JP2015199495A - 包装体及びそれを用いた手作り醤油キット - Google Patents

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清三 会田
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清三 会田
知人 葉山
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Abstract

【課題】手作り醤油キットを作製可能な包装体及びそれを用いた手作り醤油キットを提供する。【解決手段】プラスチック材料で形成された包装体であって、その内部が易開封性シールにより少なくとも3つの収納部に区切られており、前記収納部のいずれか1つに、内部のガスを外部へ排出するための第一の逆止弁が設けられており、かつ前記収納部のいずれか1つに、外部から内部へガスを導入するための第二の逆止弁が設けられている包装体である。この包装体を用いることで、麹カビと茹でた大豆及び小麦とから麹を製造する段階から手作りできる手作り醤油キットとすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、包装体及びそれを用いた手作り醤油キットに関する。
醤油は、和食に欠かせない調味料の1つである。しかし、醤油は、一旦開栓して空気(酸素)に触れるようになると酸化が進んで色が濃くなり、その香りや味も劣化してしまう。そこで、最近は、開栓した後も醤油になるべく空気が触れないようにする包装体が開発され、上市されている。
さらに一歩進んで、醤油を家庭で手作りする動きも広がりをみせている。醤油は、麹と塩水(塩+水)から製造できる。家庭であれば、これらをペットボトルに入れて混ぜることで醪を作り、その醪をときどき撹拌しながら半年ほど発酵・熟成させることで醤油が得られる。それらの原料をセットにした手作り醤油キットも市販されている(例えば非特許文献1及び2)。
なお、麹は、麹カビと茹でた大豆及び小麦を混合して、30℃で数日間ほど麹カビを繁殖させることで製造できるが、その際の温度・湿度・保管時間・酸素の量などで麹の出来栄えが異なり、その管理は非常に難しい。しかし、美味しい醤油ができたときの充実感が高いことから、麹の製造段階から家庭で手作りしたいという要望もある。
一方、豆腐を家庭で手作りするための包装体も知られている。特許文献1には、密閉容器の開封を許容しない押圧力または引張力により開封しうる内部シールにより少なくとも2室に分画された複室構造を有する可撓性材料からなる密閉容器と、上記分画された室の少なくとも1つに封入された豆乳と、少なくとも1つの他室に封入された凝固剤とを含む豆腐材料一体包装体が知られている。
特開2002−300857号公報
http://www.marushinhonke.com/SHOP/A1109.html http://www.yuasasyouyu.co.jp/syouyukit.htm
しかし、これまでの手作り醤油キットでは、醪を撹拌する際や、醪の発酵過程で発生したガスを抜くために、ペットボトルのキャップを開ける必要があり、手間がかかる。一方、特許文献1に記載の包装体を転用して、一室に麹と塩を封入し、他の一室に水を封入しておくことで、好きなときに内部シールを剥がして混ぜて醪を作ることができ、フレキシブルであることから手で揉むことで撹拌することもできる。ただし、特許文献1の包装体では、醪の発酵過程で発生したガスを抜くことができない。
また、麹カビと茹でた大豆及び小麦から麹を手作りする場合、特許文献1に記載の包装体では、これらを別々に封入することができない。また、麹を製造する際には麹カビを繁殖させるために酸素の導入が必要であるが、特許文献1に記載の包装体では、酸素を導入することができない。
そこで、本発明は、手作り醤油キットを作製可能な包装体及びそれを用いた手作り醤油キットを提供することを目的とする。
本発明は、プラスチック材料で形成された包装体であって、
その内部が易開封性シールにより少なくとも3つの収納部に区切られており、
前記収納部のいずれか1つに、内部のガスを外部へ排出するための第一の逆止弁が設けられており、かつ
前記収納部のいずれか1つに、外部から内部へガスを導入するための第二の逆止弁が設けられている包装体である。
また、本発明は、上記の包装体の収納部の3つに、それぞれ、茹でた大豆及び小麦、麹カビ、並びに水及び塩が封入されており、
