JP2001321316A - 食器洗浄装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーティリティ使用量の低減化を図ることが
できる食器洗浄装置を提供する。 【解決手段】 ポンプ４から洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂま
での洗浄水Ｗの加圧流路１１中に、洗浄水噴射体９Ａ，
９Ｂのいずれかへの洗浄水Ｗの供給を中止できる洗浄水
供給制限手段８を設けた。また、ポンプ４から洗浄水噴
射体９Ａ，９Ｂに供給すべき洗浄水Ｗの流量に応じて、
洗浄槽３内への給水量を加減する第１の制御手段１５を
設けた。洗浄すべき食器類Ｑが少ない場合には、制限手
段８を動作させて、特定の洗浄水噴射体９Ａへの洗浄水
Ｗの供給を中止し、残りの洗浄水噴射体９Ｂにより食器
類Ｑの洗浄を行う。ポンプからの洗浄水Ｗの吐出流量の
減少に伴い、第１の制御手段１５により洗浄槽３への給
水量が減らされる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、食器類の洗浄を
行う食器洗浄装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】家庭内で使用する食器類の数は、家族の
人数で定まるため、食器洗浄装置は、家族の人数に応じ
て、その大きさの選定がなされる。また、家庭内で頻繁
にパーティー等が催される場合には、パーティー参加人
数を見込んで、食器洗浄装置の大きさの選定がなされ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、家族の
人数に応じて食器洗浄装置を選定しても、常に全員で食
事をするとは限らず、例えば、４人家族のうち子供達２
人が、両親より遅い時間帯に食事をしたり、外食をして
しまう場合には、食器洗浄装置で一度に洗浄する食器類
の数は２人分でよいこととなる。したがって、４人用の
食器洗浄装置で２人分の食器類を洗浄すると、食器類の
ない部分にも、洗浄水が噴射されてしまうこととなり、
水や電気といったユーティリティの無駄使いが生じてし
まう。なお、パーティー参加人数を見込んで、食器洗浄
装置を購入した場合でも、パーティーがない場合には、
同様の問題が生じる。

【０００４】一方、洗浄する食器の数の多少ににかかわ
らず、従来の食器洗浄装置では、もっと、ユーティリテ
ィ使用量の低減化が図られるべきだという要望も強い。

【０００５】この発明は、以上の点に鑑み、水や電気と
いったユーティリティの使用量を低減化できる食器洗浄
装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明の請求項１記載
の発明は、ポンプで加圧された洗浄槽内の洗浄水を、こ
の洗浄槽内の複数の洗浄空間用に各々設けられた洗浄水
噴射体から噴射して、洗浄空間内の食器類の洗浄を行う
食器洗浄装置において、ポンプから洗浄水噴射体までの
洗浄水の加圧流路中に、洗浄水噴射体のいづれかへの洗
浄水の供給を中止させるか又は洗浄水の供給量を減少さ
せるように動作可能な洗浄水供給制限手段を設けている
とともに、ポンプから洗浄水噴射体に供給すべき洗浄水
の流量に応じて、洗浄槽内への給水量を加減する第１の
制御手段を設けていることである。

【０００７】この発明では、洗浄すべき食器類が少ない
場合には、洗浄水供給制限手段により、例えば流路を閉
じて、特定の洗浄水噴射体への洗浄水の供給を中止し、
残りの洗浄水噴射体から食器類がおかれた洗浄空間に洗
浄水を噴射して、この食器類の洗浄を行う。この場合、
ポンプからの洗浄水の吐出流量を減少できるため、これ
に見合った分だけ、洗浄槽への給水量を減少させること
ができる。また、洗浄槽への給水をヒータで加熱する必
要がある場合には、ヒータの消費電力も削減できる。な
お、ポンプからの吐出流量が減少すれば、これに見合っ
た分だけ、洗浄槽への給水量を減少させても、ポンプへ
のエア咬み等の問題は生じない。

【０００８】ここで、「洗浄水の供給量を減少させる」
とは、例えば、加圧流路の一部を塞いで、洗浄水噴射体
への洗浄水の供給量を、食器類に当たらない程度まで減
少させるようなことを意味する。

【０００９】この発明の請求項２記載の発明は、ポンプ
で加圧された洗浄槽内の洗浄水を、この洗浄槽内の複数
の洗浄空間用に各々設けられた洗浄水噴射体から噴射し
て、洗浄空間内の食器類の洗浄を行う食器洗浄装置にお
いて、ポンプから洗浄水噴射体までの洗浄水の加圧流路
中に、洗浄水噴射体のいづれかへの洗浄水の供給を中止
させるか又は洗浄水の供給量を減少させるように動作可
能な洗浄水供給制限手段を設けているとともに、ポンプ
に、洗浄水噴射体に供給すべき洗浄水の流量に応じて、
このポンプの動力消費量を加減する動力使用量加減手段
を設けていることである。

【００１０】この発明では、洗浄すべき食器類が少な
く、一部の洗浄水噴射体から洗浄水を噴射して食器類の
洗浄を行う場合に、ポンプからの吐出流量を減少できる
ため、この吐出流量の減少に伴い、動力使用量加減手段
によってポンプの動力消費量を減少させることができ
る。なお、この動力使用量加減手段には、例えば、ポン
プのインペラーの回転速度を制御して、ポンプ流量の制
御を行うインバータ制御手段がある。

【００１１】この発明の請求項３記載の発明は、請求項
１又は２記載の発明の場合において、洗浄水供給制限手
段は、加圧流路が分岐する位置に設けられた流路切替弁
であることである。

【００１２】この発明では、洗浄水噴射体毎に洗浄水供
給制限手段を設けなくても、例えば、個々の洗浄水噴射
体への洗浄水の供給中止を、弁の切り替えによって簡単
になすことができる。

【００１３】この発明の請求項４記載の発明は、請求項
１乃至３の何れかに記載の発明の場合において、洗浄空
間には、食器類を出し入れするために取り出し自在な食
器かごと、食器かごの有無を検知して、この食器かごが
セットされない洗浄空間がある場合には、この洗浄空間
に対して、洗浄水供給制限手段を動作させるようにする
かごセンサーとが設けられていることである。

【００１４】この発明では、洗浄空間に食器カゴがない
場合には、この洗浄空間内には洗うべき食器類がないと
判断できるため、この洗浄空間へ洗浄水を噴射する洗浄
水噴射体への洗浄水の供給を例えば自動的に中止でき
る。

【００１５】この発明の請求項５記載の発明は、請求項
１乃至３の何れかに記載の発明の場合において、洗浄空
間には、食器類を出し入れするために取り出し自在な食
器かごと、食器かごの重量を検知して、この食器かご内
に食器類が入れられていない洗浄空間がある場合には、
この洗浄空間に対して、洗浄水供給制限手段を動作させ
るようにする重量センサーとが設けられていることであ
る。

【００１６】この発明では、特定の洗浄空間内の食器カ
ゴ中に食器類がなければ、重量センサーがこのことを検
知できるため、この洗浄空間へ洗浄水を噴射する洗浄水
噴射体への洗浄水の供給を例えば自動的に中止できる。

【００１７】この発明の請求項６記載の発明は、請求項
５記載の発明の場合において、重量センサーが、少なく
とも１つの食器かご内に所定量の食器類が入れられてい
ないと検知した場合には、食器かご内に食器類が入れら
れている洗浄空間毎に、順次食器類の洗浄を行うよう
に、洗浄水供給制限手段を動作させるとともに、食器か
ご内の食器類の量に応じて、洗浄水噴射体からの洗浄水
の噴射時間又は噴射流量を変化させるように、洗浄水供
給制限手段を動作させる第２の制御手段を有しているこ
とである。

