JP2001323240A - アルデヒド除去剤 - Google Patents

アルデヒド除去剤

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JP2001323240A JP2000141452A JP2000141452A JP2001323240A JP 2001323240 A JP2001323240 A JP 2001323240A JP 2000141452 A JP2000141452 A JP 2000141452A JP 2000141452 A JP2000141452 A JP 2000141452A JP 2001323240 A JP2001323240 A JP 2001323240A
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Chiaki Ohama
千明 大浜
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アミノ樹脂系又はフェノール樹脂系接着剤で
あって、それを用いて形成した接着体からアルデヒドガ
スの放散のない接着剤及びそれを用いる接着方法を提供
する。 【解決手段】 アミノ樹脂又はフェノール樹脂を含む液
状組成物において、過酸水素を含有することを特徴とす
る熱硬化性樹脂系接着剤組成物。前記熱硬化性樹脂系接
着剤組成物からなる第1剤と、過酸化水素分解促進剤か
らなる第2剤とからなる熱硬化性樹脂系接着剤組成物。
2つの被接着材を熱硬化性樹脂系接着剤を用いて接着す
る方法において、該接着剤として、前記熱硬化性樹脂系
接着剤組成物を用いて該2つの被接着材を熱圧着するこ
とを特徴とする接着方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルデヒド除去
剤、熱硬化性樹脂系接着剤組成物及びそれを用いる接着
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱硬化性樹脂を用いた接着剤は知
られている。このようなものとしては、例えば、アミノ
樹脂やフェノール樹脂を含有する液状接着剤がある。こ
れらの接着剤は安価であることから、合板製造用の接着
剤をはじめとして、各種の被接着材を接着するために広
く用いられている。しかしながら、これらの接着剤の場
合、それを用いて形成した被接着体、例えば、合板か
ら、樹脂製造用原料として用いたアルデヒド由来のアル
デヒド(ホルムアルデヒド)ガスが微量放散されるとい
う問題を含む。一方、アルデヒドは有害性のものである
ことから、合板等の接着体からのアルデヒドガスの放散
は好ましいものではないことは明らかである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アミノ樹脂
系又はフェノール樹脂系接着剤等に対して適用し得るア
ルデヒド除去剤を提供するとともに、それを含有させた
接着剤を用いて形成した、接着体からのアルデヒドガス
の放散のない接着剤及びそれを用いる接着方法を提供す
るとともに、さらに、カビ発生の防止された接着剤を提
供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、(i)過酸化水素及び
(ii)アンモニア発生物質を含有する水性組成物からな
るアルデヒド除去剤が提供される。また、本発明によれ
ば、アミノ樹脂又はフェノール樹脂を含む液状組成物に
おいて、前記のアルデヒド除去剤を含有させたことを特
徴とする熱硬化性樹脂系接着剤組成物が提供される。さ
らに、本発明によれば、被接着材を熱硬化性樹脂系接着
剤を用いて加熱圧着させる方法において、該接着剤とし
て前記接着剤組成物を用いることを特徴とする接着方法
が提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のアルデヒド除去剤は、過
酸化水素を含有する。この場合、その過酸化水素源は、
過酸化水素水又は過酸化水素発生剤であることができ
る。この場合、過酸化水素発生剤としては、水等の液中
で過酸化水素を発生するものであればよく、従来公知の
