JP2001326103A - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JP2001326103A
JP2001326103A JP2000146127A JP2000146127A JP2001326103A JP 2001326103 A JP2001326103 A JP 2001326103A JP 2000146127 A JP2000146127 A JP 2000146127A JP 2000146127 A JP2000146127 A JP 2000146127A JP 2001326103 A JP2001326103 A JP 2001326103A
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憲宏 持田
Toshikazu Nakamura
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    • H01CRESISTORS
    • H01C1/00Details
    • H01C1/14Terminals or tapping points or electrodes specially adapted for resistors; Arrangements of terminals or tapping points or electrodes on resistors
    • H01C1/1406Terminals or electrodes formed on resistive elements having positive temperature coefficient
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C1/00Details
    • H01C1/01Mounting; Supporting
    • H01C1/014Mounting; Supporting the resistor being suspended between and being supported by two supporting sections

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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  • Mounting Components In General For Electric Apparatus (AREA)
  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正特性サーミスタ素子の相対向する電極にそ
れぞればね接触片を弾性的に接触させることによって当
該素子が支持された、正特性サーミスタ装置において、
素子の破壊でその破片が直ちに円滑にずらされ、それに
よって、素子を通しての通電が確実に遮断されるように
する。 【解決手段】 正特性サーミスタ素子25を、各々対角
線方向に対向するように配置されたばね接触片32,3
5と位置決め突起47, 48とで挟んで保持し、第1の
ばね接触片32を、第2の位置決め突起48よりも素子
25の外周側に位置させ、他方、第2のばね接触片35
を、第1の位置決め突起47よりも素子25の内周側に
位置させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相対向する主面
上に電極が形成された電子部品素子を備える電子部品に
関するもので、特に、電子部品素子が各電極にそれぞれ
接触するばね接触片によって弾性的に挟まれることによ
って支持された構造を有する電子部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この発明にとって興味ある電子部品の一
例として、正特性サーミスタ装置がある。正特性サーミ
スタ装置は、たとえば、冷蔵庫等のモーター起動回路、
テレビジョン受像機、モニターディスプレイ装置等のブ
ラウン管の消磁回路、等において、電流制限用として使
用されている。
【0003】このような正特性サーミスタ装置は、通
常、相対向する主面上にそれぞれ電極が形成された正特
性サーミスタ素子を備え、各々の電極にばね接触片が弾
性的に接触し、これらばね接触片が正特性サーミスタ素
子に押圧力を及ぼすことによって、正特性サーミスタ素
子が支持された構造を有している。
【0004】正特性サーミスタ装置において、使用条
件、使用環境によっては、正特性サーミスタ素子が劣化
し、正特性サーミスタ素子に異常発熱が生じ、そのた
め、正特性サーミスタ素子が破壊に至ることがある。
【0005】このような破壊が生じたとき、それにも関
わらず、正特性サーミスタ素子へのばね接触片を介して
の通電が続行されることがあり、正特性サーミスタ素子
を収納するためのケースの軟化等のさらに深刻な故障モ
ードへと移行していく可能性がある。
【0006】このような問題を解決するため、正特性サ
ーミスタ素子の破壊が生じたときには、正特性サーミス
タ素子の破片を、ばね接触片のばね作用によって直ちに
ずらせ、それによって、回路をオープンの状態にし、事
