル71を昇降させるエアシリ
ンダ72とで構成されている。昇降テーブル71の上面
には、前記レンズホルダ2のレンズ保持部6の外径より
若干大きい穴径で比較的浅い凹部73が形成されてい
る。また、この凹部73の中央には円形の凸部74が設
けられており、その外径はレンズホルダ2の中心孔7
(図3)より僅かに小さく設定されている。このような
昇降テーブル71は、通常レンズホルダ2の略真下に離
間して位置し(図12(a))、レンズホルダ2の芯出
しに際してエアシリンダ72の駆動によって上昇すると
(図12(b))、凹部73がレンズホルダ2のレンズ
保持部6を受け止め、凸部74と中心孔7が嵌合するこ
とにより、レンズホルダ2の中心と凸部74の中心が一
致して芯出しされる。この時、一対のホルダハンド64
A,64Bは芯出しを可能にするために若干開いてレン
ズホルダ2を左右、前後方向に移動可能に保持してい
る。レンズホルダ2が芯出しされると、続いて昇降テー
ブル71が下降して元の初期位置に復帰することにより
ホルダの芯出工程が終了する。
【0042】図5、図13および図14において、前記
ホルダ保持装置23は、前記ホルダ支持機構29の一側
で前記シール供給装置24とレンズ供給装置25の間の
空間に配設されている。このホルダ保持装置23は、前
記ホルダ支持機構29から芯出しされたレンズホルダ2
を受け取ると、そのレンズホルダ2のレンズ保持面9に
前記弾性シール3を貼着した後、レンズホルダ2に弾性
シール3を介してレンズ1を保持させるものである。こ
のようなホルダ保持装置23は、回動アーム75と、こ
の回動アーム75の先端部に上下動可能に取付けられた
クランプ装置76と、回動アーム75を回動させるモー
タ等の駆動機構(図示せず)およびクランプ装置76を
上下動させるエアシリンダ等の駆動機構(図示せず)等
を備えている。
【0043】前記回動アーム75は、回転中心Oを中心
として水平面内において回動されるように構成されてい
る。前記クランプ装置76は、前記回動アーム75の回
動によって前記ホルダ装着位置A4 、シール貼着位置A
5 、レンズ保持位置A6 およびホルダ受け渡し位置A7
間を往復移動するように駆動制御される。このため、ク
ランプ装置76、前記ホルダ装着位置A4 、シール貼着
位置A5 、レンズ保持位置A6 およびホルダ受け渡し位
置A7 は、前記回動アーム75の回転中心Oを中心とす
る同一円周上に位置している。ホルダ装着位置A4 は、
前記クランプ装置76が前記ホルダ支持機構29からレ
ンズホルダ2を受け取って保持する位置で、この位置か
らシール貼着位置A5 が反時計方向に120°ずれ、ホ
ルダ受け渡し位置A7 が230°ずれ、レンズ保持位置
A6 が270°ずれている。シール貼着位置A5 は、ク
ランプ装置76によって保持されているレンズホルダ2
に前記弾性シール3を貼着する位置である。レンズ保持
位置A6 は、クランプ装置76によって保持されている
レンズホルダ2にレンズ1を前記弾性シール3を介して
保持させる位置である。ホルダ受け渡し位置A7 は、レ
ンズ1を保持しているレンズホルダ2(クランプ装置7
6によって保持されている)を縁摺り加工装置に供給す
るための搬送ロボットに受け渡す位置である。なお、ホ
ルダ装着位置A4 とレンズ保持位置A6 との間には、ク
ランプ装置76を待機させる待機位置A8 が設けられて
いる。
【0044】また、クランプ装置76は、図13に示す
ようにホルダ装着位置A4 の上方に移動して停止すると
(a図)、下降して前記ホルダ支持機構29によって保
持されているレンズホルダ2を受け取り保持するように
駆動制御される(b図)。さらに、レンズホルダ2をホ
ルダ支持機構29から受け取ると、回動アーム75の回
動により前記シール貼着位置A5 の上方に移動してレン
ズホルダ2のレンズ保持面9に弾性シール3を貼着さ
せ、しかる後レンズ保持位置A6 に移動して下降するこ
とによりレンズ1に弾性シール3を密着させるように駆
動制御される。
【0045】図4および図5において、前記シール供給
装置24は、弾性シール3をシール貼着位置A5 に間欠
的に供給するためのもので、前記ホルダ支持機構29を
挟んでホルダ供給機構28と対向するように前記シール
貼着位置A5 に配設されている。前記弾性シール3は、
軸80に巻回されたロール81の形態でロール装填部8
2に装填される。このロール81は、台紙上に弾性シー
ル3を所定の間隔をおいて一列に配列し、表面を保護紙
83によって覆ったもので、シール貼着位置A5 には保
護紙83が剥離された状態で供給される。
【0046】弾性シール3がシール貼着位置A5 に供給
されて停止すると、前記クランプ装置76は前記回動ア
ーム75の回動によってシール貼着位置A5 の上方に移