各種のものが用いられる。このようなものには、例え
ば、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等の可溶性過炭
酸塩、過ホウ酸ナトリウムや過ホウ酸カリウム等の可溶
性過ホウ酸塩等の各種の可溶性ペルオクソ酸塩、尿素/
過酸水素付加物、メタケイ酸塩/過酸化水素付加物、過
酸化ナトリウム等が包含される。前記過酸化水素水又は
過酸化水素発生剤から発生する過酸化水素は、分解して
活性酸素を放出し、この活性酸素が接着剤中に存在する
微量のアルデヒドと反応して、アルデヒドをアルデヒド
以外の物質、例えばギ酸等に変換するものと考えられ
る。
【0006】本発明のアルデヒド除去剤は、アンモニア
発生物質を含有する。このようなアンモニア発生物質
は、加熱によりアンモニアを発生する物質である。この
ようなものには、アンモニア塩、グアニジン系化合物、
アンモニアガスを内包したマイクロカプセル化物等が挙
げられる。その具体例としては、硫酸アンモニウム、リ
ン酸グアニジン、100℃加熱用カプセル、120℃加
熱用硫酸アンモニウム、140℃加熱用リン酸グアニジ
ン等が挙げられる。
【0007】本発明のアルデヒド除去剤は、好ましくは
過酸化水素安定剤を含有することができる。過酸化水素
安定剤としては、従来公知の各種のものが用いられる。
このようなものには、硫酸、リン酸、塩酸、ピロリン
酸、ホスホン酸エステル、シュウ酸等の酸;ピロリン酸
ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等のポリリン酸塩;
ケイ酸ナトリウム、ケイ酸マグネシウム等のケイ酸塩;
デキストリン、尿素、フェノール、カゼイン、グルテン
等の有機化合物等が包含される。これらの安定剤は単独
又は混合物の形態で用いられる。
【0008】本発明のアルデヒド除去剤は、必要に応
じ、ポリアミン化合物を含有することができる。このポ
リアミン化合物は、分子中にアミノ基を2個以上含有す
るものであり、従来公知の各種のものが用いられる。こ
のようなものには、尿素、メラミン、ベンゾグアナミ
ン、アセトグアナミン,グアニジン塩(塩酸グアニジ
ン、メチル尿素、硝酸グアニジン、炭酸グアニジン、リ
ン酸グアニジン、スルファミン酸グアニジン等)、アミ
ノグアニジン塩(塩酸アミノグアニジン、重炭酸アミノ
グアニジン等)、グアニル尿素塩(リン酸グアニル尿
素、硫酸グアニル尿素等)、エチレンジアミン等のアル
キレンジアミンの他、セゼイン、ゼラチン等のタンパク
質や、キトサン等の塩基性高分子等が挙げられる。低分
子量(分子量500以下)のポリアミン化合物の場合、
そのアミノ基の数は、通常、2〜6個程度である。これ
らのポリアミン化合物は、アルデヒドと反応する。
【0009】本発明のアルデヒド除去剤は、カランガル
粉末(しょうがの粉末)や粉ワサビ、粉ガラシ等の粉末
状抗菌剤を含有することができる。
【0010】本発明のアルデヒド除去剤は、過酸化水素
を含む水溶液に対し、アンモニア発生物質及び必要に応
じての過酸化水素安定剤やポリアミン、粉末状抗菌剤等
の補助成分を添加混合することによって調製することが
できる。この組成物において、その過酸化水素濃度は、
通常、水1リットル当り、5〜35g、好ましくは10
〜20gである。そのアンモニア発生物質の濃度は、水
1リットル当り、50〜100g、好ましくは60〜8
0gである。過酸化水素安定剤の濃度は、水1リットル
当り、0.1〜10重量部、好ましくは1〜5重量部の
割合である。ポリアミンの濃度は、水1リットル当り、
1〜10g、好ましくは3〜5gである。粉末状抗菌剤
の濃度は、水1リットル当り、0.5〜5g、好ましく
は1〜2gである。アルデヒド抗菌剤のpHは、通常、
6〜11、好ましくは8〜9の範囲に保持するのがよ
い。
【0011】本発明のアルデヒド除去剤は、ホルムアル
デヒドやアセトアルデヒド等のアルデヒドと反応し、そ
のアルデヒド濃度を大きく低下させる。即ち、除去剤中
の過酸化水素はホルムアルデヒドを分解無害化させる作
用を示す。アンモニア発生物質は、加熱下においてアン
モニアを発生する。この発生アンモニアはアルデヒドと
