JP2001320383A - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置

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JP2001320383A
JP2001320383A JP2000139993A JP2000139993A JP2001320383A JP 2001320383 A JP2001320383 A JP 2001320383A JP 2000139993 A JP2000139993 A JP 2000139993A JP 2000139993 A JP2000139993 A JP 2000139993A JP 2001320383 A JP2001320383 A JP 2001320383A
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JP2000139993A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Kobayashi
広和 小林
Yoshinori Watanabe
善規 渡辺
Yutaka Doi
裕 土居
Taisuke Matsumoto
泰輔 松本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、固定周期で時間基準信号が送出さ
れる固定周期モードのネットワークと、時間基準信号の
送出タイミングに揺らぎのある非固定周期モードのネッ
トワークとにおいて、どちらのネットワークにおいても
稼動可能な無線通信装置の提供を目的とする。 【解決手段】 通常非固定周期モードで動作している無
線通信装置が移動に伴い固定周期モードのエリアに入る
場合、ビーコン周期監視部(1314)によりビーコン
周期が一定であることを確認した場合には、スイッチ
(1309)を固定周期モード処理部(1312)に接
続し、送信可否決定部(1303)、送信データ分割部
(1313)を起動し、必要に応じて送信データを一部
分割して送信権の獲得試行を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の無線端末間
でデータを通信するデータ通信装置に関し、特に動画像
や音声などの等時性データとファイルアクセスなどの非
同期データを効率的に伝送するための無線通信装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の端末から構成される無線ロ
ーカルエリアネットワークに関してはパケット型の無線
通信を行う方式、ATM型の無線通信を行う方式などが検
討されている。例えば、IEEE Std 802.11
−1997で記載されているデータ伝送方式は、パケッ
ト型の通信方式であり、データを送信する端末は一定期
間無線媒体が未使用であるか否かを判断し、未使用であ
る場合に信号を送出することができるというCSMA/
CA(キャリアセンスマルチプルアクセスウィズコリー
ジョンアボイダンス)方式を用いており、ファイル転送
や電子メールなどの非同期データ通信に適しているアク
セス方式である。
【0003】図18はIEEE802.11で用いられ
ているCSMA/CAによるアクセスを示したものであ
る。送信データを所有している無線通信装置は、DIF
Sと呼ばれる期間だけ無線媒体が未使用である事を、信
号の有無を監視することにより確認したら、ランダムス
ロット分だけ待つ。
【0004】この間においても信号が無線媒体中に現れ
なければ、送信権を獲得したものとしてデータを送信す
る。この送信データがただ1つの特定の無線通信装置宛
である場合は、受信無線装置はデータの受信後SIFS
というDIFSよりも短い時間間隔でACKという送達
確認信号を直ちに送信データの送信局に対して送信す
る。
【0005】この間、第3の局が無線媒体に対して信号
を送出する確率を下げるために、送信データの中には、
データ送信にかかる時間、SIFS、ACK送信にかか
る時間の合計時間をNAVとして格納する。NAVは擬
似的にその期間無線媒体が使用中であるということを示
す。複数の無線通信装置に対しデータを同報する場合
は、宛先からのACKを要求しないため、NAVの中に
はSIFS、ACKは含まれない。このように必要な時
に特定の無線通信装置にアクセス権を与えるアクセス方
式のために、ファイルアクセスや電子メールなど、リア
ルタイム性を要求しない非同期データに適している。
【0006】図19は、基本アクセスサイクルを示した
ものである。図中の符号1901は1アクセスサイクル
の先頭を示すビーコン信号、1902は1アクセスサイ
クルにおいてデータの送信が可能な期間を示している。
IEEE802.11では、アクセスサイクル終了間際
に前記CSMA/CAにより送信権を獲得した無線通信
装置がデータを送信するために、ビーコンが定時に送信
できない場合がありうる。この場合、次のビーコン信号
の中に正規の時間からの遅延分を格納することによりサ
イクル同期を保つという機能がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
マルチメディア要素技術の発展に伴い、大容量の映像情
報などがリアルタイムにネットワーク上を流れるように
なり、一定時間内に一定量のデータの到着を保証する等
時性データの通信要求が増加してきている。そこで、限
られた周波数の中で、より少ないオーバヘッドで確実に
データ通信を行うための方式が求められる。
【0008】このようなデータには予め特定の時間に特
定の帯域を割り当てる時分割多重アクセス方式が適して
いる。そこで、等時性データに適したアクセス方式、非
同期データ通信に適したアクセス方式を時分割で適用す
るアクセス方式が考えられるが、CSMA/CA方式を
採用すると、前記のようにビーコン信号が揺らぐ場合が
発生し、網同期を取るために毎回ビーコン信号を正常受
信する必要があり、時々刻々と変化する無線伝搬環境で
はビーコン信号の正常受信が行われない場合が考えら
れ、これにより時分割多重アクセスのように固定時刻に
アクセス権を認められるアクセス方式の基準となる時刻
が定められず、大幅に回線利用効率が下がるという第1