動して停止する。次いで、下降してレンズホルダ2のレ
ンズ保持面9を弾性シール3の上面に押し付けることに
より突状体10を弾性シール3に食い込ます。したがっ
て、弾性シール3は台紙から剥離してレンズ保持面9に
貼着される。レンズ保持面9に弾性シール3が貼着され
ると、クランプ装置76は再び上昇して回動アーム75
の回動によりレンズ保持位置A6 に移動する。そして、
下降してレンズホルダ2に貼着されている弾性シール3
をレンズ保持位置A6 に供給されているレンズ1に押し
付けて密着させる。このため、レンズ1はレンズホルダ
2に弾性シール3を介して保持される。図2はこの状態
を示す。
【0047】前記レンズ供給装置25は、2本のガイド
レール85と、ボールねじ86によってY軸方向に移動
自在なYテーブル87と、このYテーブル87上に2本
のガイドレール88とボールねじ89を介して設置され
ることによりX軸方向に移動自在なXテーブル90と、
このXテーブル90に設置されたZ軸方向に移動自在な
Zテーブル91と、これらのテーブルを駆動する図示し
ない駆動モータ等を備えている。また、前記Zテーブル
91は、左右一対のハンド92A,92Bを備え、これ
らのハンドによってレンズ供給装置25に供給されるレ
ンズ1の外周縁を4点保持するように構成されている。
一対のハンド92A,92Bはレンズ供給装置25に供
給されるレンズ1を受け取って保持すると、前記レンズ
メータ26に搬送し、レンズの測定が行われる。測定が
終了するとレンズ1を前記レンズ保持位置A6 に搬送し
てレンズ支持台上に載置し、この後クランプ装置76に
よってレンズ1が保持される。
【0048】前記レンズメータ26は、レンズ供給装置
25に供給されたレンズ1のレンズ度数、光学中心、乱
視軸等を測定し、光学的レイアウトを行い、レンズ枠形
状データに基づいてレンズホルダ2のレンズ1に対する
取付位置、角度等を算出し決定する。そして、その結果
を制御部に出力するように構成されている。
【0049】レンズ保持位置A6 において、レンズホル
ダ2はレンズ1を保持すると、ホルダ受け渡し位置A7
に搬送されて停止し、前記クランプ装置76から取り外
されると、適宜な搬送ロボットによって縁摺り加工装置
に搬送される。そして、レンズ1はレンズ枠形状データ
に基づいた加工プログラムにしたがってヤゲン加工等の
縁摺り加工が施され、最終的にフレーム枠の形状と略一
致する輪郭形状のレンズが製作される。
【0050】このようなABS装置20によれば、レン
ズホルダ2をシュート31に供給し、レンズ1をレンズ
供給装置25に供給し、レンズ枠形状データをキーボー
ド、タッチパネル等の端末機器によって制御部に入力す
ると、レンズホルダ2の供給、芯出し、レンズホルダ2
への弾性シール3の貼着、レンズホルダ2によるレンズ
1の保持、レンズ1の測定、レイアウト等の一連の工程
を全て自動的に行うことができるので、作業者の負担が
著しく軽減され、作業能率および生産性を向上させると
ともに省力化することができる。
【0051】また、本発明は複数個のレンズホルダ2を
収納するカセット32を両端開放の筒状体に形成し、そ
の排出側開口部37を開閉機構34によって通常閉塞す
ることによりレンズホルダ2の排出側開口部37からの
脱落を防止し、カセット32をカセット装着部30Aに
装着すると開閉機構34が自動的に開いてレンズホルダ
2の係止状態を解除するように構成したので、カセット
32内のレンズホルダ2をホルダ供給機構28に自動的
に供給することができる。また、カセット32と開閉機
構34の構造も簡単で、容易に製作することができる。
さらに、レンズホルダ2をカセット32に対して直交す
るように立てた状態で収納し、基端部を上方に突出さ
せ、レンズ保持面側をカセット内に位置させて収納して
いるため、レンズホルダ2の種類を判別し易いばかり
か、ホルダの収納効率が高く、カセット32の高さおよ
び幅を小さくすることができる。
【0052】なお、上記した実施の形態においては、単
焦点レンズ用のABS装置に適用した例を示したが、こ
れに限らず多焦点レンズ用のABM装置にも適用するこ
とが可能である。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ
ホルダ用カセットは、両端が開放する筒状体によって形
成されレンズホルダを滑動自在に収納するカセット本体
と、このカセット本体のホルダ排出側開口部を通常は閉
塞することにより前記ホルダ排出側開口部からのレンズ
ホルダの脱落を阻止し、カセット本体がカセット装着部
に装着されると前記ホルダ排出側開口部を開放する開閉
機構とを備え、カセット装着部に傾斜して装着される
と、前記開閉機構が開いてレンズホルダを自重により自
動的に排出するように構成したので、構造が簡単で、作
