JP2001321309A - 充電式電気掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般家庭で使用される充電式掃除機に関する
もので、充電器に対する本体収納性における使用性の向
上を図った電気掃除機を提供するものである。 【解決手段】 充電用端子接続部を持つ掃除機本体と、
分離させて形成した右箱状部１５と左箱状部１３を有す
る充電器１１を備え、前記右箱状部１５と左箱状部１３
を連結する連結面１８に充電用端子部２０を設け、前記
連結面１８に前記掃除機本体を載置するもので、収納時
の掃除機本体及び充電器１１の重なりによる床面接地寸
法の縮小が図れ、収納時に邪魔になることも少なくなり
使用性の高い充電式電気掃除機を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、充電式電気掃除機
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の充電式電気掃除機は、特
願平１０−３０２４６１で示すように構成されていた。
以下、その構成について説明する。

【０００３】図４〜図６に示すように、掃除機本体１内
部には電源用電池３と、これにより駆動される電動送風
機４が搭載されている。掃除機本体１の後方には、前記
電動送風機４の吸引側に集塵部１ｂを形成している。ま
た掃除機本体１の前方には吸込部１ａを設け、この吸込
部１ａ下面には被掃除面の塵埃を吸込部１ａ内に導入す
る吸込口を設けている。また、吸込部１ａと集塵部１ｂ
とは連通路を介して接続されている。掃除機本体１の後
方下面には充電用の端子接続部５が配されている。端子
接続部５は下面凹部形状をしており、この凹部の内壁に
端子５ａを取り付けている。掃除機本体１の後端部には
走行用のローラー１６が掃除機本体１の下面及び後面か
ら突出する形で設けられている。７は充電器であり、箱
状部８と、前記箱状部８の前面下端から前方に延びる連
結部１１と、箱状部８の前部で連結部１１上に設けら
れ、掃除機本体１の端子接続部５の凹部内に挿入される
充電用の端子部９より構成されている。箱状部８内の端
子部９近傍には充電用の電源トランス１０が収納されて
いる。また掃除機本体１の端子接続部５内に充電器７の
端子部９を挿入し、端子同士を接続した状態で、掃除機
本体１が充電器７へ水平に設置して電気接続され、掃除
機本体１内の二次電池に充電が行われる構成であった。
なお、１２は電源コ−ドであり、通常は屋内のコンセン
トに差し込まれている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、図５に示すように、内部にトランス１０
及びプリント基板等の電気部品を配設し、前方に掃除機
本体１の端子接続部５に挿入する充電用端子部９を設け
て箱状に形成した充電器７において、掃除機本体１の充
電用端子接続部５を嵌合させ水平に載置させることによ
り、掃除機本体１は充電器７と縦列に並んだ状態での収
納状態となり収納スペースが大きくなるため、収納時に
おいて居住スペースの減少となり使用者に不都合をもた
らしていた。また、掃除機本体１の充電器７への取付け
においても、掃除機本体１下方に設けた充電用端子接続
部５と床面に置いた充電器７の充電用端子部９を、各々
凹凸構成としたリブ体を上方よりねらい挿入させなけれ
ばならず使い勝手が悪かった。

【０００５】本発明は、少スペースで充電および収納が
可能な使用性の高い充電式電気掃除機を提供するもので
ある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、充電用端子接続部を持つ掃除機本体と、
分離させて形成した箱状部を有する充電器を備え、前記
箱状部を連結する連結面に充電用端子部を設け、前記連
結面に前記掃除機本体を載置するもので、従来に比べ箱
状部と縦列に載置せず並列に載置するものとなり、収納
時の掃除機本体及び充電器の重なりによる床面接地寸法
の縮小が図れ、収納時に邪魔になることも少なくなり使
用性の高い充電式電気掃除機を提供できる。

【０００７】また、充電器を前記連結面の両側から箱状
部が突出する構成にしたことにより、前記箱状部が掃除
機本体を連結部に載置する際の掃除機本体挿入の案内と
して利用できるため、使用性の高い充電式電気掃除機を
提供できる。

【０００８】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１記載の発明は、
充電用端子接続部を持つ掃除機本体と、分離させて形成
した箱状部を有する充電器を備え、前記箱状部を連結す
る連結面に充電用端子部を設け、前記連結面に前記掃除
機本体を載置するもので、従来に比べ箱状部と縦列に載
置せず並列に載置するものとなり、収納時の掃除機本体
及び充電器の重なりによる床面接地寸法の縮小が図れ、
収納時に邪魔になることも少なくなり使用性の高い充電
式電気掃除機を提供できる。

