JP2001320696A - 監視システム及びその監視システムに使用される監視装置 - Google Patents

監視システム及びその監視システムに使用される監視装置

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JP2001320696A
JP2001320696A JP2000134372A JP2000134372A JP2001320696A JP 2001320696 A JP2001320696 A JP 2001320696A JP 2000134372 A JP2000134372 A JP 2000134372A JP 2000134372 A JP2000134372 A JP 2000134372A JP 2001320696 A JP2001320696 A JP 2001320696A
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area
imaging
specific area
monitoring
mirror
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Yasuhiko Matsumoto
康彦 松本
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Optex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 店舗内の全体の監視が疎かになってしまう状
況を回避しながらも、不審者に対してはその細部まで監
視可能とし、しかも、不審者には、細部まで監視されて
いることを気付かせないようにすることで、極めて高い
防犯性を得ることができる監視システム及びその監視シ
ステムに使用される監視装置を提供する。 【解決手段】 ハーフミラーで鏡面32が構成されたミ
ラー体3の内部に複数のCCD41〜44を収容して監
視装置1を構成する。鏡面32を複数のエリアA〜Dに
区割りし、各エリア毎にCCD41〜44を配置する。
鏡面32に映った像により店舗内の比較的広範囲を監視
し、不審者の存在などによって特定のエリアの注視要求
が生じた際には、その特定エリアを撮像可能なCCDの
撮像動作を行い、その画像データをモニタ装置2に拡大
表示させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、店舗等に設置さ
れ、不審者等を監視するための監視システム及びその監
視システムに使用される監視装置に係る。特に、不審者
等の存在するエリアの特定とその注視とを効率良く行う
ための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンビニエンスストア等の店
舗内に設置される防犯機器として、カーブミラーや防犯
カメラが知られている。カーブミラーは、例えば店舗内
の天井の隅角部分に設置され、店舗内の全体を鏡面に映
して、店員がカウンタに居ながら店舗内全体の監視がで
きるようになっている。これにより、カウンタから死角
となるエリアであっても監視可能となる。一方、防犯カ
メラは、店舗内の複数箇所に設置されたり1台のカメラ
がパンやチルト等の動作を行うことによって店舗内の各
所を撮影できるようになっている。また、この防犯カメ
ラによって撮影された映像は、カウンタ内等に設置され
たモニタ装置に映し出されたり、個別の記録媒体(ビデ
オテープ等)に記録されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、カーブミラ
ーや防犯カメラは以下に述べるような課題があった。つ
まり、カーブミラーは、限られた面積の鏡面内(例えば
直径500mmの円形内)に店舗内の広範囲の像を映すた
め、その映される像(人物などの像)が小さく、且つ鏡
面が湾曲しているためその像が歪んでいる。このため、
店舗内全体の細部まで(例えば不審者の手元まで)監視
することは難しく、防犯性が十分ではない。
【0004】一方、防犯カメラは、店舗内の細部まで監
視しようとした場合には、その撮影可能範囲が限られた
ものとなってしまい、店舗内全体の監視が疎かになって
しまう。つまり、防犯カメラで、ある特定のエリアを細
