JP2001322112A - 無機質成形体表面用凝結遅延剤および無機質成形体の製造方法 - Google Patents

無機質成形体表面用凝結遅延剤および無機質成形体の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 促進養生後においても、任意の時期に、例え
ば、作業員の手があいた時に洗い出しを行なうことが可
能な、しかも、均一でムラのない洗い出し面をつくるこ
とが可能な、コンクリートなどの無機質成形体表面用の
凝結遅延剤を提供すること。 【解決手段】 分子内にカルボキシル基を含有するビニ
ルアルコール系重合体からなる無機質成形体表面用凝結
遅延剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セメント、モルタ
ル、コンクリート等のセメント系組成物を硬化させる際
に、セメント系組成物と組み合わされる型枠面に付着し
たセメント系組成物の硬化を遅延させるのに用いられる
凝結遅延剤、あるいはセメント系組成物の敷設面に直接
適用して骨材の洗い出しあるいは模様の形成を容易とし
得る凝結遅延剤、およびそれを用いてセメント組成物等
の無機質成形体を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート製品表面に模様を形
成する一般的な方法としては、特開昭48−7141
2、特開昭52−98725、特開昭54−11952
2、特開昭61−22904、特開昭63−21670
3などで開示されている、(1)模様を施したゴムマッ
トをコンクリート打設用型枠内面の所定部位に接着する
方法、(2)のみ等を用いてコンクリート製品表面に彫
刻する方法、(3)コンクリートが未硬化のうちに、の
こ刃、金櫛などの工具により該コンクリート製品表面に
模様を形成する方法等が挙げられる。しかし、(1)の
方法は、その都度高価なゴムマットを用いねばならずコ
スト高になる。また(2)の方法は、彫刻を施すために
熟練した専門家が必要であるとともに、彫刻の際に粉塵
等が発生する。(3)の方法は型枠より脱型する製品に
おいては実施が不可能である等の欠点があった。このよ
うな問題点を解決するため、特開昭53−9809、特
開平5−50413、特開平4−163104、特開平
7−279413、特開平11−262908等の開示
があるが、シートを用いる方法では前述と同じく手間が
かかりコストアップが避けられず、遅延剤を用いるもの
においても洗い出し性に劣るといった欠点を完全に克服
できておらず、改善が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解消し、取り扱い性にすぐれ、効果
的にセメント系組成物などの無機質成形体の表面を硬化
を遅延させうる凝結遅延剤を提供すること、および無機
質成形体の製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する凝結遅延剤を開発すべく鋭意研究を
重ねた結果、分子内にカルボキシル基を含有するビニル
アルコール系重合体が凝結遅延剤として好ましい性質を
有することを見出した。さらには、前述の凝結遅延剤を
セメント系組成物等の無機質成形体製造時に型枠面また
は敷設面に塗布する製造方法が上述の目的を満足する製
造方法であることを見出し、本発明を完成させるに到っ
た。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる分子内にカル
ボキシル基を含有するビニルアルコール系重合体の製造
方法としては特に制限はなく、公知の方法(特公昭60
−31844など)により、ビニルエステルとカルボキ
シル基を有する単量体との共重合体をけん化することに
より得ることができる。該重合体のカルボキシル基含有
量は特に制限されないが、通常0.1〜20モル%、好
ましくは0.2〜15モル%、より好ましくは0.25
〜10モル%のものが用いられる。ここでカルボキシル
基を有する単量体としては、アクリル酸、メタクリル
酸、フマル酸、(無水)マレイン酸、イタコン酸などが
例示されるが、イタコン酸あるいは無水マレイン酸が好
適に用いられる。なお、ここでカルボキシル基とはカル
ボン酸塩基も含まれる。
【0006】また、ここで、ビニルエステルとしては、
蟻酸ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリ
