JP2001320761A - チャネル割当方法および装置 - Google Patents

チャネル割当方法および装置

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JP2001320761A JP2000140092A JP2000140092A JP2001320761A JP 2001320761 A JP2001320761 A JP 2001320761A JP 2000140092 A JP2000140092 A JP 2000140092A JP 2000140092 A JP2000140092 A JP 2000140092A JP 2001320761 A JP2001320761 A JP 2001320761A
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嘉孝 原
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YRP Mobile Telecommunications Key Technology Research Laboratories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規端末のチャネル割当時に通信中の端末の
SINRを確保する。 【解決手段】 新規端末の予測SINRと通信中の端末
の予測SINRを計算し(S4,S8)、新規端末のS
INR値が所定レベル以上(S7)となると同時に、通
信中の端末のSINR値が所定レベル以上になる場合
(S9)にのみ新規端末を収容(S10)することによ
り、通信中の端末の信号品質劣化を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の端末が基地
局と通信を行う際に、通信用のチャネルを端末に割り当
てるチャネル割当方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の移動通信に対する需要の増加に伴
い、多くの端末を収容できる無線通信システムの構築が
求められている。現在、1つの基地局では、複数の周波
数、通信スロットを用いた時間−周波数領域に多くの端
末の信号を多重することにより、基地局内に多くの端末
を収容している。しかし、無線周波数事情の逼迫に伴
い、最近では時間−周波数領域での多重方式のみなら
ず、空間領域を利用した多重方式も検討され始めてい
る。このような手法は、空間分割型多元接続方式(SD
MA:space Division Multiple Access)と呼ばれてい
る。SDMA方式は、1つの基地局内で複数の指向性ビ
ームを用いて、例えば同じ通信スロットを割り当てた異
なる存在方向の端末信号を個々に受信するようにした方
式である。指向性ビームが形成されるにあたっては、ア
ダプティブアレーアンテナが用いられる場合が多くされ
ている。アダプティブアレーアンテナ技術も実用段階に
迫りつつある現在においては、SDMA方式は多数の端
末を収容するに好適な多重方式とされている。
【0003】SDMA方式を実現するにあたっては、基
地局のサービスエリア内(セル)から端末が発呼要求を
送信してから、通信を行うまでにどの通信スロットを用
いて通信を行うかを決定するプロセスが必要とされる。
そのような一連のプロセスを「チャネル割当処理」と呼
ぶ。SDMA方式を利用したチャネル割当方式は、特願
2000−9096号として本出願人により提案されて
いる。以下、その内容について概略的な説明を行う。
【0004】上記のチャネル割当方式を用いて新規端末
にチャネル割当を行う基地局は、例えば4本のアンテナ
素子を備える基地局アンテナを備えている。この基地局
アンテナによって受信された受信信号は信号ベクトルU
として次式のように表現される。 U=[a1234T (1) 上記(1)式において、a1,a2,a3,a4は、基地局
アンテナの4本のアンテナ素子でそれぞれ受信された複
素信号を表しており、添字の「T」は転置行列を表して
いる。また、通信に用いられるチャネルフォーマット
は、1つの周波数帯域において時間を分割した制御スロ
ットと複数の通信用スロットから構成されている。この
制御用スロットは端末の発呼要求信号などチャネルの設
定を行う際に用いられ、複数の通信用スロットは実際に
通信を行う際のチャネルとして用いられる。なお、SD
MA方式では、1つの通信用スロットを複数の端末が同
時に用いることができる。すなわち、1つの通信スロッ
トに複数の端末がそれぞれ使用するチャネルを設定する
ことができ、アダプティブアレーを用いて空間的に複数
の端末のチャネルを分離することにより各端末信号の検
出を可能としている。
【0005】上記SDMAチャネル割当方式の制御手順
を説明すると、基地局では、常に通信状態格納部にチャ
ネルテーブルを保持しており、各チャネルに対応する相
関行列Φを格納している。ここで、相関行列Φは各素子
アンテナ間の振幅の相互相関を要素に持つベクトルであ
り、相関行列Φの(i,j)項は次式(2)で表され
る。 Φ(i,j)=E[ai *×aj] (2) ここで、添字の「*」は複素共役を表し、E[]はカッ
コ内の平均を表し、ai,ajはそれぞれi,j番目のア
ンテナ素子の複素振幅を表している。従って、基地局で
は素子間の相関を計測することにより、相関行列Φを得
ることができる。
【0006】また、相関行列Φは別の表記を用いると、
次式(3)の形式で表すこともできる。 Φ=Σn=1 Nnn H +PNI (3) ここで、Unは通信スロット内のn番目の信号ベクト
ル、PNは雑音電力、Iは単位行列、添字の「H」は転置
共役を表す。仮に、スロット内に通信中の端末が存在し
ない場合には、相関行列Φは雑音電力に関する項のみに
よって算出される。このように、相関行列Φは通信中の
端末がない場合にも計算されており、算出された相関行
列Φが常に基地局内に格納されている。
【0007】ここで、セル内の新規端末において新たに
発呼要求が生じると、新規端末は制御スロットを用いて
その旨を基地局に通知する。この際、基地局では制御信
号を受信したのち、新規端末の端末IDの認識を行い、
新規端末に関する信号ベクトルUdの算出を行う。信号
ベクトルUdの算出は制御信号内の既知信号に対応した
整合フィルタを各素子アンテナに用意し、整合フィルタ
の出力をベクトルの要素として用いて(1)式により計
算される。
【0008】そして、新規端末の信号ベクトルUdとチ
ャネルテーブルに格納された相関行列Φnを用いると、
通信スロットnに新規端末を収容し、アダプティブアレ
ーアンテナを用いて信号受信を行った場合の新規端末の
受信信号の“予測信号電力”対“干渉信号+雑音”電力
比(SINR:Signal-to-Interference-plus-noisepow
er ratio)γを次式(4)により算出することができ
る。 γ=Ud H Φn -1d (4) ここで、添字の「-1」は逆行列を表している。(4)式
から算出される予測SINRγは、新規端末が通信スロ
ットnを用いて、制御信号と同じ送信電力で通信を行っ
た場合のアダプティブアレーによる信号合成後のSIN
Rを表している。従って、各通信スロットnに対して新
規端末を収容した場合の新規端末の受信信号の予測SI
NRγnを、上記(4)式により算出することができ
る。
【0009】予測SINRは受信信号のビット誤り率
(BER:Bit Error Rate)とも密接な関係を持ってお
り、通信品質を表す重要な指標となる。また、SINR
が大きいほど、良い通信品質にあるといえる。そこで、
新規端末のチャネルを割り当てる通信スロットの割当候
補として、最大の予測SINRを持つ通信スロットnを
新規端末割当候補とする。同時に、システムでは通信に
必要なSINRが必要SINRγreqとしてあらかじめ
設定されている。そこで、割当候補である通信スロット
の予測SINRγnと必要SINRγreqとの比較を行
い、予測SINRγ nの方が大きい場合には、割当て可
能として新規端末のチャネルを通信スロットnに設定す
る。そして、必要SINRγreqの方が大きい場合に
は、必要なSINRを確保できないためチャネルを割り
当てることは不可能と判定する。
【0010】このような通信スロットの割当結果は基地
局内の利用チャネル通知部を用いて新規端末に通知され
る。新規端末への通信スロットの割当てが可能である場
合には、新規端末は通知された通信スロットを用いて通
信を開始する。また、基地局ではアダプティブアレーア
ンテナを用いて信号を受信し、通信受信部において復調
する。このように、上記のチャネル割当方式では、新規
端末に対する予測SINRを基地局において算出し、最
大となる通信スロットに新規端末のチャネルを設定する
ことにより、SDMA方式に対応したチャネル割当てを
行うことが可能とされていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のチャネ
ル割当方式では、新規端末に関する通信品質は予測SI
NRによる評価によって信号品質が確保されているが、
通信中の端末の通信品質についてはチャネル割当処理に
おいて通信品質が確保される保証がなかった。すなわ
ち、通信中の端末も通信開始時には上記したチャネル割
当処理によって、必要SINRは確保される。しかし、
その後、他の端末が同一通信スロット内に割当てられた
場合には、通信中の端末のSINR値が劣化するおそれ
がある。すなわち、新規端末の加入によって通信中の端
末のSINR値が劣化する場合は、SINRが必要SI
NR以下になってしまう場合が想定され、このような場
合には通信中の端末の通信品質が十分に確保できないと
いう問題点があった。
【0012】また、上記したチャネル割当方法ではアダ
プティブアレーアンテナを用いて最適合成を行うものと
していた。しかし、移動通信では最大比合成法など最適
合成以外の合成方式も考えられるが、最適合成以外の合
成方式を用いた際には適用することができないという問
題点があった。さらに、上記したチャネル割当方法は、
新規端末からの制御信号の電力を新規端末が通信を行う
際の電力値とみなしてチャネル割当を行うようにしてい
る。しかし、移動通信を行う際には送信電力制御によっ
て端末の送信電力を制御することも行われているが、送
信電力制御を行う通信システムには適用することができ
ないという問題点があった。
【0013】そこで、本発明は、新規端末が収容されて
も通信中の端末の通信品質を十分に確保することのでき
るチャネル割当方法および装置を提供することを第1の
目的としている。また、本発明は、CDMA方式とSD
MA方式とを組み合わせた場合にも適用可能とされるチ
ャネル割当方法および装置を提供することを第2の目的
としている。さらに、本発明は、最適合成法以外の合成
法を用いた際にも適用可能とされるチャネル割当方法お
よび装置を提供することを第3の目的としている。さら
にまた、本発明は、送信電力制御を行う通信システムに
も適用可能なチャネル割当方法および装置を提供するこ
とを第4の目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明の第1のチャネル割当方法は、時間領
域と空間領域を使用する多元接続方式におけるチャネル
割当方法であって、新規端末が収容されたと想定した場
合の該新規端末の予測信号対干渉電力比が大きくとれる
通信スロットを通信スロット割当候補とし、該通信スロ
ット割当候補の各通信スロットに前記新規端末を収容し
た際に、通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を所定
レベル以上確保できる通信スロットを、前記通信スロッ
ト割当候補から選定して前記新規端末のチャネルを設定
する通信スロットとして割り当てるようにしている。
【0015】上記第1の目的を達成することのできる本
発明の他の第1のチャネル割当方法は、時間領域と空間
領域を使用する多元接続方式におけるチャネル割当方法
であって、新規端末が収容されたと想定した場合の該新
規端末の予測信号対干渉電力比が大きくとれる通信スロ
ットを通信スロット割当候補とし、該通信スロット割当
候補の各通信スロットに前記新規端末を収容した際に、
該新規端末の予測信号対干渉電力比が所定レベル以上確
保できると共に、通信中の端末の予測信号対干渉電力比
が前記新規端末の所定レベルとは異なる所定レベル以上
確保できる通信スロットを、前記通信スロット割当候補
から選定して前記新規端末のチャネルを設定する通信ス
ロットとして割り当てるようにしている。
【0016】上記第1の目的を達成することのできる本
発明のさらに他の第1のチャネル割当方法は、時間領域
と空間領域を使用する多元接続方式におけるチャネル割
