JP2001328358A - 被熱転写シート - Google Patents
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Abstract
添加された染料受容層からなる被熱転写シートにおい
て、染料受容層へ架橋用硬化剤の添加量を大きく減少さ
せた場合であっても、操業上の問題を生じさせずに、高
温環境下での走行性及びラミネート適正を満足し、且つ
印画画像の耐光性及び最高濃度を維持できるようにす
る。 【解決手段】 基材シート1、アンカー層3、及び架橋
用硬化剤が添加された染料受容層2が順次積層された被
熱転写シートにおいて、該アンカー層をポリ(N,N−
ジ低級アルキル置換アミノエチルメタクリレート)から
形成する。
Description
行う際に、熱転写シートと共に用いられる被熱転写シー
トに関する。
1上に昇華性(熱移行性)分散染料を含有するインク層
として、例えば、イエローY、マゼンタM及びシアンC
の各色材層を面順次に繰返し多数設けた熱転写シート
を、サーマルヘッド等により画像信号に応じて加熱し、
昇華性染料を印画紙などの被転写シートに移行させて染
料画像を形成する昇華熱転写記録が広く行われている。
最近では、熱転写シートには、印画画像の耐可塑剤性、
耐皮脂性、耐湿度性を向上する保護層として、熱転写性
のラミネート層Lが設けられている。
れている被熱転写シートとしては、図1に示されるよう
に、基材シート1と、熱転写シートから移行する染料
(例えば、昇華性分散染料)を受容し、染料画像を保持
できる染着性樹脂(ポリエステル、ブチラール樹脂等)
から形成された染料受容層2との間に、それらの間の接
着性を向上させるためのアンカー層3が設けられた構造
のものが広く用いられている。
を向上させるために、ポリイソシアネート系硬化剤等の
架橋用硬化剤を添加し、染料受容層2に架橋構造を導入
することが行われている。
2の染着性樹脂の種類等を考慮し、ポリエステル、(メ
タ)アクリレート、ポリビニルアルコール等の熱可塑性
樹脂が用いられている。
硬化剤を添加した従来の染料受容層を設けた被熱転写シ
ートの場合、高温環境下での走行性とラミネート適正、
最高濃度の取得、耐光性の維持の両立に問題があった。
するには、染料受容層の耐熱性を高める必要があるた
め、多量の架橋用硬化剤を染料受容層に添加し架橋させ
なければならないが、その反面、染料受容層の表面に架
橋用硬化剤の皮膜が形成され、染料受容層へのラミネー
トフィルムが転写しにくくなる。
ので、熱転写シートより転写されてきた染料が染料受容
層内部へ拡散しにくくなり、染料受容層表面近傍のみに
染料が存在する結果、画像の耐光性が低下する虞が生じ
る。更に、染料が染料受容層内部に移行しにくくなるた
めに、最高濃度の大幅な低下が生じる。
架橋用硬化剤の添加量を減少させ、あるいは添加しない
ようにした場合には、染料の染料受容層内部への拡散性
が向上するので、画像の耐光性は向上し、しかも染料が
転写し易くなっているので最高濃度は確保できるが、高
温環境下での走行性において、熱転写シートの染料受容
面への融着、あるいは剥離音の増大等の問題がある。更
に、アンカー層を設けていても、熱転写シートと染料受
容層との間の接着力が、被熱転写シートの基材シートと
染料受容層との間の接着力よりも強くなってしまい、結
果的に染料受容層が基材シートから剥がれてしまうこと
が懸念される。
て、錫系や鉛系の重金属触媒、ポリ(置換アミノエタノ
ールメタクリル酸エステル)等のポリマーアミン系触
媒、キレート触媒等の反応触媒を染料受容層に併用添加
することも試みられているが、染料受容層形成用塗工液
自体のシェルフライフが極端に短縮し(操業性の低
下)、製造作業の面で問題が生じる。また、ポリマーア
ミン系触媒の場合、樹脂自体の塩基性が高いため、染料
受容層に添加した場合、染料受容層が塩基性になってし
まい、シアンの消色等が生じ、印画画像の品位を損なう
虞がある。
しようとするものであり、基材シート、アンカー層及び
架橋用硬化剤が添加された染料受容層からなる被熱転写
シートにおいて、染料受容層へ架橋用硬化剤の添加量を