の課題がある。
【0009】また、家庭においてはテレビやビデオなど
の映像データの配信が多く行われる環境においては、等
時性データ伝送に適した無線通信装置、学校やオフィス
など、非同期データを主に扱う環境においては非同期デ
ータ伝送に適した無線装置によりシステムが構築される
が、それぞれシステムが異なるため、家庭において使用
している無線通信装置を学校に持ち出して使用すること
ができないという第2の課題がある。
【0010】そこで、本発明は前記第1の問題点を解決
するために、CSMA/CA領域で通信する送信データ
が発生した際に、データの送信により次のビーコン信号
の送信を妨げることを防ぎ、網同期の確立を継続する。
また、残りのCSMA/CA領域を有効に使用するため
の無線通信システム装置の提供を目的とする。
【0011】また、本発明は前記第2の問題点を解決す
るために、等時性データ伝送に適したアクセス方式を使
用するための固定周期モードか、非同期データ伝送に適
したアクセス方式を使用するために、非固定周期モード
かを選択して稼動する無線通信装置の提供を目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記第1の課題を解決す
る為に本発明は、CSMA/CA領域で送信すべきデー
タが発生した際に、ビーコン信号から得ることのできる
ビーコン周期情報および時分割の帯域割り当て総量情報
から、次回のビーコンが送信されるまでの実時間を算出
し、自端末が所有している送信すべきデータの送信試行
が残留時間内に収まるか否かを判断し、収まらない場合
はデータの送信権の獲得試行を起動しないか、もしくは
次回ビーコンの送信までに送信データの一部の送信試行
が完了するように送信データを分割するようにして送信
を行うように構成したものである。
【0013】これにより、時間基準を与えるビーコン信
号の送信遅延を防ぐことができ、等時性データの領域を
ビーコン信号からの絶対時間にて割り当てることができ
るため、一部の空間での無線伝搬環境が悪化してビーコ
ン信号が受信できない場合でも等時性データの送信タイ
ミングを推定して送信することができ、無線媒体の大幅
な仕様効率の低下を防ぐという効果が得られる。また、
データを送信するためのCSMA/CA領域が十分でな
い場合でも効率的な通信を行うことが可能となるという
効果が得られる。
【0014】前記第2の課題を解決するために本発明
は、無線通信装置が立ち上がる際のスイッチ、もしくは
無線通信装置が稼動する間に受信するビーコン信号の種
別、周期により、動作環境が固定周期モードか非固定周
期モードかを判断して切り替えるように構成したもので
ある。
【0015】これにより、使用環境に適したモードでの
無線通信装置の利用が可能となるため、非固定周期モー
ドで稼動していた無線通信装置が固定周期モードで稼動
しているシステム中に移動しても、固定周期モードのシ
ステムに干渉を与えることなくシステム内で稼動するこ
とができ、システム内で主に発生するデータトラヒック
の特徴に応じて効率的に無線媒体を使用することができ
るという効果が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】請求項第1に記載の発明は、ビー
コンの周期を推定するビーコン周期確定部と、前記ビー
コン周期確定部で推定したビーコンの周期に基いて次の
ビーコンを受信するまでの時間をカウントとする残留時
間算出部と、前記残留時間算出部で算出した時間内にデ
ータの送信が完了するか否かを判断して、完了すると判
断した場合のみ送信権の獲得試行を行うことを決定する
送信可否決定部を有することを特徴とする無線通信装置
としたものであり、ビーコンの周期を推定することで所
有している送信データの送信試行が次のビーコン受信予
測時刻までに終了するか否かを判断して送信試行を行う
か否かを選択するため、ビーコンへの干渉を避けること
ができ、ネットワークにおいてビーコン受信の正確性が
向上するという作用を有する。
【0017】請求項第2に記載の発明は、ビーコンの周
期を推定するビーコン周期確定部と、前記ビーコン周期
確定部で推定したビーコンの周期に基いて次のビーコン
を受信するまでの時間をカウントとする残留時間算出部
と、前記残留時間算出部で算出した時間内にデータの送
信が完了するか否かを判断する送信可否決定部と、前記
送信可否決定部が完了しないと判断した場合に次のビー
コン受信までに送信可能なデータ量に送信データを分割
する送信データ分割部を有することを特徴とする無線通
信装置としたものであり、ビーコンの周期を推定するこ
とで、所有している送信データの送信試行を次回ビーコ
ン到着予測時刻までに完了するようにデータを一部分割
して送信試行を行うため、ビーコンへの干渉を避けるこ
とができ、ネットワークにおいてビーコン受信の正確性
が向上するという作用と、無線回線の使用効率が向上す
るという作用を有する。
【0018】請求項第3に記載の発明は、等時性データ
と非同期データの通信を交互に行う場合において、ビー
コンの周期を推定するビーコン周期確定部と、前記ビー
コン周期確定部で推定したビーコンの周期に基いて次の
ビーコンを受信するまでの時間をカウントとする残留時
間算出部と、ビーコンより等時性データ通信期間の経過
を判断するTDMA計算部と、前記TDMA計算部から
等時性データ通信期間が経過したことを知得した後、前
記残留時間算出部で算出した時間内に非同期データの送
信が完了するか否かを判断して、完了すると判断した場
合のみ送信権の獲得試行を行うことを決定する送信可否
決定部を有することを特徴とする無線通信装置としたも
のであり、次のビーコン到来予測時刻までに非同期デー
タのデータ送信試行が完了しない場合に送信権の獲得試
行を行わないことにより非同期データがビーコンの干渉
波となることを防ぐことができ、ネットワークにおいて
ビーコン受信の正確性が向上するという作用と、非同期
データの送信による等時性データの送信遅延を防ぐこと
ができるという作用を有する。
【0019】請求項第4に記載の発明は、等時性データ
と非同期データの通信を交互に行う場合において、ビー
コンの周期を推定するビーコン周期確定部と、前記ビー