部まで監視している状態では、他のエリアは全く防犯が
できていない状況になり、この監視できていないエリア
での犯罪(盗難等)を許してしまう可能性がある。
【0005】また、防犯性を高めるために、カーブミラ
ーと防犯カメラとを併用し、これらを個別に設置するこ
とも行われている。ところが、これでは、カーブミラー
の注視と防犯カメラのモニタの確認との両方を店員に強
いることになり、店員の負担が大きくなってしまうため
実用的ではない。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、店舗内の全体の監視
が疎かになってしまう状況を回避しながらも、不審者に
対してはその細部(例えば手元)まで監視可能とし、し
かも、不審者には、細部まで監視されていることを気付
かせないようにすることで、極めて高い防犯性を得るこ
とができる監視システム及びその監視システムに使用さ
れる監視装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】−発明の概要− 上記の目的を達成するために、本発明は、ミラー体と撮
像手段とを併用すると共に、ミラー体で監視区域の比較
的広範囲を監視し、不審者の存在などによって特定のエ
リアの注視要求が生じた際には、その特定エリアを撮像
手段によって撮像することで、監視領域の絞り込みを行
って、監視区域の細部の監視が可能となるようにしてい
る。
【0008】−解決手段− 具体的に、第1の解決手段では、監視区域内を映す鏡面
を有するミラー体及びこのミラー体に内蔵され監視区域
内を撮像する撮像手段を備えた監視装置と、撮像手段か
らの画像情報を表示するモニタ装置とを備えた監視シス
テムを前提としている。この監視システムに対し、エリ
ア選択手段と特定エリア表示手段とを備えさせている。
エリア選択手段は、鏡面に映った監視区域の一部分であ
って使用者が注視を要求する特定エリアを選択するもの
である。特定エリア表示手段は、エリア選択手段の出力
を受け、上記選択された特定エリアの画像情報のみをモ
ニタ装置に表示させるものである。
【0009】この特定事項により、先ず、本システムの
使用者は、ミラー体の鏡面を見ることにより監視区域内
の比較的広範囲を監視する。そして、この鏡面に映った
像のうち不審者等が存在する特定エリアを確認した場
合、例えば使用者がエリアを特定するなどし、エリア選
択手段がその注視要求のある特定エリアを選択する。こ
のエリア選択手段の出力を特定エリア表示手段が受け、
この特定エリア表示手段は、上記選択された特定エリア
の画像情報のみをモニタ装置に表示させる。これによ
り、不審者等が存在する特定エリアが、モニタ装置に拡
大表示され、使用者は、不審者の動きを容易に監視する
ことができ、防犯性の向上が図れる。
【0010】第2及び第3の解決手段は、特定エリア表
示手段の動作を具体的に特定したものである。先ず、第
2の解決手段は、上記第1の解決手段において、特定エ
リア表示手段が、撮像手段の撮像エリアを特定エリアに
一致させることにより、特定エリアの画像情報のみをモ
ニタ装置に表示させる構成としている。
【0011】第3の解決手段は、上記第1の解決手段に
おいて、特定エリア表示手段が、撮像手段によって撮像
された監視区域内の画像情報のうち特定エリアの画像情
報のみを抽出してモニタ装置に表示させる構成としてい
る。
【0012】これら特定事項により、モニタ装置への特
定エリアの表示が良好に行え、使用者による特定エリア
の監視が確実に行える。
【0013】第4及び第5の解決手段は、撮像手段の構
成を具体化すると共に、それに伴う特定エリア表示手段
の動作を特定したものである。先ず、第4の解決手段
は、上記第1の解決手段において、撮像手段を、ミラー
体内部に配設された複数の撮像素子により構成し、各撮
像素子を、ミラー体の鏡面に映った監視区域内の複数の
エリアのうち互いに異なる一つのエリアを撮像可能な位
置にそれぞれ設ける。また、特定エリア表示手段が、特
定エリアの注視要求が生じた際、エリア選択手段によっ
て選択された特定エリアの撮像が可能な位置に配設され
ている撮像素子のみに撮像動作を行わせる構成としてい
る。
【0014】この特定事項によれば、各エリア毎に撮像
素子を備えさせているため、特別な駆動源(撮像方向を
変更するためのモータなど)を必要とすること無しに、
