JP2001329633A - 耐火壁構造 - Google Patents

耐火壁構造

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JP2001329633A
JP2001329633A JP2000151922A JP2000151922A JP2001329633A JP 2001329633 A JP2001329633 A JP 2001329633A JP 2000151922 A JP2000151922 A JP 2000151922A JP 2000151922 A JP2000151922 A JP 2000151922A JP 2001329633 A JP2001329633 A JP 2001329633A
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fire
floor
wall structure
glass
ceiling
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Takeshi Tanaka
剛 田中
Tsutomu Funaoka
努 舟岡
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AGC Glass Kenzai Engineering Co Ltd
AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
Asahi Glass Kenzai Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建設省告示第2999号により指定された耐火
壁構造において、床および天井部との隙間部分において
も、防火性能および耐火性能を得る。 【解決手段】たとえばケイ酸ソーダ層を介して積層され
ている積層ガラスからなる壁体1と天井6との隙間部
分、および、該壁体1と床8との隙間部分に、隙間なく
耐火材3(たとえばケイ酸カルシウム板または石膏ボー
ド)が配設されている耐火壁構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は耐火壁構造に関し、
特に、耐火ガラス等の透明材を用いた耐火壁構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建設省告示第2999号に指定する耐火
壁構造において、従来の壁体には不透明な部材が使用さ
れており、透明な耐火壁構造はなかった。すなわち、以
下に例示する透明な防火ガラスは、建設省告示第299
9号に指定の耐火試験をパスできなかった。
【0003】1)金属網をガラスに埋めこんだ網入りガ
ラス。2)網のない防火ガラスであって、低熱膨張率の
ホウケイ酸ガラスの縁部を曲面形状にし、さらに熱強化
処理により強度を向上させた防火ガラス。3)網のない
防火ガラスであって、ソーダライムガラスの縁部を曲面
形状にし、さらに曲面縁部と平面部との境界部に研磨処
理を施し、熱強化処理により強度を向上させた防火ガラ
ス。4)網のない防火ガラスであって、熱膨張率がほぼ
零であるガラスセラミックスを用い、発生する熱応力を
著しく低減させた防火ガラス。
【0004】上記1)〜4)の防火ガラスを使用して試
験を行うと、防火壁の裏面温度の基準値、衝撃試験の基
準値を満たせないからである。ところが、近年、2枚の
板ガラスがケイ酸ソーダ層を介して積層された積層ガラ
ス、3枚以上の板ガラスを用い、ケイ酸ソーダ層と板ガ
ラスとを交互に積層した積層ガラス等を用い、建設省告
示第2999号の基準を満たす透明性のある耐火壁構造
が見出されている。
【0005】しかし、上記の透明性のある耐火壁構造と
従来の床、天井との隙間部分においては、耐火性能が充
分に考慮されずに施工されている。図2は、従来の耐火
壁構造の縦断面図である。天井枠18の直下に防火性能
および耐火性能を有する透明な壁体、たとえば、防火ガ
ラス1が直立して配設される。
【0006】防火ガラス1の上部は次のようにして固定
される。すなわち、天井枠18および防火ガラス1の上
縁部の両側にそれぞれケイ酸カルシウム板2、2が、さ
らにその両外側に二層の石膏ボード3、3、3、3が配
される。これらの部材(ケイ酸カルシウム板2、石膏ボ
ード3)で天井枠18および防火ガラス1の上縁部が挟
持される。さらに、これらの部材(ケイ酸カルシウム板
2、石膏ボード3)の周囲がカバー材32で覆われる。
カバー材32の外側からボルト部材30がカバー材3