業者がカセットホルダを1つずつ供給する必要がなく、
作業者の負担を軽減することができる。
【0054】また、本発明は、通常はホルダ排出側開口
部を閉塞することにより最先のレンズホルダを係止する
左右一対の係止部材と、これらの係止部材をホルダ係止
位置に弾持するばねとで開閉機構を構成したので、開閉
機構自体の構造も簡単で容易に製作することができる。
【0055】さらに、本発明は、カセット本体の上面に
レンズホルダを摺動自在に保持するガイド孔を長手方向
全長にわたって形成し、レンズホルダをそのレンズ保持
面がカセット本体の内部側に位置し反対側が前記ガイド
孔から上方に突出するように収納するように構成したの
で、レンズホルダの種類を容易に判別することができ、
しかもレンズホルダの収納効率が高く、カセットの小型
化を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)、(b)はレンズホルダの正面図およ
び背面図である。
【図2】 レンズホルダにレンズを弾性シールを介して
保持させた状態を示す図である。
【図3】 (a)、(b)、(c)は図1のIII −III
線拡大断面図、レンズ保持面を示す図およびレンズ保持
面の拡大断面図である。
【図4】 単焦点レンズ用ABS装置の正面図である。
【図5】 同装置の平面図である。
【図6】 レンズホルダ用カセットの一部を破断して示
す斜視図である。
【図7】 (a)、(b)、(c)はレンズホルダ用カ
セットの拡大断面図、カセット装着部に装着する直前の
状態を示す要部の平面図および装着した状態を示す要部
の平面図である。
【図8】 レンズホルダのシャッタ機構を示す図であ
る。
【図9】 (a)、(b)はホルダ支持機構の平面図お
よび正面図である。
【図10】 ホルダ支持機構によるレンズの保持動作を
示す図である。
【図11】 ホルダ支持機構によるレンズの保持動作を
示す図である。
【図12】 (a)、(b)は芯出し機構によるレンズ
ホルダの芯出し動作を示す図である。
【図13】 (a)、(b)はホルダ保持装置へのレン
ズホルダの受け渡しを示す図である。
【図14】 位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1…レンズ、2…レンズホルダ、3…弾性シール、20
…ABS装置、21…基台、22…ホルダ搬送装置、2
3…ホルダ保持装置、24…シール供給装置、25…レ
ンズ供給装置、26…レンズメータ、28…ホルダ供給
機構、29…ホルダ支持機構、30…ガイドレール、3
0A…カセット装着部、31…シュート、32…カセッ
ト、34…開閉機構、36…カセット本体、37…ホル
ダ排出側開口部、39…ガイド孔、44…係止部材、4
5…引張りコイルばね。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のレンズホルダを滑動自在に収納
    し、ホルダ供給時にカセット装着部に前記レンズホルダ
    が自重により滑動して排出されるように傾斜して装着さ
    れるレンズホルダ用カセットであって、このカセットを
    両端が開放する筒状体によって形成され前記レンズホル
    ダを収納するカセット本体と、このカセット本体のホル
    ダ排出側開口部を通常閉塞することにより前記ホルダ排
    出側開口部からのレンズホルダの脱落を阻止し、カセッ
    ト本体が前記カセット装着部に装着されると前記ホルダ
    排出側開口部を開放する開閉機構とで構成したことを特
    徴とするレンズホルダ用カセット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズホルダ用カセット
    において、 カセット本体内に回動自在に配設され通常はホルダ排出
    側開口部を閉塞することにより最先のレンズホルダを係
    止する左右一対の係止部材と、これらの係止部材をホル
    ダ係止位置に弾持するばねとで開閉機構を構成したこと
    を特徴とするレンズホルダ用カセット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のレンズホルダ用
    カセットにおいて、 カセット本体の上面にレンズホルダが貫通するガイド孔
    を長手方向全長にわたって形成し、前記レンズホルダを
    そのレンズ保持面がカセット本体の内部側に位置し反対
    側が前記ガイド孔から上方に突出するように収納し、前
    記ガイド孔によってレンズホルダを滑動自在に保持させ
    たことを特徴とするレンズホルダ用カセット。
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