態がより悪化することを避けるようにした構造が、たと
えば特開平9−306704号公報に記載されている。
【0007】図4には、上述した特開平9−30670
4号公報に記載された正特性サーミスタ装置の具体的構
造が示されている。
【0008】図4(a)に示すように、正特性サーミス
タ素子1は、たとえば、全体としてディスク状であり、
その厚み方向に対向する第1および第2の主面2および
3上には、図示を省略するが、第1および第2の電極が
それぞれ形成されている。
【0009】また、正特性サーミスタ素子1を挟むよう
に、第1および第2の端子部材4および5が配置され
る。第1の端子部材4は、第1のばね接触片6を備え、
第2の端子部材5は、第2のばね接触片7を備えてい
る。
【0010】また、正特性サーミスタ素子1を挟むよう
に、電気絶縁性の第1および第2の位置決め突起8およ
び9が設けられる。
【0011】上述した第1のばね接触片6および第1の
位置決め突起8は、正特性サーミスタ素子1の第1の主
面2上の互いに異なる位置にそれぞれ接触し、他方、第
2のばね接触片7および第2の位置決め突起9は、第2
の主面3上の互いに異なる位置にそれぞれ接触する。こ
の状態において、第1のばね接触片6は、第1の主面2
上の第1の電極に電気的に導通するように弾性的に接触
し、他方、第2のばね接触片7は、第2の主面3上の第
2の電極に電気的に導通するように弾性的に接触してい
る。
【0012】このような構成において、第1のばね接触
片6は、正特性サーミスタ素子1を介して第2の位置決
め突起9に対向しながら、第2の位置決め突起9よりも
正特性サーミスタ素子1の外周側に位置するとともに、
第2のばね接触片7は、正特性サーミスタ素子1を介し
て第1の位置決め突起8に対向しながら、第1の位置決
め突起8よりも正特性サーミスタ素子1の外周側に位置
していることを特徴としている。
【0013】このような特徴的構成によれば、図4
(a)に破断面10を図解的に示したように、正特性サ
ーミスタ素子1が破壊されたとき、それによって生じた
破片11および12の各々には、第1および第2のばね
接触片6および7からの弾性に基づく押圧力が及ぼされ
ているため、図4(b)に、その途中の状態が図示され
ているように、一方の破片11は、第2の位置決め突起
9と接触する部分を支点として、矢印13方向へ回転す
るようにずらされ、他方の破片12は、第1の位置決め
突起8と接触する部分を支点として、矢印14方向へ回
転するようにずらされる。
【0014】そして、これら破片11および12の矢印
13および14方向へのずれがさらに進み、その結果、
正特性サーミスタ素子1を通しての通電が遮断され、回
路がオープンの状態となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4
(b)に示した破片11および12の各々のずれの方向
に注目したとき、破片11および12の矢印13および
14方向への各々のずれは、破断面10を基準として見
たとき、互いに逆方向に生じている。言い換えると、破
片11の矢印13方向へのずれと破片12の矢印14方
向へのずれとは、互いに他のものを阻害する関係にあ
る。
【0016】そのため、正特性サーミスタ素子1が破壊
に至る故障が引き起こされても、破片11および12の
ずれが十分に生じないことがあり、したがって、回路を
確実にオープンの状態とすることができず、破壊後の正
特性サーミスタ素子1において、なおも通電が継続する
といった不具合がもたらされる可能性がある。
【0017】なお、上述のような問題は、正特性サーミ
スタ装置に限らず、正特性サーミスタ素子に対応する電
子部品素子が、上述の正特性サーミスタ装置の場合と同
様の態様で支持されかつ給電され、劣化により破壊に至
るものであれば、他の電子部品においても、同様に遭遇
し得る。
【0018】そこで、この発明の目的は、上述のような
問題を解決し得る、電子部品を提供しようとすることで
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は、厚み方向に
対向する第1および第2の主面を有し、第1および第2
の主面上に第1および第2の電極がそれぞれ形成され
た、電子部品素子と、第1の主面上の互いに異なる位置
にそれぞれ接触する導電性の第1のばね接触片および第
1のばね接触片に対して電気的非導通状態にある第1の
位置決め突起と、第2の主面上の互いに異なる位置にそ
れぞれ接触する導電性の第2のばね接触片および第2の
ばね接触片に対して電気的非導通状態にある第2の位置
決め突起とを備え、第1および第2のばね接触片が、そ
れぞれ、第1および第2の電極に電気的導通状態で弾性
的に接触している、電子部品に向けられるものであっ
て、上述した技術的課題を解決するため、次のような構
成を備えることを特徴としている。
【0020】すなわち、第1のばね接触片は、電子部品
素子を介して第2の位置決め突起に対向しながら、第2
の位置決め突起よりも電子部品素子の外周側に位置し、
他方、第2のばね接触片は、電子部品素子を介して第1
の位置決め突起に対向しながら、第1の位置決め突起よ
りも電子部品素子の内周側に位置していることを特徴と
している。
【0021】この発明において、好ましくは、電子部品
