JP2001330674A - 放射線検出器 - Google Patents

放射線検出器

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JP2001330674A JP2000148280A JP2000148280A JP2001330674A JP 2001330674 A JP2001330674 A JP 2001330674A JP 2000148280 A JP2000148280 A JP 2000148280A JP 2000148280 A JP2000148280 A JP 2000148280A JP 2001330674 A JP2001330674 A JP 2001330674A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化と撮像面積の大面積化を両立させ、製
作が容易で耐久性を確保できる放射線検出器を提供す
る。 【解決手段】 外部接続用の電極部12とこれに電気的
に接続されている電極パッド11とを有する基台1に、
複数の光電変換素子21を配置した受光部と、この光電
変換素子21に電気的に接続されている電極パッド22
とを備える固体撮像素子2を載置し、固体撮像素子2の
受光部表面上にはシンチレータ3が形成され、それぞれ
の電極パッド11、22は配線4により電気的に接続さ
れている。そして、電気絶縁性の有機膜51がシンチレ
ータ3を密封するとともに、電極パッド11、22と配
線4とを被覆し、さらにその上に金属薄膜52が形成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像の撮像
に用いられる放射線検出器に関し、特に、口腔内に挿入
して用いられる歯科用等の小型の放射線検出器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】医療用のX線診断装置としてX線感光フ
ィルムに代えてCCDを用いたX線イメージセンサが普及
してきている。このような放射線イメージングシステム
においては、複数の画素を有する放射線検出素子を用い
て放射線による2次元画像データを電気信号として取得
し、この信号を処理装置により処理して、モニタ上に表
示している。代表的な放射線検出素子は、1次元あるい
は2次元に配列された光検出器上にシンチレータを配し
て、入射する放射線をシンチレータで光に変換して、検
出する仕組みになっている。
【0003】国際公開WO98/36291号公報には、シンチレ
ータ材料としてCsIを用い、シンチレータの吸湿防止の
ために、パリレン等からなる保護膜を形成した放射線検
出器が開示されている。この放射線検出器ではボンディ
ングパッドは保護膜から露出した構造をしており、この
ボンディングバッドと外部配線とを接続して画像信号の
読み出しを行う構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、歯科用等で
口腔内に挿入して用いる放射線検出器においては検出器
全体を小型化する一方で、撮像面積はできるだけ大きく
とる必要がある。このような小型放射線検出器において
このような構成を採用した場合、受光部を大きくする
と、ボンディングパッドとの間隔が狭くなり、保護膜の
形成や外部配線との接続が困難になり、製造時の作業性
が劣化する。
【0005】そこで本発明は、小型化と撮像面積の大面
積化を両立させ、製作が容易で耐久性を確保できる放射
線検出器を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る放射線検出器は、(1)複数の光電変換
素子を配置した受光部と、前記光電変換素子に電気的に
接続されている電極パッドとを備える固体撮像素子と、
(2)外部接続用の電極部とこれに電気的に接続されてい
る電極パッドとを有し、固体撮像素子をその上に載置し
て固定している基台と、(3)固体撮像素子の受光部表面
上に形成されているシンチレータと、(4)固体撮像素子
と基台のそれぞれの電極パッドを電気的に接続する配線
と、(5)シンチレータを密封するとともに、電極パッド
の双方と配線とを被覆して形成されている電気絶縁性の
有機膜と、(6)有機膜上に形成されている金属薄膜と、
を備えていることを特徴とする。
【0007】本発明に係る放射線検出器は、外部接続用
の電極部を備えている基台に予め固体撮像素子を載置、
固定し、基台と固体撮像素子のそれぞれの電極パッドを
配線によって電気的に接続した後で、固体撮像素子の受
