JP2010021655A - 電力制御方法および電力制御装置 - Google Patents

電力制御方法および電力制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間を短縮することを課題とする。
【解決手段】電力制御装置は、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てるために、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末のみの伝送レートと、処理対象端末の伝送レートとを比較して、処理対象端末の伝送レートが高い場合に、当該処理対象端末から基地局に対する許容送信電力を下げる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電力制御方法および電力制御装置に関する。
基地局と端末とで無線通信を行うシステムにおいて、基地局は、各端末から基地局に対して許容して送信される電力である許容送信電力を制御することにより、当該基地局の管理主体にある複数の端末から基地局に対する上り伝送レートを割り当てている。そして、各端末は、割り当てられた上り伝送レートに従って基地局に対してデータを伝送する。
各端末から基地局に対する上り伝送レートは、各端末において決められているデータ伝送の優先順位が高い端末ほど高く割り当てられるのが一般的である。そして、このように、端末から基地局に対する上り伝送レートを伝送優先順位が高い端末ほど高く割り当てるための様々な技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−238037号公報
しかしながら、上述した従来の技術は、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理に時間がかかってしまうという課題があった。
具体的に説明すると、基地局は、処理対象端末の伝送レートを算出し、全ての端末を探索することにより、当該基地局の管理主体に存在し、当該処理対象端末の伝送優先順位よりも高い端末を検出する。そして、基地局は、全ての端末の中から検出された端末の基地局に対する上り伝送レートを算出して、算出された処理対象端末の伝送レートと検出された端末の伝送レートとを比較する。
続いて、基地局は、比較の結果、処理対象端末の伝送レートよりも検出された端末の伝送レートが低い場合に、処理対象端末の許容送信電力を下げるために、当該処理対象端末に対する許容送信電力を下げる制御を行う。なお、基地局は、全ての端末について上記処理を実施することにより、全ての端末においてデータ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てている。
そして、基地局の管理主体にある全ての端末について、上記処理を繰り返し実施する結果、処理量が膨大になるとともに処理負荷がかかってしまい、全体での処理時間がかかってしまう。
そこで、本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためになされたものであり、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間を短縮することが可能である電力制御方法および電力制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願の開示する電力制御装置は、複数の端末から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位が処理対象端末よりも高い端末の伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施する伝送レート比較手段と、前記伝送レート比較手段によって比較された結果に基づいて、前記伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなるように、前記複数の端末から基地局に送信できる電力である許容送信電力を制御する電力制御手段と、を有することを要件とする。
本願の開示する電力制御方法によれば、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間を短縮することが可能であるという効果を奏する。
以下に、添付図面を参照して実施例を詳細に説明する。
[電力制御装置の概要]
図1は、実施例1に係る電力制御装置の概要を説明するための図である。
本願の開示する電力制御装置は、図1に示すように、例えば、基地局と複数の端末(端末#1〜端末#m)とが無線通信可能なシステム内に配置され、基地局におけるベースバンド信号処理部(BB)に含まれる。そして、基地局は、当該基地局を管理主体とする複数の端末(端末#1〜端末#m)を制御している。また、各端末には、各端末と基地局との無線通信を優先的に行うことができる順位である伝送優先順位が予め決められている。一般的には、高い伝送優先順位を持つ端末ほど高い伝送レートを有している。なお、図1に示す基地局と端末との全体構成については、公知の技術であるためその説明を省略する。
上記構成において、電力制御装置は、複数の端末から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位が、処理対象端末よりも高い端末の伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施する。そして、電力制御装置は、比較された結果に基づいて、伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなるように、複数の端末から基地局に送信できる電力である許容送信電力を制御する。
具体的には、電力制御装置は、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てるために、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末のみの伝送レートと、処理対象端末の伝送レートとを比較する。そして、電力制御装置は、比較の結果、処理対象端末の伝送レートが高い場合に、当該処理対象端末の許容送信電力を下げる。
