JP2001330039A - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JP2001330039A
JP2001330039A JP2000150783A JP2000150783A JP2001330039A JP 2001330039 A JP2001330039 A JP 2001330039A JP 2000150783 A JP2000150783 A JP 2000150783A JP 2000150783 A JP2000150783 A JP 2000150783A JP 2001330039 A JP2001330039 A JP 2001330039A
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JP
Japan
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bearing
rolling bearing
lubricant
retainer
annular
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JP2000150783A
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Takanori Yamada
孝則 山田
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 内輪が回転輪であっても良好な潤滑性が得ら
れる転がり軸受を提供する。 【解決手段】 転がり軸受10は、外輪41と、内輪42と、
外輪軌道面43および内輪軌道面44間に配置された多数の
ころ45と、ころ45を保持するための保持器11とを有す
る。保持器11は、円環部12,13と、円環部12,13を連結
する多数の柱部14とを備えるとともに、ころ45に案内さ
れ、円環部12,13の外周面に面取部15,16が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は転がり軸受に係り、
特に良好な潤滑性が要求される車両用の転がり軸受に関
する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すころ軸受40は、外輪41と、内
輪42と、外輪41の外輪軌道面43および内輪42の内輪軌道
面44間に配置された多数のころ45と、外輪41に設けられ
た一対の鍔部46,46と、各ころ45を保持するための保持
器50とを有している。保持器50は、鍔部46,46に沿う一
対の円環部51,52と、各円環部51,52を連結する多数の
柱部53とを備え、円環部51,52および各柱部53に囲まれ
たポケット部54に各ころ45が収容され、かつ、これらの
ころ45に案内される。
【0003】このような転がり軸受40は、ポケット部54
と各ころ45との間にグリース等の潤滑剤を塗布した後、
外輪41をハウジングに圧入するとともに、内輪42が主電
動機の回転軸に圧入され、外輪41を静止させた状態で内
輪42が回転する。そして、このころ軸受40は、保持器50
を高力黄銅製により形成し、ころ45に案内されることに
より、dmN=60×104以上で使用できるとともに、良好
な潤滑性が得られるため、低荷重で高回転する車両の主
電動機等に用いられる。なお、dmは「転動体ピッチ
径」、Nは「回転速度」である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したこ
ろ軸受40は、保持器50が各ころ45に案内されるため、保
持器50が公転するところ45の転動面に押圧されてポケッ
ト部54から潤滑剤が保持器50の外周面側に押し出され、
潤滑剤が軸受外部へ排出される傾向が強い。さらに鍔部
46,46と円環部51,52との間の隙間が比較的小さいた
め、潤滑剤が残存しにくい。
【0005】すなわち、前述したころ軸受40は、軸受内
部に潤滑剤が残存し難いため潤滑性能が低下し、より長
期使用に対し耐久性が低くなる虞れがある。また、前述
したころ軸受40は、保持器50が高力黄銅製であるため、
保持器50の重量が比較的重く、ポケット部54と各ころ45
との面圧が上昇して摩擦抵抗が増大し、これにより高速
回転に上限があるとともに、温度の過度な上昇を招く虞
れもある。
【0006】このような問題に対して、円環部の内周面
に面取部を設けたグリース潤滑玉軸受が提案されている
(特開平8-42578号公報参照:従来例)。しかしなが
ら、この従来例は、円環部の内周面に面取部が設けられ
ているため、内輪が回転輪である場合、内輪の外周面に
潤滑剤を保持できないという問題がある。本発明は、前
述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
は、内輪が回転輪であっても良好な潤滑性が得られる転
