JP2001321808A - Ｈ形鋼の圧延設備およびその圧延方法 - Google Patents
Ｈ形鋼の圧延設備およびその圧延方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来技術の有する高生産性、省エネ、低圧延
コスト、また設備の設置面積も少なくその分圧延工場の
建屋長さも短くなるといった効果を兼ね備えると共に、
ユニバーサル仕上げ圧延機の水平ロールのロール原単位
の優れた圧延設備及びその圧延方法を提供する。 【解決手段】 Ｘカリバーを有するユニバーサル粗圧延
機とエッジャー圧延機とＨカリバーを有するユニバーサ
ル仕上げ圧延機とが近接配置され、前記圧延機群が、共
に被圧延物の減面に活用される如くなしたＨ形鋼の圧延
設備であって、前記ユニバーサル仕上げ圧延機の水平ロ
ールのロール幅を、可変可能な構成にしたことを特徴と
するＨ形鋼の圧延設備および該圧延設備を使用する圧延
方法。
コスト、また設備の設置面積も少なくその分圧延工場の
建屋長さも短くなるといった効果を兼ね備えると共に、
ユニバーサル仕上げ圧延機の水平ロールのロール原単位
の優れた圧延設備及びその圧延方法を提供する。 【解決手段】 Ｘカリバーを有するユニバーサル粗圧延
機とエッジャー圧延機とＨカリバーを有するユニバーサ
ル仕上げ圧延機とが近接配置され、前記圧延機群が、共
に被圧延物の減面に活用される如くなしたＨ形鋼の圧延
設備であって、前記ユニバーサル仕上げ圧延機の水平ロ
ールのロール幅を、可変可能な構成にしたことを特徴と
するＨ形鋼の圧延設備および該圧延設備を使用する圧延
方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、生産性の向上およ
び省エネ・圧延コストの低減効果を有し、かつロール原
単位に優れたＨ形鋼の圧延設備およびその圧延方法に関
するものである。
び省エネ・圧延コストの低減効果を有し、かつロール原
単位に優れたＨ形鋼の圧延設備およびその圧延方法に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、生産性の向上および省エネ・圧延
コスト等の低減効果を有するＨ形鋼の圧延方法として、
例えば特公平６−８３８４５号公報が知られている。こ
の内容は、図９に示すように、Ｘカリバーを有するユニ
バーサル粗圧延機１１とエッジャー圧延機１２とＨカリ
バーを有するユニバーサル仕上げ圧延機１とを近接配設
したＨ形鋼の圧延設備を使用し、被圧延材を各パス毎
に、前記ユニバーサル粗圧延機１１のＸカリバーまた、
前記ユニバーサル仕上げ圧延機１のＨカリバーによって
同時に、かつ可逆タンデム式に減面し、そして被圧延物
が、前記ユニバーサル仕上げ圧延機１のＨカリバーを最
後に通過する時に、該圧延機のＨカリバーによって仕上
げパスを行い製品となるＨ形鋼を製造する方法が開示さ
れている。
コスト等の低減効果を有するＨ形鋼の圧延方法として、
例えば特公平６−８３８４５号公報が知られている。こ
の内容は、図９に示すように、Ｘカリバーを有するユニ
バーサル粗圧延機１１とエッジャー圧延機１２とＨカリ
バーを有するユニバーサル仕上げ圧延機１とを近接配設
したＨ形鋼の圧延設備を使用し、被圧延材を各パス毎
に、前記ユニバーサル粗圧延機１１のＸカリバーまた、
前記ユニバーサル仕上げ圧延機１のＨカリバーによって
同時に、かつ可逆タンデム式に減面し、そして被圧延物
が、前記ユニバーサル仕上げ圧延機１のＨカリバーを最
後に通過する時に、該圧延機のＨカリバーによって仕上
げパスを行い製品となるＨ形鋼を製造する方法が開示さ
れている。
【０００３】上述したＨ形鋼の圧延方法は、従来技術に
比べ、生産性の向上および省エネ・圧延コスト等の低減
効果、また、設備の設置面積も少なくその分圧延工場の
