JP2001320771A - 加入者無線システム - Google Patents

加入者無線システム

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JP2001320771A
JP2001320771A JP2000138061A JP2000138061A JP2001320771A JP 2001320771 A JP2001320771 A JP 2001320771A JP 2000138061 A JP2000138061 A JP 2000138061A JP 2000138061 A JP2000138061 A JP 2000138061A JP 2001320771 A JP2001320771 A JP 2001320771A
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JP
Japan
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signal
circuit
subscriber
input
transmission
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JP2000138061A
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English (en)
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Shinichiro Motoyoshi
慎一郎 本吉
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、加入者に対して呼毎に設定の変更を
要求することになり利便性が悪い。また、加入者設定テ
ーブルに、伝送路の利用形態に基づいた符号化方式を登
録する必要があるため、操作が煩雑である。 【解決手段】 加入者装置は回線接続を行うにあたり、
セレクタ24及び25を制御し、送信時はTDMA制御
回路27に32kbpsのADPCM信号が送られ、受
信時は基地局からの32kbpsのADPCM信号がA
DPCMコーダ23により64kbpsのPCM信号に
変換され、加入者回路11へ送られる。メッセージ送信
回路26は、トーン検出回路20の出力トーン検出信号
の入力時に符号化方式変更信号を発生して出力する。ト
ーン検出回路20の出力トーン検出信号により、セレク
タ制御回路22は、ADPCMコーダ23をバイパスす
るように、セレクタ24及び25を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加入者無線システム
に係り、特に簡易型携帯電話システム(PHS)を用い
たワイヤレス・ローカル・ループ(WLL)システムに
よる加入者無線システムに関する。
【0002】
【従来の技術】PHSを用いたWLLシステムでは、局
交換機が公衆回線網に接続される一方、WLL用アクセ
ス制御装置に接続され、またWLL用アクセス制御装置
は無線回線(光回線も可)を介して基地局に接続され
る。更に、基地局は無線回線を用いて、電話網加入者側ノ
ード(加入者装置)と接続され、この電話網加入者側ノ
ードに電話機、コンピュータ等の加入者側通信端末がケ
ーブルにより接続されている。
【0003】このPHSを用いたWLLシステムでは、
WLL用アクセス制御装置から電話網加入者側ノードま
での加入者系伝送路ではPHSの伝送方式を採用し、一
つの基地局に複数の加入者側通信端末が時分割多元接続
(TDMA)され、1タイムスロット32kbpsによ
る通信を行い、このときの符号化方式として音声情報の
冗長性を利用して情報の圧縮を行うADPCM(Adapti
ve Differential PCM)方式を用いる。
【0004】また、公衆回線網からWLL用アクセス制
御装置までは、サービス統合ディジタル網(ISDN)
回線における64kbpsPCM(Pulse Code Modulat
ion)で信号が伝送される。すなわち、公衆回線網を介し
て伝送されてきた64kbpsのPCM方式音声信号
は、WLL用アクセス制御装置において32kbpsの
ADPCM方式の音声信号に変換されて加入者系伝送路
へ伝送される。逆に、加入者系伝送路を介して伝送されて
きた32kbpsのADPCM方式の音声信号は、WL
L用アクセス制御装置において64kbpsのPCM方
式音声信号に変換されて公衆回線網へ伝送される。
【0005】一方、データ通信では、情報に冗長性が無
く、また、高速通信が求められるので、上記の加入者系伝
送路では符号化方式は圧縮を用いないPCM方式で、2
タイムスロット64kbpsでデータ通信を行うよう
に、WLL用アクセス制御装置において切り替える事が
従来より行われている。
【0006】例えば、特開平10−294695号公報
には、スイッチの操作や接続したコンソールによること
なく、当該加入者装置自体に対する種々の設定を行うこ
とのできる加入者無線システム用加入者装置が開示され
ている。この従来の無線通信システムでは、加入者端末
から入力された信号により、加入者装置のタイムスロッ
ト数や符号化方式などの種々の設定を行っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の無線通信システムでは、加入者に対して呼毎に設定の
変更を要求することになり利便性が悪い。また、設定の
し忘れなどにより、2タイムスロットにしたまま音声通
信をすることもあり、この場合無駄にタイムスロットや
周波数資源を使用する可能性もある。
【0008】一方、従来のPHSを用いたWLLシステ
ムである無線通信システムには、データ通信の際には6
4kbpsPCM信号を伝送するように自動的に切り替
えるシステムも知られている(例えば、特開平11−7
4979号公報)。この従来の無線通信システムでは、
加入者毎に伝送路の利用形態に基づいた符号化方式を、
記憶器の加入者設定テーブルに登録しておき、加入者伝
送路の割り当てを行う際に、上記の加入者設定テーブル
に基づいて、加入者装置内の切り替え制御回路及びWL
Lアクセス制御装置内の切り替え制御回路をそれぞれ切
り替える構成である。
【0009】しかし、この従来の無線通信システムは、加
入者設定テーブルに、伝送路の利用形態に基づいた符号
化方式を登録する必要があるため、操作が煩雑であると
いう問題がある。
【0010】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
特別な操作を必要とすることなく、伝達情報に適した符
号化方式に自動的に切り替え得る加入者無線システムを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、端末を収容する加入者装置が基地局と無線
回線で接続され、基地局が交換機を介して公衆回線網に
接続されており、公衆回線網から基地局までは第1の符
号化方式の信号を伝送し、基地局と加入者装置では第1
の符号化方式よりも低速度レートの、情報の冗長性を利
用した第2の符号化方式の信号を伝送し、加入者装置に
より第2の符号化方式の信号を変換して得た第1の符号
化方式の信号を加入者回路によりアナログ信号に変換し
て端末に入力し、端末からのアナログ信号は加入者回路
により第1の符号化方式の信号に変換して加入者装置に
入力する、ワイヤレスローカルループ方式の加入者無線
システムにおいて、加入者装置を、基地局との間での無
線信号を送受信する第1の送受信手段と、呼出トーン又
は応答トーンのいずれか一方を検出するトーン検出回路
と、入力信号が第1の符号化方式のときには第2の符号
化方式に変換し、第2の符号化方式のときには第1の符
号化方式に変換する第1の方式変換回路と、トーン検出
回路から出力されたトーン検出信号の入力時に符号化方
式変更信号を発生して出力するメッセージ送信回路と、
基地局との回線接続開始時には、第1の送受信手段から
の第2の符号化方式の受信信号を第1の方式変換回路を
通して加入者回路へ供給し、加入者回路からの第1の符
号化方式の入力信号を第1の方式変換回路を通して第1
の送受信手段へ供給し、トーン検出回路からトーン検出
信号が入力されたときには、第1の送受信手段からの受
信信号をそのまま加入者回路へ供給し、加入者回路から
の第1の符号化方式の入力信号をそのまま第1の送受信
手段へ供給する第1の選択手段とを有する構成としたも
のである。
【0012】また、本発明は、基地局を、加入者装置との
