JP2001323334A - 圧延h形鋼およびその製造方法 - Google Patents
圧延h形鋼およびその製造方法Info
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Abstract
Pa級の高強度H形鋼とこれを安価に能率よく生産しうる
製造方法を提供すること。 【解決手段】 C:0.05%以下、Si:1.0 %以下、Mn:
0.6 〜2.0 %、Nb:0.010 〜0.10%、Ti:0.005 〜0.03
0 %、B:0.003 〜0.006 %、N:0.005 〜0.010 %を
含む組成になるSi脱酸鋼の連鋳鋳片素材を1200〜1350℃
に加熱後、ブレークダウン圧延し、次いで圧延終了温
度:800 ℃以上、圧延温度950 ℃以下での累積圧下率:
50%未満の条件で粗ユニバーサル圧延し、次いで仕上ユ
ニバーサル圧延して製造された圧延H形鋼。
Description
その製造方法に関し、詳しくは、強度が高く母材および
HAZの靱性に優れる圧延H形鋼、および、該圧延H形
鋼の高能率生産を可能にする製造方法に関する。
広く適用されており、インフラの整備には欠くことので
きない役割を果たしてきている。そういった性格から、
常に安価に安定的に供給することが望まれており、加え
て、高強度化や耐震性の観点からの高靭性化といった特
性改善が求められている。鋼材に高張力かつ高靭性を付
与しうる圧延製造方法として、厚鋼板等の板圧延に広く
適用されている制御圧延- 制御冷却法(いわゆるTMCP
法)がある。しかしながら、H形圧延にTMCP法を適用す
ると、フランジとウェブとで圧延条件や冷却条件が異な
るために、組織の種類やサイズが変化し、H形鋼製品の
幅方向や厚み方向において大きな材質ばらつきが発生す
る。この材質ばらつきは、例えば、地震発生時に建築物
の骨組みを所定形状で崩壊させ、この骨組み材の塑性化
によって建物の崩壊を防ぐという耐震設計(鉄と鋼:第
74年(1998)第6号第11〜21頁参照)が行われる建築構造
物への適用を難しくする問題がある。材質ばらつきを低
減する手段として、特開平8―144019号公報、特開平9
―310117号公報および特開平10―72620 号公報に、冷却
速度の変化に拘わらず鋼組織をベイナイト主体組織とす
るH形鋼等鋼材の製造方法が提案されている。これら
は、極低C- 高Mn- B系の化学組成(以下、単に組成と
いう)とすることで冷却速度可変域内での変態組織をベ
イナイト主体組織として材質ばらつきの低減を図り、か
つC減量による低Pcm 化により溶接性の向上を図ったも
のである。しかしながら、これらは、厚鋼板や主として
フランジ厚50mm超の極厚H形鋼を対象としており、圧延
効果(圧延による組織微細化)が期待できる比較的薄い
サイズのH形鋼に対しては、必ずしも最適なものではな
い。最近では、かかる比較的薄いサイズのH形鋼につい
て、製造コストをさらに低減し、しかも強度および靱性
をより一層向上させることが強く要望されている。ま
た、靱性の改善手段としては、特許1999608 号公報に、
溶接構造用鋼のHAZ靭性を対象として、Alを基本的に
無添加とし、Tiによる脱酸処理を行い、Ti酸化物を主体
とする介在物を分散させる方法が提案されているが、こ
の方法を圧延H形鋼に適用しても、形鋼素材(ブルーム
やビームブランク等)の加熱条件が溶接構造用鋼の素材
(スラブ)よりも高温側(例えば1300℃超)かつ長時間
側にあり、また特にフィレット部(H形鋼のフランジと
ウエブとの交錯部)では圧延効果が小さく圧延後の冷却
速度も小さいことから、靱性改善の効果は不十分であっ
た。
に鑑み、本発明は、比較的薄いサイズでTS(引張強
さ)500 〜700MPaにわたる幅広い要求強度レベルに対応
できてしかも優れた靱性を有する圧延H形鋼を、より安
価な成分コストおよび圧延コストで有利に製造しうる製
造方法とともに提供することを目的とする。
達成すべく、圧延H形鋼の成分系と製造工程について綿
密な見直しを行い、以下の知見を得た。 鋼の清浄性を確保するために、溶製過程でAl脱酸が行
われる。しかし、Al脱酸を行うとRH処理時に溶鋼中に
Al2O3 が生成し、これが連鋳(連続鋳造)時に取鍋ノズ
ルやタンディッシュノズルに付着・堆積してノズル閉塞
を発生させ、生産性が低下する。このAl脱酸に代えてSi
脱酸とすることにより前記ノズル閉塞が抑制される。 比較的薄物のH形鋼でもフィレット部では圧延効果が
小さく、この部分の高靱性化のためには加熱時のγ粒を
微細化する必要があり、それには加熱温度を低温化する
ことが望まれるが、形鋼圧延では造形性の観点からこれ
を1200℃未満にすることができない。1200℃以上の高温
加熱条件下でγ粒微細化を達成するには、高温で安定な
析出物であるTiN によるγピン止め効果を活用するのが
有効で、かかるγピン止め効果は、TiとBの複合添加に
より大きく発現する。 圧延途中の待機により被圧延材の温度を下げるいわゆ
る制御圧延をH形鋼のユニバーサル圧延に適用するの
は、フィレット部の靱性向上効果が小さく、圧延待機に
よる生産性低下のデメリットの方が大きい。 圧延H形鋼の強度をTS範囲500 〜700MPa内の目標値
に精度よく的中させるには、Ti- B系にさらにNbを微量
添加した成分系が最適である。 本発明は上記の知見を基礎としてなされたもので、その
要旨は以下の通りである。 (1)Si脱酸した連続鋳造鋳片を素材とするH形圧延製
品であって、質量%で、C:0.05%以下、Si:1.0 %以
下、Mn:0.6 〜2.0 %、Nb:0.010 〜0.10%、Ti:0.00
5 〜0.030 %、B:0.003 〜0.006 %、N:0.005 〜0.
