JP2001328877A - Alcの製造方法 - Google Patents

Alcの製造方法

Info

Publication number
JP2001328877A
JP2001328877A JP2000143099A JP2000143099A JP2001328877A JP 2001328877 A JP2001328877 A JP 2001328877A JP 2000143099 A JP2000143099 A JP 2000143099A JP 2000143099 A JP2000143099 A JP 2000143099A JP 2001328877 A JP2001328877 A JP 2001328877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semi
slurry
cured
waste slurry
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000143099A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Takemura
治 竹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Siporex KK
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Siporex KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Siporex KK filed Critical Sumitomo Metal Mining Siporex KK
Priority to JP2000143099A priority Critical patent/JP2001328877A/ja
Publication of JP2001328877A publication Critical patent/JP2001328877A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/04Portland cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/18Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し原料として材齢(貯蔵日数)の一定
しない半硬化体屑スラリーを使用しても、ALCスラリ
ーの粘度変化をなくして、補強用鉄筋下部に気泡の乱れ
が集中したり又は補強用鉄筋の位置がずれたりすること
のない、均質なALCを製造する。 【解決手段】 半硬化体屑スラリーの添加量を計算する
際に、貯蔵日数に応じて予め実測した固体密度を用いて
算出するか、又は半硬化体屑スラリーを30℃以下の温
度で貯蔵してその個体密度として2.4を用いるか、若
しくは早強ポルトランドセメントを用いて作製した半硬
化体屑スラリーを4時間以上貯蔵してその固体密度を
2.2として算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の外壁や床
などに取り付けるパネルなどの建材などとして用いられ
ている軽量気泡コンクリート(ALC)の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、一般に建築物の壁、床などに
使用されているALCパネルを製造するには、珪石など
の珪酸質原料と、セメント、生石灰、石膏などの石灰質
原料とを主原料とし、これに繰り返し原料と、発泡剤で
ある適量のアルミニウム粉と、水を加えて混練すること
により、まずALCスラリーを作製する。このALCス
ラリーは、内側に補強用鉄筋をセットした型枠に注入さ
れる。
【0003】型枠に注入されたALCスラリーは、型枠
内で水和反応と発泡が同時に進行しながら次第に硬化
し、細かい気泡を内蔵した半硬化体が形成される。適度
な硬さに硬化した半硬化体は前記型枠から取り出され、
ピアノ線などで所定の形状に切断された後、オートクレ
ーブに装入して高温高圧で所定時間の水蒸気養生が施さ