がり軸受を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、外輪と、内輪と、前記外輪の外輪軌
道面および前記内輪の内輪軌道面間に配置された多数の
転動体と、前記各転動体を保持するための保持器とを有
し、前記保持器が、一対の円環部と、前記各円環部を連
結する多数の柱部とを備えるとともに、前記各転動体に
案内される転がり軸受であって、前記円環部の外周面に
面取部が設けられていることを特徴としている。
【0008】ここで、転動体としてはころや玉を例示で
き、保持器としては円環部および各円環部を連結する柱
部を有するもみ抜き保持器であれば形式は問わない。
【0009】このように構成された転がり軸受において
は、円環部の外周面に面取部が設けられているため、内
輪が回転輪であれば、保持器のポケット部から押し出さ
れた潤滑剤が外輪の内周面と面取部との間に保持され、
外部に排出されないことになる。さらに、この転がり軸
受においては、円環部に面取部が設けられているため、
保持器を軽量化でき、これにより従来に比較して高速回
転できるとともに、温度の過度な上昇を抑制して潤滑剤
の劣化を防止できることになる。従って、このような転
がり軸受においては、従来に比較して良好な潤滑性が得
られるとともに、高速回転が可能となり、かつ、温度の
過度な上昇を抑制できることになる。
【0010】また、この転がり軸受においては、潤滑剤
が外輪の内周面と面取部との間に保持されるため、保持
された潤滑剤が保持器の公転に伴って、再び潤滑剤が軸
受内部に引き込まれる可能性がある。そして、この転が
り軸受においては、円環部の外周面に面取部が設けられ
ているため、ころに対して外輪の内周面と面取部との間
を通じて容易に潤滑剤を塗布できることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する各
実施形態において、既に図4において説明した部材等に
ついては、図中に同一符号あるいは相当符号を付するこ
とにより説明を簡略化あるいは省略する。
【0012】図1(A)に示すように、本発明に係る第
1実施形態の転がり軸受10は、外輪41と、内輪42と、外
輪41の外輪軌道面43および内輪42の内輪軌道面44間に配
置された多数のころ45と、各ころを保持するための保持
器11とを有し、保持器11が各ころ45に案内される。保持
器11は、一対の円環部12,13と、各円環部12,13を連結
する多数の柱部14とを備えている。この保持器11は、円
環部12と各柱部14とが一体成形されていて、各柱部14を
貫通するピン(図示せず)により各柱部14の開放端部に
円環部13が結合されている。
【0013】このような保持器11は、円環部12,13の外
周面に面取部15,16が設けられている。面取部15,16
は、円環部12,13の開放端部が先細りとなるように設け
られていて、その辺長さ寸法が保持器11の断面厚さの30
%以下となるように設定されている。
【0014】このような転がり軸受10は、ポケット部17
と各ころ45との間にグリース等の潤滑剤を塗布した後、
外輪41をハウジングに圧入するとともに、内輪42が主電
動機の回転軸に圧入され、外輪41を静止させた状態で内
輪42が回転する。
【0015】この際、この転がり軸受10によれば、保持
器11の公転に伴って、ころ45の転動面に押圧されてポケ
ット部17から潤滑剤18が保持器11の外周面側に押し出さ
れても、円環部12,13の外周面に面取部15,16が設けら
れているため、円環部12,13と鍔部46との間に形成され
た比較的大きな空間により、潤滑剤18が鍔46上に保持さ
れ、これにより潤滑剤18が軸受外部に排出される虞れを
少なくできる。そして、この転がり軸受10によれば、保
持器20が公転した場合、面取部15,16における周速が内
周面側より外周面側、換言すれば軸受内部に近い側が大
きいため、潤滑剤18を軸受内部へ引き込む効果が生じ
(図1(B)中、矢印参照)、これにより良好な潤滑性
が得られる。
【0016】また、このような転がり軸受10によれば、
保持器11に面取部15,16が設けられているため保持器11
を軽量化でき、これにより従来に比較して高速回転でき
るとともに、温度の過度な上昇を抑制して潤滑剤の劣化
を防止できることになる。さらに、前述した転がり軸受
10によれば、円環部12,13の外周面に面取部15,16が設
けられているため、ころ45に対して鍔部46と面取部15,
16との間を通じて容易に潤滑剤を塗布できる。特に、こ
の転がり軸受10によれば、使用開始にあたって、あらか
じめ外輪軌道面43ところ45との間に潤滑剤を容易に塗布
できるため、回転初期に生じる滑り部分におけるかじり
等の損傷を防止できる。
【0017】次に、本発明に係る転がり軸受と、従来の
転がり軸受とを同一条件下において一定時間回転させ、
それぞれの温度を測定した結果を表1に基づいて説明す
る。
【0018】
【表1】
【0019】実施例および比較例は、外輪を静止させて
内輪を軌道輪とし、1.5KN(160kgf)のラジアル荷重を