2、石膏ボード3、3、ケイ酸カルシウム板2を貫通し
て、ボルト部材30の先端部が天井枠18に螺合され固
定される。
【0007】なお、止めネジ34、34は、カバー材3
2を貫通して、ケイ酸カルシウム板2に螺合される。こ
れにより、カバー材32の固定がより確実になる。ま
た、防火ガラス1とケイ酸カルシウム板2との間には不
燃性バックアップ材38が配設され、防火ガラス1とカ
バー材32との間には、シール材としてシリコーンシー
ラント36が充填される。防火ガラス1の上縁部と天井
枠18との間には、多少の寸法誤差を逃がすための隙間
があり、空間部24を形成する。また、カバー材32の
上部の両側縁には天井材6となる石膏ボード3、3、
3、3の端縁が載置される。
【0008】天井材6となる石膏ボード3、3の上面か
ら上階の床の下面であるモルタル層7までの空間は、い
わゆる天井裏を形成するが、この空間でも防火性能およ
び耐火性能が要求される。そのため、該空間にも防火ガ
ラス1と平行に、石膏ボード3、3、3、3が配設され
る。
【0009】石膏ボード3は、上階の床であるモルタル
層7の下面および天井枠18の上方に配設される枠材1
2、12の両側に固定される。枠材12は、断面が略コ
字状のチャンネル部材であり、上階の床であるモルタル
層7の下面では図示しない埋めこみボルトで上階の床で
あるモルタル層7に固定され、天井枠18の上方部位で
は第一のアンカー材14および第二のアンカー材16を
介して天井枠18に固定される。枠材12、12の間に
は、上から順に第一のアンカー材14、第二のアンカー
材16、アンカー材22が配設される。なお、第一のア
ンカー材14、第二のアンカー材16およびアンカー材
22は連続した長尺部材ではなく、所定長さの部材であ
り、紙面の垂直方向において所定間隔をおいて配されて
いる。
【0010】次に、図2における、従来の耐火壁構造の
床部分について説明する。床枠20の直上に防火ガラス
1が直立して配設される。防火ガラス1の下部は次のよ
うにして固定される。すなわち、床枠20および防火ガ
ラス1の両側にそれぞれケイ酸カルシウム板2、2が、
さらにその両外側に二層の石膏ボード3、3、3、3が
配される。これらの部材(ケイ酸カルシウム板2、石膏
ボード3)で床枠20および防火ガラス1の下縁部が挟
持される。さらに、これらの部材(ケイ酸カルシウム板
2、石膏ボード3)の周囲がカバー材32で覆われる。
カバー材32の外側から図示しないボルト部材がカバー
材32、石膏ボード3、3、ケイ酸カルシウム板2を貫
通して、ボルト部材の先端部が床枠20に螺合され固定
される。
【0011】防火ガラス1は、不燃性バックアップ材3
8を介して床枠20上に載置される。また、防火ガラス
1とケイ酸カルシウム板2との間には不燃性バックアッ
プ材38が配設され、防火ガラス1とカバー材32との
間には、シール材としてシリコーンシーラント36が充
填される。床枠20は、第一のアンカー材14、第二の
アンカー材16および枠材12を介して床であるモルタ
ル層7に固定される。また、石膏ボード3、3の下部に
床材8、8端縁が接する状態で配設される。図2中、2
6は空間部を形成する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成で
は、防火性能および耐火性能を有する透明な壁体と従来
の床構造および天井構造との隙間部分においては、耐火
性能が充分ではない。すなわち、図2における第一のア
ンカー材14および第二のアンカー材16は、所定長さ
の部材が所定間隔をおいて配されており、透明な壁体の
幅方向の全域をカバーするように配設されていないの
で、該部材間には火炎が貫通する空間がある。また、第
一のアンカー材14および第二のアンカー材16は、耐
火材により覆われていない。
【0013】したがって、火災発生時に、壁体と床構造
および壁体と天井構造との隙間部分分より火炎が貫通、
または熱が伝わり、耐火壁構造としての機能を充分に発
揮できない。
【0014】本発明は従来技術の前記欠点の解消を目的
とし、防火性能および耐火性能を有する透明な壁体を用
いた耐火壁構造において、壁体と床構造および壁体と天
井構造との隙間部分においても耐火性能が損なわれない
耐火壁構造を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、防火性能およ
び耐火性能を有する透明な壁体が取付けられた耐火壁構
造であって、前記壁体と天井との取付け部分の上方の隙
間部分および壁体と床との取付け部分の下方の隙間部分