【０００９】また、充電器を前記連結面の両側から箱状
部が突出する構成にしたことにより、前記箱状部が掃除
機本体を連結部に載置する際の掃除機本体挿入の案内と
して利用できるため、使用性の高い充電式電気掃除機を
提供できる。

【００１０】本発明の請求項２記載の発明は、上記請求
項１記載の発明において、連結面を板状としたもので、
充電時および収納時において、少スペースの充電式電気
掃除機を提供できる。

【００１１】本発明の請求項３記載の発明は、上記請求
項１または２記載の発明において、連結面を傾斜面とし
たもので、掃除機本体を充電器にセットする際に、回転
ブラシに付着した塵埃などが充電器の連結面に落ちて
も、前記連結面は傾斜しているので、前記塵埃は床面上
にすべり落ち、充電器から掃除機本体を外せば、その床
面上にすべり落ちた塵埃を簡単に吸い取ることができ
る。

【００１２】本発明の請求項４記載の発明は、上記請求
項１〜３のいずれか１項に記載の発明において、充電器
に掃除機本体を載置したとき、前記掃除機本体の前方底
部が床面に接地する構成としたもので、掃除機本体の前
方底部を強制的に先当たりさせることにより、その後方
には床面より浮いた空間が形成され、前記掃除機本体の
前方底部後方に設けた軟質材で形成するゴミ掃き用リッ
プと床面との接触が排除され、接触に伴う前記リップの
変形が防止されるものとなる。

【００１３】本発明の請求項５記載の発明は、上記請求
項１〜４のいずれか１項に記載の発明において、連結面
に掃除機本体走行用ローラー載置用の凹部を設けたもの
で、前記掃除機本体を充電器に対してより確実に固定す
ることができる。

【００１４】本発明の請求項６記載の発明は、上記請求
項１〜５のいずれか１項に記載の発明において、一方の
箱状部内には電源トランスを、他方の箱状部内にはプリ
ント基板を収納したもので、分離させた箱状部を連結し
略コの字状の充電器を形成できるものである。

【００１５】本発明の請求項７記載の発明は、上記請求
項１〜６のいずれか１項に記載の発明において、掃除機
本体およびまたは前記掃除機本体操作用ハンドルに電源
用電池を内設したもので、掃除機本体に電源用電池を内
設した場合には、重量重心が前記掃除機本体に構成され
るため、充電器に対してより確実に電気掃除機本体を固
定することができる。また、ハンドルに電源用電池を内
設した場合には、掃除機本体内に収納スペースを取らず
それに伴い外郭形状を縮小することにより、コンパクト
な充電式電気掃除機を提供することができる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面に
基づいて説明する。

【００１７】図１〜図３において、１は充電式電気掃除
機の掃除機本体で、上部には操作用のハンドル２が傾動
自在に設けられている。掃除機本体１の後方には電動送
風機４を配し、前記電動送風機４の吸引側に集塵部５を
形成している。また掃除機本体１の前方には吸込部６を
設け、前記吸込部６下面には被掃除面の塵埃を吸込部６
内に導入する吸込口７を設けている。吸込部６と集塵部
５は連通路を介して接続されており、吸込部６の後部に
電源用電池３を配している。さらに、掃除機本体１の後
方下面には充電用の充電用端子接続部８と、穴部９が配
されている。充電用端子接続部８は掃除機本体１の中心
部から外れた、電動送風機４前部の外周部の空間に配置
されている。充電用端子接続部８は下面から電動送風機
４外周側空間内に入り込む凹部形状をしており、この凹
部の内壁に端子８ａを取り付けている。掃除機本体１の
後端部には走行用ローラー１０が掃除機本体１の下面及
び後面から突出する形で設けられている。

