JP2001321375A - 超音波受信信号処理用フィルタ、超音波受信信号処理手段および超音波画像診断装置 - Google Patents

超音波受信信号処理用フィルタ、超音波受信信号処理手段および超音波画像診断装置

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JP2001321375A
JP2001321375A JP2000142646A JP2000142646A JP2001321375A JP 2001321375 A JP2001321375 A JP 2001321375A JP 2000142646 A JP2000142646 A JP 2000142646A JP 2000142646 A JP2000142646 A JP 2000142646A JP 2001321375 A JP2001321375 A JP 2001321375A
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Tatsuro Baba
達朗 馬場
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェアの規模を小さくし、低コスト、
小型化、省エネルギー性に優れた1次特性および2次特
性を切換えることのできる超音波ドプラ信号用フィル
タ、超音波受信信号処理手段およびこれを用いた超音波
画像診断装置を提供することを目的する。 【解決手段】 フレーム間の加算平均を行うフィルタに
おけるフレームバッファ35の出力をフィードバック信
号およびフォワード信号として、それぞれフィルタ入力
の後段と、フィルタ出力の前段に設けられた加算器3
3、34で加算を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波受信信号処
理用フィルタ、超音波受信信号処理手段および超音波画
像診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波画像診断装置において、血
流からの散乱エコーのパワーの2次元分布をフレーム間
で加算平均してS/Nを向上し、微細な血流を表示しよ
うとする試みがなされている。この試みは、様々な名称
で呼ばれているが、ここではドプラパワーイメージング
と呼ぶことにする。ドプラパワーイメージングの中で
も、特に血流信号のパワーを高い検出感度で表示する方
法(以下パワーモードと呼ぶ)は、主に腹部系の臓器、
例えば、肝臓や腎臓などの血流の検出や血管走行の観察
などに使用されている。パワーモードを用いた表示では
パワーモード以外の通常の流速表示に比べて低速血流や
細かい血管内の血流の検出感度が高いため腹部の動きの
少ない部位での血流診断に有効である。このパワーモー
ドを含むドプラパワーイメージングの信号処理系におい
て、血流からの散乱エコーのパワーの2次元分布をフレ
ーム間で加算平均する際に、2つの特性を切換えて使用
することができるフィルタを用いていた。ここで、従来
例におけるフィルタの回路図を図6(a)に示す。従来
例におけるフィルタは、入力と出力をそれぞれ1つずつ
備え、3つの乗算器41、45、46と、2つのフレー
ムバッファ43、44、2つの加算器42、47、およ
び1つの切換器48から構成されている。
【0003】フィルタの入力には、乗算器41が設けら
れ、乗算器41の出力は加算器42の入力と接続されて
いる。加算器42の出力は、フレームバッファ43の入
力に接続されている。また、加算器42の出力は、フィ
ルタの出力とされている。フレームバッファ43の出力
は、乗算器45の入力とフレームバッファ44の入力に
接続されている。乗算器45の出力は加算器47の入力
に接続されている。一方、フレームバッファ44の出力
は乗算器46の入力に接続され、乗算器46の出力は切
換器48を介して、前記加算器47の入力に接続されて
いる。加算器47の出力は、前記加算器42の入力に接
続されている。フィルタへの入力信号は、まず乗算器4
1で適当な大きさに増幅され、次に加算器42で、帰還
信号と加算され出力する。フレームバッファ43では入
力信号が一定時間だけ遅延され出力される。フレームバ
ッファ43の出力は、乗算器45で適度な値に増幅され
た後、加算器47に入力され、また、フレームバッファ
44では、さらに一定時間だけ遅延され出力される。フ
レームバッファ44の出力は、乗算器46で適当な値に
増幅された後、切換器48に入力される。切換器48は
高速にオン、オフできるスイッチで、フィルタの特性を
切換えるために用いられる。