建屋長さも短くなるといった特徴を有する技術である。
しかしながら、前記Ｈ形鋼の圧延方法は、ユニバーサル
仕上げ圧延機１を構成する水平ロールの胴幅が一定であ
るため実用上、以下の問題がある。すなわち、この圧延
方法においては、ユニバーサル仕上げ圧延機による圧延
を各パス毎に行うため、最終パスのみにユニバーサル仕
上げ圧延機で仕上げ形成するという従来技術に比べて水
平ロールの摩耗が著しく激しい。そして水平ロールが圧
延により摩耗した場合、再使用のために改削すると、水
平ロールの胴幅がその分小さくなり改削再使用の回数に
制限がある。従って、あるサイズの圧延のための許容値
を超えて胴幅が小さくなると別のサイズ（小さいウェブ
高さ）のＨ形鋼の圧延に回さざるを得なくなる。そのた
め前記Ｈ形鋼の圧延方法では、水平ロールのロール原単
位が極めて悪いという大きな問題がある。
比べ、生産性の向上および省エネ・圧延コスト等の低減
効果、また、設備の設置面積も少なくその分圧延工場の
建屋長さも短くなるといった特徴を有する技術である。
しかしながら、前記Ｈ形鋼の圧延方法は、ユニバーサル
仕上げ圧延機１を構成する水平ロールの胴幅が一定であ
るため実用上、以下の問題がある。すなわち、この圧延
方法においては、ユニバーサル仕上げ圧延機による圧延
を各パス毎に行うため、最終パスのみにユニバーサル仕
上げ圧延機で仕上げ形成するという従来技術に比べて水
平ロールの摩耗が著しく激しい。そして水平ロールが圧
延により摩耗した場合、再使用のために改削すると、水
平ロールの胴幅がその分小さくなり改削再使用の回数に
制限がある。従って、あるサイズの圧延のための許容値
を超えて胴幅が小さくなると別のサイズ（小さいウェブ
高さ）のＨ形鋼の圧延に回さざるを得なくなる。そのた
め前記Ｈ形鋼の圧延方法では、水平ロールのロール原単
位が極めて悪いという大きな問題がある。
【０００４】これを図１０（ａ）および（ｂ）を用いて
以下に説明する。図１０（ａ）はＸカリバーを有するユ
ニバーサル粗圧延機の水平ロール３と垂直ロール９の概
要図を示す。図１０（ａ）において、破線イは、圧延に
より水平ロールが摩耗した場合の外形を示し、二点鎖線
ロは、摩耗した水平ロールを再度使用するために、改削
した後のロールの外形を示す。図１０（ａ）から明らか
なように、該水平ロール３は、Ｘカリバーの形状を有し
ているため、改削後の幅ｂは、摩耗前の幅ａと同じもの
になり、同じサイズ（ウェブ高さ）のＨ形鋼の圧延に、
再度使用可能である。これにより、ユニバーサル粗圧延
機の水平ロール３の原単位は増加することがない。
以下に説明する。図１０（ａ）はＸカリバーを有するユ
ニバーサル粗圧延機の水平ロール３と垂直ロール９の概
要図を示す。図１０（ａ）において、破線イは、圧延に
より水平ロールが摩耗した場合の外形を示し、二点鎖線
ロは、摩耗した水平ロールを再度使用するために、改削
した後のロールの外形を示す。図１０（ａ）から明らか
なように、該水平ロール３は、Ｘカリバーの形状を有し
ているため、改削後の幅ｂは、摩耗前の幅ａと同じもの
になり、同じサイズ（ウェブ高さ）のＨ形鋼の圧延に、
再度使用可能である。これにより、ユニバーサル粗圧延
機の水平ロール３の原単位は増加することがない。
【０００５】一方、図１０（ｂ）は、Ｈカリバーを有す
るユニバーサル仕上げ圧延機の水平ロール３と垂直ロー
ル９の概要図を示す。図１０（ｂ）において、破線イ
は、圧延により水平ロールが摩耗した場合の外形を示
し、二点鎖線ロは、摩耗した水平ロールを再度使用する
ために、改削した後のロールの外形を示す。図１０
（ａ）から明らかなように、該水平ロール３は、Ｈカリ
バーを有しているため、改削後の幅ｄは、摩耗前の幅ｃ
より改削した分だけ小さくなる。そのため、改削後の水
平ロールは、精度上許容される範囲でしか再使用するこ