上述したように、電力制御装置は、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てるために、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末のみの伝送レートを比較対象として伝送レートを割り当てる処理を、各端末を処理対象として実施するので、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間を短縮することが可能である。
[実施例1に係る電力制御装置の構成]
図2は、実施例1に係る電力制御装置の構成を示す図である。なお、以下の説明では、図1に示したような電力制御装置を有する基地局の管理主体にある端末#1〜端末#mの基地局に対する許容送信電力を制御する場合について説明する。
図2に示すように、電力制御装置10は、記憶部20と、制御部30とを有する。そして、電力制御装置10は、複数の端末(端末#1〜端末#m)と基地局とにおいて無線通信が行われる場合に、データ伝送の優先順位が高い端末ほど、基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理を行う。なお、データ伝送の優先順位は、各端末において予め決められており、当該各端末の伝送レートは、伝送優先順位に従って、高い伝送優先順位を有する端末ほど高く決定される。
記憶部20は、制御部30による各種処理に必要なデータや、制御部30による各種処理結果を記憶し、特に、伝送レート記憶部21を有する。
伝送レート記憶部21は、複数の端末から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位に対応付けて、複数の端末ごとに、後述する伝送レート算出部31によって算出された伝送レートを記憶する。
具体的には、伝送レート記憶部21は、図3に示すように、複数の端末(端末#1〜端末#m)から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位「1〜n」に対応付けて、当該複数の端末を一意に識別する識別子である端末番号「1〜m」ごとに、後述する伝送レート算出部31によって算出された伝送レートを記憶する。
例えば、伝送レート記憶部21は、図3に示すように、端末#1から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位「3」に対応付けて、当該端末を一意に識別する識別子である端末番号「1」に、後述する伝送レート算出部31によって算出された伝送レート「c1」を記憶する。
端末は、許容送信電力から算出される伝送レート以下のレートで基地局と無線通信を行う。つまり、伝送レートは、端末側から送信されるデータ量が少ない場合には端末の許容送信電力が高くても必然的に低くなる。また、許容送信電力から算出される伝送レートは、図3に示すように、伝送優先順位が同じ端末が複数存在し、当該端末ごとに伝送レートが一つずつ存在する(データ伝送は当該伝送レート以下で行われる)。また、各端末の伝送レートは、同じであっても異なっていても良い。なお、図3は、実施例1に係る伝送レート記憶部21に記憶される情報の例を示す図である。
制御部30は、制御プログラム、各種の処理手順などを規定したプログラムおよび所要データを格納するための内部メモリを有するとともに、特に、伝送レート算出部31と、伝送優先順位判定部32と、伝送レート比較部33と、電力制御部34とを有し、これらによって種々の処理を実行する。
伝送レート算出部31は、複数の端末から基地局に対する伝送レートを算出する。具体的に説明すると、伝送レート算出部31は、端末#1(端末番号「1」)と基地局とにおいて無線通信が行われる場合に、当該端末#1から基地局に対する伝送レート「c1」を算出する。なお、伝送レート算出部31は、上記伝送レート算出処理を全ての端末(端末#1〜端末#m)について実施する。
伝送優先順位判定部32は、伝送レート算出部31によって伝送レートが算出された複数の端末から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位を判定して、判定された伝送優先順位と、伝送レート算出部31によって算出された伝送レートとを伝送レート記憶部21に格納する。
上述した例で具体的に説明すると、伝送優先順位判定部32は、伝送レート算出部31によって伝送レートが算出された端末#1から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位「3」を判定する。
そして、伝送優先順位判定部32は、判定された伝送優先順位「3」と、伝送レート算出部31によって算出された端末#1の伝送レート「c1」とを伝送レート記憶部21に格納する。なお、伝送優先順位判定部32は、上記伝送優先順位判定処理を全ての端末(端末#1〜端末#m)について実施する。
伝送レート比較部33は、伝送優先順位判定部32によって伝送レート記憶部21に格納された伝送優先順位が、処理対象端末よりも高い端末の伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施する。
上述した例で具体的に説明すると、伝送レート比較部33は、伝送優先順位判定部32によって伝送レート記憶部21に格納された伝送優先順位が、処理対象とする端末である処理対象端末#1(伝送優先順位「3」)よりも高い端末#2(伝送優先順位「1」)の伝送レート「a1」と、当該処理対象端末#1の伝送レート「c1」とを比較する。
また、伝送レート比較部33は、処理対象端末#1よりも伝送優先順位が高い端末#5の伝送レート「b1」、同様に、「a2」、「b2」、「b3」、「bm2」および「am1」などについても比較する。なお、伝送レート比較部33は、上記伝送レート比較処理を、各端末(端末#1〜端末#m)を処理対象端末として実施する。
つまり、伝送レート比較部33は、図4に示すように、例えば、処理対象端末を端末#3、当該端末#3の伝送優先順位を「A」とした場合に、当該伝送優先順位「A」よりも高い伝送優先順位「1〜3」にある全ての端末の伝送レート(図4に示した網掛け部分にある端末の伝送レート)と、端末#3の伝送レートとを比較する。
