JP2001322681A - 物品包装体および発酵性物品の製造方法 - Google Patents

物品包装体および発酵性物品の製造方法

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JP2001322681A
JP2001322681A JP2000146074A JP2000146074A JP2001322681A JP 2001322681 A JP2001322681 A JP 2001322681A JP 2000146074 A JP2000146074 A JP 2000146074A JP 2000146074 A JP2000146074 A JP 2000146074A JP 2001322681 A JP2001322681 A JP 2001322681A
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packaging
heat
bag body
fermentation
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JP2000146074A
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Nobuo Suzuki
信夫 鈴木
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SUZUKI GRAVURE KK
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SUZUKI GRAVURE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発酵物品をその発酵前にプラスチックフィルム
製の包装体へ円滑に充填包装することができ、かつ、充
填包装後に、内容物の物品を適宜発酵させることができ
る物品包装体および発酵性物品の製造方法を提供する。 【解決手段】物品bを一次加工し、この一次加工処理さ
れた物品bに発酵菌を混合してこの物品bを物品包装体
Aに充填して包装すると共に、包装後、冷凍保存し、出
荷時に、解凍に伴って物品包装体A内の物品bが、該物
品包装体Aのヒートシール部2に設けた非ヒートシール
部6の通気帯6aからの外部空気との接触により発酵を
促進させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外気との通気性を良好
とした物品包装体および発酵性物品の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、食品等の物品を包装する袋体は、
プラスチックフィルム等により内容物の鮮度保持等から
ガスバリア性等が得られるように形成されているもの
で、該内容物は、この袋体により包装されている。
【0003】また、例えば、納豆などの発酵食品は、蒸
し上がった大豆を納豆菌と混ぜ合わせて、所定温度の発
酵室等において発酵したものを市場提供しているもの
で、この納豆食品は、大量に生産するときは、所定の発
酵が済んだ後、冷却して発酵(菌の繁殖)を停止させる
必要があり、一般的には、冷凍室において保管され、必
要数ずつを出荷している。この場合、包装用容器は、発
泡スチロール製蓋付き容器や経木などが用いられてい
る。
【0004】しかしながら、前記した発酵食品を、前記
プラスチックフィルムにより成形した袋体へ定量充填し
ようとすると、該発酵食品は、発酵によって生じたその
粘性により袋体内壁に付着して内部で移動しにくく(落
下しにくく)、円滑で迅速な充填作業を行うことができ
なかった。
【0005】また、前記した包装体にて充填包装したと
きは、該発酵食品が密封包装されるため、消費者の手に
渡るまでには、十分な発酵がなされている必要があるた
め、該発酵工程は、袋体への充填前に終了していなけれ
ばならなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、物品を一次加工
し、この一次加工処理された物品に発酵菌を混合してこ
の物品を物品包装体に充填して包装すると共に、包装
後、冷凍保存し、出荷時に、解凍に伴って物品包装体内
の物品が、該物品包装体のヒートシール部に設けた非ヒ
ートシール部の通気帯からの外部空気との接触により発
酵を促進させることにより、発酵物品をその発酵前にプ
ラスチックフィルム製の包装体へ円滑に充填包装するこ
とができ、かつ、充填包装後に、内容物の物品を適宜発
酵させることができる物品包装体および発酵性物品の製
造方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ためになされた本発明の手段は、プラスチックフィルム
によりその接合部をヒートシールして袋本体を形成し、
内部に物品を収容する物品包装体にあって、前記袋本体
の一側部に設けた開口部と、前記袋本体の他側部に設け
た物品の供給部と、前記接合部に間隔的に多数設けた非
ヒートシール部とを備えてなり、前記非ヒートシール部
は、袋本体内部と該袋本体外部とを連通させた通気帯を
設けた物品包装体の構成にある。
【0008】そして、物品を一次加工する工程と、この
一次加工処理された物品に発酵菌を混合する工程と、こ
の物品を物品包装体に充填して包装する工程と、包装