前記第二の逆止弁が、茹でた大豆及び小麦が封入された収納部、又は麹カビが封入された収納部に設けられており、
茹でた大豆及び小麦が封入された収納部と、麹カビが封入された収納部とが、前記易開封性シールを介して隣り合っている手作り醤油キットである。
本発明によれば、手作り醤油キットを作製可能な包装体及びそれを用いた手作り醤油キットを提供できる。
本発明の第一の実施形態に係る包装体の構成例を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る包装体の構成例を示す図である。
<第一の実施形態>
本発明の第一の実施形態に係る包装体の構成例を図1に示す。図1に示す包装体は、2枚のプラスチックフィルム1及び2が重ね合わされ、その周縁部が密封シール7により密封されている。内部は第一の易開封性シール8a及び第二の易開封性シール8bにより、第一の収納部11、第二の収納部12、及び第三の収納部13の3つに区切られている。さらに、第二の収納部12には、外部から内部へガスを導入するためのフィルム状の第二の逆止弁3bが設けられており、第三の収納部13には、内部のガスを外部へ排出するためのフィルム状の第一の逆止弁3aと、内部の液体を排出可能な口栓4が設けられている。
本発明の第一の実施形態に係る包装体は、プラスチック材料で形成されていればよく、1枚又は2枚以上のプラスチックフィルムからなる袋状の包装体でもよく、深絞り成形されたプラスチック成形品とプラスチックフィルムからなる容器状の包装体でもよい。手で揉むことで内容物を混合しやすいことから、1枚又は2枚以上のプラスチックフィルムからなる袋状の包装体であることがより好ましい。
プラスチック材料の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン等のハロゲン化ポリオレフィン;ポリビニルアルコール;ナイロン6、ナイロン6,6、ポリメタキシリレンアジパミド等のポリアミド;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリブチレンナフタレート等のポリエステル;ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル等のポリアクリル酸エステル;及びこれらを形成するモノマーの共重合体などが挙げられる。なお、「(メタ)アクリル」は、メタクリル又はアクリルを意味する。
ポリエチレンの具体例としては、直鎖状低密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、メタロセン系ポリエチレンなどが挙げられる。ポリプロピレンの具体例としては、プロピレンのホモポリマー、プロピレンとエチレンや1−ブテンとのランダム又はブロックコポリマーなどが挙げられる。前述したポリマーを形成するモノマーの共重合体の具体例としては、エチレン−ビニルアルコール共重合体、塩化ビニリデン−アクリル酸エステル系共重合体などが挙げられる。
プラスチック材料は、単層でもよく、共押出しなどにより2層以上に積層されていてもよい。2層以上に積層されたプラスチック材料の場合、その一部の層が金属層であってもよい。プラスチック材料を構成する層がプラスチックフィルムの場合、その層は無延伸フィルムからなるものでもよく、一軸延伸フィルムからなるものでもよく、二軸延伸フィルムからなるものでもよい。麹カビは水分の影響を受け易いことから、防湿性のある層を有することが好ましい。プラスチック材料は、酸化アルミニウムや酸化ケイ素のような無機酸化薄膜が付与されたガスバリアー性の複合材料でもよい。この複合材料は、酸化アルミニウムや酸化ケイ素の単体又は混合物を真空下で加熱気化させ、フィルムや成形品の表面に蒸着することで得ることができる。
例えば、基材層となるポリアミドフィルムと、シーラント層となるポリエチレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルムとを貼り合わせた積層フィルムの2枚を、それぞれのシーラント層を互いに当接させて重ね合わせ、その周縁部をヒートシールして密封シール7を形成した包装容器とすることができる。
密封シール7は、包装体を密封するために必要な箇所で形成すればよい。本発明の第一の実施形態に係る包装体は、三方シール、四方シール、スティック、ピロー、ガゼット、封筒貼り、スタンディング、合掌貼り等の形態を有することができ、必要な箇所に密封シール7を形成する。例えば、図1のように2枚のプラスチックフィルム1及び2を重ね合わせ、所定の位置に第一の逆止弁3a及び第二の逆止弁3bを挟んだ状態で、その周縁部をヒートシールすることで密封シール7を形成することができる。