間での無線信号を送受信する第2の送受信手段と、入力
信号が第1の符号化方式のときには第2の符号化方式に
変換し、第2の符号化方式のときには第1の符号化方式
に変換する第2の方式変換回路と、第2の送受信手段に
より受信された信号から符号化方式変更信号を検出する
メッセージ受信回路と、加入者装置との回線接続開始時
には、第2の送受信手段からの第2の符号化方式の受信
信号を第2の方式変換回路を通して交換機へ供給し、交
換機からの第1の符号化方式の入力信号を第2の方式変
換回路を通して第2の送受信手段へ供給し、メッセージ
受信回路から符号化方式変更信号が入力されたときに
は、第2の送受信手段からの受信信号をそのまま交換機
へ供給し、交換機からの第1の符号化方式の入力信号を
そのまま第2の送受信手段へ供給する第2の選択手段と
を有する構成としたものである。
【0013】この発明では、伝送情報が音声情報である
か、あるいはファクシミリ、モデム通信などのデータ通信
であるかを、データ通信のときのみ加入者装置と基地局
との間で送受信される呼出トーンあるいは応答トーンを
加入者装置内のトーン検出回路により検出することによ
り識別し、トーン検出信号が得られるときには加入者装
置及び基地局共に第1及び第2の方式変換回路をバイパ
スするように通信路を切り替えて、第1の符号化方式の
信号を伝送するように切り替えることができる。ここ
で、トーン検出回路は基地局内に設けることもできる。
【0014】また、本発明は上記の目的を達成するため、
第1の選択手段は、加入者回路の出力端又は第1の方式
変換回路の第2の符号化方式の信号出力端を第1の送受
信手段の送信信号入力端に接続する第1のセレクタと、
第1の送受信手段の受信信号出力端又は第1の方式変換
回路の第1の符号化方式の信号出力端をトーン検出回路
の入力端及び加入者回路の入力端のそれぞれに接続する
第2のセレクタと、回線接続開始時は第1のセレクタを
第1の方式変換回路の第2の符号化方式の信号出力端と
第1の送受信手段の送信信号入力端とを接続するように
制御し、かつ、第2のセレクタを第1の方式変換回路の
第1の符号化方式の信号出力端をトーン検出回路の入力
端及び加入者回路の入力端のそれぞれに接続するように
制御し、トーン検出回路からトーン検出信号が入力され
たときには、第1のセレクタを加入者回路の出力端と第
1の送受信手段の送信信号入力端とを接続するように制
御し、かつ、第2のセレクタを第1の送受信手段の受信
信号出力端をトーン検出回路の入力端及び加入者回路の
入力端のそれぞれに接続するように制御する第1のセレ
クタ制御回路とよりなり、第2の選択手段は、交換機又
は第2の方式変換回路の第2の符号化方式の信号出力端
を第2の送受信手段の送信信号入力端に接続する第3の
セレクタと、第2の送受信手段の受信信号出力端又は第
2の方式変換回路の第1の符号化方式の信号出力端を交
換機に接続する第4のセレクタと、回線接続開始時は第
3のセレクタを第2の方式変換回路の第2の符号化方式
の信号出力端と第2の送受信手段の送信信号入力端とを
接続するように制御し、かつ、第4のセレクタを第2の
方式変換回路の第1の符号化方式の信号出力端を交換機
に接続するように制御し、メッセージ受信回路から符号
化方式変更信号が入力されたときには、第3のセレクタ
を交換機と第2の送受信手段の送信信号入力端とを接続
するように制御し、かつ、第4のセレクタを第2の送受
信手段の受信信号出力端を交換機に接続するように制御
する第2のセレクタ制御回路とよりなることを特徴とす
る。
【0015】この発明では、既存の通信システムの第1
及び第2の送受信手段、メッセージ送信回路及びメッセ
ージ受信回路をそのまま利用することができる。
【0016】また、本発明は上記の目的を達成するため、
トーン検出回路を呼出トーン又は応答トーンの検出時に
トーン検出信号を出力する構成とし、第1の選択手段
を、トーン検出回路が呼出トーンを検出する場合はトー
ン検出信号の後縁の入力後に、トーン検出回路が応答ト
ーンを検出する場合はトーン検出信号の前縁の入力後に
選択動作を行い、第2の選択手段は符号化方式変更信号
の入力後に選択動作を行うことを特徴とする。
【0017】この発明では、呼出トーンを検出する際
は、トーン検出信号の後縁入力後に第1の選択手段によ
る選択動作を行うようにしたため、呼出トーンが入力さ
れている期間中の通信路の切り替え設定を防止でき、応
答トーンを検出する際は、トーン検出信号の前縁入力後
に第1の選択手段による選択動作を行うようにしたた
め、その間通信は途絶えるが、応答トーン中なので支障
はない。
【0018】また、本発明は上記の目的を達成するため、
端末を収容する加入者装置が基地局と無線回線で接続さ
れ、基地局が交換機を介して公衆回線網に接続されてお
り、公衆回線網から基地局までは第1の符号化方式の信
号を伝送し、基地局と加入者装置では第1の符号化方式
よりも低速度レートの、情報の冗長性を利用した第2の
符号化方式の信号を伝送し、加入者装置により第2の符
号化方式の信号を変換して得た第1の符号化方式の信号
を加入者回路によりアナログ信号に変換して端末に入力
し、端末からのアナログ信号は加入者回路により第1の
符号化方式の信号に変換して加入者装置に入力する、ワ
イヤレスローカルループ方式の加入者無線システムにお
いて、加入者装置は、基地局との間での無線信号を送受
信する第1の送受信手段と、呼出トーン又は応答トーン
のいずれか一方を検出する第1のトーン検出回路と、入
力信号が第1の符号化方式のときには第2の符号化方式
に変換し、第2の符号化方式のときには第1の符号化方
式に変換する第1の方式変換回路と、基地局との回線接
続開始時には、第1の送受信手段からの第2の符号化方
式の受信信号を第1の方式変換回路を通して加入者回路
へ供給し、加入者回路からの第1の符号化方式の入力信
号を第1の方式変換回路を通して第1の送受信手段へ供
給し、第1のトーン検出回路からトーン検出信号が入力
されたときには、第1の送受信手段からの受信信号をそ
のまま加入者回路へ供給し、加入者回路からの第1の符
号化方式の入力信号をそのまま第1の送受信手段へ供給
する第1の選択手段とを有する構成としたものである。
【0019】また、この発明は上記の基地局を、加入者装
置との間での無線信号を送受信する第2の送受信手段
と、呼出トーン又は応答トーンのいずれか一方を検出す
る第2のトーン検出回路と、入力信号が第1の符号化方
式のときには第2の符号化方式に変換し、第2の符号化
方式のときには第1の符号化方式に変換する第2の方式
変換回路と、加入者装置との回線接続開始時には、第2
の送受信手段からの第2の符号化方式の受信信号を第2
の方式変換回路を通して交換機へ供給し、交換機からの
第1の符号化方式の入力信号を第2の方式変換回路を通
して第2の送受信手段へ供給し、第2のトーン検出回路
からトーン検出信号が入力されたときには、第2の送受
信手段からの受信信号をそのまま交換機へ供給し、交換
機からの第1の符号化方式の入力信号をそのまま第2の
送受信手段へ供給する第2の選択手段とを有する構成と
したものである。
【0020】この発明では、基地局及び加入者装置の両
方においてトーン検出回路を設けたため、互いに自立的
にトーンの検出ができるため、符号化方式変更信号の送
受信を不要にできる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。PHSによるWLLシステムに
は、前述したように、基地局と加入者装置が存在する。
本発明はトーン検出機能付き符号化方式選択回路1を基
地局か加入者装置のうちの一方の装置に適用し、符号化
方式選択回路2を他方の装置に適用することによって、
システムとして動作する。次に説明する一実施の形態で
は、加入者装置にトーン検出機能付き符号化方式選択回
路1を、基地局に符号化方式選択回路2を適用した例に
ついて述べる。
【0022】図1は本発明になる無線通信システムの一
実施の形態の加入者装置側のブロック図を示す。同図に
おいて、トーン検出機能付き符号化方式選択回路1は、
無線インタフェース回路12及びアンテナ13と共に加
入者装置を構成し、加入者装置は端末10を収容する加
入者回路11を有している。端末10は、電話機、ファ
クシミリ、モデムなどの通信端末である。
【0023】加入者回路11は端末10からのアナログ
信号は64kbpsPCM信号に変換し、方式選択回路
1からの64kbpsPCM信号はアナログ信号に変換
して端末10へ出力する機能を持っている。加入者回路
11から基地局側に送信される信号は、ADPCMコー
ダ23及びセレクタ24の端子30に入力される。加入