後、冷凍保存する工程と、出荷時に、解凍に伴って物品
包装体内の物品が、該物品包装体のヒートシール部に設
けた非ヒートシール部の通気帯からの外部空気との接触
により発酵を促進させる工程とを備えさせた発酵性物品
の製造方法にある。
【0009】
【実施例】次に、本発明に関する物品包装体および発酵
性物品の製造方法の実施の一例を図面に基づいて説明す
る。図1および図3,図5においてAは物品包装体で、
ポリエチレンやポリプロピレン等のプラスチックフィル
ム1により、その接合部2をヒートシールして袋本体3
を形成し、内部に物品bを収容するもので、製袋や封緘
のための接合部2(接合面側)には、適宜なシーラント
層が設けられている。
【0010】そして、該物品包装体Aは、袋本体3の一
側部に設けた開口部4と、袋本体3の他側部に設けた物
品bの供給部5と、接合部2に間隔的に多数設けた非ヒ
ートシール部6とからなる。
【0011】なお、前記した開口部4は、通常、袋本体
3の上部において設けられ、物品bが円滑に充填される
ように大きく開口している。
【0012】前記した供給部5は、袋本体3内部に充填
された物品bを絞り出すためのもので、袋本体3の下部
を漏斗状に形成して、その端部が供給口5aとなるもの
であって、粘性の高い物品b、例えば、納豆(糸引納
豆)等の取り出しにくいものの供給に適しているもので
あって、物品bの取り出し時は、切り取りなどにより開
口するものであり、接合部2にノッチ(図示せず)等の
易開封手段を設けることもできる。
【0013】前記した非ヒートシール部6は、袋本体3
内部と該袋本体3外部とを連通させた通気帯6aを設け
たものであって、接合部2がそのシーラント層において
ヒートシールされているもの対して、当該非ヒートシー
ル部6は、このヒートシール処理がなされていないもの
である。
【0014】この手段としては、例えば、図4に示すよ
うに、ヒートシールを行うヒートシールバー8,8を所
定間隔の櫛歯状に成形することにより、プラスチックフ
ィルム1に対して、熱圧の加わる箇所と全く加わらない
箇所とが形成される。他の例としては、接合部のヒート
シール部にヒートシールされないテープを介在させた
り、これに類した加工を施すこともある。
【0015】前記のように構成される物品包装体Aおよ
び発酵性物品の製造方法は、以下に述べる作用を奏す
る。この実施例における物品包装体Aは、図1に示すよ
うに、一対のプラスチックフィルム1,1により、底部
が漏斗状を呈する袋本体3を成形するもので、側端部と
底部との接合部2をヒートシールにより接合した変形三
方シール袋を形成させることで、上部に大きな開口部4
を有する袋本体3が構成される。なお、この袋本体3
は、他の合掌袋や二方袋とのような慣用に用いられる任
意の袋形体が採用し得る。
【0016】また、前記した接合部2にあっては、例え
ば、図4に示すように、ヒートシール手段8によってシ
ートシールすることで、所定間隔でヒートシール部6が
設けられる。
【0017】この物品包装体Aを用いて物品bを充填包
装するもので、例えば、納豆(糸引き納豆)を所定量充
填するときは、まず、大豆を水に浸し、該大豆が十分膨
らんだところで蒸す。(物品を一次加工する工程)。
【0018】次に、蒸し上がった大豆bを容器に移し、
培養した納豆菌を前記大豆に混ぜ合わす。(この一次加
工処理された物品bに発酵菌を混合する工程)。
【0019】この納豆菌入り大豆bを、計量しつつ開口
部4より物品包装体Aに充填して、該開口部4をヒート
シールにより密封する。なお、このヒートシール工程に
あっても、この接合部2に非ヒートシール部6を設けて
もよい。(物品bを包装する工程)。この充填工程にあ
っては、内容物となる大豆bが発酵菌が混ぜられてはい
るがまだ十分な発酵がなされていない略さらさら状態で
あるので、個々の大豆bが単に粒状の形態となり、開口
部4からの流入(落下)が比較的容易に行われ、袋本体
3の内壁面などにこの大豆bが粘り付いたり停滞する不
都合が全くなく、円滑で迅速、かつ正確な量の充填が行
われる。
【0020】この大豆bを物品包装体Aに包装した後、
−10℃〜−40℃の冷凍室で冷凍保存するもので、こ
の工程までの間は、大豆に対してあまり発酵処理は与え
られない。(物品bを冷凍保存する工程)。
【0021】そして、出荷時において、発酵室において
所定温度および所定時間(例えば、40℃前後、10〜
20時間)で発酵処理を行った後、あるいは、冷凍室か
ら取り出して外気温度との接触による解凍に伴って、物
品包装体A内の納豆bが、該物品包装体Aのヒートシー
ル部2に設けた非ヒートシール部6の通気帯6aからの
外部空気との接触により発酵が促進される。(物品bの
発酵促進工程)。
【0022】この納豆bの発酵促進工程にあっては、非
ヒートシール部6の通気帯6aにおいて、外気の空気お
よび内部の空気とが円滑に交換され、物品包装体A内の
納豆bには新鮮な空気(酸素)が供給されると共に、発
酵に必要な所定温度も熱交換等により与えられる。特
に、この非シートシール部6は、袋本体3の接合部2に
おいて間隔的に多数設けられているため、物品包装体A
内の納豆bに対して万遍なく効率よく空気の干渉および
供給を行うことができる。
【0023】この納豆bの充填包装された物品包装体A
は、例えば、巻寿司や外食加工用においてその加工作業
がきわめて良好であり、例えば、図5に示すように、巻
寿司である納豆巻きにおいて、具の納豆bをすし飯に盛