選択された特定エリアの画像情報をモニタ装置に表示さ
せることが可能となる。
【0015】また、第5の解決手段は、上記第1の解決
手段において、撮像手段の撮像方向を変更可能とする駆
動手段を備えさせる一方、特定エリア表示手段が、特定
エリアの注視要求が生じた際、エリア選択手段によって
選択された特定エリアに撮像手段の撮像方向が向くよう
に上記駆動手段を駆動させる構成としている。
【0016】この特定事項によれば、複数の撮像素子を
必要とすること無しに、選択された特定エリアの画像情
報をモニタ装置に表示させることが可能となる。
【0017】第6の解決手段は、上記第1〜第5のうち
何れか一つの解決手段において、特定エリアに対するズ
ーム撮像を撮像手段に行わせるズーム手段を備えさせて
いる。
【0018】この特定事項により、選択された特定エリ
アの画像情報のみをモニタ装置に表示させている状態
で、ズーム手段によるズーム撮像を行った場合には、特
定エリア内の更に特定の箇所(例えば不審者の手元)を
拡大してモニタ装置に表示させることが可能になる。こ
のため、本システムの使用者は、より細部の監視を行う
ことができる。
【0019】第7〜第11の解決手段は、上記システム
に使用される監視装置の構成を具体的に特定したもので
ある。先ず、第7の解決手段は、上記第4の解決手段に
使用される監視装置であって、ミラー体に、個々の撮像
素子が対象とする撮像エリアが映る鏡面上の領域毎の区
割り表示を施している。
【0020】また、第8の解決手段は、上記第5の解決
手段に使用される監視装置であって、駆動制御手段に、
撮像手段の姿勢を複数プリセットしておく。そして、ミ
ラー体に、各プリセット位置において撮像手段が対象と
する撮像エリアが映る鏡面上の領域毎の区割り表示を施
している。
【0021】これら特定事項により、ミラー体の鏡面上
に不審者等が存在する場合、そのエリアは、ミラー体上
の区割り表示を見ることによって容易に認識することが
でき、エリア選択手段によって選択すべき特定エリアの
設定を容易に行うことができる。
【0022】第9の解決手段は、上記第7または第8の
解決手段において、ミラー体の鏡面をハーフミラーで構
成している。
【0023】この特定事項によれば、ミラー体に撮像手
段が内蔵されていることが外観上殆ど判らないようにす
ることができ、不審者に、細部まで監視されていること
を気付かせないようにすることができる。このため、極
めて高い防犯性を得ることができる。
【0024】第10の解決手段は、上記第7または第8
の解決手段において、ミラー体の鏡面に、特定エリアか
らの像を透過させるピンホールを形成している。
【0025】この特定事項によれば、ミラー体の鏡面を
ハーフミラーにすること無しに監視区域内を撮像手段に
よって撮像することができる。
【0026】第11の解決手段は、上記第7〜第10の
うち何れか一つの解決手段において、ミラー体を鉛直軸
回りに回転可能としている。
【0027】この特定事項により、鏡面上に映す像を順
次変化させながら監視区域の広範囲を監視することがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本形態では、コンビニエンススト
ア等の店舗に設置される監視システムとして本発明を適
用した場合について説明する。
【0029】以下、本形態に係る監視システムについて
説明する。本監視システムは、監視装置1及びモニタ装
置2を備えている。図1は監視装置1の設置状態を示す
外観図、図2は監視システムの全体構成を示す図、図3
は監視装置1の図2におけるIII-III線に沿った断面
図、図4は監視装置1の図2におけるIV-IV線に沿った
断面図である。
【0030】−監視システムの構成説明− 先ず、本監視システムの構成について説明する。図1〜
図4に示すように、監視装置1は、ミラー体3と、この
ミラー体3の内部に収容された撮像手段としての撮像器
4とを備えており、ミラー体3の前面側が斜め下方を向
くように、店舗の天井の隅角部分に固定されている。
【0031】ミラー体3は、本体ケーシング31の前面
が鏡面32で形成されている。この鏡面32は外側に膨
らむように湾曲したハーフミラーにより構成されてい
る。
【0032】また、この鏡面32は、店舗内の略全体
(監視区域)が映されるように、その外径寸法及び曲率
