JP2001328588A - 係留装置 - Google Patents

係留装置

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JP2001328588A
JP2001328588A JP2000150045A JP2000150045A JP2001328588A JP 2001328588 A JP2001328588 A JP 2001328588A JP 2000150045 A JP2000150045 A JP 2000150045A JP 2000150045 A JP2000150045 A JP 2000150045A JP 2001328588 A JP2001328588 A JP 2001328588A
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Japan
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mooring
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anchor
water
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JP2000150045A
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English (en)
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Shinkichi Tanigaki
信吉 谷垣
Masahiko Ozaki
雅彦 尾崎
Masanori Shiku
正憲 珠久
Shunji Inoue
俊司 井上
Tatsuya Takaoki
達也 高沖
Masanori Kobayashi
正典 小林
Kiyoshi Shimada
潔 島田
Tsukasa Takano
宰 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浅い水深と限られた展張領域において、係留
索の長さを実質的に十分長くできるようにする。 【解決手段】 係留装置30は、縦長の浮遊体32を有
する。浮遊体32は、上部が中空部34、下部が錘部3
6となっていて、水中に直立した状態で浮遊する。浮遊
体32は、下部に第1係留索38の一端が接続してあ
り、上部に第2係留索40の一端が接続してある。第1
係留索38の他端側は、浮体16に接続してある。第2
係留索40の他端は、海底18に設置したアンカ14に
接続してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水上に浮かべた浮
体を漂流しないように繋ぎ止めておく係留装置に係り、
特に大きな浮体構造物を長期間にわたり一定の場所に係
留するのに好適な係留装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、数100mの長さを有するような
巨大な浮体構造物を海上に係留し、飛行機の発着などに
使用する計画が進められている。このような浮体構造物
を係留する場合、図3に示すような係留装置によるのが
一般的である。この係留装置10は、チェーンなどの係
留索12とアンカ14とからなっている。係留索12
は、一端を水上に浮かべた浮体16に結合され、他端が
海底(水底)18に設置したアンカ14に接続されて海
底18に固定される。
【0003】この係留装置10は、通常においては、係
留索12が懸垂線を描くようにして浮体16をアンカ1
4に繋ぎ止めている。そして、風や波などの影響によ
り、浮体16がアンカ14から遠ざかる方向に移動する
と、初期状態において下端部が海底18を這うように設
置された係留索12が、浮体16の移動につれて直線に
近づこうとし、係留索12に作用する張力が増加する。
浮体16がさらに移動し、係留索12が緊張した状態に
なると、図5の実線に示したように、浮体16の変位に
伴って係留索12に作用する張力が急激に増大する。
【0004】特に、係留索12の展長距離が制限される
浅海域においては、係留索12の長さが短いため、浮体
16の水平変位に対する張力の立上がりが急激となり、
定常力による浮体16の漂流と、波浪による動揺とが組
み合わさると、過大な衝撃力が係留索12に作用し、係
留索12が破断して係留機能を喪失するおそれがある。
そこで、係留索12の長さが限られる浅海域などにおい
ては、浮体16をより安全に係留する装置として図4に
示したものがある。
【0005】この係留装置20は、アンカ14と浮体1
6とを結ぶ係留索12の中間部に、シンカと称する錘2
2を有している。この錘22は、通常時においては海底
18に接しており、浮体16が移動して係留索12に大
きな張力が作用すると、係留索12によって海底18か
ら引き上げられる。そして、錘22とアンカ14との間
の係留索24が係留索12の余裕代の役割をなしてい
る。すなわち、強い風などによって浮体16が移動して
係留索12が張ってくると、係留索12の張力が増大
し、錘22が海底18から引き上げられる。このとき、
係留索12に作用する張力は、図5の破線に示したよう
