JP2001323901A - 油圧駆動装置及び制御弁装置 - Google Patents

油圧駆動装置及び制御弁装置

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JP2001323901A
JP2001323901A JP2000143278A JP2000143278A JP2001323901A JP 2001323901 A JP2001323901 A JP 2001323901A JP 2000143278 A JP2000143278 A JP 2000143278A JP 2000143278 A JP2000143278 A JP 2000143278A JP 2001323901 A JP2001323901 A JP 2001323901A
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靖貴 釣賀
Takashi Kanai
隆史 金井
Junya Kawamoto
純也 川本
Satoshi Hamamoto
智 浜本
Koji Okazaki
康治 岡崎
Kosho Nagao
行章 長尾
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LSシステムにおいて、本来のLSシステムの
メリットである流量制御性を維持しつつ、旋回起動時の
微操作性を確保できるようにする。 【解決手段】流量制御弁3は、メータイン可変絞り部1
4の下流側である駆動側の負荷通路12aとメータアウ
ト可変絞り部15の上流側である戻り側の負荷通路12
bとを連通可能とする連通路23と、この連通路23に
配置され、流量制御弁3のスプールストロークに連動し
て開閉するブリードオフ可変絞り部21とを有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧ショベル等、旋
回部を備えた建設機械の油圧駆動装置及び制御弁装置に
係わり、特に、ロードセンシング制御される油圧ポンプ
からの吐出油により油圧ショベルの旋回モータを駆動す
る油圧駆動装置及び制御弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ポンプの吐出圧を複数のアクチュエ
ータの最高負荷圧より目標差圧だけ高くなるように制御
する制御方法を一般にロードセンシング制御と呼んでお
り、このような制御を行う油圧回路を一般にロードセン
シングシステム(以下、適宜LSシステムという)と呼
んでいる。このLSシステムを備えた油圧駆動装置で
は、油圧アクチュエータの単独操作では、油圧ポンプの
LS制御により流量制御弁の開口面積に応じた流量がア
クチュエータに供給される。また、複数のアクチュエー
タを同時に駆動する複合操作時には、複数の流量制御弁
の前後差圧をそれぞれ圧力補償弁により制御することに
より、複数のアクチュエータの負荷圧の大小に係わらず
流量制御弁のメータイン可変絞り部の開口面積に応じた
比率で圧油を供給することができる。つまり、LSシス
テムのメリットとして、単独操作、複合操作のいずれに
も流量制御性を維持できる。
【0003】このようなLSシステムを備えた油圧駆動
装置において、油圧ショベルの旋回モータのような大き
な慣性負荷を持つ油圧アクチュエータを駆動する場合
は、駆動初期段階において、油圧アクチュエータの駆動
圧は旋回リリーフ弁の設定圧まで上昇してしまう。その
結果、旋回モータが発生する駆動力、即ち旋回トルクが
過大となり、通常、微操作を意図する旋回の駆動初期段
階で、微操作性(旋回微操作性)を著しく低下させる。
【0004】この問題に対し、従来は、旋回駆動圧が発
生する流量制御弁のメータイン可変絞り部の下流側を、
可変絞り部を有するブリードオフラインを介してタンク
に接続し、駆動圧の低減を図っている。このような技術
を開示するものとして、例えば、特開昭61−8800
2号公報、特許第2941876号公報、実開平6−1
801号公報等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0006】旋回トルクは駆動圧と、戻り側油路の流量
制御弁のメータアウト可変絞り部による背圧(以下、戻
り背圧という)との差圧である有効圧と、旋回モータの
押しのけ容積との積で与えられる。つまり、 旋回トルク∝(旋回モータの押しのけ容積)×(有効
圧)=(旋回モータの押しのけ容積)×(旋回駆動圧−
戻り背圧) 旋回起動時の微操作性は、旋回トルクの急激な上昇を抑
えることにより確保できる。
【0007】しかし、上記従来技術では、旋回トルクを
調整するために、本来は、有効圧を制御すべきものを、
ブリードオフラインの可変絞り部により旋回駆動圧を直
接タンクに放出することで旋回駆動圧を制御している。
この旋回駆動圧は有効圧と戻り背圧の和で与えられる。
【0008】旋回駆動圧=(有効圧)+(戻り背圧) その結果、上記従来技術では、次のような問題を生じ
る。
【0009】旋回起動時、旋回慣性負荷の応答遅れか
ら、圧油が供給されているのに対し、旋回モータは回転
を始めていない状態があり、旋回モータが回転し始める
までは、流量制御弁のメータイン可変絞り部により制御
された供給流量は全て可変絞り部を備えたブリードオフ
ラインを通過する。このとき、戻り側油路には流量が発
生しないため、戻り背圧は0となる。
【0010】しかし、旋回モータが回転を始めた場合、
流量制御弁のメータイン可変絞り部により制御された供
給流量は、旋回モータヘ供給される流量と、可変絞り部
を備えたブリードオフラインを通過する流量とに分か
れ、戻り側油路に流量が発生する。このため、流量制御
弁のメータアウト可変絞り部により戻り背圧が発生す
る。つまり、旋回モータが回転を始めた瞬間、戻り背圧
が発生する。このため有効圧が不連続的に低下し、旋回
トルクも不連続的に低下する。その結果、オペレータが
操作レバーの操作量を一定に保持していても旋回トルク
が大きく変化し、それに応じて旋回加速度が変化し、旋
回起動時の微操作性を確保することが極めて困難とな
る。
【0011】また、旋回モータが一旦回転を始めた後
は、戻り側油路の流量は旋回モータの加速と共に増加
し、これに伴って戻り背圧が上昇するため、有効圧が低
下し旋回トルクが低下する。しかし、ブリードオフライ
ンの可変絞り部により制御される旋回駆動圧は、本来制