【0004】切換器48の出力は、加算器47で前記乗
算器45の出力信号と加算され、加算された信号は、前
記帰還信号として前記加算器42に入力される。図6
(b)は、切換器48をオフにした状態で、図6(c)
は、切換器48をオンにした状態で、フィルタの入力信
号としてインパルス信号を加えたフィルタ出力信号の特
性が示されている。なお、各特性の横軸は時間、縦軸は
入力されたインパルス信号の振幅に対する出力比であ
る。図6(b)ではインパルス信号が入力されてから、
一様に出力が低くなる特性(以下1次特性という)を有
しており、また、図6(c)ではインパルス信号が入力
されてから、一定時間経過後に出力が最大値となり、そ
の後一様に出力が低くなる特性(以下2次特性という)
を有している。図6(b)の1次特性では一様に残像が
長く尾を引いて消えていく特性があり、図6(c)の2
次特性ではタイムラグはあるものの残像の切れがよい特
性があるため、診断を行う際には、診断部位などに応じ
て、1次あるいは2次特性を選択して使用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
タに備えられたフレームバッファには、大規模なフレー
ムメモリが必要であり、また、ダイナミックレンジの広
い信号を処理するには、高速かつ高語長の加算器、乗算
器が必要である。従来例におけるフィルタでは、2次特
性を使用する際、2つのフレームバッファで用いられる
2つのフレームメモリと、3つの乗算器で用いられる3
つの大容量のROMが必要であり、これらは高価でハード
ウェアの規模も大きく、またハードウェアの規模に応じ
て、消費されるエネルギーも大きいものであった。そこ
で、本発明は上記課題を解決し、低価格で、小型、省エ
ネルギー性に優れた超音波ドプラ信号用フィルタ、超音
波受信信号処理手段およびこれを用いた超音波画像診断
装置を提供することを目的する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、デジタル化された超音波
受信信号である第1の信号と前記第1の信号が帰還され
た信号である第2の信号とを加算する第1の加算手段
と、前記第1の加算手段の出力信号を遅延させる信号遅
延手段と、前記信号遅延手段の出力信号を乗算し前記第
2の信号を出力する第1の乗算手段と、前記信号遅延手
段の出力信号を乗算する第2の乗算手段と、前記第1の
加算手段の出力信号と前記第2の乗算手段の出力信号を
加算し第3の信号を得る第2の加算手段と、を具備した
ことを特徴とする。本発明は上記構成により、第2の乗
算手段の乗算係数を変化させるだけで、信号遅延手段を
1つだけ用いたフィルタの特性を切換えることができ
る。また、請求項2に記載の発明は、前記第2の乗算手
段は、乗算係数が0と1のみからなる切換手段であるこ
とを特徴とする。本発明は上記構成により、乗算係数が
0と1以外に変化させることができる乗算手段に比べ、
乗算係数が0と1のみからなる切換手段では、構成を簡
単にすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る第1の実施の
形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は
第1実施の形態に係る超音波画像診断装置のブロック図
である。本実施の形態に係る超音波画像診断装置は、シ
ステムコントローラ1をシステム全体の制御中枢とす
る。システムコントローラ1には操作スイッチ(SW)
8が接続されここから各種情報、命令が入力されるよう
になっている。プローブ2は、電気/機械変換器として
の複数の圧電振動子を有する。プローブ2には送信系3
と受信系4とが接続される。送信系3は、パルス発生器
3A、送信遅延回路3B、パルサ3Cとを有する。パル
ス発生器3Aは例えば6KHzのレート周波数でレート
パルスを発生する。このレートパルスはチャンネル数分
に分配され、送信遅延回路3Bに送られる。送信遅延回
路3Bは、超音波をビーム状に集束しかつ送信指向性を
与えるための遅延時間を各レートパルスに与える。パル
サ3Cは、送信遅延回路3Bからレートパルスを受けた
タイミングでプローブ2に電圧パルスを印加する。これ
によりプローブ2から超音波パルスが被検体内に送信さ
れる。被検体内の音響インピーダンスの不連続面で反射
した反射波はプローブ2で受信される。プローブ2から
の受信信号は、受信系4に取り込まれる。受信系4は、
プリアンプ4A、受信遅延回路4B、加算器4Cを有す
る。受信信号は、チャンネル毎にプリアンプ4Aで増幅