コン周期確定部で推定したビーコンの周期に基いて次の
ビーコンを受信するまでの時間をカウントとする残留時
間算出部と、ビーコンより等時性データ通信期間の経過
を判断するTDMA計算部と、前記TDMA計算部から
等時性データ通信期間が経過したことを知得した後、前
記残留時間算出部で算出した時間内に非同期データの送
信が完了するか否かを判断する送信可否決定部と、前記
送信可否決定部が完了しないと判断した場合に次のビー
コン受信までに送信可能なデータ量に送信データを分割
する送信データ分割部を有することを特徴とする無線通
信装置としたものであり、次のビーコン受信予測時刻ま
でに非同期データのデータ送信試行が完了するように非
同期データの一部を分割して送信権の獲得試行を行うこ
とにより非同期データがビーコンの干渉波となることを
防ぐことができ、ネットワークにおいてビーコン受信の
正確性が向上するという作用と、非同期データの送信に
よる等時性データの送信遅延を防ぐことができるという
作用と、無線媒体の仕様効率が向上するという作用を有
する。
【0020】請求項第5に記載の発明は、ビーコンの送
出を妨げないようにデータの送信を制御する固定周期モ
ード処理部と、ビーコンの周期を考慮せずに信号送信を
行うよう制御する非固定周期モード処理部と、前記固定
周期モード処理部と前記非固定周期モード処理部とを切
り替えるための手動のスイッチを有することを特徴とす
る無線通信装置としたものであり、ビーコンが周期的に
到着するネットワーク、ビーコンの到着に揺らぎのある
ネットワークの双方において使用することができるとい
う作用を有する。
【0021】請求項第6に記載の発明は、請求項5記載
のスイッチが、ビーコンの立ち上がりエッジが同じ時間
間隔で検出されるか否かを判断することにより、固定周
期モード処理部と非固定周期モード処理部に自動的に切
り替えるモード切替部であることを特徴とする請求項5
記載の無線通信装置としたものであり、ビーコンの受信
間隔を監視することで自動的に固定周期モードと非固定
周期モードを切り替えることができ、利用者が意識する
ことなくビーコンが周期的に到着するネットワーク、ビ
ーコンの到着に揺らぎのあるネットワークの双方におい
て使用することができるという作用を有する。
【0022】請求項第7に記載の発明は、請求項6記載
のモード切替部がセンター局から送信される動作モード
情報に基いて、固定周期モード処理部と非固定周期モー
ド処理部に自動的に切り替えることを特徴とする請求項
6記載の無線通信装置としたものであり、ビーコンを与
える無線通信装置と接続するための認証手続き中に固定
周期モードか非固定周期モードかを判断して切り替える
ことができ、利用者が意識することなくビーコンが周期
的に到着するネットワーク、ビーコンの到着に揺らぎの
あるネットワークの双方において使用することができる
という作用を有する。
【0023】請求項第8に記載の発明は、請求項6記載
のモード切替部が、受信データに付加されている動作モ
ード情報を検出してテーブル比較することにより、固定
周期モード処理部と非固定周期モード処理部に自動的に
切り替えることを特徴とする請求項6記載の無線通信装
置であり、ビーコン以外の信号から、固定周期モードか
非固定周期モードかを判断して切り替えることができ、
利用者が意識することなくビーコンが周期的に到着する
ネットワーク、ビーコンの到着に揺らぎのあるネットワ
ークの双方において使用することができるという作用を
有する。
【0024】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図17を用いて説明する。
【0025】(実施の形態1)図1〜3は本発明に係る
無線通信装置の一実施例を示している。
【0026】図1は無線通信装置の構成を示すブロック
図を示す。本無線装置はビーコン周期確定部(10
1)、残留時間算出部(102)、送信可否決定部(1
03)、送受信部(104)、受信処理部(105)、
受信バッファ(106)、送信バッファ(107)、ホ
スト(108)からなる。図2はCSMA/CAモード
でデータを送信する場合のフローチャート、図3はビー
コン周期確定までのフローチャートを示している。以
下、図2のフローチャートに基いて本実施の形態に記載
する無線通信装置の動作を説明する。
【0027】無線通信装置は電源投入の際、固定周期の
開始を示すビーコン信号を複数回受信し、ビーコン信号
の間隔を計量するビーコン周期計算部(101)により
ビーコン周期を確定する(S201)。
【0028】ビーコン周期の確定方法として本実施例で
は図3のフローチャートに示したように2回連続して同
一周期でビーコンを受信した場合、その周期をビーコン
周期として確定する(S301〜S304)。
【0029】無線通信端末は残留時間算出部(102)
においてタイマを起動し(S203)、次回ビーコン信
号受信までの時間をダウンカウントすることで、該当ビ
ーコン周期内で使用可能な実時間を算出する。無線通信
端末において送信データが発生すると(S205)、残
留時間がヘッダ長よりも短い場合か否かを判断、つまり
情報を送信する余裕があるかないかを判断し(S20
6)、余裕がない場合はビーコン受信待ちに移行し、余
裕がある場合は送信開始までのインタフレームスペース
DIFSと、バックオフ、送信データ長、および送信速
度により送信データを送信するために係る実時間が算出
される(S207)。
【0030】送信データがユニキャストデータの場合、
ACKを要求するため、ACKを送信するためにかかる
実時間およびACK送信用のインタフレームスペースS
IFSを上記S207で算出した時間に加算した時間
が、送信可否決定部(103)により実送信試行時間と
して算出される(S209)。一方、送信データがマル
チキャストデータの場合はACK送信時間、ACK送信
用インタフレームスペースSIFSは加算されない(S
210)。
【0031】送信可否決定部(103)では、さらに実
送信試行時間と残留時間との大小が比較され、残留時間
の方が大きければ送信権を得るためにCSMA/CAに
よる送信権の獲得を試みる(S212)。残留時間のほ
うが小さい場合は、該当ビーコン周期での転送試行を行
わず、受信モードへ移行する。