密封シール7のシール幅は、1〜20mmとすることが好ましく、3〜15mmとすることがより好ましく、5〜12mmとすることがさらに好ましい。密封シール7は、常温において完全シールでもよいが、易開封性シール8よりも強いピール強度であれば、易開封性を有していてもよい。密封シール7が易開封性を有する場合の常温雰囲気下でのシール強度は、10〜30N/15mmが好ましく、15〜25N/15mmがより好ましい。なお、常温雰囲気下でのシール強度とは、JIS Z0238「密封軟包装袋の試験方法」に従い、常温(23℃65%RH)雰囲気下で測定された値である。
本発明の第一の実施形態に係る包装体は、その内部が易開封性シール(図1では第一の易開封性シール8a及び第二の易開封性シール8b)により、少なくとも3つの収納部(図1では第一の収納部11、第二の収納部12、及び第三の収納部13)に区切られている。さらに収納部のいずれか1つ(図1では第三の収納部13)に、内部のガスを外部へ排出するための第一の逆止弁3aが設けられており、かつ収納部のいずれか1つ(図1では第二の収納部12)に、外部から内部へガスを導入するための第二の逆止弁3bが設けられている。
こうすることで、第二の逆止弁3bが設けられている収納部(図1では第二の収納部12)に茹でた大豆及び小麦を封入し、この収納部と易開封性シールを介して隣り合った収納部の1つ(図1では第一の収納部11又は第三の収納部13)に麹カビを封入し、さらにこれらの収納部と異なる収納部の1つ(図1では第三の収納部13又は第一の収納部11)に水及び塩(塩水)を封入しておくことができる。第二の逆止弁3bが設けられている収納部(図1では第二の収納部12)に麹カビを封入し、この収納部と易開封性シールを介して隣り合った収納部の1つ(図1では第一の収納部11又は第三の収納部13)に茹でた大豆及び小麦を封入し、さらにこれらの収納部と異なる収納部の1つ(図1では第三の収納部13又は第一の収納部11)に水及び塩(塩水)を封入しておくこともできる。そして、好きなときに第一の易開封性シール8a又は第二の易開封性シール8bを剥がして混ぜることで麹の製造を開始することができ、また別の好きなときにもう一方の易開封性シールを剥がして混ぜることで醪の製造を開始することができる。
第一の易開封性シール8a及び第二の易開封性シール8bは、ピール強度が同じであってもよいが、異なっていることが好ましい。例えば、第二の易開封性シール8bのピール強度が、第一の易開封性シール8aのピール強度より弱いことが好ましい。このとき、第二の逆止弁3bは、第二の易開封性シール8bにより区切られた収納部のいずれか1つに設けられていることが好ましい。こうすることで、上記のように各成分を封入した場合に、第二の易開封性シール8bを先に剥がして混ぜることで麹の製造を開始することが容易になる。なお、易開封性シールのピール強度は、易開封性シールのシール強度、シール幅、シール形状等により調整することができる。
第一の易開封性シール8a及び第二の易開封性シール8bは、必要に応じてイージーオープンテープ(不図示)を挿入した状態でヒートシールすることで形成することができる。第一の易開封性シール8a及び第二の易開封性シール8bのシール幅は、1〜20mmとすることが好ましく、3〜15mmとすることがより好ましく、5〜12mmとすることがさらに好ましい。易開封性シール8の常温雰囲気下でのシール強度は、密封シール7よりも弱い範囲で適宜設定することができ、1〜15N/15mmが好ましく、3〜10N/15mmがより好ましい。ただし、前述のように、第二の易開封性シール8bのピール強度が第一の易開封性シール8aのピール強度より弱くなるように調整することが好ましい。
収納部のいずれか1つ(図1では第三の収納部13)には、内部のガスを外部へ排出するための第一の逆止弁3aが設けられている。こうすることで、醪の発酵過程で発生したガスを簡便に抜くことができるようになる。なお、逆止弁は、一方向には流体を通過させるが、その逆方向には流体を通過させない機能を持つものであり、本発明の第一の実施形態においては、第一の逆止弁3aを通じて外部のガスを内部に導入することはできない。第一の逆止弁3aは、粉末等の固体を通過させないタイプのものが好ましく、固体及び液体を通過させないタイプのものがより好ましい。ただし、予期しない水分(湿気)の侵入や内容物の排出を完全に抑えるため、第一の逆止弁3aは、出口部先端が閉じられており、その出口部先端を切断又は開封することで、内部のガスを外部へ排出可能となるものであることが好ましい。第一の逆止弁3aは、フィルム状のものが好ましく、ポリエチレン等のプラスチックフィルムからなるものがより好ましい。