【００１８】この発明では、いずれかの食器カゴに所定
量の食器類が入れられていない場合には、複数の洗浄水
噴射体から同時に洗浄水を噴射せず、これらの洗浄水噴
射体から順次洗浄水を噴射して、各食器カゴ内の食器類
を順次洗浄する。このため、洗浄水噴射体に送り込む洗
浄水の流量（ポンプ流量）を減少させることができ、洗
浄槽への給水量を減少できるとともに、ポンプの動力消
費量をも減少できる。また、この発明では、食器カゴ内
の食器類の量に応じて洗浄水噴射体からの洗浄水の噴射
時間や噴射流量を変化させているので、少量の食器類を
過剰に洗浄してしまうという無駄を無くすことができ
る。もちろん、食器カゴに食器類が入れられていない場
合は、この食器カゴに対して、洗浄水の噴射はなされな
い。

【００１９】この発明の請求項７記載の発明は、請求項
１乃至３の何れかに記載の発明の場合において、洗浄水
供給制限手段を動作させるための手動操作手段を設けて
いることである。

【００２０】この発明では、特定の洗浄空間内の食器か
ご中には食器類を入れていないことを認識するのは、食
器洗浄装置の使用者であることに鑑み、使用者が自ら手
動操作手段を操作して、洗浄水供給制限手段を動作さ
せ、特定の洗浄水噴射体への洗浄水の供給を例えば中止
できるようにしている。

【００２１】この発明の請求項８記載の発明は、請求項
１乃至７の何れかに記載の発明の場合において、洗浄水
供給制限手段は、少なくとも、同時に洗浄水を噴射する
洗浄水噴射体のグループ毎に、洗浄水の供給を中止させ
ることができるか又は洗浄水の供給量を減少させること
ができる数だけ設けられているとともに、グループ外の
洗浄水噴射体どうしが洗浄水を同時に噴射しないような
状態で、グループ毎に、食器類の洗浄において必要とさ
れる時間だけ順番に、洗浄水噴射体から洗浄水を噴射さ
せるように、洗浄水供給制限手段を動作させる第３の制
御手段を有していることである。

【００２２】この発明では、洗浄水はグループを形成す
る洗浄水噴射体毎に、順番に噴射されるので、例えば、
すべての洗浄空間に食器類を置いて洗浄する場合でも、
ポンプからの洗浄水の吐出流量を、グループ毎の洗浄水
噴射体に必要とされる流量まで下げることができる。こ
のため、洗浄槽内への給水量やポンプの消費電力も、ポ
ンプからの吐出流量に見合うように下げることができ
る。また、すべての洗浄水噴射体には洗浄水を供給する
ことはないため、ポンプの吐出流量には余裕が生じる
が、この場合、ポンプの吐出流量を洗浄水噴射体のグル
ープに必要とされる量より多くすることにより、洗浄力
のアップを図ることができる。

【００２３】この発明の請求項９記載の発明は、請求項
８記載の発明の場合において、第３の制御手段は、グル
ープ毎に一定時間だけ順番に洗浄水を噴射させるととも
に、この一定時間の噴射を食器類の洗浄において必要と
される時間分だけ繰り返えさせるように、洗浄水供給制
限手段を動作させることである。

【００２４】この発明では、グループ毎の洗浄水噴射体
による洗浄水の噴射時間が短く、同じグループの洗浄水
噴射体が、必要回数だけ繰り返して洗浄水を噴射するた
め、食器類に洗浄水を間欠的に噴射する間欠洗浄のよう
な効果が生じ、洗浄力のアップを図ることができる。な
お、食器類に間欠的に洗浄水を噴射すれば、連続噴射す
る場合のように、食器類の表面に水膜が形成されにくく
なり、噴射された洗浄水が衝撃力を発揮するようになる
ため、この洗浄水の衝撃力で、落ちにくい汚れを落とす
ことができるようになる。

【００２５】この発明の請求項１０記載の発明は、請求
項１乃至３の何れかに記載の発明の場合において、洗浄
水供給制限手段は、いずれの洗浄水噴射体に対しても、
個々に洗浄水の供給を中止できるか又は洗浄水の供給量
を減少できる数だけ設けられているとともに、洗浄水噴
射体どうしが洗浄水を同時に噴射しないような状態で、
この洗浄水噴射体毎に、食器類の洗浄において必要とさ
れる時間だけ順番に、洗浄水噴射体から洗浄水を噴射さ
せるように、洗浄水供給制限手段を動作させる第４の制
御手段を有していることである。

【００２６】この発明では、洗浄水は洗浄水噴射体毎に
順番に噴射されるので、例えば、すべての洗浄空間に食
器類をおいて洗浄する場合でも、ポンプからの洗浄水の
吐出流量を個々の洗浄水噴射体に必要とされる流量まで
下げることができる。このため、洗浄槽内への給水量や
ポンプの消費電力も、洗浄水のポンプからの吐出流量に
見合うように下げることができる。なお、この場合に
も、ポンプの吐出流量には余裕があるため、ポンプの吐
出流量を各洗浄水噴射体に必要とされる量より増やすこ
とにより、洗浄水噴射体による洗浄力のアップを図るこ
とができる。

【００２７】この発明の請求項１１記載の発明は、請求
項１０記載の発明の場合において、第４の制御手段は、
洗浄水噴射体毎に一定時間だけ順番に洗浄水を噴射させ
るとともに、この一定時間の噴射を食器類の洗浄におい
て必要とされる時間分だけ繰り返えさせるように、洗浄
水供給制限手段を動作させることである。

【００２８】この発明では、洗浄水噴射体から間欠的に
洗浄水を噴射して食器類を洗浄する間欠洗浄のような効
果が発生し、洗浄力のアップを図ることができる。

【００２９】

【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。

【００３０】実施形態１．図１はこの発明の一実施の形
態に係る食器洗浄装置を示している。

【００３１】食器洗浄装置１は、食器類Ｑの洗浄を自動
的に行うものであり、図１で示されるように、前面側上
部に上扉２ａと下扉２ｂとが設けられ、前面側下部に操
作パネル２ｃが設けられた装置本体２に、洗浄槽３と、
ポンプ４と、吐水管５と、吸引管６と、排水管７と、洗
浄水供給制限手段としての切替弁８と、２つの洗浄水噴
射体９Ａ，９Ｂと、２つの食器カゴ１０Ａ，１０Ｂと、
２つのカゴセンサ１１Ａ，１１Ｂと、給水弁１２と、ヒ
ータ１３と、水位検知センサ１４と、制御部１５とが設
けられたものである。

【００３２】洗浄槽３は、図１で示されるように、上部
側に、食器カゴ１０Ａが設置される上部洗浄空間Ｖ１が
形成されているとともに、下部側に食器カゴ１０Ｂが設
置される下部洗浄空間Ｖ２が形成され、かつ下部洗浄空
間Ｖ２の下方に洗浄水Ｗを集める貯溜部３ａが形成され
ている。上部洗浄空間Ｖ１は装置本体２の上扉２ａによ
り、下部洗浄空間Ｖ２は装置本体２の下扉２ｂにより、
それぞれ開放されるとともに、下部洗浄空間Ｖ２の底部
を形成する底壁３ｂは、貯溜部３ａ側に下るように傾斜
していて、給水弁１２から供給された洗浄水Ｗや、洗浄
水噴射体９Ａ，９Ｂから噴射された洗浄水Ｗを貯溜部３
ａに集める働きを有している。なお、貯溜部３ａの上部
には、残菜フィルタ３ｃが設けられている。