御すべき有効圧に戻り背圧を加算した圧力であり、当該
可変絞り部は本来制御すべき有効圧よりも大きな前後差
圧を制御するものとなり、この点でも旋回起動時の微操
作性を確保し難い。
【0012】本発明の目的は、LSシステムにおいて、
本来のLSシステムのメリットである流量制御性を維持
しつつ、旋回起動時の微操作性を確保できる油圧駆動装
置及び旋回制御弁装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、ロードセンシング制御される油圧
ポンプと、旋回モータと、メータイン可変絞り部及びメ
ータアウト可変絞り部を有し、前記油圧ポンプから前記
旋回モータに供給される圧油の流れを制御する流量制御
弁とを備えた油圧駆動装置において、前記メータイン可
変絞り部の下流側と前記メータアウト可変絞り部の上流
側との間に前記流量制御弁のストロークに連動して開閉
するブリードオフ可変絞り部を設けたものとする。
【0014】このようにブリードオフ可変絞り部を設
け、メータイン可変絞り部の下流側とメータアウト可変
絞り部の上流側とを連通可能とすることにより、旋回起
動時の有効圧を直接制御することが可能となり、本来の
LSシステムのメリットである流量制御性を維持しつ
つ、旋回起動時に旋回トルクの微調整が可能となり、旋
回起動時の微操作性を確保できる。
【0015】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記ブリードオフ可変絞り部は、前記流量制御弁が操作
されると前記メータイン可変絞り部及びメータアウト可
変絞り部に先行して開き、中間のストロークで全閉とな
る。
【0016】これにより流量制御弁を中間ストローク以
下で操作する旋回起動時の初期段階では微操作性を確保
でき、ブリードオフ可変絞り部が全閉となる中間ストロ
ーク以降の操作では、通常のLS制御による流量制御性
を維持できる。
【0017】(3)また、上記目的を達成するために、
本発明は、メータイン可変絞り部及びメータアウト可変
絞り部を有する流量制御弁を備えた旋回制御弁装置にお
いて、前記メータイン可変絞り部の下流側と前記メータ
アウト可変絞り部の上流側との間に前記流量制御弁のス
トロークに連動して開閉するブリードオフ可変絞り部を
設けたものとする。
【0018】これにより上記(1)で述べたように旋回
起動時の有効圧を直接制御することが可能となり、本来
のLSシステムのメリットである流量制御性を維持しつ
つ、旋回起動時に旋回トルクの微調整が可能となり、旋
回起動時の微操作性を確保できる。
【0019】(4)上記(3)において、好ましくは、
前記流量制御弁は本体ブロックに摺動可能に挿入された
スプールを有し、前記ブリードオフ可変絞り部は、前記
流量制御弁のスプールに形成されたノッチを有する。
【0020】これによりブリードオフ可変絞り部は、流
量制御弁のストロークに連動して開閉するものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0022】まず、本発明の第1の実施の形態による油
圧駆動装置を図1及び図2により説明する。
【0023】図1において、本実施の形態の油圧駆動装
置は、油圧ポンプ1と、旋回モータ2と、油圧ポンプ1
から旋回モータ2に供給される圧油の流量を制御する流
量制御弁3と、油圧ポンプ1の吐出圧が最高負荷圧より
も所定値だけ高くなるよう油圧ポンプ1の容量(押しの
け容積)を制御するロードセンシングレギュレータ(以
下、LSレギュレータという)を有するポンプレギュレ
ータ4と、流量制御弁3のメータイン可変絞り部14の
上流側に配置され、その前後差圧を所定値に維持するビ
フォアオリフィスタイプの圧力補償弁5と、最高負荷圧
を検出する信号検出回路6とを備えている。
【0024】流量制御弁3はスプール弁であり、スプー
ルストロークに応じて開口面積を変化させる流量制御用
の2つの可変絞り部、つまりフィーダ通路11と負荷通
路12aとの間に位置するメータイン可変絞り部14と
負荷通路12bとタンク通路13との間に位置するメー
タアウト可変絞り部15を有している。タンク通路13
はタンク16に接続されている。
【0025】ポンプレギュレータ4は、LSレギュレー
タを構成するLS制御弁26及びLS制御アクチュエー
タ27と、馬力制御アクチュエータ28とを有してい
る。
【0026】LS制御弁26は、油圧ポンプ1の吐出圧
が導かれる受圧部26a、最高負荷圧が導かれる受圧部
26b及びLS制御の目標差圧を設定するバネ26cを
備え、油圧ポンプ1の吐出圧と最高負荷圧との差圧(以
下、LS差圧という)がバネ26cの設定値より高くな
るとLS制御アクチュエータ27の入力ポート27aに
高圧(油圧ポンプ1の吐出圧)を導き、LS差圧がバネ
6cの設定値より低くなるとLS制御アクチュエータ2
7の入力ポート27aをタンク16に接続し、LS制御
アクチュエータ27を減圧するよう動作する。LS制御
アクチュエータ27は入力ポート27aに高圧が導かれ
ると油圧ポンプ1の容量を減らし、入力ポート27aが
タンク16に接続され減圧すると油圧ポンプ1の容量を
増やすように動作する。これによりLS制御弁26とL
S制御アクチュエータ27は、油圧ポンプ1の吐出圧が
最高負荷圧よりもバネ26aの設定値分(所定値)だけ
高くなるよう油圧ポンプ1の容量(押しのけ容積)を制
御する。
【0027】馬力制御アクチュエータ28は油圧ポンプ
1の吐出圧が導かれる入力ポート28aと油圧ポンプ1
の最大吸収トルク設定用のバネ28bとを備え、油圧ポ
ンプ1の吐出圧がバネ28bの設定値より高くなると油
圧ポンプ1の容量を減らすように制御し、油圧ポンプ1
の最大吸収トルクを制限制御する。
【0028】圧力補償弁5は、上記LS差圧を目標補償
差圧とする分流補償型であり、複数のアクチュエータを
同時に駆動する複合操作時に要求流量に対し油圧ポンプ
の吐出流量が不足するサチュレーション状態になって
も、流量制御弁のメータイン可変絞り部の開口面積に応
じた比率で流量を分配する。
【0029】信号検出回路6は、旋回モータ2の負荷圧
を取り出す信号ライン30aと、図示しない他のアクチ
ュエータの負荷圧を取り出す信号ライン30bと、両負
荷圧の高圧側を最高負荷圧として選択し信号ライン32
に出力するシャトル弁31とを有し、信号ライン32に
出力された最高負荷圧をLS制御弁6及び圧力補償弁5
に与える。