さらに詳細に説明すると、伝送レート比較部33は、例えば、端末#3の伝送優先順位「A」よりも高い伝送優先順位である端末#1、端末#2、端末#5および端末#6などの伝送レート「c1」、「a1」、「b1」および「c2」と、端末#3の伝送レート「d1」とを比較する。なお、図4は、実施例1に係る処理対象端末の伝送優先順位が「A」である場合に比較される端末の伝送レートを説明するための図である。
電力制御部34は、伝送レート比較部33によって比較された結果に基づいて、伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなるように、複数の端末から基地局に対して送信できる電力である許容送信電力を制御する。
上述した例で具体的に説明すると、電力制御部34は、伝送レート比較部33による処理対象端末#1の伝送レート「c1」と、端末#2の伝送レート「a1」との比較の結果、伝送レート「c1」が伝送レート「a1」よりも高い場合に、当該処理対象端末#1から基地局に対する許容送信電力を下げる。なお、電力制御部34は、伝送レート「c1」が伝送レート「a1」よりも低い場合に、端末#2に対する電力制御処理を終了する。
また、電力制御部34は、端末#2に対する電力制御処理が終了し、伝送レート比較部33による処理対象端末#1の伝送レート「c1」と、端末#5の伝送レート「b1」との比較の結果、伝送レート「c1」が伝送レート「b1」よりも高い場合に、当該処理対象端末#1から基地局に対する許容送信電力を下げる。なお、電力制御部34は、伝送レート「c1」が伝送レート「b1」よりも低い場合に、端末#5に対する電力制御処理を終了する。
要するに、電力制御装置10は、伝送レート比較の結果、許容送信電力を下げるまたは伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなっている場合に、電力制御処理を終了し、次の端末について伝送レート比較処理および電力制御処理を実施していく。言い換えると、電力制御装置10は、毎フレーム(毎Subframe)で上記処理を実施し、必要以上に電力を下げることなく、伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなるように許容送信電力を制御する。
[実施例1に係る電力制御処理]
次に、図5を用いて、実施例1に係る電力制御処理の流れを説明する。図5は、実施例1に係る電力制御処理の流れを示すフローチャートである。
図5に示すように、電力制御装置10は、例えば、基地局の管理主体にある端末#1から伝送データが入力されると(ステップS101肯定)、当該端末#1から基地局に対する伝送レート「c1」を算出する(ステップS102)。
そして、電力制御装置10は、伝送レートが算出された端末#1から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位「3」を判定して、判定された伝送優先順位「3」と、算出された端末#1の伝送レート「c1」とを伝送レート記憶部21に格納する(ステップS103)。
続いて、電力制御装置10は、基地局の管理主体にある全ての端末(端末#1〜端末#m)の伝送レートを算出した場合に(ステップS104肯定)、伝送レート記憶部21に格納された伝送優先順位が、処理対象端末#1よりも高い端末#2の伝送レート「a1」と、当該処理対象端末#1の伝送レート「c1」とを比較する(ステップS105)。
その後、電力制御装置10は、比較の結果、端末#2の伝送レート「a1」が処理対象端末#1の伝送レート「c1」よりも低い場合に(ステップS106肯定)、当該処理対象端末#1から基地局に対する許容送信電力を下げる(ステップS107)。
そして、電力制御装置10は、端末#1の電力制御処理後に、各端末(端末#1〜端末#m)を処理対象端末として上記伝送レート比較処理を実施したか否かを判定して(ステップS109)、各端末を処理対象端末として伝送レートを比較した場合に(ステップS109肯定)、処理を終了する。なお、電力制御装置10は、各端末を処理対象端末として伝送レートを比較していない場合に(ステップS109否定)、各端末を処理対象端末としてステップS105の処理を実施する。
また、電力制御装置10は、ステップS106において、端末#2の伝送レート「a1」が処理対象端末#1の伝送レート「c1」よりも高い場合に(ステップS106否定)、当該処理対象端末#1よりも伝送優先順位が高い全ての端末の伝送レートと比較したか否かを判定する(ステップS108)。
そして、電力制御装置10は、処理対象端末#1よりも伝送優先順位が高い全ての端末の伝送レートと比較していない場合に(ステップS108否定)、ステップS105の処理を実施する(端末#5の伝送レート「b1」と比較)。また、電力制御装置10は、処理対象端末#1よりも伝送優先順位が高い全ての端末の伝送レートと比較した場合に(ステップS108肯定)、ステップS109の処理を実施する。
なお、電力制御装置10は、基地局の管理主体にある全ての端末の伝送レートを算出していない場合に(ステップS104否定)、ステップS102の処理(伝送レート算出処理)を実施することとなる。
[実施例1による効果]
上述したように、実施例1に係る電力制御装置10は、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末のみの伝送レートと、処理対象端末の伝送レートとを比較する処理を、各端末を処理対象端末として実施して許容送信電力を制御するので、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間を短縮することが可能である。
例えば、電力制御装置10は、処理対象端末#1よりも伝送優先順位が高い端末#2の伝送レート「a1」と、当該処理対象端末#1の伝送レート「c1」とを比較する。そして、電力制御装置10は、比較の結果、伝送レート「c1」が伝送レート「a1」よりも高い場合に、処理対象端末#1から基地局に対する許容送信電力を下げる。この結果、電力制御装置10は、処理対象端末と全ての端末との伝送優先順位を比較し、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末の伝送レートと、処理対象端末の伝送レートとを比較する処理を、各端末について実施する従来技術と比較して、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間を短縮することが可能である。