者回路11への基地局側からの信号は、セレクタ25の
端子33から送られる。トーン検出回路20は、加入者
回路11への入力信号及び加入者回路11の出力信号を
OR回路21で論理和をとった信号からトーンを検出す
る回路である。トーンを検出する信号は、データ通信を
始める際に端末同士でやりとりされる特有のトーンであ
る。
【0024】トーン検出回路20は、トーンを検出した
場合、トーン検出信号をセレクタ制御回路22及びメッ
セージ送信回路26へ送る。ADPCMコーダ23は、
32kbpsADPCM信号と64kbpsPCM信号
を変換するもので、加入者回路11からの64kbps
PCM信号を32kbpsADPCM信号に変換しセレ
クタ24の端子31に送り、TDMA制御回路27から
の32kbpsADPCM信号を64kbpsPCM信
号に変換し、セレクタ25の端子34へ送る。
【0025】セレクタ制御回路22は、トーン検出回路
20からのトーン検出信号に基づき、切り替え信号を発
生させ、セレクタ24及びセレクタ25へ送る。セレク
タ24は、端子30に加入者回路11、端子31にAD
PCMコーダ23の各出力信号が入力され、端子32か
ら選択した信号を出力してTDMA制御回路27に供給
する。すなわち、セレクタ24は、セレクタ制御回路2
2からの切り替え信号を受けると、端子31を開放し、
端子30と端子32を接続する。切り替え信号を受けて
いないときは、端子30を開放し、端子31と端子32
を接続する。
【0026】セレクタ25は、端子34にADPCMコ
ーダ23、端子35にTDMA制御回路27の各出力信
号が入力され、これらの一方の信号を端子33から加入
者回路11へ出力する。すなわち、セレクタ25は、セ
レクタ制御回路22からの切り替え信号を受けると、端
子34を開放し端子33と端子35を接続する。切り替
え信号を受けていないときは、端子35を開放し端子3
3と端子34を接続する。
【0027】メッセージ送信回路26は、トーン検出回
路20からのトーン検出信号により、符号化方式変更信
号を生成してTDMA制御回路27に供給する。TDM
A制御回路27は、セレクタ24及びメッセージ送信回
路26から入力されたデータストリームをバッファし、
PHSフレームを構成する。32kbpsのADPCM
信号が入力されたときは1タイムスロットのフレーム
に、64kbpsのPCM信号が入力されたときは2タ
イムスロットのフレームに、それぞれデータをマッピン
グする。
【0028】更に、TDMA制御回路27は、基地局か
らのPHSフレームをデータストリームに変換する役割
を持っている。無線インタフェース回路12は、アンテ
ナ13及びTDMA制御回路27に接続され、無線信号
の変復調を行う。アンテナ13は基地局との間で無線信
号を放射、受信する。
【0029】図2は本発明になる無線通信システムの一
実施の形態の基地局側のブロック図を示す。同図におい
て、符号化方式選択回路2は、無線インタフェース回路
15及びアンテナ16と共にPHS−WLLの基地局を
構成している。基地局は交換機等の上位装置14と64
kbpsPCMによる通信を行う。上位装置14からの
信号は、符号化方式選択回路2内のADPCMコーダ4
1及びセレクタ42の端子50へ入力される。上位装置
14へはセレクタ43の端子53から出力された信号が
入力される。
【0030】ADPCMコーダ41は、32kbpsの
ADPCM信号と64kbpsのPCM信号を変換する
回路で、上位装置14からの64kbpsPCM信号を
32kbpsADPCM信号に変換してセレクタ42の
端子51へ送り、TDMA制御回路45からの32kb
psADPCM信号を64kbpsPCM信号に変換し
てセレクタ43の端子54へ送る。
【0031】TDMA制御回路45は、セレクタ42か
ら入力されたデータストリームをバッファしPHSフレ
ームを構成する。すなわち、TDMA制御回路45は、
32kbpsADPCM信号が入力されたときは、1タ
イムスロットのフレームにデータをマッピングし、64
kbpsPCM信号が入力されたときは2タイムスロッ
トのフレームにデータをマッピングする。更に、加入者
装置からのPHSフレームをデータストリームに変換
し、端末10からの信号であればADPCMコーダ41
及びセレクタ43の端子55に送り、符号化方式変更信
号であればメッセージ受信回路44へ送る。
【0032】メッセージ受信回路44は、メッセージ送
信回路26からの符号化方式変更信号を受信し、セレク
タ制御回路40に対し符号切り替え信号を発生させる。
セレクタ制御回路40は符号切り替え信号を受けると、
切り替え信号を発生させ、セレクタ42及びセレクタ4
3へその切り替え信号を送る。
【0033】セレクタ42は、端子50に上位装置14
からの信号、端子51にADPCMコーダ41からの信
号をそれぞれ入力として受け、端子52から選択した一
方の入力信号を出力してTDMA制御回路45に供給す
る。すなわち、セレクタ42はセレクタ制御回路40か
らの切り替え信号を受けると、端子51を開放し、端子
50と端子52を接続する。切り替え信号を受けていな
いときは、端子50を開放し端子51と端子52を接続
する。
【0034】セレクタ43は、端子54にADPCMコ
ーダ41からの信号、端子55にTDMA制御回路45
からの信号をそれぞれ入力として受け、端子53から選
択した一方の入力信号を出力して上位装置142供給す
る。すなわち、セレクタ43は、セレクタ制御回路40
からの切り替え信号を受けると、端子54を開放し端子
53と端子55を接続する。切り替え信号を受けていな
いときは、端子55を開放し端子53と端子54を接続
する。
【0035】無線インタフェース回路15は、アンテナ
16及びTDMA制御回路45に接続され、無線信号の
変復調を行う。アンテナ16は加入者装置との間で無線
信号を放射、受信する。
【0036】次に、この実施の形態の動作について説明
する。図1の加入者装置は回線接続を行うにあたり、ト
ーン検出機能付き符号化方式選択回路1内のセレクタ2
4は端子30を開放し、端子31と端子32を接続す
る。セレクタ25は端子35を開放し、端子33と端子
34を接続する。これにより、送信時はTDMA制御回
路27に32kbpsのADPCM信号が送られ、受信
時は基地局からの32kbpsのADPCM信号がAD
PCMコーダ23により64kbpsのPCM信号に変
換され、加入者回路11へ送られる。
【0037】同様に、基地局は回線接続を行うにあた
り、セレクタ42は端子50を開放し、端子51と端子
52を接続する。セレクタ43は端子55を開放し、端
子53と端子54を接続する。これにより、送信時はT
DMA制御回路45にADPCMコーダ41からの32
kbpsADPCM信号が送られ、受信時は加入者装置
からの32kbpsADPCM信号がADPCMコーダ
41により64kbpsPCM信号に変換され、上位装
置14へ送られる。
【0038】これら一連のセレクタの動作により、端末
10から上位装置14へ信号が送られる場合にどのよう
に動作するのか説明する。電話機、ファクシミリ、モデ
ムなどの端末10によってアナログ信号にされた情報
は、加入者回路11によって64kbpsPCM信号へ
変換された後、ADPCMコーダ23に供給され、ここ
で32kbpsADPCM信号へ変換される。この32
kbpsADPCM信号は、セレクタ24を通り、TD
MA制御回路27によって1タイムスロットを使用した
無線信号へ変調された後、無線インタフェース回路12
を通してアンテナ13から基地局へ送信される。
【0039】加入者装置からの無線信号は、図2のアン
テナ16で受信され、無線インタフェース回路15を通
してTDMA制御回路45に供給され、ここで1タイム
スロット32kbpsADPCM信号がADPCMコー
ダ41に供給される。ADPCMコーダ41は、TDM
A制御回路45から入力された32kbpsADPCM
信号を64kbpsPCM信号に変換し、その64kb
psPCM信号をセレクタ43を通して上位装置14へ
供給する。以上により、回線接続を始めるときには1タ
イムスロット32kbpsADPCM信号で通信を行
う。
【0040】もし、このとき伝達情報がデータである場
合、ファクシミリ間あるいはモデム間で呼出トーンやア
ンサートーンがやり取りされる。図1のトーン検出回路
20はその呼出トーンあるいはアンサートーンを検出す
ることにより、トーン信号を発生する。検出するトーン
は呼出トーンあるいはアンサートーンのどちらでもよ
い。ファクシミリ通信の場合、呼出トーンは周波数1.