【0030】また、流量制御弁3は、メータイン可変絞
り部14の下流側である駆動側の負荷通路12aとメー
タアウト可変絞り部15の上流側である戻り側の負荷通
路12bとを連通可能とする連通路23と、この連通路
23に配置され、流量制御弁3のスプールストロークに
連動して開閉するブリードオフ可変絞り部21とを有し
ている。
【0031】図2に、メータイン可変絞り部14、メー
タアウト可変絞り部15、ブリードオフ可変絞り部21
の開口特性を示す。
【0032】メータイン可変絞り部14及びメータアウ
ト可変絞り部15は、流量制御弁3が操作されると、あ
るスプールストロークS1でほぼ同時に開き、スプール
ストロークが増大するに従って開口面積を増大させる。
また、ブリードオフ可変絞り部21は、メータイン可変
絞り部14及びメータアウト可変絞り部15が開くスプ
ールストロークS1に先行してスプールストロークS0
で開き、中間のスプールストロークS4で全閉となる。
また、スプールストロークS2(>S1)とS3(<S
4)の間でブリードオフ可変絞り部21の開口面積はほ
ぼ一定となり、スプールストロークS3以降、徐々に開
口面積は小さくなる。
【0033】これにより、ブリードオフの可変絞り部2
1を備えた連通路23は、旋回微操作に相当するS4以
下のスプールストローク前半で、旋回モータ2の駆動側
の負荷通路12aと戻り側の負荷通路12bを連通させ
ることになる。
【0034】図3に、比較例として、従来のブリードオ
フラインを備えた油圧駆動装置を回路図で示す。図中、
図1に示した部材と同等のものには同じ符号を付してい
る。従来技術では、流量制御弁103のメータイン可変
絞り部14の下流側を、可変絞り部121を有するブリ
ードオフライン123を介してタンク16に接続してい
る。可変絞り部121は流量制御弁103のスプールス
トロークに連動して開閉し、その開口特性は、例えば図
2に示した本発明に係わるブリードオフ可変絞り部21
の開口特性と同じである。つまり、可変絞り部121を
備えたブリードオフライン123は、旋回微操作に相当
するS4以下のスプールストローク前半で、旋回モータ
2の駆動側の負荷通路12aをタンク16に連通させ
る。
【0035】次に、本実施の形態の油圧駆動装置の動作
を従来技術と比較しつつ説明する。
【0036】まず、従来技術の動作を説明する。
【0037】図3において、旋回起動時、旋回モータ2
が回転し始めるまでは、メータイン可変絞り部14によ
り制御された供給流量Qswは全てブリードオフライン1
23の可変絞り部121を介し、ブリードオフライン1
23を通過してタンク16へと還流する。
【0038】旋回駆動圧Plはこの可変絞り部121の
開口面積Ablにより決定され、以下の式で与えられる。
【0039】Pl=(ρ/2)(Qsw/cAbl)2 ただしρ:粘性係数 c:形状係数 旋回トルクは、旋回駆動圧Plと戻り背圧Pretの差圧で
ある有効圧ΔPswで与えられる。
【0040】ΔPsw=Pl−Pret 旋回起動時、旋回モータ2が回転していないため、戻り
側の負荷通路12bには流量が発生しておらず、Pret
=0である。つまり、 ΔPsw=Pl=(ρ/2)(Qsw/cAbl)2 となる。
【0041】しかし、旋回モータ2が回転を始めた場
合、供給流量Qswは、旋回モータ2ヘ供給される流量Q
mと、ブリードオフライン123の可変絞り部121を
通過する流量Qblとに分かれる。
【0042】また、戻り流量が発生するためPret>0
となる。この場合、以下の式が成り立つ。
【0043】Qsw=Qm+Qbl Pret=(ρ/2)(Qm/cAout)2 ただしAout:メータアウト可変絞り部15の開口面積 よって、 Pl=(ρ/2)(Qbl/cAbl)2=ΔPsw+Pret =ΔPsw+(ρ/2)(Qm/cAout)2 ここで、旋回モータ2の有効圧(旋回トルク)を、旋回
モータ2が回転する前の起動時のものをΔPsw1とし、
回転し始めてからのものをΔPsw2として両者を比較す
る。
【0044】<旋回モータ起動時回転前> ΔPsw1=(ρ/2)(Qsw/cAbl)2 …(1) <旋回モータ回転後> ΔPsw2=(ρ/2)(Qbl/cAbl)2−(ρ/2)(Qm/cAout)2 …(2) 上記(1)式及び(2)式の比較で、Qsw>Qbl,(ρ
/2)(Qm/cAout)2>0であることから、 ΔPsw1>ΔPsw2 となる。
【0045】まず、上記(2)式の右辺第1項は、旋回
モータ回転後の有効圧ΔPsw2は、旋回モータ2の回転
により、旋回モータ2ヘ供給される流量Qm分低くなる
ことを意味する。しかし、この低下量は、供給流量Qsw
と流量Qmの割合で調整可能であり、供給流量Qswとブ
リードオフ可変絞り部121の調整により旋回トルクヘ
の影響を抑えることが可能である。
【0046】上記(2)式の右辺第2項において、実際
には、旋回モータ2ヘの供給流量Qmは、起動時では微
少である。しかし、起動始めタイミングのスプールスト
ローク(例えば図2のS1)は、同時に停止時の停止タ
イミングのスプールストロークであり、メータアウト可
変絞り部15はこのスプールストロークで閉じ切る必要
がある。このため、旋回の動き始めのスプールストロー
クで、メータアウト可変絞り部15の開口面積Aoutは
小さい値を取り、結果として(2)式の右辺第2項の旋
回トルクヘの影響は無視できない。
【0047】その結果、起動時の旋回トルクは、ブリー
ドオフ可変絞り部121とメータアウト可変絞り部15
の両方の影響を受ける。この挙動特性は、起動時の微操
作性の面で十分とはいえず、改善の必要がある。
【0048】つまり、旋回起動時、旋回モータ2が回転
を始める前は、供給流量Qswは全てブリードオフ可変絞
り部121を通過し、戻り背圧Pretは0である(上記
(1)式)。しかし、旋回モータ2が回転を始めた瞬
間、戻り背圧Pretが発生する(上記(2)式の第2
項)。このため、旋回モータ2の有効圧ΔPswが戻り背
圧Pretの分、不連続的に低下し、旋回トルクも不連続
的に低下する。その結果、オペレータが操作レバーの操
作量を一定に保持しメータイン可変絞り部14の開口面
積を一定に維持していても旋回トルクが大きく変化し、
それに応じて旋回加速度が変化し、旋回起動時の微操作
性を確保することが極めて困難となる。
【0049】例えば、操作レバーの操作量をある値にし