【００３３】ポンプ４は、図１で示されるように、装置
本体２の洗浄槽３の下方空間に設けられており、洗浄槽
３の貯溜部３ａ内の洗浄水Ｗを洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂ
に送って、これらの洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂに食器類Ｑ
の洗浄を行わせるとともに、洗浄槽３内の排水を装置本
体２外に排出する働きを有するものである。このポンプ
４は、吐水流量がインペラー（図示せず）の回転速度に
よって変えられるインバータ制御手段を有している。な
お、インバータ制御手段は、吐出流量に応じて、ポンプ
４の消費電力を加減する動力使用量加減手段ともなるも
のである。

【００３４】ポンプ４の洗浄水出口側には、図１で示さ
れるように、洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂまで吐水管５が設
けられているとともに、ポンプ４の洗浄水入口側には、
貯溜部３ａまで吸引管６が設けられている。吐水管５
は、上部洗浄空間Ｖ１の下側に設けられた洗浄水噴射体
９Ａに洗浄水Ｗを供給する第１吐水管５Ａと、下部洗浄
空間Ｖ２の下側に設けられた洗浄水噴射体９Ｂに洗浄水
Ｗを供給する第２吐水管５Ｂとを有している。なお、排
水管７は、ポンプ４に直接接続されており、ポンプ４内
の流路を切り替えることにより、このポンプ４と排水管
７とによって、洗浄槽３内の排水ができるようになって
いる。

【００３５】切替弁８は、吐水管５が第１吐水管５Ａと
第２吐水管５Ｂとに分かれる位置に設けられた３方弁で
あり、図２で示されるように、弁体７ａを回動させるこ
とにより、ポンプ４からの加圧洗浄水Ｗを、第１吐水管
５Ａを介して上側の洗浄水噴射体９Ａのみに送るか、又
は、第２吐水管５Ｂを介して下側の洗浄水噴射体９Ｂの
みに送るか、又は、第１及び第２吐水管５Ａ，５Ｂを介
して両方の洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂに送るかを定めるこ
とができる。

【００３６】洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂは、図１で示され
るように、水平でパイプ状をした本体部９ａの上部側
に、多数のノズル９ｂが設けられたものである。洗浄水
噴射体９Ａは、ノズル９ｂから上部洗浄空間Ｖ１中の食
器カゴ１０Ａに向かって、上向きに洗浄水Ｗを噴射し
て、食器カゴ１０Ａ中の食器類Ｑの洗浄を行い、洗浄水
噴射体９Ｂは、ノズル９ｂから下部洗浄空間Ｖ２の食器
カゴ１０Ｂに向かって上向きに洗浄水Ｗを噴射して、食
器カゴ１０Ｂ中の食器類Ｑの洗浄を行う。これらの洗浄
水噴射体９Ａ，９Ｂは、本体部９ａの中間部が、それぞ
れ第１吐水管５Ａと第２吐水管５Ｂとの垂直部に回動自
在に支持された状態で、これらに連通しており、洗浄水
Ｗが斜め上向きに噴射されることにより回転し、食器類
Ｑの種々の場所に洗浄水Ｗを吹き付ける。

【００３７】食器カゴ１０Ａ，１０Ｂは、食器類Ｑを洗
浄用に載置するためのものであり、食器類Ｑに洗浄水Ｗ
が充分に当たるように、鋼線等を用いて形成されてい
る。この食器カゴ１０Ａ，１０Ｂは、装置本体２から取
り出し自在な状態で、洗浄槽３内の支持部（図示せず）
上に設置されており、食器カゴ１０Ａは上扉２ａを開け
て取り出せるようになっており、食器カゴ１０Ｂは下扉
２ｂを開けて取り出せるようになっている。

【００３８】カゴセンサ１１Ａ，１１Ｂは、上扉２ａと
下扉２ｂを閉めた状態において、食器カゴ１０Ａ，１０
Ｂが、それぞれ上部洗浄空間Ｖ１と下部洗浄空間Ｖ２と
に設置されていることを検知するものであり、例えば、
図１で示されるように、洗浄槽３の後壁３ｄの上部側と
下部側とに設けられている。この場合、制御部１５は、
運転開始時に、例えば、カゴセンサ１１Ａが食器カゴ１
０Ａを検知しなければ、切替弁８を動作させて（切り替
えて）、洗浄水噴射体９Ａ側には洗浄水Ｗを供給しない
ようにするとともに、カゴセンサ１１Ｂが食器カゴ１０
Ｂを検知しなければ、切替弁８を動作させて、洗浄水噴
射体９Ｂ側には洗浄水Ｗを供給しないようにする。

【００３９】もちろん、制御部１５は、カゴセンサ１１
Ａ，１１Ｂが２つの食器カゴ１０Ａ，１０Ｂを検知すれ
ば、切替弁８を動作させて、２つの洗浄水噴射体９Ａ，
９Ｂに洗浄水Ｗを供給するとともに、カゴセンサ１１
Ａ，１１Ｂが２つの食器カゴ１０Ａ，１０Ｂを検知しな
ければ、食器類Ｑが無いとの警告ブザーを発するように
して、制御の段階がつぎのステップに進まないようにす
る。

【００４０】なお、装置本体２の上扉２ａと下扉２ｂと
は、食器カゴ１０Ａ，１０Ｂをカゴセンサ１１Ａ，１１
Ｂに当たるまで洗浄槽３内に押し込まれなければ、閉じ
ないようになっている。

【００４１】給水弁１２は、給湯機等と接続されてい
て、洗浄槽３内に所定量の湯水を供給するものであり、
図１で示されるように、例えば、洗浄槽３の後壁３ｄ
に、吐水部を下向きにした状態で設けられている。ヒー
タ１３は、洗浄水Ｗを加熱するものであり、洗浄槽３の
残菜フィルタ３ｃ下方の貯溜部３ａに設けられている。

【００４２】水位検知センサ１４は、貯溜部３ａを含め
た洗浄槽３の下部に溜められる洗浄水Ｗの水位（レベ
ル）を検知して、洗浄槽３内への給水量を定めるもので
あり、図１で示されるように、洗浄槽３の貯溜部３ａに
連通する場所に設けられている。

【００４３】制御部１５は、操作パネル２ｂやカゴセン
サ１１Ａ，１１Ｂからの信号に基づき、水位検知センサ
１４、ポンプ４、切替弁８、給水弁１２、ヒータ１３を
コントロールする。また、制御部１５は、どの洗浄水噴
射体９Ａ，９Ｂから洗浄水Ｗを噴射するかにより、給水
弁１２から洗浄槽３内に供給される給水量をコントロー
ルする第１の制御手段としての役割と、どの洗浄水噴射
体９Ａ，９Ｂから洗浄水Ｗを噴射するかにより、インバ
ータ制御手段を介して、ポンプ４の吐出流量をコントロ
ールする役割とを有している。なお、ポンプ４内への気
泡流入防止の観点から、ポンプ４の吐出流量が減少すれ
ば、洗浄槽３内への給水量も減らすことができる。

【００４４】図３は食器類Ｑを入れた食器カゴ１０Ａ，
１０Ｂの数と種類とにより、洗浄槽３内への給水量とポ
ンプ４からの吐出流量とがどのように変化するかを示し
ている。２つの食器カゴ１０Ａ，１０Ｂに食器類Ｑを入
れた場合には、例えば、洗浄槽３内への給水量は３．７
リッターとなり、ポンプ４は１００％の能力（吐出流
量）で運転されるが、下側の食器カゴ１０Ｂにのみ食器
類Ｑを入れて洗浄させる場合には、洗浄槽３内への給水
量は、２〜２．５リッターでよいこととなり、ポンプ４
は５０％の能力（吐出流量）で運転される。また、上側
の食器カゴ１０Ａにのみ食器類Ｑを入れて洗浄させる場
合には、洗浄槽３内への給水量は、第１吐水管５Ａへの
ホールドアップ量等を考えて、２．５〜３．０リッター
とされるとともに、ポンプ４は、同様に第１吐水管５Ａ
のホールドアップ分等を考えて、６０％の能力（吐出流
量）で運転される。

