JP2001323980A - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機

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JP2001323980A JP2000139571A JP2000139571A JP2001323980A JP 2001323980 A JP2001323980 A JP 2001323980A JP 2000139571 A JP2000139571 A JP 2000139571A JP 2000139571 A JP2000139571 A JP 2000139571A JP 2001323980 A JP2001323980 A JP 2001323980A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持器外径はそのままで転動体ピッチ径を大
きく確保しながら、振動等により保持器が半径方向に偏
心しても高い保持器強度を発揮することができるパワー
ローラベアリング支持構造を備えたトロイダル型無段変
速機を提供すること。 【解決手段】 保持器97の内周面とポケット穴98と
の間の内側肉厚tiを、保持器97の外周面とポケット
穴98との間の外側肉厚toよりも厚くし、かつ、ポケ
ット穴98と玉91との径方向の内側隙間δiを、ポケ
ット穴98と玉91との径方向の外側隙間δoより小さ
く設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に適用され
るトロイダル型無段変速機、特に入出力ディスク間に挟
圧されるパワーローラのベアリング支持構造の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車用無段変速機は、その滑らかさ、
運転のしやすさ及び燃費向上の期待もあって近年研究開
発が進められている。そのなかで、油膜のせん断によっ
て動力を伝達するトラクションドライブ式トロイダル型
無段変速機(以下、トロイダル型CVT)が知られてい
る。
【0003】トロイダル型CVTは、その形状から、フ
ルトロイダル型とハーフトロイダル型に分類できる。両
型のうち、フルトロイダル型CVTでは、パワーローラ
にスラスト力がかからない。一方、ハーフトロイダル型
CVTでは、パワーローラにスラスト力がかかり、この
力を受けるためにベアリングを必要とする。このベアリ
ング性能が効率に大きな影響を及ぼす。しかしながら、
ハーフトロイダル型CVTは、ディスクとパワーローラ
との2つの接触点に引いた接線が交点を持ち、その交点
の軌跡が全変速範囲において回転軸の近傍にあることか
ら、スピン損失がフルトロイダル型CVTに比べて小さ
く、これらの得失を考えてハーフトロイダル型CVTが
選択されている。
【0004】このハーフトロイダル型CVTの変速動作
は、パワーローラ支持部材であるトラニオンにパワーロ
ーラ回転軸とディスク回転軸に垂直な方向に僅かな変位
を与えることによってサイドスリップ力を発生し、傾転
力を得る機構になっている。
【0005】このようなトロイダル型CVTの入出力デ
ィスク間に動力伝達可能に挟圧されるパワーローラのベ
アリング支持構造としては、例えば、特開平11−51
139号公報の図4に記載されたものが知られている。
【0006】この従来公報には、図8に示すように、入
出力ディスク間に動力伝達可能に挟圧されるパワーロー
ラと、パワーローラを支持軸により回転可能に支持する
トラニオンと、パワーローラと外輪に挟持され、パワー
ローラ及び外輪に設けられた軌道溝内を転動する複数個
の転動体と、パワーローラ回転軸方向に貫通する複数個
のポケット穴を有し、該ポケット穴に転動体を軌道溝か
ら脱落しないよう転動可能に保持する保持器とが記載さ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パワーローラのベアリング支持構造にあっては、図8に
示すように、保持器の内周面とポケット穴との間の内側
肉厚tiと、保持器の外周面とポケット穴との間の外側
肉厚toとがほぼ同じ、もしくは、ti<toという関