また、電力制御装置10は、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間を短縮することができる結果、基地局にかかる処理負荷を軽減することが可能である。
ところで、上記実施例1では、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末の伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較して許容送信電力を制御する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末の伝送優先順位ごとの最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較して許容送信電力を制御することもできる。
そこで、以下の実施例2では、図6〜図9を用いて、実施例2に係る電力制御装置10による処理を説明する。なお、実施例2では、実施例1と同様に、電力制御装置を有する基地局の管理主体にある端末#1〜端末#mの基地局に対する上り伝送レートを制御する場合について説明する。
[実施例2に係る電力制御装置の構成]
図6は、実施例2に係る電力制御装置10の構成を示す図である。なお、実施例2に係る電力制御装置10の一部の構成や機能などは、実施例1と同様であるためその説明を省略し、特に、実施例1とは異なる最小伝送レート記憶部22と、最小伝送レート抽出部35と、伝送レート比較部33とについて説明する。
最小伝送レート記憶部22は、伝送優先順位に対応付けて、当該伝送優先順位ごとの最小伝送レートを記憶している。具体的には、最小伝送レート記憶部22は、図7に示すように、伝送優先順位「1〜n」に対応付けて、当該伝送優先順位「1〜n」それぞれの順位にある端末の伝送優先順位ごとの最小伝送レートを記憶している。
例えば、最小伝送レート記憶部22は、図7に示すように、伝送優先順位「1」に対応付けて、当該伝送優先順位「1」における最小伝送レート「min_a」を記憶している。また、例えば、最小伝送レート記憶部22は、図7に示すように、伝送優先順位「2」に対応付けて、当該伝送優先順位「2」における最小伝送レート「min_b」を記憶している。
図7に示した伝送優先順位「1」における最小伝送レート「min_a」は、例えば、図3に示した伝送優先順位「1」における伝送レート「a1」、「a2」および「am1」のうちの最小値の伝送レートを示している。
同様に、図7に示した伝送優先順位「2」における最小伝送レート「min_b」は、例えば、図3に示した伝送優先順位「2」における伝送レート「b1」、「b2」、「b3」および「bm2」のうちの最小値の伝送レートを示している。なお、図7は、実施例2に係る最小伝送レート記憶部22に記憶される情報の例を示す図である。
最小伝送レート抽出部35は、伝送優先順位に対応付けて、当該伝送優先順位ごとの最小伝送レートを最小伝送レート記憶部22に格納する。具体的に説明すると、最小伝送レート抽出部35は、伝送レート記憶部21に格納された情報に基づいて、伝送優先順位「1」に対応付けて、当該伝送優先順位「1」の最小伝送レート「min_a」を最小伝送レート記憶部22に格納する。なお、最小伝送レート抽出部35は、上記最小伝送レート抽出処理を、各伝送優先順位について実施する。
伝送レート比較部33は、伝送優先順位が、処理対象端末よりも高い端末における伝送優先順位ごとの最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施する。
上述した例で具体的に説明すると、伝送レート比較部33は、最小伝送レート記憶部22に格納された伝送優先順位が、処理対象端末#1(伝送優先順位「3」)よりも高い端末における伝送優先順位「1」の最小伝送レート「min_a」と、当該処理対象端末#1の伝送レート「c1」とを比較する。
また、伝送レート比較部33は、最小伝送レート記憶部22に格納された伝送優先順位が、処理対象端末#1(伝送優先順位「3」)よりも高い端末における伝送優先順位「2」の最小伝送レート「min_b」と、当該処理対象端末#1の伝送レート「c1」とを比較する。なお、伝送レート比較部33は、上記伝送レート比較処理を、各端末(端末#1〜端末#m)を処理対象端末として実施する。
つまり、伝送レート比較部33は、図8に示すように、例えば、処理対象端末を端末#3、当該処理対象端末#3の伝送優先順位を「A」とした場合に、当該伝送優先順位「A」よりも高い伝送優先順位「1〜3」ごとの最小伝送レート(図8に示した網掛け部分にある伝送優先順位ごとの最小伝送レート)と、端末#3の伝送レートとを比較する。
さらに詳細に説明すると、伝送レート比較部33は、例えば、端末#3の伝送優先順位「A」よりも高い伝送優先順位「1」、「2」および「3」ごとの複数の端末間における最小伝送レート「min_a」、「min_b」および「min_c」と、当該端末#3の伝送レート「d1」とをそれぞれ比較する。なお、図8は、実施例2に係る処理対象端末の伝送優先順位が「A」である場合に比較される端末の伝送レートを説明するための図である。
そして、電力制御部34は、伝送レート比較部33による処理対象端末#1の伝送レート「c1」と、伝送優先順位「1」の最小伝送レート「min_a」との比較の結果、伝送レート「c1」が最小伝送レート「min_a」よりも高い場合に、当該処理対象端末#1から基地局に対する許容送信電力を下げる。なお、電力制御部34は、伝送レート「c1」が最小伝送レート「min_a」よりも低い場合に、伝送優先順位「1」に対する電力制御処理を終了する。
また、電力制御部34は、伝送優先順位「1」に対する電力制御処理が終了し、伝送レート比較部33による処理対象端末#1の伝送レート「c1」と、伝送優先順位「2」の最小伝送レート「min_b」との比較の結果、伝送レート「c1」が最小伝送レート「min_b」よりも高い場合に、当該処理対象端末#1から基地局に対する許容送信電力を下げる。なお、電力制御部34は、伝送レート「c1」が伝送レート「min_b」よりも低い場合に、伝送優先順位「2」に対する電力制御処理を終了する。