さらに、収納部のいずれか1つ(好ましくは第二の易開封性シール8bにより区切られた収納部のいずれか1つ、図1では第二の収納部12)に、外部から内部へガスを導入するための第二の逆止弁3bが設けられている。こうすることで、麹カビと茹でた大豆及び小麦から麹を手作りする場合、麹カビを繁殖させるために酸素を導入することができる。なお、本発明の第一の実施形態においては、第二の逆止弁3bを通じて内部のガスを外部に排出することはできない。第二の逆止弁3bは、粉末等の固体を通過させないタイプのものが好ましく、固体及び液体を通過させないタイプのものがより好ましい。ただし、予期しない水分(湿気)の侵入や内容物の排出を完全に抑えるため、第二の逆止弁3bは、入口部先端が閉じられており、その入口部先端を切断又は開封することで、外部から内部へガスを導入可能となるものであることが好ましい。第二の逆止弁3bは、フィルム状のものが好ましく、ポリエチレン等のプラスチックフィルムからなるものがより好ましい。
第一の逆止弁3a及び第二の逆止弁3bは、第二の易開封性シール8bにより区切られた収納部のそれぞれ(図1では第二の収納部12と第三の収納部13)に設けられていることが好ましい。ただし、第二の易開封性シール8bにより区切られた収納部の1つ(図1では例えば第二の収納部12)に、第一の逆止弁3a及び第二の逆止弁3bの両方が設けられていても構わない。また、第一の逆止弁3aは、第一の易開封性シール8aにより区切られた収納部の1つ(図1では例えば第一の収納部11)に設けられていても構わない。第一の逆止弁3a及び第二の逆止弁3bは、図1に示すように、同じ側に設けられていることが好ましい。
本発明の第一の実施形態に係る包装体には、内部の液体を排出可能な口栓4が設けられていることが好ましい。こうすることで、できあがった醤油を別の容器に移すことなく使用することができる。口栓4は、図1に示すように第一の逆止弁3aが設けられている第三の収納部13に設けてもよく、第二の逆止弁3bが設けられている第二の収納部12に設けてもよく、逆止弁が設けられていない第一の収納部11に設けてもよい。口栓4の向きは、内容物の充填のしやすさを考慮すると、図1に示すように、第一の逆止弁3a及び第二の逆止弁3bと同じ側に設けられていることが好ましい。口栓4は、醪等の固体を通過させないタイプのものが好ましく、また清潔さを保つためキャップで開閉するタイプのものが好ましい。
以上のような本発明の第一の実施形態に係る包装体を用い、第二の逆止弁3bが設けられている収納部に茹でた大豆及び小麦を封入し、この収納部と易開封性シールを介して隣り合った区切られた収納部の1つに麹カビを封入し、さらにこれらの収納部と異なる収納部の1つに水及び塩(塩水)を封入することで、簡便な手作り醤油キットとすることができる。第二の逆止弁3bが設けられている収納部に麹カビを封入し、この収納部と易開封性シールを介して隣り合った収納部の1つに茹でた大豆及び小麦を封入し、さらにこれらの収納部と異なる収納部の1つに水及び塩(塩水)を封入した手作り醤油キットとすることもできる。特に、茹でた大豆及び小麦が封入された収納部と、麹カビが封入された収納部とを区切る易開封性シールのピール強度が、これらの収納部と水及び塩が封入された収納部とを区切る易開封性シールのピール強度よりも弱いことが好ましい。
図1の包装体であれば、第三の収納部13に所定量の麹カビを封入し、第二の収納部12に所定量の茹でた大豆及び小麦を封入し、第一の収納部11に所定量の水及び塩(塩水)を封入した手作り醤油キットとすることができる。また、第三の収納部13に所定量の茹でた大豆及び小麦を封入し、第二の収納部12に所定量の麹カビを封入し、第一の収納部11に所定量の水及び塩(塩水)を封入した手作り醤油キットとすることもできる。茹でた大豆及び小麦又は麹カビを封入する第二の収納部には、第二の逆止弁3bが設けられているので、麹を製造する際に酸素を導入することができる。