が設定されている。更に、この鏡面32上は複数のエリ
ア(本形態では図 2におけるA,B,C,Dの4エリ
ア)に区割りされている。このエリアA,B,C,Dの
区割りは、例えば、店舗のカウンタ内に店員が居る状態
で、この店員が鏡面32を見た際に、各エリアA,B,
C,Dが店舗内の各商品陳列棚を個別に映すように設定
される。具体的には、店舗内に図示しない4列の陳列棚
がある場合、第1の陳列棚がエリアAに映り、第2の陳
列棚がエリアBに映り、第3の陳列棚がエリアCに映
り、第4の陳列棚がエリアDに映るようになっている。
これらエリアA,B,C,Dの区割りが店員から良好に
把握できるように、ミラー体3の本体ケーシング31外
周囲には区割りのための色分けが施されている。例え
ば、図2において、最も左側に位置するエリアAに臨む
部分(図2中のR部分)が赤色に、左から2番目に位置
するエリアBに臨む部分(図2中のB部分)が青色に、
左から3番目に位置するエリアCに臨む部分(図2中の
Y部分)が黄色に、最も右側に位置するエリアDに臨む
部分(図2中のG部分)が緑色にそれぞれ色分けされて
いる。つまり、鏡面32上には、図中二点鎖線で示すよ
うなエリアA,B,C,Dの区割り線は描かれておら
ず、店員は本体ケーシング31外周囲の色分けを見るこ
とで各エリアA,B,C,Dを認識するようになってい
る。
【0033】撮像器4は、複数(本実施形態では第1〜
第4の4個)の撮像素子としてのCCD41〜44を備
えている。各CCD41〜44は、上記各エリアA,
B,C,Dの中央部分において鏡面32の背面に取り付
けられている。これにより、各CCD41〜44は、各
エリアA,B,C,Dが対象とする店舗内の領域を個別
に撮像可能となっている。つまり、第1のCCD41は
エリアAが対象とする第1の商品陳列棚を、第2のCC
D42はエリアBが対象とする第2の商品陳列棚を、第
3のCCD43はエリアCが対象とする第3の商品陳列
棚を、第4のCCD44はエリアDが対象とする第4の
商品陳列棚をそれぞれ撮像可能となっている。
【0034】モニタ装置2は、店舗のカウンタ内の下部
に設置されている。また、このモニタ装置2は、後述す
るコントローラ5からの画像信号を受けて撮像器4が撮
像した店舗内の画像データを表示し、これによってカウ
ンタ内に居る店員が店舗内の様子を容易に視認できるよ
うになっている。
【0035】上記コントローラ5は、エリア選択手段5
1及び特定エリア表示手段52を備えている。エリア選
択手段51は、鏡面32に映った監視区域のうち店員が
注視を要求する特定エリア(上記各エリアA,B,C,
Dの一つであって不審者の存在等が確認されたエリア)
を選択するものである。具体的には、上記モニタ装置2
に図示しないエリア選択スイッチが設けられており、鏡
面32を見ている店員が一部のエリアで不審者を発見し
た際、そのエリアに対応するエリア選択スイッチを選択
操作する。これにより、その選択された特定エリアの選
択信号がコントローラ5に送信され、これによってエリ
ア選択手段51は特定エリアを認識して選択する。
【0036】特定エリア表示手段52は、このエリア選
択手段51の出力を受け、上記選択された特定エリアの
画像情報のみをモニタ装置2に表示させるものである。
つまり、撮像器4の撮像エリアを特定エリアに一致させ
て、特定エリアの画像情報のみをモニタ装置2に表示さ
せるようになっている。具体的には、エリア選択手段5
1によって選択された特定エリアの撮像が可能な位置に
配設されているCCDのみに撮像動作を行わせる。例え
ば、カウンタ内に居る店員が、鏡面32上のエリアBに
不審者を確認してエリア選択スイッチを操作した場合、
特定エリア表示手段52は、第2のCCD42のみに撮
像を行わせ、その画像データを取り込んでモニタ装置2
に送信するようになっている。
【0037】−監視システムの動作説明− 次に、上述の如く構成された監視システムの動作につい
て説明する。店舗の店員は、カウンタ内に居る状態で監
視装置1の鏡面32を見ながら不審者の存在の有無を監
視する。つまり、店舗内全域の広範囲に亘って不審者の
存在の有無を監視する。そして、鏡面32上のある一つ
のエリアで不審者の存在を認識した場合、店員は、その
エリアに対応するエリア選択スイッチを選択操作する。
