JP2001327575A - 液剤用容器 - Google Patents
液剤用容器Info
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- JP2001327575A JP2001327575A JP2000148683A JP2000148683A JP2001327575A JP 2001327575 A JP2001327575 A JP 2001327575A JP 2000148683 A JP2000148683 A JP 2000148683A JP 2000148683 A JP2000148683 A JP 2000148683A JP 2001327575 A JP2001327575 A JP 2001327575A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】取り扱いが容易な樹脂製の塩酸ブロムヘキシン
含有液剤用容器を提供すること。 【解決手段】アクリロニトリル系熱可塑性樹脂、環状オ
レフィンコポリマー又はポリエチレンテレフタレートを
用いた塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器を提供する。 【効果】本発明で用いる樹脂は水溶液中の塩酸ブロムヘ
キシンを全く吸着しないか、或いはガラスアンプルと同
等若しくはそれ以上のレベルで水溶液中の塩酸ブロムヘ
キシンを吸着しない。これら樹脂を用いた塩酸ブロムヘ
キシン含有液剤用容器は従来技術の問題点を解決したも
のであり、医療の現場において切望されていた非常に有
用性の高いものである。
含有液剤用容器を提供すること。 【解決手段】アクリロニトリル系熱可塑性樹脂、環状オ
レフィンコポリマー又はポリエチレンテレフタレートを
用いた塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器を提供する。 【効果】本発明で用いる樹脂は水溶液中の塩酸ブロムヘ
キシンを全く吸着しないか、或いはガラスアンプルと同
等若しくはそれ以上のレベルで水溶液中の塩酸ブロムヘ
キシンを吸着しない。これら樹脂を用いた塩酸ブロムヘ
キシン含有液剤用容器は従来技術の問題点を解決したも
のであり、医療の現場において切望されていた非常に有
用性の高いものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、取り扱いが容易な樹脂
製の塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器に関する。
製の塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】塩酸ブロムヘキシンは気道粘液溶解剤と
して、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、塵肺症、
手術後の去痰などに用いられている薬剤であり、主とし
て内服又は吸入により処方されている（株式会社薬業時
報社発行、医療用日本医薬品集２０００年度版、第１７
８５頁−第１７８６頁）。このような薬剤の場合、一般
に塩酸ブロムヘキシンを含有するエアロゾルを吸入する
ことにより、治療部位となる気管、気管支、細気管支壁
に沈着させ、治療効果をあげるエアロゾル療法が有効と
されている。そしてこのエアロゾル療法に適した吸入液
剤（０．２％塩酸ブロムヘキシンを含有）がガラスアン
プルに封入された剤型で市販されている。
して、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺結核、塵肺症、
手術後の去痰などに用いられている薬剤であり、主とし
て内服又は吸入により処方されている（株式会社薬業時
報社発行、医療用日本医薬品集２０００年度版、第１７
８５頁−第１７８６頁）。このような薬剤の場合、一般
に塩酸ブロムヘキシンを含有するエアロゾルを吸入する
ことにより、治療部位となる気管、気管支、細気管支壁
に沈着させ、治療効果をあげるエアロゾル療法が有効と
されている。そしてこのエアロゾル療法に適した吸入液
剤（０．２％塩酸ブロムヘキシンを含有）がガラスアン
プルに封入された剤型で市販されている。
【０００３】ところで、ガラスアンプルは容器自体の重
量も重く、また柔軟性に乏しいため、運搬中の衝撃など
によって割れやすいなど、取り扱いが不便である。従っ
て一般には、軽量で且つ柔軟性、可撓性、弾性に優れ加
工もしやすい樹脂製の容器がガラスアンプルの代わりに
用いられる。しかしながら水溶液中の塩酸ブロムヘキシ
ンはポリエチレン樹脂等の容器の壁面に吸着されてしま
うため、樹脂製容器を塩酸ブロムヘキシン含有液剤容器
として用いた例はなく、上述したように取り扱いの不便