係になっているため、転動体の中心を結ぶ円の直径であ
る転動体ピッチ径が小さくなるという問題がある。
【0008】この結果、同じ大きさの転動体で周方向の
間隔を短くしないようにすると、転動体ピッチ径が小さ
いと転動体の数が少なくなり、パワーローラ及び外輪の
軌道溝を転動疲労寿命が短くなる。一方、同じ大きさで
同じ数の転動体の場合、転動体ピッチ径が小さいほど隣
接する転動体の周方向間隔が短くなるという問題があ
る。
【0009】すなわち、パワーローラ及び外輪の軌道溝
を転動疲労寿命の観点より考えると、転動体の数は多い
程良く、転動体の数を増やすためには、転動体のピッチ
径を大きくする必要がある。一方、保持器外径を大きく
すると、図10に示すように、入出力ディスクと接触す
るため、保持器外径はそのままで、内側肉厚tiより外
側肉厚toを厚くすると、必然的に転動体ピッチ径が小
さくなる。
【0010】そこで、保持器外径はそのままで、転動体
のピッチ径を大きくするには、外側肉厚toを内側肉厚
tiより薄くすることになるが、従来のパワーローラベ
アリング支持構造にあっては、ポケット穴と転動体との
径方向の内側隙間δiと、ポケット穴と転動体との径方
向の外側隙間δoとが同じ隙間となっているため、保持
器のポケット穴と転動体とは図9に示すような位置関係
になる。
【0011】よって、振動等により保持器が半径方向に
偏心すると、図11に示すように、肉厚が薄く強度的に
弱い外側肉厚部に転動体が衝突する可能性があり、保持
器強度が不足するという問題がある。
【0012】また、一般の軸受において、図12に示す
ように、保持器の構造として、転動体と軸受中心の間に
ある円環部と、該円環部と結合され各転動体の間に配置
される柱状部からなるもの、つまり、外側肉厚ゼロのも
のが知られている。しかし、この軸受では、急加減速し
転動体と保持器の柱状部が衝突した場合、柱状部は片持
ち支持であるため、根元部の応力が高くなり強度が不足
するという問題がある。
【0013】本発明が解決しようとする課題は、保持器
外径はそのままで転動体ピッチ径を大きく確保しなが
ら、振動等により保持器が半径方向に偏心しても高い保
持器強度を発揮することができるパワーローラベアリン
グ支持構造を備えたトロイダル型無段変速機を提供する
ことにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明では、同軸に対向配置された入力ディスク及び
出力ディスクと、これら入出力ディスク間に動力伝達可
能に挟圧したパワーローラと、前記入力ディスク、或い
は、出力ディスクのうち、一方のディスクの背面に配置
され、他方のディスク方向へ押圧する押圧手段と、前記
パワーローラを、回転可能に支持しつつ、ピボットシャ
フトと直交する首振り軸線の周りに傾転可能なパワーロ
ーラ支持部材と、前記パワーローラと外輪に挟持され、
該パワーローラ及び外輪に設けられた軌道溝内を転動す
る複数個の転動体と、パワーローラ回転軸方向に貫通す
る複数個のポケット穴を有し、該ポケット穴に前記転動
体を軌道溝から脱落しないよう転動可能に保持する保持
器とを備えたトロイダル型無段変速機において、前記保
持器の内周面とポケット穴との間の内側肉厚を、保持器
の外周面とポケット穴との間の外側肉厚よりも厚くし、
かつ、ポケット穴と転動体との径方向の内側隙間を、ポ
ケット穴と転動体との径方向の外側隙間より小さく設定
したことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
トロイダル型無段変速機において、前記転動体の中心を
結ぶ円の直径である転動体ピッチ径よりも、前記ポケッ
ト穴の中心を結ぶ円の直径であるポケット穴ピッチ径を
大きくしたことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
トロイダル型無段変速機において、前記ポケット穴の周
方向穴径を、ポケット穴の径方向穴径よりも長くした穴
としたことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
トロイダル型無段変速機において、前記転動体として玉