【００１８】１１は充電器であり、電源トランス１２を
収納する左箱状部１３と、プリント基板１４を収納させ
る右箱状部１５を分離させて形成し、板状に形成した連
結面１８により連結されて略コの字形に構成している。
前記連結面１８の内部にはリード線１７が配設され、ま
た板状に形成し掃除機本体１の載置面とした前記連結面
１８上面には、掃除機本体１の穴部９に挿入される凸部
１９が設けられている。掃除機本体１の充電用端子接続
部８内に充電器１１の充電用端子部２０を挿入し端子同
士を接続した状態で、掃除機本体１の穴部９内に連結面
１８の凸部１９がはまり合い、充電用端子接続部８と充
電用端子部２０との接続及び穴部９と凸部１９とのはま
り合いにより、掃除機本体１が充電器１１の決められた
位置で規制されることになる。また、前記板状に形成し
掃除機本体１の載置面とした前記連結面１８上面は傾斜
面で構成され、掃除機本体１を載置させる際、掃除機本
体の前方底部２１が床面２２と接触するものとしてい
る。また、同じく前記連結面１８上面に、前記掃除機本
体１のローラー１０を載置する凹部２３を設けている。
なお、２７は電源コードであり、通常は屋内のコンセン
トに差し込まれている。また、前記掃除機本体１の構成
において、掃除機本体１上部に位置し本体上下の狭持に
より回動可能に保持された回動軸２４を介し傾動自在に
取付けられた操作用のハンドル２の内部に、前記電源用
電池３の収納用スペースとなる空間部２５及び、それを
外郭より開口可能とする蓋部２６を設けた構成とし、前
記電源用電池３の着脱収納を自在とさせるものとしてい
る。

【００１９】以上のように構成された充電式電気掃除機
についてその動作を説明する。

【００２０】電動送風機４を収納し、充電用端子接続部
８を持つ掃除機本体１と、掃除機本体１の充電用端子接
続部８に接続される充電用端子部２０を有する充電器１
１とからなり、前記充電器１１は電源トランス１２を収
納する左箱状部１３と、プリント基板１４を収納させる
右箱状部１５を分離させて形成し、前記充電用端子部８
を設けた連結面１８に、前記掃除機本体１を載置させ形
成させ、充電器１１を略コの字形に構成したので、左箱
状部１３と右箱状部１５と連結面１８が並列に構成され
ることにより、収納時における掃除機本体１と充電器１
１の重なりが拡大され、充電器１１よりはみ出す掃除機
本体１の寸法（床面接地寸法）の縮小が図れ、掃除機本
体１を充電器１１へ収納した際のスペースが低減され住
居スペース内において、場所を取り邪魔になることが少
なくなり使用性が高まる。また、充電器１１を前記連結
面１８の両側から上方に左箱状部１３と右箱状部１５が
突出する略コの字状に構成したことにより、掃除機本体
１を連結面１８に載置する際、掃除機本体１挿入の案内
として利用でき使用性はさらに向上する。

【００２１】また、前記充電用端子部２０を設けた連結
面１８に傾斜を設けて、掃除機本体１の載置時に掃除機
本体の前方底部２１が床面２２に接地する構成としたの
で、前記連結面１８と前記掃除機本体１との載置に加
え、掃除機本体の前方底部２１と床面２２との接触によ
る支持が得られ、収納時の掃除機本体１に対し支持する
接触面積の拡大となり、前記掃除機本体１のガタツキの
低減となる。また、掃除機本体の前方底部２１を強制的
に先当たりさせる構成にすることにより、その後方には
床面２２より浮いた空間が形成され、前記掃除機本体の
前方底部２１後方（吸込部内の回転ブラシ後方）に設け
た軟質材で形成するゴミ掃き用リップ２７と床面２２と
の接触が排除され接触に伴う前記リップ２７の変形が防
止されるものとなる。また、従来構成においては、掃除
機本体１を充電器１１にセットする際に、回転ブラシ２
８に付着した塵埃などが充電器１１の連結面１８に落ち
て溜まることがあったが、本構成においては連結面１８
に落ちた塵埃は、前記連結面１８が傾斜しているので連
結面１８に溜まらず床面２２上にすべり落ち、充電器１
１から掃除機本体１を外せばその落ちた塵埃を簡単に吸
い取ることができる。

【００２２】また、前記充電用端子部２０を設けた連結
面１８に、掃除機本体１のローラー１０を載置する凹部
２３を設けたことにより、前記掃除機本体１の充電器１
１に対してより確実に固定することができる。