1kHz、アンサートーンは周波数2.1kHzであ
り、モデム通信の場合、呼出トーンは周波数1.3kH
z、アンサートーンは周波数2.1kHzであり、1タ
イムスロット32kbpsADPCMによる通信でもト
ーンのやり取りは可能である。
【0041】本発明は、トーン検出を呼出トーンあるい
はアンサートーンのどちらにすることもできるが、この
実施の形態では呼出トーンを検出する例について説明す
る。図3及び図4は、端末10から発呼を行い、加入者
装置側に接続されている端末10からの呼出トーンをト
ーン検出回路20で検出する場合のシーケンス図、タイ
ミングチャートである。
【0042】例えば、モデム通信の場合について説明す
る。端末10から発呼がなされた後、呼出(発呼)トー
ンが送出される。この呼出トーンは、1.3kHzでオ
ン時間が0.5秒から0.7秒、オフ時間が1.5秒から
2.0秒である。その呼出トーンに応答する相手側端末
のモデムからのアンサートーン(応答トーン)は2.1
kHzで、連続音である。また、アンサートーンは呼出
トーンを受けてから、1.8秒から2.5秒の間は無信号
区間となる。
【0043】端末10から送出された図4(A)に示す
呼出トーン(発呼トーン)は、ADPCMコーダ23に
より32kbpsADPCM信号に変換された後、セレ
クタ24、TDMA制御回路27、無線インタフェース
回路12を通してアンテナ13から基地局へ送信され
る。
【0044】基地局では加入者装置側から送信された上
記の呼出トーン(発呼トーン)を図2のアンテナ16で
受信し、無線インタフェース回路15、TDMA制御回
路45を通して、更にセレクタ53を通して上位装置1
4へ伝送する。上位装置14は入力された呼出トーン
(発呼トーン)を相手側端末へ送信する(図3のステッ
プ101、102、103)。その後、その呼出トーンに
応答する相手側端末のモデムからのアンサートーン(応
答トーン)は、呼出トーンを受けてから、1.8秒から
2.5秒の間は無信号区間であるので、この実施の形態
ではこの無信号区間を利用して符号化方式変更信号を加
入者装置側から基地局へ送信する。
【0045】すなわち、上記の呼出トーン(発呼トー
ン)は図1のトーン検出回路20にて検出されて、同図
(C)に示すトーン検出信号として出力され、セレクタ
制御回路22及びメッセージ送信回路26にそれぞれ供
給される。セレクタ制御回路22は入力されたトーン検
出信号の立下りを検出すると、図4(D)に示すような
切り替え信号を発生しセレクタ24及びセレクタ25へ
供給し、セレクタ24を端子31を開放し、端子30と
端子32を接続させ、セレクタ25を端子34を開放
し、端子33と端子35を接続させることにより、2タ
イムスロット64kbpsPCM通信するように切り替
える。
【0046】また、メッセージ送信回路26は、トーン
検出信号の後縁(ここでは、立ち下がり)を検知する
と、図4(E)に示すように符号化方式変更信号を送出
する。この符号化方式変更信号は、TDMA制御回路2
7、無線インタフェース回路12を通してアンテナ13
から基地局へ無線送信される(図3のステップ10
4)。
【0047】基地局では加入者装置側から送信された上
記の符号化方式変更信号を図2のアンテナ16で受信
し、無線インタフェース回路15、TDMA制御回路4
5を通して、図4(F)に示すように、メッセージ受信回
路44に供給される。メッセージ受信回路44は、符号
化方式変更信号が入力されると、符号切り替え信号を発
生してセレクタ制御回路40に供給し、これより直ちに
図4(G)に示すように、切り替え信号を発生させる。
【0048】セレクタ42はセレクタ制御回路40から
の切り替え信号を受けて、端子51を開放し、端子50
と端子52を接続する。同様に、セレクタ43はセレク
タ制御回路40からの切り替え信号を受けて、端子54
を開放し、端子53と端子55を接続する。これらのセ
レクタの動作により、基地局はADPCMコーダ41を
バイパスさせ64kbpsPCMによる通信に切り替わ
る。
【0049】符号化方式の切り替えを行う際は、通信は
一瞬であるが途絶える。しかし、トーン検出信号の立ち
下がりの後に切り替えを行うことによって、呼出トー
ン、もしくはアンサートーンが流れている間は符号化方
式の切り替えを行わないようにすることにより、問題な
く切り替えが可能となる。また、一度トーン検出の立ち
下がりで切り替えを行ったら、二回目のトーン検出回路
の立ち下がりでは回路の切り替えは行わない。また、ア
ンサートーンが発生する前に回路を切り替える必要があ
るので、呼出トーンの立ち下がりから、セレクタ切り替
えまでの時間は例えばモデム通信の場合、1.1秒以内
であるのが望ましい。
【0050】相手側端末は、図4(I)に示したように
呼出トーン(発呼トーン)を受信すると、同図(H)に
示すように、応答トーン(アンサートーン)を送信する。
この応答トーン(アンサートーン)は、上位装置14か
らADPCMコーダ41に供給されて64kbpsPC
M信号に変換された後、セレクタ42、TDMA制御回
路45、無線インタフェース回路15を介してアンテナ
16から加入者装置側へ無線送信される。
【0051】上記の応答トーン(アンサートーン)は、
図1のアンテナ13で受信され、無線インタフェース回
路12、TDMA制御回路27及びセレクタ25を通し
て加入者回路11に供給され、ここで図4(B)に示す
如きアナログ信号に変換された後、端末10に供給され
る(図3のステップ105、106)。その後、端末1
0からデータが送信される(図3のステップ107)。
このデータは、加入者回路11によって64kbpsP
CM信号へ変換された後、ADPCMコーダ23をバイ
パスしてセレクタ24を通してTDMA制御回路27に
供給され、ここで2タイムスロットのフレームにマッピ
ングされ、更に無線インタフェース回路12で変調され、
アンテナ13より基地局へ送信される。
【0052】基地局ではアンテナ16で受信され、無線
インタフェース回路15で復調され、TDMA制御回路
45で2タイムスロットのフレームの64kbpsPC
M信号にマッピングされた後、ADPCMコーダ41を
バイパスしてセレクタ43を通して上位装置14へその
まま出力される。従って、この実施の形態では、端末10
から発呼してデータ通信する前にやり取りする呼出トー
ン(発呼トーン)を検出して、自動的に基地局と加入者
装置側との通信を64kbpsPCM信号で行うことが
できる。
【0053】次に、相手側の端末からの発呼があり、その
相手側の端末からの呼出トーンを検出する場合の、図1、
図2の動作について、図5のシーケンス図及び図6のタ
イミングチャートと共に説明する。相手側端末から発呼
があり、続いて図6(H)に示すように発呼トーン(呼
出トーン)が送出されると(図5のステップ201)、
図2の上位装置14からの64kbps発呼トーン(呼
出トーン)は、ADPCMコーダ41により36kbp
sADPCM信号に変換された後、セレクタ42、TD
MA制御回路45、無線インタフェース回路15を通し
てアンテナ16から加入者装置側へ無線送信される。
【0054】加入者装置側では、アンテナ13で受信し
た発呼トーン(呼出トーン)を無線インタフェース回路
12及びTDMA制御回路27を通して図6(B)に示
すようにADPCMコーダ23に供給し、ここで64k
bpsPCM信号に変換した後セレクタ25を通して加
入者回路11でアナログ信号に変換して端末10へ供給
する(図5のステップ202、203)。また、セレクタ
25から取り出された上記の図6(B)に示した受信発
呼トーン(呼出トーン)は、OR回路21を通してトー
ン検出回路20で検出され、図6(C)に示すトーン検
出信号がセレクタ制御回路22及びメッセージ送信回路
26にそれぞれ供給される。
【0055】セレクタ制御回路22は入力トーン検出信
号の立下りを検出して図6(D)に示す切り替え信号を
発生してセレクタ24及び25にそれぞれ供給し、セレ
クタ24の端子30と端子32を接続させ、セレクタ2
5の端子33と端子35を接続させることにより、AD
PCMコーダ23をジャンプするように切り替える。
【0056】また、メッセージ送信回路26は、トーン
検出信号の立ち下がりを検知すると、図6(E)に示す