を使用し、前記ポケット穴の保持器内径側の曲率半径
を、他の部分より小さくしたことを特徴とする。
【0018】
【発明の作用および効果】本発明のうち請求項1記載の
発明にあっては、まず、保持器には、内周面と内側肉厚
を外周面との外側肉厚よりも厚くして複数個のポケット
穴が設けられる。すなわち、パワーローラ及び外輪の軌
道溝を転動疲労寿命の観点より考えると、転動体の数は
多い程良く、転動体の数を増やすためには、転動体のピ
ッチ径を大きくする必要がある。一方、保持器外径を大
きくすると入出力ディスクと接触するため、入出力ディ
スクを含めて全面的な設計変更を行わない限り保持器外
径を大きくすることができない。これに対し、外側肉厚
を薄くすることで、保持器外径はそのままでも転動体ピ
ッチ径を大きくすることができる。また、保持器の各ポ
ケット穴にそれぞれ転動体を保持し、組み付け時、パワ
ーローラの軌道溝と外輪の軌道溝とに転動体がはめ込ま
れ、組み付け完了状態で、ポケット穴と転動体との径方
向の内側隙間が、ポケット穴と転動体との径方向の外側
隙間より小さくなるように設定される。よって、振動等
により保持器が半径方向に偏心しようとしても、ポケッ
ト穴と転動体との径方向の内側隙間が外側隙間より小さ
いため、先に接触する肉厚の厚い内径側で偏心力が支持
されることになり、内径側での発生応力が低く、破損に
至ることがなく、高い保持器強度を発揮することができ
る。
【0019】本発明のうち請求項2記載の発明にあって
は、転動体の中心を結ぶ円の直径である転動体ピッチ径
よりも、ポケット穴の中心を結ぶ円の直径であるポケッ
ト穴ピッチ径が大きくされる。すなわち、パワーローラ
の軌道溝と外輪の軌道溝が、ポケット穴ピッチ径より小
さな転動体ピッチ径となるように設定される。つまり、
転動体ピッチ径が軌道溝により予め規定される。よっ
て、ポケット穴を設定するにあたっては、転動体ピッチ
径より大きなポケット穴ピッチ径を持つ設定であれば、
ポケット穴の形状を楕円等の複雑な形状にすることな
く、単純な真円形状で請求項1記載の構成、つまり、ポ
ケット穴と転動体との径方向の内側隙間を外側隙間より
小さく設定する構成を実現することができ、製造原価を
抑えることができる。
【0020】本発明のうち請求項3記載の発明にあって
は、ポケット穴の周方向穴径が、ポケット穴の径方向穴
径よりも長くした穴とされる。すなわち、動力伝達によ
る径方向荷重がパワーローラに作用すると、パワーロー
ラが外輪に対して傾転軸方向に変位するため、転動体と
パワーローラ及び外輪の軌道溝との接触角が円周上で異
なる値となる。このとき、転動体の公転回転数が接触角
の大きさにより変化するのに対し、保持器の公転数は一
定であるため、転動体と保持器の間に円周方向の接触力
が発生する。よって、転動体とポケット穴との間に円周
方向のクリアランスが確保され、パワーローラに径方向
荷重が作用しても、転動体と保持器との間の円周方向接
触力の発生を防止することができる。一方、転動体と保
持器との間の隙間が大きくなるため、振動等による転動
体と保持器の衝突力が大きくなる。しかし、ポケット穴
と転動体との径方向の内側隙間が外側隙間より小さいた
め、振動等により保持器が半径方向に移動し、偏心力が
作用しても、肉厚の厚い内径側で偏心力を支持できる。
【0021】本発明のうち請求項4記載の発明にあって
は、転動体として玉が使用され、ポケット穴の保持器内
径側の曲率半径が、他の部分より小さくされる。すなわ
ち、振動等により保持器が半径方向に偏心する場合、内
径側で転動体との接触により偏心力が受けられることに
なるが、ポケット穴の保持器内径側の曲率半径が他の部
分より小さいことで、この曲率半径を転動体である玉の
曲率半径とほぼ一致させることができ、これにより接触
面積が拡大し、ポケット穴の保持器内径側と玉との面圧
を低くすることができる。よって、ポケット穴の保持器
内径側と玉との面圧が低くなり、大きな半径方向の偏心
力や高頻度で偏心力が作用しても、転動体による保持器
の摩耗や焼き付きを防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)実施の形態1は
請求項1,2に記載の発明に対応するトロイダル型無段