大きく減少させた場合であっても、製造操作上の問題を
生じずに、高温環境下での走行性及びラミネート適正を
満足し、且つ印画画像の耐光性及び最高濃度を維持でき
るようにすることを目的とする。
リ(置換アミノエチルメタクリレート)を染料受容層に
添加するのではなく、そのようなポリマーからアンカー
層を形成することにより、上述の目的を達成できること
を見出し、本発明を完成させるに至った。
層、及び架橋用硬化剤が添加された染料受容層が順次積
層された被熱転写シートにおいて、該アンカー層が式
(1)
示されるモノマーから形成されたポリマーを含有するこ
とを特徴とする被熱転写シートを提供する。
に示すように、基材シート1と、熱転写シートから移行
する染料(例えば、昇華性の分散染料)を受容し、染料
画像を保持できる染着性樹脂から形成された染料受容層
2との間に、それらの間の接着性を向上させるためのア
ンカー層3が設けられた構造を有する。
(1)で示されるN,N−ジ低級アルキル(好ましくメ
チル又はエチル)アミノエチルメタクリレートモノマー
から形成されたポリマー(式(1)誘導ポリマー)を含
有する。このため、染料受容層2への架橋用硬化剤の添
加量を減少させた場合であっても、高温環境下での走行
性とラミネート適正を両立させることができ、更に、最
高濃度並びに耐光性の維持も両立させることができる。
従って、染料受容層形成用塗工液のシェルフライフを悪
化させるような反応性触媒を染料受容層2に添加するこ
となく、基材シート1の剥がれや熱転写シートの融着、
剥離音の増大を防止することができる。更に、式(1)
誘導ポリマーを染料受容層2に添加しないので、特に、
シアンの消色による印画画像品位の低下を防止すること
ができる。
含有量は、少なすぎると所期の効果が得られないので、
固形分中の少なくとも30重量%である。
ル(好ましくメチル又はエチル)アミノエチルメタクリ
レートモノマーからポリマーを形成する場合、ホモポリ
マーとすることが好ましいが、発明の効果を損なわない
範囲で、共重合可能な他のモノマー(例えば、メタクリ
ル酸エチルモノマー)を適宜使用することができる。
に加えて、発明の効果を損なわない範囲で、従来使用さ
れているアンカー層形成用樹脂を併用することができ
る。例えば、ポリエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ(メタ)ア
クリレート樹脂、尿素樹脂、セルロース樹脂、ポリビニ
ルアルコール樹脂、これらの共重合体等を単独あるいは
組み合わせて使用することができる。
度を向上させるため、酸化チタン、炭酸カルシウム、酸
化亜鉛等の無機顔料や蛍光増白剤を添加することができ
る。更に、被熱転写シートの帯電防止を目的として帯電
防止剤を添加することもできる。
界面活性剤(第四級アンモニウム塩、ポリアミン誘導体
等)、陰イオン型界面活性剤(アルキルベンゼンスルホネ
ート、アルキル硫酸エステルナトリウム塩等)、両性イ
オン型界面活性剤もしくは非イオン型界面活性剤等の各
種界面活性剤を使用することができる。
式(1)誘導ポリマーの絶対量が減少し、本発明の充分
な効果が得られない虞があり、厚すぎると染料を受容す
るための熱量を得るのが困難になり、最高濃度の低下が
生じる虞があるので、好ましくは1〜5μm、より好ま
しくは1〜2μmである。
ートから移行する染料(昇華性(熱移行性)分散染料)を
受容し、受容により形成された染料画像を保持するため
の層であり、染着性樹脂から主として形成されている。
用することができ、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬
化樹脂等を使用できる。具体的には、ポリエステル樹
脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリスチレン樹脂、
スチレン−アクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
アミド樹脂、ポリ(メタ)アクリレート樹脂、尿素樹脂、
セルロース樹脂、ポリビニルアルキルアセタール樹脂、
こららの共重合体等を単独あるいは組み合わせて使用す
