JP2001329859A - タービンの動翼構造 - Google Patents

タービンの動翼構造

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JP2001329859A
JP2001329859A JP2000151036A JP2000151036A JP2001329859A JP 2001329859 A JP2001329859 A JP 2001329859A JP 2000151036 A JP2000151036 A JP 2000151036A JP 2000151036 A JP2000151036 A JP 2000151036A JP 2001329859 A JP2001329859 A JP 2001329859A
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turbine
blade structure
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cooling gas
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JP2000151036A
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Kazuishi Mori
一石 森
Yasumoto Tomita
康意 富田
Masahiko Mori
昌彦 森
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却気体中に含まれるサビ等の異物を回収し
てタービン動翼部の冷却性能の低下を防止することがで
きるタービンの動翼構造を提供する。 【解決手段】 ディスクに形成した半径方向孔17内に
異物回収用部材として先端蓋を有する異物回収用チュー
ブ31を取り付け、冷却空気中に含まれる異物35を先
端蓋34の内面で堰き止めて回収し、異物が除去された
冷却空気が側面32の通気孔33から異物回収用チュー
ブの外側へと抜けて更に下流へと流れるように構成す
る。また、動翼相互のシャンク間に異物回収用部材とし
て凹凸形状の異物回収用ピースを取り付け、異物を凸部
の内面で堰き止めて回収し、異物が除去された冷却空気
が凹部の通気孔から異物回収用ピースの外側へと抜けて
更に下流側へと流れるように構成する。また、異物回収
用ピースの上流端には漏れ防止用板を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタービンの動翼構造
に関し、具体的にはタービン動翼部を冷却する冷却気体
中に含まれるサビ等の異物を回収する異物回収機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は従来のガスタービンの動
翼構造を示す要部縦断面図及び要部横断面図である。こ
れらの図に示すように、タービン回転系(ロータ)1に
はディスク2がタービン回転系の軸方向(以下、単に軸
方向という)に複数段設けられており、これらのディス
ク2の外周部にそれぞれ多数の動翼3がタービン回転系
の周方向(以下、単に周方向という)に所定の間隔で取
り付けられている。
【0003】それぞれの動翼3は羽根部4とシャンク部
5と翼根部7とを有しており、翼根部7においてディス
ク2に固定されている。また、羽根部4とシャンク部5
との間にはプラットフォーム6が形成され、且つ、周方
向に隣接するプラットフォーム間にはシールピン8が設
けられており、このことによって動翼3の羽根部4に流
れる高温ガス(タービンを回転駆動するガス)が、低温
のシャンク部側へと流入するのを防止している。
【0004】そして、このガスタービンの空冷動翼部に
は冷媒流路が形成されており、この冷媒流路に図中の矢
印のように冷媒である冷却空気を流すことにより、動翼
部を冷却するようになっている。具体的には、タービン
静止系10の中間ケーシング11には冷却空気配管12
が取り付けられており、この冷却空気配管12を介し
て、図示しないロータ冷却空気クーラから吐出された冷
却空気が、中間ケーシング11に形成された流路13内
に流入する。
【0005】その後、冷却空気はタービン静止系10と
タービン回転系1との間の流路14に流入し、ここでタ
ービン回転系1に形成された流路16と、タービン静止
系10とタービン回転系1との間の流路15とに分流す
る。
【0006】一方の流路16を流れる冷却空気は、ター
ビン回転系の半径方向(以下、単に半径方向という)に