とができない。許容値を超えるとウェブ高さが小さいサ
イズのＨ形鋼を圧延するためのロールとして使用せざる
を得ず、水平ロールのロール原単位は大幅に悪化する。
るユニバーサル仕上げ圧延機の水平ロール３と垂直ロー
ル９の概要図を示す。図１０（ｂ）において、破線イ
は、圧延により水平ロールが摩耗した場合の外形を示
し、二点鎖線ロは、摩耗した水平ロールを再度使用する
ために、改削した後のロールの外形を示す。図１０
（ａ）から明らかなように、該水平ロール３は、Ｈカリ
バーを有しているため、改削後の幅ｄは、摩耗前の幅ｃ
より改削した分だけ小さくなる。そのため、改削後の水
平ロールは、精度上許容される範囲でしか再使用するこ
とができない。許容値を超えるとウェブ高さが小さいサ
イズのＨ形鋼を圧延するためのロールとして使用せざる
を得ず、水平ロールのロール原単位は大幅に悪化する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来技
術の問題に鑑み、本発明の目的は、従来技術の有する高
生産性、省エネ、低圧延コストまた設備の設置面積も少
なくその分圧延工場の建屋長さも短くなるといった効果
を兼ね備えると共に、ユニバーサル仕上げ圧延機の水平
ロールのロール原単位の優れた圧延設備およびその圧延
方法を提供する。
術の問題に鑑み、本発明の目的は、従来技術の有する高
生産性、省エネ、低圧延コストまた設備の設置面積も少
なくその分圧延工場の建屋長さも短くなるといった効果
を兼ね備えると共に、ユニバーサル仕上げ圧延機の水平
ロールのロール原単位の優れた圧延設備およびその圧延
方法を提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】その発明の要旨とすると
ころは、 （１）Ｘカリバーを有するユニバーサル粗圧延機とエッ
ジャー圧延機とＨカリバーを有するユニバーサル仕上げ
圧延機とが近接配置され、前記圧延機群が、共に被圧延
物の減面に活用される如くなしたＨ形鋼の圧延設備であ
って、前記ユニバーサル仕上げ圧延機の水平ロールのロ
ール幅を、可変可能な構成にしたことを特徴とするＨ形
鋼の圧延設備。
ころは、 （１）Ｘカリバーを有するユニバーサル粗圧延機とエッ
ジャー圧延機とＨカリバーを有するユニバーサル仕上げ
圧延機とが近接配置され、前記圧延機群が、共に被圧延
物の減面に活用される如くなしたＨ形鋼の圧延設備であ
って、前記ユニバーサル仕上げ圧延機の水平ロールのロ
ール幅を、可変可能な構成にしたことを特徴とするＨ形
鋼の圧延設備。
【０００８】（２）Ｘカリバーを有するユニバーサル粗
圧延機とエッジャー圧延機とＨカリバーを有するユニバ
ーサル仕上げ圧延機とが近接配置され、かつ、前記ユニ
バーサル仕上げ圧延機の水平ロールのロール幅を、可変
可能な構成にしてなるＨ形鋼の圧延設備における圧延方
法であって、被圧延材を、前記ユニバーサル粗圧延機の
Ｘカリバーとエッジャー圧延機と前記ユニバーサル仕上
げ圧延機のＨカリバーとによって、各パス毎に同時に、
かつ可逆タンデム式に減面させることを特徴とするＨ形
鋼の圧延方法。 （３）被圧延材の可逆タンデム減面時、ユニバーサル仕
上げ圧延機のＨカリバーのみを適宜選択的に空パスとす
ることを特徴とする前記（２）記載のＨ形鋼の圧延方法
にある。
圧延機とエッジャー圧延機とＨカリバーを有するユニバ
ーサル仕上げ圧延機とが近接配置され、かつ、前記ユニ
バーサル仕上げ圧延機の水平ロールのロール幅を、可変
可能な構成にしてなるＨ形鋼の圧延設備における圧延方
法であって、被圧延材を、前記ユニバーサル粗圧延機の
Ｘカリバーとエッジャー圧延機と前記ユニバーサル仕上
げ圧延機のＨカリバーとによって、各パス毎に同時に、
かつ可逆タンデム式に減面させることを特徴とするＨ形