反応して、ウロトロピン等のアルデヒド化合物を生成
し、これにより遊離アルデヒド濃度を著しく低下させ
る。さらに、ポリアミンもアルデヒドと反応し、固定化
させる作用を示す。アルデヒド除去剤は、これをアルデ
ヒドを含む固形物や混合物に対して、スプレーしたり、
添加することによって適用することができる。
【0012】本発明の熱硬化性樹脂系接着剤は、前記ア
ルデヒド除去剤を含有することを特徴とする。この場
合、その接着剤には、アミノ樹脂やフェノール樹脂を主
成分とするものの他、熱硬化性ポリウレタン組成物や熱
硬化性ポリ酢酸ビニル樹脂組成物を主成分とするもの等
が挙げられる。前記アミノ樹脂は、尿素、メラミン、ベ
ンゾグアナミン、アセトグアナミン、アニリン等のアミ
ノ基を有する化合物の1種又は2種以上と、ホルムアル
デヒド等のアルデヒドと反応させることによって得られ
る熱硬化性樹脂である。一方、フェノール樹脂は、フェ
ノール、アルキルフェノール等のフェノール性水酸基を
有する化合物の1種又は2種以上と、ホルムアルデヒド
等のアルデヒドとを反応させることによって得られる熱
硬化性樹脂である。前記アミノ樹脂やフェノール樹脂等
の熱硬化性樹脂を含む接着剤は、既に市販されており、
本発明の接着剤組成物は、それらの市販の接着剤、好ま
しくは、尿素樹脂系接着剤、メラミン樹脂系接着剤、フ
ェノール樹脂系接着剤を原料として用い、これに所定の
添加成分を配合することにより製造することができる。
この場合の液状組成物は、水系又は有機溶媒系のもので
あることができる。
【0013】本発明の接着剤を得るには、前記したそれ
自体公知の熱硬化性樹脂系接着剤(以下、基本接着剤と
も言う)に対し、本発明による前記アルデヒド除去剤を
添加する。過酸化水素組成物の添加量は、基本接着剤1
00重量部当り、H22換算量で、通常、0.5〜20
重量部、好ましくは3〜10重量部の割合である。前記
アルデヒド除去剤中の過酸化水素は、分解して活性酸素
を放出し、この活性酸素が接着剤中に存在する微量のア
ルデヒドと反応して、アルデヒドをアルデヒド以外の物
質、例えばギ酸等に変換し、これにより合板等の接着体
からのアルデヒドガスの放散が抑制されるものと考えら
れる。さらに、アンモニア発生剤から発生したアンモニ
アも、遊離アルデヒドと反応し、固定化させる作用を示
す。また、アルデヒド除去剤中のポリアミン化合物は、
基本接着剤中のアルデヒドと反応するとともに、熱硬化
性樹脂であるアミノ樹脂やフェノール樹脂等とも反応
し、これにより、アルデヒドガスの接着剤からの放散が
抑制されるものと考えられる。
【0014】前記した基本接着剤にアルデヒド除去剤を
添加した接着剤組成物は、その組成物からのアルデヒド
ガスの放散性が著しく抑制されたもので、その組成物を
用いて被接着材同志を熱圧着させたときに、その熱圧着
条件下で過酸化水素が分解し、その分解により発生する
活性酸素により、アルデヒドが他の物質へ変換され、そ
の結果、接着体からのアルデヒドガスの放散は著しく抑
制されたものとなる。
【0015】本発明者の研究によれば、被接着材に対し
て本発明の接着剤組成物を適用する場合、その組成物に
過酸化水素分解促進剤を添加し、この過酸化水素分解促
進剤を含む接着剤組成物を用いて被接着材を熱圧着する
ときには、製品として得られる接着体からのアルデヒド
ガスの放散は、より一層効果的に抑制されることが見出
された。その理由は、その組成物中の過酸化水素が、そ
の熱圧着に際して、その過酸化水素分解促進剤の作用に
より急激に分解するとともに、多量の発熱を生じ、その
結果、アルデヒドの他の物質への変換を著しく促進させ
ることによるものと考えられる。
【0016】過酸化水素分解促進剤としては、従来公知
の各種のものが用いられる。このようなものとしては、
例えば、アンモニア水、炭酸アンモニウム、炭酸ナトリ
ウム、エタノールアミン、水酸化ナトリウム等のアルカ
リ性物質の他、金属又は金属化合物が挙げられる。金属
としては、遷移金属、例えば、Cu、Sn、V、Mo、
W、Mn、Fe、Co、Ni、Ag、Au、Pdの金属
のコロイドが挙げられ、金属化合物としては、それら金
属の塩(硝酸塩や硫酸塩、塩酸塩等)、金属酸化物、金
