JP2001324443A - 雨滴/曇り検出装置 - Google Patents

雨滴/曇り検出装置

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JP2001324443A
JP2001324443A JP2000143426A JP2000143426A JP2001324443A JP 2001324443 A JP2001324443 A JP 2001324443A JP 2000143426 A JP2000143426 A JP 2000143426A JP 2000143426 A JP2000143426 A JP 2000143426A JP 2001324443 A JP2001324443 A JP 2001324443A
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JP2000143426A
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Hiromitsu Inoue
洋光 井上
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より少ない構成要素で、所望しない部位にお
ける曇りを防止することのできる雨滴/曇り検出装置を
提供すること。 【解決手段】 光透過性樹脂によって形成された略凹状
の導光体101と、導光体101をウインドウガラス1
21に取り付けるための透明接着テープ103と、吸熱
部の表面温度が外気温度と同程度となるよう制御された
ペルチェ素子107と、導光体101の窪んだ部分も含
む上面に沿って略全面的に設けられた、ペルチェ素子1
07が発生した熱を逃がすための放熱板105と、導光
体101の一方のレンズ117aおよびペルチェ素子1
07に対してそれぞれ投光する発光ダイオード109
a,109bと、他方のレンズ117bを透過してきた
光を受光するフォトダイオード111aと、ペルチェ素
子107で反射した光を受光するフォトダイオード11
1bとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は雨滴/曇り検出装置
に係り、特に、車両等のウインドウガラスの雨滴および
曇りを検出する雨滴/曇り検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等のウインドウガラスに雨滴が付着
すると視界が悪化して運転に支障をきたすため、ワイパ
ーを作動してウインドウガラスに付着した雨滴を取り除
いている。また、車室内の温度の変化あるいは湿度の上
昇によりウインドウガラスが曇っても、視界が悪化して
運転に支障をきたすため、デフロスタやデフォッガ等の
曇り除去装置を作動してウインドウガラスの曇りを除去
している。
【0003】これらワイパーや曇り除去装置は、通常、
ドライバがスイッチを入れることによって動作するよう
設定されている場合が多いが、雨滴や曇りを自動的に検
出して、雨滴であればワイパーが、曇りであれば曇り除
去装置が自動的に動作するよう設定されている場合もあ
る。このときは、雨滴や曇りを自動的に検出する雨滴/
曇り検出装置が用いられる。例えば、図3〜図7に示す
従来の雨滴/曇り検出装置20は、特開平10−221
246号公報に開示されたものである。
【0004】従来の雨滴/曇り検出装置20は、図3に
示すように、レンズ30および通風口27を有した導光
体21と、ウインドウガラスに雨滴/曇り検出装置20
を貼り付けるためのシリコン層35と、発光ダイオード
22と、フォトダイオード23と、発光ダイオード22
およびフォトダイオード23をそれぞれ両端に備えた基
板24と、通風口26を有したカバー25とを備えて構
成されており、雨滴検出部および曇り検出部を有してい
る。
【0005】図4に導光体21の外観斜視図を示し、図
5に導光体21の上面図を示す。図4および図5におい
ては、導光体21が有するレンズ30C側(長側面B
側)が雨滴検出部であり、レンズ30A側(長側面A
側)が曇り検出部である。なお、曇り検出部には、吸熱
部の表面温度が外気温度と同程度になるよう制御された
ペルチェ素子13(図7参照)がウインドウガラス36
の表面に設けられている。
【0006】また、図6は、雨滴/曇り検出装置20の
図5に示すK−K線断面図であり、雨滴検出部の作用を
示す。雨滴検出部では、発光ダイオード22Bから発生
された光が導光体21のレンズ30Cに入射し、シリコ