変速機である。
【0023】[全体構成]図1は実施の形態1のトロイ
ダル型無段変速機を示す全体構成図で、10はトロイダ
ル型無段変速機を示し、図外のエンジンからの回転駆動
力がトルクコンバータ12を介して入力される。トルク
コンバータ12は、ポンプインペラ12a,タービンラ
ンナ12b,ステータ12c,ロックアップクラッチ1
2d,アプライ側油室12e,及びリリース側油室12
f等からなり、その中心部をインプットシャフト14が
貫通している。
【0024】前記インプットシャフト14は、前後進切
換機構36と連結され、該機構36は、遊星歯車機構4
2,前進用クラッチ44及び後進用ブレーキ46などを
備える。遊星歯車機構42は、ダブルピニオンを支持す
るピニオンキャリヤ42aとダブルピニオンの夫々と噛
合するリングギヤ42b,サンギヤ42cを有してな
る。前記遊星歯車機構42のピニオンキャリヤ42aは
トルク伝達軸16に連結され、該トルク伝達軸16に
は、第1無段変速機構18及び第2無段変速機構20が
変速機ケース22内の下流側にタンデム配置される(デ
ュアルキャビティ型)。尚、符号64で示すベースに、
コントロールバルブ系のボディを配置する。
【0025】前記第1無段変速機構18は、対向面がト
ロイド曲面に形成される一対の入力ディスク18a及び
出力ディスク18bと、これら入出力ディスク18a,
18bの対向面間に挟圧配置されると共にトルク伝達軸
16に関し対称配置される一対のパワーローラ20c,
18dと、これらパワーローラ20c,18dをそれぞ
れ傾転可能に支持する支持部材及び油圧アクチュエータ
としてのサーボピストン(図2)を備える。第2無段変
速機構20も同様、対向面がトロイド曲面に形成される
一対の入力ディスク20a及び出力ディスク20bと、
一対のパワーローラ20c,20dと、その支持部材及
びサーボピストン(図2)を備える。
【0026】トルク伝達軸16上において両無段変速機
構18,20は、出力ディスク18b,20bが対向す
るように互いに逆向きに配置され、第1無段変速機構1
8の入力ディスク18a,20aは、トルクコンバータ
12を経た入力トルクに応じた押圧力を発生するローデ
ィングカム装置34によって図中軸方向右側に向かって
押圧される。このローディングカム装置34は、ローデ
ィングカム34aを有し、スライドベアリング38を介
し軸16に支持される。第1無段変速機構18の入力デ
ィスク18a及び第2無段変速機構20の入力ディスク
20aは、皿ばね40により図中軸方向左側に向かって
押圧付勢されている。なお、ローディングカム装置34
及び皿ばね40は、特許請求の範囲に記載の押圧手段に
相当する。そして、各入力ディスク18a,20aは、
ボールスプライン24,26を介して伝達軸16に回転
可能かつ軸方向に移動可能に支持される。
【0027】上記機構において、各パワーローラ20
c,20dは後述する作動により変速比に応じた傾転角
が得られるようにそれぞれ傾転され、入力ディスク18
a,20aの入力回転を無段階(連続的)に変速して出
力ディスク18b,20bに伝達する。出力ディスク1
8b,20bは、トルク伝達軸16上に相対回転可能に
嵌合された出力ギヤ28とスプライン結合され、伝達ト
ルクは該出力ギヤ28を介し、出力軸(カウンタシャフ
ト)30に結合したギヤ30aに伝達され、これらギヤ
28,30aはトルク伝達機構32を構成する。また、
出力軸30,50上に設けたギヤ52,56とこれらに
それぞれ噛合するアイドラギヤ54とよりなる伝達機構
48を設け、出力軸50はこれをプロペラシャフト60
に連結する。
【0028】[変速制御系の構成]上記パワーローラ1
8c,18d,20c,20dを変速比に応じた傾転角
が得られるようにそれぞれ傾転させる変速制御系につい
て、図2に示す概略図により説明する。
【0029】まず、各パワーローラ18c,18d,2
0c,20dは、トラニオン17a,17b,27a,
27b(パワーローラ支持部材)の一端に、ピボットシ
ャフト15a,15b,25a,25bを中心として回
転可能に支持されている。このトラニオン17a,17
b,27a,27bの他端部には、トラニオン17a,