010 %を含み残部Feおよび不可避的不純物からなる組成
を有することを特徴とする圧延H形鋼。 (2)前記組成にさらに質量%でZr:0.005 〜0.10%、
Hf:0.005 〜0.10%、REM :0.001 〜0.01%、Ca:0.00
05〜0.010 %の1種または2種以上が含まれた(1)記
載の圧延H形鋼。 (3)前記組成にさらに質量%でCu:0.5 %以下、Ni:
0.5 %以下、Cr:0.5%以下、Mo:0.5 %以下、V:0.0
5%以下の1種または2種以上が含まれた(1)または
(2)に記載の圧延H形鋼。 (4)Si脱酸にて溶製した溶鋼を連続鋳造して(1)〜
(3)のいずれかに記載の組成を有する素材となし、該
素材を1200〜1350℃に加熱後、ブレークダウン圧延し、
次いで圧延終了温度:800 ℃以上、圧延温度950 ℃以下
での累積圧下率:50%未満の条件で粗ユニバーサル圧延
し、次いで仕上ユニバーサル圧延することを特徴とする
圧延H形鋼の製造方法。
工程により溶製される。この溶製法では、転炉出鋼後、
合金調整のため溶鋼にFe-Mn が投入されるが、Fe-Mn 中
に含まれるCが溶鋼中のC量を増加させるため、RH処理
時には脱炭処理を行う必要があり、この脱炭処理は比較
的長時間を要することから、その間に溶鋼中のMnがスラ
グと反応してMnO を多量に含むスラグが形成される。そ
のため、Al脱酸を行うと、鋼中のAlとスラグ中のMnO と
が反応して高融点化合物であるAl2O3 が生成し、これが
鋳込みの際に取鍋ノズルないしはタンディッシュノズル
に付着、堆積してノズル閉塞を引き起こす。これに対
し、Si脱酸を行うと、Al2O3 のような高融点化合物が生
成しないので、ノズル閉塞を回避することができる。そ
こで、本発明では、素材溶製段階での脱酸をSi脱酸にて
行うものとした。これにより、ノズル閉塞が解消され、
生産性が大きく向上する。また、本発明では、素材鋳片
は連鋳鋳片に限った。造塊鋳片では熱間圧延の前に鋼塊
均熱- 分塊圧延が必要となり生産性が悪いからである。
次に、本発明における組成(素材と製品とで同じ)の限
定理由を述べる。なお、成分含有量に係る%は質量%を
意味する。 C:0.05%以下 本発明では、H形圧延製品の組織をベイナイトにして同
製品の強度、靱性を高めようとするが、Cが0.05%を超
えるとベイナイトの多くの部分が島状マルテンサイトで
置換された組織となって、靱性が低下するほか、溶接性
およびHAZ靱性も低下するため、Cは0.05%以下とし
た。なお、HAZの粒界割れを防ぐ観点から、Cは0.01
4 %以上が好ましい。 Si:1.0 %以下 Siは、本発明において脱酸剤として必須に使用され、さ
らに鋼に固溶してこれを強化するが、反面、Cの拡散を
促して島状マルテンサイトの形成に与り、1.0%超では
島状マルテンサイトが増えすぎて靱性が劣化するため、
1.0 %以下とした。この靱性劣化をより小さく抑えるに
はSi:0.6 %以下が好ましい。なお、固溶強化効果を十
分に得るにはSi:0.05%以上が好ましい。 Mn:0.6 〜2.0 % Mnは、鋼のベイナイト変態強化のために重要な元素であ
るが、0.6 %未満ではその効果に乏しく、一方、2.0 %
超では溶接性を損なうため、0.6 〜2.0 %とした。 Nb:0.010 〜0.10% Nbは、本発明では強度調整のために最も効果のある元素
である。NbをTi、Bと複合して添加することでベイナイ
ト変態が促進され、かつ、Nb量を調整することでベイナ
イト変態温度を容易に変更できて、強度をTS500 〜70
0MPaの範囲内の目標値に精度よく的中させることができ
る。しかし、Nbは、0.010 %未満ではその効果に乏し
く、一方、0.10%超ではHAZの粒界割れを招くことか
ら、0.010〜0.10%とした。なお、HAZの粒界割れを
より確実に防ぐには、Nb:0.010 〜0.08%が好ましい。 Ti:0.005 〜0.030 % Tiは、鋼中のNと結合してできたTiN のγピン止め効果
により、圧延効果の小さいH形鋼フィレット部において
も組織を微細化して靭性を向上させる効果があるが、0.