【００２３】また、掃除機本体１に電源用電池３を設
け、前記掃除機本体１の重量重心が掃除機本体１下方に
形成されるのに加え、前記充電器１１が電源トランス１
２を収納する左箱状部１３と、プリント基板１４を収納
させる右箱状部１５に分離され、リード線１７の配設と
前記充電用端子部２０を設けた連結面１８にて前記左箱
状部１３と右箱状部１５を連結する略コの字形に形成さ
れているため、安定した収納が行える。

【００２４】また、掃除機本体１上部に傾動自在に設け
られた操作用のハンドル２の内部に、電源用電池３を設
けた場合には、掃除機本体１内に収納スペースを取らず
それに伴い外郭形状を縮小することにより、サイズをコ
ンパクトにすることができ、充電器１１を含めた充電状
態における全体寸法も小型にすることができる。なお、
上記本実施例においては電動送風機４を内設した充電式
電気掃除機について述べたが、前記電動送風機４を内設
していない充電式の床磨き掃除機についても上記述べた
内容と同様の効果は得られる。

【００２５】

【発明の効果】上記実施例から明らかなように本発明に
よれば、充電用端子接続部を持つ掃除機本体と、分離さ
せて形成した箱状部を有する充電器を備え、前記箱状部
を連結する連結面に充電用端子部を設け、前記連結面に
前記掃除機本体を載置するもので、従来に比べ箱状部と
縦列に載置せず並列に載置するものとなり、収納時の掃
除機本体及び充電器の重なりによる床面接地寸法の縮小
が図れ、収納時に邪魔になることも少なくなり使用性の
高い充電式電気掃除機を提供できる。

【００２６】また、充電器を前記連結面の両側から箱状
部が突出する構成にしたことにより、前記箱状部が掃除
機本体を連結部に載置する際の掃除機本体挿入の案内と
して利用できるため、使用性の高い充電式電気掃除機を
提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）本発明の一実施例を示す充電式電気掃除
機の充電器の斜視図 （ｂ）同充電式電気掃除機の充電器の一部破断正面図 （ｃ）同充電式電気掃除機の充電器の一部破断上面図

【図２】同充電式電気掃除機の掃除機本体を充電器に収
納した側面断面図

【図３】同充電式電気掃除機の掃除機本体の上面断面図

【図４】従来の充電式電気掃除機の掃除機本体と充電器
の収納状態を示す側面図

【図５】（ａ）同充電式電気掃除機の充電器の正面図 （ｂ）同充電式電気掃除機の充電器の上面断面図 （ｃ）同充電式電気掃除機の充電器の側面図

【図６】（ａ）同充電式電気掃除機の掃除機本体の側面
図 （ｂ）同充電式電気掃除機の掃除機本体の上面図

【符号の説明】

１ 掃除機本体 ２ ハンドル ３ 電源用電池 ４ 電動送風機 ５ 集塵部 ６ 吸込部 ７ 吸込口 ８ 充電用端子接続部 ９ 穴部 １０ ローラー １１ 充電器 １２ 電源トランス １３ 左箱状部 １４ プリント基板 １５ 右箱状部 １７ リード線 １８ 連結面 １９ 凸部 ２０ 充電用端子部 ２３ 凹部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 公軌 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大久保 日出男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 3B057 DE06

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 充電用端子接続部を持つ掃除機本体と、
   分離させて形成した箱状部を有する充電器を備え、前記
   箱状部を連結する連結面に充電用端子部を設け、前記連
   結面に前記掃除機本体を載置する充電式電気掃除機。
2. 【請求項２】 連結面を板状とした請求項１記載の充電
   式電気掃除機。
3. 【請求項３】 連結面を傾斜面とした請求項１または２
   記載の充電式電気掃除機。
4. 【請求項４】 充電器に掃除機本体を載置したとき、前
   記掃除機本体の前方底部が床面に接地する構成とした請
   求項１〜３のいずれか１項に記載の充電式電気掃除機。
5. 【請求項５】 連結面に掃除機本体走行用ローラー載置
   用の凹部を設けた請求項１〜４のいずれか１項に記載の
   充電式電気掃除機。
6. 【請求項６】 一方の箱状部内には電源トランスを、他
   方の箱状部内にはプリント基板を収納した請求項１〜５
   のいずれか１項に記載の充電式電気掃除機。
7. 【請求項７】 掃除機本体およびまたは前記掃除機本体
   操作用ハンドルに電源用電池を内設した請求項１〜６の
   いずれか１項に記載の充電式電気掃除機。