【0032】本実施例により、ビーコン周期情報がビー
コン信号内に格納されていない場合においてもビーコン
信号周期の確定が可能となり、さらには送信データを所
有している無線装置によるビーコン信号への干渉を避け
ることができる。
【0033】(実施の形態2)図4、5は本発明に係る
無線通信装置の一実施例を示している。
【0034】図4は無線通信装置の構成を示すブロック
図を示している。本無線装置はビーコン周期抽出部(4
01)、残留時間算出部(402)、送信可否決定部
(403)、送受信部(404)、受信処理部(40
5)、受信バッファ(406)、送信バッファ(40
7)、ホスト(408)からなる。
【0035】図5はCSMA/CAモードでデータを送
信する場合のフローチャートを示している。以下、図5
のフローチャートに基いて本実施の形態に記載する無線
通信装置の動作を説明する。
【0036】無線通信装置は電源投入の際、固定周期の
開始を示すビーコン信号を受信し、受信ビーコン信号内
に格納されている周期情報よりビーコン周期を抽出する
(S501、S502)。 無線通信端末は残留時間算
出部(402)においてタイマを起動し(S503)、
次回ビーコン信号受信までの時間をダウンカウントする
ことで、該当ビーコン周期内で使用可能な実時間を算出
する。無線通信端末において送信データが発生すると
(S505)、残留時間がヘッダ長よりも短い場合か否
かを判断、つまり情報を送信する余裕があるかないかを
判断し(S506)、余裕がない場合はビーコン受信待
ちに移行し、余裕がある場合は送信開始までのインタフ
レームスペースDIFSと、バックオフ、送信データ
長、および送信速度により送信データを送信するために
係る実時間が算出される(S507)。
【0037】送信データがユニキャストデータの場合、
ACKを要求するため、ACKを送信するためにかかる
実時間およびACK送信用のインタフレームスペースS
IFSを、上記S507で算出された時間に加算した時
間が送信可否決定部(403)により実送信試行時間と
して算出される(S509)。一方、送信データがマル
チキャストデータの場合、ACK送信時間、ACK送信
用インタフレームスペースSIFSは加算されない(S
510)。
【0038】送信可否決定部(403)では、さらに実
送信試行時間と残留時間との大小が比較され(S51
1)、残留時間の方が大きければ送信権を得るためにC
SMA/CAによる送信権の獲得を試みる(S51
2)。残留時間のほうが小さい場合は、該当ビーコン周
期での転送試行を止め、受信モードへ移行する。
【0039】本実施例により、送信データを所有してい
る無線装置によるビーコン信号への干渉を避けることが
できる。
【0040】(実施の形態3)図6、7は本発明に係る
無線通信装置の一実施例を示している。
【0041】図6は無線通信装置の構成を示すブロック
図を示している。本無線装置はビーコン周期確定部(6
01)、残留時間算出部(602)、送信可否決定部
(603)、送信データ分割部(604)、受信処理部
(605)、受信バッファ(606)、送信バッファ
(607)、ホスト(608)、送受信部(609)か
らなる。図7はCSMA/CAモードでデータを送信す
る場合のフローチャートを示している。以下、図7のフ
ローチャートに基いて本実施の形態に記載する無線通信
装置の動作を説明する。
【0042】無線通信装置は電源投入の後、ビーコン信
号にビーコン周期情報が入っていない場合は前記実施の
形態1と同様の方法で、ビーコン周期情報が入っている
場合は前記実施の形態2と同様の方法でビーコン周期を
確定する。
【0043】無線通信端末はビーコンを受信する(S7
01)と残留時間算出部においてタイマを起動し(S7
02)、次回ビーコン信号受信までの時間をダウンカウ
ントすることで、該当ビーコン周期内で使用可能な実時
間を算出する。無線通信端末において送信データが発生
すると(S704)、残留時間がヘッダ長よりも短い場
合か否かを判断、つまり情報を送信する余裕があるかな
いかを判断し(S705)、余裕がない場合はビーコン
受信待ちに移行し、余裕がある場合は送信開始までのイ
ンタフレームスペースDIFSと、バックオフ、送信デ
ータ長、および送信速度により送信データを送信するた
めにかかる実時間が算出される(S706)。
【0044】送信データがユニキャストデータの場合、
ACKを要求するため、ACKを送信するためにかかる
実時間およびACK送信用のインタフレームスペースS
IFSを上記S706で算出した時間に加算した時間
が、送信可否決定部(603)により実送信試行時間と
して算出される(S708)。一方、送信データがマル
チキャストデータの場合、ACK送信時間、ACK送信
用インタフレームスペースSIFSは加算されない(S
709)。
【0045】送信可否決定部(603)では、さらに実
送信試行時間と残留時間との大小が比較され(S71
0)、残留時間の方が大きければ送信権を得るためにC
SMA/CAによる送信権の獲得を試みる(S71
3)。残留時間のほうが小さい場合は、該当ビーコン周
期内での転送が可能となる大きさに送信データを分割し
て(S711)、送信権の獲得を試みる(S713)。
ただし、この場合のNAVは分割した先頭のデータの転
送試行分のみの設定にする(S712、ユニキャストで
は送信データ+ACK+SIFS、マルチキャストでは
送信データのみ)ことにより、フラグメントを連続して
送信することを避ける。受信側では、別々に受信したデ
ータをシーケンス番号により連結して復号する。
【0046】本実施の形態により、送信データを所有し
ている無線装置によるビーコン信号への干渉を避けるこ
とができ、かつより有効に無線媒体を使用することがで
きる。
【0047】(実施の形態4)図8、9、14は本発明
に係る無線通信装置の一実施例を示している。
【0048】本無線通信装置は複数のアクセス方式での
データ伝送が可能なものであり、図14のように、TD
MA部(141)とCSMA/CA部(142)が交互
に反復される。図8は本実施の形態における無線通信装
置の構成を示すブロック図を示している。
【0049】本無線装置はビーコン周期確定部(80
1)と、残留時間算出部(802)、送信可否決定部