なガラスアンプルが未だにその容器として用いられてい
る。
量も重く、また柔軟性に乏しいため、運搬中の衝撃など
によって割れやすいなど、取り扱いが不便である。従っ
て一般には、軽量で且つ柔軟性、可撓性、弾性に優れ加
工もしやすい樹脂製の容器がガラスアンプルの代わりに
用いられる。しかしながら水溶液中の塩酸ブロムヘキシ
ンはポリエチレン樹脂等の容器の壁面に吸着されてしま
うため、樹脂製容器を塩酸ブロムヘキシン含有液剤容器
として用いた例はなく、上述したように取り扱いの不便
なガラスアンプルが未だにその容器として用いられてい
る。
【０００４】また、ある特定の包材を用いた固形製剤中
の塩酸ブロムヘキシン含有量の減少防止方法に関する特
許（特公平６−２４５７０号）もあるが、これには液剤
中の塩酸ブロムヘキシンの樹脂製容器への吸着の防止に
ついては開示されていなかった。
の塩酸ブロムヘキシン含有量の減少防止方法に関する特
許（特公平６−２４５７０号）もあるが、これには液剤
中の塩酸ブロムヘキシンの樹脂製容器への吸着の防止に
ついては開示されていなかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
のような従来技術の問題点を解決した、水溶液中の塩酸
ブロムヘキシンを実質的に吸着しない樹脂を用いた塩酸
ブロムヘキシン含有液剤用容器を提供することにある。
のような従来技術の問題点を解決した、水溶液中の塩酸
ブロムヘキシンを実質的に吸着しない樹脂を用いた塩酸
ブロムヘキシン含有液剤用容器を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水溶液中
の塩酸ブロムヘキシンを実質的に吸着しない樹脂につい
て鋭意研究を行った結果、アクリロニトリル系熱可塑性
樹脂、環状オレフィンコポリマー又はポリエチレンテレ
フタレートが、ガラスアンプルと同等若しくはそれ以上
のレベルで水溶液中の塩酸ブロムヘキシンを吸着しない
ことを見出し本発明を完成させた。
の塩酸ブロムヘキシンを実質的に吸着しない樹脂につい
て鋭意研究を行った結果、アクリロニトリル系熱可塑性
樹脂、環状オレフィンコポリマー又はポリエチレンテレ
フタレートが、ガラスアンプルと同等若しくはそれ以上
のレベルで水溶液中の塩酸ブロムヘキシンを吸着しない
ことを見出し本発明を完成させた。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明は、アクリロニトリル系熱
可塑性樹脂、環状オレフィンコポリマー又はポリエチレ
ンテレフタレートから選ばれる樹脂を用いることを特徴
とする塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器に関するもの
である。
可塑性樹脂、環状オレフィンコポリマー又はポリエチレ
ンテレフタレートから選ばれる樹脂を用いることを特徴
とする塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器に関するもの
である。
【０００８】以下に本発明について詳細に説明する。水
溶液中の塩酸ブロムヘキシンを実質的に吸着しない樹脂
とは、水溶液中の塩酸ブロムヘキシンを全く吸着しない
樹脂、或いはガラスアンプルと同等若しくはそれ以上の
レベルで水溶液中の塩酸ブロムヘキシンを吸着しない樹
脂をいう。また、塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器と
は、塩酸ブロムヘキシン含有液剤の封入、包装、保存、
一時的な保管等に用いられる容器をいう。
溶液中の塩酸ブロムヘキシンを実質的に吸着しない樹脂
とは、水溶液中の塩酸ブロムヘキシンを全く吸着しない
樹脂、或いはガラスアンプルと同等若しくはそれ以上の
レベルで水溶液中の塩酸ブロムヘキシンを吸着しない樹
脂をいう。また、塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器と
は、塩酸ブロムヘキシン含有液剤の封入、包装、保存、
一時的な保管等に用いられる容器をいう。
【０００９】本発明で用いられる水溶液中の塩酸ブロム
ヘキシンを実質的に吸着しない樹脂は、アクリロニトリ
ル系熱可塑性樹脂、環状オレフィンコポリマー又はポリ
エチレンテレフタレートから選ばれるが、これら樹脂は
いずれも一般に市販されている製品を適宜購入して利用
でき、また通常用いられている公知の方法によって製造
することもできる。
ヘキシンを実質的に吸着しない樹脂は、アクリロニトリ
ル系熱可塑性樹脂、環状オレフィンコポリマー又はポリ
エチレンテレフタレートから選ばれるが、これら樹脂は
いずれも一般に市販されている製品を適宜購入して利用
でき、また通常用いられている公知の方法によって製造
することもできる。
【００１０】アクリロニトリル系熱可塑性樹脂とは、ア