17b,27a,27bを軸方向に移動させて各パワー
ローラ18c,18d,20c,20dを傾転させる油
圧アクチュエータとしてサーボピストン70a,70
b,72a,72bが設けられている。
【0030】前記サーボピストン70a,70b,72
a,72bを作動制御する油圧制御系として、ハイ側油
室に接続されるハイ側油路74と、ロー側油室に接続さ
れるロー側油路76と、ハイ側油路74を接続するポー
ト78aとロー側油路76を接続するポート78bを有
する変速制御弁78とが設けられている。前記変速制御
弁78のライン圧ポート78cには、オイルポンプ80
及びリリーフ弁82を有する油圧源からのライン圧が供
給される。前記変速制御弁78の変速スプール78d
は、トラニオン17aの軸方向及び傾転方向を検知し、
変速制御弁78にフィードバックするレバー84及びプ
リセスカム86と連動する。前記変速制御弁78の変速
スリーブ78eは、ステップモータ88により軸方向に
変位するように駆動される。
【0031】前記ステップモータ88を駆動制御する電
子制御系として、CVTコントローラ110が設けら
れ、このCVTコントローラ110には、スロットル開
度センサ112、エンジン回転センサ114、入力軸回
転センサ116、出力軸回転センサ(車速センサ)11
8等からの入力情報が取り込まれる。
【0032】[パワーローラのベアリング支持構造]上
記各パワーローラ18c,18d,20c,20dから
代表として選んだパワーローラ20cのベアリング支持
構造について、図3によりその構成を説明する。尚、他
のパワーローラ18c,18d,20dについても同様
の構造を採用する。
【0033】前記トラニオン27aは、一端部に凹設さ
れたパワーローラ収納部90の位置に、ピボットシャフ
ト25aを中心として回転可能にパワーローラ20cを
支持している。また、トラニオン27aは、ピボットシ
ャフト25aと直交する首振り軸線の周りに傾転可能で
ある。
【0034】前記パワーローラ20cは、複数個の玉9
1を介して外輪92に回転可能に支持されると共に、ラ
ジアル軸受93を介してピボットシャフト25aに回転
可能に支持されたている。そして、前記外輪92は、ピ
ボットシャフト25aに固定され、外輪92とパワーロ
ーラ収納部90との間には、外輪92のスライド動作を
許容するスラスト軸受94が介装されている。
【0035】前記複数個の玉91は、パワーローラ20
cと外輪92との間に挟持され、パワーローラ20cと
外輪92に形成されたパワーローラ側軌道溝95と外輪
側軌道溝96に沿っては転動する。また、パワーローラ
20cと外輪92との間には保持器97が配置され、こ
の保持器97には、パワーローラ回転軸方向に貫通する
複数個のポケット穴98を等間隔に有し、このポケット
穴98のそれぞれに1個ずつ玉91を転動可能に保持し
ている。
【0036】図4により玉91と軌道溝95,96と保
持器97とポケット穴98との関係について説明する。
【0037】複数個の玉91の中心を結ぶ円の直径であ
り、軌道溝95,96により規定される転動体ピッチ径
dmbを大きくしている。これにより、玉91の数現状よ
りも増している。そして、保持器97については、その
外径は現状と同じにしているが、図4に示すように、転
動体ピッチ径dmbよりも保持器97のポケット穴98の
中心を結ぶ円の直径であるポケット穴ピッチ径dmcを大
きくし設定し、かつ、保持器97の中心穴径を、ピボッ
トシャフト25aとの干渉が問題とならないレベルで小
さな径に設定している。
【0038】この結果、玉91と軌道溝95,96と保
持器97によるベアリング部分だけを設計変更するだけ
で、図4に示すように、保持器97の内周面とポケット
穴98との間の内側肉厚tiを、保持器97の外周面と
ポケット穴98との間の外側肉厚toよりも厚くし、か
つ、ポケット穴98と玉91との径方向の内側隙間δi
を、ポケット穴98と玉91との径方向の外側隙間δo
より小さく設定した。
【0039】次に、作用を説明する。
【0040】[変速比制御作用]トロイダル型CVT
は、パワーローラ18c,18d,20c,20dを傾
転させることによって変速比を変える。つまり、ステッ