光部表面上にシンチレータを形成し、シンチレータの表
面、配線、双方の電極パッドを有機膜で被覆してその上
に金属薄膜を形成している。したがって、外部への電気
的接続用のライン形成が容易になり、作業性が向上す
る。このため、小型の放射線検出素子において、受光部
をできるだけ大きく形成することが容易になる。また、
有機膜がシンチレータを密封するので耐湿性を確保でき
る。さらに、この有機膜が電極パッドと配線をも被覆し
て保護しているので、配線の断線を効果的に防止でき
る。有機膜上に形成されている金属薄膜が耐湿性をさら
に向上させるが、この金属薄膜と配線、電極パッドとの
間に電気絶縁性の有機膜が介在することで短絡が防止さ
れる。
【0008】この金属薄膜上に形成されている第2の有
機膜をさらに備えていてもよい。金属薄膜を有機膜で覆
うことでさらに保護膜の耐久性が向上する。
【0009】また、配線を有機膜の上から覆う保護樹脂
をさらに備えていてもよい。これにより配線の短絡や断
線からの保護がよりいっそう確実になる。
【0010】有機膜は基台表面を被覆していてもよい。
基台表面まで有機膜で覆うことで耐湿性がよりいっそう
確実になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態について詳細に説明する。説明の理
解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に
対しては可能な限り同一の参照番号を附し、重複する説
明は省略する。また、各図面における寸法、形状は実際
のものとは必ずしも同一ではなく、理解を容易にするた
め誇張している部分がある。
【0012】図1は、本発明に係る放射線検出器の一実
施形態を示す斜視図であり、図2はその拡大図、図3は
その断面図である。この実施形態の放射線検出器100
は、セラミック製の基台1上に固体撮像素子2を載置し
たものである。基台1は、表面に固体撮像素子2を載置
して収容する凹部10を有し、凹部10に接する表面に
は、その一辺に沿って複数の電極パッド11が配列され
ている。これらの電極パッド11は、基台1の裏面に配
置されている外部接続用の電極端子12と基台1を貫通
している配線13によって電気的に接続されている。
【0013】固体撮像素子2は、CCDイメージセンサ
からなり、光電変換素子21が配列されて受光部を形成
している。各光電変換素子21は図示していない信号ラ
インによって固体撮像素子2の一辺に配置された電極パ
ッド22のうち対応する電極パッド22と電気的に接続
されている。固体撮像素子2は基台1上にそれぞれの対
応する電極パッド11、22が近接するように載置され
ており、対応する電極パッド11、22同士は配線4に
よって電気的に接続されている。
【0014】固体撮像素子2の受光部上には、入射した
放射線を光電変換素子21が感度を有する波長帯の光に
変換する柱状構造のシンチレータ3が形成されている。
シンチレータ3には、各種の材料を用いることができる
が、発光効率が良いTlドープのCsI等が好ましい。
【0015】さらに、固体撮像素子2と基台1の表面を
覆う保護膜5が形成されている。この保護膜5は、X線
透過性で、水蒸気を遮断するものであり、基台1側から
電気絶縁性の第1の有機膜51、金属薄膜52、電気絶
縁性の第2の有機膜53が積層されて構成されている。
【0016】第1の有機膜51と第2の有機膜53に
は、ポリパラキシリレン樹脂(スリーボンド社製、商品
名パリレン)、特にポリパラクロロキシリレン(同社
製、商品名パリレンC)を用いることが好ましい。パリ
レンによるコーティング膜は、水蒸気及びガスの透過が
極めて少なく、撥水性、耐薬品性も高いほか、薄膜でも
優れた電気絶縁性を有し、放射線、可視光線に対して透
明であるなど有機膜51、53にふさわしい優れた特徴
を有している。また、金属薄膜52としては、金、銀、
アルミなどの金属薄膜が使用できる。この金属薄膜52
はシンチレータ3で発せられた光のうち、固体撮像素子
2側でなく、放射線入射面側に向かう光を反射すること
で検出器の検出感度を増大させるミラーの役目を果た
す。
【0017】電極パッド11、22と配線4部分の保護
膜5をさらに覆って包み込むようにして保護樹脂層6が
形成されている。この保護樹脂層6としては、保護膜5
との接着性が良好な樹脂、例えばアクリル系接着剤であ
る協立化学産業株式会社製WORLD ROCK No.801-SET2(70,
000cPタイプ)を用いることが好ましい。
【0018】次に、図4〜図13を用いて本発明に係る
放射線検出器の製造工程を具体的に説明する。最初に図