され、受信遅延回路4Bにより受信指向性を与えるため
の遅延時間を与えられ、そして加算器4Cで加算され
る。これにより受信指向性に応じた方向からの反射波が
強調された反射信号が得られる。この送信指向性と受信
指向性とにより超音波送受信の総合的な指向性が決定さ
れる。
【0008】スキャンコントローラ9は、被検体の断面
を超音波で繰り返しスキャンするために送信系3、受信
系4を制御する。受信系4から出力される反射信号は、
カラーフローマッピング(CFM)処理系6に送られ
る。CFM処理系6は、位相検波回路6A、アナログデ
ジタルコンバータ(A/D)6B、MTIフィルタ6
C、自己相関器6D、演算部6Eの順に構成されてい
る。位相検波回路6Aは、図示しないが、基準信号発生
器、90°移相器、2系統のミキサ、2系統のローパス
フィルタとを有する。一方のミキサは、受信系4からの
反射信号に、基準信号発生器からの基本周波数f0
(例えばf0 =3.5MHz)の基準信号をかけあわ
せる。他方のミキサは、受信系4からの反射信号に、基
準信号発生器から90°移相器を介して90°移相した
基準信号をかけあわせる。ミキサの出力信号には高調波
成分が含まれている。この高調波成分は、ローパスフィ
ルタで除去される。これにより、ドプラ効果により周波
数偏移を受けた偏移周波数でビートするドプラ信号が抽
出される。ドプラ信号は、アナログデジタルコンバータ
6Bにより、ラスタ上の例えば0.5mm間隔で離散さ
れデジタル信号に変換される。
【0009】MTIフィルタ6Cは、アナログデジタル
コンバータ6Bからのドプラ信号から心筋などの運動速
度の遅い反射体からの比較的低周波のクラッタ成分を除
去し、比較的高周波の血流成分を抽出する。MTIフィ
ルタ6Cで抽出された血流のドプラ信号は、自己相関器
6Dに供給される。自己相関器6Dは、現在のフレーム
の血流のドプラ信号と1フレーム前の血流のドプラ信号
との複素共役をとった信号の実数部Re(C1)と虚数
部Im(C1)、同じフレームの実数部と虚数部を二乗
加算した信号C0を出力する。ここで、演算部6Eの詳
細ブロック図を図2に示す。演算部6Eは、C0、Re
(C1)、Im(C1)の入力信号をそれぞれ2つに分
割し、パワーモード以外の流速表示を行うための信号系
(以下VPT信号系と呼ぶ)と、パワーモード表示を行
うための信号系(以下パワーモード信号系と呼ぶ)に分
配している。VPT信号系は、VPT計算器21、MU
X回路22、Persis回路23、MUX回路24の
順で接続されている。VPT計算器21では、入力され
た自己相関信号C0、Re(C1)、Im(C1)基づ
いてサンプル点毎に血流のパワーP、平均速度V及び分
散Tを演算し、パワー、平均速度、分散の2次元分布デ
ータ(2次元画像データ)を作成する。
【0010】MUX回路22には、VPT信号系とパワ
ーモード信号系の両方の信号がそれぞれ入力されてお
り、一方の信号系を選択し出力する切換機能を有してい
る。Persis回路23には、図5に示されたフィル
タが計3つ並列に設けられている。これは、Persi
s回路23への入力信号として、VPT信号系を選択し
た場合には、V、P、Tの信号である計3つのそれぞれ
の信号に、またパワーモード信号系を選択した場合に
は、|C0|、SCの信号である計2つのそれぞれの信
号にフィルタが必要であるため、どちらか一方を選択し
て使用する本実施の形態では、信号の多いVPT信号系
を考慮し、3つのフィルタを設けると良い。Persi
s回路23の出力に接続されているMUX回路24は、
MUX回路22と同様、VPT信号系とパワーモード信
号系の一方の信号系を選択し出力する切換機能を有して
いる。MUX回路24の出力信号は、デジタルスキャン
コンバータ(DSC)7Aに供給される。デジタルスキ
ャンコンバータ7Aは、方位方向の補間を行い、各点の
データを並び変えて、演算部6Eの出力信号をビデオ信
号に変換する。変換された信号は、カラー処理回路7B
に供給される。
【0011】カラー処理回路7Bでは、カラーのエコー
画像と白黒のエコー画像の信号成分が合成され、デジタ
ル信号からアナログ信号に変換された後、モニタ7Cで
超音波ドプラ画像が表示される。ただし本発明は、エコ
ー画像を表示できるものであれば、カラー表示に限定さ
れるわけではない。ここで、Persis回路23で用
いられる図5に示されたフィルタについて詳しく説明す
る。図5(a)は本実施の形態におけるフィルタの回路
図である。図5(a)に示されたフィルタは、入力と出
力をそれぞれ1つずつ備え、2つの乗算器と1つのフレ
