JP2000134744A - 管路内に布設されたケーブルの撤去方法 - Google Patents

管路内に布設されたケーブルの撤去方法

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JP2000134744A
JP2000134744A JP30440498A JP30440498A JP2000134744A JP 2000134744 A JP2000134744 A JP 2000134744A JP 30440498 A JP30440498 A JP 30440498A JP 30440498 A JP30440498 A JP 30440498A JP 2000134744 A JP2000134744 A JP 2000134744A
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Japan
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cable
pipeline
lubricant
conduit
pressure air
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JP30440498A
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Inventor
Kosaku Oshima
幸作 大島
Toshiichi Kajikawa
敏一 梶川
Hidemi Nishiyama
秀美 西山
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブルが布設された管路内に全長にわたっ
て確実に均一に滑剤を塗布する。滑剤により引抜き力を
低減した上でさらにケーブルの引抜き力を低減して、ケ
ーブルを容易に引き抜けるようにする。 【解決手段】 ケーブル2が布設された管路1内に、一
端から所要量の滑剤7を流し込むと共に柔軟で弾性復元
力のある空隙充填部材6を押し込んだ後、一端から高圧
空気を送り込んで空隙充填部材6を他端まで圧送するこ
とにより管路1内に滑剤6を塗布する。その後、管路1
の一端から高圧空気を送り込みながら他端でケーブル2
を引き抜く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管路内に布設され
たケーブルの撤去方法に関し、特に長期間管路内に布設
されていて引抜きの困難なケーブルの撤去に好適な方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、管路内に布設されたケーブルを撤
去する場合には、ケーブルの一端に引網を結束し、マン
ホールの内部または外部に設置したウィンチで前記引網
を引っ張ってケーブルを適当な長さ引き出し、次いでケ
ーブルを例えば無端ベルト式の引取装置で引き抜く、と
いう方法が採用されている。
【0003】このとき、ケーブルが管路内に長期間布設
されていた場合には、ケーブルが管路内面に密着してい
たり、土砂またはヘドロ等がケーブルと管路内面との間
に介在していたりして、ケーブルを管路から引き抜くの
に相当大きな引張力を必要としていた。また管路内の浸
水によりケーブルの保護層が腐食している場合には、無
理に引き抜くとケーブル保護層が破損してケーブル内充
填物が管路内に漏出するおそれもある。
【0004】このためケーブルを引き抜く時の引抜き力
を低減し、ケーブル保護層の破損を防止する手段とし
て、実開昭61−126722号公報および実開昭61−065813号
公報には、管路とケーブルの隙間の形状に合う、はぼ三
日月形の先端治具を滑剤供給パイプの先端に取り付け、
この先端治具をケーブルに跨がらせて管路内に送り込む
ことにより、管路内に滑剤を塗布してから、ケーブルを
引き抜くという方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方
法では、滑剤供給パイプを送り込める長さに制限がある
ため長距離の管路には適用できない。また管路の曲がり
部においては、ケーブルが曲がりの内側に寄ってしまっ
ていることがあり、このような箇所では三日月形の先端
治具がケーブルと管路内面の間の隙間に落ち込んで挟ま
れてしまい、それ以上滑剤供給パイプの送り込みが不可
能になることが多く、管路全長にわたる滑剤塗布がきわ
めて困難である。また管路内に複数本のケーブルが布設
されている場合には、ケーブルが管路内で交差していて
隙間の形が一様でないこと、先端治具をケーブルに跨が
らせられないことから、上記の方法は適用できない。
【0006】本発明の目的は、以上のような問題点に鑑
み、ケーブルが布設された管路内に全長にわたって確実
に均一に滑剤を塗布することができ、その上、滑剤によ
る引抜き力低減効果以上にケーブルの引抜き力を低減で
