JP2001320886A - パルス放電回路 - Google Patents

パルス放電回路

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JP2001320886A
JP2001320886A JP2000135672A JP2000135672A JP2001320886A JP 2001320886 A JP2001320886 A JP 2001320886A JP 2000135672 A JP2000135672 A JP 2000135672A JP 2000135672 A JP2000135672 A JP 2000135672A JP 2001320886 A JP2001320886 A JP 2001320886A
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JP
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pulse
magnetic
discharge circuit
switch element
switching device
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JP2000135672A
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Joichi Kawamura
譲一 河村
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ装置等に使用されるパルス放電回路に
おいて、発振時に消費しきれないエネルギーの反射によ
るスイッチ素子の破壊防止を確実にして寿命の延長を実
現できるパルス放電回路を実現すること。 【解決手段】 充電電源10に電力用半導体スイッチ素
子13を接続し、該スイッチ素子の両端にはパルストラ
ンスPTの一次側巻線とチャージングキャパシタ12と
の直列接続回路を接続し、前記パルストランスの二次側
巻線にはパルスの幅を圧縮するための磁気パルス圧縮部
Eと放電用の電極部Fとを接続して成るパルス放電回路
において、前記スイッチ素子に直列にダイオードDpを
挿入接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパルス放電回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】レーザ装置に使用されている従来の電力
用半導体スイッチ素子を用いたパルス放電回路につい
て、図2を用いて説明する。従来のパルス放電回路は、
パルス発生部Dと、磁気パルス圧縮部Eと、電極部Fと
で構成されている。
【0003】パルス発生部Dは、充電電源10に対して
直列に接続された抵抗14及び電力用半導体スイッチ素
子13と、抵抗14と電力用半導体スイッチ素子13の
アノードとの接続点に一端を接続した磁気アシスト11
と、磁気アシスト11の他端に接続したチャージングキ
ャパシタ12と、磁気アシスト11及びチャージングキ
ャパシタ12を介して電力用半導体スイッチ素子13の
両端に一次側巻線を接続したパルストランスPTとで構
成されている。パルストランスPTには、巻数比が1:
8〜1:12程度のものが使用される。
【0004】磁気パルス圧縮部Eは、パルストランスP
Tの二次側巻線から得られるパルスをより急峻に圧縮す
るためのものである。磁気パルス圧縮部Eは、互いに並
列に接続されたn段のキャパシタ15−1〜15−n
と、各段の間に接続されたn個の磁気スイッチ16−1
〜16−nと、各磁気スイッチをリセットするためのn
個のリセット回路17−1〜17−nとで構成されてい
る。電極部Fは、ピーキングキャパシタ18と電極(予
備電離を含む)19とで構成される。
【0005】このパルス放電回路の動作は、以下の通り
である。充電電源10からチャージングキャパシタ12
に貯えられたエネルギーを、電力用半導体スイッチ素子
13にトリガ信号を与えてオンすることによってパルス
を発生させる。発生されたパルスを、パルストランスP
Tの巻数比(通常1:10程度)に応じて昇圧し、磁気
パルス圧縮部Eへ移行させる。磁気パルス圧縮部Eで
は、昇圧されたパルスをn段のキャパシタ15−1〜1
5−n及びn個の磁気スイッチ16−1〜16−nによ
り所定のパルス幅まで圧縮する。圧縮されたパルスをピ
ーキングキャパシタ18へ移行させ、電極19において
放電させる。
【0006】ここで、磁気アシストについて説明する。