加えた状態で400rpm〜8000rpmの範囲で100時間回転させ
た。なお、dmN=88×104であり、軸受内部に封入した
潤滑剤の封入量は軸受内部の空間容積に対する25%であ
る。
【0020】(実施例)初期温度が36℃〜39℃であり、
定常時温度が6℃〜7℃であった。(比較例)初期温度
が44℃〜45℃であり、定常時温度が7℃〜8℃であっ
た。
【0021】この表1によれば、実施例は、円環部の外
周面に面取部が設けられているため、封入した潤滑剤が
軸受外部に排出されずに再び軸受内部に引き込まれ、か
つ、保持器の軽量化による摩擦抵抗や面圧の上昇を抑制
した結果、初期温度および定常時温度を比較例に比較し
て低くできたことが判る。
【0022】図2に示すように、本発明に係る第2実施
形態である転がり軸受20は、円環部22,23および各柱部
24が一体成形された保持器21が採用されている。保持器
21は柱部24を貫通するピンがないことで、面取部25,26
の辺長さ寸法を大きくしても構成が可能である。このよ
うな転がり軸受20によれば、基本的に前述した第1実施
形態と同様に構成されているため、封入した潤滑剤が軸
受外部に排出されずに再び軸受内部に引き込まれ、か
つ、保持器の軽量化による摩擦抵抗や面圧の上昇を抑制
できるという効果が得られる。
【0023】図3に示すように、本発明に係る第3実施
形態の転がり軸受30は、転動体として玉35を採用した玉
軸受であり、保持器60を構成する円環部61,62にそれぞ
れ面取部65,66が設けられていて、前述した第1実施形
態および第2実施形態と同様の効果が得られる。
【0024】なお、本発明は、前述した各実施形態に限
定されるものでなく、適宜な変形,改良等が可能であ
り、前述した各実施形態において例示した外輪,内輪,
外輪軌道面,内輪軌道面,転動体,保持器,円環部,柱
部,面取部等の材質,形状,寸法,形態,数,配置箇所
等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定
されない。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、円環部の外周面に面取部が設けられているため、潤
滑剤が軸受外部に排出されずに保持されるとともに、再
び軸受内部に引き込まれることにより良好な潤滑性が得
られ、かつ、保持器を軽量化することにより高速回転
や、温度の過度な上昇を抑制できる。また、本発明によ
れば、あらかじめ面取部により形成された空間を通じ
て、あらかじめ外輪ところとの間に潤滑剤を塗布できる
ため、回転初期に生じる滑り部分におけるかじり等の損
傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態を示す断面図および
要部拡大断面図である。
【図2】本発明に係る第2実施形態を示す断面図であ
る。
【図3】本発明に係る第3実施形態を示す断面図であ
る。
【図4】従来の転がり軸受を示す断面図である。
【符号の説明】
10,20,30 転がり軸受 31,41 外輪 32,42 内輪 33,43 外輪軌道面 34,44 内輪軌道面 35 玉(転動体) 45 ころ(転動体) 46 鍔部 11,21,60 保持器 12,13,22,23,61,62 円環部 14,24,63 柱部 15,16,25,26,65,66 面取部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外輪と、内輪と、前記外輪の外輪軌道面
    および前記内輪の内輪軌道面間に配置された多数の転動
    体と、前記各転動体を保持するための保持器とを有し、 前記保持器が、一対の円環部と、前記各円環部を連結す
    る多数の柱部とを備えるとともに、前記各転動体に案内
    される転がり軸受であって、 前記円環部の外周面に面取部が設けられていることを特
    徴とする転がり軸受。
JP2000150783A 2000-05-23 2000-05-23 転がり軸受 Pending JP2001330039A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006080527A1 (ja) * 2005-01-31 2008-06-19 日本精工株式会社 薄肉軸受
JP2009243490A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Okuma Corp 軸受潤滑装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2006080527A1 (ja) * 2005-01-31 2008-06-19 日本精工株式会社 薄肉軸受
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061101

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070307