に、錘22とアンカ14との間の係留索24が十分に張
るまで、浮体16の移動と無関係に一定となりる。した
がって、係留索12を長くしたのと同様の効果が得られ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、図4
に示した従来の係留装置20は、錘22とアンカ14と
の間の係留索24が張るまで、係留索12を長くしたの
と同様の効果が得られる。ところで、浮体16の十分な
水平方向の変位(移動)に対して、係留索12の張力を
増加させないためには、錘22から海底18に設けたア
ンカ14までの係留索24の長さを十分にとる必要があ
る。しかし、浮体16を例えば沿岸や湾内に係留する場
合、錘22とアンカ14との距離を十分にとることがで
きない場合がある。このような場合には、錘22とアン
カ14との間の係留索24が張ると、図5の破線に示し
たように、張力が急激に増大して前記と同様の問題を生
ずる。
【0007】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、浅い水深と限られた展張領域に
おいて、係留索の長さを実質的に十分長くできるように
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る第1の係留装置は、水中に浮遊させ
た縦長の浮遊体と、この浮遊体の下部に一端が接続さ
れ、他端が水上の浮体に接続された第1係留索と、一端
を前記浮遊体の上部に接続した第2係留索と、この第2
係留索の他端を水底に固定するアンカとを有することを
特徴としている。
【0009】また、本発明の第2に係る係留装置は、一
端を水上の浮体に接続した係留索と、この係留索の他端
を水底に固定するアンカと、前記係留索の中間部に設け
られ、通常時は水底に接するとともに、引き上げ可能な
錘と、この錘と前記アンカとの間の前記係留索に取り付
けられ、係留索を水中に吊上げ保持する浮遊体とを有す
ることを特徴としている。
【0010】
【作用】上記のごとく構成した本発明の第1は、縦長の
浮遊体の上部と下部とに別の係留索の端部を接続する。
そして、縦長浮遊体の下部に接続した第1係留索の他端
を浮体に接続し、縦長浮遊体の上部に接続した第2係留
索の他端を水底のアンカに接続する。これにより、係留
索が上下方向に折り返されて保持させたのと同様の効果
が得られる。そして、縦長の浮遊体は、浮体が水平方向
に沿って移動すると、第1係留索の張力が増大し伴って
回転モーメントが作用し、横倒しとなる。従って、例え
ば縦長浮遊体の長さを20mとした場合、係留索が約6
0m伸びることになり、実質的に長い係留索を用いたの
と同様の効果を得ることができる。しかも、通常時は、
浮遊体は縦長状態で浮遊しているため、広い水域を必要
とせず、浅海域や展張領域の狭い場所においても十分な
長さの係留索を用いたと同様の効果が得られ、係留索の
破断を防ぐことができる。
【0011】また、本発明の第2によれば、アンカと錘
との間の係留索を、浮遊体によって水中に吊上げ保持し
ているため、係留索を上下方向に折り返して保持したと
同様の効果が得られ、アンカと錘との距離を充分に大き
くできない水域であっても、必要とする長さの係留索を
浮遊体によって吊上げて保持することができ、実質的に
係留索を長くでき、係留索の破断などを防止することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る係留装置の好ましい
実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明する。な
お、前記従来技術において説明した部分に対応する部分
については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0013】図1は、本発明の第1実施形態に係る係留
装置の説明図である。図1において、係留装置30は、
海底(水底)18に設置したアンカ14と、水中に浮遊
させた縦長の浮遊体32とを有している。この浮遊体3
2は、例えば長さが15〜20mの円柱状に形成してあ
って、上部が中空部34となっており、下部が錘部36
となっていて、常に一定の端部を上にして直立するよう
になっている。また、縦長浮遊体32は、第1係留索3
8と第2係留索40とを接続した状態で、水中(海中)
に浮遊するように浮力が調整してある。そして、浮遊体
32の下端には、第1係留索38の一端が接続してあ
る。第1係留索38は、例えばチェーンからなってい
て、他端が浮体16に接続してある。また、アンカ14
と浮遊体32との間には、チェーンなどからなる第2係
留索40が設けてある。第2係留索は、一端側となる先
端側が浮遊体32の上端に接続してあり、他端となる基
端がアンカ14に接続され、海底に固定してある。
【0014】このように構成した第1実施形態において
は、通常の状態においては、図1(1)に示したよう
に、縦長の浮遊体32が直立した状態で海中に浮遊して
いる。そして、図1(2)の矢印42に示したように、
浮体16がアンカ14から遠ざかる方向に移動すると、
第1係留索38の上端部が浮体16に引かれて水平方向
に移動し、第1係留索38の張力が増大して浮遊体32
に回転モーメントを作用させる。このため、浮遊体32
は、矢印44のように回転する。したがって、第1係留