この店員によるエリアの認識動作は、ミラー体3の本体
ケーシング31外周囲に施された色分け(区割り表示)
により容易に行える。このようにして不審者の存在する
エリアが認識されてエリア選択スイッチが選択操作され
ると、その選択された特定エリアの選択信号がコントロ
ーラ5に送信され、これによってエリア選択手段51は
特定エリアを選択する。
【0038】その後、特定エリア表示手段52は、この
エリア選択手段51の出力を受け、このエリア選択手段
51によって選択された特定エリアの撮像が可能な位置
に配設されている1個のCCDのみに撮像動作を行わせ
る。そして、特定エリア表示手段52が、CCDによっ
て撮像された画像データを取り込み、モニタ装置2に送
信する。画像データを受けたモニタ装置2では、上記選
択されたエリアの画像のみが表示される。このため、カ
ウンタ内に居る店員は、鏡面32上に映った不審者の像
よりも大きな像でその不審者の動きをモニタ装置2によ
って確認することになる。
【0039】−実施形態の効果− 以上説明したように、本形態では、ミラー体3の鏡面3
2を見ることによって店舗内全域の広範囲に亘って不審
者の存在を監視し、その存在が確認されると、撮像器4
によって、その不審者の存在するエリアのみをモニタ装
置2に拡大表示させることができる。この状態では、モ
ニタ装置2による監視と鏡面32による監視との両方を
行うことができる。このため、店舗内の全体の監視が疎
かになってしまう状況を回避することができ、しかも、
不審者が存在する場合には、その細部(例えば手元)ま
で監視が可能となって、防犯性の向上を図ることができ
る。また、撮像器4は、ミラー体3の内部に収容されて
いるため、不審者は、細部まで監視されていることに気
が付かない。その結果、極めて高い防犯性を得ることが
できる。
【0040】−変形例− 以下、本発明の変形例について説明する。
【0041】(第1の変形例)上述した実施形態では、
エリア選択手段51によって選択された特定エリアの撮
像が可能な位置に配設されている1個のCCDのみに撮
像動作を行わせていた。本例では、各CCD41〜44
の撮像動作を同時に行いながら、エリア選択手段51に
よって選択された特定エリアの画像情報のみを抽出して
モニタ装置2に表示させるようにしたものである。つま
り、特定エリア表示手段52が、各CCD41〜44か
ら得られる画像データのうちエリア選択手段51によっ
て選択された特定エリアに対応するCCDのみからの画
像データを抽出してモニタ装置2に送信するよう構成さ
れている。
【0042】本例によれば、各CCD41〜44に対し
て撮像と非撮像との動作を切り換えるための信号を送信
する必要がない。このため、各CCD41〜44とコン
トローラ5との間で送受信される信号の種類を削減で
き、それに伴って制御動作の簡素化が図れる。
【0043】(第2の変形例)上述した実施形態では、
撮像器4として複数のCCD41〜44を備えさせた。
本例は、図5に示すように1個のCCD45のみを備え
させ、このCCD45の向き(撮像方向)を変更可能と
する駆動手段6を備えさせている。この駆動手段6は、
CCD45にパン(水平方向の揺動)やチルト(上下方
向の揺動)などの動作を行わせるものであって、図示し
ない駆動モータやリンク機構などを備えている。そし
て、特定エリア表示手段は52、特定エリアの注視要求
が生じた際、エリア選択手段51によって選択された特
定エリアにCCD45の撮像方向が向くように上記駆動
手段6を駆動させるようになっている。
【0044】本例の場合、駆動制御手段6は、CCD4
5の姿勢が予め複数プリセットされており、選択される
特定エリアに応じてCCDの姿勢が決定されるようにな
っている(図5の仮想線参照)。また、本例の場合に
も、ミラー体3には、各プリセット位置での監視エリア
からの像が透過する領域毎に区割りされた区割り表示が
施されている。
【0045】このように、本例によれば1個のCCD4
5で何れのエリアに対してもその細部まで監視が可能で
あり、CCDの配設個数を削減できる。
【0046】(第3の変形例)本例は、撮像器4にズー
ムレンズを備えさせたものである。このズームレンズに
より特定エリアをより詳細に監視することができる。例
えば、不審者の手元をより大きくしてモニタ装置2に表
示することができ、更なる防犯性の向上を図ることがで