たときに旋回モータ2の回転前の旋回駆動圧Pl(=Δ
Psw1)で適切な旋回トルクとなるようブリードオフ可
変絞り部121の開口特性を設定した場合は、旋回モー
タ回転後は、旋回トルクの低下により旋回動作が緩慢と
なるため、オペレータは旋回速度の上げ側に操作レバー
を急操作する傾向となり、ショックを発生し易い。ま
た、操作レバーの操作量をある値にしたときに旋回モー
タ回転後の旋回駆動圧Pl(=ΔPsw2+戻り背圧)で
適切な旋回トルクとなるようブリードオフライン123
の可変絞り部121の開口特性を設定した場合は、旋回
モータ回転前の駆動圧自体が過大となり、旋回トルクが
大き過ぎショックを発生し易い。
【0050】また、上記(2)式において、左辺第2項
に含まれるQmは旋回モータ2に供給される流量、ある
いは戻り側の負荷通路12bを通る戻り流量であり、旋
回モータ2が一旦回転を始めた後は、この流量は旋回モ
ータ2の加速と共に増加し、これに伴って戻り背圧が上
昇し、有効圧が低下し旋回トルクが低下する。しかし、
ブリードオフ可変絞り部121により制御される旋回駆
動圧は、本来制御すべき有効圧に戻り背圧を加算した圧
力であり、可変絞り部121は本来制御すべき有効圧よ
りも大きな前後差圧を制御するものとなり、この点でも
旋回起動時の微操作性を確保し難い。
【0051】次に、本実施形態の油圧駆動装置の動作を
説明する。
【0052】本実施の形態では、旋回微操作に相当する
S4以下のスプールストローク前半で、旋回モータ2の
駆動側の負荷通路12aと戻り側の負荷通路12bを可
変絞り部21を介して連通路23により連通させるもの
である。
【0053】旋回起動時、旋回慣性負荷の応答遅れか
ら、メータイン可変絞り部14により制御された流量Q
swの圧油が供給されても旋回モータ2は回転を始めてい
ないため、供給流量Qswは全て連通路23aを通過す
る。この場合、旋回モータ2の起動力である有効圧ΔP
swは、ブリードオフ可変絞り部21の開口面積Athによ
り、下記のように与えられる。
【0054】ΔPsw=(ρ/2)(Qsw/cAth)2 上式から、旋回有効圧ΔPswは、旋回モータ2ヘの供給
流量Qswと可変絞り部21の開口面積Athの調整により
制御可能であることが分かる。
【0055】これを、従来技術の場合と同様、旋回モー
タ2の起動時の回転前と旋回モータ2の回転後とで考え
る。
【0056】 <旋回モータ起動時回転前> ΔPsw1=(ρ/2)(Qsw/cAth)2 …(3) <旋回モータ回転後> ΔPsw2=(ρ/2)(Qbl/cAth)2 …(4) ここで、前述したように、 Qsw=Qbl+Qm である。また、上記(3)式及び(4)式の比較で、Q
sw>Qblであり、旋回トルクは従来例と同様にΔPsw1
>ΔPsw2となり、旋回の加速と共に低下する。
【0057】しかし、従来例と異なり、前記(2)式の
右辺第2項の戻り流量の背圧による旋回トルクの低下分
(ρ/2)(Qm/cAout)2は影響しない。
【0058】つまり、本発明においては、旋回起動時、
旋回モータ2が回転を始めた瞬間、戻り背圧が発生して
も、それによって旋回モータ2の有効圧ΔPswが不連続
的に低下することがなく、その結果、旋回トルクはスム
ーズに低下し、旋回起動時の微操作性を確保し易い。
【0059】また、旋回モータ2が一旦回転を始めた後
は、戻り側の負荷通路12bの流量が旋回モータ2の加
速と共に増加し、これに伴って戻り背圧が上昇し、旋回
トルクが低下するが、ブリードオフ可変絞り部21は本
来制御すべき有効圧ΔPswを直接制御しており、ブリー
ドオフ可変絞り部21の前後差圧は当該有効圧よりも大
きくならず、これによっても旋回起動時の微操作性を確
保することができる。
【0060】一方、ブリードオフ可変絞り部21は、微
操作に相当するスプールストローク前半にのみ有効とな
るように設定している。つまり、可変絞り部21がスプ
ールストローク中間のS4で全閉となるように設定して
いる。この設定により、微操作を意図した操作以外のス
プールストローク領域では、本来のLSシステムによる
流量制御が確保される。
【0061】以上のように本実施形態においては、メー
タイン可変絞り部14の下流側とメータアウト可変絞り
部15の上流側との間にブリードオフ可変絞り部21を
設けたので、旋回起動時の有効圧を直接制御することが
可能となり、本来のLSシステムのメリットである流量
制御性を維持しつつ、旋回起動時の旋回トルクの微調整
による微操作性を確保できる。
【0062】本発明の第2の実施の形態による油圧駆動
装置を図4により説明する。本実施の形態は、方向切換
機能を有する流量制御弁を備えた油圧駆動装置に本発明
を適用したものである。図中、図1に示した部材と同等
のものには同じ符号を付している。
【0063】図4において、本実施の形態の油圧駆動装
置は流量制御弁3Aを有し、この流量制御弁3Aは方向
切換機能を有している。即ち、流量制御弁3Aはスプー
ル40と2つのフィーダ通路11a,11b及びタンク
通路13a,13bを有し、スプール40には、フィー
ダ通路11a,11bに対応してメータイン可変絞り部
14a,14bが、タンク通路13a,13bに対応し
てメータアウト可変絞り部15a,15bがそれぞれ設
けられている。スプール40が図示の中立位置にあると
きは、メータイン可変絞り部14a,14b及びメータ
アウト可変絞り部15a,15bは全て閉じており、ス
プール40が図示右方に移動すると、メータイン可変絞
り部14aとメータアウト可変絞り部15aが開き、ス
プール40のフルストロークでそれら可変絞り部は全開
し、スプール40が図示左方に移動すると、メータイン
可変絞り部14bとメータアウト可変絞り部15bが開
き、スプール40のフルストロークでそれら可変絞り部
は全開する。
【0064】また、流量制御弁3Aには連通路23が設
けられ、かつスプール40にはメータイン可変絞り部1
4a,14bの下流側に開口するブリードオフ可変絞り
部21a,21bが設けられ、スプール40を図示右方
に移動するとメータイン可変絞り部14aの下流側はブ
リードオフ可変絞り部21a及び連通路23を介してメ
ータアウト可変絞り部15aの上流側に連通し、スプー
ル40を図示左方に移動するとメータイン可変絞り部1
4bの下流側はブリードオフ可変絞り部21b及び連通
路23を介してメータアウト可変絞り部15bの上流側
に連通する。