プモータ88を回転させるとによって変速スリーブ78
eが変位すると、サーボピストン70a,70b,72
a,72bの一方のサーボピストン室に作動油が導か
れ、他方のサーボピストン室から作動油が排出され、パ
ワーローラ18c,18d,20c,20dの回転中心
がディスク18a,18b,20a,20bの回転中心
に対してオフセットする。このオフセットによってパワ
ーローラ18c,18d,20c,20dに傾転力が発
生し、傾転角が変化する。この傾転運動およびオフセッ
トは、プリセスカム86及びレバー84を介して変速ス
プール78dに伝達され、ステップモータ88により変
位する変速スリーブ78eとの釣り合い位置で静止す
る。尚、ステップモータ88は、CVTコントローラ9
0からの目標変速比が得られる駆動指令により変速スリ
ーブ78eを変位させる。
【0041】[パワーローラのベアリング支持作用]
【0042】まず、保持器97には、内周面と内側肉厚
tiを外周面との外側肉厚toよりも厚くして複数個の
ポケット穴98が設けられる。
【0043】すなわち、パワーローラ20c及び外輪9
2の軌道溝95,96を転動疲労寿命の観点より考える
と、玉91の数は多い程良く、玉91の数を増やすため
には、転動体ピッチ径dmbを大きくする必要がある。一
方、保持器外径を大きくすると、図3から明らかなよう
に、入出力ディスク20a,20bと接触するため、入
出力ディスク20a,20bを含めて全面的な設計変更
を行わない限り保持器外径を大きくすることができな
い。
【0044】これに対し、外側肉厚toを薄くすること
で、保持器外径はそのままでも転動体ピッチ径dmbを大
きくすることができる。
【0045】また、保持器97の各ポケット穴98にそ
れぞれ玉91を保持し、組み付け時、パワーローラ側軌
道溝95と外輪側軌道溝96とに玉91がはめ込まれ
る。そして、複数個の玉91の中心を結ぶ円の直径であ
る転動体ピッチ径dmbよりも、保持器97のポケット穴
98の中心を結ぶ円の直径であるポケット穴ピッチ径d
mcを大きくし設定することで、組み付け完了状態で、ポ
ケット穴98と玉との径方向の内側隙間δiが、ポケッ
ト穴98と玉91との径方向の外側隙間δoより小さく
なるように設定される。
【0046】よって、振動等により保持器97が半径方
向に偏心しようとしても、ポケット穴98と玉91との
径方向の内側隙間δiが外側隙間δoより小さいため、
先に接触する肉厚の厚い内径側で偏心力が支持されるこ
とになり、内径側での発生応力が低く、破損に至ること
がなく、高い保持器強度を発揮することができる。
【0047】また、パワーローラ側軌道溝95と外輪側
軌道溝96により転動体ピッチ径dmbが予め規定される
ため、ポケット穴98を設定するにあたっては、転動体
ピッチ径dmbより大きなポケット穴ピッチ径dmcを持つ
設定であれば、ポケット穴98の形状を楕円等の複雑な
形状にすることなく、単純な真円形状とすることで、ポ
ケット穴98と玉91との径方向の内側隙間δiを外側
隙間δoより小さく設定する構成を実現することができ
る。
【0048】次に、効果を説明する。 (1) 保持器97の内周面とポケット穴98との間の内側
肉厚tiを、保持器97の外周面とポケット穴98との
間の外側肉厚toよりも厚くし、かつ、ポケット穴98
と玉91との径方向の内側隙間δiを、ポケット穴98
と玉91との径方向の外側隙間δoより小さく設定した
ため、保持器外径はそのままで転動体ピッチ径dmbを大
きく確保しながら、振動等により保持器97が半径方向
に偏心しても高い保持器強度を発揮することができる。 (2) 玉91の中心を結ぶ円の直径である転動体ピッチ径
dmbよりも、ポケット穴98の中心を結ぶ円の直径であ
るポケット穴ピッチ径dmcを大きくしたため、ポケット
穴98の形状を単純な真円形状の構成とすることで、ポ
ケット穴98と玉91との径方向の内側隙間δiを外側
隙間δoより小さく設定する構成を実現することがで
き、この結果、ポケット穴98の形状を楕円形状等とす
る場合に比べ、製造原価を抑えることができる。
【0049】(実施の形態2)実施の形態2は請求項3
に記載の発明に対応するトロイダル型無段変速機であ