当方法であって、新規端末が収容されたと想定した場合
の通信スロットにおける該新規端末の予測信号対干渉電
力比を算出して、算出された予測信号対干渉電力比の小
さい順で前記通信スロットに優先順位を付与して、優先
順位順に通信スロット割当候補とし、該通信スロット割
当候補の各通信スロットに、前記新規端末を収容した際
に、通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を所定レベ
ル以上確保できる通信スロットを、前記通信スロット割
当候補から前記優先順位順に選定して前記新規端末のチ
ャネルを設定する通信スロットとして割り当てるように
している。
【0017】上記第1の目的を達成することのできる本
発明のさらに他の第1のチャネル割当方法は、時間領域
と空間領域を使用する多元接続方式におけるチャネル割
当方法であって、新規端末を収容する通信スロットにラ
ンダムに優先順位を付与して、優先順位順に通信スロッ
ト割当候補とし、該通信スロット割当候補の通信スロッ
トに新規端末を収容した際に、該新規端末の予測信号対
干渉電力比を所定レベル以上確保できると共に、前記通
信スロット割当候補の通信スロットに、前記新規端末を
収容した際に、通信中の全端末の予測信号対干渉電力比
を所定レベル以上確保できる通信スロットを、前記通信
スロット割当候補から前記優先順位順に選定して前記新
規端末のチャネルを設定する通信スロットとして割り当
てるようにしている。
【0018】また、本発明にかかる上記第1のチャネル
割当方法において、複数のアンテナ素子を備えるアンテ
ナ手段における前記通信スロット毎の素子間相関情報
と、前記複数のアンテナ素子に設定されるウェイト情報
とを用いて、前記新規端末の予測信号対干渉電力比およ
び前記通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を算出す
るようにして、上記第3の目的も達成できるようにして
もよい。さらに、本発明にかかる上記第1のチャネル割
当方法において、複数のアンテナ素子を備えるアンテナ
手段における前記通信スロット毎の素子間相関情報と、
前記新規端末の送信電力が送信電力制御されたとして置
き換えられた受信情報とを用いて、前記新規端末の予測
信号対干渉電力比および前記通信中の全端末の予測信号
対干渉電力比を算出するようにして、上記第4の目的も
達成できるようにしてもよい。さらにまた、本発明にか
かる上記第1のチャネル割当方法において、複数のアン
テナ素子からなる分散型アンテナ手段を備えるようにし
てもよい。
【0019】次に、上記第2の目的を達成することので
きる本発明の第2のチャネル割当方法は、符号−空間分
割型の多元接続方式におけるチャネル割当方法であっ
て、新規端末が収容されたと想定した場合の該新規端末
の予測信号対干渉電力比が所定レベル以上確保できる場
合に、前記新規端末を収容するようにしている。また、
上記第2の目的を達成することのできる本発明の他の第
2のチャネル割当方法は、符号−空間分割型の多元接続
方式におけるチャネル割当方法であって、新規端末が収
容されたと想定した場合の該新規端末の予測信号対干渉
電力比が大きくとれる場合であって、前記新規端末を収
容した際に、通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を
所定レベル以上確保できる場合に、前記新規端末を収容
するようにしている。
【0020】また、本発明にかかる上記第2のチャネル
割当方法において、複数のアンテナ素子を備えるアンテ
ナ手段における素子間相関情報と、前記複数のアンテナ
素子に設定されるウェイト情報とを用いて、前記新規端
末の予測信号対干渉電力比および前記通信中の全端末の
予測信号対干渉電力比を算出するようにして、上記第3
の目的も達成できるようにしてもよい。さらに、本発明
にかかる上記第2のチャネル割当方法において、複数の
アンテナ素子を備えるアンテナ手段における素子間相関
情報と、前記新規端末の送信電力が送信電力制御された
として置き換えられた受信情報とを用いて、前記新規端
末の予測信号対干渉電力比および前記通信中の全端末の
予測信号対干渉電力比を算出するようにして、上記第4
の目的も達成できるようにしてもよい。さらにまた、本
発明にかかる上記第2のチャネル割当方法において、複
数のアンテナ素子を備える分散型アンテナ手段を備える
ようにしてもよい。
【0021】本発明の第1のチャネル割当装置および第
2のチャネル割当装置は、上記した本発明の第1のチャ
ネル割当方法および第2のチャネル割当方法を、ハード
ウェアにより具現化したものであり、上記した第1の目
的ないし第4の目的をそれぞれ達成することができる。
【0022】このような本発明によれば、通信スロット
割当候補の各通信スロットに新規端末を収容した際に、
通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を所定レベル以
上確保できる通信スロットを、通信スロット割当候補か
ら選定するようにしたので、新規端末が収容されても通
信中の端末の通信品質を十分に確保することができるよ
うになる。また、通信中の端末の予測信号対干渉電力比
が、新規端末の所定レベルとは異なる小さな所定レベル
以上確保できる通信スロットを、新規端末のチャネルを
設定する通信スロットとして割り当てるようにすると、
新規端末の収容を円滑に進めることができるようにな
る。
【0023】さらに、新規端末が収容されたと想定した
場合の通信スロットにおける新規端末の、算出された予
測信号対干渉電力比の小さい順で前記通信スロットに優
先順位を付与して優先順位順に通信スロット割当候補と
すると、1つの通信スロットに多くのチャネルが収容さ
れると同時に、利用状態の少ない通信スロットも作るこ
とができる。このように、通信スロットに応じて利用状
態に差を設けることにより、未使用の通信スロットを他
の基地局等で使いやすくすることが可能となる。さらに
また、新規端末を収容する通信スロットにランダムに優
先順位を付与して、優先順位順に通信スロット割当候補
とすると、新規端末が収容されたと想定した場合の全て
の通信スロットにおける新規端末の予測信号対干渉電力
比を算出する必要がなくなる。すなわち、新規端末の予
測信号対干渉電力比は優先順位決定後に必要な通信スロ
ットに対してのみ行えば良いため、計算量を削減するこ
とが可能となる。
【0024】さらにまた、アンテナ手段における素子間
相関情報と、アンテナ手段に設定されるウェイト情報と
を用いて、新規端末の予測信号対干渉電力比および通信
中の全端末の予測信号対干渉電力比を算出することによ
り、最適合成法以外の合成法を用いた際にも適用するこ
とが可能となる。このため、ダイバーシチ等の非最適合
成受信にも適用することができるようになる。さらにま
た、アンテナ手段における素子間相関情報と、新規端末
の送信電力が送信電力制御されたとして置き換えられた
受信情報とを用いて、新規端末の予測信号対干渉電力比
および通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を算出す
ることにより、送信電力制御を行う通信システムにも適
用可能とすることができるようになる。
【0025】さらにまた、符号−空間分割型の多元接続
方式において、新規端末を収容した際に、新規端末の予
測信号対干渉電力比を所定レベル以上確保できる場合
に、新規端末を収容することにより、CDMA方式を組
み合わせた場合にも適用することができると共に、新規
端末の予測信号対干渉電力比の計算のみ行えばよいの
で、計算量を削減することができる。さらにまた、符号
−空間分割型の多元接続方式において、新規端末を収容
した際に、通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を所
定レベル以上確保できる場合に、新規端末を収容するこ
とにより、CDMA方式を組み合わせた場合にも適用す
ることができるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本発明の第
1の実施の形態のチャネル割当方法は、時分割多重され
た通信スロットを有するSDMA方式におけるチャネル
割当方法であり、時間−空間領域を利用して各端末のチ
ャネルが設定される。この場合には、1つの通信スロッ
ト内に空間分割された複数のチャネルを設定することが
できる。また、本発明の第1の実施の形態にかかるチャ
ネル割当装置は、本発明の第1の実施の形態のチャネル
割当方法を具現化したものであるので、本発明の第1の
実施の形態にかかるチャネル割当装置を説明することに
より、本発明の第1の実施の形態のチャネル割当方法を
説明するものとする。
【0027】図1ないし図8を参照しながら、本発明の
第1の実施の形態にかかるチャネル割当装置を、以下に
説明する。図1に、本発明の第1の実施の形態にかかる
チャネル割当装置をチャネル割当部として備える基地局
の構成を示す。図1に示す基地局1には、アダプティブ
アレーアンテナとされた基地局アンテナ11と、チャネ
ル状態テーブルを格納している通信状態格納部14を備
えるチャネル管理部12と、複数の通信中の端末からの
信号を分離する端末信号分離部15と、端末信号分離部
15により分離された各端末からの受信信号を復調する
複数の信号復調部16とを備える通信信号受信部13が
備えられている。さらに、基地局1には、新規端末の発
呼信号等の制御信号を受信する制御信号受信部17と、
通信状態格納部14に格納されているチャネル状態テー
ブル等を参照して予測信号対干渉電力比を十分確保でき
るようにチャネルを割り当てるチャネル割当部18と、
チャネル割当部18により割り当てられたチャネル情報
を新規端末に通知する利用チャネル通知部19が備えら
れている。
【0028】基地局1における基地局アンテナ11は図
2に示すように構成されており、基地局アンテナ11は
4本のアンテナ素子111,112,113,114を備え
たアダプティブアレーアンテナとされている。この基地
局アンテナ11の受信信号は信号ベクトルUとして次式
のように表現される。 U=[a1234T (5) ここで、a1,a2,a3,a4はそれぞれ各アンテナ素子
111,112,113,114で受信した際の複素信号を
表し、添字「T」は転置行列を表している。
【0029】図1に示す基地局1は、図4に示す通信状
態を示す例のようにSDMA方式によって複数の端末a
〜端末dと通信中とされる。この場合の基地局1と端末
a〜端末dとの通信に用いられるチャネルフォーマット
は図3に示すフォーマットとされている。このチャネル
フォーマットでは、1スロットとされた制御信号伝送用
の制御スロット2と、Nスロット(#1〜#N)数とさ
れた時分割された通信スロット3からなるフォーマット
とされている。すなわち、通信中の端末a〜端末dは、
スロット#1〜#Nのうちのいずれかの通信スロットに
チャネルが割り当てられて通信を行っている。また、新
規端末が通信を要求する際に発信する発呼信号は制御ス
ロット2を使用して発信される。また、基地局1と通信
中の端末a〜端末dに向けて、アダプティブアレーアン
テナとされている基地局アンテナ11がアンテナビーム
B1〜B4を形成している。このアンテナビームB1〜
B4は、アンテナ素子111,112,113,114の間
で最適合成を行えるように、素子毎のウェイトを通信中
の端末毎に制御することにより形成されている。すなわ
ち、最適合成法によるアダプティブアレーアンテナとさ
れている。これにより、任意の方向から到来する干渉信
号a〜干渉信号fの影響をなるべく受けないようにする
ことができる。
【0030】図4に示すような通信状態とされている際
に、新規端末からの発呼信号を基地局1が受信した際
に、新規端末に新たなチャネルを割り当てるためのチャ
ネル割当処理が行われるようになる。このチャネル割当
処理を行うに先立って、あらかじめ現在の通信状態のパ
ラメータが通信状態格納部14にチャネル状態テーブル
として格納されている。このチャネル状態テーブルを図
5に示すが、チャネル状態テーブルは、図4に示す端末
a〜端末dのように通信中の複数の端末User1〜UserKの
各通信スロット#1〜#Nにおける信号ベクトルUn1
n2,・・・・U nK(ただし、n=1,2,3・・・
N)と、基地局アンテナ11における各通信スロット#
1〜#N毎の素子間の相関行列Φ1,Φ2,・・・ΦN
ら構成されている。通信中の複数の端末User1〜UserKの
チャネルが設定されている各通信スロット#1〜#Nに
おける信号ベクトルUn1,Un2,・・・・UnKは、通信
中の複数の端末User1〜UserKの有する固有の既知信号を
各アンテナ素子111,112,113,114において整