きる、管路内に布設されたケーブルの撤去方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明のケーブル撤去方法は、ケーブルが布設された管
路内に、一端から所要量の滑剤を流し込むと共に柔軟で
弾性復元力のある空隙充填部材を押し込んだ後、一端か
ら高圧空気を送り込んで前記空隙充填部材を他端まで圧
送することにより管路内に滑剤を塗布し、その後、管路
の一端から高圧空気を送り込みながら他端でケーブルを
引き抜くことを特徴とするものである。
【0008】この方法は、空隙充填部材が管路内を移動
するダムとなって滑剤を管路内に押し流していく方式で
あるため、管路内に滑剤を全長にわたって確実に均一に
塗布することが可能である。また滑剤供給パイプを使用
しないため長距離の管路でも容易に滑剤を塗布すること
が可能である。また管路に曲がり部があっても、また複
数本のケーブルが布設されている場合でも、空隙充填部
材は高圧空気に押されて形を変えて通過できるので、全
長にわたる滑剤の塗布が可能である。空隙充填部材とし
てはスポンジ状の物体を使用するとよい。
【0009】またこの方法は、滑剤塗布後に、管路の一
端から高圧空気を送り込みながら他端でケーブルを引き
抜くようにしているので、高圧空気流によるケーブルの
搬送効果が生じ、滑剤による引抜き抵抗低減効果と相ま
ってケーブルの引抜き力を大幅に低減することが可能で
ある。
【0010】なおケーブルを引き抜くときに、引抜き力
が大きくなったときは、高圧空気の流速を変化させてや
ると、引抜き力を低減でき、引抜きを続行することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して詳細に説明する。図1は本発明において管路内
に滑剤を塗布する段階の全体構成を、図2はその段階の
管路内の状態を示している。図において、1は管路、2
は管路1内に布設されている撤去すべきケーブル、3は
コンプレッサー、4はコンプレッサー3から供給される
高圧空気を管路1に送るホース、5は管路1とホース4
を接続すると共に高圧空気流路の開閉を行うバルブ、6
はスポンジ(プラスチック発泡体)等からなる空隙充填
部材、7は液状の滑剤である。管路1は通常地下に埋設
されており、管路1の両端はマンホール内に位置してい
る。
【0012】管路1内に滑剤を塗布するには、まずケー
ブル2が布設された管路1内に一端から滑剤7を流し込
むと共に、管路1とケーブル2の間の間隙を塞ぐ大きさ
の空隙充填部材6を押し込む。次にホース4をバルブ5
を介して管路1に接続し、バルブ5を開けて、コンプレ
ッサー3から供給される高圧空気を管路1内に送り込
む。管路1内に送り込まれた高圧空気は、空隙充填部材
6を押して管路1内を移動させるので、これによって滑
剤7が管路1の他端の向けて押し流されながら管路1内
に塗布されていく。空隙充填部材6が管路1の他端に到
達すると、管路1内に滑剤7が全長にわたって均一に塗
布された状態となる。
【0013】本発明を適用する場合、管路1の内径に対
するケーブル2の外径は、管路内径30mmのときはケーブ
ル外径15mm以下、管路内径50mmのときはケーブル外径18
mm以下であることが望ましい。また滑剤7は、従来ウィ
ンチを使ったケーブル引込み工法で使用していた、例え
ばシリコーン系の界面活性剤等の使用が可能である。滑
剤の使用量の目安は、内径30mmの管路で500cc/km、内径
50mmの管路で700cc/km程度である。また空隙充填部材6
は高圧空気を受け止めることができ、滑剤7を長距離の
わたって押し運ぶことができ、管路1とケーブル2の間
隙を十分埋められるものであればよく、目の細かいスポ
ンジ等が好ましい。コンプレッサー3は、このあとケー
ブルを引き抜くときにも使用されるので、圧力 5.1kgf/
cm2 以上の能力のあるものを使用することが望ましい。
【0014】図3は上記のようにして滑剤を塗布した
後、ケーブルを撤去する段階の全体構成を示す。図にお
いて、8は無端ベルト式のケーブル引取装置、それ以外
の符号は図1と同じである。ケーブル2の引抜きは、可
能であれば作業員が行ってもよい。ケーブル2を撤去す
るときは、管路1の一端にバルブ5を介してホース4を
接続し、バルブ5を開けて、コンプレッサー3から管路
1内に高圧空気を送り込みながら、管路1の他端側でケ
ーブル2を引取装置8で引き抜くようにする。コンプレ
ッサー3から高圧空気を送り込むと、管路1内に空気の
流れが生じ、この空気の流れがケーブル2を出口側に向
けて搬送するように作用するので、先に塗布した滑剤の
引抜き抵抗低減効果と相まって、ケーブル2を比較的小
さい引抜き力で容易に引き抜くことができる。
【0015】またケーブル引抜き途中に、ケーブルが引
抜きにくくなった場合は、バルブ5の開閉を何度か繰り
返すことで、ケーブルの引抜きを容易に行うことができ
る。これは、バルブ5を開閉することによって、管路1
内の狭い空間で空気の圧力、流速が急激に変化して、ケ