れる。このようにして製造されたALCは、パネルなど
の建材として建築現場などで使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したALCの製造
方法に用いる繰り返し原料として、従来から半硬化体を
切断する際に発生する屑材が使用されている。即ち、半
硬化体の屑材は細かく解砕され、水を加えて半硬化体屑
スラリーとされた後、貯蔵槽に一旦蓄えられ、ALCの
製造に繰り返し原料として使用されるのである。
【0005】しかしながら、需要に応じてALCの生産
量が増減すると、繰り返し原料として用いる半硬化体屑
スラリーの貯蔵期間も一定せず、2日又はそれ以上貯蔵
した後に使用されることが多くなっている。このような
事情から、貯蔵により材齢の経過した半硬化体屑スラリ
ーを使用したとき、ALCスラリーの粘度が大きな影響
を受けることが分った。
【0006】即ち、材齢の経過した半硬化体屑スラリー
を用いるとALCスラリーの粘度が上昇するため、型枠
内に設置された補強用鉄筋下部に気泡の乱れが集中しや
すくなり、均質なALCの製造が難しくなるという問題
があった。また、粘度の上昇が著しい場合には、型枠内
に設置された補強用鉄筋が浮いてしまい、製造されたA
LC内で補強用鉄筋が所定位置から外れてしまうことも
あった。
【0007】本発明は、このような従来の事情に鑑が
み、繰り返し原料として使用する半硬化体屑スラリーの
材齢(貯蔵日数)に拘わらず、半硬化体屑スラリーを混
合したALCスラリーの粘度変化をなくし、補強用鉄筋
下部に気泡の乱れが集中したり又は補強用鉄筋の位置が
ずれたりすることがなく、常に均質なALCが得られる
ALCの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明が提供するALCの第1の製造方法は、主原
料の珪酸質原料と石灰質原料に、繰り返し原料としての
半硬化体屑スラリー、発泡剤のアルミニウム粉及び水を
添加混合してALCスラリーを調整し、このALCスラ
リーを型枠内に注入した後、形成された半硬化体を切断
し、オートクレープ内で高温高圧水蒸気養生を行うAL
Cの方法において、貯蔵日数に応じて変化する半硬化体
屑スラリーの固体密度を貯蔵日数ごとに予め実測してお
き、ある貯蔵日数の半硬化体屑スラリーを繰り返し原料
として使用する際に、予め実測しておいた当該貯蔵日数
の半硬化体屑スラリーの固体密度に基づいて算出された
添加量を添加混合することを特徴とするALCの製造方
法。
【0009】本発明が提供する第2のALCの製造方法
は、主原料の珪酸質原料と石灰質原料に、繰り返し原料
としての半硬化体屑スラリー、発泡剤のアルミニウム粉
及び水を添加混合してALCスラリーを調整し、このA
LCスラリーを型枠内に注入した後、形成された半硬化
体を切断し、高温高圧水蒸気養生を行うALCの方法に
おいて、前記半硬化体屑スラリーを30°以下の温度で
貯蔵して固体密度の低下を抑制し、その抑制された所定
の固体密度に基づいて算出された添加量の硬化体屑スラ
リーを繰り返し原料として添加混合することを特徴とす
る。
【0010】また、本発明が提供する第3のALCの製
造方法は、主原料の珪酸質原料と石灰質原料に、繰り返
し原料としての半硬化体屑スラリー、発泡剤のアルミニ
ウム粉及び水を添加混合してALCスラリーを調整し、
このALCスラリーを型枠内に注入した後、形成された
半硬化体を切断し、高温高圧水蒸気養生を行うALCの
方法において、早強ポルトランドセメントを用いて作製
した半硬化体屑スラリーを4時間以上貯蔵して固体密度
の低下を飽和させ、その飽和した所定の固体密度に基づ
いて算出された添加量の半硬化体屑スラリーを繰り返し
原料として添加混合することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】ALCスラリーを製造する場合に
は、ALCスラリー全体の固体重量と水分重量を所定の
値に設定する。その際、繰り返し原料として添加する半
硬化体屑スラリーは固体と水分から構成されるため、下
記数式1に示すように半硬化体屑スラリーの添加量はそ
の固体重量と水分重量の和である。また、半硬化体スラ
リーの固体重量と水分重量の間には下記数式2〜4の関