【0065】スプール40が図示右方に移動したときの
メータイン可変絞り14a及びメータアウト可変絞り部
15aとブリードオフ可変絞り部21aとの開口特性の
関係及びスプール40が図示左方に移動したときのメー
タイン可変絞り14b及びメータアウト可変絞り部15
bとブリードオフ可変絞り部21bとの開口特性の関係
は、図2に示したメータイン可変絞り14及びメータア
ウト可変絞り部15とブリードオフ可変絞り部21との
開口特性の関係と同じである。
【0066】以上のように構成した本実施形態において
も、メータイン可変絞り部14a,14bの下流側とメ
ータアウト可変絞り部15a,15bの上流側との間に
ブリードオフ可変絞り部21a,21bを設けたので、
方向切換機能を有する流量制御弁を備えた油圧駆動装置
において、旋回起動時の有効圧を直接制御することが可
能となり、本来のLSシステムのメリットである流量制
御性を維持しつつ、旋回起動時旋回トルクの微調整によ
る微操作性を確保できる。
【0067】本発明の第3の実施の形態による油圧駆動
装置を図5〜図10により説明する。本実施の形態は、
流量制御弁が方向切換機能を有する旋回制御弁装置にブ
リードオフ可変絞り部を組み込んだものである。図5〜
図7はその旋回制御弁装置を断面図で示し、図8はその
旋回制御弁装置を油圧シンボルで示す。図中、図1及び
図4に示した部材と同等のものには同じ符号を付してい
る。
【0068】図5及び図8において、符号50は本実施
の形態に係わる旋回制御弁装置であり、この旋回制御弁
装置50は流量制御弁3B、圧力補償弁5B、信号検出
回路6Bを備えている。流量制御弁3B、圧力補償弁5
B、信号検出回路6Bは次のように構成されている。
【0069】旋回制御弁装置50は、本体ブロック51
を有し、この本体ブロック51にスプールボア52が形
成され、このスプールボア52に流量制御弁3Bのスプ
ール53が摺動自在に挿入されている。また、本体ブロ
ック51にはポンプポート54、フィーダ通路11a,
11b、負荷通路12a,12bが形成され、ポンプポ
ート54とフィーダ通路11a,11bとの間にスプー
ルボア52に対して直角にスプールボア55が形成さ
れ、このスプールボア55に圧力補償弁5Bのスプール
56が摺動自在に挿入されている。圧力補償弁5Bは、
図1に示した圧力補償弁5と異なりバネ56aを有し、
このバネ56aで目標補償差圧を設定するものであり、
スプール56の両端に受圧部56b,56cが形成さ
れ、受圧部56bにはメータイン可変絞り部14a,1
4b(後述)の入側の圧力(圧力補償弁5Bの出側の圧
力)が導かれ、受圧部56cにはメータイン可変絞り部
14a,14bの出側の圧力(旋回モータ2の負荷圧)
が導かれている。
【0070】また、本体ブロック51内において、流量
制御弁3Bのスプールボア53の内周面にはフィーダポ
ート57a,57b、アクチュエータポート58a,5
8b、タンクポート59a,59b、負荷圧検出ポート
60が形成されている。フィーダポート57a,57b
はフィーダ通路11a,11bにつながり、アクチュエ
ータポート58a,58bは負荷ポート12a,12b
につながり、タンクポート59a,59bはタンク通路
13a,13bを介してタンク16につながっている。
負荷圧検出ポート60は、図示上側で通路61を介して
圧力補償弁5Bの受圧部56c側に連通し、図示下側で
通路30aを介してチェック弁62の入力ポートに連通
している。
【0071】流量制御弁3Bのスプール53には、それ
ぞれ、本体ブロック51のフィーダポート57a,57
bとアクチュエータポート58a,58b間のランド部
と共働してメータイン可変絞り部14a,14b及びメ
ータアウト可変絞り部15a,15b(図6参照)を構
成する複数のノッチが形成されている。
【0072】スプール53が図示の中立位置にあると
き、メータイン可変絞り部14a,14b及びメータア
ウト可変絞り部15a,15bのノッチは全て閉じてい
る。スプール53が図示右方に移動すると、メータイン
可変絞り部14aとメータアウト可変絞り部15a(図
6参照)のノッチが開き、フィーダ通路11aと負荷通
路12aがメータイン可変絞り部14aのノッチを介し
て連通し、負荷通路12bとタンクポート59aがメー
タアウト可変絞り15aのノッチを介して連通する。ス
プール53が図示左方に移動すると、メータイン可変絞
り部14bとメータアウト可変絞り部15b(図6参
照)のノッチが開き、フィーダ通路11bと負荷通路1
2bがメータイン可変絞り部14bのノッチを介して連
通し、負荷通路12aとタンクポート59bがメータア
ウト可変絞り15bのノッチを介して連通する。
【0073】また、図6に示すように、スプール53に
は、負荷圧検出用の径方向通路65a,65b、軸方向
通路66a,66b、径方向通路67a,67bが形成
され、径方向通路65a,65b及び67a,67bは
それぞれ一端がスプール53の外周面に開口し、他端が
軸方向通路66a,66bにつながっている。また、径
方向通路65aの開口部はスプール53が図示右方に移
動しメータイン可変絞り部14aが開口したときにアク
チュエータポート58aに開口し、スプール53が図示
中立位置にあるとき及び図示左方に移動したときにはタ
ンクポート59bに開口するよう位置し、径方向通路6
5bの開口部はスプール53が図示左方に移動しメータ
イン可変絞り部14bが開口したときにアクチュエータ
ポート58bに開口し、スプール53が図示中立位置に
あるとき及び図示右方に移動したときにはタンクポート
59aに開口するよう位置している。径方向通路67
a,67bの開口部はそれぞれ常時負荷圧検出ポート6
0に開口している。これによりスプール53が図示右方
に移動したときはアクチュエータポート58aの圧力、
即ち負荷通路12aが駆動側となる動作時の旋回モータ
2の負荷圧が負荷圧検出ポート60に導かれ、スプール
53が図示左方に移動したときはアクチュエータポート
58bの圧力、即ち負荷通路12bが駆動側となる動作
時の旋回モータ2の負荷圧が負荷圧検出ポート60に導
かれる。
【0074】そして、これら径方向通路65a,65
b、軸方向通路66a,66b、径方向通路67a,6
7bは、負荷圧検出ポート60及びチェック弁62と共
に信号検出回路6Bの一部を構成し、負荷圧ポート60
に導かれた負荷圧が最高負荷圧であるとき、その負荷圧