要するに、電力制御装置10は、伝送レートの比較の結果、許容送信電力を下げるまたは伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなっている場合に、電力制御処理を終了し、次の端末について伝送レート比較処理および電力制御処理を実施していく。言い換えると、電力制御装置10は、毎フレーム(毎Subframe)で上記処理を実施し、必要以上に電力を下げることなく、伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなるように許容送信電力を制御する。
つまり、電力制御装置10は、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てるために、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末の、当該伝送優先順位ごとの最小伝送レートと、処理対象端末の伝送レートとを比較して、処理対象端末の伝送レートが高い場合に、当該処理対象端末の許容送信電力を下げることができる結果、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間をさらに短縮することが可能である。
[実施例2に係る電力制御処理]
図9は、実施例2に係る電力制御処理の流れを示すフローチャートである。
図9に示すように、電力制御装置10は、例えば、基地局の管理主体にある端末#1から伝送データが入力されると(ステップS201肯定)、当該端末#1から基地局に対する伝送レート「c1」を算出する(ステップS202)。
そして、電力制御装置10は、伝送レートが算出された端末#1から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位「3」を判定して、判定された伝送優先順位「3」と、算出された端末#1の伝送レート「c1」とを伝送レート記憶部21に格納する(ステップS203)。
続いて、電力制御装置10は、基地局の管理主体にある全ての端末(端末#1〜端末#m)の伝送レートを算出した場合に(ステップS204肯定)、伝送レート記憶部21に格納された情報に基づいて、伝送優先順位ごとの最小伝送レートを抽出して最小伝送レート記憶部22に格納する(ステップS205)。
その後、電力制御装置10は、最小伝送レート記憶部22に格納された伝送優先順位が、処理対象端末#1よりも高い伝送優先順位「1」の最小伝送レート「min_a」と、当該処理対象端末#1の伝送レート「c1」とを比較する(ステップS206)。
そして、電力制御装置10は、比較の結果、伝送優先順位「1」の最小伝送レート「min_a」が処理対象端末#1の伝送レート「c1」よりも低い場合に(ステップS207肯定)、当該処理対象端末#1から基地局に対する許容送信電力を下げる(ステップS208)。
続いて、電力制御装置10は、端末#1の電力制御処理後に、各端末(端末#1〜端末#m)を処理対象端末として上記伝送レート比較処理を実施したか否かを判定して(ステップS210)、各端末を処理対象端末として伝送レートを比較した場合に(ステップS210肯定)、処理を終了する。なお、電力制御装置10は、各端末を処理対象端末として伝送レートを比較していない場合に(ステップS210否定)、各端末を処理対象端末としてステップS206の処理を実施する。
また、電力制御装置10は、ステップS207において、伝送優先順位「1」の最小伝送レート「min_a」が処理対象端末#1の伝送レート「c1」よりも高い場合に(ステップS207否定)、当該処理対象端末#1よりも伝送優先順位が高い全ての最小伝送レートと比較したか否かを判定する(ステップS209)。
そして、電力制御装置10は、処理対象端末#1よりも伝送優先順位が高い全ての最小伝送レートと比較していない場合に(ステップS209否定)、ステップS206の処理を実施する(伝送優先順位「2」や「3」などの最小伝送レートと比較)。また、電力制御装置10は、処理対象端末#1よりも伝送優先順位が高い全ての最小伝送レートと比較した場合に(ステップS209肯定)、ステップS210の処理を実施する。
なお、電力制御装置10は、基地局の管理主体にある全ての端末の伝送レートを算出していない場合に(ステップS204否定)、ステップS202の処理(伝送レート算出処理)を実施することとなる。
[実施例2による効果]
上述したように、実施例2によれば、電力制御装置10は、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い伝送優先順位ごとの最小伝送レートと、処理対象端末の伝送レートとを比較する処理を、各端末を処理対象端末として実施して許容送信電力を制御するので、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間をさらに短縮することが可能である。
また、電力制御装置10は、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間をさらに短縮することができる結果、基地局にかかる処理負荷をさらに軽減することが可能である。
ところで、上記実施例2では、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末の伝送優先順位ごとの最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較して許容送信電力を制御する場合を説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末の伝送優先順位以上における最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較して許容送信電力を制御することもできる。
そこで、以下の実施例3では、図10〜図12を用いて、実施例3に係る電力制御装置10による処理を説明する。なお、実施例3では、実施例1および実施例2と同様に、電力制御装置を有する基地局の管理主体にある端末#1〜端末#mの基地局に対する上り伝送レートを制御する場合について説明する。
[実施例3に係る電力制御装置の構成]