クリロニトリルを主成分とし、アクリル酸エステルなど
の共重合成分とブタジエンなどの弾性体成分より構成さ
れ、いわゆるグラフト共重合体を持つポリマーであり、
具体的には商品名「バレックス（登録商標）」（三井化
学株式会社製）、商品名「太閤バレックスフィルム」
（二村化学工業株式会社製）、商品名「サンバレック
ス」（三協化成株式会社、三井化学株式会社製）、商品
名「ゼクロン（登録商標）」（三井化学株式会社製）等
が市販されている。
クリロニトリルを主成分とし、アクリル酸エステルなど
の共重合成分とブタジエンなどの弾性体成分より構成さ
れ、いわゆるグラフト共重合体を持つポリマーであり、
具体的には商品名「バレックス（登録商標）」（三井化
学株式会社製）、商品名「太閤バレックスフィルム」
（二村化学工業株式会社製）、商品名「サンバレック
ス」（三協化成株式会社、三井化学株式会社製）、商品
名「ゼクロン（登録商標）」（三井化学株式会社製）等
が市販されている。
【００１１】環状オレフィンコポリマーとしては、非結
晶性の環状オレフィン系樹脂であれば特に限定されない
が、例えば特公平４−１４６８５号公報等に開示されて
いるものであり、具体的には商品名「アペル（登録商
標）」（三井化学株式会社製）、商品名「ゼオネックス
（登録商標）」（日本ゼオン株式会社製）等が市販され
ている。
晶性の環状オレフィン系樹脂であれば特に限定されない
が、例えば特公平４−１４６８５号公報等に開示されて
いるものであり、具体的には商品名「アペル（登録商
標）」（三井化学株式会社製）、商品名「ゼオネックス
（登録商標）」（日本ゼオン株式会社製）等が市販され
ている。
【００１２】ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）
は、ペットボトルなど多種製品に汎用されており、数多
く市販されている。
は、ペットボトルなど多種製品に汎用されており、数多
く市販されている。
【００１３】得られた本発明の樹脂は、その特性に合わ
せて、射出成形、押出成形、ブロー成形などの通常の成
形方法を用いるか、フィルム状の本発明の樹脂をヒート
シール、インパルスシール、超音波シールなどの通常の
シール方法で貼り合わることにより、適宜成形品とする
ことができる。
せて、射出成形、押出成形、ブロー成形などの通常の成
形方法を用いるか、フィルム状の本発明の樹脂をヒート
シール、インパルスシール、超音波シールなどの通常の
シール方法で貼り合わることにより、適宜成形品とする
ことができる。
【００１４】成形品である塩酸ブロムヘキシン含有液剤
用容器の形状は、バイアル、プレフィルドシリンジ、バ
ッグ、ボトル等いずれでも良い。また、それら容器に勁
部を設けて、先端を捻ったり折り曲げたりすることによ
り破断可能にしておくと、使用者が使いやすく便利であ
る。さらに、収納量を１回の投与量と同量にした形態、
例えば使い捨てパッケージのような形態は、使用者にと
って使いやすいばかりでなく、使用量を間違えないため
好ましい。
用容器の形状は、バイアル、プレフィルドシリンジ、バ
ッグ、ボトル等いずれでも良い。また、それら容器に勁
部を設けて、先端を捻ったり折り曲げたりすることによ
り破断可能にしておくと、使用者が使いやすく便利であ
る。さらに、収納量を１回の投与量と同量にした形態、
例えば使い捨てパッケージのような形態は、使用者にと
って使いやすいばかりでなく、使用量を間違えないため
好ましい。
【００１５】また、容器の壁厚は、使用する材質、容器
の使用目的等により、容器としての強度を保つように適
宜設定することができる。
の使用目的等により、容器としての強度を保つように適
宜設定することができる。
【００１６】本発明の好ましい実施態様を以下に挙げ
る。 （１）アクリロニトリル系熱可塑性樹脂、環状オレフィ
ンコポリマー又はポリエチレンテレフタレートから選ば
れる樹脂を用いることを特徴とする、塩酸ブロムヘキシ
ン含有液剤用容器。 （２）樹脂がアクリロニトリル系熱可塑性樹脂である上
記（１）に記載の塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器。 （３）樹脂が環状オレフィンコポリマーである上記
（１）に記載の塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器。 （４）樹脂がポリエチレンテレフタレートである上記
（１）に記載の塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器。 （５）水溶液中の塩酸ブロムヘキシンを実質的に吸着し
ない上記（１）乃至（４）のいずれか１項に記載の塩酸
ブロムヘキシン含有液剤用容器。 （６）吸入液剤用容器である上記（５）に記載の塩酸ブ
ロムヘキシン含有液剤用容器。