005 %未満ではその効果に乏しく、一方、0.030 %超で
は、製鋼- 連鋳工程において高融点化合物を形成してノ
ズル閉塞を助長する。よって、Tiは0.005 〜0.030 %と
した。 B:0.003 〜0.006 % Bは本発明では固溶Bの粒界偏析による焼入れ性向上効
果を利用して強度増加を図るために添加される。加えて
本発明では前記のようにTiN のγピン止め効果による組
織微細化のためにTi、Nを所定の量だけ含有させる。こ
のTi、N量の範囲では、NがTiN 形成所要量よりも過剰
に存在し、このNの過剰分(固溶N)がBをBNとして固
定し、B<0.003 %では、BNとして固定されずに残るB
(固溶B)が不足して焼入れ性向上効果が不十分とな
る。一方、B>0.006 %では焼入れ性向上効果が飽和す
るか、あるいはBがFeとの化合物を形成して逆に焼入れ
性が低下し、また、溶接性も低下する。よって、Bは0.
003 〜0.006 %とした。 N:0.005 〜0.010 % Nは、鋼中のTiと結合してTiN を形成しそのγピン止め
効果により、高温に加熱されるH形鋼素材のγ粒を効果
的に微細化しうる有用な元素である。 図1は、Ti量、N
量を変化させた鋼素材をH形鋼フィレット部相当の圧延
条件(素材厚=100mm、仕上厚=40mm 、加熱温度=1300
℃、仕上温度=1050 ℃、圧延後冷却速度=0.3℃/s)で実
験圧延して得た材料について、靱性(0℃でのシャルピ
ー吸収エネルギー(vEo) で評価)に及ぼすTi量とN量の
影響を調べた結果を示すグラフである。なお、この実験
圧延では鋼素材として、0.03〜0.04%C-0.5%Si- 1.3〜1.
6%Mn- 0.03〜0.06%Nb-0.0035%B-Ti-N 鋼を用いた。同図
に示されるように、N:0.005%未満ではγピン止め効果
が小さいためにvEo:30J 以下と低靱性であるが、N:0.0
05%以上ではvEo:30J 超の高靱性が得られる。一方、
N:0.010%超の領域では、固溶Bが不足して焼入れ性が
低下し、またHAZ靱性(図示省略)が低下する。よっ
て、Nは0.005 〜0.010 %とした。なお、Ti量とN量と
を両者の比(Ti/N)が2.0 〜3.4 となる範囲に調整する
と、より高靱性(vEo>70J)が得られるので好ましい。ま
た、本発明の組成には不可避的不純物が含まれ、うち
P、Sについては、極力それらの混入を防止することが
望ましいが、 P:0.05 %以下、S:0.04 %以下であれば
許容できる。なお、前述のように連鋳時のノズル閉塞の
原因となるため本発明では無添加としたAlも、耐火煉瓦
などから不可避的に混入する不純物に属するが、混入Al
量が0.005 %を超えなければノズル閉塞に至らないた
め、Alは0.005 %以下であれば許容できる。以上のよう
に本発明によれば、比較的合金コストの低いMn、Nb、T
i、N、Bの組合せにより高強度化、高靱性化を達成し
うるので、合金コストの大幅な上昇につながるCr、Cu、
Ni、Mo、Vを無添加ないしは最小限の添加で済ますこと
ができ、加えて、Al脱酸に代えてSi脱酸を採用したので
製鋼- 連鋳時のノズル閉塞による生産性悪化の問題も解
消することから、高強度・高靱性の圧延H形鋼を高能率
で量産でき、安価に供給できるようになる。また、本発
明では、必要に応じてさらにZr:0.005 〜0.10%、Hf:
0.005 〜0.10%、REM :0.001 〜0.01%、Ca:0.0005〜
0.010 %の1種または2種以上を添加することができ
る。これらの元素は各々、上記下限以上の含有によりγ
粒微細化効果を補強してフィレット部靭性のさらなる向
上に寄与しうるが、上記上限超の含有では、脆性破壊の
起点となる介在物の増加を招き靱性の劣化をもたらすこ
とから、利用に際しては夫々上記の下限〜上限の範囲に
限ることが望ましい。なお、前記のCr、Cu、Ni、Mo、V
については、夫々の発揮しうる材質(強度、靱性バラン
ス)改善効果と添加所要コストとを考え合わせると、本
発明においてこれらを利用する場合は、夫々の含有量
を、Cu:0.5 %以下、Ni:0.5 %以下、Cr:0.5 %以
下、Mo:0.5 %以下、V:0.05%以下に抑えるのが望ま