きる。
【0047】尚、本例の構成は上記実施形態及び各変形
例の何れにも適用可能である。上記実施形態及び第1の
変形例に適用する場合には、個々のCCD41〜44そ
れぞれにズームレンズを設け、第2の形例に適用する場
合には、ズームレンズをCCD45と移動一体に設けて
おく。また、このズームレンズの拡大率は、モニタ装置
に備えられた操作部を店員が操作することにより変更可
能となっている。
【0048】(第4の変形例)上述した実施形態では、
ミラー体3の鏡面32をハーフミラーにより構成した
が、本例では、鏡面32を通常のミラー(光を透過しな
いミラー)により構成し、且つ図6に示すように鏡面3
2上のCCD41〜44に対向する部分にピンホール3
3,33,…を形成したものである。この構成により、
ミラー体3の鏡面32をハーフミラーにすること無しに
店舗内の特定エリアを撮像器4によって撮像することが
でき可能になる。
【0049】(第5の変形例)上述した実施形態では、
監視装置1を天井の隅角部分に固定していた。本例で
は、ミラー体3を、鉛直軸回りに回転可能としている。
つまり、ミラー体3をワイヤロープ等により天井面から
吊り下げると共に、このワイヤロープを鉛直軸回りに回
転させるように構成する。つまり、天井裏空間にモータ
等を備えた回転機構を配設するなどしてミラー体3を回
転動作や首振り動作が行われるようになっている。これ
により、店舗内のより広い範囲をミラー体3の鏡面32
上に映すことが可能になり、店舗の内部空間が広い場合
であってもその全体を監視することが可能になる。
【0050】−その他の実施形態− 上述した実施形態及び変形例ではコンビニエンスストア
等の店舗に設置される監視システムとして本発明を適用
した場合について説明した。本発明は、これに限らず、
劇場、競技場その他の空間での防犯用システムとして適
用することが可能である。
【0051】また、ミラー体3上のエリアA,B,C,
Dの区割りは上述したものに限らず、図7(a)、
(b)に示すような区割りであってもよい、また、区割
り数は4個に限らず3個以下や5個以上にしてもよい。
この場合、その区割り個数に応じてCCDの個数やプリ
セット位置を変更する必要がある。また、上記区割りは
商品陳列棚にエリアを対応させるように設定したが、こ
の区割りは、これに限らず任意に設定可能である。
【0052】更に、CCDの前側に広角レンズを設け
て、モニタ装置2に表示される領域を広げるようにして
もよい。また、撮像手段としてはCCDに限るものでは
ない。
【0053】加えて、鏡面32の区割り表示としては、
本体ケーシング31外周囲を色分けするものに限らず、
鏡面32自体に着色を施して区割りしてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、以下の
ような効果が発揮される。
【0055】請求項1記載の発明では、ミラー体と撮像
手段とを併用すると共に、ミラー体で監視区域の比較的
広範囲を監視し、不審者の存在などによって特定のエリ
アの注視要求が生じた際には、その特定エリアを撮像手
段によって撮像することで、監視領域の絞り込みを行っ
て、監視区域の細部の監視が可能となるようにしてい
る。このため、ミラー体の鏡面を見ることによる監視区
域内の比較的広範囲の監視と、特定エリアの注視要求が
あった際に特定エリアのみをモニタ装置に拡大表示させ
ることによる細部の監視とを行うことができる。従っ
て、監視区域内の全体の監視が疎かになってしまう状況
を回避することができ、しかも、不審者等が存在する場
合には、その特定エリアの細部(例えば不審者の手元)
まで監視が可能となって、防犯性の向上を図ることがで
きる。また、撮像手段は、ミラー体の内部に収容されて
いるため、不審者に、細部まで監視されていることを気
付かせずに監視することができ、極めて高い防犯性を得
ることができる。
【0056】請求項2記載の発明では、撮像手段の撮像
エリアを特定エリアに一致させることにより、特定エリ
アの画像情報のみをモニタ装置に表示させるようにして
いる。また、請求項3記載の発明では、撮像手段によっ
て撮像された監視区域内の画像情報のうち特定エリアの
画像情報のみを抽出してモニタ装置に表示させるように
している。これら構成により、モニタ装置への特定エリ