がチェック弁62により検出され、この検出された最高
負荷圧はポンプレギュレータ4のLS制御弁26に与え
られる。
【0075】更に、スプール53には連通路23a,2
3bが設けられ、かつ連通路23a,23bの両端には
ブリードオフ可変絞り部21a1,21a2及び21b
1,21b2が設けられている。
【0076】図7にブリードオフ可変絞り部21a1,
21a2の部分の拡大図を示す。ブリードオフ可変絞り
部21a1は、連通路23aの一端に連通し、スプール
53の外周面に開口する凹所70a1と、本体ブロック
51のアクチュエータポート58aとタンクポート59
b間でスプールボア52の内周面側に位置し、アクチュ
エータポート58a側にノッチ71a1を形成したラン
ド部68aとで構成され、ブリードオフ可変絞り部21
a2は、連通路23aの他端に連通し、スプール53の
外周面に開口する凹所70a2と、本体ブロック51の
アクチュエータポート58bとタンクポート59a間で
スプールボア52の内周面側に位置し、アクチュエータ
ポート58b側にノッチ71a2を形成したランド部6
8bとで構成されている。また、凹所70a1とノッチ
71a1は、スプール23が中立位置にあるときは互い
に連通せず、スプール23が図示右方に移動すると互い
に連通する位置関係にあり、凹所70a2とノッチ71
a2は、スプール23が中立位置にあるとき及びスプー
ル23が図示右方に移動しあるストロークになるまでは
互いに連通し、スプール23があるストロークになると
連通を遮断する位置関係にある。
【0077】ブリードオフ可変絞り部21b1,21b
2も、スプール23の移動方向が逆になる点を除いてブ
リードオフ可変絞り部21a1,21a2と同様に構成
されている。
【0078】図9に、メータイン可変絞り部14a,1
4b、メータアウト可変絞り部15a,15b、ブリー
ドオフ可変絞り部21a1,21a2及び21b1,2
1b2の開口特性を示す。
【0079】メータイン可変絞り部14a,14b及び
メータアウト可変絞り部15a,15bは、スプール5
3が操作されると、あるスプールストロークS1でほぼ
同時に開き、スプールストロークが増大するに従って開
口面積を増大させる。
【0080】また、ブリードオフ可変絞り部21a1,
21b1は、メータイン可変絞り部14a,14b及び
メータアウト可変絞り部15a,15bが開くスプール
ストロークS1に先行してスプールストロークS0で開
き、スプールストロークが増大しスプールストロークS
2になるとそれ以降はほぼ一定の開口面積A1となる。
一方、ブリードオフ可変絞り部21a2,21b2は、
スプール53が操作され、スプールストロークS5(>
S2)になるまではほぼ一定の開口面積A2(>A1)
で開口状態を保ち、スプールストロークが更に増大する
と開口面積を減らし、中間のスプールストロークS4で
全閉となる。
【0081】図10にブリードオフ可変絞り部21a
1,21a2又は21b1,21b2を組み合わせた開
口特性を示す。
【0082】ブリードオフ可変絞り部21a1,21a
2を組み合わせた開口特性は、スプール53が図5の右
方に移動したとき、メータイン可変絞り部14a及びメ
ータアウト可変絞り部15aが開くスプールストローク
S1に先行してスプールストロークS0で開き、中間の
スプールストロークS4で全閉となり、かつスプールス
トロークS2(>S1)とS3(<S4)の間でほぼ一
定の開口面積A1となり、スプールストロークS3以
降、徐々に開口面積は小さくなる。ブリードオフ可変絞
り部21b1,21b2を組み合わせた開口特性も、ス
プール53の移動方向が図示左方になる点を除いて同様
である。
【0083】以上のように構成した本実施形態において
は、メータイン可変絞り部14a,14bの下流側とメ
ータアウト可変絞り部15a,15bの上流側との間に
ブリードオフ可変絞り部21a1,21a2及び21b
1,21b2を設けたので、方向切換機能を有する流量
制御弁を備えた旋回制御弁装置50において、旋回起動
時の有効圧を直接制御することが可能となり、本来のL
Sシステムのメリットである流量制御性を維持しつつ、
旋回起動時に旋回トルク2の微調整が可能となり、旋回
起動時の微操作性を確保できる。
【0084】本発明の第4の実施の形態による油圧駆動
装置を図11〜図13により説明する。本実施の形態
は、流量制御弁が方向切換機能を有する旋回制御弁装置
にブリードオフ可変絞り部を組み込んだ他の例を示すも
のである。図11はその旋回制御弁装置を断面図で示
し、図12はその旋回制御弁装置を油圧シンボルで示
す。図中、図1、図4、図5に示した部材と同等のもの
には同じ符号を付している。
【0085】図11において、符号80は本実施の形態
に係わる旋回制御弁装置であり、この旋回制御弁装置8
0は流量制御弁3C、圧力補償弁5Cと図示しない信号
検出回路を備えている。流量制御弁3C及び圧力補償弁
5Cは次のように構成されている。
【0086】旋回制御弁装置80は本体ブロック81を
有し、この本体ブロック81にスプールボア82が形成
され、このスプールボア82に流量制御弁3Cのスプー
ル83が摺動自在に挿入されている。また、本体ブロッ
ク81にはフィーダ通路11、負荷通路12a,12
b、ブリッジ通路84が形成され、かつフィーダ通路1
1を挟んでスプールボア82と平行にスプールボア85
a,85bが形成され、このスプールボア85a,85
bに圧力補償弁5Cのスプール86a,86bが摺動自
在に挿入されている。
【0087】圧力補償弁5CはLS差圧を目標補償差圧
とする分流補償型であり、本体ブロック81内におい
て、スプールボア85aの内周面にはポンプポート18
0及びフィーダポート181が形成され、スプールボア
85bの内周面には負荷圧ポート182及び最高負荷圧
ポート183が形成され、スプール86a,86bには
各ポートに対応して受圧部184,185,186,1
87が設けられ、受圧部184には油圧ポンプ1の吐出
圧が導かれ、受圧部185にはメータイン可変絞り部1
4a,14b(後述)の入側の圧力(圧力補償弁5Cの
出側の圧力)が導かれ、受圧部186にはメータイン可
変絞り部14a,14bの出側の圧力(旋回モータ2の
負荷圧)が導かれ、受圧部187には最高負荷圧が導か
れている。
【0088】また、スプール86bはプラグ190で支
持された弱いバネ191により図示左方に付勢され、ス