【００４５】つぎに、この食器洗浄装置１の使い方と動
作について説明する。まず、２つの食器カゴ１０Ａ，１
０Ｂに洗浄すべき食器類Ｑを入れて、２つの洗浄水噴射
体９Ａ，９Ｂにより、食器類Ｑを洗浄する場合について
説明する。

【００４６】上及び下扉２ａ，２ｂを開けて、洗浄槽３
内から装置本体２外に食器カゴ１０Ａ，１０Ｂを取り出
し、この食器カゴ１０Ａ，１０Ｂ内に食器類Ｑを入れた
後、これらを洗浄槽３内の上部及び下部洗浄空間Ｖ１，
Ｖ２にそれぞれ設置するとともに、洗浄槽３内の所定部
に洗剤を入れて、上及び下扉２ａ，２ｂを閉じる。この
場合、カゴセンサ１１Ａ，１１Ｂが上部及び下部洗浄空
間Ｖ１，Ｖ２に洗浄すべき食器類Ｑがあるのを検知し
て、制御部１５に信号を送る。つぎに、操作パネル２ｃ
のスタートボタンを押すとともに、洗浄コースを定める
コースボタン（例えば、標準コースボタン）を押すと、
ポンプ４が一定時間作動して、洗浄槽３内の残溜水の排
出がなされた後、洗い洗浄が開始される。

【００４７】すなわち、給水弁１２が開いて洗浄槽３内
に所定量、すなわち、２つの洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂか
ら洗浄水Ｗを噴射するのに必要とされるポンプ４の吐出
流量に見合った量（例えば、３．７リッター）の温水が
供給される。つづいて、切替弁８が、ポンプ４からの加
圧洗浄水Ｗを第１及び第２吐水管５Ａ，５Ｂ側に供給で
きるように切り替えられるとともに、ヒータ１３が作動
して、洗浄水Ｗの加熱がなされる。

【００４８】つぎに、ポンプ４が作動して、ポンプ４か
らの加圧洗浄水Ｗが第１及び第２吐水管５Ａ，５Ｂを介
して、２つの洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂに送られ、これら
の洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂのノズル９ｂから、食器カゴ
１０Ａ，１０Ｂ内の食器類Ｑに向かって洗浄水Ｗが噴射
され、洗剤を含んだ洗浄水Ｗにより、食器類Ｑの洗浄が
行われる。この場合、ポンプ４は、２つの洗浄水噴射体
９Ａ，９Ｂに洗浄水Ｗを供給する必要があるため、制御
部１５からの指令により、インバータ制御手段を介し
て、インペラーが１００％の能力で高速回転される。そ
して、所定時間の洗浄が終了すると、ヒータ１３が停止
した後、ポンプ４により洗浄槽３内の排水がなされる。

【００４９】つぎに、給水と、短時間の洗浄と、排水と
を例えば３回繰り返す初期すすぎ洗浄が行われた後、給
水と、やや長い洗浄と、排水とを行う最終的すすぎ洗浄
が行われて、食器類Ｑの洗浄は終了する。この場合、初
期すすぎ洗浄及び最終的すすぎ洗浄の何れにおいても、
２つの洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂから洗浄水Ｗが噴射され
るため、洗浄槽３への給水量と、ポンプ４の吐出流量コ
ントロールとは、洗い洗浄の場合と同じになされる。な
お、最終的すすぎ洗浄の場合には、ヒータ１３が作動す
る。

【００５０】つぎに、例えば、食器カゴ１０Ｂのみに食
器類Ｑを入れ、洗浄水噴射体９Ｂを使って、食器類Ｑの
洗浄を行う場合について説明する。

【００５１】上及び下扉２ａ，２ｂを開けて、洗浄槽３
内から食器カゴ１０Ａ，１０Ｂを取り出し、食器カゴ１
０Ｂ内に食器類Ｑを入れた後、この食器カゴ１０Ｂのみ
を下部洗浄空間Ｖ２内に設置し、食器カゴ１０Ａは洗浄
槽３内には入れない。そして、洗浄槽３内に洗剤を入れ
て、上及び下扉２ａ，２ｂを閉じると、カゴセンサ１１
Ｂは下部洗浄空間Ｖ２に洗浄すべき食器類Ｑがあること
を検知するが、カゴセンサ１１Ａは、上部洗浄空間Ｖ１
に洗浄すべき食器類Ｑがないことを検知する。つぎに、
操作パネル２ｃのスタートボタンと標準コースボタンと
を押すと、ポンプ４による排水がなされた後、給水弁１
２により洗浄槽３内への所定量（例えば、２〜２．５リ
ッター）の給水がなされるが、この場合の給水量は、洗
浄水噴射体９Ｂのみから洗浄水Ｗを噴射するのに必要と
されるポンプ４の吐出流量に見合った量（２〜２．５リ
ッター）となる。

【００５２】つぎに、ポンプ４からの加圧洗浄水Ｗを第
２吐水管５Ｂ側に供給するように、切替弁８が切り替え
られるとともに、ヒータ１３が作動して洗浄水Ｗの加熱
がなされる。つづいて、ポンプ４が作動して、ポンプ４
からの加圧洗浄水Ｗが第２吐水管５Ｂを介して、洗浄水
噴射体９Ｂに送られ、この洗浄水噴射体９Ｂから食器カ
ゴ１０Ａ内の食器類Ｑに向かって洗浄水Ｗが噴射され、
洗剤を含んだ洗浄水Ｗにより食器類Ｑの洗浄がなされ
る。この場合、ポンプ４は、洗浄水噴射体９Ｂのみに洗
浄水Ｗを供給すればよいため、制御部１５からの指令に
より、インバータ制御を介して、インペラーは約５０％
の能力で低速回転される。そして、洗い洗浄による洗浄
が終了すると、洗浄槽３内の排水がなされた後、洗浄槽
３への給水量とポンプ４からの吐出流量とが、洗い洗浄
の場合と同じ状態で、初期すすぎ洗浄と最終的すすぎ洗
浄とがなされる。

【００５３】なお、食器カゴ１０Ａのみに食器類Ｑを入
れて、これを上部洗浄空間Ｖ１に設置し、食器カゴ１０
Ｂを洗浄槽３内に入れない場合も、切替弁８の切り替え
状態が変わるという点と、洗浄槽３内への給水量が、洗
浄水噴射体９Ａと洗浄水噴射体９Ｂとの違いにより変わ
るという点と、洗浄水噴射体９Ａと洗浄水噴射体９Ｂと
の違いにより、ポンプ４のインペラーの回転速度が変わ
るという点を除けば、上述の場合と同様である。

【００５４】以上のように、この食器洗浄装置１では、
ポンプ４から洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂまでの吐水管５
に、これらの洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂの何れかへの洗浄
水Ｗの供給を中止できる切替弁８を設けているととも
に、ポンプ４からの洗浄水Ｗの吐出流量に応じて、洗浄
槽３内への給水量を加減しているので、例えば、洗浄す
べき食器類Ｑの数が少ない場合には、食器類Ｑを何れか
一方の食器カゴ１０Ａ，１０Ｂに入れて、洗浄水噴射体
９Ａ，９Ｂの一方のみから洗浄水Ｗを噴射して、ポンプ
４からの吐出流量を減少させることにより、洗浄槽３内
への給水量を減少させることができる。