合フィルタを用いて検出し、その整合フィルタの出力値
を前記(5)式のベクトル要素とすることにより、信号
ベクトルUn1,Un2,・・・・UnKを導出している。
【0031】また、各通信スロット#1〜#Nにおける
アンテナ素子111〜114間の相関行列Φ1,Φ2,・・
・ΦNに関しては、前記した(2)式あるいは(3)式
により算出することができる。なお、このような算出は
所定タイミング毎に行われ、信号ベクトルUn1,Un2
・・・・UnKおよび素子間の相関行列Φ1,Φ2,・・・
ΦNからなる最新のチャネル状態テーブルが、通信状態
格納部14内に格納されている。さらに、チャネル状態
テーブルは通信中の端末数によらず算出される。例え
ば、通信スロット#nにおける通信中の端末数が0の場
合には前記(3)式に示されるように、相関行列Φn
雑音要素PNのみによって構成され、通信中の端末が存
在する場合には雑音要素PNと通信中端末信号UNによっ
て相関行列Φ nは算出されるようになる。
【0032】図1に戻り、基地局1では通信信号受信部
13において、通信中の端末a〜端末dの信号を基地局
アンテナ11において最適な信号合成(アダプティブア
レー)を行い受信する。例えば、アンテナ素子111
114間の“干渉信号+雑音”に対する相関行列がΦ、
希望端末の信号ベクトルがUで与えられている場合に
は、希望信号に対する合成ウェイトベクトルwは次式で
表される。 w=Φ-1U (6) ここで、添字「-1」は逆行列を表し、合成ウェイトベク
トルwは各アンテナ素子111〜114における複素ウェ
イトを要素にもつベクトルであり、相関行列Φは希望信
号要素を含まない“干渉信号+雑音”に関する素子間相
関行列である。
【0033】従って、通信状態格納部14内に格納され
ている図5に示すチャネル状態テーブルにおける信号ベ
クトルと相関行列を用いれば、各端末User1〜UserKに対
してアダプティブアレー合成ウェイトベクトルを計算す
ることができる。例えば、チャネル#1、端末1(User
1)に対する合成ウェイトベクトルwは次式で与えられ
る。 w=(Φ1−U1111 H-111 (7) ここでは、通信状態格納部14に格納されている相関行
列Φ1が希望信号に関する相関成分も含んでいるので、
希望信号成分を除去した相関行列として(Φ1−U11
11 H)を用いている。このように、基地局1では各端末U
ser1〜UserKに対して最適な合成ウェイトベクトルwを
決定し、各端末User1〜UserKからの信号を受信するよう
にしている。
【0034】次に、本発明の第1の実施の形態にかかる
チャネル割当部18で実行されるチャネル割当処理を図
6に示すフローチャートを参照して、以下に説明する。
新規端末から通信希望が生じた場合には、新規端末はま
ず基地局1に対して制御スロット2を使用して通信を希
望する旨の制御信号を送信する。基地局1において、こ
の制御信号を受信するとチャネル割当処理が起動される
(ステップS1)。これにより、ステップS2にて受信
された制御信号から端末IDが認識される。次いで、制
御信号から前記(5)式により信号ベクトルUdの算出
が行われる(ステップS3)。なお、信号ベクトルUd
の算出にあたっては前述したように、制御信号中の既知
信号に対する整合フィルタの出力値を用いて算出を行
う。
【0035】次に、通信スロット#n(n=1,2,・
・・,N)に対して新規端末の予測SINRγnを算出
する(ステップS4)。この通信スロット#nに対する
新規端末の予測SINRγnは次式で算出される。 γn=Ud H Φn -1d (8) ここで、Udは新規端末の信号ベクトルである。上記
(8)式により通信スロット毎の予測SINRγnを算
出すると、この結果はチャネル割当部18に格納され
る。チャネル割当部18では、算出された予測SINR
γnを図7に示す新規端末用予測SINRテーブルとし
て格納している。この通信スロット#1〜#Nにおける
新規端末の予測SINRγ1〜SINRγNからなる新規
端末用予測SINRテーブルから、通信スロット#1〜
#Nのいずれかに新規端末を収容した場合の、新規端末
に対する予測SINR値を得ることができる。
【0036】そこで、チャネル割当部18に格納されて
いる新規端末用予測SINRテーブルを参照し、予測S
INRγnの大きい順に優先度が高くなるように通信ス
ロット#1〜#Nを並べ替える(ステップS5)。この
処理を通信スロットの割当優先順位の決定と呼んでい
る。通信スロット#nの予測SINRγnが最も大きい
場合には通信スロット#nが最も高いチャネル割当優先
順位を有することになる。また、2番目に予測SINR
γnの高い通信スロット#n’は2番目に高いチャネル
割当優先順位を有することになる。このようにチャネル
割当優先順位が決定されると、ステップS6にて優先順
位の最も高い通信スロット#nが選択されて、その通信
スロット#nにおける新規端末の予測SINRγnが通
信に必要なSINRγreq値を満たしているか判定され
る(ステップS7)。
【0037】この判定において、通信に必要なSINR
γreq値を満たしていない場合には、ステップS12に
ジャンプして通信不可能としてチャネル割当処理を終了
し、呼損として扱うようにする。また、上記判定におい
て通信に必要なSINRγre q値を満たしている場合に
は、次に通信中の端末の予測SINR値を算出する(ス
テップS8)。例えば、通信スロット#nにおける端末
kの予測SINRγnkは次式によって算出される。 γnk=Unk H(Φ+Udd H−Unknk H-1nk (9) ここで、Unkは通信スロット#nにおける端末kの信号
ベクトルであり、Udは新規端末の信号ベクトルであ
る。上記(9)式により通信スロット#n内の通信中の
端末k(ただし、k=1,2,...,K)に対する予
測SINRγnkをそれぞれ導くことができる。これらの
結果は、チャネル割当部18内に、図8に示す通信中の
端末用予測SINRテーブルとして格納される。
【0038】次いで、算出された通信中の端末の予測S
INRγnk値に対し、通信に必要なSINRγreq値よ
りも大きいか否かの判定を行う(ステップS9)。この
判定において、全ての通信中の端末の予測SINRγnk
値が通信に必要なSINRγ req値よりも大きいと判定
された場合には、ステップS10にて通信スロット#n
に新規端末を割当可能と判断する。また、ステップS9
の判定において、通信中の端末に対する予測SINRγ
nk値のうち通信に必要なSINRγreqを下回るものが
あると判定された場合には、通信スロット#nに対して
新規端末を割り当てることは不可能と判断し、ステップ
S11に分岐する。このステップS11にて現在の優先
順位pが最後の優先順位の通信スロットに達したか否か
が判定されるが、現在はp=1とステップS6にて設定
されているので、Noと判定されてステップS13に進
む。ステップS13では優先順位pが1だけインクリメ
ントされて次の優先順位の通信スロット#n’が設定さ
れてステップS7に戻る。
【0039】そして、次の優先順位の通信スロット#
n’に対する上記したステップS7ないしステップS9
の処理が行われ、全ての通信中の端末の予測SINRγ
nk値が通信に必要なSINRγreq値よりも大きいと判
定された場合には、ステップS10にて当該優先順位の
通信スロット#n’に新規端末を割当可能と判断され
る。また、この処理においても通信中の端末に対する予
測SINRγnk値のうち通信に必要なSINRγreq
下回るものがあると判定された場合には、処理の対象と
なった通信スロット#n’に対して新規端末を割り当て
ることは不可能と判断し、ステップS12にてさらに次
の優先順位の通信スロットが設定される。このように、
処理の対象となった通信スロットに対して新規端末を割
り当てることは不可能と判断され続けた場合は、ステッ
プS7ないしステップS13の処理が、優先順位pが最
後の通信スロットに達するまで繰り返し行われるように
なる。そして、優先順位pが最後の通信スロットに達し
ても、新規端末割当条件が満たされない場合には、ステ
ップS11からステップS12へ進み、新規端末にチャ
ネルを割り当てることは不可能としてチャネル割当処理
を終了し、呼損として扱うようにする。
【0040】このような、チャネル割当処理を実行する
ことにより、新規端末の通信に必要なSINRγreq
確保すると同時に通信中の端末に対しても通信に必要な
SINRγreqが確保される。従って、新規端末に対し
てチャネル割当がなされた際に通信中の端末に対しても
通信品質の確保が常に達成されることとなる。なお、こ
こでいう新規端末に割り当てられるチャネルは、時間−
空間領域において新規端末に割り当てられるチャネルで
あり、新規端末の通信および通信中の端末の通信に必要
なSINRγreqを確保できれば、1つの通信スロット
に複数の端末のチャネルを割り当てることができる。
【0041】(第2の実施の形態)次に、本発明の第2
の実施の形態のチャネル割当方法を説明するが、本発明
の第2の実施の形態のチャネル割当方法は、CDMA方
式にSDMA方式を適用した符号−空間分割型の多元接
続方式におけるチャネル割当方法であり、すべての端末
で共有している周波数帯域に空間分割および符号分割さ
れた複数のチャネルを設定することができる。また、本
発明の第2の実施の形態にかかるチャネル割当装置は、
本発明の第1の実施の形態のチャネル割当方法を具現化
したものであるので、本発明の第2の実施の形態にかか
るチャネル割当装置を説明することにより、本発明の第
2の実施の形態のチャネル割当方法を説明するものとす
る。
【0042】本発明の第2の実施の形態について、図9
〜12を用いて説明を行う。本発明の第2の実施の形態
にかかるチャネル割当装置をチャネル割当部18として
備える基地局1の構成は、第1の実施の形態と同様であ
るので、その説明は省略する。ただし、通信に用いるチ
ャネルフォーマットおよび通信状態格納部14に格納さ
れているチャネル状態テーブルは異なるようになる。以
下、これらについて説明する。本発明の第2の実施の形
態にかかるCDMAチャネルフォーマットの概要を図9
に示す。図9に示すCDMAチャネルフォーマットは、
横軸が時間であり縦軸が通信中のデータ量とされてお
り、図示する例では制御信号チャネルで伝送される制御
信号と、通信中とされている端末1ないし端末3の各端
末のチャネルUser1〜User3が示されている。
【0043】CDMA方式では、多重化に際して個々の
端末に互いに異なる一意の拡散符号が用いられる。この
拡散符号は完全直交ではないため、各端末は多くの他の
端末から微小な干渉電力を受信することになる。すなわ
ち、図9に示す端末1(User1)ないし端末3(User3)
はお互いに微小な干渉を及ぼしあっている。また、TD
MAの場合と異なり、時間的なスロットはなく、全ての
信号が同時に送信される。制御信号を伝送する制御チャ
ネルは、チャネルが設定される周波数帯域と同一周波数
帯域に設定される場合と、異なる周波数帯域に設定され
る場合がある。しかし、制御信号は他の信号の総体に比
べれば、少ない信号レベルであるので、ここでは特に問
題としないことにする。
【0044】また、第2の実施の形態における基地局1
の通信状態格納部14に格納されているチャネル状態テ
ーブルは図10に示すようになる。すなわち、CDMA
用のチャネル状態テーブルでは、通信スロットは存在し
ないため、図10に示すように端末1(User1),端末
2(User2)・・・端末K(UserK)に対する信号ベクト
ルU1,U2・・・・UKと、CDMA用のチャネルにお
ける素子間相関行列Φから構成されるようになる。さら
に、基地局1では通信信号受信部13において、通信中
の端末の信号を基地局アンテナ11における複数アンテ
ナ素子111〜114間の最適な信号合成(アダプティブ
アレー)を用いて受信している。素子間相関行列がΦ、
端末kの信号ベクトルがUkで与えられている場合に
は、希望信号に対する合成ウェイトベクトルwは次式で
表される。 w=(Φ−Ukk H-1 k (10) 従って、通信状態格納部14内に格納されている図10
に示すチャネル状態テーブルにおける信号ベクトルUk
と相関行列Φを用いれば、各端末に対してアダプティブ
アレー合成ウェイトベクトルを計算することができる。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態にかかる
チャネル割当部18において実行されるチャネル割当処
理を、図11に示すフローチャートを参照しながら説明
する。基地局1において、制御チャネル用として割り当
てられている特定拡散符号によって新規端末から送信さ
れた制御信号の受信が行われると(ステップS20)、
チャネル割当処理が起動される。これにより、ステップ