鋼の圧延方法。 （３）被圧延材の可逆タンデム減面時、ユニバーサル仕
上げ圧延機のＨカリバーのみを適宜選択的に空パスとす
ることを特徴とする前記（２）記載のＨ形鋼の圧延方法
にある。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明のＨ形鋼の圧延設備
の実施の形態を説明する。図１は、本発明に係るＨ形鋼
の圧延設備の全体配置を示すフロー図であり、符号１０
は複数の孔型を有するブレークダウン圧延機であり、該
ブレークダウン圧延機１０による複数パスの圧延によ
り、図示していな圧延素材は、ドックボーン状の粗形材
に圧延される。前記ブレークダウン圧延機１０の後流側
には、本発明のＨ形鋼の圧延設備であるＸカリバーを有
するユニバーサル粗圧延機１１とエッジャー圧延機１２
とＨカリバーを有し、かつ水平ロールのロール幅を任意
に可変可能な機能を有するユニバーサル仕上げ圧延機１
とが近接配置され圧延機群が構成されている。前記ブレ
ークダウン圧延機１０にて、ドックボーン状に形成され
た圧延素材は前記圧延機群に選ばれた後、可逆タンデム
式に圧延され、Ｈ形鋼が圧延、製造される。
の実施の形態を説明する。図１は、本発明に係るＨ形鋼
の圧延設備の全体配置を示すフロー図であり、符号１０
は複数の孔型を有するブレークダウン圧延機であり、該
ブレークダウン圧延機１０による複数パスの圧延によ
り、図示していな圧延素材は、ドックボーン状の粗形材
に圧延される。前記ブレークダウン圧延機１０の後流側
には、本発明のＨ形鋼の圧延設備であるＸカリバーを有
するユニバーサル粗圧延機１１とエッジャー圧延機１２
とＨカリバーを有し、かつ水平ロールのロール幅を任意
に可変可能な機能を有するユニバーサル仕上げ圧延機１
とが近接配置され圧延機群が構成されている。前記ブレ
ークダウン圧延機１０にて、ドックボーン状に形成され
た圧延素材は前記圧延機群に選ばれた後、可逆タンデム
式に圧延され、Ｈ形鋼が圧延、製造される。
【００１０】図２は、本発明に係るユニバーサル仕上げ
圧延機の全体概要図であり、水平ロールの幅可変機構に
おける第１の実施例を示す。ユニバーサル仕上げ圧延機
１は、ハウジング８に配設された左右一対の垂直ロール
９と、軸受け１３に支障された水平ロール軸２に設けら
れている上下一対の水平ロール３とから構成されてい
る。前記水平ロール３は水平ロール軸２に摺動可能に設
けられている２個のスリーブロール４の間に、固定ウェ
ッジリング５と可動ウェッジリング６とからなる幅調整
リング７を介設している。この機構により、固定ウェッ
ジリング５に対して、可動ウェッジリング６を相対回転
させると、ロール幅Ｗが可変可能となる。
圧延機の全体概要図であり、水平ロールの幅可変機構に
おける第１の実施例を示す。ユニバーサル仕上げ圧延機
１は、ハウジング８に配設された左右一対の垂直ロール
９と、軸受け１３に支障された水平ロール軸２に設けら
れている上下一対の水平ロール３とから構成されてい
る。前記水平ロール３は水平ロール軸２に摺動可能に設
けられている２個のスリーブロール４の間に、固定ウェ
ッジリング５と可動ウェッジリング６とからなる幅調整
リング７を介設している。この機構により、固定ウェッ
ジリング５に対して、可動ウェッジリング６を相対回転
させると、ロール幅Ｗが可変可能となる。
【００１１】次いで、図３を用いて、本発明の水平ロー
ル幅可変機構における第２の実施例を示す。すなわち、
図３は、本発明に係る水平ロールの幅可変機構の概要図
である。この図３に示すように、水平ロール軸２に、一
対のスリーブロール４を設けた水平ロール３であって、
油圧によりスリーブロール４を水平ロール軸２の外周面
で軸方向に摺動させ、遠隔操作でロール幅を任意の幅に
迅速に変更するものである。
ル幅可変機構における第２の実施例を示す。すなわち、