ーブルを径方向に動かす力が発生するためと考えられ
る。
【0016】この点を図4のグラフを参照して説明す
る。図4において、破線は管路1内に高圧空気を送り込
み、管路1の出口から高圧空気が吹き出しているとき
(定常状態)の管路内の圧力および流速を示している。
また実線は管路1内に高圧空気を送り込み始めて、高圧
空気がまだ管路の出口に到達していない途中の状態(過
渡期)における、管路内の圧力および流速を示してい
る。
【0017】管路内への高圧空気の送り込みが開始され
た場合、管路内を通過途中の高圧空気は実線のような圧
力および流速で進行し、最終的に破線のような状態にな
るものと考えられる。このとき高圧空気の先端付近の圧
力および流速は、定常時である破線の値に比べ、圧力が
下がり、流速が上がることから、ケーブル1に瞬間的に
大きな力が作用し、それが管路出口に向けて伝達されて
いくためにケーブルが動き、引抜きが容易になるものと
考えられる。このような現象は、高圧空気の圧力が 5.0
kgf/cm2 以下の圧力では生じにくいので、管路に送り込
む高圧空気の圧力は 5.1kgf/cm2 以上に設定することが
好ましい。
【0018】
【実施例】内径30mmの管路内に外径15mmのケーブルを通
した1kmの試験線路を製作し、本発明の方法によりケー
ブルの撤去を行い、作業性、作業時間を検証した。この
試験では、ケーブルが長期間布設されていたことを疑似
するため、摩擦係数の高いケーブル(摩擦係数0.51 通
常のケーブルの摩擦係数は0.42)を使用した。コンプレ
ッサーは圧力10.5kgf/cm2 で流量 15.0m3/min の能力の
ものを使用した。滑剤はシリコーン系の界面活性剤を使
用した。
【0019】滑剤塗布の作業時間は約2分間で、作業員
の負担もなくスムーズに行うことができた。その後、ウ
ィンチ等の機械的な引取装置を使用せずに、作業員3人
でケーブルを引き抜いたところ、作業時間は約45分間
で、作業員の負担も軽くスムーズに行うことができた。
これにより従来工法に比べ作業時間を大幅に短縮でき、
かつ作業員の負担軽減、設備の簡易化を図ることができ
ることが確認された。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ケ
ーブルが布設された管路内に滑剤を全長にわたって均一
に塗布することができるので、ケーブルを引き抜く際の
摩擦抵抗を小さくでき、その上ケーブルを引き抜くとき
に高圧空気流でケーブルを搬送するようにしたので、ケ
ーブルを小さな引抜き力で容易に引き抜くことができ
る。また滑剤の塗布、ケーブルの引抜きを短時間で行う
ことができる。したがってケーブルを撤去する際の作業
性の向上、作業員の少人数化、作業負担の軽減、作業時
間の大幅な短縮、設備の簡易化を図ることができるとい
う優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態で、管路内に滑剤を塗布
するときの全体構成を示す説明図。
【図2】 同じく、管路内に滑剤を塗布しているときの
管路内の状態を示す説明図。
【図3】 同じく、管路からケーブルを引き抜くときの
全体構成を示す説明図。
【図4】 同じく、管路からケーブルを引き抜くときに
管路内に流し込んだ高圧空気の圧力と流速の分布を示す
グラフ。
【符号の説明】 1:管路 2:ケーブル 3:コンプレッサー 4:ホース 5:バルブ 6:空隙充填部材(スポンジ) 7:滑剤 8:ケーブル引取装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブルが布設された管路内に、一端から
    所要量の滑剤を流し込むと共に柔軟で弾性復元力のある
    空隙充填部材を押し込んだ後、一端から高圧空気を送り
    込んで前記空隙充填部材を他端まで圧送することにより
    管路内に滑剤を塗布し、その後、管路の一端から高圧空
    気を送り込みながら他端でケーブルを引き抜くことを特
    徴とする管路内に布設されたケーブルの撤去方法。
  2. 【請求項2】ケーブルを引き抜くときに高圧空気の流速
    を変化させることを特徴とする請求項1記載の管路内に
    布設されたケーブルの撤去方法。
JP30440498A 1998-10-26 1998-10-26 管路内に布設されたケーブルの撤去方法 Pending JP2000134744A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009136147A (ja) * 2001-02-20 2009-06-18 Alois Pichler ケーブルコアをケーブルシースから取外す方法
JP2012502603A (ja) * 2008-09-08 2012-01-26 ピヒラー,アロイス ケーブル要素を引出す引出方法および引出装置

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