S21にて受信された制御信号から新規端末におけるI
Dの認識が行われ、次いで、ステップS22にて制御信
号から前記(5)式により信号ベクトルUdの算出が行
われる。なお、信号ベクトルUdの算出にあたっては、
制御信号における既知信号に対する整合フィルタの出力
値を用いて算出を行う。さらに、基地局1において新規
端末の予測SINRγdと通信中の端末の予測SINR
γk(ただし、k=1,2,・・・K)が算出される
(ステップS23)。なお、新規端末の予測SINRγ
dは次式で算出される。 γd=G×(Ud H Φ-1d) (11) ここで、GはCDMAにおける拡散利得である。
【0046】また、通信中の端末の予測SINRγk
次式で与えられる。 γk=G×{Uk H(Φ+Udd H−Ukk H-1 k} (12) ここで、Ukは通信中の端末(端末k)の信号ベクトル
であり、k=1,2,・・・Kとされている。このよう
にして、各通信中の端末に対する予測SINRγ kを算
出すると、この結果は(11)式により算出された新規
端末の予測SINRγdと共に、図12に示すCDMA
用の新規端末及び通信中の端末用予測SINRテーブル
に格納される。なお、新規端末及び通信中の端末用予測
SINRテーブルは、チャネル割当部18に格納されて
いる。これにより、新規端末及び通信中の端末用予測S
INRテーブルを参照することにより、新規端末を収容
した場合の新規端末の予測SINRγd値と通信中の端
末の予測SINRγkを得ることができる。
【0047】ついで、ステップS24にて新規端末の収
容の可否を決定するにあたって、算出された新規端末の
予測SINRγd値が通信に必要なSINRreqを満たし
ているか否か、および、通信中の端末の予測SINRγ
kが通信に必要なSINRreqを満たしているか否かにつ
いての判定が行われる。ここで、新規端末の予測SIN
Rγd値が通信に必要なSINRreq値を満たしていると
共に、端末1(User1),端末2(User2)・・・端末K
(UserK)の全ての通信中の端末の予測SINRγkが通
信に必要なSINRreq値を満たしている場合には、ス
テップS25に進んで新規端末が収容される。この場合
には、基地局1の利用チャネル通知部19から使用され
ていない通信用の一意の拡散符号が割り当てられるよう
になる。また、ステップS24においてNoと判定され
た場合は、新規端末の予測SINRγd値が通信に必要
なSINRreq値を満たしていないか、少なくとも一部
の通信中の端末の予測SINRγkが通信に必要なSI
NRreq値を満たしていない場合なので、ステップS2
6にて新規端末の収容は不可能としてチャネル割当処理
を終了し、呼損として扱う。
【0048】このように、本発明の第2の実施の形態に
おいては、CDMA方式にSDMA方式を適用した場合
に、新規端末の予測SINRγdと通信中の端末の予測
SINRγkに対して、必要なSINRγreqの条件を設
定することにより、通信中の端末の通信品質を所定レベ
ル以上に維持しながら、新規端末の収容の可否を決定す
ることができるようになる。
【0049】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態のチャネル割当方法および装置は、時分割多重さ
れた通信スロットを有するSDMA方式におけるアダプ
ティブアレーのアンテナ間の信号合成法が、最適合成法
以外の合成法とされた場合のチャネル割当方法および装
置とされている。上記した本発明の第1の実施の形態に
かかるチャネル割当方法および装置では、基地局アンテ
ナ11であるアダプティブアレーアンテナは、アンテナ
素子11 1〜114間で最適合成法を行うものとした場合
のチャネル割当装置とされていた。しかしながら、アダ
プティブアレーアンテナは最適合成法に限らず、最大比
合成法や等利得合成法等の合成法を用いるアダプティブ
アレーアンテナも知られており、このような合成法を採
用した場合には、第1の実施の形態にかかるチャネル割
当方法およびチャネル割当装置を採用することができな
かった。
【0050】このような問題を解決できるのが、本発明
の第3の実施の形態のチャネル割当方法および装置であ
り、アダプティブアレーアンテナのアンテナ間の信号合
成法として最適合成法以外の合成法、例えば最大比合成
法や等利得合成法等の合成法を用いることができる。な
お、本発明の第3の実施の形態のチャネル割当方法およ
び装置は、アダプティブアレーにおいてウェイト制御誤
差がある場合にも適用することができる。以下、本発明
の第3の実施の形態にかかるチャネル割当装置を説明す
ることにより、本発明の第3の実施の形態のチャネル割
当方法を説明するものとする。本発明の第3の実施の形
態にかかるチャネル割当装置をチャネル割当部18とし
て備える基地局1の構成は、第1の実施の形態と同様で
あるので、その説明は省略する。ただし、新規端末の予
測SINR及び通信中の端末の予測SINRの計算手法
において、第1の実施の形態と異なっている。それに伴
い、チャネル割当部18に格納される新規端末用予測S
INRテーブルと通信中の端末用予測SINRテーブル
の構成にも違いが生じるようになる。
【0051】また、本発明の第3の実施の形態における
基地局1のチャネル割当部18において実行されるチャ
ネル割当処理のフローチャートは、図6に示す第1の実
施の形態のフローチャートと同様とされる。すなわち、
図6に示すフローチャートと同一のチャネル割当処理に
よってチャネル割当が行われるようになる。ただし、合
成法が最適合成するものに限らないこと、および、新規
端末の予測SINR及び通信中の端末の予測SINRの
計算手法が異なることから、ステップS4およびステッ
プS8における計算手法が異なるようになる。以下に、
本発明の第3の実施の形態における新規端末の予測SI
NR及び通信中の端末の予測SINRの計算手法につい
て図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0052】前述したように、図6に示すチャネル割当
処理のフローチャートにおいて新規端末の信号ベクトル
dがステップS3で算出されると、通信スロット#n
(n=1,2,...,N)に対する予測SINRγn
の算出がステップS4にて行われる。この際に、本発明
の第3の実施の形態では、通信スロット#nに新規端末
を収容した場合の新規端末の予測ウェイトベクトルwn
を算出するようにしている。通常、新規端末の予測ウェ
イトベクトルwnは新規端末の信号ベクトルUd、素子間
相関行列Φとその合成方法によって決定される。例え
ば、最大比合成法の場合には通信スロット#nに対する
予測ウェイトベクトルwnは次式で与えられる。 Wn=Φ'-1・Ud (13) ここで、最大比合成法とされていることからΦ'は相関
行列Φのうち、対角成分のみを取り出し、他の成分は0
とした行列とされる。このように、予測ウェイトベクト
ルwnは通常、新規信号ベクトルUdと相関行列Φから導
出可能であり、通信スロット#n(n=1,
2,...,N)に対して予測ウェイトベクトルwn
算出がステップS4にて行われる。
【0053】また、この算出結果はチャネル割当部18
に格納されている図13に示す新規端末用予測SINR
テーブルに格納される。また、算出された予測ウェイト
ベクトルwnを用いると、新規端末の予測SINRγn
次式で表される。 γn=wn H(Udd H)wn/wn HΦnn (14) この(14)式を用いてステップS4において各通信ス
ロット#nに対しての予測SINRγnの計算が行わ
れ、その算出結果は図13に示す新規端末用予測SIN
Rテーブルに格納される。また、図6に示すステップS
5では図13に示す新規端末用予測SINRテーブル内
の新規端末の予測SINRγnを用いて、予測SINR
γnの大きい順に優先度が高くなるように通信スロット
#1〜#Nを並べ替える処理が行われる。
【0054】さらに、ステップS8で行われる通信中の
端末の予測SINRγnkの算出は次のように行われる。
通信スロット#n内の通信中の端末の予測SINRγnk
を算出するにあたって、まず通信中の端末の予測ウェイ
トベクトルwnk(k=1,2,...,K)を算出す
る。算出にあたっては、通信中の端末の信号ベクトルU
nkと相関行列Φnを用いて予測ウェイトベクトルwnk
決定する。例えば、最大比合成法の場合には前記(1
3)式を用いて算出する。なお、他の合成法の場合はそ
の合成法に基づく算出式により算出する。決定された予
測ウェイトベクトルwnk値はチャネル割当部18に格納
されている図14に示す通信中の端末用予測SINRテ
ーブルに格納される。
【0055】このようにして算出された予測ウェイトベ
クトルwnkを用いると、通信中の端末k(k=1,
2,...,K)の予測SINRγnkは次式で与えられ
る。 γnk=wnk H(Unknk H)wnk/wnk H(Φ+Udd H−Unknk H)wnk (15) 上記(15)式を用いて通信スロット#n内の通信中の
端末k(k=1,2,...,K)の予測SINRγnk
を、ステップS8にて算出する。算出された通信中の端
末の予測SINRγnkはチャネル割当部18に格納され
ている図14に示す通信中の端末用予測SINRテーブ
ルに格納される。さらにまた、図6に示すステップS9
では、通信中の端末の予測SINRγnkとして通信中の
端末用予測SINRテーブルに格納された予測SINR
γnk値を用いて、通信中の端末の予測SINR値に対
し、通信に必要なSINRγreq値よりも大きいか否か
の判定処理が行われる。そして、この判定結果により新
規端末に通信スロットを割り当てるか否かが上述の通り
行われる。このように、本発明の第3の実施の形態のチ
ャネル割当装置では、最適合成法の場合のみならず、さ
まざまな合成法のもとで、新規端末のチャネル割当を行
うことができる。さらに、新規端末に対してチャネル割
当がなされた際に通信中の端末に対する通信品質の確保
を常に達成することができる。
【0056】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施
の形態のチャネル割当方法および装置は、CDMA方式
にSDMA方式を適用した際に、最適合成法以外の合成
法によってアダプティブアレーのアンテナ間の信号合成
を行う場合のチャネル割当方法および装置とされてい
る。本発明の第4の実施の形態のチャネル割当方法およ
び装置は、アダプティブアレーアンテナのアンテナ間の
信号合成法として最適合成法以外の合成法、例えば最大
比合成法や等利得合成法等の合成法を用いることができ
る。なお、本発明の第4の実施の形態のチャネル割当方
法および装置は、アダプティブアレーにおいてウェイト
制御誤差がある場合にも適用することができる。以下、
本発明の第4の実施の形態にかかるチャネル割当装置を
説明することにより、本発明の第4の実施の形態のチャ
ネル割当方法を説明するものとする。
【0057】本発明の第4の実施の形態にかかるチャネ
ル割当装置をチャネル割当部18として備える基地局1
の構成は、第2の実施の形態と同様であるので、その説
明は省略する。ただし、新規端末の予測SINR及び通
信中の端末の予測SINRの計算手法において、第2の
実施の形態と異なっている。それに伴い、チャネル割当
部18に格納される新規端末及び通信中の端末用予測S
INRテーブルの構成にも違いが生じるようになる。ま
た、本発明の第4の実施の形態における基地局1のチャ
ネル割当部18において実行されるチャネル割当処理の
フローチャートは、図11に示す第2の実施の形態のフ
ローチャートと同様とされる。すなわち、図11に示す
フローチャートと同一のチャネル割当処理によってチャ
ネル割当が行われるようになる。ただし、合成法が最適
合成するものに限らないこと、および、新規端末の予測
SINR及び通信中の端末の予測SINRの計算手法が
異なることから、ステップS23における計算手法が異
なるようになる。以下に、本発明の第4の実施の形態に
おける新規端末の予測SINR及び通信中の端末の予測
SINRの計算手法について図11に示すフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0058】前述したように、図11に示すフローチャ
ートにおいて新規端末の信号ベクトルUdがステップS
22で算出されると、新規端末の予測SINR及び通信
中の端末の予測SINRの算出がステップS23にて行
われる。この際、本発明の第4の実施の形態では、まず
新規端末の予測ウェイトベクトルwdと通信中の端末の
予測ウェイトベクトルwkを算出するようにしている。
通常、新規端末の予測ウェイトベクトルwdは新規端末
の信号ベクトルUd、素子間相関行列Φとその合成方法