において、火災時の火炎が貫通しないように前記上方お
よび下方の隙間部分に、隙間なく耐火材が配設されてい
ることを特徴とした耐火壁構造を提供する。
【0016】防火ガラスを用いた耐火壁において、壁体
と床、天井との隙間部分においても耐火性能が損なわれ
ないように、隙間なく耐火材を配設した耐火壁とすれ
ば、耐火壁のみならず全体としての耐火壁構造が得られ
る。なお、本発明において、防火性能および耐火性能を
有する壁体とは、建設省告示第2999号に指定の耐火
試験をパスできる壁体をいう。
【0017】本発明において、前記壁体は、板ガラスが
ケイ酸ソーダ層を介して積層されている積層ガラスであ
ることが好ましい。壁体がケイ酸ソーダ層を介して積層
された積層ガラスであれば、充分な防火性能および耐火
性能が得られ、かつ透明性が確保できるので、耐火壁構
造として望ましいからである。
【0018】また、本発明において、前記耐火材がケイ
酸カルシウム板または石膏ボードであることが好まし
い。耐火材がケイ酸カルシウム板であれば、強度が高
く、また、切欠き加工、段差加工等が容易に行え、ケイ
酸カルシウム板、枠材、アンカー材等の組合せが容易に
行える。また、耐火材が石膏ボードであれば、石膏ボー
ド中の水分により、より高い耐熱性が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の耐火壁構造の実
施例の断面図である。天井枠18の直下に、防火性能お
よび耐火性能を有する透明な壁体である防火ガラス1が
直立して配設される。防火ガラス1の固定は、従来例
(図2参照)のように行われる。すなわち、天井枠18
および防火ガラス1の上縁部の両側に、防火ガラス1の
上縁部の全体にわたって、それぞれ耐火材としてのケイ
酸カルシウム板2、2が、さらにその両外側に二層の石
膏ボード3、3、3、3が配される。
【0020】これらの部材(ケイ酸カルシウム板2、石
膏ボード3)で天井枠18および防火ガラス1の上縁部
が挟持される。さらに、これらの部材(ケイ酸カルシウ
ム板2、石膏ボード3)の周囲がカバー材32で覆われ
る。カバー材32の外側からボルト部材30がカバー材
32、石膏ボード3、3、ケイ酸カルシウム板2を貫通
して、ボルト部材30の先端部が天井枠18に螺合され
固定される。なお、止めネジ34、34は、カバー材3
2を貫通して、ケイ酸カルシウム板2に螺合される。こ
れにより、カバー材32の固定がより確実になる。
【0021】本実施例では、ボルト部材30による、カ
バー材32、石膏ボード3、3、ケイ酸カルシウム板2
の固定は、石膏ボード3とケイ酸カルシウム板2との間
に板状部材28を介設し、二段階で行われる。まず、ボ
ルト部材30aが板状部材28、ケイ酸カルシウム板2
を貫通して、ボルト部材30aの先端部が天井枠18に
螺合される。次に、ボルト部材30bがカバー材32、
石膏ボード3、3を貫通して、ボルト部材30bの先端
部が板状部材28に設けられたネジ孔に螺合される。こ
のような構成を採ることで、ボルト部材30が一本物で
あった場合に比べてボルト部材を介した熱伝導が少なく
なり、耐火壁構造の効果を一層高めることができる。
【0022】なお、防火ガラス1とケイ酸カルシウム板
2との間には不燃性バックアップ材38が配設され、防
火ガラス1とカバー材32との間には、シール材として
シリコーンシーラント36が充填される。防火ガラス1
の上縁部と天井枠18との間には多少の寸法誤差を逃が
すための隙間があり、空間部24を形成する。また、カ
バー材32の上部の両側縁には天井材6となる石膏ボー
ド3、3、3、3の端縁が載置される。
【0023】天井裏において、耐火材としての石膏ボー
ド3は、上階の床であるモルタル層7の下面および天井
枠18の上方に配設される枠材12、12の両側に、防
火ガラス1の上縁部の全長にわたって固定される。枠材
12は、断面が略コ字状のチャンネル部材であり、上階
の床であるモルタル層7の下面では図示しない埋めこみ
ボルトで上階の床であるモルタル層7に固定され、天井
枠18の上方部位では第一のアンカー材14および第二
のアンカー材16を介して天井枠18に固定される。枠
材12、12の間には、上から順に第一のアンカー材1
4、第二のアンカー材16、アンカー材22が配設され
る。なお、第一のアンカー材14、第二のアンカー材1
6およびアンカー材22は連続した長尺部材ではなく、
所定長さの部材であり、紙面の垂直方向において所定間
隔をおいて配されている。
【0024】従来例と異なり、本実施例において、石膏
ボード3は、上階の床であるモルタル層7の下面から天