(803)、受信処理部(805)から成るCSMA/
CA制御部(812)と、送受信部(804)と、受信
バッファ(806)と、送信バッファ(807)と、ホ
スト(808)と、アクセス方式を切り替える切替部
(809)と、TDMA計算部(810)を含むTDM
A制御部(811)とからなる。図9はCSMA/CA
モードでデータを送信する場合のフローチャートを示し
ている。以下、図9のフローチャートに基いて本実施の
形態に記載する無線通信装置の動作を説明する。
【0050】無線通信装置は電源投入の後、ビーコン信
号にビーコン周期情報が入っていない場合は前記実施の
形態1と同様の方法で、ビーコン周期情報が入っている
場合は前記実施の形態2と同様の方法でビーコン周期を
確定する。ビーコン信号中には、ビーコン周期内におけ
るTDMAスロット割り当て情報が格納されており、ど
のタイムスロットをどの無線端末が使用するかが示され
ている。無線通信端末はビーコンを受信する(S90
1)と、ビーコン信号より得ることのできるTDMA期
間の総量をTDMA計算部により算出する(S902)
と共に残留時間算出部(802)においてタイマを起動
し(S903)、次回ビーコン信号受信までの時間をダ
ウンカウントすることで、該当ビーコン周期内で使用可
能な実時間を算出する。
【0051】TDMA計算部(810)では、ビーコン
受信後TDMA期間が経過すると(S904)、送信可
否決定部(803)に対してCSMA/CAモードを許
可するための信号を入力し(S906)、TDMA期間
中の場合はTDMA処理を行い、この期間にCSMA/
CAでの送信データが発生してもアクセス権の獲得動作
を実行せず、TDMA期間が終了するまで遅らせる(S
905)。
【0052】TDMA期間終了後、無線通信端末におい
て送信データが発生すると(S908)、残留時間がヘ
ッダ長よりも短い場合か否かを判断、つまり情報を送信
する余裕があるかないかを判断し(S909)、余裕が
ない場合はビーコン受信待ちに移行し、余裕がある場合
は送信開始までのインタフレームスペースDIFSと、
バックオフ、送信データ長、および送信速度により送信
データを送信するために係る実時間が算出される(S9
10)。
【0053】送信データがユニキャストデータの場合、
ACKを要求するため、ACKを送信するためにかかる
実時間およびACK送信用のインタフレームスペースS
IFSを上記S910で算出した時間に加算した時間
が、送信可否決定部(803)により実送信試行時間と
して算出される(S912)。一方、送信データがマル
チキャストデータの場合、ACK送信時間、ACK送信
用インタフレームスペースSIFSは加算されない(S
913)。
【0054】送信可否決定部(803)では、CSMA
/CAモードを許可するための信号が入力されている条
件で、さらに実送信試行時間と残留時間との大小が比較
され(S914)、残留時間の方が大きければ送信権を
得るためにCSMA/CAによる送信権の獲得を試みる
(S915)。残留時間のほうが小さい場合は、該当ビ
ーコン周期での転送試行を止め、受信モードへ移行す
る。
【0055】本実施の形態により、TDMAとCSMA
/CAの双方で動作可能な無線通信装置が、CSMA/
CAにより送信するデータを所有している場合におい
て、前記無線通信装置によるビーコン信号への干渉を避
けることができる。
【0056】(実施の形態5)図10、11は本発明に
係る無線通信装置の一実施例を示している。
【0057】図10は無線通信装置の構成を示すブロッ
ク図を示している。本無線装置はビーコン周期確定部
(1001)と、残留時間算出部(1002)、送信可
否決定部(1003)、受信処理部(1005)、送信
データ分割部(1013)からなるCSMA/CA制御
部(1012)と、送受信部(1004)と、受信バッ
ファ(1006)と、送信バッファ(1007)と、ホ
スト(1008)と、アクセス方式を切り替える切替部
(1009)と、TDMA計算部(1010)を含むT
DMA制御部(1011)とからなる。
【0058】図11はCSMA/CAモードでデータを
送信する場合のフローチャートを示している。以下、図
11のフローチャートに基いて本実施の形態に記載する
無線通信装置の動作を説明する。
【0059】無線通信装置は電源投入の後、ビーコン信
号にビーコン周期情報が入っていない場合は前記実施の
形態1と同様の方法で、ビーコン周期情報が入っている
場合は前記実施の形態2と同様の方法でビーコン周期を
確定する。ビーコン信号中には、ビーコン周期内におけ
るTDMAスロット割り当て情報が格納されており、ど
のタイムスロットをどの無線端末が使用するかが示され
ている。
【0060】無線通信端末はビーコンを受信する(S1
101)と、ビーコン信号より得ることのできるTDM
A期間の総量をTDMA計算部により算出する(S11
02)と共に残留時間算出部においてタイマを起動し
(S1103)、次回ビーコン信号受信までの時間をダ
ウンカウントすることで、該当ビーコン周期内で使用可
能な実時間を算出する。
【0061】TDMA計算部ではビーコン受信後TDM
A期間が経過すると(S1104)、送信可否決定部
(1003)に対しCSMA/CAモードを許可するた
めの信号を入力することにより(S1106)、TDM
A期間中の場合はTDMA処理を実行し、この期間にC
SMA/CAでの送信データが発生してもアクセス権の
獲得動作を実行せず、TDMA期間が終了するまで遅ら
せる(S1105)。
【0062】TDMA期間終了後、無線通信端末におい
て送信データが発生すると(S1108)、残留時間が
ヘッダ長よりも短い場合か否かを判断、つまり情報を送
信する余裕があるかないかを判断し(S1109)、余
裕がない場合はビーコン受信待ちに移行し、余裕がある
場合は送信開始までのインタフレームスペースDIFS
と、バックオフ、送信データ長、および送信速度により
送信データを送信するために係る実時間が算出される
(S1110)。
【0063】送信データがユニキャストデータの場合、
ACKを要求するため、ACKを送信するためにかかる
実時間およびACK送信用のインタフレームスペースS
IFSを加算した時間が、送信可否決定部により実送信