る。 （１）アクリロニトリル系熱可塑性樹脂、環状オレフィ
ンコポリマー又はポリエチレンテレフタレートから選ば
れる樹脂を用いることを特徴とする、塩酸ブロムヘキシ
ン含有液剤用容器。 （２）樹脂がアクリロニトリル系熱可塑性樹脂である上
記（１）に記載の塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器。 （３）樹脂が環状オレフィンコポリマーである上記
（１）に記載の塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器。 （４）樹脂がポリエチレンテレフタレートである上記
（１）に記載の塩酸ブロムヘキシン含有液剤用容器。 （５）水溶液中の塩酸ブロムヘキシンを実質的に吸着し
ない上記（１）乃至（４）のいずれか１項に記載の塩酸
ブロムヘキシン含有液剤用容器。 （６）吸入液剤用容器である上記（５）に記載の塩酸ブ
ロムヘキシン含有液剤用容器。
【００１７】
【実施例】以下の実施例において、本発明の一例をより
詳細に示す。
詳細に示す。
【００１８】実施例１ （１）容器の作成 アクリロニトリル系熱可塑性樹脂、環状オレフィンコポ
リマー又はポリエチレンテレフタレートを形成し、チュ
ーブ状容器を作成し、或いはそれらのフィルムをヒート
シールして貼り合わせ、袋状の容器を作成した。
リマー又はポリエチレンテレフタレートを形成し、チュ
ーブ状容器を作成し、或いはそれらのフィルムをヒート
シールして貼り合わせ、袋状の容器を作成した。
【００１９】 （２）塩酸ブロムヘキシン含有液剤の調製 ・塩酸ブロムヘキシン ：０．２％ ・パラオシキ安息香酸メチル（安定剤） ：０．１５％ ・プロピレングリコール（溶解補助剤） ：３．０％ ・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油−６０（界面活性剤） ：０．１％ 上記の処方で製剤をつくり、クエン酸を用いてｐＨを
２．５又は３．０に調整し、０．４５μｍのフィルター
でろ過して、市販の塩酸ブロムヘキシン吸入液剤と同様
の液剤を調整した。
２．５又は３．０に調整し、０．４５μｍのフィルター
でろ過して、市販の塩酸ブロムヘキシン吸入液剤と同様
の液剤を調整した。
【００２０】（３）水溶液中の塩酸ブロムヘキシンの吸
着実験 （１）で作成した容器と、（１）と同様にしてエチレン
・ビニルアルコール共重合体、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン及びポリプロピレンから形成された容器（各
々対照）、及びガラスアンプル（陽性対照）に、各々
（２）で調整した塩酸ブロムヘキシン含有液剤を２ｍＬ
ずつ封入し、４０℃で３週間保存した。これら各サンプ
ル中における塩酸ブロムヘキシンの含量を、高速液体ク
ロマトグラフィー（ＨＰＬＣ）により測定した。ＨＰＬ
Ｃは以下の測定条件で行った。 ・検出器 紫外吸光光度計（測定波長：２５４ｎｍ） ・カラム Ｄｅｖｅｌｏｓｉｌ Ｐａｃｋｅｄ Ｃｏｌｕｍｎ ＯＤ Ｓ−ＨＧ−５（４．６×１５０ｍｍ） ・カラム温度 ４０℃付近の一定温度 ・移動相 ２５ｍＭリン酸−ナトリウム緩衝液（リン酸でｐＨ２．５ に調整、５ｍＭラウリル硫酸ナトリウムを含む）：アセトニトリル（１：１） ・移動相流量 １．０ｍＬ／ｍｉｎ ・内部標準物質 パラオキシ安息香酸ブチル
着実験 （１）で作成した容器と、（１）と同様にしてエチレン
・ビニルアルコール共重合体、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、ポリエチレン、低密度ポリエチレン、高密度ポ
リエチレン及びポリプロピレンから形成された容器（各
々対照）、及びガラスアンプル（陽性対照）に、各々
（２）で調整した塩酸ブロムヘキシン含有液剤を２ｍＬ
ずつ封入し、４０℃で３週間保存した。これら各サンプ
ル中における塩酸ブロムヘキシンの含量を、高速液体ク
ロマトグラフィー（ＨＰＬＣ）により測定した。ＨＰＬ
Ｃは以下の測定条件で行った。 ・検出器 紫外吸光光度計（測定波長：２５４ｎｍ） ・カラム Ｄｅｖｅｌｏｓｉｌ Ｐａｃｋｅｄ Ｃｏｌｕｍｎ ＯＤ Ｓ−ＨＧ−５（４．６×１５０ｍｍ） ・カラム温度 ４０℃付近の一定温度 ・移動相 ２５ｍＭリン酸−ナトリウム緩衝液（リン酸でｐＨ２．５ に調整、５ｍＭラウリル硫酸ナトリウムを含む）：アセトニトリル（１：１） ・移動相流量 １．０ｍＬ／ｍｉｎ ・内部標準物質 パラオキシ安息香酸ブチル
【００２１】本発明で用いられる樹脂への、水溶液中の
塩酸ブロムヘキシンの吸着度合いを示す結果の一例を表
１に示す。
塩酸ブロムヘキシンの吸着度合いを示す結果の一例を表
１に示す。
【表１】
【００２２】
【発明の効果】上記の実施例により明らかなように、ア