井枠18までの空間を、防火ガラス1の上縁部の全体に
わたって、火災発生時に火炎が貫通しないように隙間な
く遮断する構成が採られる。すなわち、石膏ボード3の
上端縁はモルタル層7の下面に接しており、石膏ボード
3の下端縁は、天井部のカバー材32内の石膏ボード
3、ケイ酸カルシウム板2および天井枠18とで形成さ
れる凹部空間に嵌合される。このような構成により、火
災発生時に、壁体と天井構造との隙間部分より火炎が貫
通することはなく、また断熱性も向上する。したがっ
て、耐火壁構造としての機能を充分に発揮できる。
【0025】次に、図1における、本発明の耐火壁構造
の床部分について説明する。床枠20の直上に防火ガラ
ス1が直立して配設される。防火ガラス1の下部は次の
ようにして固定される。床枠20および防火ガラス1の
両側にそれぞれ耐火材としてのケイ酸カルシウム板2、
2が、さらにその両外側に二層の石膏ボード3、3、
3、3が配される。これらの部材(ケイ酸カルシウム板
2、石膏ボード3)で床枠20および防火ガラス1の下
縁部が挟持される。これら部材(ケイ酸カルシウム板
2、石膏ボード3)の周囲がカバー材32で覆われる。
カバー材32の外側から図示しないボルト部材がカバー
材32、石膏ボード3、3、ケイ酸カルシウム板2を貫
通してボルト部材の先端部が床枠20に螺合され固定さ
れる。
【0026】図1の床部分におけるボルト部材の図示は
省略したが、天井枠18の部分と同様に、石膏ボード3
とケイ酸カルシウム板2との間に板状部材28を配し、
ボルト部材30aおよびボルト部材30bを用いて固定
を行う構成は同様とする。
【0027】防火ガラス1は、不燃性バックアップ材3
8を介して床枠20上に載置される。また、防火ガラス
1とケイ酸カルシウム板2との間には不燃性バックアッ
プ材38が配設され、防火ガラス1とカバー材32との
間には、シール材としてシリコーンシーラント36が充
填される。カバー材32と外側の石膏ボード3との間に
も不燃性バックアップ材38が配設される。
【0028】床枠20は、第一のアンカー材14、第二
のアンカー材16およびアンカー材22を介して床であ
るモルタル層7に固定される。また、石膏ボード3、3
の下部に床材8、8の端縁が接する状態で配設される。
図1中、26は空間部を形成する。また、床枠20とア
ンカー材22の両側には耐火材としての石膏ボード3、
3、3、3が配設される。
【0029】従来例と異なり、本実施例において、床で
あるモルタル層7の上面から床枠20までの空間を、防
火ガラス1の下縁部の全長にわたって、火災発生時に火
炎が貫通しないように、隙間なく遮断する構成で石膏ボ
ード3が配設される。すなわち、石膏ボード3の下端縁
はモルタル層7の上面に接しており、石膏ボード3の上
端縁は、床部のカバー材32内の石膏ボード3、ケイ酸
カルシウム板2および、床枠20とで形成される凹部空
間に嵌合される。このような構成により、火災発生時
に、壁体と床構造との隙間部分より火炎が貫通すること
はなく、また断熱性も向上する。したがって、耐火壁構
造としての機能を充分に発揮できる。
【0030】
【実施例】[実施例]図1に示される構造の実施例にお
いて、防火ガラス1として、ベルギー国グラバーベル社
製の防火ガラス[商品名:ピロベル]で板厚25mmの
ものを使用した。防火ガラス1は、2枚のソーダライム
系の板ガラスを水ガラスであるケイ酸ソーダ層を介して
積層して製作されている。該防火ガラスは、建設省告示
第2999号に指定の耐火試験をパスしたものである。
【0031】枠材の天井部との隙間部分および床のモル
タル層との隙間部分において、石膏ボード3として吉野
石膏社製の石膏ボード[商品名:タイガーボード]で板
厚15mmのものを二重にして使用した。
【0032】天井枠の部分において、石膏ボード3とし
て吉野石膏社製の石膏ボード[商品名:タイガーボー
ド]で板厚15mmのものを二重にして使用し、その内
側に、ケイ酸カルシウム板2として日本インシュレーシ
ョン社製のケイ酸カルシウム板[商品名:タイカライ
ト]で板厚18mmのものを使用した。床枠の部分にお
いても同様に、石膏ボード3として吉野石膏社製の石膏
ボード[商品名:タイガーボード]で板厚15mmのも
のを二重にして使用し、その内側に、ケイ酸カルシウム
板2として日本インシュレーション社製のケイ酸カルシ
ウム板[商品名:タイカライト]で板厚18mmのもの
を使用した。
【0033】建設省告示第2999号による1時間耐火
試験において、枠材の天井部との隙間部分および床のモ
ルタル層との隙間部分においても、火炎の貫通は生じず