沿ってディスク2に形成された孔(流路)17に流入
し、この半径方向孔17を半径方向の外側に向って流れ
る。そして、この冷却空気は、動翼3とディスク2との
間の流路18を経て、動翼3に形成された動翼冷却孔
(流路)19に流入し、この動翼冷却孔19内を半径方
向に沿って流れる。かくして動翼3が冷却空気によって
冷却される。なお、動翼冷却孔19は直径が例えば1m
m程度の細い孔である。
【0007】また、他方の流路15を流れる冷却空気
は、周方向に隣接する動翼相互のシャンク間(流路)2
0に流入した後、プラットフォーム6に形成されたプラ
ットフォーム冷却孔(流路)21を通ってプラットフォ
ーム6の外面側へと流れ、プラットフォーム6を冷却す
る。プラットフォーム冷却孔21は直径が例えば2mm
程度の細い孔である。なお、図7中の22は静翼、23
は動翼取り付けピース、24はシールプレートである。
また、図7中の25は回転中心軸であり、この軸回りに
タービン回転系1が回転する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のタービンの動翼構造では、冷却空気中に混入してい
るサビ等の異物が、動翼冷却孔19の入口や内部に付着
して動翼冷却孔19を塞いだり、プラットフォーム冷却
孔21の入口や内部に付着してプラットフォーム冷却孔
21を塞いだりすることにより、タービン動翼部の冷却
性能の低下を招く虞があった。
【0009】従って、本発明は上記の問題点に鑑み、冷
却空気などの冷却気体中に含まれるサビ等の異物を回収
してタービン動翼部の冷却性能の低下を防止することが
できるタービンの動翼構造を提供することを課題とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明のタービンの動翼構造は、冷媒流路に冷却気体を流
して動翼部を冷却するように構成してなるタービンの動
翼構造において、冷媒流路内の下流側に位置する異物回
収部と、この異物回収部よりも冷媒流路内の上流側に位
置し且つ通気孔を設けた通気部とを有してなる異物回収
用部材を冷媒流路内に取り付けることにより、冷媒流路
内を流れる冷却気体が異物回収用部材内に流入した後、
同冷却気体中に含まれる異物を異物回収部の内面でせき
止めて回収し、異物が除去された冷却気体が通気部の通
気孔から異物回収用部材の外側へと抜けて更に下流側へ
と流れるように構成したことを特徴とする。
【0011】また、第2発明のタービンの動翼構造は、
第1発明のタービンの動翼構造において、異物回収用部
材は、異物回収部が通気部よりもタービン回転系の半径
方向の外側に位置するように冷媒流路内に取り付けたこ
とを特徴とする。
【0012】また、第3発明のタービンの動翼構造は、
第2発明のタービンの動翼構造において、異物回収用部
材を取り付ける冷媒流路は動翼に冷却気体を導入するた
めにディスクに設けた前記半径方向の孔であり、この半
径方向孔内に異物回収用部材として先端蓋を有する異物
回収用チューブを取り付けることにより、半径方向孔内
を流れる冷却気体が異物回収用チューブ内に流入した
後、同冷却気体中に含まれる異物を異物回収部である異
物回収用チューブの先端蓋の内面でせき止めて回収し、
異物が除去された冷却気体が通気部である異物回収用チ
ューブの側面の通気孔から異物回収用チューブの外側へ
と抜けて更に下流へと流れるように構成したことを特徴
とする。
【0013】また、第4発明のタービンの動翼構造は、
第3発明のタービンの動翼構造において、異物回収用チ
ューブは半径方向孔内の下流端部に取り付けたことを特
徴とする。
【0014】また、第5発明のタービンの動翼構造は、
第2発明のタービンの動翼構造において、異物回収用部
材を取り付ける冷媒流路はタービン回転系の周方向に隣
接する動翼相互のシャンク間であり、このシャンク間に
異物回収用部材として凹凸形状の異物回収用ピースを取
り付けることにより、シャンク間内を流れる冷却気体が
異物回収用ピース内に流入した後、同冷却気体に含まれ
る異物を異物回収部である異物回収用ピースの凸部の内
面でせき止めて回収し、異物が除去された冷却気体が通
気部である異物回収用ピースの凹部の通気孔から異物回
収用ピースの外側へと抜けて更に下流側へと流れるよう
に構成したことを特徴とする。
【0015】また、第6発明のタービンの動翼構造は、
第5発明のタービンの動翼構造において、異物回収用ピ
ースの上流端には漏れ防止用板を取り付けたことを特徴
とする。
【0016】また、第7発明のタービンの動翼構造は、
第1,第2,第3,第4,第5又は第6発明のタービン
の動翼構造において、タービンはガスタービンであるこ