最初に、実施例3に係る電力制御装置10の構成を説明する。なお、実施例3に係る電力制御装置10の構成や一部の機能などは、実施例2と同様であるためその説明を省略し、特に、実施例2とは異なる最小伝送レート記憶部22と、最小伝送レート抽出部35と、伝送レート比較部33とについて説明する。
最小伝送レート記憶部22は、伝送優先順位に対応付けて、当該伝送優先順位以上の端末における最小伝送レートを記憶している。例えば、最小伝送レート記憶部22は、図10に示すように、伝送優先順位「1」に対応付けて、当該伝送優先順位「1」における最小伝送レート「min_a」と、当該伝送優先順位「1」以上における最小伝送レート「min_a」とを記憶している。
また、例えば、最小伝送レート記憶部22は、伝送優先順位「2」に対応付けて、当該伝送優先順位「2」における最小伝送レート「min_b」と、当該伝送優先順位「2」以上(伝送優先順位「1」と「2」)における最小伝送レート「min_ab」とを記憶している。
図10に示した伝送優先順位「2」における当該伝送優先順位以上の最小伝送レート「min_ab」は、伝送優先順位「1」における最小伝送レート「min_a」と、伝送優先順位「2」における最小伝送レート「min_b」とのうちの最小値の伝送レートを示している。
同様に、図10に示した伝送優先順位「3」における当該伝送優先順位以上の最小伝送レート「min_abc」は、伝送優先順位「1」における最小伝送レート「min_a」、伝送優先順位「2」における最小伝送レート「min_b」および伝送優先順位「3」における最小伝送レート「min_c」のうちの最小値の伝送レートを示している。なお、図10は、実施例3に係る最小伝送レート記憶部22に記憶される情報の例を示す図である。
最小伝送レート抽出部35は、伝送優先順位に対応付けて、当該伝送優先順位以上の端末における最小伝送レートを最小伝送レート記憶部22に格納する。具体的に説明すると、最小伝送レート抽出部35は、伝送レート記憶部21に格納された情報に基づいて、伝送優先順位「1」に対応付けて、当該伝送優先順位「1」における最小伝送レート「min_a」と、当該伝送優先順位「1」以上における最小伝送レート「min_a」とを最小伝送レート記憶部22に格納する。なお、最小伝送レート抽出部35は、上記最小伝送レート抽出処理を、各伝送優先順位について実施する。
伝送レート比較部33は、伝送優先順位が、処理対象端末よりも高い端末における最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施する。
上述した例で具体的に説明すると、伝送レート比較部33は、最小伝送レート記憶部22に格納された伝送優先順位が、処理対象端末#1(伝送優先順位「3」)よりも高い伝送優先順位「1」および「2」の端末における最小伝送レート「min_ab」と、当該処理対象端末#1の伝送レート「c1」とを比較する。
つまり、伝送レート比較部33は、図11に示すように、例えば、処理対象端末を端末#3、当該処理対象端末#3の伝送優先順位を「A」とした場合に、当該伝送優先順位「A」よりも高い伝送優先順位「1〜3」の端末における最小伝送レート(図11に示した網掛け部分の最小伝送レート)と、端末#3の伝送レートとを比較する。
さらに詳細に説明すると、伝送レート比較部33は、例えば、端末#3の伝送優先順位「A」よりも高い伝送優先順位「1」、「2」および「3」の複数の端末間における最小伝送レート「min_abc」と、当該処理対象端末#3の伝送レート「d1」とを比較する。なお、図11は、実施例3に係る処理対象端末の伝送優先順位が「A」である場合に比較される端末の伝送レートを説明するための図である。
そして、電力制御部34は、伝送レート比較部33による処理対象端末#1の伝送レート「c1」と、伝送優先順位「1」および「2」の端末における最小伝送レート「min_ab」との比較の結果、伝送レート「c1」が最小伝送レート「min_ab」よりも高い場合に、当該処理対象端末#1から基地局に対する許容送信電力を下げる。なお、電力制御部34は、伝送レート「c1」が最小伝送レート「min_ab」よりも低い場合に、処理対象端末#1に対する電力制御処理を終了する。
要するに、電力制御装置10は、最小伝送レートとの比較の結果、許容送信電力を下げるまたは最小伝送レートが高い場合に、電力制御処理を終了し、次の端末について伝送レート比較処理および電力制御処理を実施していく。言い換えると、電力制御装置10は、毎フレーム(毎Subframe)で上記処理を実施し、必要以上に電力を下げることなく、伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなるように許容送信電力を制御する。
つまり、電力制御装置10は、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てるために、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末における最小伝送レートと、処理対象端末の伝送レートとを比較して、処理対象端末の伝送レートが高い場合に、当該処理対象端末の許容送信電力を下げることができる結果、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間をさらに短縮することが可能である。
[実施例3に係る電力制御処理]
図12は、実施例3に係る電力制御処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、電力制御装置10は、例えば、基地局の管理主体にある端末#1から伝送データが入力されると(ステップS301肯定)、当該端末#1から基地局に対する伝送レート「c1」を算出する(ステップS302)。
そして、電力制御装置10は、伝送レートが算出された端末#1から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位「3」を判定して、判定された伝送優先順位「3」と、算出された端末#1の伝送レート「c1」とを伝送レート記憶部21に格納する(ステップS303)。
続いて、電力制御装置10は、基地局の管理主体にある全ての端末(端末#1〜端末#m)の伝送レートを算出した場合に(ステップS304肯定)、伝送レート記憶部21に格納された情報に基づいて、伝送優先順位ごとの最小伝送レートを抽出して最小伝送レート記憶部22に格納する(ステップS305)。