しい。次に、本発明の製造方法について説明する。本発
明では、素材の目標組成が(1)〜(3)の何れかに記
載の組成に設定される。溶製では前記理由によりSi脱酸
が採用され、鋳造では前記理由により連鋳法が採用され
る。鋳造後の素材は、通常ビームブランクあるいはブル
ームと呼ばれるものに該当する。そして、上記素材は、
大形圧延ラインにて、加熱⇒ブレークダウン圧延(B
D)⇒粗ユニバーサル圧延(UR)⇒仕上ユニバーサル
圧延(UF)の順次工程から成る熱間H形圧延を施さ
れ、圧延H形鋼に仕上げられる。BDでは通常のブレー
クダウンミルを用いた多パス- リバース圧延により粗H
形状に造形する初期成形がなされ、URでは通常の粗ユ
ニバーサルミルを用いた多パス- リバース圧延によりほ
ぼ最終形状近くまで造形する中間成形がなされ、UFで
は通常の仕上ユニバーサルミルを用いた1パス- スキン
パス圧延により最終形状に整える仕上成形がなされる。
かかる製造方法において、本発明では、素材の加熱温度
を1200〜1350℃とする。加熱温度が1200℃に満たないと
変形抵抗の増大により造形性が低下し、一方、1350℃を
超えるとγ粒粗大化による靭性低下やスケールロスの増
加が懸念されるからである。また、URでは、圧延温度
950 ℃以下での累積圧下率を50%未満とし、かつ圧延終
了温度を800 ℃以上に規制する。ここに、圧延温度およ
び累積圧下率は、フランジ幅1/4 部で評価され、圧下率
はフランジ厚み方向の圧下率である。このように規制し
た理由は、累積圧下率が50%以上になるかまたは圧延終
了温度が800℃未満になるようなURでは、殆どの製品
サイズで圧延待機(温度降下待ち)の必要が生じ、生産
性が阻害されるからである。なお、BD、UFは常法に
従って実施すればよい。また、圧延後の冷却は放冷を基
本とするが、フランジとウェブの厚み差が大きいサイズ
については、フランジとウェブの温度差を小さくしてウ
ェブの座屈を防止すべく、UR後あるいはUF後にフラ
ンジを水冷しても構わない。
るよう溶製した溶鋼180tonを、連鋳- 圧延工程にて表2
に示す条件に従い処理することにより、種々のH形鋼を
製造し、得られた製品について、F1/4B-1/4t(フランジ
幅1/4 の1/4t深さ)部およびフィレット部相当のF1/2B-
4/4t(フランジ幅1/2 の4/4t深さ)部よりJIS 4号シャ
ルピー衝撃試験片とJIS 4号引張試験片を圧延方向に沿
って採取し、機械的性質を調べた。連鋳時のノズル閉塞
の有無、圧延での生産性および製品の機械的性質の一覧
を表2に併記する。
化により、フィレット部の靭性にも優れたTS500 〜70
0MPaの高強度H形鋼が得られた。さらに、生産性の障害
となっていた製鋼- 連鋳時のノズル閉塞がSi脱酸の採用
により解消し、従来の低炭素鋼(0.15%C鋼) と同等レベ
ルの高能率での連鋳操業が可能となった。圧延工程では
URでの圧延待機を要さず、圧延能率は極めて高い。こ
れに対し比較例は、Al脱酸した鋼Gでは連鋳時にノズル
閉塞を生じて180ton溶鋼の鋳込みを完遂できず、また、
N過剰の鋼H、N不足の鋼Jでは強度低位あるいはフィ
レット部靭性低位などの問題を生じ、また、Ti不足の鋼
Iでは鋼J同様フィレット部靭性が低く、また、B不足
の鋼K、Nb不足の鋼Lでは強度が低かった。また、発明
例では、さらに溶接性およびHAZ靭性を調査し、溶接
HAZの最高硬さはHV350 以下、再現熱サイクルによる
200kJ/mm相当入熱の再現CG(coase-grained)HAZ靭性はvE
o で100J以上という好結果が得られ、溶接性、HAZ靱
性のいずれも高位にあることが確認された。これは、炭
素およびその他合金成分ミニマム化(低Ceq(炭素当量)
化、低Pcm 化)の所産である。
たる幅広い要求強度レベルに対応できてしかも優れた靱
性を有する圧延H形鋼を、より安価な成分コストおよび
圧延コストで有利に製造できるようになるという優れた
効果を奏する。
ぼすTi量とN量の影響を示すグラフである。
7)
その製造方法に関し、詳しくは、強度が高く母材および
HAZの靱性に優れる圧延H形鋼、および、該圧延H形
鋼の高能率生産を可能にする製造方法に関する。