試行時間として算出される(S1112)。
【0064】一方、送信データがマルチキャストデータ
の場合、ACK送信時間、ACK送信用インタフレーム
スペースSIFSは加算されない(S1113)。
【0065】送信可否決定部(1003)では、CSM
A/CAモードを許可するための信号が入力されている
条件で、さらに実送信試行時間と残留時間との大小が比
較され(S1114)、残留時間の方が大きければ送信
権を得るためにCSMA/CAによる送信権の獲得を試
みる(S1115)。残留時間のほうが小さい場合は、
該当ビーコン周期内での転送が可能となる大きさに送信
データを分割して(S1116)送信権の獲得に乗り出
す(S1115)。
【0066】ただし、この場合のNAVは分割した先頭
のデータの転送試行分のみの設定にする(S1117、
ユニキャストでは送信データ+ACK+SIFS、マル
チキャストでは送信データのみ)ことにより、フラグメ
ントを連続して送信することを避ける。
【0067】受信側では、別々に受信したデータをシー
ケンス番号により連結して復号する。
【0068】本実施の形態により、TDMAとCSMA
/CAの双方で動作可能な無線通信装置が、CSMA/
CAにより送信するデータを所有している場合におい
て、前記無線通信装置によるビーコン信号への干渉を避
けることができ、かつ、無線媒体をより有効に使用する
ことができる。なお、実施の形態4、5では、TDMA
を例に挙げたが、DECTのような回線交換方式や、ポ
ーリング方式を使用してもまた同様である。
【0069】(実施の形態6)図12は本発明に係る無
線通信装置の一実施例を示している。
【0070】本無線通信装置は手動式のモード切替スイ
ッチ(1209)と、ビーコン周期確定部(120
1)、残留時間算出部(1202)、送信可否決定部
(1203)、送信データ分割部(1213)、受信処
理部(1205)、送信処理部(1210)を含む固定
周期モード処理部(1212)と、送信処理部、受信処
理部からなる非固定周期モード処理部と(1211)、
送受信部(1204)と、受信データバッファ(120
6)と、送信データバッファ(1207)と、ホスト
(1208)とで構成される。
【0071】手動スイッチ(1209)が非固定周期モ
ード処理部に接続されている場合には、ビーコン周期確
定部(1201)、残留時間算出部(1202)、送信
可否決定部(1203)、送信データ分割部(121
3)への電源供給が省略され、非固定周期処理部(12
11)のみ稼動する。
【0072】一方、手動スイッチ(1209)が固定周
期モードに接続されている場合には、固定周期モードで
動作するために必要なビーコン周期確定部(120
1)、残留時間算出部(1202)、送信可否決定部
(1203)、送信データ分割部(1213)が起動
し、固定周期による送信を妨害しない前記実施の形態1
〜5に示された方式で動作する。
【0073】本実施の形態により、前記無線通信装置は
非固定周期で動作するネットワークシステム端末として
も、また、固定周期で動作するネットワークシステムの
端末としてもネットワークに参加することができる。
【0074】(実施の形態7)図13は本発明に係る無
線通信装置の一実施例を示している。
【0075】本無線通信装置はビーコン監視部(131
4)、モード選択部(1316)、モード切替スイッチ
(1309)から成るモード切替部(1315)と、ビ
ーコン周期確定部(1301)、残留時間算出部(13
02)、送信可否決定部(1303)、送信データ分割
部(1313)、受信処理部(1305)、送信処理部
(1310)から成る固定周期モード処理部(131
2)と、送信処理部(1310)、受信処理部(130
5)から成る非固定周期モード処理部(1311)と、
送受信部(1304)と、受信データバッファ(130
6)と、送信データバッファ(1307)と、ホスト
(1308)とで構成される。
【0076】同一の無線通信装置から固定周期で複数回
のビーコン信号を受信するとスイッチが前記実施の形態
1〜5に示した固定周期ビーコンのもとで動作する固定
周期モード処理部(1312)に接続され、ビーコン周
期の揺らぎを検出するとスイッチを非固定周期モード処
理部(1311)に接続する。
【0077】例えばトリガを5回に設定し、ビーコン受
信完了時に、ビーコン受信を示すビーコン受信指示信号
にパルスを入力する。ビーコン監視部(1314)で
は、パルスの立ち上がりエッジを監視し、このパルスを
5回検出する間、同じ時間間隔での立ち上がりエッジを
検出した場合にはスイッチを固定周期モード処理部に自
動的に接続する。
【0078】このパルスを5回検出する間、ビーコン受
信指示信号の立ち上がりに大きな揺らぎが発生する場
合、スイッチを非固定周期モード処理部(1311)に
自動的に接続する。スイッチが非固定周期モード処理部
(1311)に接続されている場合には、ビーコン周期
確定部(1301)、残留時間算出部(1302)、送
信可否決定部(1303)、送信データ分割部(131
3)への電源供給が省略され、非固定周期処理部(13
11)のみ稼動する。
【0079】スイッチが固定周期モード処理部(131
2)に接続されている場合には、固定周期モードで動作
するために必要なビーコン周期確定部(1301)、残
留時間算出部(1302)、送信可否決定部(130
3)、送信データ分割部(1313)が起動し、固定周
期による送信を妨害しない前記実施の形態1〜5に示さ
れた方式で動作する。
【0080】本実施の形態により、前記無線通信装置は
利用者がネットワークの形態を意識することなく非固定
周期で動作するネットワークシステム端末として、ま
た、固定周期で動作するネットワークシステムの端末と
して、ネットワークに適した方式に自動的に切り替えて
参加することができる。
【0081】(実施の形態8)図15、16は本発明に係
る無線通信装置の一実施例を示している。
【0082】図15は無線通信装置の構成を示すブロッ
ク図を示している。本無線装置は送受信部(1501)
と、認証制御部(1503)、モード選択部(150
4)、スイッチ(1505)から成るモード切替部(1
502)と、固定周期モード処理部(1506)、非固
