JP2001327021A - ケーブル通線工法 - Google Patents

ケーブル通線工法

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JP2001327021A
JP2001327021A JP2000139518A JP2000139518A JP2001327021A JP 2001327021 A JP2001327021 A JP 2001327021A JP 2000139518 A JP2000139518 A JP 2000139518A JP 2000139518 A JP2000139518 A JP 2000139518A JP 2001327021 A JP2001327021 A JP 2001327021A
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JP
Japan
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cable
pipeline
pipe
inlet end
air flow
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Application number
JP2000139518A
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English (en)
Inventor
Toshiichi Kajikawa
敏一 梶川
Shunji Yamamoto
俊司 山本
Mitsuo Yoshino
充男 吉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的な押込み力と空気流の粘性力を併用し
たケーブル通線工法で、通線初期の段階からケーブルの
通線を容易にし、ケーブルが損傷するおそれを少なくす
る。 【解決手段】 管路14の出口端にバキュームポンプ20を
設置して管路内の空気を吸引することにより管路内に入
口端から出口端へ向かう空気流を生じさせ、この空気流
の粘性力でケーブル16を引き込むことと、管路14の入口
端にケーブル押込み機18を設置してケーブル16に機械的
な押込み力を加えながらケーブルを押し込むことを併用
して、管路14にケーブル16を通線する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管路内に大径で重
量のあるケーブルを通線する工法に関し、特に機械的な
押込み力と空気流の粘性力を併用したケーブル通線工法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】管路内にケーブルを通線する工法として
従来から広く用いられてきたのは、管路内に予め通した
ロープやワイヤーによりケーブルを引っ張り込む牽引工
法である。これに対し近年では、光ケーブルなどを通線
する場合に、空気圧送工法が利用されるようになってき
ている。この工法は、管路の入口からコンプレッサーで
圧縮空気を送り込むことにより管路内に入口端から出口
端へ向かう空気流を生じさせると共に、管路の入口端側
でケーブルに機械的な押込み力を加えてケーブルを押し
込むことで、管路にケーブルを通線するものである(特
許第2840840号)。この工法は、光ケーブルのよ
うに適度の剛性を有するケーブルを通線するのに適して
いる。
【0003】なお、この工法は、軽量な光ファイバを空
気流に乗せて吹き流すエアブロン工法(特許第1846
709号など)とは異なり、光ケーブル等の被通線材が
空気流によって浮き上がることはないが、被通線材の外
表面と空気流との間に働く摩擦あるいは粘性力といった
ものがケーブル送り込みに寄与して、通線距離等の通線
性を向上できる工法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】管路の入口から圧縮空
気を送り込むことにより管路内に空気流を生じさせた場
合、空気流の速度は、管路全長にわたってほぼ一定にな
るのではなく、管路の入口側で低く、管路の出口に近づ
くほど高くなるという傾向がある。管路の入口側で空気
流の速度が低いということは、空気流によるケーブルの
送り込み力が小さいということであり、通線初期の段階
ではケーブルが入りにくいという問題がある。
【0005】このため従来の工法では、併用する押込み
機のケーブル押込み力と送り込む空気の圧力(空気流に
よるケーブル送り込み速度)との兼ね合いが難しく、ケ
ーブル押込み力を高くし過ぎると、管路内でケーブルが
屈曲して、シースの損傷や光ファイバの断線などを引き
起こす懸念がある。またケーブルの送り込み速度を上げ
ようとして入口端側で圧縮空気の圧力を上げ過ぎるとケ