アの表示が良好に行え、使用者による特定エリアの監視
が確実に行え、信頼性の高い監視システムを構築するこ
とが可能となる。
【0057】請求項4記載の発明では、ミラー体内部に
複数の撮像素子を配設し、特定エリアの注視要求が生じ
た際、特定エリアの撮像が可能な位置に配設されている
撮像素子のみに撮像動作を行わせるようにしている。こ
のため、特別な駆動源(撮像方向を変更するためのモー
タなど)を必要とすること無しに、選択された特定エリ
アのモニタ装置への表示が可能となり、故障発生要因部
の削減を図ることができて、システムの長寿命化を図る
ことができる。
【0058】請求項5記載の発明では、撮像手段の撮像
方向を変更可能とする駆動手段を備えさせ、特定エリア
に撮像手段の撮像方向が向くように駆動手段を駆動させ
るようにしている。このため、複数の撮像素子を必要と
すること無しに、選択された特定エリアのモニタ装置へ
の表示が可能となる。
【0059】請求項6記載の発明では、特定エリアに対
するズーム撮像を撮像手段に行わせるズーム手段を備え
させている。このため、特定エリア内の更に特定の箇所
(例えば不審者の手元)を拡大してモニタ装置に表示さ
せることが可能になり、より細部の監視を行うことがで
きる。その結果、より高い防犯性能を確保することがで
きる。
【0060】請求項7記載の発明では、ミラー体に、個
々の撮像素子が対象とする撮像エリアが映る鏡面上の領
域毎の区割り表示を施している。また、請求項8記載の
発明では、駆動制御手段に、撮像手段の姿勢を複数プリ
セットしておき、ミラー体に、各プリセット位置におい
て撮像手段が対象とする撮像エリアが映る鏡面上の領域
毎の区割り表示を施している。これら発明によれば、ミ
ラー体の鏡面上に不審者等が存在する場合に、そのエリ
アを容易に認識することができ、エリア選択手段によっ
て選択すべき特定エリアの設定を容易に行うことがで
き、注視要求のある特定エリアを迅速にモニタ装置に表
示させることができる。
【0061】請求項9記載の発明では、ミラー体の鏡面
をハーフミラーで構成している。このため、ミラー体に
撮像手段が内蔵されていることが外観上殆ど判らないよ
うにすることができ、不審者に、細部まで監視されてい
ることを気付かせないようにすることができる。その結
果、極めて高い防犯性を得ることができる。
【0062】請求項10記載の発明では、ミラー体の鏡
面に、特定エリアからの像を透過させるピンホールを形
成している。このため、ミラー体の鏡面をハーフミラー
にすること無しに監視区域内を撮像手段によって撮像す
ることができる。
【0063】請求項11記載の発明では、ミラー体を鉛
直軸回りに回転可能としている。このため、鏡面上に映
す像を順次変化させながら監視区域の広範囲を監視する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る監視装置の設置状態を示す外観
図である。
【図2】監視システムの全体構成を示す図である。
【図3】図2におけるIII-III線に沿った断面図であ
る。
【図4】図2におけるIV-IV線に沿った断面図である。
【図5】第2の変形例における図4相当図である。
【図6】第4の変形例における図4相当図である。
【図7】鏡面上の区割りの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 監視装置 2 モニタ装置 3 ミラー体 32 鏡面 33 ピンホール 4 撮像器(撮像手段) 41〜45CCD(撮像素子) 51 エリア選択手段 52 特定エリア表示手段 6 駆動手段
フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA01 AB61 AB62 AB65 AC01 AC11 AC27 AC69 AC74 AC77 CA00 5C054 AA01 CA04 CC05 CD05 CE06 CF01 CF05 CG04 CH02 CH08 EA01 FA09 FE02 FE25 FE28 FF02 FF03 HA18 HA19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視区域内を映す鏡面を有するミラー体
    及びこのミラー体に内蔵され監視区域内を撮像する撮像
    手段を備えた監視装置と、撮像手段からの画像情報を表