ームバッファ、2つの加算器、1つの切換器から構成さ
れている。フィルタの入力には、乗算器32が設けら
れ、乗算器32の出力には加算器33の入力が接続され
ている。加算器33の出力は、加算器34の入力と、フ
レームバッファ35の入力に接続されている。フレーム
バッファ35の出力は、乗算器36の入力と、切換器3
7を介して前記加算器34の入力に接続されている。乗
算器36の出力は前記加算器33の入力に接続されてい
る。フィルタへの入力信号は、まず乗算器32で適当な
大きさに増幅され、次に加算器33で、後述するフィー
ドバック信号と加算され出力する。
【0012】加算器34は、加算器33の出力信号と後
述のフォワード信号を加算し、加算された信号がフィル
タの出力となる。また、フレームバッファ35では、入
力された信号がフレームメモリに蓄積され、1フレーム
分だけ、遅延された後、出力される。乗算器36では、
入力信号が、フィルタが1次および2次特性をもつよう
に適当な大きさに増幅された後、前記フィードバック信
号として、加算器33に入力される。また、切換器37
は、乗算係数が0および1からなる乗算器の一種で、ソ
フトウェアにオン、オフできるスイッチであり、前記フ
ォワード信号を出力する。切換器37は、フィルタの1
次特性と2次特性を切換えるために用いられる。ここ
で、フィルタの特性について詳しく説明する。図3は切
換器37をオフにした状態、図4は切換器37をオンに
した状態の各個所の信号のタイミングチャート図であ
る。また、s1はフィルタの入力信号、s2は加算器3
3の出力信号、s3はフレームバッファ35の出力信
号、s4は乗算器36の出力信号、s5は切換器37の
出力信号、s6はフィルタの出力信号をそれぞれ示して
いる。切換器37をオフにした状態で、フィルタの入力
信号s1に仮に振幅1であるインパルス信号を入力した
場合、加算器33の出力信号s2は乗算係数G=0.3
75である乗算器32を介して振幅0.375信号を出
力する。
【0013】フレームバッファ35は、1フレーム分、
信号を遅延させるため、この時は出力信号s3は0であ
り、従ってs4も0である。なお、切換器37の出力信
号s5は、オフのため常に0を維持している。この時、
フィルタ出力信号s6は、加算器33の出力信号s2と
等しく振幅は0.375である。次のフレームでは、フ
ィルタ入力信号s1は0であり、1フレーム分信号を遅
延させたフレームバッファ35の出力信号s3は0.3
75となり、従って出力信号s4は、乗算係数FB=
0.625の乗算器36を介して、0.234375の
振幅となる。これに伴い、加算器33の出力信号s2お
よびフィルタの出力信号s6も振幅0.234375と
なる。図3では、同様に4フレーム分までの各個所の信
号が示されている。また、切換器37をオンにした状態
では、切換器37の出力信号s5を、加算器33の出力
信号s2に加え、フィルタの出力信号s6を得ている。
なお、図4では、各乗算器の乗算係数G=0.246、
FB=0.509、FF=1.0としている。その他の
動作は、オフの場合と同様であるためここでは省略す
る。また、図5(b)は、切換器37をオフにした状態
である図3におけるフィルタの出力s6を太線のように
結んだものを、図5(c)は切換器37をオンにした状
態である図4におけるフィルタの出力s6を同様に、そ
れぞれ15フレーム分示したものである。
【0014】これからも明らかなように、図5(b)
は、図6(b)と同様、1次特性を有しており、また、
図5(c)は図6(c)と同様な2次特性を有してい
る。ただし、本発明におけるフィルタは、1次特性およ
び2次特性を備えるものであれば、各乗算器の乗算係数
を上記数値に限定するものではない。また、乗算器32
は、フィルタの出力信号が他の処理回路で必要となる大
きさの信号になるよう調整されているが、フィルタの出
力信号がすでに他の処理回路に対して適当な値である場
合には、特にフィルタ内に備える必要はない。次に、パ
ワーモード信号系について説明する。パワーモード信号
系は、2つの並列した信号系からなり、一方を符号なし
パワー処理系と、他方を符号付パワー処理系とする。自
己相関器6Dから出力された信号は、C0−Sign回
路25に入力され符号なしパワー処理系と、符号付パワ
ー処理系に分割される。C0−Sign回路25は、自
己相関器6Dの出力信号C0から、パワーの絶対値信号
|C0|を算出し、符号なしパワー処理系へ出力する。
また、自己相関器6Dの出力信号Re(C1)とIm
(C1)からSign値を求め、その正負の符号信号を
符号付パワー処理系へ出力する。なお、パワーの絶対値