プール86bの受圧部186側に設けられた押杆部分1
92がフィーダポート181側へと突出してスプール8
6aの受圧部185部分に当接し、スプール86aはス
トッパ193により図示左方の移動位置を拘束されてい
る。スプール86aには圧力補償弁5Cの可変絞り部を
構成する複数の開口194が設けられている。
【0089】また、本体ブロック81内において、流量
制御弁3Cのスプールボア83の内周面にはフィーダポ
ート87、切換ポート89a,89b、アクチュエータ
ポート88a,88b、タンクポート59a,59bが
形成されている。フィーダポート87はフィーダ通路1
1につながり、切換ポート89a,89bはブリッジ通
路84につながり、アクチュエータポート88a,88
bは負荷ポート12a,12bにつながり、タンクポー
ト59a,59bはタンク16につながっている。
【0090】流量制御弁3Cのスプール83には、本体
ブロック81のフィーダポート87と切換ポート99
a,99b間のランド部と共働してそれぞれメータイン
可変絞り部14a,14bを構成する複数のノッチと、
本体ブロック81のアクチュエータポート88a,88
bとタンクポート59b,59a間のランド部と共働し
てそれぞれメータアウト可変絞り部15a,15bを構
成する複数のノッチと、本体ブロック81の切換ポート
99a,99bとアクチュエータポート88a,88b
間のランド部と共働してそれぞれ切換部93a,93b
を構成する複数のノッチが形成されている。切換部93
a,93bのノッチは、メータイン可変絞り部14a,
14bのノッチに比べ格段に大きな開口面積に形成さ
れ、圧油の通過による圧力損失が生じないようになって
いる。
【0091】スプール83が図示の中立位置にあると
き、メータイン可変絞り部14a,14b、メータアウ
ト可変絞り部15a,15b及び切換ノッチ93a,9
3bのノッチは全て閉じている。スプール83が図示右
方に移動すると、メータイン可変絞り部14aと切換部
93aとメータアウト可変絞り部15aのノッチが開
き、フィーダ通路11とブリッジ通路84がメータイン
可変絞り部14aのノッチを介して連通し、ブリッジ通
路84と負荷通路12aが切換部93aのノッチを介し
て連通し、負荷通路12bとタンクポート59aがメー
タアウト可変絞り部15aのノッチを介して連通する。
スプール83が図示左方に移動すると、メータイン可変
絞り部14bと切換部93bとメータアウト可変絞り部
15bのノッチが開き、フィーダ通路11とブリッジ通
路84がメータイン可変絞り部14bのノッチを介して
連通し、ブリッジ通路84と負荷通路12bが切換部9
3bのノッチを介して連通し、負荷通路12aとタンク
ポート59bがメータアウト可変絞り部15bのノッチ
を介して連通する。
【0092】また、流量制御弁3Cのスプール83に
は、本体ブロック81の切換ポート99a,99bとア
クチュエータポート88a,88b間のランド部96
a,96bと共働してそれぞれブリードオフ可変絞り部
21a,21bを構成する複数のノッチ97a,97b
が形成されている。ノッチ97a,97bは、スプール
83が中立位置にあるときは切換ポート99a,99b
側では切換ポート99a,99bに開口し、アクチュエ
ータポート88a,88b側では開口せず、スプール8
3を左右のいずれか一方向に移動すると、移動方向側の
ノッチ97a又は97bがアクチュエータポート88a
又は88b側にも開口し、スプール83が更に移動する
と、ノッチ97a又は97bの切換ポート99a又は9
9b側の開口が閉じられる。
【0093】図13に、メータイン可変絞り部14a,
14b、メータアウト可変絞り部15a,15b、ブリ
ードオフ可変絞り部21a,21bの開口特性を示す。
これらの開口特性は図2に示した第1の実施形態のもの
と実質的に同じである。
【0094】即ち、メータイン可変絞り部14a,14
b及びメータアウト可変絞り部15a,15bは、スプ
ール83が操作されると、あるスプールストロークS1
でほぼ同時に開き、スプールストロークが増大するに従
って開口面積を増大させる。また、ブリードオフ可変絞
り部21a,21bは、メータイン可変絞り部14a,
14b及びメータアウト可変絞り部15a,15bが開
くスプールストロークS1に先行してスプールストロー
クS0で開き、中間のスプールストロークS4で全閉と
なる。また、スプールストロークS2(>S1)とS3
(<S4)の間でブリードオフ可変絞り部21a,21
bの開口面積はほぼ一定となり、スプールストロークS
3以降、徐々に開口面積は小さくなる。
【0095】これにより、ブリードオフの可変絞り部2
1a,21bは、旋回微操作に相当するS4以下のスプ
ールストローク前半で、旋回モータ2の駆動側の負荷通
路12aと戻り側の負荷通路12bを連通させることに
なる。
【0096】以上のように構成した本実施形態において
も、メータイン可変絞り部14a,14bの下流側とメ
ータアウト可変絞り部15a,15bの上流側との間に
ブリードオフ可変絞り部21a及び21bを設けたの
で、方向切換機能を有する流量制御弁を備えた旋回制御
弁装置80において、旋回起動時の有効圧を直接制御す
ることが可能となり、本来のLSシステムのメリットで
ある流量制御性を維持しつつ、旋回起動時に旋回トルク
2の微調整が可能となり、旋回起動時の微操作性を確保
できる。
【0097】以上において、本発明のいくつかの実施の
形態を説明したが、本発明はそれらに限定されるもので
はなく、本発明の精神の範囲内で種々の変更が可能であ
る。例えば、上記実施の形態では、LSシステムとし
て、流量制御弁のメータイン可変絞り部の上流側に配置
されるビフォワーオリフィスタイプの圧力補償弁を用い
たが、流量制御弁のメータイン可変絞り部の下流側に配
置されるアフターオリフィスタイプの圧力補償弁を用い
たものであっても、同様に本発明を適用し、同様の効果
を得ることができる。
【0098】また、LSシステムの油圧ポンプとして、
可変容量型の油圧ポンプを用い、その吐出流量を制御す
ることでLS差圧を一定に制御したが、固定容量型の油
圧ポンプとアンロード弁を用い、アンロード弁によりL
S差圧を一定に制御してもよい。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、LSシステムにおいて