ン酸ビニルなどが挙げられるが、一般に酢酸ビニルが好
ましく用いられる。
【0007】また、該ビニルアルコール系重合体は本発
明の効果を損なわない範囲で共重合可能なエチレン性不
飽和単量体を共重合したものでも良い。このようなエチ
レン性不飽和単量体としては、例えば、エチレン、プロ
ピレン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アク
リルアミド、メタクリルアミド、トリメチル−(3−ア
クリルアミド−3−ジメチルプロピル)−アンモニウム
クロリド、アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ
ン酸およびそのナトリウム塩、エチルビニルエーテル、
ブチルビニルエーテル、N−ビニルピロリドン、塩化ビ
ニル、臭化ビニル、フッ化ビニル、塩化ビニリデン、フ
ッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、ビニルスル
ホン酸ナトリウム、アリルスルホン酸ナトリウム、N−
ビニルピロリドン、 N−ビニルホルムアミド、 N−ビ
ニルアセトアミド等のN−ビニルアミド類が挙げられ
る。また、チオール酢酸、メルカプトプロピオン酸など
のチオール化合物の存在下で、酢酸ビニルなどのビニル
エステル系単量体とカルボキシル基を有する単量体とを
重合するか、またはこれらにさらに上記エチレン性不飽
和単量体とを共重合し、それをけん化することによって
得られる末端変性物も用いることができる。
【0008】本発明に用いる分子内にカルボキシル基を
含有するビニルアルコール系重合体のけん化度は、特に
制限されないが、通常50モル%以上、好ましくは60
モル%以上、より好ましくは70モル%以上のものが用
いられる。けん化度が50モル%未満の場合には、ポリ
ビニルアルコール本来の性質である水溶性が低下する懸
念が生じる。該ポリビニルアルコールの重合度も特に制
限されないが、通常100〜8000の範囲のものが用
いられ、300〜3000がより好ましく用いられる。
ビニルアルコール系重合体は水溶液として好ましく用い
られるが、通常、0.1〜40%の濃度、好ましくは
0.3〜30%の濃度に調整して用いられる。濃度が
0.1%未満の場合、スプレー等で塗布した際にタレが
生じる恐れがある。また、40%を越える濃度の場合、
水溶液粘度が高くなりすぎ、作業性に乏しくなる懸念が
生じる。
【0009】本発明の凝結遅延剤は上述のカルボキシル
基を含有するビニルアルコール系重合体をそのまま用い
ても構わないが、該ビニルアルコール系重合体に従来知
られている凝結遅延剤を配合して用いた場合、さらに凝
結遅延効果が増大し好ましい性質の凝結遅延剤が得られ
る。このよう凝結遅延剤としては特に制限されないが、
カルボキシル基を有する凝結遅延剤が好適である。ここ
でカルボキシル基を有する凝結遅延剤としては、ヒドロ
キシカルボン酸およびその塩、多価カルボン酸およびそ
の塩(例;クエン酸,グルコン酸,酒石酸,フマル酸,
イタコン酸,マロン酸,グルコヘプタノン酸)、ポリカ
ルボン酸、好適には低分子量ポリカルボン酸およびそれ
らの塩(例;ポリマレイン酸,ポリフマル酸,ポリアク
リル酸,ポリメタクリル酸,スルホン酸−アクリル酸コ
ポリマー)等が挙げられる。これらのカルボキシル基を
有する凝結遅延剤のうち、とくにクエン酸、酒石酸、フ
マル酸、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸が好適であ
る。その他、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシシラ
ン、アスコルビン酸、イソアスコルビン酸などの凝結遅
延剤も使用できる。
【0010】このような場合、分子内にカルボキシル基
を含有するビニルアルコール系重合体と従来用いられる
凝結遅延剤の配合比率に特に制限はないが、通常、ビニ
ルアルコール系重合体の固形分(A)、凝結遅延剤(B)とす
ると、(A)/(B)=1/100〜100/1、好ましくは(A)/(B)=3/97
〜97/3、より好ましくは(A)/(B)=5/95〜95/5の範囲で配
合して用いられる。この範囲内にあるとき、凝結遅延効
果およびバインダー効果が優れる。
【0011】本発明では、分子内にカルボキシル基を含
有するビニルアルコール系重合体を用いることで、ポリ
ビニルアルコールが本来有している凝結遅延効果に加え