り付ける際は、供給部5において供給口5aを開封し、
物品包装体Aの納豆bの入っているその上部を徐々に絞
り付けることで、内部の納豆bは、供給部5においてそ
の漏斗状の傾斜部に沿ってその下端部へ移動し、該漏斗
状終端部に形成された供給口5aから希望量が絞り出さ
れる。
【0024】そのため、スプーン等で掬い取ってもなか
なか物離れしなかった納豆bが、簡単にすし飯に盛り付
けられ、また、供給口5aにおいてその口を一層絞り込
むことで、盛り付け終わりには納豆bの切れが良好に行
われる。
【0025】更に、この物品包装体Aは、通気性の必要
な生鮮食品(例えば、野菜等)などの包装にあっても利
用できるもので、物品bの選定は任意の行うことができ
るもので、合わせて、通気性が良好となるため、内容物
である物品bのの蒸れ等を防止することもできる。
【0026】なお、前記した通気帯6aは、図示してな
いが、袋体3を形成するプラスチックフィルム(基材)
1において重なり合う一方の基材に、不織布等の易通気
性素材を用いることで同様の作用効果を奏する。
【0027】
【発明の効果】前述のように構成される本発明において
物品包装体は、物品を包装する袋本体において、その接
合部に非ヒートシール部を設けてあるため、内容物であ
る物品に対して適宜空気を流通させることができる。
【0028】また、発酵性物品の製造にあっては、ま
だ、発酵の進まない状態の物品を、物品包装体へ充填す
ることができるため、その物品の粘性が袋本体内壁など
に作用することなく、円滑に充填作業を行うことができ
て、迅速、かつ正確な量の物品充填を行なうことができ
る。等の格別な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する物品包装体の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1における物品包装体の接合部を示す断面図
である。
【図3】図1における物品包装体の接合部の通気状態を
示す説明図である。
【図4】図1における物品包装体の接合部のヒートシー
ル状態を示す説明図である。
【図5】図1における物品包装体による物品の供給状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
A 物品包装体 b 物品 1 プラスチックフィルム 2 接合部 3 袋本体 4 開口部 5 供給部 6 非ヒートシール部 6a 通気帯
フロントページの続き Fターム(参考) 3E035 AA14 BA08 BB02 BC02 BD01 CA07 DA10 3E067 AA11 AB11 BA12A BA22A BB15A BB16A BC03A CA03 EA06 EB01 FA01 FC01 GA01 GB02 4B020 LB14 LK17 LP18 LP19 LP27 LY04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムによりその接合部
    をヒートシールして袋本体を形成し、内部に物品を収容
    する物品包装体にあって、 前記袋本体の一側部に設けた開口部と、前記袋本体の他
    側部に設けた物品の供給部と、前記接合部に間隔的に多
    数設けた非ヒートシール部とを備えてなり、 前記非ヒートシール部は、袋本体内部と該袋本体外部と
    を連通させた通気帯を設けたことを特徴とする物品包装
    体。
  2. 【請求項2】 物品を一次加工する工程と、この一次加
    工処理された物品に発酵菌を混合する工程と、この物品
    を物品包装体に充填して包装する工程と、包装後、冷凍
    保存する工程と、出荷時に、解凍に伴って物品包装体内
    の物品が、該物品包装体のヒートシール部に設けた非ヒ
    ートシール部の通気帯からの外部空気との接触により発
    酵を促進させる工程とを備えさせたことを特徴とする発
    酵性物品の製造方法。
JP2000146074A 2000-05-18 2000-05-18 物品包装体および発酵性物品の製造方法 Pending JP2001322681A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280330A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Takano Foods Kk 皮膜シール形態の納豆製品
JP2018104061A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 株式会社W 食品保存用容器
JP2020147376A (ja) * 2020-06-08 2020-09-17 株式会社W 食品保存用容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006280330A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Takano Foods Kk 皮膜シール形態の納豆製品
JP2018104061A (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 株式会社W 食品保存用容器
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