広く適用されており、インフラの整備には欠くことので
きない役割を果たしてきている。そういった性格から、
常に安価に安定的に供給することが望まれており、加え
て、高強度化や耐震性の観点からの高靭性化といった特
性改善が求められている。鋼材に高張力かつ高靭性を付
与しうる圧延製造方法として、厚鋼板等の板圧延に広く
適用されている制御圧延- 制御冷却法(いわゆるTMCP
法)がある。
ると、フランジとウェブとで圧延条件や冷却条件が異な
るために、組織の種類やサイズが変化し、H形鋼製品の
幅方向や厚み方向において大きな材質ばらつきが発生す
る。この材質ばらつきは、例えば、地震発生時に建築物
の骨組みを所定形状で崩壊させ、この骨組み材の塑性化
によって建物の崩壊を防ぐという耐震設計(鉄と鋼:第
74年(1998)第6号第11〜21頁参照)が行われる建築構造
物への適用を難しくする問題がある。
平8―144019号公報、特開平9―310117号公報および特
開平10―72620 号公報に、冷却速度の変化に拘わらず鋼
組織をベイナイト主体組織とするH形鋼等鋼材の製造方
法が提案されている。これらは、極低C- 高Mn- B系の
化学組成(以下、単に組成という)とすることで冷却速
度可変域内での変態組織をベイナイト主体組織として材
質ばらつきの低減を図り、かつC減量による低Pcm 化に
より溶接性の向上を図ったものである。
てフランジ厚50mm超の極厚H形鋼を対象としており、圧
延効果(圧延による組織微細化)が期待できる比較的薄
いサイズのH形鋼に対しては、必ずしも最適なものでは
ない。最近では、かかる比較的薄いサイズのH形鋼につ
いて、製造コストをさらに低減し、しかも強度および靱
性をより一層向上させることが強く要望されている。
608 号公報に、溶接構造用鋼のHAZ靭性を対象とし
て、Alを基本的に無添加とし、Tiによる脱酸処理を行
い、Ti酸化物を主体とする介在物を分散させる方法が提
案されているが、この方法を圧延H形鋼に適用しても、
形鋼素材(ブルームやビームブランク等)の加熱条件が
溶接構造用鋼の素材(スラブ)よりも高温側(例えば13
00℃超)かつ長時間側にあり、また特にフィレット部
(H形鋼のフランジとウエブとの交錯部)では圧延効果
が小さく圧延後の冷却速度も小さいことから、靱性改善
の効果は不十分であった。
に鑑み、本発明は、比較的薄いサイズでTS(引張強
さ)500 〜700MPaにわたる幅広い要求強度レベルに対応
できてしかも優れた靱性を有する圧延H形鋼を、より安
価な成分コストおよび圧延コストで有利に製造しうる製
造方法とともに提供することを目的とする。
達成すべく、圧延H形鋼の成分系と製造工程について綿
密な見直しを行い、以下の知見を得た。 鋼の清浄性を確保するために、溶製過程でAl脱酸が行
われる。しかし、Al脱酸を行うとRH処理時に溶鋼中に
Al2O3 が生成し、これが連鋳(連続鋳造)時に取鍋ノズ
ルやタンディッシュノズルに付着・堆積してノズル閉塞
を発生させ、生産性が低下する。このAl脱酸に代えてSi
脱酸とすることにより前記ノズル閉塞が抑制される。
は圧延効果が小さく、この部分の高靱性化のためには加
熱時のγ粒を微細化する必要があり、それには加熱温度
を低温化することが望まれるが、形鋼圧延では造形性の
観点からこれを1200℃未満にすることができない。1200
℃以上の高温加熱条件下でγ粒微細化を達成するには、
高温で安定な析出物であるTiN によるγピン止め効果を
活用するのが有効で、かかるγピン止め効果は、TiとB
の複合添加により大きく発現する。
下げるいわゆる制御圧延をH形鋼のユニバーサル圧延に
適用するのは、フィレット部の靱性向上効果が小さく、
圧延待機による生産性低下のデメリットの方が大きい。 圧延H形鋼の強度をTS範囲500 〜700MPa内の目標値
に精度よく的中させるには、Ti- B系にさらにNbを微量
添加した成分系が最適である。
もので、その要旨は以下の通りである。 (1)Si脱酸した連続鋳造鋳片を素材とするH形圧延製
品であって、質量%で、C:0.05%以下、Si:1.0 %以
下、Mn:0.6 〜2.0 %、Nb:0.010 〜0.10%、Ti:0.00
5 〜0.030 %、B:0.003 〜0.006 %、N:0.005 〜0.