なお、麹カビは水分が存在すると発芽してしまうことから、麹カビを封入する収納部に第一の逆止弁3aが設けられている場合、第一の逆止弁3aは、出口部先端が閉じられており、その出口部先端を切断又は開封することで、内部のガスを外部へ排出可能となるものであることが好ましい。また、麹カビを封入する収納部に第二の逆止弁3bが設けられている場合、第二の逆止弁3bは、入口部先端が閉じられており、その入口部先端を切断又は開封することで、外部から内部へガスを導入可能となるものであることが好ましい。さらに、手作り醤油キットの全体が防湿袋で覆われていることが好ましい。
そして、この場合の醤油の製造は、次のようにして行うことができる。まず、包装体を揉んだりしながら第二の易開封性シール8bを剥がして麹カビと茹でた大豆及び小麦を混合し、30℃で数日間ほど麹カビを繁殖させることで麹を作る。その後、包装体を揉んだりしながら第一の易開封性シール8aを剥がして麹と水及び塩(塩水)を混合し、醪を作る。そして、醪をときどき撹拌しながら半年ほど発酵・熟成させることで、醤油を得ることができる。このとき、内部では炭酸ガスが発生するが、その炭酸ガスは、第一の逆止弁3aから外部へ排出することができる。
なお、本発明の第一の実施形態に係る包装体は、4つ以上の収納部を有していてもよい。例えば、4つの収納部を有する包装体であれば、第二の逆止弁3bが設けられている収納部に茹でた大豆及び小麦を封入し、その他の3つの収納部に、それぞれ麹カビ、塩、及び水を封入することができる。また、第二の逆止弁3bが設けられている収納部に麹カビを封入し、その他の3つの収納部に、それぞれ茹でた大豆及び小麦、塩、及び水を封入することもできる。このとき、茹でた大豆及び小麦と麹カビは易開封性シールを介して隣り合った収納部に封入し、そのいずれかと易開封性シールを介して隣り合った収納部に塩を封入する。こうすることで、麹カビと茹でた大豆及び小麦を混合して麹を作った後、塩を混合することで麹カビの繁殖を停止させることができ、さらに好きなときに水を混合することで醪を作り始めることができる。
<第二の実施形態>
本発明の第二の実施形態に係る包装体は、プラスチック材料で形成された包装体であって、その内部が易開封性シールにより少なくとも2つの収納部に区切られており、前記収納部のいずれか1つに、内部のガスを外部へ排出可能な逆止弁が設けられている包装体である。
本発明の第二の実施形態に係る包装体の構成例を図2に示す。図2に示す包装体は、2枚のプラスチックフィルム1及び2が重ね合わされ、その周縁部が密封シール7により密封されている。内部は易開封性シール8により、第一の収納部11と第二の収納部12に区切られている。さらに、第二の収納部12には、内部のガスを外部へ排出可能なフィルム状の逆止弁3と、内部の液体を排出可能な口栓4が設けられている。
本発明の第二の実施形態に係る包装体は、プラスチック材料で形成されていればよい。プラスチック材料の構成は、第一の実施形態と同様である。密封シール7についても、第一の実施形態と同様である。
本発明の第二の実施形態に係る包装体は、その内部が易開封性シール8により、少なくとも2つの収納部(図2では第一の収納部11と第二の収納部12)に区切られている。こうすることで、1つの収納部に麹と塩を封入し、別の収納部に水を封入しておくことができる。そして、好きなときに易開封性シール8を剥がして混ぜることで、醪の製造を開始することができる。易開封性シール8の構成は、第一の実施形態における第一の易開封性シール8a又は第二の易開封性シール8bと同様である。
収納部のいずれか1つ(図2では第二の収納部12)には、内部のガスを外部へ排出可能な逆止弁3が設けられている。こうすることで、醪の発酵過程で発生したガスを簡便に抜くことができるようになる。逆止弁3の構成は、第一の実施形態における第一の逆止弁3aと同様である。
本発明の第二の実施形態に係る包装体には、内部の液体を排出可能な口栓4が設けられていることが好ましい。こうすることで、できあがった醤油を別の容器に移すことなく使用することができる。口栓4は、図2に示すように逆止弁3が設けられている第二の収納部12に設けてもよく、逆止弁が設けられていない第一の収納部11に設けてもよい。口栓4の構成は、第一の実施形態と同様である。
以上のような本発明の第二の実施形態に係る包装体を用い、その収納部の1つに麹及び塩を封入し、他の収納部の1つに水を封入することで、簡便な手作り醤油キットとすることができる。