耐火性能が維持され、耐火試験をパスできた。
【0034】[比較例]比較例である従来例を示す図2
において、防火ガラス1として、ベルギー国グラバーベ
ル社製の防火ガラス[商品名:ピロベル]で板厚25m
mのものを使用した。枠材の天井部との隙間部分および
床のモルタル層との隙間部分において、石膏ボード3と
して吉野石膏社製の石膏ボード[商品名:タイガーボー
ド]で板厚15mmのものを二重にして使用した点は実
施例と同様であるが、天井裏において、上下方向に約3
0mmの幅で石膏ボードにより覆われない部分があり、
床のモルタル層との隙間部分近傍において上下方向に約
50mmの幅で石膏ボードにより覆われない部分があっ
た。
【0035】天井枠の部分において、石膏ボード3とし
て吉野石膏社製の石膏ボード[商品名:タイガーボー
ド]で板厚15mmのものを二重にして使用し、その内
側に、ケイ酸カルシウム板2として日本インシュレーシ
ョン社製のケイ酸カルシウム板[商品名:タイカライ
ト]で板厚18mmのものを使用した点は実施例と同様
である。床枠の部分においても同様に、石膏ボード3と
して吉野石膏社製の石膏ボード[商品名:タイガーボー
ド]で板厚15mmのものを二重にして使用し、その内
側に、ケイ酸カルシウム板2として日本インシュレーシ
ョン社製のケイ酸カルシウム板[商品名:タイカライ
ト]で板厚18mmのものを使用した点は実施例と同様
である。
【0036】建設省告示第2999号による1時間耐火
試験において、枠材の天井部との隙間部分および床のモ
ルタル層との隙間部分においては、火炎の貫通で耐火性
能が維持されず、耐火試験をパスできなかった。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、建設省告示第2999
号により指定された耐火壁と床および天井部との隙間部
分においても、耐火性能が得られ、火災時の安全性をよ
り高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の断面図。
【図2】従来の技術による比較例の断面図。
【符号の説明】
1:防火ガラス 2:ケイ酸カルシウム板 3:石膏ボード 4:ケイ酸カルシウム板 6:天井材 7:モルタル層 8:床材 9:床 12:枠材 14:第一のアンカー材 16:第二のアンカー材 18:天井枠 20:床枠 22:アンカー材 24:空間部 26:空間部 28:板状部材 30:ボルト部材 30a:ボルト部材 30b:ボルト部材 32:カバー材 34:止めネジ 36:シリコーンシーラント 38:不燃性バックアップ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 舟岡 努 東京都台東区上野5丁目23番14号 旭硝子 ビル建材エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DE01 DE03 FA03 FA15 FA54 GA07 GA12 GA42 HA03 HA11 HA21 HF02 LA01 LA10 MA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】防火性能および耐火性能を有する透明な壁
    体が取付けられた耐火壁構造であって、 前記壁体と天井との取付け部分の上方の隙間部分および
    壁体と床との取付け部分の下方の隙間部分において、火
    災時の火炎が貫通しないように前記上方および下方の隙
    間部分に、隙間なく耐火材が配設されていることを特徴
    とする耐火壁構造。
  2. 【請求項2】前記壁体は、板ガラスがケイ酸ソーダ層を
    介して積層されている積層ガラスである請求項1に記載
    の耐火壁構造。
  3. 【請求項3】前記耐火材がケイ酸カルシウム板または石
    膏ボードである請求項1または2に記載の耐火壁構造。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113047468A (zh) * 2021-04-09 2021-06-29 山东锐翊电力工程有限公司 一种电缆沟防火墙及其施工方法

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CN113047468A (zh) * 2021-04-09 2021-06-29 山东锐翊电力工程有限公司 一种电缆沟防火墙及其施工方法

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