【００５５】また、この食器洗浄装置１では、ポンプ４
からの洗浄水Ｗの吐出流量を、インペラーの回転数を変
えるインバータ制御手段によってコントロールしている
ので、食器類Ｑの数が少ない場合には（２つの洗浄水噴
射体９Ａ，９Ｂから同時に洗浄水Ｗを噴射しない場合に
は）、ポンプ４からの洗浄水Ｗの吐出流量の減少に伴っ
て、ポンプ４にて消費する電力量を減少させることがで
きる。

【００５６】さらに、食器洗浄装置１では、食器カゴ１
０Ａ，１０Ｂの有無を検知して、切替弁８を切り替えさ
せるカゴセンサ１１Ａ，１１Ｂを設けているので、食器
カゴ１０Ａ，１０Ｂの有無により、洗浄水Ｗを供給すべ
き洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂを自動的に選択でき、食器洗
浄装置１における洗浄作業の自動化を容易に達成でき
る。なお、洗浄時には、食器カゴ１０Ａ，１０Ｂを、常
に上部及び下部洗浄空間Ｖ１，Ｖ２中にセットするとと
もに、洗浄槽３の上部及び下部洗浄空間Ｖ１，Ｖ２に、
それぞれ食器カゴ１０Ａ，１０Ｂの重さを検知する重量
センサを設け、食器カゴ１０Ａ，１０Ｂの重さにより切
替弁８を切り替えるようにすれば、食器類Ｑを入れない
食器カゴ１０Ａ，１０Ｂを外部に取り出しておくという
手間が無くなる。

【００５７】また、この食器洗浄装置１では、吐水管５
の分岐部に切替弁８を設けているので、１回の弁操作で
ポンプ４からの加圧洗浄水Ｗを洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂ
の一方、又は両方に簡単に供給することができる。もち
ろん、第１及び第２吐水管５Ａ，５Ｂ中にそれぞれ弁を
設け、これらの弁の開閉によって、洗浄水噴射体９Ａ，
９Ｂへの洗浄水Ｗの供給と供給中止とを行うようにして
もよい。

【００５８】なお、この実施の形態では、洗浄水供給制
限手段として、洗浄水Ｗの供給を中止できる切替弁５を
用いたが、この洗浄水供給制限手段は、洗浄水噴射体９
Ａ，９Ｂのいづれかへの洗浄水Ｗの供給を中止させるか
又は洗浄水Ｗの供給量を減少させるように動作可能なも
のであれば、どのようなものであってもよい。洗浄水Ｗ
の洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂへの供給量を、例えば、洗浄
水Ｗが食器類Ｑに当たらないレベルまで減少させても、
同様な効果（給水量の低減等）を得ることができるから
である。

【００５９】また、この実施の形態では、食器カゴ１０
Ａ，１０Ｂは上下方向に配置されているが、これらを左
右方向に配置しても、同様な効果を得ることができる。

【００６０】さらに、操作本体２の操作パネル２ｃに手
動操作手段である操作ボタンを設け、この操作ボタンの
操作によって切替弁８を動作させるようにしてもよい。
食器洗浄装置１の使用者は、食器カゴ１０Ａ，１０Ｂ中
に食器類Ｑがあるか否かを認識しているため、カゴセン
サー１１Ａ，１１Ｂを設けなくても、使用者は切替弁８
を容易に操作できるからである。

【００６１】実施形態２．図４は、この発明の他の実施
の形態に係る食器洗浄装置による洗浄方法の一例を示し
ている。

【００６２】この実施形態に係る食器洗浄装置１は、図
１で示されるものとほぼ同一構成を有するものである
が、カゴセンサー１１Ａ，１１Ｂは設けられておらず、
図１で示されるように、上部洗浄空間Ｖ１には、食器カ
ゴ１０Ａの重さにより、この食器カゴ１０Ａ中の食器類
Ｑの量を検知して制御部１５に伝達する重量センサー２
０Ａが設けられ、下部洗浄空間Ｖ２には、食器カゴ１０
Ｂの量を検知して制御部１５に伝達する重量センサー２
０Ｂが設けられている。

【００６３】また、この食器洗浄装置１の制御部１５
は、実施形態１で説明した機能（第１の制御手段として
の機能等）の他に、少なくとも食器カゴ１０Ａ，１０Ｂ
のいずれかに、所定量（例えば、各食器カゴ１０Ａ，１
０Ｂに収容できる食器類の量（収容能力）の８０％の
量）以上の食器類Ｑが収納されていない場合には、２つ
の洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂから同時に洗浄水Ｗを噴射さ
せて食器類Ｑを洗浄させるのではなく、切替弁８の切り
替えを行って、例えば、図４の斜線で示されるように、
洗い洗浄、初期すすぎ洗浄、最終的すすぎ洗浄の各洗浄
時に、まず洗浄水噴射体９Ａから洗浄水Ｗを噴射させて
上部洗浄空間Ｖ１中の食器類Ｑを洗浄させ、その後、洗
浄水噴射体９Ｂから洗浄水Ｗを噴射させて下部洗浄空間
Ｖ２中の食器類Ｑを洗浄させる機能（第１の機能）を有
している。

【００６４】この場合、洗浄槽３に供給される洗浄水Ｗ
の量は、食器カゴ１０Ａベースとなって、図３で示され
るように、２．５〜３．０リッターが溜められるととも
に、各洗浄水噴射体９Ａ，９Ｂから噴射される洗浄水Ｗ
の流量は、ポンプ４の能力の６０％程度に定められる。
もちろん、洗浄水噴射体９Ｂから洗浄水Ｗを噴射する場
合には、洗浄水の流量は、ポンプ４の能力の５０％とし
てもよい。

【００６５】さらに、この制御部１５は、食器カゴ１０
Ａ，１０Ｂ中の食器類Ｑの量に見合った時間だけ、各洗
浄水噴射体９Ａ，９Ｂから洗浄水Ｗを噴射させる機能
（第２の機能）を有している。例えば、食器カゴ１０Ａ
に、収納能力の４０％しか食器類Ｑが入れられていない
場合は、洗浄水噴射体９Ａからの洗浄水Ｗの噴射時間ｔ
１は、収納能力の８０％以上に食器類Ｑが入れられた場
合の４／８＝５０％ととなり、食器カゴ１０Ｂに、収容
能力の９０％以上の食器類Ｑが入れられた場合は、洗浄
水噴射体９Ｂからの洗浄水噴射時間ｔ２は、収容能力の
８０％以上に食器類Ｑが入れられた場合と同じとなるよ
うになっている。

【００６６】なお、制御部１５が有する前述の第１と第
２の機能が、制御部１５の第２の制御手段としての機能
となる。

【００６７】このように、この食器洗浄装置１では、食
器カゴ１０Ａ，１０Ｂの何れにも収容能力の８０％以上
の食器類Ｑが入れられている場合には、従来の食器洗浄
装置２と同様に食器類Ｑの洗浄を行うが、少なくとも食
器カゴ１０Ａ，１０Ｂ中のいずれか一方の食器類Ｑの量
が収容能力の８０％より小さければ、食器カゴ１０Ａ中
の食器類Ｑと食器カゴ１０Ｂ中の食器類Ｑとが別々に洗
浄されるので、ポンプ４から吐出される洗浄水Ｗの量が
減少し、その分、ポンプ４による電力使用量を減少でき
るとともに、ポンプ４への気泡の咬み込みを減少できる
分、洗浄槽３内への洗浄水Ｗの給水量も減少させること
ができる。

【００６８】また、この食器洗浄装置１では、食器カゴ
１０Ａ，１０Ｂ中の食器類Ｑの量によって、洗浄水噴射
体９Ａ，９Ｂから噴射する洗浄水Ｗの噴射時間を定めて
いるので、少量の食器類Ｑに対して過剰な洗浄がなされ
ることがなく、食器類Ｑの量に見合った経済的な洗浄を
行うことができる。なお、食器類Ｑの量によって、洗浄
水噴射体９Ａ，９Ｂから噴射する洗浄水Ｗの噴射流量を
加減するようにしてもよい。