ーブルが入って行かなくなるという現象も生じる。
【0006】本発明の目的は、通線初期の段階からケー
ブルの通線が容易で、ケーブルを損傷するおそれの少な
いケーブル通線工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のケーブル通線工法は、管路の出口端側で管
路内の空気を吸引することにより管路内に入口端から出
口端へ向かう空気流を生じさせることと、管路の入口端
側でケーブルに機械的な押込み力を加えてケーブルを押
し込むことを併用して、管路にケーブルを通線すること
を特徴とするものである(請求項1)。
【0008】また、さらに好ましい本発明のケーブル通
線工法は、管路の出口端側で管路内の空気を吸引すると
共に、管路の入口端で管路内に空気を送り込むことによ
り管路内に入口端から出口端へ向かう空気流を生じさせ
ることと、管路の入口端側でケーブルに機械的な押込み
力を加えてケーブルを押し込むことを併用して、管路に
ケーブルを通線することを特徴とするものである(請求
項2)。
【0009】
【発明の実施の形態】〔実施形態1〕図1は本発明の一
実施形態を示す。図において、10は地中に埋設されたダ
クト、12はダクト10の両端に設けられたハンドホール、
14はダクト10内に布設された管路、16は管路14に通線さ
れるケーブル、18は管路14の入口端から若干離れた位置
に設置されたケーブル16の押込み機、20は管路14の出口
端に設置されたバキュームポンプ、22は管路14の出口端
をバキュームポンプ20につなぐ端末金具である。管路14
の入口端は大気中に開放されており、出口端は端末金具
22に気密に接続されている。
【0010】バキュームポンプ20を駆動して管路14の出
口端から管路14内の空気を吸引すると、管路14内に入口
端から出口端へ向かう空気流が生じる。この空気流によ
って重いケーブル16が吹き流されることはないが、ケー
ブル16の外表面と空気流との摩擦あるいは空気流の粘性
力により、ケーブル16にはこれを管路14内に引き込もう
とする力が加わる。この実施形態1では、このときの管
路14内長手方向の圧力分布が図2のようになる。すなわ
ち、入口端からある程度の距離までは管路内の圧力が急
激に低下するが、それから先は圧力が徐々に低下してい
く。この圧力分布を圧力勾配の分布に変換すると図3の
実線Aのようになる。つまり圧力勾配は管路14の入口端
付近で大きく、管路14の出口端に近づくほど小さくな
る。
【0011】管路14内の空気流の速度は圧力勾配に比例
するから、この場合の空気流の速度は管路14の入口端側
が高くなることが分かる。したがって管路14の出口端か
ら空気を吸引しながらケーブル16を通線する工法では、
通線初期の段階からケーブルに強い引き込み力がかか
り、ケーブルが入りやすくなる。このため通線初期の段
階でのケーブル押込み機18の働きは軽くケーブル16を押
すだけでよくなる。この結果、押込み機18の制御が簡単
になるだけでなく、押込み機18でケーブル16を強く押込
み過ぎてケーブル16を損傷させるといったおそれも少な
くなる。またケーブル16が入口端からある程度の距離ま
で引き込まれると、管路14内のケーブル全長に空気流の
粘性力が作用するから、通線を順調に行うことができ
る。
【0012】ちなみに、管路の入口端から圧縮空気を送
り込む従来の工法では、管路長手方向の圧力勾配分布は
図3の破線Bのようになり、入口端付近で空気流の速度
が低いため、通線初期の段階でケーブルが入りにくく、
ケーブル押込み機の押込み力が過大になりやすいという
問題が生じていたのである。
【0013】また従来の工法では、管路の入口端から送
り込む圧縮空気の圧力を例えば1MPa程度と非常に高
くする必要があり、管路内圧力と大気圧との差が大きく
なるため、空気漏れなどに対する安全対策が必要となる
が、この実施形態の工法では、管路内圧力と大気圧の差
が小さいので、より安全にケーブル通線作業を行うこと
ができる。
【0014】〔実施形態2〕図4は本発明の他の実施形
態を示す。図4において、図1と同一部分には同一符号
を付してある。この実施形態が実施形態1と異なる点
は、管路14の入口端にコンプレッサー24を設置すると共
に、圧縮空気導入用のチャンバー26を設けたことであ
る。すなわちこの実施形態は、管路14の出口端でバキュ
ームポンプ20により管路内の空気を吸引するだけでな
く、管路14の入口端からコンプレッサー24により管路内
に空気を送り込むことにより、管路14内に入口端から出
口端へ向かう、より高速の空気流を生じさせ、この空気
流の粘性力でケーブル16を引き込むようにしたものであ
る。管路14の入口端に押込み機18を設置して、ケーブル
16に機械的な押込み力を加えることは実施形態1と同じ
である。
【0015】実施形態1の場合は、管路の入口端と出口