その後、電力制御装置10は、最小伝送レート記憶部22に格納された伝送優先順位における最高伝送優先順位までの最小伝送レートを抽出して最小伝送レート記憶部22にさらに格納する(ステップS306)。
そして、電力制御装置10は、最小伝送レート記憶部22に格納された伝送優先順位が、処理対象端末#1よりも高い伝送優先順位「1〜2」の最小伝送レート「min_ab」と、当該処理対象端末#1の伝送レート「c1」とを比較する(ステップS307)。
続いて、電力制御装置10は、比較の結果、伝送優先順位「1〜2」の最小伝送レート「min_ab」が処理対象端末#1の伝送レート「c1」よりも低い場合に(ステップS308肯定)、当該処理対象端末#1から基地局に対する許容送信電力を下げる(ステップS309)。
その後、電力制御装置10は、端末#1の電力制御処理後に、各端末(端末#1〜端末#m)を処理対象端末として上記最小伝送レート比較処理を実施したか否かを判定して(ステップS310)、各端末を処理対象端末として最小伝送レートと比較した場合に(ステップS310肯定)、処理を終了する。なお、電力制御装置10は、各端末を処理対象端末として最小伝送レートと比較していない場合に(ステップS310否定)、各端末を処理対象としてステップS307の処理を実施する。
また、電力制御装置10は、ステップS308において、伝送優先順位「1〜2」の最小伝送レート「min_ab」が処理対象端末#1の伝送レート「c1」よりも高い場合に(ステップS308否定)、ステップS310の処理を実施する。
[実施例3による効果]
上述したように、実施例3によれば、電力制御装置10は、処理対象端末よりも伝送優先順位が高い端末の伝送優先順位以上における最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較して許容送信電力を制御するので、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間をさらに短縮することが可能である。
また、電力制御装置10は、データ伝送の優先順位が高い端末ほど基地局に対する上り伝送レートを高く割り当てる処理の時間をさらに短縮することができる結果、基地局にかかる処理負荷をさらに軽減することが可能である。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも
種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、(1)伝送レート比較に利用されるデータ、(2)電力制御装置の構成、において異なる実施例を説明する。
(1)伝送レート比較に利用されるデータ
上記実施例1〜実施例3では、伝送レート比較部33による伝送レート比較処理を、端末番号「1」である端末#1から比較していく場合を説明したが、当該伝送レート比較処理の順序は上記に限定されるものではない。
また、上記実施例1〜実施例3では、電力制御装置10が伝送レートを算出して、算出された伝送レートに基づいて比較処理および電力制御処理を実施することとして説明したが、本件はこれに限定されるものではなく、予め記憶された伝送レートに基づいて比較処理および電力制御処理を実施することもできる。
(2)電力制御装置の構成
上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタを含む情報(例えば、図6に示した「最小伝送レート記憶部22」に記憶されるデータなど)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
例えば、上記文書中では、伝送優先順位ごとの最小伝送レートと、伝送優先順位以上における最小伝送レートとを記憶する最小伝送レート記憶部22として説明したが、伝送優先順位以上における最小伝送レートのみを記憶する最小伝送レート記憶部22としても良い。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、例えば、伝送レート算出部31と、伝送優先順位判定部32とを、伝送レートを算出して、伝送レートを算出された端末の伝送優先順位を判定する「端末情報特定部」として統合するなど、その全部または一部を、各種の負担や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合することができる。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
以上の実施例1〜実施例4を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)複数の端末から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位が処理対象端末よりも高い端末の伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施する伝送レート比較工程と、
前記伝送レート比較工程によって比較された結果に基づいて、前記伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなるように、前記複数の端末から基地局に送信できる電力である許容送信電力を制御する電力制御工程と、
を含んだことを特徴とする電力制御方法。
(付記2)前記伝送レート比較工程は、前記伝送優先順位が処理対象端末よりも高い端末における前記伝送優先順位ごとの最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施することを含んだことを特徴とする付記1に記載の電力制御方法。
(付記3)前記伝送レート比較工程は、前記伝送優先順位が処理対象端末よりも高い端末における最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施することを含んだことを特徴とする付記1に記載の電力制御方法。
(付記4)前記複数の端末から基地局に対する伝送レートを算出する伝送レート算出工程と、
前記伝送優先順位に対応付けて、前記複数の端末ごとに、前記伝送レート算出工程によって算出された伝送レートを第一の記憶部に格納する伝送レート格納工程と、をさらに含み、