によって決定される。また、同様に、通信中の端末の予
測ウェイトベクトルwkは通信中の端末の信号ベクトル
k、素子間相関行列Φとその合成方法によって決定さ
れる。例えば、最大比合成法の場合には前記(13)式
を用いて予測ウェイトベクトルwdおよび予測ウェイト
ベクトルwkを算出することができる。
【0059】そして、算出された結果はチャネル割当部
18に格納されている図15に示す新規端末及び通信中
の端末用予測SINRテーブルに格納される。また、算
出された新規端末の予測ウェイトベクトルwdを用いる
と、新規端末の予測SINRγdは次式で表される。 γd=G×wd H(Udd H)wd/wd HΦwd (16) また、通信中の端末k(k=1,2,...,K)の予
測SINRγkは次式で与えられる。 γk=G×wk H(Ukk H)wk/wk H(Φ+Udd H−Ukk H)wk (17) ここで、Gは拡散利得である。このようにして算出され
た新規端末の予測SINRγdおよび通信中の端末k
(k=1,2,...,K)の予測SINRγkは、図
15に示す新規端末及び通信中の端末用予測SINRテ
ーブルに格納される。そして、図11に示すステップS
24では図15に示す新規端末及び通信中の端末用予測
SINRテーブルにおける新規端末の予測SINRγd
および通信中の端末k(k=1,2,...,K)の予
測SINRγkが、通信に必要とされるSINRreqを満
たしているか否かが判定される。そして、この判定結果
により新規端末を収容するか否かが上述の通り行われ、
収容する際には新規端末に一意の拡散符号が割り当てら
れる。このように、本発明の第4の実施の形態のチャネ
ル割当装置では、最適合成の場合のみならず、さまざま
な合成法のもとで、新規端末のチャネル割当を行うこと
ができる。さらに、通信中の端末の通信品質を所定レベ
ル以上に維持しながら、新規端末の収容の可否を決定す
ることができるようになる。
【0060】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態のチャネル割当方法および装置は、時分割多重さ
れた通信スロットを有するSDMA方式における端末側
において、送信電力制御を行った場合のチャネル割当方
法および装置とされている。SDMA方式では、多くの
端末が同時に基地局1にアクセスし、互いにわずかな干
渉を及ぼしあうため、基地局1には各端末からの信号が
同一電力で到達することが好ましい。そのような送信電
力制御を端末側で行うことにより、基地局1に到達する
各端末からの信号の信号品質を平等に扱うことが可能と
なる。本発明の第5の実施の形態のチャネル割当方法お
よび装置は、端末側で送信電力制御を行っても新規端末
および通信中の端末において十分な通信品質を確保する
ことのできるチャネル割当処理を行うことができるもの
である。また、基地局1の構成は図1に示す通りとされ
る。
【0061】本発明の第5の実施の形態のチャネル割当
方法および装置は、通信時に端末側が送信電力制御を行
うことを想定してチャネル割当を行うようにしている。
すなわち、新規端末の信号ベクトルUdを算出するにあ
たって、受信した制御信号から送信電力制御時に受信さ
れる信号レベルを予測し、予測された信号ベクトル
d’を用いてチャネル割当処理を行うようにする。以
下、詳細に説明すると、制御信号から算出された信号ベ
クトルUdから、次式を用いて予測信号ベクトルUd’を
算出する。 Ud’={P0 1/2/(Ud Hd1/2}Ud (18) この(18)式は、予測信号ベクトルUd’は常に電力
0を有しており、送信電力制御によって基地局1に到
来する信号電力が常にP0となることを想定している。
【0062】そして、上記(18)式で算出された予測
信号ベクトルUd’を信号ベクトルUdに替えて上記
(8)式を演算することにより、新規端末の各通信スロ
ットにおける予測SINRγnを算出する。算出された
新規端末の予測SINRγn(ただし、n=1,2,・
・・N)は、図16に示す新規端末用予測SINRテー
ブルに格納される。また、上記(18)式で算出された
予測信号ベクトルUd’を信号ベクトルUdに替えて上記
(9)式を演算することにより、通信中の端末の予測S
INRγnk(ただし、k=1,2,・・・K)を算出す
る。算出された通信中の端末の予測SINRγnkは図1
7に示す通信中の端末用予測SINRテーブルに格納さ
れる。以降のチャネル割当処理は、図6のフローチャー
トに従って進められる。これにより、本発明の第5の実
施の形態のチャネル割当方法および装置では、新規端末
が送信電力制御を行っても、新規端末に対してチャネル
割当がなされた際に通信中の端末に対して通信品質の確
保が常に達成されることになる。
【0063】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態のチャネル割当方法および装置は、CDMA方式
にSDMA方式を適用した際に、端末側において送信電
力制御を行った場合のチャネル割当方法および装置とさ
れている。この際の、基地局1の構成は図1に示す通り
とされる。本発明の第6の実施の形態のチャネル割当方
法および装置においては、新規端末の信号ベクトルUd
を算出するにあたって、受信した制御信号から送信電力
制御時に受信される信号レベルを予測し、予測された信
号ベクトルUd’を用いてチャネル割当処理を行うよう
にする。以下、詳細に説明すると、制御信号から算出さ
れた信号ベクトルUdから、次式を用いて予測信号ベク
トルUd’を算出する。 Ud’={P0 1/2/(Ud Hd1/2}Ud (19) この(19)式は、予測信号ベクトルUd’は常に電力
0を有しており、送信電力制御によって基地局1に到
来する信号電力が常にP0となることを想定している。
【0064】そして、上記(19)式で算出された予測
信号ベクトルUd’を信号ベクトルUdに替えて上記(1
1)式を演算することにより、新規端末の予測SINR
γdを算出する。算出された新規端末の予測SINRγd
は、図18に示す新規端末及び通信中の端末用予測SI
NRテーブルに格納される。また、上記(19)式で算
出された予測信号ベクトルUd’を信号ベクトルUdに替
えて上記(12)式を演算することにより、通信中の端
末の予測SINRγk(ただし、k=1,2,・・・
K)を算出する。算出された通信中の端末の予測SIN
Rγkは図18に示す新規端末及び通信中の端末用予測
SINRテーブルに格納される。以降のチャネル割当処
理は、図11のフローチャートに従って進められる。こ
れにより、本発明の第6の実施の形態のチャネル割当方
法および装置では、CDMA方式にSDMA方式を適用
した際に新規端末が送信電力制御を行っても、通信中の
端末の通信品質を所定レベル以上に維持しながら、新規
端末の収容の可否を決定することができるようになる。
【0065】(第7の実施の形態)本発明のチャネル割
当装置は、図19に示すようなインドア環境の通信シス
テムに適用することもできる。この通信システムでは、
図19に示すように、室100の壁や天井に複数の室内
アンテナ110a〜110fが設けられている。これら
の室内アンテナ110a〜110fは、中央制御局11
1に接続されている。また、室100の内部では複数の
端末112a〜112cが通信中とされている。中央制
御局111には本発明にかかるチャネル割当装置が備え
られており、新規端末が中央制御局111に通信を要求
した際には、複数の室内アンテナ110a〜110fに
より受信された信号ベクトルに基づいて、新規端末の通
信に必要なSINRγreqが確保されると同時に通信中
の端末に対しても通信に必要なSINRγreqが確保さ
れるように、上述したチャネル割当処理が行われる。
【0066】このように、本発明の第7の実施の形態に
かかるチャネル割当方法および装置では、上述した本発
明の第1の実施の形態ないし第6の実施の形態と異な
り、アンテナ間隔に依存することなくいかなるアンテナ
間隔においても適用可能なチャネル割当方法および装置
とされている。なお、本発明の第1の実施の形態ないし
第6の実施の形態では、アダプティブアレーアンテナ、
ダイバーシチアンテナなどアンテナ間隔が数波長程度の
場合の通信システムとされている。このように、本発明
の第7の実施の形態にかかるチャネル割当方法および装
置は、図19に示すようにインドア環境において複数の
室内アンテナ110a〜110fが壁や天井に設定され
ているような環境にも適用することができる。すなわ
ち、本発明の第7の実施の形態にかかるチャネル割当方
法および装置は、端末の周囲を複数のアンテナが取り囲
んでいる環境において、複数アンテナからの出力を合成
する場合に適用することができる。このように、本発明
の第7の実施の形態にかかるチャネル割当方法および装
置は、アンテナ間隔が十分広い分散型アンテナシステム
においても適用可能とされている。
【0067】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態のチャネル割当方法は、時分割多重された通信ス
ロットを有するSDMA方式におけるチャネル割当方法
であり、1つの通信スロットに多くのチャネルが収容さ
れると同時に、利用状態の少ない通信スロットも作るこ
とができるチャネル割当方法とされている。本発明の第
8の実施の形態にかかるチャネル割当方法を具現化した
本発明の第8の実施の形態にかかるチャネル割当装置を
チャネル割当部18として備える基地局1の構成は、第
1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略す
る。ただし、チャネル割当部18で実行されるチャネル
割当処理が第1の実施の形態とは異なっている。そこ
で、本発明の第8の実施の形態にかかるチャネル割当部
18で実行されるチャネル割当処理を図20に示すフロ
ーチャートを参照して、以下に説明する。
【0068】新規端末から通信希望が生じた場合には、
新規端末はまず基地局1に対して制御スロット2を使用
して通信を希望する旨の制御信号を送信する。基地局1
において、この制御信号を受信するとチャネル割当処理
が起動される(ステップS31)。これにより、ステッ
プS32にて受信された制御信号から端末IDが認識さ
れる。次いで、制御信号から前記(5)式により信号ベ
クトルUdの算出が行われる(ステップS33)。な
お、信号ベクトルUdの算出にあたっては前述したよう
に、制御信号中の既知信号に対する整合フィルタの出力
値を用いて算出を行う。
【0069】次に、通信スロット#n(n=1,2,・
・・,N)に対して新規端末の予測SINRγnを算出
する(ステップS34)。この通信スロット#nに対す
る新規端末の予測SINRγnは前記した(8)式で算
出される。前記した(8)式により通信スロット毎の予
測SINRγnを算出すると、この結果はチャネル割当
部18に格納される。チャネル割当部18では、算出さ
れた予測SINRγnを前記図7に示す新規端末用予測
SINRテーブルとして格納している。この通信スロッ
ト#1〜#Nにおける新規端末の予測SINRγ1〜S
INRγNからなる新規端末用予測SINRテーブルか
ら、通信スロット#1〜#Nのいずれかに新規端末を収
容した場合の、新規端末に対する予測SINR値を得る
ことができる。
【0070】そこで、チャネル割当部18に格納されて
いる新規端末用予測SINRテーブルを参照し、予測S
INRγnの小さい順に優先度が高くなるように通信ス
ロット#1〜#Nを並べ替える(ステップS35)。こ
の処理を通信スロットの割当優先順位の決定と呼んでい
る。通信スロット#nの予測SINRγnが最も小さい
場合には通信スロット#nが最も高いチャネル割当優先
順位を有することになる。また、2番目に予測SINR
γnが小さい通信スロット#n’は2番目に高いチャネ
ル割当優先順位を有することになる。このようにチャネ
ル割当優先順位が決定されると、ステップS36にて最
も高い優先順位(p=1)の通信スロット#nが選択さ
れて、その通信スロット#nにおける新規端末の予測S
INRγnが通信に必要なSINRγreq値を満たしてい
るか判定される(ステップS37)。
【0071】この判定において、通信に必要なSINR
γreq値を満たしていない場合には、ステップS43に
ジャンプして優先順位が1だけインクリメントされて次
の優先順位(p=2)の通信スロット#n’が選択され
て、その通信スロット#n’における新規端末の予測S
INRγn’が通信に必要なSINRγreq値を満たして
いるか判定される(ステップS37)。このステップS
43とステップS37の処理は、選択された通信スロッ
トにおける新規端末の予測SINRγnが通信に必要な
SINRγreq値を満たすまで繰り返し行われる。そし
て、ステップS37において通信に必要なSINRγ