端の圧力差は1気圧以内であり、大きな圧力差をもたせ
ることは困難であるが(図5のC)、この実施形態によ
ると、図5のDに示すように大気圧を基準に入口端側を
正圧、出口端側を負圧にすることで、入口端と出口端に
より大きな圧力差をもたせ、図6のDに示す圧力勾配か
らも分かるように高速の空気流を生じさせることができ
る。
【0016】
【実施例】〔実施例1〕図1の構成で通線試験を行っ
た。管路14は内径50mm、全長1000mの樹脂管である。バ
キュームポンプ20は市販のものである。ケーブル押込み
機18は無端ベルトでケーブルを挟み付けて送り出す方式
で、油圧装置により駆動され、速度調整も可能なもので
ある。ケーブル16は外径14.5mm、質量185kg/kmの、図6
に示すような光ケーブルである。この光ケーブル16は、
中心にテンションメンバー2を有し、外周にらせん状の
スロット3を有する細長い収納部材1を用い、前記スロ
ット3内にテープ状光ファイバ心線4(テープ状以外の
光ファイバ心線でも可)を収納し、その外周に押さえ巻
きテープ5を巻いて、シース6を施したものである。管
路内に空気流を生じさせてケーブルを通線する工法は、
比較的軽量で適度の剛性を有する図7のようなスロット
型光ケーブルの通線に適している。この通線試験では、
25〜35m/分の通線速度で、支障なく、管路全長に光ケ
ーブルを通線することができた。
【0017】〔実施例2〕図4の構成で通線試験を行っ
た。管路14、ケーブル16、バキュームポンプ20、ケーブ
ル押込み機18は実施例1と同じである。コンプレッサー
24は0.7 MPaの汎用モデルを使用した。入口端から圧
縮空気を送り込むだけの従来の工法でも、0.7 MPaの
コンプレッサーを使用する場合もあるが、そのときの空
気吐出量は18m3 /分以上を必要とするのに対し、この
実施例では7.5 m3 /分でよく、小型の汎用モデルで済
むため、現場での扱い易さは従来より格段に向上した。
コンプレッサーとバキュームポンプを併用する場合は、
その能力バランスをとる必要があるが、この実施例では
コンプレッサーの操作弁を調整し、管路内の圧力が所定
の圧力以上に高まらないように注意しながら通線を行っ
た。この通線試験でも、実施例1と同様に、支障なく、
管路全長に光ケーブルを通線することができた。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、管
路の入口端付近で空気流の速度を高くできるので、通線
初期の段階からケーブルが入りやすくなる。このため通
線初期の段階での押込み機の制御が簡単になるだけでな
く、押込み機でケーブルを押込み過ぎてケーブルを損傷
させるおそれが少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のケーブル通線工法の一実施形態を示
す説明図。
【図2】 図1の工法における管路長手方向の圧力分布
を示すグラフ。
【図3】 図2の圧力分布に対応する圧力勾配の分布を
示すグラフ。
【図4】 本発明のケーブル通線工法の他の実施形態を
示す説明図。
【図5】 図4の工法と従来の工法における管路長手方
向の圧力分布を示すグラフ。
【図6】 図1と図4の工法における圧力勾配分布を示
すグラフ。
【図7】 本発明の通線工法に適する光ケーブルの一例
を示す断面図。
【符号の説明】 14:管路 16:ケーブル 18:ケーブル押込み機 20:バキュームポンプ 22:端末金具 24:コンプレッサー 26:チャンバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉野 充男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古 河電気工業株式会社内 Fターム(参考) 2H038 CA69

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管路の出口端側で管路内の空気を吸引する
    ことにより管路内に入口端から出口端へ向かう空気流を
    生じさせることと、管路の入口端側でケーブルに機械的
    な押込み力を加えてケーブルを押し込むことを併用し
    て、管路にケーブルを通線することを特徴とするケーブ
    ル通線工法。
  2. 【請求項2】管路の出口端で管路内の空気を吸引すると
    共に、管路の入口端側で管路内に空気を送り込むことに
    より管路内に入口端から出口端へ向かう空気流を生じさ
    せることと、管路の入口端側でケーブルに機械的な押込
    み力を加えてケーブルを押し込むことを併用して、管路
    にケーブルを通線することを特徴とするケーブル通線工
    法。
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