索38と浮遊体32と第2係留索40とが上下方向に折
り返されるような状態で保持されていたものが横方向に
繰り出されたようになり、十分な長さの係留索を用いた
と同様の効果が得られ、係留索38、40の破断などを
防ぐことができる。なお、縦長の浮遊体32は複数個配
置し、これらを係留索によって繋げてもよい。また、浮
遊体32は、上端が水上に露出してもよい。
【0015】図2は、第2実施形態の説明図である。こ
の実施形態に係る係留装置50は、アンカ14と錘22
と球形の浮遊体52とを有している。錘22には、先端
を浮体16に接続した係留索54の基端側が接続してあ
る。また、錘22とアンカ14との間にも、第2係留索
56が接続してある。そして、第2係留索56には、中
間部に浮遊体52が取り付けてあって、第2係留索56
を水中に吊上げ保持している。
【0016】このように構成した第2実施形態において
は、浮体16が矢印42のようにアンカ14から遠ざか
る方向に移動すると、第1の係留索54の張力が増大し
て錘22が水中に引き上げられる。そして、浮遊体52
によって水中に吊上げ保持されている第2係留索56が
引き伸ばされるため、展張距離が十分に取れないような
沿岸や湾内であったとしても、係留索の長さを実質的に
必要な長さとすることができる。すなわち、第2実施形
態においては、第2係留索56が上下方向に折り返され
て保持されていると同様な効果を有し、従来のアンカ1
4と錘22との間の係留索を海底18に這わせて保持し
ていたのに比較して、非常に長い係留索を保持すること
ができる。なお、浮遊体52を複数個用いてもよいし、
図1に示した浮遊体32を用いてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、係留索を上下方向に折り返して保持したと同様の効
果が得られ、水深の浅い海域や展張領域が狭い場所であ
っても、実質的に十分な長さの係留索を設けたと同様の
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る係留装置の説明図
である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る係留装置の説明図
である。
【図3】従来の係留装置の一例を示す図である。
【図4】従来の係留装置の他の例を示す図である。
【図5】係留索に作用する張力の説明図である。
【符号の説明】
14………アンカ、16………浮体、18………水底
(海底)、20………錘、30、50………係留装置、
32、52………浮遊体、34………中空部、36……
…錘部、38………第1係留索、40、56………第2
係留索
フロントページの続き (72)発明者 尾崎 雅彦 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 珠久 正憲 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 井上 俊司 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 高沖 達也 東京都中央区築地5丁目6番4号 三井造 船株式会社内 (72)発明者 小林 正典 東京都昭島市つつじが丘一丁目1番50号 株式会社三井造船昭島研究所内 (72)発明者 島田 潔 東京都昭島市つつじが丘一丁目1番50号 株式会社三井造船昭島研究所内 (72)発明者 高野 宰 東京都昭島市つつじが丘一丁目1番50号 株式会社三井造船昭島研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に浮遊させた縦長の浮遊体と、この
    浮遊体の下部に一端が接続され、他端が水上の浮体に接
    続された第1係留索と、一端を前記浮遊体の上部に接続
    した第2係留索と、この第2係留索の他端を水底に固定
    するアンカとを有することを特徴とする係留装置。
  2. 【請求項2】 一端を水上の浮体に接続した係留索と、
    この係留索の他端を水底に固定するアンカと、前記係留
    索の中間部に設けられ、通常時は水底に接するととも
    に、引き上げ可能な錘と、この錘と前記アンカとの間の
    前記係留索に取り付けられ、係留索を水中に吊上げ保持
    する浮遊体とを有することを特徴とする係留装置。
JP2000150045A 2000-05-22 2000-05-22 係留装置 Withdrawn JP2001328588A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1650694B (zh) * 2004-01-05 2010-04-28 波田野辰雄 卡止装置
JP2016016809A (ja) * 2014-07-10 2016-02-01 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 浮体係留装置

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

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Effective date: 20070807