信号|C0|は、血流成分の感度の高いパワーを検出す
るため、VPT計算器21の出力であるパワー信号Pよ
りも、C0−Sign回路25においてダイナミックレ
ンジが大きく設定されている。
【0015】符号なしパワー処理系は、前記C0−Si
gn回路25、前記MUX回路22、前記Persis
回路23、Log回路29、前記MUX回路24の順で
接続され信号の処理を行う。前記MUX回路22、24
およびPersis回路23はVPT信号系と同様であ
るため、ここでは省略する。Log回路29は、Per
sis回路23で出力されたダイナミックレンジの大き
い信号を圧縮して出力する。また、符号付パワー処理系
には、前記C0−Sign回路25、SignC0ge
n回路26、前記MUX回路22、前記Persis回
路23、Sign回路27、SignC0gen回路2
8、前記MUX回路24の順で接続されて信号の処理を
行っている。C0−Sign回路25、MUX回路2
2、24、Persis回路23の機能については上述
のため省略する。SignC0gen回路26は、パワ
ーの符号信号と符号なしパワー処理系におけるパワーの
絶対値信号|C0|の信号を組み合わせ、符号付のパワ
ー信号SCを出力する。また、Sign回路27では、
前記符号付のパワー信号SCにPersis回路23で
フレーム間加算平均を行った信号PersisSCの符
号を判断し、符号信号のみを出力する。
【0016】SignC0gen回路28では、前記P
ersisSCの符号信号と符号なしパワー処理系にお
けるLog回路29の出力Persis|C0|を組み
合わせ、符号付パワー信号SC0として出力する。演算
部6Eでは、流速PersisV、パワーPersis
P、分散PersisTなどのVPT信号系の出力と、
パワーの絶対値Persis|C0|および符号付パワ
ー信号SC0などのパワー処理系の出力を、切換えて出
力できる構成になっている。VPT処理系とパワー処理
系の使い分けとしては、血流のパワーを詳細に観察する
には、パワー処理系の信号を用い、流速や分散などを観
察するには、VPT処理系の信号を用いる。本実施の形
態で用いたPersis回路23におけるフィルタは、
図5(b)、(c)に示すように、従来例のフィルタの
特性である図6(b)、(c)と同様に、信号が入力さ
れてから一様に出力が低くなる1次特性と、信号が入力
されてから一定時間経過後に出力が最大値となりその後
一様に出力が低くなる2次特性を有している。従来例の
フィルタでは、図6(a)に示すように、フレームバッ
ファを2つ、乗算器を3つ必要としていたが、本実施の
形態におけるフィルタでは、図5(a)に示すように、
フレームバッファを1つ、乗算器を2つ、あるいは乗算
器36を取り外した場合には、乗算器を1つにすること
ができ、ハードウェアの規模を約半分にすることがで
き、価格、スペース、消費電力などを大幅に削減した状
態で、超音波画像が一様に残像が長く尾を引いて消えて
いく特性と残像の切れがよい特性を切換えて使用するこ
とができる超音波画像診断装置を提供することができ
る。
【0017】また、変形例として、図6(a)における
切換器37の乗算係数を0あるいは1以外にも変化させ
ることのできる乗算器にした場合には、乗算係数を0あ
るいは1以外に調整することが可能であるため、より適
正なフィルタ特性を導き出すことができる。またなお、
本実施の形態では、図5におけるフィルタを演算部6E
に設けたが、アナログデジタルコンバータ(A/D)6
Bから、カラー処理回路7Bにおいてデジタル信号から
アナログ信号に変換されるまでの間のデジタル信号を処
理する過程であれば、いずれの場所に設けても良い。例
えば、DSC7Aの後に前記フィルタを設けても良い。
また、本実施の形態では、Persis回路23におけ
るフレーム間フィルタをVPT処理系の信号およびパワ
ー処理系の信号の両方に使用しているが、血流成分の感
度の高いパワーを検出するためには、パワー処理系の信
号に図5に示すフィルタを用いることが、特に有効であ
る。また、本実施の形態では、図5のフィルタを超音波
装置に適応しているが、前記1次特性および2次特性を
もつフィルタを必要とする他の装置にも適応することは
可能である。
【0018】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、フレーム間の加算平均を行うフィルタにおける信
号遅延手段の出力をフィードバック信号およびフォワー
ド信号として、それぞれフィルタ入力の後段と、フィル
タ出力の前段に設けられた加算手段で加算することによ