ように符号化方式変更信号を送出する。この符号化方式
変更信号は、TDMA制御回路27、無線インタフェー
ス回路12を通してアンテナ13から基地局へ無線送信
される(図5のステップ204)。
【0057】基地局では加入者装置側から送信された上
記の符号化方式変更信号を図2のアンテナ16で受信
し、無線インタフェース回路15、TDMA制御回路4
5を通して、図6(F)に示すように、メッセージ受信回
路44に供給される。メッセージ受信回路44は、符号
化方式変更信号が入力されると、符号切り替え信号を発
生してセレクタ制御回路40に供給し、これより直ちに
図6(G)に示すように、切り替え信号を発生させる。
【0058】セレクタ42はセレクタ制御回路40から
の切り替え信号を受けて、端子50と端子52を接続
し、セレクタ43はセレクタ制御回路40からの切り替
え信号を受けて、端子53と端子55を接続する。これ
らのセレクタの動作により、基地局はADPCMコーダ
41をバイパスさせ64kbpsPCMによる通信に切
り替わる。
【0059】端末10は、上記の発呼トーンの入力によ
り図6(A)に示すように応答トーン(アンサートー
ン)を送信する。この応答トーン(アンサートーン)
は、加入者回路11で64kbpsPCM信号に変換さ
れ、更にセレクタ24、TDMA制御回路27、無線イ
ンタフェース回路12を通してアンテナ13から基地局
へ無線送信される。
【0060】アンテナ16で受信された応答トーン(ア
ンサートーン)は、無線インタフェース回路15、TD
MA制御回路45、セレクタ43をそれぞれ通して64
kbpsPCM信号として上位装置14に入力される。
このようにして、図5のステップ205、206で示す
ように加入者装置側端末10から相手側端末へ応答トー
ン(アンサートーン)が伝送される。その後、相手側端
末から図5のステップ207で示すように、端末10へ
64kbpsPCM信号のデータが伝送される。
【0061】このように、この実施の形態では、相手側
端末から発呼する場合も、データ通信する前にやり取り
する呼出トーン(発呼トーン)を検出して、自動的に基
地局と加入者装置側との通信を64kbpsPCM信号
に切り替えて高速に行うことができる。
【0062】なお、トーン検出回路20においてアンサ
ートーン(応答トーン)を検出する方法もある。図7及
び図8は端末10から発呼を行い、トーン検出回路20
において相手側の端末からのアンサートーンを検出する
場合のシーケンス図及びタイミングチャートである。端
末10からの発呼後、図8(A)に示すように発呼トー
ン(呼出トーン)を送出する(図7のステップ201、
202、203)。
【0063】この発呼トーン(呼出トーン)は加入者装
置側から基地局へ送信され、前述したように基地局で受
信され、上位装置14を介して相手側端末に図8(I)
で示すように受信されると、相手側端末からは図8
(H)に示すように、アンサートーン(応答トーン)が
送信される。このアンサートーン(応答トーン)は、基
地局から加入者装置側へ34kbpsADPCM通信路
を送信されて受信され、前述したように端末10にて受
信される(図7のステップ304)。
【0064】また、加入者装置側で受信された上記のア
ンサートーン(応答トーン)は、トーン検出回路20で
検出され、トーン検出回路20からは図8(C)に示す
トーン検出信号が出力される。このトーン検出信号の前
縁(ここでは、立ち上がり)を検知すると、メッセージ
送信回路26は基地局へ図8(E)に示す符号化方式変
更信号を送出し(図7のステップ305)、また、セレ
クタ制御回路22は図8(D)に示す切り替え信号を発
生し、セレクタ24及びセレクタ25へ送る。これから
先の動作は前述した呼出トーンを検出する例と同じであ
る。
【0065】セレクタ24及び25の切り替えは発呼側
端末がアンサートーン(応答トーン)を認識する前に行
うのが望ましく、トーン検出信号の立ち上がりから切り
替えまでの時間は例えばモデム通信の場合、0.4秒以
内であるのが望ましい。このときアンサートーン(応答
トーン)中に回路が切り替わり、その瞬間は通信のやり
とりはできない。しかし、発呼側端末がアンサートーン
(応答トーン)を検出するには、モデム通信の場合0.
4秒以上のアンサートーン(応答トーン)が必要であ
り、その間に切り替えても問題はない。また、着呼側端
末はアンサートーン(応答トーン)を出力し続けている
状態であり、このとき通信が一時途絶えたとしても問題
はない。
【0066】次に、相手側の端末からの発呼があり、加
入者装置側の端末10からのアンサートーン(応答トー
ン)を検出する場合の動作について、図9のシーケンス
図及び図10のタイミングチャートと共に説明する。相
手側端末から発呼があり、続いて図10(H)に示すよ
うに発呼トーン(呼出トーン)が送出されると、前述し
た端末10の相手側の端末からのアンサートーンを検出
する場合と同様の方法で端末10で受信され(図9のス
テップ401、402、403)、これにより端末10か
ら図10(A)に示すようにアンサートーン(応答トー
ン)が送出され、基地局を介して相手端末側へ送信され
る(図9のステップ404、406、図10(I))。
【0067】このとき、アンサートーンがトーン検出回
路20で図10(C)に示すように検出され、セレクタ
制御回路22の出力切り替え信号(図10(D))によ
り符号化選択回路1が64kbpsPCM信号を伝送す
るように切り替わり、また、メッセージ送信回路26から
符号化方式変更信号が取り出され(図10(E))、基
地局で受信される(図9のステップ405、図10
(F))。受信された符号化方式変更信号により、基地
局側も64kbpsPCM信号を伝送するように切り替
わる。これにより、その後のデータ送信(図9のステップ
407)では、64kbpsPCM信号による高速デー
タ通信が実現できる。
【0068】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。図11は本発明になる無線通信システムの他の
実施の形態の加入者装置側のブロック図、図12は本発
明になる無線通信システムの他の実施の形態の基地局側
のブロック図を示す。両図中、図1及び図2と同一構成部
分には同一符号を付し、その説明を省略する。図11及び
図12の実施の形態は加入者装置と基地局の両方にトー
ン検出機能付き符号化方式選択回路3、4を設けたもの
である。
【0069】すなわち、図11に示すトーン検出機能付
き符号化方式選択回路3は、無線インタフェース回路1
2及びアンテナ13と共に加入者装置を構成し、加入者
装置は端末10を収容する加入者回路11を有してい
る。トーン検出回路を加入者装置と基地局の双方に設け
ることにより、お互い自立的にトーンの検出を行うこと
ができるので、符号化方式変更信号が不要である。これ
により、トーン検出機能付き符号化方式選択回路3に
は、メッセージ送信回路が不要であり、トーン検出機能
付き符号化方式選択回路4には、メッセージ受信回路が
不要となる。
【0070】図12において、基地局はトーン検出機能
付き符号化方式選択回路4、無線インタフェース回路1
5及びアンテナ16からなり、上位装置14に接続され
ている。トーン検出機能付き符号化方式選択回路4は、
ADPCMコーダ41、セレクタ42及び43と、TD
MA制御回路45と、セレクタ43の端子53から出力
される62kbpsPCM信号と、上位装置14から出
力される62kbpsPCM信号の論理和をとるOR回
路70と、OR回路70の出力信号からトーン信号を検
出するトーン検出回路71と、トーン検出回路71から
出力されたトーン検出信号を入力として受けるセレクタ
制御回路72とを有し、トーン検出時は、セレクタ42
及び43をADPCMコーダ41をジャンプするよう
に、セレクタ制御回路72の出力切り替え信号に基づき
切り替えられる。
【0071】本実施の形態も、前記図1及び図2の実施
の形態と同様に、端末10又は相手端末から発呼してデ
ータ通信する前にやり取りする呼出トーン(発呼トー
ン)を検出して、自動的に基地局と加入者装置側との通
信を64kbpsPCM信号で行うことができる。
【0072】なお、本発明は以上の実施の形態に限定さ
れるものではなく、種々の変形例が可能である。例えば、