とを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。なお、本実施の形態に係るタ
ービンの動翼構造は異物回収用部材として異物回収用チ
ューブ及び異物回収用ピースを備えたことを特徴として
おり、タービン動翼部の全体的な構造ついては従来と同
様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(従来
技術の欄及び図7,図8参照)。また、図1〜図6にお
いて従来と同様の部分には同一の符号を付している。
【0018】図1は本発明の実施の形態に係るガスター
ビンの動翼構造を示す要部縦横断面、図2は図1のA部
拡大断面図、図3は異物回収用チューブの斜視図であ
る。また、図4は本発明の実施の形態に係るガスタービ
ンの動翼構造を示す要部横断面図、図5は動翼及び異物
回収用ピースの斜視図、図6(a)は漏れ防止用板を取
り付けた異物回収用ピースの斜視図、図6(b)は異物
回収用ピースと漏れ防止用板とを分離して示す斜視図で
ある。
【0019】図1に示すように、本実施の形態では、半
径方向孔17内の下流端部に異物回収用部材として異物
回収用チューブ31が取り付けられている。この異物回
収用チューブ31は、図2及び図3に示すように円錐台
状の側面32の先端部に多数の通気孔(小孔)33が開
けられ、且つ、側面32の先端が蓋34によって塞がれ
ている。即ち、この異物回収用チューブ31では、通気
孔33を有する側面32が通気部となり、先端蓋34が
異物回収部となっている。
【0020】また、この異物回収用チューブ31は、先
端蓋34が側面32よりも半径方向孔17内の下流側で
且つ半径方向の外側に位置するように半径方向孔17内
に取り付けられている。
【0021】即ち、本実施の形態では、図2に矢印で示
すように半径方向孔17内を流れる冷却空気が異物回収
用チューブ31内に流入した後、同冷却空気中に含まれ
るサビ等の異物35を異物回収部である異物回収用チュ
ーブの先端蓋34の内面でせき止めて回収し、異物35
が除去された冷却空気が通気部である異物回収用チュー
ブの側面32の通気孔(小孔)33から異物回収用チュ
ーブ31の外側へと抜けて更に下流側へと流れるように
構成されている。
【0022】このため、冷却空気中の異物35が動翼冷
却孔19の入口や内部に付着して動翼冷却孔19を塞ぐ
ことよりタービン動翼部の冷却性能を低下させるのを防
止することができる。更に、このことにより、翼性能の
安定運転が確保され、強いては、このガスタービンを用
いて発電を行う場合には発電効率化が図れる。
【0023】また、異物回収用チューブ31は、先端蓋
34が側面32よりも半径方向の外側に位置しているた
め、単に先端蓋34を側面32よりも下流側に位置させ
た場合に比べて、タービン回転時の遠心力により、より
確実にサビ等の異物35を先端蓋34の内面に付着させ
て回収することができる。即ち、空気に比べて質量の大
きなサビ等の異物35には大きな遠心力が働くため、こ
の遠心力によって異物35を確実に先端蓋34の内面に
付着させることができる。
【0024】なお、上記では異物回収用チューブ31を
半径方向孔17内の下流端部に取り付けているが、半径
方向孔17内における異物35の付着も防止するという
観点からは、異物回収用チューブ31を半径方向孔17
内の基端部に設けることが望ましい。しかしながら、こ
の場合には古くなった異物回収用チューブ31を新品の
異物回収用チューブ31と取り替える際、ディスク2な
ど、タービン回転系全体を分解しなければならない。
【0025】これに比べて、上記のように異物回収用チ
ューブ31を半径方向孔17内の下流端部に取り付けた
場合には、動翼3を取り外すだけで容易に異物回収用チ
ューブ31の取り替えを行うことができる。なお、動翼
3は定期点検ごとに取り外されるため、このときに異物
回収用チューブ31の取り替えを行うことができる。
【0026】また、図4,図5及び図6に示すように、
本実施の形態では、周方向に隣接する動翼相互のシャン
ク間20に異物回収部材として異物回収用ピース41が
取り付けられている。この異物回収用ピース41は凸部
42と凹部43とが連続してなる凹凸形状のものであ
り、凹部43に多数の通気孔(小孔)44が形成されて
いる。即ち、この異物回収用ピース41では、通気孔4
4を有する凹部43が通気部となり、凸部42が異物回
収部となっている。
【0027】また、この異物回収用ピース41は、凸部
42が凹部43よりもシャンク間20内の下流側で且つ
半径方向の外側に位置するようにシャンク間20内に取