係が成り立つ。
【0012】
【数1】WSLURRY=W+W
【数2】W/V=1
【数3】W/V=ρ
【数4】(W+W)/(V+V)=D 上記数式において、WSLURRY:半硬化体屑スラリ
ーの添加量、W:固体重量、W:水分重量、V
固体体積、V:水分体積、ρ:固体密度、D:半硬化
体屑スラリーの密度。
【0013】上記数式2〜4から下記数式5が導かれ
る。従って、添加すべき半硬化体屑スラリーの固体重量
を設定し、その半硬化体屑スラリーの密度Dと固体
密度ρが分れば、数式5から水分重量Wが求められる
ので、必要とされる半硬化体屑スラリーの添加量W
SLURRYを前記数式1から算出することができる。
【0014】
【数5】W=W(D/ρ−1)/(1−D)
【0015】尚、半硬化体屑スラリーの固体密度ρは、
以下の方法により求めることができる。まず、任意の体
積(数百cc)で採取した半硬化体屑スラリーの密度
(D)とその重量(WSLURRY)を測定した後、任
意の量のアセトンを混ぜて水和停止させ、約50℃で恒
量に達するまで乾燥させ、再び重量(W)を測定す
る。この結果から、採取した半硬化体屑スラリーの水分
重量Wを上記数式1に基づいて算出し、更に上記数式
5から半硬化体屑スラリーの固体密度ρを求めることが
できる。
【0016】上記の操作において、半硬化体屑スラリー
には未反応のセメント水和物が存在するため、そのまま
では水和反応が進行して固体密度が低下する傾向があ
る。そこで、採取した半硬化体屑スラリーにアセトンを
混ぜて水和を停止させる必要がある。また、約50℃で
乾燥するのは、50℃以上で乾燥すると半硬化体屑スラ
リー中の構成物質が変化してしまい、その固体密度を求
めることができなくなるからである。
【0017】従来、セメントとして一般的な普通ポルト
ランドセメントを用いる場合、半硬化体屑スラリーの添
加量を算出する際には、半硬化体屑スラリーの固体密度
として経験上から常に2.4を用いていた。しかしなが
ら、ALC生産量の増減に伴って半硬化体屑スラリーの
貯蔵日数が変動すると、その材齢の経過と共に半硬化体
屑スラリーの固体密度が次第に低下し、2日経過した半
硬化体屑スラリーの固体密度は2.30まで変化するこ
とが分った。
【0018】そのため実際には固体密度が2.30であ
る材齢2日の半硬化体屑スラリーを使用する場合、その
添加量を固体密度2.4として計算すると、実際よりも
半硬化体屑スラリー中の水分重量が少なくなり、且つ固
体重量が多く見積もられてしまう。従って、ALCスラ
リー全体の固体重量が増加し且つ水分重量が減少して、
水分重量と固体重量の比が所定の値よりも小さくなる結
果、ALCスラリーの粘度が上昇することが判明した。
【0019】そこで、本発明における第1のALCの製
造方法においては、貯蔵日数に応じて変化した固体密度
に基づいて、半硬化体屑スラリーの添加量を算出するこ
ととした。即ち、変化する半硬化体屑スラリーの固体密
度を貯蔵日数ごとに予め実測しておき、実際に使用する
半硬化体屑スラリーの貯蔵日数に対応する貯蔵日数のス
ラリーについて予め実測しておいた固体密度を用いて、
ALCスラリーの固体重量と水分重量が所定比率になる
ように半硬化体屑スラリーの添加量を算出するのであ
る。
【0020】また、第2のALCの製造方法では、半硬
化体屑スラリーを30°以下、好ましくは25℃以下の
温度で貯蔵する。30°以下の温度で貯蔵された半硬化
体屑スラリーは固体密度が殆ど低下せず、貯蔵日数に拘
わらず固体密度の低下を小さく抑えられることが分っ
た。従って、この方法によれば、半硬化体屑スラリーの
固体密度を常に一定として、例えば個体密度を通常値の
2.4に定めて、半硬化体屑スラリーの添加量を算出す
ることが可能となる。
【0021】更に、第3のALCの製造方法では、セメ
ントとして早強ポルトランドセメントを用いて作製した
半硬化体屑スラリーを使用する。早強ポルトランドセメ
ントを用いて半硬化体屑スラリーを作製した場合、その
固体密度は作製直後で2.35であるが、4時間経過す
ると固体密度は2.2まで低下して飽和し、以後変化が
見られなくなる。従って、早強ポルトランドセメントの
半硬化体屑スラリーは、作製後4時間経過したものを用