ン層35およびウインドウガラス36を順次透過した
後、ウインドウガラス36の車外面で全反射する。そし
て、全反射した光がウインドウガラス36、シリコン層
35および導光体21を順次透過し、今度は導光体21
の上面で全反射する。このようにして、ウインドウガラ
ス36の車外面および導光体21の上面で全反射を繰り
返し、最終的にレンズ30Dを透過してフォトトランジ
スタ23Bに達する。
【0007】ここで、発光ダイオード22Bの光軸とウ
インドウガラス36の車外側の面との交点38に雨滴が
付着したとすると、発光ダイオード22Bからの光が雨
滴を透過するため、ウインドウガラス36の車外面で全
反射が起こらなくなる。したがって、フォトトランジス
タ23Bにおける受光量が減少するため、フォトトラン
ジスタ23Bの出力が低下する。そして、フォトトラン
ジスタ23Bの出力が低下し、出力値が予め設定した基
準値以下になったときワイパーを動作させる。
【0008】また、図7は、雨滴/曇り検出装置20の
図5に示すJ−J線断面図であり、曇り検出部の作用を
示す。曇り検出部では、発光ダイオード22Aから発生
された光が導光体21のレンズ30Aに入射して透過し
た後、導光体21の空間28内を経てウインドウガラス
36の表面に設けられたペルチェ素子13の表面40で
全反射する。そして、反射した光は空間28を経て空間
28と導光体19との境界面で再び全反射する。このよ
うに、発光ダイオード22Aからの光はペルチェ素子1
3および空間28と導光体19との境界面で全反射を繰
り返し、最終的にレンズ30Bを透過してフォトトラン
ジスタ23Aに達する。
【0009】ペルチェ素子13の表面40に水滴が付着
すると、発光ダイオード22Aからの光が散乱してペル
チェ素子13で全反射が起こらなくなる。したがって、
フォトトランジスタ23Aにおける受光量が減少するた
め、フォトトランジスタ23Aの出力が低下する。そし
て、フォトトランジスタ23Aの出力が低下し、出力値
が予め設定した基準値以下になったときデフロスタやデ
フォッガ等の曇り除去装置を動作させる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の雨滴/曇り検出装置20にあっては、車室内の温度
/湿度条件によって導光体のレンズ30が曇ってしまう
と、フォトトランジスタ23の受光量が減少してしまう
ため、雨滴/曇り検出装置20が正常に動作しなくなっ
てしまうといった問題点があった。
【0011】但し、雨滴/曇り検出装置20の曇り検出
部においては、導光体21の温度が低下する前にペルチ
ェ素子13の表面温度が低下するため、ペルチェ素子1
3の表面40に水滴が付着する前に導光体21のレンズ
30A,30Bが曇ることはあまりない。しかしなが
ら、雨滴検出部は、外気温度がウインドウガラス36を
介して導光体21に影響して、ウインドウガラス36に
雨滴が付着する前に導光体21のレンズ30C,30D
が曇ってしまうことにより、ワイパーが動作してしまう
ということがあり得る。したがって、従来の雨滴/曇り
検出装置20では、導光体21の曇りを防止するための
防曇手段が必要であるという事情があった。
【0012】また、上記従来の雨滴/曇り検出装置20
は、ペルチェ素子13を備えており、ペルチェ素子13
で発生された熱は放熱されないとペルチェ素子13の冷
却面(吸熱部)の温度に悪影響を及ぼしてしまう。した
がって、従来の雨滴/曇り検出装置20では、放熱板や
クーラー等の、ペルチェ素子13で発生した熱を放熱す
るための放熱手段が必要であるという事情があった。
【0013】本発明は、上記従来の問題点および事情に
鑑みてなされたものであって、より少ない構成要素で、
所望しない部位における曇りを防止することのできる雨
滴/曇り検出装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に係る雨滴/曇り検出装置は、光
を反射する吸熱部と発熱部とを有し、前記吸熱部の表面
温度が外気温度と同程度に保たれた熱電素子を有し、該
熱電素子の吸熱部を反射した光の光量に基づいて反射面
が曇っているかを検出する曇り検出部と、光透過材料に
よって形成されガラスに貼着される導光体を有し、前記
ガラスの外気側表面で反射して前記導光体を透過した光
の光量に基づいて前記ガラスに雨滴が付着しているかを
検出する雨滴検出部と、を備えた雨滴/曇り検出装置で
あって、前記熱電素子の発熱部と前記導光体との間に配