4に示されるような基台1を用意する。この基台1は、
裏面に外部接続用の電極端子12を表面に電極パッド1
1が配列されており、電極パッド11が配列された1辺
に隣接する対向する2辺には表面側に突出するガイド部
14が形成され、このガイド部14に挟まれた部分に凹
部10が形成されている。
【0019】この凹部10に固体撮像素子2をその電極
パッド22が基台1の電極パッド11側を向くようにし
て光電変換素子21の受光面を表にして載置して図5に
示されるように固定する。このときに、ガイド部14を
利用して固体撮像素子2の位置決めを行うことで作業が
容易となる。そして、電極パッド11と電極パッド22
とをワイヤボンディングにより配線4で電気的に接続す
る(図6、図7参照)。
【0020】次に、図8、図9に示されるように固体撮
像素子2の受光部上にTlをドープしたCsIを真空蒸着法
によって厚さ約200μmの柱状結晶として成長させるこ
とによりシンチレータ3層を形成する。CsIは、吸湿性
が高く、露出したままにしておくと空気中の水蒸気を吸
湿して溶解してしまうので、その保護のため、図10に
示されるように、CVD(化学的蒸着)法によりシンチレ
ータ3が形成された固体撮像素子2付の基台1全体を厚
さ10μmのパリレンで包み込み、第1の有機膜51を形
成する。
【0021】具体的には、金属の真空蒸着と同様に真空
中で蒸着によるコーティングを行うもので、原料となる
ジパラキシリレンモノマーを熱分解して、生成物をトル
エン、ベンゼンなどの有機溶媒中で急冷しダイマーと呼
ばれるジパラキシリレンを得る工程と、このダイマーを
熱分解して、安定したラジカルパラキシリレンガスを生
成させる工程と、発生したガスを素材上に吸着、重合さ
せて分子量約50万のポリパラキシリレン膜を重合形成
させる工程からなる。
【0022】CsIの柱状結晶の間には隙間があるが、パ
リレンはこの狭い隙間にある程度入り込むので、第1の
有機膜51は、シンチレータ3層に密着し、シンチレー
タ3を密封する。また、この第1の有機膜51は、電極
パッド11、22の表面のみならず両者を繋ぐ配線4の
周囲にも形成され、配線4を被覆する。これにより配線
4の接着強度、機械的強度が増すので、その後の工程に
おいて配線4の取り扱いが容易になる。このパリレンコ
ーティングにより、凹凸のあるシンチレータ3層表面に
均一な厚さの精密薄膜コーティングを形成することがで
きる。また、パリレンのCVD形成は、金属蒸着時よりも
真空度が低く、常温で行うことができるため、加工が容
易である。
【0023】続いて、図11に示されるように、第1の
有機膜51の入射面側の表面に0.15μm厚さのAl膜を蒸
着法により積層することで金属薄膜52を形成する。こ
の金属薄膜52を形成する際には、シンチレータ3層の
前に適切なマスク(図示せず)を配置して、シンチレー
タ3層の直上部分の第1の有機膜51上にのみ金属薄膜
52を形成することが望ましい。しかしながら、マスク
を配置しても蒸着時には金属蒸気が僅かながらマスクの
外側へと回り込んでしまうことがある。このため、特
に、受光部と電極パッドとの間隔が狭い場合、金属薄膜
52をシンチレータ3層の直上部分だけに形成するのは
困難であり、配線4や電極パッド11、22上にまで金
属が蒸着されてしまうことがある。本発明によれば、配
線4と電極パッド11、22が第1の有機膜51で被覆
されているので、金属薄膜52が配線4と電極パッド1
1、22上に直接形成されることがなく、金属薄膜52
による配線4、電極パッド11、22の短絡を効果的に
防止できる。
【0024】また、金属薄膜52の蒸着時、マスクを配
置しない場合も、配線4や電極パッド11、22部分に
まで金属薄膜52が形成されることになるが、配線4と
電極パッド11、22は第1の有機膜51で被覆されて
いるので、短絡は防止されている。また、金属薄膜52
を第1の有機膜51を介して配線4と電極パッド11、
22を覆う幅広い領域に形成することで、耐湿性をより
向上させることができる。
【0025】そして、再度CVD法により、パリレンを基
板全体の表面に10μm厚さで被覆して第2の有機膜53
を形成する(図12参照)。この第2の有機膜53は、
金属薄膜52のハンドリング等による汚れやはく離、酸
化による劣化を防止するためのものである。こうして第
1の有機膜51、金属薄膜52、第2の有機膜53を積
層させてなる保護膜5が形成される。
【0026】金属薄膜52を第1の有機膜51を介して
配線4や電極パッド11、22上にも形成した場合、金
属薄膜52、第2の有機膜53は電極パッド11、22