クリロニトリル系熱可塑性樹脂、環状オレフィンコポリ
マー又はポリエチレンテレフタレートは水溶液中の塩酸
ブロムヘキシンを全く吸着しないか、或いはガラスアン
プルと同等若しくはそれ以上のレベルで水溶液中の塩酸
ブロムヘキシンを吸着しない。これら樹脂を用いた塩酸
ブロムヘキシン含有液剤用容器は、従来のガラスアンプ
ルでは為し得なかったような特性、即ち軽量で且つ柔軟
性、可撓性、弾性に優れ加工もしやすく取り扱いやすい
といった特性を有し、医療の現場において切望されてい
た非常に実用的で有用性の高いものである。
クリロニトリル系熱可塑性樹脂、環状オレフィンコポリ
マー又はポリエチレンテレフタレートは水溶液中の塩酸
ブロムヘキシンを全く吸着しないか、或いはガラスアン
プルと同等若しくはそれ以上のレベルで水溶液中の塩酸
ブロムヘキシンを吸着しない。これら樹脂を用いた塩酸
ブロムヘキシン含有液剤用容器は、従来のガラスアンプ
ルでは為し得なかったような特性、即ち軽量で且つ柔軟
性、可撓性、弾性に優れ加工もしやすく取り扱いやすい
といった特性を有し、医療の現場において切望されてい
た非常に実用的で有用性の高いものである。
Claims (1)
- 【請求項１】アクリロニトリル系熱可塑性樹脂、環状オ
レフィンコポリマー又はポリエチレンテレフタレートか
ら選ばれる樹脂を用いることを特徴とする塩酸ブロムヘ
キシン含有液剤用容器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000148683A JP2001327575A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 液剤用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000148683A JP2001327575A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 液剤用容器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001327575A true JP2001327575A (ja) | 2001-11-27 |
Family
ID=18654670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000148683A Pending JP2001327575A (ja) | 2000-05-19 | 2000-05-19 | 液剤用容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001327575A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020100551A (ja) * | 2012-06-28 | 2020-07-02 | コーニング インコーポレイテッド | 耐熱性コーティングを有する耐層間剥離性ガラス容器 |
| IT202000014350A1 (it) * | 2020-06-16 | 2021-12-16 | Andrea Alimonti | NUOVO APPROCCIO FARMACOLOGICO PER IL TRATTAMENTO DI SARS-CoV2 E VIRUS INFLUENZALI TRAMITE L’USO DI SPRAY NASALI |
-
2000
- 2000-05-19 JP JP2000148683A patent/JP2001327575A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020100551A (ja) * | 2012-06-28 | 2020-07-02 | コーニング インコーポレイテッド | 耐熱性コーティングを有する耐層間剥離性ガラス容器 |
| JP7295819B2 (ja) | 2012-06-28 | 2023-06-21 | コーニング インコーポレイテッド | 耐熱性コーティングを有する耐層間剥離性ガラス容器 |
| IT202000014350A1 (it) * | 2020-06-16 | 2021-12-16 | Andrea Alimonti | NUOVO APPROCCIO FARMACOLOGICO PER IL TRATTAMENTO DI SARS-CoV2 E VIRUS INFLUENZALI TRAMITE L’USO DI SPRAY NASALI |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050617 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051104 |