る。
【0050】この実施の形態2は、図5に示すように、
保持器97に形成される複数個のポケット穴を、周方向
穴径Lcが径方向穴径Lrよりも長くした穴によるポケ
ット穴98’としたものである。なお、他の構成は、実
施の形態1と同様であるので、図示並びに説明を省略す
る。
【0051】作用を説明すると、パワーローラ20cに
は、図6に示すように、入出力ディスク20a,20b
からの押付力による軸方向荷重(スラスト荷重)に加え
て、動力を伝達することによる半径方向荷重(ラジアル
荷重)が働く。このため、外輪側軌道溝96と玉91の
Herzt接触部が弾性変形し、パワーローラ20cが
外輪92に対して傾転軸方向に変位するため、玉91と
パワーローラ20c及び外輪92との接触角αが、例え
ば、図6のα1とα2というように異なる値をとる。こ
のとき、文献によると、玉91の公転回転数Nbは、 Nb={1−(cosα/(dm/da))}・(Ni
/2) dm:玉のピッチ径,da:玉径,Ni:パワーローラ
回転数 となり、接触角αの大きさにより変化するのに対し、保
持器97の公転数は一定であるため、玉91と保持器9
7の間に円周方向の接触力が発生する。
【0052】これに対し、周方向穴径Lcが径方向穴径
Lrよりも長くした穴によるポケット穴98’としたこ
とで、玉91とポケット穴98’との間に円周方向のク
リアランスが確保され、パワーローラ20cに径方向荷
重が作用しても、玉91と保持器97との間の円周方向
接触力の発生を防止することができる。
【0053】この場合、玉91とポケット穴98’との
隙間が大きくなるため、車両振動等による玉91と保持
器97の衝突力が大きくなる。しかしながら、本実施の
形態2においては、ポケット穴98’と玉91との径方
向の内側隙間δiが外側隙間δoより小さいため、振動
等により保持器97が半径方向に移動して偏心力が作用
しても、肉厚の厚い内径側で偏心力を支持するため、保
持器97の破損には至らない。
【0054】効果を説明すると、実施の形態2では、ポ
ケット穴98’を、周方向穴径Lcを径方向穴径Lrよ
りも長くした穴としたため、パワーローラ20cに径方
向荷重が作用しても、玉91と保持器97との間の円周
方向接触力の発生を防止することができる。
【0055】(実施の形態3)実施の形態3は請求項4
に記載の発明に対応するトロイダル型無段変速機であ
る。
【0056】この実施の形態3は、図7に示すように、
転動体として玉91を使用し、ポケット穴98”を、保
持器内径側の曲率半径riを、他の部分の曲率半径ro
より小さくしたものである。なお、他の構成は、実施の
形態1と同様であるので、図示並びに説明を省略する。
【0057】作用を説明すると、車両の振動等により保
持器97が半径方向に偏心する場合、保持器97の内径
側で玉91との接触により偏心力が受けられることにな
るが、ポケット穴98”の保持器内径側の曲率半径ri
が他の部分の曲率半径roより小さいことで、この曲率
半径riを転動体である玉91の曲率半径とほぼ一致さ
せることができ、これにより接触面積が拡大し、ポケッ
ト穴98”の保持器内径側と玉91との面圧を低くする
ことができる。
【0058】効果を説明すると、実施の形態3では、転
動体として玉91を使用し、ポケット穴98”を、保持
器内径側の曲率半径riを他の部分の曲率半径roより
小さくした穴としたため、大きな半径方向の偏心力や高
頻度で偏心力が作用しても、玉91による保持器97の
摩耗や焼き付きを防止することができる。
【0059】(他の実施の形態)以上、実施の形態1〜
実施の形態3について説明してきたが、具体的な構成に
ついては、これら実施の形態に記載したものに限定され
ることはなく、請求項1に記載の構成要素を持つもので
あれば本発明に含まれる。
【0060】例えば、実施の形態1〜3では、パワーロ
ーラを軸(ピボットシャフト)により回転可能に支持す
る例を示したが、軸を用いることなく転動体により回転
可能に支持する軸無しタイプのものにも適用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のトロイダル型無段変速機を示す
全体システム図である。