【００６９】実施形態３．図５及び図６はこの発明の他
の実施の形態に係る食器洗浄装置を示している。なお、
図１で示したものと同一の機能を有するものには、同一
の符号を付し、その説明を省略する。

【００７０】この食器洗浄装置１Ａは、洗浄槽３の上部
に、２つの食器カゴ１７Ａ，１７Ｂが設置される第１及
び第２洗浄空間Ｖ３，Ｖ４が形成されているとともに、
洗浄槽３の下部に２つの食器カゴ１７Ｃ，１７Ｄが設置
される第３及び第４洗浄空間Ｖ５，Ｖ６が形成されてい
る。そして、洗浄槽３内には、第１及び第２洗浄空間Ｖ
３，Ｖ４に向かって上向きに洗浄水Ｗを噴射する第１及
び第２洗浄水噴射体１６Ａ，１６Ｂと、第３及び第４洗
浄空間Ｖ５，Ｖ６に向かって上向きに洗浄水Ｗを噴射す
る第３及び第４洗浄水噴射体１６Ｃ，１６Ｄとが設けら
れている。

【００７１】また、第１吐水管５Ａから第１及び第２洗
浄水噴射体１６Ａ，１６Ｂに向かって枝分かれした各吐
水管部５ａには、それぞれ、第１及び第２洗浄水噴射体
１６Ａ，１６Ｂへの洗浄水Ｗの供給中止を行える洗浄水
供給制限手段としての開閉弁１８Ａ，１８Ｂが設けられ
ているとともに、第２吐水管５Ｂから第３及び第４洗浄
水噴射体１６Ｃ，１６Ｄに向かって枝分かれした各吐水
管部５ｂには、それぞれ、第３及び第４洗浄水噴射体１
６Ｃ，１６Ｄへの洗浄水Ｗの供給中止を行える開閉弁１
８Ｃ，１８Ｄが設けられている。

【００７２】さらに、食器カゴ１７Ａ，１７Ｂは、装置
本体２の上扉２ａから、食器カゴ１７Ｃ，１７Ｄは、下
扉２ｂからそれぞれ出し入れできるようになっていると
ともに、洗浄槽３の後壁３ｄには、食器カゴ１７Ａ，１
７Ｂ，１７Ｃ，１７Ｄをそれぞれ検知するカゴセンサ１
９Ａ，１９Ｂ，１９Ｃ，１９Ｄが設けられている。な
お、第１、第２、第３及び第４洗浄水噴射体１６Ａ，１
６Ｂ，１６Ｃ，１６Ｄは、洗浄水噴射体９Ａ、９Ｂと同
じものであるとともに、食器カゴ１７Ａ，１７Ｂ，１７
Ｃ，１７Ｄは、食器カゴ１０Ａ，１０Ｂと同じものであ
る。また、カゴセンサ１９Ａ，１９Ｂ，１９Ｃ，１９Ｄ
は、カゴセンサ１１Ａ，１１Ｂと同じものである。

【００７３】制御部１５は、実施形態１で説明した機能
の他に、図７で示されるように、第１及び第４洗浄水噴
射体１６Ａ，１６Ｄからなる洗浄水噴射体のグループ
と、第２及び第３洗浄水噴射体１６Ｂ，１６Ｃからなる
洗浄水噴射体のグループとには、それぞれ同時に洗浄水
Ｗを送るが、これらの２つのグループには同時に洗浄水
Ｗを送らないように、開閉弁１８Ａ・・の開閉をコント
ロールする第３の制御手段としての機能を有している。

【００７４】この場合、図７で示されるように、開閉弁
１８Ａ・・は、第１及び第４洗浄水噴射体１６Ａ，１６
Ｄに洗浄水Ｗを送る１回当たりの時間（例えば数十秒〜
数秒）と、第２及び第３洗浄水噴射体１６Ｂ，１６Ｃに
洗浄水Ｗを送る１回当たりの時間とが等しくなるように
開閉される。また、この開閉弁１８Ａ・・は、第１及び
第４洗浄水噴射体１６Ａ，１６Ｄと第２及び第３洗浄水
噴射体１６Ｂ，１６Ｃとに交互に洗浄水Ｗを送って、第
１及び第４洗浄水噴射体１６Ａ，１６Ｄと第２及び第３
洗浄水噴射体１６Ｂ，１６Ｃとから、それぞれ洗浄水Ｗ
を噴射する合計時間が、洗い洗浄、初期すすぎ洗浄、最
終すすぎ洗浄において必要とされる時間になるように、
繰り返し開閉される。

【００７５】つぎに、この食器洗浄装置１Ａの動作につ
いて説明する。すべての食器カゴ１７Ａ・・に食器類Ｑ
を入れて、この食器カゴ１７Ａ・・を第１、第２、第３
及び第４洗浄空間Ｖ３・・に設置するとともに、洗浄槽
３内に洗剤を入れて、操作パネル２ｃのスタートボタン
と標準コースボタンとを押すと、洗浄槽３内の排水がな
された後、給水弁１２を介して、洗い洗浄用に、洗浄槽
３内に所定量の給水がなされる。この場合、同時に洗浄
水Ｗを噴射するのは、第１及び第４洗浄水噴射体１６
Ａ，１６Ｄか、第２及び第３洗浄水噴射体１６Ｂ，１６
Ｃかであるので、洗浄槽３内への給水量もこれに見合っ
たものとなる。

【００７６】つぎに、開閉弁１８Ａ，１８Ｄが開けられ
るとともに、開閉弁１８Ｂ，１８Ｄが閉じられた後、ポ
ンプ４が作動し、第１及び第４洗浄水噴射体１６Ａ，１
６Ｄから洗剤を含む洗浄水Ｗが食器カゴ１７Ａ，１７Ｄ
中の食器類Ｑに噴射され、洗い洗浄における食器類Ｑの
洗浄が開始される。この場合、制御部１５により、ポン
プ４からの洗浄水Ｗの吐出流量が、第１及び第４洗浄水
噴射体１６Ａ，１６Ｄへの供給流量に見合う流量となる
ように、インバータ制御手段を介してポンプ４のインペ
ラーの回転速度がコントロールされる。

【００７７】第１及び第４洗浄水噴射体１６Ａ，１６Ｄ
から一定時間洗浄水Ｗが噴射されると、開閉弁１８Ａ，
１８Ｄが閉じられるとともに、開閉弁１８Ｂ，１８Ｄが
開けられて、一定時間だけ、第２及び第３洗浄水噴射体
１６Ｂ，１６Ｃから食器カゴ１７Ｂ，１７Ｃ中の食器類
Ｑに洗浄水Ｗが噴射される。この場合も、ポンプ４から
の洗浄水Ｗの吐水流量が、第２及び第３洗浄水噴射体１
６Ｂ，１６Ｃへの供給流量に見合う流量となるように、
ポンプ４のインペラーの回転速度がコントロールされ
る。

【００７８】第１及び第４洗浄水噴射体１６Ａ，１６Ｄ
からの洗浄水Ｗの噴射と、第２及び第３洗浄水噴射体１
６Ｂ，１６Ｃからの洗浄水Ｗの噴射とが繰り返されて、
これらからの洗浄水Ｗの噴射が、それぞれ、洗い洗浄に
おいて必要とされる時間だけなされると、洗浄槽３内の
排水がなされた後、初期すすぎ洗浄と最終的すすぎ洗浄
とがなされる。初期すすぎ洗浄と最終的すすぎ洗浄にお
いても、第１及び第４洗浄水噴射体１６Ａ，１６Ｄから
の洗浄水Ｗの噴射と、第２及び第３洗浄水噴射体１６
Ｂ，１６Ｃからの洗浄水Ｗの噴射とが、交互に繰り返さ
れて、必要な回数（時間）だけ行われるとともに、ポン
プ４は、洗浄水Ｗを供給すべき各洗浄水噴射体１６Ａ・
・への供給流量に見合う流量となるように、インペラー
の回転速度がコントロールされる。