図３は、本発明に係る水平ロールの幅可変機構の概要図
である。この図３に示すように、水平ロール軸２に、一
対のスリーブロール４を設けた水平ロール３であって、
油圧によりスリーブロール４を水平ロール軸２の外周面
で軸方向に摺動させ、遠隔操作でロール幅を任意の幅に
迅速に変更するものである。
【００１２】以下に、その主要部の構成について説明す
る。前述の通り、水平ロール軸２とその外周面に設けら
れた一対のスリーブロール４とで、水平ロール３が構成
される。水平ロール軸２には、オイル注入溝１４が設け
られており、油圧装置１７から１５のオイル配管Ａを介
して、オイル注入溝１４に油圧をかけ、これにより摩擦
係数を減少させて、スリーブロール４を摺動可能とす
る。次に、油圧装置１８から１６のオイル配管Ｂを介し
て、油圧を作動させ、ロール幅Ｗを幅検出器１９、２０
にて検出しつつ所定の間隔にロール幅を調整する。以上
の構成により、圧延中に、遠隔操作でロール幅Ｗを任意
の幅に迅速に変更可能となる。
る。前述の通り、水平ロール軸２とその外周面に設けら
れた一対のスリーブロール４とで、水平ロール３が構成
される。水平ロール軸２には、オイル注入溝１４が設け
られており、油圧装置１７から１５のオイル配管Ａを介
して、オイル注入溝１４に油圧をかけ、これにより摩擦
係数を減少させて、スリーブロール４を摺動可能とす
る。次に、油圧装置１８から１６のオイル配管Ｂを介し
て、油圧を作動させ、ロール幅Ｗを幅検出器１９、２０
にて検出しつつ所定の間隔にロール幅を調整する。以上
の構成により、圧延中に、遠隔操作でロール幅Ｗを任意
の幅に迅速に変更可能となる。
【００１３】続いて、図４を用いて、本発明の水平ロー
ル幅可変機構における第３の実施例を示す。すなわち、
図４は、本発明に係る他の水平ロールの幅可変機構の概
要図である。この図４に示すように、符号２は水平ロー
ル軸で、該水平ロール軸２の図面右方には、軸固定ロー
ル２１が固定されている。前記水平ロール軸２を軸方向
に移動自在に嵌合し、回転方向を図示していないすべり
キーで連結した中空軸２２には、中空軸ロール２３が固
定されている。また、中空軸２２の軸受けａ２４側端部
の内周部には、ねじ２６が設けられ、該ねじ２６に噛合
するロール幅スクリュー２７が設けられている。以上の
構成により、ロール幅スクリュー２７の回転により、中
空軸２２（中空軸ロール２３）は、水平ロール軸の軸方
向に移動可能となっている。このような構成により、前
記両ロール間のロール幅Ｗを圧延中に、遠隔操作によっ
て任意の幅で迅速に変更可能とすることができる。な
お、符号２５は軸受けｂを示す。
ル幅可変機構における第３の実施例を示す。すなわち、
図４は、本発明に係る他の水平ロールの幅可変機構の概
要図である。この図４に示すように、符号２は水平ロー
ル軸で、該水平ロール軸２の図面右方には、軸固定ロー
ル２１が固定されている。前記水平ロール軸２を軸方向
に移動自在に嵌合し、回転方向を図示していないすべり
キーで連結した中空軸２２には、中空軸ロール２３が固
定されている。また、中空軸２２の軸受けａ２４側端部
の内周部には、ねじ２６が設けられ、該ねじ２６に噛合
するロール幅スクリュー２７が設けられている。以上の
構成により、ロール幅スクリュー２７の回転により、中
空軸２２（中空軸ロール２３）は、水平ロール軸の軸方
向に移動可能となっている。このような構成により、前
記両ロール間のロール幅Ｗを圧延中に、遠隔操作によっ
て任意の幅で迅速に変更可能とすることができる。な
お、符号２５は軸受けｂを示す。
【００１４】次に、本発明に係るＨ形鋼の圧延設備を使
用した被圧延材のパススケジュールについて、図５〜図
８を用いて説明する。図５は、図示していないブレーク
ダウン圧延機による複数パスの圧延により、ドックボー
ン状に圧延された被圧延材は、前記ユニバーサル粗圧延