磁気アシストはコアに巻線を巻回して作製され、その作
製方法、動作は磁気スイッチのそれと同じであるが、挿
入目的、設計方法が異なる。
【0007】磁気アシストの場合、挿入目的は半導体ス
イッチ素子の損失を低減することにある。すなわち、図
3に示されるように、半導体スイッチ素子のターンオン
時に電圧が十分に低下してから電流を流すことによっ
て、V×I(損失)を減らす動作をする。図3におい
て、磁気アシストが無い場合、電流は破線のように流れ
るので、この時の損失(V×I)は電圧と電流とが重な
っている部分の面積となる。そして、大電力をスイッチ
ングする場合、電圧、電流の値はkV、kAのオーダと
なるのでスイッチング時間が短くても損失(V×I)の
値は無視できなくなる。なお、時間ΔTは、以下の式で
設計される。
【0008】ΔT=(ΔB・N・S)/V 但し、ΔBは磁束密度の変化量、Nは巻線の巻数、Sは
コアの断面積、Vは磁気アシストに加わる電圧である。
設計の際、時間ΔTは半導体スイッチ素子のスイッチン
グ時間より大きい値で設計する。いずれにしても、磁気
アシストを挿入すると、磁性体のヒステリシス特性によ
り流れる電流を遅らせることができ、流れる電流は図3
において実線で示すようになる。その結果、損失(V×
I)を十分に小さくすることができる。
【0009】次に、磁気スイッチとそのリセット回路に
ついて説明する。リセット回路は、磁気スイッチにおけ
る磁性体の磁束密度の変化量をできるだけ多くするため
に、あらかじめ飽和電流が流れる方向と逆方向に電流を
流す回路である。
【0010】図4は磁性体のヒステリシス特性を示して
おり、磁気スイッチがオンするまでの時間Δtは、前述
した式と同じ、 Δt=(ΔB・N・S)/V で表される。この場合、時間Δtは磁気スイッチのコア
の磁束密度の変化量ΔBに比例する。一方、磁界Hは以
下の式で表される。
【0011】H=(N・I)/L 但し、Iは電流、Lは磁性体の平均磁路長である。この
式から、磁界Hは電流Iに比例する。
【0012】上記の点から、より小さい磁気スイッチで
十分なスイッチ待ち時間を得るためには、ΔBを大きく
することが必要となる。このために、リセット回路(定
電流源)を接続し、あらかじめコアをリセットするよう
にしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常のレー
ザ装置においては、投入エネルギーの一部は放電によっ
て消費されず、反射エネルギーとなりパルス放電回路で
構成されるLCR減衰共振によって消費される。その
際、従来のパルス放電回路の構成では、負荷によって消
費されないエネルギーがパルス発生部D内に戻り、電力
用半導体スイッチ素子13に逆電流となって現れる。
【0014】また、繰り返し動作周波数の大きいレーザ
装置の場合、前ショットでの残留ガスにより不安定アー
ク放電が起り、その際の反射エネルギーは大きいものと
なる。電力用半導体スイッチ素子のほとんどは、逆方向
電流増加率(di/dt)が順方向に比べ小さいという
特性を持っており、このような逆電流により電力用半導
体スイッチ素子及びそのゲート駆動回路が破壊してしま
うおそれがある。
【0015】一方、電力用半導体スイッチ素子に代えて
サイラトロン等の電子管を使用した場合、逆電流は電子
管電極の劣化及び破壊を招き、寿命を短くしてしまうと
いう欠点がある。
【0016】そこで、本発明の課題は、レーザ装置等に
使用されるパルス放電回路において、発振時に消費しき
れないエネルギーの反射によるスイッチ素子の破壊防止
を確実にして寿命の延長を実現できるパルス放電回路を
実現することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、充電電源にス
イッチ素子を接続し、該スイッチ素子の両端にはパルス
トランスの一次側巻線とチャージングキャパシタとの直
列接続回路を接続し、前記パルストランスの二次側巻線
には該二次側巻線に得られるパルスの幅を圧縮するため
の磁気パルス圧縮部と放電用の電極部とを接続して成る
パルス放電回路において、前記スイッチ素子に直列にダ
イオードを挿入接続したことを特徴とする。
【0018】なお、前記スイッチ素子には、電力用半導
体スイッチ素子あるいは電子管が使用されている。
【0019】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明によるパ
ルス放電回路の実施の形態について説明する。回路構成
としては、図2に示した従来例とほぼ同じであるが、パ