いることにより、その固体密度2.2として添加量を計
算することができる。
【0022】このように、本発明方法によれば、半硬化
体屑スラリーの貯蔵日数(材齢)に拘わらず、添加量の
算出に用いる半硬化体屑スラリーの固体密度を実際の数
値に適応させることができ、これによってALCスラリ
ーの固体と液体の比率を適切に調整して、ALCスラリ
ーの粘度上昇を抑制することができる。その結果、補強
用鉄筋下部に気泡の乱れが集中したり又は補強用鉄筋の
位置がずれたりすることがなく、常に均質なALCを製
造することができる。
【0023】
【実施例】実施例1 珪酸質原料として粉末珪石、石灰質原料として生石灰、
普通ポルトランドセメント、二水石膏を用いて、これに
水と発泡剤として少量のアルミニウム粉を加えてスラリ
ーとした後、型枠内に注入し、発泡及び硬化させて半硬
化体を得た。この半硬化体を解砕した後、適量の水を加
えて密度1.30の半硬化体屑スラリーを作製し、貯蔵
槽に保存した。この半硬化体屑スラリーの作製後、0
日、0.5日、1日、2日経過後の半硬化体屑スラリー
を採取し、その固体密度を実測した結果を下記表1に示
す。
【0024】
【表1】スラリーの材齢 0日 0.5日 1日 2日 固体密度(ρ) 2.45 2.40 2.35 2.30
【0025】次に、上記と同様の方法で再び半硬化体屑
スラリーを作製し、貯蔵槽に保存した。その後、この半
硬化体屑スラリーを用いて、以下に示すようにALCス
ラリーの製造に使用した。即ち、下記表2に示す2種類
の配合(重量%)に従って各原料を混合し、それぞれA
LCスラリーを製造した。その際、上記の貯蔵槽に保存
した貯蔵日数(材齢)の異なる半硬化体屑スラリーを繰
り返し原料として使用し、その固体密度については材齢
ごとに予め実測して求めた上記表1の数値を用いて半硬
化体スラリーの添加量を計算した。
【0026】
【表2】 珪 石 セメント 生石灰 石 膏 屑スラリー(固体) 配合a 40 30 10 4 16 60 配合b 26 30 10 4 30 60
【0027】上記2種類の配合の試料について、半硬化
体屑スラリーの添加量を通常のごとく2.40として計
算した比較例と、材齢ごとに実測した固体密度の値で計
算した本発明例の場合について、得られた各ALCスラ
リーの粘度(dPa・s)を下記表3に示した。また、
使用した上記半硬化体屑スラリーの固体密度の材齢によ
る変化を、下記表3に併せて示した。尚、スラリー粘度
の測定には、リオン(株)製のビスコテスターVT−0
4を用いた。
【0028】
【表3】 本 発 明 例 比 較 例 試料No. 屑スラリーの材齢 0日 0.5日 1日 2日 0日 0.5日 1日 2日 屑スラリー固体密度 2.45 2.40 2.35 2.30 2.45 2.41 2.35 2.30 計算に用いた固体密度 2.45 2.40 2.35 2.30 2.40 2.40 2.40 2.40 配合aのスラリー粘度 3.0 3.1 3.3 3.5 3.0 3.5 4.0 4.5 配合bのスラリー粘度 3.5 3.7 4.1 5.0 3.7 4.2 5.1 6.0
【0029】尚、この表3の結果を得るための計算値を
下記表4に例示した。即ち、試料4(本発明例)の配合
bにおける半硬化体屑スラリーについて、ALCスラリ
ー製造の際に、例えば半硬化体屑スラリーの固体重量を
30.0重量%使用すると設定したとき、実際に使用す
る半硬化体屑スラリーの固体密度は2.30(実測値)
であるから、正しい計算は表4の計算値(試料4)に示
すようになり、その半硬化体屑スラリーの水分重量は4
3.5重量%である。尚、ALCスラリー全体の水使用
量は上記表2から60.0重量%と設定されており、そ
こには半硬化体屑スラリー中の水分も含まれている。
【0030】一方、上記表3の試料8(比較例)におけ
る配合bの場合、下記表4の計算値(試料8)に示すよ
うに、固体密度を従来どおり2.40として計算する
と、半硬化体屑スラリーの水分重量は45.8重量%と
なり、その添加量は75.8重量%となる。しかし、実
際に添加される半硬化体屑スラリーの固体密度は2.3
0であるため、その添加量の75.8重量%の内訳は、
表4の実測値(試料8)に示すように、固体重量31.