置され、前記熱電素子の発熱部で発生した熱を放熱して
前記導光体に伝導する放熱手段を備えたものである。
【0015】また、請求項2に係る雨滴/曇り検出装置
は、請求項1に記載の雨滴/曇り検出装置において、前
記曇り検出部は、前記熱電素子の吸熱部に投光する第1
の投光手段と、前記熱電素子の吸熱部で反射した光を受
光する第1の受光手段とをさらに有し、前記反射面の曇
りは前記第1の受光手段が受光した光の光量に基づいて
検出され、前記雨滴検出部は、前記導光体に光を投光す
る第2の投光手段と、前記導光体を透過した光を受光す
る第2の受光手段とをさらに有し、雨滴の付着は前記第
2の受光手段が受光した光の光量に基づいて検出される
ものである。
【0016】本発明に係る雨滴/曇り検出装置では、光
を反射する吸熱部と発熱部とを有し、吸熱部の表面温度
が外気温度と同程度に保たれた熱電素子を有する曇り検
出部において、熱電素子の吸熱部を反射した光の光量に
基づいて反射面が曇っているかを検出し、光透過材料に
よって形成されガラスに貼着される導光体を有した雨滴
検出部において、ガラスの外気側表面で反射して導光体
を透過した光の光量に基づいてガラスに雨滴が付着して
いるかを検出している。本発明では、特に、熱電素子の
発熱部と導光体との間に配置された放熱手段が、熱電素
子の発熱部で発生した熱を放熱して導光体に伝導してい
る。
【0017】特に、請求項2に係る雨滴/曇り検出装置
では、曇り検出部が、熱電素子の吸熱部に投光する第1
の投光手段と、熱電素子の吸熱部で反射した光を受光す
る第1の受光手段とをさらに有し、第1の受光手段が受
光した光の光量に基づいて反射面の曇りを検出し、雨滴
検出部が、導光体に光を投光する第2の投光手段と、導
光体を透過した光を受光する第2の受光手段とをさらに
有し、第2の受光手段が受光した光の光量に基づいて雨
滴の付着を検出している。
【0018】ガラスに貼着された導光体は外気の温度変
化の影響を受けやすく、外気温度が低下したときには他
の構成要件よりも早く温度が低下してしまう。しかしな
がら、本発明の雨滴/曇り検出装置によれば、熱電素子
の吸熱部を外気温度と同程度に保っているために、外気
温度が低下したときには発熱部において熱が発生し、こ
の熱が放熱手段によって導光体に伝導されることによっ
て導光体の温度は外気温度よりも高い状態に保持され
る。したがって、外気温度の低下や当該雨滴/曇り検出
装置が設置された室内の湿度上昇等の環境変化が生じて
も、導光体の表面は曇らない。
【0019】このため、第2の投光手段から発生された
光が導光体に入射する際、また、導光体内部から光が透
過する際に、導光体に付着した水滴によって光が散乱
し、第2の受光手段の受光量が減少することによって生
じ得る雨滴検出部の誤動作を防止することができる。
【0020】また、本発明の雨滴/曇り検出装置が有す
る放熱手段は、熱電素子の発熱部において発生した熱を
放熱するための手段としてだけではなく、導光体の表面
の曇り防止のための手段としても用いられているため、
雨滴/曇り検出装置を構成するために必要な構成要件数
をより少なくすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の雨滴/曇り検出装
置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。ここで、図1は本発明の一実施形態に係る雨滴/曇
り検出装置の構成図であり、図2は本発明の一実施形態
に係る雨滴/曇り検出装置の上面図である。
【0022】本発明の実施形態に係る雨滴/曇り検出装
置は、車両等のウインドウガラスに付着した雨滴を検出
してワイパーを動作する雨滴検出部と、ウインドウガラ
スの曇り状態を事前に検出して、エアコンから温風など
のエアを送風してウインドウガラス(主に、フロントガ
ラス)に噴き当てることにより曇りを除去するデフロス
タや、ウインドウガラス(主に、リアウインドウ)内部
に埋め込まれた熱線を通電して発熱させることによりウ
インドウガラスの曇りを除去するデフォッガ等の曇り除
去装置を動作する曇り検出部とから成る。
【0023】図1において、本発明の一実施形態である
雨滴/曇り検出装置100は、導光体101と、透明接
着テープ103と、特許請求の範囲の放熱手段に該当す
る放熱板105と、熱電素子に該当するペルチェ素子1
07と、第2の投光手段に該当する発光ダイオード(L
ED)109aおよび第1の投光手段に該当する発光ダ
イオード109bと、第2の受光手段に該当するフォト