ることができる。
は、小さすぎると脆くなり、染料受容層形成時に塗膜特
性が低下する虞があり、大きすぎると共重合体を含有す
る塗工液の粘度が高くなり、塗工しにくくなるので、好
ましくは10000〜1000000程度、より好まし
くは100000〜1000000程度である。
く、懸濁重合、塊状重合、溶液重合、乳化重合等任意の
重合様式により得ることができる。
を向上させるために添加する架橋用硬化剤としては、エ
ポキシ系硬化剤、イソシアネート系硬化剤等を挙げるこ
とができる。中でも、無黄変タイプの多官能イソシアネ
ート化合物が好ましい。
具体例としては、へキサメチレンジイソシアネート(H
DI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、トルエ
ンジイソシアネート(TDI)等を挙げることができ
る。また、ビューレットやアダクトタイプ等のポリイソ
シアネート化合物を使用してもよい。これらは、単独で
使用しても良く複数種を併用してもよい。
は、少なすぎると高温環境下での走行性が劣化し、基材
シート1の剥がれや熱転写シートの融着等を生じる虞が
あり、多すぎるとラミネートフイルムの転写不良、最高
濃度の大幅な低下、耐光性の劣化等が生じる虞があるの
で、好ましくは染着性樹脂100重量部に対し2〜12
重量部、より好ましくは3〜9重量部である。
るために酸化チタン、炭酸カルシウム、酸化亜鉛等の無
機顔料や蛍光増白剤を添加することができる。
ル系離型剤、例えば、メチルスチレン変性シリコーンオ
イル、オレフィン変性シリコーンオイル、ポリエーテル
変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、
エポキシ変性シリコーンオイル、カルボキシ変性シリコ
ーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、カルビノー
ル変性シリコーンオイルや、フッ素系離型剤等を添加す
ることができる。
走行時に静電気が発生することを防止するために、アン
カー層3において説明したような帯電防止剤を添加する
ことができる。帯電防止剤は、染料受容層2に直接添加
してもよく、あるいは染料受容層2の表面にコーティン
グしてもよい。
塑剤(例えば、フタル酸エステル、アジピン酸エステ
ル、トリメリット酸エステル、ピロメリット酸エステ
ル、多価フェノールエステル)や、保存性を向上させる
ために紫外線吸収剤(ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、
ジフェニルアクリレート系紫外線吸収剤、ベンゾトリア
ゾール系紫外線吸収剤等)や酸化防止剤(フェノール系
酸化防止剤、有機硫黄系酸化防止剤、リン酸系酸化防止
剤等)を適宜添加することができる。
受容量が少なくなり、染料が染料受容層表面に多く存在
し、画像の耐光性が劣化する虞があり、厚すぎると染料
を転写するために必要な熱量を得るのが困難となり、最
高濃度が低下する虞があるので、好ましくは3〜20μ
m、より好ましくは4〜10μmである。
従来の被熱転写シートの基材シートと同様のものを使用
することができ、上質紙、合成紙、熱可塑性樹脂(ポリ
エステル等)シートなどを使用することができる。基材
シート1の厚みには特に制限はなく、使用目的に応じて
適宜決定することができる。
に、アンカー層形成用塗工液を公知の塗布方法に従って
塗工し、乾燥することによりアンカー層を形成し、その
上に染料受容層形成用塗工液を公知の塗布方法に従って
塗工し、乾燥して染料受容層を形成することにより製造
できる。
録に良好に適用することができる。
施例について説明する。
材シートとしては、厚さ150μmの合成紙(YUPO
FPG−150、王子油化製)を使用した。また、染
料受容層の染着性樹脂としては、セルロースアセテート
ブチレート(CAB551−0.2、イーストマンケミ
カル社製)を使用した。架橋用硬化剤としては、XDI
系ポリイソシアネート(タケネートD−110N、武田
薬品工業社製)を使用し、離型剤としてはカルボキシ変
性シリコーンオイル(SF8427、東レ・ダウコーニ