010 %を含み残部Feおよび不可避的不純物からなる組成
を有することを特徴とする圧延H形鋼。
5 〜0.10%、Hf:0.005 〜0.10%、REM :0.001 〜0.01
%、Ca:0.0005〜0.010 %の1種または2種以上が含ま
れた(1)記載の圧延H形鋼。 (3)前記組成にさらに質量%でCu:0.5 %以下、Ni:
0.5 %以下、Cr:0.5%以下、Mo:0.5 %以下、V:0.0
5%以下の1種または2種以上が含まれた(1)または
(2)に記載の圧延H形鋼。
して(1)〜(3)のいずれかに記載の組成を有する素
材となし、該素材を1200〜1350℃に加熱後、ブレークダ
ウン圧延し、次いで圧延終了温度:800 ℃以上、圧延温
度950 ℃以下での累積圧下率:50%未満の条件で粗ユニ
バーサル圧延し、次いで仕上ユニバーサル圧延すること
を特徴とする圧延H形鋼の製造方法。
工程により溶製される。この溶製法では、転炉出鋼後、
合金調整のため溶鋼にFe-Mn が投入されるが、Fe-Mn 中
に含まれるCが溶鋼中のC量を増加させるため、RH処理
時には脱炭処理を行う必要があり、この脱炭処理は比較
的長時間を要することから、その間に溶鋼中のMnがスラ
グと反応してMnO を多量に含むスラグが形成される。
ラグ中のMnO とが反応して高融点化合物であるAl2O3 が
生成し、これが鋳込みの際に取鍋ノズルないしはタンデ
ィッシュノズルに付着、堆積してノズル閉塞を引き起こ
す。これに対し、Si脱酸を行うと、Al2O3 のような高融
点化合物が生成しないので、ノズル閉塞を回避すること
ができる。そこで、本発明では、素材溶製段階での脱酸
をSi脱酸にて行うものとした。これにより、ノズル閉塞
が解消され、生産性が大きく向上する。
限った。造塊鋳片では熱間圧延の前に鋼塊均熱- 分塊圧
延が必要となり生産性が悪いからである。次に、本発明
における組成(素材と製品とで同じ)の限定理由を述べ
る。なお、成分含有量に係る%は質量%を意味する。 C:0.05%以下 本発明では、H形圧延製品の組織をベイナイトにして同
製品の強度、靱性を高めようとするが、Cが0.05%を超
えるとベイナイトの多くの部分が島状マルテンサイトで
置換された組織となって、靱性が低下するほか、溶接性
およびHAZ靱性も低下するため、Cは0.05%以下とし
た。なお、HAZの粒界割れを防ぐ観点から、Cは0.01
4 %以上が好ましい。
らに鋼に固溶してこれを強化するが、反面、Cの拡散を
促して島状マルテンサイトの形成に与り、1.0%超では
島状マルテンサイトが増えすぎて靱性が劣化するため、
1.0 %以下とした。この靱性劣化をより小さく抑えるに
はSi:0.6 %以下が好ましい。なお、固溶強化効果を十
分に得るにはSi:0.05%以上が好ましい。
るが、0.6 %未満ではその効果に乏しく、一方、2.0 %
超では溶接性を損なうため、0.6 〜2.0 %とした。 Nb:0.010 〜0.10% Nbは、本発明では強度調整のために最も効果のある元素
である。NbをTi、Bと複合して添加することでベイナイ
ト変態が促進され、かつ、Nb量を調整することでベイナ
イト変態温度を容易に変更できて、強度をTS500 〜70
0MPaの範囲内の目標値に精度よく的中させることができ
る。しかし、Nbは、0.010 %未満ではその効果に乏し
く、一方、0.10%超ではHAZの粒界割れを招くことか
ら、0.010〜0.10%とした。なお、HAZの粒界割れを
より確実に防ぐには、Nb:0.010 〜0.08%が好ましい。
により、圧延効果の小さいH形鋼フィレット部において
も組織を微細化して靭性を向上させる効果があるが、0.
005 %未満ではその効果に乏しく、一方、0.030 %超で
は、製鋼- 連鋳工程において高融点化合物を形成してノ
ズル閉塞を助長する。よって、Tiは0.005 〜0.030 %と
した。
果を利用して強度増加を図るために添加される。加えて
本発明では前記のようにTiN のγピン止め効果による組
織微細化のためにTi、Nを所定の量だけ含有させる。こ
のTi、N量の範囲では、NがTiN 形成所要量よりも過剰
に存在し、このNの過剰分(固溶N)がBをBNとして固
定し、B<0.003 %では、BNとして固定されずに残るB
(固溶B)が不足して焼入れ性向上効果が不十分とな
る。一方、B>0.006 %では焼入れ性向上効果が飽和す
るか、あるいはBがFeとの化合物を形成して逆に焼入れ
性が低下し、また、溶接性も低下する。よって、Bは0.