0重量%及び水分重量44.9重量%である。
【0031】つまり、半硬化体屑スラリーの固体重量は
計算値で設定した3.0重量%より多く、半硬化体屑ス
ラリーの水分重量は計算値の45.8重量%より少なく
なる。そして、ALCスラリー配合中の固体配合量も設
定した100.0重量%ではなく101.0重量%とな
り、水配合量も設定した60.0重量%でなく59.0重
量%と少なくなる。このように、半硬化体屑スラリーが
誤った量添加され、ALCスラリーの水配合量/固体配
合量が当初の値0.60に比べて0.58と小さくなる結
果、ALCスラリーの粘度が上昇するのである。
【0032】
【表4】 計算値(試料4) 計算値(試料8) 実測値(試料8) 固体密度(ρ) 2.30 2.40 2.30 スラリー密度(D) 1.30 1.30 1.30 固体重量(W) 30.0 30.0 31.0 水分重量(W) 43.5 45.8 44.9 添加量(W+W) 73.5 75.8 75.8 水配合量 60.0 60.0 59.0 固体配合量 100.0 100.0 101.0 水配合量/固体配合量 0.60 0.60 0.58 (注)表中の水配合量と個体配合量は、ALCスラリー全体での各配合量を意味 する。
【0033】上記表3の結果から分るように、配合aの
本発明例の各ALCスラリーでは、経過した材齢に応じ
た半硬化体屑スラリーの固体密度を用いて半硬化体屑ス
ラリー添加量を計算したため、ALCスラリーの粘度上
昇が小さい。一方、比較例では、半硬化体屑スラリーの
固体密度を一定の2.4として添加量を計算したため、
ALCスラリーの粘度上昇が半硬化体屑スラリーの材齢
の増加と伴に大きくなることが分る。
【0034】また、配合bのALCスラリーの場合に
も、経過した材齢に応じた半硬化体屑スラリーの固体密
度を用いて半硬化体屑スラリー添加量を計算した本発明
例の各ALCスラリーは、配合aに比べて粘度の上昇が
認められるものの、半硬化体屑スラリーの固体密度を一
定の2.4として添加量を計算した比較例と比較すると
粘度の上昇幅は小さくなっている。
【0035】実施例2 実施例1と同様にして半硬化体を得た後、これを解砕し
て適量の水を加え、半硬化体屑スラリーを作製して、貯
蔵槽で2日間保存した。その際に、貯蔵槽ごとに、各半
硬化体屑スラリーの保存温度を25℃、30℃、35℃
に設定した。このようにして半硬化体屑スラリーを作製
した後、作製から0日、0.5日、1日、2日経過後の
半硬化体屑スラリーを採取し、その固体密度を実測した
結果を下記表5に示す。
【0036】
【表5】 スラリーの材齢 0日 0.5日 1日 2日 25℃貯蔵での固体密度(ρ) 2.45 2.42 2.42 2.40 30℃貯蔵での固体密度(ρ) 2.45 2.41 2.38 2.33 35℃貯蔵での固体密度(ρ) 2.45 2.39 2.32 2.25
【0037】次に、上記と同様の方法で再び半硬化体屑
スラリーを作製し、貯蔵槽に保存した。その後、これら
の各半硬化体屑スラリーを材齢が0日、0.5日、1
日、2日になるまで上記温度で保存しながら、それぞれ
繰り返し原料として使用し、実施例1の前記表2に示す
配合a及び配合bの2種類の配合でALCスラリーを製
造した。その際、半硬化体屑スラリーの添加量は、その
固体密度を全ての試料について2.4として計算するこ
とにより求めた。
【0038】得られた各ALCスラリーの粘度(dPa
・s)を実施例1と同様に測定し、半硬化体屑スラリー
の貯蔵温度ごとに下記表6〜表8に示した。また、各材
齢ごとの半硬化体屑スラリーについて、実際の固体密度
を測定した結果を各表6〜8に併せて示した。
【0039】
【表6】 《半硬化体屑スラリー貯蔵温度25℃》 試料No. 10 11 12 屑スラリーの材齢 0日 0.5日 1日 2日 屑スラリー固体密度 2.45 2.42 2.42 2.40 配合aのスラリー粘度 3.0 3.2 3.2 3.3 配合bのスラリー粘度 3.7 3.9 3.9 4.1
【0040】
【表7】 《半硬化体屑スラリー貯蔵温度30℃》 試料No. 13 14 15 16 屑スラリーの材齢 0日 0.5日 1日 2日 屑スラリー固体密度 2.45 2.41 2.38 2.33 配合aのスラリー粘度 3.0 3.3 3.7 4.1 配合bのスラリー粘度 3.7 4.3 5.1 6.0