属水酸化物等が挙げられる。金属の硫酸塩、特に、硫酸
鉄は、安価であり、また、安全性の高いものであること
から、好ましく用いることができる。過酸化水素分解促
進剤は、過酸化水素1モル当り、0.01〜0.2モ
ル、好ましくは0.05〜0.1モルの割合で用いられ
る。
【0017】本発明の接着剤組成物を用いて被接着材を
接着させるには、前記した基本接着剤に過酸化水素組成
物を添加し、必要に応じてポリアミン化合物を添加した
接着剤組成物又はこの接着剤組成物にさらに過酸化水素
分解促進剤を添加した接着剤組成物を介して2つの被接
着材を積層し、熱圧着する。この場合の熱圧着条件とし
ては、通常、温度100〜180℃、好ましくは110
〜150℃、圧力5〜40kg/cm2、好ましくは8
〜15kg/cm2が採用される。この加熱圧着によ
り、接着剤組成物中に含まれる熱硬化性樹脂(アミノ樹
脂又はフェノール樹脂等)は、硬化反応を生じて、三次
元網目構造の硬化樹脂となり、被接着材同志の強固な接
着が達成される。そして、本発明の場合、前記したよう
に、その加熱圧着に際して、アルデヒドは他の物質へ変
換しているため、その製品である接着体からのアルデヒ
ドガスの放散は実質上完全に防止されたものとなる。本
発明で用いるアンモニア発生物質としては、前記最終到
達加熱温度又はそれより5〜20℃、好ましくは5〜1
0℃低い温度においてアンモニアの主たる発生を開始す
るものを用いることが好ましい。このようなアンモニア
発生物質を用いるときには、接着剤中に存在するアルデ
ヒドの大部分が過酸化水素により除去された後に残留す
る少量ないし微量の遊離アルデヒドに対して、そのアン
モニア発生物質から発生したアンモニアが反応する。こ
れによって、接着体からのアルデヒドの発生をほぼ完全
に防止することができる。
【0018】前記被接着材としては、従来公知の各種の
ものが用いられる。このようなものには、木材、プラス
チック、金属及びセラミックスが包含される。本発明の
接着剤組成物は、合板製造用の接着剤として好適のもの
である。なお、過酸化水素分解促進剤を添加した接着剤
組成物においては、過酸化水素の過剰な分解を回避する
ために、その添加後、12時間以内でその接着操作を完
了するのが好ましい。本発明によれば、接着剤中にウロ
トロピンを含有させることにより、接着剤に対するカビ
の発生を防止することができる。ホルムアルデヒドは良
好な抗菌剤であるが、このホルムアルデヒドを含有しな
い接着剤には、カビが発生するという問題がある。この
ような接着剤に対しては、ウロトロピンを含有させるの
が好ましい。接着剤中にウロトロピンを含有させる方法
としては、その接着剤にあらかじめ添加する方法の他、
前記加熱圧着に際して、アンモニアとアルデヒド(ホル
ムアルデヒド)とを反応させてウロトロピンを生成させ
る方法等がある。接着剤中に存在させるウロトロピンの
割合は、有効な抗菌性を示す量であればよく、通常、
0.01〜2%、好ましくは0.05〜1%程度であ
る。
【0019】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0020】実施例1(アルデヒド除去剤の調製) 過酸化水素を濃度35%で含む水溶液500重量部に対
して、水500重量部、ピロリン酸ナトリウム10g、
リン酸10cc、硫酸アンモニウム500g及びリン酸
グアニジン100gを加え、均一に攪拌することによ
り、アルデヒド除去剤Aを調製した。
【0021】実施例2(接着剤の調製) 基本接着剤として、市販のメラミン変性ユリア(尿素)
樹脂接着剤(大鹿振興株式会社製、「大鹿レジン590
5号」、pH6.6〜7.4、粘度(25℃、BH型、
20rpm)0.1〜0.2Pa・a、比重1.17〜
1.19)を用いた。この基本接着剤100重量部に対
し、実施例1で得たアルデヒド除去剤Aを10重量部を
添加混合して、接着剤組成物Aを作った。次に、この接
着剤組成物Aを、30分以内に、1つの合板材(ラワン
材)上に115g/m2の割合で塗布し、その上に他の
合板材を積層し、これを100gf/cm2の圧力で3
0分間加圧した後、解圧して60分間常圧に戻し、次い
で120℃、10kgf/cm2の条件で、6分間熱圧