機１１とエッジャー圧延機１２とユニバーサル仕上げ圧
延機１とが近接配置されて構成される圧延機群に導入さ
れ、その後、図中１〜７の各パス毎に、同時にかつ可逆
タンデム式に減面され圧延され、Ｈ形鋼に圧延される。
用した被圧延材のパススケジュールについて、図５〜図
８を用いて説明する。図５は、図示していないブレーク
ダウン圧延機による複数パスの圧延により、ドックボー
ン状に圧延された被圧延材は、前記ユニバーサル粗圧延
機１１とエッジャー圧延機１２とユニバーサル仕上げ圧
延機１とが近接配置されて構成される圧延機群に導入さ
れ、その後、図中１〜７の各パス毎に、同時にかつ可逆
タンデム式に減面され圧延され、Ｈ形鋼に圧延される。
【００１５】この圧延方法においては、ユニバーサル仕
上げ圧延機１において、前記全てのパスで減面するた
め、Ｈ形鋼圧延の生産性は非常に高いものになる。一
方、ユニバーサル仕上げ圧延機１を構成する水平ロール
の摩耗がその分多くなるが、摩耗した場合は、前記の通
り、改削し胴幅を調整することにより同じサイズ（ウェ
ブ高さ）のＨ形鋼の圧延に、何回も使用可能であるた
め、ロールの原単位は著しく向上する。図６〜図８につ
いての圧延方法は、いずれも、前記図５に示した本発明
の圧延機群での圧延方法において、被圧延材の可逆タン
デム減面時、ユニバーサル仕上げ圧延機のＨカリバーの
みを適宜選択的に空パスとした圧延方法であり、以下に
その例について説明する。この空パスを行う時期、回数
などの設定については、例えば、Ｈ形鋼圧延の生産性、
保守作業（ロールの摩耗による組み替え）等圧延工場に
おけるトータル的な操業計画の中で適宜選定を行うと良
い。
上げ圧延機１において、前記全てのパスで減面するた
め、Ｈ形鋼圧延の生産性は非常に高いものになる。一
方、ユニバーサル仕上げ圧延機１を構成する水平ロール
の摩耗がその分多くなるが、摩耗した場合は、前記の通
り、改削し胴幅を調整することにより同じサイズ（ウェ
ブ高さ）のＨ形鋼の圧延に、何回も使用可能であるた
め、ロールの原単位は著しく向上する。図６〜図８につ
いての圧延方法は、いずれも、前記図５に示した本発明
の圧延機群での圧延方法において、被圧延材の可逆タン
デム減面時、ユニバーサル仕上げ圧延機のＨカリバーの
みを適宜選択的に空パスとした圧延方法であり、以下に
その例について説明する。この空パスを行う時期、回数
などの設定については、例えば、Ｈ形鋼圧延の生産性、
保守作業（ロールの摩耗による組み替え）等圧延工場に
おけるトータル的な操業計画の中で適宜選定を行うと良
い。
【００１６】図６においては、被圧延材の可逆タンデム
減面時、ユニバーサル仕上げ圧延機のＨカリバーのみを
適宜選択的に空パスとした圧延方法を示すもので、図中
１〜７の全パスにおいて、２、４、６パスを空パスとし
たものである。また、図７においては、被圧延材の可逆
タンデム減面時ユニバーサル仕上げ圧延機のＨカリバー
のみを適宜選択的に空パスとした圧延方法を示すもの
で、図中１〜７の全パスにおいて、途中の３、４パスの
みを空パスとしたものである。さらに、図８において
は、被圧延材の可逆タンデム減面時、ユニバーサル仕上
げ圧延機のＨカリバーのみを適宜選択的に空パスとした
圧延方法を示すもので、図中１〜７の全パスにおいて、
前段の１、２、３パスのみを空パスとしたものである。
減面時、ユニバーサル仕上げ圧延機のＨカリバーのみを
適宜選択的に空パスとした圧延方法を示すもので、図中
１〜７の全パスにおいて、２、４、６パスを空パスとし
たものである。また、図７においては、被圧延材の可逆
タンデム減面時ユニバーサル仕上げ圧延機のＨカリバー
のみを適宜選択的に空パスとした圧延方法を示すもの
で、図中１〜７の全パスにおいて、途中の３、４パスの
みを空パスとしたものである。さらに、図８において