ダイオード111aおよび第1の受光手段に該当するフ
ォトダイオード111bと、基板113と、カバー11
5とを備えて構成されており、雨滴検出部および曇り検
出部を有している。
【0024】まず、導光体101は、光を透過する樹脂
等の光透過性材料によって形成された略凹状の部材であ
る。また、導光体101の両側壁には、同じく光透過性
材料によって形成されたレンズ117a,117bがそ
れぞれ斜め上向き状態で傾斜配置されている。なお、導
光体101の窪んだ部分の面には、光反射性材料が塗布
されている。
【0025】また、透明接着テープ103は、導光体1
01底面の形状と略同じ形状の、シリコン樹脂等で形成
された光透過性を有する接着テープである。透明接着テ
ープ103は導光体101の底面に接着すると、導光体
101をウインドウガラス121に取り付けることがで
きる。また、放熱板105は、ペルチェ素子107が発
生した熱を逃がすためのものであり、図2に示すよう
に、導光体101の窪んだ部分も含む上面に沿って略全
面的に設けられている。
【0026】また、ペルチェ素子107は、吸熱部の表
面温度が外気温度センサによって検出された外気温度と
同程度となるよう、マイコン(図示せず)によって制御
された駆動回路(図示せず)によって駆動されており、
導光体101の窪んだ部分の放熱板105上に発熱部が
接するように設けられている。このため、ペルチェ素子
107が発生した熱は放熱板105に伝導して放熱され
る。
【0027】また、発光ダイオード109a,109b
は、それぞれ導光体101の一方のレンズ117aおよ
びペルチェ素子107に対して投光するものである。発
光ダイオード109aが発生した光は一方のレンズ11
7aの中心部に略垂直に入射され、発光ダイオード10
9bが発光した光はペルチェ素子107表面に対して所
定の角度で入射される。また、フォトダイオード111
a,111bは、発光ダイオード109a,109bが
発生した光をそれぞれ受光して光電変換する受光素子で
あり、フォトダイオード111aは他方のレンズ117
bを透過してきた光を受光し、フォトダイオード111
bはペルチェ素子107で反射した光を受光する。な
お、フォトダイオードの代わりにフォトトランジスタを
用いても良い。
【0028】これら発光ダイオード109a,109b
およびフォトダイオード111a,111bは、図1に
示すように、基板113にそれぞれに取り付けられる。
但し、雨滴/曇り検出装置100が組み立てられるとき
には、発光ダイオード109aの発生した光が一方のレ
ンズ117aに入射するように、また他方のレンズ11
7bを透過してきた光がフォトダイオード111aに受
光されるように、かつ、発光ダイオード109bから発
光されてペルチェ素子107を反射した光をフォトダイ
オード111bが受光できるように取り付ける。
【0029】さらに、カバー115は、導光体101、
放熱板105、ペルチェ素子107、発光ダイオード1
09a,109b、フォトダイオード111a,111
bおよび基板113を覆うための筐体であり、導光体2
1に結合される。また、カバー115には、カバー11
5を導光体101に結合したとき、導光体101の窪ん
だ部分と同一位置に来るような通風口119が形成され
ている。
【0030】次に、本実施形態の雨滴/曇り検出装置1
00の作用について図1を参照して説明する。雨滴/曇
り検出装置100は、上述のように、雨滴検出部と曇り
検出部とを有し、それぞれ独立に動作している。まず、
雨滴検出部は、主に、発光ダイオード109a、導光体
101およびフォトダイオード111bが用いられる。
発光ダイオード109aから発生された光が導光体10
1のレンズ117aに入射し、透明接着テープ103お
よびウインドウガラス121を順次透過した後、ウイン
ドウガラス121の車外面で全反射する。そして、全反
射した光がウインドウガラス121、透明接着テープ1
03および導光体101を順次透過し、光反射性材料が
塗布された導光体101の上面で全反射する。このよう
にして、ウインドウガラス121の車外面および導光体
101の上面で全反射を繰り返し、最終的にレンズ11
7bを透過してフォトダイオード111aに達する。
【0031】ここで、ウインドウガラス121の車外面
に雨滴が付着したとすると、発光ダイオード109aか
らの光が雨滴を透過するため、ウインドウガラス121
の車外面で全反射が起こらなくなる。したがって、フォ
トダイオード111bにおける受光量が減少するため、