素子ならびに第1および第2のばね接触片を収納するた
めのケースをさらに備え、第1および第2の位置決め突
起は、このケースに設けられる。
【0022】また、この発明は、特に、電子部品素子と
して正特性サーミスタ素子を備える電子部品、すなわち
正特性サーミスタ装置に有利に適用される。
【0023】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、この発明の一
実施形態による正特性サーミスタ装置21を説明するた
めのものである。
【0024】ここで、図1は、正特性サーミスタ装置2
1の内部を透視して主要な要素を示す平面図である。図
2は、正特性サーミスタ装置21に備える一部の要素を
他の要素から分離した状態で正特性サーミスタ装置21
を示す斜視図である。図3は、前述の図4に相当する図
である。
【0025】正特性サーミスタ装置21は、ケース22
を備え、ケース22は、ケース本体23およびケースカ
バー24から構成される。
【0026】また、正特性サーミスタ装置21は、ケー
ス22内に収納される正特性サーミスタ素子25、なら
びに第1および第2の端子部材26および27を備えて
いる。
【0027】ケース本体23およびケースカバー24
は、難燃性が94V−0(UL規格)相当のフェノー
ル、ポリフェニレンサルファイト、ポリブチレンテレフ
タレート等の耐熱性に優れた樹脂から構成される。ケー
ス本体23は、正特性サーミスタ素子25を収納できる
ようにするため、底面の一部が張り出した形状とされ
る。また、ケース本体23およびケースカバー24に
は、後述するように、正特性サーミスタ素子25、なら
びに端子部材26および27を位置決めするための種々
の形状が付されている。
【0028】正特性サーミスタ素子25は、たとえばキ
ュリー点が約130℃ののもので、全体としてディスク
状であり、その厚み方向に相対向する第1および第2の
主面28および29上には、第1および第2の電極30
および31がそれぞれ形成されている。この正特性サー
ミスタ素子25は、電極30および31を側方へ向けた
状態で、ケース本体23内の中央部に挿入される。
【0029】上述の第1および第2の電極30および3
1は、たとえば、下層がニッケル、上層が銀からなり、
上層の銀のマイグレーションを防止するために上層の周
縁外側において下層が露出するようにされていることが
好ましい。
【0030】なお、正特性サーミスタ素子25として
は、ディスク状のものに限らず、たとえば角板状等、他
の形状のものが用いられてもよい。
【0031】正特性サーミスタ素子25を挟むように、
第1および第2の端子部材26および27がケース本体
23内に挿入される。第1および第2の端子部材26お
よび27は、それぞれ、金属の板材から構成される。
【0032】より詳細には、第1の端子部材26は、第
1のばね接触片32を備えるとともに、図示しないコネ
クタピンを受け入れかつコネクタピンとの間で電気的接
続を達成するための第1のソケット部33を備え、さら
に第1のファストン端子部34を備えている。
【0033】このような第1の端子部材26は、一体に
構成されてもよいが、この実施形態では、ばね接触片3
2を形成する板材とソケット部33およびファストン端
子部34を形成する板材とは、互いに別に用意され、こ
れらは、たとえば溶接またはかしめ等の手段により接合
される。
【0034】ばね接触片32を形成する板材は、正特性
サーミスタ素子25の発熱状態においてもばね性を維持
できるようにするため、熱応力緩和特性に優れた、たと
えばステンレス鋼またはCu−Ti合金等から構成さ
れ、必要に応じて、Niめっきが施される。また、ソケ
ット部33およびファストン端子部34を形成する板材
は、たとえばステンレス鋼、Cu−Ti合金またはCu
−Ni合金等から構成される。
【0035】他方、第2の端子部材27は、第2のばね
接触片35、第2のソケット部36、第3のソケット部
37、第2のファストン端子部38および第3のファス
トン端子部39を備えている。この第2の端子部材27
も、第1の端子部材26と同様の材料から同様の加工方
法を経て製造される。
【0036】第1の端子部材26は、ケース本体23内
に設けられた壁部40等によって位置決めされながら、
その第1のファストン端子部34を外部回路要素との接
続のためにケース本体23から突出させている。また、
第1のソケット部33へのコネクタピンの挿入を許容す
るため、ケースカバー24には、穴41が設けられてい
る。
【0037】他方、第2の端子部材27は、ケース本体
23内に設けられた壁部42等によって位置決めされな
がら、その第2および第3のファストン端子部38およ
び39を外部回路要素との接続のためにケース本体23
から突出させている。また、第2のソケット部36への
コネクタピンの挿入を許容するため、ケースカバー24
には、穴43が設けられている。
【0038】なお、第3のソケット部37へのコネクタ
ピンの挿入を許容するための穴は設けられていない。し
たがって、第3のソケット部37は省略されてもよい。
【0039】上述の穴41および43は、対応のコネク
タピンの挿入を許容し得る限度まで小さくすることが好
ましい。これによって、ケース22内部の密閉度を高く
することができ、当該正特性サーミスタ装置21の耐環