【0041】
【表8】 《半硬化体屑スラリー貯蔵温度35℃》 試料No. 17 18 19 20 屑スラリーの材齢 0日 0.5日 1日 2日 屑スラリー固体密度 2.45 2.39 2.32 2.25 配合aのスラリー粘度 3.0 3.5 4.7 5.2 配合bのスラリー粘度 3.7 4.9 5.8 6.5
【0042】上記の結果から分るように、半硬化体屑ス
ラリーを25℃で保存すると、半硬化体屑スラリーの固
体密度は2日間の貯蔵で2.45から2.40までしか低
下せず、従ってALCスラリーの粘度は配合aで3.0
〜3.3dPa・sの範囲、及び配合bでは3.7〜4.1
dPa・sの範囲であった。また、半硬化体屑スラリー
を30℃で保存した場合は、その固体密度は2日間の貯
蔵で2.45から2.33に低下し、ALCスラリーの粘
度は配合aでは3.0〜4.1dPa・sの範囲、及び配
合bでは3.7〜6.0dPa・sの範囲であった。
【0043】一方、半硬化体屑スラリーを35℃で保存
した場合には、その固体密度は2日間の貯蔵で2.45
から2.25まで低下してしまい、ALCスラリーの粘
度は配合aでは3.0dPa・sから5.2dPa・sに上
昇し、また配合bでは3.7dPa・sから6.5dPa・
sにまで大幅に上昇した。
【0044】以上の結果から分るように、半硬化体屑ス
ラリーを30℃以下の温度で保存した場合、更に好まし
くは25℃以下の温度で保存した場合には、35℃以上
の温度で保存した場合と比較して材齢2日間の固体密度
の低下を極めて小さく抑制することができる。また、3
0℃以下の温度で保存した半硬化体屑スラリーを使用す
ると、ALCスラリーの粘度上昇も小さく抑えられるた
め、半硬化体屑スラリーの添加量を30重量%(配合b)
まで増量しても、ALC製品の品質に悪影響を及ぼさな
いことが分る。
【0045】実施例3 前記実施例1と同様にして、普通ポルトランドセメント
による半硬化体を作製した。また、普通ポルトランドセ
メントの代りに早強ポルトランドセメントを用いた以外
は、前記実施例1の場合と同様にして早強ポルトランド
セメントによる半硬化体も作製した。これらの2種類の
半硬化体を解砕して適量の水を加え、半硬化体屑スラリ
ーを作製して、それぞれ貯蔵槽で2日間保存した。これ
ら2種類の半硬化体屑スラリーの作製後、0日、0.5
日、1日、2日経過後の半硬化体屑スラリーを採取し、
その固体密度を実測した結果を下記表9に示す。
【0046】
【表9】 スラリーの材齢 0日 0.5日 1日 2日 普通セメントでの固体密度(ρ) 2.35 2.20 2.20 2.20 早強セメントでの固体密度(ρ) 2.45 2.44 2.40 2.35
【0047】次に、上記と同様の方法で再び普通ポルト
ランドセメントと早強ポルトランドセメントによる2種
類の半硬化体屑スラリーを作製し、それぞれ貯蔵槽に保
存した。その後、これらの各半硬化体屑スラリーを材齢
が0日、0.5日、1日、2日になるまで保存しなが
ら、それぞれ繰り返し原料として使用する一方、主原料
のセメントは普通ポルトランドセメントを用いて、下記
表10に示す配合c及び配合dの2種類の配合でALC
スラリーを作製した。その際、半硬化体屑スラリーの添
加量は、上記表9に示す固体密度の数値を使用して計算
することにより求めた。
【0048】
【表10】 珪 石 セメント 生石灰 石 膏 屑スラリー(固体) 配合c 37 32 12 7 12 60 配合d 29 30 10 7 24 60
【0049】得られた各ALCスラリーの粘度(dPa
・s)を実施例1と同様に測定し、早強ポルトランドセ
メントと普通ポルトランドセメントを使用した2種類の
半硬化体屑スラリーに分けて下記表11に示した。ま
た、そのとき半硬化体屑スラリーの添加量の計算に使用
する各半硬化体屑スラリーの固体密度も下記表11に併
せて示した。
【0050】
【表11】 早強ポルトランド 普通ポルトランド 試料No. 21 22 23 24 25 26 27 28 屑スラリーの材齢 0hr 4hr 1日 2日 0hr 4hr 1日 2日 屑スラリー固体密度 2.35 2.20 2.20 2.20 2.45 2.44 2.40 2.35 配合cのスラリー粘度 3.0 3.5 3.6 3.5 3.0 3.2 3.5 4.0 配合dのスラリー粘度 3.9 4.3 4.3 4.3 3.8 3.9 4.5 5.2