    示可能なモニタ装置とを備えた監視システムであって、 上記鏡面に映った監視区域の一部分であって使用者が注
    視を要求する特定エリアを選択するエリア選択手段と、 このエリア選択手段の出力を受け、上記選択された特定
    エリアの画像情報のみをモニタ装置に表示させる特定エ
    リア表示手段とを備えていることを特徴とする監視シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の監視システムにおいて、 特定エリア表示手段は、撮像手段の撮像エリアを特定エ
    リアに一致させることにより、特定エリアの画像情報の
    みをモニタ装置に表示させる構成とされていることを特
    徴とする監視システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の監視システムにおいて、 特定エリア表示手段は、撮像手段によって撮像された監
    視区域内の画像情報のうち特定エリアの画像情報のみを
    抽出してモニタ装置に表示させる構成とされていること
    を特徴とする監視システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の監視システムにおいて、 撮像手段は、ミラー体内部に配設された複数の撮像素子
    により構成されており、各撮像素子は、ミラー体の鏡面
    に映った監視区域内の複数のエリアのうち互いに異なる
    一つのエリアを撮像可能な位置にそれぞれ設けられてい
    る一方、 特定エリア表示手段は、特定エリアの注視要求が生じた
    際、エリア選択手段によって選択された特定エリアの撮
    像が可能な位置に配設されている撮像素子のみに撮像動
    作を行わせる構成とされていることを特徴とする監視シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の監視システムにおいて、 撮像手段の撮像方向を変更可能とする駆動手段が備えら
    れている一方、 特定エリア表示手段は、特定エリアの注視要求が生じた
    際、エリア選択手段によって選択された特定エリアに撮
    像手段の撮像方向が向くように上記駆動手段を駆動させ
    る構成とされていることを特徴とする監視システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうち何れか一つに記載の
    監視システムにおいて、 特定エリアに対するズーム撮像を撮像手段に行わせるズ
    ーム手段が備えられていることを特徴とする監視システ
    ム。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の監視システムに使用され
    る監視装置であって、 ミラー体には、個々の撮像素子が対象とする撮像エリア
    が映る鏡面上の領域毎に区割り表示が施されていること
    を特徴とする監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の監視システムに使用され
    る監視装置であって、 駆動制御手段は、撮像手段の姿勢が複数プリセットされ
    ており、 ミラー体には、各プリセット位置において撮像手段が対
    象とする撮像エリアが映る鏡面上の領域毎に区割り表示
    が施されていることを特徴とする監視装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の監視装置におい
    て、 ミラー体の鏡面はハーフミラーで構成されていることを
    特徴とする監視装置。
  10. 【請求項10】 請求項7または8記載の監視装置にお
    いて、 ミラー体の鏡面には特定エリアからの像を透過させるピ
    ンホールが形成されていることを特徴とする監視装置。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のうち何れか一つに記
    載の監視装置において、 ミラー体は、鉛直軸回りに回転可能となっていることを
    特徴とする監視装置。
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