ファクシミリ通信についても同様の動作で実現できる。
また、図1及び図2に示した実施の形態では加入者装置
にトーン検出機能付き符号化方式選択回路1、基地局に
符号化方式選択回路2を適用する例を示したが、逆に基
地局にトーン検出機能付き符号化方式選択回路1、加入
者装置に符号化方式選択回路2を用いることも可能であ
る。
【0073】また、上記の実施の形態では始めに1タイ
ムスロット32kbpsADPCM方式で通信を行い、
トーンを検出したときに2タイムスロット64kbps
PCM方式に切り替えるように説明したが、逆に2タイ
ムスロット64kbpsPCMで始めに通信を行い、ト
ーン検出回路で音声を検出したときに1タイムスロット
32kbpsADPCM方式に切り替える方法もある。
この場合、切り替えるタイミングは音声を検出した信号
の立ち上がりを検出して、切り替えを行えばよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伝達情報を自動認識し、それに適応したタイムスロット
数、符号化方式を自動的に設定できるようにしたため、
伝送路の利用形態に基づいた符号化方式の登録が不要で
あり、加入者による手動の加入者装置の設定を不要にで
き、操作性を向上できる。
【0075】また、本発明によれば、既存のPHSシステ
ムの通信装置のなかにある送受信手段、メッセージ送信
回路、メッセージ受信回路などをそのまま利用している
ため、既存のPHSシステムの通信装置に容易に応用で
きる。
【0076】また、本発明によれば、基地局及び加入者装
置の両方においてトーン検出回路を設けることにより、
互いに自立的にトーンの検出ができるようにしたため、
符号化方式変更信号の送受信を不要にでき、システム全
体のコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明無線通信システムの一実施の形態の加入
者装置側のブロック図である。
【図2】本発明無線通信システムの一実施の形態の基地
局側のブロック図である。
【図3】図1中の端末10から発呼を行い、加入者装置
側に接続されている端末10からの呼出トーンをトーン
検出回路で検出する場合のシーケンス図である。
【図4】図1中の端末10から発呼を行い、加入者装置
側に接続されている端末10からの呼出トーンをトーン
検出回路で検出する場合のタイミングチャートである。
【図5】図1中の端末10の相手側の端末からの発呼が
あり、その相手側の端末からの呼出トーンを検出すると
きのシーケンス図である。
【図6】図1中の端末10の相手側の端末からの発呼が
あり、その相手側の端末からの呼出トーンを検出すると
きのタイミングチャートである。
【図7】図1中の端末10から発呼を行い、トーン検出
回路において相手側の端末からのアンサートーンを検出
する場合のシーケンス図である。
【図8】図1中の端末10から発呼を行い、トーン検出
回路において相手側の端末からのアンサートーンを検出
する場合のタイミングチャートである。
【図9】図1中の端末10の相手側の端末からの発呼が
あり、加入者装置側の端末10からのアンサートーンを
検出するときのシーケンス図である。
【図10】図1中の端末10の相手側の端末からの発呼
があり、加入者装置側の端末10からのアンサートーン
を検出するときのタイミングチャートである。
【図11】本発明の無線通信システムの他の実施の形態
の加入者装置側のブロック図である。
【図12】本発明の無線通信システムの他の実施の形態
の基地局側ブロック図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 符号化方式選択回路 10 端末 11 加入者回路 12、15 無線インタフェース回路 13、16 アンテナ 14 上位装置 20、71 トーン検出回路 21、70 OR回路 22、40、72 セレクタ制御回路 23、41 ADPCMコーダ 24、25、42、43 セレクタ 26 メッセージ送信回路 27、45、67 TDMA制御回路 30、31、32、33、34、35 端子 44 メッセージ受信回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末を収容する加入者装置が基地局と無
    線回線で接続され、前記基地局が交換機を介して公衆回
    線網に接続されており、前記公衆回線網から前記基地局
    までは第1の符号化方式の信号を伝送し、前記基地局と
    前記加入者装置では前記第1の符号化方式よりも低速度
    レートの、情報の冗長性を利用した第2の符号化方式の
    信号を伝送し、前記加入者装置により前記第2の符号化
    方式の信号を変換して得た前記第1の符号化方式の信号
    を加入者回路によりアナログ信号に変換して前記端末に
    入力し、該端末からのアナログ信号は前記加入者回路に
    より前記第1の符号化方式の信号に変換して前記加入者
    装置に入力する、ワイヤレスローカルループ方式の加入
    者無線システムにおいて、 前記加入者装置は、前記基地局との間での無線信号を送
    受信する第1の送受信手段と、 呼出トーン又は応答トーンのいずれか一方を検出するト
    ーン検出回路と、 入力信号が前記第1の符号化方式のときには前記第2の
    符号化方式に変換し、前記第2の符号化方式のときには
    前記第1の符号化方式に変換する第1の方式変換回路
    と、 前記トーン検出回路から出力されたトーン検出信号の入
    力時に符号化方式変更信号を発生して出力するメッセー
    ジ送信回路と、 前記基地局との回線接続開始時には、前記第1の送受信
    手段からの前記第2の符号化方式の受信信号を前記第1
    の方式変換回路を通して前記加入者回路へ供給し、前記
    加入者回路からの前記第1の符号化方式の入力信号を前
    記第1の方式変換回路を通して前記第1の送受信手段へ
    供給し、前記トーン検出回路から前記トーン検出信号が
    入力されたときには、前記第1の送受信手段からの受信
    信号をそのまま前記加入者回路へ供給し、前記加入者回
    路からの前記第1の符号化方式の入力信号をそのまま前
    記第1の送受信手段へ供給する第1の選択手段とを有
    し、前記基地局は、前記加入者装置との間での無線信号を
    送受信する第2の送受信手段と、 入力信号が前記第1の符号化方式のときには前記第2の
    符号化方式に変換し、前記第2の符号化方式のときには
    前記第1の符号化方式に変換する第2の方式変換回路
    と、 前記第2の送受信手段により受信された信号から前記符
    号化方式変更信号を検出するメッセージ受信回路と、 前記加入者装置との回線接続開始時には、前記第2の送
    受信手段からの前記第2の符号化方式の受信信号を前記
    第2の方式変換回路を通して前記交換機へ供給し、前記
    交換機からの前記第1の符号化方式の入力信号を前記第
    2の方式変換回路を通して前記第2の送受信手段へ供給
    し、前記メッセージ受信回路から前記符号化方式変更信
    号が入力されたときには、前記第2の送受信手段からの
    受信信号をそのまま前記交換機へ供給し、前記交換機か
    らの前記第1の符号化方式の入力信号をそのまま前記第
    2の送受信手段へ供給する第2の選択手段とを有するこ
    とを特徴とする加入者無線システム。
  2. 【請求項2】 前記第1の選択手段は、前記加入者回路
    の出力端又は前記第1の方式変換回路の前記第2の符号
    化方式の信号出力端を前記第1の送受信手段の送信信号
    入力端に接続する第1のセレクタと、前記第1の送受信
    手段の受信信号出力端又は前記第1の方式変換回路の前
    記第1の符号化方式の信号出力端を前記トーン検出回路
    の入力端及び前記加入者回路の入力端のそれぞれに接続
    する第2のセレクタと、回線接続開始時は前記第1のセ
    レクタを前記第1の方式変換回路の前記第2の符号化方
    式の信号出力端と前記第1の送受信手段の送信信号入力
    端とを接続するように制御し、かつ、前記第2のセレク
    タを前記第1の方式変換回路の前記第1の符号化方式の
    信号出力端を前記トーン検出回路の入力端及び前記加入