定周期モード処理部(1507)、受信データバッファ
(1508)、送信データバッファ(1509)、ホス
ト(1508)からなる。
【0083】図16は動作モード決定のシーケンス図で
ある。ネットワークシステム上で時間基準を与える無線
通信装置をセンター局、センター局からのビーコン信号
に従い動作する無線通信装置を通信局と呼ぶ。新規にネ
ットワークに参入する通信局は、該当ネットワークに接
続するために、センター局に対して認証要求を行う必要
がある。
【0084】通信局は、一定期間の無線媒体の監視を行
い(S1601)、ビーコン信号の受信間隔を推定した
後(S1602)、CSMA/CAにより認証要求パケ
ットの送信権を獲得する(S1603)。認証要求パケ
ットを受信した(S1604)センター局は、認証要求
パケットに対する応答として、固定周期モードか、非固
定周期モードかの動作モード情報を付加した認証許可パ
ケットを通信局に対して送信する(S1605)。認証
許可パケットを受信した通信局は、認証許可パケットに
格納されている動作モード情報に従って動作モードを選
択し、スイッチを自動的に適したモードでの処理部に接
続して稼動する。
【0085】本実施の形態により、ビーコン信号中に周
期情報や動作モード情報が格納されていない場合におい
ても、非固定周期で動作するネットワークシステム端末
として、また固定周期で動作するネットワークシステム
の端末として、ネットワークに適した方式に自動的に切
り替えて参加することができる。
【0086】(実施の形態9)図17は本発明に係る無
線通信装置の一実施例を示している。
【0087】図17は無線通信装置の構成を示すブロッ
ク図である。本無線装置は送受信部(1701)と、プ
リアンブル検証部(1703)、モード選択部(170
4)、スイッチ(1705)、比較テーブル(171
1)から成るモード切替部(1702)と、固定周期モ
ード処理部(1706)、非固定周期モード処理部(1
707)、受信データバッファ(1708)、送信デー
タバッファ(1709)、ホスト(1708)からな
る。
【0088】無線媒体中に送出されるデータの先頭に、
信号の同期引き込みのためのプリアンブルを、非固定周
期モードの場合を符号A、固定周期モードの場合を符号
Bとし、それぞれにおいて同一プリアンブル長で、符号
系列を別々に用意する。
【0089】無線通信装置では、無線媒体中に送出され
ている送信データを受信する際に、プリアンブル部をプ
リアンブル検証部により抽出し、比較テーブル1、比較
テーブル2それぞれと比較し、一致したほうのテーブル
が示すモードを選択しスイッチをそれぞれのモードに対
応した処理部へと自動的に接続する。
【0090】無線通信装置が信号を送信する場合には先
頭に現在動作しているモードにおける符号のプリアンブ
ルを付加してデータを送信する。
【0091】本実施の形態により、ビーコン信号中に周
期情報や動作モード情報が格納されていない場合、ある
いはセンター局からのビーコン信号を受信する前に、動
作モードを選択して非固定周期で動作するネットワーク
システム端末として、また、固定周期で動作するネット
ワークシステムの端末として、ネットワークに適した方
式に自動的に切り替えて参加することができる。
【0092】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、非同期デ
ータ通信に適したアクセス方式においても、一定の周期
で網同期を取るためのビーコン信号を送信することが可
能となり、TDMAのように同期を必要とするアクセス
方式との混在も容易に実現することができ、大容量の画
像情報などの等時性データ通信と電子メールやファイル
アクセスなどの非同期データ通信の両立が効率的に行え
るという有利な効果が得られる。また本発明により、ビ
ーコン信号の直前でも効果的にCSMA/CAによるデ
ータ通信が可能となり、回線使用効率が上がるという有
利な結果が得られる。
【0093】また、本発明によって固定周期モードと非
固定周期モードを切り替えることが可能となり、オフィ
スや学校のように主に非同期データトラヒックが発生す
る環境と、家庭のように主に等時性データトラヒックが
発生する環境とで効率的に無線通信装置のモードを切り
替えることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線装置の構成を
示すブロック図
【図2】本発明の実施の形態1に係り、送信権獲得試行
を起動するまでの処理を示すフローチャート
【図3】本発明の実施の形態1に係り、ビーコン信号の
周期推定を示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態2に係る無線装置の構成を
示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態2に係り、送信権獲得試行
を起動するまでの処理を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態3に係る無線装置の構成を
示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態3に係り、送信権獲得試行
を起動するまでの処理を示すフローチャート
【図8】本発明の実施の形態4に係る無線装置の構成を
示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態4に係り、送信権獲得試行
を起動するまでの処理を示すフローチャート
【図10】本発明の実施の形態5に係る無線装置の構成
を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態5に係り、送信権獲得試
行を起動するまでの処理を示すフローチャート
【図12】本発明の実施の形態6に係る無線装置の構成
を示すブロック図
【図13】本発明の実施の形態7に係る無線装置の構成
を示すブロック図
【図14】本発明の実施の形態4に係り、無線媒体への
アクセス方式を示す説明図
【図15】本発明の実施の形態8に係る無線装置の構成
を示すブロック図
【図16】本発明の実施の形態8に係り、センター局と
通信局との間で行われる認証処理のシーケンス図