図2の包装体であれば、第二の収納部12に所定量の麹及び塩を封入し、第一の収納部11に所定量の水を封入した手作り醤油キットとすることができる。第一の収納部11に所定量の麹及び塩を封入し、第二の収納部12に所定量の水を封入してもよい。麹と塩だけでは発酵は殆ど進まないので、ガス発生の問題は生じず、長期間の保存が可能である。なお、塩は、麹と一緒ではなく水と一緒に封入してもよい。
そして、醤油の製造は、次のようにして行うことができる。まず、包装体を揉んだりしながら易開封性シール8を剥がして麹及び塩と水を混合し、醪を作る。そして、醪をときどき撹拌しながら半年ほど発酵・熟成させることで、醤油を得ることができる。
以上説明した本発明に係る包装体は、手作り醤油キットのための包装体として好適であるが、複数の原料を混合して製造するもの(豆腐、味噌など)の手作りキットのための包装体としても用いることができる。
1 プラスチックフィルム
2 プラスチックフィルム
3 逆止弁
3a 第一の逆止弁
3b 第二の逆止弁
4 口栓
7 密封シール
8 易開封性シール
8a 第一の易開封性シール
8b 第二の易開封性シール
11 第一の収納部
12 第二の収納部
13 第三の収納部

Claims (12)

  1. プラスチック材料で形成された包装体であって、
    その内部が易開封性シールにより少なくとも3つの収納部に区切られており、
    前記収納部のいずれか1つに、内部のガスを外部へ排出するための第一の逆止弁が設けられており、かつ
    前記収納部のいずれか1つに、外部から内部へガスを導入するための第二の逆止弁が設けられている包装体。
  2. 前記第二の逆止弁の入口部先端が閉じられており、該入口部先端を切断又は開封することで、外部から内部へガスが導入可能となる請求項1に記載の包装体。
  3. 前記第一の逆止弁の出口部先端が閉じられており、該出口部先端を切断又は開封することで、内部のガスを外部へ排出可能となる請求項1又は2に記載の包装体。
  4. 前記第一の逆止弁及び前記第二の逆止弁が、フィルム状の逆止弁である請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装体。
  5. 前記フィルム状の逆止弁が、ポリエチレンフィルムからなる請求項4に記載の包装体。
  6. プラスチックフィルムの2枚を重ね合わせ、その周縁部が密封シールにより密封された袋状の包装体である請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装体。
  7. 前記プラスチックフィルムが、基材層となるポリアミドフィルムと、シーラント層となるポリエチレンフィルム又はポリエチレンテレフタレートフィルムとを貼り合わせた積層フィルムであり、それぞれのシーラント層が互いに当接させて重ね合わされている請求項6に記載の包装体。
  8. 前記包装体の内部が、第一の易開封性シールと、第一の易開封性シールよりピール強度の弱い第二の易開封性シールとにより、少なくとも3つの収納部に区切られており、
    前記第二の逆止弁が、前記第二の易開封性シールにより区切られた収納部のいずれか1つに設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装体。
  9. 内部の液体を排出可能な口栓がさらに設けられている請求項1〜8のいずれか1項に記載の包装体。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の包装体の収納部の3つに、それぞれ、茹でた大豆及び小麦、麹カビ、並びに水及び塩が封入されており、
    前記第二の逆止弁が、茹でた大豆及び小麦が封入された収納部、又は麹カビが封入された収納部に設けられており、
    茹でた大豆及び小麦が封入された収納部と、麹カビが封入された収納部とが、前記易開封性シールを介して隣り合っている手作り醤油キット。
  11. 茹でた大豆及び小麦が封入された収納部と麹カビが封入された収納部とを区切る易開封性シールのピール強度が、これらの収納部と他の収納部とを区切る易開封性シールのピール強度より弱い請求項10に記載の手作り醤油キット。
  12. さらに全体を防湿袋で覆われている請求項10又は11に記載の手作り醤油キット。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106722777A (zh) * 2016-12-13 2017-05-31 重庆市永川区松既调味品有限责任公司 酱油酿造池

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