    者回路の入力端のそれぞれに接続するように制御し、前
    記トーン検出回路から前記トーン検出信号が入力された
    ときには、前記第1のセレクタを前記加入者回路の出力
    端と前記第1の送受信手段の送信信号入力端とを接続す
    るように制御し、かつ、前記第2のセレクタを前記第1
    の送受信手段の受信信号出力端を前記トーン検出回路の
    入力端及び前記加入者回路の入力端のそれぞれに接続す
    るように制御する第1のセレクタ制御回路とよりなり、 前記第2の選択手段は、前記交換機又は前記第2の方式
    変換回路の前記第2の符号化方式の信号出力端を前記第
    2の送受信手段の送信信号入力端に接続する第3のセレ
    クタと、前記第2の送受信手段の受信信号出力端又は前
    記第2の方式変換回路の前記第1の符号化方式の信号出
    力端を前記交換機に接続する第4のセレクタと、回線接
    続開始時は前記第3のセレクタを前記第2の方式変換回
    路の前記第2の符号化方式の信号出力端と前記第2の送
    受信手段の送信信号入力端とを接続するように制御し、
    かつ、前記第4のセレクタを前記第2の方式変換回路の
    前記第1の符号化方式の信号出力端を前記交換機に接続
    するように制御し、前記メッセージ受信回路から前記符
    号化方式変更信号が入力されたときには、前記第3のセ
    レクタを前記交換機と前記第2の送受信手段の送信信号
    入力端とを接続するように制御し、かつ、前記第4のセ
    レクタを前記第2の送受信手段の受信信号出力端を前記
    交換機に接続するように制御する第2のセレクタ制御回
    路とよりなることを特徴とする請求項1記載の加入者無
    線システム。
  3. 【請求項3】 前記トーン検出回路は前記呼出トーンの
    検出時に前記トーン検出信号を出力し、前記第1の選択
    手段は前記トーン検出信号の後縁の入力後に選択動作を
    行い、前記第2の選択手段は前記符号化方式変更信号の
    入力後に選択動作を行うことを特徴とする請求項1記載
    の加入者無線システム。
  4. 【請求項4】 前記トーン検出回路は前記応答トーンの
    検出時に前記トーン検出信号を出力し、前記第1の選択
    手段は前記トーン検出信号の前縁の入力後に選択動作を
    行い、前記第2の選択手段は前記符号化方式変更信号の
    入力後に選択動作を行うことを特徴とする請求項1記載
    の加入者無線システム。
  5. 【請求項5】 端末を収容する加入者装置が基地局と無
    線回線で接続され、前記基地局が交換機を介して公衆回
    線網に接続されており、前記公衆回線網から前記基地局
    までは第1の符号化方式の信号を伝送し、前記基地局と
    前記加入者装置では前記第1の符号化方式よりも低速度
    レートの、情報の冗長性を利用した第2の符号化方式の
    信号を伝送し、前記加入者装置により前記第2の符号化
    方式の信号を変換して得た前記第1の符号化方式の信号
    を加入者回路によりアナログ信号に変換して前記端末に
    入力し、該端末からのアナログ信号は前記加入者回路に
    より前記第1の符号化方式の信号に変換して前記加入者
    装置に入力する、ワイヤレスローカルループ方式の加入
    者無線システムにおいて、 前記加入者装置は、前記基地局との間での無線信号を送
    受信する第1の送受信手段と、 入力信号が前記第1の符号化方式のときには前記第2の
    符号化方式に変換し、前記第2の符号化方式のときには
    前記第1の符号化方式に変換する第1の方式変換回路
    と、 前記第1の送受信手段により受信された信号から符号化
    方式変更信号を検出するメッセージ受信回路と、 前記基地局との回線接続開始時には、前記第1の送受信
    手段からの前記第2の符号化方式の受信信号を前記第1
    の方式変換回路を通して前記加入者回路へ供給し、前記
    加入者回路からの前記第1の符号化方式の入力信号を前
    記第1の方式変換回路を通して前記第1の送受信手段へ
    供給し、前記メッセージ受信回路から前記符号化方式変
    更信号が入力されたときには、前記第1の送受信手段か
    らの受信信号をそのまま前記加入者回路へ供給し、前記
    加入者回路からの前記第1の符号化方式の入力信号をそ
    のまま前記第1の送受信手段へ供給する第1の選択手段
    とを有し、前記基地局は、前記加入者装置との間での無線
    信号を送受信する第2の送受信手段と、 入力信号が前記第1の符号化方式のときには前記第2の
    符号化方式に変換し、前記第2の符号化方式のときには
    前記第1の符号化方式に変換する第2の方式変換回路
    と、 呼出トーン又は応答トーンのいずれか一方を検出するト
    ーン検出回路と、 前記トーン検出回路から出力されたトーン検出信号の入
    力時に前記符号化方式変更信号を発生して出力するメッ
    セージ送信回路と、 前記加入者装置との回線接続開始時には、前記第2の送
    受信手段からの前記第2の符号化方式の受信信号を前記
    第2の方式変換回路を通して前記交換機へ供給し、前記
    交換機からの前記第1の符号化方式の入力信号を前記第
    2の方式変換回路を通して前記第2の送受信手段へ供給
    し、前記トーン検出回路から前記トーン検出信号が入力
    されたときには、前記第2の送受信手段からの受信信号
    をそのまま前記交換機へ供給し、前記交換機からの前記
    第1の符号化方式の入力信号をそのまま前記第2の送受
    信手段へ供給する第2の選択手段とを有することを特徴
    とする加入者無線システム。
  6. 【請求項6】 前記第1の選択手段は、前記加入者回路
    の出力端又は前記第1の方式変換回路の前記第2の符号
    化方式の信号出力端を前記第1の送受信手段の送信信号
    入力端に接続する第1のセレクタと、前記第1の送受信
    手段の受信信号出力端又は前記第1の方式変換回路の前
    記第1の符号化方式の信号出力端を前記加入者回路の入
    力端に接続する第2のセレクタと、回線接続開始時は前
    記第1のセレクタを前記第1の方式変換回路の前記第2
    の符号化方式の信号出力端と前記第1の送受信手段の送
    信信号入力端とを接続するように制御し、かつ、前記第
    2のセレクタを前記第1の方式変換回路の前記第1の符
    号化方式の信号出力端を前記加入者回路の入力端に接続
    するように制御し、前記メッセージ受信回路から前記符
    号化方式変更信号が入力されたときには、前記第1のセ
    レクタを前記加入者回路の出力端と前記第1の送受信手
    段の送信信号入力端とを接続するように制御し、かつ、
    前記第2のセレクタを前記第1の送受信手段の受信信号
    出力端を前記加入者回路に接続するように制御する第1
    のセレクタ制御回路とよりなり、 前記第2の選択手段は、前記交換機又は前記第2の方式
    変換回路の前記第2の符号化方式の信号出力端を前記第
    2の送受信手段の送信信号入力端に接続する第3のセレ
    クタと、前記第2の送受信手段の受信信号出力端又は前
    記第2の方式変換回路の前記第1の符号化方式の信号出
    力端を前記交換機及びトーン検出回路にそれぞれ接続す
    る第4のセレクタと、回線接続開始時は前記第3のセレ
    クタを前記第2の方式変換回路の前記第2の符号化方式
    の信号出力端と前記第2の送受信手段の送信信号入力端
    とを接続するように制御し、かつ、前記第4のセレクタ
    を前記第2の方式変換回路の前記第1の符号化方式の信
    号出力端を前記交換機及びトーン検出回路にそれぞれ接
    続するように制御し、前記トーン検出回路から前記トー
    ン検出信号が入力されたときには、前記第3のセレクタ
    を前記交換機と前記第2の送受信手段の送信信号入力端
    とを接続するように制御し、かつ、前記第4のセレクタ
    を前記第2の送受信手段の受信信号出力端を前記交換機
    及びトーン検出回路にそれぞれ接続するように制御する