003 〜0.006 %とした。
効果により、高温に加熱されるH形鋼素材のγ粒を効果
的に微細化しうる有用な元素である。 図1は、Ti量、N
量を変化させた鋼素材をH形鋼フィレット部相当の圧延
条件(素材厚=100mm、仕上厚=40mm 、加熱温度=1300
℃、仕上温度=1050 ℃、圧延後冷却速度=0.3℃/s)で実
験圧延して得た材料について、靱性(0℃でのシャルピ
ー吸収エネルギー(vEo) で評価)に及ぼすTi量とN量の
影響を調べた結果を示すグラフである。なお、この実験
圧延では鋼素材として、0.03〜0.04%C-0.5%Si- 1.3〜1.
6%Mn- 0.03〜0.06%Nb-0.0035%B-Ti-N 鋼を用いた。
はγピン止め効果が小さいためにvEo:30J 以下と低靱性
であるが、N:0.005%以上ではvEo:30J 超の高靱性が得
られる。一方、N:0.010%超の領域では、固溶Bが不足
して焼入れ性が低下し、またHAZ靱性(図示省略)が
低下する。よって、Nは0.005 〜0.010 %とした。な
お、Ti量とN量とを両者の比(Ti/N)が2.0 〜3.4 となる
範囲に調整すると、より高靱性(vEo>70J)が得られるの
で好ましい。
含まれ、うちP、Sについては、極力それらの混入を防
止することが望ましいが、 P:0.05 %以下、S:0.04 %
以下であれば許容できる。なお、前述のように連鋳時の
ノズル閉塞の原因となるため本発明では無添加としたAl
も、耐火煉瓦などから不可避的に混入する不純物に属す
るが、混入Al量が0.005 %を超えなければノズル閉塞に
至らないため、Alは0.005 %以下であれば許容できる。
コストの低いMn、Nb、Ti、N、Bの組合せにより高強度
化、高靱性化を達成しうるので、合金コストの大幅な上
昇につながるCr、Cu、Ni、Mo、Vを無添加ないしは最小
限の添加で済ますことができ、加えて、Al脱酸に代えて
Si脱酸を採用したので製鋼- 連鋳時のノズル閉塞による
生産性悪化の問題も解消することから、高強度・高靱性
の圧延H形鋼を高能率で量産でき、安価に供給できるよ
うになる。
r:0.005 〜0.10%、Hf:0.005 〜0.10%、REM :0.001
〜0.01%、Ca:0.0005〜0.010 %の1種または2種以
上を添加することができる。これらの元素は各々、上記
下限以上の含有によりγ粒微細化効果を補強してフィレ
ット部靭性のさらなる向上に寄与しうるが、上記上限超
の含有では、脆性破壊の起点となる介在物の増加を招き
靱性の劣化をもたらすことから、利用に際しては夫々上
記の下限〜上限の範囲に限ることが望ましい。
は、夫々の発揮しうる材質(強度、靱性バランス)改善
効果と添加所要コストとを考え合わせると、本発明にお
いてこれらを利用する場合は、夫々の含有量を、Cu:0.
5 %以下、Ni:0.5 %以下、Cr:0.5 %以下、Mo:0.5
%以下、V:0.05%以下に抑えるのが望ましい。次に、
本発明の製造方法について説明する。
(3)の何れかに記載の組成に設定される。溶製では前
記理由によりSi脱酸が採用され、鋳造では前記理由によ
り連鋳法が採用される。鋳造後の素材は、通常ビームブ
ランクあるいはブルームと呼ばれるものに該当する。そ
して、上記素材は、大形圧延ラインにて、加熱⇒ブレー
クダウン圧延(BD)⇒粗ユニバーサル圧延(UR)⇒
仕上ユニバーサル圧延(UF)の順次工程から成る熱間
H形圧延を施され、圧延H形鋼に仕上げられる。BDで
は通常のブレークダウンミルを用いた多パス- リバース
圧延により粗H形状に造形する初期成形がなされ、UR
では通常の粗ユニバーサルミルを用いた多パス- リバー
ス圧延によりほぼ最終形状近くまで造形する中間成形が
なされ、UFでは通常の仕上ユニバーサルミルを用いた
1パス- スキンパス圧延により最終形状に整える仕上成
形がなされる。
材の加熱温度を1200〜1350℃とする。加熱温度が1200℃
に満たないと変形抵抗の増大により造形性が低下し、一
方、1350℃を超えるとγ粒粗大化による靭性低下やスケ
ールロスの増加が懸念されるからである。また、URで
は、圧延温度950 ℃以下での累積圧下率を50%未満と
し、かつ圧延終了温度を800 ℃以上に規制する。ここ
に、圧延温度および累積圧下率は、フランジ幅1/4 部で
評価され、圧下率はフランジ厚み方向の圧下率である。
このように規制した理由は、累積圧下率が50%以上にな
るかまたは圧延終了温度が800℃未満になるようなUR
では、殆どの製品サイズで圧延待機(温度降下待ち)の