の表面のみならず両者を繋ぐ配線4の周囲にも形成され
ており、第1の有機膜51と合わせて配線4を三重に被
覆していることになり、より配線4の機械的強度、接着
強度を上げることができる。また、上述したようにマス
クを用いて金属薄膜52を形成した場合は、配線4の周
囲や電極パッド11、22上には第1の有機膜51と第
2の有機膜53の二重被覆が形成されることになる。
【0027】続いて、電極パッド11、12の保護膜5
上に保護膜5で被覆されている配線4を包み込むように
樹脂を塗布して硬化させることで保護樹脂層6を形成す
る。配線4は、電極パッド11、12を覆う保護膜5上
に突出し、その周囲は、配線4上にまで金属薄膜52を
形成した場合は、有機膜51、53と金属薄膜52から
なる保護膜5により三重に被覆される(図14参照)。
また、配線4上には金属薄膜52を形成していない場合
には、有機膜51、53により二重に被覆される(図1
5参照)。いずれの場合も、図13〜図15に示される
ように保護樹脂層6が被覆配線4の周囲に回り込み、配
線4をポッティングしている。これにより配線4がさら
に保護されるので、使用時の配線4の破損を効果的に防
止できる。この保護樹脂層6は必ずしも設ける必要はな
いが、配線4の保護のためには設けることが好ましい。
【0028】この後で形成した保護膜5のうち基台1の
裏面の保護膜5を除去して基台1裏面に設けられている
外部接続用の電極端子12を露出させることで図1〜図
3に示される放射線検出器が得られる。
【0029】続いて、本実施形態の動作を図1〜図3に
より、説明する。入射面側から入射したX線(放射線)
は、保護膜5、すなわち、第2の有機膜53、金属薄膜
52、第1の有機膜51の全てを透過してシンチレータ
3に達する。このX線は、シンチレータ3で吸収され、
X線の光量に比例した光が放射される。放射された光の
うち、X線の入射方向に逆行した光は、第1の有機膜5
1を透過して、金属薄膜52で反射される。このため、
シンチレータ3で発生した光はほとんど全てが光電変換
素子2へと入射する。このため、効率の良い高感度の測
定が可能となる。
【0030】各々の光電変換素子2では、光電変換によ
り、この可視光の光量に対応する電気信号が生成されて
一定時間蓄積される。この可視光の光量は入射するX線
の光量に対応しているから、つまり、各々の光電変換素
子2に蓄積されている電気信号は、入射するX線の光量
に対応することになり、X線画像に対応する画像信号が
得られる。光電変換素子2に蓄積されたこの画像信号を
図示していない信号ラインから電極パッド22、配線
4、電極パッド11、配線13を介して最終的には電極
端子12から順次出力することにより、外部へと転送
し、これを所定の処理回路で処理することにより、X線
像を表示することができる。
【0031】以上の説明では、保護膜5としてパリレン
製の有機膜51、53の間に金属薄膜52を挟み込んだ
構造のものについて説明したが、第1の有機膜51と第
2の有機膜53の材料は異なるものでも良く、金属薄膜
52として金等の腐食に強い材料を使用しているような
場合は、第2の有機膜53自体を設けなくてもよい。
【0032】また、ここでは、第1の有機膜51が基台
1の側面部までを覆っている形態について説明してきた
が、第1の有機膜51は少なくともシンチレータ3全体
と電極パッド11、22と配線4を覆っていれば良く、
基台1のその他の部分まで覆っている必要はない。ただ
し、基台1表面まで覆っている場合には、第1の有機膜
51の縁部分が基台1に密着することで縁部分からの第
1の有機膜51の剥がれを効果的に防止できるため好ま
しい。
【0033】さらに、固体撮像素子2は、アモルファス
シリコン製のフォトダイオード(PD)アレイと薄膜ト
ランジスタ(TFT)で形成したものでもよいし、MO
S型のイメージセンサでもよい。
【0034】このような構成を採用することにより、放
射線検出器の厚みを2.5mm程度と従来良く用いられてき
たFOP(ファイバ光学プレート)付の放射線検出器の厚
み5.0mmの半分程度に薄くすることが可能となった。ま
た、ボンディングパッドと受光部との間隔を狭くするこ
とで、従来品(特開平10-282243号公報)と同程度の受
光部の面積を確保しつつ、受光部周辺の面積を小さくす
ることで全体の面積を小さくすることができるので、コ
ンパクト化(従来品の約90%)した放射線検出器が実
現できる。これは口腔内に挿入して使用する歯科用の放
射線検出器においては大きな利点である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、固