フォトダイオード111bの出力が低下する。そして、
フォトダイオード111aの出力値が予め設定した基準
値以下になったときワイパーを動作させる。
【0032】また、曇り検出部は、主に、放熱板10
5、発光ダイオード109b、ペルチェ素子107、放
熱板105およびフォトダイオード111bが用いられ
る。発光ダイオード109bから発生された光は、ペル
チェ素子107の表面で全反射してフォトダイオード1
11bに達する。ここで、外気温度が低下してペルチェ
素子107の吸熱部、すなわち反射面の表面温度が低下
することによって反射面が曇ると、発光ダイオード10
9bからの光が反射時に散乱するため、フォトダイオー
ド111bにおける受光量が減少して、フォトダイオー
ド111bの出力が低下する。そして、フォトダイオー
ド111bの出力値が予め設定した基準値以下になった
とき、デフロスタやデフォッガ等の曇り除去装置を動作
させる。
【0033】なお、ペルチェ素子107においては、吸
熱部の温度が低下すれば発熱部で熱が発生する。発熱部
で発生した熱は放熱板105に伝導して放熱される。放
熱板105は、図1および図2に示すように、導光体1
01の上面に沿って略全面に設けられ、導光体101の
レンズ117a,117b近くまで延びている。このた
め、レンズ117a,117b近辺の温度および導光体
101の温度は、放熱板105から放熱された熱によっ
て車室内の温度よりも高くなる。したがって、例えば、
外気温度が低下することによってウインドウガラスに取
り付けられた導光体101の温度が低下しても、放熱板
105から放熱された熱によってレンズ117a,11
7bの温度が露点温度よりも高く維持されていれば、レ
ンズ117a,117bは曇らない。結果として、ウイ
ンドウガラス121に雨滴が付着していなくても、レン
ズ117a,117bが曇ってしまうことによりワイパ
ーが誤動作してしまうということがなくなる。
【0034】以上説明したように、本実施形態の雨滴/
曇り検出装置100によれば、導光体101はウインド
ウガラス121に取り付けられているために外気の温度
変化の影響を受けやすいが、ペルチェ素子107が発生
した熱を逃がす放熱板105を導光体101のレンズ1
17a,117bの近くまで導光体101の上面に沿っ
て略全面に設けたため、放熱板105からの熱によって
導光体101の温度は外気温度よりも高く保持され得
る。したがって、外気温度が低下したり車室内の湿度が
上昇してもレンズ117a,117bは曇らない。この
ため、ウインドウガラスに雨滴が付着していなくてもワ
イパーが動作してしまうといった、雨滴検出部における
誤作動を防止することができる。
【0035】また、ペルチェ素子を用いた雨滴/曇り検
出装置では、ペルチェ素子が発生した熱を放熱するため
の放熱手段が従来から必要であったが、本実施形態の雨
滴/曇り検出装置100では、放熱手段である放熱板1
05をレンズ117a,117bの防曇手段としても用
いている。すなわち、放熱板105から放熱された熱を
利用してレンズ117a,117bの曇りを防止してい
る。このように、一構成要素(放熱板105)を2つの
目的(ペルチェ素子107で発生した熱の放熱、レンズ
117a,117bの曇り防止)のために用いているた
め、雨滴/曇り検出装置を構成するために必要な構成要
素数をより少なくすることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の雨滴/曇
り検出装置によれば、光を反射する吸熱部と発熱部とを
有し、吸熱部の表面温度が外気温度と同程度に保たれた
熱電素子を有する曇り検出部において、熱電素子の吸熱
部を反射した光の光量に基づいて反射面が曇っているか
を検出し、光透過材料によって形成されガラスに貼着さ
れる導光体を有した雨滴検出部において、ガラスの外気
側表面で反射して導光体を透過した光の光量に基づいて
ガラスに雨滴が付着しているかを検出している。本発明
では、特に、熱電素子の発熱部と導光体との間に配置さ
れた放熱手段が、熱電素子の発熱部で発生した熱を放熱
して導光体に伝導している。
【0037】特に、曇り検出部は、熱電素子の吸熱部に
投光する第1の投光手段と、熱電素子の吸熱部で反射し
た光を受光する第1の受光手段とをさらに有し、第1の
受光手段が受光した光の光量に基づいて反射面の曇りを
検出し、雨滴検出部は、導光体に光を投光する第2の投
光手段と、導光体を透過した光を受光する第2の受光手
段とをさらに有し、第2の受光手段が受光した光の光量