【図2】実施の形態1のトロイダル型無段変速機を示す
変速制御系システム図である。
【図3】実施の形態1のトロイダル型無段変速機におけ
るパワーローラのベアリング支持構造を示す断面図であ
る。
【図4】実施の形態1のベアリング支持構造における保
持器及び転動体としての玉を示す図である。
【図5】実施の形態2のベアリング支持構造における保
持器及び転動体としての玉を示す図である。
【図6】実施の形態2のベアリング支持構造においてパ
ワーローラから受ける荷重をベアリング部にて支持する
状態を示す作用説明図である。
【図7】実施の形態3のベアリング支持構造における保
持器及び転動体としての玉を示す図である。
【図8】従来のトロイダル型無段変速機におけるパワー
ローラのベアリング支持構造を示す断面図である。
【図9】従来のベアリング支持構造における保持器及び
転動体を示す図である。
【図10】従来のベアリング支持構造において入出力デ
ィスクと保持器外径との関係及び転動体ピッチ径と肉厚
を示す図である。
【図11】従来のベアリング支持構造において偏心力が
作用する転動体と保持器の衝突を示す図である。
【図12】一般の軸受構造として知られているベアリン
グ支持構造を示す図である。
【符号の説明】
20a 入力ディスク 20b 出力ディスク 20c パワーローラ 25a ピボットシャフト 27a トラニオン(パワーローラ支持部材) 34 ローディングカム装置(押圧部材) 40 皿ばね(押圧部材) 90 パワーローラ収納部 91 玉(転動体) 92 外輪 93 ラジアル軸受 94 スラスト軸受 95 パワーローラ側軌道溝 96 外輪側軌道溝 97 保持器 98 ポケット穴 ti 内側肉厚 to 外側肉厚 δi 内側隙間 δo 外側隙間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸に対向配置された入力ディスク及び
    出力ディスクと、 これら入出力ディスク間に動力伝達可能に挟圧したパワ
    ーローラと、 前記入力ディスク、或いは、出力ディスクのうち、一方
    のディスクの背面に配置され、他方のディスク方向へ押
    圧する押圧手段と、 前記パワーローラを、回転可能に支持しつつ、ピボット
    シャフトと直交する首振り軸線の周りに傾転可能なパワ
    ーローラ支持部材と、 前記パワーローラと外輪に挟持され、該パワーローラ及
    び外輪に設けられた軌道溝内を転動する複数個の転動体
    と、 パワーローラ回転軸方向に貫通する複数個のポケット穴
    を有し、該ポケット穴に前記転動体を軌道溝から脱落し
    ないよう転動可能に保持する保持器とを備えたトロイダ
    ル型無段変速機において、 前記保持器の内周面とポケット穴との間の内側肉厚を、
    保持器の外周面とポケット穴との間の外側肉厚よりも厚
    くし、 かつ、ポケット穴と転動体との径方向の内側隙間を、ポ
    ケット穴と転動体との径方向の外側隙間より小さく設定
    したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトロイダル型無段変速機
    において、 前記転動体の中心を結ぶ円の直径である転動体ピッチ径
    よりも、前記ポケット穴の中心を結ぶ円の直径であるポ
    ケット穴ピッチ径を大きくしたことを特徴とするトロイ
    ダル型無段変速機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のトロイダル型無段変速機
    において、 前記ポケット穴の周方向穴径を、ポケット穴の径方向穴
    径よりも長くした穴としたことを特徴とするトロイダル
    型無段変速機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のトロイダル型無段変速機
    において、 前記転動体として玉を使用し、 前記ポケット穴の保持器内径側の曲率半径を、他の部分
    より小さくしたことを特徴とするトロイダル型無段変速
    機。
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