【0051】上記の結果から分るように、早強ポルトラ
ンドセメントを使用して作製した半硬化体屑スラリーの
場合、材齢4時間以降は固体密度が一定の2.20とな
り、これを用いて製造したALCスラリーの粘度にも配
合c及び配合d共に殆ど変化は見られなかった。一方、
普通ポルトランドセメントを使用した半硬化体屑スラリ
ーの場合、その固体密度は材齢と共に2.45から2.3
5まで低下するため、これを用いて製造したALCスラ
リーは、配合c及び配合d共に粘度が極めて大きく上昇
した。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、繰り返し原料として用
いる半硬化体屑スラリーの材齢(貯蔵日数)にかかわら
ず、半硬化体屑スラリーを混合したALCスラリーの粘
度変化を極めて小さく抑制することができるため、半硬
化体屑スラリーの材齢に対する制約を取り除くことがで
き、補強用鉄筋下部に気泡の乱れが集中したり又は補強
用鉄筋の位置がずれたりすることがなく、常に均質なA
LCが得られるALCの品質の向上を実現すると共に、
ALC原料のコストダウン及び資源の再利用に大きく貢
献することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 111:40 C04B 111:40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主原料の珪酸質原料と石灰質原料に、繰
    り返し原料としての半硬化体屑スラリー、発泡剤のアル
    ミニウム粉及び水を添加混合してALCスラリーを調整
    し、このALCスラリーを型枠内に注入した後、形成さ
    れた半硬化体を切断し、高温高圧水蒸気養生を行うAL
    Cの方法において、貯蔵日数に応じて変化する半硬化体
    屑スラリーの固体密度を貯蔵日数ごとに予め実測してお
    き、ある貯蔵日数の半硬化体屑スラリーを繰り返し原料
    として使用する際に、予め実測しておいた当該貯蔵日数
    の半硬化体屑スラリーの固体密度に基づいて算出された
    添加量を添加混合することを特徴とするALCの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 主原料の珪酸質原料と石灰質原料に、繰
    り返し原料としての半硬化体屑スラリー、発泡剤のアル
    ミニウム粉及び水を添加混合してALCスラリーを調整
    し、このALCスラリーを型枠内に注入した後、形成さ
    れた半硬化体を切断し、高温高圧水蒸気養生を行うAL
    Cの方法において、前記半硬化体屑スラリーを30°以
    下の温度で貯蔵して固体密度の低下を抑制し、その抑制
    された所定の固体密度に基づいて算出された添加量の硬
    化体屑スラリーを繰り返し原料として添加混合すること
    を特徴とするALCの製造方法。
  3. 【請求項3】 主原料の珪酸質原料と石灰質原料に、繰
    り返し原料としての半硬化体屑スラリー、発泡剤のアル
    ミニウム粉及び水を添加混合してALCスラリーを調整
    し、このALCスラリーを型枠内に注入した後、形成さ
    れた半硬化体を切断し、高温高圧水蒸気養生を行うAL
    Cの方法において、早強ポルトランドセメントを用いて
    作製した半硬化体屑スラリーを4時間以上貯蔵して固体
    密度の低下を飽和させ、その飽和した所定の固体密度に
    基づいて算出された添加量の半硬化体屑スラリーを繰り
    返し原料として添加混合することを特徴とするALCの
    製造方法。
JP2000143099A 2000-05-16 2000-05-16 Alcの製造方法 Pending JP2001328877A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143099A JP2001328877A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 Alcの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000143099A JP2001328877A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 Alcの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001328877A true JP2001328877A (ja) 2001-11-27