り、フィルタで用いられる信号遅延手段および乗算手段
の数を減らすことができ、価格、スペース、消費電力な
どを大幅に削減した超音波受信信号用フィルタ、超音波
受信信号処理手段および超音波画像診断装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施の形態における超音波画
像診断装置のブロック図である。
【図2】本発明に係る第1実施の形態における演算部の
詳細ブロック図である。
【図3】本発明に係る第1実施の形態における切換器を
オフにした状態でのフィルタの各個所の信号タイミング
チャート図である。
【図4】本発明に係る第1実施の形態における切換器を
オンにした状態でのフィルタの各個所の信号タイミング
チャート図である。
【図5】本発明に係る第1実施の形態におけるフレーム
間フィルタの回路図およびインパルス特性である。
【図6】従来例におけるフィルタの回路図およびインパ
ルス特性である。
【符号の説明】
1 システムコントローラ 2 プローブ 3 送信系 3A パルス発生器 3B 送信遅延回路 3C パルサ 4 受信系 4A プリアンプ 4B 受信遅延回路 4C 加算器 6 カラーフローマッピング処理系 6A 位相検波回路 6B アナログデジタルコンバータ 6C MTIフィルタ 6D 自己相関器 6E 演算部 7A デジタルスキャンコンバータ 7B カラー処理回路 7C モニタ 8 操作スイッチ 9 スキャンコントローラ 21 VPT計算器 22 MUX回路 23 Persis回路 24 MUX回路 25 C0−Sign回路 26 SignC0gen回路 27 Sign回路 28 SignC0gen回路 29 Log回路 32 乗算器 33 加算器 34 加算器 35 フレームバッファ 36 乗算器 37 切換器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル化された超音波受信信号である
    第1の信号と前記第1の信号が帰還された信号である第
    2の信号とを加算する第1の加算手段と、前記第1の加
    算手段の出力信号を遅延させる信号遅延手段と、前記信
    号遅延手段の出力信号を乗算し前記第2の信号を出力す
    る第1の乗算手段と、前記信号遅延手段の出力信号を乗
    算する第2の乗算手段と、前記第1の加算手段の出力信
    号と前記第2の乗算手段の出力信号を加算し第3の信号
    を得る第2の加算手段と、を具備したことを特徴とする
    超音波受信信号処理用フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記第2の乗算手段は、乗算係数が0と
    1のみからなる切換手段であることを特徴とする請求項
    1記載の超音波受信信号処理用フィルタ。
  3. 【請求項3】 入力信号に対して自己相関値を出力する
    自己相関手段と、前記自己相関手段の出力信号を時間的
    に平滑化する請求項1または2記載の超音波受信信号処
    理用フィルタと、前記超音波受信信号処理用フィルタの
    出力信号を画像信号に変換する画像処理手段と、を具備
    することを特徴とする超音波受信信号処理手段。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の超音波受信信号処理手段
    を有する超音波装置本体と、前記超音波装置本体に接続
    された超音波振動子と、前記超音波装置本体に接続され
    前記画像処理手段の出力信号を画像として表示する画像
    表示手段と、を具備することを特徴とする超音波画像診
    断装置。
  5. 【請求項5】 被検体に対して超音波を送受波するため
    の超音波プローブと、前記超音波プローブから送信する
    超音波送信信号を制御するための送信信号制御手段と、
    前記超音波プローブで受信したアナログ超音波受信信号
    をデジタル信号に変換する処理を含む信号処理手段と、
    前記信号処理手段の出力信号が前記第1の信号として入
    力され前記第3の信号を出力する請求項1または2記載
    の超音波受信信号処理用フィルタを含み超音波の画像信
    号を生成するための画像信号生成回路と、前記画像信号
    生成回路で生成された画像信号に基づいて超音波画像を
    表示する表示手段と、を具備することを特徴とする超音
    波画像診断装置。
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