境性の向上を図ることができる。
【0040】また、ケース22の内部の密閉度を高める
ため、ケース本体23とケースカバー24とは、互いに
密に結合される。そのため、ケース本体23には、2つ
のフック部44が形成され、ケースカバー24には、こ
れらフック部44をそれぞれ受け入れかつ係合する係合
部45が設けられる。このように、ケース本体23とケ
ースカバー24とは、互いに合わせた状態でスナップ的
に嵌合させることにより、互いに密に接合する状態とさ
れる。
【0041】また、ケース本体23の開口の周縁部に
は、リブ46が形成され、ケースカバー24の開口の周
縁部には、図示しないが、このリブ46を密に受け入れ
る形状が付される。
【0042】次に、ケース22内における正特性サーミ
スタ素子25の位置決め構造について説明する。
【0043】図1を主として参照して、ケース本体23
には、その底面から立ち上がるように、第1および第2
の位置決め突起47および48が設けられる。これら第
1および第2の位置決め突起47および48と前述した
第1および第2のばね接触片32および35とによっ
て、正特性サーミスタ素子25が弾性的に挟まれて位置
決めされ、ケース22内において、正特性サーミスタ素
子25はケース22の内壁面から浮いた状態に維持され
る。
【0044】より詳細には、正特性サーミスタ素子25
の第1の主面28上の互いに異なる位置にそれぞれ第1
のばね接触片32および第1の位置決め突起47が接触
する。他方、正特性サーミスタ素子25の第2の主面2
9上の互いに異なる位置にそれぞれ第2のばね接触片3
5および第2の位置決め突起48が接触する。しかも、
第1のばね接触片32と第2のばね接触片35とは対角
線方向に対向するように配置され、第1の位置決め突起
47と第2の位置決め突起48とはもう1つの対角線方
向に対向するように配置される。
【0045】このとき、第1および第2のばね接触片3
2および35は、それぞれ、正特性サーミスタ素子25
の第1および第2の電極30および31に電気的導通状
態で弾性的に接触している。他方、第1および第2の位
置決め突起47および48は、それぞれ、ケース本体2
3の一部をもって形成されるので、電気絶縁性であり、
そのため、第1および第2のばね接触片32および35
に対しては電気的非導通状態にあり、したがって、電極
30および31に対しても電気的非導通状態である。
【0046】なお、位置決め突起47および48は、ケ
ース本体23とは別部材をもって構成されてもよい。こ
の場合、第1および第2の位置決め突起47および48
は、それぞれ、第1および第2のばね接触片32および
35に対して電気的非導通状態にされる限り、金属から
構成されてもよい。
【0047】第1のばね接触片32は、正特性サーミス
タ素子25を介して第2の位置決め突起48に対向しな
がら、第2の位置決め突起48よりも正特性サーミスタ
素子25の外周側に位置している。
【0048】他方、第2のばね接触片35は、正特性サ
ーミスタ素子25を介して第1の位置決め突起47に対
向しながら、第1の位置決め突起47よりも正特性サー
ミスタ素子25の内周側に位置している。
【0049】このような正特性サーミスタ装置21にお
いて、スパーク等の発生の結果、破断面49を図3
(a)に図解的に示すように、正特性サーミスタ素子2
5が破壊されたとき、この破壊によって生じた正特性サ
ーミスタ素子25の破片50および51には、それぞ
れ、第1および第2のばね接触片32および35からの
弾性に基づく押圧力が及ぼされているため、図3(b)
に示すように、一方の破片50は、第2の位置決め突起
48と接触する部分を支点として、矢印52方向に回転
するようにずれ、他方の破片51は、第1の位置決め突
起47と接触する部分を支点して、矢印53方向に回転
するようにずれる。
【0050】上述した破片50および51の各々の矢印
52および53方向のずれは、破断面49を基準として
見たとき、互いに同方向に生じている。言い換えると、
破片50の矢印52方向へのずれと破片51の矢印53
方向へのずれとは、互いに他のものを助長する関係にあ
る。これは、前述したように、第1のばね接触片32
が、第2の位置決め突起48よりも正特性サーミスタ素
子25の外周側に位置しながら、第2のばね接触片35
が、第1の位置決め突起47よりも正特性サーミスタ素
子の内周側に位置しているためである。
【0051】このようなことから、破片50および51
は、その位置ずれにおいて互いに擦り合うことがないた
め、円滑な位置ずれを達成することができる。
【0052】図3(b)に示した状態を経て、破片50
および51の各位置がずらされたとき、正特性サーミス
タ素子25を通しての第1および第2のばね接触片32
および35の間での導電経路が遮断され、その結果、回
路がオープンの状態とされる。したがって、正特性サー
ミスタ素子25の破壊後においても異常発熱がなおも継
続する、といったより危険な故障モードへの移行を有利
に防止することができる。
【0053】以上、この発明を図示した実施形態に関連
して説明したが、この発明の範囲内において、その他、
種々の実施形態が可能である。
【0054】たとえば、図示の実施形態による正特性サ
ーミスタ装置21は、ケース22を備えていた。これに