req値を満たしていると判定された場合には、次に通信
中の端末の予測SINR値を前記した(9)式により算
出する(ステップS38)。前記した(9)式により通
信スロット#n内の通信中の端末k(ただし、k=1,
2,...,K)に対する予測SINRγnkをそれぞれ
導くことができる。これらの結果は、チャネル割当部1
8内に、前記図8に示す通信中の端末用予測SINRテ
ーブルとして格納される。
【0072】次いで、算出された通信中の端末の予測S
INRγnk値に対し、通信に必要なSINRγreq値よ
りも大きいか否かの判定を行う(ステップS39)。こ
の判定において、全ての通信中の端末の予測SINRγ
nk値が通信に必要なSINRγreq値よりも大きいと判
定された場合には、ステップS40にて通信スロット#
nに新規端末を割当可能と判断する。また、ステップS
39の判定において、通信中の端末に対する予測SIN
Rγnk値のうち通信に必要なSINRγreqを下回るも
のがあると判定された場合には、通信スロット#nに対
して新規端末を割り当てることは不可能と判断し、ステ
ップS41に分岐する。このステップS41にて現在の
優先順位pが最後の優先順位(p=N)の通信スロット
に達したか否かが判定され、p=Nに達していない場合
はステップS43に進む。ステップS43では上述した
ように優先順位pが1だけインクリメントされて次の優
先順位の通信スロットが設定されてステップS37に戻
る。
【0073】そして、次の優先順位の通信スロットに対
する上記したステップS37ないしステップS39の処
理が行われる。このステップS37ないしステップS3
9の処理は、全ての通信中の端末の予測SINRγnk
が通信に必要なSINRγre q値よりも大きいと判定さ
れるまで、優先順位が1ずつインクリメントされて繰り
返し行われる。優先順位pが最後の通信スロットNに達
するまで繰り返し上記した処理が行われても、新規端末
割当条件が満たされない場合には、ステップS41から
ステップS42へ進み、新規端末にチャネルを割り当て
ることは不可能としてチャネル割当処理を終了し、呼損
として扱うようにする。
【0074】以上説明したように、本発明の第8の実施
の形態では、チャネル割当部18に格納されている新規
端末用予測SINRテーブルを参照して、予測SINR
γnの小さい順に優先度が高くなるように設定し、優先
順位順に通信スロットが新規端末割当条件を満たすか否
かの判定を行うようにしている。これにより、1つの通
信スロットに多くのチャネルが収容されるようになると
共に、利用状態の少ない通信スロットも作ることができ
るようになる。このように本発明の第8の実施の形態で
は、通信スロットに応じて利用状態に差を設けることに
より、未使用の通信スロットを他の基地局等で使いやす
くすることが可能となる。なお、本発明の第8の実施の
形態にかかるチャネル割当方法および装置において、時
分割多重された通信スロットを有するSDMA方式にお
けるアダプティブアレーのアンテナ間の信号合成法が、
最適合成法以外の合成法とされていてもよい。
【0075】さらに、本発明の第8の実施の形態にかか
るチャネル割当方法および装置において、前記した本発
明の第5の実施の形態のように、時分割多重された通信
スロットを有するSDMA方式における端末側におい
て、送信電力制御を行うようにしてもよい。さらにま
た、本発明の第8の実施の形態にかかるチャネル割当装
置を、前記した図19に示すようなインドア環境の通信
システムに適用することもできる。
【0076】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態のチャネル割当方法は、時分割多重された通信ス
ロットを有するSDMA方式におけるチャネル割当方法
であり、計算量を削減することが可能なチャネル割当方
法とされている。本発明の第9の実施の形態にかかるチ
ャネル割当方法を具現化した本発明の第9の実施の形態
にかかるチャネル割当装置をチャネル割当部18として
備える基地局1の構成は、第1の実施の形態と同様であ
るので、その説明は省略する。ただし、チャネル割当部
18で実行されるチャネル割当処理が第1の実施の形態
とは異なっている。そこで、本発明の第9の実施の形態
にかかるチャネル割当部18で実行されるチャネル割当
処理を図21に示すフローチャートを参照して、以下に
説明する。
【0077】新規端末から通信希望が生じた場合には、
新規端末はまず基地局1に対して制御スロット2を使用
して通信を希望する旨の制御信号を送信する。基地局1
において、この制御信号を受信するとチャネル割当処理
が起動される(ステップS51)。これにより、ステッ
プS52にて受信された制御信号から端末IDが認識さ
れる。次いで、制御信号から前記(5)式により信号ベ
クトルUdの算出が行われる(ステップS53)。な
お、信号ベクトルUdの算出にあたっては前述したよう
に、制御信号中の既知信号に対する整合フィルタの出力
値を用いて算出を行う。
【0078】次に、通信スロット#1〜#Nの優先順位
をランダムに決定する(ステップS54)。この際、基
地局1では各通信スロットに対応する0〜1の一様乱数
を用意し、その乱数の大きい順に優先順位を決定する等
の手法を用いることにより、通信スロットの優先順位を
ランダムに設定する。このようにして、通信スロットの
チャネル割当優先順位が決定されると、ステップS55
にて最も高い優先順位(p=1)の通信スロット#nが
選択され、ステップS56にてその通信スロット#nに
対して新規端末の予測SINRγnと、通信中の端末の
予測SINRγn kを算出する。この通信スロット#nに
対する新規端末の予測SINRγnは前記した(8)式
で算出され、通信中の端末の予測SINRγnkは前記し
た(9)式により算出される。
【0079】次いで、その通信スロット#nにおける新
規端末の予測SINRγnが通信に必要なSINRγreq
値を満たしているか、かつ、その通信スロット#nにお
ける算出された通信中の端末の予測SINRγnkが通信
に必要なSINRγreq値を満たしているか否かが判定
される(ステップS57)。ここで、通信スロット#n
における新規端末の予測SINRγnおよび通信中の端
末の予測SINRγn kが通信に必要なSINRγreq
を共に満たしていると判定された場合は、通信スロット
#nに新規端末を割当可能と判断されてステップS58
にて、新規端末を通信スロット#nに割り当てる。ま
た、通信スロット#nにおける新規端末の予測SINR
γnあるいは通信中の端末の予測SINRγnkが通信に
必要なSINRγreq値を満たしていないと判定された
場合は、通信スロット#nに対して新規端末を割り当て
ることは不可能と判断し、ステップS59に分岐する。
このステップS59にて現在の優先順位pが最後の優先
順位(p=N)の通信スロットに達したか否かが判定さ
れ、p=Nに達していない場合はステップS61に進
む。ステップS61では上述したように優先順位pが1
だけインクリメントされて次の優先順位の通信スロット
が設定されてステップS56に戻る。
【0080】そして、次の優先順位の通信スロットに対
する上記したステップS56およびステップS57の処
理が行われる。このステップS56およびステップS5
7の処理は、ステップS61で設定された優先順位の通
信スロットにおける新規端末の予測SINRγnおよび
通信中の端末の予測SINRγnkが通信に必要なSIN
Rγreq値を共に満たしていると判定されるまで、優先
順位が1ずつインクリメントされて繰り返し行われる。
ここで、優先順位pが最後の通信スロットNに達するま
で繰り返し上記した処理が行われても、上記した新規端
末割当条件が満たされない場合には、ステップS59か
らステップS60へ進み、新規端末にチャネルを割り当
てることは不可能としてチャネル割当処理を終了し、呼
損として扱うようにする。
【0081】以上説明したように、本発明の第9の実施
の形態では、通信スロット#1〜#Nの優先順位をラン
ダムに決定して、このランダムな優先順位順の通信スロ
ットにおいて、新規端末の予測SINRγnおよび通信
中の端末の予測SINRγnkが通信に必要なSINRγ
req値を共に満たすか否かの判定を行うようにしてい
る。これにより、新規端末が収容されたと想定した場合
の全ての通信スロット#1〜#Nにおける新規端末の予
測SINRγnを算出する必要がなくなる。すなわち、
新規端末の予測SINRγnは優先順位決定後に必要な
通信スロットに対してのみ行えば良いため、計算量を削
減することが可能となる。なお、本発明の第9の実施の
形態にかかるチャネル割当方法および装置において、時
分割多重された通信スロットを有するSDMA方式にお
けるアダプティブアレーのアンテナ間の信号合成法が、
最適合成法以外の合成法とされていてもよい。
【0082】さらに、本発明の第9の実施の形態にかか
るチャネル割当方法および装置において、前記した本発
明の第5の実施の形態のように、時分割多重された通信
スロットを有するSDMA方式における端末側におい
て、送信電力制御を行うようにしてもよい。さらにま
た、本発明の第9の実施の形態にかかるチャネル割当装
置を、前記した図19に示すようなインドア環境の通信
システムに適用することもできる。
【0083】(第10の実施の形態)本発明の第10の
実施の形態は、時分割多重された通信スロットを有する
SDMA方式におけるチャネル割当方法および装置であ
り、チャネル割当処理における新規端末に必要なSIN
Rを第1の必要SINRγreqとし、通信中の端末に必
要なSINRを第2の必要SINRγreqとした際に、
第1の必要SINRγr eqと第2の必要SINRγreq
を異なる値とすることにより、新規端末の収容を円滑に
進めるようにしたチャネル割当方法、及び装置とされて
いる。上述した第1、3、5、7、8、9の実施の形態
における説明では、時分割多重された通信スロットを有
するSDMA方式におけるチャネル割当処理(図6、2
0、21参照)において、新規端末に関する第1の必要
SINRγreqと通信中の端末に関する第2の必要SI
NRγreqとを同一の値として説明を行なってきた。し
かし、新規端末に関する第1の必要SINRγreqと通
信中の端末に関する第2の必要SINRγreqとの値は
異なる値を用いても構わない。
【0084】ここでは、通信中の端末に関する第2の必
要SINRγreqの値が、新規端末に関する第1の必要
SINRγreqよりも小さい場合について説明する。こ
の場合には、新規端末の予測SINRγnが第1の必要
SINRγreq以上となり、各通信中の端末の予測SI
NRγnkが第2の必要SINRγreq以上となる通信ス
ロットが新規端末に割当てられるようになる。通常、通
信スロットに割当てられた端末は通信開始当初では、第
1の必要SINRγreq以上のSINRのもとで通信を
開始する。しかし、さらに新しい端末が同一スロット内
に収容される場合には、収容される端末の増加に伴って
SINR値の減少が予想される。
【0085】このように、通信中の端末の予測SINR
値は通信開始時に比べて次第に減少する場合が多々あ
る。このような状況を想定し、各通信中の端末に必要な
第2の必要SINRγreqをあらかじめ新規端末に必要
な第1の必要SINRγreqよりも小さく設定すること
により、新規端末の収容をより円滑に進めることが可能
となる。上記した本発明の第10の実施の形態にかかる
チャネル割当処理を実行するチャネル割当装置をチャネ
ル割当部18として備える基地局1の構成は、第1の実
施の形態と同様であるのでその説明は省略する。なお、
本発明の第10の実施の形態にかかるチャネル割当方法
および装置において、時分割多重された通信スロットを
有するSDMA方式におけるアダプティブアレーのアン
テナ間の信号合成法が、最適合成法以外の合成法とされ
ていてもよい。
【0086】さらに、本発明の第10の実施の形態にか
かるチャネル割当方法および装置において、前記した本
発明の第5の実施の形態のように、時分割多重された通
信スロットを有するSDMA方式における端末側におい
て、送信電力制御を行うようにしてもよい。さらにま
た、本発明の第10の実施の形態にかかるチャネル割当
装置を、前記した図19に示すようなインドア環境の通
信システムに適用することもできる。
【0087】(第11の実施の形態)本発明の第11の
実施の形態は、CDMA方式にSDMA方式を適用した
際のチャネル割当方法および装置であり、チャネル割当
処理において通信中の端末の予測SINRγnの計算を
行なわずに新規端末の予測SINRγdの計算のみを行
なうことによって、基地局1における計算負荷の軽減を
行なうようにしたチャネル割当方法、及び装置とされて