着した。このようにして得た製品合板からホルムアルデ
ヒドガスが放散されているか否かを、ホルムアルデヒド
測定装置「シルセット」((株)大林組技術研究所製)
で調べたところ、ホルムアルデヒドガスは検知されなか
った。
【0022】実施例3 実施例1において、リン酸グアニジンを用いない以外は
同様にして実験したところ、この場合にも、ホルムアル
デヒドガスは実質上検知されなかった。
【0023】実施例4 実施例1において、添加剤Aを用いない以外は同様にし
て実験を行ったところ、この場合にも、ホルムアルデヒ
ドガスは実質上検知されなかった。
【0024】実施例5 実施例3において、アルデヒド除去剤Aとして、ガラン
ガル粉末を5%加えたものを用いた以外は同様にして実
験を行った。その結果、この場合にもアルデヒド放出の
完全防止された合板を得ることができた。また、この合
板は、その接着剤がガランガル粉末を含有することか
ら、カビの生じにくいものであった。
【0025】実施例6 ポリ酢酸ビニル系接着剤100重量部に対し、ウロトロ
ピン1重量部を加えて接着剤組成物を調製した。この組
成物を用いた以外は実施例2と同様にして合板を製造し
た。この合板はウロトロピンを含むことからカビ発生の
防止されたものであった。
【0026】
【発明の効果】本発明のアルデヒド除去剤は、アルデヒ
ドの除去効果にすぐれた作用を示す。本発明による前記
アルデヒド除去剤を含むアミノ樹脂系又はフェノール樹
脂系接着剤組成物は、アルデヒドの放出防止効果におい
て著しくすぐれたものである。本発明による前記接着剤
組成物を用いて得られる接着体は、アルデヒドの放出が
効果的に防止されたものである。本発明によるウロトロ
ピンを含む接着剤組成物は、カビの発生が防止されたも
のであり、また、ダニのき避効果においてもすぐれたも
のである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 5/00 C09J 5/00 11/00 11/00 161/06 161/06 C09K 3/00 C09K 3/00 S Fターム(参考) 4C080 AA03 BB02 BB04 CC02 HH03 HH05 JJ04 KK03 KK08 LL03 MM01 MM18 NN09 NN22 QQ20 4H011 AA02 BA01 BB09 BB18 BC19 DA17 DH02 4J040 BA112 BA152 EB051 EB071 EB111 EB131 EB141 HA066 HA086 HA116 HA146 HA196 HA216 HA226 HA256 HA286 HA316 HB26 HB36 HC05 HC16 HC19 HC25 HD13 HD24 JB02 KA05 KA29

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)過酸化水素及び(ii)アンモニア
    発生物質を含有する水性組成物からなるアルデヒド除去
    剤。
  2. 【請求項2】 過酸化水素安定剤を含有する請求項1の
    アルデヒド除去剤。
  3. 【請求項3】 ポリアミンを含有する請求項1又は2の
    アルデヒド除去剤。
  4. 【請求項4】 アミノ樹脂又はフェノール樹脂を含む液
    状組成物において、請求項1〜3のいずれかのアルデヒ
    ド除去剤を含有させたことを特徴とする熱硬化性樹脂系
    接着剤組成物。
  5. 【請求項5】 被接着材を熱硬化性樹脂系接着剤を用い
    て加熱圧着させる方法において、該接着剤として請求項
    4の接着剤組成物を用いることを特徴とする接着方法。
  6. 【請求項6】 該接着剤組成物中に含まれるアンモニア
    発生物質が、該加熱圧着条件でアンモニアを発生させる
    請求項5の接着方法。
  7. 【請求項7】 該接着剤組成物が過酸化水素分解促進剤
    を含有する請求項5又は6の接着方法。
  8. 【請求項8】 ウロトロピンを含有することを特徴とす
    る熱硬化性樹脂接着剤組成物。
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