て、カルボキシル基による凝結遅延効果が加わることで
本発明の効果が増大する。また、該ビニルアルコール系
重合体はバインダーとしての機能を有するので、従来用
いられている凝結遅延剤を均一にコンクリート型枠等に
塗布することが可能となり、より好ましいものになる。
さらにはスプレー等で塗布する際にも、ビニルアルコー
ル系重合体により適切な粘度にすることが可能であり、
取り扱い性にも優れる。
【0012】本発明では、分子内にカルボキシル基を含
有するビニルアルコール系重合体、従来使用されている
凝結遅延剤の他に本発明を阻害しない範囲で、分子内に
カルボキシル基を含有しないポリビニルアルコール、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、メチルセルロース、酸化でんぷん、アク
リル酸ソーダ等の水溶性高分子、ポリ酢酸ビニル系エマ
ルジョン、エチレン-酢酸ビニル系共重合体エマルジョ
ン、アクリル酸エステル系樹脂エマルジョン、スチレン
-ブタジエン系共重合体ラテックス等の水性エマルジョ
ン、微粉スラグ、フライアッシュ、炭酸カルシウム、シ
リカヒューム(シリカの極微細粉末)等の無機粉末を用
いても構わない。また、本発明においては、分子内にカ
ルボキシル基を含有するポリビニルアルコールを保護コ
ロイドとする上記水性エマルジョン等の各種水性エマル
ジョンも使用できる。
【0013】凝結遅延剤を無機質成形体表面の凝結遅延
剤として使用する方法としては、凝結遅延剤を無機質成
形体の製造時に敷設面あるいは型枠面等に付着させる方
法が代表例としてあげられる。付着させる方法とした
は、刷毛、ローラー、ゴムべら等を用いて塗布する方法
または、スプレー等により散布する方法等を採用するこ
とができる。そして、凝結遅延剤の付着量を調節するこ
とにより、得られる無機質成形体製品の洗い出し深さを
適当に調整することができる。通常の場合、凝結遅延剤
の付着量(固形分)は3〜300g/m2程度とするのが好まし
い。本発明において無機質成形体を製造する方法として
は、凝結遅延を型枠面等に付着させた後、セメント、モ
ルタル又はコンクリート等のセメント系組成物で代表さ
れる水硬化性無機質成形材料を打ち込む方法がまず挙げ
られる。水硬化性無機質成形材料を打ち込んだ後は、所
要の養生を行なう。養生方法としても特に制限はなく、
蒸気養生、オートクレーブ養生等の促進養生を行なうこ
とができるが、気中養生でも良いことはいうまでもな
い。養生後は、凝結遅延剤を型枠面に付着させているた
め、無機質成形体は容易に脱型し、適当な時期に高圧水
又はブラシなどを用い、常法に従って洗い出しを行なう
ことができる。この洗い出しは、脱型後直ちに行なう必
要はなく、促進養生を行なった場合でも、脱型後、数日
経過した後に行なうことができる。この洗い出し条件、
即ち高圧水の圧力や洗い出し時期等によっても、洗い出
し深さを調節することができる。なお、本発明において
型枠に打設するセメント、モルタル又はコンクリート等
のセメント系組成物の配合組成には特に制限はなく、従
来一般的に採用されているセメントセメント系組成物の
配合組成で良い。また、本発明において無機質成形体を
製造する方法としては、凝結遅延剤を無機質成形体製造
時の敷設面に付着させる方法も挙げられ、この方法によ
っても、均一な洗い出しを行うことができる。
【0014】本発明においては、分子内にカルボキシル
基を含有するビニルアルコール系重合体用いるため、そ
の優れた凝結遅延効果により、促進養生後においても、
任意の時期に、例えば、作業員の手があいた時に洗い出
しを行なうことが可能となる。しかも、分子内にカルボ
キシル基を含有するビニルアルコール系重合体の濃度を
調整することにより、各種のスプレー等での塗布が可能
であり、型枠面等に均一に付着させることが可能であ
る。このような特長により、コンクリート打設時に型枠
面への塗布、あるいはセメント系硬化物を作成する際の
表面造飾成型法などとして広く用いられる。
【0015】
【実施例】次に、実施例および比較例により本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、以下の実施例および比較例
において「部」および「%」は、特に断らない限り重量
基準を意味する。
【0016】実施例1 酢酸ビニルとイタコン酸を共重合して得たビニルアルコ
ール系重合体(PVA-1;重合度1700、けん化度98.