いる。本発明の第11の実施の形態にかかるチャネル割
当装置をチャネル割当部18として備える基地局1の構
成は、第2の実施の形態と同様であるので、その説明は
省略する。ただし、チャネル割当処理手法において、第
2の実施の形態と異なっている。
【0088】本発明の第11の実施の形態におけるチャ
ネル割当処理を図22に示すフローチャートを参照しな
がら説明する。基地局1において、制御チャネル用とし
て割り当てられている特定拡散符号によって新規端末か
ら送信された制御信号の受信が行われると(ステップS
70)、チャネル割当処理が起動される。これにより、
ステップS71にて受信された制御信号から新規端末に
おけるIDの認識が行われ、次いで、ステップS72に
て制御信号から信号ベクトルUdの算出が行われる。さ
らに、基地局1において新規端末の予測SINRγd
算出される(ステップS73)。なお、信号ベクトルU
dの算出及び新規端末の予測SINRγdの算出に当たっ
ては、上述した本発明の第2の実施の形態における算出
手法と同一の手法が用いられる。
【0089】ついで、ステップS74にて新規端末の収
容の可否を決定するにあたって、算出された新規端末の
予測SINRγd値が通信に必要なSINRreqを満たし
ているか否かについての判定が行われる。ここで、新規
端末の予測SINRγd値が通信に必要なSINRreq
を満たしている場合には、ステップS75に進んで新規
端末が収容される。この場合には、基地局1の利用チャ
ネル通知部19から使用されていない通信用の一意の拡
散符号が、新規端末に割り当てられるようになる。ま
た、ステップS74においてNoと判定された場合は、
新規端末の予測SINRγd値が通信に必要なSINR
req値を満たしていない場合なので、ステップS76に
て新規端末の収容は不可能としてチャネル割当処理を終
了し、呼損として扱う。
【0090】以上説明したように、本発明の第11の実
施の形態では、チャネル割当処理において新規端末の予
測SINRγdの計算のみを行い、この新規端末の予測
SINRγd値が通信に必要なSINRreq値を満たして
いる場合に、新規端末を収容するようにしている。これ
により、新規端末が収容されたと想定した場合の通信中
の端末の予測SINRγnの計算を行う必要がなくな
り、チャネル割当処理における計算量を削減することが
可能となる。
【0091】なお、本発明の第11の実施の形態にかか
るチャネル割当方法および装置において、最適合成法以
外の合成法によってアダプティブアレーのアンテナ間の
信号合成を行うようにしてもよい。さらに、本発明の第
11の実施の形態にかかるチャネル割当方法および装置
において、前記した本発明の第6の実施の形態のよう
に、CDMA方式にSDMA方式を適用した際の端末側
において、送信電力制御を行うようにしてもよい。さら
にまた、本発明の第11の実施の形態にかかるチャネル
割当装置を、前記した図19に示すようなインドア環境
の通信システムに適用することもできる。
【0092】以上説明した時分割多重された通信スロッ
トを有するSDMA方式における本発明のチャネル割当
方法および装置において、通信スロット数は通信スロッ
ト#1〜#NまでのNスロットとして説明したが、通信
スロット数は1つであってもよい(N=1)。この場合
は、各実施の形態におけるチャネル割当処理を実行した
結果、上述した各実施の形態毎に異なるチャネル割当条
件を満たしていると判断された場合は、新規端末を1つ
とされた通信スロットに収容し、チャネル割当条件を満
たさない場合は呼損として扱うようにすればよい。
【0093】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、通信スロ
ット割当候補の各通信スロットに新規端末を収容した際
に、通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を所定レベ
ル以上確保できる通信スロットを、通信スロット割当候
補から選定するようにしたので、新規端末が収容されて
も通信中の端末の通信品質を十分に確保することができ
るようになる。また、通信中の端末の予測信号対干渉電
力比が、新規端末の所定レベルとは異なる小さな所定レ
ベル以上確保できる通信スロットを、新規端末のチャネ
ルを設定する通信スロットとして割り当てるようにする
と、新規端末の収容を円滑に進めることができるように
なる。
【0094】さらに、新規端末が収容されたと想定した
場合の通信スロットにおける新規端末の、算出された予
測信号対干渉電力比の小さい順で前記通信スロットに優
先順位を付与して優先順位順に通信スロット割当候補と
すると、1つの通信スロットに多くのチャネルが収容さ
れると同時に、利用状態の少ない通信スロットも作るこ
とができる。このように、通信スロットに応じて利用状
態に差を設けることにより、未使用の通信スロットを他
の基地局等で使いやすくすることが可能となる。さら
に、新規端末を収容する通信スロットにランダムに優先
順位を付与して、優先順位順に通信スロット割当候補と
すると、新規端末が収容されたと想定した場合の全ての
通信スロットにおける新規端末の予測信号対干渉電力比
を算出する必要がなくなる。すなわち、新規端末の予測
信号対干渉電力比は優先順位決定後に必要な通信スロッ
トに対してのみ行えば良いため、計算量を削減すること
が可能となる。
【0095】さらにまた、アンテナ手段における素子間
相関情報と、アンテナ手段に設定されるウェイト情報と
を用いて、新規端末の予測信号対干渉電力比および通信
中の全端末の予測信号対干渉電力比を算出することによ
り、最適合成法以外の合成法を用いた際にも適用するこ
とが可能となる。このため、ダイバーシチ等の非最適合
成受信にも適用することができるようになる。さらにま
た、アンテナ手段における素子間相関情報と、新規端末
の送信電力が送信電力制御されたとして置き換えられた
受信情報とを用いて、新規端末の予測信号対干渉電力比
および通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を算出す
ることにより、送信電力制御を行う通信システムにも適
用可能とすることができるようになる。
【0096】さらにまた、符号−空間分割型の多元接続
方式において、新規端末を収容した際に、新規端末の予
測信号対干渉電力比を所定レベル以上確保できる場合
に、新規端末を収容することにより、CDMA方式を組
み合わせた場合にも適用することができると共に、新規
端末の予測信号対干渉電力比の計算のみ行えばよいの
で、計算量を削減することができる。さらにまた、符号
−空間分割型の多元接続方式において、新規端末を収容
した際に、通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を所
定レベル以上確保できる場合に、新規端末を収容するこ
とにより、CDMA方式を組み合わせた場合にも適用す
ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるチャネル割
当装置をチャネル割当部として備える基地局の構成を示
す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかるチャネル割
当装置を備える基地局の基地局アンテナの構成を示す図
である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかるチャネル割
当装置におけるチャネルフォーマットの構成を示す図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施の形態にかかるチャネル割
当装置を備える基地局の通信状態を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかるチャネル割
当装置におけるチャネル状態テーブルを示す図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態にかかるチャネル割
当装置におけるチャネル割当処理のフローチャートを示
す図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態にかかるチャネル割
当装置における新規端末用予測SNIRテーブルを示す
図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態にかかるチャネル割
当装置における通信中の端末用予測SNIRテーブルを
示す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態にかかるチャネル割
当装置におけるCDMAチャネルフォーマットを示す図
である。
【図10】本発明の第2の実施の形態にかかるチャネル
割当装置におけるチャネル状態テーブルを示す図であ
る。
【図11】本発明の第2の実施の形態にかかるチャネル
割当装置におけるチャネル割当処理のフローチャートを
示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態にかかるチャネル
割当装置における新規端末及び通信中の端末用予測SI
NRテーブルを示す図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態にかかるチャネル
割当装置における新規端末用予測SNIRテーブルを示
す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態にかかるチャネル
割当装置における通信中の端末用予測SNIRテーブル
を示す図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態にかかるチャネル
割当装置における新規端末及び通信中の端末用予測SI
NRテーブルを示す図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態にかかるチャネル
割当装置における新規端末用予測SNIRテーブルを示
す図である。
【図17】本発明の第5の実施の形態にかかるチャネル
割当装置における通信中の端末用予測SNIRテーブル
を示す図である。
【図18】本発明の第6の実施の形態にかかるチャネル
割当装置における新規端末及び通信中の端末用予測SI
NRテーブルを示す図である。
【図19】本発明の第7の実施の形態にかかるチャネル
割当装置が適用される通信システムの構成を示す図であ
る。
【図20】本発明の第8の実施の形態にかかるチャネル
割当装置におけるチャネル割当処理のフローチャートを
示す図である。
【図21】本発明の第9の実施の形態にかかるチャネル
割当装置におけるチャネル割当処理のフローチャートを
示す図である。
【図22】本発明の第11の実施の形態にかかるチャネ
ル割当装置におけるチャネル割当処理のフローチャート
を示す図である。
【符号の説明】
1 基地局、2 制御スロット、3 通信スロット、1
1 基地局アンテナ、111,112,113,114
アンテナ素子、12 チャネル管理部、13通信信号
受信部、14 通信状態格納部、15 端末信号分離
部、16 信号復調部、17 制御信号受信部、18
チャネル割当部、19 利用チャネル通知部、110a
〜110f 室内アンテナ、111 中央制御局、11
2a〜112c 端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE01 EE08 EE21 EE31 5K028 AA01 BB04 CC02 CC05 DD01 DD02 DD03 EE05 EE07 HH02 HH03 KK03 LL11 MM04 MM08 MM18 RR02 5K067 AA23 BB04 CC01 CC10 DD45 EE02 EE10 EE22 EE65 GG08 JJ12 KK03 KK15

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間領域と空間領域を使用する多元接続
    方式におけるチャネル割当方法であって、 新規端末が収容されたと想定した場合の該新規端末の予
    測信号対干渉電力比が大きくとれる通信スロットを通信
    スロット割当候補とし、該通信スロット割当候補の各通
    信スロットに前記新規端末を収容した際に、通信中の全
    端末の予測信号対干渉電力比を所定レベル以上確保でき
    る通信スロットを、前記通信スロット割当候補から選定
    して前記新規端末のチャネルを設定する通信スロットと
    して割り当てるようにしたことを特徴とするチャネル割
    当方法。
  2. 【請求項2】 時間領域と空間領域を使用する多元接続
    方式におけるチャネル割当方法であって、 新規端末が収容されたと想定した場合の該新規端末の予