り付けられている。
【0028】即ち、本実施の形態では、図4及び図5に
矢印で示すようにシャンク間20内を流れる冷却空気が
異物回収用ピース41内に流入した後、同冷却空気に含
まれるサビ等の異物35を異物回収部である異物回収用
ピースの凸部42の内面でせき止めて回収し、異物35
が除去された冷却空気が通気部である異物回収用ピース
の凹部43の通気孔44から異物回収用ピース41の外
側へと抜けて更に下流側へと流れるように構成されてい
る。
【0029】このため、冷却空気中の異物35がプラッ
トフォーム冷却孔21の入口や内部に付着してプラット
フォーム冷却孔21を塞ぐことよりタービン動翼部の冷
却性能を低下させるのを防止することができる。更に、
このことにより、翼性能の安定運転が確保され、強いて
は、このガスタービンを用いて発電を行う場合には発電
効率化が図れる。しかも、異物回収用ピース41はシャ
ンク間20に取り付けられるため、ダンパとして振動減
衰の効果も奏する。
【0030】また、異物回収用ピース41の上流端には
漏れ防止用板46がスポット溶接などによって取り付け
られている。異物回収用ピース41の上流端に漏れ防止
用板46を取り付けない場合には、シャンク間20に流
入した冷却空気の一部が、異物回収用ピース41内に入
らずに凹部43の上面側から異物回収用ピース41の外
側に直接流入する(漏れる)ことにより、異物35の一
部が回収されない虞がある。
【0031】これに対して、異物回収用ピース41の上
流端に漏れ防止用板46を取り付けた場合には、漏れ防
止用板46の内側(図中下側)から冷却空気が流入する
ため、上記のような冷却空気の漏れが生じる虞はなく、
より確実に異物35を回収することができる。
【0032】また、異物回収用ピース41は、凸部42
が凹部43よりも半径方向の外側に位置しているため、
単に凸部42を凹部43よりも下流側に位置させた場合
に比べて、タービン回転時の遠心力により、より確実に
サビ等の異物35を凸部42の内面に付着させて回収す
ることができる。
【0033】また、異物回収用ピース41はシャンク間
20に取り付けられているため、定期点検時などに容易
に新品との取り替えを行うことができる。
【0034】なお、本実施の形態では、異物回収部材と
して円錐台状の異物回収用チューブ31と凹凸形状の異
物回収用ピース41とを半径方向孔17とシャンク間2
0とにそれぞれ取り付けた場合について説明したが、本
発明は必ずしもこれに限定するものではなく、その他の
形状の異物回収部と通気部とを有してなる異物回収部材
を、その他の冷媒流路内に取り付けてもよい。
【0035】即ち、本発明のタービンの動翼構造は、冷
媒流路内の下流側に位置する異物回収部と、この異物回
収部よりも冷媒流路内の上流側に位置し且つ通気孔を設
けた通気部とを有してなる異物回収用部材を冷媒流路内
に取り付けることにより、また、異物回収部が通気部よ
りもタービン回転系の半径方向の外側に位置するように
異物回収部材を取り付けることにより、冷媒流路内を流
れる冷却気体が異物回収用部材内に流入した後、同冷却
気体に含まれる異物を異物回収部の内面でせき止めて回
収し、異物が除去された冷却気体が通気部の通気孔から
異物回収用部材の外側へと抜けて更に下流側へと流れる
ように構成すればよい。
【0036】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態とともに具体的
に説明したように、第1発明のタービンの動翼構造は、
冷媒流路に冷却気体を流して動翼部を冷却するように構
成してなるタービンの動翼構造において、冷媒流路内の
下流側に位置する異物回収部と、この異物回収部よりも
冷媒流路内の上流側に位置し且つ通気孔を設けた通気部
とを有してなる異物回収用部材を冷媒流路内に取り付け
ることにより、冷媒流路内を流れる冷却気体が異物回収
用部材内に流入した後、同冷却気体中に含まれる異物を
異物回収部の内面でせき止めて回収し、異物が除去され
た冷却気体が通気部の通気孔から異物回収用部材の外側
へと抜けて更に下流側へと流れるように構成したことを
特徴とする。
【0037】従って、この第1発明のタービンの動翼構
造によれば、冷却気体中に含まれるサビ等の異物が異物
回収部材よりも下流側の冷媒流路(動翼冷却孔、プラッ
トフォーム冷却孔など)の入口や内部に付着して冷媒流
路を塞ぐことよりタービン動翼部の冷却性能を低下させ
るのを防止することができる。更に、このことにより、
翼性能の安定運転が確保され、強いては、このタービン
を用いて発電を行う場合には発電効率化が図れる。