5モル%、カルボキシル基含有量2モル%)の10%水
溶液を調整し、凝結遅延剤とした。この凝結遅延剤を用
い、スプレーによりコンクリート型枠面へ10g/m2(固
形分)塗布し、20℃において十分乾燥させた。このと
きの塗布作業性を下記基準により判定した。 ○非常に良好、△ややムラあり、×たれが生じた 次に、上述の型枠を用い、下記配合の化粧モルタルを打
ち込んだ。 セメント:3、細骨材:2、種石:2 その後、蒸気養生を24時間行った後、脱型し、定法に
より洗い出しを行った。得られた製品の仕上げ面を観察
し、下記基準により判定を行った。 ◎洗い出し面は均一でムラなく良好、○ほぼ均一、△や
やムラあり、×硬化し洗い出し不可 結果を表1に示す。
【0017】実施例2 実施例1で用いたPVA-1を用いる代わりに酢酸ビニルと
無水マレイン酸を共重合して得たビニルアルコール系重
合体(PVA-2;重合度1700、けん化度88モル%、カ
ルボキシル基含有量1モル%)の10%水溶液を用いた
他は実施例1と同様に試験を行った。結果を併せて表1
に示す。
【0018】実施例3 実施例1で用いたPVA-1を用いる代わりに酢酸ビニルと
無水マレイン酸を共重合して得たビニルアルコール系重
合体(PVA-3;重合度1200、けん化度98モル%、カ
ルボキシル基含有量4モル%)の15%水溶液を用いた
他は実施例1と同様に試験を行った。結果を併せて表1
に示す。
【0019】実施例4 ビニルアルコール系重合体;PVA-1の10%水溶液10
0部に対してクエン酸30部を配合し、凝結遅延剤を調
整した。この凝結遅延剤を用い、スプレーによりコンク
リート型枠面へ30.8g/m2(固形分)塗布し、20℃
において十分乾燥させた。このときの塗布作業性を前述
の基準により判定した。次に、前述の型枠を用い、下記
配合の化粧モルタルを打ち込んだ。 セメント:2、細骨材:2、種石:2 その後、150℃においてオートクレーブ養生を24時
間行った後、脱型し、定法により洗い出しを行った。得
られた製品の仕上げ面を観察し、下記基準により判定を
行った。 ◎均一でムラなく良好、○ほぼ均一、△ややムラあり、
×硬化し洗い出し不可、結果を表1に示す。
【0020】比較例1 実施例4で用いたPVA-1を用いず、クエン酸の20%水
溶液を用いた他は実施例4と同様に試験を行った。結果
を併せて表1に示す。
【0021】比較例2 実施例4で用いたPVA-1を用いる代わりに市販凝結遅延
剤ルカゾールF(日本シーカ(株))を10%水溶液に
調整し用いた他は実施例4と同様に試験を行った。結果
を併せて表1に示す。
【0022】比較例3 実施例4で用いたPVA-1を用いず、アミノトリ(メチレ
ンホスホン酸)の5%水溶液を用いた他は実施例4と同
様に試験を行った。結果を併せて表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明の無機質成形体表面用凝結遅延剤
は、分子内にカルボキシル基を含有するビニルアルコー
ル系重合体を用いているため、その優れた凝結遅延効果
により、促進養生後においても、任意の時期に、例え
ば、作業員の手があいた時に洗い出しを行なうことが可
能となるし、また洗い出し面は均一でムラがない。しか
も、分子内にカルボキシル基を含有するビニルアルコー
ル系重合体の濃度を調整することにより、各種のスプレ
ー等での塗布が可能であり、型枠面または敷設面等に均
一に付着させることが可能である。このような特長によ
り、コンクリート打設時に型枠面への塗布、あるいはセ
メント系硬化物を作成する際の表面造飾成型法などとし
て広く用いることが可能となる。また、型枠面に塗布す
ることにより、コンクリートなどの無機質成形体の脱型
が容易となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G053 AA15 DA19 4J100 AD02P AG02P AG03P AG04P AJ02Q AJ08Q AJ09Q AK32Q CA04 CA31 DA38 FA02 HA08 HB39

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内にカルボキシル基を含有するビニ
    ルアルコール系重合体からなる無機質成形体表面用凝結
    遅延剤。
  2. 【請求項2】 分子内にカルボキシル基を含有するビニ
    ルアルコール系重合体が、ビニルエステル系単量体とイ
    タコン酸あるいは無水マレイン酸との共重合体のけん化
    物である請求項1記載の無機質成形体表面用凝結遅延
    剤。
  3. 【請求項3】 分子内にカルボキシル基を含有するビニ
    ルアルコール系重合体からなる凝結遅延剤を無機質成形
    体製造時に型枠面または敷設面に塗布することを特徴と
    する無機質成形体の製造方法。
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