に基づいて雨滴の付着を検出している。
【0038】ガラスに貼着された導光体は外気の温度変
化の影響を受けやすく、外気温度が低下したときには他
の構成要件よりも早く温度が低下してしまう。しかしな
がら、本発明の雨滴/曇り検出装置によれば、熱電素子
の吸熱部を外気温度と同程度に保っているために、外気
温度が低下したときには発熱部において熱が発生し、こ
の熱が放熱手段によって導光体に伝導されることによっ
て導光体の温度は外気温度よりも高い状態に保持され
る。したがって、外気温度の低下や当該雨滴/曇り検出
装置が設置された室内の湿度上昇等の環境変化が生じて
も、導光体の表面は曇らない。
【0039】このため、第2の投光手段から発生された
光が導光体に入射する際、また、導光体内部から光が透
過する際に、導光体に付着した水滴によって光が散乱
し、第2の受光手段の受光量が減少することによって生
じ得る雨滴検出部の誤動作を防止することができる。
【0040】また、本発明の雨滴/曇り検出装置が有す
る放熱手段は、熱電素子の発熱部において発生した熱を
放熱するための手段としてだけではなく、導光体の表面
の曇り防止のための手段としても用いられているため、
雨滴/曇り検出装置を構成するために必要な構成要件数
をより少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る雨滴/曇り検出装置
の構成図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る雨滴/曇り検出装置
の上面図である。
【図3】従来の雨滴/曇り検出装置の分解側面図であ
る。
【図4】従来の雨滴/曇り検出装置が有する導光体の外
観斜視図である。
【図5】従来の雨滴/曇り検出装置が有する導光体の上
面図である。
【図6】従来の雨滴/曇り検出装置の雨滴検出部におけ
る断面図である。
【図7】従来の雨滴/曇り検出装置の曇り検出部におけ
る断面図である。
【符号の説明】
101 導光体 103 透明接着テープ 105 放熱板 107 ペルチェ素子 109a,109b 発光ダイオード 111a,111b フォトダイオード 113 基盤 115 カバー 117a,117b レンズ 119 通風口 121 ウインドウガラス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を反射する吸熱部と発熱部とを有し、
    前記吸熱部の表面温度が外気温度と同程度に保たれた熱
    電素子を有し、該熱電素子の吸熱部を反射した光の光量
    に基づいて反射面が曇っているかを検出する曇り検出部
    と、光透過材料によって形成されガラスに貼着される導
    光体を有し、前記ガラスの外気側表面で反射して前記導
    光体を透過した光の光量に基づいて前記ガラスに雨滴が
    付着しているかを検出する雨滴検出部と、を備えた雨滴
    /曇り検出装置であって、前記熱電素子の発熱部と前記
    導光体との間に配置され、前記熱電素子の発熱部で発生
    した熱を放熱して前記導光体に伝導する放熱手段を備え
    たことを特徴とする雨滴/曇り検出装置。
  2. 【請求項2】 前記曇り検出部は、前記熱電素子の吸熱
    部に投光する第1の投光手段と、前記熱電素子の吸熱部
    で反射した光を受光する第1の受光手段とをさらに有
    し、前記反射面の曇りは前記第1の受光手段が受光した
    光の光量に基づいて検出され、前記雨滴検出部は、前記
    導光体に光を投光する第2の投光手段と、前記導光体を
    透過した光を受光する第2の受光手段とをさらに有し、
    雨滴の付着は前記第2の受光手段が受光した光の光量に
    基づいて検出されることを特徴とする雨滴/曇り検出装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003101795A1 (de) * 2002-06-04 2003-12-11 Leopold Kostal Gmbh & Co. Kg Optoelektronische sensoreinrichtung
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JP2015072167A (ja) * 2013-10-02 2015-04-16 株式会社デンソー 付着物検出装置

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