前記伝送レート比較工程は、前記伝送レート格納工程によって第一の記憶部に格納された伝送優先順位が、前記処理対象端末よりも高い端末の伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施することを含んだことを特徴とする付記1に記載の電力制御方法。
(付記5)前記複数の端末から基地局に対する伝送レートを算出する伝送レート算出工程と、
前記伝送優先順位に対応付けて、当該伝送優先順位ごとの最小伝送レートを第二の記憶部に格納する最小伝送レート格納工程と、をさらに含み、
前記伝送レート比較工程は、前記第二の記憶部に格納された伝送優先順位が、前記処理対象端末よりも高い端末における前記伝送優先順位ごとの最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施することを含んだことを特徴とする付記1に記載の電力制御方法。
(付記6)前記最小伝送レート格納工程は、前記伝送優先順位に対応付けて、当該伝送優先順位以上の端末における最小伝送レートを第二の記憶部にさらに格納し、
前記伝送レート比較工程は、前記第二の記憶部に格納された伝送優先順位が、前記処理対象端末よりも高い端末における最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施することを含んだことを特徴とする付記5に記載の電力制御方法。
(付記7)複数の端末から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位が処理対象端末よりも高い端末の伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施する伝送レート比較手段と、
前記伝送レート比較手段によって比較された結果に基づいて、前記伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなるように、前記複数の端末から基地局に送信できる電力である許容送信電力を制御する電力制御手段と、
を有することを特徴とする電力制御装置。
実施例1に係る電力制御装置の概要を説明するための図である。 実施例1に係る電力制御装置の構成を示す図である。 実施例1に係る伝送レート記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 実施例1に係る処理対象端末の伝送優先順位が「A」である場合に比較される端末の伝送レートを説明するための図である。 実施例1に係る電力制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2に係る電力制御装置の構成を示す図である。 実施例2に係る最小伝送レート記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 実施例2に係る処理対象端末の伝送優先順位が「A」である場合に比較される端末の伝送レートを説明するための図である。 実施例2に係る電力制御処理の流れを示すフローチャートである。 実施例3に係る最小伝送レート記憶部に記憶される情報の例を示す図である。 実施例3に係る処理対象端末の伝送優先順位が「A」である場合に比較される端末の伝送レートを説明するための図である。 実施例3に係る電力制御処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 電力制御装置
20 記憶部
21 伝送レート記憶部
22 最小伝送レート記憶部
30 制御部
31 伝送レート算出部
32 伝送優先順位判定部
33 伝送レート比較部
34 電力制御部
35 最小伝送レート抽出部

Claims (5)

  1. 複数の端末から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位が処理対象端末よりも高い端末の伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施する伝送レート比較工程と、
    前記伝送レート比較工程によって比較された結果に基づいて、前記伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなるように、前記複数の端末から基地局に送信できる電力である許容送信電力を制御する電力制御工程と、
    を含んだことを特徴とする電力制御方法。
  2. 前記伝送レート比較工程は、前記伝送優先順位が処理対象端末よりも高い端末における前記伝送優先順位ごとの最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施することを含んだことを特徴とする請求項1に記載の電力制御方法。
  3. 前記伝送レート比較工程は、前記伝送優先順位が処理対象端末よりも高い端末における最小伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施することを含んだことを特徴とする請求項1に記載の電力制御方法。
  4. 前記複数の端末から基地局に対する伝送レートを算出する伝送レート算出工程と、
    前記伝送優先順位に対応付けて、前記複数の端末ごとに、前記伝送レート算出工程によって算出された伝送レートを第一の記憶部に格納する伝送レート格納工程と、をさらに含み、
    前記伝送レート比較工程は、前記伝送レート格納工程によって第一の記憶部に格納された伝送優先順位が、前記処理対象端末よりも高い端末の伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施することを含んだことを特徴とする請求項1に記載の電力制御方法。
  5. 複数の端末から基地局に対するデータ伝送の優先順位である伝送優先順位が処理対象端末よりも高い端末の伝送レートと、当該処理対象端末の伝送レートとを比較する伝送レート比較処理を、各端末を処理対象として実施する伝送レート比較手段と、
    前記伝送レート比較手段によって比較された結果に基づいて、前記伝送優先順位が高い端末ほど伝送レートが高くなるように、前記複数の端末から基地局に送信できる電力である許容送信電力を制御する電力制御手段と、
    を有することを特徴とする電力制御装置。
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