    測信号対干渉電力比が大きくとれる通信スロットを通信
    スロット割当候補とし、該通信スロット割当候補の各通
    信スロットに前記新規端末を収容した際に、該新規端末
    の予測信号対干渉電力比が所定レベル以上確保できると
    共に、通信中の端末の予測信号対干渉電力比が前記新規
    端末の所定レベルとは異なる所定レベル以上確保できる
    通信スロットを、前記通信スロット割当候補から選定し
    て前記新規端末のチャネルを設定する通信スロットとし
    て割り当てるようにしたことを特徴とするチャネル割当
    方法。
  3. 【請求項3】 時間領域と空間領域を使用する多元接続
    方式におけるチャネル割当方法であって、 新規端末が収容されたと想定した場合の通信スロットに
    おける該新規端末の予測信号対干渉電力比を算出して、
    算出された予測信号対干渉電力比の小さい順で前記通信
    スロットに優先順位を付与して、優先順位順に通信スロ
    ット割当候補とし、該通信スロット割当候補の各通信ス
    ロットに、前記新規端末を収容した際に、通信中の全端
    末の予測信号対干渉電力比を所定レベル以上確保できる
    通信スロットを、前記通信スロット割当候補から前記優
    先順位順に選定して前記新規端末のチャネルを設定する
    通信スロットとして割り当てるようにしたことを特徴と
    するチャネル割当方法。
  4. 【請求項4】 時間領域と空間領域を使用する多元接続
    方式におけるチャネル割当方法であって、新規端末を収
    容する通信スロットにランダムに優先順位を付与して、
    優先順位順に通信スロット割当候補とし、該通信スロッ
    ト割当候補の通信スロットに新規端末を収容した際に、
    該新規端末の予測信号対干渉電力比を所定レベル以上確
    保できると共に、前記通信スロット割当候補の通信スロ
    ットに、前記新規端末を収容した際に、通信中の全端末
    の予測信号対干渉電力比を所定レベル以上確保できる通
    信スロットを、前記通信スロット割当候補から前記優先
    順位順に選定して前記新規端末のチャネルを設定する通
    信スロットとして割り当てるようにしたことを特徴とす
    るチャネル割当方法。
  5. 【請求項5】 複数のアンテナ素子を備えるアンテナ手
    段における前記通信スロット毎の素子間相関情報と、前
    記複数のアンテナ素子に設定されるウェイト情報とを用
    いて、前記新規端末の予測信号対干渉電力比および前記
    通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を算出するよう
    にしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のチャネル割当方法。
  6. 【請求項6】 複数のアンテナ素子を備えるアンテナ手
    段における前記通信スロット毎の素子間相関情報と、前
    記新規端末の送信電力が送信電力制御されたとして置き
    換えられた受信情報とを用いて、前記新規端末の予測信
    号対干渉電力比および前記通信中の全端末の予測信号対
    干渉電力比を算出するようにしたことを特徴とする請求
    項1ないし4のいずれかに記載のチャネル割当方法。
  7. 【請求項7】 複数のアンテナ素子からなる分散型アン
    テナ手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載のチャネル割当方法。
  8. 【請求項8】 符号−空間分割型の多元接続方式におけ
    るチャネル割当方法であって、新規端末が収容されたと
    想定した場合の該新規端末の予測信号対干渉電力比が所
    定レベル以上確保できる場合に、前記新規端末を収容す
    るようにしたことを特徴とするチャネル割当方法。
  9. 【請求項9】 符号−空間分割型の多元接続方式におけ
    るチャネル割当方法であって、 新規端末が収容されたと想定した場合の該新規端末の予
    測信号対干渉電力比が大きくとれる場合であって、前記
    新規端末を収容した際に、通信中の全端末の予測信号対
    干渉電力比を所定レベル以上確保できる場合に、前記新
    規端末を収容するようにしたことを特徴とするチャネル
    割当方法。
  10. 【請求項10】 複数のアンテナ素子を備えるアンテナ
    手段における素子間相関情報と、前記複数のアンテナ素
    子に設定されるウェイト情報とを用いて、前記新規端末
    の予測信号対干渉電力比および前記通信中の全端末の予
    測信号対干渉電力比を算出するようにしたことを特徴と
    する請求項8あるいは9記載のチャネル割当方法。
  11. 【請求項11】 複数のアンテナ素子を備えるアンテナ
    手段における素子間相関情報と、前記新規端末の送信電
    力が送信電力制御されたとして置き換えられた受信情報
    とを用いて、前記新規端末の予測信号対干渉電力比およ
    び前記通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を算出す
    るようにしたことを特徴とする請求項8あるいは9記載
    のチャネル割当方法。
  12. 【請求項12】 複数のアンテナ素子を備える分散型ア
    ンテナ手段を備えることを特徴とする請求項8あるいは
    9記載のチャネル割当方法。
  13. 【請求項13】 時間領域と空間領域を使用する多元接
    続方式におけるチャネル割当装置であって、 新規端末が収容されたと想定した場合の該新規端末の予
    測信号対干渉電力比が大きくとれる通信スロットを通信
    スロット割当候補として選定する選定手段と、 該選定手段により選定された通信スロット割当候補の各
    通信スロットに、前記新規端末を収容した際に、通信中
    の全端末の予測信号対干渉電力比を所定レベル以上確保
    できる通信スロットを、前記通信スロット割当候補から
    選定して前記新規端末のチャネルを設定する通信スロッ
    トとして割り当てるチャネル割当手段と、 を備えるようにしたことを特徴とするチャネル割当装
    置。
  14. 【請求項14】 時間領域と空間領域を使用する多元接
    続方式におけるチャネル割当装置であって、 新規端末が収容されたと想定した場合の該新規端末の予
    測信号対干渉電力比が大きくとれる通信スロットを通信
    スロット割当候補として選定する選定手段と、該選定手
    段により選定された通信スロット割当候補の各通信スロ
    ットに、前記新規端末を収容した際に、通信中の全端末
    の予測信号対干渉電力比を所定レベル以上確保できると
    共に、通信中の端末の予測信号対干渉電力比が前記新規
    端末の所定レベルとは異なる所定レベル以上確保できる
    通信スロットを、前記通信スロット割当候補から選定し
    て前記新規端末のチャネルを設定する通信スロットとし
    て割り当てるチャネル割当手段と、 を備えるようにしたことを特徴とするチャネル割当装
    置。
  15. 【請求項15】 時間領域と空間領域を使用する多元接
    続方式におけるチャネル割当装置であって、 新規端末が収容されたと想定した場合の通信スロットに
    おける該新規端末の予測信号対干渉電力比を算出して、
    算出された予測信号対干渉電力比の小さい順で前記通信
    スロットに優先順位を付与して、優先順位順に通信スロ
    ット割当候補として選定する選定手段と、 該選定手段により選定された通信スロット割当候補の各
    通信スロットに、前記新規端末を収容した際に、通信中
    の全端末の予測信号対干渉電力比を所定レベル以上確保
    できる通信スロットを、前記通信スロット割当候補から
    前記優先順位順に選定して前記新規端末のチャネルを設
    定する通信スロットとして割り当てるチャネル割当手段
    と、 を備えるようにしたことを特徴とするチャネル割当装
    置。
  16. 【請求項16】 時間領域と空間領域を使用する多元接
    続方式におけるチャネル割当装置であって、 新規端末を収容する通信スロットにランダムに優先順位
    を付与して、優先順位順に通信スロット割当候補として
    選定する選定手段と、 該選定手段により選定された通信スロット割当候補の通
    信スロットに新規端末を収容した際に、該新規端末の予
    測信号対干渉電力比を所定レベル以上確保できると共
    に、前記通信スロット割当候補の通信スロットに、前記
    新規端末を収容した際に、通信中の全端末の予測信号対
    干渉電力比を所定レベル以上確保できる通信スロット
    を、前記通信スロット割当候補から前記優先順位順に選
    定して前記新規端末のチャネルを設定する通信スロット
    として割り当てるチャネル割当手段と、 を備えるようにしたことを特徴とするチャネル割当装
    置。
  17. 【請求項17】 複数のアンテナ素子を備えるアンテナ
    手段における前記通信スロット毎の素子間相関情報と、
    前記複数のアンテナ素子に設定されるウェイト情報とを
    用いて、前記新規端末の予測信号対干渉電力比および前
    記通信中の全端末の予測信号対干渉電力比を算出する演
    算手段を、さらに備えるようにしたことを特徴とする請
    求項13ないし16のいずれかに記載のチャネル割当装
    置。
  18. 【請求項18】 複数のアンテナ素子を備えるアンテナ
    手段における前記通信スロット毎の素子間相関情報と、
    前記新規端末の送信電力が送信電力制御されたとして置
    き換えられた受信データとを用いて、前記新規端末の予
    測信号対干渉電力比および前記通信中の全端末の予測信
    号対干渉電力比を算出する演算手段を、さらに備えるよ
    うにしたことを特徴とする請求項13ないし16のいず
    れかに記載のチャネル割当装置。
  19. 【請求項19】 複数のアンテナ素子からなる分散型ア
    ンテナ手段を備えることを特徴とする請求項13ないし
    16のいずれかに記載のチャネル割当装置。
  20. 【請求項20】 符号−空間分割型の多元接続方式にお
    けるチャネル割当装置であって、 新規端末が収容されたと想定した場合の該新規端末の予
    測信号対干渉電力比を算出する演算手段と、 該演算手段により算出された前記新規端末の予測信号対
    干渉電力比が所定レベル以上確保できる場合に、前記新
    規端末を収容するようにしたチャネル割当手段と、 を備えるようにしたことを特徴とするチャネル割当装
    置。
  21. 【請求項21】 符号−空間分割型の多元接続方式にお
    けるチャネル割当装置であって、 新規端末が収容されたと想定した場合の該新規端末の予
    測信号対干渉電力比を算出すると共に、前記新規端末を
    収容した際に、通信中の全端末の予測信号対干渉電力比
    を算出する演算手段と、 該演算手段により算出された前記新規端末の予測信号対
    干渉電力比が大きくとれると共に、前記通信中の全端末
    の予測信号対干渉電力比が所定レベル以上確保できる場
    合に、前記新規端末を収容するようにしたチャネル割当
    手段と、 を備えるようにしたことを特徴とするチャネル割当装
    置。
  22. 【請求項22】 前記演算手段は、複数のアンテナ素子
    を備えるアンテナ手段における素子間相関情報と、前記
    複数のアンテナ素子に設定されるウェイト情報とを用い
    て、前記新規端末の予測信号対干渉電力比および前記通
    信中の全端末の予測信号対干渉電力比を算出するように
    したことを特徴とする請求項20あるいは21記載のチ
    ャネル割当装置。
  23. 【請求項23】 前記演算手段は、複数のアンテナ素子
    を備えるアンテナ手段における素子間相関情報と、前記
    新規端末の送信電力が送信電力制御されたとして置き換
    えられた受信情報とを用いて、前記新規端末の予測信号
    対干渉電力比および前記通信中の全端末の予測信号対干
    渉電力比を算出するようにしたことを特徴とする請求項
    20あるいは21記載のチャネル割当装置。
  24. 【請求項24】 複数のアンテナ素子からなる分散型ア
    ンテナ手段を備えることを特徴とする請求項20あるい
    は21記載のチャネル割当装置。
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