【0038】また、第2発明のタービンの動翼構造は、
第1発明のタービンの動翼構造において、異物回収用部
材は、異物回収部が通気部よりもタービン回転系の半径
方向の外側に位置するように冷媒流路内に取り付けたこ
とを特徴とする。
【0039】従って、この第2発明のタービンの動翼構
造によれば、タービン回転時の遠心力により、より確実
にサビ等の異物を異物回収部の内面に付着させて回収す
ることができる。
【0040】また、第3発明のタービンの動翼構造は、
第2発明のタービンの動翼構造において、異物回収用部
材を取り付ける冷媒流路は動翼に冷却気体を導入するた
めにディスクに設けた前記半径方向の孔であり、この半
径方向孔内に異物回収用部材として先端蓋を有する異物
回収用チューブを取り付けることにより、半径方向孔内
を流れる冷却気体が異物回収用チューブ内に流入した
後、同冷却気体中に含まれる異物を異物回収部である異
物回収用チューブの先端蓋の内面でせき止め回収し、異
物が除去された冷却気体が通気部である異物回収用チュ
ーブの側面の通気孔から異物回収用チューブの外側へと
抜けて更に下流へと流れるように構成したことを特徴と
する。
【0041】従って、この第3発明のタービンの動翼構
造によれば、冷却気体中に含まれるサビ等の異物が動翼
冷却孔の入口や内部に付着して動翼冷却孔を塞ぐことな
どによりタービン動翼部の冷却性能を低下させるのを防
止することができる。
【0042】また、第4発明のタービンの動翼構造は、
第3発明のタービンの動翼構造において、異物回収用チ
ューブは半径方向孔内の下流端部に取り付けたことを特
徴とする。
【0043】従って、この第4発明のタービンの動翼構
造によれば、異物回収用チューブを定期点検時などに容
易に新品と取り換えることができる。
【0044】また、第5発明のタービンの動翼構造は、
第2発明のタービンの動翼構造において、異物回収用部
材を取り付ける冷媒流路はタービン回転系の周方向に隣
接する動翼相互のシャンク間であり、このシャンク間に
異物回収用部材として凹凸形状の異物回収用ピースを取
り付けることにより、シャンク間内を流れる冷却気体が
異物回収用ピース内に流入した後、同冷却気体に含まれ
る異物を異物回収部である異物回収用ピースの凸部の内
面でせき止めて回収し、異物が除去された冷却気体が通
気部である異物回収用ピースの凹部の通気孔から異物回
収用ピースの外側へと抜けて更に下流側へと流れるよう
に構成したことを特徴とする。
【0045】従って、この第5発明のタービンの動翼構
造によれば、冷却気体中に含まれるサビ等の異物がプラ
ットフォーム冷却孔の入口や内部に付着してプラットフ
ォーム冷却孔を塞ぐことなどによりタービン動翼部の冷
却性能を低下させるのを防止することができる。しか
も、異物回収用ピースを定期点検時などに容易に新品と
取り換えることができる。
【0046】また、第6発明のタービンの動翼構造は、
第5発明のタービンの動翼構造において、異物回収用ピ
ースの上流端には漏れ防止用板を取り付けたことを特徴
とする。
【0047】従って、この第6発明のタービンの動翼構
造によれば、漏れ防止用板の内側から冷却空気が流入す
るため、冷却空気の漏れが生じる虞はなく、より確実に
異物を回収することができる。
【0048】また、第7発明のタービンの動翼構造は、
第1,第2,第3,第4,第5又は第6発明のタービン
の動翼構造において、タービンはガスタービンであるこ
とを特徴とする。
【0049】従って、この第7発明のタービンの動翼構
造によれば、上記第1,第2,第3,第4,第5又は第
6発明の効果を有する高性能なガスタービンとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るガスタービンの動翼
構造を示す要部縦横断面である。
【図2】図1のA部拡大断面図である。
【図3】異物回収用チューブの斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るガスタービンの動翼
構造を示す要部横断面図である。
【図5】動翼及び異物回収用ピースの斜視図である。
【図6】(a)は漏れ防止用板を取り付けた異物回収用
ピースの斜視図、(b)は異物回収用ピースと漏れ防止
用板とを分離して示す斜視図である。
【図7】従来のガスタービンの動翼構造を示す要部縦断
面図である。
【図8】従来のガスタービンの動翼構造を示す要部横断
面図である。
【符号の説明】