対して、第1および第2のばね接触片32および35が
ケース22以外の構造物によって保持され、また、第1
および第2の位置決め突起47および48がケース22
以外の構造物に設けられ、これらばね接触片32および
35ならびに位置決め突起47および48に挟まれて正
特性サーミスタ素子25が支持されることができるよう
にされている場合には、ケースはなくてもよい。
【0055】また、上述した実施形態は、この発明が正
特性サーミスタ装置に適用された場合の実施形態であっ
たが、この発明は、正特性サーミスタ装置に限らず、正
特性サーミスタ素子に対応する電子部品素子が、上述の
正特性サーミスタ装置の場合と同様の態様で支持されか
つ給電され、劣化により破壊に至るものであれば、他の
電子部品に対しても同様に適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第1
および第2のばね接触片ならびに第1および第2の位置
決め突起によって電子部品素子を弾性的に挟持しなが
ら、第1および第2のばね接触片のみを給電に寄与さ
せ、第1のばね接触片が、電子部品素子を介して第2の
位置決め突起に対向しながら、第2の位置決め突起より
も電子部品素子の外周側に位置し、他方、第2のばね接
触片が、電子部品素子を介して第1の位置決め突起に対
向しながら、第1の位置決め突起よりも電子部品素子の
内周側に位置しているので、電子部品素子の破壊によっ
て生じた破片がそれぞれ第1および第2のばね接触片か
らの弾性に基づく押圧力によってずらされようとすると
き、これらのずれは、破断面を基準として互いに同方向
に生じさせることができる。そのため、各破片の位置ず
れが円滑に生じ、電子部品素子を通しての通電を直ちに
かつ確実に遮断することができる。
【0057】したがって、この発明によれば、極めて安
全性に優れた電子部品を得ることができる。
【0058】この発明がケースを備える電子部品に適用
され、このケースが樹脂で構成される場合であっても、
上述のように、異常時において電子部品素子が破壊され
ても、直ちに通電が遮断され、異常発熱を生じないよう
にすることができるので、ケースの軟化等の故障モード
への移行を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による正特性サーミスタ
装置21の内部を透視して主要な要素を示す平面図であ
る。
【図2】図1に示した正特性サーミスタ装置21を示す
斜視図であり、ケースカバー24を他の要素から分離し
た状態を示している。
【図3】図1に示した正特性サーミスタ素子1が破壊さ
れ、通電を遮断する状態に至る過程を図解的に示す平面
図である。
【図4】この発明にとって興味ある従来の正特性サーミ
スタ装置において遭遇する問題を説明するための図3に
相当する図である。
【符号の説明】
21 正特性サーミスタ装置 22 ケース 25 正特性サーミスタ素子 28 第1の主面 29 第2の主面 30 第1の電極 31 第2の電極 32 第1のばね接触片 35 第2のばね接触片 47 第1の位置決め突起 48 第2の位置決め突起 49 破断面 50,51 破片
フロントページの続き Fターム(参考) 4E353 AA01 AA12 AA17 AA18 BB02 CC01 CC16 CC33 DD05 DD08 DR15 DR36 DR53 GG01 5E034 AA07 AB01 DA03 DB05 DC02 DC09 DC10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に対向する第1および第2の主
    面を有し、前記第1および第2の主面上に第1および第
    2の電極がそれぞれ形成された、電子部品素子と、 前記第1の主面上の互いに異なる位置にそれぞれ接触す
    る導電性の第1のばね接触片および前記第1のばね接触
    片に対して電気的非導通状態にある第1の位置決め突起
    と、 前記第2の主面上の互いに異なる位置にそれぞれ接触す
    る導電性の第2のばね接触片および前記第2のばね接触
    片に対して電気的非導通状態にある第2の位置決め突起
    とを備え、 前記第1および第2のばね接触片は、それぞれ、前記第
    1および第2の電極に電気的導通状態で弾性的に接触
    し、 前記第1のばね接触片は、前記電子部品素子を介して前
    記第2の位置決め突起に対向しながら、前記第2の位置
    決め突起よりも前記電子部品素子の外周側に位置し、 前記第2のばね接触片は、前記電子部品素子を介して前
    記第1の位置決め突起に対向しながら、前記第1の位置
    決め突起よりも前記電子部品素子の内周側に位置してい
    ることを特徴とする、電子部品。
  2. 【請求項2】 前記電子部品素子ならびに前記第1およ
    び第2のばね接触片を収納するためのケースをさらに備
    え、前記第1および第2の位置決め突起は、前記ケース
    に設けられる、請求項1に記載の電子部品。
  3. 【請求項3】 前記電子部品素子は、正特性サーミスタ
    素子である、請求項1または2に記載の電子部品。
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