必要が生じ、生産性が阻害されるからである。
ばよい。また、圧延後の冷却は放冷を基本とするが、フ
ランジとウェブの厚み差が大きいサイズについては、フ
ランジとウェブの温度差を小さくしてウェブの座屈を防
止すべく、UR後あるいはUF後にフランジを水冷して
も構わない。
るよう溶製した溶鋼180tonを、連鋳- 圧延工程にて表2
に示す条件に従い処理することにより、種々のH形鋼を
製造し、得られた製品について、F1/4B-1/4t(フランジ
幅1/4 の1/4t深さ)部およびフィレット部相当のF1/2B-
4/4t(フランジ幅1/2 の4/4t深さ)部よりJIS 4号シャ
ルピー衝撃試験片とJIS 4号引張試験片を圧延方向に沿
って採取し、機械的性質を調べた。
性および製品の機械的性質の一覧を表2に併記する。
化により、フィレット部の靭性にも優れたTS500 〜70
0MPaの高強度H形鋼が得られた。さらに、生産性の障害
となっていた製鋼- 連鋳時のノズル閉塞がSi脱酸の採用
により解消し、従来の低炭素鋼(0.15%C鋼) と同等レベ
ルの高能率での連鋳操業が可能となった。圧延工程では
URでの圧延待機を要さず、圧延能率は極めて高い。
連鋳時にノズル閉塞を生じて180ton溶鋼の鋳込みを完遂
できず、また、N過剰の鋼H、N不足の鋼Jでは強度低
位あるいはフィレット部靭性低位などの問題を生じ、ま
た、Ti不足の鋼Iでは鋼J同様フィレット部靭性が低
く、また、B不足の鋼K、Nb不足の鋼Lでは強度が低か
った。
AZ靭性を調査し、溶接HAZの最高硬さはHV350 以
下、再現熱サイクルによる200kJ/mm相当入熱の再現CG(c
oase-grained)HAZ靭性はvEo で100J以上という好結果が
得られ、溶接性、HAZ靱性のいずれも高位にあること
が確認された。これは、炭素およびその他合金成分ミニ
マム化(低Ceq(炭素当量) 化、低Pcm 化)の所産であ
る。
たる幅広い要求強度レベルに対応できてしかも優れた靱
性を有する圧延H形鋼を、より安価な成分コストおよび
圧延コストで有利に製造できるようになるという優れた
効果を奏する。
ぼすTi量とN量の影響を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】 Si脱酸した連続鋳造鋳片を素材とするH
形圧延製品であって、質量%で、C:0.05%以下、Si:
1.0 %以下、Mn:0.6 〜2.0 %、Nb:0.010〜0.10%、T
i:0.005 〜0.030 %、B:0.003 〜0.006 %、N:0.0
05 〜0.010%を含み残部Feおよび不可避的不純物からな
る組成を有することを特徴とする圧延H形鋼。 - 【請求項2】 前記組成にさらに質量%でZr:0.005 〜
0.10%、Hf:0.005〜0.10%、REM :0.001 〜0.01%、C
a:0.0005〜0.010 %の1種または2種以上が含まれた
請求項1記載の圧延H形鋼。 - 【請求項3】 前記組成にさらに質量%でCu:0.5 %以
下、Ni:0.5 %以下、Cr:0.5 %以下、Mo:0.5 %以
下、V:0.05%以下の1種または2種以上が含まれた請
求項1または2に記載の圧延H形鋼。 - 【請求項4】 Si脱酸にて溶製した溶鋼を連続鋳造して
請求項1〜3のいずれかに記載の組成を有する素材とな
し、該素材を1200〜1350℃に加熱後、ブレークダウン圧
延し、次いで圧延終了温度:800 ℃以上、圧延温度950
℃以下での累積圧下率:50%未満の条件で粗ユニバーサ
ル圧延し、次いで仕上ユニバーサル圧延することを特徴
とする圧延H形鋼の製造方法。
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JPH09137218A (ja) * | 1995-11-13 | 1997-05-27 | Kawasaki Steel Corp | 建築構造用h形鋼の製造方法 |
JPH11335735A (ja) * | 1998-03-24 | 1999-12-07 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶接性、強度および靱性に優れた極厚形鋼の製造法 |
JP2000104115A (ja) * | 1998-09-28 | 2000-04-11 | Nippon Steel Corp | 結晶粒の微細な高張力鋼の製造方法 |
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