は、被圧延材の可逆タンデム減面時、ユニバーサル仕上
げ圧延機のＨカリバーのみを適宜選択的に空パスとした
圧延方法を示すもので、図中１〜７の全パスにおいて、
前段の１、２、３パスのみを空パスとしたものである。
【００１７】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるユニバ
ーサル仕上げ圧延機において、水平ロールが摩耗した場
合、該ロールを改削し胴幅を調整することにより、何回
も同一のサイズのＨ形鋼の圧延に使用可能となり、その
分ロール原単位が向上する。また、高生産性、省エネ、
低圧延コスト、また設備の設置面積も少なくその分圧延
工場の建屋長さも短くなる等極めて優れた効果を奏する
ものである。
ーサル仕上げ圧延機において、水平ロールが摩耗した場
合、該ロールを改削し胴幅を調整することにより、何回
も同一のサイズのＨ形鋼の圧延に使用可能となり、その
分ロール原単位が向上する。また、高生産性、省エネ、
低圧延コスト、また設備の設置面積も少なくその分圧延
工場の建屋長さも短くなる等極めて優れた効果を奏する
ものである。
【図１】本発明に係るＨ形鋼の圧延設備の全体配置を示
すフロー図、
すフロー図、
【図２】本発明に係るユニバーサル仕上げ圧延機の全体
概要図、
概要図、
【図３】本発明の水平ロール幅可変機構における第２の
実施例を示す図、
実施例を示す図、
【図４】本発明の水平ロール幅可変機構における第３の
実施例を示す図、
実施例を示す図、
【図５】本発明に係るＨ形鋼の圧延設備を使用した被圧
延材のパススケジュールを示す図、
延材のパススケジュールを示す図、
【図６】本発明に係るＨ形鋼の圧延設備を使用した被圧
延材の他のパススケジュールを示す図、
延材の他のパススケジュールを示す図、
【図７】本発明に係るＨ形鋼の圧延設備を使用した被圧
延材の他のパススケジュールを示す図、
延材の他のパススケジュールを示す図、
【図８】本発明に係るＨ形鋼の圧延設備を使用した被圧
延材の他のパススケジュールを示す図、
延材の他のパススケジュールを示す図、
【図９】従来の圧延機設備の全体配置を示すフローを示
す図、
す図、
【図１０】従来のＸおよびＨカリバーを有するユニバー
サル粗圧延機の水平ロールと垂直ロールの概要図であ
る。
サル粗圧延機の水平ロールと垂直ロールの概要図であ
る。
１ ユニバーサル仕上げ圧延機 ２ 水平ロール軸 ３ 水平ロール ４ スリーブロール ５ 固定ウェッジリング ６ 可動ウェッジリング ７ 幅調整リング ８ ハウジング ９ 垂直ロール １０ ブレークダウン圧延機 １１ ユニバーサル粗圧延機 １２ エッジャー圧延機 １３ 軸受け １４ オイル注入溝 １５ オイル配管Ａ １６ オイル配管Ｂ １７ 油圧装置 １８ 油圧装置 １９、２０ 幅検出器 ２１ 軸固定ロール ２２ 中空軸 ２３ 中空軸ロール ２４ 軸受けａ ２５ 軸受けｂ ２６ ねじ ２７ ロール幅調整スクリュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 4E002 AC03 BA03 BA04 BB13 4E016 AA07 BA08 CA03
Claims (3)
- 【請求項１】 Ｘカリバーを有するユニバーサル粗圧延
機とエッジャー圧延機とＨカリバーを有するユニバーサ
ル仕上げ圧延機とが近接配置され、前記圧延機群が、共
に被圧延物の減面に活用される如くなしたＨ形鋼の圧延
設備であって、前記ユニバーサル仕上げ圧延機の水平ロ
ールのロール幅を、可変可能な構成にしたことを特徴と
するＨ形鋼の圧延設備。 - 【請求項２】 Ｘカリバーを有するユニバーサル粗圧延
機とエッジャー圧延機とＨカリバーを有するユニバーサ
ル仕上げ圧延機とが近接配置され、かつ、前記ユニバー
サル仕上げ圧延機の水平ロールのロール幅を、可変可能