Family

ID=18649964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000143099A Pending JP2001328877A (ja) 2000-05-16 2000-05-16 Alcの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001328877A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7835882B2 (en) * 2005-09-20 2010-11-16 Newcastle Innovation Limited Method of analysis and an analyzer
CN110590292A (zh) * 2019-10-24 2019-12-20 石门和峰环保建材有限公司 一种环保轻质砖及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7835882B2 (en) * 2005-09-20 2010-11-16 Newcastle Innovation Limited Method of analysis and an analyzer
CN110590292A (zh) * 2019-10-24 2019-12-20 石门和峰环保建材有限公司 一种环保轻质砖及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105541384B (zh) 一种超轻泡沫混凝土及其制备方法
Dubey et al. Effect of superplasticizer dosages on compressive strength of self compacting concrete
CA2073952A1 (en) Dry castable concrete compositions and methods of preparing and dry casting the same
US1951691A (en) Manufacture of porous plaster
JP2001328877A (ja) Alcの製造方法
JP2020011871A (ja) 耐久性を有するコンクリート
JP4822498B2 (ja) セメント混和剤及びセメント組成物
JPH11246260A (ja) セメント組成物およびそれを用いた硬化体の製造方法
JP2567322B2 (ja) 現場打ち用の高充填性フレッシュコンクリート
JPH06219809A (ja) 自己充填性コンクリートの製造方法
JPS5811378B2 (ja) 生コンクリ−トの製造方法
JP4932348B2 (ja) 遠心成形硬化体用水硬性組成物
US2560871A (en) Method of mixing cement composition
JP2004002203A (ja) シラスを用いた低強度モルタル充填材
JPH11228251A (ja) 軽量気泡コンクリートの製造方法
JP4375912B2 (ja) 軽量気泡コンクリートの製造方法並びに発泡安定性改善方法
JP5974534B2 (ja) 軽量即時脱型ブロック及びその製造方法
JP3103195B2 (ja) コンクリート組成物
JP2007269591A (ja) コンクリート製品の製造方法およびコンクリート製品
JP3998121B2 (ja) 即時脱型セメント製品の製造方法
JPS62235277A (ja) 超軽量セメント硬化体およびその製造方法
JP6611163B2 (ja) セメント組成物の製造方法
JPH01103942A (ja) 速硬性セルフレベリング性床材用組成物
SU1219550A1 (ru) Способ приготовлени бетонной смеси
JPS6410461B2 (ja)