1 タービン回転系 2 ディスク 3 動翼 4 羽根部 5 シャンク部 6 プラットフォーム 7 翼根部 8 シールピン 10 タービン静止系 11 中間ケーシング 12 冷却空気配管 13 流路 14 流路 15 流路 16 流路 17 半径方向孔 18 流路 19 動翼冷却孔 20 シャンク間 21 プラットフォーム冷却孔 22 静翼 23 動翼取り付けピース 24 シールプレート 25 回転中心軸 31 異物回収用チューブ 32 側面 33 通気孔 34 先端蓋 35 異物 41 異物回収用ピース 42 凸部 43 凹部 44 通気孔 46 漏れ防止用板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 昌彦 兵庫県神戸市兵庫区笠松通7−2−25 菱 友システム技術株式会社内 Fターム(参考) 3G002 AA05 AA06 AB01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒流路に冷却気体を流して動翼部を冷
    却するように構成してなるタービンの動翼構造におい
    て、 冷媒流路内の下流側に位置する異物回収部と、この異物
    回収部よりも冷媒流路内の上流側に位置し且つ通気孔を
    設けた通気部とを有してなる異物回収用部材を冷媒流路
    内に取り付けることにより、冷媒流路内を流れる冷却気
    体が異物回収用部材内に流入した後、同冷却気体中に含
    まれる異物を異物回収部の内面でせき止めて回収し、異
    物が除去された冷却気体が通気部の通気孔から異物回収
    用部材の外側へと抜けて更に下流側へと流れるように構
    成したことを特徴とするタービンの動翼構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するタービンの動翼構造
    において、 異物回収用部材は、異物回収部が通気部よりもタービン
    回転系の半径方向の外側に位置するように冷媒流路内に
    取り付けたことを特徴とするタービンの動翼構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載するタービンの動翼構造
    において、 異物回収用部材を取り付ける冷媒流路は動翼に冷却気体
    を導入するためにディスクに設けた前記半径方向の孔で
    あり、 この半径方向孔内に異物回収用部材として先端蓋を有す
    る異物回収用チューブを取り付けることにより、半径方
    向孔内を流れる冷却気体が異物回収用チューブ内に流入
    した後、同冷却気体中に含まれる異物を異物回収部であ
    る異物回収用チューブの先端蓋の内面でせき止めて回収
    し、異物が除去された冷却気体が通気部である異物回収
    用チューブの側面の通気孔から異物回収用チューブの外
    側へと抜けて更に下流へと流れるように構成したことを
    特徴とするタービンの動翼構造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載するタービンの動翼構造
    において、 異物回収用チューブは半径方向孔内の下流端部に取り付
    けたことを特徴とするタービンの動翼構造。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載するタービンの動翼構造
    において、 異物回収用部材を取り付ける冷媒流路はタービン回転系
    の周方向に隣接する動翼相互のシャンク間であり、 このシャンク間に異物回収用部材として凹凸形状の異物
    回収用ピースを取り付けることにより、シャンク間内を
    流れる冷却気体が異物回収用ピース内に流入した後、同
    冷却気体に含まれる異物を異物回収部である異物回収用
    ピースの凸部の内面でせき止めて回収し、異物が除去さ
    れた冷却気体が通気部である異物回収用ピースの凹部の
    通気孔から異物回収用ピースの外側へと抜けて更に下流
    側へと流れるように構成したことを特徴とするタービン
    の動翼構造。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載するタービンの動翼構造
    において、 異物回収用ピースの上流端には漏れ防止用板を取り付け
    たことを特徴とするタービンの動翼構造。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6に記載
    するタービンの動翼構造において、 タービンはガスタービンであることを特徴とするタービ
    ンの動翼構造。
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