【００７９】以上のように、この食器洗浄装置１では、
各洗浄水噴射体１６Ａ・・を複数のグループに分け、グ
ループ内の各洗浄水噴射体１６Ａ・・からは同時に洗浄
水Ｗを噴射するが、グループ外どうしの各洗浄水噴射体
１６Ａ・・からは同時に洗浄水Ｗを噴射しないようにし
ているので、すべての食器カゴ１７Ａ・・に食器類Ｑを
入れて、この食器類Ｑの洗浄を行う場合でも、ポンプ４
からの洗浄水Ｗの吐出流量を、同時に洗浄水Ｗを噴射す
る洗浄水噴射体１６Ａ・・に必要とされる流量まで下げ
ることができる。このため、洗浄槽３内への給水量やポ
ンプ４の消費電力も、ポンプ４からの洗浄水Ｗの吐出流
量に見合うように下げることができ、使用ユーティリテ
ィの低減を図ることができる。

【００８０】また、この食器洗浄装置１Ａでは、洗浄水
噴射体１６Ａ・・からの洗浄水Ｗの噴射時間が比較的短
く、食器類Ｑに繰り返して洗浄水Ｗが噴射されるため、
間欠洗浄による洗浄力アップの効果を生じさせることが
できる。すなわち、洗浄水噴射体１６Ａ・・から食器類
Ｑに向かって連続的に洗浄水Ｗを噴射すると、食器類Ｑ
の表面に洗浄水Ｗによる水膜ができ、この水膜が食器類
の汚れの上にもできて、汚れが落ちにくくなるが、洗浄
水噴射体１６Ａ・・から間欠的に洗浄水Ｗを噴射する
と、水膜ができにくくなるとともに、洗浄水に汚れを押
し流す衝撃力が加わって、洗浄力のアップを図ることが
できる。

【００８１】さらに、この食器洗浄装置１Ａでは、ポン
プ４の吐出流量に余裕が生じるため、ポンプ４から吐出
される洗浄水Ｗの流量を、同時に使用される洗浄水噴射
体１６Ａ・・において必要とされる洗浄水Ｗの流量より
大きくすることにより、洗浄水Ｗの噴射力が増加し、洗
浄力のアップを図ることができる。

【００８２】ところで、この食器洗浄装置１Ａでは、運
転中に洗浄水Ｗを噴射しない時間帯があるため、連続的
に洗浄水Ｗを噴射する場合に比べて、全体の運転時間は
増加するが、前述のように、間欠洗浄により洗浄力のア
ップが期待できる点と、給水量とポンプ４の吐出流量と
を最低限必要な量より若干多めに設定することにより、
洗浄力のアップが期待できる点とを考慮すれば、全体の
運転時間を、連続的に洗浄水Ｗを噴射する場合と同等な
レベルまで短縮することも可能となる。

【００８３】なお、食器カゴ１７Ａと食器カゴ１７Ｂと
を一体にするとともに、食器カゴ１７Ｃと食器カゴ１７
Ｄとを一体化した場合でも、同様な効果を得ることがで
きる。

【００８４】また、各洗浄水噴射体１６Ａ・・のグルー
プ分けは、例えば、第１洗浄水噴射体１６Ａのみで１つ
のグループをつくり、第２、第３及び第４洗浄水噴射体
１６Ｂ，１６Ｃ，１６Ｄで１つのグループをつくっても
よいし、例えば、洗浄水噴射体の数（洗浄空間の数）を
増やして、３グループ以上のグループをつくってもよ
い。

【００８５】さらに、制御部１５を第３の制御手段とし
て機能させ、この制御部１５により、洗浄水噴射体のグ
ループをつくらず、図７で示されるように、各洗浄水噴
射体１６Ａ・・から個々に、時間をずらして順番に洗浄
水Ｗを噴射するように、開閉弁１８Ａ・・を開閉させる
ようにしてもよい。

【００８６】また、１つのグループに属す第１及び第４
洗浄水噴射体１６Ａ，１６Ｄから、例えば、洗い洗浄に
おいて必要とされる時間だけ連続して洗浄水Ｗを噴射
し、つぎに、他のグループに属す第２及び第３洗浄水噴
射体１６Ｂ，１６Ｃから洗い洗浄時において必要とされ
る時間だけ連続して洗浄水Ｗを噴射するようにしてもよ
い。

【００８７】さらに、洗浄すべき食器類Ｑが少ない場合
には、例えば、食器カゴ１７Ａ，１７Ｄにのみ食器類Ｑ
を入れて、第２及び第３洗浄水噴射体１６Ｂ，１６Ｃか
らは洗浄水Ｗを噴射せず、第１及び第４洗浄水噴射体１
６Ａ，１６Ｄのみから洗浄水Ｗを噴射するようにしても
よい。この場合、第１洗浄水噴射体１６Ａと第４洗浄水
噴射体１６Ｄとから交互に洗浄水Ｗを噴射させてもよい
し、これらから同時に洗浄水Ｗを噴射させてもよい。

【００８８】

【発明の効果】この発明は、以下に記載されるような効
果を奏する。

【００８９】この発明の請求項１及び２記載の発明によ
れば、所定の洗浄水噴射体への洗浄水の供給を例えば中
止できるようにするとともに、ポンプからの洗浄水の吐
出流量の変化によって、洗浄槽への給水量やポンプによ
る動力消費量を変えることができるようにしているの
で、洗浄すべき食器類の数が少ない場合には、ポンプに
よる洗浄水の吐出流量を減らして、食器洗浄装置により
使用されるユーティリティ量（洗浄層への給水量やポン
プによる動力消費量）を減らすことができる。

【００９０】この発明の請求項３記載の発明によれば、
洗浄水供給制限手段の数を減少でき、装置の運転の簡単
化を図ることができる。

【００９１】この発明の請求項４及び５記載の発明によ
れば、カゴセンサや重量センサからの信号によって、洗
浄空間内における食器類の有無がわかるので、食器類の
ない洗浄空間用の洗浄水噴射体への洗浄水の供給の中止
等を簡単になすことができる。

【００９２】この発明の請求項６記載の発明によれば、
食器類の量が所定量より少なければ、一度にすべての洗
浄水噴射体から洗浄水を噴射することがないので、ポン
プによる洗浄水の吐出流量を減らすことができ、その
分、洗浄槽への給水量やポンプによる動力消費量を減ら
すことができる。また、この発明では、食器類の量によ
って、洗浄水噴射体による洗浄水の噴射時間等が変化す
るため、少量の食器類に対して、過剰な洗浄がなされる
ことがなく、食器類を経済的に洗浄することができる。

【００９３】この発明の請求項７記載の発明によれば、
センサー等を設けなくても、食器類のない洗浄空間用の
洗浄水噴射体への洗浄水の供給の中止等を簡単になすこ
とができる。

【００９４】この発明の請求項８及び１０記載の発明に
よれば、一度にすべての洗浄水噴射体から洗浄水を噴射
することがないため、ポンプによる洗浄水の吐出流量を
減らすことができ、その分、洗浄槽への給水量やポンプ
による動力消費量を減らすことができる。