ングシリコーン社製)を使用し、アンカー層用の樹脂と
して、式(1)におけるRがメチル基であるポリマー
(式(1)Me誘導ポリマー)と、必要に応じてポリエ
ステル樹脂(バイロン200、東洋紡績社製)を使用し
た。
ー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液をディソルバーにて1時間攪拌し、
その後50μm径のフィルタを通してから、基材シート
上に乾燥厚が1μmとなるように塗布し、100℃で2
分間乾燥してアンカー層を形成し、次いでその上に染料
受容層形成用塗工液を乾燥厚が5μmとなるように塗布
し、120℃で2分間乾燥し、更に50℃で48時間キ
ュアリングを行って染料受容層を形成することにより被
熱転写シートを作製した。
ー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
ー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
ー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
ー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
ー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
ー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
ー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
ー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
カー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
カー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
カー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
カー層形成用塗工液を常法に従って調製した。
カー層形成用塗工液を使用して、実施例1と同様の操作
により被熱転写シートを作製した。
被熱転写シートに関し、(1)「操業性(シェルフライ
フ)」、(2)「ラミネート適正」、(3)画像の「最
高濃度」、(4)画像の「耐光性」、(5)高温環境下
の「走行性」、(6)シアン消色による「画像品位」の
変化について、以下に示すように評価した。得られた結
果を表14に示す。
をディソルバーにて1時間攪拌した際の攪拌前後の粘度
の変化を、粘度計(TV−20、東機産業社製)を用いて
測定した。そして攪拌前後の粘度の変化を操業性(シェ
ルフライフ)の指標として、以下に示す基準に従って評
価した。実用上、評価結果が◎と○であれば問題がな
い。
以内 ×: 攪拌前に比べ攪拌後の粘度増加が40%以上
ニー社製)のラミネート層をイエロー色材層部分に切り
貼りしたものが装着された熱転写プリンタ(UP−D8
800、ソニー社製)にて、各実施例及び比較例の被熱
転写シートに対し、イエロー信号で20階調の印画を行
い、ラミネート層の被熱転写シートへの転写開始階調の
測定を行い、以下の基準に従ってラミネート適正を評価
した。実用上、評価結果が◎と○であれば問題がない。
図2に示すような熱転写シート(UPC−8810、ソ
ニー社製)が装着された熱転写プリンタ(UP−D88
00、ソニー社製)で階調印画を行い、最高濃度をマク
ベス反射濃度計(TR−924)を用いて測定を行い、以
下の基準に従って評価した。実用上、評価結果が◎と○
であれば問題がない。
図2に示すような熱転写シート(UPC−8810、ソ
ニー社製)が装着された熱転写プリンタ(UP−D88
00、ソニー社製)で階調印画を行い、得られた画像を
キセノンロングライフウェザーメー夕(スガ試験機社
製)にて100000KJ/m2のエネルギー線を照射
し、照射前後の同階調の画像濃度をマクベス反射濃度計
(TR−924)を用いて測定し、その測定結果を用い