旋回起動時の微操作性を確保すると共に、本来のLSシ
ステムのメリットである流量制御も維持することが可能
となり、優れた旋回制御系が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧駆動装置
を示す回路図である。
【図2】第1の実施の形態におけるメータイン可変絞り
部、メータアウト可変絞り部、ブリードオフ可変絞り部
の開口特性を示す図である。
【図3】従来のブリードオフラインを備えた油圧駆動装
置を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による油圧駆動装置
を示す回路図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態による油圧駆動装置
における旋回制御弁装置の構造を示す図である。
【図6】図5に示した旋回制御弁装置におけるメータイ
ン可変絞り部及びメータアウト可変絞り部と負荷圧検出
用の径方向通路及び軸方向通路を示す図である。
【図7】図5に示した旋回制御弁装置におけるブリード
オフ可変絞り部部分の拡大図である。
【図8】図5に示した旋回制御弁装置を油圧シンボルで
示す図である。
【図9】第3の実施の形態におけるメータイン可変絞り
部、メータアウト可変絞り部、ブリードオフ可変絞り部
の開口特性を示す図である。
【図10】2つのブリードオフ可変絞り部を組み合わせ
た開口特性を示す図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態による油圧駆動装
置における旋回制御弁装置の構造を示す図である。
【図12】図11に示した旋回制御弁装置を油圧シンボ
ルで示す図である。
【図13】第4の実施の形態におけるメータイン可変絞
り部、メータアウト可変絞り部、ブリードオフ可変絞り
部の開口特性を示す図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 旋回モータ 3;3A;3B;3C 流量制御弁 4 ポンプレギュレータ 5;5B;5C 圧力補償弁 6;6B 信号検出回路 11;11a,11b フィーダ通路 12a,12b 負荷通路 13;13a,13b タンク通路 14;14a,14b メータイン可変絞り部 15;15a,15b メータアウト可変絞り部 16 タンク 21;21a1,21a2,21b1,21b2;21
a,21b ブリードオフ可変絞り部 23 連通路 26 LS制御弁 27 LS制御アクチュエータ 28 馬力制御アクチュエータ 40 スプール 50 旋回制御弁装置 51 本体ブロック 52 スプールボア 53 スプール 54 ポンプポート 55 スプールボア 56 スプール 57a,57b フィーダポート 58a,58b アクチュエータポート 59a,59b タンクポート 60 負荷圧検出ポート 70a1,70a2 ノッチ 71a1,71a2 ノッチ 80 旋回制御弁装置 81 本体ブロック 82 スプールボア 83 スプール 84 ブリッジ通路 85a,85b スプールボア 86a,86b スプール 87 フィーダポート 88a,88b アクチュエータポート 89a,89b タンクポート 93a,93b 切換部 97a,97b ノッチ 99a,99b 切換ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 隆史 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 川本 純也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 浜本 智 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号 株式会社不二越内 (72)発明者 岡崎 康治 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号 株式会社不二越内 (72)発明者 長尾 行章 富山県富山市不二越本町一丁目1番1号 株式会社不二越内 Fターム(参考) 2D003 AA01 AB02 AB05 BA01 BB02 CA02 DA02 DB02 3H089 AA24 AA44 BB15 BB17 CC08 DA03 DB13 DB14 DB44 DB48 DB75 GG02 JJ02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロードセンシング制御される油圧ポンプ
    と、旋回モータと、メータイン可変絞り部及びメータア
    ウト可変絞り部を有し、前記油圧ポンプから前記旋回モ
    ータに供給される圧油の流れを制御する流量制御弁とを
    備えた油圧駆動装置において、 前記メータイン可変絞り部の下流側と前記メータアウト
    可変絞り部の上流側との間に前記流量制御弁のストロー
    クに連動して開閉するブリードオフ可変絞り部を設けた
    ことを特徴とする油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の油圧駆動装置において、前
    記ブリードオフ可変絞り部は、前記流量制御弁が操作さ
    れると前記メータイン可変絞り部及びメータアウト可変
    絞り部に先行して開き、中間のストロークで全閉となる
    ことを特徴とする油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】メータイン可変絞り部及びメータアウト可
    変絞り部を有する流量制御弁を備えた制御弁装置におい
    て、 前記メータイン可変絞り部の下流側と前記メータアウト
    可変絞り部の上流側との間に前記流量制御弁のストロー
    クに連動して開閉するブリードオフ可変絞り部を設けた
    ことを特徴とする制御弁装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の制御弁装置において、前記
    流量制御弁は本体ブロックに摺動可能に挿入されたスプ
    ールを有し、前記ブリードオフ可変絞り部は、前記流量
    制御弁のスプールに形成されたノッチにより構成される
    ことを特徴とする制御弁装置。
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