【００９５】この発明の請求項９及び１１記載の発明に
よれば、洗浄水噴射体から繰り返して複数回洗浄水が噴
射されるため、間欠洗浄による効果が生じ、洗浄力アッ
プを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施形態１に係る食器洗浄装置の側
断面図である。

【図２】切替弁の説明用の断面図である。

【図３】洗浄槽内に設置される食器カゴの種類によっ
て、洗浄槽内への給水量とポンプの運転能力がどのよう
に変わるかを示す表である。

【図４】この発明の実施形態２に係る食器洗浄装置によ
る食器類の洗浄方法の説明図である。

【図５】この発明の実施形態３に係る食器洗浄装置の側
断面図である。

【図６】図５で示される食器洗浄装置の上部側の正断面
図である。

【図７】図５で示される食器洗浄装置による食器類の洗
浄方法の説明図である。

【図８】図５で示される食器洗浄装置による他の食器類
の洗浄方法の説明図である。

【符号の説明】

１ 食器洗浄装置 ３ 洗浄槽 ４ ポンプ ５，５Ａ，５Ｂ 吐水管 ８ 切替弁（洗浄水供給制限手段） ９Ａ，９Ｂ 洗浄水噴射体 １０Ａ，１０Ｂ，１７Ａ，１７Ｂ，１７Ｃ，１７Ｄ 食
器カゴ １１Ａ，１１Ｂ，１９Ａ，１９Ｂ，１９Ｃ，１９Ｄ カ
ゴセンサ １５ 制御部（第１の制御手段、第２の制御手段、第
３の制御手段、第４の制御手段） １６Ａ，１６Ｂ，１６Ｃ，１６Ｄ 第１、第２、第３及
び第４洗浄水噴射体（洗浄水噴射体） １８Ａ，１８Ｂ，１８Ｃ，１８Ｄ 開閉弁（洗浄水供給
制限手段） ２０Ａ，２０Ｂ 重量センサー Ｑ 食器類 Ｖ１，Ｖ２ 上部及び下部洗浄空間（洗浄空間） Ｖ３，Ｖ４，Ｖ５，Ｖ６ 第１、第２、第３及び第４洗
浄空間（洗浄空間） Ｗ 洗浄水

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ポンプで加圧された洗浄槽内の洗浄水
   を、この洗浄槽内の複数の洗浄空間用に各々設けられた
   洗浄水噴射体から噴射して、前記洗浄空間内の食器類の
   洗浄を行う食器洗浄装置において、 前記ポンプから前記洗浄水噴射体までの洗浄水の加圧流
   路中に、前記洗浄水噴射体のいづれかへの洗浄水の供給
   を中止させるか又は洗浄水の供給量を減少させるように
   動作可能な洗浄水供給制限手段を設けているとともに、 前記ポンプから前記洗浄水噴射体に供給すべき洗浄水の
   流量に応じて、前記洗浄槽内への給水量を加減する第１
   の制御手段を設けていることを特徴とする食器洗浄装
   置。
2. 【請求項２】 ポンプで加圧された洗浄槽内の洗浄水
   を、この洗浄槽内の複数の洗浄空間用に各々設けられた
   洗浄水噴射体から噴射して、前記洗浄空間内の食器類の
   洗浄を行う食器洗浄装置において、 前記ポンプから前記洗浄水噴射体までの洗浄水の加圧流
   路中に、前記洗浄水噴射体のいづれかへの洗浄水の供給
   を中止させるか又は洗浄水の供給量を減少させるように
   動作可能な洗浄水供給制限手段を設けているとともに、 前記ポンプに、前記洗浄水噴射体に供給すべき洗浄水の
   流量に応じて、このポンプの動力消費量を加減する動力
   使用量加減手段を設けていることを特徴とする食器洗浄
   装置。
3. 【請求項３】 前記洗浄水供給制限手段は、前記加圧流
   路が分岐する位置に設けられた流路切替弁であることを
   特徴とする請求項１又は２記載の食器洗浄装置。
4. 【請求項４】 前記洗浄空間には、食器類を出し入れす
   るために取り出し自在な食器かごと、前記食器かごの有
   無を検知して、この食器かごがセットされない前記洗浄
   空間がある場合には、この洗浄空間に対して、前記洗浄
   水供給制限手段を動作させるようにするかごセンサーと
   が設けられていることを特徴とする請求項１乃至３の何
   れかに記載の食器洗浄装置。
5. 【請求項５】 前記洗浄空間には、食器類を出し入れす
   るために取り出し自在な食器かごと、前記食器かごの重
   量を検知して、この食器かご内に食器類が入れられてい
   ない前記洗浄空間がある場合には、この洗浄空間に対し
   て、前記洗浄水供給制限手段を動作させるようにする重
   量センサーとが設けられていることを特徴とする請求項
   １乃至３の何れかに記載の食器洗浄装置。
6. 【請求項６】 前記重量センサーが、少なくとも１つの
   前記食器かご内に所定量の食器類が入れられていないと
   検知した場合には、前記食器かご内に食器類が入れられ
   ている前記洗浄空間毎に、順次食器類の洗浄を行うよう
   に、前記洗浄水供給制限手段を動作させるとともに、前
   記食器かご内の食器類の量に応じて、前記洗浄水噴射体
   からの洗浄水の噴射時間又は噴射流量を変化させるよう
   に、前記洗浄水供給制限手段を動作させる第２の制御手
   段を有していることを特徴とする請求項５記載の食器洗
   浄装置。
7. 【請求項７】 前記洗浄水供給制限手段を動作させるた
   めの手動操作手段を設けていることを特徴とする請求項
   １乃至３の何れかに記載の食器洗浄装置。
8. 【請求項８】 前記洗浄水供給制限手段は、少なくと
   も、同時に洗浄水を噴射する前記洗浄水噴射体のグルー
   プ毎に、洗浄水の供給を中止させることができるか又は
   洗浄水の供給量を減少させることができる数だけ設けら
   れているとともに、 前記グループ外の前記洗浄水噴射体どうしが洗浄水を同
   時に噴射しないような状態で、前記グループ毎に、食器
   類の洗浄において必要とされる時間だけ順番に、前記洗
   浄水噴射体から洗浄水を噴射させるように、前記洗浄水
   供給制限手段を動作させる第３の制御手段を有している
   ことを特徴とする請求項１乃至７の何れかに記載の食器
   洗浄装置。
9. 【請求項９】 前記第３の制御手段は、前記グループ毎
   に一定時間だけ順番に洗浄水を噴射させるとともに、こ
   の一定時間の噴射を食器類の洗浄において必要とされる
   時間分だけ繰り返えさせるように、前記洗浄水供給制限
   手段を動作させることを特徴とする請求項８記載の食器
   洗浄装置。
10. 【請求項１０】 前記洗浄水供給制限手段は、いずれの
    前記洗浄水噴射体に対しても、個々に洗浄水の供給を中
    止できるか又は洗浄水の供給量を減少できる数だけ設け
    られているとともに、 前記洗浄水噴射体どうしが洗浄水を同時に噴射しないよ
    うな状態で、この洗浄水噴射体毎に、食器類の洗浄にお
    いて必要とされる時間だけ順番に、前記洗浄水噴射体か
    ら洗浄水を噴射させるように、前記洗浄水供給制限手段
    を動作させる第４の制御手段を有していることを特徴と
    する請求項１乃至３の何れかに記載の食器洗浄装置。
11. 【請求項１１】 前記第４の制御手段は、前記洗浄水噴
    射体毎に一定時間だけ順番に洗浄水を噴射させるととも
    に、この一定時間の噴射を食器類の洗浄において必要と
    される時間分だけ繰り返えさせるように、前記洗浄水供
    給制限手段を動作させることを特徴とする請求項１０記
    載の食器洗浄装置。