【図17】本発明の実施の形態9に係る無線装置の構成
を示すブロック図
【図18】従来例におけるアクセス方式を示す説明図
【図19】従来例におけるアクセスサイクルを示す説明
【符号の説明】
101、601、801 ビーコン周期確定部 1001、1201、1301 ビーコン周期確定部 102、402、602、802 残留時間算出部 1002、1202、1302 残留時間算出部 103、403、603、803 送信可否決定部 1003、1203、1303 送信可否決定部 401 ビーコン周期抽出部 604、1013、1213、1313 送信データ分
割部 809、1009 切替部 810、1010 TDMA計算部 1209、1309、1505、1705 スイッチ 1211、1311、1507、1707 非固定周期
モード処理部 1212,1312,1506,1706 固定周期モ
ード処理部 1314 ビーコン監視部 1315、1502、1702 モード切替部 1503 認証制御部 1316、1504、1704 モード選択部 1703 プリアンブル検証部 1711 比較テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土居 裕 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 松本 泰輔 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 Fターム(参考) 5K028 AA06 AA11 BB04 CC02 EE07 HH02 LL41 LL43 MM04 MM08 RR00 5K033 AA01 AA04 BA13 CA08 CA11 CC01 DA17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビーコンの周期を推定するビーコン周期
    確定部と、前記ビーコン周期確定部で推定したビーコン
    の周期に基いて次のビーコンを受信するまでの時間をカ
    ウントとする残留時間算出部と、前記残留時間算出部で
    算出した時間内にデータの送信が完了するか否かを判断
    して、完了すると判断した場合のみ送信権の獲得試行を
    行うことを決定する送信可否決定部を有することを特徴
    とする無線通信装置。
  2. 【請求項2】 ビーコンの周期を推定するビーコン周期
    確定部と、前記ビーコン周期確定部で推定したビーコン
    の周期に基いて次のビーコンを受信するまでの時間をカ
    ウントとする残留時間算出部と、前記残留時間算出部で
    算出した時間内にデータの送信が完了するか否かを判断
    する送信可否決定部と、前記送信可否決定部が完了しな
    いと判断した場合に次のビーコン受信までに送信可能な
    データ量に送信データを分割する送信データ分割部を有
    することを特徴とする無線通信装置。
  3. 【請求項3】 等時性データと非同期データの通信を交
    互に行う場合において、ビーコンの周期を推定するビー
    コン周期確定部と、前記ビーコン周期確定部で推定した
    ビーコンの周期に基いて次のビーコンを受信するまでの
    時間をカウントとする残留時間算出部と、ビーコンより
    等時性データ通信期間の経過を判断するTDMA計算部
    と、前記TDMA計算部から等時性データ通信期間が経
    過したことを知得した後、前記残留時間算出部で算出し
    た時間内に非同期データの送信が完了するか否かを判断
    して、完了すると判断した場合のみ送信権の獲得試行を
    行うことを決定する送信可否決定部を有することを特徴
    とする無線通信装置。
  4. 【請求項4】 等時性データと非同期データの通信を交
    互に行う場合において、ビーコンの周期を推定するビー
    コン周期確定部と、前記ビーコン周期確定部で推定した
    ビーコンの周期に基いて次のビーコンを受信するまでの
    時間をカウントとする残留時間算出部と、ビーコンより
    等時性データ通信期間の経過を判断するTDMA計算部
    と、前記TDMA計算部から等時性データ通信期間が経
    過したことを知得した後、前記残留時間算出部で算出し
    た時間内に非同期データの送信が完了するか否かを判断
    する送信可否決定部と、前記送信可否決定部が完了しな
    いと判断した場合に次のビーコン受信までに送信可能な
    データ量に送信データを分割する送信データ分割部を有
    することを特徴とする無線通信装置。
  5. 【請求項5】 ビーコンの送出を妨げないようにデータ
    の送信を制御する固定周期モード処理部と、ビーコンの
    周期を考慮せずに信号送信を行うよう制御する非固定周
    期モード処理部と、前記固定周期モード処理部と前記非
    固定周期モード処理部とを切り替えるための手動のスイ
    ッチを有することを特徴とする無線通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のスイッチが、ビーコンの
    立ち上がりエッジが同じ時間間隔で検出されるか否かを
    判断することにより、固定周期モード処理部と非固定周
    期モード処理部に自動的に切り替えるモード切替部であ
    ることを特徴とする請求項5記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のモード切替部が、センタ
    ー局から送信される動作モード情報に基いて、固定周期
    モード処理部と非固定周期モード処理部に自動的に切り
    替えることを特徴とする請求項6記載の無線通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のモード切替部が、受信デ
    ータに付加されている動作モード情報を検出してテーブ
    ル比較することにより、固定周期モード処理部と非固定
    周期モード処理部に自動的に切り替えることを特徴とす
    る請求項6記載の無線通信装置。
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