な構成にしてなるＨ形鋼の圧延設備における圧延方法で
あって、被圧延材を、前記ユニバーサル粗圧延機のＸカ
リバーとエッジャー圧延機と前記ユニバーサル仕上げ圧
延機のＨカリバーとによって、各パス毎に同時に、かつ
可逆タンデム式に減面させることを特徴とするＨ形鋼の
圧延方法。 - 【請求項３】 被圧延材の可逆タンデム減面時、ユニバ
ーサル仕上げ圧延機のＨカリバーのみを適宜選択的に空
パスとすることを特徴とする請求項２記載のＨ形鋼の圧
延方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000145218A JP2001321808A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | Ｈ形鋼の圧延設備およびその圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000145218A JP2001321808A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | Ｈ形鋼の圧延設備およびその圧延方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001321808A true JP2001321808A (ja) | 2001-11-20 |
Family
ID=18651755
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000145218A Pending JP2001321808A (ja) | 2000-05-17 | 2000-05-17 | Ｈ形鋼の圧延設備およびその圧延方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001321808A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002035802A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-02-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Ｈ形鋼の圧延方法 |
| CN102794298A (zh) * | 2012-08-16 | 2012-11-28 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | H型钢的轧制工艺和装置 |
-
2000
- 2000-05-17 JP JP2000145218A patent/JP2001321808A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002035802A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-02-05 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Ｈ形鋼の圧延方法 |
| CN102794298A (zh) * | 2012-08-16 | 2012-11-28 | 中冶赛迪工程技术股份有限公司 | H型钢的轧制工艺和装置 |
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Legal Events
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Effective date: 20050906 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060110 |