    第2のセレクタ制御回路とよりなることを特徴とする請
    求項5記載の加入者無線システム。
  7. 【請求項7】 前記トーン検出回路は前記呼出トーンの
    検出時に前記トーン検出信号を出力し、前記第1の選択
    手段は前記トーン検出信号の後縁の入力後に選択動作を
    行い、前記第2の選択手段は前記符号化方式変更信号の
    入力後に選択動作を行うことを特徴とする請求項5記載
    の加入者無線システム。
  8. 【請求項8】 前記トーン検出回路は前記応答トーンの
    検出時に前記トーン検出信号を出力し、前記第1の選択
    手段は前記トーン検出信号の前縁の入力後に選択動作を
    行い、前記第2の選択手段は前記符号化方式変更信号の
    入力後に選択動作を行うことを特徴とする請求項5記載
    の加入者無線システム。
  9. 【請求項9】 端末を収容する加入者装置が基地局と無
    線回線で接続され、前記基地局が交換機を介して公衆回
    線網に接続されており、前記公衆回線網から前記基地局
    までは第1の符号化方式の信号を伝送し、前記基地局と
    前記加入者装置では前記第1の符号化方式よりも低速度
    レートの、情報の冗長性を利用した第2の符号化方式の
    信号を伝送し、前記加入者装置により前記第2の符号化
    方式の信号を変換して得た前記第1の符号化方式の信号
    を加入者回路によりアナログ信号に変換して前記端末に
    入力し、該端末からのアナログ信号は前記加入者回路に
    より前記第1の符号化方式の信号に変換して前記加入者
    装置に入力する、ワイヤレスローカルループ方式の加入
    者無線システムにおいて、 前記加入者装置は、前記基地局との間での無線信号を送
    受信する第1の送受信手段と、 呼出トーン又は応答トーンのいずれか一方を検出する第
    1のトーン検出回路と、 入力信号が前記第1の符号化方式のときには前記第2の
    符号化方式に変換し、前記第2の符号化方式のときには
    前記第1の符号化方式に変換する第1の方式変換回路
    と、 前記基地局との回線接続開始時には、前記第1の送受信
    手段からの前記第2の符号化方式の受信信号を前記第1
    の方式変換回路を通して前記加入者回路へ供給し、前記
    加入者回路からの前記第1の符号化方式の入力信号を前
    記第1の方式変換回路を通して前記第1の送受信手段へ
    供給し、前記第1のトーン検出回路から前記トーン検出
    信号が入力されたときには、前記第1の送受信手段から
    の受信信号をそのまま前記加入者回路へ供給し、前記加
    入者回路からの前記第1の符号化方式の入力信号をその
    まま前記第1の送受信手段へ供給する第1の選択手段と
    を有し、前記基地局は、前記加入者装置との間での無線信
    号を送受信する第2の送受信手段と、 前記呼出トーン又は前記応答トーンのいずれか一方を検
    出する第2のトーン検出回路と、 入力信号が前記第1の符号化方式のときには前記第2の
    符号化方式に変換し、前記第2の符号化方式のときには
    前記第1の符号化方式に変換する第2の方式変換回路
    と、 前記加入者装置との回線接続開始時には、前記第2の送
    受信手段からの前記第2の符号化方式の受信信号を前記
    第2の方式変換回路を通して前記交換機へ供給し、前記
    交換機からの前記第1の符号化方式の入力信号を前記第
    2の方式変換回路を通して前記第2の送受信手段へ供給
    し、前記第2のトーン検出回路から前記トーン検出信号
    が入力されたときには、前記第2の送受信手段からの受
    信信号をそのまま前記交換機へ供給し、前記交換機から
    の前記第1の符号化方式の入力信号をそのまま前記第2
    の送受信手段へ供給する第2の選択手段とを有すること
    を特徴とする加入者無線システム。
  10. 【請求項10】 前記第1の選択手段は、前記加入者回
    路の出力端又は前記第1の方式変換回路の前記第2の符
    号化方式の信号出力端を前記第1の送受信手段の送信信
    号入力端に接続する第1のセレクタと、前記第1の送受
    信手段の受信信号出力端又は前記第1の方式変換回路の
    前記第1の符号化方式の信号出力端を前記第1のトーン
    検出回路の入力端及び前記加入者回路の入力端のそれぞ
    れに接続する第2のセレクタと、回線接続開始時は前記
    第1のセレクタを前記第1の方式変換回路の前記第2の
    符号化方式の信号出力端と前記第1の送受信手段の送信
    信号入力端とを接続するように制御し、かつ、前記第2
    のセレクタを前記第1の方式変換回路の前記第1の符号
    化方式の信号出力端を前記第1のトーン検出回路の入力
    端及び前記加入者回路の入力端のそれぞれに接続するよ
    うに制御し、前記第1のトーン検出回路から前記トーン
    検出信号が入力されたときには、前記第1のセレクタを
    前記加入者回路の出力端と前記第1の送受信手段の送信
    信号入力端とを接続するように制御し、かつ、前記第2
    のセレクタを前記第1の送受信手段の受信信号出力端を
    前記第1のトーン検出回路の入力端及び前記加入者回路
    の入力端のそれぞれに接続するように制御する第1のセ
    レクタ制御回路とよりなり、 前記第2の選択手段は、前記交換機又は前記第2の方式
    変換回路の前記第2の符号化方式の信号出力端を前記第
    2の送受信手段の送信信号入力端に接続する第3のセレ
    クタと、前記第2の送受信手段の受信信号出力端又は前
    記第2の方式変換回路の前記第1の符号化方式の信号出
    力端を前記交換機及び第2のトーン検出回路にそれぞれ
    接続する第4のセレクタと、回線接続開始時は前記第3
    のセレクタを前記第2の方式変換回路の前記第2の符号
    化方式の信号出力端と前記第2の送受信手段の送信信号
    入力端とを接続するように制御し、かつ、前記第4のセ
    レクタを前記第2の方式変換回路の前記第1の符号化方
    式の信号出力端を前記交換機及び第2のトーン検出回路
    にそれぞれ接続するように制御し、前記第2のトーン検
    出回路から前記トーン検出信号が入力されたときには、
    前記第3のセレクタを前記交換機と前記第2の送受信手
    段の送信信号入力端とを接続するように制御し、かつ、
    前記第4のセレクタを前記第2の送受信手段の受信信号
    出力端を前記交換機及び第2のトーン検出回路にそれぞ
    れに接続するように制御する第2のセレクタ制御回路と
    よりなることを特徴とする請求項9記載の加入者無線シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2のトーン検出回路は
    前記呼出トーンの検出時に前記トーン検出信号を出力
    し、前記第1の選択手段は前記第1のトーン検出回路か
    ら出力されたトーン検出信号の後縁の入力後に選択動作
    を行い、前記第2の選択手段は前記第2のトーン検出回
    路から出力されたトーン検出信号の後縁の入力後に選択
    動作を行うことを特徴とする請求項9記載の加入者無線
    システム。
  12. 【請求項12】 前記第1及び第2のトーン検出回路は
    前記応答トーンの検出時に前記トーン検出信号を出力
    し、前記第1の選択手段は前記第1のトーン検出回路か
    ら出力されたトーン検出信号の前縁の入力後に選択動作
    を行い、前記第2の選択手段は前記第2のトーン検出回
    路から出力されたトーン検出信号の前縁の入力後に選択
    動作を行うことを特徴とする請求項9記載の加入者無線
    システム。
  13. 【請求項13】 前記第1の符号化方式は64kbps
    PCM方式であり、前記第2の符号化方式は32kbp
    sADPCM方式であることを特徴とする請求項1乃至
    12のうちいずれか一項記載の加入者無線システム。
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