て照射後の画像の残存率を次式により算出し、以下の基
準に従って耐光性を評価した。実用上、評価結果が◎と
○であれば問題がない。
画像濃度)×100
図2に示すような熱転写シート(UPC−8810、ソ
ニー社製)が装着された熱転写プリンタ(UP−D88
00、ソニー社製)で45℃で50%RH環境下で黒ベ
タ連続印画を行い、走行後の被熱転写シートの表面状態
及び走行中の剥離音、走行性を目視観察し、走行性の程
度によって高温環境下走行性を次のように評価した。実
用上、評価結果が◎と○であれば問題がない。
れが無く、かつ走行音、走行不良が無い場合 ○: 走行音が若干するが、熱転写シートとの融着なら
びに基材シートの剥がれが無く走行不良が無い場合 △: 走行音が大きく問題レベルであるが、熱転写シー
トとの融着ならびに基材シートの剥がれが無く走行不良
が無い場合 ×: 熱転写シートとの融着若しくは基材シートの剥が
れ発生又は走行不良が有る場合
化 各実施例及び比較例の作成した被熱転写シートに対し、
図2に示すような熱転写シート(UPC−8810、ソ
ニー社製)が装着された熱転写プリンタ(UP−D88
00、ソニー社製)でビジュアル濃度0.5付近になる
ようにグレーベタを印画した。こうして得た画像を60
℃で50%RHの環境下にて1週間保存を行った。この
時、保存前後の画像の色相及び濃度を、GRETAG
(SPMIOO−II)にて測定し、以下式に従って色差
ΔEと濃度差ΔO.Dを算出し、以下の基準に従ってシ
アン消色による画像品位の変化の評価を行った。なお、
以下式中、L* 0、a* 0、b* 0及びO.D0はそれぞれ保
存前の値であり、L* 1、a* 1、b* 1及びO.D1はそれ
ぞれ保存後の値である。
* 0−b* 1)2)1/2 ΔO.D= O.D0−O.D1
ン消色は無く画像品位が損なわれていない場合 ×: 0.4<ΔE、0.02<ΔO.Dであり、シア
ン消色が認められ、画像品位が損なわれている場合
被熱転写シートは評価項目のいずれについても好ましい
結果を示した。
ー含有量=30重量%)、比較例3(式(1)Me誘導
ポリマー含有量=20重量%)及び比較例4〜7(式
(1)Me誘導ポリマー含有量=0重量%)の結果か
ら、式(1)Me誘導ポリマーの好ましい含有量がアン
カー層形成用塗工液(固形分)中30重量%以上である
ことがわかる。
れていない比較例1の場合には、アンカー層に式(1)
Me誘導ポリマーを添加しても走行性が改善されないこ
とがわかる。逆に架橋用硬化剤の含有量が多すぎる比較
例2の場合には、特にラミネート適正が不十分であるこ
とがわかる。
媒とを併用した比較例8の場合には、走行性と画像品位
以外の他の評価項目については、いずれも不十分である
ことがわかる。
の架橋用硬化剤添加で操業上の問題が無く、高温環境下
での走行性及びラ ミネート適正を満足し、且つ印画画
像の耐光性及び最高濃度を維持し、高品位の画像を得る
事が可能である。
Claims (4)
- 【請求項1】 基材シート、アンカー層、及び架橋用硬
化剤が添加された染料受容層が順次積層された被熱転写
シートにおいて、該アンカー層が式(1) 【化1】 (式中、Rは低級アルキル基である。)で示されるモノ
マーから形成されたポリマーを含有することを特徴とす
る被熱転写シート。 - 【請求項2】 低級アルキル基がCH3又はC2H5であ
る請求項1記載の被熱転写シート。 - 【請求項3】 アンカー層が、式1のモノマーからなる
ポリマーを固形分中に30重量%以上含有する請求項1
又は2記載の被熱転写シート。 - 【請求項4】 染料受容層中の架橋用硬化剤の添加量
が、染着性樹脂100重量部に対し2〜12重量部であ
る請求項1〜3のいずれかに記載の被熱転写シート。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2000147109A Expired - Lifetime JP4329227B2 (ja) | 2000-05-18 | 2000-05-18 | 被熱転写シート |
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