ルス発生部Aにおける電力用半導体スイッチ素子13
に、新たに高速回復ダイオードと呼ばれるタイプのダイ
オードDpを直列に挿入接続した点に特徴を有する。な
お、電力用半導体スイッチ素子13に代えてサイラトロ
ン等の電子管が用いられる場合もある。ダイオードDp
は、高周波整流用の高耐圧特性を持つシリコンダイオー
ドが望ましい。
【0020】本パルス放電回路の場合、回路動作として
は、放電に到るまでは従来例の場合と同様に動作し、パ
ルス発生部Aによりパルスを発生し、磁気パルス圧縮部
Eで所定のパルス幅に圧縮し、電極部Fへとエネルギー
を伝送する。
【0021】一方、反射エネルギーがパルス発生部Aに
戻ろうとする際には、パルス発生部AにはダイオードD
pが挿入接続されていることにより、パルストランスP
Tにおける二次側(電極部F側から見たパルス発生部)
がオープンになり、パルストランスPTがパルストラン
スとしてではなく、磁気スイッチ16−1〜16−nと
同様の磁気スイッチとして作用する。
【0022】この時、磁気スイッチの電圧保持能力は、
そこにおいて使用されている磁性材料(通常はフェライ
ト、アモルファス等)のトロイダルコアの断面積と巻数
の積で決まる。そして、パルストランスPTの場合、そ
の巻数は電圧昇圧のために多いので電圧保持能力は磁気
スイッチよりもパルストランスPTの方が大きくなる。
よって、反射エネルギーは、磁気スイッチ16−1の飽
和により再び磁気パルス圧縮部Eへと移行していく。す
なわち、投入したエネルギーは一旦、磁気パルス圧縮部
Eへと移行すると、すべて磁気パルス圧縮部E及び電極
部Fで消費するようになり、反射エネルギーによるパル
ス発生部A内の電力用半導体スイッチ素子13(あるい
はサイラトロンのような電子管)に流れようとする逆電
流を確実に防止できるようになる。
【0023】その結果、電力用半導体スイッチ素子及び
そのゲート駆動回路の破壊防止あるいはサイラトロン等
の電子管の寿命延長を実現できる。
【0024】本発明は、レーザ装置ばかりではなく、高
電圧パルスを必要とする装置全般に適用可能であり、例
えばパルスイオン源、プラズマ電源、電気集塵機等に適
用可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、パルス放電回路におい
て発振時に消費しきれないエネルギーの反射によるスイ
ッチ素子の破壊防止を確実にして寿命の延長を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパルス放電回路の回路図である。
【図2】従来のパルス放電回路を示した図である。
【図3】磁気アシストの機能を説明するための図であ
る。
【図4】磁気スイッチとそのリセット回路の機能を説明
するための図である。
【符号の説明】
11 磁気アシスト 12 チャージングキャパシタ PT パルストランス 16−1、16−n 磁気スイッチ 19 電極 Dp ダイオード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 充電電源にスイッチ素子を接続し、該ス
    イッチ素子の両端にはパルストランスの一次側巻線とチ
    ャージングキャパシタとの直列接続回路を接続し、前記
    パルストランスの二次側巻線には該二次側巻線に得られ
    るパルスの幅を圧縮するための磁気パルス圧縮部と放電
    用の電極部とを接続して成るパルス放電回路において、
    前記スイッチ素子に直列にダイオードを挿入接続したこ
    とを特徴とするパルス放電回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のパルス放電回路におい
    て、前記スイッチ素子は、電力用半導体スイッチ素子あ
    るいは電子管であることを特徴とするパルス発生回路。
JP2000135672A 2000-05-09 2000-05-09 パルス放電回路 Withdrawn JP2001320886A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102480100A (zh) * 2010-11-29 2012-05-30 中国科学院大连化学物理研究所 一种用于脉冲氧碘化学激光器的脉冲放电装置
CN111510013A (zh) * 2020-02-25 2020-08-07 苏州泰思特电子科技有限公司 干扰多脉冲发生方法

Cited By (3)

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