体撮像素子の受光部表面上に形成されているシンチレー
タと、固体撮像素子とそれを載置する基台双方の電極パ
ッドと、両者を電気的に接続する配線を有機膜で被覆し
てその上に金属薄膜を形成している。そのため、外部回
路との電気的接続用のライン形成が容易になり、作業性
が向上する。また、小型の放射線検出素子において、受
光部をできるだけ大きく形成することが容易になる。さ
らに、有機膜がシンチレータを密封することでシンチレ
ータの耐湿性を確保でき、この有機膜が電極パッドと配
線をも被覆して保護していることで、配線の断線を効果
的に防止できる。有機膜上に形成されている金属薄膜
は、シンチレータの耐湿性をさらに向上させるが、この
金属薄膜と配線、電極パッドとの間に電気絶縁性の有機
膜が介在することで短絡が効果的に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放射線検出器の実施形態を示す斜
視図である。
【図2】図1の部分拡大図である。
【図3】本発明に係る放射線検出器の実施形態を示す側
面図である。
【図4】図1の装置に用いられる基台の斜視図である。
【図5】図1の装置の製造工程を説明する側面図であ
る。
【図6】図5の工程の次の工程を説明する側面図であ
る。
【図7】図6の工程を説明する斜視図である。
【図8】図6の工程の次の工程を説明する側面図であ
る。
【図9】図8の工程を説明する斜視図である。
【図10】図8の工程の次の工程を説明する側面図であ
る。
【図11】図10の工程の次の工程を説明する側面図で
ある。
【図12】図11の工程の次の工程を説明する側面図で
ある。
【図13】図12の工程の次の工程を説明する側面図で
ある。
【図14】図13における配線部分の拡大断面図であ
る。
【図15】別の実施形態における図14に該当する部分
の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…基台、2…固体撮像素子、3…シンチレータ、4、
13…配線、5…保護膜、6…保護樹脂層、10…凹
部、11、22…電極パッド、20…基板、21…光電
変換素子、51、53…有機膜、52…金属薄膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/32 H01L 27/14 K 31/00 A (72)発明者 宮口 和久 静岡県浜松市市野町1126番地の1 浜松ホ トニクス株式会社内 Fターム(参考) 2G088 EE01 EE27 FF02 FF14 GG13 GG19 GG20 JJ05 JJ08 JJ09 JJ10 JJ31 JJ33 JJ37 4M118 AA08 AA10 AB01 BA10 BA14 CA02 CA32 CB06 CB11 FA06 FB09 FB13 GA10 GD14 HA24 HA25 HA30 5C024 AX11 CY47 CY48 EX22 EX24 GX05 GY01 5F088 BA11 BA13 BA15 BA18 BB03 EA04 EA06 FA09 FA20 HA11 HA15 JA09 LA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光電変換素子を配置した受光部
    と、前記光電変換素子に電気的に接続されている電極パ
    ッドとを備える固体撮像素子と、 外部接続用の電極部とこれに電気的に接続されている電
    極パッドとを有し、前記固体撮像素子をその上に固定し
    ている基台と、 前記固体撮像素子の受光部表面上に形成されているシン
    チレータと、 前記固体撮像素子と前記基台のそれぞれの電極パッドを
    電気的に接続する配線と、 前記シンチレータを密封するとともに、前記電極パッド
    の双方と前記配線とを被覆して形成されている電気絶縁
    性の有機膜と、 前記有機膜上に形成されている金属薄膜と、 を備えている放射線検出器。
  2. 【請求項2】 前記金属薄膜上に形成されている第2の
    有機膜をさらに備えている請求項1記載の放射線検出
    器。
  3. 【請求項3】 前記配線を前記有機膜の上から覆う保護
    樹脂をさらに備えている請求項1または2に記載の放射
    線検出器。
  4. 【請求項4】 前記有機膜は前記基台表面を被覆してい
    る請求項1〜3のいずれかに記載の放射線検出器。
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